JP2002541835A - バチルスタンパク質生産細胞 - Google Patents
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Abstract
Description
題のポリペプチドを生産するための方法に関する。 発明の背景 バチルス細胞は問題のポリペプチドの工業生産のために広く用いられている。
Kunst et al.,Nature 390:249〜256(1997
)はグラム陽性細菌バチルス・サブチリス(Bacillus subtili s )の完全なゲノム配列を記載する。 発明の概要 本発明により解決すべき問題は、問題のポリペプチドの増加された収量を生産
することができるバチルス細胞を供することである。
野生型より少いレベルで発現するバチルス細胞が増加した収量の問題のポリペプ
チドを生産することを同定したことに基づく。
細胞内で同定され、そのバチルス・サブチリス細胞内のyjbHと呼ばれる。K
unst et al.,Nature 390:249〜256(1997)
を参照のこと。
細胞内の相同なyjbH遺伝子を同定している(配列番号:3)。
:249〜256(1997)),yjbH遺伝子は本発明の優先日において、
知られていない。即ち、その遺伝子に関連している知られた機能はない。
ス細胞内の相同な遺伝子を同定してそれにより先に概説される解決法に従って問
題のポリペプチドの増加した収率を得ることができるバチルス細胞を直ちに生産
することができる。
のDNA配列とも極めて低い同一性しか有さない。公共的に知られているデータ
ベース、例えばEMBLで行った相同性サーチは、配列番号:1に示すDNA配
列といずれの近い同一性を有する他の配列もないことを示した。
SWISSPROTデータベースにおける相同性サーチは、いずれの近い同一性
を有する他のポリペプチドもないことを示した。
産のためのバチルス細胞であって、 (a)配列番号:1中の位置1〜828に示すDNA配列; (b)(a)のDNA配列と少くとも70%の同一性であるDNA配列; (c)配列番号:2中の位置1〜275に示すポリペプチド配列をコードする
DNA配列;又は (d)配列番号:2中の位置1〜275に示すポリペプチド配列と少くとも7
0%の同一性であるポリペプチド配列をコードするDNA配列 を含む遺伝子を野生型より少いレベルで発現するバチルス細胞に関する。
て示される部分配列が高度に保存されていることを同定した。
産のためのバチルス細胞であって、 (a)配列番号:1中の位置1〜147に示すDNA配列; (b)(a)のDNA配列と少くとも70%の同一性であるDNA配列; (c)配列番号:2中の位置1〜49に示すポリペプチド配列をコードするD
NA配列;又は (d)配列番号:2中の位置1〜49に示すポリペプチド配列と少くとも70
%の同一性であるポリペプチド配列をコードするDNA配列 を含む遺伝子を野生型より少い量で発現するバチルス細胞に関する。
リペプチドの生産のために極めて適している。
あって、次のステップ: (i)第1又は第2の先の態様のバチルスを、問題のポリペプチドの生産を許
容する条件下で培養し; (ii)問題のポリペプチドを単離すること を含む方法である。 定義: 本発明の詳細な実施形態の議論の前に、本発明の主な態様に関係する特定の用
語の定義を供する。
得る遺伝子(DNA配列)をいう。従って、前記遺伝子は、開始コドン(通常、
“ATG”,“GTG”、又は“TTG”)から始まり終止コドン(通常、“T
AA”,“TAG”、又は“TGA”)で終わるオープン読み枠として定義され
よう。
と関連した当業界で知られたような要素が存在しなければならない。このような
標準要素は、プロモーター、リボソーム結合部位、ターミネーション配列を含み
得、そして当業界で知られるような他の要素であり得る。
少いレベルで発現する”とは、野生型より少いレベルの遺伝子を発現する細胞を
生ずる野生型のいずれかの変化をいう。これらの変化は、プロモーター及び/又
はオープン読み枠の変化、例えば当業界で知られるようなDNAの欠失、挿入、
フレームシフト又はいずれかの操作であり得る。
記細胞内の問題のポリペプチドの生産レベルを、親の変化していないバチルス細
胞内の問題のポリペプチドの生産レベルと比較することにより決定される。その
変化していない細胞と比べた時にその変化した細胞がより多くの問題のポリペプ
チドを生産するなら、本発明の第1及び第2の態様によるバチルス細胞は野生型
より少いレベルの遺伝子を発現する。問題のポリペプチドの生産レベルの測定の
ための実際のアッセイは、問題の特定のポリペプチドに依存するであろう。好適
なアッセイを選択することは当業者に一般に知られている。DNA配列の同定 本発明の第1の態様の“配列番号:1の位置1〜828に示すDNA配列と少
くとも70%の同一性であるDNA配列”及び本発明の第2の態様の“配列番号
:1の位置1〜147に示すDNA配列と少くとも70%の同一性であるDNA
配列”は、第1の配列の第2のものからの派生を示す2つの配列間の同一性の程
度として決定される。同一性は、好適には、当業界で知られたコンピュータープ
ログラム、例えばGCGプログラムパッケージ(Program Manual for the Wisco
nsin Package, Version 8, August 1994, Genetics Computer Group, 575 Scien
ce Drive, Madison, Wisconsin, USA 53711)(Needleman, S.B. 及びWunsch, C
.D.,(1970), Journal of Molecular Biology, 48, 443〜453)に供されるGAP
を利用して決定することができる。DNA配列比較のために次のセッティング:
5.0のGAPクリエーションペナルティー及び0.3のGAPエクステンショ
ンペナルティーを用いて、先に示す同様のDNA配列は、本発明の第1の態様の
位置1〜828に示されるDNA配列;又は本発明の第2の態様の配列番号:1
の位置1〜147に示すDNA配列と、好ましくは少くとも70%、より好まし
くは少くとも75%、より好ましくは少くとも80%、より好ましくは少くとも
90%、より好ましくは少くとも95%、より好ましくは少くとも97%の程度
を示す。ポリペプチド配列の同一性 本発明の第1の態様の“配列番号:2中の位置1〜275に示すポリペプチド
配列と少くとも70%の同一性であるポリペプチド配列をコードするDNA配列
”及び第2の態様の“配列番号:2中の位置1〜49に示すポリペプチド配列と
少くとも70%の同一性であるポリペプチドをコードするDNA配列”は、第1
の配列の、第2のものからの派生を示す2つの配列間の同一性の程度として決定
される。相同性は、好適には当業界で知られたコンピュータープログラム、例え
ばGCGプログラムパッケージ(Program Manual for the Wisconsin Package,
Version 8, August 1994, Genetics Computer Group, 575 Science Drive, Madi
son, Wisconsin, USA 53711)(Needleman, S.B. 及びWunsch, C.D.,(1970), Jo
urnal of Molecular Biology, 48, 443〜453)に供されるGAPを利用して決定
することができる。ポリペプチド配列比較のために以下のセッティング:3.0
のGAPクリエーションペナルティー及び0.1のGAPエクステンションペナ
ルティーでGAPを用いて、本発明の同様のDNA配列によりコードされるポリ
ペプチドは、第1の態様の配列番号:2の位置1〜275に示すポリペプチド配
列、又は本発明の第2の態様の配列番号:2の位置1〜49に示すポリペプチド
配列と、好ましくは少くとも70%、より好ましくは少くとも75%、より好ま
しくは少くとも80%、より好ましくは少くとも90%、より好ましくは少くと
も95%、特に少くとも97%の同一性の程度を示す。 発明の詳細な記載 本発明の第1又は第2の態様によるポリペプチドの改良された生産のためのバ
チルス細胞 本明細書に記載される遺伝子は、好ましくはバチルス内の2つの公知の遺伝子
マーカー、srfAA及びthyAの間に配置される。
置”とは、本明細書において、前記遺伝子がB.サブチリス染色体上の約32°
に位置するsrfAAの3′端とB.サブチリス染色体上の約162.5°に位
置するthyAの5′端との間に見い出されることをいう(F.Kunst e
t al.,1997,Nature 390(20):249〜256)。
ットIをコードする。更なる詳細についてはFuma S et al.,Nu
cleic Acids Res.1993;21(1):93〜7を参照のこ
と。
する。更なる詳細についてはTam,N.H.et al.,Mol Gen
Genet.1998;258(4):427〜30を参照のこと。
ーカーのスーパーファミリーのメンバー、例えばSerratia lique
faciens中のsurA(Lindum et al.,J.Bacter
iol.1998;180(23):6384〜8)及びBacillus b
revis中のgrsA(Krause,Metal.,J.Bacterio
l.1988;170(10):4669〜74)である。
e(Carlson, J.H. et al., FEMS Microbiol Lett. 1997; 151(2): 225〜30), Bac
illus amyloliquefaciens(Tam, N.H. et al., Mol Gen Genet. 1998; 258(4): 4
27〜30), Mycobacterium tuberculosis(Cole, S.T. et al., Nature. 1998; 393
(6685): 537〜44)において公知である。
伝子マーカーmecA及びtenA(F.Kunst et al.,1997
,Nature 390(20):249〜256)の間に位置する。
に位置する”とは、本明細書において、前記遺伝子がB.サブチリス染色体上の
約105°に位置するmecAの3′端とB.サブチリス染色体上の約106°
に位置するtenAの5′端との間に見い出されることをいう(F.Kunst
et al.,1997,Nature 390(20):249〜256)
。
ーをコードする。更なる詳細についてはKong.L et al.,Mol
Microbiol 1993 Jul:9(2):365〜73を参照のこと
。
プチドをコードする。更なる詳細についてPang.AS.et al.,J.
Bacteriol 1991 Jan;173(1):46〜54を参照のこ
と。
(Guo, D et al., Biochem Biophys Acta 1998 Jan 5; 1389(1): 34〜42), Staph
ylococcus aureus及びS. epidermis(Ryffel, et al., Gene.1990 Sep 28; 94(1)
:137〜8), Helicobacter Pylori(Tomb, JF. et al., Nature. 1997 Aug 7; 388(
6642): 539〜47) において公知である。
Bacillus lentus,Bacillus alkalophilu
s,Bacillus clausii,Bacillus circulan
s,Bacillus firums、又はBacillus thuring
inesis内でこれらの遺伝子マーカー遺伝子を同定することは当業者に知ら
れている。
cillus subtilis、又はBacillus amyloliqu
efaciens細胞である。
その遺伝子が不活性化されることにより、本明細書に記載される遺伝子を野生型
より少いレベルで発現するバチルス細胞である。
ロモーター内の欠失、挿入又はフレームシフト変異に従って不活性化することが
できる。
ペプチドが酵素、例えばプロテアーゼ;セルラーゼ;リパーゼ;キシラナーゼ;
ホスホリパーゼ;又は好ましくはアミラーゼであるバチルス細胞に関する。
ormisからのyjbH遺伝子の部分DNA及びポリペプチド配列を示す。配
列番号:1中の位置1〜147に示すDNA配列及び配列番号:3中の位置1〜
147に示すDNA配列は76%の同一性である。配列番号:2中の位置1〜4
9に示すポリペプチド配列及び配列番号:4中の位置1〜49に示すポリペプチ
ド配列は79%の同一性である。
発明の実施形態は、遺伝子が配列番号:3中の位置1〜147に示すDNA配列
を含むか、又は遺伝子が配列番号:4中の位置1〜49に示すポリペプチド配列
をコードするDNA配列を含むバチルス細胞に関する。
ためのバチルス細胞であって、 (a)配列番号:3内の位置1〜147に示すDNA配列; (b)(a)のDNA配列と少くとも70%の同一性であるDNA配列; (c)配列番号:4中の位置1〜49に示すポリペプチド配列をコードするD
NA配列;又は (d)配列番号:4中の位置1〜49に示すポリペプチド配列と少くとも70
%の同一性であるポリペプチド配列をコードするDNA配列 を含む遺伝子を野生型より少い量で発現するバチルス細胞に関する。
ー間の好ましい相同性同一性及び遺伝子の位置も、上述の態様に関連する好まし
い実施形態である。
ある。
に知られた多数の培養条プロトコルのいずれであってもよい。
のストラテジーは、当業者に知られた多数の単離プロトコルのいずれであっても
よい。
書に供されるいずれの範囲又は装置、値も、見い出される効果を失うことなく広
げ、又は変化させることができる。 実施例: 材料及び方法 特に示さなければ、試験管内DNA作業、細菌細胞の形質転換等は、分子生物
学の標準的な方法(Maniatis, T., Fritsch, E. F., Sambrook, J. "Molecular C
loning. A laboratory manual". Cold Spring Harbor Laboratories, 1982; Aus
ubel, F. M., et al. (eds.)"Current Protocols in Molecular Biology". John
Wiley and Sons, 1995; Harwood, C. R., and Cutting, S. M. (eds.) "Molecu
lar Biological Methods for Bacillus". John Wiley and Sons, 1990)を用いて
行った。
。
されている。LBPSGアガーはホスフェート(0.01M K3 PO4)、グル
コース(0.4%)、及びデンプン(0.5%)が補給されたLBアガーである
。WO94/19454に記載されるような染色されたアミロペクチンを含む、
アガープレートを、増加したアミラーゼ生産のためのプレートスクリーニングに
用いた。用いた最小培地は、グルコースをリボースで置きかえたSpizize
nの最小培地であった(Spizizen,1958,Proc.Natl.A
cad.Sci.USA44,1072〜1078)。 α−アミラーゼアッセイ 培養上清中のα−アミラーゼ活性は、Phadebas(登録商標)Amyl
ase Tesk Kit(Pharmacia Diagnosics)を用
いて測定した。そのプロトコルには、Phadebasアッセイキットを供した
。 実施例1: 不活性化した時にα−アミラーゼの生産を増加させることができるBacill
us subtilis細胞を供する遺伝子の不活性化: 染色体に組み込まれた遺伝子からキメラα−アミラーゼを発現するBacil
lus subtilis株を、mini−Tn10トランスポゾンpFC33
3(Steinmetz,M及びRichter,R.1994,J.Bact
eriol.172:5019)を用いて変異誘発させた。用いた株は、Amy
LQS55−4と呼ぶキメラα−アミラーゼを発現するDN1885xyIR:
:pCJ203であった。このキメラα−アミラーゼ遺伝子の正確な組成及びこ
の株の構造は公開されている(Christina Lund Jensen (1997) Secretion of chi
meric α-amylases from Bacillus subtilis. Ph. D. Thesis, Technical Unive
rsity of Denmark (DTU))。トランスポゾンのB.サブチリスの染色体への組込
みは、標的遺伝子の不活性化を引きおこし得;このような不活性化がアミラーゼ
生産の増加を導く遺伝子は、0.4%グルコース、0.01MホスフェートpH7
,0.2%キシロース、染色化アミロペクチン、6μg/mLクロランフェニルコ
ール及び120μg/mLスペクチノマイシンを含むLBプレート上のハロ形成に
よる、キメラα−アミラーゼAmyLQS55−4の生産の増加のためのトラン
スポゾンライブラリーのスクリーニングにより見い出した。 実施例2: 不活性化された時にBacillus subtilis細胞内でその細胞をα
−アミラーゼの生産を増加させることができるようにする遺伝子(配列番号:1
)の同定: 以下に記載されるように、α−アミラーゼの増加した生産を有するバチルス細
胞を単離し、遺伝子(配列番号:1)の同定を行った。
複製のpUC起点を含んでいるので、容易に同定することができた。トランスポ
ゾン挿入部に隣接するDNAを救出するために、mini−Tn10トランスポ
ゾン内を切断しない制限酵素を利用することが必要であった。いくつかの制限酵
素は、この目的のために用いることができたが、この研究においては、E10RI 制限酵素を用いた。ほとんどの場合、要求されるプラスミドを得ることが可能で
あった。トランスポゾン挿入部の周りの隣接領域の単離に加えて、各々の変異体
においてトランスポゾン挿入物の数を検査するために、サザンブロットのために
染色体DNAも用いた。E10RI制限酵素を用いるトランスポゾン変異体のサザ
ンブロット分析は、変異体のほとんどが1つの挿入物のみを含んでいることを示
した。変異体のうち2つのみが、染色体中に挿入された1超のトランスポゾンを
有した。
して、大腸菌SJ2(Diderichsen,B.et al.1990,J
.Bacteriol.172:4315〜4321)のエレクトロコンピテン
ト細胞へのエレクトロポレーションにより形質転換し、スペクチノマイシン耐性
(120μg/mL)について選択することにより得た。救済されたプラスミドを
制限酵素分析により検査し、トランスポゾン挿入により不活性化された遺伝子を
、プライマーTKp1(5′−CCA ATA CGC AAA CGC CC
T CTC−3′)及びTKp2(5′−TAG TGA CAT TTG C
AT GCT TC−3′)を用いてその救済されたプラスミドの配列分析によ
り同定した。DNA配列を自動配列決定により決定した。標的化される遺伝子を
同定するために、得られた配列をB.Subtilisの完全なゲノム配列に対
して分析した。(F.Kunst et al.,1997,Nature 3
90(20):249〜256)。
異体:yjbHを分析することにより同定した。トランスポゾン挿入は、yjb H オープン読み枠内のヌクレオチド711の後であった。 実施例3: Bacillus subtilis細胞中での遺伝子(配列番号:1)の不活
性化がα−アミラーゼの改良された生産を供することの確認 極めて豊富な培地中での長期の増殖の間のα−アミラーゼの蓄積 染色体遺伝子コピーからのキメラα−アミラーゼAmyLQS55−4を発現
する、株DN1885xyIR::pCJ203yjbHトランスポゾン変異体
を振とうフラスコ内で増殖し、その培養上清中に蓄積されたα−アミラーゼの量
を非変異誘発親株から蓄積された量と比較した。0.2%キシロース及び6μg
/mLクロランフェニルコールを補給したBPX培地中での37℃での7日発酵の
後、その培養上清中にα−アミラーゼ活性をPhadebasアッセイを用いて
測定した。野生型株と比べてyjbH変異体についてα−アミラーゼ活性の40
%増加が観察された。 定常増殖相内でのB.Subtilisからのα−アミラーゼの分泌 染色体遺伝子コピーからのキメラα−アミラーゼAmyLQS55−4を発現
する、株DN1885xyIR::pCJ203yjbHトランスポゾン変異体
も、6μg/mLクロランフェニルコール及び1%キシロースを補給したTY培地
を含む振とうフラスコ内で増殖させて、α−アミラーゼ合成を誘導した。37℃
での培養の間、サンプルを回収して、培養上清中の細胞密度(OD660 /mL)及
びα−アミラーゼ活性(NU/mL)を測定した。非変異誘発化DN1885xy IR ::pCJ203を増殖させ、平行してサンプルをとった。α−アミラーゼ
の比生産性を以下の等式を用いて計算した: 比生産性=(dP/dt)×(1/OD660) 比生産性(NU/min/OD660) P:培養上清中の生産/活性 t:増殖時間(min) OD660 :細胞密度(OD660 /mL) 比活性は所定時間内−この場合1分間にα−アミラーゼを生産する細胞の能力
の基準である。比生産性を計算するために、時間の関数として増殖及び時間の関
数としてのα−アミラーゼ活性を記述する等式を、増殖実験の間に得られたデー
タ点から見積もった。次にこれら2つの等式を用いて比生産性を計算した。
異体について観察された。比生産性は、指数増殖期後において親細胞と比べてこ
の変異体について約70%高かった。
9(Christina Lund Jensen (1997) Secretion of chimeric α-amylases from B
acillus subtilis. Ph. D. Thesis, Technical University of Denmark (DTU))
は、染色体に位置する遺伝子コピーからBacillus lichenifo
rmisの野生型α−アミラーゼを発現する。yjbHトランスポゾン変異を、
DN1885xyIR::pCJ203のyjbH変異体株から調製した染色体
DNAで受容体のコンピテント細胞を形質転換することによりこの株に移した。
アミラーゼ合成の誘導ために6μg/mLクロランフェニルコール及び1%キシロ
ースを補給した主な炭素原として1%リボースを含む、最小培地を用いて振とう
フラスコ内で増殖させた。37℃での培養の間、サンプルを、細胞密度(OD66 0 /mL)及び培養上清中のα−アミラーゼ活性(NU/mL)の測定のために回収
した。α−アミラーゼの比生産性を上述の通り計算した。
った。
生産に関して改良されていることが明らかである。
Claims (8)
- 【請求項1】 問題のポリペプチドの改良された生産のためのバチルス(B acillus )細胞であって、 (a)配列番号:1中の位置1〜828に示すDNA配列; (b)(a)のDNA配列と少くとも70%の同一性であるDNA配列; (c)配列番号:2中の位置1〜275に示すポリペプチド配列をコードする
DNA配列;又は (d)配列番号:2中の位置1〜275に示すポリペプチド配列と少くとも7
0%の同一性であるポリペプチドをコードするDNA配列 を含む遺伝子を野生型より少いレベルで発現するバチルス細胞。 - 【請求項2】 問題のポリペプチドの改良された生産のためのバチルス細胞
であって、 (a)配列番号:1中の位置1〜147に示すDNA配列; (b)(a)のDNA配列と少くとも70%の同一性であるDNA配列; (c)配列番号:2中の位置1〜49に示すポリペプチド配列をコードするD
NA配列;又は (d)配列番号:2中の位置1〜49に示すポリペプチド配列と少くとも70
%の同一性であるポリペプチド配列をコードするDNA配列 を含む遺伝子を野生型より少い量で発現するバチルス細胞。 - 【請求項3】 前記遺伝子が遺伝子マーカーmecA及びtenAの間に位
置する請求項1又は2のいずれかに記載のバチルス細胞。 - 【請求項4】 前記バチルス細胞が、バチルス・リケニホルミス(Baci llus licheniformis )、バチルス・サブチリス(Bacil lus subtilis )、又はバチルス・アミロリクエファシエンス(Ba cillus amyloliquefaciens )細胞である請求項1〜3
のいずれかに記載のバチルス細胞。 - 【請求項5】 前記バチルス細胞が、請求項1又は2に記載の遺伝子を、該
遺伝子が不活性化されることにより野生型より少いレベルで発現する請求項1〜
4のいずれかに記載のバチルス細胞。 - 【請求項6】 前記問題のポリペプチドが、酵素、例えばプロテアーゼ;セ
ルラーゼ;リパーゼ;キシラナーゼ;ホスホリパーゼ;又は好ましくはアミラー
ゼである請求項1〜5のいずれかに記載のバチルス細胞。 - 【請求項7】 前記遺伝子が、配列番号:3中の位置1〜147に示すDN
A配列を含むか、又は前記遺伝子が、配列番号:4中の位置1〜49に示すポリ
ペプチド配列をコードするDNA配列を含む請求項1〜6のいずれかに記載のバ
チルス細胞。 - 【請求項8】 問題のポリペプチドを生産するための方法であって、 (i)先の請求項のいずれかに記載のバチルスを、問題のポリペプチドの生産
を許容する条件下で培養し、 (ii)問題のポリペプチドを単離すること を含む方法。
Applications Claiming Priority (3)
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DKPA199900506 | 1999-04-16 | ||
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Publications (1)
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