JPH04197178A - 枯草菌の遺伝子発現調節蛋白、発現調節変異株、および該発現変異株を用いた物質生産法 - Google Patents

枯草菌の遺伝子発現調節蛋白、発現調節変異株、および該発現変異株を用いた物質生産法

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JPH04197178A
JPH04197178A JP32551990A JP32551990A JPH04197178A JP H04197178 A JPH04197178 A JP H04197178A JP 32551990 A JP32551990 A JP 32551990A JP 32551990 A JP32551990 A JP 32551990A JP H04197178 A JPH04197178 A JP H04197178A
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Masaru Honjo
勝 本城
Akira Nakayama
章 中山
Keiko Fukazawa
桂子 深澤
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明はバチルス属細菌の遺伝子発現を調節する蛋白と
その遺伝子、および該遺伝子に変異を設けた変異株の造
成法に関する0本発明は、特に/slチルス属細菌の種
々のプロテアーゼ遺伝子の発現を調節する新規蛋白とそ
の遺伝子、更にその遺伝子を変化させて変異株を造成す
る方法、およびそれに依り得られる変異株に関する0本
発明は、また菌体外プロテアーゼ二重欠損株(中性プロ
テアーゼ欠損、およびアルカリ性プロテアーゼ欠損)の
残存プロテアーゼ活性を更に低下させる方法にも関する
。この方法により得られた低プロテアーゼ変異株は組換
えDNA技術による物質生産の際の優れた宿主株となる
ものである。従って本発明の産業上の利用分野は微生物
を用いた物質生産に関する領域である。
ご従来の技術〕 近年の組換えDNA技術の発展により微生物を宿主とし
て異種蛋白を生産させることが原理的に可能となり、な
かにはヒト成長ホルモン、ヒトインシュリンのように既
に実用段階にまで達したものもある。
微生物を宿主とした物質生産では所望の異種蛋白を宿主
微生物の細胞内に生産させる、いわゆる菌体内生産と細
胞外に分泌させる、いわゆる菌体外生産の二つの方法が
ある。菌体内生産の場合は生産される蛋白の精製が繁雑
なことおよび高次構造が正しく保持されない場合が多い
ことが知られている(参考文献■、■)、それに対し菌
体外生産においては細胞外に目的蛋白が蓄積するため精
製がより容易となり、しかも高次構造が正しく保持され
る場合が多い(参考文献■)、このような長所があるに
もかかわらず菌体外生産の場合には目的とする蛋白が培
養液中もしくはべりプラズム画分において宿主菌により
生産されたプロテアーゼにより分解されてしまう場合が
よく知られている。
菌体外生産の場合、大腸菌を宿主菌株として用いると目
的とする異種蓋口が発現分泌した際にペリプラズム画分
にとどまる例が多いため、培地への分泌のためにはバチ
ルス属細菌、特に分泌能および安全性が高く基礎的知見
も豊富なバチルス・ズブチリスが好適と考えられる。し
かしバチルス属細菌は菌体外プロテアーゼの分泌量が多
(、その培養液中には高い蛋白分解活性は高く、これま
でに異種蛋白分泌生産の数々の試みがこの障壁のために
挫折してきた(参考文献■、■、■)、その為プロテア
ーゼ欠損株の造成が試みられ1984年カワムラおよび
トイによりバチルス・ズブチリスの菌体外プロテアーゼ
活性のほぼ90%を占める二種類のプロテアーゼ、菌体
外アルカリ性プロテアーゼ(ズブチリシン)及び菌体外
中性プロテアーゼ、欠損株(二重欠損株)が造成された
(参考文献■)、シかしながら本株をもとに更に胞子形
成初期遺伝子欠損とした改良宿主を用いた場合ですら残
存するマイナーなプロテアーゼの活性により目的とする
異種蛋白が分解しその生産性が極めて低い例が報告され
ている(参考文献■)。
このような従来技術の問題点を解決するためには上述の
プロテアーゼ二重欠損株(菌体外アルカリ性および中性
プロテアーゼ)に於いても未だ残存するマイナーなプロ
テアーゼ群による蛋白分解活性を欠損もしくは低下せし
める必要がある。その為には、残存プロテアーゼの遺伝
子に欠損等の変異を設は当該プロテアーゼ欠損株を造成
すればよいが、この方法の場合その原理の明快さとは裏
腹に残存プロテアーゼの種類が複雑でかつ何種類あるか
不明の現状ではそれらの遺伝子を各々草履し更に変異を
設けるという繁雑な過程を要するため目標の達成は困難
である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的はこのような各プロテアーゼ遺伝子を個別
に欠損させる方法ではなく、種々のプロテアーゼ遺伝子
の発現を調節している、これまで知られていなかった蛋
白の遺伝子を単離・解析し、その応用として残存プロテ
アーゼの発現レベルを低下せしめた変異株を造成する方
法を提供するものである0本発明の他の目的はかかる変
異株を宿主として用いる姐換えDNA技術による物質生
産法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕 上記本発明の目的は、バチルス属細菌のプロテアーゼ遺
伝子発現の調節に係る蛋白で第1図に示すアミノ酸配列
を有するもの、第2図に示すDNA配列である前記プロ
テアーゼ遺伝子発現の調節に係る蛋白の遺伝子、バチル
ス属細菌の染色体上に存在する第2図に示すDNA配列
である遺伝子に変異を設けて当該遺伝子の構造を変化さ
せることを特徴とする遺伝子発現の調節が変化した変異
株の造成法、該方法により得られた菌株および該菌株を
宿主菌株として用いることを特徴とする組換えDNA技
術による物質生産法である。
以下本発明の詳細な説明する。
一般に、遺伝子とは、遺伝情報をになっている一つ一つ
の単位を表わす。遺伝情報は、DNA上の塩基配列の順
序として蓄えられ、それがmRNAを経て特定の蛋白を
合成することにより発現される。遺伝子の発現は、複雑
な正と負の制御を行う遺伝子の調節を受けていることが
知られている、枯草菌のプロテアーゼの産生の場合も、
栄養増殖期ではプロテアーゼ遺伝子の発現が抑制されて
おり、胞子形成期になってプロテアーゼ遺伝子の発現が
開始されることが知られていた。このことからも想像さ
れるように、プロテアーゼの遺伝子発現は複雑な正と負
の制御を行う遺伝子の調節を受けていると考えられてい
る。産生を促進する正の調節番行うものとしては、5a
cQ(参考文献■)、prtR(参考文献(1))、5
en(参考文献■)および5acU(参考文献@、■)
について報告されている。負の調節により産生を抑制す
るものとしては、5in(参考文献0)およびhpr(
参考文献■)について報告がされている。
一方、枯草菌の場合は、菌体外に多量のプロテアーゼを
産生じ、培養液中に分泌させた有用異種蛋白質を分解さ
せてしまうという点から、枯草菌のプロテアーゼ遺伝子
の発現調節を行うことよりプロテアーゼの産生を制御す
ることは、物質生産上重要なことである。
本発明で言うバチルス属細菌のプロテアーゼ遺伝子発現
の調節を行う蛋白としては、第1図に示すアミノ酸配列
を有し、本発明でいうバチルス属細菌のプロテアーゼ遺
伝子の調節を行う蛋白の遺伝子は、第2図に示すDNA
配列を有する遺伝子をさす、このDNA配列は、既に知
られている5acQ、prtRSsen、5acU、s
 in、hprとは異なるものである。
また、バチルス属細菌のプロテアーゼ遺伝子発現の調節
を行う蛋白としては、新たに、遺伝子組換えの手法によ
って単離されたものであっても、プロテアーゼ欠損株に
該蛋白の遺伝子に変異を設けることによって、親株より
プロテアーゼ活性を低下させられるものであればよい、
実用上の観点から、枯草菌には数種のプロテアーゼの存
在が知られており、複数のプロテアーゼ遺伝子の産生を
抑制する遺伝子の方が好ましい。
枯草菌染色体DNA中の遺伝子の発現を調節する遺伝子
に変異を設けるには、該遺伝子を1nvitroで構造
変化を生しさせ、枯草菌染色体D N Aの相同性を利
用した通常の方法を用いればよい。また、該遺伝子に変
異を設けることが可能な方法であればいかなる方法でで
もよい。
菌体外中性プロテアーゼまたは、およびアルカリ性中性
プロテアーゼの活性を低下させた枯草菌は、ニトロソグ
アニジン等の変異剤処理、UV照射、T−線照射による
変異処理あるいは遺伝子組換えでの手法で該遺伝子をi
n  vitroで欠損させ再度枯草菌に導入する方法
およびそれらを組合せた方法で得ることができる。
胞子形成初期遺伝子とは、現在、5poOA、5poO
B、5poOF、5poOG、spo。
H,,5poOJ、spo、0KSspoOLの8種類
が知られている。これらの遺伝子の突然変異株は、栄養
増殖は正常に生育するが、胞子形成を開始することがで
きず、胞子形成期になると溶菌してしまう。5poQ変
異株のうち、5poOA変異株が最も多面的で、胞子形
成能のほか、プロテアーゼ産生能、形質転換能抗生物質
産生能、ファージ産生能、などの性質を一挙に失う(参
考文献■)。
本発明者は、菌体外アルカリ性および中性プロテアーゼ
の二重欠損株(MT−430)(FERMBP−107
9)の染色体DNAにこの胞子形成初期遺伝子を導入し
てMT−500株(FERM  BP−2760)を得
た。このもののカゼイン−寒天培地上でのハロー形成は
、MT−430に比し低く抑制されていた。しかしなが
ら、カゼイン−寒天培地上に37℃で100時間以上放
置しておくと、MT−500株でも僅かではあるがハロ
ーの形成が認められた。
次に このMT−500株の染色体DNA上に存在する
遺伝子発現の調節に係る遺伝子の構造を変化させること
により造成した変異株MT−600株(FERM  B
P−2761)は驚くべきことに上記のM2SO4株に
比べ、残存していたプロテアーゼ活性が導入により抑制
され、カゼイン−寒天培地上に37°Cで100時間以
上放置してもハローの形成が認められないことが本発明
者より見い出された。
上記の如くして得たMT−600株を宿主として所望の
異種蛋白を分泌生産するためにはバチルス属細菌の菌体
外プロテアーゼ遺伝子の発現、分泌を司さどる領域、即
ちプロモーター、分泌シグナル領域の直後に所望の遺伝
子あるいはそれを含むDNA塩基配列を結合して構築し
た&l換えDNAを該宿主菌へ導入すればよい。
ここで用いることのできる組換えDNAとしては、本発
明者らは既にヒト成長ホルモン分泌用のphC,H32
4(参考文献@)を構築している。
なお、ここで用いることのできるプラスミドとしては、
如何なるものも使用可能であるが、例としてpPIF2
5 (参考文献@) 、p hGH724(参考文献@
)等を挙げることが出来る。
上記の発現・分泌の為の組換えDNAをMT600株に
導入するには通常のプロトプラスト形質転換法を用いれ
ばよい。
かくして得られた形質転換株を用い有用異種蛋白を得る
には、その菌株を通常の方法で液体培養すればよい。
培養液からの有用物質の調製は、通常の方法で培養上清
から回収精製を行えば実施可能である。
特に本発明者の方法を用いれば、真核生物由来の異種蛋
白を枯草菌を宿主として従来達し得なかったレベルで分
泌生産出来るものであり、所望の蛋白の回収、精製がよ
り容易となる。
さらに本発明をより具体的に説明すればつぎのとおりで
ある。
バチルス属細菌におけるプロテアーゼ遺伝子の発現は転
写レベルで制御されており、その制御に関与する蛋白因
子がいくつか知られている9本発明では、マルチコピー
状態でプロテアーゼ活性を抑制する新規なりNA配列を
得て、その構造を解析することにより、該DNA配列に
は新規蛋白がコードされている可能性のあるオープンリ
ディングフレーム(○RF)構造を有することを見出し
た。更にマルチコピー状態で当該DNA配列を有する枯
草菌形質転換株は21 kDaのサイズの蛋白を多量に
菌体内に蓄積することが判明した。この蛋白を精製して
N末端アミノ酸配列を決定した結果、上述したDNA配
列によりコードされる0RFON末と一致した。これよ
り、この21kDa蛋白が、本発明のプロテアーゼ産生
を抑制する遺伝子の転写産物であることが判明した。該
蛋白は、プロテアーゼ高生産株である枯草菌5acU(
H)32株のプロテアーゼ活性、および中性・アルカリ
性菌体外プロテアーゼの二重欠損株であるMT−430
株(FERM  BP−1079)の残存プロテアーゼ
活性をも抑制した。これより、該蛋白は複数の種類のプ
ロテアーゼ活性を抑制することが判明した。
次に、該蛋白のプロテアーゼ活性抑制の機構について、
中性プロテアーゼを一例として検討した。中性プロテア
ーゼ遺伝子のmRNAレベルの解析の結果、この21k
Daの蛋白が中性プロテアーゼ遺伝子の発現において転
写レベルでの制御に関わるものであることが判明した。
転写レベルとは、DNAからmRNAになる過程をさす
0次に、枯草菌株M7C3株の染色体のこの21 kD
aの蛋白の遺伝子に挿入欠損を設け、プロテアーゼ産生
に与える影響について検討を加えた。得られたMT82
3株はプロテアーゼ生産が、野生株であるM7C3株で
は抑制されるような高グルコース培地においても、プロ
テアーゼの産生が認めろれることが判明した。これは、
M16B株からプロテアーゼ遺伝子の発現を抑制する遺
伝子が破壊された結果、プロテアーゼ遺伝子の発現を抑
制する蛋白が産生されなくなったためになった結果であ
ると考えられる。このことからも、本発明の21kD蛋
白がプロテアーゼ遺伝子を抑制する蛋白であることが再
確認された。さらに、既に造成した菌体外アルカリ性お
よび中性両プロテアーゼ二重欠損株・胞子形成欠損株で
あるM2SO4株の染色体上の当該遺伝子に挿入欠損を
設け、プロテアーゼ産生に与える影響について検討した
。このようにして得られたM7600株は、驚くべきこ
とに、M7823株の場合とは異なり、親株であるプロ
テアーゼ活性低下株MT−500株に比し、更にプロテ
アーゼ活性が低下することを見出した。
本株を宿主株として天然型ヒト成長ホルモンを分泌した
場合2XLB培地(0,2%グルコース含有)の通常回
分培養で350mg/Iの成長ホルモンが分泌されるこ
とが判明した。同し培養条件下で M2SO4株を宿主
とした場合の分泌量は、220mg/lであった。さら
にM2SO4株を宿主とした場合に認められた成長ホル
モンの低分子化もM2SO4株においては抑制されるこ
とが認められた。
〔実施例〕
以下本発明を具体例で説明するが本発明はこの実施例に
より何ら限定されるものではない。
実施例1(プロテアーゼ遺伝子の発現を抑制する遺伝子
の単離と効果の検定) 枯草菌Marburg株の染色体DNAを制限酵素5a
u3A■で部分消化し、2.0−4.5kbのDNA断
片をベクタープラスミドpUB110のBamH1部位
に挿入結合した組換え体プラスミドを用いて枯草菌20
7−25をプロトプラスト法で形質転換した。得られた
カナマインン耐性を示す形質転換株をカゼイン寒天培地
上に移植したところ、3000株中の1株にハロー形成
が抑制された株が認められた。この株よりプラスミドを
調製し、挿入DNA断片のサイズを調べたところ、この
プラスミドは、約2.5 k bの供与DNA断片が挿
入されたものであることが判明し、本プラスミドをpP
A1121と命名した。pPA1121の制限酵素地図
は第3図に示す。
pPA1121の特性を解析するために、このプラスミ
ドをPSL 1株(オハイオ大学バチルスストックセン
ター保存株、保存番号lA310)に導入した株MT−
121(FERM−BP−2229)を造成した。MT
−121およびPSL1株を5heafferの胞子形
成培地(参考文献@)で培養し、培養液上清中のプロテ
アーゼ活性、アミラーゼ活性、アルカリ性ホスファター
ゼ活性の活性レベルを調べた。アミラーゼ活性、アルカ
リ性ホスファターゼ活性の測定は、いずれもBioch
emica  Information(参考文献21
)に記載されている方法に従った。その結果、pPA1
121の導入により対照であるPSL 1に比較して、
アルカリ性プロテアーゼは2.0%、中性プロテアーゼ
は14.2%、アミラーゼは48.1%、アルカリ性ホ
スファターゼは2.0%以下のレベルに低下することが
明らかとなった。また同じ培養の菌体中のプロテアーゼ
活性を調べた結果、pPA1121は対照と比較して3
0%のレベルまで菌体内プロテアーゼ活性レベルを低下
させしめるものであることが認められた。さらにMT−
121株およびPSL 1株を2%のシュクロースを含
むLB培地で培養しレバンシュクラーゼ活性をDedo
nderの方法(参考文献22)を用いて測定した。そ
の結果、pPA1121の導入によりレバンシュクラー
ゼ活性も対照と比較して30%のレベル以下に低下させ
ることが判明した。次に、プロテアーゼを多量に分泌す
るプロテアーゼ高生産株である5acU(H)32株(
オハイオ大学バチルスストックセンター保存株、保存番
号IA95)にpPA1121を導入し、その効果をカ
ゼイン寒天培地上の710−形成で調べた。その結果、
pPA1121はプロテアーゼ高生産株のプロテアーゼ
産生能をも抑制することが判明した。さらに、プロテア
ーゼ欠損株の残存プロテアーゼ抑制に対する効果を調べ
るため、pPA1121を中性、アルカリ性両プロテア
ーゼ活性の二重損株であるM7400株(FERM−B
P−1078)に導入しカゼイン寒天培地上のハロー形
成能を検定した。その結果、驚くべきことにpPA11
21は残存するプロテアーゼの産生も抑制できることが
判明した。
実施例2(プロテアーゼ遺伝子の発現抑制に関与する領
域の決定) pPA1121の挿入DNA断片の中から、プロテアー
ゼ遺伝子の発現抑制に関与する領域を決定するため、挿
入DNA断片の小型化を行った。
すなわち、第3図に示すpPAT121DNAの制限酵
素切断部位を用いて挿入DNA断片に欠失を設けたプラ
スミド(pPAI314、pPA[420)を種々構築
しプロテアーゼ産生抑制能を調べた結果、プロテアーゼ
遺伝子の発現抑制に関する領域は挿入DNA断片のPv
ullより上流の部分が必要であることが判明した。
即ち、制限酵素PstlとEcoRIでpPA1121
を切断し生じたDNA断片のうち、A、B断片を回収後
、T4リガーゼで結合させ組換え体プラスミドpPAI
420を構築した(第4図)、このpPAI420を用
いてPSL 1株を形質転換し、PSLI (PPAI
420)を造成した。この形質転換株とPSLI (p
PA1121)およびPSLI株を2xLB培地で30
℃、18時間培養し、カゼイン分解活性を指標にして菌
体外プロテアーゼ活性を測定した結果、pPA1420
ではもはやプロテアーゼ産生抑制能は観察されなかった
(表1)、これらのことより、ppA1121の挿入D
NA断片のうちPvu■部位を含む領域がプロテアーゼ
遺伝子の発現抑制に関する領域であることが認められた
。また、pPA1121の挿入DNA断片の中に存在す
るClal部位に相当する枯草菌染色体上の位置にクロ
ラムへニコール耐性遺伝子を挿入した株では、通常野生
株ではプロテアーゼ産生の見られない2%グルコース入
りの胞子形成培地で培養した場合でも、プロテアーゼの
産生が認められた。以上のことから、pvuI[、C1
aEに挾まれる領域にプロテアーゼ遺伝子の発現抑制に
関する遺伝子が存在することが判明した。そこで、pP
A1121の挿入DNA断片のDNA配列を決定した結
果、この領域には172アミノ酸をコードするオープン
リーディングフレーム(ORF)が存在することが判明
した。このORFはATCを5゛末端に有し最も長い場
合172アミノ酸から成るものであり(第1図)、この
5′末上流には枯草菌16srRNA3’末(3’ U
CUUUCCUCCACUAG5’ )と極めて強い相
補性の高いリボゾーム結合領域と考えられるDNA配列
(5’ ATAAAC;GC,03’ )が存在するこ
とから、このORFは蛋白をコードしている可能性が高
いと考えられた。さらに、マルチコピー状態で当該DN
A配列を有する枯草菌形質転換株は、21kDのサイズ
の蛋白質を多量に菌体内に蓄積することが判明した。こ
の蛋白を5O5−ゲルから切り出す方法により精製し、
N末端アミノ酸配列を決定した(参考文献23)結果、
上述したDNA配列によりコードされる蛍白のN末端ア
ミノ酸配列と一致した、この分子サイズの蛋白は、1ア
ミノ酸の分子サイズを0.1kDとして計算すると、約
200アミノ酸に相当する。これらのことより、上述し
たORFと21kD蛋白が同一のものであることが判明
した。なお、PSLI (pPAI420)の菌体には
この21kDのサイズを有する蛋白が認められなかった
このことから、第1図に示すアミノ酸配列を有する21
kD蛋白が、プロテアーゼ遺伝子の発現を抑制する蛋白
質で、該蛋白の遺伝子は、第2図に示すDNA配列を有
するものであることが判明した。
表  1 PSLI(pUBllo)のカゼイン分解活性を100
とした。
実施例3(バチルス属細菌の染色体上に存在する遺伝子
発現の調節化に係る遺伝子の構造を変化させた変異株造
成法) 菌体外中性プロテアーゼおよびアルカリ性プロテアーゼ
の二重欠損株でさらに胞子形成遺伝子欠損である枯草菌
MT−500株(FREM−2760)は、その菌体外
蛋白分解活性が野生株にくらべて3%以下となっている
ものである。
二〇M7500株の遺伝子の発現を調節する遺伝子の構
造を変化させ、遺伝子発現の調節が変化した変異株の造
成は以下のように行った。
まず、この遺伝子の発現調節を行う遺伝子を含むプラス
ミドpPAI121を有する枯草菌MT−121株(F
ERM  BP−2229)からGryczamらの方
法(参考文献24)に従いPPA1121を調整した。
調製にあたっては、11のLB培地を用い30°Cで1
2時間培養した菌体を使用した。得られたプラスミドの
一部は制限酵素切断部位を調べ、このプラスミドが、p
PA■121であることを確認した。
次に′pPA1121を用いて、本発明のプロテアーゼ
遺伝子の発現を抑制する蛋白の遺伝子の中のClal部
位にクロラムフェニコール耐性遺伝子の挿入を設けるこ
とを試みた。
方法は以下の方法によった。PPA1121をCatで
切断し生したコヘッシプエンドをクレノーフラグメント
を用いてプラントエンドに変換した(DNA断片Cとし
た。) 次に、クロラムフェニコール耐性遺伝子を含むプラスミ
ドplNT530をBamHIとHindI[[で切断
することにより、クロラムフェニコール耐性遺伝子を含
む部分を切り出し、その両端のコヘソシブエンドをプラ
ントエンドに変換したのち、DNA断片Cと結合させ、
plNT823を構築した。このものはヘクター側にカ
ナマシン耐性遺伝子を有し、本発明のプロテアーゼの発
現を抑制する遺伝子の内部にクロラムフェニコール耐性
遺伝子が挿入されて結合したものである。カナマイシン
耐性遺伝子の内部には、Bgl11部位が存在する。そ
こで、B、glI[で切断し、カナマイシン耐性遺伝子
を不活性化したplNT823DNAと枯草菌染色体D
NAとの相同性を利用したコンピテントセル形質転換を
行った。クロラムフェニコール耐性で、しかもカナマイ
シン惑受性となった形質転換株は、枯草菌染色体DNA
上の本発明のプロテアーゼ遺伝子の発現を抑制する遺伝
子の内部にあるClal部位の両側で、plNT530
 DNAと相同領域の間で組換えを起こした枯草菌であ
る。しかもこの株は、クロラムフエニコール耐性遺伝子
が、枯草菌染色体DNA上の本発明のプロテアーゼ遺伝
子の発現を抑制する遺伝子の内部に挿入されたものであ
る。すなわち、MT−600株は菌体外アルカリ性およ
び中性プロテアーゼ、胞子形成遺伝子5poOA欠損株
であるMT−500株の染色体上の本発明のプロテアー
ゼ遺伝子の発現を抑制する遺伝子に変異を設けた株であ
る。この株をMT−600と命名した(FERM  B
P−2761)、菌体外蛋白分解活性を測定した結果、
野生株に比べ1%以下となっていることが判明した。
得られたMT−600株を用いて、次にヒト成長ホルモ
ンの菌体外生産に就いて検討した。
実施例4 (MT−600株を利用したヒト成長ホルモ
ンの分泌生産) MT−500株、およびMT−600株にプロトプラス
トトランスホーメーション法を用いて形質転換すること
により、ヒト成長ホルモン(hGH)分泌プラスミドp
hGH427を導入したMT−500(phGH427
) 、MT−600(phGH427)を構築した。な
お、phGH427は、MT−430(p hGH42
7)(FERM  BP−1080)より調製した0両
者を用いてマイクロジャー(実容積; 400m1)で
培養し、hG)Iに対する抗体を用いた酵素免疫測定法
で、hGHの分泌蓄積量を測定した。その結果、肘−6
00(phGH427)は、330驕g/I  のヒト
成長ホルモンが培養液中に分泌蓄積されていることが判
明した。
また、同じ培養で、MT−500(phGH427)の
分泌蓄積量は、220mg八であった。さらに、MT−
500株を宿主とした場合に認められたヒト成長ホルモ
ンの低分子化もMT−600株においては、抑制されて
いることが判明した。また、MT−600(phGH4
27)の培養上清100マイクロリツターにトリクロロ
酢酸を添加して得た上清をlOマイクロリッターのサン
プルバッファーに再けん濁して5O5−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳道に供与して培養上清中の蛋白を解析し
た結果、該培養上清中に存在する蛋白の30−45%が
成長ホルモンであることが判明した。
なお、実施例1.2.3における電気泳動、酵素反応、
DNA抽出用に使用した緩衝液等は、いずれも説明書、
多くの参考文献(例えば、参考文献25)、あるいは手
引き書等に記載されている一般的な組成を用いたもので
ある。
〔発明の効果〕
以上の結果から、枯草菌菌株の染色体上のプロテアーゼ
遺伝子の発現を抑制する遺伝子に挿入欠損を設けたMT
−600株を宿主として、ヒト成長ホルモンを分泌させ
た場合、ヒト成長ホルモンが分解されることなく、培養
上清中に分泌蓄積することが判明し、本発明の宿主の有
用性が実証された。
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【図面の簡単な説明】
第1図は、プロテアーゼ産生抑制に関与している蛋白の
アミノ酸配列を示した図である。 第2図は、プロテアーゼ産制抑制に関与している蛋白を
コードするDNA配列を示す図である。 第3図は、pPA1121の構造を示す図である。黒く
塗りつぶした部分は2プロテアーゼ産生抑制能を有する
挿入DNA断片(約2.5kb)を示す。 第4図は、p PA I 420の構築を示す図である
。 なお、第1図、第2図において、Aはアデニンを、Cは
ノドシンを、Tはチミンを、Gはグアニンを示す。また
、Alaはアラニンを、Vatはバリンを、Iceはイ
ソロイシンを、Metはメチオニンを、Trpはトリプ
トファンを、Pheは、フェニルアラニンを、Proは
プロリンを、cryはグリシンを、Setはセリンを、
Thrはスレオニンを、Cysはシスティンを、Tyr
はチロシンを、Aspはアスパラギンを、Gluはグル
タミンを、Lysはリジンを、Hisはヒスチジンを、
Argはアルギニンを、Asnは、アスパラギン酸を、
Ginはグルタミン酸を示す。第4図において、Eco
RI、PvulIはそれぞれの制限酵素による処理を、
ligationはT4DNAポリメラーゼによるDN
A断片の結合を示す。 特許出願人  三井東圧化学株式会社 第  1  図 Met−Ser−Vat−Lys−Met−Lys−L
ys−Cys−Ser−^rg−Glu−Asp−Le
u−Gin−Thr−Leu−Gln−Gin−Leu
−Ser−IIe−Glu−Thr−Phe−Asn−
Asp−Ile−Phe−Lys−Glu−Gln−A
sn−Ser−Pro−Glu−Asn−Met−Ly
s−Ala−↑yr−Leu−Glu−Ser−Ala
−Phe−Asn−Thr−Glu−G2n−Leu−
Glu−Lys−Glu−Leu−Ser−Asn−M
et−Ser−Ser−Gln−Phe−Phe−Ph
e−lie−Phe−Asp−旧s−Glu− I l
e−Ala−Gly−Tyr−Val−Lys−Val
−Asn−11e−Asp−Asp−Ala−Gln−
Ser−Glu−Glu−Met−Gly−Ala−G
lu−Ser−Leu−Glu−Ile−Glu−Ar
g−11e−Tyr−11e−Lys−Asn−Ser
−Phe−Gln−Lys一旧s−Gly−Leu−G
ly−Lys−His−Leu−Leu−Asn−Ly
s−Ala−I1e−Glu−11e−Ala−Leu
−Glu−Arg−Asn−Lys−Lys−Asn−
11e−Trp−Leu−Gly−Va1−Trp−G
lu−Lys−Asn−Glu−Asn−Ala−I1
e−Ala−Phe−Tyr−Lys−Lys−Met
−Gly−Phe−Val−Gln−Thr−Gly−
AIa−His−Ser−Phe−Tyr−Met−G
ly−Asp−Glu−Glu−Gln−Thr−As
p−Leu−11e−Met−Ala−Lys−Thr
−Leu−Ile 第2図 5゜^TGAGTGTAAAAATGAAAAAATG
CAGCCGGGAAGATTTACAAACACTT
C^^CAATTGAGTATTGAAACATTC^
ATGACATTTTTAAAGAACAGAACTC
ACCTGAAAATATGAAAGCCTATTTA
GAAAGCGCATTTAACACTGAGCAGC
TGGAAAAAGAGTTATCTAATATGTC
TTCGCAATTCTTTTTTATTTACTTT
GATCATGAAATCGCTGGATATGTAA
AGGTCAATATCGATGATGCTCAGTC
TGAAGAAATGGGTGCTGAATCACTT
GAAATCGAGAGAATTTATATAAAGA
ACAGCTTTCAAAAACATGGGCTTGG
CAAACATCTGCTGAATAAAGCGATA
GAAATTGCGCTGGAACGTAATAAAA
AGAACATTTGGCTAGGTGTGTGGGA
AAAAAAATGAAAATGCCATTGCCTT
TTTATAAGAAAATGGGGTTTGTTCA
GACCGGCGCCCACTCATTTTATATG
GGTGATGAAGAACAAACGGATTTAA
TCATGGCTAAAACACTCATA 3’

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バチルス属細菌のプロテアーゼ遺伝子発現の調節
    に係る蛋白で以下のアミノ酸配列を有するもの。 【遺伝子配列があります】
  2. (2)以下に示すDNA配列であることを特徴とする請
    求項1に記載するバチルス属細菌のプロテアーゼ遺伝子
    の発現調節に係る蛋白の遺伝子。 【遺伝子配列があります】 【遺伝子配列があります】
  3. (3)バチルス属細菌がバチルス・ズブチリスであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載する蛋白。
  4. (4)バチルス属細菌の染色体上に存在する請求項2に
    記載する遺伝子に変異を設けて当該遺伝子の構造を変化
    させることを特徴とする遺伝子発現の調節が変化した変
    異株の造成法。
  5. (5)バチルス属細菌がバチルス・ズブチリスであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の変異株の
    造成法。
  6. (6)バチルス・ズブチリスが菌体外アルカリ性および
    中性プロテアーゼの二重欠損株でさらに胞子形成初期遺
    伝子欠損であることを特徴とする特許請求項5に記載す
    る変異株の造成法。
  7. (7)請求項6記載の方法により菌体外残存プロテアー
    ゼレベルをさらに低下させた変異株MT600株。
  8. (8)請求項6に記載の方法で得られた変異株を宿主菌
    株として用いることを特徴とした組換えDNA技術によ
    る物質生法。
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