JP2002539669A - 移動通信システムにおけるドップラーシフト補償の推定 - Google Patents
移動通信システムにおけるドップラーシフト補償の推定Info
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Abstract
Description
ンから送信された信号が、良く知られたドップラー効果を受け、移動ステーショ
ンにより送信された周波数に対しベースステーションに受信される周波数に周波
数シフトを生じさせる。この周波数シフトをここでドップラーシフトと称する。
ドップラーシフトは、ベースステーションに対する移動ステーションの移動速度
及び方向に依存する。従って、ドップラー効果は、ベースステーションに対する
移動ステーションの移動方向に基づいて周波数の増加又は減少を与える。ドップ
ラーシフトの大きさは、移動ステーションがベースステーションに対して移動す
る速度に依存する。 送信ユニット及び受信ユニットの同期が適切でないときには、別の種類の周波
数オフセットが生じる。
ション内の周波数検出回路が信号におけるある量のドップラーシフトを考慮に入
れられるという点で、ある種のドップラー補償を与える。 AU664626号は、移動ステーションがベースステーションに近づいたり
離れたりするときにベースステーションと移動ステーションとの間に伝播する無
線信号のドップラーシフトを補償するための方法及び回路構成に関連したもので
ある。伝播時間遅延が減少する状態で移動ステーションがベースステーションに
近づくときには、伝播時間遅延が時間と共にいかに変化するかを決定するために
伝播時間遅延がある間隔で積分される。この情報は、移動ステーションがベース
ステーションを越えて移動するときに急激なドップラーシフトを補償するように
特定時間における無線信号周波数を変化させるのに使用される。TDMAシステ
ムでは、整数の時間フレームに等しい間隔で質問がなされる。GSM規格では、
時間フレームが8個の連続するタイムスロットより成り、そして1つの送信バー
ストが特定の移動ステーションとベースステーションとの間を1つの時間フレー
ムにおいて通過する。
めに過去の信号及び到来する信号に応答して判断がなされ、即ちそれは反作用的
なシステムである。従って、到来する信号におけるドップラーシフトをリアルタ
イムで能動的に補償できるシステムを実施することが要望される。 更に、フェージングが生じるために、ドップラー効果を受ける信号は、振幅及
び周波数が変化する。従って、振幅及び周波数の両方においてドップラー効果を
推定することが要望される。
ベースステーションとの間に送信される信号のドップラーシフトを補償するため
のドップラー修正係数を発生するシステムにおいて、信号が受信されるチャンネ
ルに対するチャンネルインパルス応答を決定するためのチャンネルインパルス応
答決定回路と、1組の既知の記号及びチャンネルインパルス応答から基準ベクト
ルを発生するための基準回路と、上記基準ベクトル及び受信した信号サンプルか
らエラーベクトルを発生するための手段と、到来信号のノイズ分散を決定するた
めの手段と、上記ノイズ分散、エラーベクトル、受信信号サンプル及びサンプリ
ング時間を使用して、振幅修正を表わす実数部分及び位相修正を表わす虚数部分
を有するドップラー修正係数を発生するための推定装置とを備えたシステムが提
供される。
に対するチャンネルインパルス応答を決定するのに通常使用されるトレーニング
シーケンスを備えている。これは、受信したトレーニングシーケンスを記憶され
たトレーニングシーケンスでコンボリューションすることによって行われる。従
って、トレーニングシーケンスは、基準ベクトルを発生するのに使用する1組の
既知の記号を構成することができる。或いは又、受信信号サンプルから推定され
る記号で1組の既知の記号を構成することもできる。 TDMAシステムでは、信号は、各タイムスロットにおける一連の送信バース
トより成る。ドップラー修正係数は、各送信バーストに対して発生され、そして
そのバーストの信号サンプルを修正するのに使用できる。
トと受信ユニットとの間の誤った周波数同期から生じる周波数オフセットも修正
する。 本発明の更に別の特徴によれば、移動通信システムにおいて移動ステーション
とベースステーションとの間に送信される信号のドップラーシフトを補償するた
めの方法において、信号が受信されるチャンネルに対するチャンネルインパルス
応答を決定し、チャンネルインパルス応答における1組の既知の記号から基準ベ
クトルを発生し、上記基準ベクトル及び受信した信号サンプルからエラーベクト
ルを発生し、到来信号のノイズ分散を決定し、上記ノイズ分散、エラーベクトル
、受信信号サンプル及びサンプリング時間を使用して、振幅修正を表わす実数部
分及び位相修正を表わす虚数部分を有するドップラー修正係数を推定し、そして
受信信号サンプルにドップラー修正係数を適用してドップラーシフトを補償する
という段階を含む方法が提供される。
添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。 図1は、GSM規格に基づく移動通信システムにおける通常バーストを示す図
である。この図は、ベースステーションに受信されたバーストを表わす。GSM
規格に基づくTDMAシステムの場合に、移動ステーションは、ベースステーシ
ョンコントローラにより割り当てられた周波数チャンネルに変調信号としてバー
ストを送信する。1つの周波数チャンネルは、8個までのバーストをサポートし
、各バーストは各コールに関連され、各コールには、バーストを送信するための
タイムスロットが割り当てられる。GSM規格に基づくTDMAシステムのこれ
以上の詳細は、当業者に知られているので、ここでは説明しない。
く58ビットの2つのパケット(DATA)で構成される。通常バーストの各端
には3つのテールビット(TS)が追加される。トレーニングシーケンス(TR
S)は、移動ステーション(MS)により送信される所定のビットシーケンスで
あり、これは、ベースステーションコントローラ(BSC)に知られている。図
1において、受信信号サンプルykは、バーストの第kビットを表わし、この場
合、トレーニングシーケンスのスタートを表わすと仮定する。トレーニングシー
ケンスは、ベースステーションコントローラにおいて、バーストが送信されるチ
ャンネルのインパルス応答を推定し、少なくとも本発明の実施形態では、ドップ
ラー補償係数を推定するのに使用される。送信される実際の情報は、バーストの
データビット(DARA)に配置される。
環境は、とりわけ、移動ステーションとベースステーションとの間の距離、及び
エリア内の建物及び他の構造物により生じる干渉によって大幅に変化し得る。そ
の結果、ベースステーションに受信される信号の信号強度及びクオリティも大幅
に変化する。更に、移動ステーションが移動するために、ベースステーションに
受信される信号がドップラーシフトを受け、これを修正しなければならない。 図2は、GSMシステムにおいてドップラー補償を実施するのに適した回路1
を示す。図2の種々のブロックは、相互接続された個別のエンティティとして示
されているが、必ずしも個別の物理的エンティティを表わすものではなく、実施
される種々の段階を概略的に表わすことが意図される。ブロックは、回路として
実施することもできるし、或いは適当にプログラムされたマイクロプロセッサが
、ブロックに個々に指定された機能を実行してもよい。
0は、RF回路22に接続される。この回路22は、受信したバーストに対して
動作して、周波数を基本帯域周波数にダウンシフトすると共に、バーストをサン
プリングして、アナログ信号からデジタルサンプル値yiを形成し、但し、iは
サンプルインデックスである。RF回路22は、各バーストに対するサンプル値
y0、・・ynをサンプル時間t0、・・tnと共に、通常、送信信号の予想ビット
レートで出力する。RF回路22の出力は、ライン24に沿ってチャンネルイン
パルス応答(CIR)ブロック10、分散及びエラー計算器16、フィルタ・イ
コライザ回路12、ドップラー修正係数を推定するためのβ推定ブロック36、
及び変換回路40に供給され、ドップラー修正係数をバーストに適用できるよう
にする。 メモリ32は、所定のビットシーケンスであるトレーニングシーケンスxを保
持し、これは、移動ステーションMSによりトレーニングシーケンスとして送信
されそしてベースステーションで受信されて、サンプルyTRS=Yk→yk+25に変
換される。この基準トレーニングシーケンスxは、基準発生器14及びチャンネ
ルインパルス応答(CIR)ブロック10に供給される。又、基準発生器14は
、チャンネルインパルス応答ブロック10から推定されたチャンネルインパルス
応答hも受信する。
トを受信し、そして例えば、その受信したトレーニングシーケンスyTRSと既知
のトレーニングシーケンスxとの間のクロス相関を式1に基づいて計算すること
により推定チャンネルインパルス応答hを計算する。他の形式の推定方法も使用
できる。 h=xcorr(x、yTRS) (式1) クロス相関を行う前に、デジタル形態で記憶された既知のトレーニングシーケン
スxは、GSM規格に基づき、トレーニングシーケンスが送信のためにMSにお
いて変調されるやり方と同様に、i、q変調されることが明らかである。クロス
相関は、5つのタップ値(h(j)j=σto4)の形態のチャンネルインパルス応答
を発生するように既知のやり方で行われる。
ノイズを受けたかのように、受信バーストにおけるデータの予想推定値を計算す
るのに使用される。 CIRブロックは、タイミング進み情報τも発生し、これは、割り当てられた
タイムスロットのどこに受信バーストが位置するか決定するのに使用される。 各バーストに対し、そのバーストの推定チャンネルインパルス応答hは、CI
Rブロック10により計算され、そしてフィルタ/イコライザ回路に供給され、
該回路は、そのバーストのデータDATA(r)を回復できるようにする。良く
知られたように、フィルタ/イコライザ回路12は、受信バーストに対するチャ
ンネルインパルス応答h及びタイミング情報τを受信し、その信号を復調、フィ
ルタリング及びデコードして、データを既知のやり方で回復することができる。
ーケンス及びインパルス応答のコンボリューションを使用して計算される。基準
発生器14は、次の計算を行う。 z=h*x (式2) 但し、xは、使用する変調に基づく既知の記号値を表わす。 zkは、ベクトルzのk番目のサンプルを表わし、そしてzは、ベクトルサン
プルzkの対角マトリクスを表わし、即ちz=xhである。ここで、xは、既知
のトレーニングシーケンス記号の対角マトリクスである。 基準ベクトルzは、基準発生器から分散及びエラー計算器16へ供給される。
上述したように、この分散計算器は、受信したトレーニングシーケンスyTRSを
含むサンプルyiも受信する。この分散計算器は、次の式に基づいて分散var
(σ2)を計算する。
サンプルの数(22)にビット分離を乗算することにより計算される。
ニングシーケンスのサンプル値である。 又、分散及びエラー計算器は、エラーベクトルz−y(即ち、各サンプルに対
するエラー値zi−yi)も発生する。 エラーベクトルz−y及び分散σ2は、β推定ブロック36へ供給される。β
推定ブロック36は、RF回路22から信号サンプル及び時間yi、tiも受信す
る。β推定ブロックは、プログラムを実行するプロセッサとして実施することも
できるし、又は他の適当な手段によって実施することもできる。これは、実数部
及び虚数部を有する複素数であるドップラー補償係数βを発生するように動作す
る。従って、βは、次のように表わされる。 α+jφt 但し、αは、フェージングによる振幅変化を表わし、そしてφは、ドップラー角
度である。β推定ブロック36は、ドップラー修正係数βを発生するに必要な値
を保持するためのメモリも備え、これらの値は、Cβ、E(β)及びE(z−y)を
含む。これらの項は、図3を参照して以下に説明する。
、変換回路40に供給され、次の式に基づいてドップラー修正が行われる。 yn-compensated=yn(1−βtn) 変換回路40の別の実施は、振幅及び位相成分を別々の修正ステップに分離す
ることである。位相は、サンプルにe-j*imag(β)t nを乗算することにより修正
でき、そして振幅は、個別のステップで修正できる。 yn-phase-compensated=yn*e-j*imag(β)t n yn-compensated=y-phase-compensated(1−real(β)tn) (式5) 上記式によれば、imag(β)=φ、及びreal(β)=αである。従って、
受信信号は、real(β)が負であるか正であるかに基づいてバースト中に増幅
又は変更される。これは、1組の補償された信号サンプルycompを発生し、これ
らサンプルは、フィルタ・イコライザ回路12に供給され、バーストのデータと
して改善された値を発生することができる。
形態とは別に、イコライザ回路30で推定されるビットを使用することができる
。例えば、ビタビイコライザのイコライザ回路30は、フィルタ・イコライザ回
路12からフィルタされ、復調されそしてイコライズされた信号DATA(R)
を受け取る。イコライザ回路30は、バーストのデータシーケンスデータの一部
分(図1の推定ブロックから導出された部分)に作用して、移動ステーションか
ら送信された出力ビットを推定する。この出力は、ここでestim_bits
と称する。イコライザ回路30は、既知の移動通信システムの場合のようにビッ
トの判断を行うように動作し、従って、ここでは詳細に説明しない。これら推定
されたビットは、トレーニングシーケンスに代わって使用され、基準ベクトルz
を計算するための既知の値を供給することができる。estim_bitsは、
チャンネルインパルス応答hと共に基準回路34に供給されて、エラーベクトル
z’−yが発生される。但し、z’=estim_bits*hである。
る。
パルス応答hとの間のコンボリューションに対応する。 従って、ドップラー周波数推定では、ドップラー角φを推定しなければならな
い。この問題は、非直線的であり、従って、特にリアルタイムで実施する場合に
解決されるべき手の込んだビット問題である。直線化ステップは、ejφe α=1
+jφt0を仮定して行うことができる。フェージングのために、必要とされる
ドップラー周波数修正は、振幅が一定であると仮定することができない。 項jφt0が実数成分も有する場合には、振幅変化をおおよそ推定することが
できる。従って、項jφt0は、βを複素数(α+jφt)とすれば、より一般
的な仮定1+βt0に置き換えられる。
[z0、z1、・・zn-1]T)。 zi=yi(1+βti)+wi これは、マトリクス表示で次のように再フォーマットすることができる。 z−y=pβ+w (式6) ここで、p=[y0t0y1t1・・yn-1tn-1]T及びβを推定しなければならな
い。 式6の解は、LMMSE推定子を使用して見出すことができる。 β=E(β)+Cβ(z-y)C(z-y)(z-y) -1(z−y−E(z−y)) 但し、E(β)は、βの予想値であり、Cβ(z-y)、C(z-y)(z-y)は、2つのエレ
メント間の共分散マトリクス、即ちE(β(z−y)H))及びE((z−y)(z−
y)H)であり、そしてE(z−y)は、受信バーストにおける予想エラーである。
り、そしてある操作の後に、次のようになると仮定することができる。 β=E(β)+pH(z−y−E(z−y))/(δ2/Cβ+pHp) (式7) 但し、Cβ=E((β−E(β))(β−E(β))H) (式8) pHは、pの複素共役転置マトリクスである。 式7は、β推定ブロック36に使用されて、βを発生する。β推定ブロックは
図3に概略的に示されている。実際に、これは、必要なデータを保持するメモリ
と共にプロセッサにより実行されるソフトウェアとして実施することができる。
β推定回路50は、各タイムスロットにおいて受け取られたデータ(yi、ti)
に作用してβの値を発生し、これは、変換回路40により使用される。β累積ブ
ロック52は、先行するタイムスロットにわたってβ値を累積及び平均化し、E
(β)を発生する。β累積機能は、適応フィルタにより実施することができる。(
z−y)累積ブロック54は、予想エラーE(z−y)を発生する。これを行うた
めに、先行するタイムスロットからのz−yの値、又はβ累積ブロック52から
のE(β)の値を使用して、周波数エラーを推定することができる。Cβ発生ブロ
ック56は、Cβの値を発生する。式7のパラメータに対して多数の可能性が存
在する。
、式7は、通常の直線的回帰を解く。 上述したように、βは、各タイムスロットに対して発生されることが意図され
る。予想値E(β)は、以前のタイムスロットから推定β値の平均を計算すること
により発生できる。従って、これらの値は、各タイムスロットに対して計算され
たときに保持することができ、そしてβ推定ブロック36においてE(β)ブロッ
クに保持された平均値を発生するのに使用できる。 別の簡単化は、E(β)の実数部がゼロであると仮定することである。これは、
典型的なフェージングチャンネル状態では長時間の振幅変化が予想されないので
、適切な仮定である。従って、周波数のエラー成分に関してのみ長時間平均をと
れば充分である。又、位相変化だけを修正すべき場合にも、実数部がゼロと仮定
することができる。
ることにより予想エラーE(z−y)を計算する必要性を排除することができる。
このため、βは、以前のタイムスロットからのβの初期推定値でよい。この場合
に、式7は、次のように変化する。 β=E(β)+pH(z−y)/(δ2/Cβ+pHp) (式9) 従って、これは、ベクトルpを形成する前にサンプルyiをe-j*imag(β)tだけ
デローテーションするような前処理ステップ(図3の50aを参照)を必要とす
る。 C(β)の値は、種々の解決策を使用してCβ発生ブロックにより発生すること
ができる。これは定数値であってもよい。これは、以前のタイムスロットの情報
を使用し、例えば、式8を使用して推定することができる。これは、βの予想値
及び/又はノイズ分散δ2の関数であってもよい。これは、適応フィルタを使用
して推定することもできるし、或いは上記の組合せによって推定することもでき
る。 この技術は、短い遅延の拡散チャンネル及び純粋な周波数エラーに特に適して
いる。
Claims (11)
- 【請求項1】 移動通信システムにおいて移動ステーションとベースステー
ションとの間に送信される信号のドップラーシフトを補償するためのドップラー
修正係数を発生するシステムにおいて、 信号が受信されるチャンネルに対するチャンネルインパルス応答を決定するた
めのチャンネルインパルス応答決定回路と、 1組の既知の記号及びチャンネルインパルス応答から基準ベクトルを発生する
ための基準回路と、 上記基準ベクトル及び受信した信号サンプルからエラーベクトルを発生するた
めの手段と、 到来信号のノイズ分散を決定するための手段と、 上記ノイズ分散、エラーベクトル、受信信号サンプル及びサンプリング時間を
使用して、振幅修正を表わす実数部分及び位相修正を表わす虚数部分を有するド
ップラー修正係数を発生するための推定装置と、 を備えたことを特徴とするシステム。 - 【請求項2】 上記ドップラー修正係数βは、次の式に基づいて発生され、 β=E(β)+pH(z−y−E(z−y))/(δ2/Cβ+pHp) 但し、E(β)は、βの予想値であり、pHは、pをベクトル(yi、ti)Tとすれば
、pの複素共役転置マトリクスであり、z−yは、エラーベクトルであり、E(
z−y)は、受信サンプルにおける予想エラーであり、δ2は、ノイズ分散であり
、そしてCβは、定数である請求項1に記載のシステム。 - 【請求項3】 E(β)及びδ2/Cβは、ゼロにセットされる請求項2に記
載のシステム。 - 【請求項4】 ドップラー修正係数βを使用して受信信号サンプルにドップ
ラー修正を適用するための手段を更に備えた請求項1、2又は3に記載のシステ
ム。 - 【請求項5】 上記信号は、TDMA移動通信システムではタイムスロット
内の送信バーストで構成され、そして各タイムスロットに対して新たなドップラ
ー修正係数βが発生される請求項1ないし4のいずれかに記載のシステム。 - 【請求項6】 以前のタイムスロットからのβに対して発生された値の平均
値としてE(β)を推定するための手段を備えた請求項5に記載のシステム。 - 【請求項7】 E(β)の実数部分は、ゼロにセットされる請求項5に記載の
システム。 - 【請求項8】 受信した信号サンプルをe-j*imag(E(β))tだけデローテー
ションするための手段を更に備え、但し、E(β)は、βの予想値であり、次いで
、デローテーションした受信信号サンプルを使用して、次の式、 β=E(β)+pH(z−y)/(δ2/Cβ+pHp) に基づき現在タイムスロットにおけるドップラー修正係数βを発生する請求項1
ないし7のいずれかに記載のシステム。 - 【請求項9】 移動通信システムにおいて移動ステーションとベースステー
ションとの間に送信される信号のドップラーシフトを補償するための方法におい
て、 信号が受信されるチャンネルに対するチャンネルインパルス応答を決定し、 チャンネルインパルス応答における1組の既知の記号から基準ベクトルを発生
し、 上記基準ベクトル及び受信した信号サンプルからエラーベクトルを発生し、 到来信号のノイズ分散を決定し、 上記ノイズ分散、エラーベクトル、受信信号サンプル及びサンプリング時間を
使用して、振幅修正を表わす実数部分及び位相修正を表わす虚数部分を有するド
ップラー修正係数を推定し、そして 受信信号サンプルにドップラー修正係数を適用して、ドップラーシフトを補償
する、 という段階を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項10】 上記信号は、TDMA移動通信システムでは一連の送信バ
ーストで構成され、そして各送信バーストに対してドップラー修正係数が発生さ
れる請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 上記ドップラー修正係数βは次の式に基づいて発生され、 β=E(β)+pH(z−y−E(z−y))/(δ2/Cβ+pHp) 但し、E(β)は、βの予想値であり、pHは、pをベクトル(yi、ti)Tとすれば
、pの複素共役転置マトリクスであり、z−yは、エラーベクトルであり、E(
z−y)は、受信サンプルにおける予想エラーであり、δ2は、ノイズ分散であり
、そしてCβは、定数である請求項9又は10に記載の方法。
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