JP2002538356A - 内燃機関の燃焼を改善する装置及び方法 - Google Patents

内燃機関の燃焼を改善する装置及び方法

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JP2002538356A JP2000601324A JP2000601324A JP2002538356A JP 2002538356 A JP2002538356 A JP 2002538356A JP 2000601324 A JP2000601324 A JP 2000601324A JP 2000601324 A JP2000601324 A JP 2000601324A JP 2002538356 A JP2002538356 A JP 2002538356A
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
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  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、燃料との混合に先立って固形有機体が昇華され、次にこの結果としての混合気がエネルギを供給するために燃焼されることにより、燃料/酸化剤の混合気がエネルギを供給するために燃焼されるようにした装置における燃料の燃焼を改善する方法に関する。本発明は、混合気の一部を形成する酸化性ガスの容積に対する前記有機化合物の昇華した容積割合を0.5から15ppmの範囲とすることを特徴とする。本発明は、内燃機関、特に自動車用エンジン或いは工業用バーナーの燃焼を改善するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術の分野) エネルギを供給するために燃料及び酸化剤から成る混合気を燃焼させるように
した装置における燃料の燃焼を改善する方法及び装置に関する。
【0002】 (従来の技術) 本願出願人の国際特許出願番号第98/01662号明細書には、上記に関連
した方法及び装置が記述されている。この従来文献では、固形のナフタリンを内
部に保持する手段を装置の酸化性ガス入口に設け、ナフタリンを固相から気相に
直接的に変化させる、つまり本明細書において「昇華」と呼ばれるプロセスによ
り、酸化性ガスがナフタリンと共に給気されるようになっている。
【0003】 上記文献に記述された装置の好適な形態において、ナフタリンをガス状酸化剤
の流れの中で保持する手段は、酸化性ガスを装置内に供給する管路に設けられた
フィルタ内に収納されたカートリッジにより形成される。 例えば、装置が炭化水素から成る酸化剤が供給される内燃機関或いはバーナー
である場合、ナフタリンを保持する手段は当該装置のエアフィルタ内に収納され
る。 更に、上記文献には、装置に送られる酸化性ガス1リットル当り5mgを越え
ない値となるようにナフタリンの量を選択することが明示されている。しかし、
本願出願人の行った多くのテストによれば、示されたナフタリンの割合では所期
の燃焼改善効果は得られないということが判明した。
【0004】 (発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、燃焼を改善する方法及び装置を提案し、先に簡単に要約した
従来技術に記載されたものに勝る改善を行うことにあり、特に、使用される酸化
性ガスの容積に対する昇華可能な化合物の効果的な容積割合を提示することにあ
る。
【0005】 (課題を解決するための手段) 従って、本発明の主題は、燃料との混合に先立って固形有機化合物を酸化性ガ
スの流れの中で昇華させ、この結果としての混合気をエネルギ供給のために燃焼
させることによって、燃料及び酸化剤から成る混合気をエネルギ供給のために燃
焼させるようにした装置における燃料の燃焼を改善する方法であって、前記混合
気の一部を形成する酸化性ガスの容積に対する前記有機化合物の昇華した容積割
合を0.5ppmから15ppmの範囲内としたことを特徴とする方法にある。
【0006】 このように、本発明によれば、昇華可能な有機化合物の容積割合を、従来技術
に示された割合に較べ数桁の規模で少なくすることができる。更に、この提示し
た範囲外では燃焼改善効果がないことがテストにより明らかとなった。結果とし
て、本発明の方法により消費される昇華可能な有機化合物量は、実際に、従来予
測された消費量を大幅に下回るものである。
【0007】 本発明による方法の他の特徴によれば、 本方法が内燃機関に実施される場合、その範囲は0.5ppmから2.5pp
m、好ましくは1.2ppmから1.5ppmであり、或いは 本方法が工業用バーナーに実施される場合、前記範囲は5ppmから15pp
mであり、更に 本願出願人の行ったテストにより、ナフタリンだけが本発明を実施するに相応
しい昇華可能な物質ではないということが明らかとなった。
【0008】 従って、本発明による方法の他の特徴によれば、 前記有機化合物は、多環式芳香族化合物、多環脂環式化合物、官能芳香族化合
物、官能脂環式化合物、芳香族又は脂肪族系酸、及び/又はこれら化合物の混合
物から選択され、 前記昇華可能な化合物は、ナフタリン、アントラセン、クバン、アダマンタン
、カンファン、ナフトール、アントラキノン、樟脳、又はこれら化合物の混合物
から成る化合物のグループから選択されるか、或いは 前記昇華可能な化合物は、ナフタリン、アダマンタン、及び/又は樟脳であり
、 この1つ又は複数の昇華可能な化合物は、それ/それらの粉末を圧縮して得た
錠剤の形で使用され、 前記錠剤は、前記化合物のグループから選択された単一の化合物のみを含むか
、或いは 前記錠剤は、前記化合物のグループから選択された少なくとも2つの化合物を
含む。
【0009】 また、本発明の主題は、上述の如く定められた方法を実施するための酸化剤フ
ィルタにあり、酸化性ガス入口と酸化性ガス出口とを有するケーシング、この入
口と出口との間に介設されたフィルタエレメント、及び、昇華可能な有機化合物
が設置される穴あき管を有し、通過する酸化性ガスの流れに対して前記フィルタ
エレメントの下流側に設けられたカートリッジを備えた酸化剤フィルタであって
、前記カートリッジが、前記管を把持する波形を有するバンドの形とされ、好ま
しくは弾性機能を有する少なくとも1つの支持部材を備えたことを特徴とする酸
化剤フィルタにある。 本発明によるフィルタのこのような特有の特徴により、バンド締めされたカー
トリッジ構造は、フィルタを通過する酸化剤の流れに対する圧力抵抗を最小限と
する。
【0010】 本発明によるフィルタの他の特徴によれば、 前記フィルタエレメントが全体的に円筒型で環状の形状である場合、前記バン
ドの形とした支持部材は、弾性を有するとともに、アームが外方向に付勢された
Cのように成形されており、その場合、この支持部材は、前記フィルタエレメン
ト内壁に対して取り付けられている前記バンドによって前記フィルタエレメント
内に保持され、 前記バンドの各アームは、その波形部がCの内側に向かって延び、前記バンド
と共に前記管を固定するための通路を作り出すように、同様に波形とされた帯板
が前記波形部に対して固定されるか、或いは 前記フィルタエレメントが主に平らな形状である場合、前記バンドの形とされ
た支持部材は、前記管の通路を区画するように互いに固定された2つの波形帯板
を備え、前記カートリッジは、好ましくは重力により前記フィルタエレメント上
に載せることによって、前記フィルタエレメントに対して直接的に取り付けられ
、 各管は、貯蔵用の昇華可能な有機化合物を収納するように、その長さの一部に
渡って穿孔されていない部分を有し、 前記錠剤を前記管内に積み重ね、積み重ねた錠剤の一端に設けられたスプリン
グにより押圧することができ、 前記バンドの形とされた支持部材は、前記管がスナップ固定により保持される
ようなω(オメガ)形状の波形を有する。
【0011】 このように定められたフィルタの特有な特徴により特に以下の利点がもたれさ
れる。 昇華可能な有機化合物を収納する管の波形バンドによる固定により、この管を
カートリッジ内に簡単に取り付けることができ、 フィルタの中に設置される化合物量は、波形バンド内に固定される管の数を選
択することにより簡単に変えることができる。これは、使用者が専門家でなくと
も使用済みフィルタを自分自身で交換できるということだけでなく、カートリッ
ジをフィルタが関連する装置に容易に取り付けることができるという使用者にと
って有益な利便性を示している。
【0012】 例えば、フィルタが自動車用エンジンに取り付けられる場合、特にカートリッ
ジが小売業で販売されているとすれば、これによりエンジンの排気量を簡単に調
整することができる。更に、フィルタの形状を調整することにより、管をフィル
タ入口及び出口に対し容易に好適な位置に設けることができる。
【0013】 カートリッジの構造は、管がフィルタエレメントに係合しないようにするとと
もに、想定された円筒形状において、管を酸化剤の流れの中心に置くようにする
ものである。 本発明の他の特徴及び利点は、例示を唯一の目的とした以下の記載及び添付図
面を参照することにより理解されるであろう。
【0014】 (発明の実施の形態) 図1乃至3は、本発明による方法を実施するためのフィルタの第1実施形態を
示す。 これは内燃機関用の酸化剤フィルタ1であり、カバー3によって閉塞されたケ
ーシング2を備え、これらカバー及びケーシングのいずれも全体的に円筒形状を
している。
【0015】 ケーシング2は、空気取り入れ口のような酸化剤取り入れ口(図示せず)に接
続するための側部入口開口部4を備える。また、ケーシングは、内燃機関の吸気
マニホールド(図示せず)に接続するための軸線方向出口開口部5も備えている
。 従来の形状及び構造をした環状フィルタエレメント6がフィルタ内で軸線方向
に設置され、好適な任意の手段により所定位置に保持される。
【0016】 また、フィルタ1は、昇華可能な有機物質が入ったカートリッジ7を収納する
。このカートリッジ7は、フィルタの軸線に沿って特定距離間隔を空けてフィル
タ内側に設けられた2つの支持体8a及び8bを有する。これら支持体の各々は
、Cの形に曲げられた弾性を持つバンド9を備え、このバンドの弾性はCの端部
をより離れるように移動させるものである。そのため、前記した支持体をフィル
タエレメント6の内側に設置するには、支持体をフィルタエレメント内に入れる
ために支持体の各端部を共に近づけるように移動させる必要があり、次にCのア
ームが弾性力によってフィルタエレメント6を押圧するように各端部を開放する
必要がある。これにより、工具を必要としない極めて便利なカートリッジ7の脱
着を行うことができる。この配置は、使用済みカートリッジの完全なカートリッ
ジへの交換を便利にするのに特に適している。
【0017】 バンド9のC形状部の端部を越えるバンド部分は、内側方向に曲げ戻されると
ともに複数の波形部10a、10b、及び10cとなるように成形され、これら
波形部の頂部は横方向外側に位置するようにされる。これら波形部は、第2バン
ド11の波形部(11a、11b、及び11cの各々)によって対とされ、これ
ら2つのバンドは記述された例のようになっている。
【0018】 関連付けられた波形部10aと11a、10bと11b、そして10cと11
cは、昇華可能な化合物を収納するための貯蔵管13用の通路12を区画する。
これら管の各々は、金属薄板を丸く巻いた部分で形成されるが、巻いて接近させ
られた両端部は接触しておらず、従ってその両端部によって縦方向スリット14
(図3)が形成される。巻いた金属薄板の各末端部は、プラグ15により、好ま
しくは耐熱様態を採って塞がれる。更に、この金属薄板は、相互にそしてスリッ
ト14に対して90°の間隔が空けられた各線に沿って1列に並んだ穴16を形
成するように穿孔される。しかし、これら穴の列は、管の全長に渡って延びるこ
とはなく、穴のない管部の各々の距離dに相当する部分は、記述された例におい
ては出口5に対して入口4から遠ざかる側に位置するフィルタ部分に存在するこ
とに注目されるであろう。この理由は後に説明する。スリット14の見かけ表面
積は、穴16の1列の累積見かけ表面積に等しいことが好ましい。
【0019】 各管13は、塞がれる前に、昇華可能な有機物質から成る固形ボール17で満
たされるが、各ボールは、管の内径より若干小さな直径を有している。ボール1
7は、管13内に積み重ねられ、管の一端で管の内側に設けられたスプリング1
8によってボールの各々が押圧される。これで、各管に穴のない部分を設ける訳
が分るであろう。つまり、前記部分がボールの貯蔵部としての役割を果たすよう
にするためであり、管の穴あき部に収納されたボールが部分的或いは完全に昇華
して貯蔵部にあるボールが管の穴あき部の方向に下降するまで、貯蔵部にあるボ
ールが昇華によって消耗することはない。
【0020】 この点について、フィルタ内の酸化剤の流れは、フィルタの入口4と出口5と
の間の領域(本例においては、下方3/4の領域)に主として形成され、フィル
タの残りの容積部は、低流量の酸化剤が流れる進路となる点に留意すべきである
。従って、各管の穴のない部分の区域は、酸化剤の微小な流れが通過する前記残
りの容積部に一致する。
【0021】 全ての管13に関する穴16及びスリット14の累積の全表面積により、各管
に入り、特定割合の昇華した化合物が加えられた状態でそこから出る酸化剤の流
れによって昇華可能な化合物が押し流される際の昇華可能な化合物の昇華速度が
定められる。
【0022】 この全表面積は、特にフィルタを通過する酸化性ガスの流量を考慮する場合、
出口開口部5を介してフィルタを出るガスの流れ内の昇華した化合物の割合を0
.5ppmから2.5ppmとするというような方法で選択されるが、この表面
積が1.2から1.5ppmの間の割合で固定されるとすれば最大の効率を達成
することが可能である。ナフタリンの場合、昇華した物質容積で1ppmは、空
気のような酸化性ガスの1m3当りナフタリン5.71mgに相当する。
【0023】 これまで説明した酸化剤フィルタを使用することにより達成した燃焼を改善す
る方法によれば、有機化合物は−15℃から+80℃の間で昇華しなくてはなら
ず、更にそれら有機化合物は、多環式芳香族化合物、多環脂環式化合物、官能芳
香族化合物、官能脂環式化合物、芳香族又は脂肪族系酸、及び/又はこれら化合
物の混合物から選択することができる。
【0024】 以下の化合物、つまり、ナフタリン、アントラセン、クバン、アダマンタン、
カンファン、ナフトール、アントラキノン、及び樟脳が特に相応しいものである
ことが分った。また、これらの物質の2つ又はそれ以上の混合物を使用すること
も可能である。しかし、現在のところ、ナフタリン、アダマンタン、及び樟脳が
好適な物質である。
【0025】 1つ又は複数の昇華可能な有機化合物は、それ/それらの粉末を圧縮して得た
錠剤の形に製造すると有利である。錠剤の形状は、酸化性ガスの流れの中で錠剤
を保持するための支持体に応じて調整される。上述したようなボール形状の錠剤
は、上述したような酸化剤フィルタに良く適合する。しかし、棒状やディスク状
のような他の形状とすることも可能である。
【0026】 図1乃至3に関する前記フィルタがテスト装置上のディーゼルエンジンに組み
込まれたが、このエンジンは、まずカートリッジ7を付けていないフィルタでテ
ストされ、次に、このカートリッジを図1乃至3に示されたような所定位置に付
けた状態で同様のテストが行なわれた。一連の2つのテストの間に、3つの異な
る昇華可能な有機化合物、つまりナフタリン、アダマンタン、及び樟脳の各々に
ついて、エンジンのフルスロットル時、アイドリング時、及び過渡運転時におい
て、以下のパラメータが連続的に測定された。 エンジンによって生み出されるトルク 燃料消費率 排気ガスのCO含有量 排気ガス中の未燃焼炭化水素の含有量 排気ガスの不透明度 排気ガスのNOx含有量
【0027】 これらのパラメータの値が測定され、第1の一連のテスト時に記録された値と
第2の一連のテストでの対応する値との間の百分率変化が記録された。 更に、過渡状態は、1時間でアイドリングから4000rpmまで回転速度が
連続的に増加する間、500rpm毎の間隔で測定した値の平均をとることによ
って調べられた。 この比較検討結果は以下の表に示される。
【0028】
【表1】
【0029】 この表において、ハイフンは、対応する値が測定されなかったか、測定不可能
であったことを意味する。 このように、昇華可能な有機化合物の本発明による使用によって、燃料消費量
が低減されるとともに、エンジンの排気ガスによる汚染を決定するパラメータが
大幅に改善されることが分る。
【0030】 図4及び5は、平行6面体形状の他の酸化性ガスフィルタ1Aを示す。このフ
ィルタのケーシング2Aは、カバー3A、酸化性ガス用の側部入口4A、及びカ
バー3Aに設けられた出口5Aを備える。昇華可能な有機化合物用のカートリッ
ジ7Aは、バンド9Aが弾性を持っておらず、重力によりフィルタエレメント6
A上に載せられ平面的に展開されている点を除いて、図1乃至3に関して説明さ
れたものと類似の方法で成形される。
【0031】 このカートリッジは、既に説明したものと類似した管13を備えているが、こ
れらの管の内の3つのみが図示されている。しかし、これら管は、各々の全長に
沿う穴を有し、しかもスプリングを持たない点に注目されるであろう。更に、化
合物の昇華を可能な限り均一なものとするために、入口4A近傍の空間には管が
設けられていない。
【0032】 図6は、フィルタ内に管13を固定する代替形態を示す。これら管は、フィル
タ壁に適切に固定された2つの波形バンド19の間に弾性的に保持される。図7
は、他の固定形態を示し、その形態では、管13はバンド21のω(オメガ)形
状のハウジング20内に把持され、このバンドがフィルタのケーシングに適切に
固定される。
【0033】 また、工業用バーナー、特に工場の集中暖房設備に使用可能なバーナーに関し
て行なわれたテストでも、本発明のよる方法の効果が立証された。本発明による
酸化剤フィルタを装備しないバーナーと比較し、それを装備したバーナーは、最
高22%まで燃料消費量を低減するとともに、硫黄エマネーションが排除され、
NOxは50%まで低減し、更に不透明度が50%まで減少することが立証され
た。
【0034】 フィルタは、工業用バーナーに関しては通例的なものではない。従って、昇華
可能な有機化合物は、酸化性ガス供給管路内に直接設置される可能性がある。こ
の場合、昇華可能な有機化合物の割合は、取り付けられるバーナーの形式に応じ
て5ppmから15ppmの範囲内とすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 内燃機関の吸気マニホールドの上流に使用され、昇華可能な有機化合物が装填
された酸化剤フィルタを示す軸線方向断面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿ったフィルタの径方向断面図である。
【図3】 昇華可能な有機化合物を収納するための管の断面図である。
【図4】 図1におけるフィルタとして使用可能であり、更に昇華可能な有機化合物を装
填可能な平らなフィルタの縦断面図である。
【図5】 カバーを取り除いた状態の図4におけるフィルタの平面図である。
【図6】 図1乃至3又は図4及び5によるフィルタにおいて、昇華可能な有機化合物で
満たされた管を固定することができる代替実施形態を示す。
【図7】 図1乃至3又は図4及び5によるフィルタにおいて、昇華可能な有機化合物で
満たされた管を固定することができる他の代替実施形態を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 シエグレール−ラトロ,パトリック・ジャ ン・ジョルジュ フランス国・60700・ポンポワン・リュ デ エコール・411 Fターム(参考) 3K068 AA01 AB04 EA01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料及び酸化剤から成る混合気をエネルギを生成するために
    燃焼させるようにした装置であって、その燃料との混合に先立って固形有機化合
    物を酸化性ガスの流れの中で昇華させ、その結果としての混合気をエネルギ生成
    のために燃焼させるようになっている装置における燃料の燃焼を改善する方法で
    あって、前記混合気の一部を形成する酸化性ガスの容積に対する前記有機化合物
    の昇華した容積割合を0.5ppmから15ppmの範囲内としたことを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 前記方法が内燃機関に実施される場合、前記範囲を0.5p
    pmから2.5ppm、好ましくは1.2ppmから1.5ppmとしたことを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記方法が工業用バーナーに実施される場合、前記範囲を5
    ppmから15ppmとしたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記有機化合物は、多環式芳香族化合物、多環脂環式化合物
    、官能芳香族化合物、官能脂環式化合物、芳香族又は脂肪族系酸、及び/又はこ
    れら化合物の混合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記昇華可能な化合物は、ナフタリン、アントラセン、クバ
    ン、アダマンタン、カンファン、ナフトール、アントラキノン、樟脳、又はこれ
    ら化合物の混合物から成る化合物のグループから選択されることを特徴とする請
    求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記昇華可能な化合物は、ナフタリン、アダマンタン、及び
    /又は樟脳であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 1つ又は複数の前記昇華可能な化合物は、それ/それらの粉
    末を圧縮して得た錠剤の形で使用されることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記錠剤は、前記化合物のグループから選択された単一の化
    合物のみを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記錠剤は、前記化合物のグループから選択された少なくと
    も2つの化合物を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記請求項1乃至9のいずれか1項の方法を実施するため
    の酸化剤フィルタにおいて、酸化性ガス入口と酸化性ガス出口とを有するケーシ
    ング、前記入口と出口との間に介設されたフィルタエレメント、及び、昇華可能
    な有機化合物が設置される穴あき管を有し、通過する酸化性ガスの流れに対して
    前記フィルタエレメントの下流側に設けられたカートリッジを備えた酸化剤フィ
    ルタであって、前記カートリッジが、前記管を把持する波形を有するバンドの形
    とされ、要すれば弾性機能を有する少なくとも1つの支持部材を備えたことを特
    徴とするフィルタ。
  11. 【請求項11】 前記フィルタエレメントは全体的に円筒型で環状の形状を
    有し、前記バンドの形とした支持部材は、弾性を有するとともに、アームが外方
    向に付勢されたC字形に成形されており、更に、前記支持部材は、前記フィルタ
    エレメントの内壁に対して取り付けられている前記バンドによって前記フィルタ
    エレメント内に保持されることを特徴とする請求項10に記載のフィルタ。
  12. 【請求項12】 前記バンドの各アームは、波形部がC字形の内側に向かっ
    て延び、前記バンドと共に前記管を固定するための通路を作り出すように、同様
    に波形とされた帯板が前記波形部に対して固定されていることを特徴とする請求
    項11に記載のフィルタ。
  13. 【請求項13】 前記フィルタエレメントは平らな形状であり、前記バンド
    の形とされた支持部材は、前記管の通路を区画するように互いに固定された2つ
    の波形帯板を備え、前記カートリッジは、好ましくは重力により前記フィルタエ
    レメント上に載せることによって、前記フィルタエレメントに対して直接的に取
    り付けられることを特徴とする請求項10に記載のフィルタ。
  14. 【請求項14】 前記管の各々は、貯蔵用の昇華可能な有機化合物を収納す
    るように、前記管の長さの少なくとも一部に渡って穿孔されていない部分を有す
    ることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載のフィルタ。
  15. 【請求項15】 前記錠剤は、前記管内に積み重ねられ、積み重ねた錠剤の
    一端に設けられたスプリングにより押圧されることを特徴とする、請求項7乃至
    9のいずれか1項に記載の方法を実施するための請求項13に記載のフィルタ。
  16. 【請求項16】 前記バンドの形とされた支持部材は、前記管がスナップ固
    定により保持されるようなオメガ形状の波形を有することを特徴とする請求項1
    0又は11に記載のフィルタ。
JP2000601324A 1999-02-23 2000-02-23 内燃機関の燃焼を改善する装置及び方法 Withdrawn JP2002538356A (ja)

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