JP2002538063A - コンクリート、モルタル、およびそれらの同等物を主成分とする材料の処理方法 - Google Patents

コンクリート、モルタル、およびそれらの同等物を主成分とする材料の処理方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、コンクリート、モルタル、セメント、石、スタッコまたはそれらの同等物を主成分とする材料を処理する方法であって、1または複数の活性物質をゲルと混合する工程と、処理を受ける材料の表面に得られた混合物の連続コーティングを塗布する工程とから成る方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、コンクリート、セメント、モルタル、またはそれらの同等物を主成
分とする材料もしくは石やスタッコ等の建築用に使用される他の材料を主成分と
する材料であって、特定の場合には金属製構成要素によって強化されるか同構成
要素と組み合わされる材料を処理する方法に関する。
【0002】 本発明は特に、コンクリート、セメント、モルタル、石、スタッコまたはそれ
らの同等物を主成分とする材料の中に活性物質を深く拡散させる方法に関する。 最後に本発明は、コンクリート、セメント、モルタルまたはそれらの同等物を
主成分とする材料、もしくは石またはスタッコを主成分とする材料に活性物質を
拡散させるためのキャリアに関する。
【0003】 例えば内包されている補強材を保護するというコンクリート、モルタルまたは
石の特定の作用からすれば、1または複数の活性物質をコンクリート等の材料に
添加することは通常の慣行である。
【0004】 コンクリート注入操作時またはコンクリートを設置する時に、そのような1ま
たは複数の活性物質を、添加剤としてコンクリートに組み込むことが可能である
【0005】 コンクリート、セメント、モルタルまたはそれらの同等物を主成分とする材料
に、種々の性質を有する複数の活性物質を、設置の数年後に拡散させることが必
要であることもある。
【0006】 そのような活性物質には、例えばラッカー、清掃用物質、処理材料に特定の処
理を施す化合物が挙げられる。特定の処理には、例えば、材料を補強するために
、特定組成物の含有量を増加させたり、年月が経つにつれてコンクリート中に広
がる特定の欠陥や化学薬剤の影響に対抗したりことが挙げられる。
【0007】 そのような処理物質は、例えば、補強材に現れた腐食を制限するためにコンク
リートに使用される。 実際コンクリートは、耐久性のある材料であり、コンクリートの補強材料は、
環境のpHが高いことにより腐食から保護されていると長い間考えられていた。
【0008】 しかし、今日では、コンクリート構造に見出される損傷の大半は、補強材料の
腐食によって生じたものであり、pHの低下または塩化物イオン等の化学物質の
徐々の侵入によって、もしくは例えばそれら2つの要因の影響が組合わさること
によって、補強材料の保護が損なわれ得ることが分かっている。
【0009】 pHの低下は特にコンクリートの炭酸飽和による。このpHの低下により、強
固なコンクリート中に存在する鋼に対する保護層が不安定となる。 さらには、pHが高く保たれていても、石またはスタッコを用いた建築物や、
コンクリート、モルタル、セメントまたはそれらと同等な種類のものから成る材
料中に使用されている鋼を、塩化物イオン等のイオンが腐食する可能性がある。
【0010】 そのような塩化物イオンは、例えば除霜用の塩類の塗布中に材料に導入される
可能性がある。 そのような破壊作用を受けるコンクリートまたは石構造の耐久性をより良好に
回復するために、腐食防止剤としても知られている防止剤を含有する処理組成物
に材料を含浸し得ることが知られている。
【0011】 そのような防止剤は、鋼表面の組成を改変することにより、補強材料の耐腐食
性を増大させる。 腐食防止剤は、水溶液の形で、例えばコンクリート等の処理を受ける材料の表
面に施される。
【0012】 しかしながら、腐食防止剤等の処理物質をコンクリートまたはその同等物を主
成分とする材料に浸透させるために使用される方法には欠点がある。 実際、腐食環境内に位置する補強材料を腐食防止剤が保護する程度に、腐食防
止剤を該材料中に十分深く浸透させることが必要である。
【0013】 これを実行するために、コンクリート中に必要量の防止剤が与えられるよう、
処理組成物は通常数回、標準的には5回から10回塗布される。 さらに、得られる浸透の深さは、塗布時の温度および湿度条件と、支持構造の
有孔率とに依存する。
【0014】 従って、処理組成物の塗布ごとに支持構造を乾燥させることが一般に必要であ
る。 腐食防止剤と共に、構造中に存在するクラックまたは孔の定位置に腐食防止剤
をとどめるためにゲルの形で化学薬剤を併用することも提案されている。
【0015】 本発明の目的は、塗布回数を減らし、かつ材料に特定の処理を伴わずに、コン
クリート、セメント、モルタル、石、スタッコまたはそれらと同等な材料内に活
性物質を深く拡散させる方法を提案することにより、上記欠点に対応することに
ある。
【0016】 本発明の主な目的は、例えば孔の定位置に組成物をとどめたり、組成物の塗布
を促進したりするのではなく、特に材料への良好な浸透および拡散によって組成
物の機能を向上させ、必要な結果を得るか優れた結果を得るために必要な塗布回
数の減小を可能にすることにある。
【0017】 そのため、コンクリート、セメント、モルタル、石、スタッコまたはそれらの
同等物を主成分とする材料を処理するための本発明の組成物は、材料の中に深く
浸透するように意図された1または複数の活性物質を含有する。
【0018】 本発明によれば、コンクリート、モルタル、セメント、石、スタッコまたはそ
れらの同等物を主成分とする材料を処理する方法は、1または複数の活性物質を
ゲルと混合する工程と、処理を受ける材料の表面全体に、得られた該混合物の連
続コーティングを塗布する工程とから成る。
【0019】 1または複数の活性物質は、乾いた状態または濡れた状態のいずれの材料にも
塗布される。 塗布は、ブラシ、ローラー、スプレー、ゲルを表面に塗布するための他の任意
の方法により実行可能である。
【0020】 好ましくは、ゲルは約50g/m2と約5000g/m2の間、例えば約500
g/m2と約1500g/m2の間で変化する濃度で材料に塗布される。 ゲルはただ1つの工程でも複数の工程でも塗布可能である。 材料は、ゲルの塗布前には乾燥されない。 本発明の1つの特徴によれば、混合物は、混合物の粘度を増大させることが可
能な1または複数の化合物を含有する。
【0021】 そのような粘度増大化合物には、例えば寒天ガム、アラビアガム、トラガカン
トガム、グアガム等のガム、およびそれらの物質の誘導体および/または混合物
が含まれる。
【0022】 使用可能な他の化合物としては、セルロース、カルボキシメチルセルロースや
エチルセルロース等のセルロース誘導体、および/またはそれらの物質の混合物
が含まれる。
【0023】 使用可能な他の化合物には、デンプンとその誘導体および/または混合物が含
まれる。 粘度増大化合物として、デキストランとその誘導体または混合物を使用するこ
とも想到し得る。
【0024】 使用可能な他の化合物には、アガロースとその誘導体または混合物である。 1実施形態によれば、本発明の組成物は、1つの粘度増大化合物を含有する。 変形として、本発明の組成物は、複数の粘度増大化合物の混合物を含有する。 上記化合物は、種々の化学工業において通常使用されているものであるため、
その準備方法について本明細書でさらに詳細に述べることはしない。
【0025】 1または複数の粘度増大化合物の性質および量の選択は、特に、粘度ゲルに必
要な粘度およびその中に組み込まれる活性物質の性質によって左右される。 従って特定の化合物によって、他の組成物よりも少ない量で必要な粘度を有す
るゲルを得ることが可能であることは容易に想像し得る。
【0026】 しかし一般的には、本発明の組成物は、同組成物の総重量に対して約0.1〜
約20重量%の粘度増大化合物を含有する。 1実施形態によれば、本発明の組成物は、同組成物の総重量に対して約0.5
〜約5重量%の粘度増大化合物を含有する。
【0027】 同様に、本発明の組成物の粘度は、特に活性物質の性質および活性物質が浸透
しなければならない材料の性質に従って、大いに変更可能である。 本発明の組成物に使用可能な粘度範囲は、約2000〜約50,000ミリパ
スカル・秒の間で変化する。
【0028】 1実施形態によれば、本発明の組成物の粘度は、約10,000〜約30,0
00ミリパスカル・秒の間で変化する。 本発明の組成物は、材料の中に深く浸透するように意図された1または複数の
活性物質を含有し得る。
【0029】 そのような複数の活性物質は異なる性質を有し得る。 活性物質は例えばラッカーの場合がある。 活性物質は、材料に特定の処理を施すよう意図された物質の場合もある。その
ような処理は、例えば物質(例えば炭酸ナトリウム)の添加、特定の金属成分(
特に特定のカチオン)の割合の増加から成る。
【0030】 他の活性物質には、例えば材料への水の浸透を制限するように意図された疎水
性物質(例えばシロキサン)が含まれる。 活性物質は、ケイ酸リチウムやナトリウム等の、材料を補強する物質の場合も
あり得る。
【0031】 活性物質は腐食防止剤も含有し得る。 そのような物質には、特にフルオロリン酸塩(例えばモノフルオロリン酸ナト
リウム)、亜硝酸塩(特に亜硝酸カルシウムまたは亜硝酸ナトリウム)、特定の
酸(例えば酒石酸)、亜鉛キレート化剤、ホスホン酸塩、モリブデン酸塩および
アミノアルコール(例えばジメチルエタノールアミン)、ジエタノールアミンま
たはトリエタノールアミン、ならびに上記物質の少なくとも1つから成る混合物
が含まれる。
【0032】 1実施形態によれば、本発明の組成物はただ1つの活性物質を含有する。 別の実施形態によれば、本発明の組成物は、材料への作用が同一であっても異
なっていてもよい複数の活性物質の混合物を含有し得る。 従って、本発明の組成物に、材料補強物質または腐食防止剤を混合するための
準備が行われる。
【0033】 処理物質をゲルと混合させる利点は以下の通りである。
【0034】 ・第1に、ゲルの粘度が高いために、材料を大量の活性物質を含む非常に厚い
コーティングにすることが可能である。 ・このため、処理を受ける材料の各単位表面積が大量の活性物質と接触する。 ・ゲルより形成された処理コーティングの厚さが大きいため、ゲルに含まれる
処理物質は、空気中に過度に速く蒸発する危険性から保護される。これは、処理
物質と処理を受ける材料との接触時間の延長を可能にする。
【0035】 その結果、処理物質を含むゲルにより、処理を受ける材料の単位表面積当たり
の活性物質の量が増大すると共に、処理物質と処理を受ける材料との接触時間が
延び、これによって処理物質の有効性が非常に増大する。
【0036】 米国特許5 556 915号に例えば説明されているエマルジョンでは、ゲ
ルのコンシステンシーも粘度も有することができない。 それゆえ、エマルジョンを厚いコーティングの形で処理を受ける材料の表面に
塗布することは不可能である。
【0037】 結果的に、エマルジョンの薄い層は、処理を受ける材料の単位表面積当たりで
大量の処理物質を含むことができない。 また、本発明の方法に使用されるゲルの場合、処理物質のみが処理を受ける材
料に進入し、ゲルは高い粘度を有するが故に表面に残り、乾燥後除去する必要が
ある残留物を該材料の上に形成する。
【0038】 言い換えると、ゲルはまず大量の処理物質を保持する能力を有し、次に大量の
処理物質を材料内で拡散するように放出する能力を有する。 他方、エマルジョンの場合、エマルジョンはすべて処理物質と同時に材料に浸
透する。
【0039】 結果的に、処理物質を含むエマルジョンの処理を受ける材料への塗布は、処理
物質を含むゲルによって得られる利点をいかなる状況でも得ることができない。 本発明は、コンクリート、セメント、モルタル、石、スタッコまたはそれらの
同等物の主成分材料内に1または複数の活性物質を拡散させる方法を保護するこ
ともその目的としている。
【0040】 コンクリート、セメント、モルタル、石、スタッコまたはそれらの同等物を主
成分とする材料に1または複数の活性物質を深く拡散するための本発明の方法は
、1または複数の活性物質を有する上述のようなゲルを形成する工程と、ゲルを
材料の表面に塗布する工程とから成る。
【0041】 本発明の方法によれば、1または複数の活性物質は、乾いた状態または濡れた
状態のいずれの材料にも塗布される。 従って、ゲルの塗布に先だって、材料が乾燥工程を受ける必要がない。 ゲルは、種々の方法により材料の表面に塗布され得る。同方法には、例えば、
ブラシまたはローラーによる塗布、スプレーもしくはゲルを表面に適用する他の
任意の方法が含まれる。
【0042】 ゲルは一般に約50g/m2と約5000g/m2の間で変化するする濃度で材
料に塗布される。 1実施形態によれば、ゲルは約500g/m2と約1500g/m2の間で変化
する濃度で材料に塗布される。
【0043】 最後に本発明は、コンクリート、モルタル、セメント、石、スタッコまたはそ
れらの同等物を主成分とする材料に、1または複数の活性物質を深く拡散させる
ためのキャリアとしてのゲルの使用方法に関する。
【0044】 本発明によれば、ゲルは粘度を増大することが可能な1または複数の化合物、
例えばセルロース、アガロース、デンプン、デキストラン、ガム、およびそれら
の物質の誘導体および/または混合物を含有する。
【0045】 活性物質には、例えばラッカー、添加剤、補強物質、腐食防止剤および疎水性
物質が含まれる。 本発明は、添付図面と関連して与えられる以下の説明においてより深く理解さ
れるであろう。
【0046】 図1において、1番の曲線は従来の処理組成物に関して得られた結果を示す。 2番の曲線は本発明の組成物に関して得た結果を示す。 3番の曲線は、コンクリート内の活性物質に関する最小許容値を示す。 (実施例1) モノフルオロリン酸塩の20%水溶液を、撹拌しながら室温で、粉末形状の2
.5重量%のカルボキシメチルセルロース(CMC)を加えることにより20,
000ミリパスカル・秒の粘度にゲル化した。このゲルをブラシまたはローラー
で塗布するか、スプレーするか、ゲルを表面に塗布する他の任意の方法により、
塩化物でひどく汚染されている高架橋の控え壁に1500g/m2の割合で塗布
した。
【0047】 ゲルは約6時間で完全に浸透し、わずかなCMCが残留したが、これは水で容
易に洗い落とすことができた。 ゲルの塗布量と等しい塗布量を得るために、隣接する表面に、CMCを含まな
い同じモノフルオロリン酸塩の水溶液をスプレーより塗布した。これを行うため
に、モノフルオロリン酸塩は合計8時間にわたって15回スプレーした。
【0048】 処理後2日目に、コンクリートコアを採取し、深さに従ったモノフルオロリン
酸塩の濃度を決定するために分析した。その結果を図1に示す。 図1は、ゲルの使用によりモノフルオロリン酸塩の浸透が増大したのみならず
、結果が大いに改善されたことを示す。
【0049】 ゲルの場合、モノフルオロリン酸塩の含量は60mmの位置でも十分であった
が、従来の溶液による塗布では、20mmの有効深さを超えることは不可能であ
った。
【0050】 (実施例2) 1リットルの水、60グラムのデンプン糊および1グラムのプリーストル(F
raestol)多価電解質を、均質な塊体が得られるまで激しい撹拌下で分散
した。撹拌を続けたまま、200グラムのモノフルオロリン酸を0.1グラムの
トライトン(Triton)X100と共に加え、ゲルの湿潤性を増大させた。
【0051】 得られたゲルを、約1500g/m2の割合で、トンネルの丸天井に塗布した
。約3日後、コンクリートの表面にはデンプンの乾燥残留物のみが見られた。 モノフルオロリン酸塩のコンクリートへの浸透を直径50mmのコアについて
測定すると、約60mmの浸透を示した。
【0052】 上記モノフルオロリン酸塩の水溶液を繰り返しスプレーすることによる従来の
塗布方法では、等価濃度では、約30mmの浸透しか見られなかった。 (実施例3) 1リットルの水当たり30gのカルボキシメチルセルロースを激しく撹拌混合
することにより80,000ミリパスカル・秒の粘度のゲルを調製した。1リッ
トルの水当たり200gの亜硝酸塩を次に撹拌しながら加えた後、均質なゲルを
得た。
【0053】 得られたゲルを適切に分散し、接着度をチェックするために垂直方向の張出し
コンクリートの表面に塗布した。1500g/m2よりも多いゲルを、流さずに
塗布することができた。
【0054】 モノフルオロリン酸塩ゲルの場合と同様に、乾燥とゲルのコンクリートへの浸透
とが起こった。 (実施例4) 亜硝酸塩を同一量の2−ジメチルアミノエタノールで置き換えた以外、ゲルを
上記の実施例3と同じ方法で調製した。
【0055】 均質でおよび十分に分散したゲルが得られ、同ゲルを上記の実施例で説明した
のと同じようにコンクリート壁に塗布することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のゲルを用いた場合の、深さに従ってコンクリートに拡散
される活性物質の濃度を示す曲線グラフ。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月24日(2000.11.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 41/63 C04B 41/63 41/64 41/64 41/66 41/66 41/68 41/68 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN ,YU,ZA,ZW (71)出願人 ドンタール インコーポレイテッド DOMTAR INC. カナダ国 H3A 1L6 ケベック州 モントリオール ブルヴァール ドゥ メ ゾヌーヴ ウェスト 395 (72)発明者 マルリック、ベルナール フランス国 F−01220 ディヴォンヌ− レ−バン シュマン ドゥ レトラ 2281 (72)発明者 コルー、オリヴィエ フランス国 F−74410 ドゥアン アモ ー レ ペリ (72)発明者 リュツ、テオフィル スイス国 CH−1110 モルジュ アヴニ ュ コドゥレ 6 Fターム(参考) 4G028 CB00 CB02 CD01 DB03 DB04 DB06 DB11 DB14

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート、モルタル、セメント、石、スタッコまたはそれ
    らの同等物を主成分とする材料を処理する方法であって、 1または複数の活性物質をゲルと混合する工程と、 処理を受ける材料の表面全体に、得られた該混合物の連続コーティングを塗布
    する工程と から成る方法。
  2. 【請求項2】1または複数の活性物質の塗布が、乾いた状態または濡れた状
    態の材料に対して行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】塗布が、ブラシ、ローラー、スプレー、またはゲルを表面に塗
    布するための他の任意の方法により行われることを特徴とする請求項1または2
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】ゲルを約50g/m2と約5000g/m2の間で変化する濃度
    、例えば約500g/m2と約1500g/m2の間で変化する濃度で塗布するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】ゲルの塗布が1回または複数回の工程で行われることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】材料がゲルの塗布に先だって乾燥されない請求項1乃至5のい
    ずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記混合物が、混合物の粘度を増大させることを可能にする1
    または複数の化合物を含有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】粘度増大化合物が、例えばグアガム、トラガカントガム、グア
    ガム等のガム、およびそれらの物質の誘導体および/または混合物を含むことを
    特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】粘度増大化合物が、セルロース、カルボキシメチルセルロース
    やエチルセルロース等のセルロース誘導体、および/またはそれらの物質の混合
    物を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】粘度増大化合物が、デンプンとその誘導体および/または混
    合物を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】粘度増大化合物は、デキストランとその誘導体および/また
    は混合物を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】粘度増大化合物は、アガロースとその誘導体および/または
    混合物を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  13. 【請求項13】混合物が、複数の粘度増大化合物を含むことを特徴とする請
    求項7乃至12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 【請求項14】混合物が、同組成物の総重量に対して約0.1〜約20重量
    %の粘度増大化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】混合物は、約2000ミリパスカル・秒〜約50,000ミ
    リパスカル・秒の間、例えば、約10,000〜約30,000ミリパスカル・
    秒の間で変化する粘度を有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一
    項に記載の方法。
  16. 【請求項16】前記活性物質は、ラッカーまたは水の浸透を制限することを
    意図としたシロキサン等の疎水性物質を含む請求項1乃至15のいずれか一項に
    記載の方法。
  17. 【請求項17】活性物質は、ケイ酸リチウムやナトリウム等の、材料を補強
    する物質を含むことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載の方法
  18. 【請求項18】活性物質は、材料中の特定の金属成分の割合を増大させるこ
    とを意図とした炭酸ナトリウム等の物質を含むことを特徴とする請求項1乃至1
    7のいずれか一項に記載の方法。
  19. 【請求項19】活性物質は腐食防止剤を含むことを特徴とする請求項1乃至
    18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 【請求項20】腐食防止剤は、フルオロリン酸塩(例えばモノフルオロリン
    酸ナトリウム)、亜硝酸塩(特に亜硝酸カルシウムまたは亜硝酸カルシウム)、
    特定の酸(例えば酒石酸)、亜鉛キレート化剤、ホスホン酸塩、モリブデン酸塩
    、アミノアルコール(例えばジメチルエタノールアミン)、ジエタノールアミン
    、およびトリエタノールアミン、ならびに上記物質の少なくとも1つから成る混
    合物を含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
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