JP2002537807A - 前立腺特異的膜抗原遺伝子のイントロン3を含む調節構築物 - Google Patents

前立腺特異的膜抗原遺伝子のイントロン3を含む調節構築物

Info

Publication number
JP2002537807A
JP2002537807A JP2000602768A JP2000602768A JP2002537807A JP 2002537807 A JP2002537807 A JP 2002537807A JP 2000602768 A JP2000602768 A JP 2000602768A JP 2000602768 A JP2000602768 A JP 2000602768A JP 2002537807 A JP2002537807 A JP 2002537807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
promoter
sequence
nucleotides
prostate
psm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000602768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4528446B2 (ja
Inventor
ピーター・ローレンス・モロイ
フジコ・ワット
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization CSIRO
Original Assignee
Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization CSIRO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from AUPP8956A external-priority patent/AUPP895699A0/en
Priority claimed from AUPQ5268A external-priority patent/AUPQ526800A0/en
Application filed by Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization CSIRO filed Critical Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization CSIRO
Publication of JP2002537807A publication Critical patent/JP2002537807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4528446B2 publication Critical patent/JP4528446B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K48/00Medicinal preparations containing genetic material which is inserted into cells of the living body to treat genetic diseases; Gene therapy
    • A61K48/005Medicinal preparations containing genetic material which is inserted into cells of the living body to treat genetic diseases; Gene therapy characterised by an aspect of the 'active' part of the composition delivered, i.e. the nucleic acid delivered
    • A61K48/0066Manipulation of the nucleic acid to modify its expression pattern, e.g. enhance its duration of expression, achieved by the presence of particular introns in the delivered nucleic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K48/00Medicinal preparations containing genetic material which is inserted into cells of the living body to treat genetic diseases; Gene therapy
    • A61K48/005Medicinal preparations containing genetic material which is inserted into cells of the living body to treat genetic diseases; Gene therapy characterised by an aspect of the 'active' part of the composition delivered, i.e. the nucleic acid delivered
    • A61K48/0058Nucleic acids adapted for tissue specific expression, e.g. having tissue specific promoters as part of a contruct
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/67General methods for enhancing the expression

Abstract

(57)【要約】 本発明は、前立腺特異的膜抗原遺伝子(PSMA)のイントロン3を含む調節構築物を提供する。PSMAのイントロン3の部分的配列をコードする核酸分子、ベクター、及び組換え発現カセットが開示される。本発明はまた、上記構築物を使用する、前立腺細胞、膀胱細胞、乳房細胞、及び血管内皮細胞におけるコード配列の発現に向けた方法を提供する。本発明はさらに、上記構築物を使用するガンの治療方法を提供する。本発明者は、PSM遺伝子中の新規な調節エレメントを同定した。上記調節エレメントは、PSM遺伝子のイントロン3に位置するエンハンサーである。これは本出願人の知見によると、アンドロゲン独立性の前立腺特異的遺伝子から由来するエンハンサーの初めての報告である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前立腺特異的遺伝子から由来する新規な調節エレメントを含む構築
物に関する。本発明はまた、これらの構築物の使用を含む診断方法及び治療方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】
組織特異的及び/またはホルモン調節遺伝子発現をコントロールするDNA領
域の単離と特徴付けは、特異的な細胞タイプに制限された特定の遺伝子の発現に
よる発達プロセスの理解に対して重要となっている。プロモーター領域は、転写
の開始部位のすぐ上流及びしばしばオーバーラップして見出され、転写の開始及
び基底レベルに対して重要である。エンハンサーは、遺伝子の上流若しくは下流
のいずれかまたはイントロン内で、転写開始部位からいくらか離れて存在し、し
ばしば高レベルの組織特異的またはホルモン調節発現を与える調節領域である;
ある場合、その機能は、特定のプロモーターに特異的である。プロモーターとエ
ンハンサーの両者の機能は、特異的なDNA配列に結合する特定のタンパク質、
転写因子によって介在される。単独で、または他の転写因子と組み合わせて、そ
れらは転写開始部位に対してRNAポリメラーゼを含むコア転写マシネリーを活
性化し、その活性を刺激するように機能する。単離されたプロモーターとエンハ
ンサー配列は、細胞内の他の遺伝子の発現または組織特異的な態様に向けて、例
えば遺伝子治療において使用することができ、特異的に遺伝子発現を調節する試
薬の開発のための標的を提供することもできる。
【0003】 前立腺において発現される数多くの遺伝子のプロモーター及び調節領域が、ト
ランスフェクション法を使用して、またはその後トランスジェニックマウスにお
ける遺伝子発現によって研究されている。我々は以前に、前立腺発現遺伝子、プ
ロバシン(Pb)とリラキシン遺伝子のプロモーターと、前立腺特異的抗原(P
SA)遺伝子のプロモーター及びエンハンサーによって向けられる、細胞タイプ
の発現特異性を比較した(1)。前立腺特異的なものとして同定された遺伝子のほ
とんどはアンドロゲン誘導性であり、それらの機能のこの特徴点は詳細に研究さ
れている。かくして、誘導性の発現及び/またはアンドロゲンレセプターの結合
のためのアンドロゲン応答エレメントの重要性は、PSA(2,3)、ヒト腺カリク
レイン(KLK2)(4)、ラット前立腺ステロイド結合タンパク質(PSBP)(
5,6)、プロバシンPb(7,8)、及び前立腺酸性ホスファターゼ遺伝子(9)において
特徴付けされており、並びにラットPSBP C3(1)遺伝子(10)及びラット20
KDaaアンドロゲン調節タンパク質(11)のイントロン中の調節エレメントにお
いて特徴付けされている。
【0004】 分析されたコアプロモーター領域の中では、プロバシン遺伝子のプロモーター
のみが、実質的な前立腺特異的な発現を与える(1,15)。アンドロゲン応答性とは
区別されるように、本質的に前立腺特異的な発現を与えることに関与するエレメ
ントは十分に特徴付けされていないが、PSBP C3遺伝子プロモーターと第
一イントロンの領域に結合する組織特異的因子が同定されている(9,12)。隣接配
列の4kb上流と2kb下流に存在するPSBP C(3)についての遺伝子は、組
織特異的にトランスジェニックマウスにおいて適切なホルモンコントロールの下
で発現される(13)。SV40 T抗原を発現するためのPSBP C3(1)から5
kb上流の領域の使用は、前立腺腫瘍を誘導するが、発現は高度には制限されず
、他の異常も一般的であった(14)。トランスジェニックマウスを使用する研究は
、プロバシンとPSBP C(3)遺伝子の領域が、前立腺特異性を与え得ることを
確立している。
【0005】 PSA及びプロバシン調節領域は、前立腺発現遺伝子の中で二つの最も研究さ
れているものである。ラットプロバシン遺伝子上流の430bp領域は、トラン
スフェクション実験(1)及びトランスジェニック動物(15,16)におけるレポーター
遺伝子についての発現の前立腺特異性を与えることができることを確立している
;SV40 T抗原の発現を標的化するために使用する場合、前立腺腫瘍は特異
性を形成する(17,18)。この発現は、完全に特異的なわけではないが、特異性は
ヒヨコリゾチーム遺伝子由来のMAR(マトリックス結合領域)を含むことによ
って顕著に改良される(15)。430bpプロモーター領域は、アンドロゲン誘導
に強力に応答性であり、アンドロゲンレセプター(AR)を結合するアンドロゲ
ン応答エレメントが特徴付けされている(4,6,7,16)。
【0006】 PSA上流領域(630bpまで)はまた、強力なアンドロゲン応答プロモー
ターとして機能し、アンドロゲン応答エレメントもまた特徴付けされている(2,3
)。しかしながらこの領域は、カルチャーにおける細胞タイプ特異的発現(1)また
はトランスジェニックマウスにおける組織特異的な発現(19)に向けるのには不十
分である。トランスジェニックマウスにおいて活性化Ha−rasガン原遺伝子
を発現するための630bpヒトPSAプロモーター領域の使用は、唾液腺腫瘍
の形成を導き、前立腺腫瘍の形成は導かない(19)。Pang等は、前立腺ガン患者か
ら単離した同等なプロモーター領域が、印刷された配列と比較して7カ所のミュ
ーテーションを含み、前立腺ガン細胞系LNCaP中で高度に活性であることを
報告している(20,21)。より最近、PSA遺伝子の転写開始部位の4から5kb
上流の領域で、エンハンサー領域が同定されている(20,21)。このPSAエンハ
ンサーは、アンドロゲン誘導性エンハンサーとして機能し、PSAプロモーター
と組み合わせて顕著な細胞タイプ特異性を示すことが示されている(1,20,21)。
【0007】 前立腺特異的膜抗原(PSMA)は、アンドロゲンによって誘導されない発現
を有する、同定されたいくつかの前立腺特異的タンパク質の一つである。PSM
Aは最初に、モノクローナル抗体7E11−C5によって結合される抗原として
同定された(25)。上記抗原は、前立腺ガン細胞系LNCaPの膜分画に対して生
産され、正常な前立腺組織、並びに原発性及び転移性前立腺ガン組織に対して特
異的に結合することが示された。この抗体は後に、この膜結合タンパク質の内部
エピトープに結合することが見出された(26,27)。その後、上記タンパク質の細
胞外ドメインに対して標的化された他のモノクローナル抗体が単離されている(2
8,29)。
【0008】 PSMAをコードするcDNAがクローン化され、その配列が決定されている
(30)。PSMAは、II型必須膜タンパク質であり、LNCaPのような細胞を
発現する細胞の細胞膜と会合している(30)。膜アンカードメインを欠き、細胞質
に位置することが示されているPSMAのスプライス変異体(Psm’)もまた
同定されている(31)。Psm’に対するPSMAの比は、正常な前立腺または良
性の過形成と比較して、前立腺ガンにおいて増大していることが報告されている
(31)。PSMAは二つの関連する酵素活性を有することが示されており、それは
ポリγ-グルタマート化フォレートに対するカルボキシペプチダーゼ(フォレー
トヒドロラーゼ)(32)として、及び酸性ニューロペプチドN-アセチルアスパルチ
ルグルタマートに対するペプチダーゼとして(33)機能する。この後者の活性は、
PSMAまたは脳における関連タンパク質の発現と一致する。
【0009】 PSMA発現の特異性は、タンパク質及びRNAレベルの両者で研究されてい
る。前立腺における発現の主要な部位に加えて、免疫組織化学的な研究により、
十二指腸刷子縁/小腸、腎臓の近位細管の一部、及び大腸の希細胞において、P
SMA発現が同定されている(34.35)。全ての他の正常組織の研究は、7E11
−C5抗体で染色され、PSMAの外部ドメインに対する抗体では染色されない
横紋筋を除いて、発現に対して陰性である(28)。
【0010】 7E11−C5及び外部ドメイン抗体の両者は、広範囲のヒト腫瘍タイプの腫
瘍血管系と反応することが見出されており、そのことは、PSMA発現の特異的
な誘導を示す。PSMA発現は、いずれの正常血管系においても同定されていな
い。
【0011】 RNA発現は、タンパク質発現データとほぼ並行的であることが見出されてい
る。PNアーゼ保護分析により、前立腺、唾液腺、及び脳、並びに場合により小
腸においてPSMA mRNAが同定された(37)。脳におけるPSMA RNAの
同定は、ラット脳由来の密接に関連するcDNAのクローニングと一致する(33)
。しかしながら、免疫組織化学的分析では、ヒト脳組織において抗原と反応性の
PSMAは同定されていない。
【0012】 PSMA発現は、アンドロゲンの存在下でダウンレギュレーションされている
ことが示されており、発現は一般的に、後期前立腺ガン、及びアンドロゲン枯渇
または削除治療を受けている患者において上昇する(37,38)。PSMAの発現は
また、数多くの増殖因子によって調節されていることが見出されている;bFG
F、TGF−α及びEGFは、発現をアップレギュレーションされているのに対
し、TNF−αは発現を減少する(39)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前立腺細胞におけるPMSAの制限された高レベルの発現、及び広範囲の腫瘍
の血管系における発現の誘導は、PMSAを前立腺及び他の腫瘍タイプの標的化
のための理想的なものとする。PSMA遺伝子を包含するゲノムクローンが単離
されており、その配列及びエキソン/イントロン構造が決定されている(40)。そ
の発現を制御する調節領域は、遺伝子治療的ガン治療における使用が見出されて
おり、標的細胞タイプにおける制限されたまたは高レベルの発現を可能にするで
あろう。上記調節領域はまた、標的細胞タイプにおける遺伝子発現を妨げる試薬
の開発のための標的を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、PSM遺伝子中の新規な調節エレメントを同定した。上記調節エ
レメントは、PSM遺伝子のイントロン3に位置するエンハンサーである。これ
は本出願人の知見によると、アンドロゲン独立性の前立腺特異的遺伝子から由来
するエンハンサーの初めての報告である。
【0015】 ここで使用される場合、PSM遺伝子は、O'Keefe等, 1998 (40) (Genbank登
録番号AF007544)に記載されたPSMゲノム配列を指し、この文献の全内容は、
参考としてここに取り込まれる。
【0016】 従って、第一の特徴点として、本発明は、PSM遺伝子のイントロン3から由
来する少なくとも一つの調節エレメントと、異種ポリペプチドをコードする配列
とを含む、組換えポリヌクレオチドを提供する。
【0017】 用語、「異種ポリペプチド」は、前立腺特異的膜抗原(PSMA)ポリペプチ
ド以外のポリペプチドを意味する。
【0018】 好ましい実施態様として、上記組換えDNA分子はさらにプロモーターを含む
。好ましくは上記プロモーターは、上記ポリペプチドをコードする配列から上流
に位置し、上記配列と機能的に結合する。
【0019】 第二の特徴点として、本発明は、PSM遺伝子のイントロン3から由来する少
なくとも一つの調節エレメント、プロモーター、及び挿入部位とを含む組換え発
現カセットを提供し、上記挿入部位内にコード配列が機能的に挿入され、上記挿
入部位が上記プロモーターに隣接してその下流に位置する。
【0020】 調節エレメントは、本発明の組換えDNA分子または発現カセット内のいずれ
かの場所で、いずれかの配向で位置してもよい。例えば、上記調節エレメントは
、コード配列の下流(例えば3’末端またはポリアデニル化シグナルの下流)ま
たはコード配列中に位置するイントロン内に位置してもよい。好ましい実施態様
として、上記調節エレメントは、プロモーターの上流である。
【0021】 本発明の文脈内で、上記調節エレメントがエンハンサーエレメントであること
が好ましい。好ましくは上記エンハンサーエレメントは、PSM遺伝子のイント
ロン3またはその一部を含む。
【0022】 好ましい実施態様として、上記エンハンサーエレメントは以下のものを含む: (a)PSM遺伝子のヌクレオチド14,045から15,804、ヌクレオチド14,760から15,
804、ヌクレオチド14,760から16,575、若しくはヌクレオチド14,045から16,575
を含む配列;または (b)パラグラフ(a)に定義された配列に対して高い厳密性の下でハイブリダイズす
る核酸配列。
【0023】 一つの好ましい実施態様として、上記エンハンサーエレメントは、図11に示
されたヌクレオチド14760から14930、またはそれらと高い厳密性の下でハイブリ
ダイズする配列を含む。
【0024】 別の好ましい実施態様として、上記エンハンサーエレメントは、図11に示さ
れたヌクレオチド14760から15091、またはそれらと高い厳密性の下でハイブリダ
イズする配列を含む。
【0025】 さらに好ましい実施態様として、本発明の組換えDNA分子または発現カセッ
トは、PSM遺伝子のイントロン3から由来する二つ以上の調節エレメントを含
む。一つの好ましい実施態様として、上記組換えDNA分子または発現カセット
は、PSMA遺伝子のイントロン3から由来する調節エレメントのダイマーまた
は高級マルチマーを含む。
【0026】 いずれかの適切なプロモーターが、本発明の文脈において使用できることは、
当業者に予測されるであろう。好ましいプロモーターとしては、ヘルペスウイル
スチミジンキナーゼ(TK)及びラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーター、
プロバシン、PSM及びPSAのような前立腺において活性なプロモーター、ま
たは血管内皮細胞において活性なプロモーターが制限されることなく含まれる。
【0027】 好ましい実施態様として、本発明の組換えDNA分子及び発現カセットはさら
に、上記ポリペプチドをコードする配列から下流に位置し機能的に結合した、ま
たは上記挿入部位から下流に位置するポリアデニル化シグナルを含む。好ましく
は上記ポリアデニル化シグナルは、米国特許第5122458号に記載されたSV40
ポリアデニル化シグナルまたはウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナルであり
、上記文献の全内容は、参考としてここに取り込まれる。
【0028】 第三の特徴点として、本発明は、第一の特徴点の組換えDNA分子、または第
二の特徴点の発現カセットを含むベクターを提供する。
【0029】 一つの好ましい実施態様として、上記ベクターは、選択マーカーを含む。上記
ベクターはさらに、複製のためのオリジンを含む。
【0030】 上記ベクターが、ヒトアデノウイルスタイプ5またはヒツジアデノウイルスで
あることが実際は好ましい。
【0031】 第四の特徴点として、本発明は、エンハンサー活性を有し、以下のものを含む
単離された核酸分子を提供する: (a)図11に示されたヌクレオチド14760から14930を含む配列、または (b)パラグラフ(a)に定義された配列と高い厳密性の下でハイブリダイズする核酸
配列。
【0032】 第四の特徴点の好ましい実施態様として、上記単離されたヌクレオチド分子は
以下のものを含む: (a)図11に示されたヌクレオチド14760から15091を含む配列、または (b)パラグラフ(a)に定義された配列と高い厳密性の下でハイブリダイズする核酸
配列。
【0033】 第四の特徴点のさらに好ましい実施態様として、単離されたヌクレオチド分子
は、7.5kb未満である。
【0034】 第五の特徴点として、本発明は、PSMA遺伝子のイントロン3から由来する
少なくとも一つの調節エレメント、プロモーター、及びコード配列を含む組換え
発現カセットを細胞内に導入することを含む、細胞内での興味あるコード配列の
発現に向けた方法を提供し、ここで上記調節エレメント及びプロモーターは、コ
ード配列の発現に向ける。
【0035】 第五の特徴点の好ましい実施態様として、上記細胞は、前立腺細胞、膀胱細胞
、乳房細胞、または血管内皮細胞である。
【0036】 第六の特徴点として、本発明は、PSMA遺伝子のイントロン3から由来する
少なくとも一つの調節エレメント、プロモーター、及びコード配列を含む組換え
発現カセットを患者に投与することを含む、ガンの治療のための方法を提供し、
ここで上記調節エレメント及びプロモーターは、コード配列の発現に向ける。
【0037】 第六の特徴点の好ましい実施態様として、コード配列は、毒素、ウイルス複製
に関与するタンパク質、またはプロドラッグを毒性薬剤に変換する酵素をコード
する。例えば、上記コード配列は、プロドラッグフルダラビン及び6-メチルプリ
ン2-デオキシリボシド(6MPDR)をその毒性誘導体に変換する、酵素プリン
ヌクレオシドホスホリラーゼをコードしてもよい。
【0038】 本発明の構築物は、血管内皮細胞におけるタンパク質の発現にとって有用であ
るため、ガンのタイプの範囲が、本発明の第六の特徴点の文脈内で治療されても
よい。適切なガンのタイプの例として、腎細胞ガン腫、移行性細胞ガン腫、大腸
腺ガン、神経内分泌ガン腫、悪性メラノーマ、膵管ガン腫、乳ガン腫、縦隔ガン
腫、非小細胞肺ガン腫、精巣胚ガン腫、及びグリア芽細胞腫多型が含まれる。し
かしながら、第六の特徴点の好ましい実施態様として、上記ガンは、前立腺、膀
胱、または乳ガンから選択される。
【0039】
【発明の実施の形態】
当業者に予測されるように、本発明は、アンドロゲンの存在下及び不存在下の
両者で活性である、前立腺において特異的に発現する遺伝子から得られた新規な
調節エレメントを提供する。それ故、これらの調節エレメントは、前立腺細胞に
おける高レベルの遺伝子発現のために使用されてもよい。一つ異常の調節エレメ
ントと、プロバシン及びPSAプロモーターとの組み合わせは、強力な前立腺特
異性を有する高レベルの発現を提供する構築物の例である。
【0040】 本発明の調節エレメントはまた、腫瘍新血管形成及び腎細胞を含む、他の細胞
のタイプの制限された範囲での発現に向けて有用であってもよい。
【0041】 本発明の調節エレメントは、遺伝子治療における前立腺細胞または腫瘍新血管
形成または腎細胞に対する遺伝子の特異的発現を標的化するために使用されても
よい。
【0042】 本発明の調節エレメントはまた、前立腺疾患のトランスジェニック動物モデル
の形成における遺伝子の特異的発現を標的化するために使用されてもよい。
【0043】 本発明の調節エレメントはまた、前立腺細胞における遺伝子発現の調節に関与
する他の遺伝的エレメントを同定するために使用されてもよい。
【0044】 本発明の調節エレメントはまた、前立腺遺伝子発現を妨げる試薬を同定するた
めの、または前立腺遺伝子発現の調節に関与するタンパク質及び他の因子を同定
するためのアッセイにおいて使用されてもよい。
【0045】 ここで使用される用語、「高い厳密性」は、以下の条件を指す: (i)ハイブリダイゼーションの後の洗浄のために、低イオン強度と高温を使用す
ること、例えば50℃で0.1×SSC及び0.1%(w/v)SDS; (ii)ハイブリダイゼーションの間で、ハイブリダイゼーション温度が、ハイブリ
ダイズしたポリヌクレオチドの二本鎖への分解温度より25℃以下低い温度であ
るような条件を使用すること、例えば65℃で1.5×SSPE、10%(w/v)ポリエチレ
ングリコール6000、7%(w/v)SDS、0.25mg/mlの断片化ニシン精子DNA;または (iii)例えば70℃で0.5Mリン酸ナトリウム,pH7.2、5mM EDTA、7%(w/v)SDS及び0
.5%(w/v)BLOTTO;または (iv)ハイブリダイゼーションの間で、ホルムアミドのような変性剤を使用するこ
と、例えば42℃で5×SSCで50%(v/v)ホルムアミド、50mMリン酸ナトリウム(pH6
.5)及び5×デンハルト溶液;または (v)例えば42℃で50%(v/v)ホルムアミド、5×SSC、50mMリン酸ナトリウム(pH6.
8)、0.1%(w/v)ピロリン酸ナトリウム、5×デンハルト溶液、超音波処理サケ精子
DNA(50μg/ml)及び10%硫酸デキストラン。
【0046】 この明細書を通して、用語、「含む」または「含む」、「含んでいる」といっ
たその変異形は、述べられたエレメント、数字若しくは工程、またはエレメント
、数字若しくは工程の群を含むように解されるが、いずれかの他のエレメント、
数字若しくは工程、またはエレメント、数字若しくは工程の群を排除するものと
は解されない。
【0047】 本発明の性質をより明白に理解するために、本発明の好ましい形態が、以下の
非制限的な実施例及び図面を参考にして記載されるであろう。
【0048】
【実施例】
実施例1:PSMA遺伝子エンハンサー配列の単離 PSMA遺伝子の転写開始部位の上流及びそれを包含する領域の分析により、1kb
領域が前立腺細胞系LNCaP中のレポーター遺伝子の発現に向けられることが示さ
れている(40)。この発現は、SV40エンハンサー/プロモーターによって向けられ
るものと比較した場合、前立腺細胞に特異的であることを示す。LNCaP中での発
現は、SV40エンハンサー/プロモーターによって向けられるものの約75%であ
った。別の広く発現するプロモーターと比較して、ラウス肉腫ウイルス(RSV)の
プロモーターは、SV40エンハンサー/プロモーターがLNCaP細胞内でRSVの<1%と
いう非常に弱くのみ活性であることを示している(未印刷データ)。我々は、PS
MA転写開始部位に対する5'配列の11kbまでを包含する領域をクローン化し、増大
するレポーター遺伝子発現を提供する能力について試験した;増大する活性は、
1kbプロモーター領域に対して検出されなかった。
【0049】 PSMA遺伝子の1kb近接プロモーター領域によって向けられた転写を促進する能
力について、DNA断片のスクリーニングを可能にするストラテジーが開発された
。1kbプロモーターは、図1に示されるようにプラスミドベクターpPSMentrap内
のグリーン蛍光タンパク質(GFP)遺伝子の前方にクローン化された。プロモータ
ーの上流に、候補断片のクローニングのための部位を含むポリリンカー領域が挿
入された。
【0050】 pPSMentarpは、以下のエレメントを含む;酵素KpnI、HindIII、SalI、MfeI、N
siI、BglI、NheI及びSpeIのための制限部位を含むポリリンカー、PSMA配列(Genb
ank登録番号AF007544)の1386塩基から2560塩基(XbaI部位)に亘るPSMAプロモー
ター領域、pC1ベクター(Promega)に含まれるキメライントロン、GFP遺伝子、ウ
イシ成長ホルモン遺伝子由来の3'末端ポリアデニル化シグナル、及びpC1ベクタ
ー由来のプラスミド骨格(アンピシリン耐性遺伝子と複製のオリジンを含む)。
【0051】 DNA配列のライブラリーを、PSMA遺伝子の5'半分と上記遺伝子の上流隣接配列
を含むバクテリオファージP1コスミドP1-683を切断することによって調製した(4
0)。コスミドDNAを、一定範囲の部分的切断産物を生産するAATT部位で切断する
酵素Tsp509Iで、各種の時間で切断した。これらをアガロースゲル電気泳動によ
って分離し、1から2kbのサイズ範囲で断片を記録し、pPSMentrapベクターのMfeI
部位内にクローン化した。約600の個々のクローンのライブラリーを拾った。ク
ローンを49の12プールに分け、Qiagenカラムとプロトコールを使用して個々のプ
ールからDNAを調製した。各プールから得たDNA(2.5mg)を、以前に記載したよう
に3.5cmの皿中のLNCaP細胞内にトランスフェクトした(1)。48から72時間後、細
胞カルチャーをUV蛍光顕微鏡の下で調べ、蛍光化細胞を同定した。ポジティブプ
ールを、7×7のマトリックス内に広げ、各整列及び各欄で7のクローンからDNA調
製物を作製した。トランスフェクションを繰り返して、ポジティブサブプールを
同定した。ポジティブ整列及び欄の交差地点のクローンを個々にさらにスクリー
ニングし、GFPの発現を確認した。最も強いシグナルを与える3種のクローン、#
1、#3及び#4をさらなる分析のため取得した。
【0052】 実施例2:エンハンサー断片の位置と配列分析 上記クローン由来の挿入物を、pBluescriptSK+ (pBKSEn3及びpBKSEn4)内に再
クローン化し、それらの末端の配列を決定した。全てのクローンは、図2に示さ
れるようにPSMA遺伝子の第三のイントロンから開始することが見出された。クロ
ーン#3及び#4の両末端の位置を、示されたように同定した。クローン#3及び#4中
の挿入物は、図3に示されるようにpPSMentrapベクター中のPSMプロモーターに
対して反対の向きで並んでいた。上記クローンは、1044bpの共通のオーバーラッ
プ配列を所有し、全部で2,530bpに亘った。一方の末端がクローン#4の末端の6bp
上流である、同じ領域から由来する第三のクローン#1もまた、クローン#3と#4渡
橋痛の領域内に含まれるSpeI及びHinDIIIを含んだ。しかしながら、それはクロ
ーニングに際していくつかの再生列を受け、さらに研究はしなかった。
【0053】 実施例3:PSMAエンハンサー領域の機能 PSMAエンハンサー領域の活性を、PSMプロモーターの上流にPSMA遺伝子挿入物
を有するクローンでトランスフェクトされた細胞の蛍光強度の視覚的観察によっ
て、最初に同定した。これらの予備的実験において、上記エンハンサー(クロー
ン#4)は、膀胱細胞系BL13において機能しないようであることに注意した(示さ
ず)。プロモーターとエンハンサー機能の定量的測定を提供するために、PSM 1k
bプロモーターと組み合わせたエンハンサー#3と#4(以下ではEn3及びEn4と称す
る)を、二つの異なる遺伝子発現レポーター系内に再クローン化した。
【0054】 実施例4:pCAT3SATシステムにおいてアッセイされる発現 pCAT3SATベクターは、トランスフェクション効率のためのCAT発現を標準化す
るために、RSVプロモーターの制御の下に、プロモーター活性を測定するための
修飾細菌クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼレポーター遺伝子と
、レファレンスレポーター遺伝子、セリンアセチルトランスフェラーゼを含む。
BamHI内のSalI/BamHI断片として、pCATSATプラスミド(1)からセリンアセチルト
ランスフェラーゼレポーター遺伝子をクローニングすることによって、それを調
製した。SalIは、pCAT3ベクター(Promega)を切断する。PSMエンハンサー断片4(E
n4)の存在下または不存在下でPSMプロモーターを含む構築物pPSM1k-C3S及びpEn4
PSM1k-C3Sを、CAT遺伝子の上流のポリリンカー中のXhoI及びPstI部位で切断され
たpCAT3SAT内に、pPSMentrapベクター由来のSalI/PstI断片としてのPSMエンハン
サー/プロモーター断片をクローニングすることによって調製した(図4)。RS
Vプロモーターを含むコントロール構築物、pRSV-C3Sもまた、pCAT3SATのNheI部
位内に、pCATSAT(1)由来のNaeIからScaI断片の平滑末端ライゲーションによって
調製した(図4)。細胞系を異なる構築物でトランスフェクションし、CAT及びS
AT活性を記載されたように48時間後に測定した(1)。標準化発現データは、図5
に示される。
【0055】 LNCaP細胞において、En4断片が1kb PSMプロモーターの上流に存在する場合、
約50倍の発現の増大(RSVプロモーターの活性の0.33%から15.7%)が検出された
。この発現は、PSMAを発現するLNCaP細胞の高レベルの特異性を示した。別の前
立腺細胞系、PC3は、エンハンサーの存在下または不存在下のそれぞれで、PSMプ
ロモーターからの非常に低レベルの発現を示した。バックグランド以上の発現は
、3種の非前立腺細胞系(MCF-7、乳ガン系、ヒト胚腎細胞(HEK293)及び肝細胞系
(HepG2))について検出されなかった。低い及び可変的な発現は、LNCaP細胞にお
いてみられた活性の約10%を示すエンハンサー/プロモーター構築物を有する第
二の乳ガン細胞系T47-D2において検出された。
【0056】 実施例5:ルシフェラーゼpGL3システムにおいてアッセイされる発現 CATアッセイシステムにおけるPSM 1kbプロモーターの低い活性のため、プ
ロモーターとエンハンサー配列を、ルシフェラーゼレポーター遺伝子を含むpGL3
ベクター(Promega)内にクローン化した。上記クローンの構築物は、図6に示さ
れる。pPSM1k-GL3及びpEn4PSM1k-GL3を、pPSM1k-C3S及びpEn4PSM1k-C3S由来のKp
nIからXbaI断片を、それぞれKpnI及びNheIで切断したpGL3内にクローニングする
ことによって調製した。pEn3PSM1k-GL3を、KpnI及びNheIで切断したpEn4PSM1k-G
L3内に、pEn3PSMentrapのKpnIからNheIエンハンサー断片をクローニングするこ
とによって調製した。活性をアッセイするために、各pGL3構築物の混合物と参考
プラスミドpRSVCAT(1)を、以前に示されたように標準的な方法で各種の細胞系内
にトランスフェクトした(1)。DNA濃度を、エチジウムブロマイド染色ゲルのイメ
ージ分析により測定し、マスターミックスを1μgのpRSVCATに対して1.5μgのpGL
3構築物の比で調製した。同じマスターミックスを、全ての細胞系内へのトラン
スフェクションのために使用した。細胞を標準的方法を使用して2.5μgのDNAミ
ックスでトランスフェクトし、発現を48時間後にアッセイした。抽出物を調製し
、ルシフェラーゼ活性を、Luciferase Assay System (Promega)を使用して測定
した。CAT活性を、上述のように測定した。ルシフェラーゼ発現レベルを、pRSVC
ATレファレンスプラスミドに対して標準化し、標準化された活性を、pRSV-GL3/p
RSVCATのものの割合として表した(図7)。
【0057】 LNCaP細胞において、PSM 1kプロモーター由来の発現は、En3とEn4エンハンサ
ー配列の両者によって強力に増大し(約260倍)、pEn3PSM1kとpEn4PSM1kによっ
て表される発現レベルは、PSVプロモーターのレベルの15及び15.7%であった。非
PSMA発現前立腺細胞系PC3において、低レベルの増大(En3とEn4のそれぞれ3.7及
び5.2倍)が検出され、その一方で他の非発現前立腺系、DU145においてはエンハ
ンサーの機能は存在しなかった。試験された非前立腺細胞系の範囲、HepG2肝細
胞、MRC5原発性肺線維芽腫、BL13膀胱ガン腫、及びヒト胚腎HEK293細胞について
、PSMAエンハンサー/プロモーターまたはプロモーター単独の構築物について活
性は必須に検出されなかった。かくして活性は、一つの非発現前立腺細胞系PC-3
における部分的エンハンサー機能を有する、発現前立腺細胞系LNCaPに対して非
常に特異的である。
【0058】 実施例6:エンハンサーエレメントの特徴付け エンハンサー活性を提供するのに必要な配列の度合いを測定するために、クロ
ーンEn3及びEn4によって包含される全ての配列を複む構築物、並びに両者のクロ
ーンに存在するオーバーラップする領域を含む構築物を調製した(図6参照)。
pEn3+4PSM1k-GL3を、KpnIとNdeIで切断されたpEN4PSM1k-GL3内にpBKSEn3由来のK
pnIからNdeI制限断片をクローニングすることによって調製した。クローンpOver
lapen3/4を、pBleuscriptSK+内にpEn3PSMentrap由来sのSalIからHinDIII断片を
クローン化し、その後中間体ベクターのHinDIII部位内にpEn4PSMentrap由来のHi
ndIII断片をクローン化し、それが正確な向きで存在するかを確認することによ
って調製した。オーバーラップするエンハンサー断片を、KpnIとEcoRIで切断し
たpPSM1k-GL3内のPSM 1kbプロモーターの前方にKpnIからEcoRI断片としてクロー
ン化した。PSMプロモーターに対して反対の向きでオーバーラップする領域を有
する構築物を、pEn3PSMentrap由来sのHinDIII断片が引き続くpBleuscriptSK+内
に、pEn4PSMentrap由来のSalIからHinDIII断片の最初のクローニングと、KpnIか
らEcoRI断片としてのPSMプロモーターの前方のオーバーラップ領域のクローニン
グにより、同様に調製した。
【0059】 これらの構築物の有効性を、LNCaP細胞内へのトランスフェクション(上述の
通り)によって、PSM1kプロモーター単独及びEn4/PSM1kプロモーターの有効性と
比較した。オーバーラップ領域のそれぞれの向きを含むクローンは、En4配列を
含むクローンと同様のレベルの発現を生じた。しかしながら、エンハンサー3及
び4によって包含される全領域を含む構築物は、顕著により強い発現を与えた。
発現のレベルは、PSVプロモーターのレベルの約半分であった。
【0060】 実施例7:他のプロモーターに対するPSMAエンハンサー機能 上記エンハンサーの特性を、PSA及びプロバシンという前立腺細胞において主
に活性なプロモーター、並びにヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(TK)の非組織
特異的プロモーターという他のプロモーターに結合することによってさらに評価
した。これらのプロモーター領域の構造は、図8に示されている。PSA及びプロ
バシン構築物について、エンハンサー領域En4を、それぞれXbaI切断プラスミドp
PSA630CATSAT及びpPb430CATSAT内に、pEn4PSM1k-C3Sプラスミド由来のNheI断片
としてクローン化した(プロバシン構築物についてはXbaIで部分的に切断した)
。pPSA630CATSAT及びpPb430CATSATは、以前に記載されている(1)。プラスミドpT
KCATSAT.1を、SalI切断ベクターpCATSAT.1内に、SalIからXhoI断片として-101か
ら+59塩基のTKプロモーター領域をクローニングすることによって調製した(1)[p
CATSAT.1は、RSVプロモーターの上流に位置するSalI、PstI及びXhoI部位が、Xho
I及び部分的SalI切断と再ライゲーションにより除去または破壊されたpCATSAT(1
)の誘導体である]。pEn4TKCATSATを、SalIで切断され、BamHIで部分的に切断さ
れたpTKCATSAT.1内に、pEn4SMentrap由来のSalIからBglIIのエンハンサー含有断
片をクローニングすることによって調製した。
【0061】 6種のプラスミドを、数多くの細胞系内にトランスフェクトし、CAT及びSATレ
ポーター遺伝子発現を記載されたように測定した(1)。発現レベルを、記載され
たようにpRSVCAT及びpRSVSATの標準混合物のトランスフェクションによって測定
されたPSVプロモーターのレベルに対して標準化した。その結果が図9a及びb
に示されている。
【0062】 LNCaP細胞において、PSA、プロバシン及びTKプロモーターの強力な増大が検出
され、プロバシンのものが最も強力であった。全てのエンハンサー構築物につい
ての発現のレベルは、RSVプロモーターのものの2から3倍であった。エンハン
サーの存在下で全てのプロモーターは同レベルの発現を達成したので、示された
「倍の増大」はおそらく、異なるプロモーター由来の非増大発現のレベルの差異
を反映するであろう。
【0063】 PSMAを発現しないPC3前立腺細胞において、異なるプロモーターに対して5か
ら16倍である、大きく減少した増大が検出された。これは、エンハンサーをP
SMプロモーター自体と結合した場合に見られる結果と同様である。かくして、
PC3細胞は、転写を活性化するために、他の細胞は欠いているPSMエンハンサーと
相互作用できるいくつかの因子を含むかまたは、LNCaP細胞で見られるような完
全なエンハンサー機能を可能にするのに十分なレベルを有さないようである。
【0064】 非前立腺細胞系について、HepG2肝細胞またはBL13膀胱細胞では、増大は検出
されなかった。増大は胚腎HEK293細胞で見られた。低レベルの増大(1.4,1.5倍)
が、PSA及びTKプロモーターに対してみられる一方で、プロバシンプロモーター
については9倍の増大が存在した。そのホモローガスなPSMプロモーターのEn4に
よっては、HEK293細胞において増大は見られなかった(図7)。近接する腎小管
は、低レベルのPSMA発現の部位であるため、HEK293細胞で見られた発現は、生物
学的に重要であると思われる。
【0065】 実施例8:PSMエンハンサー機能はアンドロゲンを必要としない 二つの非常にアンドロゲン誘導性プロモーター、プロバシン及びPSA遺伝子の
プロモーターと、一つの構成的プロモーター、TKに結合した場合の、PSMエンハ
ンサー(En4)の活性に対するアンドロゲンの必要性を研究した。LNCaP細胞を、ア
ンドロゲンを除去するため木炭で引っかかれた培地を使用して、プラスミド構築
物でトランスフェクトした。細胞をアンドロゲンフリー培地で維持し、または0.
28nMで加えた非代謝性アンドロゲン類似体R1881の存在下でインキュベートした(
1)。全てのプロモーターについて、アンドロゲンが培地中に存在するか否かに関
わらず、強力な発現の増大が見られた。しかしながら、PSMエンハンサーを含む
3種の構築物の全てについて、発現のレベルは実際にアンドロゲンの添加で減少
した。このことは、エンハンサーが、内因性PSMA遺伝子の観察されるアンドロゲ
ン抑制を介在する配列を含むことを示唆した。
【0066】 実施例9:エンハンサー機能に必要とされる配列 どの配列領域がエンハンサー機能に必須であるかを測定するために、PSME領域
由来の異なる断片がpPSM1k-GL3プラスミド中のPSMプロモーターの前方に配置さ
れた、一連の構築物を調製した。各構築物に含まれる配列は、以下の表に示され
ている。プロモーターに対するエンハンサー配列の向きは、F(正方向、pEn4PSM
1k-GL3について)またはR(負方向、pEn3PSM1k-GL3について)のそれぞれとして
示される。これらの構築物の活性を、pRSVCATコントロールプラスミドと共にLNC
aP細胞内へのトランスフェクトに引き続きアッセイした。トランスフェクション
の48時間後に抽出物を調製しアッセイした。ルシフェラーゼ活性は、共トラン
スフェクトpRSVCATプラスミドの活性を使用して標準化され、pRSV-GL3の活性に
対して表された(以下の表)。
【0067】
【表1】
【0068】 これらのデータは、ほとんどのエンハンサー活性が、14760から15091塩基を包
含する331bp領域内に含まれることを示す。この領域は、En3とEn4クローン、及
びそれらの間で共有される約1kb領域に対して同様な活性(RSVの活性の26%)を
示す。331bp領域の左側半分または全部のそれぞれの1kbオーバーラップ領域の欠
失(構築物pEnO1/722SmaIPSM1k-GL3及びpEnO1/886NdeIPSM1k-GL3)はエンハンサ
ー活性を失い、この領域が活性に必須であることが示される。331bp領域の右側
半分の欠失は、14760から14930塩基を包含する170bpのみを残し、活性の顕著な
減少を導く。
【0069】 かくして14760から14930塩基は、PSME活性に必須であるが、14760から15091に
亘る配列は、より強いエンハンサー活性を提供する。上記領域の配列は、図11
に示される。
【0070】 実施例10:PSMEコアエンハンサー領域は細胞タイプ特異性を維持する PSMEの331bpコア領域が、細胞タイプ特異性を維持するかどうかを測定するた
めに、エンハンサー機能を提供するPSMEの331bpコア領域(14760から15091塩基)
に対して実験を実施した。プラスミドpRSM1k-GL3、pEn02/331SmaIPSM1k-GL3及び
pRSV-GL3の活性を、数多くの細胞系内へのトランスフェクションの後にアッセイ
した(以下の表)。プラスミドを内部コントロールpRSVCATプラスミドと共トラ
ンスフェクトし、トランスフェクションの48時間後に抽出物を調製してアッセイ
した。ルシフェラーゼ活性をpRSVCATプラスミドの活性を使用して標準化し、pRS
V-GL3の活性に対して表した。
【0071】
【表2】
【0072】 より長いエンハンサー断片に対するように、部分的エンハンサー活性は、PSMA
を発現しないPC-3前立腺ガン細胞系において見られた。他の非PSMA発現前立腺細
胞系DU145では、基底のプロモーター活性の増大は検出されなかった。同様に、3
31bp PSMEコア領域は、非前立腺細胞系において機能的ではない。かくしてコア
領域は、PSMEの特異性を維持する。
【0073】 実施例11:タンデムエンハンサー配列はより大きい活性を提供する PSMエンハンサー断片の存在下または不存在下でプロバシンプロモーターを、p
GL3ベクター中のルシフェラーゼレポーター遺伝子の前方にサブクローン化した
一連の構築物を調製した。上記構築物の構造は、以下に示される。430bpプロバ
シンプロモーター断片は以前に記載され(1)、pPB-CSプラスミドから再クローン
化された(図8参照)。pPPb-GL3は、1kbオーバーラップエンハンサー領域を含
む(14760から15704塩基)。pP1Pb-GL3及びpP2PPb-GL3は、331bpエンハンサー領域
の一つまたは二つのコピーをそれぞれ含む(14760から15091塩基)。全てのエンハ
ンサー配列は、正の向きで存在する。
【0074】
【表3】
【0075】 構築物を、LNCaP、HEK293またはMCF-7細胞内に、RSVCATコントロールプラスミ
ドと共にトランスフェクトし、48時間インキュベーションした後に調製された細
胞抽出物における発現を測定した。トランスフェクションはアンドロゲン枯渇培
地で実施され、共トランスフェクトRSVCAT内部コントロールを使用してルシフェ
ラーゼ活性が解析された。
【0076】
【表4】
【0077】 LNCaP細胞における最大の発現は、二重エンハンサー構築物で観察され、単一
コピーのエンハンサーを有する構築物の2から3倍大きい。発現の特異性は、こ
れらのトランスフェクション実験で主に維持されているが、pP2Pb-GL3構築物はM
CF-7細胞で上昇したレベルの発現を示す。
【0078】 実施例12:ウイルス骨格におけるエンハンサー機能 プロバシンプロモーターと組み合わせたPSMEの特性(その活性及び特異性及び
アンドロゲンレベルに対する制限された応答性)は特に、遺伝治療応用における
前立腺特異的遺伝子発現に向けて適している。
【0079】 プロドラッグフルダラビンまたは6-メチルプリン2-デオキシリボシド(6MPDR)
と組み合わせた大腸菌プリンヌクレオシドホスホリラーゼ(PNP)遺伝子は、酵素
プロドラッグ治療を輸送するするために使用できる(41)。PNP遺伝子が、430bpプ
ロバシンプロモーターに隣接した1kb PSME領域(負の向きで14760から15804塩基
)のコントロールの下に配置された発現カセットを、pGEM11プラスミド内に調製
した。この構築物(pPPP(Psm/プロバシン/PNPのため))のマップが以下に示され
る。pGEM11中の上記カセットを、部分的に配列決定し、その構造を確認した。
【表5】
【0080】 上記発現カセットを、ApaIとNotI(NotIについては部分的切断)で切断するこ
とによってサブクローン化し、ApaI/NotI切断ヒツジアデノウイルス(OAV)ベクタ
ー内に挿入した(42)。上記発現カセットは、OAVプラスミド中で二つの別の部位
に挿入された。一つの単離物を、ApaIとNotI(部位1)で切断されたOAV200内に
クローン化することによって調製し、クローンpOAV223を得た。別の単離物pOAV6
23においては、上記カセットはpOAV600の別の部位(部位3)にクローン化され
た(42)。プラスミドDNAを記載されたようにGSL503細胞内にトランスフェクトし(
43)、ウイルスOAV223と623を回収した。
【0081】 OAV223、OAV623、並びにPNP遺伝子がそれぞれRSV及びCMVプロモーターのコン
トロールの下に配置されたことを除いてOAV223と同等である二つの他のウイルス
OAV220とOAV222を使用して、図12に示された各種の細胞系に感染させた。細胞
を、103opu/細胞の感染の多様性で各種のウイルスで感染させ、4日後にPNP発現
を測定した(44)。各細胞タイプについて、最も強力に発現するウイルスからのPN
P発現が、アッセイの直線範囲にはいるように、一定量の溶解物を使用した。か
くして、PNP活性の全体量は細胞系の間で比較できないが、発現の比は比較でき
る。
【0082】 図12に示されたデータは、ウイルス骨格とOAV感染の下で、遺伝子発現の強
力は特異性が維持されることを示す。最も高い活性はOAV623で見られ、ついでOA
V223であり、LNCaP及びLN3前立腺ガン細胞におけるRSVプロモーターの活性より
も高かった。全ての非前立腺細胞系において、RSVプロモーター(OAV220)は最も
高い発現を提供する。非前立腺細胞と比較した前立腺細胞に対するRSVプロモー
ターに対するPSME/Pbの差別的な特異性は、HEK293及びMCF-7に対する約15倍の
発現から、MRC-5に対する200倍の発現までの範囲である。かくして、いくつ
かの細胞タイプにおいて、特異性はOAV感染について減少するが、未だ実質的に
存在する。以下の実施例において、ヒトアデノウイルスタイプ5によって実施さ
れた場合、PSMプロモーター自体と組み合わせたPSMEの細胞特性の維持もまた示
される。
【0083】 実施例13:ヒト臍動脈細胞におけるエンハンサー機能 PSMAは、広範囲の腫瘍タイプの真剣関係性において発現されるが、正常の血管
形成では発現されないことが示されている。我々は逆転写酵素PCRを使用して、P
SMAがヒト臍動脈(HUAEC)から由来する内皮細胞において発現されることを測定し
た(データ示さず)。腫瘍血管形成においてアップレギュレーションされる他の
遺伝子もまた、HUAEC及び関連するヒト臍静脈細胞(HUVEC)、例えば内分泌系でも
発現される(45)。それ故、PSM調節配列の機能をこれらの細胞で調べた。PSM 1kb
プロモーターと結びついたPSMEの活性を、En4挿入物を有するpPSMentrap由来の
発現カセットが挿入された、複製欠失アデノウイルス、ヒトアデノウイルスタイ
プ5を使用して評価した。ウイルスAd525は、PSM 1kbプロモーターに結合したPS
ME En4配列の転写制御の下でウシ成長ホルモン3'ポリアデニル化配列を有するGF
P遺伝子を有する。GFP遺伝子が偏在する活性EF-1プロモーターの制御の下に存在
するコントロールウイルスAd526もまた使用した。
【0084】 HUAEC及びHUVECは、臍動脈から分離され、組織カルチャーがチキンではなくウ
シフィブロネクチンでコートされていることを除いて、Underwood及びBean(46)
に記載されたように培養された。HUAC、HUVEC、LNCaP及びコントロールヒト胚線
維芽細胞MRC-5は、フィブロネクチンコート化顕微鏡スライドチェンバー中に、
チェンバー当たり4×104細胞で配置された。数日後に、それらはAd525または
Ad526のそれぞれの、チェンバー当たり5×108光学粒子単位で感染された。GF
P遺伝子の発現を、コントロールAd526ウイルスについて感染の3日後、PSME由来
Ad525について6日後に蛍光顕微鏡によってモニターした。
【0085】 コントロールウイルス(EIF、OAV526)由来の発現は、全ての細胞タイプで強力
であった。En4PSMGFPウイルスについては、明らかな発現がHUAEC及びLNCaP細胞
で見られ、弱い発現がHUVECで見られたが、MRC-5細胞では発現は検出できなかっ
た。かくして、PSMEとPSMプロモーターの組み合わせは、内因性PSM遺伝子を発現
するこれらの動脈細胞において遺伝子発現を特異的に発揮でき、腫瘍血管形成に
対する発現に向けて有用であることがわかった。
【0086】 数多くの変形及び/または変更が、広く記載された本発明の精神または範囲か
ら離れることなく、特異的な実施態様において示された本発明になすことができ
ることは、当業者に明白であろう。それ故本実施態様は、説明のためにあらゆる
観点で考慮されるべきであり、制限的なものではない。
【0087】
【参考文献】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、pPSMentrapベクターを表す図である。上記ベクターの
重要な特徴が示される:独特な制限部位であるマルチクローニング部位(MCS)、
その下流にPSM 1kプロモーター領域(PSK1k)、pCIベクター(Promega)から由来す
るリーダー配列とイントロン(intron)、グリーン蛍光タンパク質遺伝子(GFP)、
及びウシ成長ホルモン遺伝子(bGHpA)から由来する3'配列。有用な制限酵素部位
の選択が示される;独特の制限酵素部位は太字で示される。
【図2】 図2は、クローン化PSMエンハンサー断片の位置を示す図であ
る。マップは、PSM遺伝子のイントロン3内のクローン化エンハンサー断片の位
置を示す。塩基番号(Genbank登録番号AF007544)が、イントロン3の境界と、ク
ローン化断片の末端について示されている。イントロン内の制限部位SmaI(Sm)、
HinDIII(H)及びSpeI(Sp)の位置が示されている。矢印は、pPSMentrapベクター内
のクローン化配列の向きを示す(図3参照)。エンハンサークローン#1の右側末
端は、このクローンの末端が再整列を受けているため点の箱で示される;SmaI、
HinDIII、及びSpeI部位は、全ての3種のクローン化領域で存在する。
【図3】 図3は、pPSMentrap中のプロモーター及びエンハンサー挿入物
を示す図である。pPSMentrap中のPSM 1kbプロモーター領域と隣接する制限部位
の位置が上部の線に示される。プロモーター配列の右側に対して、リーダー配列
とキメライントロンとGFPレポーター遺伝子が存在する。その下には、En3及びEn
4挿入物を含むクローンのマップが示されている。上記配列は反対向きで存在す
る(HinDIIIとSpeI部位の順番に注意)。制限部位は以下のものの略称である: B2 BglII E EcoRI H HinDIII K KpenI M MfeI N NsiI Nh NheI P PstI S SalI Sp SpeI X XbaI
【図4】 図4は、pCAT3SAT中のプロモーター及びエンハンサー挿入物を
示す図である。マップは、PSM 1kbプロモーター、PSM En4、及びRSVプロモータ
ー、ならびにそれらの隣接制限酵素部位の位置を示す。プロモーター配列の右側
に対して、リーダー配列とキメライントロンとPromega pCAT3 Basicベクターに
存在するCATレポーター遺伝子が存在する。制限酵素部位は以下のものの略称で
ある: B2 BglII Bz BstZI E EcoRI H HinDIII K KpenI M MfeI Ml MluI N NsiI Nh NheI P PstI S SalI Sc SacI Sm SmaI Sp SpeI X XbaI Xh XhoI
【図5】 図5は、PSM Enhancer4/PSM1kプロモーターによって向けられ
る相対的CAT発現を示す図である。細胞系内へのpPSM1k-C3SまたはpEn4PSK1k-C3S
のトランスフェクションに引き続き、示された標準化された発現レベルが、各構
築物について測定され、pRSV-C3Sプラスミドのトランスフェクションから測定さ
れたものに対して表される。
【図6】 図6は、pGL3中のプロモーター及びエンハンサー挿入物を示す
図である。マップは、pGL3ベクター中に調製されたことなる構築物における、PS
M 1kbプロモーター(影の箱)、PSMエンハンサー断片(黒い箱)及びPSVプロモ
ーター(斜線の箱)の位置と隣接する制限酵素部位を示す。示された領域の右側
に対して、pGL3ベクターのリーダー及びキメライントロン及びルシフェラーゼレ
ポーター遺伝子が存在する。PEN4PSM1k-GL3及びpEn3PSm1k-GL3は、それぞれ図2
に示されたエンハンサークローン#4と#3の配列を含む。pEn3+4PSM1k-GL3は、14,
045から16,575塩基を包含するPSMエンハンサー配列を含む(図2参照)。POverl
ap3,4aPSM1k-GL3及びPOverlap3,4bPSM1k-GL3は、14,760から15,804塩基から由来
するエンハンサー配列を含み、a及びb構築物は、HinDIII及びSpeI部位の位置に
よって示されるように反対の向きでエンハンサー配列を含む。制限酵素部位は以
下のものの略称である: A ApoI B2 BglII Bz BstZI E EcoRI Eo EcoO109I H HinDIII K KpenI M MfeI Ml MluI N NsiI Nh NheI Nt NotI P PstI RV EcoRV S SalI Sc SacI Sc2 SacII Sm SmaI Sp SpeI X XbaI Xh XhoI
【図7】 図7は、pGL3ベクター中のPSMエンハンサー/プロモーター構
築物の相対的発現を示す図である。ルシフェラーゼレポータープラスミド(1.5μ
g)と標準化プラスミドpRSV-CAT(1μg)の混合物を、示された異なる細胞系中にト
ランスフェクトした。標準化ルシフェラーゼ発現を測定し、異なるプラスミドの
活性は、pRSV-GL3からの標準化発現に対して表される。棒グラフの上部の数字は
、PSMプロモーター単独の構築物、pPSM1k-GL3からの発現と比較した活性の相対
的増大を示す。
【図8】 図8は、他のプロモーターを有するPSMエンハンサー構築物を
表す図である。マップは、PSMエンハンサー配列(En4、黒色の箱)、PSA(斜線の
箱)、プロバシン(縦線の箱)及びチミジンキナーゼ(横線の箱)遺伝子由来の
プロモーターの位置と隣接する制限酵素部位を示す。プロモーターの右側に対し
て、pCATSATベクターのCATレポーター遺伝子が存在する。制限部位は以下のもの
の略称である: B BamHI B2 BglII E EcoRI H HinDIII N NsiI P PstI S SalI Sm SmaI Sp SpeI X XbaI
【図9a】 図9aは、前立腺細胞系における、PSM En4による異種プロ
モーターの相対的増大を示す図である。異なるプロモーター及びエンハンサー構
築物を、前立腺細胞系内にトランスフェクトし、SAT発現に対して標準化されたC
ATレポーター遺伝子発現を測定した。活性は、pRSV-CATの標準化発現のパーセン
テージとして表される。棒グラフの上部の数字は、それぞれのプロモーター単独
の構築物由来の発現と比較した活性の相対的増大を示す。*は、比を測定できな
いほど発現レベルが低いことを示す。
【図9b】 図9bは、非前立腺細胞系における、PSM En4による異種プ
ロモーターの相対的増大を示す図である。異なるプロモーター及びエンハンサー
構築物を、非前立腺細胞系内にトランスフェクトし、SAT発現に対して標準化さ
れたCATレポーター遺伝子発現を測定した。活性は、pRSV-CATの標準化発現のパ
ーセンテージとして表される。棒グラフの上部の数字は、それぞれのプロモータ
ー単独の構築物由来の発現と比較した活性の相対的増大を示す。*は、比を測定
できないほど発現レベルが低いことを示す。
【図10】 図10は、PSM En4による異種プロモーターの増大に対する
アンドロゲンの効果を示す図である。グラフの下部に示される異なるエンハンサ
ー/プロモーターの組み合わせを含むプラスミドを、アンドロゲンを除去するた
めに炭で引っかかれた培地、または非代謝性アンドロゲン類似体R1881が0.28nM
で加えられた同等な培地に維持されたLNCaP細胞内にトランスフェクトした。ア
ンドロゲンの存在または不存在は、グラフの下部の(-または+)で示される。活性
を測定し、図9に記載されたように表される。
【図11】 図11は、PSMEの331塩基類のコア領域の配列を示す図であ
る(配列番号1)。
【図12】 図12は、ウイルス構築物OAV223、並びにOAV623(PSME及び
プロバシンプロモーター)、OAV220(PSME及びRSVプロモーター)、及びOAV222(PSM
E及びCMVプロモーター)における、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ(PNP)遺伝
子発現の特異性を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年10月26日(2000.10.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/10 C12N 5/00 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ピーター・ローレンス・モロイ オーストラリア・ニュー・サウス・ウェー ルズ・2067・チャッツウッド・ベルヴ・ス トリート・41 (72)発明者 フジコ・ワット オーストラリア・ニュー・サウス・ウェー ルズ・2039・ロゼレ・ワラガル・アヴェニ ュ・42 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA80 CA01 CA04 DA02 EA02 EA04 FA02 FA06 FA20 GA11 HA17 4B065 AA93X AA93Y AB01 BA01 CA44 4C084 AA02 AA13 BA44 CA30 CA53 DC22 NA14 ZB26

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PSM遺伝子のイントロン3から由来する少なくとも一つの調
    節エレメントと、異種ポリペプチドをコードする配列とを含む、組換えポリヌク
    レオチド。
  2. 【請求項2】 上記組換えポリヌクレオチドが、さらにプロモーターを含む
    、請求項1記載の組換えポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 上記プロモーターが、上記異種ポリヌクレオチドをコードす
    る配列の上流に位置し、上記配列に機能的に結合している、請求項2記載の組換
    えポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 上記プロモーターが、ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(T
    K)プロモーター、ラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーター、前立腺において活性
    なプロモーター、または血管内皮細胞において活性なプロモーターより成る群か
    ら選択される、請求項2または3記載の組換えポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 上記前立腺において活性なプロモーターが、プロバシンプロ
    モーター、PSMプロモーター、及びPSAプロモーターより成る群から選択される、
    請求項4記載の組換えポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 上記前立腺において活性なプロモーターが、PSMプロモータ
    ーである、請求項5記載の組換えポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 上記調節エレメントが、エンハンサーエレメントである、請
    求項1から6のいずれか一項記載の組換えポリヌクレオチド。
  8. 【請求項8】 上記エンハンサーエレメントが、 (a)PSM遺伝子のヌクレオチド14,045から15,804、ヌクレオチド14,760から15,804
    、ヌクレオチド14,760から16,575、またはヌクレオチド14,045から16,575を含む
    配列;または (b)パラグラフ(a)に定義された配列に高い厳密性の下でハイブリダイズする核酸
    配列; を含む、請求項7記載の組換えポリヌクレオチド。
  9. 【請求項9】 上記エンハンサーエレメントが、図11に示されたヌクレオ
    チド14760から14930を含む配列、または高い厳密性の下で上記配列にハイブリダ
    イズする配列を含む、請求項7記載の組換えポリヌクレオチド。
  10. 【請求項10】 上記エンハンサーエレメントが、図11に示されたヌクレ
    オチド14760から15091を含む配列、または高い厳密性の下で上記配列にハイブリ
    ダイズする配列を含む、請求項7記載の組換えポリヌクレオチド。
  11. 【請求項11】 上記ポリヌクレオチドが、PSM遺伝子のイントロン3から
    由来する二つ以上の調節エレメントを含む、請求項1から10のいずれか一項記
    載の組換えポリヌクレオチド。
  12. 【請求項12】 PSM遺伝子のイントロン3から由来する少なくとも一つの
    調節エレメント、プロモーター、及びコード配列が任意に挿入された、上記プロ
    モーターに隣接して下流に存在する挿入部位を含む、組換え発現カセット。
  13. 【請求項13】 上記調節エレメントが、上記プロモーターに隣接して配置
    される、請求項12記載の組換え発現カセット。
  14. 【請求項14】 上記調節エレメントが、上記プロモーターの上流に存在す
    る、請求項12または13記載の組換え発現カセット。
  15. 【請求項15】 上記調節エレメントが、エンハンサーエレメントである、
    請求項12から14のいずれか一項記載の組換え発現カセット。
  16. 【請求項16】 上記エンハンサーエレメントが、 (a)PSM遺伝子のヌクレオチド14,045から15,804、ヌクレオチド14,760から15,804
    、ヌクレオチド14,760から16,575、またはヌクレオチド14,045から16,575を含む
    配列;または (b)パラグラフ(a)に定義された配列に高い厳密性の下でハイブリダイズする核酸
    配列; を含む、請求項15記載の組換え発現カセット。
  17. 【請求項17】 上記エンハンサーエレメントが、図11に示されたヌクレ
    オチド14760から14930を含む配列、または高い厳密性の下で上記配列にハイブリ
    ダイズする配列を含む、請求項15記載の組換え発現カセット。
  18. 【請求項18】 上記エンハンサーエレメントが、図11に示されたヌクレ
    オチド14760から15091を含む配列、または高い厳密性の下で上記配列にハイブリ
    ダイズする配列を含む、請求項15記載の組換え発現カセット。
  19. 【請求項19】 上記発現カセットが、PSM遺伝子のイントロン3から由来
    する二つ以上の調節エレメントを含む、請求項12から18のいずれか一項記載
    の組換え発現カセット。
  20. 【請求項20】 上記発現カセットが、PSM遺伝子のイントロン3から由来
    する二つ以上の調節エレメントを含むダイマーまたは高級マルチマーを含む、請
    求項12から19のいずれか一項記載の組換え発現カセット。
  21. 【請求項21】 上記プロモーターが、ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ
    (TK)プロモーター、ラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーター、前立腺において活
    性なプロモーター、または血管内皮細胞において活性なプロモーターより成る群
    から選択される、請求項12から20のいずれか一項記載の組換え発現カセット
  22. 【請求項22】 上記前立腺において活性なプロモーターが、プロバシンプ
    ロモーター、PSMプロモーター、及びPSAプロモーターより成る群から選択される
    、請求項21記載の組換え発現カセット。
  23. 【請求項23】 上記前立腺において活性なプロモーターが、PSMプロモー
    ターである、請求項22記載の組換え発現カセット。
  24. 【請求項24】 上記コード配列の下流に位置し、上記配列に機能的に結合
    した、または上記挿入部位の下流に位置するポリアデニル化シグナルを、上記発
    現カセットがさらに含む、請求項12から23のいずれか一項記載の組換え発現
    カセット。
  25. 【請求項25】 上記ポリアデニル化シグナルが、SV40ポリアデニル化シグ
    ナル、またはウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナルである、請求項24記載
    の組換え発現カセット。
  26. 【請求項26】 エンハンサー活性を有し、 (a)図11に示されたヌクレオチド14760から14930を含む配列;または (b)パラグラフ(a)に定義された配列に高い厳密性の下でハイブリダイズする核酸
    配列; を含む、単離された核酸分子。
  27. 【請求項27】 エンハンサー活性を有し、 (a)図11に示されたヌクレオチド14760から15091を含む配列;または (b)パラグラフ(a)に定義された配列に高い厳密性の下でハイブリダイズする核酸
    配列; を含む、単離された核酸分子。
  28. 【請求項28】 請求項26または27記載の単離された核酸分子を含む組
    換えポリヌクレオチド。
  29. 【請求項29】 請求項26または27記載の単離された核酸分子を含むベ
    クター。
  30. 【請求項30】 さらに選択マーカーをコードする遺伝子を含む、請求項2
    9記載のベクター。
  31. 【請求項31】 上記ベクターが、ヒトアデノウイルスタイプ5,またはヒ
    ツジアデノウイルスである、請求項29または30記載のベクター。
  32. 【請求項32】 PSM遺伝子のイントロン3から由来する少なくとも一つの
    調節エレメント、プロモーター、及びコード配列を含み、上記調節エレメントと
    プロモーターが、上記コード配列の発現に向けられた組換え発現カセットを、細
    胞内に導入することを含む、細胞内でのコード配列の発現に向けた方法。
  33. 【請求項33】 上記調節領域が、エンハンサーエレメントである、請求項
    32記載の方法。
  34. 【請求項34】 上記エンハンサーエレメントが、 (a)PSM遺伝子のヌクレオチド14,045から15,804、ヌクレオチド14,760から15,804
    、ヌクレオチド14,760から16,575、またはヌクレオチド14,045から16,575を含む
    配列;または (b)パラグラフ(a)に定義された配列に高い厳密性の下でハイブリダイズする核酸
    配列; を含む、請求項33記載の方法。
  35. 【請求項35】 上記エンハンサーエレメントが、図11に示されたヌクレ
    オチド14760から14930を含む配列、または高い厳密性の下で上記配列にハイブリ
    ダイズする配列を含む、請求項33記載の方法。
  36. 【請求項36】 上記エンハンサーエレメントが、図11に示されたヌクレ
    オチド14760から15091を含む配列、または高い厳密性の下で上記配列にハイブリ
    ダイズする配列を含む、請求項33記載の方法。
  37. 【請求項37】 上記プロモーターが、ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ
    (TK)プロモーター、ラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーター、前立腺において活
    性なプロモーター、または血管内皮細胞において活性なプロモーターより成る群
    から選択される、請求項32から36のいずれか一項記載の方法。
  38. 【請求項38】 上記前立腺において活性なプロモーターが、プロバシンプ
    ロモーター、PSMプロモーター、及びPSAプロモーターより成る群から選択される
    、請求項37記載の方法。
  39. 【請求項39】 上記前立腺において活性なプロモーターが、PSMプロモー
    ターである、請求項38記載の方法。
  40. 【請求項40】 上記細胞が、前立腺細胞、膀胱細胞、乳房細胞、または血
    管内皮細胞より成る群から選択される、請求項32から39のいずれか一項記載
    の方法。
  41. 【請求項41】 上記細胞が、血管内皮細胞である、請求項32から40の
    いずれか一項記載の方法。
  42. 【請求項42】 PSM遺伝子のイントロン3から由来する少なくとも一つの
    調節エレメント、プロモーター、及びコード配列を含み、上記調節エレメントと
    プロモーターが、上記コード配列の発現に向けられた組換え発現カセットを、患
    者に投与することを含む、ガンの治療方法。
  43. 【請求項43】 上記調節領域が、エンハンサーエレメントである、請求項
    42記載の方法。
  44. 【請求項44】 上記エンハンサーエレメントが、 (a)PSM遺伝子のヌクレオチド14,045から15,804、ヌクレオチド14,760から15,804
    、ヌクレオチド14,760から16,575、またはヌクレオチド14,045から16,575を含む
    配列;または (b)パラグラフ(a)に定義された配列に高い厳密性の下でハイブリダイズする核酸
    配列; を含む、請求項43記載の方法。
  45. 【請求項45】 上記エンハンサーエレメントが、図11に示されたヌクレ
    オチド14760から14930を含む配列、または高い厳密性の下で上記配列にハイブリ
    ダイズする配列を含む、請求項43記載の方法。
  46. 【請求項46】 上記エンハンサーエレメントが、図11に示されたヌクレ
    オチド14760から15091を含む配列、または高い厳密性の下で上記配列にハイブリ
    ダイズする配列を含む、請求項43記載の方法。
  47. 【請求項47】 上記プロモーターが、ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ
    (TK)プロモーター、ラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーター、前立腺において活
    性なプロモーター、または血管内皮細胞において活性なプロモーターより成る群
    から選択される、請求項42から46のいずれか一項記載の方法。
  48. 【請求項48】 上記前立腺において活性なプロモーターが、プロバシンプ
    ロモーター、PSMプロモーター、及びPSAプロモーターより成る群から選択される
    、請求項47記載の方法。
  49. 【請求項49】 上記前立腺において活性なプロモーターが、PSMプロモー
    ターである、請求項48記載の方法。
  50. 【請求項50】 上記細胞が、前立腺細胞、膀胱細胞、乳房細胞、または血
    管内皮細胞より成る群から選択される、請求項42から49のいずれか一項記載
    の方法。
  51. 【請求項51】 上記細胞が、血管内皮細胞である、請求項42から50の
    いずれか一項記載の方法。
  52. 【請求項52】 上記細胞が、前立腺細胞である、請求項42から50のい
    ずれか一項記載の方法。
  53. 【請求項53】 上記コード配列が、酵素プリンヌクレオシドホスホリラー
    ゼ(PNP)をコードする、請求項42から52のいずれか一項記載の方法。
JP2000602768A 1999-03-01 2000-03-01 前立腺特異的膜抗原遺伝子のイントロン3を含む調節構築物 Expired - Fee Related JP4528446B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AU5268 1995-09-07
AUPP8956A AUPP895699A0 (en) 1999-03-01 1999-03-01 Regulatory element
AUPQ5268A AUPQ526800A0 (en) 2000-01-25 2000-01-25 Regulatory element ii
AU8956 2000-01-25
PCT/AU2000/000143 WO2000052156A1 (en) 1999-03-01 2000-03-01 Regulatory constructs comprising intron 3 of prostate specific membrane antigen gene

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002537807A true JP2002537807A (ja) 2002-11-12
JP4528446B2 JP4528446B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=25646003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000602768A Expired - Fee Related JP4528446B2 (ja) 1999-03-01 2000-03-01 前立腺特異的膜抗原遺伝子のイントロン3を含む調節構築物

Country Status (11)

Country Link
US (2) US7074400B1 (ja)
EP (1) EP1157105B8 (ja)
JP (1) JP4528446B2 (ja)
AT (1) ATE397065T1 (ja)
AU (1) AU773906B2 (ja)
CA (1) CA2364492C (ja)
DE (1) DE60039032D1 (ja)
ES (1) ES2307495T3 (ja)
IL (2) IL145142A0 (ja)
NZ (1) NZ513731A (ja)
WO (1) WO2000052156A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL145142A0 (en) * 1999-03-01 2002-06-30 Commw Scient Ind Res Org Regulatory constructs comprising intron 3 of prostate specific membrane antigen gene
US7252824B2 (en) * 2001-03-07 2007-08-07 Mannkind Corporation Anti-neovasculature preparations for cancer
JP2003079365A (ja) * 2001-09-07 2003-03-18 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 環境有害化学物質の高感度検出法
US20050215472A1 (en) 2001-10-23 2005-09-29 Psma Development Company, Llc PSMA formulations and uses thereof
ES2606537T3 (es) 2001-10-23 2017-03-24 Psma Development Company L.L.C. Anticuerpos contra PSMA
CA2469491A1 (en) 2001-12-12 2003-06-19 Kerrie Setiawan Composition for viral preservation
AUPS145602A0 (en) * 2002-03-28 2002-05-09 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Composition and method for killing tumours
US20030235874A1 (en) * 2002-05-08 2003-12-25 Chinghai Kao Prostate-specific chimeric enhancers and methods of use thereof
EP1592454A1 (en) * 2003-01-22 2005-11-09 Magnus Essand Tarp promoter and uses thereof

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998033903A1 (en) * 1997-02-03 1998-08-06 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Tissue specific promoters

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE342356T1 (de) 1992-11-05 2006-11-15 Sloan Kettering Inst Cancer Prostata-spezifisches membranantigen
AUPM710194A0 (en) * 1994-07-26 1994-08-18 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Virus vector
DE69635801T2 (de) 1995-02-24 2006-11-02 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Prostataspezifisches membranes antigen und seine anwendungen
AUPN477695A0 (en) * 1995-08-14 1995-09-07 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Gene therapy
IL145142A0 (en) * 1999-03-01 2002-06-30 Commw Scient Ind Res Org Regulatory constructs comprising intron 3 of prostate specific membrane antigen gene

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998033903A1 (en) * 1997-02-03 1998-08-06 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Tissue specific promoters

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6009063120, Cytogenetics and Cell Genetics, 1998, Vol.81, No.1, p.3−9 *
JPN6009063122, Biochemica et Biophysica Acta, 1998, Vol.1443, p.113−127 *
JPN6009063125, The Prostate, 1998, Vol.35, p.18−26 *

Also Published As

Publication number Publication date
CA2364492C (en) 2014-08-19
EP1157105A1 (en) 2001-11-28
WO2000052156A1 (en) 2000-09-08
AU773906B2 (en) 2004-06-10
EP1157105A4 (en) 2003-01-15
IL145142A0 (en) 2002-06-30
US20060183229A1 (en) 2006-08-17
ATE397065T1 (de) 2008-06-15
US7074400B1 (en) 2006-07-11
EP1157105B1 (en) 2008-05-28
NZ513731A (en) 2002-10-25
CA2364492A1 (en) 2000-09-08
DE60039032D1 (de) 2008-07-10
JP4528446B2 (ja) 2010-08-18
EP1157105B8 (en) 2008-10-08
AU2786800A (en) 2000-09-21
IL145142A (en) 2010-12-30
US7871819B2 (en) 2011-01-18
ES2307495T3 (es) 2008-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Brenner Structure and transcriptional regulation of the GFAP gene
Guy et al. Expression of the neu protooncogene in the mammary epithelium of transgenic mice induces metastatic disease.
AU692196B2 (en) Translational enhancer DNA
Noma et al. Molecular cloning and structure of the human transforming growth factor-β2 gene promoter
US7871819B2 (en) Regulatory constructs comprising intron 3 of prostate specific membrane antigen gene
NO331723B1 (no) Vektor som kan utrykke et cytotoksisk genprodukt samt anvendelse av en slik vektor for fremstilling av et preparat for behandling av kreft
JP2002522027A (ja) 偏在性クロマチンオープニングエレメント(ucoe)を含むポリヌクレオチド
US6057299A (en) Tissue-specific enhancer active in prostate
JP2005522225A (ja) 亢進された遺伝子発現系
CN114502731A (zh) 基于转座子的免疫细胞的修饰
US9655979B2 (en) RNA trans-splicing molecule (RTM) for use in the treatment of cancer
JP2002543792A (ja) ベクターによるトランスポゾン配列の供給及び組込み
KR20140015999A (ko) 신규 MARs 및 이를 이용하여 목적 단백질을 생산하는 방법
AU774697B2 (en) DNA encoding the prostate-specific membrane antigen-like gene and uses thereof
US6897062B1 (en) DNA encoding the prostate-specific membrane antigen-like gene and uses thereof
JP3663211B2 (ja) p75TNF受容体プロモーター
AU2004210557B2 (en) Regulatory constructs comprising intron 3 of prostate specific membrane antigen gene
JPH10500848A (ja) 肺細胞特異的遺伝子発現を制御する核酸配列
WO1997035993A9 (en) Psa positive regulating (psar) sequences and uses thereof
WO1997035993A2 (en) Psa positive regulating (psar) sequences and uses thereof
JP2004500879A (ja) 腎の調節エレメントおよびそれらの使用方法
WO1999050411A2 (en) Tumour-specific expression control region and the use thereof
ZA200107020B (en) Regulatory constructs comprising intron 3 of prostate specific membrane antigen gene.
US8188252B2 (en) Rad51 derived cancer cell specific promoters for targeted anti-cancer therapy
US20050079615A1 (en) Non-viral linear DNA vectors and methods for using the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100305

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100506

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees