JP2002537188A - 揮発性薬液容器用のプラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】揮発性薬液容器用のプラグ 【解決手段】プラグは、空気浄化または昆虫退治のために容器のネック部に永久結合された体部を有する。薬液の揮発は、プラグの軸線方向経路に設けられた芯を通して発生する。芯が挿入されるプラグの経路の内側はスリットを備え、半ピラミッド状突起を備えるセクターを形成する。このセクターは、芯をその挿入方向には移動するが、反対方向への移動を阻止する手段を規定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明の目的 この発明は、空気浄化器および／または昆虫退治器または類似の応用として用
いられる揮発性薬液の容器のプラグに関し、前記プラグは、軸方向に通される芯
によって完全なものとなる。前記芯の一部は、容器内に収容された薬液内にあり
、他の一部は容器の外に現れる。この芯を介して容器内の薬液が揮発する。

【０００２】 この発明の目的は、軸線方向に装着され、内容物の詰め替えを行わないプラグ
を提供することであり、芯は容器内に挿入することはできるが、これを引き抜い
たり、再使用することはできない。この発明のプラグの主たる特徴の１つは、芯
を１方向に移動させるが、芯が一旦プラグに装着されると、反対方向へは引き抜
くことができないような内部部材を有し、それによって最初に収容された薬液以
外の薬液を再充填することを無用とする。その理由は、前記プラグが容器のネッ
ク部に永久装着されるタイプのもので、容器と切り離すことができないからであ
る。

【０００３】 発明の背景 快適な雰囲気を室内に提供したり、昆虫を退治するために揮発気体で室内を満
たすために、薬液を揮発させる手段は無数に存在する。

【０００４】 採用される無数のシステムのうち、容器内の薬液の放出が、容器のネック部に
結合されたプラグに装着された芯を介して行われるものがある。これらにおいて
は、芯の一方の端部が収容薬液中に浸漬され、他方の端部が外にあって薬液の揮
発を可能にする。

【０００５】 このタイプのプラグは、容器のネック部に永久装着されるので、実際上は、プ
ラグを破壊したり変形したりしない限り、これを取り外すことはできない。した
がって、プラグを容器に正確に結合する面倒な作業は無用である。

【０００６】 しかしながら、一般にプラグの軸線方向オリフィスに装着される芯は、装着す
ることも取り外すことも容易であり、薬液が一旦消尽されると、容器を当初に収
容されていた薬液以外の異なる種類の薬液で詰め替えることができる。その結果
、この詰め替えられた薬液が引火性のものであったり、毒性のものであったり、
プラスチックや電気部品を腐食するもの等であったりすれば有害であり、安全性
がそれだけ低下する。

【０００７】 更に、もしも芯を取り外すことができて、意のままにプラグに結合できるとす
れば、深刻な問題が発生する。すなわち、幼児が収容薬液の快適な香りに惑わさ
れて芯を取り外して口に入れる可能性があるばかりでなく、しばしば毒性を持つ
薬液を飲んでしまう危険が大きい。

【０００８】 空気浄化器の薬液が通過して揮発する芯を保護するデバイスは、ＷＯ９８／０
０１７７号に記載されており、この場合は、プラグが芯の外側を被覆するプラス
チック製のキャップに取り付けられるので、芯は前記のキャップによって良好に
保護され、幼児が芯をしゃぶったり、芯に含浸された薬液を飲み込んだりするこ
とを防ぐ。したがって、容器内の薬液を揮発させるために芯の一部を露出させる
ためには、大人が何らかの手段を用いてプラグが結合されたキャップを取り外さ
なければならない。しかし、一旦キャップが取り外されてしまえば、芯が露出す
るから上記の危険をすっかり排除するとはいい難い。やはり幼児が芯をしゃぶっ
たり、芯に含浸された薬液を飲み込んだりする心配がある。

【０００９】 発明の説明 開示されたプラグは、簡単な、そして、相当に効果的な手段を採用することに
よって上記の問題を解決するために設計される。この手段とは、芯がプラグから
分離したり、取り外すことができない手段を設けて、前記プラグが適用される容
器が再充填されないようにすることである。

【００１０】 より特定すれば、この発明のプラグは、従来の態様において、容器内部に向く
ネック部を備える筒状体を有する。この筒状体は、容器のネック部に対応して拘
束される上部エッジ部を有し、前記プラグは前記筒状体のネック部に永久結合さ
れる。このプラグは、容器と軸線を共有する目に見え、軸線方向に延出するネッ
ク部を備え、主軸に沿って多数のスリットを有するという特徴を有する。前記の
スリットは、芯を抱持しこれを押圧するセクターを規定する。芯は、好ましくは
シリンダー状をなし、プラグの軸線方向経路を通過する。芯を抱持しその横断方
向面を押圧するセクターを備える容器内部に向く部分は、軸線を共有する別のネ
ック部によって補完される。この別のネック部は、やや大きい直径を備え、やは
り、軸線に平行なスリットを備える。プラグが容器のネック部に結合されると前
記スリットは芯を押圧する。

【００１１】 芯が抜けたり動いたりしないようにするために、芯はプラグから分離され、軸
線方向に規定される前記のセクターと芯の横断方向面を押圧する内側ネック部は
、三角形状または半ピラミッド状の突起を備える。突起部の頂点は各セクターの
内側または横断方向面に配置されるので、前記突起の横断方向面は容器の内部に
向かって発散する。突起の横断方向面は、芯を一方向に移動することを許容する
ランプを規定するが、芯を破壊して使い物にならなくするような強力な努力を払
わない限り、反対方向への移動は阻止する。したがって、プラグも破壊されるの
で、容器内の薬液を揮発させるには対応する芯を必要とする。それによって、プ
ラグがが当初に収容した薬液以外のものでは再充填することができないという特
徴が達成され、幼児が芯を取り除いて薬液を飲むことを防ぐ。

【００１２】 発明の好ましい具体例 添付図面から観察されるように、この発明のプラグは、空気を浄化したり、昆
虫を退治したりするために揮発される液体の容器に適用することができ、製品は
この目的に対応する特性を備える。前記プラグは、その内部において、内側に向
かう複数の突起（３）と、プラグが適用される容器の対応するネック部と組み合
わせて、これを拘束する手段を決定する突起（４）とを備える１つの内部筒状ネ
ック部（２）が規定される筒状体（１）を含む。このプラグは、筒状体（１）が
、プラグの筒状体（１）の僅かに上方に現れる共軸のネック部（５）を備え、下
側、すなわち反対方向に下降した場合は、筒状体（１）が軸線に沿う複数のスリ
ット（７）を備える内部ネック部（６）内に伸びるので、内側で軸線方向のこれ
らのスリットもまた、壁（８）内に作られる。この壁（８）は、その直径は大き
いが、内部ネック部（６）の長さよりも短い。壁すなわち、筒状の仕切り部（８
）とネック部（６）の壁は、軸線を共有しており、両方とも軸線に沿ってスリッ
ト（７）を備えており、いずれも、それぞれセクター（９）、（１０）を規定す
る。

【００１３】 この構造に基づき、円筒状物からなる対応する芯（１１）は、図４、図５の矢
印によって示される方向に、すなわち、プラグを支持する容器の内部に向かって
、軸線を共有する上記のプラグのネック部を通過して移動される。

【００１４】 したがって、芯（１１）が外れたり、または反対の方向に移動することを防ぐ
ために、軸方向の通過経路を決定するとともに、芯（１１）を押圧する共軸上の
ネック部（６）のセクター（９）は、半ピラミッド型の突起（１２）を備えてい
る。これらの突起（１２）は、図面に明記するように、三角形状の外形を有する
。したがって、前記の突起（１２）は、セクター（９）の最も内側のエリアにお
いて、最初の高さゼロの部位から出発して、その半ピラミッド形状を規定し、す
なわち、その幅を増大してランプを形成する。このランプは、上記したように、
芯（１１）の容器内への移動を許容する。したがって、前記芯が引き抜かれてこ
れを矢印とは反対の方向に移動しようとすると、半ピラミッド状の突起（１２）
が、芯（１１）を横断して挿入されるので、芯は、強い張力を付与することによ
って、これを破壊しない限り取り外すことはできない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の目的に従う揮発性液体容器のためのプラグの側部正面図。

【図２】 図１のプラグの底部平面図。

【図３】 図１のプラグの上部平面図であり、芯を抱持してこれを押圧する部分に設けら
れる内部の三角形状の外形を備える複数の突起を図２におけるように明瞭に示し
、前記の芯を通してプラグ自身を支持する容器の液体を揮発させる。

【図４】 プラグ自身の内部に規定される共軸の通過経路に対し軸方向に組み合わされた
芯を備える図２のＡ‐Ａ線に沿う断面図。

【図５】 この場合は、図３のＢ‐Ｂ線に沿う別の断面図であって、矢印方向には自由に
移動できるが、反対方向には移動することができない、先行図にも見られる芯を
含む。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 バサガニャス・ミラン、ジョルディ スペイン国、イー − 08290 バルセロ ナ、セルダニョーラ・デル・バレス、シー ／ビー・パルク・テクノロジック・デル・ バレス、アルゲンテルス ２−４−８ イ ーディーアイエフ，３シー／ピー Ｆターム(参考） 3E084 AA12 AB05 BA02 CA01 CB02 CC03 DA01 DB13 DC03 EA04 EC03 FA09 FB01 GA08 KA01 LC10

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 芯（１１）の最も内側の、すなわち、最も下側の経路エリア
   は、芯（１１）横断方向面を押圧するセクター（９）を規定する、軸線に沿う複
   数のスリット（７）を備える同軸のネック部（６）を有し、 前記ネック部（６）は、やはり軸線に沿うスリット（７）を備える直径がより
   大きい別のネック部（５）によって囲まれるので、ネック部（５）は、ネック部
   （６）よりも短く、 芯（１１）を押圧するネック部（６）のセクター（９）は、三角形の半ピラミ
   ッド状の突起（１２）を備えており、前記突起（１２）は、一旦プラグに装着さ
   れた芯がプラグから外れることを防ぎ、前記プラグが適用される容器の薬液の再
   充填を防ぐために、芯（１１）の容器側への移動を許容し、反対方向への移動を
   阻止する手段を提供する点に特徴を有する、 プラグが適用される容器の対応するネック部に結合し、永久装着するための筒
   状ネック部（２）を有し、前記ネック部（２）は、一部が容器内の薬液中に浸漬
   され、一部が、容器の薬液中の芯を通過して薬液を揮発させるために外側に現れ
   るシリンダー状の芯（１１）を配置する軸線を共有する経路を備える筒状体（１
   ）を有するタイプの、薬液を揮発させる容器のためのプラグ。