JP2002536991A - 神経幹細胞培養物の調製におけるコラゲナーゼの使用 - Google Patents

神経幹細胞培養物の調製におけるコラゲナーゼの使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、継代の間にニューロスフェアの細胞を解離させるためにコラゲナーゼを使用する、多能性の神経幹細胞培養物のインビトロでの増殖のための方法を提供する。本発明の方法に従うと、コラゲナーゼの使用は、粉砕またはトリプシン化のような他の酵素的処理による解離と比較した場合に、改善された神経幹細胞培養物の生存性、経時的に増大した数のこれらの神経幹細胞培養物中の増殖した細胞、および細胞培養物の改善された維持を生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (優先権主張) 本発明は、1999年2月26日に出願された米国特許出願番号第09/25
8,529号についての優先権を主張する。
【0002】 (技術分野) 本発明は、一般的には、インビトロでの増殖のためのプロセスの産生、または
そのようなプロセスを製作することに関し、そして培養された細胞を解離させる
ためにコラゲナーゼを使用する神経幹細胞培養物の培養に関する。
【0003】 (発明の背景) 哺乳動物の中枢神経システム(CNS)の発達は、胎児の発生の初期の段階で
開始し、そして生後の期間まで継続する。成熟した哺乳動物のCNSは、神経細
胞(ニューロン)、グリア細胞(星状細胞および稀突起神経膠細胞)から構成さ
れる。神経の発達の最初の工程は、細胞の誕生である。これは、幹細胞および幹
細胞の子孫(すなわち、娘幹細胞および前駆細胞)が増殖する順序は、時間的お
よび空間的に正確である。
【0004】 幹細胞を識別する1つの特徴は、自己再生を示すその能力であるか、またはそ
れ自体をさらに生成する能力である。幹細胞の定義は、PottenおよびLo
effler、110、Development 1001(1990)によっ
て提供されている。彼らは、「(a)増殖し得、(b)自己維持し得、(c)多
数の分化した機能的な子孫を産生し得、(d)損傷後に組織を再生し得、そして
(e)これらの選択肢の使用において可撓性であり得る、未分化の細胞」として
、幹細胞を定義した。幹細胞の役割は、天然の細胞の死、損傷、または疾患によ
って欠失される細胞を置きかえることである。
【0005】 米国特許第5,750,376号、同第5,851,832号(両方とも、W
eissの名で)、および同第5,753,506号(Johe)(それぞれ、
本明細書中で参考として援用されている)は、神経幹細胞を含有しているインビ
トロ培養物について言及している。Weissの特許は、懸濁物および接着培養
物の両方について言及し、一方、Joheは、特定の接着培養物について言及し
ている。細胞が、懸濁培養物中でニューロスフェアとして増殖される場合には、
増殖を誘導する増殖因子の存在下での3〜4日以内に、多能性の神経幹細胞が、
「ニューロスフェア」と呼ばれる未分化の細胞のクラスターを生じるように分裂
し始める。単一のニューロスフェアの細胞は、それらが単一の神経幹細胞の子孫
であるので、事実上クローン性である。1つ以上の増殖を誘導する増殖因子(例
えば、EGF、bFGFなど(およびそれらの組合せ))の持続的な存在下では
、ニューロスフェア中の細胞は分裂し続け、それによってニューロスフェアの大
きさおよび未分化の細胞の数の増加を生じる。ニューロスフェア中の細胞は、多
くの型の未分化のCNS細胞中で見出される中間体フィラメント状タンパク質で
ある、ネスチンについて免疫反応性である。対照的に、神経幹細胞の子孫に由来
する成熟した分化した細胞型は、ネスチンについて圧倒的にネガティブである。
【0006】 先行技術においては、クラスター中の細胞は、継代の間に単一の細胞を生じさ
せるための粉砕によって機械的に解離させられた。粉砕は、それが機械的なプロ
セスであるので、細胞に対して剪断力を発揮し、それによって継代の間に細胞の
生存性を低下させ得る。本発明の目的は、継代から継代までの細胞の生存性を増
大させること、およびほとんどの最初の細胞をより維持する(最も大きな分化能
力および自己再生能力を有して)、改善された培養物を提供すること、およびそ
のようなプロセスを作成することである。
【0007】 (発明の要旨) 本発明は、継代の間にニューロスフェアの細胞を解離させるためにコラゲナー
ゼを使用する、多能性の神経幹細胞培養物のインビトロでの増殖のための方法を
提供する。本発明の方法に従うと、コラゲナーゼの使用は、粉砕またはトリプシ
ン化のような他の酵素的処理による解離と比較した場合に、改善された神経幹細
胞培養物の生存性、経時的に増大した数のこれらの培養物中の増殖した細胞、お
よび細胞培養物の改善された維持を生じる。
【0008】 (発明の詳細な説明) (序論) 本発明は、ニューロスフェア(「凝集した」細胞)を解離させるためにコラゲ
ナーゼを使用する、神経幹細胞培養物を増殖させるための新規の作製プロセスを
提供する。この方法は、神経幹細胞培養物を解離させるための先行技術の粉砕お
よびトリプシン化方法と比較した場合に、予想以上に改善された神経幹細胞培養
物の生存性を生じ、そして経時的に増大した数の増殖した細胞を生じる。
【0009】 コラゲナーゼ作製プロセスの1つの実施形態においては、ニューロスフェア細
胞が収集され、そして遠心分離(例えば、1000rpmで3〜5分間)される
。培地の吸引後、ニューロスフェアがコラゲナーゼ溶液(例えば、1mlの予め
暖めた(37℃)、0.5mg/ml)中に再懸濁され、そしてコラゲナーゼと
ともにインキュベートされる。インキュベーション後、細胞懸濁物は培地中で稀
釈され、そして培養される。
【0010】 先行技術の粉砕方法においては、ニューロスフェア細胞が収集され、そして遠
心分離された。培地の吸引後、ニューロスフェアは約200μlの培地中に再懸
濁された。ニューロスフェアは、ピペットを使用することによって粉砕された(
例えば、75μlの容量のP200ピペットマン、約100回)。次いで、細胞
懸濁物は培地中で稀釈され、そして培養された。
【0011】 (コラゲナーゼ) 培養物中の神経幹細胞を解離させるために有効な任意のコラゲナーゼが、本発
明の作製プロセスにおいて使用され得る。「コラゲナーゼ」は、細胞外マトリッ
クスタンパク質であるコラーゲンを消化する酵素である(Harper、49
Ann.Rev.Biochem.1063(1980))。コラゲナーゼの1
つの供給源は、細菌のClostridium histolyticumであ
る。1つのコラゲナーゼアッセイは、Mandlら、32 J.Clin.In
vest.1323(1953)の改変である。それによると、コラゲナーゼは
、ネイティブなコラーゲンとともに5時間インキュベートされる。コラーゲンの
分解の程度は、MooreおよびStein、176 Biol.Chem 3
67(1948)の比色(colorimetric)ニンヒドリン方法を使用
して決定される。コラゲナーゼユニットの定義については、1ユニットは、37
℃にて5時間、pH7.5中でコラーゲンから、1μモルのL−ロイシン当量を
放出する。
【0012】 粗コラゲナーゼが、細胞解離手順に使用され得る。粗コラゲナーゼ調製物は、
いくつかのコラゲナーゼだけではなく、スルフヒドリルプロテアーゼ、クロスト
リパイン、トリプシン様酵素、およびアミノペプチダーゼをもまた含む。いくつ
かの実施形態においては、本発明者らは、粗コラゲナーゼ調製物を好む。なぜな
ら、これらのさらなる活性が存在するからである。コラゲナーゼ分解活性とタン
パク質分解活性のこの組合せは、組織の解離の本質的な部分である、細胞間マト
リックスを崩壊させる点で有効である。粗コラゲナーゼは、金属キレート剤(例
えば、システイン、EDTA、またはo−フェナントロリン)によって阻害され
る。これは、大きな血漿糖タンパク質であるα−2−マクログロブリンによって
もまた、阻害される。Ca2+は、酵素活性に必要であると考えられている。
【0013】 コラゲナーゼの商業的に入手可能な供給源が、本発明の方法において有用であ
る。例えば、精製されたコラゲナーゼは、最少の二次的なタンパク質分解活性を
含むが、高いコラゲナーゼ活性を有する。精製されたコラゲナーゼは、Boer
hinger Mannheim(Indianapolis,IN)によるコ
ラゲナーゼH(カタログ番号 1 087 789)であり得る。0.5mg/
mlのコラゲナーゼのストック溶液は、0.1%のBSAを含有しているDPB
S中で調製され、そして−20℃で保存される。他の所業的に入手可能な供給源
は、Dispase(Boehringer Mannheim)、Liber
ase(Boehringer Mannheim)、またはコラゲナーゼ(S
erva)である。使用されるコラゲナーゼの範囲は、100〜1000μg/
ml(18〜180mU/ml)、好ましくは、300〜700μg/ml(5
4〜126mU/ml)、もっとも好ましくは、約500μg/ml(90mU
/ml)であり得る。
【0014】 (多能性の自己再生するCNS神経幹細胞の単離およびインビトロでの増殖) 神経生物学者は、CNSの未分化の細胞を記載するために、種々の用語を互換
的に使用してきた。「幹細胞」、「前駆細胞」、および「先祖細胞」のような用
語は、科学的な文献において以前に使用された。しかし、異なる特徴および運命
を有する種々の型の未分化の神経細胞が存在する。未分化の多能性の神経細胞に
ついて使用される用語は、これらの細胞が、本明細書中で「神経幹細胞」と呼ば
れるように展開される。米国特許第5,750,376号は、「制限なく分裂し
得、そして特異的な条件下で、最終的にニューロンおよびグリアに分化する娘細
胞を産生し得る、オリゴ能性(oligopotent)または多能性の幹細胞
」を意味するように、インビトロで増殖させられた「神経幹」細胞を定義する。
制限なく分裂し、そしてニューロンおよびグリアに最終的に分化する娘細胞を産
生する細胞の能力は、CNS幹細胞の特徴である。CNS神経幹細胞は、自己維
持し得、このことは、それぞれの細胞分裂に伴って、1つの娘細胞がまた幹細胞
であることを意味する。CNS神経幹細胞は、本発明の方法を使用して増殖する
ように誘導され得る。
【0015】 神経幹細胞の幹細胞ではない子孫は、先祖細胞を含み得る。単一の多能性の自
己再生するCNS神経幹細胞から生成された先祖細胞は、ニューロン、星状細胞
(I型およびII型)、または稀突起神経膠細胞に分化し得る。対照的に、CN
S神経幹細胞は、「多能性」である、なぜなら、その子孫は、複数の分化の経路
を有するからである。
【0016】 「神経先祖細胞」は、多能性の自己再生するCNS神経幹細胞に由来する未分
化の細胞であり、そしてそれ自体幹細胞ではない。いくつかの先祖細胞は、1つ
以上の細胞型に分化し得る子孫を生じ得る。例えば、O−2A細胞は、グリア先
祖細胞であり、これは、稀突起神経膠細胞およびII型星状細胞を生じ、従って
、「二官能性」の先祖細胞と呼ばれ得る。先祖細胞の識別できる特性は、幹細胞
とは異なり、それが、限定された増殖能力を有し、従って、自己維持を示さない
ことである。これは、特定の分化の経路に約束され、そして適切な条件下で、最
終的にグリアまたはニューロンに分化する。
【0017】 用語「前駆細胞」は、多能性の自己再生するCNS神経幹細胞の子孫をいい、
従って、先祖細胞および娘の両方の、多能性の自己再生するCNS神経幹細胞を
含む。
【0018】 多能性の自己再生するCNS神経幹細胞は、胚性の神経組織、出産後の神経組
織、若年性の神経組織、または成体の神経組織から得られ得る。好ましい供給源
の神経組織は、哺乳動物であり、好ましくは、げっ歯類(例えば、マウスおよび
ラット)ならびに霊長類であり、そして最も好ましくは、ヒトに由来する。成体
のヒトの神経組織、胚性のヒトの神経組織、成体のサル(Rhesus)の神経
組織、胚性のマウスの神経組織、ならびに若年性および成体のマウスの脳組織に
由来する、多能性の自己再生するCNS神経幹細胞の単離、増殖、および継代の
方法(CNS神経幹細胞に由来する培養物中での神経幹細胞の確立、およびCN
S神経幹細胞の子孫の分化を含む)は、Weissら、米国特許第5,750,
376号および同第5,851,832号(それぞれ、本明細書中で参考として
援用されている)に提供されている。しかし、本発明の方法においては、ニュー
ロスフェアは、凝集した細胞を解離させるために、Weissら、米国特許第5
,750,376号および同第5,851,832号、ならびにJohe、米国
特許第5,753,506号(それぞれ、本明細書中で参考として援用されてい
る)によって使用される方法に従う粉砕またはトリプシン化よりもむしろ、コラ
ゲナーゼ処理される。
【0019】 多能性の自己再生するCNS神経幹細胞は、Weissら、米国特許第5,7
50,376号および同第5,851,832号、ならびにJohe、米国特許
第5,753,506号によって記載されているように、結合している組織の細
胞外マトリックスからの個々の細胞の解離によって、ドナー組織から得られ得る
。組織は、滅菌手順を使用して神経の領域から取り出され、そして細胞は、トリ
プシン、コラゲナーゼなどのような酵素での処理を含む、当該分野で公知の任意
の方法を使用して、またはWeissら、米国特許第5,750,376号およ
び同第5,851,832号によって記載されているような、鈍い(blunt
)機器を用いるような物理的な解離方法を使用することによって、組織培養培地
から解離させられる。解離させられた細胞は、低速で(200から2000rp
mの間、通常は、400から1000rpmの間)で遠心分離され、次いで培養
培地中に再懸濁される。神経細胞は、懸濁物中で、または固定された基質上で培
養され得る。細胞懸濁物は、細胞を維持することが可能な任意の入れ物の中に(
詳細には、培養フラスコ、培養プレート、またはローラーボトル、そしてより詳
細には、25cm2の培養フラスコのような小さな培養フラスコ中に)播種され
る。懸濁物中で培養された細胞は、約5×104から1×106細胞/ml、好ま
しくは、1×106細胞/ml(20週のg.w.組織について)で再懸濁され
る。固定された基質上にプレートされた細胞は、約2〜3×10310細胞/c
2、好ましくは、2.5×103細胞/cm2で、プレートされる。
【0020】 コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物(ニューロスフェアの多能性の自己
再生するCNS神経幹細胞を含む)は、基質上または懸濁物中のいずれかで増殖
させられ得、好ましくは、解離された未分化の細胞のクラスターを形成し、これ
は、「ニューロスフェア」と呼ばれる。基質の非存在下での培養後、増殖してい
るニューロスフェアが培養ディッシュの底から浮き上がり、そしてニューロスフ
ェアに特徴的な自由に浮遊するクラスターを形成する傾向にある。ニューロスフ
ェアの増殖している前駆細胞は、懸濁物中で増殖し続ける。懸濁物のクラスター
のニューロスフェアは、増殖を再び開始するように容易に継代され得る。本発明
の方法においては、ニューロスフェア中の個々の細胞は、コラゲナーゼでの処理
によって分離させられる。コラゲナーゼ処理されたニューロスフェア細胞は、次
いで、増殖を再び開始させるために、所望される密度で再度プレートされる。解
離させられたニューロスフェアに由来する単一の細胞が、増殖因子を含有してい
る培養培地中に懸濁され、そしてこれらの細胞の一定の割合が増殖し、そして大
部分が未分化の細胞から構成される新規のニューロスフェアを形成する。この作
成プロセスは、それぞれの継代での生存可能な細胞の数において、対数関数的な
増大を生じるまで、反復され得る。この手順は、所望される細胞の数が得られる
まで継続される。
【0021】 Weissら、米国特許第5,750,376号および同第5,851,88
3号は、「多能性の神経幹細胞の増殖を誘導するために有効な1つ以上の予め決
定された増殖因子を含有している培養培地」を開示している。しかし、以下を含
む種々の基本培地が使用され得るが、それらに制限されない: D−MEM/F12(Gibco BRL,Gaithersburg,MD
); Ex Vivo 15(Bio Whittaker,Walkersvil
le,MD); 神経先祖基本培地(Clonetics.San Diego,CA);また
は、 上記の基本培地の組合せ。
【0022】 培養培地は、少なくとも1つの増殖を誘導する増殖因子で補充される。本明細
書中で使用される場合は、用語「増殖因子」は、タンパク質、ペプチド、または
神経幹細胞および/もしくは神経幹細胞の子孫に対して、成長、増殖、分化、ま
たは栄養的な影響を有する他の分子をいう。増殖を誘導するために使用され得る
増殖因子として、神経幹細胞および前駆細胞が増殖することを可能にする、任意
の栄養的な因子が挙げられる。これには、細胞に対する栄養的な、または増殖を
誘導する影響を発揮する、細胞の表面上のレセプターに結合する任意の分子が含
まれる。好ましい増殖を誘導する増殖因子として、EGFスーパーファミリ、F
GFスーパーファミリー、およびTGFαスーパーファミリーのメンバー(例え
ば、EGF、アンフィレグリン、酸性線維芽細胞増殖因子(aFGFまたはFG
F−1)、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGFまたはFGF−2)、形質転換
増殖因子α(TGFα)、白血球阻害因子(LIF)、グリコスタチンC)、お
よびそれらの組合せが挙げられる。増殖を誘導する増殖因子の好ましい組合せは
、FGF−1またはFGF−2との、EGFまたはTGFαである。通常は、増
殖因子は、約1fg/mlから1mg/mlの間の範囲の濃度で培養培地に添加
される。約1から100ng/mlの間の濃度が、通常は十分である。単純な滴
定実験が、特定の増殖因子の最適な濃度を決定するために容易に行われ得る。
【0023】 培地処方物の最適化は、確立された初代の脳組織から開始されるニューロスフ
ェアの高い割合を可能にする。本発明者らは、Ex Vivo 15培地を好む
。培地処方物の最適化はまた、より一貫したニューロスフェアの増殖を可能にす
る。ニューロスフェアの発達を最大にするためには、コラゲナーゼ処理されたニ
ューロスフェア細胞は、代表的には、LIF、bFGF、EGF、および神経生
存因子NSF(Cat.CC−4323,Clonetics,San Die
go,CA)の存在下で培養される。
【0024】 ヒトの神経幹細胞培養物を培養するための代表的な培地処方物が、表1に提供
される
【0025】
【表1】
【0026】 EGFは、培地を濾過した後に、ヒトの神経幹細胞培養物についての100m
lの基本培地に添加される。EGFは、培地中では比較的安定である。FGF−
2およびLIFは、使用するために培地を準備するときに添加される。補充試薬
の最終濃度は以下のとおりである:
【0027】
【表2】
【0028】 コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物はまた、Weissら、米国特許第
5,750,376号および同第5,851,883号に記載されているような
、分化の典型を使用して分化させられ得る。例えば、(1)コラゲナーゼ処理さ
れた神経幹細胞培養物は、0.5%のウシ胎児血清(FBS)を含有している培
地中で、ポリ−L−オルニチンでコーティングされたガラスのカバースライド上
にプレートされた後の、迅速な分化によって分化させられ得る;(2)コラゲナ
ーゼ処理された神経幹細胞培養物は、1%のFBSを含有しているEGFを含有
していない完全培地中で、解離させられたニューロスフェアを使用して分化させ
られ得る;(3)コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物は、ラミニンでコー
ティングされたガラスのカバースライド上にプレートされた単一のニューロスフ
ェアを使用して分化させられ得る;(4)コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培
養物は、コラゲナーゼ処理されそして35mmの培養ディッシュ上にプレートさ
れた単一の解離させられたニューロスフェアを使用して、分化させられ得る;(
5)コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物は、線条体内の星状細胞と同時に
培養されたニューロスフェアを使用して、分化させられ得る。好ましい分化の方
法においては、ニューロスフェア細胞は、FBSの存在下でラミニンでコーティ
ングされた基質上にプレートされる。得られる分化した細胞は、ニューロン、星
状細胞、および稀突起神経膠細胞の存在について、例えば、MAP−2、tau
−1、神経フィラメント168kDa、β−チューブリン、GABA、基質P(
ニューロンのマーカー)、GFAP(星状細胞のマーカー)、O4、およびMB
P(稀突起神経膠細胞のマーカー)に対する抗体を使用して、直接的な免疫細胞
化学によってプローブされる。全ての3個の神経細胞の型が同定されると予想さ
れる。
【0029】 (コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物の遺伝的な改変) 本明細書中に記載されている神経幹細胞培養物は、インビトロでの遺伝的な改
変、またはトランスジェニック哺乳動物に由来する遺伝的に改変された神経幹細
胞培養物の生成を含む、任意の適切な当該分野で公知の方法に従って、遺伝的に
改変され得る。神経幹細胞の遺伝的な改変は、組換えレトロウイルスでの感染、
または当該分野で公知の形質転換方法のいずれかによって行われる(Sambr
ookら、Molecular Cloning:A Laboratory
Manual(Cold Spring Harbor Laboratory
,N.Y.,1989)。遺伝的に改変された神経幹細胞培養物を作成する方法
は、例えば、本明細書中で参考として援用されている、Weissの米国特許第
5,750,376号に記載されている。
【0030】 一般的には、用語「遺伝的な改変」は、外因性のDNAの意図的な導入による
前駆細胞の遺伝子型の安定なまたは一時的な変更をいう。DNAは、合成であり
得るかまたは天然に由来し得、そして遺伝子、遺伝子の一部、または他の有用な
DNA配列を含み得る。用語「遺伝的な改変」は、当該分野で公知の種々の遺伝
子活性化方法を含む。例えば、本明細書中で参考として援用されている、米国特
許第5,733,761号、および同第5,733,746号を参照のこと。
【0031】 特定の実施形態においては、神経幹細胞は、生物学的に活性な分子(ホルモン
、酵素、神経伝達物質、抗体、サイトカイン、リンホカイン、増殖因子、栄養的
な因子、または生物学的応答の改変因子を含む)を産生するように遺伝的に改変
される。あるいは、神経幹細胞は、宿主(好ましくは、ヒト)中での移植の際に
、代謝機能または免疫学的な機能を提供するように、遺伝的に改変される。細胞
が特定の増殖因子産物を分泌するようにそれらを遺伝的に改変することもまた、
所望され得る。用語「増殖因子産物」は、タンパク質、ペプチド、有糸分裂促進
物質、または成長、増殖、分化、もしくは栄養的な影響を有する他の分子(例え
ば、NGF、BDNF、ニューロトロフィン(neurotrophin)、C
NTF、アンフィレグリン、FGF−1、FGF−2、EGF、TGF−α、T
GF−β、PDGF、IGF、およびインターロイキン)をいう。ニューロスフ
ェアの子孫の細胞はまた、特定の増殖因子レセプター(例えば、p75低親和性
NGFレセプター、CNTFレセプター、ニューロトロフィンレセプターのtr
kファミリー、EGF−R、FGF−R、およびアンフィレグリンレセプター)
を発現するように改変され得る。コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物は、
種々の神経伝達物質、神経伝達物質レセプター、または神経伝達物質合成酵素を
産生するように操作され得る。
【0032】 (ヒトの障害を緩和するための神経幹細胞培養物の移植) コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物が産生され得、そして哺乳動物宿主
(好ましくは、ヒトの患者)に、種々の障害(中枢神経システム(「CNS」の
ものおよび全身的なものの両方)の処置のために、移植される。細胞は、当該分
野で公知の任意の適切な手段によって、被験体に送達される。中枢神経システム
に送達される場合は、次いで、細胞は、脳の周辺の領域の完全性を維持する任意
の方法を使用して、好ましくは、注射カニューレによって、特定の領域に投与さ
れる。Duncanら、17 J.Neurocytology 351−36
1(1988)によって使用されたものによって説明され、そしてスケールアッ
プされ、そしてヒトでの使用のために改変された注射方法が好ましい。CNS中
への細胞懸濁物(例えば、線維芽細胞)の注射のための方法もまた、神経前駆細
胞の注射のために使用され得る。さらなるアプローチおよび方法が、Neura
l Grafting in the Mammalian CNS,Bjor
klundおよびStenevi編(1985)に見出され得る。
【0033】 コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物が産生され得、そして種々の神経変
性の障害を処置するための上記の手順を使用して移植され得る。このようなCN
S障害は、神経変性の疾患(例えば、アルツハイマー病およびパーキンソン病)
、急性の脳の損傷(例えば、発作、頭部の損傷、脳性麻痺)、および多数のCN
S不全(例えば、欝状態、癲癇、および精神分裂病)のような多数の苦痛を含む
。最近の数年間においては、神経変性の疾患は、これらの障害についてのもっと
も大きな危険性を有する高齢者の集団が増大しつつあることに起因して、重要な
関心となっている。アルツハイマー病、多発性硬化症(MS)、ハンチントン病
、筋萎縮性側索硬化症、およびパーキンソン病を含むこれらの疾患は、CNSの
特定の位置における神経細胞の退行に関連しており、これによってこれらの細胞
またはそれらの意図される機能を実行する脳の領域の不能性を導く。特異的な異
なる増殖因子を通じる1つ以上の選択された系統への成熟、増殖、および分化を
提供することによって、先祖細胞は、約束された細胞の供給源として使用され得
る。1つの一連の実施形態においては、コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養
物が産生され得、そして脱髄疾患の処置のための上記の手順を使用して移植され
得る。脱髄した標的の付近の細胞の移植のための任意の適切な方法は、細胞が脱
髄した軸索と会合するようになり得るように使用され得る。
【0034】 本発明に従って作成された神経幹細胞培養物はまた、種々の血液細胞の型(骨
髄細胞およびリンパ系細胞、ならびに、初期の造血細胞を含む)を産生するため
にも使用され得る(Bjornsonら、283、Science 534(1
999)(本明細書中で参考として援用されている)を参照のこと)。
【0035】 (CNSの発達、機能、および機能不全のインビトロでのモデル、ならびに細
胞に対する薬物の影響をスクリーニングするための方法) インビトロで培養されたコラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物は、可能性
のある神経学的な治療組成物のスクリーニングに使用され得る。これらの組成物
は、種々の投与量で培養物中の細胞に対して適用され得、そして細胞の応答が種
々の時間の期間についてモニターされる。細胞の物理的な特徴は、細胞および神
経突起の成長を顕微鏡で観察することによって分析され得る。酵素、レセプター
、および他の細胞表面分子のようなタンパク質の、または神経伝達物質、アミノ
酸、神経ペプチド、および生命維持に不可欠なアミンの、新規の発現または増大
したレベルの発現の誘導は、このような分子のレベルの変更を同定し得る、当該
分野で公知の任意の技術を用いて分析され得る。これらの技術として、このよう
な分子に対する抗体を使用する免疫組織化学または生化学的分析が挙げられる。
このような生化学的分析として、タンパク質アッセイ、酵素によるアッセイ、レ
セプター結合アッセイ、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、電気泳動に
よる分析、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)での分析、ウェスタンブロ
ット、およびラジオイムノアッセイ(RIA)が挙げられる。核酸の分析(例え
ば、ノーザンブロット)が、これらの分子またはこれらの分子を合成する酵素を
コードするmRNAのレベルを試験するために使用される。あるいは、これらの
薬学的組成物で処理された細胞が動物中に移植され得、そしてそれらの生存性、
ニューロンの連結を形成する能力、ならびに生化学的および免疫学的特徴が、以
前に記載されているように試験される。
【0036】 コラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物が、神経細胞に対する生物学的な試
薬の影響を決定する方法において使用され得る。用語「生物学的試薬」は、ウイ
ルス、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、脂質、炭水化物、核酸、ヌクレオチド
、薬物、プロドラッグ、または神経細胞に対して影響を有し得る他の物質(この
ような影響が有害であるかまたは有益であるか、またはそうでないかにはかかわ
らず)をいう。神経細胞に対して有益である生物学的試薬は、「神経学的な試薬
」と本明細書中で呼ばれる。この用語は、CNS細胞の増殖、分化、もしくはは
機能化、または神経学的な疾患もしくは障害の処置に有用である可能性があると
証明され得る、任意の生物学的または薬学的に活性な物質を含む。神経細胞に対
する可能性のある生物学的な試薬の影響を決定するために、コラゲナーゼ処理さ
れた神経幹細胞培養物のクラスターが得られ、そして増殖を誘導する増殖因子の
存在下でインビトロで増殖させられる。一般的には、生物学的試薬が可溶化され
、そしてそれぞれの用量での試薬の影響を決定するために、種々の濃度で培養培
地に対して添加される。培養培地は、試薬の濃度をいくらか一定に維持するよう
な量で、1日おきに生物学的試薬で補充され得る。
【0037】 従って、移植の目的のために大量の細胞を生成するために有用な、先祖細胞の
増殖能力を増大させる生物学的試薬をスクリーニングすることが可能である。コ
ラゲナーゼ処理された神経幹細胞培養物を使用して、前駆細胞の増殖を阻害する
生物学的試薬をスクリーニングすることもまた可能である。また、分化した神経
細胞の数および性質をいくつかの他の方法において増大、減少、または改変する
ための種々の生物学的試薬の能力が、分化を誘導されているコラゲナーゼ処理さ
れた神経幹細胞培養物に対してスクリーニングされ得る。次いで、分化、および
分化した神経細胞の生存に対する生物学的試薬または生物学的試薬の組合せの影
響が、決定され得る。分化する前にコラゲナーゼ処理した神経幹細胞培養物に対
してそれらを適用することによる分化のプロセスに対する生物学的試薬の影響を
決定することもまた、可能である。
【0038】 本発明の他の特徴、目的、および利点が、明細書および特許請求の範囲から明
らかである。明細書および添付の特許請求の範囲においては、単数形は、文脈が
他に明確に指示しない限り、複数の指示物を含む。他に特に定義されない限りは
、本明細書中で使用される全ての技術用語および科学的用語は、本発明が属する
分野の当業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。本明細
書中で参考として援用されている全ての特許および刊行物が、参考として援用さ
れている。以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態をより完全に説明するた
めに提示される。これらの実施例は、添付の特許請求の範囲によって定義される
ような本発明の範囲を限定するようには、いかなる方法においても解釈されない
はずである。
【0039】 (実施例1) (コラゲナーゼプロトコール) 1.Ca++、Mg++を含有していないリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)で組織
を数回リンスする。 2.ペトリディッシュ中で、交差させた解剖用メスを使用して組織を1〜2mm
の立方体の断片に切断する。組織(閉じ込めた容量 約7.5ml)およびPB
S(約88ml)を50mlの遠心分離チューブに注ぐ。組織を除去する必要が
ある場合にはPBSでディッシュをリンスし、そして遠心分離チューブに移す。
3.組織および遊離の細胞を沈殿させるために穏やかにチューブを遠心分離する
(<1000rpm)。 4.吸引系統を使用して注意深く上清を取り除く。 5.1.0gまでの組織に対して、1.0%のウシ血清アルブミン(BSA)を
含有している、Ca++、Mg++を含有していないHBSS中の5.0mlの0.
1%のコラゲナーゼ、0.1%のヒアルロニダーゼを添加する。 6.時折軽く攪拌しながら1時間、37℃の水浴中でインキュベートする。1時
間の終わりに、約3秒間ボルテックスし、そして組織の解離の程度を評価する。
完全な組織の大きな断片が残っている場合には、さらに30〜45分間37℃で
インキュベーションし続ける。大きな細胞の凝集物を完全に処理することを可能
にするために、1〜2分間チューブを垂直に立てておく。新しいチューブ(1)
に上清を移す。 7.PBS+0.1%のBSAで新しいチューブ(1)の上部まで満たし、そし
て約900rpmで6分間遠心分離する。上清(これは、破片で濁っているはず
である)を新しい50mlの遠心分離チューブ(2)に取り出す。チューブ(1
)および(2)を900rpmで遠心分離する。 8.チューブ(1)から上清を廃棄し、そしてチューブ(2)に由来するペレッ
トを細胞の生存性について試験する。価値がある場合には、チューブ(2)に由
来するペレット化した細胞をチューブ(1)の内容物と混合する。チューブをP
BS+0.1%のBSAで満たし、そして6分間900rpmで再度スピンさせ
る。終了すると上清を廃棄する。細胞をPBS中に再懸濁し、そしてトリパンブ
ルーを用いて計数する。この段階で、細胞懸濁物は、比較的破片を含まないはず
であり、そして主に健康な細胞から構成されるはずである。
【0040】 (実施例2) (コラゲナーゼの結果) コラゲナーゼ処理は、コラゲナーゼ方法を使用して、生存可能な神経幹細胞の
増大した数を提供した。細胞は、血球計数器上でトリパンブルーで計数する。生
の数は、規定された面積中の生存している細胞の数である。
【0041】
【表3】 コラゲナーゼ処理は、コラゲナーゼ方法を使用して、継時的に増大した数の増
殖した神経幹細胞を提供した。
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】 上記の記載は、説明の目的だけのためのに示され、そして開示される正確な形
態に本発明を限定するようには意図されず、本明細書中に添付される特許請求の
範囲によって限定するように意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、増殖しているヒトのニューロスフェアを解離させる先行技術の粉砕方
法と、本発明のコラゲナーゼ方法との間での比較を示す。これは、コラゲナーゼ
方法を使用する、生存性の細胞数の経時的な増大を実証する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 神経幹細胞培養物のインビトロでの増殖のための方法であっ
    て、以下の工程: (a)細胞懸濁物中の解離させた神経組織を得る工程であって、該懸濁物が、
    ニューロンおよびグリアに分化し得る子孫を産生し得る1つ以上の多能性神経幹
    細胞を含有する、工程; (b)神経幹細胞培養物を生成するために、(a)中の神経幹細胞を増殖させ
    るための少なくとも1つの増殖を誘導する増殖因子を含有している培養培地中で
    細胞懸濁物を培養する工程;および (c)該培養物中の細胞を解離させるために有効な量のコラゲナーゼ調製物で
    該培養物を処理すること、および該神経幹細胞培養物をさらに増殖させるための
    少なくとも1つの増殖を誘導する増殖因子を含有している培養培地に対して細胞
    培養物を継代することによって、(b)中の細胞培養物を継代する工程、 を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記コラゲナーゼ調製物の量が18〜180mU/mlの間
    である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記コラゲナーゼ調製物の量が54〜126mU/mlの間
    である、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記コラゲナーゼ調製物が、スルフヒドリルプロテアーゼ、
    クロストリパイン、アミノペプチダーゼ、またはそれらの組合せからなる群より
    選択される少なくとも1つの分子をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記コラゲナーゼ調製物が実質的に純粋であり、そして最少
    の二次的なタンパク質分解活性を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記増殖を誘導する増殖因子が、上皮増殖因子、アンフィレ
    グリン、酸性線維芽細胞増殖因子、塩基性線維芽細胞増殖因子、トランスフォー
    ミング増殖因子α、白血球阻害因子(LIF)、グリコスタチンC、およびそれ
    らの組合せからなる群より選択される、請求項1に記載のプロセス。
  7. 【請求項7】 前記神経幹細胞培養物が遺伝的に改変された神経幹細胞を含
    む、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 星状細胞、ニューロン、稀突起神経膠細胞、およびそれらの
    組合せからなる群より選択される分化した神経細胞を含む細胞培養物を生じるよ
    うに、(c)の神経幹細胞培養物を分化させる工程をさらに包含する、請求項1
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記神経幹細胞培養物を生物学的試薬と接触させる工程、お
    よび該培養物中の細胞に対する生物学的試薬の影響を決定する工程をさらに包含
    する、請求項1または請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記神経幹細胞培養物が懸濁培養物である、請求項1に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 前記神経幹細胞培養物が接着培養物である、請求項1に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 前記神経幹細胞培養物がヒトの神経幹細胞を含む、請求項
    1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 神経幹細胞培養物のインビトロでの増殖のための方法であ
    って、ここで、培養物中の細胞の生存性パーセントが少なくとも60%であり、
    該方法は以下の工程: (a)細胞懸濁物中の解離させた神経組織を得る工程であって、該懸濁物が、
    ニューロンおよびグリアに分化し得る子孫を産生し得る1つ以上の多能性神経幹
    細胞を含有している、工程; (b)神経幹細胞培養物を生成するために、(a)中の神経幹細胞を増殖させ
    るための少なくとも1つの増殖を誘導する増殖因子を含有している培養培地中で
    細胞懸濁物を培養する工程;および (c)該培養物中の細胞を解離させるために有効な量のコラゲナーゼ調製物で
    該培養物を処理すること、および該神経幹細胞培養物をさらに増殖させるための
    少なくとも1つの増殖を誘導する増殖因子を含有している培養培地に対して細胞
    培養物を継代することによって、(b)中の細胞培養物を継代する工程、 を包含する、方法。
  14. 【請求項14】 前記培養物中の細胞の生存性パーセントが、継代された後
    に少なくとも75%である、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記培養物中の細胞の生存性パーセントが、継代された後
    に少なくとも85%である、請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記コラゲナーゼ調製物の量が18〜180mU/mlの
    間である、請求項13に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記コラゲナーゼ調製物の有効量が54〜126mU/m
    lの間である、請求項13に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記コラゲナーゼ調製物が、スルフヒドリルプロテアーゼ
    、クロストリパイン、アミノペプチダーゼ、またはそれらの組合せからなる群よ
    り選択される少なくとも1つの分子をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記コラゲナーゼ調製物が実質的に純粋であり、そして最
    少の二次的なタンパク質分解活性を含む、請求項13に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記神経幹細胞培養物が遺伝的に改変された神経幹細胞を
    含む、請求項13に記載の方法。
  21. 【請求項21】 星状細胞、ニューロン、稀突起神経膠細胞、およびそれら
    の組合せからなる群より選択される分化した神経細胞を含む細胞培養物を生じる
    ように、(c)の神経幹細胞培養物を分化させる工程をさらに包含する、請求項
    13に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記神経幹細胞培養物が懸濁培養物である、請求項13に
    記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記神経幹細胞培養物が接着培養物である、請求項13に
    記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記神経幹細胞培養物がヒトの神経幹細胞を含む、請求項
    13に記載の方法。
  25. 【請求項25】 神経幹細胞培養物を増大させるための方法であって、ここ
    で、毎週の継代の間に少なくとも3倍に細胞数が増大し、該方法は以下の工程: (a)培養物を増殖させるために、少なくとも1つの増殖を誘導する増殖因子
    を含有している培養培地中で、ニューロンおよびグリアに分化し得る子孫を産生
    し得る1つ以上の多能性神経幹細胞を含む、神経幹細胞培養物を培養する工程;
    ならびに (b)該培養物中の細胞を解離させるために有効な量のコラゲナーゼ調製物で
    該培養物を処理すること、および該神経幹細胞培養物をさらに増殖させるための
    少なくとも1つの増殖を誘導する増殖因子を含有している培養培地に対して該細
    胞培養物を継代することによって、(a)中の細胞培養物を継代する工程、 を包含する、方法。
  26. 【請求項26】 毎週の継代の間に少なくとも5倍に細胞数が増大する、請
    求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記神経幹細胞培養物が懸濁培養物である、請求項25に
    記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記神経幹細胞培養物が接着培養物である、請求項25に
    記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記神経幹細胞培養物がヒトの神経幹細胞を含む、請求項
    25に記載の方法。
  30. 【請求項30】 神経幹細胞培養物を増大させるための方法であって、ここ
    で、蓄積される細胞数は、49日未満で106個の細胞から少なくとも109個の
    細胞にまで増大され得、該方法は以下の工程: (a)培養物を増殖させるために、少なくとも1つの増殖を誘導する増殖因子
    を含有している培養培地中でニューロンおよびグリアに分化し得る子孫を産生し
    得る、1つ以上の多能性神経幹細胞を含む、神経幹細胞培養物を培養する工程;
    ならびに (b)該培養物の細胞を解離させるために有効な量のコラゲナーゼ調製物で該
    培養物を処理すること、および該神経幹細胞培養物をさらに増殖させるための少
    なくとも1つの増殖を誘導する増殖因子を含有している培養培地に対して該細胞
    培養物を継代することによって、(a)中の細胞培養物を継代する工程、 を包含する、方法。
  31. 【請求項31】 蓄積される細胞数が、42日未満で106個の細胞から少
    なくとも109個の細胞にまで増大され得る、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記神経幹細胞培養物が懸濁培養物である、請求項30に
    記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記神経幹細胞培養物が接着培養物である、請求項30に
    記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記神経幹細胞培養物がヒトの神経幹細胞を含む、請求項
    30に記載の方法。
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