JP2002536964A - ヒト免疫不全ウイルスに対する遺伝子抑制エレメント - Google Patents
ヒト免疫不全ウイルスに対する遺伝子抑制エレメントInfo
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Abstract
Description
トに関する。特に、本発明は、HIV−1ゲノムから単離されたポリヌクレオチ
ド、前記ポリヌクレオチドを単離、同定および設計する方法、並びに、HIV感
染および/または複製に対するヒト細胞の保護のためのそれらの使用法に関する
。
いる(Barre−Sinoussiら、1983、Science 220:
868〜870;Galloら、1984、Science 224:500〜
503)。HIVは、免疫系の重要な細胞型に感染して、よってそれを枯渇させ
ることにより個体に免疫不全を引き起こす。これに次いで、日和見感染、神経機
能障害、新生物増殖、および死に至る。
chら、1984、RNA Tumor Viruses(RNA腫瘍ウイルス
)、Weissら編、CSH Press、949〜956項)。レトロウイル
スは、二倍体の一本鎖RNAゲノムを含む、小さい外被をもつウイルスであり、
ウイルスにコードされる逆転写酵素であるRNA依存性DNAポリメラーゼによ
り産生されるDNA中間体を介して複製する(Varmus、1988、Sci
ence 240:1427〜1439)。HIVには少なくとも2つの異なる
サブタイプがある:HIV−1(Barre−Sinoussiら、1983、
Science 220:868〜870;Galloら、1984、Scie
nce 224:500〜503)およびHIV−2(Clavelら、198
6、Science 233:343〜346;Guyaderら、1987、
Nature 326:662〜669)である。遺伝子不均一性がこれらの各
HIVサブタイプ内に存在する。
面タンパク質は、HIV付着の細胞受容体として作用するからである(Dalg
leishら、1984、Nature 312:763〜767;Klatz
mannら、1984、Nature 312:767〜768;Maddon
ら、1986、Cell 47:333〜348)。細胞へのウイルス侵入は、
ウイルスタンパク質gp120の、細胞性CD4受容体分子(McDougal
ら、1986、Science 231:382〜385;Maddonら、1
986、Cell 47:333〜348)および、CXCR4またはCCR5
のようなケモカイン共受容体(Moore、1997、Science 276
:51〜52)への結合に依存する。
る。抗HIV様式の設計における、かなりの努力にも関わらず、これまでエイズ
に対し効を奏した予防または治療措置はない。しかし、HIV生活環の数個の段
階が、治療介入の可能性ある標的として考えられている(Mitsuyaら、1
991、FASEB J.5:2369〜2381)。例えば、ウイルスにコー
ドされる逆転写酵素は、薬物開発の主要な焦点である。AZT、ddI、ddC
、およびddT等の2’,3’−ジデオキシヌクレオチド類似体を含む多くの逆
転写酵素を標的とした薬物が、HIVに対して有効であることが示されている(
Mitsuyaら、1990、Science 249:1533〜1544)
。有益であるが、これらのヌクレオチド類似体は、おそらく、薬物耐性HIV変
異体が迅速に出現するために、治癒的ではない(Landerら、1989、S
cience 243:1731〜1734)。さらに、薬物は、しばしば、骨
髄抑制、嘔吐、および肝異常等の毒性副作用を示す。
る、ウイルスの細胞への侵入である。このアプローチは、主に、いくつかのHI
V−1株によるCD4+T細胞の感染を阻害するために、組換え可溶性CD4タ
ンパク質を使用する(Smithら、1987、Science 238:17
04〜1707)。しかし、ある主要なHIV−1単離株は、組換えCD4によ
る阻害に比較的感受性が低い(Daarら、1990、Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 87:6574〜6579)。これまで、組換え可溶
性CD4臨床試験により、決定的ではない結果が得られている(Schoole
yら、1990、Ann.Int.Med.112:247〜253;Kahn
ら、1990、Ann.Int.Med.112:254〜261;Yarch
oanら、1989、Proc.Vth Int.Conf.on AIDS、
564項、MCP137)。
的プロセシングに関与する、HIV複製の後期段階も、抗HIV薬物開発に標的
化されている。後期段階のプロセシングは、ウイルスによりコードされるプロテ
アーゼの活性に依存し、このプロテアーゼを阻害するために、ネルフィナビル、
サキナビル、リトナビルおよびインジナビルを含む薬物が開発されている(Pe
ttitら、1993、Persp.Drug.Discov.Design
1:69〜83)。このクラスの薬物では、薬物耐性HIV変異体の出現も問題
である;ある阻害剤に対する耐性は、他のプロテアーゼ阻害剤に対する交差耐性
も付与することが多い(Condraら、1995、Nature 374:5
69〜571)。これらの薬物は、吐気、味覚の変化、口腔周囲異常感覚、脂肪
異栄養症および腎結石症等の毒性副作用を示すことが多い。さらに、これらの薬
物はまた、HIV感染の治療によく使用される多くの薬物と相互作用する(Fl
exner、1998、N.Engl.J.Med.338:1281〜129
2)。
抗ウイルス療法が、近年、単一の薬物のみの使用よりも効果的であることが示さ
れた(Torresら、1997、Infec.Med.14:142〜160
)。しかし、ウイルス負荷を有意に減少できるにも関わらず、これまで、入手可
能な薬物の組合せにより、エイズの治癒的医療が得られたという証拠は全くない
。
とを含む。このような遺伝子療法アプローチの1つは、毒性遺伝子産物を導入し
てHIV感染細胞を死滅させるための、遺伝子改変ウイルスベクターの使用を含
む。例えば、複製欠陥ベクターを設計して、細胞増殖阻害遺伝子を、宿主細胞に
導入した(WO90/12087、1980年10月18日)。数個のグループ
により試みられた1つの戦略は、単純ヘルペスウイルス1型チミジンキナーゼ(
tk)毒素遺伝子の送達を含む。tk遺伝子産物は、ガンシクロビル等のヌクレ
オシド類似体の存在下でのみ、哺乳動物細胞に毒性である(Ventakash
ら、1990、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:874
6〜8750;Bradyら、1994、Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA 91:365〜369;WO90/07936、1990年7月2
6日)。ジフテリア毒素遺伝子も使用され、この遺伝子は、シス作用HIV調節
配列の制御下に配置された(米国特許第5,306,631号、1994年4月
26日発行)。他は、HIVtatの存在下で阻害遺伝子産物の発現能を有する
、HIVの複製非適合性変異体を使用した(WO94/16060、1994年
7月21日)。
ら保護するための、別の形の遺伝子療法が設計される。適切な保護遺伝子を同定
する努力は、主に、HIV複製の分子生物学の解明に基づく。このアプローチの
いくつかの実施例は以下の通りである。
HIV−1ビリオンの産生に必要なタンパク質をコードする。RevM10とし
て知られる1つのRev変異体によるトランスフェクションが、HIV感染に対
して細胞を保護することが示された(Malimら、1992、J.Exp.M
ed.176:1197;Bevecら、1992、Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA 89:9870〜74)。典型的には、形質移入体は、
接種時から約2週間、HIV−1感染に耐性であり、その後、耐性変異形が出現
する(Woffendinら、1994、Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA 91:11581〜85)。
メント(RRE)と称される)を産生し、よって、ウイルス転写物のRREへの
Revの結合を防ぐことにより干渉できる。RREおよびtRNAから構成され
るキメラRNAからなる「おとり」は、約40日以上の期間、培養細胞の感染を
防いだ(Leeら、1994、J.Virology 68:8254〜64)
。
リオンの産生を防ぐために作成した。実施例は、CD4およびリソソーム標的化
タンパク質のプロカテプシンD、および小胞体に分泌される抗外被Fvからなる
融合タンパク質を含む(Linら、WO93/06216;Marascoら、
1993、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:7889〜
93)。
設計された(Holmesら、WO93/11230;Lippsら、WO94
/10302;Kretschmerら、EP594,881;およびChat
terjeeら、1992、Science 258:1485)。さらに、リ
ボザイムと称される、酵素的に活性なRNAを使用して、ウイルス転写物を切断
する。HIV−1耐性造血細胞系の形成へのリボザイムによるアプローチが報告
されている(Ojwangら、1992、Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA 89:10802〜06;Yamadaら、1994、Gene
Therapy 1:38〜45;Hoら、WO94/26877;およびCe
chおよびSullenger、WO95/13379)。
ノムからの遺伝的断片を単離する方法を記載した(米国特許第5,217,88
9号およびWO92/07071)。この方法は、HIV−1ゲノムのランダム
な配列断片を含む、ランダム断片発現(RFE)ライブラリーとして知られる発
現ライブラリーの調製を含む。次いで、HIV−1遺伝子抑制エレメント(HI
V−1 GSE)と称される遺伝子断片を、広範な選択手順に従って、RFEラ
イブラリーから選択する。選択段階は、HIV−1感染が普通細胞毒性である細
胞系へのRFEライブラリーのトランスフェクションを含む。しかし、この選択
段階の感受性が低いことから、実践的な手順の使用は大きく制限される。さらに
、この方法を使用して、HIV−1感染を抑制できる特異的GSE配列は報告さ
れていない。
GSEと称される特異的HIV由来ポリヌクレオチド、前記ポリヌクレオチドを
単離および同定する方法、前記ポリヌクレオチドを設計する方法、並びに、HI
V感染の予防または治療におけるそれらの使用法に関する。
する能力、または、HIV−1による増殖性感染から細胞を防ぐ能力に基づいて
、ヌクレオチド断片をHIV−1ゲノムから単離できるという出願人の発見に基
づく。これに関連して、HIV複製に関連した任意の細胞性またはウイルス性マ
ーカを使用して、潜伏HIVの活性化または細胞の増殖性感染をモニタリングで
きる。多くの新規HIV−1 GSEポリヌクレオチドが、誘導細胞によるCD
4発現を維持する能力に基づいて選択され、かかる配列のいくつかが、非感染T
細胞をHIV−1による増殖性感染から保護することがさらに示される。GSE
は、RNA産物またはタンパク質産物の形で機能し得、その両方が、本発明の範
囲内である。別の模範的なマーカは、細胞内p24である。感受性細胞でのHI
Vの複製は、細胞内p24の蓄積に関連し、同時に表面CD24はダウンモジュ
レーションする。増殖性感染を干渉できるGSEの発現により、CD4+、p2
4−表現型を示す保護細胞が増える。かかる細胞は、感染個体群からFACSに
より分離できる。
にクラスターを形成するという発見、特に、GSEの阻害または保護クラスター
が、以前に標的化していない領域(RTおよびnef)からも単離されたという
驚くべき発見に基づく。本発明の好ましい実施形態は、かかるGSEクラスター
の共通配列に基づいて、GSEを設計する方法を提供する。
含むがこれに限定されない、多種多様の用途が本発明に包含される。例えば、G
SEを、T細胞または造血前駆細胞にインビトロで移し、次いで、それを自己、
組織適合性またはさらには組織非適合性レシピエントに移植し得る。本発明の別
の実施形態において、HIV感染に感受性の任意の細胞を、インビボで、GSE
を用いて直接的に形質導入または形質移入し得る。
された方法の改良により同定された、特異的HIV由来ポリヌクレオチドに関す
る。より具体的には、方法の改良は、OM10.1等の潜伏および誘導HIV−
1プロウイルスを含む細胞系の使用を含む。さらに、改良はまた、HIV−1感
染を効果的に抑制する、HIV−1 RFEライブラリーからのポリヌクレオチ
ドについて選択するために、CD4等のHIV感染に関連したマーカの使用を包
含する。この手順により選択されたGSEはまた、HIV感染からの非感染細胞
を保護できる。
を防ぐ能力に基づいて単離する。
p)断片に断片化するステップ、2)断片を発現ベクターに挿入し、よって断片
が転写および翻訳され発現ライブラリーを形成するステップ、3)発現ライブラ
リーを、誘導性潜伏HIV−1プロウイルスを含む細胞またはHIV感染に感受
性の細胞個体群に移すステップ、4)HIV感染に関連した細胞性またはウイル
ス性マーカの発現をモニタリングすることにより、HIV−1 GSEの豊富な
発現ライブラリーのサブセットを含む、細胞亜個体群を選択するステップ、そし
て5)選択した細胞個体群からGSEを回収するステップを含む。この方法はさ
らに、二次または三次ライブラリーを用いた前記ステップの繰返しを含み、よっ
て、多くのラウンドを連続的に選択できる。GSEの選択は、CD4等の細胞性
マーカの連続発現、あるいは、p24またはgp120等のウイルス性マーカの
発現減少を抗体を使用してモニタリングすることにより実施できる。
より詳細に議論する。議論の明瞭化のために、本明細書に記載した具体的な手順
および方法は、OM10.1細胞、CEM−ss細胞、腫瘍壊死因子−α(TN
F−α)、抗CD4抗体、および抗p24抗体を使用して例示するが、それらは
本発明の実践の単なる例である。類似の手順および技法を、誘導性潜伏プロウイ
ルスを含む任意の細胞系、または、HIV感染に感受性の任意の細胞系または新
しく単離した細胞個体群、および容易にアッセイできるHIV感染に関連した任
意のマーカを使用して、異なるサブタイプのHIVからのGSEの単離に等しく
適用できる。
ン HIV RFEライブラリーを、HIVプロウイルス挿入断片を含む、1プラ
スミドまたは複数のプラスミドのDNAから構築できる。HIVプロウイルスD
NAを、最初に、酵素で処理して、ランダムに切断された断片を作成する。これ
は、Mn++の存在下で、DNaseI切断により簡便に実施できる(Roni
nsonら、特許第5,217,889号、5段落、5〜20行)。その後、ラ
ンダムに切断されたゲノムDNAを、ゲル電気泳動によりサイズ分画する。10
0ないし700bpの断片が、RFEライブラリーの構築に好ましい長さである
。サイズを選択した断片の一本鎖破壊は、例えば、クレノウまたはT4ポリメラ
ーゼにより修復し、5’および3’アダプターでライゲートする。
て、各断片を定位で発現ベクターに挿入できる。さらに、5’アダプターは、正
しい相にオープンリーディングフレームを含む断片の翻訳を可能とするように、
少なくとも1つの開始(ATG)コドンを含む。
主細胞での効率的な断片の発現をもたらす任意の発現ベクターを使用できる。好
ましい実施形態において、レトロウイルスベクターLXSNおよび修正LSXN
ベクターのLXSNgfr等の、ウイルスをベースとしたベクターを例示する(
MillerおよびRosman、1989、BioTechniques 7
:980)。別に、アデノ随伴ウイルスベクターも、この目的に使用し得る。
、最初に、パッケージング細胞系に形質移入し、ウイルス粒子を産生する。レト
ロウイルスベクターでは、PA317(MillerおよびButtimore
、1986、Mol.Cell.Biol.6:2895〜2902;ATCC
CRL 9078番)またはBING等の任意の広宿主性パッケージング系を
、ウイルスを効率的に産生するために使用し得る。本発明の好ましい実施形態に
おいて、ウイルスベクターはまた、neor遺伝子または切断短縮神経成長因子
受容体(NGFR)遺伝子等の選択遺伝子を含み、これにより、ベクターを含む
細胞の単離が可能となる。
ましい実施形態において、約5×104から106の独立的なクローンのライブ
ラリーを使用し得る。
選択し、Butera(米国特許第5,256,534号)に記載した慣用的な
組織培養液で維持する。HIV−1 GSEの選択におけるOM10.1細胞の
使用の目的は、それらが、TNF−αにより誘導される潜伏HIV−1プロウイ
ルスを含むことである。他の細胞系も、誘導HIVプロウイルスを用いて同様に
工学し得る。潜伏HIVで感染させる細胞系の実施例は、U1、U33、8E5
、ACH−2、LL58、THP/HIVおよびUHC4を含むがこれに限定さ
れない(BednarikおよびFolks、1992、AIDS 6:3〜1
6)。様々な物質が、潜伏HIV感染細胞を誘導できることが示され、これらは
、TNF−α、TNF−β、インターロイキン−1、−2、−3、−4および−
6、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子、マクロファージ−コロニー刺激
因子、インターフェロン−γ、トランスフォーミング増殖因子−β、PMA、レ
チノイン酸およびビタミンD3を含む(PoliおよびFauci、1992、
AIDS Res.Human Retroviruses 9:191〜19
7)。
より、HIV−1 RFEライブラリーで形質導入し得る。本発明の1つの実施
形態において、ウイルスベクターはまた、HIV−1ゲノムのランダムな断片に
加えて、選択マーカを含む。適切なマーカは、neor遺伝子であり、これによ
り薬物G−418による選択が可能となる。別の実施形態において、ライブラリ
ーのビリオンの感染多重度を調整して、よって、ベクターにより形質導入される
細胞を前以て選択する必要がない。
ましくは約24時間、Buteraの方法に従って、10U/mlのTNF−α
で処理する。OM10.1における潜伏HIV−1プロウイルスの活性化は、細
胞表面CS4の抑制により検出できる。ウイルスタンパク質gp120が、細胞
質のCD4に結合し、これにより、細胞表面上のCD4のその後の発現が防がれ
ると考えられる。HIV複製に耐性のクローンは、細胞表面CD4を発現し続け
る。かかるクローンは、CD4の任意の慣用的な抗体染色技法および蛍光活性化
細胞選別機(FACS)を使用した細胞選別により選択できる。
誘導後に選別したOM10.1細胞を使用して、ゲノムDNAを精製し、挿入断
片をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により増幅する。所望により、選択したO
M10.1細胞を、マーカ遺伝子、例えばG−418の選択条件下で再度培養し
て、細胞が、HIV−1 RFEライブラリー由来のGSEを保持することを確
認した。
ターのみからなる発現ライブラリーで形質導入した細胞と比較できる。HIV−
1 RFEライブラリーと対照ライブラリーの間の相対的差異の増加は、各追加
のラウンドのTNF−α誘導で見出すことができる。従って、本発明の好ましい
実施形態において、HIV−1 GSEが、さらなる特徴づけのために細胞から
回収される前に、誘導、選択および再培養のサイクルが少なくとも2回ある。
導後にCD4を発現し続けた細胞から回収できる。この個体群でのHIV−1関
連GSEは、リンカー配列に従って、プライマーを使用してPCR増幅により回
収される。
できる。得られたHIV−1 GSE発現ライブラリーは、二次ライブラリーと
して知られる。二次ライブラリーは、一次ライブラリーの構築に使用したのと同
じまたは異なるベクターを使用し得る。二次ライブラリーを、別の細胞個体群に
形質導入し得、得られた個体群を、本明細書に記載したように、選択し、再培養
し、処理する。
配向およびそれが由来するHIVゲノムの部分を決定するために、クローニング
ベクターに導入できる。同時に、単離したGSEを解析して、その最小コア配列
を決定でき、以前に非感染の細胞をHIV感染から保護する能力について試験で
きる。
、高または中緊縮ハイブリッド形成条件下でハイブリッド形成できるヌクレオチ
ド配列は、十分に本発明の範囲内である。高緊縮ハイブリッド形成条件は、0.
5M NaHPO4、7%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、1mM EDT
A中、65℃でのフィルター結合DNAへのハイブリッド形成として定義され得
、続いて、0.1×SSC/0.1%SDS中、68℃で洗浄する(Ausub
el F.M.ら編、1989、Current Protocols in
Molecular Biology,Vol.1(分子生物学の現在のプロト
コル、第I巻)、Green Publishing Associates,
Inc.、およびJohn Wiley & Sons,Inc.、ニューヨー
ク、2.10.3項)。中緊縮条件等の、より低い高緊縮条件は、上記のように
実施したハイブリッド形成として定義され得、続いて、0.2×SSC/0.1
%SDS中、42℃で洗浄する(Ausubelら、1989、上記)。
得られたGSEの重複配列を比較することにより実施し得る。図3は、独立的に
得られたGSEの多くのクラスターを示す。本発明の驚くべき発見は、単離した
GSEが、HIV−1ゲノムの狭く限定された領域にクラスターを形成すること
である。さらに、以前に標的化していない領域(すなわち、逆転写酵素およびn
ef)からのGSEのクラスターも単離された。図3では、増殖性感染を防ぐ能
力に基づいて選択された多くのGSEが、HIV−1単離株BRU(GenBa
nk寄託番号K02013)の配座2426〜2511の領域(RT)にクラス
ターを形成する。かかるGSEはまた、ウイルス感染細胞に阻害効果を示した(
図4)。当業者は、この領域から選択した配列は、増殖性感染を防ぎ、潜伏感染
細胞の誘導を阻害するのに、有効であると期待されることを理解するだろう。同
様に、多くのGSEが、センスおよびアンチセンス配向の両方で、HIV−1ゲ
ノムの領域8195〜8599にクラスターを形成する。この領域から選択され
た配列を含むヌクレオチドは、増殖性感染を防ぐおよび/または潜伏感染細胞の
ウイルス誘導を阻害するのに有効であろうことが当業者には明らかであろう。
害能に影響を及ぼし得る。図3に示したウイルスゲノムの領域から選択した配列
は、好ましくは、少なくとも25ヌクレオチド、より好ましくは少なくとも50
ヌクレオチド、最も好ましくは少なくとも100ヌクレオチド長である。
持についてアッセイし得る。GSE配列の変化は、当業者には公知の様々な化学
的および酵素的方法を使用して作成し得る。例えば、オリゴヌクレオチド特異的
変異誘発を使用して、一定の様式でGSE配列を変化させ得、および/または配
列内の特定の領域に制限部位を導入し得る。さらに、欠失変異体を、Bal31
またはExoIIIおよびS1ヌクレアーゼ等のDNAヌクレアーゼを使用して
作成し得る。GSE配列の漸増的に大きな欠失は、DNAを、より長時間ヌクレ
アーゼと共にインキュベートすることにより作成し得る(変異誘発技法の論評に
ついては、Ausubelら、1989、Current Protocols
in Molecular Biology(分子生物学の現在のプロトコル
)参照)。
制する能力について評価し得る。HIV感染抑制能を保持した、任意の変化した
GSE配列を、さらなる用途のために、組換え発現ベクターに組み込み得ること
は本発明の十分範囲内である。
るために、GSEを、HIV感受性宿主細胞に移し得、次いでHIV感染させ得
る。保護実験は、潜在的なHIV−1 GSEを取込み、他の点ではHIV感染
に感受性である任意の細胞型で実施できる。一例として好ましい実施形態におい
て、CEM−ss細胞系を使用する(Foleyら、1965、Cancer
18:522〜29)。HIV−1の定量的感染性についての標的としてのCE
M−ss細胞の使用は、Nara & Fuschingerにより記載されて
いる(1988、Nature 322:469〜70)。HIV感染に感受性
の他の細胞系は、HUT−78、H9、ジャーカットE6−1、A3.01、U
−937、AA−2、HeLa CD4+およびC8166を含むがこれに限定
されない。
ブラリー形質導入に使用したのと同じ発現ベクター系を使用して実施できる。他
の実施形態において、ベクター系を修正して、より高いレベルの発現を達成でき
、例えば、リンカーを使用して、メッセージの翻訳効率を増加させるリーダー配
列を導入できる。1つのかかる配列は、Kozak、1994、Biochem
ie 76:815〜821に開示される。
Eの効果を無効にし得るHIV−1変異形が発達する迅速さを決定することであ
る。かかる試験は、CEM−ss細胞等の感受性細胞の培養液の、低い感染多重
度での感染、並びに、繰返し培養液をアッセイして、HIV−1感染が蔓延した
か、およびどの程度速やかに蔓延したかを決定することを含む。有用な感染多重
度の範囲は、106のCEM−ss細胞あたり、約100ないし1000の組織
培養感染単位(TCID50)である。TCID50は終点法により決定し、イ
ンプット感染多重度(moi)の決定に重要である。
る発達に関連したパラメータは、培養液中で感染した細胞の割合である。この割
合は任意の手段により決定できる。固定した透過化細胞のHIV−1p24抗原
に特異的な抗体による免疫蛍光染色は、感染した細胞の割合を決定する簡便な方
法である。市販で入手できる試薬は、かかる試験の実施に適している(Leeら
、1994、J.Virol.68:8254〜8264)。
る感染からCEM−ss細胞を保護する能力について試験した。非感染細胞を、
非関連DNAまたはGSE配列を含むLXSN構築物で形質導入した。非形質導
入細胞を、選択剤G−418への曝露により排除した。p24+細胞の比率は、
感染後の特定の時点で決定した。結果により、試験したGSEは、感受性宿主細
胞で増殖性HIV−1感染を保護できることが示される。
Eを使用することである。これに関して、発現を制御するプロモータ等の調節配
列に作動可能に連結したGSEを、インビトロで、CD4+T細胞等の任意のH
IV感受性宿主細胞、あるいは骨髄または動員末梢血から得られたCD34+細
胞等の造血前駆細胞に、電気穿孔法、トランスフェクションまたは形質導入等の
当分野で公知の任意のDNA導入技法により移し得、次いで細胞をレシピエント
に移植する。GSE含有前駆細胞がインビボで分化する場合、前駆細胞は、GS
Eを発現し、HIVに耐性となる。
得る。特に、抗HIV GSEは、HIV感染の発達に対して保護するために、
HIV感染または非感染個体の両方の、CD4+T細胞に送達または移行できる
。GSEはまた、マクロファージを含む間質細胞に移行できる。
ーマウイルス等のウイルスから得られた発現ベクターを、組換えGSEの標的細
胞個体群への送達に使用し得る。当業者に公知の方法を、発現を制御するプロモ
ータに作動可能に連結したGSE配列を含む組換えウイルスベクターを構築する
ために使用できる(Sambrookら、1989、Molecular Cl
oning A Laboratory Manual(分子クローニング実験
マニュアル)、Cold Spring Harbor Laboratory
、N.Y.、およびAusubelら、1989、Current Proto
cols in Molecular Biology(分子生物学の現在のプ
ロトコル)、Greene Publishing Associatesおよ
びWiley Interscience、ニューヨーク)。一例として具体的
な実施形態において、GSE配列を、レトロウイルスベクターに挿入した。アデ
ノウイルスを発現ベクターとして使用する場合、GSE配列を、アデノウイルス
転写−翻訳制御複合体、例えば、後期プロモータおよび三部分リーダー配列にラ
イゲートし得る。次いで、このキメラ遺伝子を、インビトロまたはインビボ組換
えにより、アデノウイルスゲノムに挿入し得る。ウイルスゲノムの非必須領域(
例えばE1またはE3領域)への挿入により、生存可能で、感染宿主でGSEを
発現できる組換えウイルスが得られる(Logan & Shenk、1984
、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:3655〜3659
)。
構築できる。リポソームは、内部が水性で球状の脂質二重層である。リポソーム
形成時に水溶液中に存在する全ての分子(この場合、オリゴヌクレオチド)が、
この水性内部に取り込まれる。リポソーム内容物は、外部の微小環境から保護さ
れ、また、リポソームは細胞膜と融合するので、細胞の細胞質に効率的に送達さ
れ、ポリヌクレオチドの陰性電荷を中和する必要がない。
ATG開始コドンを含む、外来性翻訳制御シグナルが提供されなければならない
。さらに、開始コドンは、全挿入断片の翻訳を確実とするために、GSE配列の
読み枠を含む相に存在しなければならない。これらの外来性翻訳制御シグナルお
よび開始コドンは、天然および合成の両方の様々な起源であり得る。発現効率は
、適切な転写エンハンサーエレメント、転写終結因子等を封入することにより増
強し得る(Bittnerら、1987、Methods in Enzymo
l.153:516〜544参照)。
制する。本発明は、融合タンパク質、リーダーペプチドおよび局在化シグナルを
含む、任意のかかるタンパク質産物を包含する。さらに、HIV感染を阻害する
ように機能するアンチセンスRNA、DNA分子およびリボザイムも、本発明の
範囲内である。アンチセンスRNAおよびDNA分子は、標的化mRNAに結合
し、タンパク質翻訳を防ぐことにより、mRNAの翻訳を直接的に遮断するよう
に作用する。GSEは、おとりとして作用する構造的RNAにより示され得る。
チドは、二本鎖DNAの特異的相補配列に水素結合することにより、配列特異的
三重ラセンを形成できる。特異的三重ラセンの形成は、機能的なトランス作用因
子の特異的結合を禁止することにより、標的化遺伝子の複製および/または遺伝
子発現を選択的に阻害し得る。
オチドからなるべきである。これらのポリヌクレオチドの塩基組成は、フーグス
ティーン型塩基対形成則を介して三重ラセン形成を促進するように設計しなけれ
ばならず、これは、一般にかなり大きなプリンまたはピリミジン伸長が二本鎖の
1つの鎖に存在することを必要とする。ポリヌクレオチド配列は、ピリミジンを
ベースとし得、これにより、TATおよびCGCトリプレットが、得られた三重
ラセンの3つの会合した鎖に交差する。ピリミジンリッチなポリヌクレオチドは
、その鎖に平行な配向で、二本鎖の1つの鎖のプリンリッチな領域に塩基相補性
を提供する。さらに、プリンの豊富な、例えばG残基の伸長を含む、ポリヌクレ
オチドが選択され得る。これらのポリヌクレオチドは、GC対の豊富なDNA二
本鎖と三重ラセンを形成し、大半のプリン残基は、標的二本鎖の1つの鎖上に位
置し、これにより、GGCトリプレットは、三本鎖の3つの鎖に交差する。
ック」オリゴヌクレオチドを創製することにより増加し得る。スイッチバックオ
リゴヌクレオチドは、5’−3’、3’−5’の交互の様式で合成され、よって
、それらは二本鎖の最初の1つの鎖と、次いで他方と塩基対を形成し、かなり大
きなプリンまたはピリミジン伸長が二本鎖の1つの鎖上に存在する必要はない。
ボザイムの作用機序は、標的RNAに相補的なリボザイム分子の配列特異的ハイ
ブリッド形成、続くヌクレオチド鎖切断を含む。HIV RNA配列のヌクレオ
チド鎖切断を特異的かつ効率的に触媒する、頭部がハンマー状の工学モチーフリ
ボザイム分子は本発明の範囲内である。標的配列に高い親和性結合を示す、アン
チセンスRNAにより示されるGSEもまた、当業者に公知の酵素的に活性な配
列の添加によりリボザイムとして使用できる。
当分野で公知の任意の方法により調製し得る。これらは、固相ホスホルアミジト
化学合成等の当分野で公知のオリゴデオキシリボヌクレオチドを化学的に合成す
る技法を含む。別に、RNA分子は、アンチセンスRNA分子をコードするDN
A配列のインビトロおよびインビボでの転写により作成し得る。かかるDNA配
列は、T7またはSP6ポリメラーゼプロモータ等の適切なRNAポリメラーゼ
プロモータを取り込んだ多種多様なベクターに取込み得る。別に、使用するプロ
モータに応じて、アンチセンスRNAを構成的にまたは誘導的に合成する、アン
チセンスcDNA構築物を、宿主細胞に安定に導入できる。
導入され得る。可能な修正は、リボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチ
ドのフランキング配列の、分子の5’および/または3’末端への付加、または
、オリゴデオキシリボヌクレオチド骨格内のホスホジエステラーゼ結合ではなく
ホスホロチオエートまたは2’O−メチルの使用を含む。
挿入(すなわち組織への注入による)、GSEの細胞へのエクスビボでの導入(
すなわち自己細胞治療における使用)、ウイルス、レトロウイルス、ファージま
たはプラスミド等のベクターの使用、または、インビボまたはエクスビボで使用
し得る電気穿孔法等の技法を含む。
より投与され得る。製剤化および投与の技法は、「Remington’s P
harmaceutical Sciences(レミントンの医薬科学)」、
Mack Publishing Co.、Easton、PA、最新版に見出
し得る。投与形態は、生体の所望の標的部位への送達を最大限にするように選択
し得る。
。目的のポリヌクレオチドは、水溶液中、好ましくは生理学的に適合性の緩衝液
、例えばハンクス液、リンガー液、または生理学的食塩水緩衝液中で製剤化する
。さらに、ポリヌクレオチドは、固体または凍結乾燥形で製剤化し得、その後、
使用直前に再溶解または懸濁する。
およびReference Reagent Program、ロックビル、メ
リーランド州)(ARRRP)の5’方向半分から得られたpBENN7(製造
番号342)、HIV−1SF2およびHIV−1HXB2ゲノムDNAの3’
方向半分から得られた9B/6Rを含む。1つのRFEライブラリーを、DNA
源として、HIV−1BRUおよびHIV−1SF2由来ゲノムを使用して構築
した。二次ライブラリーを、HIV−1HXB2ゲノムDNAから作成した。プ
ラスミドは、マンガンの存在下で、DNAseIで部分消化した(Sambro
okら、1989、Molecular Cloning A Laborat
ory Manual(分子クローニング実験マニュアル)、Cold Spr
ing Harbor Laboratory、ニューヨーク)。これらの条件
下で、DNAseIは、ほぼ二本鎖破壊をもたらすことが知られる。得られた断
片を、DNAポリメラーゼIおよびT4ポリメラーゼのクレノウ断片で修復し、
合成的な二本鎖アダプターにライゲートした。一次ライブラリーのアダプター配
列は、3つのATGを含んだ: 5’−GAATTCAAGCTTATGGATGGATG(配列番号26)。
二次ライブラリーについては、1つのATGのみを使用した: 5’−GATTCAGCTTGCCGCACCATGGCT(配列番号27)
。両方のライブラリーが、3つの終止コドンを含む同じ3’プライマーを使用し
た: 5’−GGATCCATCGATTCACTCACTCA(配列番号28)。
coRIおよびBamHIで切断した、レトロウイルスベクターLXSN(Mi
llerおよびRosman、1989、BioTechniques 7:9
80〜990)にライゲートした。別に、断片を、ベクターLXSNgfr(こ
れは、LXSNのネオマイシン耐性遺伝子を、切断短縮低親和性神経成長因子受
容体遺伝子で置換することにより構築した)にライゲートした。ライゲート混合
物を、E.coliに形質転換した。全プラスミドを、〜100,000組変え
クローンから精製した。クローン化断片のサイズ分布を、アダプターに隣接した
ベクター配列から得られたプライマーを使用して、PCR増幅により試験した。
ロックビル、メリーランド州、からCRL10850(Butera、米国特許
第5,256,534号)として入手できる。OM10.1細胞は、HIV−1 BRU 単離株の単一のコピーを含む、HL−60の慢性的に感染した前骨髄球ク
ローンであった。CEM−ss細胞は、ARRRPから製造番号776として入
手できる。細胞を、37℃で5%CO2で10%ウシ胎児血清を捕ったRPMI
1640培地で維持した。両栄養性パッケージング細胞系BINGは、37℃で
5%CO2で10%FBSで捕捉したDMEM中に維持した。永続的HIV感染
細胞のHUT78/HIV−1SF2およびH9/HIV−1IIIBをARR
RPから得、HIV−1SF2およびHIV−1IIIBウイルスストックを調
製するために使用した。
びL120(Becton Dickinson Immunocytomet
ry Systems、サンノゼ、カリフォルニア州)、および抗p24(KC
−57FITC、Coulter、ハイアリーア、フロリダ州)抗体を購入した
。TNF−αは、ベーリンガー・マンハイム(Boehringer Mann
heim)から得た。G418は、Gibco/BRLからネオマイシンとして
購入した(ゲーサーズバーグ、メリーランド州)。
なリン酸カルシウム法を使用して、パッケージング細胞系のBINGに形質移入
した。LXSNをベースとしたライブラリーおよびGSE用に、パッケージング
細胞を、2〜3時間、OM10.1細胞またはCEM−SS細胞と共培養した。
3つの共培養物を、トランスフェクションの24、48および72時間後に使用
した。次いで、細胞を、2週間、ネオマイシン選択下で増殖させた。生存細胞を
、「FICOLL」を使用して精製し、任意のさらなる操作の前にネオマイシン
非含有培地で増殖させた。異なる方法を、LXSNgfrをベースとしたライブ
ラリーおよびGSEに使用した。BING細胞からろ過したレトロウイルス上清
(24時間および48時間のウイルス)を使用して、1200×gで90分間遠
心分離することにより、標的細胞を感染した。1週間後、細胞を、NGFRモノ
クローナル抗体で染色し、NGFR陽性個体群により示される形質導入細胞を、
488nmアルゴンレーザーを装備したFACSバンテージ(Becton D
ickinson)を使用して選別した。細胞を、培地中で培養し、使用前にN
GFRについて検査した。
衝液(500mlのPBS、1mlの0.5mMのpH8のEDTA、0.5m
lの10%アジ化ナトリウムおよび10mlのウシ胎児血清)で2回洗浄し、5
00μlのPBSに再懸濁し、これに、50μlの抗CD4抗体、Q4120P
EまたはL120、またはPE接合抗NGFR抗体20.4(ATCC)を加え
た。4℃で30分間インキュベートした後、5mlのアッセイ緩衝液を加え、細
胞を1200rpmで4分間遠心分離した。細胞を、FACSにより選別する前
に、2回、アッセイ緩衝液で洗浄した。前記の手順を、無菌条件下で実施した。
セイ緩衝液で洗浄した。約106の細胞を、100μlのアッセイ緩衝液に懸濁
し、2mlのOrtho PermeaFix溶液(Ortho Diagno
stics、ラリタン、ニュージャージー州)と混合し、40分間、室温でイン
キュベートした。1200rpmで4分間室温で遠心分離した後、細胞を、2m
lの洗浄緩衝液(500mlのPBS、25mlのウシ胎児血清、1.5%ウシ
血清アルブミンおよび0.0055%EDTA)に、10分間、室温で再懸濁し
た。遠心分離後、細胞を、50μlの洗浄緩衝液に再懸濁し、1:500希釈の
IgG2a抗体と、20分間、室温で混合し、次いで、5〜10μlの抗p24
抗体(KC57−FITC、Coulter、ハイアリーア、フロリダ州)と共
に30分間室温でインキュベートした。次いで、細胞を、2回、洗浄緩衝液で洗
浄し、フローサイトメトリーにより解析した。
の形質導入個体群を、PBSで1回洗浄し、次いで、5×105細胞/mlの密
度で10%FBSで捕捉したRPMI中の0.1ng/mlのTNF−α(Bo
ehringer Mannheim、インディアナポリス、インディアナ州)
で誘導した。24時間後、細胞を、PE結合抗CD4モノクローナル抗体で染色
した。ヨウ化プロピジウムを、選別する直前に、最終濃度10μg/mlとなる
まで加えた。ヨウ化プロピジウム陰性のCD4陽性個体群を、フローサイトメト
リーにより選別した。細胞を溶解し、ゲノムDNAを精製した。挿入断片を、ベ
クター由来プライマーを使用してPCR増幅し、混合物をBamHIおよびEc
oRIで消化し、カラム精製し、BamHI/EcoRI消化ベクターにライゲ
ートし、E.coliに形質転換した。形質転換体からの精製DNAを、その後
のラウンドの選択用のプールとして使用する、および/または個々に単離し、A
LF DNAシーケンサー(ファルマシアLKB、ピスカタウェイ、ニュージャ
ージー州)を使用して配列決定した。
ー)を、ポリブレンの存在下で、106細胞あたり、3000の組織培養感染用
量(TCID50)のHIV−1IIIBで感染させた。感染の9日後、107 の細胞を、CD4およびp24について染色した。p24陰性でCD4陽性の個
体群を選別した。ゲノムDNA精製、挿入断片増幅およびサブクローニングを、
上記のように実施した。
択した個体群から、細胞ペレットを、0.1%トリトンX−100、1×PCR
緩衝液中20μg/mlプロテイナーゼKに再懸濁し、55℃で1時間インキュ
ベートし、10分間煮沸することにより単離した。ゲノムDNAを、ベクター由
来プライマーを使用するPCR増幅に使用し、LXSNベクターにクローン化し
、当分野で公知の技法を使用してE.coliに形質転換した。個々のプラスミ
ドを、QIAGENプラスミドキットを使用してE.coliクローンから精製
した。挿入断片を、ジデオキシ手順(AutoRead Sequencing
Kit、Pharmacia Biotech)により配列決定し、Phar
macia LKB A.L.F.DNAシーケンサーにかけた。配列は、DN
ASTARプログラムを使用して解析した。
び潜伏。理想のHIV阻害剤は、両方の段階に対して効果的であるべきである。
従って、HIV−1 GSEの2つの選択アプローチを開発した。潜伏感染細胞
でのウイルス誘導を阻害するように設計された第1のアプローチは、OM10.
1細胞の独特な特性を基にした。OM10.1細胞でのGSEの選択のために、
HIV−1 RFEライブラリーを、ウイルスのゲノムを含むプラスミドから構
築した。全ライブラリーをパッケージング細胞系に形質移入した後、ウイルスを
、共培養によりOM10.1細胞に移した。ウイルス形質導入細胞を、G−41
8を含む培養培地で選択して、ウイルスベクターの維持を確認した。
異的な抗体で染色すると、約90%の細胞に迅速なCD発現の消失が観察された
(図1)。これに対し、約99%の非誘導OM10.1細胞がCD4発現を維持
した。OM10.1細胞でのTNF−αによる潜伏ウイルスの活性化は、細胞質
CD4に結合した、ウイルスタンパク質gp160/120の産生をもたらし、
これにより、その細胞表面の転位が防がれると考えられる。CD4+OM10.
1細胞の減少も、TNF−α誘導後の細胞のウイルスタンパク質p24の産生増
加に関連していた(図2)。
1細胞により表面CD4が保持されると期待された。少数の残留CD4+細胞を
、抗CD4抗体で染色し、FACSにより選別した。細胞を培養液中で増殖した
後、個々のGSEポリヌクレオチドを、PCR増幅により回収し、そのヌクレオ
チド配列を決定した。
計した。感受性細胞でのHIVの複製は、細胞内p24の蓄積に関連し、同時に
表面CD24はダウンモジュレーションする。増殖性感染選択のために、HIV
−1 RFEライブラリーを、ウイルスのゲノムを含むプラスミドから構築した
。全ライブラリーを、CEM−ss細胞に形質移入した。細胞を、HIV−1I IIB で感染させ、CD4陽性でp24陰性細胞についてフローサイトメトリー
により選別した。
ーにクローン化した。LXSNベクターの単離株HIV−1BRUおよびHIV
−1SF2からのライブラリーを、OM10.1選択に使用した。LXSNベク
ターのHIV−1HXB2からのライブラリーを、増殖性感染選択に使用した。
LXSNgfrベクターのHIV−1HXB2からの三次ライブラリーを、OM
10.1細胞の2つの個々の独立的な実験に使用した。各RFEライブラリーを
、標的細胞(OM10.1またはCEM−ss)に移し、2ラウンドの選択を実
施した。系の再現性は、独立的な導入および同じRFEライブラリーの選択によ
り示した。OM10.1細胞での第二ラウンドの選択後、40〜50%のエレメ
ントが、HIV−1ゲノムの数個の短い領域に由来し、これは、これらの配列の
選択を示す。全ての選択に豊富な個々のエレメントの配列比較により、7つの重
複配列のクラスターが判明し、5つはセンス配向で2つはアンチセンス配向であ
った(図3)。2つのクラスターは、HIV−1ゲノムの領域に由来し、2つ以
上のウイルス遺伝子が重複する(vpr/tat、rev/tat、env/n
ef)。いくつかのエレメントが、増殖性感染選択で単離されたものとほぼ同一
であった。従って、3つのクラスター(nefセンスクラスター、rev/ta
tセンスクラスター、およびvpr/tatアンチセンスクラスター)を、全て
のライブラリーおよび選択で同定した。逆転写酵素(RT)遺伝子からのセンス
配向エレメントのクラスターが、増殖性感染選択のみに見出され、これはおそら
く、逆転写が組込みに先行したためであろう。配列番号1〜25は、センスまた
はアンチセンス配向のGSEに対応する選択ポリヌクレオチドのヌクレオチド配
列を示す。より具体的には、配列番号1のGSE IGX−149は、gag(
p24)センス配向である。IGX−104(配列番号2)、IGX−109(
配列番号3)およびIGX−102(配列番号4)は、pol(逆転写酵素)セ
ンス配向にある。IGX−111(配列番号5)、IGX−013(配列番号6
)、IGX−018(配列番号7)、IGX−117(配列番号8)、IGX−
217(配列番号9)およびIGX−050(配列番号10)は、vpr/ta
tセンス配向にある。IGX−120(配列番号11)、IGX−108(配列
番号12)、IGX−031(配列番号13)およびIGX−201(配列番号
14)は、RFEアンチセンス配向にある。IGX−103(配列番号15)お
よびIGX−171(配列番号16)は、rev/tatセンス配向にある。I
GX−222(配列番号17)、IGX−003(配列番号18)、IGX−2
19(配列番号19)、IGX−210(配列番号20)、IGX−221(配
列番号21)およびIGX−151(配列番号22)は、env/nefアンチ
センス配向にある。IGX−078(配列番号23)、IGX−121(配列番
号24)およびIGX−140(配列番号25)は、nefセンス配向にある。
なるHIV−1単離株を使用して、異なる選択系で単離されたという事実は、こ
れらのGSEが、ウイルスゲノムの機能的に重要で保存された領域に由来するこ
とを示す。驚くべきことに、以前に標的化していない領域(RTおよびnef)
からのGSEのクラスターも単離された。
防ぐ能力についてさらに試験した。誘導後、陰性対照(OM10.1細胞および
LXSNベクターを有するOM10.1細胞)は、10%のCD4陽性細胞のバ
ックグラウンドレベルを示した(図4)。プラスミドベクターからのアノニマス
DNA挿入断片を含む2つの追加の陰性対照(34番および220番)は8〜1
1%CD4陽性であった。しかし、個々のGSEは、TNF−αでの誘導時に、
18〜26%の形質導入細胞に、CD4を維持させることにより、一貫した再現
性の阻害効果を示した(図4)。これに対し、トランスドミナント変異体のRe
vM10(Malinら、1989、Cell 58:205)を含むOM10
.1細胞は、潜伏からウイルスの誘導を阻害するのに効果的ではなかった。
染ヒトT細胞を保護する能力について試験した。これらの各配列を含むプラスミ
ドを、CEM−ss細胞に移し、次いでG418選択を実施した。Revトラン
スドミナント変異体のRevM10および関連性のないプラスミドDNA片(3
4番)を含むLXSNベクターを、対照として使用した。G418耐性細胞は、
99%CD4+であり、次いで、低力価(500〜1000のTCID50)の
HIV−1SF2または高力価(3000のTCID50)のHIV−1III B で感染させた。細胞を、感染後の様々な日に取り出し、HIV感染の指示薬と
しての蛍光抗p24抗体で染色した。
増殖性感染の発達に、有意な遅延が観察された(図5A)。増殖性感染選択で単
離されたGSEは、OM10.1選択からのものと重複した配列を有し、ウイル
ス攻撃時に類似の効果を示した。増殖性感染選択で単離されたエレメントのRT
クラスターは、HIV−1IIIBで攻撃した場合に阻害効果を示した(図5B
)。全ての感染において、GSEは、T細胞における既知のHIV−1複製阻害
剤である、トランスドミナント変異体のRevM10と類似またはより良好な阻
害効果を示した。
後の、OM10.1細胞のCD4発現を維持する能力に基づき、または、CEM
−ss細胞での増殖性HIV感染を阻害する能力に基づき、HIV−1ゲノムか
ら単離されている。単離されたGSEは、センスおよびアンチセンス配向の両方
のヌクレオチド配列を含み、HIV−1ゲノムの異なる領域にマッピングされる
。インテグラーゼ、NefおよびRev/Tat遺伝子の一部に対応する数個の
エレメントが、感染細胞のp24レベルを減少させることにより、T細胞のHI
V−1感染を抑制できる。かかるポリヌクレオチドは、HIV−1による感染を
防御するのに、および/またはヒト宿主細胞でのHIV−1の複製を抑制するの
に有用である。
説明として捉える。実際に、本明細書に示し記載したものに加えて、本発明への
様々な変形が、前記載および添付の図面から当業者には明らになるだろう。この
ような変形は、添付の特許請求の範囲内に該当すると捉えられる。
導細胞、−■−;非誘導細胞、−◆−。
TNF−α誘導細胞、−◆−;非誘導細胞、−■−。
ス配向エレメントを示し、一方、陰のついたボックスは、センス配向エレメント
を示す。HIV−1ゲノムの目盛りはキロベースである。
。
染後の特定の日におけるp24陽性細胞の比率として示す。全ての結果が代表的
な実験から得られたものである。図5A:IGX−117(vpr/tatセン
ス、配列番号9)、IGX−201(RREアンチセンス、配列番号15)およ
び対照を含む、CEM−ss細胞を、HIV−1SF2の500のTCID50 で感染させた。図5B:IGX−104(RTセンス、配列番号2)および対照
を含むCEM−ss細胞を、HIV−1IIIBの3000のTCID50で感
染させた。
Claims (16)
- 【請求項1】 配列番号1〜25のいずれか1つに列挙したヌクレオチド配
列を含む、単離ポリヌクレオチドであって、前記ヌクレオチド配列は、調節配列
に作動可能に連結され、前記ヌクレオチド配列の宿主細胞での発現は、HIV−
1による感染を抑制する、前記単離ポリヌクレオチド。 - 【請求項2】 組換えベクターに含まれる、請求項1に記載の単離ポリヌク
レオチド。 - 【請求項3】 発現ベクターに含まれる、請求項1に記載の単離ポリヌクレ
オチド。 - 【請求項4】 請求項3に記載のベクターを含む遺伝子改変宿主細胞。
- 【請求項5】 前記ヌクレオチド配列をペプチドとして発現する、請求項4
に記載の遺伝子改変宿主細胞。 - 【請求項6】 ヌクレオチド配列をRNAとして発現する、請求項4に記載
の遺伝子改変宿主細胞。 - 【請求項7】 細胞を請求項1に記載のポリヌクレオチドと接触させ、それ
によって前記細胞でのHIV複製を阻害することを含む、HIV感染を阻害する
方法。 - 【請求項8】 被検者のHIV感染を治療する方法であって、前記被検者に
、治療有効量の請求項1に記載のポリヌクレオチドを投与することを含む、前記
方法。 - 【請求項9】 高緊縮な条件下で、配列番号1〜25のいずれか1つに相補
的な第2のヌクレオチド配列にハイブリッド形成するヌクレオチド配列を含む、
単離ポリヌクレオチドであって、前記ヌクレオチド配列は、調節配列に作動可能
に連結され、前記ヌクレオチド配列の宿主細胞での発現は、HIV−1による感
染を抑制する、前記単離ポリヌクレオチド。 - 【請求項10】 組換えベクターに含まれる、請求項9に記載の単離ポリヌ
クレオチド。 - 【請求項11】 発現ベクターに含まれる、請求項9に記載の単離ポリヌク
レオチド。 - 【請求項12】 請求項11のベクターを含む、遺伝子改変宿主細胞。
- 【請求項13】 前記ヌクレオチド配列をペプチドとして発現する、請求項
12に記載の遺伝子改変宿主細胞。 - 【請求項14】 ヌクレオチド配列をRNAとして発現する、請求項12に
記載の遺伝子改変宿主細胞。 - 【請求項15】 HIV感染を阻害する方法であって、細胞を請求項9に記
載のポリヌクレオチドと接触させ、よって前記細胞でのHIV複製を阻害するこ
とを含む、前記方法。 - 【請求項16】 被検者のHIV感染を治療する方法であって、前記被検者
に、治療有効量の請求項9に記載のポリヌクレオチドを投与することを含む、前
記方法。
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