JP2002536758A - 流束による電子または情報処理システムの操作方法とシステム - Google Patents

流束による電子または情報処理システムの操作方法とシステム

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Abstract

(57)【要約】 電子または情報処理システム操作。流体流れによる電子または情報処理システム操作装置であって、少なくとも一つの自由薄板(5)に流体流れを付与し、前記薄板を振動させるための手段(2,3)と、薄板の振動を電気信号に変換する少なくとも一つの装置(10)と、変換装置によって発信された電気信号の処理手段(20)と、処理手段と電子または情報処理システム(22)の間のインターフェース手段とから成ることを特徴とする装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術の分野: 本発明はデータ入力またはポインティングのための周辺機器を用いる電子また
は情報処理システムの操作技術分野に関するものである。
【0002】 非排他的な推奨実施態様において、本発明はポインティングと呼ばれる周辺装
置を用いるコンピュータの画面上のポインタまたはカーソルの移動制御の分野に
関するものである。
【0003】 先行技術: この推奨実施態様の分野において、使用者によって与えられた移動を操作に変
換するための、マウスと呼ばれる装置の使用が知られている。マウスは、コンピ
ュータに接続された電子手段を備えたケースで形成され、作業面上のケースの移
動を、コンピュータ画面上のカーソルまたはポインタの動きに変換することを可
能にする。
【0004】 したがって、マウスはより一般的には、作業面上を転動するためのボールと、
ボールの動きを検出するためのセンサと、センサの電子信号の処理手段とを含む
。処理手段は電気ケーブルまたは無線あるいは赤外線連結でコンピュータに接続
されている。処理手段はたいていの場合RS232規格に該当する、マウスが接
続されたポートのプロトコルによって認識される信号を送信するように設計され
ている。しかしながら、マウスは専用インターフェースカードまたは特殊バスに
よってコンピュータに接続することも可能であり、その場合、処理手段はこのイ
ンターフェースカードまたはこのバスに組み合わされたプロトコルによって認識
される一つまたは複数の信号を送信することになる。
【0005】 マウスはまた一定の数の押しボタンまたはスクロールボタンを具備することが
可能であり、押しボタンまたはスクロールボタンも処理手段に接続され、コンピ
ュータの操作モードによってデータ入力または確定機能に対応している。
【0006】 したがって、動きセンサならびに入力又はスクロールボタンの位置センサから
出じた信号の処理手段は、主として下記の複数の機能を保証する。 ・マウスの動きの検出 ・押しボタンの位置の検出 ・採用した規格によるコンピュータとの通信。
【0007】 マイクロコンピュータとの通信はもっとも一般的には動きと押しボタンの位置
検出器から出た信号処理の両方の側を保証するマイクロプロセッサによって制御
される。マウスは信号処理手段の電源ならびに場合によっては位置と動き検出セ
ンサの電源管理のための手段も内蔵している。
【0008】 最後に、マウスはマウスから送信された信号を解読するコンピュータ内にロー
ドされた「ドライバ」と呼ばれるソフトにも組み合わされている。ドライバはそ
れを要求するアプリケーションソフトウェアに状態およびマウスのステータス情
報、すなわち一方では動きそして他方では押しボタン位置を提供し、それらがそ
の結果としてのアクションを実現することを可能にする。
【0009】 ドライバは、その最も一般的な作動形態において、マウスが動かされたときに
カーソルまたはポインタの動きのサブプログラムまたはルーチンと通信し、マウ
スの押しボタンが押されたときにプログラムにメッセージを送信する。
【0010】 正確に言えば、使用されるたいていのドライバにおいて、画面のポインタの動
きはマウスの動きに直接対応していない。なぜなら、マウスの動きはポインタを
所望の区域に持って行くまでのマウスの移動とポイントまたは対象オブジェクト
上へのその正確な位置づけから成る2つの主要な動作に分解できるからである。
したがって、マウスの移動が緩慢なときドライバは画面のポインタの動きを10
0CPI(Counts Per Inch)またはDPI(Dots Per Inch)程度で管理し、マ
ウスの移動が速いときはドライバはポインタの動きを400CPIさらには10
00CPIで管理する。
【0011】 先行技術のマウスは手を使うコンピュータの操作周辺機器としては完全な満足
を与えるものである。
【0012】 しかしながら、使用者が手を使えない時を初めとして、手を使わずにコンピュ
ータまたは電子システムを操作できる必要が生じるときがある。
【0013】 例えば、使用者の息によって動きを開始し、歯車の回転を画面のカーソルの移
動に変換するように、ドライバによって認識されるためのマウスに組み合わされ
た規格にほぼ類似の規格に従ってその回転が処理され、電気信号に変換される一
種のスクリューまたはタービンを介在させる操作装置を用いて息によってコンピ
ュータまたは電子システムを操作することが考えられた。
【0014】 しかしながら、歯車操作式のかかる操作システムは、歯車の慣性があるので、
息の吹きかけを停止した後も回転し続け、ポインティングの精度が高くなかった
【0015】 したがって、先行技術によるシステムよりも操作の精度と感度が高い、息によ
る電子または情報処理システムの制御法と装置を備える必要が生じた。
【0016】 発明の開示 この目的に答えるために、本発明は電子または情報処理システムの操作方法に
関するもので、以下のことから成ることを特徴とする。 ・流体流れによって少なくとも一つの自由な薄板を振動させ、 ・薄板に組み合わされた少なくとも一つの変換装置によって薄板上の振動を電気
信号に変換し、 ・変換装置によって発信された電気信号を処理し、 ・電気信号の処理結果に応じてシステムの動作を操作する。
【0017】 推奨実施態様において、本発明はマウスの移動に対応する機能と同じ機能を息
によって得ることを可能にする方法に関するものである。
【0018】 この目的を達成するため、本発明の別の特徴によれば、本方法は、コンピュー
タ画面上のポインタまたはカーソルの、XとYの2方向の移動を息で操作するた
めに、以下のことから成る。 ・第一の薄板が呼気流束による振動によって作用し、第二の薄板が吸気流束によ
る振動によって作用し、変換装置に組み合わされ、中に2枚の薄板が配置された
導管を、それぞれの移動方向のために使用し、 ・それぞれの移動方向について、吸気流束がカーソルの一つの移動方向に対応し
、呼気流束が吸気流束に対応する方向とは反対の移動方向に対応し、流束の強さ
が少なくとも部分的にカーソルの移動速度に対応するように変換装置によって発
信された信号を処理する。
【0019】 本発明はまた、少なくとも一つの自由な薄板上の流体流れの作用を電気信号に
変換する装置に関するものでもある。本発明によれば、この変換装置は自由薄板
の機械的振動を電気信号に直接変換する手段も含んでいる。
【0020】 本発明の一つの特徴によれば、変換手段は自由薄板と一体の圧電変換器によっ
て形成される。
【0021】 本発明の別の特徴によれば、変換手段は、磁気回路に組み合わされた磁石と変
換コイルとを含む電磁変換器によって形成され、該磁気回路は薄板の自由端のと
ころに存在する強磁性部分を含み、振動が磁石によって生じた磁場を攪乱し、コ
イル内に起電力を誘導する。
【0022】 本発明のさらに別の特徴によれば、変換手段は、薄板の振動がセンサの照明を
攪乱するように配置された光源と光センサの組み合わせによって形成され、セン
サの端子に可変電気信号を発生させる。
【0023】 本発明はまた流体流れによって電子または情報処理システムの操作装置にも関
するものである。本発明によればこの操作装置は、以下のものを含む。 ・少なくとも一つの自由薄板に流体流れを付与し、前記薄板を振動させるための
手段と、 ・薄板の振動を電気信号に変換する少なくとも一つの装置と、 ・変換装置によって発信された電気信号の処理手段と、 ・処理手段と電子または情報処理システムの処理手段の間のインターフェース手
段。
【0024】 本発明はまたコンピュータ画面上のポインタまたはカーソルのXとYの2つの
方向についての移動を息により制御するための装置にも関するものである。
【0025】 本発明によればこの装置は、特に以下のものを含む。 ・移動のそれぞれの方向について、第一の薄板が呼気流束による振動によって作
用し、第二の薄板が吸気流束による振動によって作用し、本発明による変換装置
に組み合わされた、2枚の自由薄板が中に配置された導管と、 ・それぞれの移動方向について、吸気流束がカーソルの一つの移動方向に対応し
、呼気流束が吸気流束に対応する方向とは反対の移動方向に対応し、流束の強さ
が少なくとも部分的にカーソルの移動速度に対応するように変換装置によって発
信された信号を処理する手段。
【0026】 本発明のその他の特徴は本発明の実施態様を、非制限的例として、示す付属の
図面を参照して、下記の説明を読むことによっていっそう明らかになるだろう。
【0027】 図面の簡単な説明 図1は、コンピュータ画面上のポインタ移動を制御するための、本発明による
装置の推奨実施態様の模式図である。
【0028】 図2は、本発明による操作装置のための振動薄板の配置を詳細に示す断面図で
ある。
【0029】 図3は、自由薄板の振動の、電気信号への電磁変換装置を示す。
【0030】 図4は、自由薄板の振動の、電気信号への光電変換装置を示す。
【0031】 図5は、自由薄板の振動の、電気信号への光電変換装置のもう一つの実施変型
を示す。
【0032】 本発明の推奨実施態様 図1は、情報処理システムIのカーソルCの移動の息による操作装置であって
、全体として1で表わされた装置への、本発明の適用例を模式的に図示している
【0033】 操作装置1は、カーソルのXまたはYの移動方向に関連した2つの管2,3を
有している。それぞれの管2,3は、人が空気を吐いたり吸ったりできる位置に
口4を備えている。口4の反対側に、それぞれの管2,3は、2枚の自由薄板を
備えており、その一つ51は、吐かれた空気、すなわち呼気によって作用し、他
方52は吸われた空気、すなわち吸気によって作用する。
【0034】 図1に示したごとく、それぞれの薄板51と52は、管2または3の壁に設けら
れた溝61と62の正面に取り付けられている。それぞれの溝61と62は、組み合
わされた薄板の寸法に近い寸法を有するが、薄板が溝内でぶつかるようにわずか
に大きめである。対応する息の外力によってそれぞれの薄板51,52の振動が確
実となるように、それぞれの薄板は、前記薄板に作用するための流束F1または
2の方向に対して上流側に位置する管2の壁の面P1,P2とすれすれに配置され
ている。したがって、呼気流束F1の作用を受けるはずの薄板51は、管2の内部
で面P1をかすり、一方吸気流束F2の作用を受けるはずの薄板52,は管の外部
で面P2をかする。
【0035】 同じ意味で、薄板に最適な外力がかかるように、それぞれの溝61,62は、必
然ではないが好適には、逆止弁71または72に組み合わされ、対応する薄板51
または52の外力の方向にしか空気を通さないようにする。
【0036】 それぞれの管2,3の薄板51,52は、薄板の機械的振動を電気信号に直接変
換する変換装置10に組み合わされている。
【0037】 推奨実施態様によれば、これらの変換手段10は、図3に示したごとく、鎖線
で示した、磁気回路13に組み合わされた磁石11と変換コイル12を備えてい
る。この磁気回路は、特に薄板5の自由端14の位置に存在する強磁性部分を含
んでいる。好適には、自由薄板5は、全体がプラスチック材料で構成され、部品
または強磁性被覆が、その端に取り付けられている。もちろん、薄板は、全体を
強磁性材料で実現することもできる。
【0038】 薄板5の構成材料は、外力が加わらなくなったら薄板の振動の急速な減衰を誘
導するように選択される。この点に関して、この材料の選択に一番重要なのは、
流体またより具体的には空気の流束の作用の下で薄板が振動する能力である。
【0039】 薄板51,52に組み合わされた電磁変換器10の作動を乱さないために、操作
装置の本体は、排他的ではないが好適には、非磁性材料、例えば、射出プラスチ
ック材料、あるいはまた成型複合材料などの合成材料で実現される。くわえて、
かかる材料を使用することで、それらの実施条件によって、装置1を無音にする
ことができる。
【0040】 非排他的な推奨形態によれば、それぞれの変換装置10は、薄板5の正面にく
る調節可動要素15を備えており、可動要素15の脚と薄板5の自由端14とを
隔てる間隙と呼ばれる距離dの調節が可能になる。図示した例によれば、調節可
動要素は、変換コイル1の芯を形成し、かつ薄板5の延長面にほぼ平行な方向に
延長するネジによって構成される。
【0041】 それぞれの変換装置10は次のように作動する。薄板5が、導管2または3の
中を循環する空気の流束による振動によって作用させられたとき、薄板が振動し
始め、その自由端14の動きは、磁石11によって発生し磁気回路13によって
誘導された磁場を乱す。これらの振動が、今度はコイル12内に起電力を誘発す
る。この可変起電力は、その振動が振動自由薄板5の機械的振動の電気的な形で
ある電流を発生させる。次に、各変換装置10によって生成された電気信号は、
処理システム20で増幅及び/又は処理される。
【0042】 処理システム20は、線21によって、表示画面23を備えたコンピュータ2
2とのインターフェースに接続される。
【0043】 処理システム20は、出力電子装置と、変換装置10から出た信号を処理する
ことができるマイクロプロセッサとを備え、規格または所定のプロトコルに従っ
てそれらを操作する。
【0044】 例えば、RS232規格で動作するマウスポートに装置1を接続するように選
択したときは、システム20は信号を処理して、それらをこの規格に転換しよう
とする。もちろん、情報処理システムIの種類に従って、他の全てのダイアログ
規格を採用することもできる。
【0045】 システム20は、適切なあらゆる方法で、またはRS232型のインターフェ
ースを使用する場合、インターフェースのレベルで利用可能な電流を使用する補
助電源24によって給電される。
【0046】 このように構成された操作装置1は、例えば次のように作動することができる
【0047】 コンピュータの使用者が、画面23上のカーソルCを方向Xに従って動かそう
と操作するとき、例えば、第一の管2の薄板51を振動させるように、この管内
に吹き込むか息を吐く。この薄板51に組み合わされた変換装置10によって発
信された信号の特性は、そのとき、息の強さによって直接決定される。電気信号
処理システム20は、次に装置10から出たアナログ信号を腺21によってコン
ピュータ22のインターフェースに伝送されるデジタル信号に変換する。システ
ム20は、必然ではないが、例えば、敷居値および/または変換比率を変換装置
10から受信した情報に結びつけるように信号処理を実行することができる。こ
の信号は次に、コンピュータ22上で作動するドライバと呼ばれるプログラムに
よって、例えば、右に向かうX方向に沿ったカーソルCの移動に転換される。こ
のときカーソルCの移動速度は、かけられた息の強さによって直接決定される。
【0048】 使用者が同じ管2によって吸い込んだり又は息を吸ったとき、吸気による作用
を受けた薄板52は、組み合わされた変換装置10を作動させ、該変換装置が発
信した電気信号は、システム20によって処理された後、コンピュータ58のイ
ンターフェースとソフトウェアによって、カーソルCの左に向かうX方向に沿っ
た動きに転換できる。先に述べたごとく、カーソル移動速度は吸気の強さによっ
て決定される。
【0049】 同様にして、第二の管3による呼気と吸気は、上方または下方に向かう、Y方
向に沿ったカーソルCの移動に結びつけられる。
【0050】 このとき、装置1に組み合わされたドライバは、カーソルCの移動方向に対す
る管1と2の割り当て、ならびに吸気と呼気に組み合わされたカーソルCの移動
方向を入れ替えることを可能にする。
【0051】 装置1の実施変型によれば、それぞれの薄板51,52は、カーソルCの操作の
高い精度を保証するために、外力が加わらなくなった時の振動の減衰手段に組み
合わされている。
【0052】 本発明による操作装置1は、使用者の息によって直接従属または操作される情
報処理システム22,23の作動を得ることが可能であることがわかる。このと
き本発明は、例えば、上肢が使えない使用者によって、完璧な情報処理システム
の操作を有利な仕方で可能にする。
【0053】 従来のマウスの機能に類似の機能を有するために、本発明による装置1は、キ
ーで動作するボタンシステムも備えることができる。
【0054】 かかるシステムは、例えば、上から押されるか、または片側から他の側に移動
されたときにスイッチを作動させる口の可動部分で形成できる。
【0055】 息によるポインティング装置は、機能ボタンの機能に類似の機能、つまりメニ
ューのスクロールを保証するために一部のマウスに存在する「スクロール」を有
する操作手段を構成するように、変換装置10と組み合わされた唯一の自由薄板
5を備えた追加導管も備えることができる。
【0056】 もちろん、それは電子または情報処理システムの操作への、本発明の可能な応
用例にすぎない。
【0057】 実際、自由薄板の振動の電気信号への変換は、カーソルの移動以外の他の全て
の情報処理作用にも使用することができる。
【0058】 同様に、上述の例に適用された流体の流れは、吸気または呼気の空気であるが
、例えば、ふいご、送風機、圧縮ガスタンクまたは類似のものなどの、一切の適
切な手段によって付与された空気流れとすることもできる。同じ意味で、薄板の
振動を発生させるために、気体または液体を問わず、他の流体の使用を考えるこ
ともできる。
【0059】 上述の例において、自由薄板の動きを電気信号に変換する手段は、電磁変換シ
ステムによって構成される。
【0060】 しかしながら、本発明によれば、自由薄板の動きの電気信号への変換は、例え
ば、光源と、薄板の振動がセンサの照明を乱すように配置されたセンサとの組み
合わせによって形成された光電手段によって実施することもできる。
【0061】 例えば、図4に詳細を示した本発明の実施変型によれば、変換手段は、互いに
向かい合って、かつ自由薄板の両側に配置された光源30と光センサ31によっ
て薄板毎に形成される。
【0062】 また、使用者の息によって薄板が振動するよう作用すると、光源と対応するセ
ンサの間に配置されたその自由端が、センサの不連続な照射を生じさせて可変電
気信号を発生し、それが上述のような本発明による操作装置の処理システム20
によって処理される。
【0063】 好適には、光源20は電界発光ダイオード(LED)によって形成されセンサ
31はフォトトランジスタによって形成される。日光による薄板の振動検出によ
る外乱を防止するために、変換装置は赤外線内で動作する。同じ意味で、光源と
光センサの近傍に暗い区域が設けられる。もちろん、光センサとしてフォトレジ
スタンスを用いることを考案することもできる。
【0064】 センサ31と光源30の間に配置された薄板の面積を増加させるために、薄板
の自由端は、薄板の特定の位置で、もっと具体的には薄板が静止しているときに
、センサに対して光源を掩蔽するためのスクリーン32を備えることができる。
また、光線がセンサ31に達する前記薄板の位置を正しく決定するために、薄板
内またはスクリーン内に窓を配置することも考えられる。
【0065】 また、電界発光ダイオード30を薄板の自由端に適合させ、その光学的な口径
を絞るためにフォトトランジスタの前に窓を配置することも考えられる。このと
きダイオード30の給電は、センサ31の前を通過するときだけダイオードに供
給するように、一つまたは二つの導電区域と協働するブラシ手段によって実施す
ることができる。
【0066】 図5に示した別の変型によれば、自由薄板5の面の一方の端は、光源30から
発せられた光を反射するコーティングで覆われている。
【0067】 このとき、光センサ31は、光源30から発せられた光を薄板5の静止位置で
、薄板5上の反射によって受けるように配置される。薄板が振動したとき、反射
光はもはや全量がセンサ31に到達しないように屈折させられる。したがって、
センサ31が受ける光の強さが異なり、それにより、薄板5の動きが電気信号に
変換される。
【0068】 もちろん、例えば、薄板と一体の圧電センサなどの別の変換手段によって自由
薄板の動きを電気信号に変換することも考えられ、この場合このセンサは操作装
置の処理システム20に連結される。
【0069】 上述の例において、自由薄板の動きを電気信号に変換する手段は、情報処理シ
ステムの操作に用いられるが、他の一切の電子システムの操作、特に例えば、自
由リード式の楽器などの、電気楽器の枠内において、使用することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下から成ることを特徴とする、電子または情報処理システ
    ム(22,23)の操作方法。 ・流体流れによって少なくとも一つの自由薄板(5)を振動させ、 ・薄板(5)に組み合わされた少なくとも一つの変換装置(10)によって薄板
    の振動を電気信号に変換し、 ・変換装置(10)によって発信された電気信号を処理し、 ・電気信号の処理結果に応じてシステム(22,23)の動作を制御する。
  2. 【請求項2】 流体流れが人の吸気および/または呼気によって生じた空気
    の流束の結果であることを特徴とする、請求項1に記載の操作方法。
  3. 【請求項3】 コンピュータ画面(23)上のポインタまたはカーソルCの
    XとYの2方向についての移動を息で操作するために、以下のことから成ること
    を特徴とする、請求項2に記載の方法。 ・第一の薄板(51)が呼気流束(F1)による振動によって作用し、第二の薄板
    (52)が吸気流束(F2)による振動によって作用する、変換装置(10)にそ
    れぞれが組み合わされた2枚の自由薄板(51,52)が中に配置された導管(2
    ,3)を、それぞれの移動方向のために使用し、 ・変換装置(10)によって発信された信号を処理し、したがって、それぞれの
    移動方向(X,Y)について、吸気流束がカーソルCの一つの移動方向に対応し
    、また呼気流束が吸気流束に対応する方向とは反対の移動方向に対応し、さらに
    流束の強さが少なくとも部分的にカーソルの移動速度に対応する。
  4. 【請求項4】 呼気流束と吸気流束に組み合わされた移動方向の入れ替えを
    可能にする手段を使用することから成ることを特徴とする、請求項3に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一つに記載の方法を実施するため
    に、少なくとも一つの自由薄板(20)上の流体流れの作用を電気信号に変換す
    る装置であって、薄板(5)の機械的振動を電気信号に直接変換する手段を含む
    ことを特徴とする変換装置。
  6. 【請求項6】 変換手段(10)が薄板(5)に連動する圧電変換器によっ
    て形成されることを特徴とする、請求項5に記載の変換装置。
  7. 【請求項7】 変換手段(10)が、磁気回路(13)に組み合わされた磁
    石(11)と変換コイル(12)とから成る電磁変換器によって形成され、該磁
    気回路は薄板(5)の自由端(14)に存在する強磁性部分を含み、振動が磁石
    (11)によって生じた磁場を攪乱し、コイル(12)内に起電力を誘導するこ
    とを特徴とする、請求項5に記載の変換装置。
  8. 【請求項8】 変換器(10)の磁気回路が可動要素の脚と薄板の自由端(
    14)を隔てる間隙と呼ばれる距離(d)の調節を可能にするために、少なくと
    も一つの薄板(5)の正面にくるようにされた調節可動要素(15)を備えてい
    ることを特徴とする、請求項7に記載の変換装置。
  9. 【請求項9】 変換手段は、薄板の振動がセンサの照射を乱すように配置さ
    れた光源(30)と光センサ(31)の組み合わせによって形成され、センサの
    端子に可変電気信号を発生させることを特徴とする、請求項5に記載の変換装置
  10. 【請求項10】 光源(30)と光センサ(31)が互いに向かい合って、
    薄板(5)の両側に配置され、薄板の振動がセンサ(31)の不連続な照射を発
    生させて、センサの端子に可変電気信号を生じさせることを特徴とする、請求項
    9に記載の変換装置。
  11. 【請求項11】 光源(30)が電界発光ダイオードで構成され、光センサ
    (31)がフォトトランジスタで構成されることを特徴とする、請求項9または
    10に記載の変換装置。
  12. 【請求項12】 薄板51が、その自由端に、薄板の特定の位置でセンサに
    対して光源を掩蔽するためのスクリーン(32)を備えていることを特徴とする
    、請求項10に記載の変換装置。
  13. 【請求項13】 流体流れによる電子または情報処理システム(58,59
    )の操作装置であって、以下から成ることを特徴とする操作装置。 ・少なくとも一つの自由薄板(51,52)に流体流れを付与し、前記薄板を振動
    させるための手段(2,3)と、 ・請求項5から12の一つによる、薄板(51,52)の振動を電気信号に変換す
    る少なくとも一つの変換装置(10)と、 ・変換装置(10)によって発信された電気信号の処理手段(20)と、 ・処理手段(20)と電子または情報処理システム(22,23)の間のインタ
    ーフェース手段(21)。
  14. 【請求項14】 流体流れ付与手段(2,3)は、薄板(51,52)のとこ
    ろに、空気の流束を生み出すために人が空気を吸ったり吐いたりできる少なくと
    も一つの口(4)を備えていることを特徴とする、請求項13に記載の操作装置
  15. 【請求項15】 コンピュータ画面上のポインタまたはカーソルのXとYの
    2つの方向の移動を息により操作するための装置であって、特に以下から成るこ
    とを特徴とする装置。 ・移動のそれぞれの方向X、Yについて、第一の薄板(51)が呼気流束による
    振動によって作用し、第二の薄板(52)が吸気流束による振動によって作用す
    る、請求項5から11のいずれか一つに記載の変換装置(10)に組み合わされ
    た、2枚の自由薄板(51,52)が中に配置された導管(2,3)と、 ・変換装置(10)によって発信された信号を処理する手段(20)であり、そ
    れによって、それぞれの移動方向について、吸気流束がカーソルの一つの移動方
    向に対応し、また呼気流束が吸気流束に対応する方向とは反対の移動方向に対応
    し、さらに流束の強さが少なくとも部分的にカーソルの移動速度に対応する。
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