JP2004355098A - 超音波座標入力装置及び超音波座標入力方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】超音波の出力を調整できる超音波座標入力装置を提供する。
【解決手段】超音波を送信する送信器402と、送信器402との間で同期を取りながら送信器402から受信した超音波信号に基づいて、送信器402による指示位置を特定する手段を備えた受信器403と、を有する超音波座標入力装置401において、送信器402は、受信器403との間で双方向通信が行える通信線を介して受信器403に接続されている。また、受信器403は、超音波の伝達時間を算出するメインプロセッサ432を有し、送信器402は、メインプロセッサ422が算出した超音波伝達時間に応じて、超音波出力を調整する超音波出力回路を有する。
【選択図】 図5
【解決手段】超音波を送信する送信器402と、送信器402との間で同期を取りながら送信器402から受信した超音波信号に基づいて、送信器402による指示位置を特定する手段を備えた受信器403と、を有する超音波座標入力装置401において、送信器402は、受信器403との間で双方向通信が行える通信線を介して受信器403に接続されている。また、受信器403は、超音波の伝達時間を算出するメインプロセッサ432を有し、送信器402は、メインプロセッサ422が算出した超音波伝達時間に応じて、超音波出力を調整する超音波出力回路を有する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波座標入力装置及び超音波座標入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から超音波を用いた座標入力装置が提案されている。図1は、特許文献1記載の超音波座標入力装置を説明するための図である。図1では、端末1の画面を閉じたときの当該画面の背面16を示している。図1において、超音波受信器(1)2、超音波受信器(2)2は、ペン4から放射された超音波を受信するものである。赤外線PD3は、ペン4から放射された赤外線を受信するものである。紙6は、背面16上に置いてペン4で筆記するものである。紙ばさみ18は、紙6を背面16に固定するものである。
【0003】
次に、この従来の超音波座標入力装置の動作について説明する。ペン4で背面16上に紙6を置いて押圧したり、描画したりすると、ペン4の先端部分から超音波および赤外線が送信される。送信された超音波を背面16の所定箇所に配置された超音波受信器(1)2、超音波受信器(2)2によってそれぞれ検出すると共に、送信された赤外線を背面16の所定の位置に配置された赤外線PD3で検出する。
【0004】
検出された赤外線の時刻をもとに、検出された超音波までの差時間T1,T2をそれぞれ算出し、これら差時間T1,T2をもとにペン4の位置座標を算出する。上記処理を所定時間毎に繰り返し、ペン4で指示位置あるいは描画した位置(座標)を逐次読み取る。以上によって、端末1の画面を閉じて背面16が現れた状態で当該背面16上に紙6を置いて直接にペン4で位置を指示あるいは描画したときに当該ペン4の先端の座標を逐次検出することが可能となるというものである。
【0005】
次に、他の従来の超音波座標入力装置について説明する。図2は従来の他の超音波座標入力装置のブロック構成図である。この超音波座標入力装置20は、特許文献1記載の装置と同様に、超音波出力の同期信号として赤外線を用いたものである。図2に示すように、この超音波座標入力装置20は、送信器30、受信器40を有する。符号50は例えば、パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータを示している。
【0006】
送信器30は、例えば、図1で示されるのと同様にペン状に形成されている。この送信器30は、電源部31、メインプロセッサ32、赤外線投光回路33、超音波発信回路34を有する。電源部31は、送信器30全体に電源を供給するものである。メインプロセッサ22は、送信器30全体を制御し、赤外線投光回路33、超音波発信回路34を駆動させる。赤外線投光回路23は、赤外線を投光する。超音波発信回路24は、超音波を発信する。
【0007】
受信器40は、送信器30から放射された超音波を受信するものであって、赤外線受光回路41、超音波受信回路42、メインプロセッサ43、電源部44、ホストI/F回路45を有する。赤外線受光回路41は、送信器30から発光された赤外線を受光する。超音波受信回路42は、送信器30からの超音波を受信する。なお、図示は省略するが、特許文献1記載の超音波座標入力装置に示したように、受信器40には、超音波受信回路42が2つ設けられている。電源部44は、受信器40全体に電源を供給するものである。
【0008】
メインプロセッサ43は、赤外線受光回路41及び超音波受信回路42からの信号に基づき、検出された赤外線の時刻をもとに、検出された超音波までの差時間を算出し、これら差時間をもとに送信器30の位置座標を算出し、算出した送信器30の位置座標をホストI/F回路45を介して、ホスト50へ出力する。これにより、送信器30の位置を特定するようにしている。
【0009】
次に、特許文献2記載の他の従来技術について説明する。特許文献2記載の位置入力装置は、振動ペンと受信部をケーブルで接続し、このケーブルを介し、外部からペン側に電力を供給し、ペン側から受信部への同期信号を送信するというものである。
【0010】
次に、特許文献3記載の他の従来技術について説明する。特許文献3記載の超音波式デジタイザは、超音波発振器に周波数切り換え部を設け、複数の異なる周波数に切り換えて発生するようにして、精度が良く、測定できるというものである。次に、特許文献4記載の他の従来技術について説明する。特許文献4記載の装置は、振動ペンと制御回路側をケーブルで接続し、このケーブルを介して制御回路側からペン側に電源を供給するというものである。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−373053号公報
【特許文献2】
特開平11−15592号公報
【特許文献3】
特開平10−111117号公報
【特許文献4】
特開2000−132682号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の超音波座標入力装置や図2に示した従来の超音波座標入力装置では、送信器等から超音波が出力されることを受信器に知らせるためのトリガ信号として、赤外線を用いていたが、この赤外線は太陽光などの外乱光の影響を受けやすいため、受信器側でトリガ信号を誤検出するという問題があった。また、赤外線を用いた場合、送信器に赤外線投光回路が、受信器に赤外線受光回路が必要であり、回路スペースやコストに関しても問題があった。
【0012】
また、特許文献2では、このような問題点を解決するために、送信器および受信器間をケーブルで接続して、トリガ信信号を送るようにしているが、送信器がどの位置にあっても同じ出力で超音波を出力するため、電力を無駄に消費してしまうという問題がある。
【0013】
また、図2に示した超音波座標入力装置では、送信器30の電源部31には、電池を用いることが一般的であるが、動作電圧以下に電池電圧が減少してしまった場合、超音波座標入力装置20を使用することができなくなってしまう問題もあった。
【0014】
また、特許文献2及び特許文献4では、この問題点を解決するために、送信器側に電源を設けず、送信器が受信器側の電源を用いて超音波を出力するようにしているが、送信器がどの位置にあっても同じ出力で超音波を出力するため、電力を無駄に消費してしまい、送信器の位置に応じた制御をすることができないという問題があった。
【0015】
そこで、本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、送信器及び受信器間で双方向の通信が可能な超音波座標入力装置を提供することを目的とする。また、本発明は、超音波の出力を調整できる超音波座標入力装置及び超音波座標入力方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記送信器は、前記受信器との間で双方向通信を行う通信線を介して前記受信器に接続されていることを特徴とする。請求項1記載の発明によれば、送信器は、受信器との間で双方向通信を行う通信線を介して受信器に接続されているので、送信器・受信器双方向の通信が可能となる。
【0017】
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1記載の超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出手段を有し、前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項2記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて送信する超音波の出力の強弱をコントロールすることができる。
【0018】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項2記載の超音波座標入力装置において、前記出力調整手段は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、送信する超音波の出力を調整することを特徴とする。請求項3記載の発明によれば、超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、超音波出力を調整するようにしたので、数段階に分けて超音波出力をコントロールできる。
【0019】
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項2又は請求項3記載の超音波座標入力装置において、前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の発信周期を調整する周期調整手段を有することを特徴とする。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて、超音波の周期をコントロールすることができる。例えば、送信器の移動量が大きいと判断した場合には、超音波の出力周期を短くすることで、座標解像度を上げ、座標の正確性を向上させることができる。また、逆に送信器の移動量が小さいと判断した場合には、超音波の出力周期を長くすることで解像度を下げ、同じような座標データを省くことで、データ量を圧縮することができる。
【0021】
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項4記載の超音波座標入力装置において、前記周期調整手段は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に対応した超音波周期パターンに従って、送信する超音波の発信周期を調整することを特徴とする。請求項5記載の発明によれば、数段階に分けて超音波発信周期をコントロールできる。
【0022】
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項1記載の超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の振幅を検出する超音波検出手段を有し、前記送信器は、前記超音波検出手段が検出した超音波振幅に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項6記載の発明によれば、受信する超音波の振幅に応じて、送信する超音波の出力の強弱をコントロールすることができる。
【0023】
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項6記載の超音波座標入力装置において、前記出力調整手段は、前記超音波検出手段が検出した超音波振幅に対応した超音波振幅パターンに従って、送信する超音波の出力を調整することを特徴とする。請求項7記載の発明によれば、超音波振幅に応じて、数段階に分けて送信する超音波の出力を調整することができる。
【0024】
また、請求項8記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の受信状態を前記送信器に通知する手段を有し、前記送信器は、前記手段から取得した超音波の受信状態に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項8記載の発明によれば、超音波の受信状態に応じて、送信する超音波の出力を調整することができる。
【0025】
また、請求項9記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出手段を有し、前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項9記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて超音波出力の強弱をコントロールすることができる。
【0026】
また、請求項10記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出手段を有し、前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の発信周期を調整する周期調整手段を有することを特徴とする。請求項10記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の周期をコントロールすることができる。
【0027】
また、請求項11記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の振幅を検出する超音波検出手段を有し、前記送信器は、前記超音波検出手段が検出した超音波の振幅に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項11記載の発明によれば、受信した超音波の振幅に応じて超音波出力の強弱をコントロールすることができる。
【0028】
また、本発明は、請求項12に記載のように、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の超音波座標入力装置において、前記送信器は、超音波出力の同期信号を伝達する信号線を介して前記受信器に接続されていることを特徴とする。請求項12記載の発明によれば、送信器は、超音波出力の同期信号を伝達する信号線を介して受信器に接続されているので、従来同期信号の送受信に必要であった赤外線投光および受光回路を削除することができる。
【0029】
また、本発明は、請求項13に記載のように、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器へ電源を供給する電源部を備え、前記送信器は、電源線を介して前記送信器の電源部に接続されていることを特徴とする。請求項13記載の発明によれば、送信器は、電源線を介して送信器の電源部から電源が供給されるので、従来必要であった送信器側の電源回路が不要となる。
【0030】
また、本発明は、請求項14に記載のように、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の超音波座標入力装置において、前記送信器は、本体と、ケーブルが固定されたヘッド部とを備え、前記ヘッド部の軸をもとに前記本体が回転可能に構成されていることを特徴とする。請求項14記載の発明によれば、前記送信器は、本体と、ケーブルが固定されたヘッド部から成り、前記ヘッド部の軸をもとに前記本体が回転可能に構成されているので、ケーブルのねじれを防止するができる。
【0031】
また、請求項15記載の超音波座標入力方法は、超音波を送信する送信器と受信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する超音波座標入力方法において、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出段階と、前記伝達時間算出段階で算出した超音波伝達時間に応じて、前記送信器から送信する超音波の出力を調整する出力調整段階とを有することを特徴とする。請求項15記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて送信器から送信する超音波出力の強弱をコントロールすることができる。
【0032】
また、本発明は、請求項16記載のように、請求項15記載の超音波座標入力方法において、前記出力調整段階は、前記伝達時間算出段階で算出した超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、前記送信器から送信する超音波の出力を調整することを特徴とする。請求項16記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じた超音波出力振幅パターンに従って、超音波出力を調整するようにしたので、数段階に分けて超音波出力振幅をコントロールできる。
【0033】
また、請求項17記載の超音波座標入力方法は、請求項15又は請求項16記載の超音波座標入力方法において、更に、前記伝達時間算出手段で算出した超音波伝達時間に応じて、前記送信器から送信する超音波の発信周期を調整する周期調整段階を有することを特徴とする。請求項17記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて、超音波の周期をコントロールすることができる。
【0034】
また、本発明は、請求項18に記載のように、請求項17記載の超音波座標入力方法において、前記周期調整段階は、前記伝達時間算出段階で算出した超音波伝達時間に対応した超音波周期パターンに従って、前記送信器から送信する超音波の発信周期を調整することを特徴とする。請求項18記載の発明によれば、数段階に分けて超音波発信周期をコントロールできる。
【0035】
また、請求項19記載の超音波座標入力方法は、超音波を送信する送信器と受信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する超音波座標入力方法において、前記送信器から受信する超音波の振幅を検出する超音波検出段階と、前記超音波検出段階で検出した超音波振幅に応じて、前記送信器から送信する超音波の出力を調整する出力調整段階とを有することを特徴とする。請求項19記載の発明によれば、受信した超音波の振幅に応じて超音波出力の強弱をコントロールすることができる。
【0036】
また、本発明は、請求項20に記載のように、請求項19記載の超音波座標入力方法において、前記出力調整段階は、前記超音波検出段階で検出した超音波振幅に対応した超音波振幅パターンに従って、前記送信器から送信する超音波の出力を調整することを特徴とする。請求項20記載の発明によれば、超音波振幅に応じて、数段階に分けて超音波出力を調整することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を適用した一実施形態について説明する。図3は、第1実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。図3に示すように、超音波座標入力装置101は、送信器102、受信器103を有する。符号50は例えばパーソナルコンピュータ等のホストを示している。
【0038】
送信器102と、受信器103間は、ケーブル105により接続されている。ケーブル105は、超音波出力の同期信号を送出する信号線106を備える。受信器103では、送信器102からの超音波出力の同期信号と、超音波信号とに基づいて、受信器102による指示位置を特定する。送信器102は、例えば、ペンのような形状をしている。この送信器102は、電源部121、メインプロセッサ122、超音波発信回路123を有する。
【0039】
電源部121は、送信器103全体に電源を供給するものである。メインプロセッサ122は、一定周期で超音波を出力するように超音波発信回路123をコントロールして、超音波を出力させる。また、メインプロセッサ122は、超音波発信回路123が超音波を出力する際、ケーブル105を通じて受信器103のメインプロセッサ132へ超音波出力の同期信号として、デジタルパルスを送出して、超音波を出力したことを通知する。
【0040】
超音波発信回路123は、メインプロセッサ122からの出力信号に基づき、超音波を出力する。受信器103は、超音波受信回路131、メインプロセッサ132、電源部133、ホストI/F回路134を有する。超音波受信回路131は、送信器102からの超音波を受信する。
【0041】
メインプロセッサ132は、送信器102からの超音波出力の同期信号を受信後、超音波受信回路131が超音波を受信するまでの時間(カウント量)を計測し、受信器102による指示位置を特定する。メインプロセッサ132は、特定した受信器102の指示位置をホストI/F回路134を介してホスト50へ送出する。電源部133は、受信器103全体に電源を供給する。
【0042】
次に、第1実施形態に係る超音波座標入力装置101の動作を説明する。ユーザがペン状の送信器102を用いて所定の操作を行うと、メインプロセッサ122は、一定周期で超音波を出力するように超音波発信回路123をコントロールして、超音波を出力させる。また、メインプロセッサ122は、超音波発信回路123が超音波を出力する際、ケーブル105を通じて受信器103のメインプロセッサ132へ超音波出力の同期信号として、デジタルパルスを送出して、超音波を出力することを通知する。
【0043】
受信器103の超音波受信回路131は、送信器30からの超音波を受信し、超音波受信信号をメインプロセッサ132へ出力する。メインプロセッサ132は、送信器102からの超音波出力の同期信号を受信後、超音波受信回路131が超音波を受信するまでの時間(カウント量)を計測し、送信器102による指示位置を特定する。
【0044】
メインプロセッサ132は、特定した送信器102の指示位置をホストI/F回路134を介してホスト50へ送出する。これにより、ホスト50では、送信器102の指示位置を知ることができる。
【0045】
第1実施形態によれば、超音波出力の同期信号を、赤外線信号の代わりに有線を用いるようにしたので、超音波出力の同期信号がケーブル105を通したデジタル信号で扱えるため、従来必要だった赤外線の投光回路、受光回路が不要となり、かつ外乱光の影響を受けることなく正確に通知することが可能となる。
【0046】
(第2の実施の形態)
図4は、第2実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。図4に示すように、第2実施形態に係る超音波座標入力装置201は、送信器202、受信器203を有する。送信器202は、メインプロセッサ122、超音波発信回路123を有する。受信器203は、超音波受信回路131、メインプロセッサ132、電源部233、ホストI/F回路134を有する。なお、上記実施形態と同一構成要素については同一符号を付するものとし、その説明を省略する。
【0047】
送信器202と受信器203と接続するケーブル205は、超音波出力の同期信号を伝達する信号線106に加え、送信器202に電源を与える電源線206を備えている。そのため、送信器202側での電源回路が不要となる。
【0048】
第2実施形態に係る超音波座標入力装置201によれば、送信器202は、電源線を介して送信器202の電源部233から電源が供給されるので、従来必要であった送信器側の電源回路が不要となる。これにより、コストダウンを図ることができる。
【0049】
(第3の実施の形態)
図5は、第3実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。図5に示すように、超音波座標入力装置301は、送信器302、受信器303を有する。送信器302は、メインプロセッサ322、超音波発信回路123を有する。受信器303は、超音波受信回路131、メインプロセッサ332、電源部233、ホストI/F回路134を有する。送信器302と受信器303は、ケーブル305により接続されている。なお、上記実施形態と同一構成要素については同一符号を付するものとし、その説明を省略する。
【0050】
ケーブル305は、超音波出力の同期信号を伝達する信号線106、電源線206に加え、送信器メインプロセッサ322と受信器メインプロセッサ332との間で双方向の通信が行える通信線306を備えている。この通信線306には、例えばシリアルインターフェース信号線等が含まれる。
【0051】
送信器302、受信器303間を通信線306で接続することで、双方向の通信が可能となり、以下のような事が実施可能となる。例えば、送信器302、受信器303間の距離が近い場合には、受信器303から送信器302に対し超音波出力を弱めるよう指示を出し、それに従った出力で送信器302は超音波を出力させることができる。
【0052】
逆に、ある一定距離より送信器302、受信器303間の距離が遠くなった場合には、受信器303から送信器302に対し、超音波出力を強めるよう指示を出すことで、超音波出力の強弱をコントロールすることが可能となる。
【0053】
第3実施形態に係る超音波座標入力装置301によれば、送信器302は、受信器303との間で双方向通信が行える信号線306を介して受信器303に接続されているので、送信器・受信器双方向の通信が可能となる。
【0054】
(第4の実施の形態)
図6は、第4実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。第4実施形態では、超音波出力の強弱コントロール機能を備えたことを特徴としている。超音波座標入力装置401は、送信器402、受信器403を有する。送信器402は、メインプロセッサ422、超音波発信回路123、超音波出力調整回路424を有する。
【0055】
受信器403は、超音波受信回路131、メインプロセッサ432、電源部233、ホストI/F回路134、超音波ピーク検出回路435を有する。送信器302と受信器303は、ケーブル305により接続されている。なお、上記実施形態と同一構成要素については同一符号を付するものとし、その説明を省略する。
【0056】
送信器402は、超音波発信回路123の超音波出力を調整するための超音波出力調整回路424を備える。受信器403は、超音波受信回路131が受信した超音波の振幅ピークを検出する超音波ピーク検出回路435を備えている。受信器403のメインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435で得られた超音波ピーク値Sに基づいて、超音波出力コントロールの制御を行う。
【0057】
つまり、本実施の形態では、送信器402は、超音波ピーク検出回路435介してメインプロセッサ432が検出した超音波振幅に応じて、超音波発信回路123から送信する超音波の出力を調整するようにしている。ここで、メインプロセッサ422は、受信器403のメインプロセッサ403が検出した超音波振幅に対応した超音波振幅パターンに従って、超音波発信回路123から送信する超音波の出力を調整するようにしてもよい。詳細は後述する。
【0058】
次に、超音波発信回路123について説明する。図7は、超音波発信回路123の回路図を示している。トランジスタTR1はスイッチとして用いられている。このトランジスタTR1がオン状態の時に、インダクタンスL1に電流が流れ、インダクタンスL1に応じて電流が増加する。ある時点でトランジスタTR1をオフ状態にすると、インダクタンスL1に逆起電力が発生し、逆向きの電流をコンデンサC1から引き込むことができる。以後、LC閉回路で、以下の式(1)により共振周波数fの共振が発生する。
【0059】
【数1】
この共振により、超音波センサS1である圧電フィルムが振動して超音波が発生する。
【0060】
図8は、トランジスタTR1のベースに入力されるパルスを示している。図8に示すように、このトランジスタTR1のオン時間が長い程、パルス幅Wが大きくなるため、インダクタンスL1に発生する逆起電力が大きくなり、振幅の大きな超音波が出力される。
【0061】
図6に示す超音波出力調整回路424は、このトランジスタTR1に与える正のパルス幅Wを、後述するように、超音波出力値P1、P2、P3に基づき、パルス幅W1、W2、W3のように設定する。ここで、パルス幅は、W1<W2<W3の関係にあるものとする。
【0062】
次に、超音波出力調整回路424について説明する。図9は、超音波出力調整回路424を説明するための図である。上述した通り、この超音波出力調整回路424は、パルス幅を設定するためのものである。図9において、符号422はメインプロセッサ、123は超音波発信回路、424は超音波出力調整回路である。
【0063】
超音波出力調整回路424は、発振器425、シフトレジスタ426、フリップフロップFF、AND回路、OR回路により構成されている。超音波出力値(例えばP1、P2、P3)毎にメインプロセッサのI/O端子を用意する。メインプロセッサ422は、超音波出力値Pが例えばP1である場合には、P1−セルをハイレベルにする。
【0064】
図10は、シフトレジスタ426からの出力パルスを示している。メインプロセッサ422より起動パルスを出力すると、フリップフロップFFの出力Qがハイレベルとなる。その後、シフトレジスタ出力(Q1、Q2、Q3)の出力タイミングでフリップフロップFFにリセットされる時間が決定される。フリップフロップFFの出力Qがローレベルになる時間がP1−セル、P2−セル、P3−セルによって変わる。
【0065】
フリップフロップFFの出力Qにより超音波発信回路123のトランジスタTR1のオンタイミングが決定される。なお、メインプロセッサ422で、トランジスタTR1に与えるパルス幅Wを決定する場合は、図9のような回路をトランジスタTR1の前段に設ける必要はない。
【0066】
次に、図6で示した受信器403の超音波受信回路131について説明する。図11は、超音波受信回路131を示す図である。図11において、符号131は超音波受信回路、432はメインプロセッサである。超音波受信回路131は、超音波受信センサS2、アンプ(AMP)436、437、ハイパスフィルタ(HPF)438、コンパレータ439、抵抗素子R2、R3、R5、R6から構成されている。ハイパスフィルタ438は抵抗素子R4、コンデンサC2から構成されている。超音波受信センサS2には、圧電フィルムを用いている。
【0067】
超音波受信センサS2の振動をアンプ436、アンプ437で増幅し、ハイパスフィルタ438にて、低周波成分をカットし、コンパレータ439にてデジタル化する。これにより、メインプロセッサ432は、受信した超音波に応じた超音波信号を取得する。
【0068】
次に、超音波の到達時間の計測方法について説明する。図12は、超音波の到達時間の計測方法について説明するための図である。メインプロセッサ432は、超音波出力の同期信号、すなわち、図12(a)に示す超音波スタートパルスを、送信器302のメインプロセッサ322から取得する。これにより、メインプロセッサ432は、超音波到達時間の計測を開始する。
【0069】
図12に示すAは、上述したコンパレータ439のしきい値を示している。図12の(b)は、超音波受信センサS2で受信され、アンプ436、437で増幅され、さらに、低周波成分がカットされた入力信号を示している。この入力信号がコンパレータ439に入力され、基準電圧を比較されて、コンパレータ439の出力端子から、図12(c)に示すようなデジタル化されたパルス信号が出力される。
【0070】
メインプロセッサ432は、パルス信号を取得することにより、図12(a)に示した超音波スタートパルスと、図12(c)に示した取得したパルス信号とに基づき、超音波到達時間TMを計測する。このように、メインプロセッサ432は、このデジタル化されたパルスが検知できるまでの時間を測定することで、超音波到達時間TMを計測することができる。
【0071】
図13は、受信器403の超音波ピーク検出回路435を説明するための図である。符号131は超音波受信回路、432はメインプロセッサ、435は超音波ピーク検出回路を示している。本実施形態では、超音波ピーク検出回路435は、A/Dコンバータにより構成されている。メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435であるA/Dコンバータから情報を受け取る。超音波受信回路131は、図11で示した構成と同一であるため、ここでは説明を省略する。
【0072】
超音波受信回路131は、超音波受信センサS2で受信した信号を、アンプ436、アンプ437で増幅し、増幅したアナログ信号をコンパレータ439でデジタル化する。超音波ピーク検出回路435は、コンパレータ439でのデジタルパルス毎にA/D変換を行う。メインプロセッサ432は、同じタイミングでA/D変換されたデジタル信号を超音波ピーク検出回路435から入力し、その値が最高値(ピーク)となるレベルを算出する。
【0073】
図14は、メインプロセッサ432が行うピーク算出フローである。メインプロセッサ432はピーク算出処理により、受信した超音波の振幅のピーク値を検出することができる。図14において、imaxは任意の値で、超音波信号が減衰するまでの時間から決定される。
【0074】
ステップS101において、メインプロセッサ432は、デジタル値Diを0に設定し、ステップS102において、超音波受信回路131のコンパレータ439からパルスが入力されたかどうかを検出する。
【0075】
ステップS103において、メインプロセッサ432は、超音波受信回路131のコンパレータ439からパルスを入力する毎に、その時のA/D変換デジタル値(Di)を超音波ピーク検出回路435から読み出し、ステップS104において、そのときのA/D変換デジタル値と一つ前のA/D変換デジタル値とを比較して、入力されたA/D変換デジタル値が大きい場合は、ステップS105において、超音波ピーク値Sと決定する。
【0076】
ステップS106において、メインプロセッサ432は、すべてのパルスを判定していないと判断した場合には、ステップS102へ戻り、上記処理を繰り返し、一方、すべてのパルスを判定したと判断した場合には、処理を終了する。
【0077】
次に、受信器403のメインプロセッサ432が行う超音波出力コントロールについて説明する。図15は、超音波出力コントロールの動作フローチャートである。図15において、Sは受信した超音波のピーク値、Sminはピーク下限判定値、Smaxはピーク上限判定値、Pは超音波出力値、P1、P2、P3は超音波出力設定値をそれぞれ示している。なお、超音波出力設定値は、P1<P2<P3の関係にあるものとする。
【0078】
ステップS201において、メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435から受け取った超音波ピーク値Sが予め設定されているピーク下限値Sminより小さい場合は、ステップS202に進む。ステップS202において、メインプロセッサ432は、送信器402が出力する超音波を大きくするために超音波出力値PをP3に決定し、受信し易い大きさの超音波出力値に設定する。ここで、P3は予め設定してある超音波出力設定値で、P1、P2、P3のような3段階の出力値の中での最大値である。
【0079】
ステップS201において、メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435から受け取った超音波ピーク値Sが予め設定されているピーク下限値Sminよりも大きい場合は、ステップS203に進む。ステップS203において、メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435から受け取った超音波ピーク値Sが予め設定したピーク上限値Smaxより大きい場合は、ステップ204に進み、超音波出力値PをP1に設定する。
【0080】
ステップS203において、メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435から受け取った超音波ピーク値Sが予め設定したピーク上限値Smaxより小さい場合、すなわち、超音波ピーク値SがSmin≦S≦Smaxの範囲にある場合は、ステップ205に進み、超音波出力値PをP2に設定する。メインプロセッサ432は、決定した超音波出力設定値P1、P2、P3Pを、ケーブル305を通して、送信器402のメインプロセッサ422に通知する。
【0081】
送信器402のメインプロセッサ422は、受信器403から超音波出力設定値P1、P2、P3を取得すると、この超音波出力設定値に基づいて、超音波出力調整回路424で次に出力する超音波の出力を調整する。第4実施形態によれば、超音波出力振幅を、数段階に分けて可変できる。なお、第4実施形態では、受信器側のメインプロセッサにより超音波出力設定値を決定するようにしているが、送信器側のメインプロセッサにより、超音波出力設定値を決定するようにしてもよい。
【0082】
(第5実施形態)
図15は、第5実施形態に係る超音波座標入力装置の超音波出力コントロールの動作フローチャートである。なお、超音波座標入力装置の構成は、第4実施形態で説明した構成と同一であるため、図6を参照しながら説明する。
【0083】
図16は、メインプロセッサ432が行う超音波出力コントロールの動作フローチャートである。図16において、Cは超音波出力の同期信号を受けてから、超音波を受信するまでの時間(カウンタ値)、Cminはカウンタ下限判定値、Cmaxカウンタ上限判定値、Pは超音波出力値をそれぞれ示している。なお、上述と同様に、P1、P2、P3は、超音波出力設定値であり、ここでは3段階に設定されている。また、超音波出力設定値は、P1<P2<P3の関係にあるものとする。
【0084】
ステップS301において、メインプロセッサ432は、カウンタ値Cが予め設定したカウンタ下限値Cminより小さい場合には、ステップS302に進む。ステップS302において、メインプロセッサ432は、送信器402の超音波出力が大きくなるように超音波出力値PをP3に設定する。
【0085】
ステップS301において、メインプロセッサ432は、カウンタ値Cが予め設定したカウンタ下限値Cminよりも大きい場合には、ステップS303に進む。ステップS303において、メインプロセッサ432は、カウント値Cが予め設定されたカウント上限値Cmaxより大きい場合には、ステップS304に進み、超音波出力値PをP1に設定する。
【0086】
ステップ303において、メインプロセッサ432は、カウント値Cが予め設定されたカウント上限値Cmaxより小さい場合には、ステップS305に進み、超音波出力値PをP2に設定して、超音波出力をコントロールする。
【0087】
第5実施形態では、受信器403のメインプロセッサ432は、送信器402から受信した超音波の伝達時間を算出する。このため、メインプロセッサ432が伝達時間算出手段に相当する。また、送信器402のメインプロセッサ422は、受信器403のメインプロセッサ432が算出した超音波伝達時間に応じて、超音波発信回路123から送信する超音波の出力を調整する。このため、メインプロセッサ422が出力調整手段に相当する。
【0088】
また、上述したように、メインプロセッサ422は、受信器403のメインプロセッサ432が算出した超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、超音波発信回路123から送信する超音波の出力を調整するようにしたので、数段階に分けて超音波出力振幅を可変できる。なお、メインプロセッサ422が超音波発信回路123から送信する超音波の出力を直接調整するようにしてもよいし、超音波出力調整回路422を介して、超音波の出力調整をするようにしてもよい。
【0089】
(第6実施形態)
図17は、第6実施形態に係る超音波座標入力装置の超音波出力周期コントロールを説明するフローチャートである。なお、超音波座標入力装置の構成は、第4実施形態で説明した構成と同一であるため、図5を参照しながら説明する。第6実施形態は、送信器402に対して、受信器403がフィードバックを行う内容として、送信器402から発信される超音波の周期をコントロールするようにしたものである。
【0090】
つまり、受信器403のメインプロセッサ432は、送信器402の移動量が大きいと判断した場合には、超音波の出力周期を短くするように送信器402へ通知することで、座標解像度を上げ、座標の正確性を向上させることができる。逆に送信器402の移動量が小さいと判断した場合には、超音波の出力周期を長くすることで座標解像度を下げ、同じような座標データを省くことで、データ量を圧縮することが可能になる。
【0091】
図17において、Cは超音波出力の同期信号を受けてから、超音波を受信するための時間(カウント値)、C1は前回受信した超音波到達時間(カウント値)、Dminは座標移動量の下限判定値、Dmaxは座標移動量の上限判定値、Tは超音波周期、T1、T2、T3は超音波周期設定値をそれぞれ示している。なお、超音波周期設定値は、3段階に設定されている。また、超音波出力設定値は、T1<T2<T3の関係にあるものとする。
【0092】
ステップS401において、受信器403のメインプロセッサ432は、前回の超音波到達時間(カウント値)C1と、今回の超音波到達時間(カウント値)Cとの差分絶対値|C1−C|が予め設定した座標移動量下限値Dminより小さい場合は、ステップS402に進み、超音波周期TをT3に設定する。なお、ここで、T3は予め設定してある超音波周期設定値の中での最長値である。
【0093】
ステップS401において、受信器403のメインプロセッサ432は、前回の超音波到達時間(カウント値)C1と、今回の超音波到達時間(カウント値)Cとの差分絶対値|C1−C|が予め設定した座標移動量下限値Dminよりも大きい場合は、ステップS403に進む。
【0094】
ステップS403において、メインプロセッサ432は、前回の超音波到達時間(カウンタ値)C1と、今回の超音波到達時間(カウンタ値)Cとの差分絶対値|C1−C|が予め設定した座標移動量上限値Dmaxより大きい場合は、ステップS404に進み、超音波周期TをT1に設定する。
【0095】
一方、ステップS303において、メインプロセッサ432は、前回の超音波到達時間(カウンタ値)C1と、今回の超音波到達時間(カウンタ値)Cとの差分絶対値|C1−C|が予め設定した座標移動量上限値Dmaxよりも小さい場合、すなわち、差分絶対値|C1−C|がDmin≦|C1−C|≦Dmaxの範囲にある場合は、超音波周期TをT2に設定する。
【0096】
メインプロセッサ432は、超音波周期設定値T1、T2、T3を、ケーブル305を介して、送信器402のメインプロセッサ422へ通知する。メインプロセッサ432は、次に、出力する超音波の周期が設定される。
【0097】
第6実施形態では、メインプロセッサ422は、受信器403のメインプロセッサ432が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の発信周期を調整する。従って、メインプロセッサ422が周期調整手段に相当する。
【0098】
(第7実施形態)
次に、第7実施形態に係る送信器について説明する。図18は、第7実施形態に係る送信器の機構的構造について説明するための図である。図19に示すように、第7実施形態に係る送信器501は、ペン型になっている。符号502は本体部、503はヘッド部、504はケーブル、505はペン先、506は超音波出力センサをそれぞれ示している。
【0099】
第7実施形態に係る送信器501では、ユーザが操作する場合でも、送信器501と受信器を結ぶケーブル504がねじれない工夫がされている。送信器501は、本体部502とヘッド部503は別パーツとなっており、ヘッド部503の中心を軸として、本体部502が回転できる機構になっている。
【0100】
図19は、第7実施形態に係る送信器501の分解図である。図20は、第7実施形態に係る送信器501の断面図である。図19及び図20において、符号507は上接点、508はヘッド軸、509は下接点、510バネ、511はビスをそれぞれ示している。ヘッド部503には、ケーブル504からの信号を本体部502に伝えるための上接点507があり、本体部502の下接点509と接触する形になっている。ヘッド部503と本体部502はヘッド軸508を本体部502に通し、バネ510とビス511で接続する構造である。
【0101】
第7実施形態に係る送信器によれば、送信器501は、ヘッド部503の軸をもとに本体502が回転可能な構成であるため、ケーブル504のねじれを防止するができる。
【0102】
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信器及び受信器間で双方向の通信が可能な超音波座標入力装置を提供できる。また、超音波の出力を調整できる超音波座標入力装置及び超音波座標入力方法を提供できる。
【0104】
【図面の簡単な説明】
【図1】特許文献1記載の超音波座標入力装置を説明するための図である。
【図2】従来の他の超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図3】第1実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図4】第2実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図5】第3実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図6】第4実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図7】超音波発信回路の回路図を示している。
【図8】トランジスタTR1のベースに入力されるパルスを示している。
【図9】超音波出力調整回路を示す図である。
【図10】フリップフロップFFからの出力パルスを示している。
【図11】超音波受信回路を示す図である。
【図12】超音波到達時間計測方法について説明するための図である。
【図13】超音波ピーク検出回路を説明するための図である。
【図14】メインプロセッサが行うピーク算出フローである。
【図15】超音波出力コントロールの動作フローチャートである。
【図16】メインプロセッサが行う超音波出力コントロールの動作フローチャートである。
【図17】第6実施形態に係る超音波座標入力装置の超音波出力周期コントロールを説明するフローチャートである。
【図18】第7実施形態に係る送信器の機構的構造について説明するための図である。
【図19】第7実施形態に係る送信器の分解図である。
【図20】第7実施形態に係る送信器の断面図である。
【符号の説明】
101、201、301、401 超音波座標入力装置
102、202、302、402 送信器
103、203、303、403 受信器
105、305 ケーブル
121 電源部
122、322、422 メインプロセッサ
123 超音波発信回路
131 超音波受信回路
132、332、432 メインプロセッサ
133、233 電源部
134 ホストI/F回路
424 超音波出力調整回路
435 超音波ピーク検出回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波座標入力装置及び超音波座標入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から超音波を用いた座標入力装置が提案されている。図1は、特許文献1記載の超音波座標入力装置を説明するための図である。図1では、端末1の画面を閉じたときの当該画面の背面16を示している。図1において、超音波受信器(1)2、超音波受信器(2)2は、ペン4から放射された超音波を受信するものである。赤外線PD3は、ペン4から放射された赤外線を受信するものである。紙6は、背面16上に置いてペン4で筆記するものである。紙ばさみ18は、紙6を背面16に固定するものである。
【0003】
次に、この従来の超音波座標入力装置の動作について説明する。ペン4で背面16上に紙6を置いて押圧したり、描画したりすると、ペン4の先端部分から超音波および赤外線が送信される。送信された超音波を背面16の所定箇所に配置された超音波受信器(1)2、超音波受信器(2)2によってそれぞれ検出すると共に、送信された赤外線を背面16の所定の位置に配置された赤外線PD3で検出する。
【0004】
検出された赤外線の時刻をもとに、検出された超音波までの差時間T1,T2をそれぞれ算出し、これら差時間T1,T2をもとにペン4の位置座標を算出する。上記処理を所定時間毎に繰り返し、ペン4で指示位置あるいは描画した位置(座標)を逐次読み取る。以上によって、端末1の画面を閉じて背面16が現れた状態で当該背面16上に紙6を置いて直接にペン4で位置を指示あるいは描画したときに当該ペン4の先端の座標を逐次検出することが可能となるというものである。
【0005】
次に、他の従来の超音波座標入力装置について説明する。図2は従来の他の超音波座標入力装置のブロック構成図である。この超音波座標入力装置20は、特許文献1記載の装置と同様に、超音波出力の同期信号として赤外線を用いたものである。図2に示すように、この超音波座標入力装置20は、送信器30、受信器40を有する。符号50は例えば、パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータを示している。
【0006】
送信器30は、例えば、図1で示されるのと同様にペン状に形成されている。この送信器30は、電源部31、メインプロセッサ32、赤外線投光回路33、超音波発信回路34を有する。電源部31は、送信器30全体に電源を供給するものである。メインプロセッサ22は、送信器30全体を制御し、赤外線投光回路33、超音波発信回路34を駆動させる。赤外線投光回路23は、赤外線を投光する。超音波発信回路24は、超音波を発信する。
【0007】
受信器40は、送信器30から放射された超音波を受信するものであって、赤外線受光回路41、超音波受信回路42、メインプロセッサ43、電源部44、ホストI/F回路45を有する。赤外線受光回路41は、送信器30から発光された赤外線を受光する。超音波受信回路42は、送信器30からの超音波を受信する。なお、図示は省略するが、特許文献1記載の超音波座標入力装置に示したように、受信器40には、超音波受信回路42が2つ設けられている。電源部44は、受信器40全体に電源を供給するものである。
【0008】
メインプロセッサ43は、赤外線受光回路41及び超音波受信回路42からの信号に基づき、検出された赤外線の時刻をもとに、検出された超音波までの差時間を算出し、これら差時間をもとに送信器30の位置座標を算出し、算出した送信器30の位置座標をホストI/F回路45を介して、ホスト50へ出力する。これにより、送信器30の位置を特定するようにしている。
【0009】
次に、特許文献2記載の他の従来技術について説明する。特許文献2記載の位置入力装置は、振動ペンと受信部をケーブルで接続し、このケーブルを介し、外部からペン側に電力を供給し、ペン側から受信部への同期信号を送信するというものである。
【0010】
次に、特許文献3記載の他の従来技術について説明する。特許文献3記載の超音波式デジタイザは、超音波発振器に周波数切り換え部を設け、複数の異なる周波数に切り換えて発生するようにして、精度が良く、測定できるというものである。次に、特許文献4記載の他の従来技術について説明する。特許文献4記載の装置は、振動ペンと制御回路側をケーブルで接続し、このケーブルを介して制御回路側からペン側に電源を供給するというものである。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−373053号公報
【特許文献2】
特開平11−15592号公報
【特許文献3】
特開平10−111117号公報
【特許文献4】
特開2000−132682号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の超音波座標入力装置や図2に示した従来の超音波座標入力装置では、送信器等から超音波が出力されることを受信器に知らせるためのトリガ信号として、赤外線を用いていたが、この赤外線は太陽光などの外乱光の影響を受けやすいため、受信器側でトリガ信号を誤検出するという問題があった。また、赤外線を用いた場合、送信器に赤外線投光回路が、受信器に赤外線受光回路が必要であり、回路スペースやコストに関しても問題があった。
【0012】
また、特許文献2では、このような問題点を解決するために、送信器および受信器間をケーブルで接続して、トリガ信信号を送るようにしているが、送信器がどの位置にあっても同じ出力で超音波を出力するため、電力を無駄に消費してしまうという問題がある。
【0013】
また、図2に示した超音波座標入力装置では、送信器30の電源部31には、電池を用いることが一般的であるが、動作電圧以下に電池電圧が減少してしまった場合、超音波座標入力装置20を使用することができなくなってしまう問題もあった。
【0014】
また、特許文献2及び特許文献4では、この問題点を解決するために、送信器側に電源を設けず、送信器が受信器側の電源を用いて超音波を出力するようにしているが、送信器がどの位置にあっても同じ出力で超音波を出力するため、電力を無駄に消費してしまい、送信器の位置に応じた制御をすることができないという問題があった。
【0015】
そこで、本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、送信器及び受信器間で双方向の通信が可能な超音波座標入力装置を提供することを目的とする。また、本発明は、超音波の出力を調整できる超音波座標入力装置及び超音波座標入力方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記送信器は、前記受信器との間で双方向通信を行う通信線を介して前記受信器に接続されていることを特徴とする。請求項1記載の発明によれば、送信器は、受信器との間で双方向通信を行う通信線を介して受信器に接続されているので、送信器・受信器双方向の通信が可能となる。
【0017】
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1記載の超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出手段を有し、前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項2記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて送信する超音波の出力の強弱をコントロールすることができる。
【0018】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項2記載の超音波座標入力装置において、前記出力調整手段は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、送信する超音波の出力を調整することを特徴とする。請求項3記載の発明によれば、超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、超音波出力を調整するようにしたので、数段階に分けて超音波出力をコントロールできる。
【0019】
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項2又は請求項3記載の超音波座標入力装置において、前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の発信周期を調整する周期調整手段を有することを特徴とする。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて、超音波の周期をコントロールすることができる。例えば、送信器の移動量が大きいと判断した場合には、超音波の出力周期を短くすることで、座標解像度を上げ、座標の正確性を向上させることができる。また、逆に送信器の移動量が小さいと判断した場合には、超音波の出力周期を長くすることで解像度を下げ、同じような座標データを省くことで、データ量を圧縮することができる。
【0021】
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項4記載の超音波座標入力装置において、前記周期調整手段は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に対応した超音波周期パターンに従って、送信する超音波の発信周期を調整することを特徴とする。請求項5記載の発明によれば、数段階に分けて超音波発信周期をコントロールできる。
【0022】
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項1記載の超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の振幅を検出する超音波検出手段を有し、前記送信器は、前記超音波検出手段が検出した超音波振幅に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項6記載の発明によれば、受信する超音波の振幅に応じて、送信する超音波の出力の強弱をコントロールすることができる。
【0023】
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項6記載の超音波座標入力装置において、前記出力調整手段は、前記超音波検出手段が検出した超音波振幅に対応した超音波振幅パターンに従って、送信する超音波の出力を調整することを特徴とする。請求項7記載の発明によれば、超音波振幅に応じて、数段階に分けて送信する超音波の出力を調整することができる。
【0024】
また、請求項8記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の受信状態を前記送信器に通知する手段を有し、前記送信器は、前記手段から取得した超音波の受信状態に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項8記載の発明によれば、超音波の受信状態に応じて、送信する超音波の出力を調整することができる。
【0025】
また、請求項9記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出手段を有し、前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項9記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて超音波出力の強弱をコントロールすることができる。
【0026】
また、請求項10記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出手段を有し、前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の発信周期を調整する周期調整手段を有することを特徴とする。請求項10記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の周期をコントロールすることができる。
【0027】
また、請求項11記載の超音波座標入力装置は、超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の振幅を検出する超音波検出手段を有し、前記送信器は、前記超音波検出手段が検出した超音波の振幅に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする。請求項11記載の発明によれば、受信した超音波の振幅に応じて超音波出力の強弱をコントロールすることができる。
【0028】
また、本発明は、請求項12に記載のように、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の超音波座標入力装置において、前記送信器は、超音波出力の同期信号を伝達する信号線を介して前記受信器に接続されていることを特徴とする。請求項12記載の発明によれば、送信器は、超音波出力の同期信号を伝達する信号線を介して受信器に接続されているので、従来同期信号の送受信に必要であった赤外線投光および受光回路を削除することができる。
【0029】
また、本発明は、請求項13に記載のように、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の超音波座標入力装置において、前記受信器は、前記送信器へ電源を供給する電源部を備え、前記送信器は、電源線を介して前記送信器の電源部に接続されていることを特徴とする。請求項13記載の発明によれば、送信器は、電源線を介して送信器の電源部から電源が供給されるので、従来必要であった送信器側の電源回路が不要となる。
【0030】
また、本発明は、請求項14に記載のように、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の超音波座標入力装置において、前記送信器は、本体と、ケーブルが固定されたヘッド部とを備え、前記ヘッド部の軸をもとに前記本体が回転可能に構成されていることを特徴とする。請求項14記載の発明によれば、前記送信器は、本体と、ケーブルが固定されたヘッド部から成り、前記ヘッド部の軸をもとに前記本体が回転可能に構成されているので、ケーブルのねじれを防止するができる。
【0031】
また、請求項15記載の超音波座標入力方法は、超音波を送信する送信器と受信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する超音波座標入力方法において、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出段階と、前記伝達時間算出段階で算出した超音波伝達時間に応じて、前記送信器から送信する超音波の出力を調整する出力調整段階とを有することを特徴とする。請求項15記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて送信器から送信する超音波出力の強弱をコントロールすることができる。
【0032】
また、本発明は、請求項16記載のように、請求項15記載の超音波座標入力方法において、前記出力調整段階は、前記伝達時間算出段階で算出した超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、前記送信器から送信する超音波の出力を調整することを特徴とする。請求項16記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じた超音波出力振幅パターンに従って、超音波出力を調整するようにしたので、数段階に分けて超音波出力振幅をコントロールできる。
【0033】
また、請求項17記載の超音波座標入力方法は、請求項15又は請求項16記載の超音波座標入力方法において、更に、前記伝達時間算出手段で算出した超音波伝達時間に応じて、前記送信器から送信する超音波の発信周期を調整する周期調整段階を有することを特徴とする。請求項17記載の発明によれば、超音波伝達時間に応じて、超音波の周期をコントロールすることができる。
【0034】
また、本発明は、請求項18に記載のように、請求項17記載の超音波座標入力方法において、前記周期調整段階は、前記伝達時間算出段階で算出した超音波伝達時間に対応した超音波周期パターンに従って、前記送信器から送信する超音波の発信周期を調整することを特徴とする。請求項18記載の発明によれば、数段階に分けて超音波発信周期をコントロールできる。
【0035】
また、請求項19記載の超音波座標入力方法は、超音波を送信する送信器と受信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する超音波座標入力方法において、前記送信器から受信する超音波の振幅を検出する超音波検出段階と、前記超音波検出段階で検出した超音波振幅に応じて、前記送信器から送信する超音波の出力を調整する出力調整段階とを有することを特徴とする。請求項19記載の発明によれば、受信した超音波の振幅に応じて超音波出力の強弱をコントロールすることができる。
【0036】
また、本発明は、請求項20に記載のように、請求項19記載の超音波座標入力方法において、前記出力調整段階は、前記超音波検出段階で検出した超音波振幅に対応した超音波振幅パターンに従って、前記送信器から送信する超音波の出力を調整することを特徴とする。請求項20記載の発明によれば、超音波振幅に応じて、数段階に分けて超音波出力を調整することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を適用した一実施形態について説明する。図3は、第1実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。図3に示すように、超音波座標入力装置101は、送信器102、受信器103を有する。符号50は例えばパーソナルコンピュータ等のホストを示している。
【0038】
送信器102と、受信器103間は、ケーブル105により接続されている。ケーブル105は、超音波出力の同期信号を送出する信号線106を備える。受信器103では、送信器102からの超音波出力の同期信号と、超音波信号とに基づいて、受信器102による指示位置を特定する。送信器102は、例えば、ペンのような形状をしている。この送信器102は、電源部121、メインプロセッサ122、超音波発信回路123を有する。
【0039】
電源部121は、送信器103全体に電源を供給するものである。メインプロセッサ122は、一定周期で超音波を出力するように超音波発信回路123をコントロールして、超音波を出力させる。また、メインプロセッサ122は、超音波発信回路123が超音波を出力する際、ケーブル105を通じて受信器103のメインプロセッサ132へ超音波出力の同期信号として、デジタルパルスを送出して、超音波を出力したことを通知する。
【0040】
超音波発信回路123は、メインプロセッサ122からの出力信号に基づき、超音波を出力する。受信器103は、超音波受信回路131、メインプロセッサ132、電源部133、ホストI/F回路134を有する。超音波受信回路131は、送信器102からの超音波を受信する。
【0041】
メインプロセッサ132は、送信器102からの超音波出力の同期信号を受信後、超音波受信回路131が超音波を受信するまでの時間(カウント量)を計測し、受信器102による指示位置を特定する。メインプロセッサ132は、特定した受信器102の指示位置をホストI/F回路134を介してホスト50へ送出する。電源部133は、受信器103全体に電源を供給する。
【0042】
次に、第1実施形態に係る超音波座標入力装置101の動作を説明する。ユーザがペン状の送信器102を用いて所定の操作を行うと、メインプロセッサ122は、一定周期で超音波を出力するように超音波発信回路123をコントロールして、超音波を出力させる。また、メインプロセッサ122は、超音波発信回路123が超音波を出力する際、ケーブル105を通じて受信器103のメインプロセッサ132へ超音波出力の同期信号として、デジタルパルスを送出して、超音波を出力することを通知する。
【0043】
受信器103の超音波受信回路131は、送信器30からの超音波を受信し、超音波受信信号をメインプロセッサ132へ出力する。メインプロセッサ132は、送信器102からの超音波出力の同期信号を受信後、超音波受信回路131が超音波を受信するまでの時間(カウント量)を計測し、送信器102による指示位置を特定する。
【0044】
メインプロセッサ132は、特定した送信器102の指示位置をホストI/F回路134を介してホスト50へ送出する。これにより、ホスト50では、送信器102の指示位置を知ることができる。
【0045】
第1実施形態によれば、超音波出力の同期信号を、赤外線信号の代わりに有線を用いるようにしたので、超音波出力の同期信号がケーブル105を通したデジタル信号で扱えるため、従来必要だった赤外線の投光回路、受光回路が不要となり、かつ外乱光の影響を受けることなく正確に通知することが可能となる。
【0046】
(第2の実施の形態)
図4は、第2実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。図4に示すように、第2実施形態に係る超音波座標入力装置201は、送信器202、受信器203を有する。送信器202は、メインプロセッサ122、超音波発信回路123を有する。受信器203は、超音波受信回路131、メインプロセッサ132、電源部233、ホストI/F回路134を有する。なお、上記実施形態と同一構成要素については同一符号を付するものとし、その説明を省略する。
【0047】
送信器202と受信器203と接続するケーブル205は、超音波出力の同期信号を伝達する信号線106に加え、送信器202に電源を与える電源線206を備えている。そのため、送信器202側での電源回路が不要となる。
【0048】
第2実施形態に係る超音波座標入力装置201によれば、送信器202は、電源線を介して送信器202の電源部233から電源が供給されるので、従来必要であった送信器側の電源回路が不要となる。これにより、コストダウンを図ることができる。
【0049】
(第3の実施の形態)
図5は、第3実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。図5に示すように、超音波座標入力装置301は、送信器302、受信器303を有する。送信器302は、メインプロセッサ322、超音波発信回路123を有する。受信器303は、超音波受信回路131、メインプロセッサ332、電源部233、ホストI/F回路134を有する。送信器302と受信器303は、ケーブル305により接続されている。なお、上記実施形態と同一構成要素については同一符号を付するものとし、その説明を省略する。
【0050】
ケーブル305は、超音波出力の同期信号を伝達する信号線106、電源線206に加え、送信器メインプロセッサ322と受信器メインプロセッサ332との間で双方向の通信が行える通信線306を備えている。この通信線306には、例えばシリアルインターフェース信号線等が含まれる。
【0051】
送信器302、受信器303間を通信線306で接続することで、双方向の通信が可能となり、以下のような事が実施可能となる。例えば、送信器302、受信器303間の距離が近い場合には、受信器303から送信器302に対し超音波出力を弱めるよう指示を出し、それに従った出力で送信器302は超音波を出力させることができる。
【0052】
逆に、ある一定距離より送信器302、受信器303間の距離が遠くなった場合には、受信器303から送信器302に対し、超音波出力を強めるよう指示を出すことで、超音波出力の強弱をコントロールすることが可能となる。
【0053】
第3実施形態に係る超音波座標入力装置301によれば、送信器302は、受信器303との間で双方向通信が行える信号線306を介して受信器303に接続されているので、送信器・受信器双方向の通信が可能となる。
【0054】
(第4の実施の形態)
図6は、第4実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。第4実施形態では、超音波出力の強弱コントロール機能を備えたことを特徴としている。超音波座標入力装置401は、送信器402、受信器403を有する。送信器402は、メインプロセッサ422、超音波発信回路123、超音波出力調整回路424を有する。
【0055】
受信器403は、超音波受信回路131、メインプロセッサ432、電源部233、ホストI/F回路134、超音波ピーク検出回路435を有する。送信器302と受信器303は、ケーブル305により接続されている。なお、上記実施形態と同一構成要素については同一符号を付するものとし、その説明を省略する。
【0056】
送信器402は、超音波発信回路123の超音波出力を調整するための超音波出力調整回路424を備える。受信器403は、超音波受信回路131が受信した超音波の振幅ピークを検出する超音波ピーク検出回路435を備えている。受信器403のメインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435で得られた超音波ピーク値Sに基づいて、超音波出力コントロールの制御を行う。
【0057】
つまり、本実施の形態では、送信器402は、超音波ピーク検出回路435介してメインプロセッサ432が検出した超音波振幅に応じて、超音波発信回路123から送信する超音波の出力を調整するようにしている。ここで、メインプロセッサ422は、受信器403のメインプロセッサ403が検出した超音波振幅に対応した超音波振幅パターンに従って、超音波発信回路123から送信する超音波の出力を調整するようにしてもよい。詳細は後述する。
【0058】
次に、超音波発信回路123について説明する。図7は、超音波発信回路123の回路図を示している。トランジスタTR1はスイッチとして用いられている。このトランジスタTR1がオン状態の時に、インダクタンスL1に電流が流れ、インダクタンスL1に応じて電流が増加する。ある時点でトランジスタTR1をオフ状態にすると、インダクタンスL1に逆起電力が発生し、逆向きの電流をコンデンサC1から引き込むことができる。以後、LC閉回路で、以下の式(1)により共振周波数fの共振が発生する。
【0059】
【数1】
この共振により、超音波センサS1である圧電フィルムが振動して超音波が発生する。
【0060】
図8は、トランジスタTR1のベースに入力されるパルスを示している。図8に示すように、このトランジスタTR1のオン時間が長い程、パルス幅Wが大きくなるため、インダクタンスL1に発生する逆起電力が大きくなり、振幅の大きな超音波が出力される。
【0061】
図6に示す超音波出力調整回路424は、このトランジスタTR1に与える正のパルス幅Wを、後述するように、超音波出力値P1、P2、P3に基づき、パルス幅W1、W2、W3のように設定する。ここで、パルス幅は、W1<W2<W3の関係にあるものとする。
【0062】
次に、超音波出力調整回路424について説明する。図9は、超音波出力調整回路424を説明するための図である。上述した通り、この超音波出力調整回路424は、パルス幅を設定するためのものである。図9において、符号422はメインプロセッサ、123は超音波発信回路、424は超音波出力調整回路である。
【0063】
超音波出力調整回路424は、発振器425、シフトレジスタ426、フリップフロップFF、AND回路、OR回路により構成されている。超音波出力値(例えばP1、P2、P3)毎にメインプロセッサのI/O端子を用意する。メインプロセッサ422は、超音波出力値Pが例えばP1である場合には、P1−セルをハイレベルにする。
【0064】
図10は、シフトレジスタ426からの出力パルスを示している。メインプロセッサ422より起動パルスを出力すると、フリップフロップFFの出力Qがハイレベルとなる。その後、シフトレジスタ出力(Q1、Q2、Q3)の出力タイミングでフリップフロップFFにリセットされる時間が決定される。フリップフロップFFの出力Qがローレベルになる時間がP1−セル、P2−セル、P3−セルによって変わる。
【0065】
フリップフロップFFの出力Qにより超音波発信回路123のトランジスタTR1のオンタイミングが決定される。なお、メインプロセッサ422で、トランジスタTR1に与えるパルス幅Wを決定する場合は、図9のような回路をトランジスタTR1の前段に設ける必要はない。
【0066】
次に、図6で示した受信器403の超音波受信回路131について説明する。図11は、超音波受信回路131を示す図である。図11において、符号131は超音波受信回路、432はメインプロセッサである。超音波受信回路131は、超音波受信センサS2、アンプ(AMP)436、437、ハイパスフィルタ(HPF)438、コンパレータ439、抵抗素子R2、R3、R5、R6から構成されている。ハイパスフィルタ438は抵抗素子R4、コンデンサC2から構成されている。超音波受信センサS2には、圧電フィルムを用いている。
【0067】
超音波受信センサS2の振動をアンプ436、アンプ437で増幅し、ハイパスフィルタ438にて、低周波成分をカットし、コンパレータ439にてデジタル化する。これにより、メインプロセッサ432は、受信した超音波に応じた超音波信号を取得する。
【0068】
次に、超音波の到達時間の計測方法について説明する。図12は、超音波の到達時間の計測方法について説明するための図である。メインプロセッサ432は、超音波出力の同期信号、すなわち、図12(a)に示す超音波スタートパルスを、送信器302のメインプロセッサ322から取得する。これにより、メインプロセッサ432は、超音波到達時間の計測を開始する。
【0069】
図12に示すAは、上述したコンパレータ439のしきい値を示している。図12の(b)は、超音波受信センサS2で受信され、アンプ436、437で増幅され、さらに、低周波成分がカットされた入力信号を示している。この入力信号がコンパレータ439に入力され、基準電圧を比較されて、コンパレータ439の出力端子から、図12(c)に示すようなデジタル化されたパルス信号が出力される。
【0070】
メインプロセッサ432は、パルス信号を取得することにより、図12(a)に示した超音波スタートパルスと、図12(c)に示した取得したパルス信号とに基づき、超音波到達時間TMを計測する。このように、メインプロセッサ432は、このデジタル化されたパルスが検知できるまでの時間を測定することで、超音波到達時間TMを計測することができる。
【0071】
図13は、受信器403の超音波ピーク検出回路435を説明するための図である。符号131は超音波受信回路、432はメインプロセッサ、435は超音波ピーク検出回路を示している。本実施形態では、超音波ピーク検出回路435は、A/Dコンバータにより構成されている。メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435であるA/Dコンバータから情報を受け取る。超音波受信回路131は、図11で示した構成と同一であるため、ここでは説明を省略する。
【0072】
超音波受信回路131は、超音波受信センサS2で受信した信号を、アンプ436、アンプ437で増幅し、増幅したアナログ信号をコンパレータ439でデジタル化する。超音波ピーク検出回路435は、コンパレータ439でのデジタルパルス毎にA/D変換を行う。メインプロセッサ432は、同じタイミングでA/D変換されたデジタル信号を超音波ピーク検出回路435から入力し、その値が最高値(ピーク)となるレベルを算出する。
【0073】
図14は、メインプロセッサ432が行うピーク算出フローである。メインプロセッサ432はピーク算出処理により、受信した超音波の振幅のピーク値を検出することができる。図14において、imaxは任意の値で、超音波信号が減衰するまでの時間から決定される。
【0074】
ステップS101において、メインプロセッサ432は、デジタル値Diを0に設定し、ステップS102において、超音波受信回路131のコンパレータ439からパルスが入力されたかどうかを検出する。
【0075】
ステップS103において、メインプロセッサ432は、超音波受信回路131のコンパレータ439からパルスを入力する毎に、その時のA/D変換デジタル値(Di)を超音波ピーク検出回路435から読み出し、ステップS104において、そのときのA/D変換デジタル値と一つ前のA/D変換デジタル値とを比較して、入力されたA/D変換デジタル値が大きい場合は、ステップS105において、超音波ピーク値Sと決定する。
【0076】
ステップS106において、メインプロセッサ432は、すべてのパルスを判定していないと判断した場合には、ステップS102へ戻り、上記処理を繰り返し、一方、すべてのパルスを判定したと判断した場合には、処理を終了する。
【0077】
次に、受信器403のメインプロセッサ432が行う超音波出力コントロールについて説明する。図15は、超音波出力コントロールの動作フローチャートである。図15において、Sは受信した超音波のピーク値、Sminはピーク下限判定値、Smaxはピーク上限判定値、Pは超音波出力値、P1、P2、P3は超音波出力設定値をそれぞれ示している。なお、超音波出力設定値は、P1<P2<P3の関係にあるものとする。
【0078】
ステップS201において、メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435から受け取った超音波ピーク値Sが予め設定されているピーク下限値Sminより小さい場合は、ステップS202に進む。ステップS202において、メインプロセッサ432は、送信器402が出力する超音波を大きくするために超音波出力値PをP3に決定し、受信し易い大きさの超音波出力値に設定する。ここで、P3は予め設定してある超音波出力設定値で、P1、P2、P3のような3段階の出力値の中での最大値である。
【0079】
ステップS201において、メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435から受け取った超音波ピーク値Sが予め設定されているピーク下限値Sminよりも大きい場合は、ステップS203に進む。ステップS203において、メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435から受け取った超音波ピーク値Sが予め設定したピーク上限値Smaxより大きい場合は、ステップ204に進み、超音波出力値PをP1に設定する。
【0080】
ステップS203において、メインプロセッサ432は、超音波ピーク検出回路435から受け取った超音波ピーク値Sが予め設定したピーク上限値Smaxより小さい場合、すなわち、超音波ピーク値SがSmin≦S≦Smaxの範囲にある場合は、ステップ205に進み、超音波出力値PをP2に設定する。メインプロセッサ432は、決定した超音波出力設定値P1、P2、P3Pを、ケーブル305を通して、送信器402のメインプロセッサ422に通知する。
【0081】
送信器402のメインプロセッサ422は、受信器403から超音波出力設定値P1、P2、P3を取得すると、この超音波出力設定値に基づいて、超音波出力調整回路424で次に出力する超音波の出力を調整する。第4実施形態によれば、超音波出力振幅を、数段階に分けて可変できる。なお、第4実施形態では、受信器側のメインプロセッサにより超音波出力設定値を決定するようにしているが、送信器側のメインプロセッサにより、超音波出力設定値を決定するようにしてもよい。
【0082】
(第5実施形態)
図15は、第5実施形態に係る超音波座標入力装置の超音波出力コントロールの動作フローチャートである。なお、超音波座標入力装置の構成は、第4実施形態で説明した構成と同一であるため、図6を参照しながら説明する。
【0083】
図16は、メインプロセッサ432が行う超音波出力コントロールの動作フローチャートである。図16において、Cは超音波出力の同期信号を受けてから、超音波を受信するまでの時間(カウンタ値)、Cminはカウンタ下限判定値、Cmaxカウンタ上限判定値、Pは超音波出力値をそれぞれ示している。なお、上述と同様に、P1、P2、P3は、超音波出力設定値であり、ここでは3段階に設定されている。また、超音波出力設定値は、P1<P2<P3の関係にあるものとする。
【0084】
ステップS301において、メインプロセッサ432は、カウンタ値Cが予め設定したカウンタ下限値Cminより小さい場合には、ステップS302に進む。ステップS302において、メインプロセッサ432は、送信器402の超音波出力が大きくなるように超音波出力値PをP3に設定する。
【0085】
ステップS301において、メインプロセッサ432は、カウンタ値Cが予め設定したカウンタ下限値Cminよりも大きい場合には、ステップS303に進む。ステップS303において、メインプロセッサ432は、カウント値Cが予め設定されたカウント上限値Cmaxより大きい場合には、ステップS304に進み、超音波出力値PをP1に設定する。
【0086】
ステップ303において、メインプロセッサ432は、カウント値Cが予め設定されたカウント上限値Cmaxより小さい場合には、ステップS305に進み、超音波出力値PをP2に設定して、超音波出力をコントロールする。
【0087】
第5実施形態では、受信器403のメインプロセッサ432は、送信器402から受信した超音波の伝達時間を算出する。このため、メインプロセッサ432が伝達時間算出手段に相当する。また、送信器402のメインプロセッサ422は、受信器403のメインプロセッサ432が算出した超音波伝達時間に応じて、超音波発信回路123から送信する超音波の出力を調整する。このため、メインプロセッサ422が出力調整手段に相当する。
【0088】
また、上述したように、メインプロセッサ422は、受信器403のメインプロセッサ432が算出した超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、超音波発信回路123から送信する超音波の出力を調整するようにしたので、数段階に分けて超音波出力振幅を可変できる。なお、メインプロセッサ422が超音波発信回路123から送信する超音波の出力を直接調整するようにしてもよいし、超音波出力調整回路422を介して、超音波の出力調整をするようにしてもよい。
【0089】
(第6実施形態)
図17は、第6実施形態に係る超音波座標入力装置の超音波出力周期コントロールを説明するフローチャートである。なお、超音波座標入力装置の構成は、第4実施形態で説明した構成と同一であるため、図5を参照しながら説明する。第6実施形態は、送信器402に対して、受信器403がフィードバックを行う内容として、送信器402から発信される超音波の周期をコントロールするようにしたものである。
【0090】
つまり、受信器403のメインプロセッサ432は、送信器402の移動量が大きいと判断した場合には、超音波の出力周期を短くするように送信器402へ通知することで、座標解像度を上げ、座標の正確性を向上させることができる。逆に送信器402の移動量が小さいと判断した場合には、超音波の出力周期を長くすることで座標解像度を下げ、同じような座標データを省くことで、データ量を圧縮することが可能になる。
【0091】
図17において、Cは超音波出力の同期信号を受けてから、超音波を受信するための時間(カウント値)、C1は前回受信した超音波到達時間(カウント値)、Dminは座標移動量の下限判定値、Dmaxは座標移動量の上限判定値、Tは超音波周期、T1、T2、T3は超音波周期設定値をそれぞれ示している。なお、超音波周期設定値は、3段階に設定されている。また、超音波出力設定値は、T1<T2<T3の関係にあるものとする。
【0092】
ステップS401において、受信器403のメインプロセッサ432は、前回の超音波到達時間(カウント値)C1と、今回の超音波到達時間(カウント値)Cとの差分絶対値|C1−C|が予め設定した座標移動量下限値Dminより小さい場合は、ステップS402に進み、超音波周期TをT3に設定する。なお、ここで、T3は予め設定してある超音波周期設定値の中での最長値である。
【0093】
ステップS401において、受信器403のメインプロセッサ432は、前回の超音波到達時間(カウント値)C1と、今回の超音波到達時間(カウント値)Cとの差分絶対値|C1−C|が予め設定した座標移動量下限値Dminよりも大きい場合は、ステップS403に進む。
【0094】
ステップS403において、メインプロセッサ432は、前回の超音波到達時間(カウンタ値)C1と、今回の超音波到達時間(カウンタ値)Cとの差分絶対値|C1−C|が予め設定した座標移動量上限値Dmaxより大きい場合は、ステップS404に進み、超音波周期TをT1に設定する。
【0095】
一方、ステップS303において、メインプロセッサ432は、前回の超音波到達時間(カウンタ値)C1と、今回の超音波到達時間(カウンタ値)Cとの差分絶対値|C1−C|が予め設定した座標移動量上限値Dmaxよりも小さい場合、すなわち、差分絶対値|C1−C|がDmin≦|C1−C|≦Dmaxの範囲にある場合は、超音波周期TをT2に設定する。
【0096】
メインプロセッサ432は、超音波周期設定値T1、T2、T3を、ケーブル305を介して、送信器402のメインプロセッサ422へ通知する。メインプロセッサ432は、次に、出力する超音波の周期が設定される。
【0097】
第6実施形態では、メインプロセッサ422は、受信器403のメインプロセッサ432が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の発信周期を調整する。従って、メインプロセッサ422が周期調整手段に相当する。
【0098】
(第7実施形態)
次に、第7実施形態に係る送信器について説明する。図18は、第7実施形態に係る送信器の機構的構造について説明するための図である。図19に示すように、第7実施形態に係る送信器501は、ペン型になっている。符号502は本体部、503はヘッド部、504はケーブル、505はペン先、506は超音波出力センサをそれぞれ示している。
【0099】
第7実施形態に係る送信器501では、ユーザが操作する場合でも、送信器501と受信器を結ぶケーブル504がねじれない工夫がされている。送信器501は、本体部502とヘッド部503は別パーツとなっており、ヘッド部503の中心を軸として、本体部502が回転できる機構になっている。
【0100】
図19は、第7実施形態に係る送信器501の分解図である。図20は、第7実施形態に係る送信器501の断面図である。図19及び図20において、符号507は上接点、508はヘッド軸、509は下接点、510バネ、511はビスをそれぞれ示している。ヘッド部503には、ケーブル504からの信号を本体部502に伝えるための上接点507があり、本体部502の下接点509と接触する形になっている。ヘッド部503と本体部502はヘッド軸508を本体部502に通し、バネ510とビス511で接続する構造である。
【0101】
第7実施形態に係る送信器によれば、送信器501は、ヘッド部503の軸をもとに本体502が回転可能な構成であるため、ケーブル504のねじれを防止するができる。
【0102】
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信器及び受信器間で双方向の通信が可能な超音波座標入力装置を提供できる。また、超音波の出力を調整できる超音波座標入力装置及び超音波座標入力方法を提供できる。
【0104】
【図面の簡単な説明】
【図1】特許文献1記載の超音波座標入力装置を説明するための図である。
【図2】従来の他の超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図3】第1実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図4】第2実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図5】第3実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図6】第4実施形態に係る超音波座標入力装置のブロック構成図である。
【図7】超音波発信回路の回路図を示している。
【図8】トランジスタTR1のベースに入力されるパルスを示している。
【図9】超音波出力調整回路を示す図である。
【図10】フリップフロップFFからの出力パルスを示している。
【図11】超音波受信回路を示す図である。
【図12】超音波到達時間計測方法について説明するための図である。
【図13】超音波ピーク検出回路を説明するための図である。
【図14】メインプロセッサが行うピーク算出フローである。
【図15】超音波出力コントロールの動作フローチャートである。
【図16】メインプロセッサが行う超音波出力コントロールの動作フローチャートである。
【図17】第6実施形態に係る超音波座標入力装置の超音波出力周期コントロールを説明するフローチャートである。
【図18】第7実施形態に係る送信器の機構的構造について説明するための図である。
【図19】第7実施形態に係る送信器の分解図である。
【図20】第7実施形態に係る送信器の断面図である。
【符号の説明】
101、201、301、401 超音波座標入力装置
102、202、302、402 送信器
103、203、303、403 受信器
105、305 ケーブル
121 電源部
122、322、422 メインプロセッサ
123 超音波発信回路
131 超音波受信回路
132、332、432 メインプロセッサ
133、233 電源部
134 ホストI/F回路
424 超音波出力調整回路
435 超音波ピーク検出回路
Claims (20)
- 超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、
前記送信器は、前記受信器との間で双方向通信を行う通信線を介して前記受信器に接続されていることを特徴とする超音波座標入力装置。 - 前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出手段を有し、
前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする請求項1記載の超音波座標入力装置。 - 前記出力調整手段は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、送信する超音波の出力を調整することを特徴とする請求項2記載の超音波座標入力装置。
- 前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の発信周期を調整する周期調整手段を有することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の超音波座標入力装置。
- 前記周期調整手段は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に対応した超音波周期パターンに従って、送信する超音波の発信周期を調整することを特徴とする請求項4記載の超音波座標入力装置。
- 前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の振幅を検出する超音波検出手段を有し、
前記送信器は、前記超音波検出手段が検出した超音波振幅に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする請求項1記載の超音波座標入力装置。 - 前記出力調整手段は、前記超音波検出手段が検出した超音波振幅に対応した超音波振幅パターンに従って、送信する超音波の出力を調整することを特徴とする請求項6記載の超音波座標入力装置。
- 超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、
前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の受信状態を前記送信器に通知する手段を有し、
前記送信器は、前記手段から取得した超音波の受信状態に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする超音波座標入力装置。 - 超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、
前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出手段を有し、
前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする超音波座標入力装置。 - 超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、
前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出手段を有し、
前記送信器は、前記伝達時間算出手段が算出した超音波伝達時間に応じて、送信する超音波の発信周期を調整する周期調整手段を有することを特徴とする超音波座標入力装置。 - 超音波を送信する送信器と、前記送信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する手段を備えた受信器と、を有する超音波座標入力装置において、
前記受信器は、前記送信器から受信する超音波の振幅を検出する超音波検出手段を有し、
前記送信器は、前記超音波検出手段が検出した超音波の振幅に応じて、送信する超音波の出力を調整する出力調整手段を有することを特徴とする超音波座標入力装置。 - 前記送信器は、超音波出力の同期信号を伝達する信号線を介して前記受信器に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の超音波座標入力装置。
- 前記受信器は、前記送信器へ電源を供給する電源部を備え、
前記送信器は、電源線を介して前記送信器の電源部に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の超音波座標入力装置。 - 前記送信器は、本体と、ケーブルが固定されたヘッド部とを備え、前記ヘッド部の軸をもとに前記本体が回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の超音波座標入力装置。
- 超音波を送信する送信器と受信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する超音波座標入力方法において、
前記送信器から受信する超音波の伝達時間を算出する伝達時間算出段階と、
前記伝達時間算出段階で算出した超音波伝達時間に応じて、前記送信器から送信する超音波の出力を調整する出力調整段階とを有することを特徴とする超音波座標入力方法。 - 前記出力調整段階は、前記伝達時間算出段階で算出した超音波伝達時間に対応した超音波出力振幅パターンに従って、前記送信器から送信する超音波の出力を調整することを特徴とする請求項15記載の超音波座標入力方法。
- 前記超音波座標入力方法は更に、前記伝達時間算出手段で算出した超音波伝達時間に応じて、前記送信器から送信する超音波の発信周期を調整する周期調整段階を有することを特徴とする請求項15又は請求項16記載の超音波座標入力方法。
- 前記周期調整段階は、前記伝達時間算出段階で算出した超音波伝達時間に対応した超音波周期パターンに従って、前記送信器から送信する超音波の発信周期を調整することを特徴とする請求項17記載の超音波座標入力方法。
- 超音波を送信する送信器と受信器との間で同期を取りながら前記送信器から受信した超音波信号に基づいて、前記送信器による指示位置を特定する超音波座標入力方法において、
前記送信器から受信する超音波の振幅を検出する超音波検出段階と、
前記超音波検出段階で検出した超音波振幅に応じて、前記送信器から送信する超音波の出力を調整する出力調整段階とを有することを特徴とする超音波座標入力方法。 - 前記出力調整段階は、前記超音波検出段階で検出した超音波振幅に対応した超音波振幅パターンに従って、前記送信器から送信する超音波の出力を調整することを特徴とする請求項19記載の超音波座標入力方法。
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