JP2002535867A - ターボ符号化のためのブロック・インターリーブ - Google Patents

ターボ符号化のためのブロック・インターリーブ

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Abstract

(57)【要約】 インターリーブ装置は、サイズNの到着するデータフレームを受け取る。インターリーブ装置は、N X Nの索引配列Iによってフレームの要素を索引付けする。つぎに,インターリーブ装置は、索引配列の行の順序を変えることによって効果的にデータを配列しなおす(データの順序を変える)。(jによって索引付けされる)各行の(kによって索引付けされる)列の順序を変えるために、インターリーブ装置は、式I(j,k)=I(j,(α・k + β)modP)を使用する。Pは少なくともNに等しく、βは各行ごとに変わってもよい定数であり、各αはPに対して素の数である。順序変更の後、インターリーブ装置は、受け取ったのとは異なる順序でデータを出力する(たとえば、行ごとに順次受け取り、列ごとに順次出力する)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は全般に通信システムに関し、より詳細には、符号変調を行なうための
インターリーブに関する。
【0002】 符号化変調として知られる、通信チャネルを符号化する技術は、モデムや無線
通信システムなどの電子通信システムのビットエラーレイト(BER)を改善す
ることが分かっている。加法的白色ガウス雑音(AWGN)またはフェーディン
グを特徴とする「ランダムエラー」チャネルに対して、ターボ符号化変調は、実
際的でパワー効率がよくバンド幅効率のよい変調方法であることが判明している
。このようなランダムエラー・チャネルは、たとえば、符号分割多重接続(CD
MA)環境において見られる。CDMA環境の容量は、実働の信号対ノイズ比に
よるので、性能が改善されれば、容量がより大きくなる。
【0003】 ターボ符号化装置を非常に有効なものとする性質は、当初の受信または送信デ
ータフレームが第2の符号化装置に入力される前に、その順序を変えるインター
リーブ装置である。順序を変えることは、一つまたは複数のランダム化アルゴリ
ズムに基いて信号の部分をランダム化することによって完成される。順序を変え
たデータフレームを当初のデータフレームと組み合わせると、AWGNおよびフ
ェーディング・チャネルにおいて低BERを達成することが示された。インター
リーブ・プロセスはデータの多様性を増加し、変調されたシンボルが伝送中に変
化しても、該エラーは、復号装置中のエラー修正アルゴリズムを使用して回復可
能となるようにする。
【0004】 従来のインターリーブ装置は、伝送すべき信号点を収集し、配列に組み立てる
。ここで、配列は、行ごとに順次埋められる。所定の数の信号点が組み立てられ
ると、送信用に配列の列を順次読み取ることによって、インターリーブ装置は空
にされる。結果として、当初の信号点の流れにおいて互いに近接していた、配列
の同一行の複数の信号点は、配列の行の数に等しい信号点の数だけ離れる。理想
的には、列と行の数は、伝送後に相互に依存する信号点がチャネルに対するエラ
ーバーストの予想長さよりも離れるように選択される。
【0005】 非均一インターリーブによって、データの「最大拡散」および出力シーケンス
の「最大無秩序」が達成される。二つのコンボリューション符号化装置によって
導入された冗長度は、ターボ符号化装置の出力順序においてより均一に拡散され
る。最小距離は、均一インターリーブに対するよりも、ずっと高い値へ増加され
る。非均一インターリーブに対して常に問題となるのは、十分な「非均一性」を
達成し、実時間要求を伴う応用に対する使用を限定する遅延補償を最小としなが
ら、非均一インターリーブをどのようにして実用的に実現するかである。
【0006】 効果的なインターリーブ装置を見つけることは、第三世代CDMA標準作業に
おける最新の主題である。フレームサイズが無限に近づくにつれて、最も効果的
なインターリーブ装置はランダムなインターリーブ装置であることが確定し、一
般に合意されている。しかしながら、有限のフレームサイズに対しては、最も効
果的なインターリーブ装置についての判断は、なお議論の余地がある。
【0007】 したがって、有限のフレームサイズに対して非均一性を改善する、符号をイン
ターリーブするシステムおよび方法に対する要望が存在する。
【0008】 また、実現するのが比較的簡単な、上記の符号をインターリーブするシステム
および方法に対する要望も存在する。
【0009】 このように、有限のフレームサイズに対して非均一性を改善する、符号をイン
ターリーブするシステムおよび方法を提供することが本発明の目的である。
【0010】 実現するのが比較的簡単な、符号をインターリーブするシステムおよび方法を
提供することも本発明の目的である。
【0011】 本発明の上記の目的および他の目的は、以下の説明から当業者に明らかである
【0012】 上記の目的および他の目的は、予め決められたサイズを有し、部分からなるデ
ータフレームをインターリーブする本発明によって達成される。本発明の一実施
形態は、これらのデータフレームをインターリーブするインターリーブ装置を含
む。インターリーブ装置は、受け取ったデータフレームを、行と列に編成された
配列として記憶するように構成された入力メモリと、入力メモリへ接続され、式 D(j,k)=D(j,(α・k + β)modP) にしたがって、受け取ったデータの順序を変えるプロセッサと、プロセッサと電
気的に通信し、データフレームの順序を変えたものを記憶するように構成された
ワーキング・メモリとを含む。上記の式の要素は以下のとおりである。Dはデー
タフレームであり、jおよびkは、データフレームにおいて、それぞれ、行およ
び列に対する索引であり、αおよびβは、現在の行にしたがって選択された定数
の組であり、Pと各αとは、互いに素の数である。(「互いに素の数」は,1
以外の公約数を持たない一組の数を意味する。互いに素の数のメンバーは,それ
自身,素数である必要はない。)
【0013】 本発明の別の実施形態は,データフレームを記憶し,NとNとの積は少な
くともNに等しいとして,N X Nの索引配列Iによってデータフレーム
を索引付けする方法を含む。索引配列の要素は,データフレームの要素の位置を
示す。データフレーム要素は,任意の都合のよい方法で記憶されてよく,配列と
して編成される必要はない。本方法は,Iは索引配列であり、jおよびkは、索
引配列において、それぞれ、行および列に対する索引であり、αおよびβは、現
在の行にしたがって選択された定数の組であり、Pと各αとは、互いに素の数
であるとして、 I(j,k)=I(j,(α・k + β)modP) にしたがって、配列Iの順序を変えるステップをさらに含む。順序を変えた索引
配列Iによって索引付けされるので、データフレームの順序は効果的に変えられ
る。
【0014】 さらに,本発明の別の実施形態は,データフレームを記憶し,NとNとの
積は少なくともNに等しいとして,N X Nの索引配列Iを記憶するため
の記憶装置を含むインターリーブ装置を含む。索引配列の要素は,データフレー
ムの要素の位置を示す。データフレーム要素は,任意の都合のよい方法で記憶さ
れてよく,配列として編成される必要はない。インターリーブ装置は,Iは索引
配列であり、jおよびkは、索引配列において、それぞれ、行および列に対する
索引であり、αおよびβは、現在の行にしたがって選択された定数の組であり、
Pと各αとは、互いに素の数であるとして、 I(j,k)=I(j,(α・k + β)modP) にしたがって、配列Iの順序を変える順序変更装置をさらに含む。順序を変えた
索引配列Iによって索引付けされるので、データフレームの順序は効果的に変え
られる。
【0015】 本発明は,明らかにされた実施形態および実施例と関連して以下に説明される
。しかしながら,本発明の範囲からはずれることなく,種々の変更,追加および
削除をない得ることは当業者に明白である。
【0016】 本発明は図面と関連付けて、例示的な実施形態の以下の詳細な説明を参照する
ことによってより明白に理解される。
【0017】 図1は従来のターボ符号化装置を示す。図示のように、従来のターボ符号化装
置は、2台の符号化装置20とインターリーブ装置100とを含む。本発明によ
るインターリーブ装置100は、サイズNの到着データフレームを受け取る。こ
こで、Nは、ビットの数、バイトの数、またはフレームがそれへ分割される他の
部分の数であり、これらはフレーム要素とみなされる。インターリーブ装置10
0は、N個のフレーム要素を、行のような一組のデータへ分離する。つぎに、イ
ンターリーブ装置は、各組(行)のデータを擬似ランダムに配置しなおす(順序
を変える)。インターリーブ装置100は、種々の組のデータを配置しなおすた
めに種々の方法を使用することができる。しかしながら、当業者は、発明の範囲
からはずれることなく、一つまたは複数の組について、一つまたは複数の方法を
利用しなおすことができる。各組のデータの順序を変えた後に、インターリーブ
装置は、受け取ったのとは異なる順序でデータを出力する。
【0018】 インターリーブ装置100は、NxN=NであるサイズNxNの配列
の形でデータフレーム110を記憶することができる。図3に示した例は、フレ
ーム要素00(FE00)からFE17(N=18)と表示された、18個の要
素を備えるデータフレーム110を記憶するための6列(N=6)の3行(N =3)を備える配列350を示す。本例は好ましい方法であるが、本発明にし
たがって一つまたは複数のより小さなファイルが操作され、より小さなファイル
の各々からの結果が後で組み合わされるように、配列が、NxNはNの部分
であるように設計されてもよい。
【0019】 本発明にしたがって配列350の順序を変えるために、配列350の各行jは
、以下の式にしたがって各行の列kの順序を変えるように、個別に操作される。
【0020】 D(j,k)=D(j,(α・k + β)modP) ここで、jおよびkは、それぞれ、配列350における行および列の索引であり
、Pは、N以上の数であり、αjとPとは互いに素の数(一方または双方は、
素数でなくてもよいが、唯一の公約数が1である)であり、βjは定数であり、
各行に関連した値である。
【0021】 全ての行のデータの順序を変えると、新しい配列が列ごとに読み出される。ま
た、行の順序を変えると、(必要ではないが)データを出力する前に列によって
グループ化されたデータの順序を変えることもできる。行と列の双方の順序を変
える場合には、行、列または双方の順序を、本発明にしたがって変えることがで
きる。たとえば、行索引jの2進表現中のビットの位置を変えることによって、
配列の行の位置を変えることもできる。(たとえば、4行の配列において、この
機構の下に、第2行と第3行との位置が変わる。)行と列の両方ではなく、いず
れかを、別の方法にしたがって順序を変えることもできる。列ごとにデータを記
憶し、列におけるデータの各組の順序を変え、結果を行ごとに読み出すように、
本発明の範囲からはずれずに本システムを構成しなおすことができることは、当
業者は理解する。
【0022】 上述のインターリーブの方法は、整数論に基いており、ソフトウェアまたはハ
ードウェアまたは双方(すなわち、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログ
ラマブル論理配列(PLA)、または他の適当な論理装置)によって実現される
。また、単一の擬似ランダム系列発生装置(すなわち、m系列、M系列、Gol
d系列、Kasami系列など)をインターリブ装置として使用することができ
る。
【0023】 図3に示した例では、Pとして選択された値は6であり、全3行に対してαの
値は5であり、3行のそれぞれに対してβの値は、1,2および3である。(こ
れらの数字は単に例示的なものである。別の順序変えの結果を達成するために、
他の数字を選ぶことができる。)上述のように、αの値(5)は、それぞれ、P
の値(6)に対して互いに素の数である。
【0024】 配列D350の行0を配列D360の行0へ順序を変えるために、指定した
値によって指定した式を以下の様に計算する。
【0025】 D(0,0) =D(0,(5・0 + 1)mod6) =D(0,(1)mod6) =D(0,1) =FE01 D(0,1) =D(0,(5・1 + 1)mod6) =D(0,(6)mod6) =D(0,0) =FE00 D(0,2) =D(0,(5・2 + 1)mod6) =D(0,(11)mod6) =D(0,5) =FE05 D(0,3) =D(0,(5・3 + 1)mod6) =D(0,(16)mod6) =D(0,4) =FE04 D(0,4) =D(0,(5・4 + 1)mod6) =D(0,(21)mod6) =D(0,3) =FE03 D(0,5) =D(0,(5・5 + 1)mod6) =D(0,(26)mod6) =D(0,2) =FE02 したがって、行0は、FE01,FE00,FE05,FE04,FE03,FE0
2となる。
【0026】 行1に対して式は、以下の様になる。 D(1,0) =D(1,(5・0 + 2)mod6) =D(1,(2)mod6) =D(1,2) =FE08 D(1,1) =D(1,(5・1 + 2)mod6) =D(1,(7)mod6) =D(1,1) =FE07 D(1,2) =D(1,(5・2 + 2)mod6) =D(1,(12)mod6) =D(1,0) =FE06 D(1,3) =D(1,(5・3 + 2)mod6) =D(1,(17)mod6) =D(1,5) =FE11 D(1,4) =D(1,(5・4 + 2)mod6) =D(1,(22)mod6) =D(1,4) =FE10 D(1,5) =D(1,(5・5 + 2)mod6) =D(1,(27)mod6) =D(1,3) =FE09 このように、行1はFE08,FE07,FE06,FE11,FE10,FE09
となる。
【0027】 行2に対して、式は以下の様になる。 D(2,0) =D(2,(5・0 + 3)mod6) =D(2,(3)mod6) =D(2,3) =FE15 D(2,1) =D(2,(5・1 + 3)mod6) =D(2,(8)mod6) =D(2,2) =FE14 D(2,2) =D(2,(5・2 + 3)mod6) =D(2,(13)mod6) =D(2,1) =FE13 D(2,3) =D(2,(5・3 + 3)mod6) =D(2,(18)mod6) =D(2,0) =FE12 D(2,4) =D(2,(5・4 + 3)mod6) =D(2,(23)mod6) =D(2,5) =FE17 D(1,5) =D(2,(5・5 + 3)mod6) =D(2,(28)mod6) =D(2,4) =FE16 このように、行1はFE15,FE14,FE13,FE12,FE17,FE16
となる。順序を変えたデータフレームは、図3に示す配列D360に含まれる
。配列を列ごとに出力すると、配列要素は、以下の順序で出力される。
【0028】 1,8,15,0,7,14,5,6,13,4,11,12,3,10,1
7,2,9,16
【0029】 本発明の代替実施において、データフレーム110は、連続的な記憶場所へ、
配列またはマトリクスとしてではなく、記憶され、別個の索引配列がデータフレ
ームの要素を索引付けするために記憶され、索引配列は、本発明の式にしたがっ
て順序を変えられ、データフレームは、順序を変えられた索引配列によって索引
付けされて出力される。
【0030】 図4は、長さが32個の要素である記憶のブロック400を示す。したがって
、開始の記憶場所からのオフセットは0から31である。データフレーム110
は、本例では、22個の要素の長さであり、要素FE00からFE22を含み、
ブロック400内のオフセット場所00から21を占める。ブロック400のオ
フセット場所22から31は、不知の内容を含む。22個の要素のフレーム長さ
は単に例示であり、他の長さを選択することができる。また、連続的な場所にフ
レーム要素を記憶することは例示的であり、非連続的な場所を使用することもで
きる。
【0031】 図5は、記憶ブロック400を索引付けするための索引配列I550を示す。
索引配列は、それぞれ8列の4行(N=4、N=8、N=N・N=32
)として編成される。初期の内容は、図5に示されるように順次配列I550に
満たされる。このように順次初期化することは、データフレーム110を行ごと
に読み込むのと同様の効果をもたらす。
【0032】 索引配列は、以下の式にしたがって順序を変えられる。 I(j,k)=I(j,(α・k + β)modP) ここで、αは1,3,5,7であり、βは0,0,0,0であり、Pは8であ
る。
【0033】 上述の数字は例示的なものであり、Pは少なくともNに等しく、αの各々の
値は選択されたPの値に対して互いに素の数であるという条件が認められる限り
、他の数字を選択することができる。
【0034】 上記の式を行2の列に適用すると、以下の様になる。 I(2,0) =D(2,(5・0)mod8) =D(2,(0)mod8) =D(2,0) =16 I(2,1) =D(2,(5・1)mod8) =D(2,(5)mod8) =D(2,5) =21 I(2,2) =D(2,(5・2)mod8) =D(2,(10)mod8) =D(2,2) =18 I(2,3) =D(2,(5・3)mod8) =D(2,(15)mod8) =D(2,7) =23 I(2,4) =D(2,(5・4)mod8) =D(2,(20)mod8) =D(2,4) =20 I(2,5) =D(2,(5・5)mod8) =D(2,(25)mod8) =D(2,1) =17 I(2,6) =D(2,(5・6)mod8) =D(2,(30)mod8) =D(2,6) =22 I(2,7) =D(2,(5・7)mod8) =D(2,(35)mod8) =D(2,3) =19 行0,1および3に同等に上記の式を適用すると、図5に示される順序を変えた
索引配列I560が作成される。
【0035】 データフレーム110は、記憶ブロック400から読み出され、順序を変えた
索引配列I560に指定された順序で、列ごとに出力される。記憶場所は以下
のオフセット順序で出力される。
【0036】 0,8,16,24,1,11,21,31,2,14,18,30,3,9
,23,29,4,12,20,28,5,15,17,27,6,10,22
,26,7,13,19,25 しかし、例ではフレーム長さは22個の要素であり、ブロック400内のオフセ
ット場所22から31は、データフレームの部分ではないと仮定している。した
がって、データフレームを出力するときに、22の長さまで縮小するか切り捨て
る。すなわち、21より大きなオフセット場所は無視される。このように、デー
タフレームは以下の要素の順序で出力される。
【0037】 0,8,16,1,11,21,2,14,18,3,9,4,12,20,
5,15,17,6,10,7,13,19
【0038】 本発明の一態様によれば、配列の行は、出力前に、たとえば、行索引jの2進
表現におけるビットを逆転させて、位置を変えてもよい。
【0039】 本発明のインターリーブ装置100を実現するのに多数の異なる方法がある。
図2は、インターリーブ装置100がデータフレーム110を受け取り記憶する
ための入力メモリ300を含む本発明の実施形態を示す。このメモリ300は、
シフト・レジスタ、RAMなどを含んでもよい。また、インターリーブ装置10
0は、RAM,シフト・レジスタなどを含んでもよいワーキング・メモリ310
を含んでもよい。インターリーブ装置は、上記の式にしたがって実時間でI(j
,k)を処理するか、既に記憶された、I(j,k)の結果を含むテーブルへア
クセスするように構成されたプロセッサ320(たとえば、マイクロプロセッサ
、ASICなど)を含む。当業者は、メモリ300とメモリ310は同一のメモ
リであっても、別個のメモリであってもよいことを理解できる。
【0040】 I(j,k)を実時間で決定するには、索引配列の第1行の順序を変え、順序
を変えた索引に対応するバイトがワーキング・メモリへ記憶される。その後、次
の行の順序を変えて記憶し、全ての行の順序を変えて記憶するまで同様の処理を
行なう。複数の行の順序を変えることは順次行なっても、並列に行なってもよい
【0041】 順序を変えたI(j,k)が実時間で決定されても、ルックアップによって決
定されても、データは多数の異なる方法でワーキング・メモリへ記憶され得る。
入力メモリから、順序を変えた索引配列と同じ順番でデータを選択し(すなわち
、入力メモリを順序変え機能によって索引付けし)、そのデータをワーキング・
メモリにおいて、連続した利用可能なメモリ場所へ配置することによって、記憶
することができる。入力メモリへ記憶された順序でバイトを選択し(すなわち、
FIFO、先入れ先出し)、ワーキング・メモリにおいて、順序を変えたI(j
,k)によって決定された場所へ直接そのバイトを記憶する(すなわち、ワーキ
ング・メモリを順序変え機能によって索引付けする)ことによって記憶してもよ
い。この処理が行われたら、データは、順序を変えた索引配列に基いて列ごとに
ワーキング・メモリから読み出される。上述のように、データをワーキング・メ
モリに記憶した後、異なる結果を達成するために、行よりも列に基いて、さらに
別の順序変えを行なうこともできる。
【0042】 システムが十分に高速であれば、メモリの内の一つを除去し、データ要素を受
け取ると、実時間またはテーブル・ルックアップによって、順序変えした索引配
列に対応する順序で、ワーキング・メモリへ配置することもできる。
【0043】 開示したインターリーブ装置は、既存のターボ符号構造に対応している。本イ
ンターリーブ装置は、システムを複雑にすることなく、優れた性能を提供する。
【0044】 さらに、当業者は、インターリーブされたデータフレームを復号するためにイ
ンターリーブ解除装置を使用できることを理解する。ターボ符号を復号するのに
使用されるインターリーブ解除装置の構成は、従来技術でよく知られている。イ
ンターリーブ解除装置自体については、本明細書ではこれ以上説明しない。しか
しながら、実施形態に対応するインターリーブ解除装置は、上述の順序変えした
シーケンスを使用して構成することができる。
【0045】 上述の実施形態は、CDMAシステムで見られるようなターボ符号化装置であ
るが、本発明の実施はそれに限定されず、本発明は、任意の通信システムの任意
の型のインターリーブ装置およびインターリーブ解除装置に実施することができ
ることを当業者は理解する。
【0046】 これまでの説明によって明らかになったことの中で、本発明は、上記の目的を
効率的に達成することが分かる。特に、本発明は、実施をできるだけ複雑にする
ことなく、有限長の符号をインターリーブする、改良された装置および方法を提
供する。
【0047】 本発明の範囲からはずれることなく、上記の構成および上記の操作のシーケン
スを変更することができることが分かる。したがって、上記の説明に含まれ、ま
たは添付の図面に示された全ての事項は、限定の意味ではなく例示として解釈す
べきである。
【0048】 また、特許請求の範囲は、本明細書で説明した本発明の包括的な特徴および特
定の特徴の全てをカバーし、本発明の範囲の全ての記述は、言語の問題として、
特許請求の範囲に含まれることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のターボ符号化装置の図を示す。
【図2】図1に示したインターリーブ装置のブロック図を示す。
【図3】データフレームを含む配列とその配列の順序変更を示す。
【図4】連続的な記憶場所に記憶されたデータフレームを示す。
【図5】図4に示したデータフレームを索引付けするための索引配列とその
索引配列の順序変換を示す。
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Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データのフレームの要素をインターリーブする方法であって
    、 0,1,・・・N−1と数えられるN個の行と、0,1,・・・N−1
    と数えられるN個の列とを含み、NとNは、1より大きな正の整数である
    配列Dとして、複数の要素を含むデータのフレームを記憶するステップと、 jは配列DおよびDの行を通じての索引であり、kは配列DおよびDの列
    を通じての索引であり、αおよびβは、各行jについて予め決定された整数
    であり、Pは少なくともNに等しい整数であり、各αは、Pに対して互いに
    素の数であるとして、 D(j,k)=D(j,(α・k + β)modP) にしたがって、配列Dの順序を変えて、配列Dとするステップを含む方法。
  2. 【請求項2】 配列Dの前記要素が第1の順序にしたがって記憶され、配列
    の前記要素が第2の順序にしたがって出力される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 配列Dの要素が行ごとに記憶され、配列Dの要素が列ごと
    に出力される請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 配列Dを出力するステップをさらに含み、NとNの積
    はフレームにおける要素の数よりも大きく、出力中に、フレームにおける要素の
    数までフレームが縮小される請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 データのフレームの要素をインターリーブする方法であって
    、 0,1,・・・N−1と数えられるN個の行と、0,1,・・・N−1
    と数えられるN個の列とを含み、NとNは、1より大きな正の整数である
    索引配列Iを作成し、記憶するステップと、 データのフレームの要素を、複数の記憶場所の各々へ記憶するステップと、 フレーム要素の対応する場所を示す値を、配列Iの行ごとの連続した位置に記
    憶するステップと、 jは配列IおよびIの行を通じての索引であり、kは配列IおよびIの列
    を通じての索引であり、αおよびβは、各行jについて予め決定された整数
    であり、Pは少なくともNに等しい整数であり、各αは、Pに対して互いに
    素の数であるとして、 I(j,k)=I(j,(α・k + β)modP) にしたがって、配列Iの順序を変えて、配列Iとし、それによって、配列I によって索引付けされながらデータのフレームが効果的に順序を変えられるステ
    ップと含む方法。
  6. 【請求項6】 前記順序を変えた配列Iにしたがって、前記記憶した要素
    の順序を変えるステップをさらに含む請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 データのフレームの前記要素が、配列Iの項目によって索
    引付けされながら、行ごと以外のやり方で出力される請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 データのフレームの要素が、配列Iの項目によって索引付
    けされながら、列ごとに出力される請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 配列Iの順序を変えるステップの前に、配列Iの行の位置を
    変えるステップを含む請求項5に記載の方法。
  10. 【請求項10】 Nは4に、Nは8に、Pは8に等しく、αの値は、
    各行ごとに異なり、1,3,5および7からなるグループから選択される請求項
    5に記載の方法。
  11. 【請求項11】 αの値は、j=0,1,2および3に対して、それぞれ
    、1,3,5および7である請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 αの値は、j=0,1,2および3に対して、それぞれ
    、1,5,3および7である請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 βの全ての値は0である請求項5に記載の方法。
  14. 【請求項14】 βの少なくとも二つの値が同じである請求項5に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 βの全ての値は0である請求項11に記載の方法。
  16. 【請求項16】 βの全ての値は0である請求項12に記載の方法。
  17. 【請求項17】 データのフレームを出力するステップをさらに含み、N とNの積はデータのフレームにおける要素の数よりも大きく、出力中に、デー
    タのフレームにおける要素の数までデータのフレームが縮小される請求項5に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 データのフレームの要素をインターリーブするインターリ
    ーブ装置であって、 0,1,・・・N−1と数えられるN個の行と、0,1,・・・N−1
    と数えられるN個の列とを含み、NとNは、1より大きな正の整数である
    配列Dとして、複数の要素を含むデータのフレームを記憶する記憶手段と、 jは配列DおよびDの行を通じての索引であり、kは配列DおよびDの列
    を通じての索引であり、αおよびβは、各行jについて予め決定された整数
    であり、Pは少なくともNに等しい整数であり、各αは、Pに対して互いに
    素の数であるとして、 D(j,k)=D(j,(α・k + β)modP) にしたがって、配列Dの順序を変えて、配列Dとする順序変更手段とを含む装
    置。
  19. 【請求項19】 配列Dの前記要素を第1の順序にしたがって記憶するため
    の手段と、配列Dの前記要素を第2の順序にしたがって出力するための手段と
    を含む請求項18に記載のインターリーブ装置。
  20. 【請求項20】 配列Dの前記要素を記憶するための前記手段が行ごとに記
    憶し、配列Dの要素を出力するための前記段が列ごとに出力する請求項19に
    記載のインターリーブ装置。
  21. 【請求項21】 前記配列Dを出力し、NとNの積がフレームにおけ
    る要素の数よりも大きいときに、フレームにおける要素の数まで前記配列D
    縮小するための手段を含む請求項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】 データのフレームの要素をインターリーブするインターリ
    ーブ装置であって、 0,1,・・・N−1と数えられるN個の行と、0,1,・・・N−1
    と数えられるN個の列とを含み、NとNは、1より大きな正の整数である
    索引配列Iを記憶するための手段と、 データのフレームを受け取り、該データのフレームの要素を、複数の記憶場所
    の各々へ記憶するための手段と、 フレーム要素の対応する場所を示す値を、配列Iの行ごとの連続した位置に記
    憶するための手段と、 jは配列IおよびIの行を通じての索引であり、kは配列IおよびIの列
    を通じての索引であり、αおよびβは、各行jについて予め決定された整数
    であり、Pは少なくともNに等しい整数であり、各αは、Pに対して互いに
    素の数であるとして、 I(j,k)=I(j,(α・k + β)modP) にしたがって、配列Iの順序を変えて、配列Iとし、それによって、配列I によって索引付けされながらデータのフレームが効果的に順序を変えられる順序
    変更手段とを含む装置。
  23. 【請求項23】 前記順序を変えた索引配列Iにしたがって、前記記憶し
    た要素の順序を変えるための手段をさらに含む請求項22に記載のインターリー
    ブ装置。
  24. 【請求項24】 フレーム要素を、配列Iの項目によって索引付けしなが
    ら、行ごと以外のやり方で出力するための手段を含む請求項22に記載のインタ
    ーリーブ装置。
  25. 【請求項25】 フレーム要素を、配列Iの項目によって索引付けしなが
    ら、列ごとに出力するための手段を含む請求項24に記載のインターリーブ装置
  26. 【請求項26】 NとNの積がフレームにおける要素の数よりも大きく
    、出力するための手段によって、フレームにおける要素の数までフレームが縮小
    される請求項22に記載のインターリーブ装置。
  27. 【請求項27】 データのフレームの要素をインターリーブするインターリ
    ーブ装置であって、 0,1,・・・N−1と数えられるN個の行と、0,1,・・・N−1
    と数えられるN個の列とを含み、NとNは、1より大きな正の整数である
    配列Dとして、複数の要素を含む、受け取ったデータのフレームを記憶するため
    の入力メモリと、 jは配列DおよびDの行を通じての索引であり、kは配列DおよびDの列
    を通じての索引であり、αおよびβは、各行jについて予め決定された整数
    であり、Pは少なくともNに等しい整数であり、各αは、Pに対して互いに
    素の数であるとして、 D(j,k)=D(j,(α・k + β)modP) にしたがって、配列Dの順序を変えて、配列Dとするための、前記入力メモリ
    へ結合されたプロセッサと、 前記プロセッサへ結合され、順序を変えた配列Dを記憶するように構成され
    たワーキング・メモリとを含む装置。
  28. 【請求項28】 前記入力メモリが、配列Dの前記要素を第1の順序にした
    がって記憶し、前記ワーキング・メモリが、配列Dの前記要素を第2の順序に
    したがって出力する請求項27に記載のインターリーブ装置。
  29. 【請求項29】 前記入力メモリが、配列Dの要素を行ごとに記憶し、前記
    ワーキング・メモリが、配列Dの要素を列ごとに出力する請求項28に記載の
    インターリーブ装置。
  30. 【請求項30】 前記ワーキング・メモリが、NとNの積がフレームに
    おける要素の数よりも大きいときに、フレームにおける要素の数まで前記配列D を縮小する請求項27に記載の方法。
  31. 【請求項31】 データのフレームの要素をインターリーブするインターリ
    ーブ装置であって、 0,1,・・・N−1と数えられるN個の行と、0,1,・・・N−1
    と数えられるN個の列とを含み、NとNは、1より大きな正の整数である
    索引配列Iを記憶し、また、受け取ったデータのフレームの要素を複数の記憶場
    所の各々へ記憶するためのメモリと、 フレーム要素の対応する場所を示す値を、配列Iの行ごとの連続した位置に記
    憶するための、前記メモリへ結合されたプロセッサであって、 また、jは配列IおよびIの行を通じての索引であり、kは配列IおよびI
    列を通じての索引であり、αおよびβは、各行jについて予め決定された整
    数であり、Pは少なくともNに等しい整数であり、各αは、Pに対して互い
    に素の数であるとして、 I(j,k)=I(j,(α・k + β)modP) にしたがって、前記メモリにおいて記憶された、配列Iの順序を変えて、配列
    とし、それによって、配列Iによって索引付けされながらデータのフレー
    ムが効果的に順序を変えられるようにするためのプロセッサとを含む装置。
  32. 【請求項32】 前記プロセッサが、前記順序を変えた索引配列Iにした
    がって、前記記憶した要素の順序を変える請求項31に記載のインターリーブ装
    置。
  33. 【請求項33】 前記メモリが、フレーム要素を、配列Iの項目によって
    索引付けしながら、行ごと以外のやり方で出力する請求項31に記載のインター
    リーブ装置。
  34. 【請求項34】 前記メモリが、フレーム要素を、配列Iの項目によって
    索引付けしながら、列ごとに出力する請求項33に記載のインターリーブ装置。
  35. 【請求項35】 前記メモリが、NとNの積がデータのフレームにおけ
    る要素の数よりも大きいときに、データのフレームにおける要素の数までデータ
    のフレームを縮小する請求項31に記載のインターリーブ装置。
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