JP2002534594A - ペクテートリアーゼを含有するタブレット洗剤 - Google Patents

ペクテートリアーゼを含有するタブレット洗剤

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JP2002534594A JP2000593705A JP2000593705A JP2002534594A JP 2002534594 A JP2002534594 A JP 2002534594A JP 2000593705 A JP2000593705 A JP 2000593705A JP 2000593705 A JP2000593705 A JP 2000593705A JP 2002534594 A JP2002534594 A JP 2002534594A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0047Detergents in the form of bars or tablets
    • C11D17/0065Solid detergents containing builders
    • C11D17/0073Tablets
    • C11D17/0078Multilayered tablets

Abstract

(57)【要約】 本発明は、改良されたクリーニング性能のためにペクテートリアーゼを含むタブレット形態の洗濯用または自動食器洗浄用組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術分野] 本発明は、ペクテートリアーゼを含むタブレット形態の洗濯又は自動食器洗浄
組成物に関する。
【0002】 [発明の背景] 洗剤製品の性能は、汚れ除去能力及び汚れの再沈着を防止する能力、又は洗浄
液中の物品上の汚れの分解生成物を含めた多数の因子により判断される。したが
って、洗剤組成物は、今日、ある種の特定の要求を満たす活性成分の複雑な組合
せを含む。特に、現在の洗剤配合物は一般に、クリーニング及び織物(fabric)ケ
ア利点を提供する洗剤酵素を含む。
【0003】 植物、木材、壌土−粘土ベースの汚れ、泥汚れ及び果物に由来するしみの除去
は、特に低い洗浄温度に向かう傾向を伴う、今日の最も厄介なクリーニングの仕
事の1つである。これらのしみは、典型的には、主に炭水化物及びそれらの誘導
体を基礎にした繊維状物質:繊維及び細胞壁構成成分の複雑な混合物を含有する
。植物ベースの汚れは、アミロース、糖及びそれらの誘導体を付加的に伴う。食
物汚れはしばしば、汚れた基材から効果的に除去するのが難しい。果物及び/又
は野菜ジュースに由来する高度に着色された又は「干からびた」汚れは特に除去
するのが困難である。このような汚れの特定の例としては、オレンジジュース、
トマトジュース、バナナ、マンゴー又はブロッコリー汚れが挙げられる。実際、
ペクチンポリマーは、植物細胞壁の重要な構成成分である。ペクチンは、交互性
ホモガラクツロナン(平滑領域)及びラムノガラクツロナン(毛状領域)から成
る主鎖を有するヘテロ多糖である。平滑領域は、1,4−結合α−D−ガラクツ
ロン酸の線状ポリマーである。ガラクツロン酸残基は、種々の程度にカルボキシ
ル基上にメチル−エステル化され、通常は非ランダム様式で、ポリガラクツロン
酸のブロックが完全にメチル−エステル化されている。ペクチン含有しみが一般
的に見出される基材は、織物、食器又は硬質表面であり得る。
【0004】 さらに、典型的には枕カバー、Tシャツ、襟及びソックスに見出される日常的
「身体」汚れの複雑な性質は、洗剤に対する連続的徹底的なクリーニング問題を
提供する。これらの汚れは、一部が、綿含有織物を構成する綿繊維の一次細胞壁
中のペクチン成分とのそれらの相互作用のために、完全に除去するのが難しく、
しばしば残渣がこのような織物上に蓄積して、黒ずみ及び黄ばみを生じる。さら
に、体液しみ、例えば血液及び月経流体は、特にしみが古くなった場合には、し
ばしば汚れた物品から効果的に除去するのが難しい。日常的な身体汚れは、衛生
設備及び台所表面、例えば浴槽、便器及び食器上にも見出される。
【0005】 したがって、ペクチン分解酵素は、特に、広範囲の植物及び果物ベースのしみ
の除去を提供し、洗剤組成物の身体汚れクリーニングプロフィールを強化するた
めに、洗浄及びクリーニング操作に用いられる場合に、汚れ/しみ除去利点を提
供することが知られている。ペクチン分解酵素とは、本明細書中では、ペクチン
物質及びペクチン関連物質を分解するよう作用するあらゆる酵素を意味する。ペ
クチン分解酵素は、それらの優先的基質、高メチル−エステル化ペクチン又は低
メチル−エステル化ペクチン及びポリガラクツロン酸(ペクテート)並びにそれ
らの反応メカニズム、β−脱離又は加水分解によって分類され得る。ペクチン分
解酵素は、主として内作用(endo-actiong)し、鎖内の無作為部位でポリマーを切
断してオリゴマーの混合物を生じ、又はそれらは外作用(exo-acting)してポリマ
ーの一端を攻撃し、モノマー又はダイマーを生成し得る。ペクチンの平滑領域に
作用するいくつかのペクチナーゼ活性体、酵素命名法(1992)により提供さ
れた酵素の分類、例えばペクテートリアーゼ(EC4.2.2.2)、ペクチン
リアーゼ(EC4.2.2.10)、ポリガラクツロナーゼ(EC3.2.1.
15)、エキソ−ポリガラクツロナーゼ(EC3.2.1.67)、エキソ−ポ
リガラクツロナーゼリアーゼ(EC4.2.2.9)及びエキソ−ポリ−α−ガ
ラクツロノシダーゼ(EC3.2.1.82)に含まれる。ペクチン分解酵素は
、前記の酵素活性を有する天然混合物である。
【0006】 各種類のペクチン分解酵素は、異なる硬度、pH、温度、界面活性剤及びその
他の洗剤成分マトリックス条件下で、独特のプロフィールの基質特異性、活性及
び安定性を有する。ペクチン分解酵素は、ペクチン物質を、特に植物細胞壁を分
解するために特異的に向けられる。特に、ペクテートリアーゼ酵素は、β−脱離
のメカニズムにより、ポリ−D−ガラクツロナン中のα−D−(1,4)グルコ
シド結合を切断するために向けられる。多くのペクテートリアーゼが、金属イオ
ン依存、特にカルシウム依存であることは、当業界で認識されている。従って、
このような酵素は、洗剤マトリックス中で不安定であり得、また洗剤マトリック
ス中にさらにまた存在するビルダーによって、カルシウムが金属封鎖される場合
、それらの活性を失うかもしれない。酵素は、漂白剤のような酸化剤の存在下の
高いpHでのその最大活性を失い、またプロテアーゼにより分解されることも知
られている。まとめれば、所定のペクテートリアーゼが、高レベルのビルダー、
アルカリ性剤、漂白系及びプロテアーゼを含む洗剤マトリックスに配合される場
合、その酵素活性は、特別な工程が安定化のために採られない限り、有意に減少
し得る。この有意性は、洗剤用途に使用できる多くの有効なペクテートリアーゼ
を制限する。
【0007】 ペクテートリアーゼ酵素のクリーニング利点は時間制御放出技術を用いて最適
化され、最大にされ得る、ということが意外にも判明した。特に、時間制御技術
は、洗浄液中の異なる溶解度を有する異なる生成物相中の他の洗剤成分を阻害し
/失活化することからペクテートリアーゼが隔離されるタブレットの技術である
。ペクテートリアーゼ酵素の最適性能効率は、前記の酵素がタブレットに混入さ
れ、このような系が有意の汚れおよびしみクリーニング利点を送達する場合に達
成され得る、ということが意外にも判明した。このような時間制御放出技術は、
標準洗剤マトリックス中の高度の不安定性を示すものを含めて、より広範囲のペ
クテートリアーゼの使用を可能にする、ということがさらに判明した。
【0008】 タブレット形態の洗剤組成物は、当業界で既知である。タブレット形態の洗剤
組成物は、粒状形態の洗剤組成物を上回るいくつかの利点、例えば分量使用、取
扱い、運搬および貯蔵の容易性を有する、と理解される。
【0009】 タブレット洗剤は、最も一般的には、洗剤組成物の構成成分を予備混合し、適
切な装置のいずれか、好ましくはタブレットプレスを用いて、予備混合洗剤構成
成分をタブレットに成形することにより調製される。タブレットは、典型的には
、製造されたタブレットが損傷を被ることなく取り扱い及び運搬に耐え得るのに
十分に頑強であるよう、洗剤組成物の構成成分の圧縮により成形される。頑強で
あることの他に、タブレットはまた、洗剤構成成分が洗浄サイクルの開始時にで
きるだけ早く洗浄水中に放出されるように十分迅速に溶解しなければならない。
従来技術では、タブレットの強度とタブレットの溶解度との間の均衡を得る問題
にすでに取り組んでいる。
【0010】 一つの解決法は、多相タブレットを設計することであった。従来技術で記載さ
れた多相タブレット洗剤は、タブレットプレスで一次組成物を圧縮して実質的平
面の一次層を形成することにより調製される。次にさらに別の洗剤組成物が、一
次層の上面にタブレットプレスにより送達される。この二次組成物は次に、圧縮
されてもう一つの実質的平面二次層を形成する。異なる溶解度を示す他の多相タ
ブレットは、二次層が一次層より弱い力で圧縮されて二次層のより迅速な溶解を
生じるように調製される。
【0011】 洗剤中のペクチン分解酵素の使用は、当業界ですでに認識されている。ペクチ
ン分解酵素の使用も、コンタクトレンズのクリーニングに関して認識されている
(米国特許第4,710,313号−J60196724)。ペクチナーゼ活性
を有する酵素は、繊維を損傷することなく、そして褪色を伴わずに洗濯物から無
機土汚れ、例えばスラッジを除去するための洗剤の能力を増大させて、ホスフェ
ートよりも低い無機物質分散能力を有するゼオライト及びポリカルボネートビル
ダーの使用を可能にすることが、DE3635427に記載されている。洗剤配
合物中の、特に洗濯、食器洗浄及び家庭内クリーニング操作に用いるために意図
されたものにおけるペクチン分解酵素の使用の利点は、WO95/25790で
認識されている。JP60226599は、従来型洗剤活性物質及びセルラーゼ
及びヒドロラーゼ、例えばヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ又はプロ
テアーゼを含有する洗剤組成物を記載する。セルラーゼ及びヒドロラーゼの組合
せは、酵素活性と一緒に無機付着物に及ぼす良好な洗浄作用を生じるといわれて
いる。WO95/09909は、アミラーゼ、リパーゼ、オキシドレダクターゼ
、ペクチナーゼ又はヘミセルラーゼの群から選択される改変酵素を含有する酵素
調製物を記載する。この場合、改変酵素は、化学的改変又はアミノ酸置換により
得られるアルカリ性pI及び/又は表面活性増大により改良された性能を有する
。改変ペクチン及び/又はペクチン分解及び/又はヘミセルロース分解及び/又
は脂肪分解酵素は、製紙産業に、そして改変アミラーゼ及び/又はリパーゼは洗
濯及び食器洗浄に有益に適用される。
【0012】 特に、ペクテートリアーゼは、異なる細菌属、例えばエルウィニア属、シュー
ドモナス属、クレブシエラ属、キサントモナス属、ストレプトミセス属、ペニシ
リウム属、バクテロイデス属、サーモモノスポラ属、フサリウム属及びアスペル
ギルス属からクローン化された。バチラス属の枯草菌(Bacillus subtilis)(Nas
ser et al.(1993)FEBS 335:319-326)及びバチラス種、 YA-14(Kim et al.(
1994)Biosci. Biotech. Biochem. 58:947-949)からも、ペクテートリアーゼの
クローニングが記載されている。バチラス属のプルシス(Bacillus pumilus)(Da
ve and Vaughn(1971)J. Bacteriol. 108:166-174)、B. polymyxa(Nagel and
Vaughn(1961)Arch. Biochem. Biophys. 93:344-352)、B. stearothermophil
us(Karbassi and Vaughn(1980)Can. J. Microbiol. 26:377-384)、Bacillus
. sp.(Hasegawa and Nagel(1966)J. Food Sci. 31:838-845)及びBacillus s
p. RK9(Kelly and Fogarty(1978)Can. J. Microbiol. 24:1164-1172)により
生成される8〜10のpH範囲で最大活性を有するペクテートリアーゼの精製が
報告されている。WO98/45393は、泥汚れに対して顕著な洗浄性を有す
るプロトペクチナーゼを含有する洗剤組成物を開示する。
【0013】 しかしながら、優れたクリーニング性能のために時間制御放出を伴うタブレッ
ト洗剤へのペクテートリアーゼの配合は、従来、認識されていない。
【0014】 [発明の概要] 本発明は、特に植物ベースのおよび身体の汚れにおける改良されたクリーニン
グ性能のための、ペクテートリアーゼを包含するタブレット形態の洗濯または自
動食器洗浄組成物に関する。
【0015】 [発明の詳細な説明] 本発明のタブレット洗剤は、取扱いおよび運搬に耐えるに十分に頑強なだけで
なく、その少なくとも一部が洗浄水中で迅速に溶解して、ペクテートリアーゼ酵
素の迅速送達も提供する。
【0016】 タブレットの少なくとも1つの相は、自動食器洗浄機または洗濯機の洗浄サイ
クルの最初の10分、好ましくは5分、さらに好ましくは4分以内に洗浄水に溶
解することが好ましい。好ましくは、洗浄機は、自動食器洗浄機または洗濯機で
ある。多相タブレットまたはその一相またはその洗剤活性構成成分が溶解する時
間は、最低6回または再現可能性を保証するのに十分な回数をもちいて、18°
Hの水硬度で通常の65℃洗浄プログラムでBoschから入手可能な食器洗浄機を
用いて、DIN44990にしたがって確定される。
【0017】 好ましくは、ペクテートリアーゼおよび緩衝物質は、タブレットの迅速溶解部
分に含入される。理論に結びつけようと思わないが、ペクテートリアーゼは他の
洗剤成分を阻害/失活するより早く放出され、そして最適ペクテートリアーゼ活
性が洗浄の開始時に緩衝条件下で得られて、利用可能なペクテートリアーゼの全
範囲でのペクテートリアーゼの洗剤中での処方を可能にすると考えられる。ペク
テートリアーゼがペクテートリアーゼ適用およびマトリックス条件の必要性にし
たがって洗浄工程の異なる段階で放出されるタブレットも意図される。
【0018】 タブレット洗剤 本発明は、以下の異なるタブレット実施態様を包含する: (a)セクション1およびセクション2を含み、セクション2がより高レベル
のペクテートリアーゼを含有するタブレット。 (b)セクション1の引張強度がセクション2の引張強度より大きく、好まし
くは少なくとも2%大きく、さらに好ましくは5%大きく、さらに好ましくは1
0%大きく、最も好ましくは30%大きい(a)に記載のタブレット。 (c)セクション2がセクション1より大きい露出表面を有する(a)または
(b)に記載のタブレット。 (d)セクション2がタブレットの露出表面と等しい露出表面を有する(a)
、(b)または(c)に記載のタブレット。 (e)セクション2がコーティング工程により適用されるタブレット。 (f)セクション1が緩徐溶解セクションであり、セクション2が迅速溶解セ
クションである(a)〜(e)に記載のタブレット。
【0019】 「緩徐溶解」とは、本明細書中では、前記のDIN44990法にしたがって
10分以上かかって溶解するタブレットを意味する。「迅速溶解」とは、本明細
書中では、前記のDIN44990法にしたがって最初の10分、好ましくは5
分、さらに好ましくは4分以内に溶解するタブレットを意味する。
【0020】 本発明の目的に適しているのは、同時係属中欧州特許出願第9818716.
4号(1998年8月28日出願)に記載されているような、改良された強度、特に長
期間の貯蔵における改良された強度、および優れた溶解特性を有する自動食器洗
浄および洗濯に用いるための単一および多相タブレット洗剤である。
【0021】 このようなタブレット洗剤は、取扱いおよび運搬に耐えるに十分に頑強なだけ
でなく、その少なくとも一部が洗浄水中で迅速に溶解して、ペクテートリアーゼ
酵素および緩衝物質の迅速送達も提供する。タブレットの少なくとも1つの相、
好ましくはセクション2が、前記のDIN44990法にしたがって、自動食器
洗浄機または洗濯機の洗浄サイクルの最初の10分、好ましくは5分、さらに好
ましくは4分以内に洗浄水中に溶解するのが好ましい。
【0022】 本発明の洗剤タブレットは、第1の相を含み、多相タブレット実施形態ではま
た第2及び任意の後続相を含む。第1の相は、後述するような洗剤成分を1つ以
上含む洗剤成分の造形体の形態のものである。第1の相の好適洗剤成分には、他
のビルダー成分、漂白剤、酵素、及び界面活性剤が含まれる。洗剤組成物の成分
は、例えば、乾燥成分を添加することによって、又は液体成分を吹き付けること
(スプレーオン)によって一緒の混合される。それから成分は、適切な圧縮装置
のいずれかを用いるが、好ましくはタブレットプレスにおいて第1の相に成形さ
れる。
【0023】 型実施形態では、第1の相は、造形体の表面に少なくとも1つの型を含むよう
に調製される。好適実施形態では、型は特別にデザインされたタブレットプレス
を用いて作られ、ここで、洗剤組成物と接触するパンチの面は、洗剤組成物に接
触し圧縮するときに、多相洗剤タブレットの第1の相に1つの型又は多重の型を
プレスするように造形される。好ましくは、型は、第2の相に対して改良された
付着をもたらすように内側に凹又は概ね凹面を有する。
【0024】 本発明のタブレットはまた、後述する洗剤成分の1つ以上を含む単数又は複数
の組成物から調製される付加的な相を1つ以上含むこともできる。少なくとも1
つの相(ここで第2の相と呼ばれている)は好ましくは、第2の相自身が造形体
の形態を採るように洗剤タブレットの第1の相の1つ以上の型に/その中で又は
層として圧縮された粒状固体(この用語は、粉末、顆粒、アグロメレート並びに
、液体バインダー、溶融可能固体、噴霧体(スプレーオン)などとのこれらの混
合物を含む他の粒状固体を含む)の形態を採る。好ましい洗剤成分には、ビルダ
ー、着色剤、バインダー、界面活性剤、崩壊剤及び酵素、特にペクテートリアー
ゼ酵素が含まれる。本発明の他の好適態様では、第2及び任意の後続相は、分解
剤又は沸騰剤から選択され得る崩壊剤を含む。適切な分解剤には、水と接触して
膨潤し、又は洗剤タブレット中に流路を形成することによって水の流入及び/又
は流出を促進する薬剤が含まれる。洗濯又は食器洗浄用途での使用に適切な如何
なる既知の分解剤又は沸騰剤も、ここでの使用を予想される。適切な分解剤には
、澱粉、澱粉誘導体、例えばArbocel(商品名)、Vivopur(商品名)(共にRetten
maierから入手可能)、Nymcel(商品名)(Metsa-serlaから入手可能)、アルギネ
ート、アセテート三水和物、バーケアイト、式Na2CO3・H2Oの一水和物化
炭酸塩、カルボキシメチルセルロース(CMC)、CMC主体ポリマー、酢酸ナ
トリウム、酸化アルミニウムが含まれる。適切な沸騰剤は、水との接触で気体を
生成するものである。適切な沸騰剤は、酸素、二酸化窒素又は二酸化炭素発生種
であってもよい。好適な沸騰剤の例には、過ホウ酸塩、過炭酸塩、炭酸塩、重炭
酸塩が、無機酸、例えばスルファミン酸、及び/又はカルボン酸、例えばクエン
酸、リンゴ酸及びマレイン酸並びにこれらの混合物と組合わせて含まれる。
【0025】 洗剤組成物の成分は、例えば乾燥成分を予備混合して液体成分を添加すること
によって、好ましくは液体成分を噴霧することによって、一緒に混合される。第
2の及び任意の後続相の成分は、それから圧縮されて1以上の層に成形され、或
いは第1の相によってもたらされる型へ供給され、その中に保持される。
【0026】 本発明の好ましい型実施形態は、2つの相、即ち第1の相及び第2の相を含む
。第1の相は普通1つの型を含み、第2の相は普通、単一の洗剤活性成分からな
ることができる。しかしながら、第1の相が1以上の型を含んでもよく、第2の
相が1以上の洗剤活性成分から調製されてもよいことは予見される。更に、第2
の相が1つの型の内部に含まれる1以上の洗浄活性組成物を含んでもよいことも
また、予見される。いくつかの洗浄活性組成物が別々の型に含まれることもまた
予見される。このように潜在的に化学的に敏感な洗剤成分を、互いに反応し、潜
在的に不活性になる又は消耗する成分により生じる、性能の如何なる損失をも避
けるために、分けることができる。
【0027】 本発明の好ましい態様では、第1、第2及び/又は任意の後続相は、バインダ
ーを含んでもよい。存在する場合、バインダーは、有機ポリマー、例えば、平均
分子量約1000から約12000を有するポリエチレン及び/又はポリプロピ
レングリコール、特に分子量4000、6000、及び9000のもの、ポリビ
ニルピロリドン(PVP)、特に、分子量90000のPVP、ポリアクリレー
ト、糖及び糖誘導体、澱粉及び澱粉誘導体、例えばヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース(HPMC)及びカルボキシメチルセルロース(CMC);並びに、無
機ポリマー、例えばヘキサメタホスフェートからなる群より選択される。ポリエ
チレングリコールバインダーは、ここでかなり好ましい。
【0028】 本発明の好適態様では、第1の相は、総タブレット重量の少なくとも50%を
構成する。より好ましくは、第1の相は、総タブレット重量の60〜90%、更
により好ましくは70〜85%、最も好ましくは80〜85%を構成する。第2
及び任意の後続相は、タブレット重量の40%未満を構成する。より好ましくは
第2及び/又は任意の後続相は、総タブレット重量の20〜30%、最も好まし
くは8〜15%を構成する。
【0029】 洗剤タブレットは、適切なタブレッティング装置のいずれもを用いて調製され
る。好ましくはここでの多相タブレットは、型を含むタブレットを調製すること
ができるタブレットプレスでの圧縮により調製される。本発明の特に好ましい実
施形態では、第1の相は特別にデザインされたタブレットプレスを用いて調製さ
れる。このタブレットプレスのパンチ(単数又は複数)は、洗剤組成物と接触す
るパンチの表面が凸面を有するように改良される。
【0030】 第1の洗剤組成物は、タブレットプレスのダイに送られ、パンチが下げられて
接触し、それから洗剤組成物が第1の相に成形される。第1の洗剤組成物は、少
なくとも250kg/cm2、好ましくは350と2000kg/cm2の間、よ
り好ましくは500から1500kg/cm2、最も好ましくは600から12
00kg/cm2の適用圧を用いて圧縮される。パンチはそれから上げられ、型
を含む第1の相を露出する。ペクテートリアーゼを含む第2及び任意の後続洗剤
組成物はそれから、型に送られる。特別にデザインされたタブレットプレスパン
チは、それから2回目に下げられ、第2及び任意の後続洗剤組成物を軽く圧縮し
、第2及び任意の後続相(単数又は複数)を成形する。本発明の他の実施形態で
は、任意の後続相が存在する場合、任意の後続相は上述の第2の圧縮工程と実質
的に同様の後続圧縮工程で調製される。第2及び任意の後続洗剤組成物(単数又
は複数)は、好ましくは350kg/cm2未満、より好ましくは40から30
0kg/cm2、最も好ましくは70から270kg/cm2の圧力で圧縮される
。第2の洗剤組成物の圧縮後、パンチは2回目に上げられて多相洗剤タブレット
がタブレットプレスから取り出される。型のない単及び多層タブレットは、平面
を有するタブレットパンチを使用することを除き、同様のやり方で調製できる。
【0031】 本発明の洗剤タブレットは、洗剤活性成分を含む1つ以上の組成物の圧縮によ
って調製される。適切には、本組成物は、種々の異なる洗剤成分を含んでもよく
、これには、ビルダー化合物、界面活性剤、酵素、漂白剤、アルカリ化供給源、
着色剤、香料、石灰セッケン分散剤、高分子移染防止剤を含む有機高分子化合物
、結晶成長阻害剤、重金属イオン封鎖剤、金属イオン塩、酵素安定剤、腐食抑制
剤、起泡抑制剤、溶媒、織物柔軟化剤、光学的増白剤及びヒドロトロープが含ま
れる。以下、これらの活性成分の特性が、特記しない限り、活性洗剤成分に対す
る対応成分の重量で与えられる。
【0032】 多相タブレットにおいて、第1の迅速溶解相のかなり好適な洗剤成分には、ビ
ルダー、酵素、特にペクテートリアーゼ、緩衝剤及び破壊剤が含まれる。第2の
緩徐溶解相のかなり好適な洗剤成分には、ビルダー化合物、界面活性剤、酵素及
び漂白剤が含まれる。
【0033】 ビルダー 洗剤ビルダーは、ミネラル硬度の調節を補助するために本組成物に任意に含入
され得る。無機及び有機ビルダーを使用することができる。ビルダーは普通、粒
状の汚れの除去を補助するために織物洗濯組成物に用いられる。ビルダーのレベ
ルは、本組成物の最終用途に依存して広い範囲で変わり得る。
【0034】 無機およびP−含有洗剤ビルダーとしては、ポリリン酸塩(トリポリリン酸塩
、ピロリン酸塩およびガラス状高分子メタリン酸塩により例示される)のアルカ
リ金属、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩、ホスホン酸塩、フィ
チン酸、シリケート、炭酸塩(重炭酸塩およびセスキ炭酸塩を含む)、硫酸塩お
よびアルミノシリケートがあるが、これらに限定されない。しかし、ある場所で
は、無リンのビルダーが求められる。重要なことは、本明細書の組成物は、クエ
ン酸塩などのいわゆる「弱い」ビルダー(リン酸塩と比較して)の存在下におい
ても、またはゼオライトまたは層状のシリケートビルダーなどで起こりうるいわ
ゆる「ビルダー不足(underbuilt)」の状態においても驚くほどよく機能する。
【0035】 シリケートビルダーの例は、アルカリ金属シリケートであり、特にSiO2
NaO2の比が1.6:1〜3.2:1の範囲であるもの及び、1987年5月
12日にH.P.Rieckに発行された米国特許第4,664,839号に記載された層状ケイ酸
ナトリウムのような層状ケイ酸塩である。NaSKS−6は、Hoechstに
より販売される結晶層状シリケートの商標である(通常本明細書では「SKS−
6」と省略される)。ゼオライトビルダーとは異なり、NaSKS−6シリケー
トビルダーはアルミニウムを含まない。NaSKS−6はδ−Na2SiO5の形
態の層状シリケートである。ドイツDE-A-3,417,649およびDE-A-3,742,043に記載
のものなどの方法で調製できる。SKS−6は、本明細書で使用するのに非常に
好ましい層状シリケートであるが、一般式NaMSix2x+1・yH2Oを有する
他のそのような層状シリケートも使用でき、ここで式中Mはナトリウムまたは水
素であり、xは1.9から4の数、好ましくは2であり、yは0から20の数、
好ましくは0である。Hoechstから販売されているさまざまな他の層状シ
リケートとしては、α、βおよびγ型としてNaSKS−5、NaSKS−7お
よびNaSKS−11がある。以上に記したように、δ−Na2SiO5(NaS
KS−6形)は、本明細書で用いるのに最も好ましい。他のシリケート、例えば
、顆粒配合物中でクリスプ剤(crispening agent)として、酸素漂白剤の安定剤と
して、起泡制御系の成分として働くことができるマグネシウムシリケートなども
有用であろう。
【0036】 炭酸塩ビルダーの例は、1973年11月15日に公開のドイツ特許出願番号
第2,321,001号に開示されたアルカリ土類およびアルカリ金属炭酸塩である。 アルミノシリケートビルダーも本発明に有用である。アルミノシリケートビル
ダーは、現在販売されているヘビーデューティー顆粒洗剤組成物のほとんどにお
いて非常に重要であり、液体洗剤配合物中で重要なビルダー成分であることもで
きる。アルミノシリケートビルダーには、実験式: Mz(zAlO2)y]・xH2O を有するものがあり、ここで式中zおよびyは少なくとも6の整数、z対yのモ
ル比は1.0から約0.5の範囲であり、xは約15から約264の整数である
【0037】 有用なアルミノシリケートイオン交換物質は市販されている。これらのアルミ
ノシリケートは、構造としては結晶または非晶質であり、天然由来アルミノシリ
ケートまたは合成により誘導されたものとすることができる。アルミノシリケー
トイオン交換物質の製造方法は、1976年10月12日にKrummel他に発行さ
れた米国特許第3,985,669号に開示されている。本明細書において有用な好まし
い合成結晶アルミノシリケートイオン交換物質は、ゼオライトA、ゼオライトP
(B)、ゼオライトMAPおよびゼオライトXの名称で入手可能である。特に好
ましい実施態様において、結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は以下の式
: Na12[(AlO2)12(SiO2)12]・xH2O を有し、式中xは約20から約30、特に約27である。この物質はゼオライト
Aとして知られている。脱水されたゼオライト(x=0−10)を本明細書で使
用してもよい。好ましくは、アルミノシリケートは、直径約0.1〜10ミクロ
ンの粒子サイズを有する。
【0038】 本発明の目的に適切な有機洗剤ビルダーには広範囲のポリカルボキシレート化
合物があるが、それらに制限されない。本明細書で用いる「ポリカルボキシレー
ト」とは、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3つのカルボキシ
レート基を有する化合物をいう。ポリカルボキシレートビルダーは、一般的に酸
型として組成物に添加することができるが、中和された塩の形態で添加すること
もできる。塩型で使用される場合、ナトリウム、カリウムおよびリチウムなどの
アルカリ金属またはアルカノールアンモニウム塩が好ましい。
【0039】 種々のカテゴリーの有用な物質がポリカルボキシレートビルダーの中に含まれ
る。ポリカルボキシレートビルダーの重要なカテゴリーの1つは、1964年4
月7日に発行されたBergの米国特許第3,128,287号および1972年1月18日
に発行されたLamberti他の米国特許第3,635,830号に開示されたオキシジスクシ
ネートを含むエーテルポリカルボキシレートを包含する。1987年5月5日に
発行されたBush他の米国特許第4,663,071号の「TMS/TDS」ビルダー
も参照のこと。適切なエーテルポリカルボキシレートには、米国特許第3,923,67
9号;第3,835,163号;第4,158,635号;第4,120,874号および第4,102,903号に記
載のもののような環状化合物、特に脂環式化合物も含まれる。
【0040】 他の有用な洗浄性ビルダーには、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、
マレイン酸無水物とエチレンまたはビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボ
キシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸など
のポリ酢酸のさまざまなアルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩
ならびに、メリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン
1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカル
ボキシレートならびに、それらの可溶性の塩がある。 クエン酸塩ビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性の塩(特にナトリウム
塩)は、その継続利用可能な供給源及びその生物分解性のため、ヘビーデューテ
ィー液体洗剤配合物として特に重要なポリカルボキシレートビルダーである。ク
エン酸塩はまた、顆粒状組成物、特にゼオライト及び/又は層状シリケートビル
ダーとの組み合わせにおいて使用され得る。オキシジスクシネートも、そのよう
な組成物および組合せにおいて特に有用である。
【0041】 1986年1月28日に発行されたBushの米国特許第4,566,984号に開示され
た3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエートおよび関連
化合物も本発明の洗剤組成物に適切である。この種類の特に好ましい化合物はコ
ハク酸ドデセニルである。コハク酸塩ビルダーの具体的な例としては、コハク酸
ラウリル、コハク酸ミリスチル、コハク酸パルミチル、コハク酸2−ドデシニル
(好ましい)、コハク酸2−ペンタデセニルなどがある。コハク酸ラウリルは、
この群の中の好ましいビルダーであり、1986年11月5日に公開の欧州特許
出願番号86200690.5/0,200,263に記載されている。 他の適切なポリカルボキシレートは、1979年3月13日に発行のCrutchfi
eld他の米国特許第4,144,226号および1967年3月7日に発行のDiehlの米国
特許第3,308,067号に開示されている。Diehlの米国特許第3,723,322号も参照の
こと。
【0042】 追加のビルダー活性を提供するため、脂肪酸、例えばC12〜C18モノカルボン
酸も、単独にまたは上述のビルダー、特にクエン酸塩および/またはコハク酸塩
ビルダーと組み合わせて、組成物に混合することができる。脂肪酸のそのような
使用は、一般的に起泡の減少につながるので、配合者はこれを考慮に入れる必要
がある。
【0043】 リン主体ビルダーが使用できる状況下では、特に手洗い洗濯操作用の棒状の配
合物においては、種々のアルカリ金属リン酸塩、例えば周知のトリポリリン酸ナ
トリウム、ピロリン酸ナトリウム及びオルトリン酸ナトリウムが使用できる。ホ
スホン酸塩ビルダー、例えばエタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネート
及び他の既知のホスホン酸塩(例えば、米国特許第3,159,581;3,213,030;3,42
2,021;3,400,148及び3,422,137を参照)も使用できる。
【0044】 ここで適切な界面活性剤には、陰イオン性界面活性剤、例えばアルキルスルフ
ェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アル
キルグリセリルスルホネート、アルキル及びアルケニルスルホネート、アルキル
エトキシカルボキシレート、N−アシルサルコシネート、N−アシルタウレート
並びに、アルキルスクシネート及びスルホスクシネートであって、ここでアルキ
ル、アルケニル又はアシル部分はC5−C20、好ましくはC10−C18の直鎖又は
分枝しているもの;陽イオン性界面活性剤、例えばコリンエステル(US-A-42280
42、US-A-4239660及びUS-A-4260529)並びに、モノC6−C15のN−アルキル若
しくはアルケニルアンモニウム界面活性剤であって、残りのN位はメチル、ヒド
ロキシエチル若しくはヒドロキシプロピル基で置換されているもの;低及び高曇
り点の非イオン性界面活性剤並びに、これらの混合物であって、これには非イオ
ン性アルコキシル化界面活性剤(特に、C6−C18第1アルコールから誘導され
たエトキシル化物)、エトキシル化プロポキシル化アルコール(例えば Olin Co
rporationのポリタージェント(Poly-Tergent)(登録商標)SLF18)、エポキシキ
ャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば Olin Corporationのポ
リタージェント(Poly-Tergent)(登録商標)SLF18B、WO-A-94/22800を参照のこと
)、エーテルキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤、及び
ブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン高分子化合物、例えばBASF
-Wyndotte Corp.,Wyandotte,MichiganのPLURONIC(登録商標)、REVERSED PLURO
NIC(登録商標)及びTETRONIC(登録商標)が含まれる;両性界面活性剤、例え
ばアミンオキシド及びアルキルアンホカルボキシリック界面活性剤、例えばMira
nol(商品名)C2M;並びに、双極イオン性界面活性剤、例えば、ベタイン及びス
ルタイン;並びにこれらの混合物が含まれる。ここで適切な界面活性剤は、例え
ばUS-A-3,929,678、US-A-4,259,217、EP-A-0414549、WO-A-93/08876及びWO-A-93
/08874に開示されている。界面活性剤は普通、組成物の約0.2重量%から約3
0重量%、より好ましくは約0.5重量%から約10重量%、最も好ましくは約
1重量%から約5重量%のレベルで存在する。
【0045】 ここでのセクション1における使用に適切な酵素には、プロテアーゼ、アミラ
ーゼ、リパーゼ、クチナーゼ及び/又はセルラーゼのような酵素が含まれる。 適切なプロテアーゼは、枯草菌(B. subtilis)及びバチルス・リケニホルミ
ス(B. licheniformis)の特定の菌株から得られるサブチリシン(サブチリシン
BPN及びBPN’)である。適切なプロテアーゼの1つは、バチルス属の一菌
株から得られ、これは、デンマークのNovo Industries A/S(以後、「Novo」と
呼ぶ)によりエスペラーゼ(登録商標)として開発され、販売され、pH8〜1
2の範囲全体で最大活性を示す。この酵素及び類似(アナログ)酵素の調製は、英
国特許第1,243,784号(Novo)に記載されている。その他の適切なプロテアーゼ
としては、アルカラーゼ(登録商標)、デュラザイム(登録商標)及びサビナー
ゼ(登録商標)(Novo)、並びにマキサターゼ(登録商標)、マキサカル(登録
商標)、プロペラーゼ(登録商標)及びマキサペム(登録商標)(マキサカルを
工学処理したタンパク質)(Gist-Brocades)が挙げられる。タンパク質分解酵素
また、改変細菌性セリンプロテアーゼ、例えば欧州特許出願第87 303761.8号(1
987年4月28日出願)(特に17、24及び98ページ)に記載されており、本明細書中で
「プロテアーゼB」と呼ばれるもの、並びに欧州特許出願第199,404号(Venegas
、1986年10月29日公開)に記載されており、本明細書中で「プロテアーゼA」と
呼ばれる改変細菌性セリンタンパク質分解酵素と呼ばれるものなどの改変細菌性
セリンプロテアーゼも包含する。適切なのは、本明細書中で「プロテアーゼC」
と呼ばれるプロテアーゼであり、これは、27位でリシンがアルギニンに取って
代わり、位置104でチロシンがバリンに取って代わり、123位でセリンがア
スパラギンに取って代わり、274位でアラニンがトレオニンに取って代わる、
バチルス属由来のアルカリセリンプロテアーゼの変異体であるものである。プロ
テアーゼCは、WO91/ 06637(1991年5月16日公開)に対応する欧州特許第909159
58:4号に記載されている。特にプロテアーゼCの遺伝的改変変異体も本明細書中
に含まれる。
【0046】 「プロテアーゼD」と呼ばれる好ましいプロテアーゼは、天然では見出されな
いアミノ酸を有するカルボニルヒドラーゼ変異体であり、これは、WO95/10591に
、そして米国特許出願第08/322,677号(Ghosh等、1994年10月13日出願)(「タン
パク質分解酵素を含む漂白組成物」)に記載されているようなバチルス・アミロ
リケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)のサブチリシンの番号付けに
従い、+76位に等しい前記カルボニルヒドロラーゼ中の位置で、好ましくは、
+99、+101、+103、+104、+107、+123、+27、+10
5、+109、+126、+128、+135、+156、+166、+195
、+197、+204、+206、+210、+216、+217、+218、
+222、+260、+265及び/又は+274から成る群から選択されるも
のに等しい1つ以上のアミノ酸残基の位置と組合せて、異なるアミノ酸を複数の
アミノ酸残基の代わりに置換することにより前駆体カルボニルヒドロラーゼから
誘導される。また適当なのは、WO95/10591号に記載のプロテアーゼの
カルボニル加水分解酵素の変異体であって、これは、位置番号+210と、1以
上の次の残基:+33、+62、+67、+76、+100、+101、+10
3、+104、+107、+128、+129、+130、+132、+135
、+156、+158、+164、+166、+167、+170、+209、
+215、+217、+218及び+222の1つ以上と組合わせた位置に相当
する前駆体酵素中の複数のアミノ酸残基を異なるアミノ酸で置換することにより
得られるアミノ酸配列を有し、ここで、この位置番号は、自然界で発生するBaci
llus amyloliquefaciensからのsubtilisinの位置番号、又は他のカルボニル加水
分解酵素中の同等なアミノ酸残基の位置番号又はBacillus lentus subtilisinの
ようなsubtilisin(同時係属特許出願USNo.60/048,550号(19
97年6月4日)の位置番号に対応する。
【0047】 また、本発明に適しているのは、特許出願EP251446号及びWO91/06637号に記載
されているプロテアーゼ、WO91/02792に記載されているプロテアーゼBLAP(
登録商標)、及びWO95/23221号に記載されているそれらの変異体である。 WO93/18140号(Novo)に記載されたバチルス種NCIMB40338由来の高
pHプロテアーゼも参照していただきたい。プロテアーゼ、1つ以上のその他の
酵素及び可逆的プロテアーゼ阻害剤を含む酵素洗剤は、WO92/03529号(Novo)に
記載されている。望ましい場合には、WO95/07791号(Procter & Gamble)に記載
されているような吸着低減及び加水分解増大を示すプロテアーゼが利用できる。
本明細書に適した洗剤のための組換えトリプシン様プロテアーゼは、WO94/25583
号(Novo)に記載されている。その他の適切なプロテアーゼは、欧州特許第5162
00号(Unilever)に記載されている。 タンパク質分解酵素は、組成物の重量の0.0001%〜2%、好ましくは0
.001%〜0.2%、さらに好ましくは0.005%〜0.1%純酵素のレベ
ルで本発明の洗剤組成物中に含入される。
【0048】 本発明に使用可能なセルラーゼとしては、細菌性又は真菌性のセルラーゼの双
方が挙げられる。好ましくは、それらは5〜12のpH最適値及び50 CEV
U/mg(セルロース粘度単位)よりも高い特別な活性を有する。適切なセルラ
ーゼは、米国特許第4,435,307号(Barbesgoard等)、J61078384、並びにそれぞ
れヒュミコラ・インソレンス(Humicola insolens)、トリコデルマ(Trichoder
ma)、チエラビア(Thielavia)及びスポロトリクム(Sporotrichum)から産生
される真菌セルラーゼを開示するWO96/02653に開示されている。欧州特許第73
9982号は、新規のバチルス種から単離されたセルラーゼを記載する。適切なセル
ラーゼは、GB-A-2.075.028、GB-A-2.095.275、DE-OS-2.247.832及びWO95/26398
にも開示されている。 このようなセルラーゼの例は、 ヒュミコラ・インソレンス(Humicola grisea
var. thermoidea)の菌株、特にヒュミコラDSM 1800菌株により産生さ
れるセルラーゼである。
【0049】 その他の適切なセルラーゼは、分子量が約50KDa、等電点5.5で、41
5個のアミノ酸を含むヒュミコラ・インソレンスを起源とするセルラーゼ、そし
てセルラーゼ活性を示すヒュミコラ・インソレンスDSM1800由来の43
kDのエンドグルカナーゼである。好ましいエンドグルカナーゼ構成成分は、P
CT特許出願WO91/17243に開示されたアミノ酸配列を有する。また、適切なセル
ラーゼは、WO94/21801(Genencor、1994年9月29日公開)に記載されたトリコデ
ルマ・ロンギブラチアツム(Trichoderma longibrachiatum)由来のEGIII
セルラーゼである。特に適切なセルラーゼは、カラーケア効能を有するセルラー
ゼである。このようなセルラーゼの例は、欧州特許出願第91202879.2号(1991年
11月6日出願(Novo))に記載されたセルラーゼである。ケアザイム及びセルザイ
ム(Novo Nordisk A/S)は特に有用である。WO91/17244及びWO91/ 21801も
参照していただきたい。織物ケア及び/又はクリーニング性質のためのその他の
適切なセルラーゼは、WO96/34092、WO96/17994及びWO95/24471に記載されている
。 前記セルラーゼは、通常は、洗剤組成物の重量の0.0001%〜2%の純酵
素のレベルで洗剤組成物中に含入される。
【0050】 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素供給源、例えば過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸
塩、過酸化水素等、及び漂白増強分子としてフェノール系基質と組合せて用いら
れる。それらは、「溶液漂白」のために、即ち洗浄操作中に基材から除去された
染料又は顔料が洗濯溶液中の他の基材へ移ることを防止するために用いられる。
ペルオキシダーゼ酵素は当業界で既知であり、その例としては、例えば西洋ワサ
ビペルオキシダーゼ、リグニナーゼ及びハロペルオキシダーゼ、例えばクロロ及
びブロモ−ペルオキシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は
、例えばPCT国際出願 WO89/099813、WO89/09813、並びに欧州特許出願EP第91202
882.6号(1991年11月6日出願)及びEP第96870013.8号(1996年2月20日出願)に
開示されている。ラッカーゼ酵素も適している。
【0051】 増強剤は一般に、総組成物の重量の0.1%〜5%のレベルで包含される。好
ましい増強剤は、置換フェンチアジン及びフェノキサジン10−フェノチアジン
プロピオン酸(PPT)、10−エチルフェノチアジン−4−カルボン酸(EP
C)、10−フェノキサジンプロピオン酸(POP)及び10−メチルフェノキ
サジン(WO94/12621に記載)、並びに置換シリンゲート(C3〜C5の置換アルキ
ルシリンゲート)及びフェノールである。ナトリウム過炭酸塩又は過ホウ酸塩は
、過酸化水素の好ましい供給源である。 前記ペルオキシダーゼは、通常は、洗剤組成物の重量の0.0001%〜2%
の純酵素のレベルで洗剤組成物中に含入される。
【0052】 本発明の洗剤組成物中に含有され得るその他の好ましい酵素としては、リパー
ゼが挙げられる。洗剤用に適したリパーゼ酵素としては、シュードモナス(Pseu
domonas)群の微生物、例えば英国特許第1,372,034号に開示されているようなシ
ュードモナス・スタッツェリ(Pseudomonas stutzeri)ATCC19.154に
より産生されるものが挙げられる。適切なリパーゼとしては、微生物シュードモ
ナス・フルオレセント(Pseudomonas fluorescent)IAM1057により産生さ
れるリパーゼの抗体との陽性免疫学的交差反応を示すものが挙げられる。このリ
パーゼはリパーゼP「アマノ(Amano)」の商品名で、Amano Pharmaceutical Co.
Ltd., Nagoya, Japanから入手可能であり、本明細書中では以後「アマノ−P」
と呼ぶ。その他の適切な市販のリパーゼとしては、アマノ−CES、クロモバク
ター・ビスコスム(Chromobacter viscosum)(例えばChromobacter viscosum var
. lipolyticum NRRLB3673)由来のリパーゼ(Toyo Jozo Co., Tagata,
Japan)、 U.S. Biochemical Corp., USA及びDisoynth Co., The Netherlandか
らのクロモバクター・ビスコスムリパーゼ及びシュードモナス・グラジオリ(Ps
eudomonas gladioli)由来のリパーゼが挙げられる。特に適切なリパーゼは、本
発明の組成物と組合せて用いる場合に非常に有効であることが見出されているM
1リパーゼ(登録商標)及びリポマックス(登録商標)(Gist-Brocades)、並びに
リポラーゼ(登録商標)及びリポラーゼウルトラ(登録商標)(Novo)などのリパ
ーゼである。さらに適切なものは、EP258068、WO92/05249及びWO95/22615(Novo
Nordisk)並びにWO94/03578、WO95/35381及びWO96/00292(Unilever)に記載さ
れた脂質分解酵素である。
【0053】 また、クチナーゼ[EC 3.1.1.50]も適切であり、これは、リパー
ゼの特別な種類、即ち、相互作用活性を必要としないリパーゼと考えることがで
きる。洗剤組成物へのクチナーゼの添加は、例えばWO-A-88/09367(Genencore)
;WO90/09446(Plant Genetic system)並びにWO94/14963及び WO94/14964(
Unilever)に開示されている。 リパーゼ及び/又はクチナーゼは、通常は、洗剤組成物の重量の0.0001
%〜2%の純酵素のレベルで洗剤組成物中に含入される。
【0054】 アミラーゼ(α及び/又はβ)は、炭水化物主体のしみの除去のために含有さ
れ得る。WO94/02597(Novo Nordisk A/S、1994年2月03日公開)は、突然変異体ア
ミラーゼを含入する洗剤組成物を記載する(WO95/10603 (Novo Nordisk A/S、19
95年4月20日公開)も参照)。洗剤組成物中に用いるための既知のその他のアミ
ラーゼとしては、α−及びβ−アミラーゼの両方が挙げられる。α−アミラーゼ
は当業界で既知であり、その例としては、米国特許第5,003,257号、EP252,666、
WOWO91/00353、FR2,676,456、EP285,123、EP525,610、EP368,341及び英国特許
明細書第1,296,839号(Novo)に開示されたものが挙げられる。その他の適切な
アミラーゼは、WO94/18314(1994年8月18日公開)及びWO96/05295(Genencor、1
996年2月22日公開)に記載された安定性増強アミラーゼ、そしてWO95/10603(19
95年4月公開)に開示されたNovo Nordisk A/Sから入手可能な直接の親における
付加的改変を有するアミラーゼ変異体である。また、適切なのは、EP277216、WO
95/26397及びWO96/23873(すべてNovo Nordisk)に記載されたアミラーゼである
【0055】 市販のα−アミラーゼ製品の例は、プラフェクトOx Am(登録商標)(Gen
encor)、並びにテルマミル(登録商標)、バン(登録商標)、ファンガミル(
登録商標)及びデュラミル(登録商標)(すべてNovo Nordisk A/S Denmark)で
ある。WO95/26397号は、その他の適切なアミラーゼ、即ち、25℃〜55℃の温
度範囲で、8〜10の範囲のpH値で、ファデバス(登録商標)α−アミラーゼ
活性検定により測定した場合にテルマミル(登録商標)の特異的活性より少なく
とも25%高い特異的活性を有することを特徴とするα−アミラーゼを記載する
。適切なのは、WO96/23873号(Novo Nordisk)に記載された前記の酵素の変異体
である。活性レベル並びに熱安定性とより高活性レベルとの組合せに関して特性
改良を示すその他のデンプン分解酵素は、WO95/35382号に記載されている。 デンプン分解酵素は、組成物の重量の0.0001%〜2%、好ましくは0.
00018%〜0.06%、さらに好ましくは0.00024%〜0.048%
の純酵素のレベルでを本発明の洗剤組成物中に含入され得る。
【0056】 前記酵素は、あらゆる適切な起源、例えば植物、動物、細菌、真菌及び酵母菌
起源のものであり得る。起源は、中温性又は極値性(好冷性、低温性、好熱性、
好圧性、好アルカリ性、好酸性、好塩性等)でもあり得る。これらの酵素の精製
又は非精製形態を用い得る。今日、本発明の洗剤組成物中のそれらの性能効率を
最適化するために、タンパク質/遺伝子工学技術により野生型酵素を改変するこ
とは一般的常套手段である。例えば、変異体は、このような組成物の一般的に遭
遇する成分に対する酵素の相溶性が増大するように設計され得る。あるいは、変
異体は、酵素変異体の最適pH、漂白剤又はキレート化剤の安定性、酵素活性等
が特定のクリーニング用途に適するように調製されるよう設計され得る。
【0057】 特に、漂白剤安定性の場合の酸化に対して感受性のアミノ酸に、そして界面活
性剤相溶性に関する表面電荷に注意を集中すべきである。このような酵素の等電
点は、いくつかの荷電アミノ酸の置換により改変することができ、例えば、等電
点の増大は、陰イオン性界面活性剤との相溶性を改良するのに役立ち得る。酵素
の安定性は、例えばキレート化剤安定性を増大するための付加的塩架橋の作製及
びカルシウム結合部位の補強によりさらに増強され得る。殆どのセルラーゼは離
れた結合領域(CBD)を有するので、セルラーゼには特別の注意を払わなけれ
ばならない。このような酵素の性質はこれらの領域の改変により変えることがで
きる。
【0058】 前記酵素は、一般に、洗剤組成物の重量の0.0001%〜2%の純酵素のレ
ベルで洗剤組成物中に含入される。酵素は別々の単一成分(1つの酵素を含有す
るプリル、顆粒、安定化液体等)として、あるいは2つ又はそれ以上の酵素の混
合物(例えば補助顆粒)として付加され得る。 付加され得るその他の適切な洗剤成分は、同時係属中の欧州特許出願第928700
18.6号(1992年1月31日出願)に記載された酵素酸化掃去剤(スカベンジャー)で
ある。このような酵素酸化掃去剤の例は、エトキシル化テトラエチレンポリアミ
ンである。
【0059】 酵素物質の範囲及び合成洗剤組成物中へのそれらの含入手段は、WO9307263A号
及びWO9307260A号(Genencor International)、WO8908694A号(Novo)並びに米
国特許第3,553139号(1971年1月5日、McCarty等)に開示されている。酵素はさ
らに、米国特許第4,101,457号(Place等、1978年7月18日)及び米国特許第4,507
,219号(Hughes、1985年3月26日)に開示されている。液体洗剤配合物に有用な
酵素物質及びこのような配合物中へのそれらの含入は、米国特許第4,261,868号
(Hora等、1981年4月14日)に開示されている。洗剤に使用される酵素は種々の
技法により安定化され得る。酵素安定化技法は、米国特許第3,600,319号(1971
年8月17日、Gedge等)、欧州特許第199,405号及び欧州特許第200,586号(1986年
10月29日、Venegas)に開示され、例示されている。酵素安定化系も、例えば米
国特許第3,519,570号に記載されている。プロテアーゼ、キシラナーゼ及びセル
ラーゼを生成する有用なバチルス種AC13は、WO9401532A(Novo)に記載さ
れている。細菌性及び真菌性セルラーゼ、例えばケアザイム及びセルザイム(No
vo Nordisk A/S);ペルオキシダーゼ;リパーゼ、例えばアマノ−P(Amano Ph
armaceutical Co.,)、M1リパーゼ(登録商標)及びリポマックス(登録商標)
(Gist-Brocades)及びリポラーゼ(登録商標)及びリポラーゼウルトラ(登録商標
)(Novo);クチナーゼ;プロテアーゼ、例えばエスペラーゼ(登録商標)アルカ
ラーゼ(登録商標)、デュラザイム(登録商標)及びサヴィナーゼ(登録商標)(
Novo)及びマキサターゼ(登録商標)、マキサカル(登録商標)、プロペラーゼ(登録
商標)及びマキサペム(登録商標) (Gist-Brocades);並びにα及びβアミラーゼ
、例えばプラフェクトOx Am(登録商標)(Genencor)、並びにテルマミル
(登録商標)、バン(登録商標)、ファンガミル(登録商標)、デュラミル(登
録商標)及びナタラーゼ(登録商標)(Novo Nordisk);並びにこれらの混合物で
ある。酵素は、プリル、顆粒又は副顆粒として、普通、組成物の重量の約0.0
001〜約2%の純酵素の範囲のレベルで、ここに好ましく添加される。
【0060】 ここで適切な漂白剤には、塩素及び酸素漂白剤、特に、無機過水和塩、例えば
、場合によって被覆されて制御された放出速度をもたらす過ホウ酸ナトリウム一
水和物及び四水和物並びに過炭酸ナトリウム(例えばスルフェート/カルボネー
トコーティングについてのGB-A-1466799を参照のこと)、予備形成有機ペルオキ
シ酸並びに、有機ペルオキシ酸漂白前駆体及び/又は遷移金属含有漂白触媒(特
に、マンガン又はコバルト)と共にこれらの混合物が含まれる。無機過水和塩は
普通、組成物の約1重量%から約40重量%、好ましくは約2重量%から約30
重量%、より好ましくは約5重量%から約25重量%のレベルで混和される。こ
こでの使用に好適なペルオキシ酸漂白前駆体には、過安息香酸及び置換過安息香
酸;陽イオン性ペルオキシ酸前駆体;過酢酸前駆体、例えばTAED、ナトリウ
ムアセトキシベンゼンスルホネート及びペンタアセチルグルコース;ペルノナン
酸前駆体、例えばナトリウム3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼン
スルホネート(iso-NOBS)及びナトリウムノナノイルオキシベンゼンスルホ
ネート(NOBS);N−ノナノイル−6−アミノカプロン酸のフェノールスル
ホネートエステル(WO94/28106に開示されているNACA−OBS)であって
、過加水分解されて活性漂白種としての過酸を生成し、改良された漂白効果を誘
導するもの、アミド置換アルキルペルオキシ酸前駆体(EP-A-0170386);並びに
ベンズオキサジンペルオキシ酸前駆体(EP-A-0332294及びEP-A-0482807)が含ま
れる。漂白前駆体は普通、組成物の約0.5重量%から約25重量%、好ましく
は約1重量%から約10重量%のレベルで混和されるが、予備形成有機ペルオキ
シ酸自体は普通、組成物の0.5重量%から25重量%、より好ましくは1重量
%から10重量%の範囲のレベルで混和される。ここでの使用に好適な漂白触媒
は、マンガントリアザシクロノナン及び関連複合体(US-A-4246612、US−A-5227
084);Co、Cu、Mn及びFeビスピリジルアミン及び関連複合体(US-A-511
4611);並びに、ペンタミンアセテートコバルト(III)及び関連複合体(US-A-481
0410)が含まれる。
【0061】 ここでの他の適切な成分は、分散、再沈着防止、汚れ放出又は他の洗浄特定発
明を有する有機ポリマーを、組成物の約0.1重量%から約30重量%、好まし
くは約0.5重量%から約15重量%、最も好ましくは約1重量%から約10重
量%のレベルで含む。ここでの好適な再沈着防止ポリマーには、アクリル酸含有
ポリマー、例えばSokalan PA30、PA20、PA15、PA10及びSokalan CP10(BASF GmbH
)、Acusol 45N、480N、460N(Rohm & Haas)、アクリル酸/マレイン酸コポリマ
ー、例えばSokalan CP5並びに、アクリル/メタクリルコポリマーが含まれる。
ここでの好適な汚れ放出ポリマーには、アルキル及びヒドロキシアルキルセルロ
ース(US-A-4,000,093)、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン及びこれ
らのコポリマー、並びに、エチレングリコール、プロピレングリコール及びこれ
らの混合物のテレフタレートエステルに基づく非イオン性及び陰イオン性ポリマ
ーが含まれる。
【0062】 重金属イオン封鎖剤及び結晶成長防止剤は、一般に組成物の約0.005重量
%から約20重量%、好ましくは約0.1重量%から約10重量%、より好まし
くは約0.25重量%から約7.5重量%、最も好ましくは約0.5重量%から
約5重量%のレベルでここで使用に適切であり、例えば、その塩及び遊離酸形態
の、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、エチレンジアミン
テトラ(メチレンホスホネート)ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホス
ホネート)、エチレンジホスホネート、ヒドロキシ−エチレン−1,1−ジホス
ホネート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラアセテート、エチ
レンジアミン−N,N'−ジスクシネートである。
【0063】 ここでの組成物、特に食器洗浄に用いられるものは、組成物の約0.05重量
%から約10重量%、好ましくは約0.1重量%から約5重量%のレベルでの有
機銀コーティング剤(特に、パラフィン、例えばWinstershall、Salzbergen,Ger
manyから販売のWinog 70)のような腐食防止剤、窒素含有腐食防止化合物(例え
ば、ベンゾトリアゾール及びベンズイミダゾール。GB-A-1137741を参照)、並び
に組成物の約0.005重量%から約5重量%、好ましくは約0.01重量%から
約1重量%、より好ましくは約0.02重量%から約0.4重量%のレベルでの
Mn(II)化合物、特に有機リガンドのMn(II)塩を含むことができる。
【0064】 ここでの他の適切な成分には、着色剤、約0.01重量%から約5重量%のレ
ベルでの酢酸ビスマス及びクエン酸ビスマスのような水溶性ビスマス化合物、カ
ルシウムイオンのような酵素安定剤、約0.01%から約6%のレベルでのホウ
酸、プロピレングリコール及び塩素漂白スカベンジャー、石灰セッケン分散剤(
WO-A-93/08877を参照)、起泡抑制剤(WO93/08876及びEP-A-0705324を参照)、
高分子移染防止剤、光学的増白剤、香料、充填剤及びクレイ並びに陽イオン性繊
維柔軟化剤が含まれる。
【0065】 ここでの洗剤タブレットは、過度に高いpHでなく、好ましくは約8.0から
約12.5、より好ましくは約9.0から約11.8、最も好ましくは約9.5から
約11.5の1%蒸留水水溶液のpHを有するように処方されることが好ましい
【0066】 好ましくは、タブレットは、1998年7月17日出願の同時係属の欧州特許
出願9815525.2に開示されているタブレットであろう。
【0067】 このようなタブレットは、洗浄機中で用いるための多相タブレット洗剤であり
、このタブレットは、以下の: a)その中に少なくとも1つの型を有する造形体の形態の緩徐溶解相(セクシ
ョン1)、および b)本発明のペクテートリアーゼ酵素を含有する、前記の型内に圧縮された粒
状固体の形態の第2の迅速溶解相(セクション2) を含む。
【0068】 好ましい実施態様では、第1の相は、少なくとも約350kg/cm2(3.
43kN/cm2)、好ましくは約400〜約2000、特に約600〜約12
00kg/cm2の適用圧縮圧で調製された圧縮造形体である(圧縮圧は、本明
細書中では、付加力を、付加力に対して横方向の平面のタブレットの横断面積、
即ち回転式プレスのダイの横断面積で割った値である)。第2の相の粒状固体(
この用語は、時として本明細書中で「任意の後続相」と呼ばれる多数の「第2の
」相の可能性を含むよう意図される)が、第1の相に付加されるよりも少ない付
加圧縮圧で、好ましくは約350kg/cm2未満の圧縮圧で、好ましくは約4
0kg/cm2〜約300kg/cm2の範囲で、さらに好ましくは約70〜約2
70kg/cm2の圧縮圧で、前記の型に圧縮されることも好ましく、このよう
なタブレットは、最適タブレット統合性および強度(例えば、チャイルド・バイ
ト・ストレングス(child Bite Strength[CBS])試験により測定)および製品
溶解特性を提供する観点から、本明細書中で好ましい。本発明のタブレットは、
好ましくは少なくとも10kg、好ましくは12kgより大きい、さらに好まし
くは14kgより大きいCBSを有し、CBSは、米国消費者製品安全委員会試
験規格(US consumer Product Safety Commission Test Specification)により測
定される。また、第1および第2の相に付加される圧縮圧は、一般的には少なく
とも約2:1、好ましくは少なくとも約4:1の比である。
【0069】 したがって、本発明のさらに別の局面によれば、洗浄機に用いるための多相タ
ブレット洗剤であって、以下の: a)その中に少なくとも1つの型を有する圧縮造形体の形態の第1の緩徐溶解
相であって、造形体が少なくとも約350kg/cm2の圧縮圧で調製される相
、および b)前記の型内で圧縮された粒状固体の形態の第2の相であって、約350k
g/cm2未満の圧力で圧縮され、本発明のペクテートリアーゼ酵素を含有する
相 を含むタブレットが提供される。
【0070】 その他の好ましい実施態様では、第2の相は、第1の本体の少なくとも1つの
型内に、例えば物理的または化学的接着により、粘着的に含入される圧縮または
造形体の形態である。第1および第2の相が、互いに相対的に高い重量比、例え
ば少なくとも約6:1、好ましくは少なくとも約10:1であり、そしてタブレ
ット組成物が第2の相中に主に濃縮される1つ又はそれ以上の洗剤活性物質(例
えば、酵素、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、界面活性剤、キレート化剤等)を
含有することも好ましく、例えば少なくとも約50重量%、好ましくは少なくと
も約60重量%、特に約80重量%(タブレット中の活性物質の総重量を基礎に
して)の活性物質がタブレットの第2の相中に存在する。この場合に、特に、好
ましい活性物質はペクテートリアーゼ酵素である。さらに、このような組成物は
、タブレット強度、溶解、クリーニングおよびpH調節特性に関して最適であり
、例えば、洗浄工程の開始の10、5、4分以内、または3分以内でも、少なく
とも50重量%、好ましくは少なくとも60重量%、さらに好ましくは少なくと
も80重量%のペクテートリアーゼを洗浄液に送達するよう、洗浄液中に溶解し
得るタブレット組成物を提供する。
【0071】 したがって、本発明の別の局面によれば、洗浄機で用いるための多相タブレッ
ト洗剤であって、以下の: a)その中に少なくとも1つの型を有する造形体の形態の第1の緩徐溶解相(
セクション1)、および b)ペクテートリアーゼを含有し、前記の型内に圧縮された粒状固体の形態で
あるの第2の迅速溶解相(セクション2) を含むタブレット洗剤であって、タブレットのセクション2が、洗浄工程の最初
の10分以内、好ましくは最初の5分以内、さらに好ましくは最初の3分以内に
洗浄液に送達される少なくとも70重量%、好ましくは少なくとも85重量%、
さらに好ましくは少なくとも95重量%のペクテートリアーゼを含有するタブレ
ット洗剤が提供される。
【0072】 特に洗濯目的のために意図される、以下のタブレットも適している: タブレット製造 洗剤タブレットは、固体成分を一緒に混合し、混合物を、例えば製薬産業で用
いられるような慣用的タブレットプレス中で圧縮することにより、簡単に調製さ
れ得る。好ましくは、主要成分、特にゲル化界面活性剤は、粒状形態で用いられ
る。液体成分のいずれも、例えば界面活性剤または起泡抑制剤は、固体粒状成分
中に慣用的方法で混入され得る。
【0073】 特に洗濯用タブレットに関しては、ビルダーおよび界面活性剤のような成分は
、慣用的方法で噴霧乾燥され、次に適切な圧力で固められ得る。好ましくは、本
発明のタブレットは、100000N未満、さらに好ましくは50000N未満
、さらに好ましくは5000N未満、最も好ましくは3000N未満の力を用い
て圧縮される。実際、最も好ましい実施態様は、2500N未満の力を用いて圧
縮された洗濯に適したタブレットであるが、しかし例えば自動食器洗浄用のタブ
レットも考察され、それによりこのような自動食器洗浄用タブレットは、通常は
洗濯用タブレットよりも圧縮される。
【0074】 本発明のタブレット製造に用いられる粒状物質は、如何なる粒状化または造粒
方法によっても製造され得る。このような方法の一例は、典型的には600g/
lまたはそれ以下の低嵩密度を生じる噴霧乾燥(同一流または逆流噴霧乾燥塔中
において)である。より高密度の粒状物質は、高剪断バッチミキサー/造粒機中
での造粒および高密度化により、または連続造粒および高密度化法(例えば、ロ
ジゲ(登録商標)CBおよび/またはロジゲ(登録商標)KMミキサーを用いて
)により調製され得る。その他の適切な方法としては、流体床法、圧縮法(例え
ば、ロール圧縮)、押出し、ならびに凝集(フロキュレーション)、結晶化セン
テリング(sentering)等のような如何なる化学的方法によっても製造される如何
なる粒状物質も挙げられる。個々の粒子は、如何なるその他の粒子、顆粒、球ま
たは粗粒でもあり得る。
【0075】 粒状物質の構成成分は、如何なる慣用的手段によっても一緒に混合され得る。
バッチは、例えばコンクリートミキサー、ナウタミキサー、リボンミキサーまた
は如何なる他のものにも適している。あるいは、混合工程は、移動ベルト上で各
構成成分を連続的に計量し、1つ又はそれ以上のドラムまたはミキサー中でそれ
らを配合することにより実行され得る。非ゲル化バインダーは、粒状物質の構成
成分のいくつかまたは全部の混合体に噴霧され得る。他の液体成分も別々にまた
は予備混合された構成成分の混合体に噴霧され得る。例えば、香料および蛍光増
白剤剤のスラリーが噴霧され得る。微細流動助剤(ダスチング剤、例えばゼオラ
イト、炭酸塩、シリカ)は、バインダーを噴霧後に、好ましくは工程の終了に向
けて、混合体を低粘着性にするために粒状物質に付加され得る。
【0076】 タブレットは、如何なる圧縮法でも、例えばタブレッティング、大型塊形成ま
たは押出、好ましくはタブレッティングを用いて製造され得る。適切な装置とし
ては、標準単一ストロークまたは回転式プレス(例えば、Courtoy(登録商標)、K
orch(登録商標)、Manesty(登録商標)またはBonals(登録商標))が挙げられる。
本発明にしたがって調製されたタブレットは、好ましくは、20mm〜60mm
、好ましくは少なくとも35および55mmまでの直径を、ならびに25〜10
0gの重量を有する。タブレットの高さ対直径(または幅)の比は、好ましくは
1:3より大きく、さらに好ましくは1:2より大きい。これらのタブレットを
調製するために用いられる圧縮圧は、100000kN/m2を超えない、好ま
しくは30000kN/m2を超えない、さらに好ましくは5000kN/m2
超えない、さらに好ましくは3000kN/m2を超えない、最も好ましくは1
000kN/m2を超えないことが必要である。本発明の好ましい実施態様では
、タブレットは少なくとも0.9g/cc、さらに好ましくは少なくとも1.0
g/ccの、そして好ましくは2.0g/cc未満、さらに好ましくは1.5g
/cc未満、さらに好ましくは1.25g/cc未満、最も好ましくは1.1g
/cc未満の密度を有する。
【0077】 多層化タブレットは、典型的には、マトリックス力付加フラスコ中に順に各層
のマトリックスを配置することにより、回転式プレス中で形成される。本方法が
継続すると、次にマトリックス層は予備圧縮および圧縮段階ステーションで一緒
に圧縮されて、多層タブレットを生成する。いくつかの回転式プレスを用いて、
タブレット全体を圧縮する前に第1の供給層を圧縮することもできる。
【0078】 ヒドロトロープ化合物 本発明の好ましい実施態様では、凝集作用を有する高可溶性化合物が本発明の
タブレットに統合され、それによりこの化合物はヒドロトロープ化合物でもある
。このようなヒドロトロープ化合物は、それらが例えば、ペクテートリアーゼも
含有する柔軟迅速溶解層中に有利に含まれ得るように、ゲル化を回避することに
よって界面活性剤の溶解を付与するために一般に用いられ得る。特定の化合物は
、以下のようにヒドロトロープであると定義される(S.E. Friberg and M. Chiu
, J. Dispersion Science and Technology, 9(5&6), pages 443-457(1988-19
89)参照): 1. 25重量%の特定化合物とおよび75重量%の水を含有する溶液が調製
される。 2. オクタン酸がその後、溶液中の特定化合物の重量の1.6倍の割合で溶
液に付加され、溶液は20℃の温度である。溶液は、マリンプロペラを有する攪
拌機を備えたソータックビーカー中で混合され、プロペラはビーカーの底から約
5mm上に位置し、ミキサーは200回/分の回転速度で設定される。 3. オクタン酸が完全に可溶化される場合、即ち溶液が一相のみを包含し、
相が液相である場合には、特定化合物はヒドロトロープである。 本発明の好ましい実施態様では、ヒドロトロープ化合物は、15〜60℃の操
作条件で固体粒子から作られる流動性物質である、ということに留意すべきであ
る。
【0079】 ヒドロトロープ化合物としては、以後列挙される化合物が挙げられる: 市販のヒドロトロープの一覧表は、McCutcheon’s Emulsifiers and Detergen
ts (McCutcheon division of Manufacturing Confectioners Company出版)に
見出され得る。当該化合物には、以下のものも含まれる: 1. 以下の構造を有する非イオン性ヒドロトロープ:
【化1】 (式中、RはC8〜C10のアルキル鎖であり、xは1〜15の範囲であり、yは
3〜10の範囲である)。 2. 陰イオン性ヒドロトロープ、例えばアルカリ金属アリールスルホネート
。これには、安息香酸、サリチル酸、ベンゼンスルホン酸およびその多数の誘導
体、ナフトエ酸および種々のヒドロ安息香酸のアルカリ金属塩が含まれる。これ
らの例は、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸、テト
ラリンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、メチルナフタレンスルホン酸、ジメ
チルナフタレンスルホン酸、トリメチルナフタレンスルホン酸から得られるナト
リウム、カリウムおよびアンモニウムベンゼンスルホン酸塩である。
【0080】 その他の例としては、ジアルキルベンゼンスルホン酸の塩、例えばジイソプロ
ピルベンゼンスルホン酸、エチルメチルベンゼンスルホン酸、炭素数3〜10(
好ましくは4〜9)のアルキル鎖長を有するアルキルベンゼンスルホン酸、炭素
数1〜18のアルキル鎖を有する線状または分枝鎖アルキルスルホネートの塩が
挙げられる。
【0081】 3. 溶媒ヒドロトロープ、例えばアルコキシル化グリセリンおよびアルコキ
シル化グリセリド、エステルスラコキシル化グリセリド、アルコキシル化脂肪酸
グリセリンのエステル、ポリグリセロールエステル。好ましいアルコキシル化グ
リセリンは、以下の構造を有する:
【化2】 (式中、l、mおよびnは各々、0〜約20の数であり、l+m+n=約2〜約
60、好ましくは約10〜約45であり、そしてRはH、CH3またはC25
表す)。
【0082】 好ましいアルコキシル化グリセリドは、以下の構造を有する:
【化3】 (式中、R1およびR2は各々、CnCOOまたは−(CH2CHR3−O)l−H(
ここで、R3=H、CH3またはC25であり、lは1〜約60の数であり、nは
約6〜約24の数である)である)。
【0083】 4. 高分子ヒドロトロープ、例えばEP636687に記載されているもの
【化4】 (式中、Eは親水性官能基であり、 RはHまたはC1〜C10のアルキル基であるか、あるいは親水性官能基であり
、 R1はH、低級アルキル基または芳香族基であり、 R2は、Hまたは環状アルキルまたは芳香族基である)。 ポリマーは、典型的には約1000〜1000000の分子量を有する。
【0084】 5. 5−カルボキシ−4−ヘキシル−2−シクロヘキセン−1−イルオク
タン酸(ジアシド(登録商標))のような異例の構造のヒドロトロープ。 本発明におけるこのような化合物の使用は、ヒドロトロープ化合物が例えば界
面活性剤の溶解を促すので、タブレットの溶解速度をさらに増大し得る。このよ
うな化合物は、混合物または単一化合物から生成され得る。
【0085】 コーティング 本発明の別の実施態様では、本発明のタブレットの固形性は、コーティングが
本発明の非被覆タブレットを被い、ペクテートリアーゼ酵素を含有する被覆タブ
レットを製造することにより、更に改良してもよく、それによりペクテートリア
ーゼ酵素の迅速溶解を可能にしながらタブレットの機械的特性がさらに改良する
【0086】 これは、本発明の多層タブレットに非常に有利に適合し、それにより外側層の
溶解特性がコーティング成分の迅速放出を可能にし、したがってコーティングの
利点と経時放出の利点を併合するよう作製され得る。
【0087】 本発明の一実施態様では、タブレットが水分を吸収しないかまたは非常に遅い
速度でのみ水分を吸収するように、タブレットは被覆され得る。コーティングは
また、取扱い、包装および輸送中にタブレットが受ける中程度の機械的衝撃が極
低レベル以下の破損または磨砕を生じるように、強固である。最後に、コーティ
ングは、より強い機械的衝撃を受けた場合にタブレットが崩壊するよう、脆性で
あることが好ましい。さらに、コーティング物質がアルカリ性条件下で溶解され
るか、または界面活性剤により容易に乳化されて、ペクテートリアーゼの放出を
可能にするのが有益である。これは、洗浄サイクル中の前面投入式洗浄機の窓に
おける可視的残渣の問題を無くすのにも、あるいは洗濯物投入時のコーティング
物質の非溶解粒子または塊の沈着を回避するのにも寄与する。
【0088】 水溶解度は、ASTM E1148−87表題「Standard Test Method for M
easurements of Aqueous Solubility」の試験プロトコールにしたがって測定さ
れる。ペクテートリアーゼと組合せて用いられ得る適切なコーティング物質は、
二カルボン酸である。特に適切な二カルボン酸は、シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸およびそれらの混合物か
ら選択される。
【0089】 コーティング物質は、好ましくは40℃〜200℃の融点を有する。 コーティングは、多数の方法で塗布され得る。しかしながら、ペクテートリア
ーゼがコーティングに含入される場合の好ましい方法は、その物質の溶液で被覆
することである。この方法では、コーティングは溶液として塗布され、溶媒は乾
燥されて凝集性コーティングを残す。実質的に不溶性の物質は、例えば噴霧また
は浸漬によりタブレットに塗布され得る。40℃より低い融点を有する明らかに
実質的に不溶性の物質は周囲温度で十分に固体ではなく、約200℃より高い融
点を有する物質は実際には使用可能でないことが判明している。当該物質は、6
0℃〜160℃、さらに好ましくは70℃〜120℃の範囲で融解することが好
ましい。
【0090】 「融点」とは、例えば毛管中で徐々に加熱された場合に、物質が透明液になる
温度を意味する。 如何なる所望の厚みのコーティングも、本発明にしたがって塗布され得る。ほ
とんどの目的に関して、コーティングは、タブレット重量の1%〜10%、好ま
しくは1.5%〜5%を構成する。
【0091】 本発明のタブレットコーティングは非常に硬質であり、タブレットに特別の強
度を提供し、そしてペクテートリアーゼの早期放出を可能にする。 本発明の好ましい実施態様では、洗浄中におけるコーティングの破断は、コー
ティング中に分解剤を付加することにより改良される。この分解剤は、一旦水と
接触すると膨潤し、コーティングを小片に破壊する。これにより、洗浄溶液中の
コーティングの溶解を改良される。分解剤は、30重量%まで、好ましくは5重
量%〜20重量%、最も好ましくは5〜10重量%のレベルでコーティング溶融
液中に懸濁される。可能な分解剤は、Handbook of Pharmaceutical Excipients
(1986)に記載されている。適切な分解剤の例としては、デンプン:天然、改質
または前ゼラチン化デンプン、ナトリウムデンプングルコネート;ガム:寒天ガ
ム、グアーガム、イナゴマメガム、カラヤガム、ペクチンガム、トラガカントガ
ム;クロスカルミロースナトリウム、クロスポビドン、セルロース、カルボキシ
メチルセルロース、アルギン酸およびその塩、例えばアルギン酸ナトリウム、二
酸化ケイ素、クレイ、ポリビニルピロリドン、ダイズ多糖、イオン交換樹脂なら
びにそれらの混合物が挙げられる。
【0092】 引張強度 ある層の引張強度を測定するためには、層は、タブレットそれ自体として考慮
され得る。 出発物質の組成およびタブレットの形状によって、用いられる圧縮力は、引張
強度および洗浄機中での分解時間に影響を及ぼさないよう調整され得る。この工
程は、如何なるサイズおよび形状の均質または層化タブレットも調製するために
用いられ得る。 円筒状タブレットに関しては、引張強度は、タブレットまたは層の強度を表す
一方法である直径破断応力(DFS)に対応し、以下の方程式により決定される
: 引張強度=2F/πDt 式中、Fは、VK200タブレット硬度試験機(Van Kell Industries, Inc.
)により測定される引張破損(破断)を引き起こす最大力(ニュートン)である
。Dは、タブレットまたは層の直径であり、tはタブレットまたは層の厚みであ
る。非円形タブレットに関しては、πDは、簡単にタブレットの周囲の長さと取
り換えられ得る(Method Pharmaceutical Dosage Forms : Tablets, Volume 2 P
age 213-317)。 20kPa未満の直径破断応力を有するタブレットは脆いとみなされ、消費者
に供給される際に幾つかのタブレットが壊れているということになりやすい。少
なくとも25kPaの直径破断応力が好ましい。 このことは同様に非円筒状タブレットにも適用され、引張強度を限定し、それ
によりタブレットの高さに対する横断法平面は円形ではなく、力はタブレットの
高さの方向に対して垂直方向に、そしてタブレットの側面に対して法線方向に適
用され、側面は非円形横断面に対して垂直である。
【0093】 沸騰剤 本発明の別の好ましい実施態様では、タブレットは沸騰剤をさらに包含する。 沸騰とは、本明細書中で定義される場合、可溶性酸供給源とアルカリ金属炭酸
塩との間の化学反応の結果として、二酸化炭素ガスを生成する、液体からの気体
の泡の発生を意味する。即ち、 C687+3NaHCO3→Na3657+3CO2↑+3H2O 酸および炭酸塩供給源ならびにその他の沸騰剤系のさらに別の例は、Pharmace
utical Dosage Forms : Tablets Volume 1 Page 287-291に見出される。
【0094】 沸騰剤は、洗剤成分に加えて、タブレット混合体に付加され得る。この沸騰剤
のタブレット洗剤への付加は、タブレットの分解時間を改良する。量は、好まし
くはタブレットの重量の5〜20重量%、最も好ましくは10〜20重量%であ
る。好ましくは、沸騰剤は、異なる粒子のアグロメレートとして、または分離粒
子でなく圧縮粒子として付加されるべきである。 タブレット中で沸騰性により発生されるガスによって、タブレットはより高い
DFSを有し得るし、さらに沸騰性を有さないタブレットと同一の分解時間も有
する。沸騰性を有するタブレットのDFSがそれを有さないタブレットと同一の
DFSを保持される場合、沸騰性を有するタブレットの分解はより迅速である。 酢酸ナトリウムまたは尿素のような化合物を用いることにより、さらに別の溶
解助剤が提供され得る。適切な溶解助剤は、Pharmaceutical Dosage Forms : Ta
blets, Volume 1, Second edition, Edited by H.A. Lieberman et al., ISBN 0
-8247-8044-2にも見出され得る。
【0095】 その他の構成成分 界面活性剤は、本発明のタブレット中に含まれる。適切な界面活性剤は、本明
細書中に前記されている。ビルダー、漂白剤、酵素および本明細書中に前記した
酵素も本発明のタブレットのために適している。
【0096】 非ゲル化バインダー 非ゲル化バインダーは、溶解をさらに促進するためにタブレットを形成する粒
子に統合され得る。 非ゲル化結合剤が用いられる場合、適切な非ゲル化バインダーとしては、合成
有機ポリマー、例えばポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリレートおよび水溶性アクリレートコポリマーが挙げられる。The Handbook o
f Pharmaceutical Excipients, second editionは、以下のバインダー分類を有
する:アカシア、アルギン酸、カルボマー、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、デキストリン、エチレンセルロース、ゼラチン、グアーガム、I型水素化
植物油、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
液体グルコース、マグネシウムアルミニウムシリケート、マルトデキストリン、
メチルセルロース、ポリメタクリレート、ポビドン、ナトリウムアルジネート、
デンプンおよびゼイン。陽イオンポリマー、即ちエトキシル化ヘキサメチレンジ
アミン第四級化合物、ビスヘキサメチレントリアミンまたはその他のもの、例え
ばペンタアミン、エトキシル化ポリエチレンアミン、マレイン酸アクリル酸ポリ
マーのような最も好ましいバインダーもまた、洗濯物洗浄水中の活性クリーニン
グ機能を有する。
【0097】 非ゲル化バインダー物質は、好ましくは噴霧され、それゆえ、マトリックス中
の他の活性成分を損傷または分解しないように、90℃より低い、好ましくは7
0℃より低い、さらに好ましくは50℃より低い適切な融点温度を有する。最も
好ましいのは、溶融形態で噴霧され得る非水性液体バインダー(即ち、水性溶液
中でない)である。しかしながら、それらは、乾燥付加によりマトリックス中に
混入されるが、タブレット内では結合特性を有する固体バインダーでもあり得る
【0098】 非ゲル化バインダー物質は、好ましくは組成物の0.1〜15重量%、さらに
好ましくは5%以下、特に非洗濯活性物質である場合にはタブレットの重量の2
重量%以下の範囲内の量で用いられる。 ゲル化バインダー、例えば非イオン性界面活性剤は、それらの液体または溶融
形態では回避されるのが好ましい。非イオン性界面活性剤およびその他のゲル化
バインダーは、組成物から排除されないが、しかしそれらは、液体としてでなく
、粒状物質の構成成分としてタブレット洗剤中に処理されるのが好ましい。
【0099】 ペクテートリアーゼ酵素 本発明の洗剤タブレットの必須要素は、ペクテートリアーゼ酵素である。 ペクテートリアーゼは、EC4.2.2.2として酵素命名法(1992)に
より提供された酵素の分類内に分類される。前記の酵素は、ペクチン物質中に見
出されるガラクツロン酸のα−1,4グルコシド結合を分離させて、C4〜C5
に二重結合を作り出すことが知られており、他のペクチン分解活性体を実質的に
有さず、即ち、酵素化合物の25重量%未満、好ましくは15重量%未満、さら
に好ましくは5重量%未満のその他のペクチン分解酵素活性体を有する。
【0100】 ペクテートリアーゼは、異なる細菌属、例えばエルウィニア属、シュードモナ
ス属、クレブシエラ属及びキサントモナス属、ストレプトミセス属、ペニシリウ
ム属、バクテロイデス属、サーモモノスポラ属、フサリウム属及びアスペルギル
ス属からクローン化された。バチラス属の枯草菌(Bacillus subtilis)(Nasser
et al.(1993)FEBS 335:319-326)及びBacillus sp. YA-14(Kim et al.(1994
)Biosci. Biotech. Biochem. 58:947-949)からも、ペクテートリアーゼのクロ
ーニングが記載されている。バチラス属のプリムス(Bacillus pumilus)(Dave a
nd Vaughn(1971)J. Bacteriol. 108:166-174)、B. polymyxa(Nagel and Vau
ghn(1961)Arch. Biochem. Biophys. 93:344-352)、B. stearothermophilus(
Karbassi and Vaughn(1980)Can. J. Microbiol. 26:377-384)、Bacillus. sp
.(Hasegawa and Nagel(1966)J. Food Sci. 31:838-845)及びBacillus sp. R
K9(Kelly and Fogarty(1978)Can. J. Microbiol. 24:1164-1172)により生成
される8〜10のpH範囲で最大活性を有するペクテートリアーゼの精製が報告
されている。WO98/45393は、泥汚れに対して顕著な洗浄性を有するプ
ロトペクチナーゼを含有する洗剤組成物を開示する。
【0101】 本発明に用いるためのさらに適切なペクテートリアーゼは、WO98/453
93に記載されているように、ポリガラクツロン酸を基質として用いる場合に7
.0又はそれ以上の最適反応pHを有するプロトペクチナーゼ、並びにEP87
0843の配列番号1のアミノ酸配列を有するか、あるいは欠失、付加又は置換
されている1つ又はそれ以上のアミノ酸を伴うこのようなアミノ酸配列を有する
ペクテートリアーゼである。 好ましいのは、同時係属中の国際特許出願PCT/DK98/00515(19
98年11月24日出願)に記載された以下のペクテートリアーゼ酵素である:
【0102】 −以下の配列:Asn Leu Asn Ser Arg Val Pro(NLNSRVP)を有する7
個のアミノ酸残基から成る一次アミノ酸配列を含むペクテートリアーゼ、
【0103】 −以下のものであるペクテートリアーゼ: i)Bacillus agaradhaerensNCIMB40482又はDSM8721により
、あるいはBacillus agaradhaerensDSM8721と少なくとも99%の16S
rDNA配列相同性を有するBacillus sp.により生成されるポリペプチド、又
は ii)PCT/DK98/00515の配列番号2の位置27−359に示さ
れるようなアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は iii)前記のポリペプチドと少なくとも45%相同であるi)又はii)に
規定されたポリペプチドの類似体(アナログ)、又は iv)1つ又はいくつかのアミノ酸の置換、欠失又は付加により前記のポリペ
プチドから得られるが、但し位置240のアルギニンが、そして任意に位置24
5のアルギニンも、保存され、得られたポリペプチドが前記のポリペプチドと少
なくとも42%相同であるもの、又は v)精製形態の前記ポリペプチドに対して得られたポリクローナル抗体と免疫
学的に反応性であるもの。
【0104】 −以下のものであるペクテートリアーゼ: i)Bacillus licheniformis、ATCC14580により、又はBacillus lic
heniformis、ATCC14580と少なくとも99%の16S rDNA配列相
同性を有するBacillus sp.により生成されるポリペプチド、又は ii)PCT/DK98/00515の配列番号4の位置28−341に示さ
れるようなアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は iii)前記のポリペプチドと少なくとも45%相同であるi)又はii)に
規定されたポリペプチドの類似体、又は iv)1つ又はいくつかのアミノ酸の置換、欠失又は付加により前記のポリペ
プチドから得られるが、但し位置233のアルギニンが、そして任意に位置23
8のアルギニンも、保存され、得られたポリペプチドが前記のポリペプチドと少
なくとも42%相同であるもの、又は v)精製形態の前記ポリペプチドに対して得られたポリクローナル抗体と免疫
学的に反応性であるもの。
【0105】 −以下のものであるペクテートリアーゼ: i)配列番号14の16S rDNA配列を有するBacillus spにより、又は配
列番号14と97.3%よりも高い16S rDNA配列相同性を有するBacillu
s spにより生成されるポリペプチド、又は ii)配列番号6の位置181−509に示されるようなアミノ酸配列を含む
ポリペプチド、又は iii)前記のポリペプチドと少なくとも50%相同であるi)又はii)に
規定されたポリペプチドの類似体、又は iv)1つ又はいくつかのアミノ酸の置換、欠失又は付加により前記のポリペ
プチドから得られるが、但し位置390のアルギニンが、そして任意に位置39
5のアルギニンも、保存され、得られたポリペプチドが前記のポリペプチドと少
なくとも44%相同であるもの、又は v)精製形態の前記ポリペプチドに対して得られたポリクローナル抗体と免疫
学的に反応性であるもの。
【0106】 −以下のものであるペクテートリアーゼ: i)Bacillus haloduransにより生成されるポリペプチド、又は ii)PCT/DK98/00515の配列番号8の位置42−348に示さ
れるようなアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は iii)前記のポリペプチドと少なくとも45%相同であるi)又はii)に
明示されたポリペプチドの類似体、又は iv)1つ又はいくつかのアミノ酸の置換、欠失又は付加により前記のポリペ
プチドから得られるが、但し位置240のアルギニンが、そして任意に位置24
5のアルギニンも、保存され、得られたポリペプチドが前記のポリペプチドと少
なくとも40%相同であるもの、又は v)精製形態の前記ポリペプチドに対して得られたポリクローナル抗体と免疫
学的に反応性であるもの。
【0107】 −以下のものであるペクテートリアーゼ: i)PCT/DK98/00515の配列番号13の16S rDNA配列を
有するBacillus spにより、又はPCT/DK98/00515の配列番号13
と98.1%より高い16S rDNA配列相同性を有するBacillus spにより生
成されるポリペプチド、又は ii)PCT/DK98/00515の配列番号10の位置25−335に示
されるようなアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は iii)前記のポリペプチドと少なくとも45%相同であるi)又はii)に
明示されたポリペプチドの類似体、又は iv)1つ又はいくつかのアミノ酸の置換、欠失又は付加により前記のポリペ
プチドから得られるが、但し位置227のアルギニンが、そして任意に位置23
2のアルギニンも、保存され、得られたポリペプチドが前記のポリペプチドと少
なくとも41%相同であるもの、又は v)精製形態の前記ポリペプチドに対して得られたポリクローナル抗体と免疫
学的に反応性であるもの。
【0108】 同様に、好ましいのは、同時係属中の国際特許出願PCT/DK98/005
14(1997年11月24日デンマークで最初に出願)に記載された以下のペクテート
リアーゼ酵素である: i)Bacillus licheniformis、ATCC14580により生成されるポリペプ
チド、又は ii)PCT/DK98/00514の配列番号4の位置28−221に示さ
れるようなアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は iii)前記のポリペプチドと少なくとも60%相同であるi)又はii)に
規定されたポリペプチドの類似体、又は iv)1つ又はいくつかのアミノ酸の置換、欠失又は付加により前記のポリペ
プチドから得られるが、但し位置133及び155のリシン、並びに位置158
のアルギニンが保存され、得られたポリペプチドがPCT/DK98/0051
4の配列番号4の位置60−158と少なくとも66%相同であるもの、又は v)精製形態の前記ポリペプチドに対して得られたポリクローナル抗体と免疫
学的に反応性であるもの。
【0109】 本発明の目的のためにさらに好ましいペクテートリアーゼは、pH>7.0で
最適活性を有するものであり、ストレプトミセス属のStreptomyces fradiae、St
reptomyces mitrosporeus、エルウィニア属のErwinia carotovora、バチラス属
のBacillus spheroides、サーモモノスポラ属のThermomonospoira fusca、シュ
ードモナス属のPseudomonas solanacearum、バクテロイデス属のBacteroides th
etaiotaomicron、フサリウム属のFusarium solani、キサントモナス属のXanthom
onas campestris、バチラス属のBacillus agaradhaerens及び/又はBacillus li
cheniformisから得られるものである。 本発明の目的で最も好ましいペクテートリアーゼは、Bacillus agaradhaerens
、NCIMB40482又はDSM8721からのペクテートリアーゼである。
【0110】 ペクテートリアーゼは、好ましくは組成物の0.0001重量%〜2重量%、
さらに好ましくは0.0005重量%〜0.1重量%、最も好ましくは0.00
1重量%〜0.02重量%の純酵素のレベルで本発明の洗剤組成物中に混入され
る。好ましくは、全量の70%を超える、より好ましくは85%を超える、最も
好ましくは95%を超えるペクテートリアーゼは、本発明の洗剤タブレットのセ
クション2に含まれ得る。
【0111】 本発明のペクテートリアーゼは、触媒的ドメインを含有する酵素コアの他に、
セルロース結合ドメイン(CBD)も含有し得、酵素のセルロース結合ドメイン
及び酵素コア(触媒的活性ドメイン)は操作可能的に連結される。セルロース結
合ドメイン(CBD)は、コード化酵素の統合部分として存在し得るか、別の起
源からのCBDは酵素中に導入され、したがって酵素ハイブリッドを作製し得る
。この情況では、「セルロース結合ドメイン」という用語は、Peter Tomme他(
”Cellulose-Binding Domains: Classification and Properties” in “Enzyma
tic Degradation of Insoluble Carbohydrates”, John N. Saddler and Michae
l H. Penner(Eds.), ACS Symposium Series, No. 619, 1996)により定義され
たように理解されるべきものである。この定義は、120より多いセルロース−
結合ドメインを10のファミリー(I〜X)に分類し、CBDが種々の酵素中に
、例えばセルラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、アラビノフラノシダーゼ、
アセチルエステラーゼ及びキチナーゼ中に見出されることを実証する。CBDは
また、非加水分解性多糖結合タンパク質として藻類、例えば紅藻類Porphyra pur
purea中でも見出された(Tomme他、前掲)。しかしながら、ほとんどのCBDは
セルラーゼ及びキシラナーゼからであり、CBDはタンパク質のN及びC末端で
見出されるか、内部性である。酵素ハイブリッドは当業界で既知であり(例えば
、WO90/00609及びWO95/16782参照)、リンカーを用いて又
は用いずに、ペクテートリアーゼ酵素をコード化するDNA配列に連結されたセ
ルロース結合ドメインをコード化するDNAの少なくとも断片を含むDNA構築
物を宿主細胞中でトランスフォームし、宿主細胞を成育させて融合遺伝子を発現
させることにより調製され得る。酵素ハイブリッドは、以下の式により記載され
得る:
【0112】 CBD−MR−X (式中、CBDは少なくともセルロース結合ドメインに対応するアミノ酸配列の
N末端又はC末端領域である;MRは、中間領域(リンカー)であり、そして、
好ましくは炭素原子約2〜約100の、さらに好ましくは2〜40の結合又は短
連結基であってもよい;あるいは、好ましくは約2〜約100のアミノ酸、さら
に好ましくは2〜40のアミノ酸である;Xは本発明のペクテートリアーゼのN
末端又はC末端領域である)。
【0113】 前記の酵素は、適切な如何なる起源、例えば野菜、動物、細菌、真菌及び酵母
菌起源のものであり得る。起源はさらに、中好性又は高度好性(好冷性、向冷性
、好熱性、好圧性、好アルカリ性、好酸性、好塩性等)であり得る。精製又は非
精製形態のこれらの酵素が用いられ得る。今日、本発明の洗剤組成物中でのそれ
らの性能効率を最適化するために、タンパク質/遺伝子工学技術により野生型酵
素を改変するのが一般的慣用手段である。例えば、変異体は、このような組成物
の一般的遭遇成分との酵素の相溶性が増大されるように、設計され得る。あるい
は、変異体は、酵素変異体の最適pH、漂白又はキレート剤安定性、触媒活性等
が特別のクリーニング用途に適合するよう作製されるように設計され得る。
【0114】 特に、漂白剤安定性の場合の酸化に影響されやすいアミノ酸に、並びに界面活
性剤相溶性に関する表面電荷に、注意が集中されるべきである。このような酵素
の等電点は、いくつかの荷電アミノ酸の置換により改変され、例えば、等電点の
増大は、陰イオン性界面活性剤との相溶性を改良するのに役立ち得る。酵素の安
定性は、キレート化剤安定性を増大するための例えば付加塩架橋の作製及び金属
結合部位の補強によりさらに強化され得る。
【0115】 好ましくは、本発明の洗剤タブレットは、ペクテートリアーゼ酵素と共に緩衝
剤を含むことができる。このような緩衝剤は、ペクテートリアーゼの活性につい
て最適なpHを作り出すために要求され得る。標準的な緩衝剤のいずれも使用す
ることができる。ペクテートリアーゼが最適活性を示すpHで、最適な緩衝能を
有するものが好ましい。例には、NaH2PO4、NaHCO3、Na2CO3
及びクエン酸、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(SigmaからのTrizma(
商品名))、トリエタノールアミン、NNビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン
、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸及び
/又はこれらの混合物が含まれる。このような緩衝剤は普通、迅速ペクテートリ
アーゼ含有溶解相の重量の5%以下で存在する。
【0116】 洗浄方法 本発明の組成物は、本質的に如何なる洗浄又はクリーニング方法にも使用され
てよく、これには、例えば浸漬法、前処理法及び個別に濯ぎ補助組成物が付加さ
れ得るすすぎ工程を伴う方法が含まれる。 本発明の方法は、一連のクリーニング方法において従来実施されている。クリ
ーニングの方法は好ましくは、5℃〜95℃、特に10℃〜60℃で実施される
。処理溶液のpHは、好ましくは7〜12である。
【0117】 好適な機械式食器洗浄方法は、瀬戸物、ガラス食器、銀食器、金属品目、食卓
用金物及びこれらの混合物から選択された汚れた品物を、有効量のここで記述さ
れた組成物が溶解され又は分散された水性溶液で処理することを含む。有効量と
は、3から10リットルの容量の洗浄溶液中に溶解され又は分散された8gから
60gの製品を意味し、これは慣用の機械式食器洗浄方法において普通に用いら
れる典型的な製品用量及び洗浄溶液容量である。好ましくは洗剤タブレットは重
量で15gから40g、より好ましくは重量で20gから35gである。
【0118】 ここでの機械式洗濯方法は典型的に、汚れた洗濯物を、有効量のここで記述さ
れた組成物が溶解又は分散されている洗濯機中の水性洗浄溶液で処理することを
含む。有効量とは、5から65リットルの容量の洗浄溶液中に溶解又は分散され
た20gから300gの製品を意味し、これは慣用の機械式洗濯方法において普
通に用いられる典型的な製品用量及び洗浄溶液容量である。
【0119】 [実施例] 以下の実施例は、本発明の例示組成物を意味するが、本発明の範囲を制限し、
或いは規定することを必ずしも意味するものではない。 食器洗浄例 実施例I〜IVでは、洗剤組成物中の略記された成分同定品は、以下を意味し、
すべてのレベルは重量部として示されている。
【0120】 STPP :トリポリリン酸ナトリウム:50%五水和物であり、6%
が第1の相及び44%が第2の相 重炭酸塩 :炭酸水素ナトリウム クエン酸 :無水クエン酸 炭酸塩 :無水炭酸ナトリウム ケイ酸塩 :非晶質ケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=2.0) SKS−6 :式δ−Na2Si25の結晶層状ケイ酸塩 PB1 :無水過ホウ酸ナトリウム一水和物
【0121】 非イオン性 :平均エトキシル化度3.8及び平均プロポキシル化度4.
5のPlurafacの商品名でBASFから販売の、C13〜C15の混合エトキシル化/プロ
ポキシル化脂肪アルコール TAED :テトラアセチルエチレンジアミン HEDP :エタン1−ヒドロキシ−1,1−二ホスホン酸 PAAC :酢酸ペンタアミンコバルト(III)塩 パラフィン :WintershallによりWinog70の商品名で販売のパラフィン
油 プロテアーゼ :サビナーゼ、アルカラーゼ、デュラザイムの商品名でNovo
Nordisk A/Sにより、マキサカル、マキサペムの商品名でGist-Brocadesにより
販売されているタンパク質分解酵素、ならびに特許WO91/06637及び/又はWO95/1
0591及び/又はEP251446に記載されているプロテアーゼ。 アミラーゼ:WO94/18314、WO96/05295に記載され、プラファクトOx AM(登録
商標)の商品名でGenencorにより、WO95/26397に記載されるテルマミル(登録商
標)、ファンガミル(登録商標)及びデュラミル(登録商標)の商品名でNovo N
ordisk A/Sにより販売されているデンプン分解酵素(ナタラーゼの商品名でNovo
Nordiskから販売)。 ペクテートリアーゼ:Bacillus agaradhaerens,NCIMB 404482又はDSM8721からの
ペクテートリアーゼ BTA :ベンゾトリアゾール 硫酸塩 :無水硫酸ナトリウム PEG 3000 :Hoechstから入手可能なおよそ3000の分子量のポリエ
チレングリコール PEG 6000 :Hoechstから入手可能なおよそ6000の分子量のポリエ
チレングリコール
【0122】 以下は、食器洗浄機における使用に適する本発明の例示洗剤タブレットを説明
する。
【0123】
【表1】
【0124】 タブレット組成物を以下の通りに製造する。相1の洗浄活性組成物を、顆粒及
び液体成分を混合することにより調製し、それから慣用の回転式プレスのダイに
通す。プレスには、型を成形するように適切な形状のパンチが含まれる。ダイの
断面はおよそ、30×38mmである。組成物をそれから、940kg/cm2
の圧縮力に付し、それからパンチを上げて、型を含むタブレットの第1の相を上
面に晒す。相2の洗浄活性組成物を、同様の方法で調製し、ダイに通す。粒状活
性組成物をそれから、170kg/cm2の圧縮力に付し、パンチを上げて、タ
ブレットプレスから多相タブレットを取り出す。得られたタブレットは、上述の
洗浄機において12分以内、タブレットの相2は5分以内に溶解し分解する。タ
ブレットは、改良された強度、特に長期保存と共に優れた溶解特性を示す。
【0125】 実施例VII〜XI 以下の自動食器洗浄タブレットを、本発明に従って作製した(原料及び酵素の
gは純酵素で表す)。
【0126】
【表2】
【0127】 以下は、洗濯機における使用に適する本発明の洗剤タブレットの例を説明する
。 i) 組成物I〜IVの洗剤粉末(以下のタブレットを参照)を、以下の通りに調
製した:基本組成物の全ての粒状物質を、混合ドラム又はスプレードラムにて混
合し、均質な粒状混合物を形成した。この混合の間にバインダー系の拭きつけ(
スプレーオン)を実施した。この段階の後で、マトリックスを2つの別々の試料
に分けた。DIBS粘着ヒドロトープを一方の試料にのみ添加し、それからLoed
ige KM 600(登録商標)中で別々に処理した。DIBSを有する層は、より硬い
底の層に使用し、DIBSなしの層を二重層タブレットのより柔らかい上の層に
使用した。
【0128】 ii) Bonals(登録商標)回転式プレスを使用して、双方のマトリックスを2つ
の個別の力付加フラスコに充填した。DIBSを有するマトリックスは、次いで
、タレットステーションに最初に充填し、それから第2のマトリックス(DBI
Sなしのマトリックス)を充填する。双方の層を、予備圧縮及び圧縮ステーショ
ンにおいて一緒に圧縮し、より硬い底層を有する二重層タブレットを形成する。
【0129】 iii) この特定例では、タブレットは62.5×38.5mmの角形断面、20.
5mmの高さ及び48グラムの重さを有する。底層の高さは、タブレットの合計
高さの25%に相当していた。丸状タブレットが角型タブレットの場合と同一の
密度(983グラム/リットル)を有する底層マトリックスで構成されている場
合、層の引張強度は7.8kPaである。同一の実施体(991グラム/リット
ルの密度として)を使用すれば、タブレットの上部層は5.1kPaの同等の引
張強度を有する。弾性測定は、上部層について1.8J/kN、及び底層につい
て3.3J/kNの値であった。
【0130】 本発明に従って洗濯洗剤タブレットを作製するための基礎粒状物質組成物の例
を以下に示す。これによれば、硬質層は柔軟層よりもより圧縮されてもよく、又
は異なる組成物が各層に使用され若しくは適用されてもよい。 酵素レベルは、全組成物の重量基準の純酵素で示されており、特記しない限り
、洗剤配合剤は、全組成物の重量で示されている。
【0131】
【表3】
【0132】 陰イオン性アグロメレート1は、40%の陰イオン性界面活性剤、27%のゼ
オライト及び33%の炭酸塩からなる。 陰イオン性アグロメレート2は、40%の陰イオン性界面活性剤、28%のゼ
オライト及び32%の炭酸塩からなる。 非イオン性アグロメレートは、26%の非イオン性界面活性剤、6%のLutens
it K-HD 96、40%の無水酢酸ナトリウム、20%の炭酸塩及び8%のゼオライ
トを含む。 陽イオン性アグロメレートは、20%の陽イオン性界面活性剤、56%のゼオ
ライト及び24%の硫酸塩を含む。 層状シリケートは、95%のSKS 6及び5%のシリケートを含む。 漂白活性アグロメレートは、81%のTAED、17%のアクリル/マレイン
コポリマー(酸形態)及び2%の水を含む。 エチレンジアミンN,N−ジコハク酸ナトリウム塩/硫酸塩粒子は、58%の
エチレンジアミンN,N−ジコハク酸ナトリウム塩、23%の硫酸塩及び19%
の水を含む。 亜鉛フタロシアニンスルホネート封入体は、10%活性体である。 起泡抑制剤は、11.5%のシリコーン油(例えばDow Corning);59%のゼ
オライト及び29.5%の水を含む。 バインダースプレーオン系1は、50%のLutensit K-HD 96及び50%のP
EG(ポリエチレングリコール)を含む。 バインダースプレーオン系2は、0.5部のLutensit K-HD 96及び2.5部の
PEGを含む。
【0133】 香料封入体は、50%の香料及び50%の澱粉を含む。 ポリマー粒子は、36%、54%のゼオライト及び10%の水を含む。 非イオン性スプレーオン系は、67%のC12−C15 AE5(分子当たり
平均5エトキシ基を有するアルコール)、24%のN−メチルグルコールアミド
及び9%の水を含む。 プロテアーゼは、以下から選択される:サビナーゼ、アルカラーゼ、デュラザ
イムの商品名でNovo Nordisk A/Sにより、マキサカル、マキサペムの商品名でGi
st-Brocadesにより販売されているタンパク質分解酵素、ならびに特許WO91/0663
7及び/又はWO95/10591及び/又はEP251446に記載されているプロテアーゼ、及
び/又はこれらの混合物。 アミラーゼは、以下から選択される:WO94/18314、WO96/05295に記載され、プ
ラファクトOx AM(登録商標)の商品名でGenencorにより、テルマミル(登
録商標)、ファンガミル(登録商標)及びデュラミル(登録商標)の商品名です
べてNovo Nordisk A/Sにより入手可能なデンプン分解酵素、及びWO95/26397に記
載されているもの(Novo Nordisk A/Sによりナタラーゼの商品名で販売されてい
る)、及び/又はこれらの混合物。 リパーゼは、以下から選択される:リポラーゼ、リポラーゼウルトラの商品名
でNovo Nordisk A/Sにより、及びリポマックスの商品名でGist-Brocadesにより
販売されている脂質分解酵素、及び/又はこれらの混合物。 Bacillus agaradhaerens、NCIMB 40482又はDSM 8721由来のペクテートリアー
ゼ。 セルラーゼは、以下から選択される:ケアザイム、セルザイム及び/又はエン
ドラーゼの商品名でNovo Nordisk A/Sにより販売されているセルロース分解酵素
;及び/又はこれらの混合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ショーウェル,マイケル スタンフォード アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 コンプトン、ロード 685 (72)発明者 ジュー,ヨング アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ブロムヤード、アヴェニュー 4348 (72)発明者 ウェルズ,エリック アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ダブリュ、ケンパー、ロード 1440、ナン バー1601 (72)発明者 ウォード,グレン スティーヴン イギリス国、ニューキャッスル−アポン− タイン、エヌイー3、5エルエル、ゴスフ ォース、ホワイトブリッジ、パーク、ウィ ラーバイ、ドライブ 3 Fターム(参考) 4B050 CC07 DD02 LL04 4H003 AC08 AC23 BA17 DA01 DA05 DA19 EA06 EA09 EA12 EA15 EA16 EA19 EA20 EB02 EB08 EB20 EB24 EB26 EB36 EC01 EC02 EC03 EE05 FA04 FA16 FA32 FA47

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セクション1およびセクション2を含み、セクション2がセ
    クション1よりも高レベルのペクテートリアーゼを含むタブレット。
  2. 【請求項2】 前記セクション1の引張強度が、セクション2の引張強度よ
    りも大きく、好ましくは少なくとも2%大きく、より好ましくは5%、さらによ
    り好ましくは10%、最も好ましくは30%である請求項1に記載のタブレット
  3. 【請求項3】 前記セクション2がセクション1よりも大きい露出表面を有
    する請求項1又は請求項2に記載のタブレット。
  4. 【請求項4】 前記セクション2が、前記タブレットの露出表面と等しい露
    出表面を有する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のタブレット。
  5. 【請求項5】 セクション2がコーティング工程により塗布される請求項1
    乃至請求項4のいずれか1項に記載のタブレット。
  6. 【請求項6】 前記セクション1が緩徐溶解セクションであり、セクション
    2が迅速溶解セクションである請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の洗
    剤タブレット。
  7. 【請求項7】 前記ペクテートリアーゼが、タブレットの重量の0.000
    1%〜2%、より好ましくは0.0005%〜0.1%、最も好ましくは0.00
    1%〜0.02%の純酵素のレベルで含まれる請求項1乃至請求項6のいずれか
    1項に記載のタブレット。
  8. 【請求項8】 前記ペクテートリアーゼ酵素の総量の70%よりも多く、好
    ましくは85%よりも多く、より好ましくは95%よりも多くが、洗剤タブレッ
    トのセクション2に含まれる請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の洗剤
    タブレット。
  9. 【請求項9】 前記セクション2が緩衝物質を含む請求項1乃至請求項8の
    いずれか1項に記載の洗剤タブレット。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のタブレット
    で織物又は食器をクリーニングする方法。
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