JP2002534479A - ニューロトロフィンおよびそのアナログを使用する、胃腸の低運動性障害の処置方法 - Google Patents
ニューロトロフィンおよびそのアナログを使用する、胃腸の低運動性障害の処置方法Info
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Abstract
Description
腸の運動性を増強するためのニューロトロフィンおよびそのアナログの使用方法
に関する。
少なくとも25%は過度の緊張を伴う)は、米国で最も一般的な胃腸の病訴であ
り、その結果年間で約2百万人が診療所を訪れる(National Dige
stive Diseases Information Clearingh
ouse,Constipationを参照のこと、http://www.n
iddk.nih.gov/health/digest/pubs/cons
t/const/htmで利用可能、1998年12月1日にアクセスした)。
さらに、米国人は、医学的な助けを求めることなく、毎年緩下剤に7億2千5百
万ドルを費やしている。1991年のNational Health Int
erview Surveyによると、米国人の約450万人が一年のうちのほ
とんどまたは一年中常に便秘症であるという。
た、以下を含むがこれらに限定されない、多数の他の障害とともに起こる:腹痛
、腹部の痙攣、刺激反応性腸症候群、非熱帯性スプルー、甲状腺機能低下症と関
連した巨大結腸、胃腸管の偽閉塞症、大腸炎、糖尿病に関連する結腸の低運動性
、成人で発症するHirschsprung病、神経学的障害、ミオパシー性障
害、脊髄損傷、パーキンソン病、二次巨大結腸を伴う空腸−回腸バイパス、癌の
化学療法、重大な疾患(重篤な熱傷および他の主要なストレス(抑鬱の症候群を
伴う)を含む)、術後の状態、および他の病理学的状態。
痺のような胃を空にすることの障害および強皮症に関連する障害を含む)を含む
。
動性(または過敏性腸)症候群)と関連し得る。この苦痛の臨床的発現は、便秘
および下痢の交互の発作、腹部の膨張、痛みおよび痙攣を含み、便の排泄によっ
てしばしば軽減される。便秘はまた、胃腸の炎症障害(例えば、回腸炎、限局性
腸炎(ententes)、潰瘍性および他の形態の大腸炎)において発生し得
る。
に加工するように機能する。食物が消化された場合、大きな粒子が小さな粒子へ
と分解され、酵素が分泌されて食物分子を分解し、消化作用の産物が吸収され、
そして使用されない残渣が除去される。消化系の消化管において、食物および消
化プロセスの副産物である物質は、ぜん動(管の管状構造の交互の循環的な収縮
および弛緩の波から生じる動き)によって先に進み、これによってこの内容物が
前方に進む。
的な同調的な膨張および収縮からなり、消化プロセスの間に、胃腸管を通して食
物を動かす。低運動性障害は、収縮が天然に生じないか、または異常に遅い障害
であり、胃から肛門までの腸内容物の通過の遅延を生じる。未知の障害は、約5
0%の場合において(特発性を)引き起こす(Sleisengerら、198
9、GASTROINTESTINAL DISEASE、第4版、HBJ,I
nc.,Philadelphia、675−713頁)。
置、食事の補助、およびプロ動態学的な薬剤(例えば、メトクロプラミドおよび
シサプリド(プロプルシド(propulsid)))の使用を含む。いくつか
の場合において、手術が必要とされ得る。
とも1つの研究は、糖尿病性胃不全麻痺を有する患者の60%のみにおいて、お
よび以前に胃の手術を受けた患者の25%のみにおいて、この薬物が有効である
ことを示した(例えば、Drug Evaluations、第6版、AMA、
Chicago、1986、953頁を参照のこと)。さらに、メトクロプラミ
ドの有効性は、長期間の使用とともに消散するという証拠が存在する。このこと
は、少なくとも、糖尿病が根底にある疾患である場合であるらしい(Schad
eら、1985、DIG.DIS.SCI.,30:10−15)。長期的な薬
物の価値は、特発性であるか、または胃潰瘍の特性であるかのいずれかである胃
の静止を処置するためには確立されてはいない。
30%が副作用(嗜眠状態、不穏状態(restlessness)、不安、ふ
るえ、および筋硬直を含む)を経験するということである(Sleisenge
rら、同書を参照のこと;「Prokinetic Agents−Metoc
lopramide」http://www.motility.org/pr
okinetic.htm、1998年12月29日にアクセスした)。より若
い患者においては、メトクロプラミドは、頻繁に、急性ジストニア反応(斜頸、
開口障害、顔面痙攣、および弓なり緊張)を引き起こす(同書)。より高齢の患
者においては、メトクロプラミドは、パーキンソン症候群反応および不可逆的な
遅発性ジスキネジーを引き起こす(同書)。メトクロプラミドの他の副作用には
、過プロラクチン血症および引き続くインポテンス、女性化乳房、無月経、また
は乳汁漏出症(同書)が含まれる。
の効果は、メトクロプラミドの効果と密接に類似する;しかし、メトクロプラミ
ドとは異なり、シサプリドはまた結腸の運動性を増大し、そして下痢を引き起こ
し得る(Brunton、1990、Agents Affecting Ga
strointestinal Water Flux and Motili
ty、Digestants,and Bile Acids、PHARMAC
OLOGICAL BASIS OF THERAPEUTICS,Gilma
nら編、929頁、Pergamon Press、New York)。シサ
プリドの胃腸作用のメカニズムは、ほとんど理解されていない。メトクロプラミ
ドと同様に、シサプリドの作用は、アトロピンによってブロックされ、そして腸
管筋のアセチルコリンの放出に関与し得る。同書。シサプリドは、ドパミン作用
性ブロッキング活性を欠くようである。これは、中心的な抗ドパミン作用性効果
を欠くので、これは、血漿中でプロラクチンの濃縮に影響を与えないか、または
錐体外路の症状を引き起こす。
びフルコナゾールのような抗真菌剤;エリスロマイシン、クラリスロマイシン、
およびトロレアンドマイシンのような抗菌剤;およびHIVプロテアーゼインヒ
ビターであるリトナビル(ritonavir)およびインジナビル(indi
navir))と組み合わせて、シサプリドは、重篤な心室の不整脈(arrh
ythmais)および突然死を引き起こし得る(1990、New Warn
ings Added to Cisapride Labeling、JAM
A 280:410)。シサプリドに共通な副作用には、腹の痙攣、下痢、およ
び頭痛が含まれ、これらは、患者の2%〜3%の薬物の投薬中止をもたらす(「
Prokinetic Agents」、http://www.pharmw
eb.com/tom/Prokinetic.html、1998年12月2
9日にアクセスした)。
組成物および方法についての必要性が残っている。
の処置に関する。より詳細には、本発明は、胃腸の低運動性の処置のためのニュ
ーロトロフィンの使用に関する。
メーターで測定されるように、胃腸の運動性を増強するという本発明者らの発見
に基づく。ヒトにおけるNT−3の投与は、最小の有害な副作用で、便通の頻度
、結腸の運動性、胃を空にすること、および小腸の通過時間を改善する。健常な
被験体および便秘症患者の両方がNT−3処置に応答した。
bstipation)、特発性の腹の拡張、過敏腸症候群、甲状腺機能低下症
と関連した巨大結腸、胃腸管の偽閉塞症、糖尿病に関連する胃および結腸の低運
動性、神経学的障害、ミオパシー性障害、脊髄損傷、パーキンソン病、老人の低
運動性障害、二次巨大結腸を伴う空腸−回腸バイパス、癌の化学療法と関連する
低運動性、重篤な熱傷および他の主要なストレスと関連する低運動性、抑鬱の症
候群と関連する低運動性、術後の腸の拡張、ならびに他の病理学的状態の処置の
ための方法および組成物を、このような処置を必要とする患者に提供する。被験
体は、代表的には、哺乳動物、および最も好ましくは、ヒトである。
的手術、胸の手術、および泌尿器科学的手術と関連する急性便秘症を経験する患
者か、または冠状動脈疾患集中治療病棟もしくは集中治療室において便秘を経験
する患者を処置するために使用される。他の実施形態において、NT−3は、腸
のニューロパシー/偽閉塞症、パーキンソン病、多発性硬化症に起因する麻痺、
脊髄損傷(対麻痺または四肢麻痺を生じる)、アヘン鎮痛剤の慢性使用、過敏性
腸症候群によって引き起こされる慢性便秘症、および入院患者/施設に収容され
た患者における便秘症を処置するために使用される。任意の方法によって生成さ
れたNT−3が、本発明の実施のために使用され得る;しかし、以下の第5節に
おいて記載される組換えメチオニルヒトNT−3(r−metNT−3)のよう
な組換えNT−3が好ましい。
プチド)、NT−3に由来するペプチドもしくは生物学的に活性なフラグメント
、NT−3アナログ、またはtrkBレセプターアゴニストもしくはtrkCレ
セプターアゴニストとして作用する任意の他の分子は、胃腸の低運動の処置のた
めに有用である。
してNT−3の効果を模倣する活性化抗体もまた、胃腸の低運動性の処置のため
に有用である。
は低分子もしくは小さなペプチド)もまた、胃腸の低運動性の処置のために有用
である。
置するための方法および組成物が提供される。被験体は、代表的には哺乳動物、
そして最も好ましくはヒトである。胃腸の過剰運動性または下痢の診断は、当業
者に公知である。本発明のこの局面の方法は、治療的に有効な量のNT−3レセ
プターアンタゴニスト(好ましくは、trkCレセプターアンタゴニスト)、N
T−3レセプターに対する中和抗体(好ましくは、trkCレセプター中和抗体
)、またはNT−3中和抗体の、受容可能な薬学的なキャリア中の薬学的組成物
(以下)を、その必要のある被験体(すなわち、下痢などに罹患している被験体
)に投与する工程を包含する。
そのアナログ、模倣物、アゴニストおよびニューロトロフィンレセプター活性化
抗体の使用に関する。本明細書中に記載の特定の手順および方法が、便秘症の処
置のための組換えNT−3を使用して例証されるが、これらは単に、本発明の実
施の例示に過ぎない。類似の手順および技術、ならびに機能的に等価なペプチド
およびペプチドアナログ、模倣物、NT−3レセプターアゴニストおよびNT−
3レセプター活性化抗体を使用する手順および技術(これらは、本明細書中に提
供される詳細な開示に基づいて当業者に明らかである)もまた、本発明により包
含される。
その使用) ニューロトロフィン因子は、ニューロンの発達、維持および生存を調節する、
内因性ペプチドである。一般的に、ニューロトロフィン因子と称されるためには
、ペプチドは、ニューロンの標的細胞によって適切な時間に発現され、そしてそ
のペプチドが結合するニューロンにおける生化学的変化を誘発しなければならな
い。いくつかの場合において、ニューロンは、オートクライン(autocin
e)様式でニューロンに作用するニューロトロフィン因子を分泌する(例えば、
GlassおよびYancopoulos、1993、The Neutrop
hins and Their Receptors、Trends in C
ell Biol.3:262〜268;Lindsayら、1994、Pro
spectives:Neurotrophic Factors:From
Molecule to man、TINS 17を参照のこと:182〜19
0;すべてが本明細書中に全ての目的のために参考として援用される)。これら
のニューロトロフィンペプチドは、ニューロン細胞によって分泌されるか、また
は他の方法でニューロン核に利用可能なように産生されるかのいずれかであり得
る。ニューロトロフィン因子は、一般的に小さい可溶性タンパク質であり、分子
量が13kDaと24kDaとの間の範囲であり、そしてしばしばホモダイマー
として活性である。ニューロトロフィン因子の3つの公知のファミリーが存在す
る:ニューロトロフィン、ニューロポイエティック(neuropoietic
)サイトカインおよび線維芽細胞増殖因子であり、各ファミリーのメンバーは少
なくとも50%の配列相同性を共有し、そして細胞表面レセプターの特定のクラ
スに親和性を有する。
における特定のニューロンの部分集団の分化および生存に必要とされる、ニュー
ロトロフィン因子のうちのニューロトロフィンファミリーのメンバーである(E
ideら、1993、Neurotrophins and Their Re
ceptors−current Concepts and Implica
tions for Neurologic Disease、Exp.Neu
rol.121:200〜14;Sniderら、1996、Neurotro
phins Cause a New Sensation、Neuron.1
6:229〜32を参照のこと)。このニューロトロフィンのファミリーは、N
GF、BDNF、NT−3およびNT−4/5を含む少なくとも4つのタンパク
質から構成される。これらの分泌ニューロトロフィンは、成熟タンパク質を生じ
るようにタンパク質分解プロセシングされる、プレプロペプチドとして合成され
る。全てのニューロトロフィンは、3つのジスルフィド結合の形成に関与する、
6つの保存されたシステイン残基を有し、かつアミノ酸レベルで約55%の配列
同一性をすべてが共有する(Eide、同書)。
予測される。このNT−3のcDNAは、シグナルペプチドおよびプロタンパク
質を有する、257アミノ酸残基の前駆体タンパク質をコードし、このプロタン
パク質は、切断されて、119アミノ酸残基の成熟NT−3を生じる。成熟NT
−3のアミノ酸配列は、ヒト、マウスおよびラットにおいて同一である。NT−
3のmRNA転写産物は、小脳、海馬、胎盤、心臓、皮膚、および骨格筋におい
て検出されている。NT−3は、主にtrkCレセプターチロシンキナーゼレセ
プターを活性化する(Lamballeら、1991、TrkC、a New
Menber of The Trk Family of Tyrosine
Protein Kinases、Is a Receptor For N
eurotrophin−3、Cell 66:967〜979)。さらに、N
T−3は、特定の細胞系において、trkBキナーゼレセプターを活性化し得る
。NT−3はまた、低親和性p75 NGFレセプターに低い親和性で結合し得
る(Eideら、1993、Neurotrophins and Their
Receptors−current Concepts and Impl
ications for Neurologic Disease、Exp.
Neurol.121:200〜14;Sniderら、1996、Neuro
trophins Cause a New Sensation、Neuro
n.16:229〜3を参照のこと)。
ドレナリン作用性(noradrenergic)ニューロンの生存、および6
−ヒドロキシドパミン誘導性損傷後の青斑(locus coerules)の
ノルアドレナリン作用性ニューロンのインビボ生存を促進する。NT−3はまた
、発達中の黒質からの培養されたドパミン作用性ニューロンおよび培養されたコ
リン作用性ニューロンの生存および分化を促進し、培養されたラットの運動ニュ
ーロンのコリン作用性表現型を促進し、プルキンエ細胞の生存を増加させ、そし
て培養された海馬の錐体ニューロンにおける軸索の生長を刺激する。さらに、N
T−3は、培養された皮質ニューロンによる阻害性GABA作用性シナプス伝達
を減少させることによって、ニューロンの活性を減少させる。
のニューロトロフィンは、成体の感覚ニューロンについてのオートクリン生存因
子として作用し得る。例えば、脊髄神経節(DRG)の感覚ニューロンは、オー
トクライン様式の脳由来のニューロトロフィン因子(BDNF)の存在に依存し
て生存し得る(Achesonら、1995、A BDNF Autocrin
e Loop in Adult Sensory Neurons Prev
ents Cell Dealth、Nature(Lond.)374:45
0〜453)。DRG細胞によるBDNFのオートクリン産生が、BDNFアン
チセンスオリゴヌクレオチドでこの細胞を処理することにより減少した場合、そ
のニューロンの生存は、35%減少した。これらのニューロンは、外因性BDN
FまたはNT−3によりレスキューされ得た。
、ニューロトロフィンに対する応答性およびニューロトロフィンの機能について
は、ほとんど知られていない(Helkeら、1998、Axonal Tra
nsport of Neurotrophins by Visceral
Afferent and Efferent Neurons of the
Vagus Nerve of the Rat、J.Comp.Neuro
l.393:102〜117)。ある研究において、成体ラットの迷走ニューロ
ンが、別個のレセプター媒介機構を介して、ニューロトロフィンファミリーの特
定のメンバーを逆行的に蓄積することが示された。このことは、ニューロトロフ
ィンが、迷走ニューロンの機能において重要な役割を果たし得ることを示唆する
(同書)。しかし、迷走ニューロンにおけるニューロトロフィンの特定の機能は
、なお未知である。
れていなかった。従って、NT−3が胃腸の運動性を増強することは、本発明者
の驚くべき発見である。ヒトの臨床試験により、NT−3が、胃腸の便秘症の処
置のために安全かつ有効であることが示される(第5節、下記を参照のこと)。
の作用は、迷走神経および/または腸ニューロンに対するNT−3の活性に関連
し得る。胃腸系の運動機能は、平滑筋細胞の収縮、ならびに腸神経および外来神
経による平滑筋細胞の統合および調節に依存する(Camilleri、199
8、Gastrointestinal Motility、Scientif
ic American Medicine、DaleおよびFederman
編、Scientific American,Inc.、New York)
。主な外来神経は、迷走神経であり、これは、胃、小腸および結腸の運動活性に
影響することが示されている(Camiller、同書)。従って、胃腸の運動
性に対するニューロトロフィンの効果が、迷走ニューロンまたは胃腸管の運動活
性に影響する他の外来ニューロンに対するニューロトロフィンの活性に関連し得
ることは可能である。
置が必要な被験体における、方法および組成物が提供される。この胃腸の低運動
性としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:慢性便秘症、便秘、
特発性の腸の拡張、腸の痛み、腸の痙攣、刺激反応性腸症候群、甲状腺機能低下
症に関連する巨大結腸、胃腸管の偽閉塞、真性糖尿病に関連する結腸の低運動性
、神経学的障害、筋障害性障害、老人性低運動性障害、二次巨大結腸を伴う空腸
−回腸バイパス、癌化学療法に関連する低運動性、重篤な火傷および他の大きな
ストレスに関連する低運動性、抑うつ症候群に関連する低運動性、パーキンソン
病および他の神経変性障害、手術後の腸の拡張、ならびに他の病理学的状態。こ
の被験体は、代表的には哺乳動物であり、そして最も好ましくはヒトである。胃
腸の低運動性の診断は、当業者によって公知である。例えば、便秘症を診断する
ための試験は、「Constipation」http://www.nidd
k.nih.gov/health/digest/pubs/const.h
tm(1998年12月1日にアクセスした)に記載されている。
照のこと)中にある活性NT−3の薬学的組成物を、必要とする患者(すなわち
、胃腸の低運動性に罹患している被験体)に投与する工程を包含する。いくつか
の特定の実施形態において、NT−3は、整形外科的手術、婦人科学的手術、胸
の手術、および泌尿器科学的手術と関連する急性便秘症を経験している患者、ま
たは冠状動脈疾患集中治療病棟または集中治療室にいる間に便秘症を経験してい
る患者を、処置するために使用される。なお他の実施形態において、NT−3は
、腸ニューロパシー/腸の偽閉塞、パーキンソン病、多発性硬化症に起因する麻
痺、脊髄損傷(対麻痺または四肢麻痺を生じる)、アヘン鎮痛剤の慢性使用、刺
激反応性腸症候群、および入院患者/施設に収容された患者における便秘症を、
処置するために使用される。
ペプチド、あるいはNT−3由来の生物学的に活性なフラグメント、NT−3ア
ナログ由来の生物学的に活性なフラグメントまたはtrkCレセプターアゴニス
トとして作用する他の任意の分子由来の生物学的に活性なフラグメント)の組成
物が、胃腸の低運動性の処置に有用である。NT−3の一部を含むキメラ分子は
、ニューロトロフィンNT−3活性を保有するようであり、そしていくつかの場
合には、親分子のいずれかの活性スペクトルよりも大きな活性スペクトルを示す
。このキメラ分子は、天然に存在するNT−3と比較して多数の利点を提供し得
る。キメラニューロトロフィン因子は、例えば、単一の分子における2つのNT
−3分子の活性を提供するために使用され得るか、あるいはスーパーアゴニスト
として作用し得、それによって、より低用量での生物学的応答の増加が可能にな
る。
アミノ酸を有する)であっても、または非ペプチド(すなわち、ペプチド結合に
より結合していないアミノ酸を有する)(例えば、置換アミド、またはアミドの
同配体またはペプチド模倣部分)であってもよい。また、「NT−3アナログ」
の定義中に含まれるものは、そのN末端および/またはC末端において修飾され
ている、種々のNT−3ペプチドの形態である。「NT−3アゴニスト」が本明
細書中で使用される場合、NT−3レセプター(例えば、trkCレセプター)
に結合して、生理的NT−3分子がその特異的NT−3レセプターに結合する場
合にそのNT−3分子により開始される作用を開始し得る、分子を意味する。特
に好ましいNT−3アゴニストは、ペプチド模倣物および低分子模倣物を含む、
NT−3模倣物である。
してNT−3の効果を開始する、活性化抗体はまた、胃腸の低運動性の処置にも
有用である。
をいずれかの点で活性化し得る分子であり、好ましくは、そのような低分子であ
る。
るための、方法および組成物が提供される。その被験体は、代表的には、哺乳動
物であり、そして最も好ましくはヒトである。胃腸の過剰運動性の診断は、当業
者に公知である。治療的に有効な量の、受容可能な薬学的キャリア(以下を参照
のこと)中にある、NT−3レセプターアンタゴニスト(好ましくはtrkCレ
セプターアンタゴニスト)、NT−3レセプターに対する中和抗体(好ましくは
trkCレセプター中和抗体)、またはNT−3中和抗体という薬学的組成物を
、必要とする被験体(すなわち、下痢に罹患している被験体)に投与する工程を
包含する。「NT−レセプターアンタゴニスト」とは、本明細書中で使用される
場合、NT−3レセプター(例えば、trkCレセプター)と組み合わせて、生
理学的NT−3が細胞上のNT−3レセプター(例えば、trkCレセプター)
に結合する場合に、その生理学的NT−3の作用を、少なくとも部分的に、阻害
、中和、妨害または逆転させ得る、薬剤を意味する。用語「NT−3レセプター
に対する中和抗体」とは、本明細書中で使用される場合、リガンドレセプター結
合を含む、レセプターの活性化をブロックまたは減少させる抗体を含むことが、
意図される。用語「NT−3中和抗体」とは、本明細書中で使用される場合、N
T−3分子の生理学的活性を減少または破壊する抗体を含むことが意図される。
ナログの調製のための事実上任意の当該分野で公知の技術を使用して、調製され
得る。NT−3ペプチドおよびそのアナログまたはNT−3ペプチドの生物学的
に活性な部分またはキメラNT−3分子を作製するための1つの好ましい方法は
、組換え遺伝子操作技術である。
オチド配列が、適切な発現ビヒクル(すなわち、挿入されたコード配列の転写お
よび翻訳に必要なエレメントを含むか、またはRNAウイルスベクターの場合は
、複製および翻訳に必要なエレメントを含む、ベクター)中に挿入される。次い
で、この発現ビヒクルは、このペプチドを発現する適切な標的細胞中にトランス
フェクトされる。使用される発現系に依存して、発現されたペプチドは、次に、
当該分野で十分に確立された手順によって単離される。組換えタンパク質および
ペプチドの生成のための方法は、当該分野で周知である(例えば、Maniat
isら、1989、Molecular Cloning A Laborat
ory Manual、Cold Spring Harbor Labora
tory、N.Y.;およびAusubelら、1989、Current P
rotocols in Molecular Biology、Greene
Publishing Associates and Wiley Int
erscience、N.Y.を参照のこと)。
ために利用され得る。これらとしては、例えば、以下が挙げられるが、これらに
限定されない:適切なコード配列を含む組換えバクテリオファージDNA発現ベ
クターまたはプラスミドDNA発現ベクターで形質転換された、微生物(例えば
細菌);適切なコード配列を含む組換え酵母発現ベクターまたは真菌発現ベクタ
ーで形質転換された、酵母または糸状真菌;適切なコード配列を含む組換えウイ
ルス発現ベクター(例えば、バキュロウイルス)に感染した、昆虫細胞系;適切
なコード配列を含む組換えウイルス発現ベクター(例えば、カリフラワーモザイ
クウイルスまたはタバコモザイクウイルス)に感染したかまたは適切なコード配
列を含む組換えプラスミド発現ベクター(例えば、Tiプラスミド)で形質転換
された、植物細胞系;あるいは動物細胞系。
る宿主/ベクター系に依存して、多数の適切な転写エレメントおよび翻訳エレメ
ント(構成的プロモーターおよび誘導性プロモーターを含む)のいずれもが、こ
の発現ベクターにおいて使用され得る。例えば、細菌系においてクローニングす
る場合、誘導性プロモーター(例えば、バクテリオファージλのpL、plac
、ptrp、ptac(ptrp−lacハイブリッドプロモーター)などが使
用され得;昆虫細胞系においてクローニングする場合、バキュロウイルス多角体
プロモーターのようなプロモーターが使用され得;植物細胞系においてクローニ
ングする場合、植物細胞のゲノム由来のプロモーター(例えば、熱ショックプロ
モーター;RUBISCOの小サブユニットのプロモーター;クロロフィルa/
b結合タンパク質のプロモーター)または植物ウイルス由来のプロモーター(例
えば、CaMVの35S RNAプロモーター:TMVの被膜タンパク質プロモ
ーター)が使用され得;哺乳動物細胞系においてクローニングする場合、哺乳動
物細胞のゲノム由来のプロモーター(例えば、メタロチオネインプロモーター)
または哺乳動物ウイルス由来のプロモーター(例えば、アデノウイルス後期プロ
モーター、ワクシニアウイルス7.5Kプロモーター)が使用され得;複数のコ
ピーの発現産物を含む細胞株を生成する場合、SV40に基づくベクター、BP
Vに基づくベクターおよびEBVに基づくベクターが、適切な選択マーカーとと
もに使用され得る。
ードする配列の発現は、多数のプロモーターのうちのいずれかによって駆動され
得る。例えば、ウイルスプロモーター(例えば、CaMVの35S RNAプロ
モーターおよび19S RNAプロモーター(Brissonら、1984、N
ature 310:511〜514)またはTMVの被膜タンパク質プロモー
ター(Takamatsuら、1987、EMBO J.6:307〜311)
)が使用され得るか、あるいは、植物プロモーター(例えば、RUBISCOの
小サブユニットプロモーター(Coruzziら、1984、EMBO J.3
:1671〜1680;Broglieら、1984、Science 224
:838〜843))または熱ショックプロモーター(例えば、ダイズhsp1
7.5−Eプロモーターもしくはhsp17.3−Bプロモーター(Gurle
yら、1986、Mol.Cell.Biol.6:559〜565))が使用
され得る。これらの構築物は、Tiプラスミド、Riプラスミド、植物ウイルス
ベクター、直接のDNA形質転換、マイクロインジェクション、エレクトロポレ
ーションなどを使用して、植物細胞中に導入され得る。このような技術の概説に
ついては、例えば、WeissbachおよびWeissbach、1988、
Methods for Plant Molecular Biology、
Academic Press、NY、第VIII節、421〜463頁;なら
びにGriersonおよびCorney、1988、Plant Molec
ular Biology、第2版、Blackie、London、第7〜9
章を参照のこと。
おいて、Aulographa californica核多角体ウイルス(A
cNPV)が、外来遺伝子を発現するためのベクターとして使用される。このウ
イルスは、Spodoptera frugiperda細胞中で増殖する。コ
ード配列が、このウイルスの非必須領域(例えば、多角体遺伝子)中にクローニ
ングされ得、そしてAcNPVプロモーター(例えば、多角体プロモーター)の
制御下に配置され得る。コード配列の首尾良い挿入によって、多角体遺伝子の不
活化および非閉塞組換えウイルス(すなわち、多角体遺伝子にコードされるタン
パク質様被膜を欠くウイルス)の生成が生じる。これらの組換えウイルスは、次
に、Spodoptera frugiperda細胞に感染させるために使用
され、この細胞において、挿入された遺伝子が発現される(例えば、Smith
ら、1983、J.Virol.46:584;Smith、米国特許第4,2
15,051号を参照のこと)。この発現系のさらなる例は、Current
Protocols in Molecular Biology、第2巻、A
usubelら編、Green Publish.Assoc.&Wiley
Interscienceに見出され得る。
アデノウイルスが発現ベクターとして使用される場合において、コード配列が、
アデノウイルス転写/翻訳制御複合体(例えば、後期プロモーターおよび3成分
リーダー配列)に連結され得る。このキメラ遺伝子は、次いで、インビトロまた
はインビボでの組換えによってアデノウイルスゲノムに挿入され得る。このウイ
ルスゲノムの非必須領域(例えば、領域E1またはE3)における挿入は、生存
可能でありかつ感染宿主においてペプチドを発現し得る、組換えウイルスを生じ
る(例えば、LoganおよびShenk、1984、Proc.Natl.A
cad.Sci.(USA)81:3655〜3659を参照のこと)。あるい
は、ワクシニア7.5Kプロモーターが使用され得る(例えば、Macketら
、1982、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)79:741
5〜7419;Mackettら、1984、J.Virol.49:857〜
863;Panicaliら、1982、Proc.Natl.Acad.Sc
i.(USA)79:4927〜4931を参照のこと)。
乳動物宿主細胞(例えば、CHO細胞およびCOS7細胞)が、組換えペプチド
を生成するために使用される。哺乳動物遺伝子発現系は、例えば、1993年1
1月30日発行の米国特許第5,266,490号(Davisら)に記載され
る。
たはNT−3と機能的の等価なアミノ酸配列をコードする任意のDNA配列が、
そのポリペプチドの発現のために、本発明の実施において使用され得る。
機能的に等価な遺伝子産物をコードする配列を生じる、異なるヌクレオチド残基
の欠失、付加または置換を含む。この遺伝子産物自体は、アミノ酸残基の欠失、
付加または置換を含み得、これらは、そのようにして機能的に等価なペプチドを
生成する、サイレントな変化を生じる。このような保存的アミノ酸置換は、関与
する残基の極性、電荷、可溶性、疎水性、親水性、および/または両親媒性の性
質の類似性に基づいてなされ得る。例えば、負に荷電したアミノ酸としては、ア
スパラギン酸およびグルタミン酸が挙げられ、正に荷電したアミノ酸としてはヒ
スチジンおよびアルギニンが挙げられ;類似の親水性値を有する非荷電の極性ヘ
ッド基を有するアミノ酸としては、以下のグリシン、アスパラギン、グルタミン
、セリン、スレオニンおよびチロシンが挙げられ;そして非極性ヘッド基を有す
るアミノ酸としては、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、フェニルア
ラニン、プロリン、メチオニンおよびトリプトファンが挙げられる。
て周知の化学方法を使用して、全体的または部分的に、合成され得る(例えば、
Caruthersら、1980、Nuc.Acids Res.Symp.S
er.7:215〜233;CreaおよびHorn、180、Nuc.Aci
ds Res.9(10):2331;MatteucciおよびCaruth
ers、1980、Tetrahedron Letter 21:719;な
らびにChowおよびKempe、1981、Nuc.Acids Res.9
(12):2807〜2817を参照のこと)。あるいは、このペプチド自体が
、全体的または部分的に、アミノ酸配列を合成するための化学的方法を使用して
、生成され得る。例えば、ペプチドが、固相技術により合成され得、樹脂から切
断され得、そして調製用高速液体クロマトグラフィーによって精製され得る(C
reighton、1983、Proteins Structures An
d molecular Principles、W.H.Freeman a
nd Co.、N.Y.、50〜60頁を参照のこと)。この合成ポリペプチド
の組成は、アミノ酸分析または配列決定(例えば、エドマン分解手順;Crei
ghton、1983、Proteins、Structures and M
olecular Principles、W.H.Freeman and
Co.、N.Y.、34〜49頁)によって、確認され得る。
学的アミノ酸アナログが、その配列中に置換または付加として導入され得る。非
古典的アミノ酸としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:通常の
アミノ酸のD−アイソマー、α−アミノイソ酪酸、4−アミノ酪酸、Abu、2
−アミノ酪酸、γ−Abu、ε−Ahx、6−アミノヘキサン酸、Aib、2−
アミノイソ酪酸、3−アミノプロピオン酸、オルニチン、ノルロイシン、ノルバ
リン、ヒドロキシプロリン、サルコシン、シトルリン、システイン酸、t−ブチ
ルグリシン、t−ブチルアラニン、フェニルグリシン、シクロヘキシルアラニン
、β−アラニン、フルオロアミノ酸、デザイナーアミノ酸(例えば、β−メチル
アミノ酸、Cα−アミノ酸、Cα−メチルアミノ酸、Nα−メチルアミノ酸、お
よび一般的なアミノ酸アナログ。さらに、この非古典的アミノ酸は、D型(右旋
性)であっても、またはL型(左旋性)であってもよい。
metHuNT−3)が、ヒトにおける胃腸の低運動性の処置のために使用され
る。R−metHuNT−3は、ヒトNT−3のコード配列を含むプラスミドが
挿入されたEscherichia coliにて産生されるタンパク質である
。このE.coli産生系は、合成遺伝子を使用する。r−metHuNT−3
は、ネイティブのヒトNT−3と同一のアミノ酸配列を有し、アミノ末端メチオ
ニンの付加を伴う。r−metHuNT−3を発現する細胞は、規定されそして
制御された条件下での培養にて増殖される。この細胞の収集によって、r−me
tHuNT−3を含む粗ペーストが生じる。そのタンパク質配列は、119個の
アミノ酸およびアミノ末端メチオニンからなり、二量体分子量が約27キロダル
トンである。r−metHuNT−3の構造式が、以下に示される: r−metHuNT−3の一次アミノ酸配列
ある。
とを、理解する。多親和性(multitrophic)かつ多機能性キメラニ
ューロトロフィン因子を作製するための方法がまた、例えば、1996年4月3
0日発行の米国特許第5,512,661号(Shooterら)および199
2年12月8日発行の米国特許5,169,764号(Shooterら)に記
載される。
高速液体クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル電気泳動、
アフィニティークロマトグラフィーなどのような、当該分野で公知の技術によっ
て精製され得る。特定のペプチドまたはアナログを精製するために使用される実
際の条件は、正味電荷、疎水性、親水性などのような因子に、一部依存し、そし
て当業者に明らかである。
プチドアナログを特異的に結合する任意の抗体が、使用され得る。抗体の産生の
ために、種々の宿主動物(ウサギ、マウス、ラットなどを含むが、これらに限定
されない)を、直鎖状ペプチドの注射によって免疫し得る。ペプチドは、側鎖官
能基または側鎖官能基に結合されたリンカーによって、適切なキャリア(例えば
、BSA)に結合され得る。種々のアジュバントが、宿主の種に依存して、免疫
学的応答を増加させるために使用され得る。これらのアジュバントとしては、フ
ロイント(完全および不完全)アジュバント、ミネラルゲル(例えば、水酸化ア
ルミニウム)、界面活性物質(例えば、リゾレシチン)、プルロニックポリオー
ル、ポリアニオン、ペプチド、オイルエマルジョン、キーホールリンペットヘモ
シアニン、ジニトロフェノール、および潜在的に有用なヒトアジュバント(例え
ば、BCG(カルメット−ゲラン杆菌)およびCorynebacterium
parvum))が挙げられるが、これらに限定されない。
子の産生を提供する任意の技術を使用して、調製され得る。これらの技術には、
ハイブリドーマ技術(元々は、KohelerおよびMilstein,197
5、Nature 256:495−497によって記載された)、ヒトB細胞
ハイブリドーマ技術(Kosborら、1983、Immunology To
day 4;72;Coteら、1983、Proc.Natl.Acad.S
ci.U.S.A.80:2026−2030)およびEBV−ハイブリドーマ
技術(Coleら、1985、Monoclonal Antibodies
and Cancer Therapy,Alan R.Liss,Inc.,
77〜96頁(1985))が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、
「キメラ抗体」の産生のために開発された技術(Morrisonら、1984
、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.81:6851−68
55;Neubergerら、1984、Nature 312:604−60
8;Takedaら、1985、Nature 314:452−454)が使
用され得、これは、適切な抗原特異性のマウス抗体分子由来の遺伝子を、適切な
生物学的活性のヒト抗体分子由来の遺伝子と共にスプライシングすることによる
。あるいは、単鎖抗体の産生について記載された技術(米国特許第4,946,
778号)は、ペプチド特異的単鎖抗体を産生するために適用され得る。
ルディングさせる場合、r−metHuNT−3を、一連のプロセシングおよび
クロマトグラフィー工程によって精製する。得られた精製r−metHuNT−
3は、滅菌濾過、バイアルへの調剤、および凍結乾燥の前に、適切な緩衝液中に
処方される。
物学的活性を評価する。これらの試験の中では、高速液体クロマトグラフィー(
HPLC)、およびドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(SDS−PAGE)(還元型および非還元型)が、各ロットを特徴付けるため
に使用される。
産物は、滅菌状態であり、生物学的に活性であり、非発熱性であり、かつSDS
−PAGEによって95%以上純粋でなければならない。これは、米国薬局方(
USP)のウサギ発熱物質試験、リムルスアメーバ様細胞分解産物試験、および
一般的な安全性試験(21 C.F.R §610.11)をパスしなければな
らない。
コシル化されていない、非共有結合ダイマー分子種である。SDS−PAGE、
ゲル濾過HPLC、逆相HPLC,ペプチドマッピングおよびアミノ酸配列分析
は全て、r−metHuNT−3タンパク質の正体および純度を確認する。
組換えNT−3ペプチド)は、化学的に改変される。改変に最も適切な化学的部
分としては、水溶性ポリマーが挙げられる。水溶性ポリマーは、それが結合する
ペプチドが、水性環境(例えば、生理学的環境)下で沈殿しないので、所望され
る。
薬学的に受容可能である。当業者は、ポリマー/タンパク質結合体が治療的に使
用されるか否か、そしてもし使用される場合、所望の投薬量、循環時間、タンパ
ク質分解に対する耐性のような考慮、および他の考慮に基づいて、所望のポリマ
ーを選択し得る。誘導体化の効果は、所望の形態(すなわち、浸透圧ポンプによ
って、あるいは、より好ましくは、注射または注入によって、または経口経路、
肺経路または他の送達経路のためにさらに処方される)で誘導体を投与して、そ
してその効果を決定することによって、確認される。
:ポリエチレングリコール(PEG)、エチレングリコール/プロピレングリコ
ールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ−1,3−ジオキソラン、ポリ−1,3
,6−トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸コポリマー、ポリアミノ酸(ホ
モポリマーまたはランダムコポリマーのいずれか)、およびデキストランまたは
ポリ(n−ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、プロプロピレングリコ
ールホモポリマー、プロリルプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー
、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)、ポリビニルアルコ
ール、ならびにそれらの混合物。
して、製造において利点を有し得る。このポリマーは、任意の分子量のポリマー
であり得、そして分枝されてもよく、分枝されなくてもよい。ポリエチレングリ
コールについて、好ましい分子量は、操作および製造における容易性のために、
約2kDa〜約100kDaの範囲である(用語「約」は、ポリエチレングリコ
ールの調製において、いくらかの分子は示された分子量より重く、いくらかの分
子は示された分子量より軽いことを示す)。他のサイズは、所望の治療プロフィ
ール(例えば、所望の持続性放出の持続時間、生物学的活性(もし存在する場合
)に対する効果、操作における容易性、抗原性の程度または欠失、および治療タ
ンパク質または改変体に対するポリエチレングリコールの他の公知の効果)に依
存して使用され得る。
に対するその効果を確認し得る。当業者は、モノ誘導体化し得るか、あるいは、
同じかまたは異なる化学部分での、ジ−、トリ−、テトラ−またはいくらかの誘
導体化の組合せ(例えば、異なる重量のポリエチレングリコールのようなポリマ
ー)を提供し得る。タンパク質(またはペプチド)分子に対するポリマー分子の
割合は、反応混合物中のそれらの濃度が変化することによって、変化する。一般
的に、最適比(過剰の未反応のタンパク質またはポリマーが存在しないという点
での反応効率に関して)は、所望の誘導体化の程度(例えば、モノ−、ジ−、ト
リ−など)、選択されたポリマーの分子量、ポリマーが分枝されているか、また
は分枝されていないか、および反応条件のような因子によって決定され、ポリエ
チレングリコール分子(または他の化学的部分)は、タンパク質の機能的ドメイ
ンまたは抗原性ドメインに対する効果を考慮して、タンパク質に結合されるべき
である。当業者に利用可能な、多くの結合方法が存在する。例えば、Magal
,Method for Treating Sensorineural H
earing Using Glial Cell−Line−Derived
Neurotrophic Factor(GDNF)Protein Pr
oduct,米国特許第5,837,681号(1998年11月17日公布)
(これは、全ての目的のために参考として本明細書中に援用される)を参照のこ
と。
のアミノ基またはカルボキシル基)を介して共有結合され得る。反応性基は、活
性化されたポリエチレングリコール分子が結合され得る反応性基である。遊離ア
ミノ基を有するアミノ酸残基としては、リジン残基およびN末端アミノ酸残基が
挙げられ得る。遊離カルボキシル基を有するアミノ酸残基としては、アスパラギ
ン酸残基、グルタミン酸残基、およびC末端アミノ酸残基が挙げられ得る。スル
フヒドリル基もまた、ポリエチレングリコール分子を結合するための反応性基と
して使用され得る。治療目的のために、アミノ基での結合(例えば、N末端基ま
たはリジン基での結合)が好ましい。レセプター結合に重要な残基での結合は、
レセプター結合が所望される場合には、回避されるべきである。
当該分野で公知のペグ化反応のいずれかによって行われ得る。他の反応パラメー
ター(例えば、溶媒、反応時間、温度など)を決定するための方法、および生成
物の精製手段、は、当業者に周知であり、そして例えば、米国特許第5,837
,681号(全ての目的のために参考として先に援用される)に記載される。
腸の低運動性または過剰運動性を処置するために有用である。好ましい実施形態
において、抗NT−3抗体を活性化することが、胃腸の低運動性を処置するため
に使用される。あるいは、抗NT−3レセプター抗体またはNT−3中和抗体を
中和することが、下痢または他の胃腸の過剰運動性の症状を処置するために使用
される。
trkCレセプターに対する好ましい結合リガンドであると考えられるからであ
る(Lamballeら、1991、TrkC、a New Member o
f The Trk Family of Tyrosine Protein
Kinases,Is a Receptor For Neurotrop
hin−3,Cell 66:967−979)。しかし、他のNT−3レセプ
ターに対する抗体もまた、本発明の方法のために有用である。
えば、trkレセプターを活性化またはブロックする免疫グロブリンは、Gar
yら、Antibodies That Mimic Actions of
Neurotrophins、米国特許第5,753,225号(1998年5
月19日に公布)、ならびにPrestaら、Human Trk Recep
tors and Neurotrophic Factor Inhibit
ors、米国特許第5,844,092号(1998年12月1日公布)(これ
らの両方は、全ての目的のために参考として本明細書中に援用される)に記載さ
れる。
質、合成NT−3レセプタータンパク質および組換え産生されたNT−3レセプ
タータンパク質のエピトープに対する抗体の産生のために使用され得る。このよ
うな抗体は、ポリクローナル抗体フラグメント、モノクローナル抗体フラグメン
ト、キメラ抗体フラグメント、ヒト化抗体フラグメント、単鎖抗体フラグメント
、抗イディオタイプ抗体フラグメント、抗原結合抗体フラグメント、および可変
領域発現ライブラリーによって産生されたフラグメントが挙げられるが、これら
に限定されない。
質または天然のNT−3レセプタータンパク質、融合タンパク質または融合ペプ
チドの注射によって免疫され得る。宿主動物としては、ウサギ、マウス、ラット
、ハムスターなどが挙げられるが、これらに限定されない。種々のアジュバント
が、宿主の種に依存して、免疫学的応答を増加させるために使用され得る。これ
らのアジュバントとしては、フロイント(完全および不完全)アジュバント、ミ
ネラルゲル(例えば、水酸化アルミニウム)、界面活性物質(例えば、リゾレシ
チン)、プルロニックポリオール、ポリアニオン、ペプチド、オイルエマルジョ
ン、キーホールリンペットヘモシアニン、ジニトロフェノール、および潜在的に
有用なヒトアジュバント(例えば、BCG(カルメット−ゲラン杆菌)およびC
orynebacterium parvum))が挙げられるが、これらに限
定されない。
よる抗体分子の産生を提供する任意の技術を使用して、調製され得る。これらの
技術には、ハイブリドーマ技術(元々は、KohlerおよびMilstein
(Nature 1975,256:495−497)によって記載された)、
ヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kosborら、1983、Immunolo
gy Today 4;72;Coteら、1983、Proc.Natl.A
cad.Sci.U.S.A.80:2026−2030)およびEBV−ハイ
ブリドーマ技術(Coleら、1985、Monoclonal Antibo
dies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,
Inc.,77〜96頁)が挙げられるが、これらに限定されない。このような
抗体は、IgG、IgM、IgE、IgA,IgDおよびそれらのサブクラスを
含むがこれらに限定されない、任意の免疫グロブリンクラスの抗体であり得る、
本発明のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマは、インビトロまたはイ
ンビボで培養され得る。
、1984、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.81:68
51−6855;Neubergerら、1984、Nature 312:6
04−608;Takedaら、1985、Nature 314:452−4
54;米国特許第4,816,567号および同第4,816,397号)が使
用され得、これは、適切な抗原特異性のマウス抗体分子由来の遺伝子を、適切な
生物学的活性のヒト抗体分子由来の遺伝子と共にスプライシングすることによる
。ヒト化抗体は、米国特許第5,693,762号;同第5,585,089号
および同第5,565,332号に記載される方法に従って、産生され得る。
778号;Bird、1988、Science 242:423−426;H
ustonら、1988、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
5:5879−5883;およびWardら、1989、Nature 334
:544−546)は、目的の遺伝子産物に対する単鎖抗体を産生するために適
用され得る。単鎖抗体は、アミノ酸架橋を介してFv領域の重鎖フラグメントお
よび軽鎖フラグメントを連結して、単鎖ポリペプチドを生じることによって、形
成される。
して特異的な抗体を分泌する培養物を検出するために、酵素結合免疫吸着検定法
(ELISA)またはラジオイムノアッセイを使用してスクリーニングされ得る
。引き続く試験は、組換えNT−3レセプターフラグメントを使用して、モノク
ローナル抗体と結合するNT−3レセプター分子の特定の部分を同定し得る。さ
らなる試験が、所望の機能的特性を有するモノクローナル抗体を同定するために
使用され得る(例えば、組織切片染色、NT−3レセプターの免疫沈降またはウ
ェスタンブロッティング、あるいはNT−3レセプター活性の中和)。モノクロ
ーナル抗体アイソタイプの決定は、ELISAによって達成され得、これにより
、精製または機能に関するさらなる情報を提供する。
技術によって生成され得る。例えば、このようなフラグメントとしては、F(a
b’)2フラグメント(これは、抗体分子のペプシン消化によって産生され得る
)およびFabフラグメント(これは、F(ab’)2フラグメントのジスルフ
ィド架橋を還元することによって生成され得る)が挙げられるが、これらに限定
されない。あるいは、Fab発現ライブラリーを構築して(Huseら、198
9、Science,246:1275−1281;米国特許第5,223,4
09号;同第5,403,484号および同第5,571,698号)、NT−
3レセプターに対する所望の特性を有するモノクローナルFabフラグメントの
迅速かつ容易な同定を可能にし得る。抗体定常領域は、それらのエフェクター機
能を改変するための分子操作によって変更され得る(米国特許第5,624,8
21号)。抗体の相補性決定領域(CDR)が同定され得、そしてそのような領
域に対応する合成ペプチドが、抗原結合を媒介するために使用され得る(米国特
許第5,637,677号)。
れる。非ヒト抗体をヒト化するための方法は、当該分野で周知である。一般的に
、ヒト化抗体は、非ヒトの供給源からその中に導入された1以上のアミノ酸残基
を有する。これらの非ヒトアミノ酸残基はしばしば、「移入」残基と称され、こ
れは代表的に、「移入」可変ドメインから選択される。ヒト化は、Winter
および共同研究者;Jonesら、1986,Nature 321:522−
525;Riechmannら、1988 Nature 332:323−3
27;Verhoeyenら、1988、Science 239:1534−
1536の方法に従って、げっ歯類CDRまたはCDR配列をヒト抗体の対応す
る配列で置換することによって本質的に実施される。従って、このような「ヒト
化」抗体は、キメラ抗体であり、ここで、実質的にインタクト未満のヒト可変ド
メインが、非ヒト種由来の対応する配列によって置換されている。実際には、ヒ
ト化抗体は、代表的には、いくつかのCDR残基および潜在的ないくつかのフレ
ームワーク(FR)残基が、げっ歯類抗体における類似の部位由来の残基によっ
て置換されるヒト抗体である。
持しながらヒト化されることが重要である。この目標を達成するために、好まし
い方法に従って、ヒト化抗体は、親配列およびヒト化配列の3次元モデルを使用
して、親配列および種々の概念上のヒト化産物の分析のプロセスによって調製さ
れる。3次元免疫グロブリンモデルは一般的に利用可能であり、そして当業者に
よく知られている。選択された候補免疫グロブリン配列の可能な3次元立体構造
を例示および表示するコンピュータープログラムが、利用可能である。これらの
表示を検査することによって、候補免疫グロブリン配列の機能化における残基の
およその役割の分析(すなわち、候補免疫グロブリンがその抗原に結合する能力
に影響を及ぼす残基の分析)が可能となる。この方法によって、FR残基は、コ
ンセンサス配列および移入配列から選択および組み合わせられ得、その結果、所
望の抗体の特性(例えば、標的抗原に対する増加された親和性)が達成される。
モノクローナル抗体の産生のためのヒト黒色腫細胞株およびマウス−ヒト異種黒
色腫(heteromyeloma)細胞株は、例えば、Kozbor,198
4、J.Immunol.133:3001、およびBrodeurら、198
7、Monoclonal Antibody Production Tec
hniques and Applications、51〜63頁(Marc
el Dekker,Inc.,New York)によって記載されている。
を産生し得る、トランスジェニック動物(例えば、マウス)もまた、ヒト抗体を
産生するために使用され得る。例えば、キメラおよび生殖細胞系の変異体マウス
における抗体重鎖結合領域(JH)のホモ接合性欠失は、内因性抗体産生の完全
な阻害を生じることが記載されている。このような生殖細胞系変異体マウスにお
けるヒト生殖細胞系免疫グロブリン遺伝子アレイの移入は、抗原チャレンジの際
にヒト抗体の産生を生じる。例えば、Jakobovitsら、1993、Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA 90:2551−255;Jak
obovitsら、1993、Nature,362:255−258を参照の
こと。
Nature,348:552−553)が、免疫されていないドナー由来の免
疫グロブリン可変(V)ドメイン遺伝子レパートリーから、ヒト抗体および抗体
フラグメントをインビトロで産生するために使用され得る。この技術に従って、
抗体Vドメイン遺伝子は、糸状バクテリオファージ(例えば、M13またはfd
)の主要コートタンパク質遺伝子または微量コートタンパク質遺伝子のいずれか
に、インフレームでクローン化され、そしてファージ粒子の表面上に機能的抗体
フラグメントとして提示される。糸状粒子は、ファージゲノムの一本鎖DNAコ
ピーを含むので、抗体の機能的特性に基づく選択もまた、これらの特性を示す抗
体をコードする遺伝子の選択を生じる。従って、このファージは、B細胞の特性
のいくつかを模倣する。ファージディスプレイは、種々の形式で行われ得る;例
えば、Johnsonら、1993,Current Opinion in
Structural Biology 3:564−571を参照のこと。
グ、NT−3模倣物、NT−3レセプター活性化抗体および他のNT−3アゴニ
ストが挙げられる。下痢および下痢の他の症状の処置のための活性成分としては
、NT−3レセプターアンタゴニスト、抗NT−3レセプター中和抗体およびN
T−3中和抗体が挙げられる。
物の形態で被験体に投与され得る。本発明の化合物を含む薬学的組成物は、従来
の混合プロセス、溶解プロセス、顆粒化プロセス、糖衣剤作製プロセス、湿式粉
砕プロセス、乳化プロセス、カプセル化プロセス、包括化プロセスまたは凍結乾
燥プロセスによって、製造され得る。薬学的組成物は、薬学的に使用され得る調
製物への活性成分のプロセシングを容易にする、1以上の生理学的に受容可能な
キャリア、希釈剤、賦形剤または補助剤を使用して、従来の様式で処方され得る
。適切な処方は、選択される投与経路に依存する。活性成分は、局所投与、全身
投与、経粘膜投与、経口投与、および吸入による投与を含むが、これらに限定さ
れない方法で投与され得る。いくつかの好ましい実施形態において、活性成分は
、シリンジ、スプリングまたはガス駆動型シリンジデバイス、または針なし注射
器システムを使用して、注射によって投与され得る。いくつかの他の実施形態に
おいて、活性成分は、皮下移植された徐放デバイスを使用して投与される。
剤、クリーム剤、懸濁剤などとして処方され得る。
内注射または腹腔内注射)による投与のために設計された処方物、ならびに経皮
投与、経粘膜投与、経口投与または肺投与のために設計された処方物が挙げられ
る。注射のために、本発明の化合物は、水溶液に、好ましくは、生理学的に適合
性の緩衝液(例えば、ハンクス溶液、リンガー液、または生理学的生理食塩水)
に処方され得る。液剤は、処方剤(例えば、懸濁剤、安定化剤および/または分
散剤)を含み得る。あるいは、化合物は、使用前に適切なビヒクル(例えば、発
熱物質非含有滅菌水)で構成するための、粉末形態であり得る。
される。このような浸透剤は、当該分野で一般に公知である。
と活性成分を組み合わせることによって容易に処方され得る。このようなキャリ
アによって、本発明の化合物が、処置される患者による経口摂取のための、錠剤
、丸剤、糖衣剤、カプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー、懸濁剤な
どとして処方され得る。
お、適切な賦形剤としては、充填剤(例えば、糖(例えば、ラクトース、スクロ
ース、マンニトールおよびソルビトール);セルロース調製物(例えば、トウモ
ロコシデンプン、コムギデンプン、イネデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチ
ン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビニルピロ
リドン(PVP);ポリマーキャリア(例えば、ポリ乳酸/ポリグリコール酸)
)、顆粒化剤;および結合剤が挙げられる。所望の場合、崩壊剤(例えば、架橋
化ポリビニルピロリドン、寒天またはアルギン酸、あるいはそれらの塩(例えば
、アルギン酸ナトリウム)が添加され得る。所望の場合、固体投薬形態は、標準
的な技術を使用して、糖衣または腸溶コーティングされ得る。
キャリア、賦形剤または希釈剤としては、水、グリコール、オイル、アルコール
などが挙げられる。さらに、矯味矯臭剤、保存剤、着色剤などが添加され得る。
どの形態をとり得る。
剤(例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロ
テトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適切なガス)を使用して、加圧パ
ックまたは噴霧器からエアロゾルスプレーの形態で簡便に送達される。加圧エア
ロゾルの場合において、投薬単位は、計測された量を送達するためのバルブを提
供することによって決定され得る。吸入器または注入器における使用のための(
例えば、ゼラチンの)カプセルおよびカートリッジは、化合物および適切な粉末
基材(例えば、ラクトースまたはデンプン)の粉末混合物を含んで処方され得る
。
リセリド)を含む、坐剤または保持性浣腸剤のような直腸組成物または膣組成物
において処方され得る。
て処方され得る。そのような長期間作用性処方物は、移植(例えば、皮下または
筋肉内に)または筋肉内注射によって投与され得る。従って、例えば、この化合
物は、適切なポリマー材料もしくは疎水性材料(例えば、受容可能な油のエマル
ジョンとして)またはイオン交換樹脂を用いて、あるいは溶解性に乏しい誘導体
(例えば、溶解性に乏しい塩)として処方され得る。
は、本発明の活性成分を送達するために使用され得る周知の送達ビヒクルの例で
ある。特定の有機溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド)もまた使用され得るが
、通常、より大きな毒性という代償を払う。
性マトリックス)を使用して送達され得る。種々の徐放性材料が確立されており
、それらは当業者に周知である。ステロイドおよびペプチド(例えば、黄体形成
ホルモン放出ホルモンアナログ)の徐放性処方物が、DL−乳酸−コ−グリコー
ル酸(PLGA)の生分解性ポリマーを使用して開発されてきた。(Hutch
insonら、1985、Biodegradable Polymers f
or Sustained Release of Peptide、Bioc
hem.Soc.Trans.13:520−523;Ogawaら、1988
、in Vivo Release Profiles of Leiprol
ide Acetate from Microcapsules Pepar
ed with Polylactic Acids or Copoly(l
actic/glycolic)Acids and in Vivo Deg
radation of These Polymers.Chem.Phar
m.Bull.36:2576−2581;Sandersら、1986、Pr
olonged Controlled Release of Nafare
lin、a Luteinizing Hormone−releasing
Hormone Analogue from Biodegradable
Polymeric Implants:Influence of Comp
osition and Molecular Weight of Poly
mer,J.Pharm.Sci.75:356−360;Cowsarら、1
985、Poly(lactide−co−glycolid)Microca
psule for Controlled Release of Ster
oids、Method in Enzymology 112:101−65
5を参照のこと、全ての目的のために参考としてすべて援用される)。成長ホル
モンの注射用の徐放性形態は、低温学的プロセスを使用して、生分解性ミクロス
フェアに、タンパク質を安定化およびカプセル化することによって開発された。
(Johnsonら、1996、A Month Long Effect f
rom a Single−injection of Microencap
sulated Human Hormone、Nature−Medicin
e 2:795−799)。このプロセスは、粉末として安定化され得る任意の
タンパク質をカプセル化するために有用である。ポリマー−生物学的薬剤混合物
を含むミクロスフェアを作製するための方法もまた、例えばGombotzら、
Very Low Temperature Casting of Cont
rolled Release Microsphere、1991年、5月2
8日に発行された米国特許第5,019,400号(全ての目的のために参考と
して援用される)に記載される。
のために、共重合された乳酸およびグリコール酸とキトサンを組み合わせること
によってマイクロカプセル化される。この実施形態において、水溶性活性成分が
乳化剤(アルギン酸塩、ゼラチン、キトサン(chirosan))と共に溶解
され、そしてこのポリマーがCH3Cl2中に溶解される。一次エマルジョンの超
音波処理および外側水相の添加は、複合エマルジョンの形成を生じる。揮発性溶
媒の除去は、室温および/または減圧下において連続的な様式または断続性様式
において達成され得る。最終産物は、複数回の洗浄および真空乾燥後に得られる
。このカプセル化方法は、Maysingerら、1996、Microenc
apsulated Cilary Neurotrophic Factor
:Physical Properties and Biological
Activities、Dev.Neurol.138:177−188におい
て、より詳細に記載される。
のためのさらなるストラテジーが使用され得る。本発明の活性成分は、荷電した
側鎖または末端を含み得るように、任意の上記処方物中に遊離の酸もしくは塩基
または薬学的に受容可能な塩として含まれ得る。薬学的に受容可能な塩は、遊離
塩基の抗菌活性を実質的に保持し、無機酸との反応によって調製される塩である
。薬学的な塩は、対応する遊離塩基形態であるよりも、水性溶媒および他のプロ
トン性溶媒により溶けやすい傾向にある。
び5mg/mLの濃度で注射するために滅菌水を用いて再構成され得る凍結乾燥
化粉末として調製される。その再構成された溶液は、10mMのヒスチジンを用
いておよそpH5.0にて緩衝化され、そして0.5%ショ糖および4.5%マ
ンニトールを含む。好ましい実施形態において、r−metHuNT−3は、保
存剤を含まない。
下痢を処置することを達成するために有効な量において使用される。胃腸の低運
動性を処置するために、NT−3、NT−3アナログ、NT−3模倣物またはN
T−3活性化抗NT−3抗体あるいはそれらの薬学的組成物が、治療的に有効な
濃度において投与されるか、または適用される。「治療的に有効な量」とは、処
置されるべき患者の症状の回復または予防において有効である量を意味する。治
療的に有効な量の決定は、特に本明細書中に提供される詳細な開示を考慮に入れ
ると、十分に当業者の能力の範囲内にある。
定され得る。例えば、用量は、細胞培養において決定されるようなIC50を含む
循環中に濃度範囲を達成するために動物モデルにおいて処方され得る。そのよう
な情報を使用して、ヒトにおける有用な用量をより正確に決定し得る。初期の投
薬量はまた、当該分野において周知である技術を使用してインビボデータ(例え
ば、動物モデル)から推定され得る。当業者は、動物データに基づいて、ヒトへ
の投与を容易に最適化し得る。
提供するために別々に調整され得る。いくつかの好ましい実施形態において、2
5〜500μg/kg体重の範囲のNT−3の投薬量を、1週間につき1〜7回
、好ましくは3回、皮下に投与する。より好ましくは、投薬量は、約100〜3
00μg/kgであり、1週間につき1〜7回、好ましくは3回、皮下に投与さ
れる。局所的投与または選択的摂取の場合において、この化合物の有効な局所濃
度は、血漿濃度に関連しなくともよい。当業者は、治療的に有効な量の局所的投
薬量を過度の実験を伴わずに最適化し得る。
痛の重篤度、投与の様式および処方する医師の判断に依存する。
的に繰り返され得る。この治療は、単独で提供され得るか、または他の薬物との
組み合わせにおいて提供され得る。
な毒性を生じることなく、治療的利点を提供する。
る致死量)またはLD100(集団の100%に対する致死量)を決定することに
よって、細胞培養または実験動物における標準的な薬学的手順によって決定され
得る。毒性効果と治療効果との間の用量比は、治療的な指数である。高い治療指
数を示す化合物が好ましい。これらの細胞培養アッセイおよび動物研究から得ら
れたデータは、ヒトにおける使用に対して毒性でない投薬量範囲を処方する際に
使用され得る。本明細書中に記載される化合物の投薬量は、好ましくは、ほとん
どまたは全く毒性を有しない有効用量を含む循環中の濃度の範囲内にある。投薬
量は、使用される投薬形態および利用される投与経路に依存して、この範囲内で
変動し得る。正確な処方、投与の経路および投薬量は、患者の状態を考慮して個
々の医師によって、選択され得る(例えば、Finglら、1975:The
Pharmacological Basis of Therapeutic
s,第1章、1頁を参照のこと)。
量は、下痢の病訴を起こさず、そして7日間の250μg/kg/日までの日用
量は、数人の患者において下痢を生じた。
するものではない。
腸通過および結腸通過を促進させる) 本実施例は、組換えNT−3がヒトの便秘症に対する安全かつ有効な処置であ
ることを実証する。本実施例はまた、NT−3はヒトの胃腸運動性を増強するこ
とを示す。
己申告の便秘症(セクション2、前出において定義されるように)を有する6人
の患者(排便障害を有する者を除外した)を含んだ。両群を、2週間のリードイ
ン(lead−in)、2週間の処置および2週間の洗い流しを伴う、6週間の
オープンラベル(open−label)研究に供じた。2週間の処置期間の間
、参加者は、1週間毎に3回(t.i.w)、組換え−metHuNT−3(r
−metHuNT−3)の300μg/kg用量を合計で7用量について皮下に
受けた。組換え−metHuNT−3を、5mg/mLおよび15mg/mLの
濃度における注射のために滅菌水で再構成するために滅菌凍結乾燥粉末として供
給した。再構成した溶液を、10mMのヒスチジンを用いておよそpH5.0に
緩衝化し、そしてこの最終溶液は、0.5%のショ糖および4.5%マンニトー
ルを含んだ。
Ciの111InCl3標識した活性炭を含む遅延放出性カプセルを使用して、リ
ードイン期間および処置期間の後、48時間に渡って測定した。胃および小腸の
通過を、1.0mCiの99mTc硫黄コロイドで標識したエッグミール(egg
meal)を使用して、測定した。研究被験体を、Camilleri、19
92、Towards a Relatively Inexpensive、
Noninvasive、Accurate Test for Coloni
c Motility Disorders、Gastroenterolog
y 103:36−42に記載されるような方法によって、被験体の胃腸管にお
ける同位体の分布について走査した。各走査について、胃における同位体の量、
Camilleri、1992、Towards a Relatively
Inexpensive、Noninvasive、Accurate Tes
t for Colonic Motility Disorders、Gas
troenterology 103:36−42に記載されるような方法によ
って、被験体の胃腸管。各走査について、胃および4つの結腸領域(上行結腸、
横行結腸、下行結腸、結合S状結腸および直腸)における同位体の量を測定した
。さらに、排便回数、便の堅さおよび排泄の容易さを毎日記録した。
いて、処置終了時の値から処置前の値を差し引くことによって得た。被験体(健
康なボランティアまたは便秘症の患者)の各群についての各測定における変化を
、対応t検定および対応ウイルコクソン符号付き順位検定を使用して、ゼロ変化
の帰無仮説に対して試験した。
、そして胃腸運動性の種々のパラメータを測定した。一般に、NT−3は、両方
の群の患者において、排便回数の増加、排泄の容易性および便の堅さの軟化を生
じた。観察された効果は、ほとんどの場合において、下痢として特徴付けをされ
なかった。腸機能のNT−3誘導性の効果の発生は、迅速であり(24時間以内
)そして処置が終了した後何日間も持続した。
人の健康なボランティアのうちの4人から得られたデータを図1〜13に要約す
る。図1は、処置期間の間およびその直後の便秘症の患者の増加した便通数を示
す。NT−3処置による便通数の増加はまた、NT−3処置前およびNT−3処
置の間の毎週の便通回数を示す図2Aにおいて実証されている。各線は、一人の
患者を意味する。NT−3の効果は、便秘症の患者に限定されない。図2Bは、
NT3処置がまた、正常な健康なボランティアにおける毎週の便通数を増加させ
たことを示す。
の両方において、便通のない日の割合を顕著に減少させたことを示す。日数の約
48%において、便秘症の患者は排便しなかった。しかし、NT−3で処置した
後、便秘症の患者は、その日数のわずか約10%においてのみ排便しなかった(
図3A)。その日数の約15%において排便しなかった健康なボランティアと比
較すると(図3B)、NT−3処置した便秘症の患者は、排便の無い日がより少
なかった。健康なボランティアは、毎日排便した(図3B)。
の排便の容易性の評点を2から4に増加させた。そしてこれは、正常なボランテ
ィアと同じである。排便の様式の使用は、1の得点が手動の摘便(disemp
action)または浣腸の必要性を示し、そして7が便失禁を示すスケールを
使用する、患者による便の通過に割り当てられる最も一般的なスコアである。
び便秘症の患者の両方における胃の空化半減時間(gastric empty
ing half time)を短縮させた。図6A(便秘症の患者)および6
B(正常なボランティア)は、小腸通過時間がNT−3処置によって減少したこ
とを示す。図7A〜7Dは、NT−3が、便のボーラス(fecal bolu
s)の幾何学的中心によって反映されるように、結腸の運動性を増加させる(図
7Aは、便秘症の患者における24時間(GC24)での便のボーラスの幾何中
心の前進を示す;図7Bは、便秘症の患者における48時間(GC48)での糞
(decal)ボーラスの幾何中心の前進を示す;図7Cは、正常なボランティ
アにおけるGC24の前進を示す;図7Dは、正常なボランティアにおけるGC
48の前進を示す)。
。全体に渡って、NT−3は、便秘症を有する患者において胃の空化および口盲
腸間の(orocecal)通過を促進させた(6時間での結腸の充填によって
測定されるように)。NT−3はまた、健康なボランティアにおける口盲腸間の
通過および結腸通過を促進させた。
者のいずれも、重大な有害事象または生命を脅かす有害事象を示さなかった。心
臓性の病歴を有すると疑われ、そしてベースラインにゆっくりとした安静時の脈
拍を有する患者は、延長された可逆的の洞性徐脈を発症した。別の患者は、排便
回数の過剰な増加を発症した。観察された有害事象を、表2に要約する。
この処置は、「下痢」として特徴付けられる便の重篤な軟化を生じなかった。図
8は、ほとんどの便秘症の患者が、1がペレットであり、そして7が水っぽい下
痢を示すスケールを使用して、正常なボランティアの便評点よりも柔らかい便評
点を報告した。ほとんどのNT−3処置した被験体(便秘症の患者および正常な
ボランティアの両方)は、中程度の便形態を報告した(図9)。
なかった(図10Aおよび10B)。腸機能における変化が、「下痢」として特
徴付けられるか否かに関して、図10Aは、被験体の答えを示すが、図10Bは
、研究者の評価の結果を示す。便秘症とは異なる徴候について臨床試験を実施し
た場合、9人の被験体のうち8人における胃腸機能の変化は、有害事象として特
徴付けられなかった。
和なものとしてみなした(図11、5人の便秘症の患者および3人の正常なボラ
ンティアに由来するデータ)。一人の正常なボランティアのみが、その増加を重
篤なもとしてみなした(図11)。同様に、いずれの被験体もNT−3の投与の
間、排便の容易性の増加を重篤なものとしてみなさなかった(図12、5人の便
秘症の患者および3人の正常なボランティアに由来するデータ)。ほとんどの被
験体は、その増加を中程度なものとして評価した(図12)。その試験が別の徴
候に対するものであった場合、大半の被験体(4人の便秘症の患者および3人の
正常なボランティア)における胃腸機能における変化を、有害事象として報告さ
れなかった(図13)。
て便秘症を軽減するための安全かつ有効な手段である。
よる範囲内に限定されず、そして機能的に等価である任意の手順が、本発明の範
囲内にある。実際、本明細書中に示され、そして記載された改変に加えて、本発
明の種々の改変が、前述の記載および添付した図面から、当業者に明らかである
。そのような改変は、特許請求の範囲内にあることが意図される。
される。
す。
日数の割合を示す。
くすることを示す。
を示す。
を示す。
T−3が胃腸の運動性を増大することを示す。
T−3が胃腸の運動性を増大することを示す。
T−3が胃腸の運動性を増大することを示す。
T−3が胃腸の運動性を増大することを示す。
ことを示す。
−3投与後の胃腸機能の変化を示す。
Claims (40)
- 【請求項1】 胃腸の低運動性障害の処置方法であって、該方法は、治療的
に有効な量のニューロトロフィン−3レセプター活性化化合物を被験体に投与す
る工程を包含する、方法。 - 【請求項2】 前記被験体がヒト患者である、請求項1に記載の方法。
- 【請求項3】 前記ニューロトロフィンレセプターがtrkCレセプターで
ある、請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 前記化合物がニューロトロフィン−3である、請求項3に記
載の方法。 - 【請求項5】 前記ニューロトロフィン−3が組換えニューロトロフィン−
3である、請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 前記組換えニューロトロフィン−3が組換えメチオニルヒト
ニューロトロフィン−3である、請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 前記治療的に有効な量が、前記被験体の体重1kgあたり2
5〜500μgの前記組換えメチオニルニューロトロフィン−3の範囲にある、
請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 前記有効量が、前記被験体の体重1kgあたり100〜30
0μgの前記組換えメチオニルニューロトロフィン−3の範囲にある、請求項7
に記載の方法。 - 【請求項9】 前記投与する工程が皮下で行われる、請求項8に記載の方法
。 - 【請求項10】 前記投与する工程が、皮下に移植された徐放デバイスを使
用して行われる、請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 前記投与する工程が経口的に行われる、請求項8に記載の
方法。 - 【請求項12】 前記投与する工程が、無痛注入デバイスを使用する注入に
よって行われる、請求項8に記載の方法。 - 【請求項13】 前記化合物がtrkCレセプター活性化抗体である、請求
項3に記載の方法。 - 【請求項14】 前記化合物がニューロトロフィン−3アナログである、請
求項3に記載の方法。 - 【請求項15】 前記胃腸の低運動性が急性便秘症である、請求項1に記載
の方法。 - 【請求項16】 前記急性便秘症が整形外科的手術、婦人科学的手術、胸の
手術、または泌尿器科学的手術と関連する、請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 前記急性便秘症が冠状動脈疾患集中治療病棟または集中治
療室において発症する、請求項15に記載の方法。 - 【請求項18】 前記胃腸の低運動性が慢性便秘症である、請求項1に記載
の方法。 - 【請求項19】 前記慢性便秘症が、腸のニューロパシー、パーキンソン病
、多発性硬化症、アヘン鎮痛剤の慢性使用、刺激反応性腸症候群、または入院患
者の便秘症である、請求項18に記載の方法。 - 【請求項20】 前記慢性便秘症が脊髄損傷と関連する、請求項19に記載
の方法。 - 【請求項21】 前記慢性便秘症が対麻痺と関連する、請求項20に記載の
方法。 - 【請求項22】 前記慢性便秘症が四肢麻痺と関連する、請求項20に記載
の方法。 - 【請求項23】 胃腸の運動性を増強する方法であって、該方法は、有効量
のニューロトロフィン−3レセプター活性化化合物を被験体に投与する工程を包
含する、方法。 - 【請求項24】 前記被験体がヒト患者である、請求項23に記載の方法。
- 【請求項25】 前記ニューロトロフィンレセプターがtrkCレセプター
である、請求項24に記載の方法。 - 【請求項26】 前記化合物がニューロトロフィン−3である、請求項25
に記載の方法。 - 【請求項27】 前記ニューロトロフィン−3が組換えニューロトロフィン
−3である、請求項26に記載の方法。 - 【請求項28】 前記組換えニューロトロフィン−3が、組換えメチオニル
ヒトニューロトロフィン−3である、請求項27に記載の方法。 - 【請求項29】 前記有効量が、体重1kgあたり25〜500μgの前記
組換えメチオニルニューロトロフィン−3の範囲にある、請求項28に記載の方
法。 - 【請求項30】 前記有効量が、前記体重1kgあたり100〜300μg
の前記組換えメチオニルニューロトロフィン−3の範囲にある、請求項29に記
載の方法。 - 【請求項31】 前記投与する工程が皮下で行われる、請求項30に記載の
方法。 - 【請求項32】 前記投与する工程が、皮下に移植された徐放デバイスを使
用して行われる、請求項31に記載の方法。 - 【請求項33】 前記投与する工程が経口的に行われる、請求項30に記載
の方法。 - 【請求項34】 前記投与する工程が、無痛注入デバイスを使用する注射に
よって行われる、請求項30に記載の方法。 - 【請求項35】 前記化合物がtrkCレセプター活性化抗体である、請求
項25に記載の方法。 - 【請求項36】 前記化合物がニューロトロフィン−3アナログである、請
求項25に記載の方法。 - 【請求項37】 下痢を処置する方法であって、該方法は、有効量のニュー
ロトロフィン−3レセプターをブロックする化合物を被験体に投与する工程を包
含する、方法。 - 【請求項38】 前記ニューロトロフィンレセプターがtrkCレセプター
である、請求項37に記載の方法。 - 【請求項39】 前記化合物がtrkC中和抗体である、請求項38に記載
の方法。 - 【請求項40】 前記化合物がtrkCアンタゴニストである、請求項37
に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
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