JP2002534389A - 女性性機能障害の治療のための方法および組成物 - Google Patents

女性性機能障害の治療のための方法および組成物

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JP2002534389A
JP2002534389A JP2000592005A JP2000592005A JP2002534389A JP 2002534389 A JP2002534389 A JP 2002534389A JP 2000592005 A JP2000592005 A JP 2000592005A JP 2000592005 A JP2000592005 A JP 2000592005A JP 2002534389 A JP2002534389 A JP 2002534389A
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female sexual
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シエーンシヤンツ、ヨハン
レスル、バーラム
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シンフオーラ・アー・ベー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は,女性性機能障害の治療用の組成物を提供する。前記組成物は,選択的EP2またはEP4プロスタノイドレセプターアゴニスト,特に19−ヒドロキシ−PGE2,19R−ヒドロキシ−PGE2,18−ヒドロキシ−PGE2,20−ヒドロキシ−PGE2,またはそれらの塩またはエステルのいずれかを含む。本発明はさらに,上述の組成物を,クリーム,ゲル,軟膏または固体の形で局所的に適用することを特徴とする,女性性機能障害の治療の方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は,女性性機能障害の治療に関し,より詳細には,そのための新規なプ
ロスタグランジン系組成物,および女性性機能障害の治療におけるその使用に関
する。
【0002】 発明の背景 女性性機能障害はあまりよく定義されていない臨床上の実体であるが,男性勃
起機能障害の等価物,すなわち,女性が性的満足に達することができないことで
ある。広範囲に研究されてきた男性勃起機能障害のメカニズムおよび病因論とは
対称的に,女性性機能障害についてはほとんど知られていない。しかし,合理的
な仮説は外生殖器の不十分な血管拡張能力である。したがって,適切な刺激に対
する生殖器の血管拡張能力を回復させる局所的薬剤は,女性の性機能を改善する
と予測することができる。女性性機能障害の罹患率はほとんど知られておらず,
年齢に依存するが,一般的にそのような機能障害は,例えば閉経期女性の間で一
般的であると予測することができる。現在,女性性機能障害の適切な治療は,閉
経後女性におけるホルモン治療以外にはない。
【0003】 血管拡張能力を有する多くの薬剤,例えば経口的に投与される薬剤が,生殖器
に対して効果を有するかもしれず,男性勃起機能障害用に用いられているある種
の全身的薬剤,例えばシルデナフィルが女性性機能障害の治療に対しても有益な
効果を有するかもしれないが,薬剤を生殖器管中に局所的に投与することができ
れば,全身的副作用を回避するのに明らかに有利である。
【0004】 発明の概要 本発明者らは,予測されなかったことに,E−タイプのある種のプロスタグラ
ンジン類似体,特にEP2プロスタノイドレセプターのアゴニストが,陰茎海綿
組織および血管において優れた弛緩効果を示すが,多くのプロスタグランジンに
典型的な痛みの誘導効果が顕著に低いことを見いだした。女性外生殖器は,発生
学的に陰茎等の男性生殖器に対応し,両性の生殖器において膨張性海綿組織が存
在するするため,ある種のプロスタグランジン類似体の効果が男性と女性におい
て基本的に類似している可能性が高い。したがって,そのような薬剤は,女性性
機能障害の治療にも用いることができるであろう。
【0005】 特に,本発明者らは,炭素18,19または20でヒドロキシル(OH)で置
換されたPGE2類似体が有利な効果を示すこと,特に19R−OH−PGE2
称される1つの類似体が,動物モデルにおける研究において,海綿組織および血
管の弛緩に関して,痛みを誘導することなく驚くべき有利な効果を示すことを見
いだした。
【0006】 すなわち,第1の観点においては,本発明は,選択的EP2またはEP4レセプ
ターアゴニストであるプロスタグランジン,またはそれらの活性誘導体,例えば
遊離酸もしくは塩もしくはエステルを含み,任意に生理学的に許容しうる担体ま
たはベヒクルを含む,女性性機能障害の治療用の組成物を提供する。
【0007】 第2の観点においては,本発明は,女性性機能障害を治療する方法を提供し,
該方法は,治療上活性なかつ生理学的に許容しうる量の組成物を,これを必要と
する個体に投与することを含む。
【0008】 第3の観点においては,本発明は,女性性機能障害の治療用の医薬品の製造に
おける,選択的EP2またはEP4レセプターアゴニスト,またはその活性誘導体
,例えば遊離酸,塩もしくはエステルの使用を提供する。
【0009】 発明の詳細な説明 生殖器組織の充溢は,例えば陰茎において示されるように,主として動脈およ
び海綿組織の両方の顕著な弛緩に基づく。PGE1およびEP2レセプターアゴニ
ストは,血管拡張を引き起こし,膨張性組織をほぼ同じ程度に弛緩させ,したが
って勃起応答を促進する。しかし,特定のプロスタノイドレセプターに対して選
択性の低い天然のプロスタグランジンであるPGE1は,顕著な刺激性効果を有
し,アルプロスタジルで行われた臨床試験において明らかであったように痛みを
引き起こす(例えばPadha−Natham,1997)。このことは,以下
の実験の部においても示される。しかし,本発明に従えば,主としてEP2レセ
プターに選択性を有するプロスタグランジン類似体は,同じ有益な効果を誘導す
るが有意に低い刺激性効果を有し,そのような類似体は臨床実用上で痛みを全く
またはわずかにしか引き起こさないであろうと予測することができるため,はる
かに好ましい。本発明の理解を容易にするために,まずプロスタグランジンにつ
いて一般的に記載する。
【0010】 プロスタグランジンは,通常は前駆体であるエイコサトリエン酸,エイコサテ
トラエン酸,またはエイコサペンタエン酸から,酸化を含む代謝工程により誘導
される脂肪酸である。プロスタグランジンは,典型的にはシクロペンタン環を有
し,この環に2つの炭素鎖が連結している。上の鎖は通常アルファ鎖と称され,
下の鎖はオメガ鎖と称される。アルファ鎖は7炭素鎖であって末端カルボン酸部
分を有し,オメガ鎖は8炭素のメチル末端脂肪族鎖である。これらの鎖中の二重
結合の数に依存して,添え字1−3が用いられる。添え字1を有するプロスタグ
ランジン,例えばPGE1においては,オメガ鎖の炭素13と14との間に二重
結合が存在し,これは天然に生ずるプロスタグランジンにおいてはトランスのコ
ンフィギュレーションを示す。添え字2を有するプロスタグランジン,例えばP
GE2においては,アルファ鎖の炭素5と6との間にシスコンフィギュレーショ
ンの追加の二重結合が存在し,添え字3を有するプロスタグランジンにおいては
,オメガ鎖の炭素17と18との間に第3の二重結合が存在する。この二重結合
もまた,天然に生ずるプロスタグランジンにおいてはシスのコンフィギュレーシ
ョンを示す。天然に生じるすべてのプロスタグランジンは,炭素15にα−ヒド
ロキシル基を有しており,これは生物学的活性に必須である。プロスタグランジ
ンは,シクロペンタン環の置換基およびコンフィギュレーションにより,A,B
,C,D,E,F,G,H,IまたはJタイプのいずれであるかが決められ,こ
れは以下のスキーム1に示される。本発明を例示するために用いたプロスタグラ
ンジンはE−タイプのものであり,これらのプロスタノイドの化学構造はスキー
ム2に示される。18RS−OH−PGE2−メチルエステルを除き,プロスタ
グランジン類似体はまた酸としても用いた。
【0011】 スキーム1
【化1】
【0012】 スキーム2
【化2】 PGE1−イソプロピルエステル
【化3】 18RS−ヒドロキシ−PGE2−メチルエステル
【化4】 19R−ヒドロキシ−PGE2−メチルエステル
【化5】 20−ヒドロキシ−PGE2−メチルエステル
【0013】 プロスタグランジンは,特異的G蛋白質とカップリングした膜レセプターを通
してその薬理学的効果を発揮する。内因性プロスタグランジンについては少なく
とも8個の異なるレセプター,すなわちFP(PGF2α),EP1,EP2,E
3,EP4(PGE2),DP(PGD2),IP(PGI2),およびTP(T
xA2)レセプターがあり,それぞれのレセプターについての最も一般的な天然
に生ずるリガンドが括弧内に示される。少なくともEP3レセプターに関しては
,スプライシング変種が存在することが示されている。EP2およびEP4レセプ
ターは密接に関係しており,おそらく類似の効果を媒介する。したがって,本発
明者らは,EP2レセプターに及ぼす影響のみを調べ,調べた化合物がEP4レセ
プターに対しても影響を有する場合には,これがEP4レセプターも表すと見な
す。プロスタノイドレセプターの分子生物学および薬理学は,最近Colema
n et al.,1994により概説されている。
【0014】 治療的観点からは,内因性プロスタグランジンに伴う問題点は,これらが多く
の異なるプロスタノイドレセプターに対して効果を及ぼすことである。各内因性
プロスタグランジンは,1つの特定のレセプタータイプに対する優先性を有する
が,これはあまり選択的ではなく,通常はレセプターサブタイプ,すなわちEP
レセプターの間では,ほとんど区別されない。すなわち,PGE1およびPGE2 は,EPレセプターのすべてのサブタイプについての優れたリガンドである。し
たがって,EPレセプターのサブタイプの1つに選択的に効果を及ぼすことは,
内因性プロスタグランジンを用いては不可能である。しかし,ある種の合成プロ
スタグランジン類似体,例えばブタプロスト,11−デオキシ−PGE1および
AH13205,ならびにPGE2の天然に生ずる代謝産物である19R−OH
−PGE2は,選択的EP2プロスタノイドレセプターアゴニストである。
【0015】 18−OH−PGE2,19R−OH−PGE2および20−OH−PGE2
,有効なEP2レセプターアゴニストであり,EP3レセプターよりもEP2レセ
プターに対して選択性を有する。外因性PGE1は非選択的であり,EPレセプ
ターのサブタイプを十分に区別せず,さらに,DP/IPレセプター上で著しく
あふれるが,これは,例えば18−,19−および20−OH置換PGE2類似
体ではみられない。しかし,PGE1は,勃起機能障害の治療において現在臨床
的に用いられている唯一のプロスタグランジンであるため,参照物質としてこれ
を含めた。
【0016】 したがって,他のプロスタグランジンレセプター,特にEP3レセプターと比
較してEP2レセプターに対する高い選択性または特異性が,本発明に従う方法
または組成物において用いるべき化合物の特徴である。化合物がEP2レセプタ
ーに対してより特異的であればあるほどよりよい結果が得られるという必要はな
いが,他のレセプターとの相互作用がある場合であってももちろんある種の利点
は得られる。この点に関して,高い選択性とは,EP2レセプターに対する影響
が,他のプロスタグランジンレセプターに対する影響の少なくとも5倍以上,特
に10倍以上,特に100または1000倍以上であることを意味する。
【0017】 上述したように,本発明に従えば,特に選択的EP2レセプターアゴニスト1
9R−OH−PGE2およびそのカルボン酸エステルは,女性性機能障害の治療
に独特でありかつ理想的に好適であるようである。この分脈においては,19R
−OH−PGE2が生殖器管におけるPGE2の代謝産物であり,通常ヒト精液に
おいて大量に見いだすことができることに言及すべきである(Taylor a
nd Kelly,1974)。しかし,この独特の代謝産物の生理学的役割は
知られていない。すなわち,19R−OH−PGE2およびそのカルボン酸エス
テルは,この類似体が著しい血管拡張能力を有し,痛みを引き起こさず,さらに
身体内で正常に生ずるものであるため,女性性機能障害の非常に魅力的な医薬品
を構成する。
【0018】 女性性機能障害の治療に理想的に好適であるようである19R−OH−PGE 2 に関しては,新規誘導体がEP2レセプターに対して選択的アゴニスト活性を示
す限り,分子の種々の修飾または置換が可能であることが理解されるべきである
【0019】 式Iにおいては,波線はα(S)またはβ(R)コンフィギュレーションを表
し,波線は,単結合,三重結合,またはシスまたはトランスのコンフィギュレー
ションの二重結合を表す。式中のRは,水素,塩部分(例えばアルカリまたはア
ンモニウム塩),直鎖または分枝鎖の飽和または不飽和アルキル基,好ましくは
,1−10個の炭素を有するもの,脂環式環,好ましくは,3−8個の炭素を有
するもの,アリールアルキル,好ましくは,アリール−C2-5アルキル,または
アリール環である。Xは,飽和または不飽和の直鎖であり,好ましくは,2−5
個の炭素からなり,任意にヘテロ原子(O,S,N)で中断されていてもよく,
鎖は脂環式環(好ましくはC3−C7シクロアルキル),またはアリールまたは
ヘテロアリール環を含んでいてもよい。R1およびR2は,同一であっても異な
っていてもよく,水素,ヒドロキシ,ハロゲン,酸素(=Oまたはアルコキシ)
または1−3個の炭素を有するアルキル基,または1−3個の炭素を有するアル
コキシ基,またはエステルOCOR3[ここで,R3は,直鎖または分枝鎖の,
飽和または不飽和のアルキル基であり,好ましくは,1−10個,特に1−6個
の炭素を含む],またはシクロアルキル(好ましくは,3−7個の炭素を含む)
,またはアリールまたはアリールアルキル基,好ましくは,アリール−C2-5
ルキル(例えばベンジル)である。任意に,C10は,例えばモノアルキル基ま
たはジアルキル基を含むように置換されていてもよい。Zは,1−8,例えば3
−8,および2−4個の炭素を有するアルキル鎖であり,飽和または不飽和であ
ってもよく,任意に1またはそれ以上のヘテロ原子(O,S,N)により中断さ
れていてもよく,鎖中または末端位置の炭素原子で炭素原子に結合している1ま
たはそれ以上,好ましくは1つの置換基Yを含む。鎖Zは,分枝鎖であってもよ
く,アルキル(好ましくはメチル)置換基を含むか,および/または内部または
末端位置において,脂環式環,例えばシクロアルキル,またはアリール(特にベ
ンゼン)またはヘテロアリール環を含む。Yは,ヒドロキシ,スルフヒドリル,
アミノ,メチルアミノ,ジメチルアミノ,C1-3アルコキシまたはハロゲン(C
l,Br,F)または酸素(ケト)である。本発明の好ましい態様においては,
Yは炭素18,19または20に結合している。最も好ましい態様においては,
YはOHであり,炭素19に結合している。現在のところ,発明性のある概念は
,Yにより導入される電気的陰性効果に基づくと考えられる。
【0020】
【化6】
【0021】 プロスタグランジンは,エピマー混合物でもよく,個々のエピマーの形でもよ
い。
【0022】 好適な態様の説明 本発明にしたがうEP2プロスタノイドレセプターアゴニストは,通常のカル
ボン酸,塩(たとえばカチオン性)またはエステルプロドラッグとして,好まし
くはカルボン酸エステルとして使用することができる。活性な化合物は,薬学的
に許容しうる輸送媒体中で局所的に投与することができる。可溶化および安定化
のためにシクロデキストリンを用いてもよい。種々の輸送媒体,例えば塗布剤,
クリーム,ゲル,軟膏,および固体状態の形態を用いることができる。ゲル,ク
リーム,軟膏および固体状態の処方は,塩化ベンズアルコニウム,クロロヘキシ
ジン,チオメルサール,パラ安息香酸,および十分な抗微生物効果を有する他の
化合物等の保存剤を含有してもしていなくてもよい。用量間隔は,1回投与あた
り,0.001−1mg,典型的には0.01−0.1mgである。
【0023】 したがって,新規医薬品は生殖器管中に局所的に投与すべきである。そのよう
な治療は,挿入の5−60分前に開始すべきである。
【0024】 発明の例示 試験化合物であるPGE1−イソプロピルエステル,18RS−ヒドロキシ−
PGE2−メチルエステル,19R−ヒドロキシ−PGE2−メチルエステルおよ
び20−ヒドロキシ−PGE2−メチルエステルを0.5%ポリソルベート−8
0に溶解して保存溶液とし,種々の薬理学的実験において,これらを0.5%ポ
リソルベート−80中で適当な濃度に希釈した。
【0025】 PGE1−イソプロピルエステルの合成 PGE1は,Chinoin,Pharmaceutical and Ch
emical Works Co.Ltd.,Budapest,Hungar
yから入手した。
【0026】 アセトニトリル(1ml)中のDBU(644mg,4.2mmol)を,ア
セトニトリル(3ml)中のPGE1(300mg,0.84mmol)の撹拌
溶液に0℃で滴加した。混合物を放置して室温まで暖め,アセトニトリル(2m
l)中のヨウ化イソプロピル(1142mg,6.72mmol)を滴加した。
10時間撹拌した後(TLCでモニター),反応混合物を水(8ml)で急冷し
,混合物を酢酸エチル(2x50ml)で抽出し,抽出物をブライン(10ml
),3%クエン酸(10ml),および最後に5%炭酸水素ナトリウム(2x1
0ml)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後,溶媒を真空下で除去し
,残留油状物をシリカゲルで酢酸エチルを溶出液として用いてクロマトグラフィ
ーを行った。これにより,230mgの表題化合物の生成物(69%)を無色油
状物として得た。Rf=0.18(酢酸エチル);
【化7】
【0027】 18RS−ヒドロキシ−PGE2メチルエステルの合成 1.ジメチル−(2−オキソ−5−へプチン)−ホスホネート()の製造 乾燥THF(100ml)中の乾燥水素化ナトリウム(3.13g,124.
07mmol)の撹拌懸濁液に,室温で,乾燥THF(50ml)中のジメチル
−(2−オキソプロピル)−ホスホネート(20.61g,124.07mmo
l)の溶液をN2下で滴加した。反応混合物を1時間撹拌し,次に氷浴中で冷却
し,ヘキサン中のn−ブチルリチウム(7.95g,124.07mmol)の
溶液で処理して,暗褐色溶液を形成させた。0℃で1時間撹拌を続け,次にTH
F(30ml)中の1−ブロモ−2−ブチン(15g,112.79mmol
)を滴加した。反応混合物を室温までゆっくり暖め,1時間後(TLCでモニタ
ー),反応混合物を氷水で急冷し,1MHClを加えてpHを約4とし,酢酸エ
チルで2回抽出した。有機層をブラインで洗浄し,シリカゲルでEtOAcを溶
出液として用いてクロマトグラフィーを行った。Rf=0.38(シリカゲル,
酢酸エチル),収量18g(73%)。
【0028】 2.(1S,5R,6R,7R)−6−ホルミル−7−{(4−フェニルベンゾ
イル)オキシ}−2−オキサビシクロ{3.3.0}オクタン−3−オン() コーリーズ(Coreys)ラクトン(23.06g,65.44mmol)
),DCC(40.50g,196.31mmol)),DMSO(27.8m
l,392.6mmol)および85%リン酸(2.2ml)のDME(130
ml)中の混合物を室温で2時間撹拌した(TLCでモニター)。沈殿物をシリ
カゲルパッドで除去し,DME(2x50ml)で洗浄した。濾液を真空下で濃
縮して,単離することなく次の工程において用いた。
【0029】 4.(1S,5R,6R,7R)−6−(3−オキソ−6−イン−1E−1−オ
クテニル)−7−{(4−フェニルベンゾイル)オキシ}−2−オキサビシクロ
{3.3.0}オクタン−3−オン() DME(140ml)中の水素化ナトリウム(1.98g,78.53mmo
l)の撹拌懸濁液に,N2下で,上述のホスホネート(18.56g,85.
07mmol)を滴加し,室温で1.5時間機械的に撹拌した。次に,混合物を
−5℃に冷却し,上述の粗コーリーズアルデヒドの溶液を滴加した。0℃で3
0分間および室温で2時間後(TLCでモニター),反応混合物を5%クエン酸
で中和し,酢酸エチル(2x100ml)で抽出した。有機層を乾燥し,蒸発さ
せた。残渣(油状物)をシリカゲルで酢酸エチルおよび酢酸エチル中10%メタ
ノールを順に用いてクロマトグラフィーを行い,淡黄色を帯びた油状物を得た。
Rf=0.58(シリカゲル,酢酸エチル),収量52%。
【0030】 5.(1S,5R,6R,7R)−6−(3,6−ジオキソ−1E−1−オクテ
ニル)−7−{(4−フェニルベンゾイル)オキシ)−2−オキサビシクロ{3
.3.0}オクタン−3−オン() アセトニトリル:水2:1(100ml)中のアセチレン性溶液に,酸化第
二水銀(13.8g,63.73mmol)および1M硫酸(25.49ml,
25.49mmol))を加えた。反応混合物を磁気撹拌した。室温で約1時間
後(TLCでモニター),酢酸エチルおよび1MHClを加えることにより反応
混合物を後処理した。有機層を乾燥し,蒸発させた。粗油状物を精製せずに次の
工程において用いた。Rf=0.44(シリカゲル,EtOAc),収率=41
%。
【0031】 6.(1S,5R,6R,7R)−6−(3RS,6RS−ジヒドロキシ−1E
−1−オクテニル)−7−{(4−フェニルベンゾイル)オキシ}−2−オキサ
ビシクロ{3.3.0}オクタン−3−オン() 上述のジケトン(12.0g,26.1mmol)および塩化セリウム7水
和物(5.83g,15.64mmol)のメタノール:塩化メチレン1:1中
の溶液に,−20℃で,ホウ水素化ナトリウム(1.48g,39.09mmo
l))をN2下で少しずつ加えた。30分後(TLCでモニター),反応混合物
を1MHClで急冷してpHを約4−5とし,水(50ml)および酢酸エチル
(100ml)で希釈した。有機層を分離し,水層をEtOAcで2回洗浄し,
乾燥し,蒸発させた。残渣をシリカゲルでEtOAcを溶出液として用いて精製
した。表題化合物を無色油状物として得た。収量8.8g(71%)。Rf=
0.15,0.13(2つの異性体15αおよび15βに対応)(シリカゲル,
EtOAc)。
【化8】
【0032】 7.(1S,5R,6R,7R)−6−(3RS,6RS−ジ−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−1E−1−オクテニル)−7−{(4−フェニルベンゾイル
)オキシ}−2−オキサビシクロ{3.3.0}オクタン−3−オン() 上述のジヒドロキシ化合物(8.6g,18.51mmol)のジクロロメ
タン中の撹拌溶液に,トリエチルアミン(12.83ml,92.56mmol
),塩化t−ブチルジメチルシリル(13.95g,92.56mmol)およ
び4−ジメチルアミノピリジン(1.13g,9.26mmol)を加えた。混
合物を室温で15時間磁気撹拌した。反応混合物をエーテルで希釈し,濾過し,
沈殿物をエーテルで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し,乾燥し,真空下で濃
縮した。残渣をシリカゲルでジクロロメタン中5%エーテルを用いてクロマトグ
ラフィーを行った。Rf=0.58(シリカゲル,CH2Cl2中5%エーテル)
。収量12.2g(92%)。
【0033】 8.(1S,5R,6R,7R)−6−(3RS,6RS−ジ−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−1E−1−オクテニル)−7−{(4−ヒドロキシ}−2−
オキサビシクロ{3.3.0}オクタン−3−オン() 上述のジシリルエーテル(12g,17.31mmol)のメタノール中の
撹拌溶液に,炭酸カリウム(1.2g,8.66mmol)を加えた。反応混合
物を室温で4時間撹拌した(TLCでモニター)。混合物を5%クエン酸で中和
し,酢酸エチル(100ml)で2回抽出し,乾燥し,真空下で濃縮した。油状
物をシリカゲルでCH2Cl2中5%エーテルとEtOAc:アセトン1:1を順
に勾配溶出を用いてクロマトグラフィーを行った。Rf=0.43(シリカゲル
,酢酸エチル),収量=8.86g(74%)。
【0034】 9.(1S,5R,6R,7R)−6−(3RS,6RS−ジ−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−1E−1−オクテニル)−7−{(4−t−ブチルジメチル
シリルオキシ}−2−オキサビシクロ{3.3.0}オクタン−3−オン() 上述のジシリルオキシエーテル(6.6g,12.86mmol)のCH2
Cl2中の撹拌溶液に,室温で,トリエチルアミン(7.14ml,51.47
mmol),塩化t−ブチルジメチルシリル(7.76g,51.47mmol
)および4−ジメチルアミノピリジン(0.47g,3.9mmol)を加えた
。反応混合物をと同様に後処理した。粗生成物をシリカゲルでジクロロメタン
中5%エーテルを用いてクロマトグラフィーを行い,純粋なトリシリルオキシエ
ーテル生成物を油状物として得た。Rf=0.62(シリカゲル,CH2Cl2 中5%エーテル),収量7.8g,(96%)。
【0035】 10.(1S,5R,6R,7R)−6−(3RS,6RS−ジ−t−ブチルジ
メチルシリルオキシ−1E−1−オクテニル)−7−{(4−t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ}−2−オキサビシクロ{3.3.0}オクタン−3−オル( ) 水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)(2.9g,20.87
mmol)の乾燥THF中の溶液を,THF(80ml)中の上述のトリシリル
エーテルラクトン(7.7g,12.24mmol)撹拌溶液に−72/−8
0℃で滴加した。1時間後(TLCでモニター),反応混合物を氷(15g)お
よび酢酸エチル(150ml)で急冷し,濾過し,濾液を真空下で濃縮した。残
渣を分離せずに次の工程において直接用いた。Rf=0.27(シリカゲル,ジ
クロロメタン中5%エーテル)。
【0036】 11. 11,15RS,18RS−トリ−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
PGF2α(11) 4−カルボキシブチル−トリフェニルホスホニウムブロミド(21.70g,
48,95mmol)の乾燥THF中の撹拌懸濁液に,−5℃でN2下で,カリ
ウムtert−ブトキシド(10.99g,97.91mmol)を加え,混合
物を室温で30分間撹拌した。得られたイリドの赤橙色溶液に−15/−10℃
で,THF中のラクトール10(7.7g,12.24mmol)を加え,混合
物を室温で2−3時間撹拌した(TLCでモニター)。反応混合物を水で希釈し
,15%クエン酸で急冷してpH6−7とし,EtOAcで抽出し,乾燥し,真
空下で濃縮した。得られたスラリーを単離せずに次の工程で直接用いた。
【0037】 12. 11,15,18RS−トリ−t−ブチルジメチルシリルオキシ−PG
2αメチルエステル(12) ヨウ化メチル(8.6g,61.20mmol)を,粗生成物10(8.73
g,12.24mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(9.4
73g,73.44mmol)のアセトニトリル中の撹拌溶液に室温で加えた。
15時間後(TLCでモニター),混合物を水(100ml)および酢酸エチル
(150ml)で希釈し,5%炭酸水素ナトリウム(60ml)およびブライン
(70ml)で洗浄した。有機層を乾燥し,真空下で蒸発させた。残渣をシリカ
ゲルでEtOAcを溶出液として用いてクロマトグラフィーを行った。Rf=0
.18(シリカゲル,EtOAc:ヘキサン1:9)。
【0038】 13. 11,15,18RS−トリ−t−ブチルジメチルシリルオキシ−PG
2メチルエステル(13) 化合物11(3.3g,4.54mmol)のジクロロメタン中の撹拌溶液に
,酸化アルミニウムで処理したピリジニウムクロロホルメート(PCC)(3.
9g,18.15mmol)(1gのPCCを5gの酸化アルミニウムとともに
アセトン中で撹拌し,溶媒を真空下で除去して,淡黄色粉状物を得る)を加えた
。得られた懸濁液を室温で4時間撹拌した(TLCでモニター)。懸濁液をシリ
カゲルパッドで濾過し,ジクロロメタンで洗浄した。溶媒を除去し,得られた油
状物をエーテルで希釈し,水(50ml),5%炭酸水素ナトリウム(50ml
)で洗浄した。溶媒を真空下で除去した。残渣を,シリカゲルでCH2Cl2中5
%エーテルを用いてクロマトグラフィーを行った。Rf=0.32(シリカゲル
,EtOAc:ヘキサン1:9)。収量3.1g(86%)。
【0039】 14. 18RS−ヒドロキシPGE2メチルエステル(14) 4%HF(108ml)をアセトニトリル(300ml)中の13(3.0g
,3.98mmol)の溶液に加えることにより,保護基である塩化11,15
,18−トリ−t−ブチルジメチルシリルを除去した。反応混合物を室温で約8
時間撹拌した(TLCでモニター)。反応混合物にEtOAc(200ml)を
加えることにより後処理した。有機層を分離し,5%炭酸水素ナトリウムで洗浄
し,pHを約6に調節した。有機層をブラインで洗浄し,乾燥し,真空下で濃縮
した。残渣を,シリカゲルでCH2Cl2,EtOAcおよびエーテル中5−10
%メタノールを順に勾配溶出を用いてカラムクロマトグラフィーを行うことによ
り精製した。(定常状態,カラム中のシリカゲルは,精製の前にトリエチルアミ
ンを含む溶出液で洗浄して,異性化を回避しなければならない)。18RS−ヒ
ドロキシ−15S−PGE2Meエステル Rf=0.16(エーテル中5%M
eOH);収量310mg。18RS−ヒドロキシ−15R−PGE2Meエス
テル Rf=0.20(エーテル中5%MeOH);収量248mg。
【0040】 18RS−ヒドロキシ−PGE2メチルエステル
【化9】
【化10】
【0041】 スキーム3
【化11】
【0042】 19−R−ヒドロキシ−プロスタグランジンE2メチルエステルの合成 19R−ヒドロキシ−プロスタグランジンE2は,Cayman Chemi
cals,Ann Arbor,Michigan,USAから入手した。アセ
トニトリル(1.0ml)中のヨウ化メチル(9.2mg,0.065mmol
)をアセトニトリル中の19R−ヒドロキシ−プロスタグランジンE2(4mg
,0.011mmol),およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(7mg
,0.054mmol)の撹拌溶液に滴加した。6時間後に追加のアセトニトリ
ル中ヨウ化メチル(4.5mg,0.032mmol)を加え,撹拌を12時間
続けた(TLCでモニター)。反応混合物を水(5.0ml)で急冷し,酢酸エ
チル(2x10ml)で抽出し,有機相を5%炭酸水素ナトリウム(5ml)お
よび0.5M塩酸(5ml)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後,溶
媒を真空下で除去し,残渣をシリカゲルで酢酸エチル:アセトン1:1およびア
セトンを溶出液として用いてクロマトグラフィーを行った。このことにより,3
.2mg(72.7%)の生成物を無色油状物として得た。Rf=0.17(酢
酸エチル:アセトン:酢酸 1:1:0.01)。
【化12】
【0043】 20−OH−プロスタグランジンE2−メチルエステルの合成 市販の20−ヒドロキシPGE2(Cayman Chemicals,An
n Arbor,Michigan)(2.0mg,0.0054mmol)を
アセトニトリル(2.0ml)中でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.
5mg,0.027mmol)の存在下で,ヨウ化メチル(4.6mg,0.0
327mmol)でエステル化した。反応混合物を室温で10時間撹拌した(T
LCでモニター,シリカゲル,酢酸エチル)。反応混合物を水(3.0ml)で
急冷し,酢酸エチル(2x10ml)で抽出した。有機層を乾燥し,真空下で濃
縮し,残留油状物をシリカゲルで酢酸エチル:アセトン1:0.5を溶出液とし
て用いてクロマトグラフィーを行った。Rf=0.38(シリカゲル,酢酸エチ
ル:アセトン1:1)。
【0044】 薬理学的実験 試験化合物が海綿組織に及ぼす影響を陰茎組織を用いて試験した。先に記載さ
れているように,男性および女性の両方において生殖器は海綿組織を含み,した
がって,陰茎組織を生殖器海綿組織のモデルとして用いることができる。試験化
合物の一般的血管弛緩効果は,ラットにおいて,試験化合物を静脈内注入したと
きの即時血圧低下を測定することにより調べた。血圧の急激な低下は,試験化合
物を投与した動物における末梢血管拡張を反映する。試験化合物の一般的刺激性
効果は,有害の刺激に非常に敏感なネコの眼において調べた。
【0045】 ヒト陰茎の海綿組織は手術から新鮮なものを得て,代表的組織標本は,NaC
l 119mM,KCl 4.6mM,MgCl2 1.2mM,NaH2PO4 1.2mM,NaHCO3 15mM,CaCl2 1.5mMおよびグルコー
ス11mMからなる改変クレブス溶液を含む平滑筋組織浴中にマウントした。溶
液はまた,インドメタシンを最終濃度約3μMで含んでいた。溶液を95%O2
および5%CO2で連続的にバブリングし,温度は37℃に保持した。組織調製
物は,500mgに対応する力で伸張し,ノルエピネフリンを10-6Mの濃度で
加えることにより,収縮緊張を与えた。次に,累積的に増加する濃度のプロスタ
グランジン類似体を日常的な方法により浴に加えることにより,濃度応答曲線を
作成した。弛緩効果は,同じ調製物におけるカルバコールの効果と比較すること
により標準化した。PGE1および19R−OH−PGE2は,それぞれ酸として
用いた。
【0046】 PGE1および19R−OH−PGE2が陰茎の血管系に及ぼす影響を調べるた
め,ウサギの陰茎の血管を単離し,NaCl 119mM,KCl 4.7mM
.CaCl2 1.5mM,MgSO4 1.17mM,KH2PO4 1.18m
M,NaHCO3 25mM,EDTA 0.027mMおよびグルコース11
mMからなる溶液を含む小血管ミオグラフ(J.P.Trading,Denm
ark)中に環状セグメントとしてマウントした。この溶液はまた,インドメタ
シンを約3μMの最終濃度で含有しており,95%O2および5%CO2により連
続的にバブリングした。温度は37℃で一定に保持した。血管を引っ張り,次に
10-6Mのノルエピネフリンを用いて前収縮させた。プロスタグランジン類似体
の血管弛緩効果は,同じ調製物におけるパパベリンの効果と比較することにより
標準化した。類似体について累積濃度応答曲線を作成した。
【0047】 また,ラットにおける血圧低下効果を記録することにより,プロスタグランジ
ン類似体の血管拡張効果を調べた。勃起を達成するためには陰茎における血管拡
張が必要であるため,これは勃起の誘導に重要な一般的血管拡張効果を示すため
の適切なインビトロモデルである。ラットをケタミンとキシラジンとの混合物で
麻酔し,プロスタグランジン類似体を静脈内注入した。大腿動脈の血圧を連続的
に記録した。各類似体は,同じ動物に,3段階で増加する用量で注入した。心拍
数に有意な影響を与えた化合物は認められず,したがって,動脈血圧の迅速な低
下は,試験したプロスタグランジン類似体に対する急性血管拡張応答を反映する
。すべての実験において,血圧低下は一時的であり,注入の終了後に血圧は迅速
に上昇した。類似体は,エステルとしておよび酸としての両方で実験に用いた。
【0048】 プロスタグランジン類似体の刺激効果は,ネコにおける行動モデルを用いて試
験した。このモデルにおいては,眼に及ぼす刺激効果を,眼瞼閉合の程度および
動物の行動を記録することにより調べた。眼に不快および痛みを引き起こす化合
物は,動物の眼を閉じさせる。類似体は,眼における局所的な生体利用性を促進
するためにカルボン酸エステルとして適用して,異なる用量レベルについて単一
用量として適用した。次に,数時間の間一定の間隔で動物を観察した。各化合物
および用量を3−6匹のネコの群について試験した。同じ動物における2回の連
続する試験の間には,少なくとも3日間をおいた。0(刺激なし)から3(強い
刺激)まで0.5ずつの段階の任意単位の尺度を用いた。
【0049】 PGE1,および19R−OH−PGE2がヒト陰茎海綿組織に及ぼす弛緩効果
を表1に示す。PGE1および19R−OH−PGE2がほぼ等しい効力であり,
カルバコールに匹敵するが,PGE1は19R−OH−PGE2よりわずかに効力
が高いことがわかる。19R−OH−PGE2は選択的EP2レセプターアゴニス
トであるため,この知見は,EP2レセプターがPGE1の弛緩効果の大部分の原
因であることを示す。さらに,図1においては,PGE1および19R−OH−
PGE2の濃度応答曲線は平行であり,約2−3倍しか違わないことが示される
。すなわち,後者の類似体は,前者の類似体の約1/2から1/3の効力である
【0050】 表I.プロスタグランジンにより誘導されたヒト海綿体組織の,カルバコールと
比較したときの弛緩(10-6M)(平均±SEM)
【表1】
【0051】 ウサギ陰茎血管に及ぼすPGE1およびEP2レセプターアゴニスト19R−O
H−PGE2の血管拡張効果は図2に示される。2種類のプロスタグランジンが
血管拡張の誘導において同じ効力を有し,ほぼ等力であることがわかる。さらに
これは,EP2レセプターがPGE1の血管拡張効果のほとんどを媒介することを
示す。表IIは,ラットにおいて静脈内注入による急速な血圧の低下を調べるこ
とにより研究した,すべてのプロスタグランジン類似体の血管拡張効果を示す。
表からわかるように,PGE1および3種類のヒドロキシ−置換PGE2類似体は
,麻酔ラットにおいて血圧を有効に低下させ,このことは急性血管拡張応答を示
す。
【0052】 表II EP2レセプターにアゴニスト効果を有するプロスタグランジン類似体
による,麻酔ラットにおける血圧の低下(各用量についてn=3;平均±SEM
【表2】
【0053】 ネコの眼で試験した3種類のプロスタグランジン類似体およびPGE1の刺激
性効果が表IIIに示される。3つのヒドロキシ−置換PGE2−類似体はすべ
て,PGE1−イソプロピルエステルおよびPGE1酸より有意に低い刺激性効果
を有していた。最も驚いたことに,18RS−OH−PGE2−メチルエステル
および19R−OH−PGE2−メチルエステルの両方が,PGE1−イソプロピ
ルエステルより1000倍高い用量においてさえ,刺激性効果を有しないか顕著
に低下した効果を有することが見いだされた。19R−OH−PGE2はウサギ
において眼瞼閉合を引き起こさないが,眼構造の膨潤を誘導することにより刺激
性効果を誘導することが先に示されている(Hall and Jaitly,
1977)。19R−OH−PGE2または他のヒドロキシ−置換PGE2類似体
により,ネコの眼におけるそのような刺激の証拠は認められなかった。
【0054】 PGE1−イソプロピルエステルより親水的である19R−OH−PGE2−メ
チルエステルが実際に角膜内および眼内部分に浸透することを確認するために,
局所麻酔した3匹のネコにおいて,プロスタグランジンを眼に局所投与する前お
よび1時間後に眼内圧を測定した。眼内圧は呼吸圧計(pneumatonom
etry)により測定した。一方の眼は試験化合物で処置し,他方の眼にはベヒ
クルのみを投与した。19R−OH−PGE2−メチルエステルで局所的に処置
した眼においては,眼内圧は16.3±0.9mmHgから12.7±1.2m
mHgに低下したのに対し,対照の眼においては,同じ時間において16.3±
0.9mmHgおよび15.7±0.7mmHgであった。プロスタグランジン
がネコにおいて眼内圧を低下させることはよく知られており(Bitoetal
.,1989),したがって,これは薬剤が眼内に浸透したことの証拠とするこ
とができる。さらに,表IIIからは,18−,19−および20−ヒドロキシ
−置換PGE2−メチルエステル類似体よりはるかに親油性が低い化合物である
PGE1酸が,ヒドロキシ置換類似体よりもはるかに低い用量で有意に高い刺激
を引き起こしたことがわかる。すなわち,18RS−OH−PGE2,19R−
OH−PGE2および20−OH−PGE2の投与後に痛みおよび刺激がないこと
は,親水性の増加および生体利用性が低いことに基づいて説明することはできな
い。したがって,選択的EP2プロスタノイドレセプターアゴニストは,刺激性
効果を全く示さないかこれが著しく低い点において非常に有利であるようである
【0055】 表III ネコの眼で試験したときのプロスタグランジン類似体の最大刺激性効
果 logP値は,PGF2αイソプロピルエステルを参照として薄層クロマトグラ
フィーに基づいて評価した(logP 4.5)。ie=イソプロピルエステル
,me=メチルエステル,最大刺激=3,平均±SEM(n=3−6)。
【表3】
【0056】 参考資料
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は,10-6Mのノルエピネフリンであらかじめ収縮させたヒ
ト海綿体の単離調製物におけるPGE1および19R−ヒドロキシ−PGE2につ
いての濃度応答関係を示す図である。
【図2】 図2は,10-6Mのノルエピネフリンであらかじめ収縮させたウ
サギ陰茎血管系に及ぼすPGE1および19R−ヒドロキシ−PGE2の血管拡張
効果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C076 AA06 AA09 AA17 BB30 CC17 CC30 FF68 4C086 AA01 AA02 DA03 MA01 MA04 MA28 MA56 NA14 ZA81 ZC12

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 女性性機能障害の治療用の医薬組成物の製造におけるプロス
    タグランジンの使用であって,前記プロスタグランジンは選択的EP2レセプタ
    ーアゴニストまたはその活性プロスタグランジン誘導体,例えばその塩またはエ
    ステルであることを特徴とする使用。
  2. 【請求項2】 女性性機能障害の治療用の医薬組成物の製造におけるプロス
    タグランジンの使用であって,前記プロスタグランジンは選択的EP4レセプタ
    ーアゴニストまたはその活性なプロスタグランジン誘導体,例えばその塩または
    エステルであることを特徴とする使用。
  3. 【請求項3】 女性性機能障害の治療用の医薬組成物の製造における,19
    −ヒドロキシ−PGE2,またはその塩またはエステルの使用。
  4. 【請求項4】 女性性機能障害の治療用の医薬組成物の製造における,19
    R−ヒドロキシ−PGE2,またはその塩またはエステルの使用。
  5. 【請求項5】 女性性機能障害の治療用の医薬組成物の製造における,18
    −ヒドロキシ−PGE2,またはその塩またはエステルの使用。
  6. 【請求項6】 女性性機能障害の治療用の医薬組成物の製造における,20
    −ヒドロキシ−PGE2,またはその塩またはエステルの使用。
  7. 【請求項7】 女性性機能障害の治療用の医薬組成物の製造における,19
    R−ヒドロキシ−PGE2−メチルエステルの使用。
  8. 【請求項8】 女性性機能障害の治療用の医薬組成物の製造における,19
    R−ヒドロキシ−PGE2−イソプロピルエステルの使用。
  9. 【請求項9】 女性性機能障害を治療する方法であって,ヒトに治療上有効
    かつ生理学的に許容しうる量のプロスタグランジンを投与することを含み,前記
    プロスタグランジンは選択的EP2レセプターアゴニストであることを特徴とす
    る方法。
  10. 【請求項10】 前記プロスタグランジンが,19−ヒドロキシ−PGE2
    ,19R−ヒドロキシ−PGE2,18−ヒドロキシ−PGE2,20−ヒドロキ
    シ−PGE2,またはその塩またはエステルから選択される,請求項9記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 プロスタグランジンが19R−ヒドロキシ−PGE2−メ
    チルエステルである,請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 プロスタグランジンが19R−ヒドロキシ−PGE2−イ
    ソプロピルエステルである,請求項9記載の方法。
  13. 【請求項13】 プロスタグランジンが,塗布剤,クリーム,軟膏またはゲ
    ルとしてまたは固体形態で女性生殖器に局所的に投与される,請求項9−12の
    いずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 選択的EP2レセプターアゴニストであるプロスタグラン
    ジンを含むことを特徴とする,女性性機能障害を治療するための医薬組成物。
  15. 【請求項15】 19−ヒドロキシ−PGE2,19R−ヒドロキシ−PG
    2,18−ヒドロキシ−PGE2,20−ヒドロキシ−PGE2,またはそれら
    の塩またはエステルから選択されるプロスタグランジンを含むことを特徴とする
    ,女性性機能障害を治療するための医薬組成物。
  16. 【請求項16】 19R−ヒドロキシ−PGE2−メチルエステルを含むこ
    とを特徴とする,女性性機能障害を治療するための医薬組成物。
  17. 【請求項17】 19R−ヒドロキシ−PGE2−イソプロピルエステルを
    含むことを特徴とする,女性性機能障害を治療するための医薬組成物。
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