JP2002534338A - 巻き戻しにおける方法と装置 - Google Patents

巻き戻しにおける方法と装置

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JP2002534338A JP2000592210A JP2000592210A JP2002534338A JP 2002534338 A JP2002534338 A JP 2002534338A JP 2000592210 A JP2000592210 A JP 2000592210A JP 2000592210 A JP2000592210 A JP 2000592210A JP 2002534338 A JP2002534338 A JP 2002534338A
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splice
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リーヘラ、ヴェサ
エスコラ、ティモ
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メッツォ ペーパー、インク.
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  • Replacement Of Web Rolls (AREA)
  • Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 巻き戻し方法において、紙ウエブ(W)は空になりつつあるリール(R1)から繰り出されそして新しい一杯のリール(R2)の紙ウエブが空になりつつあるリールから繰り出される紙ウエブに繰り出し速度で紙継ぎされる。空になりつつあるリール(R1)のウエブの終端点(L)は該リールに対応する読み出し可能なメモリー(M)内にウエブの長手方向における位置を示す情報として記憶される。繰り出し期間中ウエブの走行する距離は決定されかつメモリーに比較されて、空になりつつあるリール(R1)に残っている終端点(L)へのウエブの所定長さがあるとき、紙継ぎコマンドが与えられ、その後新しい一杯のリール(R2)の紙ウエブの先端が繰り出されつつある紙ウエブ(W)に紙継ぎされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は巻き戻しにおける方法と装置に関する。
【0002】 本発明は連続的な巻き戻しの紙継ぎの段階に関し、この段階において巻き戻し
部に運ばれる新しいマシーンリールのウエブはウエブを切断し新しいマシンリー
ルにおける紙継ぎ部に対して空になりつつあるマシーンリールのウエブを押しつ
けることにより空になりつつあるマシーンリールのウエブにフルスピードで付着
される。
【0003】 オフマシーンの紙塗工装置において、連続的な巻き戻しが使用されており、こ
の巻き戻しにおいては該巻き戻しに運ばれる新しい、一杯のマシーンリールは空
になりつつあるマシーンリールの紙ウエブの終端部に付着される。今日の高速の
塗工装置において紙継ぎ方法は本質的に同じである、すなわち、紙継ぎ部が新し
いマシーンリールのウエブの先端部に両面接着テープにより準備され、該紙継ぎ
部は締め付けテープによりリールの表面に付着される。新しいマシーンリールの
表面スピードはマシーンの走行速度に等しくなるべく加速され、すなわちリール
から繰り出される紙ウエブのウエブ速度に等しくなるように加速され、その後空
になりつつあるリールのウエブはたとえばロール若しくはブラシによって上述の
紙継ぎ部に対して押しつけられる。古いウエブは紙継ぎの上方で刃により切断さ
れる。
【0004】 巻き戻しにおける紙継ぎは現在の走行速度(1200−1600m/分)では
問題になる。それ故、紙継ぎの期間中に塗工機の走行速度を落とされなければな
らないことがしばしばある。負圧が互いに高速で近づいている紙継ぎロールとマ
シーンリールとの間のいわゆる紙継ぎギャップ内に発生する。この負圧は新しい
マシーンリールが完全に丸く無い場合脈動することになる。この負圧は紙継ぎの
前で古いウエブを部分的に紙継ぎ部に対してすでに引っ張る傾向がありそして古
いウエブのひらつきを生ぜしめる。さらに、この負圧は新しいマシーンリールの
表面からテープのつなぎ部をはずす傾向があり、そこでは新しいマシーンリール
は紙継ぎの前に開いてしまう。ウエブの走行を制御して行うために、ある種の曲
がりが紙継ぎロールに必要であり、これはまた紙継ぎロールがマシーンリールの
表面に対して迅速に当たるときウエブの延びを必要とする。その目的は負圧の強
い現象を引き起こす小さな紙継ぎギャップ(8ないし12mm)を使うことによ
り、ロールのストロークにより起こされる張力のピークを低いレベルに維持する
ことである。現在使用されている曲がり角度でさえもがウエブ内に問題の張力の
ピークを作り出す。より高い走行速度では、均一でより大きな曲がり角度が必要
となるであろう。
【0005】 この問題に関する解決はフィンランド特許100323及びそれに関連した米
国特許5709355に示されている。この紙継ぎ装置は、空になりつつあるマ
シーンリールのウエブが新しいマシーンリールの紙継ぎ部に対して押しつけられ
るための紙継ぎロールと少なくとも一つの補助ロールとを有している。紙継ぎロ
ールと補助ロールとは一つのレバー装置に取り付けられており、該レバー装置は
紙継ぎの前と紙継ぎ中においてウエブの長さが紙継ぎ位置において及び前記ロー
ルの基本位置においての両方で実質的に同じであるような方法でウエブが走行す
るようにロールの軸の間の関節点においてジャーナル付けされている。
【0006】 上述の解決法は紙継ぎギャップの付近に起きる問題を消除することを可能にし
てきた、そしてそれは1600m/分以上でさえもの高い走行速度での紙継ぎを
可能ならしめている。上述したいわゆるフライイング紙継ぎにおいて、古いリー
ルスプールの切断テール部の制御は高い走行速度でかつ特に重い紙等級との関係
において問題になってきている。紙継ぎの後で、リールのコアを形成してきたリ
ールスプールを高速に止めることが目的である。リールスプールに残った紙はエ
ア吹き付けにより制御不可能であるような程度に排出されてはならない。排出さ
れた紙ウエブ及び紙ウエブから離れた欠片、いわゆる切断片は主ステーションに
おいて回転している紙継ぎロールとマシーンリールとの間のニップ部に入る傾向
がある。これは紙継ぎ装置にほとんど常に中断を起こすことになる。さらに、ウ
エブから離れたか欠片はしばしばウエブの頂部(たとえばマシーンの側部から)
空気流により搬送され、このこともまた中断を引き起こす。エアジェットにより
、高速で搬送する紙及びこの紙から外れる欠片を十分に制御することは不可能で
ある。
【0007】 空になりつつあるリールスプールから切断した後排出される紙の長さはその問
題の重大性に比例する。現在使用されている構造において、その目的はできるだ
け中断時間が短くなるように排出紙の長さを最小限にすることである。しかしな
がら、中断時間は増大しつつある。なぜならば、マシーンの速度は速くなりつつ
あり、そしてマシーンリールのサイズは大きくなるにつれてリールスプールの径
も同様に増大するからである。現在でさえリールスプールの速度と径とはブレー
キ装置について高い要求をもたらし、そしてそのブレーキはメンテナンスをしな
ければならずそしてしばしば変更を必要とし、このことは作業コストを増大させ
る。
【0008】 本発明の目的は上述した欠点を消除し、そして紙継ぎと切断の後に排出される
紙により生じる問題を避けることのできる方法と装置を提供することにある。こ
の目的を達成するために、本発明の方法は、まず特許請求の範囲の請求項1の特
徴部分に記載されていることを特徴としている。
【0009】 本発明は、ウエブの長手方向におけるその終端点の位置を示し、リール上の繰
り出し可能なウエブの終端点をメモリー内に記憶し、そしてウエブがリールから
繰り出される時繰り出されたウエブの長さが同時にモニタされメモリーと比較さ
れる。その比較はリニア測定ユニット内で紙の残りの量を指示する。ウエブの終
端点が近づくとき、所定長さがリール上に残っているならば紙継ぎの指令を出す
ことが可能である。こうして、空になりつつあるリールのウエブの残りの長さを
最小限にすることができ、そしてなおロールから出てくることのできるこの短い
ウエブの部分がよりたやすく制御可能である。
【0010】 実際において例えばテール通しの後塗工機の前の巻き替え機においてウエブの
付着点がマシーンリールの底部に作り出され、例えば両面テープ若しくはのりが
そこに供給されるような方法で行うことが可能である。ウエブの終端点はリール
スプールの表面か若しくは数回巻いた後の底部の紙層上のいずれかに付着するこ
とができ、そこでは接着剤物質はロールの表面に接触して中に入らない。その後
機械の操作者は記憶装置例えばターミナルにより必要なステップを行う。付着点
は機械の長手方向においてその位置を示す位置情報としてメモリーに転送される
【0011】 個々のマシーンリールにはそれ自身のメモリーが割り振られ、巻き戻しに関係
してプログラムの制御の下に読み出すことができる。例えばメモリーのようなも
のとして知られたフォールトマップを使うことができる。マシーンリール用の識
別システムのおかげでリールには紙塗工機用の巻き戻しへと通過するときマシー
ンリールの特定のフォールトマップが自動的に添付される。紙のエッジには規則
的な間隔でリールの始めと終わりのマークのような位置マークが設けられ、それ
によりフォールトマップが巻き戻し中に同期される。このシステムにおいて、リ
ールの巻き戻しが進行する点は1ないし2mの精度を持って知られている。
【0012】 本発明は巻き戻しにおける紙継ぎの時をセットするために利用される。本シス
テムは紙の終端点が近づくとき信号の形態で前もって情報を与える。この情報に
基づいて一杯のマシーンリールを正確な時間でウエブスピードに加速する駆動が
可能である。もう一つの信号は紙継ぎの命令を出し、その後紙継ぎのシーケンス
(マシーンリールの表面にウエブを当ててウエブを切断する)は一杯のマシーン
リールが正しい位置にあるときに行われる。紙継ぎのコマンドのタイミングはウ
エブがそのリールから緩くなることがないような、ウエブの終端点が可能な限り
表面に近づけられるようにセットされる。
【0013】 以下に、図面を参照して本発明をより詳細に説明する。
【0014】 図1は上述したフィンランド特許100323に示されたタイプの装置の側面
図を示している。この装置において、ウエブWはこの装置に運ばれたマシーンリ
ールから連続的に繰り出される。これらマシーンリールはそれ以前の段階に作り
出されそしてこれらウエブは例えば塗工機のような紙ウエブの仕上げ装置に運ば
れる。この装置には空になりつつあるマシーンリールR1を回転する第二の駆動
装置1と、この装置に運ばれてきた新しく、一杯のマシーンリールR2を回転す
る第一の駆動装置2とが設けてある。連続的な巻き戻しの主な原理は、一杯のリ
ールが第一の駆動装置2によって回転されるべく運ばれ、その紙ウエブが空にな
りつつあるリールから出されるウエブWに付着され、その空になりつつあるウエ
ブWがついで切断され、その後ウエブは第一の駆動装置2により回転される一杯
のリールから繰り出されるように連続的にリールをこの装置に運ぶことである。
第一の駆動装置2により回転されるリール上に或る量のウエブが残っているとき
、該リールは第二の駆動装置1によって回転されるように運ばれて、そして新し
く、一杯のリールが第一の駆動装置に運ばれ、その後両ウエブが上述の方法で再
び互いに付着される。一杯のリールを第一の駆動装置に運ぶこと、空のリールを
第二の駆動装置から取り除くこと及び第一の駆動装置から第二の駆動装置への巻
き戻されたリールの変更は既知の方法を使うことによって行うことができ、そし
てこれらは本発明の部分ではないので本明細書ではこれ以上述べないことにする
【0015】 図1は第一のステーション内の第一の駆動装置に運ばれてきた一杯のマシーン
リールR2のウエブが第二のステーションにおいて第二の駆動装置1に空になり
つつあるマシーンリールR1から繰り出されるウエブに接合される変更の状況を
述べている。一杯のマシーンリールR2の周辺は、所定幅の紙継ぎギャップがウ
エブとマシーンリールR2との間に形成されるように、第一の駆動装置2により
回転されている一杯のマシーンリールR2の円周の外側表面付近に空になりつつ
あるリールR1から繰り出されるウエブWを案内する紙継ぎロール3を設けた紙
継ぎステーションによって境界付けられている。図1の状況に置いて、紙継ぎは
リールの反対側表面に向かって急速に紙継ぎロール3を当てることにより行われ
、その際紙継ぎギャップが閉じられる。紙継ぎストロークは、リールの表面上の
付着点、例えば紙継ぎテープが紙継ぎステーションに入るとき一杯のマシーンリ
ールR2の表面に対してウエブWを打ち付けることにより同期化される。この点
にはSがマークされている。問題のテープアセンブリは、例えば両面が接着され
る接着性の有るテープによってウエブの横断方向におけるテープアセンブリとす
ることができ、このテープアセンブリは一杯のマシーンリールR2のウエブの終
端部に付着されそしてグリップ性を改良するために鋸歯等の形状を典型的には有
している。さらに、繰り出されるウエブの切断は矢印Cにより明示されている切
断装置を使うことにより紙継ぎストロークと同期した方法で行われ、この切断装
置はその切断ストロークを行いかつウエブの搬送方向において紙継ぎロール3の
前に位置している。この切断装置は例えば打ち付けタイプのブレードカッタとす
る事ができる。図面にはまた実際の紙継ぎロール3と共同しかつ紙継ぎステーシ
ョン(紙継ぎギャップ)の後繰り出されたウエブWを案内する補助ロール4が示
されている。この補助ロールは紙継ぎロール3とともに、共通のレバー5に取り
付けて有り、この共通のレバー5はロール3と4との軸間に位置した関節部5a
の点で関節結合されている。紙継ぎロール3がアクチュエータ(図示なし)によ
り一杯のマシーンリールR2の表面に打ち付けられるとき、その運動はレバーに
よって補助ロール4に伝えられ、この補助ロールの、関節結合点により決定され
る通路に沿った後ろ向きの運動は補助ロールが無ければウエブに作り出されるこ
とになる伸びを補償している。
【0016】 図1において、実線はウエブWが紙継ぎニップを形成すべく紙継ぎロール3に
よりリールR2の表面に対して打ち付けられ、そして付着点Sが紙継ぎロール3
の表面上に走行しているウエブWと接触するようにニップに入ってくる状況を示
している。紙継ぎロール3とリールR2との間に紙継ぎギャップが存在する初期
状況は破線によって示されている。
【0017】 空になりつつあるリールR1から繰り出されるウエブは切断された後、ウエブ
の一部はなおリールのコアを構成しているスプールの周りに残っており、そして
それは紙継ぎステーションへと運動を続ける傾向があるので、そこから排出され
る切れ端や切断片等により問題を生じる。本発明によれば、繰り出されるウエブ
の量はウエブの終端点が例えばリールの底に設けられたのり若しくはテープLに
よって付着されるようにして最小限にされる。この点はまた電気的制御ユニット
Dに接続されている読み出し可能なメモリーM内に入力される。ウエブがリール
R1から繰り出されるとき、ウエブの走行する距離はウエブの端にある位置マー
クを利用することにより距離を決定するための装置によって決定され、この走行
距離はメモリー内にメモリーと同期化するために記憶されており、ウエブの走行
した距離がメモリーMと比較される。
【0018】 距離すなわちウエブの走行した距離を決定する事において、時間のような、ウ
エブの長さに直接比例する変数の測定を利用することが可能である。すなわちそ
の長さは走行速度と経過時間とがわかれば判る。また直接長さを測定するような
長さを決定する他の方法も可能である。
【0019】 ウエブの長さのデータを有する電気制御ユニットDは空になりつつあるリール
に或る量のウエブが残っているとき信号を与え、そして信号はメモリーMの距離
情報のようなものとして知られるリールR1の厚さの測定により与えることがで
きる。信号によって、一杯のリールR2についての第一の駆動部2は、リールを
ウエブ速度まで加速する、すなわち、リールの周辺速度は繰り出されつつあるウ
エブの速度と等しくなるように増加される。一杯のリールR2の表面上付着点S
の位置(角度位置)は例えば回転するリールの付近に設けられたセンサー6によ
りモニターされ、そのセンサー6は制御ユニットDに情報を伝達する。付着点の
位置は、センサー6が所与の時点で点Sの明白な位置情報を与えることができる
ような一つ以上の位置マークによりリールに好適な方法でマーク付けることがで
きる。紙継ぎは、以下の条件が連続的に満足されるとき、制御ユニットの制御の
下で行われる;
【0020】 1)メモリーMとの比較が、終端点Lへの距離が所定の最小の長に等しいこと
を示す(紙継ぎコマンド)、及び
【0021】 2)一杯のマシーンリールR2の付着点Sが紙継ぎステーションに関して紙継
ぎストロークが行われるような角度位置にある(紙継ぎマーク)。
【0022】 信頼性のある機能を実現するためには、紙継ぎは紙継ぎストロークが紙継ぎコ
マンドの後二番目の紙継ぎマークでのみ行われるように行うことができる。空に
なりつつあるリールR1からウエブが離れる点から測るとき、終端点Lへのセッ
トされた最小距離は一杯のリールR2の周辺長の二倍に長さ測定についての誤差
許容分に対応する、いずれにしても周辺長より短くそして長くても3mである安
全距離を加えたものである。長さ測定に十分な誤差許容分は有利にはただの2m
である。
【0023】 図2は紙継ぎ段階の進行を説明している。一杯のリールR2の各回転について
、センサー6が付着点Sが正しい位置にあるということを指示するときに紙継ぎ
マークが得られる。紙継ぎコマンドは二つの紙継ぎマークの間のどの時刻でも、
若しくは有る紙継ぎマークと同時に与えることができる。紙継ぎ(紙継ぎストロ
ークとウエブの切断)は紙継ぎコマンドの後の二番目の紙継ぎマークで行われる
。第一の紙継ぎマークは紙継ぎコマンドの後に続くかまたは紙継ぎコマンドと同
時に起きる。
【0024】 こうして、紙継ぎコマンドをトリガーする終端点Lへの最小距離、すなわちリ
ールR1に残っているウエブWの最小長が一杯のリールR2の周辺長の二倍プラ
ス安全距離になるならば、リール上のウエブWが紙継ぎの前に無くなってしまう
ことが無いことを保証することができる。なぜならばリールRは紙継ぎの前に未
だ最大二回転することができるからである。こうして、切断の後にリールスプー
ルに残っているウエブ長は最小になり、すなわちそれは上述したバックアップ距
離プラス長さ測定の誤差分プラス繰り出し点から切断装置Cにより決定される切
断点への距離のみとなる。安全距離として2mが使用されるならば、紙継ぎステ
ーションに向かって切断点から繰り出されるウエブの長さは測定長の誤差がゼロ
であるならば上述した2mのみである。これに対応して、もし紙継ぎコマンドが
紙継ぎマークの直前若しくは同時に与えられるならば、一杯のリールR2はただ
一回のみ回転し、その場合リールR1に残っているウエブの量は一杯のリールR
2の一巻き周辺長プラス安全距離に等しい。この最大量は、現在の方法でもって
得られる最適量に比較したときでさえ相当に小さい。例えば、マシーンリールの
周辺長が11mでありかつ安全距離が2m(長さ測定誤差がゼロ)の場合、紙継
ぎステーションに向かって繰り出される量はただの13mで有り、これは現在の
方法(45m)で得られる量の三分の一以下である。この長さはリールと紙継ぎ
ロールとの間のニップ部へのウエブの走行を阻止するエアジェットもしくは他の
補助手段により容易に制御することができる。
【0025】 図3は図1の実施形態から発展させた一実施形態を表している。この実施形態
において、紙継ぎの原理と測定手順とは図1に示したものと同じであり、そして
図1に示したものと同じ部品については同じ符号をもって示して有る。方法につ
いての本質的な思想は一杯のリールR2と空になりつつあるリールR1との回転
が、紙継ぎマークがリールR1に残っている終端点へのウエブWに一回転よりも
小さいときに得られるように同期化されることである。図3はウエブがリールR
1を出発する点に終端点Lが位置している、すなわちウエブに繰り出し可能な残
り部分がない理想的な状況を説明している。そのようにして、ウエブWが紙継ぎ
ステーションとリールR1とのコアとの間にピント張った状態になっており、そ
して別個の切断装置は必ずしも必要ではなく、ウエブWには弱い部分Pが設けて
有り、この点でウエブは引っ張りの結果として破断する。この弱い部分は、リー
ルのコアと巻き戻しにおける紙継ぎニップとの間の距離よりも小さい、終端点L
からの或る距離でリールの形成に関係してリールに設けられている。こうして、
紙ウエブWは、リールR1のコアと紙継ぎニップとの間の真っ直ぐ位置において
緊張した直線状になるとき、紙継ぎニップの前に位置した点で破断する。
【0026】 この横断方向に弱い部分は、例えば巻き戻し部の前の巻き替え機において、穴
開け用の刃のような横断方向の部材でもって表面に対して押しつけることにより
紙ウエブ内に得られる。
【0027】 実際においては、リールの回転の同期化は、ウエブが空になりつつあるリール
R1から走行するスピードで繰り出されるようにしてなされ、そして走行するウ
エブについて得られる長さを決めるデータと、メモリーM内の情報とセンサー6
により与えられる位置情報とに基づいて、一杯のリールR2の回転がその表面へ
の付着がリールR1に残っている所定の最小ウエブ量である段階で紙継ぎの観点
で正しい位置に有るようにして同期化される。空になるリールR1にはまたこの
同期化を容易にするための一つ若しくは複数の位置決めマークが設けて有りこの
場合第二のステーションはまたこれらのマークの位置を示す測定装置を含む。図
3は制御ユニットDに接続されたセンサー6を示しており、このセンサーによっ
て一つ若しくは複数の位置決めマークの位置がモニターされる。一つ若しくは複
数の位置決めマークはリールスプールの端部に固定することができる。
【0028】 図3に示した別の実施形態において古いウエブのより長いテール部分を一杯の
リールRから繰り出される新しいウエブと平行に保つことが可能であり、これは
付着点Sにより決定される紙継ぎ点から弱くなった部分WPへの距離が、リール
R1にまだ残っているウエブがあるならば、図3の状況において示したものより
もより長くすることができるからである。図4は、ウエブの繰り出し方向におい
て弱くなった部分WPの前に位置した点で横断方向の接着領域WAを作り出すこ
とによりそのようなテール部分をよりきちんとすることの可能性を示しており、
ここでこの接着領域の表面は紙継ぎ点の後でリールR2から繰り出されるウエブ
の表面に貼り付くことが可能である。図4にみられるように、その領域は横断方
向のストリップを形成することができ、該ストリップの表面には紙ウエブに貼り
付くことのできる物質を設けておくことができる。例えば、そのようなストリッ
プとしては弱くなった部分に平行に位置することになる両面接着テープとする事
ができる。領域WAがリールR1の底部に貼り付くことを防止するために、リー
ルには接着領域と向かい合ってリリース領域WBを設けることができる。リリー
ス領域の表面は例えば剥離紙において使用されるシリコンのような好適な材料と
することができる。そのような剥離材料はまた糊によってリールの底にストリッ
プとして付着することもできる。
【0029】 図面に示すように、巻き戻し部においてリールされるべき各リールの底部には
、弱くされた部分WP及び接着領域WA及びリールの表面上での紙継ぎ用の付着
点Sのような、フォールトマップのようなメモリーに入力された終端点Lがある
【0030】 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で表さ
れている発明の思想の範囲内で変更可能である。読み出し可能なメモリーとして
異なった点での形成されるリールの質を書き込んだフォールトマップを使用する
ことができ、該フォールトマップは終端点Lの位置を補足的に設けることができ
る。紙ウエブWの長手方向において例えば紙ウエブの端にペーシングマークを付
けて、該ペーシングマークを搬送される距離を決めるために繰り出されつつある
ウエブから検出できるようにすることができる。本発明はしかしながら長さの決
定に関してペーシングマークの使用のみに限定されるものではない。その最も簡
単な形態において、メモリーはリール状のウエブにおける終端点Lへの容易に認
識できる点からの距離を示す数値のみとすることができ、この場合この点の後ウ
エブが走行する距離が測定されて上述の記憶された数値に比較される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の側面図を示している。
【図2】紙継ぎプロセスとの関連において異なるコマンドのタイミングを説
明している。
【図3】もう一つの方法が適用される状況にある図1の装置を示している。
【図4】空になりつつあるリールにおける特別の付着点を設けた例を示して
いる。
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Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙ウエブ(W)が空になりつつあるリール(R1)から繰り出されそして新し
    い一杯のリール(R2)の紙ウエブが空になりつつあるリールから繰り出される
    紙ウエブに繰り出し速度で紙継ぎされる巻き戻し方法において、空になりつつあ
    るリール(R1)のウエブの終端点(L)は該リールに対応する読み出し可能な
    メモリー(M)内にウエブの長手方向における位置を示す情報として記憶され、
    該ウエブの走行する距離が繰り出し期間中に決められて該メモリーに比較され、
    そして空になりつつあるリール(R1)上に終端点(L)に残っている所定長の
    ウエブがあるとき、紙継ぎコマンドが与えられ、その後新しい一杯のリール(R
    2)の紙ウエブの先端が繰り出される紙ウエブ(W)に紙継ぎされることを特徴
    とする巻き戻し方法。
  2. 【請求項2】 空になりつつあるリール(R1)に残っているウエブの量が、終端点(L)へ
    の繰り出し点から計算されて新しい、一杯のリール(R2)の周辺長の三倍より
    も小さいときに紙継ぎコマンドが与えられることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 空になりつつあるリール(R1)に残っているウエブの量が新しい、一杯のリ
    ール(R2)の周辺長の二倍プラス最大で3m、好ましくは最大で2mの安全距
    離となるときに紙継ぎコマンドが与えられることを特徴とする請求項2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 紙継ぎステーションに関して好適な位置において一杯のリール(R2)の表面
    に位置した付着点(S)の位置が該リール(R2)の各回転以内に紙継ぎマーク
    として記録され、そして該紙継ぎコマンドの後で得られた紙継ぎマークが一杯の
    リール(R2)の紙ウエブの先端部の、繰り出されつつある紙ウエブ(W)への
    紙継ぎを行うために利用されることを特徴とする請求項2または3に記載の方法
  5. 【請求項5】 紙継ぎが紙継ぎコマンドと同時若しくはその後に記録された紙継ぎマークの次
    の後の紙継ぎマークで行われることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 メモリー(M)を読み出すことにより、新しい、一杯のリール(R2)の回転
    が空になりつつあるリール(R1)に残っている終端点(L)の所定の最小ウエ
    ブ長があるとき、リールの表面上の付着点(S)が紙継ぎステーションに入って
    くるように紙継ぎの前に同期化されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 該最小の長さが空になりつつあるリール(R1)の高々一回転であることを特
    徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ウエブ(W)には弱い部分(WP)が設けて有り、この弱い部分は紙継ぎの瞬
    間に紙継ぎステーションの前に位置付けられており、ウエブは該弱い部分の位置
    で破断することを特徴とする請求項6または7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ウエブ(W)には該弱い部分(WP)の前に繰り出し方向において位置した接
    着領域(WA)が設けて有り、該接着領域が付着点(S)の後新しいリール(R
    2)の紙ウエブの表面に接着することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 空になりつつあるリール(R1)のウエブの終端点(L)はリールの底にウエ
    ブを付着させかつ前記点を該リールを記述する読み出し可能なメモリー(M)内
    に該ウエブの長手方向における位置情報として記憶することにより巻き戻しに先
    立つリール形成段階で決定されることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 使用される読み出し可能なメモリー(M)は巻き戻しに先立つリール形成段階
    で作り出されるフォールトマップであることを特徴とする前記請求項のいずれか
    一つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 空になりつつあるリール(R1)を回転させるための手段と、そこから繰り出
    され紙ウエブ(W)を紙継ぎステーションを経て案内するための手段と、外周が
    該紙継ぎステーションによって境界付けられるように位置付けられた一杯のリー
    ル(R2)を回転させるために手段と、該空になりつつあるリール(R1)から
    繰り出される紙ウエブ(W)に該一杯のリール上の紙ウエブを紙継ぎするために
    配列された紙継ぎロール(3)のような紙継ぎ装置とからなる巻き戻し装置にお
    いて、該装置は空になりつつあるリール(R1)のウエブの終端点(L)が該ウ
    エブの長手方向における前記点の位置を示す情報として記憶されるメモリー(M
    )と、繰り出されたウエブ(W)によって走行する距離を決めるための距離決定
    装置と、及び該距離決定装置と該メモリーとに接続されかつ該メモリーを読んで
    該メモリー(M)の距離に比較するべく配列された制御ユニット(D)とからな
    り、該制御ユニット(D)は該終端点(L)への所定のウエブ長が空になりつつ
    あるリール(R1)に残っているとき、紙継ぎコマンドを与えるように配列され
    ていることを特徴とする巻き戻し装置。
  13. 【請求項13】 該装置は、制御ユニット(D)に接続されたセンサー(6)からなり、該セン
    サーは一杯のリール(R2)の第一ステーション内に設けられ該リール(R2)
    に付けられた一つ若しくは複数の位置マークの位置を指示するべく配列されてい
    ることを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 該装置は、該制御ユニット(D)に接続された第二センサー(6’)からなり
    、該センサーは空になりつつあるリール(R1)の第二ステーション内に設けら
    れそして該リール(R1)に付けられた一つ若しくは複数の位置マークの位置を
    指示するべく配列されていることを特徴とする請求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 該距離測定装置はウエブの長手方向の異なった位置に設けられた位置マークを
    検出するべく配列されており、そして該メモリー(M)はこれらの位置マークに
    ついての情報を含んでいることを特徴とする請求項12ないし14のいずれか一
    つに記載の装置。
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