JPH0558543A - ウエブの補修方法及び補修装置 - Google Patents

ウエブの補修方法及び補修装置

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JPH0558543A
JPH0558543A JP24486991A JP24486991A JPH0558543A JP H0558543 A JPH0558543 A JP H0558543A JP 24486991 A JP24486991 A JP 24486991A JP 24486991 A JP24486991 A JP 24486991A JP H0558543 A JPH0558543 A JP H0558543A
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patch
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sensor
rewinding
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JP24486991A
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Hiroshi Tajima
洋 田島
Kura Tomita
蔵 富田
Kazuhito Murata
一仁 村田
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエブの欠陥部上に粘着剤付きパッチを自動
的に貼り付けて補修する手段として、該パッチの補修能
力を最大限に利用でき、欠陥部がある程度大きい場合で
もはみ出しを生じず、高い信頼性が得られる方法を提供
する。 【構成】 ウエブ1の欠陥部の有無を第1検出部にて判
定したのち、欠陥部を有するウエブロールの巻き換えを
行い、この巻き換え走路の上流側の第2検出部Z2にて
欠陥部の通過を検出し、その検出信号に基づいて下流側
の補修部Z3で粘着剤付きパッチをウエブ1の欠陥部上
に自動的に貼着して補修する方法において、上記第1又
は第2検出部で欠陥部の大きさを計測し、この計測値に
基づいて上記パッチの中心が欠陥部の中央部に略一致す
るようにパッチの貼り付け位置を調整することを特徴と
するウエブの補修方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば抄紙して得られ
た原紙等のウエブに欠陥部が存在する場合に、該ウエブ
を次工程に供する前に欠陥部の補修を行う方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙機によって製造されたウエブ(原
紙)には、様々な要因によって発生した穴や薄膜部等の
小さい欠陥部を有する場合があり、そのままの状態では
次の各種塗工工程で支障を生じる。すなわち、例えば塗
料の塗布後にブレードにて余剰の塗料を掻き落として目
標の塗工量を得るブレード方式の塗工では、塗料がウエ
ブの塗布面より欠陥部を通して反対側のロール面に付着
し、この塗料によりウエブがロールに貼り付いて破断し
たり、ウエブの裏面に移着して不良を生じることにな
る。また塗料の塗布後にエアーを吹き付けて余剰の塗料
を除去して目標の塗工量を得るエアーナイフ方式の塗工
では、欠陥部よりエアーをはらんでウエブが破れること
がある。
【0003】従って、上記欠陥部を補修するために従来
より一般的に、裏面周縁部に粘着剤層を設けた50mm角
程度の紙片からなるパッチを貼着するようにしている。
その補修操作は、抄紙工程の末尾において走行するウエ
ブの欠陥部の有無を光学的に判定し、欠陥部を有するウ
エブロールの側端面の欠陥部近傍にマーキングを施した
後、この巻取りロールを巻換装置であるリリーラーにて
巻き換える過程で作業者が上記マーキングを監視し、欠
陥部近傍が巻き出し位置に近付いた際にリリーラーの速
度を落とし、ウエブをゆっくり送りつつ欠陥部を肉眼で
探し出し、次いでリリーラーを停止させて欠陥部に手作
業でパッチを貼り付けた上で、リリーラーを通常の送り
速度に戻すという手順を採っていた。
【0004】ところが、上記補修手段では、巻換装置の
動作切換えと補修の一連の操作の全てを手作業で行うた
め、非常に手間がかかり専任の作業者を必要とする上、
微小欠陥部の肉眼による発見が困難であり、発見に長時
間を要すると共に欠陥部の見落としを生じ易いという問
題があり、せっかくの抄紙工程による欠陥部検出情報が
充分に活かされていなかった。
【0005】そこで、本出願人は先に、欠陥部を有する
ウエブの巻き換えを行う途上で、センサーによって欠陥
部の通過を検知し、この検知信号に基づいて該センサー
より下流側で粘着剤付きパッチを自動的に欠陥部上に貼
り付けるようにした補修方法及び補修装置を提案してい
る(特願平2−176865号、同3−155699
号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の補修方法及び補修装置では、巻き換え途上にセンサ
ーで欠陥部の通過を単に検知するだけであるため、その
検知信号が欠陥部のウエブ長手方向の始端位置を基準と
して発せられ、粘着剤付きパッチはその中心が欠陥部の
上記始端位置に来るように貼り付けられることになる。
従って、欠陥部がパッチ裏面の非粘着面に本来は収まる
大きさであっても、その長さが該非粘着面の長さの1/
2を越える場合は、末端側がパッチ裏面の非粘着面から
はみ出すことになって確実な補修を行えなかった。また
幅方向についても、欠陥部の幅中央とパッチの中心が一
致しにくいため、欠陥部の幅がある程度広い場合は上記
はみ出しの恐れがあった。しかして、このような欠陥部
のはみ出しがあると、塗工工程で塗料が裏廻りして既述
の問題を生じたり、露呈した粘着剤による裏面側の貼り
付きを生じて紙切れの要因となる。
【0007】本発明は、上述の状況に鑑み、粘着剤付き
パッチを自動的にウエブの欠陥部上に貼り付ける手段と
して、該パッチ本来の補修能力を最大限に利用でき、欠
陥部がある程度大きい場合でも確実に補修することが可
能であり、もって高い信頼性が得られるウエブの補修方
法及び補修装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るウエブの補
修方法は、上記目的を達成するために、ウエブの欠陥部
の有無を第1検出部にて判定したのち、欠陥部を有する
ウエブロールの巻き換えを行い、この巻き換え走路の上
流側の第2検出部にて該欠陥部の通過を検出する一方、
該第2検出部の検出信号に基づいて下流側の補修部で粘
着剤付きパッチをウエブの欠陥部上に自動的に貼着して
補修する方法において、上記第1又は第2検出部で欠陥
部の大きさを計測し、この計測値に基づいて上記パッチ
の中心が欠陥部の中央部に略一致するようにパッチの貼
り付け位置を調整することを特徴とする構成を採用した
ものである。
【0009】しかして、本発明では、上記補修方法にお
いて、第1検出部にてウエブの欠陥部の位置を検出し、
巻き換えにおけるウエブの送りを上記欠陥部の検出情報
に基づいて該欠陥部が第2検出部に達する前に減速し、
この減速状態下で第2検出部における欠陥部の検出と粘
着剤付きパッチの貼着を行う構成、並びに巻き換え走路
における補修部の下流側で撮像カメラによりパッチの貼
り付け状態を確認する構成、をそれぞれ好適態様として
いる。
【0010】また、本発明に係るウエブの補修装置は、
同様に上記目的において、走行するウエブの欠陥部を検
出する第1センサーと、上記欠陥部が検出されたウエブ
ロールを巻き出して別の巻取りロールに巻き換える巻換
装置と、この巻き換え走路に設置されて上記欠陥部の通
過を検出する第2センサーと、該第2センサーの下流側
の巻き換え走路上で粘着剤付きパッチをウエブ表面に押
し付けて貼着するパッチ貼着装置と、上記第1又は第2
センサーにより上記欠陥部の大きさを計測する計測手段
と、この計測手段の計測値と第2センサーの検出信号に
基づいて上記パッチ貼着装置に対してパッチの中心が欠
陥部の中央部に略一致するように貼り付け位置を指令す
るパッチ貼着制御手段とを具備してなる構成を採用した
ものである。
【0011】更に本発明のウエブの補修装置では、第2
センサーが一次元電荷結合型センサーより構成され、計
測手段が第2センサーの映像信号に基づいてウエブの欠
陥部の大きさを計測するものである構成を好適態様とし
ている。
【0012】更にまた本発明のウエブの補修装置では、
第2センサーがパッチ貼着装置に近接した位置に設けら
れてなる構成を好適な態様とする。
【0013】
【作用】第1検出部では、第1センサーにより、走行す
るウエブの穴や薄肉部等の小さい欠陥部の有無を判定す
る。しかして、欠陥部が検出されたウエブの巻取りロー
ルは、巻換装置によって別の巻取りロールに巻き換えら
れ、この巻き換えの間に補修が施される。この補修は、
巻き換え走路の上流側に設定された第2検出部の第2セ
ンサーにより欠陥部の通過を検出し、この検出信号に基
づいて下流側に設定された補修部のパッチ貼着装置を作
動させ、粘着剤付きパッチを欠陥部上に押し付けて貼着
することによって行われる。この時、パッチ貼着制御手
段は、第2センサーの検出信号を受けて、パッチ貼着装
置のウエブ幅方向の待機位置を指令すると共に、第2セ
ンサーからパッチ貼着装置の貼り付けヘッドまでの距離
とウエブの走行速度とからパッチ貼着のタイミングを算
出し、欠陥部がパッチ押し付け位置の直下に来た際にパ
ッチ貼着装置を作動させるように制御する。
【0014】しかして、この発明では、第1検出部又は
第2検出部において欠陥部の大きさを計測し、この計測
値に基づいて、貼着される上記パッチの中心が欠陥部の
中央部に略一致するように、上記パッチ貼着制御手段に
よりパッチの貼り付け位置を調整する。この位置調整
は、通常では、欠陥部の長さ(ウエブ長手方向)と幅
(ウエブ幅方向)を計測し、その長さと幅の両中線の交
点を求め、該交点にパッチの中心が来るように、パッチ
貼着装置によるパッチ押し付け部のウエブ幅方向位置を
調整すると共に、第2センサーによる欠陥部の通過検出
からパッチ貼着までの時間を設定すればよい。
【0015】このような欠陥部の大きさを計測する手段
としては、特に制約はないが、定速で流れている状態で
幅と長さを測ればよいことから、ラインセンサーとして
一般的な一次元または二次元電荷結合型センサーを好適
に利用できる。このセンサーは、一次元または二次元C
CD(charge couped device) カメラとして知られるも
ので、クロックが高速で分解能が高い(2048BI
T)という特徴がある。しかして、このセンサーにて欠
陥部の幅と長さを計測するには、欠陥部では光透過によ
り映像信号の出力が高くなることを利用し、幅方向につ
いては映像信号における高出力部分のBIT数をカウン
トし、長手方向についてはパルス信号(距離パルス)を
付与して映像信号における高出力部分のパルス数をカウ
ントすればよい。しかして、この一次元または二次元電
荷結合型センサーは、前記の第1センサー又は第2セン
サーとしてそのまま利用できる。
【0016】なお、他の計測手段としては、二次元CC
Dカメラ等の画像カメラで撮像したデータを画像メモリ
ーに入力し、欠陥信号が記録されたアドレスの数から大
きさを計測する手段や、一次元センサーによる感知継続
時間とウエブの送り速度とから欠陥部の長さを算定する
手段等も採用可能である。
【0017】欠陥部の大きさの計測は既述のように第1
検出部と第2検出部のいずれで行ってもよいが、一般に
ウエブは抄紙して得られる原紙のように温度、湿度、引
張荷重等による寸法変化を生じるものが多いため、補修
精度を高める観点から、第1検出部にて欠陥部の有無を
判定し、第2検出部にて精密に上記計測を行うことが好
ましい。
【0018】一方、パッチの貼着はウエブの走行を停止
して行うことも可能であるが、補修効率面より走行状態
で行うことが望ましい。この場合、第1検出部にてウエ
ブの欠陥部の位置つまり巻回始端からの距離(概略でよ
い)を検出し、巻き換えにおけるウエブの送りを上記欠
陥部の検出情報に基づいて該欠陥部が第2検出部に達す
る前に減速し、この減速状態下で第2検出部における欠
陥部の検出と粘着剤付きパッチの貼着を行うようにすれ
ばよい。また第1検出部にて欠陥部のウエブ幅方向の概
略位置を同時に検出し、この検出情報に基づいて該欠陥
部が第2検出部に達する前に第2センサー及びパッチ貼
着装置を一軸スライドテーブル等によって予めウエブ幅
方向の所要位置に移動させるようにすれば、第2センサ
ー及びパッチ貼着装置が一基でよい上、第2センサーに
よる検出後のパッチ貼着装置の位置調整が少なくなり、
それだけ補修時のウエブ走行速度を大きくして補修効率
を高めることができる。
【0019】なお、巻き換え走路における補修部の下流
側で撮像カメラによりパッチの貼り付け状態を確認する
ようにすれば、何らかの要因で貼り付け位置のずれを生
じた際にこれを検知でき、再補修等で不良を防止するこ
とが可能となる。なおまた、第2センサーはパッチ貼着
装置に近接した位置に設けられることが好ましく、この
第2センサーからの検出信号がパッチ貼着のタイミング
の決定に重要な要素となり、このためにはできるだけパ
ッチ貼着装置に近接した位置に設けられるのがよい。
【0020】
【実施例】図1及び図2は抄紙工程の末尾を示してお
り、ウエブ1が乾燥ドラム2,2…によって乾燥され、
ガイドロール3,3を経てリール4に巻き取られ、一定
の巻回量に達すると巻取りロール10aとして取り出さ
れる。しかして、ガイドロール3,3間に設定された第
1検出部Z1には、ウエブ幅方向に沿って配列した複数
の受光部5a(図2)とバー状の発光部5bとからなる
第1センサー5が設置されており、このセンサー5によ
り、走行中のウエブ1に存在する欠陥部が検出されると
共に、この欠陥部の巻取りロール10aにおける巻回始
端からの距離つまり長手方向位置とウエブ幅方向位置と
が検出される。なお、この第1センサー5の受光部5a
として一次元または二次元CCDセンサーを利用するこ
とができることは前述のとおりである。
【0021】図3及び図4は巻換装置の一例であるリリ
ーラー6を示しており、前記の第1センサー5によって
欠陥部が検出された巻取りロール10aを巻き出し機6
aより巻き出し、ガイドロール7a,7b,7cを経て
巻き取り機6bにて巻き取ることにより、別の巻取りロ
ール10bに巻き換えるようになされている。そして、
このウエブ1の走行途上の上流側に設定された第2検出
部Z2には、一次元CCDカメラ8aと発光器8bとか
らなる第2センサー8が設けられると共に、下流側に設
定された補修部Z3には、ガイドロール7bの手前にパ
ッチ貼着装置9がウエブ1の上方に配置されている。し
かして、一次元CCDカメラ8a及びパッチ貼着装置9
は、一軸スライドテーブル11a,11bを介してそれ
ぞれウエブ幅方向に沿って移動可能に構成されている。
【0022】パッチ貼付装置9は、スライド基台9aの
上部にパッチテープロール12aを装着し、該ロール1
2aより繰り出したパッチテープ13を基台9aの下部
に取付けられた剥離エッジ14を経て巻取りテープロー
ル12bに巻き取るテープ送り機構を備えると共に、剥
離エッジ14の若干前方に配置する押圧ローラ15の上
下駆動機構を有し、且つ基台9aには押圧ローラ15の
後方に配置した撮像カメラ16が取り付けられている。
ここで、パッチテープ13は、図5に示すように、紙又
は合成樹脂製の離型性テープ13aの片面にパッチ17
が一定間隔で貼着されたものである。また各パッチ17
は、例えば図6に示すように、正方形の紙片17aの裏
面周縁に粘着面17bを有するものであり、通常、紙片
17aの大きさが50〜100mm角程度、粘着面17
bの幅が10〜20mm程度に設定される。
【0023】しかして図7に示すように、各パッチ17
は、パッチテープ13が剥離エッジ14を鋭角状に折曲
して通過する際に、離型性テープ13aから剥離して該
剥離エッジ14より前方へ押し出されるが、貼付装置9
のテープ送り機構によって補修前に前端側の5〜15m
m程度が剥離エッジ14より突出した状態で待機するよ
うに設定される。また押圧ローラ15は図示実線のよう
にパッチ17の突出部分の真上で待機する。
【0024】一方、図3に示すように、リリーラー6に
は、ウエブ1の送りと貼着装置9の駆動を制御する制御
装置18が付設されている。そして、この制御装置18
は、第1センサー5にて得られた欠陥部の位置情報がオ
ンラインあるいはマークシート等を介してインプットさ
れ、この情報に基づき、該欠陥部のウエブ長手方向位置
が巻き出し部に近付くまではウエブ1を例えば800〜
1000m/分の高速で送るが、該巻き出し部に近付い
た際に巻き出し機6a及び巻き取り機6bの駆動速度を
落として所定の低速送りに切換えると共に、第2センサ
ー8の一次元または二次元CCDカメラ8aと貼着装置
9のウエブ幅方向の待機位置を欠陥部のほぼ真上になる
ように設定し、且つ第2センサー8を作動させる。
【0025】リリーラー6が上記の低速送りに切り換わ
り、第2センサー8が作動すると、一次元または二次元
CCDカメラ8aより幅方向及び長さ方向の出力信号が
制御装置18へ発信される。しかして、欠陥部が該カメ
ラ8aの下方を通過すると、図8及び図9に示すように
映像信号に高出力部が現れる。この時、制御装置18
は、幅方向については高出力部のBIT数(CCDカメ
ラ8aのBIT)をカウントし、長手方向については高
出力部が継続する間の付与されているパルス信号(距離
パルス)パルス数をカウントすることにより、欠陥部の
幅及び長さを計測すると共に各々の中央値を演算し、図
10で示すように欠陥部Dの幅Wと長さLの各中線の交
点Pのウエブ上位置を算出する。そして、予めインプッ
トされているウエブ1の低速送り速度と、カメラ8aか
らパッチ17の待機位置までのウエブ長手方向距離のデ
ータに基づいて、待機しているパッチ17の中心が正確
に欠陥部の中央(前記P点)真上に来るように貼着装置
9のウエブ幅方向の位置を補正せしめ、次いで欠陥部が
該パッチ17の下方を通過する際に、パッチ17の中心
と欠陥部の中央とが一致するタイミングで押圧ローラ1
5をアーム15aの回動により図7の二点鎖線で示すよ
うに下降させる。なお、上記のように貼着装置9の作動
タイミングを正確に取るためには、できるだけ第2セン
サー8を貼着装置9に近接した位置に設置することが好
ましく、これにより誤差の発生が少なくなる。
【0026】しかしてパッチ17の前端側がウエブ1上
に押し付けられ、同時に貼着装置9のテープ送り機構が
ウエブ1の送りと同調する速度でパッチテープ13を一
定長さだけ送り、該パッチ17が後端まで完全に離型性
テープ13aから離脱して押圧ローラ15によりウエブ
1の進行と共にその欠陥部のある表面に貼着される。し
かして、補修された欠陥部は、直後に制御装置18から
の指令により撮像カメラ16(図3)で撮影される。こ
の撮影のタイミングは前記P点がカメラの視野中心に達
した時点に設定され、視野範囲に写るパッチ17の面積
又は長さより補修の良否が判定される。
【0027】かくして、補修が終了すると、押圧ローラ
15が上方へ退避し、ウエブ1の高速送りが再開され、
最終的に巻き換えが完了した巻取りロール10bは所定
の塗工工程に供される。また、補修を要する欠陥部が複
数存在する場合は、第2センサー8及び貼着装置9が制
御装置18の指令によって前記同様にウエブ幅方向の欠
陥部通過位置の真上にくるように移動すると共に、貼着
装置9のパッチテープ13が僅かに送られ、次位のパッ
チ17が前記同様に前端側を剥離エッジ14より突出し
た待機状態となり、以降は既述同様にして欠陥部の補修
が行われることになる。
【0028】なお、本発明では、第1及び第2センサー
の種類、欠陥部の大きさの計測手段、パッチ貼着制御手
段、パッチ貼着装置の構造、粘着剤付きパッチの形状等
の細部構成については、例示以外に種々設計変更可能で
ある。例えば、上記両センサーとして、ウエブ1の光反
射性の差異による検出やレーザー光を利用した検出等の
例示以外の光学的検出手段、更には磁気、静電容量等を
利用する検出手段も採用できる。
【0029】
【発明の効果】本発明の補修方法および補修装置によれ
ば、前工程で生じたウエブの穴等の欠陥部に対する粘着
剤付きパッチの貼り付けによる補修を手作業によらずに
完全な自動操作によって行うことができ、該補修工程の
無人化に伴う省力化とコスト低減が達成され、しかも欠
陥部の大きさを計測してその中央にパッチの中心が略一
致するようにパッチ貼り付けを行うために該パッチ本来
の補修能力を最大限に利用でき、欠陥部がある程度大き
い場合でもパッチからのはみ出しや粘着面へのかかりを
生じず確実に補修することが可能であり、もって高い補
修信頼性が得られる。
【0030】一方、本発明の請求項2の構成によれば、
補修時にウエブの送りを停止させないため、該停止に起
因するウエブのしわ等の不良発生を防止できると共に、
補修に要する時間的ロスが著しく低減され、補修効率が
大きく向上すると言う利点がある。
【0031】また本発明の請求項3の構成によれば、何
らかの要因で貼り付け位置のずれを生じた際にこれを検
知でき、再補修等で不良を防止することが可能となるか
ら、補修の信頼性をより高めることが可能となる。
【0032】更に本発明の請求項5の構成によれば、欠
陥部の大きさの計測を容易に確実に行え、且つ補修精度
を向上できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 抄紙工程の末尾を示す概略側面図。
【図2】 同上の平面図。
【図3】 巻換装置の一例であるリリーラーの概略側面
図。
【図4】 同上の平面図。
【図5】 パッチテテープの平面図。
【図6】 パッチの背面図。
【図7】 リリーラーにおける補修部要部の縦断側面
図。
【図8】 第2検出部における検出信号の出力状態を示
す。
【図9】 第2検出部における検出信号の出力状態とパ
ルスカウンターを示す。
【図10】 欠陥部中央値の演算位置を示す。
【符号の説明】
1 ウエブ 5 第1センサー 6 リリーラー(巻換装置) 8 第2センサー 8a CCDカメラ(一次元または二次元電荷結合型
センサー) 9 パッチ貼着装置 10a 巻取りロール 10b 巻取りロール 15 粘着剤付きパッチ 16 撮像カメラ 18 制御装置(パッチ貼着制御手段及び計測手段) D 欠陥部 P 中線の交点(欠陥部の中央) Z1 第1検出部 Z2 第2検出部 Z3 補修部 W 欠陥部の幅 L 欠陥部の長さ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエブの欠陥部の有無を第1検出部にて
    判定したのち、欠陥部を有するウエブロールの巻き換え
    を行い、この巻き換え走路の上流側の第2検出部にて該
    欠陥部の通過を検出する一方、該第2検出部の検出信号
    に基づいて下流側の補修部で粘着剤付きパッチをウエブ
    の欠陥部上に自動的に貼着して補修する方法において、
    上記第1又は第2検出部で欠陥部の大きさを計測し、こ
    の計測値に基づいて上記パッチの中心が欠陥部の中央部
    に略一致するようにパッチの貼り付け位置を調整するこ
    とを特徴とするウエブの補修方法。
  2. 【請求項2】 第1検出部にてウエブの欠陥部の位置を
    検出し、巻き換えにおけるウエブの送りを上記欠陥部の
    検出情報に基づいて該欠陥部が第2検出部に達する前に
    減速し、この減速状態下で第2検出部における欠陥部の
    検出と粘着剤付きパッチの貼着を行う請求項1記載のウ
    エブの補修方法。
  3. 【請求項3】 巻き換え走路における補修部の下流側で
    撮像カメラによりパッチの貼り付け状態を確認する請求
    項1又は2記載のウエブの補修方法。
  4. 【請求項4】 走行するウエブの欠陥部を検出する第1
    センサーと、上記欠陥部が検出されたウエブロールを巻
    き出して別の巻取りロールに巻き換える巻換装置と、こ
    の巻き換え走路に設置されて上記欠陥部の通過を検出す
    る第2センサーと、該第2センサーの下流側の巻き換え
    走路上で粘着剤付きパッチをウエブ表面に押し付けて貼
    着するパッチ貼着装置と、上記第1又は第2センサーに
    より上記欠陥部の大きさを計測する計測手段と、この計
    測手段の計測値と第2センサーの検出信号に基づいて上
    記パッチ貼着装置に対してパッチの中心が欠陥部の中央
    部に略一致するように貼り付け位置を指令するパッチ貼
    着制御手段とを具備してなるウエブの補修装置。
  5. 【請求項5】 第2センサーが一次元または二次元電荷
    結合型センサーより構成され、計測手段が第2センサー
    の映像信号に基づいてウエブの欠陥部の大きさを計測す
    るものである請求項4記載のウエブの補修装置。
  6. 【請求項6】 第2センサーがパッチ貼着装置に近接し
    た位置に設けられてなる請求項4または5記載のウエブ
    の補修装置。
JP24486991A 1991-08-29 1991-08-29 ウエブの補修方法及び補修装置 Withdrawn JPH0558543A (ja)

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