JP2002534028A - 無線通信に関する方法及び配置構成 - Google Patents

無線通信に関する方法及び配置構成

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、デジタル無線電話システム(3)において、移動局(MS1)と基地局(BS1)との間の音声通信のために無線チャネル(37)によって得られる音声品質を推定することに関する。この音声品質の推定は、ユーザの主観的な音声品質の推定と、可能な範囲内で最高の一致を達成するものである。無線チャネル(37)に関連付けられたビット・エラー率が測定される。無線チャネル(37)に関連付けられたフェーディング周波数も測定される。本発明により、音声品質は、測定されたビット・エラーの内容と測定されたフェーディング周波数とを用いて推定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、無線通信に関する方法及び配置構成に関し、より具体的に言えば、
本分野における、無線チャネルが使用される音声通信の音声品質の推定に関する
部分に関するものである。
【0002】 (発明の背景) 従来の公衆陸上移動電話網(PLMN:Public Land Mobile telephone Netwo
rks)、すなわち、セルラ無線電話システムは、陸上システムと1つ又は複数の
移動局とを含む。陸上システムは、通常、少なくとも1つの移動体サービス交換
センター(MSC:Mobile Sertvice switching Center)を含み、これが下記で
は単に基地局と呼ばれる1つ又は複数の無線基地局に接続される。1つ又は複数
のMSCは、通常、公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Ne
twork)、すなわち、従来の非移動体電話システムに接続される。各基地局は、
セルとして知られる地理的領域を処理する。セル内に位置する移動局は、無線イ
ンタフェースを介して基地局と通信する。移動局は、PLMN網内にいる他の移
動局又はPSTNに接続された電話と、基地局及びMSCを介して通信すること
ができる。
【0003】 現在では、基地局と移動局との間の無線通信を調整するために、複数の多重ア
クセス又は多重化方式が使用される。最も一般的な方法は、周波数分割多重アク
セス(FDMA:Frequency Division Multiple Access)、時分割多重アクセス
(TDMA:Time Division Multiple Access)、及び符号分割多重アクセス(
CDMA:Code Division Multiple Access)又は符号多重化としても知られる
スペクトル拡散方法である。
【0004】 FDMAでは、使用可能な無線周波数スペースがいくつかの(狭い)帯域通過
チャネルに分割される。基地局と所与の移動局との間のそれぞれの通信では、帯
域通過チャネルの1つが(移動局から基地局への)アップリンクに使用され、も
う1つの別の帯域通過チャネルが(基地局から移動局への)ダウンリンクに使用
される。そのセル内にある他の移動局は、上記のどちらの帯域通過チャネルも使
用しない。充分に小さい帯域幅ですべてのタイプの帯域幅変調(デジタル及びア
ナログの両方の)が使用される。FDMAシステムは同期化を必要としない。F
DMAは主に、例えば、北欧移動体電話システム(NMT:Nordic Mobile Tele
phone system)及び高性能移動体電話システム(AMPS:Advanced Mobile Ph
one System)などの、旧式のアナログPLMNで使用されている。
【0005】 使用可能な無線周波数空間は、通常は、TDMAシステムのいくつかの帯域通
過チャネルにも分割され、これら後者の帯域通過チャネルは、FDMAシステム
の場合よりもかなり多くの帯域幅を有する。但し、理論上、使用可能な無線周波
数空間は単一の帯域通過チャネルからなる場合がある。所与の移動局と基地局と
の間の通信に関して、理論上は、帯域通過チャネルの1つがアップリンクとダウ
ンリンクの両方に使用できるはずであるが、通常は帯域通過チャネルの1つがア
ップリンクに使用され、前記チャネルのもう1つがダウンリンクに使用される。
但し、前述の移動局と基地局は2つの帯域通過チャネルへの常時アクセスを有し
ておらず、これらのチャネルを、いわゆるタイム・スロットと呼ばれる所定の時
間間隔に渡って使用できるだけである。アップリンクに使用されるタイム・スロ
ットは、通常、ダウンリンクに使用されるタイム・スロットを基準にしてタイム
シフトされ、これはすなわち、移動局が送受信を同時に行わないということであ
る。TDMAは、いくつかのデジタルPLMNで使用される。例えば、GSM(
Grobal System for Mobile Communications)及びD−AMPSシステム(デジ
タルAMPS)などで使用されている。
【0006】 通常、スペクトル拡散方法を、FDMAアクセス方法及びTDMAアクセス方
法を表現するのに使用するのと同じ簡単な用語で言い表すことはできない。但し
、スペクトル拡散方法に共通の特徴は、同時に伝送される情報よりもかなり帯域
幅の大きい無線信号を使用することであり、その結果、耐干渉性が良くなる。最
も一般的なスペクトル拡散方法は、周波数ジャンプ及び直接拡散(DS:Direct
Sequence)システムである。例えば、米国標準IS−95(暫定標準)には、
DSシステム形式の1つが記載されている。
【0007】 デジタルPLMNシステムでは、マイクロフォンで録音された音(音声)が離
散化及びデジタル化される。デジタル化された音声は、さらに音声符号器を使っ
て圧縮される。音声符号器からのデジタル情報は、エラー修正符号でチャネル符
号化され、フレーム内にある他のデジタル情報と組み合わせられて、無線インタ
フェースを介して伝送される。TDMAシステムの場合、通常は、各タイム・ス
ロットで1フレームが伝送される。したがって、各フレームには音声を表すいく
つかのビットが含まれる。音声ビットは、通常、音声再生に関する重要性を基準
にして、クラス別に分けられる。D−AMPSシステムでは、各フレームに24
4の音声ビットが含まれ、これが1A、1B、及び2と指定されたクラスに分け
られる。クラス1Aに属する音声ビットが、音声再生に関して最も重要である。
クラス1Aに属する音声ビットの1つに誤りがあると、音声はそのフレームから
再生できず、以前に受け取ったフレームを考慮に入れるアルゴリズムを使用して
生成しなければならない。但し、音声の再生は、クラス1B及び2に属する音声
ビットでのエラーにはそれほど敏感ではない。さらにエラー修正符号化により、
ビット・エラーの合計数がそれほど多くなければ、音声ビット内のビット・エラ
ーを修正することができる。フレームの1つが音声の再生に使用できなくなった
ときに、フレーム消去が発生したと言われる。本明細書では、時間単位当たりの
フレーム消去数をフレーム消去率(FER:Frame Erasure Rate)と呼ぶ。
【0008】 もちろん、移動局のユーザは、受け入れられる音声品質を常時得ることになる
。但し、音声品質はユーザの主観的評価である。一般に、PLMNシステムは、
ユーザが音声品質をどのように体験したかを実際に尋ねることはできないため、
客観的で測定可能なパラメータを基礎として音声品質を推定しなければならない
。音声品質は、現在のPLMNシステムでは通常、ビット・エラー率(BER:
Bit Error Rate)、言い換えれば、伝送される合計ビット数に対するビット・エ
ラーの割合を使用して推定され、通常は、パーセント又は移動局によって受信さ
れる信号の強さ、あるいはこれらパラメータの組み合わせによって現わされる。
【0009】 PLMNシステムでは、音声品質が極端に悪い場合、いくつかの方法を実行す
ることができる。1つのオプションはチャネルの切換えである。こうした状況で
は、チャネルの切換え又は変更のことをハンドオフ又はハンドオーバと呼ぶ。ち
ょうどその時点で移動局が通信している基地局に対し割り振られたチャネルに、
チャネルの変更が行なわれる場合、これは内部セル・ハンドオフと呼ばれる。他
方、前記基地局とは別の基地局に対し割り振られたチャネルに変更が実行される
場合、これは外部セル・ハンドオフと呼ばれる。音声品質を改善するために試行
される他のオプションは、基地局の伝送パワーを向上させるためのものである。
但し、音声品質を改善するために実施されるこれらの方法には、独自の問題があ
る。ハンドオフを過度に使用すると、ハンドオフがユーザにより妨害とみなされ
る音声伝送の中断を招くので、音声品質が損なわれる可能性がある。ハンドオフ
が実行されたときに、進行中の呼が完全に失われる危険性もある。ハンドオフ手
順は、PLMNシステムのプロセッサ容量にもかなりの負担を与える。ハンドオ
フを実行できるようにするためにチャネルを予約しておく必要があるので、PL
MNシステムの容量の使用も損なわれる。基地局の伝送パワーを上げると、その
結果PLMNシステムにかなりの干渉を発生させ、これがさらに容量の活用を損
なうことになる。
【0010】 前述の内容から、音声品質の主観的な判定にかなり近い程度の音声品質を推定
するために、PLMNシステムで使用できる客観的な方法を得ることが好ましい
ことを理解されよう。これにより、いくつかの不必要なハンドオフ手順を減らす
か又はなくすことができる。さらに、基地局からの伝送パワーもそれほど高くす
る必要がないため、結果的に干渉が少なくなる。
【0011】 (発明の概要) 本発明は、主に、デジタル無線電話システム(PLMN)において移動局と基
地局との間で音声通信を行うために、無線チャネルを使用して達成される音声品
質を客観的に推定する問題に対処するものであって、これによって受け取られる
音声品質の推定は、ユーザの音声品質に対する主観的評価に可能な最高の範囲ま
で一致するものでなければならない。
【0012】 端的に言えば、前述の問題は以下の内容に従って解決される。無線チャネルに
関連付けられたビット・エラー率が測定される。無線チャネルに関連付けられた
フェーディング周波数も測定される。この状況では、フェーディング周波数は、
移動局と基地局との間の電波のマルチパス伝播により自己干渉が弱め合う結果と
して、単位時間当たりで受け取られる信号の強度が大幅に損なわれる回数を意味
する。したがって、フェーディング周波数は、無線環境及び移動局の速度に影響
される。本発明により、音声品質は、測定されたビット・エラー率及び測定され
たフェーディング周波数を使用して推定され、これにより、ユーザの音声品質の
推定にかなり近い推定を達成することができる。
【0013】 したがって、本発明の主な目的は、例えばより効率の良いハンドオフ手順なら
びに移動局と基地局のより効率の良い伝送パワーの制御の結果として、無線電話
システムでの音声の品質及び容量の活用を改善できるように、音声品質の改善さ
れた客観的な推定を得ることである。本発明は、この目的を達成するための方法
及び配置構成に関する。
【0014】 より明示的に言えば、前述の問題は次のように解決される。移動局で取得され
る音声品質を推定する場合、無線チャネルのダウンリンク上にある前記移動局で
ビット・エラー率が測定される。代わりに、基地局で取得される音声品質を推定
する場合、無線チャネルのアップリンク上にある基地局でビット・エラー率が測
定される。本発明によれば、フェーディング周波数が移動局で測定されるか基地
局で測定されるかにかかわらず、同一の測定値を使用することができるので、フ
ェーディング周波数は、ダウンリンク上にある移動局又はアップリンク上にある
基地局のどちらでも測定することができる。但し、好ましい実施形態では、通常
は、移動局に比べて基地局の方が測定プロセスを実行するためのプロセッサへの
アクセス容量が多いため、フェーディング周波数は基地局で測定される。音声品
質は、ユーザがビット・エラー率及びフェーディング周波数に関連して音声品質
をどのように知覚するかを示す実験データを使用して、測定されたビット・エラ
ー率及び測定されたフェーディング周波数に基づいて推定される。
【0015】 本発明によって与えられる重要な利点の1つは、音声品質がPLMNにおいて
効率的な方法で客観的に推定できるようになることであり、これによって、PL
MNにおける一般的な音声品質及び容量の利用を改善することができる。
【0016】 次に本発明について、好ましい例示的な実施形態を参照し、さらに添付の図面
も参照しながらより詳細に説明する。
【0017】 (好ましい実施形態の説明) 図1は、通信システム1を記載したブロック構成図である。通信システム1は
デジタルPLMN3を含む。PLMN3は、第1、第2、及び第3基地局BS1
、BS2、及びBS3に回線によって接続された第1MSC5(移動体サービス
交換センター)を含む。第1、第2、及び第3基地局BS1、BS2、及びBS
3は、それぞれセルC1、C2、及びC3を処理するようにされる。第1移動局
MS1は、第1基地局BS1によって処理されるセルC1内に配置され、第2移
動局MS2は、第2基地局BS2によって処理されるセルC2内に配置され、第
3及び第4移動局MS3及びMS4は、第3基地局BS3によって処理されるセ
ルC3内に配置される。PLMN3は、第2及び第3MSC7及び9も含み、こ
れらの交換センターは、相互にならびに第1MSC5に、接続回線によって接続
される。第1MSC5と同様に、第2MSC7は接続回線によって第1グループ
の基地局に接続され、図1ではこれら基地局の1つが参照番号11によって識別
されている。第1グループにある基地局11は、関連付けられたセルを処理する
ようにされ、図1ではこれらのセルの1つが参照番号13によって識別されてい
る。移動局(図示せず)は、第1グループの基地局11に対応するセル13内に
も配置される。第3MSC9は回線によって第2グループの基地局に接続され、
図1では前記基地局の1つが参照番号17によって識別されている。第2グルー
プにある基地局17は関連付けられたセルを処理するようにされ、図1では前記
セルの1つが参照番号15によって識別されている。移動局(図示せず)は、第
2グループの基地局17に対応するセル15内にも配置される。
【0018】 図1の通信システム1は、PSTN(公衆交換電話網)19、言い換えれば従
来の(非移動体)電話システムを含む。第1MSC5はPSTN19に接続され
る。第1(非移動体)電話21がPSTN19に接続される。
【0019】 図1に示された通信システム1は、第1移動局MS1が通信システム1内の他
のユニットと通信可能にするように適合される。したがって、第1移動局MS1
は、例えば第1基地局BS1、第1MSC5、及び第2基地局BS2を介して、
第2移動局MS2と通信することができる。第1移動局MS1は、第1基地局B
S1、第1MSC5、第2MSC7、及び第1グループにある基地局11を介し
て、第1グループの基地局11に対応するセル13内の移動局とも通信すること
ができる。第1移動局MS1は、もちろん、第2グループの基地局17に対応す
るセル15内にある移動局と対応して通信することができる。第1移動局は、第
1基地局BS1、第1MSC5、及びPSTN19を介して、第1電話21と通
信することもできる。
【0020】 図2は、第1移動局MS1及び第1基地局BS1をより詳細に示す構成図であ
る。第1基地局BS1は、アンテナ近接部分27に接続されたアンテナ・ユニッ
ト25を含む。第1基地局BS1は、アンテナ・ユニット25に対してトランシ
ーバ31のインタフェースを形成するアンテナ近接部分27に接続された、トラ
ンシーバの配列を有するモデム部分29も含む。第1基地局BS1は、トランシ
ーバ31が接続された制御部分33も含む。制御部分33は、第1基地局BS1
の動作を制御し、第1基地局BS1を第1MSC5に接続する回線に対してイン
タフェースを形成するようになっている。第1基地局BS1は、電源部分35も
含む。
【0021】 図2は、通信システム1内にある他のユニット、例えば第2移動局MS2と音
声通話中の第1移動局MS1を示す図である。第1基地局BS1と第1移動局M
S1との間の無線通信は、アップリンク39及びダウンリンク41を有する無線
チャネル37上で実行される。PLMN3は、TDMAを使用するようになって
いる。したがって、図示された例では、アップリンク39は第1帯域通過チャネ
ルにある第1タイム・スロットのシーケンスからなり、ダウンリンク41は対応
する様式の第2帯域通過チャネルにある第2タイム・スロットのシーケンスから
なる。音声ビットを含むフレームが、第1タイム・スロット・シーケンスで、第
1移動局MS1から第1基地局BS1へ送られ、それに対応して、第2タイム・
スロット・シーケンスで、音声ビットを含むフレームが第1基地局BS1から第
1移動局に送られる。第1移動局MS1は、所定の測定期間に渡り、ダウンリン
ク41上の平均信号強度SSa及びビット・エラー率(BER)を測定するため
に機能する。第1移動局MS1は、測定された平均信号強度SSa及び測定され
たビット・エラー率BERに関する情報を、制御チャネル43を介して第1基地
局BS1に送信するようにもなっている。
【0022】 第1無線基地局BS1からダウンリンク41で送信された無線信号は、ビル、
車、又は環境内の何らかの他の物体など様々な物体に対する反射により、通常、
様々な経路に沿って第1移動局MS1に達する。様々な経路に沿って所与の地点
に伝播された信号間の波長の差異が、信号間の約180°の位相シフトに対応す
る場合、弱め合う干渉によって信号は消えることになる。この現象は、レイリー
・フェーディングとして知られており、当分野の技術者に非常によく知られてい
る。レイリー・フェーディングは、第1基地局BS1からの無線信号の強度が、
スペース内のある地点では完全に消滅するか又は非常に低いことを暗示する。第
1移動局MS1がこのスペース内で移動する場合、信号強度が非常に低いか又は
無いこれらの地点を時折通過することになり、これによって、第1移動局が受け
取る信号強度は完全に消滅するか、又はそれに対応して非常に低くなる。対応し
て、第1移動局MS1の前記スペース内の位置に応じて、無線信号が第1移動局
MS1から送信されると第1基地局BS1でレイリー・フェーディングが発生す
る。この現象は当分野の技術者によく知られている。レイリー・フェーディング
が発生した結果、第1移動局MS1、又はこの場合には第1基地局BS1によっ
て受け取られる信号強度がかなり弱まる周波数のことを、通常、フェーディング
周波数と呼ぶ。フェーディング周波数は、一方ではレイリー・フェーディングを
発生させる地点の前記スペース内での密度に応じて、また他方では第1移動局M
S1が移動する速度に応じて変化する。
【0023】 図3は、4つのフレームR1〜R4が、ダウンリンク41を介して第1移動局
MS1にどのように送信されるかを概略的に示すタイミングチャートである。
【0024】 図4は、ダウンリンク41上で第1移動局MS1によって受け取られる瞬間信
号強度SSを概略的に表す曲線49を示す対応するタイミングチャートである。
図4の曲線には、そのうちの1つに参照番号51が付けられたいくつかの谷があ
り、ここではスペース内でレイリー・フェーディングが発生する地点を第1移動
局MS1が通過する結果、信号強度SSが非常に低くなる。図4の谷51が、第
1フレームR1及び第4フレームR4でそれぞれ比較的多くのビット・エラーを
発生させるのに対して、第2フレームR2及び第3フレームR3は、それぞれ谷
51によってほとんど影響を受けない。第1及び第4フレームはエラー修正符号
で符号化されるが、これらのフレームを消去させるほど多くのビット・エラーが
あるので、その結果音声品質が低下する。
【0025】 図5は、ダウンリンク41上で第1移動局MS1によって受け取られる瞬間信
号強度SSがたどる代替コースを概略的に表す曲線53を示すタイミングチャー
トである。図5の曲線53には、レイリー・フェーディングによって発生するい
くつかの谷があり、これらの谷のうち1つに参照番号55が付けられている。但
し、例えば、第1移動局MS1がより高速で移動しているか、又はスペース内で
レイリー・フェーディングの発生する地点がより密集していることによって、フ
ェーディング周波数が図4よりも大きい。図5の谷55は、フレームR1〜R4
のすべてでビット・エラーを発生させる。但し、図4の谷51及び図5の谷55
は、同じビット・エラー率を発生させる。図5で谷55によって発生するビット
・エラーは、様々なフレームR1〜R4でより均一に分配されるため、エラー修
正符号化がビット・エラーを修正できる可能性が増加し、それによってフレーム
消去の確率が減少する。
【0026】 第1基地局BS1は、アップリンク39上のフェーディング周波数を測定する
ための手段45を含む。フェーディング周波数測定手段45はトランシーバ31
に接続され、例示のケースでは、関連付けられたソフトウェア(図示せず)を有
するコンピュータを含む。
【0027】 本発明によれば、アップリンク39上の第1基地局BS1で測定されるフェー
ディング周波数が、一般に、ダウンリンク41上の第1移動局で測定されるフェ
ーディング周波数に対応することが観測されている。これは、電磁波が、第1基
地局BS1から第1移動局MS1へ伝播するのと同様の方法で、第1移動局MS
1から第1基地局BS1へ伝播するためであり、したがって、反射によって生じ
る弱め合う自己干渉は、アップリンク39上とダウンリンク41上でそれぞれ同
じコースをたどることになる。したがって、フェーディング周波数が、アップリ
ンク39上の第1基地局BS1で測定されるか、ダウンリンク41上の移動局で
測定されるかは、どちらの場合も本質的に同じ測定値が得られることになるので
、無関係である。例えば図2の例では、第1基地局BS1の方が第1移動局MS
1よりも、こうした測定プロセスに関する容量が大きいため、フェーディング周
波数は第1基地局BS1で測定される。
【0028】 フレーム消去は、ユーザが第1移動局MS1を使用して取得する音声品質の推
定に大きな影響を与える。したがって、図3から図5を参照した考察によれば、
ユーザが体験する音声品質は、一部はダウンリンク41上のビット・エラー率に
よって影響され、一部はダウンリンク41上のフェーディング周波数によって影
響されるものであることが理解されよう。ビット・エラー率が固定値の場合、音
声品質はフェーディング周波数と積極的な(増大する)関係を有することになる
。それに対応して、フェーディング周波数が固定値の場合、音声品質はビット・
エラー率と消極的な(減少する)関係を有することになる。
【0029】 音声品質は、例えばユーザが体験した音声品質に、ビット・エラー率及びフェ
ーディング周波数の異なる値に対応する格付けを(例えば0から5などの所定の
スケールに従って)与える実験によって明らかにすることができるが、最終的に
、音声品質はユーザの主観的体験である。ユーザの主観的な音声品質の推定を処
理する方法の1つが、ビット・エラー率(BER)及びフェーディング周波数(
f)の関数である品質関数Q(BER,f)を定義することである。この場合、
品質関数Q(BER,f)の目的は、所定の正確度を使用し、実験的に観測され
たビット・エラー率及びフェーディング周波数に関して、ユーザが音声品質をど
のように体験するかを反映させることである。例えば、ビット・エラー率の値及
びフェーディング周波数の値を所定の数だけ組み合わせて、ユーザの音声品質の
評価を示すテーブルにまとめることができる。品質関数Q(BER,f)は、ま
とめられたテーブルを基礎として定義され、これによって、前記空間内の第1移
動局MS1の位置に応じたビット・エラーの率と、テーブルに含まれないフェー
ディング周波数との組み合わせに対応する品質関数の値が、テーブルにリストさ
れた値からの補間などによって取得される。あるいは、品質関数Q(BER,f
)を、いくつかの定数を含む所定の数学的仮説を基礎として定義することが可能
であって、前記定数は、所定の数学的仮説がユーザによる音声品質評価の可能な
最高近似を与えるように、体験を基礎として決定される。品質関数Q(BER,
f)は、Q(BER,f)=a・BER+b・fに従って直線的に設定され、こ
の式でa及びbは実験に基づいて決定されるものであって、その結果、線形の仮
説が、ビット・エラー率(BER)及びフェーディング周波数(f)に比例して
、最大限可能な範囲でユーザの音声品質の推定を近似する。
【0030】 図6は、ビット・エラー率(BER)に対応する縦軸と、フェーディング周波
数(f)に対応する横軸とを有する図である。図6には、6つの等品質曲線C1
〜C6、すなわち一定の音声品質に対応する曲線が含まれている。したがって、
等品質曲線C1〜C6は、それぞれ品質関数Q(BER,f)の定数値Q1〜Q
6に対応する。等品質曲線C1〜C6は正の勾配を有し、これは品質面からのビ
ット・エラー率の増加が、フェーディング周波数の増加によって補償されること
を反映する。
【0031】 例えば、品質関数Q(BER,f)の値Q3を、許容される最低の音声品質に
対応する品質値の所定のしきい値QTとしてみる。図7は、この第3等品質曲線
C3のみを、図6と同様に図示したものである。したがって、第3等品質曲線C
3上又はこれよりも下にあるすべての地点が、音声品質が許容されるビット・エ
ラー率とフェーディング周波数との組み合わせに対応する。第3等品質曲線C3
より上の地点は、音声品質が許容されないビット・エラー率とフェーディング周
波数との組み合わせに対応する。フェーディング周波数の所与の値fの場合、
図7に示すように、第3等品質曲線C3が、ビット・エラー率のしきい値BER (f)を定義する。ビット・エラー率のしきい値BER(f)は、音声
品質が所与のフェーディング周波数値fで許容できる最大のビット・エラー率
の値を表す。別のアプローチによれば、図7に示すように、ビット・エラー率の
所与の値BERに関する第3等品質曲線C3は、フェーディング周波数のしき
い値f(BER)を定義する。フェーディング周波数のしきい値f(BE
)は、音声品質が所与のビット・エラー率BERの値で許容できる最小の
ビット・エラー率の値を表す。
【0032】 図7に示される第3等品質曲線C3は、比較的複雑な形状を有する。実際に使
用する場合には、より単純な曲線形状で第3等品質曲線C3を近似することがで
きる。図8は、第1及び第2曲線形状61及び63を使用して、第3等品質曲線
C3(破線)がどのように近似されるかを示した図6及び図7に類似した図であ
る。第1曲線形状61は、第3等品質曲線C3の直線近似である。第2曲線形状
63は、第3等品質曲線C3がステップ関数を使用して近似されることを暗示す
る。ステップ関数は、第3等品質曲線C3をより良く近似するためにいくつかの
ステップを含むことができるが、図8では、第2曲線形状63が1つのステップ
を備えたステップ関数に対応している。
【0033】 第3等品質曲線C3又はその近似を取得するために、品質関数Q(BER,f
)を介する迂回ルートをとる必要はない。別法として、第3等品質曲線C3又は
その近似を得ることを意図した実験を行うことができる。
【0034】 図9は、第1移動局MS1を使用して取得される音声品質を客観的に推定する
方法の一例を示すフローチャートである。
【0035】 図9に記載された手順は、スタート71の後に第1ステップ73を開始し、こ
こで、第1移動局MS1によってダウンリンク41上のビット・エラー率BER
が測定され、第1基地局BS1によってアップリンク39上のフェーディング周
波数fが測定される。あるいはその代わりに、第1移動局MS1によってダウン
リンク41上のフェーディング周波数fが測定される。測定されたビット・エラ
ー率BERに関する情報は、第1移動局MS1から第1基地局BS1に制御チャ
ネル43で送信される。
【0036】 図9に示された方法は第2ステップ75に進み、ここで、第1基地局BS1に
より、測定されたビット・エラー率BER及び測定されたフェーディング周波数
fに関して品質関数Q(BER,f)が評価される。あるいは、品質関数Q(B
ER,f)は、例えば第1MSC5内又はPLMNの何らかの他のノード内など
、他のどこかで評価することもできる。図9に示された例の場合、品質関数Q(
BER,f)は、実験データを一覧したテーブルを基礎として記述され、第1基
地局BS1内のメモリ(図示せず)に格納される。あるいは、品質関数Q(BE
R,f)は、何らかの他の方法で、例えば前述のような数学的仮説などを基礎と
して定義することができる。図9の例では、品質関数Q(BER,f)を、品質
関数Q(BER,f)が高い値をとるほど音声品質が良くなるように定義するか
、あるいはその逆の方法で、品質関数Q(BER,f)の値が高いほど音声品質
が悪くなるように定義することもできる。
【0037】 図9に記載された方法は、第3ステップ77に進み、ここで第1基地局BS1
が、推定された品質関数Q(BER,f)を基礎として音声品質が許容できるか
否かを決定する。この時点で、推定された品質関数がしきい値Qと比較される
。推定された品質関数Q(BER,f)がしきい値Qを超えない場合、音声品
質は許容できるとみなされる。図9の例では、しきい値Qは第1基地局BS1
のメモリ・デバイス(図示せず)に格納された所定の値である。あるいは、しき
い値Qは、例えばPLMN3上でのトラフィックの負荷に呼応して変化する値
であってもよい。しきい値Qは、例えばトラフィックの負荷が高い場合は低い
方の音声品質に対応して変化し、トラフィックの負荷が低い場合は高い方の音声
品質に対応して変化する。図9に示された方法は、第3ステップ77の後、スト
ップ79で示されるように終了する。
【0038】 図9に示された方法は、もちろん、アップリンク39上で第1基地局BS1が
取得する音声の品質を推定するために、必要な変更を加えて使用することができ
る。本来、このような場合には、ビット・エラー率はアップリンク39上の第1
基地局BS1で測定されることになる。
【0039】 第1基地局BS1は、図9に記載された方法あるいは本発明による代替方法を
実行するための手段を含む。例えば、第1基地局BS1はこのために、コンピュ
ータ及び関連付けられたソフトウェア、又はハードウェア構成要素を有する回路
、あるいはこれらの手段の組み合わせを含む。したがって、本発明は、図9に記
載された方法及び本発明による代替方法を実行するための配置構成をも含む。
【0040】 図10は、第1移動局MS1を使用して取得される音声品質を客観的に推定す
るための、本発明の他の方法の一例を示すフローチャートである。
【0041】 図10に記載された方法は、スタート81の後に第1ステップ83を開始し、
ここで、第1移動局MSによってダウンリンク41上でビット・エラー率BER
が測定され、第1基地局BS1によってアップリンク39上でフェーディング周
波数fが測定される。あるいは、第1移動局MSによってダウンリンク41上で
フェーディング周波数fが測定され、これによって測定されたフェーディング周
波数fに関する情報は、第1基地局に送信される。測定されたビット・エラー率
BERに関する情報は、第1移動局MS1から第1基地局BS1に制御チャネル
43で送信される。
【0042】 図10に記載された方法は第2ステップ85に進み、ここでビット・エラー率
に関するしきい値BER(f)が、測定されたフェーディング周波数fとは関
係なく選択される。ビット・エラー率に関するしきい値BER(f)は、第3
等品質曲線C3に対応するデータ、又は第3等品質曲線C3を近似する曲線形状
を記述したデータを含むしきい値テーブルから選択される。しきい値テーブルは
、例えば第1基地局BS1に配置された記憶デバイス(図示せず)に格納される
。上記で説明したように、しきい値テーブルは、所定数のフェーディング周波数
の値に関するビット・エラー率のしきい値を定義するものである。このテーブル
に、測定されたフェーディング周波数fに対応する値が含まれていない場合、ビ
ット・エラー率に関するしきい値BER(f)は、しきい値テーブル内で見つ
けられた値から補間などによって選択される。
【0043】 図10に記載された方法は第3ステップ87に進み、ここで測定されたビット
・エラー率BERが、ビット・エラー率に関して選択されたしきい値BER
f)を超えているか否かが決定される。第3ステップ87で、測定されたビット
・エラー率BERが、ビット・エラー率に関して選択されたしきい値BER
f)を超えていると判定されると、音声品質は許容できないものであり、第4ス
テップ89に進んで、音声品質が許容できないことが報告される。これに対して
、第3ステップ87で、測定されたビット・エラー率BERが、ビット・エラー
率に関して選択されたしきい値BER(f)を超えていないと判定されると、
音声品質は許容できるものであり、第5ステップ91に進んで、音声品質が許容
できることが報告される。図10に記載された方法は、第4ステップ89又は第
5ステップ91の後、ストップ93で示されるように終了する。
【0044】 図10に記載された方法は、もちろん、アップリンク39上で第1基地局BS
1が取得する音声の品質を推定するために、必要な変更を加えて使用することが
できる。このような場合には、もちろんビット・エラー率はアップリンク39上
の第1基地局BS1で測定されることになる。
【0045】 図10に記載された方法の代替の方法として、第2ステップ85が、測定され
たビット・エラー率BERに従ってフェーディング周波数しきい値f(BER
)が代わりに選択されるステップに置き換えられる。但し、同じしきい値テーブ
ルを使用することができる。測定されたフェーディング周波数fが、選択された
フェーディング周波数しきい値f(BER)よりも下の場合、音声品質は許容
できないとみなされる。そうでなければ、音声品質は許容できるとみなされる。
【0046】 第1基地局BS1は、図10に記載された方法及び本発明による代替方法を実
行するための手段を含む。例えば、第1基地局BS1は、このためにコンピュー
タ及び関連付けられたソフトウェア、又はハードウェア構成要素を有する回路、
あるいはこれらの手段の組み合わせを含む。したがって、本発明は、図10に記
載された方法及び本発明による代替方法を実行するための配置構成にも関するも
のである。以上、無線チャネル37上で音声品質を客観的に推定するための、本
発明の方法及び本発明の配置構成について述べてきた。本発明によれば、これら
の方法及び配置構成が、PLMN3における音声品質及び容量使用を改善するた
めに、PLMN3において、ハンドオフ手順やパワー調整手順で使用することも
提案される。
【0047】 したがって、図11は、PLMN3でチャネルを割り振る方法を記載したフロ
ーチャートの一例を示す。
【0048】 図11に記載された手順は、スタート97の後に第1ステップ99を開始し、
ここで第1移動局MS1によってダウンリンク41上でビット・エラー率BER
及び平均信号強度SSaが測定され、第1基地局BS1によってアップリンク3
9上でフェーディング周波数が測定される。測定されたビット・エラー率BER
及び測定された平均信号強度SSaに関する情報が、第1移動局MS1から第1
基地局BS1に制御チャネル43で送信される。
【0049】 図11に記載された方法は第2ステップ101に進み、ここで、測定された平
均信号強度SSaが十分高いか否かが第1基地局によって判定される。この時点
で、測定された平均信号強度が所定の値と比較され、これによって、測定された
平均信号強度が所定の値を超える場合は、強度が充分であるとみなされる。図1
1に記載された方法の第2ステップ101で、測定された平均信号強度が充分強
いと判定された場合第3ステップ103に進み、そうでない場合手順は第1ステ
ップ99から再開される。
【0050】 図11に記載された方法又は手順の第3ステップ103では、測定されたフェ
ーディング周波数fに従って、ビット・エラー率に関するしきい値BER(f
)が選択される。これは、図10に記載された方法で実行されるのに対応して実
行される。
【0051】 図11に記載された方法は第4ステップ105に進み、ここで、測定されたビ
ット・エラー率BERが、ビット・エラー率に関して選択されたしきい値BER (f)を超えるか否かが判定される。第4ステップ105で、測定されたビッ
ト・エラー率BERが、ビット・エラー率に関して選択されたしきい値BER (f)を超えないと判定されると、音声品質は許容できないとみなされ、第1ス
テップから再開される。そうでない場合、音声品質は許容できるとみなされ、第
5ステップ107に進む。図11に記載された方法の第5ステップ107は、内
部セル・ハンドオフの実行に関係する。この点で、第1基地局は内部セル・ハン
ドオフで第1MSC5に要求を送信する。第1MSC5は、内部セル・ハンドオ
フを実行する新しい無線チャネルを選択し、選択された新しい無線チャネルに関
する情報を第1基地局BS1に送信し、次に第1基地局BS1が、選択された新
しい無線チャネルに関する情報を第1移動局MS1に送信する。その後、第1移
動局MS1及び第1基地局BS1が、選択された新しい無線チャネル上での通信
を確立する。その後、図11に記載された方法は、第5ステップ107の後に、
第1ステップ99から再開されるが、もちろん、測定は選択された新しい無線チ
ャネルを参照して行われる。
【0052】 音声品質は、図9に記載された方法で推定されるのと同じ方法で、測定された
ビット・エラー率BER及び測定されたフェーディング周波数fを基礎とし、さ
らに、測定されたフェーディング周波数fを条件とするビット・エラー率に関す
るしきい値BER(f)を使用して、図11に記載された方法で推定される。
図11に記載された方法の代替方法では、音声品質は、測定されたビット・エラ
ー率BERを条件としてフェーディング周波数しきい値f(BER)を用いて
推定されるか、又は前述のように品質関数Q(BER,f)を用いて推定される
【0053】 PLMN3は、図11に記載された方法又は本発明による代替方法を実行する
ための手段を含む。例えば、第1基地局BS1はこのために、コンピュータ及び
関連付けられたソフトウェア、又はハードウェア構成要素を有する回路、あるい
はこれらの手段の組み合わせを含む。したがって、本発明は、図11に記載され
た方法及び本発明による代替方法を実行するための配置構成にも関するものであ
る。
【0054】 図12は、例えば第1基地局BS1の伝送パワーを調整する方法を示すフロー
チャートである。
【0055】 スタート111の後、図12に記載された方法は第1ステップ113で開始さ
れ、ここで、ビット・エラー率BERはダウンリンク41上の第1移動局MS1
で測定され、フェーディング周波数fはアップリンク39上の第1基地局BS1
で測定される。測定されたビット・エラー率BERに関する情報は、第1移動局
MS1から第1基地局BS1に、制御チャネル43で送信される。
【0056】 図12に記載された方法は第2ステップ115に進み、ここで、測定されたフ
ェーディング周波数fを基礎として、ビット・エラー率に関するしきい値BER (f)が選択される。その後の手順は、図10に記載された方法で行われる手
順に対応する。
【0057】 図12に記載された方法は第1ステップ117に進み、ここで、測定されたビ
ット・エラー率BERが、ビット・エラー率の選択されたしきい値BER(f
)を超えるか否かが判定される。この時点で、測定されたビット・エラー率BE
Rが、ビット・エラー率の選択されたしきい値BER(f)を超えると判定さ
れた場合、第1移動局MS1で取得された音声品質は許容可能な品質よりも低い
ため、図12に記載された方法は第4ステップ119に進む。
【0058】 図12の第4ステップ119では、第1移動局MS1で取得される音声品質が
改善されるように、第1基地局BS1の伝送パワーがダウンリンク41上で増加
される。第1基地局BS1は、C/I値(搬送波対干渉比)がビット・エラー率
にどのように関係するかを記述するデータを含むC/Iテーブルが格納された、
メモリ・デバイス(図示せず)を含む。以下の表1は、こうしたC/Iテーブル
の1つの公式化を例示したものである。表1の第1列は、いわゆるBERクラス
であって測定されたビット・エラー率を開示し、第2列は、それぞれBERクラ
スに対応するビット・エラー率の値を開示している。最後の第3列は、それぞれ
BERクラスに対応するC/I値v0〜v7を開示している。v0〜v7の数値
は、どの移動体電話システムが使用されるか、及び当該移動体電話システムでの
条件によって異なる。当業者であれば、制御された環境下で測定及び実験を実行
するか、又はシミュレーションを行うかのいずれかによって、当該移動体電話シ
ステムにおいて、それぞれのBERクラスとそれぞれのC/I値v0〜v7との
間の関係を確立することができよう。例えば、所与のC/I値を生成するように
実験が行われ、対応するビット・エラー率が受信側ユニットで測定される。
【0059】
【表1】
【0060】 第1基地局BS1は、C/Iテーブルを用いて、測定されたビット・エラー率
BERに対応する第1C/I値vi(dB単位で測定)、ならびにビット・エラ
ー率の選択されたしきい値BER(f)に対応する第2C/I値vj(dB単
位で測定)を生成する。第1基地局BS1は、第1C/I値viと第2C/I値
vjとの差異(vi−vj)に対応する程度だけ、伝送パワー(dB単位で測定
される)を増加させる。
【0061】 図12に記載された方法は、第4ステップ119が完了すると、第1ステップ
113から再開される。図12に記載された方法は、第3ステップ117で、測
定されたビット・エラー率BERが、ビット・エラー率の選択されたしきい値B
ER(f)を超えないことが判定されるまで、これまでに記載されたステップ
を続行する。
【0062】 図12に示された第3ステップ117で、ビット・エラー率がビット・エラー
率の選択されたしきい値を超えないことが判定されると、図12に記載された方
法は、第5ステップ121に進む。第5ステップでは、測定されたビット・エラ
ー率がビット・エラー率のしきい値より下か否かが判定される。
【0063】 第5ステップ121で、ビット・エラー率がビット・エラー率のしきい値より
下でないことが判定されると、図12に記載された方法は第1ステップ113か
ら再開される。
【0064】 その代わりに、図12の第5ステップ121で、ビット・エラー率がビット・
エラー率のしきい値より下であることが判定された場合は、その後、第1移動局
で取得される音声品質はまさに許容可能な程度よりも良いものであり、第6ステ
ップ123に進む。第6ステップ123では、第1基地局BS1の伝送パワーを
減少させる。この時点で、第1基地局はC/Iテーブルを用いて、測定されたビ
ット・エラー率BERに対応する第1C/I値vi(dB単位で測定)ならびに
ビット・エラー率の選択されたしきい値BER(f)に対応する第2C/I値
bj(dB単位で測定)を生成する。第1基地局BS1は、第2C/I値vjと
第1C/I値viとの差異(vj−vi)に対応する程度だけ、伝送パワー(d
B単位で測定される)を減少させる。図12に記載された方法は、第6ステップ
123が完了すると、第1ステップ113から再開される。
【0065】 図12に記載された方法では、第1移動局MS1で取得される音声品質がまさ
に許容可能な品質よりも良いか悪いかが判定され、ビット・エラー率に関するし
きい値BER(f)は、図10に記載された方法で使用されたのと同じ様式で
使用される。あるいはこの判定は、代わりに品質関数Q(BER,f)を用いて
図9に記載された方法で使用されたのと同じ様式で実行するか、又は前述のよう
にフェーディング周波数しきい値f(BER)を用いて実行することができる
【0066】 第1移動局MS1で得られた音声品質が、ちょうど許容可能な品質よりも悪い
場合、第1基地局BS1の伝送パワーは、図12に記載された方法の所定のアル
ゴリズムに従って増加される。これに対して、第1移動局MS1で得られた音声
品質が、まさに許容可能な品質よりも良い場合、伝送パワーは、対応するアルゴ
リズムに従って減少させられる。したがって、図12に記載された方法の意図は
、第1移動局で許容できる音声品質を得ることであり、同時に、不必要に高い伝
送パワーを避けることによって、音声品質が可能な最高の程度で干渉を避けるこ
とである。図12に記載された方法の代替方法として、何らかの他の方法で、例
えば所与の一定のデシベル値に対応して、伝送パワーを増加/減少させてもよい
【0067】 図12に記載された方法の代替方法では、第3ステップ117及び第5ステッ
プ121が許容範囲を導入することによって修正され、その結果、測定の不正確
さによって望ましくない伝送パワーの揺れを発生させることがなくなる。そして
、第3ステップ117で使用されるしきい値が第5ステップ121で使用される
しきい値よりもわずかに大きく、その結果、制御でのヒステリシスが達成されて
、伝送パワーで望ましくない揺れが発生するリスクが減少するように、第3ステ
ップ117及び第5ステップ121で使用される選択されたしきい値がわずかに
異なっている。
【0068】 以上、本発明について、TDMAアクセスを有するPLMNを参照しながら前
述の例で説明してきた。但し、本発明が、この多重形式に厳密に限定されるもの
でないことを理解されよう。本発明は、音声ビットが、符号化フレーム又は同様
の情報パケットで、例えばIS−95などのCDMAアクセス及び主として狭帯
域CDMAアクセスで、無線インタフェースを介して伝送されるすべての多重形
式に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例を示し、PLMNを含む通信システムを記載したブロック
構成図である。
【図2】 PLMNに含まれる第1移動局及び第1基地局を記載したブロック構成図であ
る。
【図3】 第1移動局によるフレームの受取りを示すタイミングチャートである。
【図4】 第1移動局によって受け取られる瞬間信号強度を示す曲線を含むタイミングチ
ャートである。
【図5】 第1移動局の速度が図4の移動局よりも速いか、又はフェーディング距離が短
い場合に、第1移動局によって受け取られる瞬間信号強度を示す曲線を含むタイ
ミングチャートである。
【図6】 いくつかの等品質曲線を含む図である。
【図7】 図6に示された等品質曲線のうちの1つを示す概略図である。
【図8】 図7の曲線をより単純な曲線形状で近似する方法を示す図である。
【図9】 第1移動局によって受け取られる音声品質を客観的に推定する方法を示す、本
発明の一実施形態例に従ったフローチャートである。
【図10】 本発明の他の実施形態例により、第1移動局によって受け取られる音声品質を
客観的に推定する方法を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の例示的な一実施形態により、公衆陸上移動体電話網(PLMN)での
チャネル割振り方法を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の一実施形態により、基地局からの伝送パワーを調整する方法を示すフ
ローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5K014 AA01 EA08 FA00 GA02 HA01 HA10 5K028 AA01 BB06 EE08 HH00 5K067 AA23 BB03 BB04 CC04 CC08 CC10 DD54 EE02 EE10 EE16 GG08 GG09 LL11

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル無線電話システム(3)において、移動局(MS1
    )と無線基地局(BS1)との間で音声通信を行うためアップリンク(39)及
    びダウンリンク(41)を有する無線チャネル(37)の品質を推定する方法で
    あって、 a)無線チャネル(37)に関連付けられたビット・エラー率を測定するステ
    ップと、 b)前記無線チャネル(37)に関連付けられたフェーディング周波数を測定
    するステップと、 c)測定されたビット・エラー率と測定されたフェーディング周波数とに基づ
    いて、無線チャネル(37)に関連付けられた音声品質を推定するステップとを
    含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップc)が、 d)ビット・エラー率とフェーディング周波数との関数として品質関数を定義
    する部分ステップと、 e)測定されたビット・エラー率と測定されたフェーディング周波数とに関す
    る品質関数の評価に対応し、音声品質を示す第1値を生成する部分ステップとを
    含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップc)が、 f)第1値に基づいて、音声品質が許容可能であるか否かを判定する部分ステ
    ップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記部分ステップd)が、ビット・エラー率を減少させ、フ
    ェーディング周波数を増加させるように品質関数を定義するステップを含むこと
    を特徴とする請求項2又は3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップc)が、 g)測定されたフェーディング周波数に基づいて、ビット・エラー率に関する
    しきい値を選択する部分ステップと、 h)測定されたビット・エラー率が前記ビット・エラー率のしきい値を超えな
    い場合に、音声品質が許容可能であると判定する部分ステップとを含むことを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記部分ステップg)が、測定されたフェーディング周波数
    に対して本質的に増大する関係を有するように、ビット・エラー率のしきい値を
    選択するステップを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ステップc)が、 i)測定されたビット・エラー率に基づいて、フェーディング周波数のしきい
    値を選択する部分ステップと、 j)測定されたフェーディング周波数がフェーディング周波数のしきい値より
    も下でない場合に、音声品質が許容可能であると判定する部分ステップとを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記部分ステップi)が、前記しきい値が測定されたビット
    ・エラー率に対して一般に減少する関係を有するように、フェーディング周波数
    のしきい値を選択するステップを含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法
  9. 【請求項9】 前記ステップa)が、ダウンリンク(41)上の移動局(M
    S1)でビット・エラー率を測定するステップを含み、前記ステップb)が、ア
    ップリンク(39)上の無線基地局(BS1)でフェーディング周波数を測定す
    るステップを含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の方法
  10. 【請求項10】 デジタル無線電話システム(3)において、移動局(MS
    1)と無線基地局(BS1)との間の音声通信に関するチャネル割振りに関する
    方法であって、 a)移動局(MS1)と無線基地局(BS1)との間の音声通信がその時点に
    間に合って実行される無線チャネル(37)に関連付けられたビット・エラー率
    を測定するステップと、 b)無線チャネル(37)に関連付けられたフェーディング周波数を測定する
    ステップと、 c)無線チャネル(37)に関連付けられた音声品質が許容可能であるか否か
    を、測定されたビット・エラー率と測定されたフェーディング周波数とに基づい
    て判定するステップと、 d)音声品質が許容できないと判定された場合に、ハンドオフを実行するステ
    ップとをさらに含むことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 前記ステップc)が、 e)ビット・エラー率とフェーディング周波数との関数として、品質関数を定
    義する部分ステップと、 f)測定されたビット・エラー率と測定されたフェーディング周波数とに関す
    る品質関数の評価に対応し、音声品質を示す第1値を生成する部分ステップと、 g)前記第1値に基づいて、音声品質が許容可能であるか否かを判定するステ
    ップとを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 品質関数を、ビット・エラー率で減少し、フェーディング
    周波数で増大するように定義することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記ステップc)が、 h)測定されたフェーディング周波数に基づいて、ビット・エラー率のしきい
    値を選択する部分ステップと、 i)測定されたフェーディング周波数がフェーディング周波数のしきい値を超
    えていない場合に、音声品質が許容可能であることを決定する部分ステップとを
    含む請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ステップc)が、 j)測定されたエラー・ビット率に基づいて、フェーディング周波数のしきい
    値を選択する部分ステップと、 k)測定されたフェーディング周波数がフェーディング周波数のしきい値より
    も下でない場合に、音声品質が許容可能であることを判定する部分ステップとを
    含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記ステップa)が、無線チャネル(37)のダウンリン
    ク(41)上にある移動局(MS1)でビット・エラー率を測定するステップを
    含み、前記ステップb)が、無線チャネル(37)のアップリンク(39)上に
    ある無線基地局(BS1)でフェーディング周波数を測定するステップを含むこ
    とを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 デジタル無線電話システム(3)において、無線基地局(
    BS1)のパワーを制御する方法であって、 a)無線基地局(BS1)と移動局(MS1)との間の音声通信に使用される
    無線チャネル(37)のダウンリンク(51)上の移動局(MS1)でビット・
    エラー率を測定するステップと、 b)無線チャネル(37)に関連付けられたフェーディング周波数を測定する
    ステップと、 c)測定されたビット・エラー率と測定されたフェーディング周波数とに基づ
    いて、ダウンリンク上の移動局(MS1)で得られた音声品質が許容可能な程度
    よりも高いか又は許容可能な程度よりも低いかを判定するステップと、 d)音声品質が許容可能な程度よりも低いと判定した場合、ダウンリンク(4
    1)上での基地局(BS1)の伝送パワーを増加させるステップと、 e)音声品質が許容可能な程度よりも高いと判定した場合、前記伝送パワーを
    減少させるステップとを含む方法。
  17. 【請求項17】 前記ステップc)が、 f)ビット・エラー率とフェーディング周波数との関数として、品質関数を定
    義する部分ステップと、 g)測定されたビット・エラー率と測定されたフェーディング周波数とに関す
    る品質関数の評価に対応する第1値を生成する部分ステップと、 h)第1値に基づいて、音声品質が許容可能な程度よりも高いか又は許容可能
    な程度よりも低いかを判定する部分ステップとを含むことを特徴とする請求項1
    6に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記ステップc)が、 i)測定されたフェーディング周波数に基づいて、ビット・エラー率のしきい
    値を選択する部分ステップと、 j)測定されたビット・エラー率が前記ビット・エラー率のしきい値よりも下
    の場合に、音声品質が許容可能な程度よりも高いことを決定する部分ステップと
    、 k)測定されたビット・エラー率が前記ビット・エラー率のしきい値を超える
    場合に、音声品質が許容可能な程度よりも低いことを決定する部分ステップとを
    含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ステップd)が、 l)測定されたビット・エラー率に対応する第1C/I値を生成する部分ステ
    ップと、 m)選択されたビット・エラー率のしきい値に対応する第2C/I値を生成す
    る部分ステップと、 n)第1C/I値と第2C/I値との偏差の程度に従って、伝送パワーを増加
    させる部分ステップとを含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記ステップe)が、 o)測定されたビット・エラー率に対応する第1C/I値を生成する部分ステ
    ップと、 p)選択されたビット・エラー率のしきい値に対応する第2C/I値を生成す
    る部分ステップと、 q)第2C/I値と第1C/I値との偏差の程度に従って、伝送パワーを減少
    させる部分ステップとを含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記ステップc)が、 r)測定されたビット・エラー率に基づいて、フェーディング周波数のしきい
    値を選択する部分ステップと、 s)測定されたフェーディング周波数がフェーディング周波数のしきい値を超
    える場合に、音声品質が許容可能な程度よりも高いことを決定する部分ステップ
    と、 t)測定されたフェーディング周波数がフェーディング周波数のしきい値より
    も低い場合に、音声品質が許容可能な程度よりも低いことを決定する部分ステッ
    プとを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  22. 【請求項22】 デジタル無線電話システム(3)において、移動局(MS
    1)と無線基地局(BS1)との間で音声通信を行うためアップリンク(39)
    及びダウンリンク(41)を有する無線チャネル(37)の品質を推定するため
    の配置構成であり、無線チャネル(37)に関連付けられたビット・エラー率を
    測定するための手段を含む配置構成であって、 無線チャネル(37)に関連付けられたフェーディング周波数を測定するため
    の手段と、 測定されたビット・エラー率と測定されたフェーディング周波数とに基づいて
    、無線チャネル(37)に関連付けられた音声品質を推定するための手段とを有
    することを特徴とする配置構成。
  23. 【請求項23】 前記音声品質を推定するための手段が、 ビット・エラー率とフェーディング周波数との関数として品質関数を定義する
    ための手段と、 測定されたビット・エラー率と測定されたフェーディング周波数とに関する品
    質関数の評価に対応し、音声品質を示す第1値を生成するための手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項22に記載の配置構成。
  24. 【請求項24】 前記第1値に基づいて、音声品質が許容可能であるか否か
    を判定するための手段を有する特徴とする請求項23に記載の配置構成。
  25. 【請求項25】 前記品質関数の定義手段が、ビット・エラー率で減少しフ
    ェーディング周波数で増加するように品質関数を定義することを特徴とする請求
    項23又は24に記載の配置構成。
  26. 【請求項26】 前記音声品質の推定手段が、 測定されたフェーディング周波数に基づいて、ビット・エラー率のしきい値を
    選択するための手段と、 測定されたビット・エラー率がビット・エラー率のしきい値を超えない場合に
    、音声品質が許容可能であると判定するための手段とを含むことを特徴とする請
    求項22に記載の配置構成。
  27. 【請求項27】 前記ビット・エラー率のしきい値を選択するための手段が
    、測定されたフェーディング周波数との関係を一般に増大させるように前記しき
    い値を選択するように適合されることを特徴とする請求項26に記載の配置構成
  28. 【請求項28】 前記音声品質の推定手段が、 測定されたビット・エラー率に基づいて、フェーディング周波数のしきい値を
    選択するための手段と、 測定されたフェーディング周波数がフェーディング周波数のしきい値よりも下
    でない場合に、音声品質が許容可能であると決定するための手段とを含むことを
    特徴とする請求項22に記載の配置構成。
  29. 【請求項29】 前記フェーディング周波数のしきい値を選択するための手
    段が、測定されたビット・エラーの内容との関係において本質的に減少するよう
    に前記フェーディング周波数のしきい値を選択するように適合されることを特徴
    とする請求項28に記載の配置構成。
  30. 【請求項30】 前記ビット・エラー率を測定するための手段が、前記ビッ
    ト・エラー率をダウンリンク(41)上の移動局(MS1)で測定するように適
    合され、 前記フェーディング周波数を測定するための手段が、前記フェーディング周波
    数をアップリンク(39)上の無線基地局(BS1)で測定するように適合され
    ることを特徴とする請求項22乃至29のいずれか1つに記載の配置構成。
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