JP2002533179A - 打面上にインサートを有するゴルフクラブヘッド - Google Patents

打面上にインサートを有するゴルフクラブヘッド

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Abstract

(57)【要約】 ゴルフクラブヘッド（１００''）は、打面と、打面の反対の背面部とを有する。打面は窪みを形成している。窪み内に、インサート（１１０''）が配置されている。振動減衰材料（１１２ａ'、１１２ｂ'）は、インサート（１１０''）と窪みの間に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、１９９８年１２月２３日に出願された同時係属中の出願第09/220,0
83号の一部継続出願であって、且つ、１９９６年９月６日に出願された同時係属
中の出願第08/711,337号の一部継続出願である。この引用によって、前記出願に
開示された内容はすべてこの明細書に組み入れられる。
【０００２】
【発明の属する技術分野】
本発明はゴルフクラブに係り、より具体的には、クラブの打面上にインサート
を有するゴルフクラブに関する。
【０００３】
【発明の背景】
ゴルフクラブは、長年にわたり、クラブ、特に（限定するわけではないが）グ
リーン上及びその周辺で使用されるクラブの「タッチと感覚」を改善してきた。
クラブのタッチと感覚を改善する一つの方法は、ゴルフクラブのグリップ、シャ
フト又は打面のうちのいずれかを変更するものである。例えば、クラブヘッドへ
の変更には、クラブの打面に置かれるインサートが含まれる。このインサートは
、クラブがゴルフボールと当たるインパクトに影響を与えてインパクトの後にゴ
ルファに与えるフィードバックを改善する。
【０００４】 本発明は、ゴルフクラブヘッドの打面を変更する結果として、より良いタッチ
と感覚をもった改良ゴルフクラブヘッドを提供しようとするものである。
【０００５】
【発明の概要】
本発明の一つの目的は、グリーン上及びその周辺で、改良された「タッチと感
覚」を有するゴルフクラブを提供することである。
【０００６】 本発明のもう一つの目的は、打面でのインパクトで、ゴルフボールの反撥に影
響する打面上のインサートを有するゴルフクラブを提供することである。
【０００７】 本発明のもう一つの目的は、ゴルフクラブでゴルフボールを打ったときの振動
を減衰させ、ゴルファへのフィードバックを改善するゴルフクラブを提供するこ
とである。
【０００８】 本発明によれば、ゴルフクラブは、打面と、反対側の背面部とを有する。打面
は窪みを有し、窪みは底面と側壁面とを有する。クラブヘッドは更に、前記窪み
の中に配置されたインサートを有する。インサートは、前記側壁面から距離をお
いた周辺外端を有してそれによって周辺溝を形成する。クラブの感覚を変化させ
るために、溝の中に振動減衰材料が配置される。
【０００９】 一実施形態によれば、インサートは第１の部分と第２の部分とをさらに有し、
第１の部分は、第２の部分から半径方向外側に向かって延びている。インサート
が窪みの中にあるときに、第１の部分は側壁の一部と接触しており、第２の部分
は周辺端を有する。
【００１０】 他の実施形態では、クラブヘッドは、打面の反対側の背面と、クラブヘッドの
背面の中に、インサートに向かって延びている複数の開口を有する。少なくとも
一つの開口は、振動減衰材料で充填されている。
【００１１】 更に他の実施形態では、インサートは、溝内の振動減衰材料が、開口内の振動
減衰材料と連通し、それと連続するように変更されている。他の実施形態では、
振動減衰材料はインサート内を貫通して延びている。
【００１２】 本発明の他の実施形態によれば、ゴルフクラブは、打面及びその反対側の背面
部とを有する。打面上に、その打面と同一面になるように金属製のインサートが
配置されている。クラブヘッドの背面の中に、インサートに向かって複数の開口
が延びている。少なくとも一つの開口は、振動減衰手段で充填されている。ここ
で、インサートと振動減衰手段とは異なる材料である。
【００１３】 本発明の他の実施形態によれば、ゴルフクラブは、打面と、これと反対側の背
面部とを有する。打面は、底面及び側壁面を持った窪みを有する。クラブヘッド
は、窪み内に配置されたインサートを更に有する。このインサートは、第１の部
分と、第２の部分と、背面とを有する。第１の部分は、打面から離れた位置の前
面と、インサートの上面から背面に延びる第１の通路を有する。第２の部分は、
打面の一部を形成する。振動減衰材料が第１の通路内に配置されている。
【００１４】 インサートとクラブヘッドの構造は、クラブ内の振動減衰材料の量を変化させ
、クラブの感覚を変化させる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、図１及び２において、ゴルフクラブ１０は、シャフト１２（
図では一部分だけを示す）と、これに取り付けられたクラブヘッド１４を有する
。図１にはパタータイプのクラブヘッドを示すが、後述するように、本発明をア
イアンタイプのクラブヘッドに利用することもできる。
【００１６】 クラブヘッド１４は、シャフト１２を受容するホーゼル(hosel)１６を有し、
クラブヘッド１４のホーゼル側端部にヒール（かかと部）１８を有し、ヒール１
８の反対側にトウ（爪先部）２０を有する。クラブヘッド１４は更に、ソール（
底）部２６と、反対側のトップ（上）部２８とを有する。ヒール１４とトウ２０
との間には打面２２が延びていて、この打面２２は、ゴルフクラブ１０とゴルフ
ボール（図示せず）の間のインパクトのときにゴルフボールと接触する面である
。打面２２は、「スイートスポット」即ちトウからヒール方向の重心を有し、こ
れはインサート２４で覆われている。インサート２４は、クラブヘッドの他の部
分とは異なる材料からできている。好ましい実施形態では、インサートはテルル
銅合金からできている。この合金は比較的柔らかい合金であって、クラブのタッ
チと感覚が改善される。好ましい実施形態では、テルル銅合金は、最小で９９．
４％の銅と、最大で０．００４〜０．０１２ｐｐｍのリンと、最大で０．４〜０
．７ｐｐｍのテルルを有し、約８０ＨＢの硬さを有する。
【００１７】 図２に示すように、クラブヘッド１４は基本的に平坦な背面部３６を有し、背
面部３６は、ヒール１８とトウ２０の間の一部に延び、トップ部２８とソール部
２６の間の一部に延びている。背面部３６は複数の開口３２を有し、開口３２は
、好ましくは互いに等間隔で配置され、背面部３６の輪郭(contour)に沿ってお
り、打面２２にほぼ垂直である。
【００１８】 図３に示すように、開口３２は、背面３６からインサート２４に向かって延び
ている。好ましくは、６個以上の開口が使用され、更に好ましくは２１個以上の
開口があり、最も好ましくは３２個の開口がある。各開口３２の中に、振動減衰
手段、例えば、変形可能な弾性材料３４が配置されている。後述の好ましい実施
形態では、前記弾性材料は、ニューヨーク州ウォータフォード市のゼネラルエレ
クトリック社(General Electric Company)から入手可能なストック番号GE281と
いうシリコーン材料である。
【００１９】 図３に示すように、インサート２４は、補完形状にある(complementary)打面
窪み４２内に適合して押し込められている。インサート２４と打面窪み４２の間
の締りばめは約０．００２〜０．００３インチである。インサート２４は、窪み
底面４４と接触して且つそれに隣接する背面４６を有する。これら二つの面の接
触によって、インサート４０と窪み底面４４の間の金属同士の接触を生じる。開
口３２の大きさと、開口内に配置された弾性材料３４の体積は、組み合わさって
、インサート４０と窪み底面４４の間の材料同士の接触の量を減ずる。従って、
パターの「タッチと感覚」は、材料同士の接触の量を変えることにより、又、背
面３６内に配置された弾性材料の量を比例的に変えることによって、変えること
ができる。
【００２０】 インサート２４は、クラブヘッド打面２２と軸方向にほぼ同じ位置の打面４０
を有する。打面２２及び４０はロフト角θを有し、θは、標準的なロフトのパタ
ーでは約４度である。
【００２１】 次に、図２、４、５において、最も外側の４個の開口５０ａ、５０ｂ、５０ｃ
、５０ｄは、締結手段を受け入れている。ここに図示する実施形態では、付加的
締結手段は、４本のアレン(allen)ヘッド締結具であって、「０」プライマリサ
イズで、ファイン(Fine)ＵＮＦねじ級８０の、長さ０．２５０インチのもので、
符号５８ａ、５８ｂ、５８ｃ、５８ｄで示されている。最も外側の開口５０ａ、
５０ｂ、５０ｃ、５０ｄは、背面３６の外側輪郭に沿い、それぞれが、補完する
形状の(complementary)クリアランス孔５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄ及び補
完する形状の端ぐり(counterbore)５４ａ、５４ｂ、５４ｃ、５４ｄ（図４には
端ぐり５４ａ、５４ｂだけを示す。）を有する。
【００２２】 図５は、組立て前のクラブヘッド１４の展開図である。インサート背面４６は
、クリアランス孔５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄと補完的な４個のねじ付き穴
５６ａ、５６ｂ、５６ｃ、５６ｄを有する。インサート２４はフランジ６８を有
し、インサート背面４６が挿入後に窪み底面４４と完全に接触するように、アー
バ(arbor)プレスがフランジ６８を押すように、インサート２４がアーバプレス
によってインサート打面４２内にプレスばめされる。図６に示すように、インサ
ート２４の底が窪み底面４４に当たる。インサート２４の厚さは、打面窪み４２
の深さよりも大きいので、インサート２４の底が当たり、しかも、フランジ６８
とクラブヘッド１４の間にギャップ７０が存在する。次に、４個の締結具５８ａ
５８ｂ、５８ｃ、５８ｄがインサート２４内に締め付けられ、それによって、イ
ンサート２４が打面窪み４２の内側に更に接触する。次いで機械切削工程におい
て、打面２２とインサート２４とクラブのロフトが形成されるときに、フランジ
６８は削り落とされる。最後に、開口３２内に、そして最も外側の開口５０内に
、弾性材料３４が挿入される。背面３６全体をスクイージ（ゴム雑巾；squeegee
）で擦って、余分なシリコーンを取り去って、各開口にシリコーンを残し、締結
具が背面３６から見えないように、締結具のヘッドを覆うようにする。
【００２３】 図７には、上記実施形態と比べて、すべての開口が端ぐり(counterbore)され
ている点を除いて本質的に同様の実施形態を示す。この実施形態では、インサー
ト２４'と接触するシリコーン材料３４'の量が減り、このことがクラブのタッチ
と感覚に影響する。上記実施形態の場合と同様に、クリアランス孔５２'の直径
は、約０．０６〜０．０８インチである。
【００２４】 他の一つの実施形態を図８、９に示す。これは、インサート２４'が複数のイ
ンサートキャビティ７２を有する点を除いて、上記図３に示した実施形態と類似
している。インサートキャビティ７２は、複数の開口３２'と補完する形状に並
んでいる。この実施形態は、図３に開示された実施形態に比べて、より顕著な振
動減衰特性を示す。弾性材料３４'がインサート背面４６'内にまで延びているか
らである。
【００２５】 更に他の実施形態が図１０〜１３に示されている。図１０は図８の断面図に類
似している。この実施形態は、図８、９に示す実施形態と類似している。但し、
図７に示す実施形態と同様にすべての開口が端ぐりされ、インサート背面４６'
は、各インサートキャビティ７２'を結合する連続的な通路７４即ちマトリクス
を有するという点のみが異なる。前記通路は、１／１６インチボールエンドミル
で作られる。連続的通路７４は、図３及び８に開示された実施形態に比べて、よ
り顕著な振動減衰特性を示す。弾性材料３４'がインサート背面４６'内にまで延
び、インサート背面４６'の上で比較的大きな面積を有するからである。
【００２６】 図１３は、組み立てられたクラブヘッドを示すもので、開口内に締結具とシリ
コーン材料がない状態で、通路７４が各開口と並んだ状態を示す。
【００２７】 他の実施形態を図１４に示す。これは、開口３２'が打面窪み４２'の中にまで
延びていないという点を除いて、図３に示す実施形態と類似している。この実施
形態では、前述の他の実施形態に比べて、振動減衰材料の量が少ない。
【００２８】 図１５、１６は、更に他の実施形態を示す。これは、インサート背面４６'と
打面窪み底面４４'との間にギャップ７６が存在するという点を除いて、図３に
記載した実施形態と類似している。図１６に示すように、ギャップ７６は、フラ
ンジによって、インサート背面の寸法７８に予め決めることができる。このため
、インサート２４'が打面窪み４２'内にプレスばめされるときにギャップ寸法が
決定される。気泡ゴム等の第２の振動減衰手段をギャップ７６に挿入してもよい
。代替例としては、ギャップ７６を弾性材料３４'で充填する。次に、フランジ
６８'は、前述のように機械切削によって取り去られる。
【００２９】 図１７〜１９は、更に他の実施形態を示す。これは、ここに示すクラブがアイ
アンタイプのクラブであるという点を除いて、図１０〜１３に示した実施形態と
類似している。この実施形態では、インサート２４'の材料を、ロフトが低いク
ラブ（２〜４番アイアン）ではチタン等の硬い材料とし、ロフトが中程度のクラ
ブ（５〜７番アイアン）では鋼等の比較的柔らかい材料とし、ロフトが高いクラ
ブ（８番〜ウェッジ）ではテルル銅等の更に柔らかい材料とすべきである。
【００３０】 図２０〜２２は、更に他の実施形態を示す。これは、図１〜５について説明し
たものと類似している。クラブヘッド１００は、窪み１０４を形成する打面１０
２を有する。窪み１０４は、底面１０６と、底面１０６を囲む側壁面とを有する
。側壁面は、複数の部分１０７〜１０９を含む。水平の側壁部１０７の対は互い
にほぼ平行であって、一般に水平である。鉛直側壁部１０８の対は互いにほぼ平
行であって、一般に鉛直である。４個のコーナ側壁部１０９は、隣接する水平側
壁部と鉛直側壁部の間に延びて、傾斜面を形成する。
【００３１】 窪み１０４は、インサート１１０及び第１の振動減衰材料１１２ａを受容する
。クラブヘッド１００は更に、図２に示したのと同様に、平坦な背面部１１３を
有する。背面部１１３は複数の開口１１４ａ〜１１４ｆを形成し、これらの開口
は、好ましくは、互いに等間隔であって、背面部１１３の輪郭に沿い、打面１０
２に対してほぼ垂直である。開口１１４ａ〜１１４ｆは、背面部１１３から、窪
み１０４の底面１０６にまで延びている。好ましくは６個以上の開口を使用し、
より好ましくは２１個以上の開口があり、最も好ましくは３２個の開口がある。
開口１１４ａ〜１１４ｄはクリアランス孔であり、開口１１４ｅは中央開口であ
り、他の開口は開口１１４ｆである。
【００３２】 図２１及び２２において、一体的に形成されたインサート１１０は、第１の部
分即ちフランジ１１５と、第２の部分即ちプラットフォーム部１１６とを含む。
フランジ１１５は、プラットフォーム部１１６から半径方向外側に向かって延び
ている。インサート１１０は更に背面１１７を有する。
【００３３】 フランジ１１５は、窪み内にちょうど入る大きさになっている。インサート１
１０が窪み１０４内に挿入されているとき、背面１１７は、窪み１０４の底面１
０６と接触している。更に、フランジ１１５は、底壁１０６及び側壁面部１０７
〜１０９に隣接してそれらと接触している。挿入位置において、プラットフォー
ム部は外側周辺端を有し、この外側周辺端は、側壁面の少なくとも一部から離れ
ており、それにより、プラットフォーム部１１６と側壁面との間に周辺溝１１８
が形成される。フランジ１１５は、窪み内でインサートの中心を合わせる。周辺
溝１１８はインサートのプラットフォーム部１１６を取り囲む。溝１１８は、図
２９の矢印ｗで示す幅を有する。幅ｗは、好ましくは約０．０４０インチである
。
【００３４】 第１の振動減衰材料１１２ａは、インサート１１０の周りの溝１１８内に配置
される。第１の振動減衰材料１１２ａは、溝１１８をほぼ充填し、クラブヘッド
打面１０２及びインサート打面１２１と軸方向にほぼ並ぶ前面１２０を有する。
第１の振動減衰材料の厚さは、図２２の矢印Ｄとして与えられる。この厚さは、
インサート全体で一様とすることもできるし、変化させることもできる。
【００３５】 図２１において、インサートの背面１１７は、５個のねじ付き孔１２２ａ〜１
２２ｅ（想像線で示す）を有する。孔１２０ａ〜１２０ｅはクラブヘッド１００
の開口１１４ａ〜１１４ｅと補完する形状である。５本の締結具１２４ａ〜１２
４ｅがインサートの孔１２０ａ〜１２０ｅ内に締め込まれる。締結具１２４ａ〜
１２４ｅはインサート１１０をクラブヘッドに結合する。パターのロフトの機械
切削中に、締結具は、インサートとクラブヘッドの結合を保持する助けとなる。
機械切削の後に、中央締結具１２４ｅがインサート孔１２２ｅから取り去られる
。中央締結具１２４ｅの目的は、機械切削中に、インサートとクラブヘッドの結
合を保持する助けとすることにある。
【００３６】 第２の振動減衰材料１１２ｂが、クラブヘッド１１０の開口１１４ａ〜１１４
ｆの少なくとも一つの中に配置される。より好ましくは、第２の振動減衰材料１
１２ｂは、開口１１４ａ〜１１４ｆのすべての中に配置される。
【００３７】 好ましい実施形態では、振動減衰材料１１２ａ及び１１２ｂは、変形可能な弾
性材料である。最も好ましい実施形態では、弾性材料はシリコン材料である。推
奨されるシリコン材料の例としては、ニューヨーク州ウォータフォード市のゼネ
ラルエレクトリック社(General Electric Company)からストック番号GE281とし
て市販されているものがある。
【００３８】 背面部内の第２の振動減衰材料１１２ｂに加えて打面上に第１の振動減衰材料
１１ａを用いることによって、図２に示す実施形態に比べて、より顕著な振動減
衰が得られる。振動減衰材料１１２ａ及び１１２ｂが、インサート上の、より広
い面積を占めるからである。
【００３９】 図２１において、他の実施形態として、インサートの背面１１７は、異なる量
の振動減衰材料を収容するように変更してもよい。例えば、図８〜９に関して述
べたように、一つの好ましい実施形態では、背面がインサートキャビティ７２を
有していてもよい。他の実施形態として、図１０〜１３に関して説明したように
、インサート背面が連続的な通路７４を有すことも可能である。更に、開口１１
４ａ〜１１４ｅの形状を変更することもできる。図７及び１０に示すように、開
口は端ぐりを有してもよい。図１４に示すように、開口は、打面の窪み内にまで
延びないように変更してもよい。
【００４０】 図２３において、インサート１１０'は、フランジ１１５'を有し、インサート
背面１１７'と窪みの底面１０６'の間にギャップ１３０が形成されるような寸法
とする。ギャップ１３０及び開口１１４ｅ'は第２の振動減衰材料１１２ｂ'で充
填する。クラブヘッド１００'は溝１１８'を有し、そのスペース１１８'内に第
１の振動減衰材料１１２ａ'が配置される。他の実施形態では、ギャップ１３０
を、開口１１４ｅ'に使用したものと異なる振動減衰材料で充填することも可能
である。例えば、気泡ゴム又はその他の弾性材料をギャップに使用することがで
きる。
【００４１】 図２４において、インサート１１０''は、図２０〜２２に示すものと同様のフ
ランジ１１５''を有する。ただし、フランジ１１５''では、周方向に間隔をおい
て複数のノッチ１３２が形成されている。図２５で、インサート１１０''がクラ
ブヘッド１００''内に配置されたときに、ギャップ１３０が形成される。ノッチ
１３２は、溝１１８'とギャップ１３０の間に通路を形成する。ノッチ１３２に
よって、ギャップからの第２の振動減衰材料１１２ｂ'が、溝内の第１の振動減
衰材料１１２ａ'に連通し、その結果、振動減衰材料が、打面から背面部まで連
続する。ノッチの大きさ及び形状は変更可能である 図２６において、インサート１１０'''は、間隔をおいた複数の第１の部分即
ち突起１３４を有し、それらの間にスペース１１８'''が形成される。突起１３
４は、プラットフォーム部１１６'''から半径方向外側に向かって延びている。
突起１３４は前面１３６と同一面にない。インサートがクラブヘッドの窪み内に
挿入されたとき、突起は、側壁面の一部、より具体的には傾斜側壁面部１０９（
図２１に最もよく表されている）と接触する。突起１３４によって、インサート
が窪み内で中心に配置される。インサートが窪み内に正確に配置されるためには
、十分に多数の突起を設けるべきである。好ましくは４個である。
【００４２】 クラブヘッド内にインサートが配置されたとき、ギャップ１３０（図２３参照
）が形成される。プラットフォーム部１１６'''は、打面内に周辺溝を形成する
。第１の振動減衰材料は周辺溝内に配置される。突起１３４の間のスペース１３
８は通路であって、これにより、ギャップ１３０からの第２の振動減衰材料と、
溝内の第１の振動減衰材料とが連通して、これらが連続となる。突起１３４の大
きさ及び形状は変更可能である。
【００４３】 図２４及び２６に示すインサートを、図２２に示すようにギャップ無しで使用
することも可能である。これにより、窪み内の振動減衰材料の量を変えることが
でき、それによって、種々の減衰レベルを提供することができる。
【００４４】 クラブヘッド内の振動減衰材料の量は、種々の方法で変えることができる。例
えば、開口の数や、振動減衰材料で充填する開口の数を変えることができる。更
に、周辺溝の形状は、幅ｗ（図２０参照）を変更することによって、深さＤ（図
２３参照）を変更することによって、フランジ即ち突起の形状を変更することに
よって、又は、ギャップの大きさを変更することによって、変えることができる
。振動減衰材料の量を変えることが、クラブの感覚に影響を与え、それによって
、特定のプレイヤー又は特定のグループのプレイヤーのニーズ、好み及び／又は
動作に応じて、そのプレイヤーに合わせて、クラブヘッドを調製できるようにな
る。或るプレイヤー（例えばツアープレイヤー）が、より多くの金属同士の接触
を好むならば、振動減衰材料の量を減らすことができる。例えば、或るグループ
の婦人、老人或いは年少者達が、より少ない金属同士の接触を好むならば、振動
減衰材料の量を増やすことができる。このようにして、本発明のクラブヘッドは
、一人或いは或るグループのプレイヤーを満足させるように、製造者がクラブヘ
ッドに変更を加えることができる。これは好ましいことである。
【００４５】 図６及び１６において、インサート１１０、１１０'、１００''及び１１０'''
に、据付け後に打面２２に隣接するインサートのフェースから延びるフランジ６
８又は６８'のような第２のフランジを形成することもできる。この第２のフラ
ンジは、窪み４４及び４４'よりも大きいので、インサートが設置されたときに
、第２のフランジが打面２２に隣接する。上述のように形成されたスペース内に
振動減衰材料を挿入する前に、第２のフランジは、機械的切削によって取り去ら
れる。
【００４６】 本発明によれば、図２６ａ及び２７において、ゴルフクラブ２１０は、シャフ
ト２１２（図では一部分だけを示す）と、これに取り付けられたクラブヘッド２
１４を有する。図２６ａにはパタータイプのクラブヘッドを示す。クラブヘッド
２１４は、シャフト２１２を受容するホーゼル２１６を有し、クラブヘッド１４
のホーゼル側端部にヒール２１８を有し、ヒール１８の反対側にトウ２２０を有
する。クラブヘッド２１４は更に、ソール部２２６と、反対側のトップ部２２８
とを有する。ヒール２１８とトウ２２０との間には打面２２２が延びていて、こ
の打面２２２は、ゴルフクラブ２１０とゴルフボール（図示せず）の間のインパ
クトのときにゴルフボールと接触する面である。打面２２２は、「スイートスポ
ット」即ちトウからヒール方向の重心を有し、これはインサート２２４で覆われ
ている。インサート２２４は、クラブヘッドの他の部分とは異なる材料からでき
ている。好ましい実施形態では、インサートはテルル銅合金からできている。こ
の合金は比較的柔らかい合金であって、クラブのタッチと感覚が改善される。好
ましい実施形態では、テルル銅合金は、最小で９９．４％の銅と、最大で０．０
０４〜０．０１２ｐｐｍのリンと、最大で０．４〜０．７ｐｐｍのテルルを有し
、約８０ＨＢの硬さを有する。後述のように、振動減衰材料２４６がインサート
を取り囲んでいる。
【００４７】 図２８において、打面２２２は窪み２３０を形成し、この窪み２３０は、底面
２３２と、この底面２３２を取り囲む側壁面２３４とを有する。側壁面３４は、
複数の部分２３６〜２４０を有する。水平側壁部２３６の対は、互いにほぼ平行
であって、一般的に水平である。鉛直側壁部２３８の対は、互いにほぼ平行であ
って、一般的に鉛直である。４個のコーナ側壁部２４０は、水平側壁部と鉛直側
壁部との間にあってそれらと隣接して延び、傾斜面を形成している。
【００４８】 図２７に示すように、クラブヘッド２１４は、基本的に平坦な背面部２４２を
有し、背面部２４２は、部分的にヒール２１８とトウ２２０の間に、且つ、部分
的にトップ部２２８とソール部２２６の間に延びている。背面部２４２は、複数
の開口２４４を有し、開口２４４は、好ましくは互いに等間隔に配置されている
。開口も、背面部２４２の輪郭に沿っており、打面２２２（図２６ａ参照）にほ
ぼ垂直である。
【００４９】 図２８において、開口２４４は、背面２４２からインサート２２４に向かって
延びている。好ましくは６個以上の開口を使用し、更に好ましくは２１個以上の
開口があり、最も好ましくは３２個の開口がある。弾性材料等の変形可能な振動
減衰材料２４６が、各開口２４４内に配置されている。後述の好ましい実施形態
では、前記弾性材料は、ニューヨーク州ウォータフォード市のゼネラルエレクト
リック社(General Electric Company)から入手可能なストック番号GE281という
シリコーン材料である。
【００５０】 図２８において、一体的に形成されたインサート２２４は、第１の部分即ち複
数の突起２４８と、第２の部分即ちプラットフォーム部２５０とを有する。突起
２４８は、プラットフォーム部２５０から離れた位置でプラットフォーム部２５
０から半径方向外側に向かって延びている。複数の突起２４８の間には複数のス
ペース２５１が形成されている。インサート２２４は更に、背面２５２を有する
。各突起２４８は、プラットフォーム部２５０の前面２５５から離れた位置に前
面２５３を有する。突起２４８は、窪み２３０内に適合する大きさになっている
。インサート２２４が窪み２３０内に挿入されたとき、背面２５２は、窪み２３
０の底面２３２と接触している。
【００５１】 更に、突起２４８は、底面２３２及び側壁面部２３６〜２４０と隣接してこれ
らと接触するように配置される。設置状態で、プラットフォーム部２５０は外側
周辺端を有し、その外側周辺端は側壁面の少なくとも一部から離れた位置にあっ
て、プラットフォーム部５０と側壁面２３６〜２４０の間に、周辺溝２５４（図
２８〜３０に示す）を形成する。突起２４８によって、インサートが窪み内の中
心に置かれる。周辺溝２５４は、インサートのプラットフォーム部２５０を取り
囲む。溝は、図２６ａの矢印ｗで示す幅を有する。
【００５２】 図２７〜２９において、開口２４４ａ〜２４４ｅは締結具２５８ａ〜２５８ｅ
を受容する。最も外側の開口２４４ａ〜２４４ｄは、補完する端ぐり孔を有する
。開口２４４ｅは中央締結具２４４ｅを受容する中央開口である。インサート背
面２５２は、５個のねじ付き孔２６０ａ〜２６０ｅ（想像線で示す）を有し、ね
じ付き孔２６０ａ〜２６０ｅは、クラブヘッド２１０の開口２４４ａ〜２４４ｅ
と補完する形状である。５本の締結具２５８ａ〜２５８ｅはインサートの孔２６
０ａ〜２６０ｅ内に締め込まれる。締結具２５８ａ〜２５８ｅはインサート２２
４をクラブヘッドに結合する。前述のように、締結具は、機械切削中に使用され
る。
【００５３】 図２９において、開口の一番上の列を２４４ｆとする。インサート２４４が窪
み２３０内に置かれたとき、突起２４８の間の、開口即ちスペース２５１は、そ
れが、開口の一番上の列２４４ｆと部分的に並ぶように配置される。その結果、
図２９Ａに最もよく示すように、クラブヘッド内に振動減衰材料が配置される前
に、クラブヘッドの前面から、溝２５４内に、開口の一番上の列２４４ｆの一部
が見えている。開口のその部分（想像線で示す）は、インサートのプラットフォ
ーム部２５０で覆われる。
【００５４】 図２９、２９ａ及び３０に示すように、振動減衰材料が溝２５４及び開口２４
４内に配置されたとき、スペース２５１が通路を提供して、これにより、溝２５
４内の弾性材料が、開口２４４内の弾性材料と流体的に連通する。このようにし
て、振動減衰材料が、打面２２２から背面部２４２まで連続する。
【００５５】 図２８及び３０において、やはりインサート２２４が窪み２３０内にあるとき
、突起２４８の前面２５３は、打面２２２から離れた位置にあり、プラットフォ
ーム部２５０の前面２５５が打面２２２の一部をなす。その結果、インサート内
の通路は、打面２２２から離れた位置にある。
【００５６】 この実施形態では、開口の一番上の列は、突起の間のスペースと並ぶ位置にあ
る。他の実施形態では、インサートは、例えば、開口の一番上及び一番下の列が
、突起の間の関連するスペースと部分的又は全面的に並ぶ位置にある。
【００５７】 インサートとクラブヘッドの間の接触は、インサートと窪み面の間の金属同士
の接触を生じさせる。開口２４４の大きさと、開口の中にある弾性材料２４６の
量と、溝とスペースの組合せとによって、インサート２２４と窪み面の間の金属
同士の接触の量を減らすことになる。従って、パターの「タッチと感覚」は、金
属同士の接触の量を変えることによって、インサートの周りに配置される弾性材
料の量を比例的に変えることによって、変更することができる。
【００５８】 図３１において、インサート３２４は、第１の部分即ちフランジ３４８を有す
るように変更されている。フランジ１４８は、プラットフォーム部３５０から半
径方向外側に向かって延びている。フランジは、図３２に示すクラブヘッド３１
０の窪み３３０内に適合する大きさになっている。このクラブヘッドは、前述の
クラブヘッドと同様のものである。インサート３２４は、前述のように、クラブ
ヘッド内に締め込まれる。
【００５９】 図３１において、フランジ３４８には、上部のノッチ即ち通路３５１ａと、下
部のノッチ即ち通路３５１ｂが形成されている。図３２において、ノッチ３５１
ａ及び３５１ｂは、インサート３２４が窪み３０内に配置されたときに、開口の
一番上及び一番下の列の中の中央の２個の開口３４４ｆが、ノッチ３５１ａ及び
３５１ｂと完全に重なる(aligned)ような大きさになっている。 図３３に示す
ように、ノッチ３５１ａ及び３５１ｂを孔３４４ｆと完全に重ねることによって
、溝３５４内の振動減衰材料は、開口内の振動減衰材料と流体的に連通し、振動
減衰材料は、打面３２２から背面部３４２まで連続になる。
【００６０】 この実施形態では、開口３５１ａ及び３５１ｂを形成するインサートの部分は
、窪みの底面３３２と接触しない。インサート３２４の背面３５２の残りの部分
は、窪みの底部と接触している。インサートと窪み面の間の金属同士の接触は、
振動減衰材料を使用することによって減少する。
【００６１】 他の実施形態では、ノッチが、クラブヘッド内の種々の開口と部分的に重なり
合うような構成としてもよい。更に、必要な通路を確保しつつ、ノッチの形状、
位置及び数を変えることも可能である。
【００６２】 図３１Ａにおいて、インサート３２４'は図３１に示すインサート３２４と類
似しており、類似の部分には同じ符号にプライム（'）を付して表す。インサー
ト３２４'は、フランジ３４８'を有するように変更されている。フランジ３４８
'は、プラットフォーム部３５０'から半径方向外側に向かって延びている。フラ
ンジは、図３２Ａに示すように、クラブヘッド１０の窪み３３０内に適合するよ
うな大きさになっている。このクラブヘッドは前述のクラブヘッドと同様のもの
である。インサート３２４'は、前述のものと同様に、クラブヘッド内に締め込
まれる。
【００６３】 図３１Ａにおいて、フランジ３４８'には、各１対の上部及び下部のノッチ即
ち通路３５１ａ'及び３５１ｂ'が形成されている。図３２Ａにおいて、ノッチ３
５１ａ'及び３５１ｂ'は、インサート３２４'が窪み３３０内に置かれたときに
、トウ側の１対の開口３４４ｆ'とヒール側の１対の開口３４４ｆ'とがそれぞれ
のノッチ３５１ａ'及び３５１ｂ'と完全に並ぶような大きさになっている。この
実施形態によれば、インサート３２４'が、窪みの底部と、スイートスポットの
上で金属同士の接触をし、トウからヒールに向かってより多くの振動減衰が実現
される。従って、中央を外れたヒットにはより多くの減衰が与えられる。
【００６４】 図３４Ａで、インサート４２４は変更されて、第１の部分即ちフランジ４４８
を有する。フランジ４４８は、プラットフォーム部４５０から半径方向外側に向
かって延びている。フランジは、図３４に示すクラブヘッド３１０の窪み４３０
の中に適合する大きさである。フランジ４４８には、各１対の上部開口４５１ａ
と下部開口４５１ｂが形成されている。
【００６５】 図３５及び３６において、インサート４２４の背面４５２は更に、複数のキャ
ビティ４５２を有する。キャビティ４５２は、開口４４４と補完的に(complemen
tary)並べられている。一部の開口４４４は、インサート４２４をクラブヘッド
に固定するために、前述のように締結具を受け入れる。
【００６６】 図３５及び３６において、４個のキャビティ４５２ａが形成されていて、それ
らは、端ぐり部４５４と直径縮小部４５６とを有している。端ぐり部４５４は、
インサート背面４５２から直径縮小部４５６まで延びている。端ぐり部４５４は
、開口４５１ａ及び４５１ｂと、開口４５１ａ及び４５１ｂの間に延びる切取り
部４５８と、キャビティ４５６の縮小部を形成するように構成されている。開口
４５１ａを形成するキャビティと端ぐりは、開口４５１ａが、フランジの周辺に
延びるノッチになるように配置される。開口４５１ｂを形成するキャビティと端
ぐりは、開口４５１ｂが、フランジの周辺から離れた位置でフランジを通って延
びるように配置される。
【００６７】 図３４、３４ａ及び３５において、インサート４２４が窪み４３０内に置かれ
たとき、キャビティ４５２ａは開口４４４と重なる位置にある。図３６に示すよ
うに、溝４５４から開口４４４に通じる通路が、各開口４５１ａ及び４５１ｂと
これらに関連する端ぐり４５４とによって形成されている。溝４５４、開口４５
１ａ及び４５１ｂ、キャビティ４５２ａ及び開口４４４内に振動減衰材料４４６
が配置される。開口４４４内の振動減衰材料４４６と振動減衰材料４４６は、打
面４２２から背面部４４２まで連続している。
【００６８】 この実施形態では、端ぐりとキャビティを形成するインサートの部分は窪みの
底面４３２から離れている。インサート４２４の残りの部分は、窪みの底面と金
属同士の接触状態にある。インサートキャビティ４５２及び４５２ａによって、
図２８及び３１に開示された実施形態に比べて、より顕著な振動減衰特性が得ら
れる。インサート２２４及び３２４に比べてインサート４２４では、金属同士の
接触の量が減るからである。これは、キャビティによって、インサート４２４の
背面４５２内に延びる弾性材料４４６による。従って、弾性材料は、インサート
４２４の背面の、より大きな面積を占める。
【００６９】 他の実施形態では、切取り部が異なる形状になるように、インサートの背面を
変更することもできる。更に、必要な通路を確保しながら、開口とキャビティの
位置や数を変更することもできる。
【００７０】 図３７において、インサート５２４は、図３４〜３６に示すインサート４２４
と類似していて、図３４に示すクラブヘッドに使用するものである。インサート
４２４と類似するインサート５２４の各部分の符号の初めの桁には、「４」の代
わりに「５」を用いている。インサート５２４の背面５５２は更に、連続した通
路５６０即ちマトリクスを有する。通路５６０は、インサートキャビティ５５２
及び５５２ａのそれぞれを結合する。通路は、インサート背面のランディング(l
andings)即ち領域５５８が通路の各部分の間に残るように、従来技術を用いて形
成される。この実施形態で、通路５６０の深さはキャビティ５５２の深さと等し
くない。それにより、通路が形成された後に複数のキャビティ５５２が残る。
【００７１】 インサート４２５は、図３４Ａに示すものと同様であって、インサートはフラ
ンジとプラットフォーム部とを有する。端ぐり部５２４はフランジの開口５５１
ａ及び５５１ｂを形成する。このインサート５１４は、前述のように、クラブヘ
ッド内に締め込まれる。
【００７２】 図３４、３６及び３７において、インサート５２４がクラブヘッド内に置かれ
た後に、溝４５４から開口４４４に至る通路が、フランジ内の開口５５１及び端
ぐりを有する関連キャビティ５５２ａによって形成される。振動減衰材料４４６
が、溝４５４、フランジの開口５５１、キャビティ５５２及び開口４４４の中に
配置される。振動減衰材料４４６は、打面４２２から背面部４４２まで連続して
いる。
【００７３】 この実施形態では、端ぐり及びキャビティを形成するインサートの部分は、窪
みの底面から離れている。インサート５２４の残りの部分（即ち、ランディング
５５８及び、背面５５２の残りの領域）は窪みの底面と接触している。これは金
属同士の接触である。連続的な通路５６０によって、図３５に開示された実施形
態に比べて、より顕著な振動減衰性能が得られる。インサート４２４を使う場合
に比べて、インサート５２４を使うことにより、金属同士の接触の量が減るから
である。
【００７４】 他の実施形態として、キャビティが異なる形状を有するか、且つ／又は通路が
異なる配置のキャビティに結合するように、インサートの背面を修正することも
可能である。更に、必要な通路を確保しつつ、開口及びキャビティの位置や数を
変えることもできる。更に、異なる線や形状を背面通路によって形成するように
、キャビティを通じて通路を連続にすることもできる。
【００７５】 図３８において、インサート６２４は、図３４に示すクラブヘッドと同様のク
ラブヘッドと共に使用するものであって、図３１に示すのと同様のフランジ６４
８を有する。しかし、フランジ６４８には、周方向に間隔をおいた複数のノッチ
６５１が形成されている。しかし、インサート６２４の背面６５２は更に、互い
に離れた位置で、背面６５２から延びる複数の突起６６０（想像線で示す）を有
する。インサート６２４は、前述のように、クラブヘッド内に締め込まれる。
【００７６】 図３９及び４０において、インサート６３４が窪み６３０内に配置されたとき
、突起６６０の自由端６６２は、窪み６３０の底面６３２と接触している背面の
部分である。背面の残りの部分６６４は窪みの底部から離れていて、それらの間
にギャップ６６６が形成される。ギャップ６６６内の振動減衰材料６４６は開口
６４４内の振動減衰材料６４６と流体的に連通している。図４０において、ノッ
チ即ち開口６５１は、溝６５４とギャップ６６６及び開口６４４の間の通路を形
成する。振動減衰材料６４６は、打面６２２から背面部６４２まで連続である。
【００７７】 この実施形態では、突起６６０が、インサートと窪み６３０との間の金属同士
の接触を与える。インサート６２４を有するクラブヘッドは、突起を持たずイン
サートの背面と窪みの底部の間にギャップが形成された同様の構造のインサート
を有するクラブヘッドに比べて、タッチと感覚が異なる。ギャップ６６６は、図
２７〜３７に開示された実施形態に比べて、より顕著な振動減衰特性を示すかも
しれない。ギャップを使うことによって、金属同士の接触の量が減るからである
。
【００７８】 図４１において、インサート７２４は、図３４に示すのと同様のクラブヘッド
に使用するものである。インサート７２４は、図２８に示すインサート２２４と
類似している。しかし、各突起の背面部７２６が背面の残りの部分７２８から離
れるように、突起７４８の厚さが増している。従って、突起背面部７２６は、残
りの部分７２８から距離７３０だけ離れている。インサート７２４が図２６ａに
開示されたのと同様のクラブヘッド内に配置されたとき、部分複数の７２６が、
窪み２３０の底面２３２と接触する。背面の残りの部分７２８は窪みの底面から
離れているので、それらの間に、ギャップ６６６（図３９及び４０参照）と同様
な一つのギャップが形成される。ギャップ内の振動減衰材料６４６は、開口５４
４内の振動減衰材料と、流体的に連通している。図４０と同様に、複数の突起７
４８の間の複数のスペース７５１が、溝６５４とギャップ６６６と開口６４４の
間の通路を形成する。振動減衰材料６４６は、打面６２２から背面部６４２まで
連続している。
【００７９】 この実施形態では、突起７４８がインサートと窪み６３０の間の金属同士の接
触を与える。インサート７２４を有するクラブヘッドは、突起を持たずにインサ
ート背面と窪み底部の間にギャップを形成する前述の類似の構造のインサートを
有するクラブヘッドとは、異なるタッチと感覚を与える。
【００８０】 他の実施形態として、インサート６２４及び７２４の背面が、異なる大きさ、
位置及び形状のノッチを持つように変更することも可能である。更に、背面は、
前述のように、キャビティや端ぐり部や通路を持つことも可能である。
【００８１】 他の実施形態として、ゴルフクラブヘッドの種々の部分に２種類以上の異なる
振動減衰材料を充填することも可能である。例えば、気泡ゴム又は他の弾性材料
を使用することもできる。
【００８２】 製造過程において、弾性材料をクラブヘッド内に導入するために、インサート
と開口の構造に応じて、弾性材料が開口内に注入されるが、これは背面部から打
面に流れることができる。構造によっては、材料が背面部から打面まで連続する
ように、材料を溝と開口に注入することが必要かもしれない。余分なシリコーン
を取り除くために、背面部と打面全体をスクイージで擦り、各開口及び溝内にシ
リコーンを残す。
【００８３】 図２７〜４０に示すクラブヘッド内の振動減衰材料の量は、種々の方法で変え
ることができる。例えば、開口の数、或いは振動減衰材料で充填する開口の数を
変えることができる。更に、幅ｗ（図２６ａ参照）を変えることにより、厚さＤ
（図３０参照）を変えることにより、フランジ又は突起の形状を変えることによ
り、又は、ギャップの大きさを変えることにより、周辺溝の形状を変えることが
できる。
【００８４】 上述のように、振動減衰材料の量を変えることにより、クラブヘッドの感覚に
影響を与え、特定のプレイヤー又は特定のグループのプレイヤーのニーズ、好み
及び／又は動作に応じて、そのプレイヤーに合わせて、クラブヘッドを調製でき
るようになる。或るプレイヤー（例えばツアープレイヤー）が、より多くの金属
同士の接触を好むならば、振動減衰材料の量を減らすことができる。例えば、或
るグループの婦人、老人或いは年少者達が、より少ない金属同士の接触を好むな
らば、振動減衰材料の量を増やすことができる。このようにして、本発明のクラ
ブヘッドは、一人或いは或るグループのプレイヤーを満足させるように、製造者
がクラブヘッドに変更を加えることができる。これは好ましいことである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明のゴルフクラブヘッドの前面斜視図であって、インサートが打面上に配
置された状態を示す。
【図２】 本発明のゴルフクラブヘッドの背面図であって、複数の開口がクラブヘッドの
背面上に間隔をあけて配置された状態を示す。
【図３】 図２の３−３線矢視断面図であって、開口に弾性材料を充填した状態を示す。
【図４】 図２の４−４線矢視断面図であって、背面を貫通してインサートへ延びる締結
具を示す。
【図５】 本発明のゴルフクラブの展開した前面斜視図であって、組立て前のクラブヘッ
ドを示す。
【図６】 図３と類似の断面図であって、インサートがクラブヘッドの打面側に配置され
た、最終機械切削工程前の状態を示す。
【図７】 図３と類似の断面図であって、本発明のゴルフクラブヘッドの他の実施形態を
示す。
【図８】 図３と類似の断面図であって、本発明のゴルフクラブヘッドの他の実施形態を
示す。
【図９】 図８の実施形態の前面展開斜視図であって、組立て前のゴルフクラブヘッドを
示す。
【図１０】 図３と類似の断面図であって、本発明のゴルフクラブヘッドの他の実施形態を
示す。
【図１１】 図１０の実施形態の前面展開斜視図であって、組立て前のゴルフクラブヘッド
を示す。
【図１２】 図１１の１２−１２線から見た立面図であって、インサートの背面を示す。
【図１３】 図１０の１３−１３線から見た立面図であって、弾性材料および締結具を取り
去った状態のクラブヘッド背面を示す。
【図１４】 図３と類似の断面図であって、本発明のゴルフクラブヘッドの他の実施形態を
示す。
【図１５】 図３と類似の断面図であって、本発明のゴルフクラブヘッドの他の実施形態を
示す。
【図１６】 図６と類似の断面図であって、インサートクラブヘッドが打面側に配置された
、最終機械切削工程前の状態を示す。
【図１７】 本発明のゴルフクラブヘッドの他の実施形態の前面斜視図であって、アイアン
タイプのクラブの打面の上にインサートが配置された状態を示す。
【図１８】 図１７に示すゴルフクラブヘッドの背面図であって、複数の開口がクラブヘッ
ドの背面上に間隔をあけて配置された状態を示す。
【図１９】 図１８の１９−１９線矢視断面図であって、複数の開口が弾性材料で充填され
た状態を示す。
【図２０】 本発明のゴルフクラブヘッドの他の実施形態の前面斜視図であって、インサー
トが、打面上で周りに弾性材料を配して配置された状態を示す。
【図２１】 組立て前における、図２０ゴルフクラブヘッドの前面展開斜視図である。
【図２２】 図２０の２２−２２線矢視断面図であって、一つのスペースと複数の開口が弾
性材料で充填された状態を示す。
【図２３】 図２２に類似の断面図であって、インサートが、一つのギャップと、一つのス
ペースと、複数の開口を形成し、それらが弾性材料で充填されている状態を示す
。
【図２４】 図２０及び図２１に示すクラブヘッドで使用されるインサートの他の実施形態
の拡大斜視図である。
【図２５】 図２４の２５−２５線矢視断面図であって、図２４のインサートが組み立てら
れた状態を示す。
【図２６】 図２０及び図２１に示すクラブヘッドで使用されるインサートの他の実施形態
の拡大斜視図である。
【図２６ａ】 本発明のゴルフクラブヘッドの他の実施形態の前面斜視図であって、インサー
トが、打面上で周りに振動減衰材料を配して配置された状態を示す。
【図２７】 図２６ａのゴルフクラブヘッドの背面図であって、クラブヘッドの背面上に間
隔をあけて配置された複数の開口の中に振動減衰材料が入った状態を示す。
【図２８】 図２６ａに示すゴルフクラブヘッドの前面展開斜視図であって、クラブヘッド
が組み立てられていない状態で、図２６に示すインサートと共に示す。
【図２９】 図２８のクラブヘッドの正面図であって、組立て後であるが、内部に振動減衰
材料を注入する前の状態を示す。
【図２９Ａ】 図２９の円２９Ａ内のクラブヘッドの部分の拡大部分正面図である。
【図３０】 図２９の３０−３０線矢視断面図であって、ゴルフクラブヘッドに振動減衰材
料が入れられた状態を示す。
【図３１】 本発明のクラブヘッドに使用されるインサートの他の実施形態の前面拡大斜視
図である。
【図３２】 クラブヘッドの中に図３１のインサートを入れた状態の正面図であって、組立
て後で、振動減衰材料をその中に注入する前の状態を示す。
【図３１Ａ】 本発明のクラブヘッドに使用されるインサートの他の実施形態の前面拡大斜視
図である。
【図３２Ａ】 クラブヘッドの中に図３１Ａのインサートを入れた状態の正面図であって、組
立て後で、振動減衰材料をその中に注入する前の状態を示す。
【図３３】 図３２の３３−３３線矢視断面図であって、ゴルフクラブヘッドに振動減衰材
料が入れられた状態を示す。
【図３４】 インサートを取り去った状態のゴルフクラブの拡大正面図である。
【図３４Ａ】 図３４に示すクラブヘッドに使用されるインサートの他の実施形態の拡大正面
図である。
【図３５】 図３４Ａに示すインサートの拡大背面図である。
【図３６】 図３４Ａの３６−３６線矢視断面図であって、ゴルフクラブヘッドに図３４〜
３５のインサートと振動減衰材料を入れた状態を示す。
【図３７】 図３４に示すクラブヘッドに使用されるインサートの他の実施形態の拡大背面
図である。
【図３８】 図２６ａ及び２７〜２９に示すクラブヘッドで使用されるインサートの他の実
施形態の拡大斜視図である。
【図３９】 図３８の３９−３９線矢視断面図であって、図３８のインサートがクラブヘッ
ド内に組み込まれ、その中に振動減衰材料が入れられた状態を示す。
【図４０】 図３８の４０−４０線矢視断面図であって、図３８のインサートがクラブヘッ
ド内に組み込まれ、その中に振動減衰材料が入れられた状態を示す。
【図４１】 図２６ａ及び２７〜２９に示すクラブヘッドで使用されるインサートの他の実
施形態の前面拡大斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＣＡ，Ｇ Ｂ，ＪＰ，ＮＺ (72)発明者 スリヴニク オーガスト エル アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92083 ヴィスタ マタガル ドライヴ 671 Ｆターム(参考） 2C002 AA03 AA04 CH01 LL01 SS01 SS02

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 トウと、トウの反対側のヒールと、ソール部と、ソール部の
    反対側のトップ部と、前方を向いて露出した打面と、打面の反対側を向いて露出
    した背面部とを有するゴルフクラブヘッドにおいて、 ａ）前記打面内に形成された窪みであって、前記背面から離れた底面と、その
    底面と前記打面との間に延びる側壁面とを有する、窪みと、 ｂ）前記窪み内に配置されたインサートであって、周辺溝を形成するように、
    前記側壁面から離れた周辺端部を有するインサートと、 ｃ）前記周辺溝内に配置された第１の振動減衰材料と、 を有するゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項２】 前記インサートは、第１の部分と第２の部分とを更に有し、
    前記第１の部分は前記第２の部分から半径方向外側に向かって延びており、前記
    第１の部分は、前記側壁面の一部と接触しており、前記第２の部分が前記周辺端
    部を含んでいること、を特徴とする請求項１のゴルフクラブヘッド。
  3. 【請求項３】 前記第１の部分が、互いに間隔をおいた複数の突起を含むこ
    と、を特徴とする請求項２のゴルフクラブヘッド。
  4. 【請求項４】 前記第１の部分がフランジであること、を特徴とする請求項
    ２のゴルフクラブヘッド。
  5. 【請求項５】 前記フランジが少なくとも一つのノッチを形成すること、を
    特徴とする請求項４のゴルフクラブヘッド。
  6. 【請求項６】 前記背面部から前記窪みに向かって延びる複数の開口と、そ
    れら開口のうちの少なくとも一つの中に配置された第２の振動減衰材料と、を更
    に有すること、を特徴とする請求項１のゴルフクラブヘッド。
  7. 【請求項７】 前記第１の振動減衰材料が、前記第２の振動減衰材料と連通
    していること、を特徴とする請求項６のゴルフクラブヘッド。
  8. 【請求項８】 前記第１の振動減衰材料と前記第２の振動減衰材料とが同じ
    であること、を特徴とする請求項６のゴルフクラブヘッド。
  9. 【請求項９】 前記第１及び第２の振動減衰材料が弾性材料であること、を
    特徴とする請求項８のゴルフクラブヘッド。
  10. 【請求項１０】 前記弾性材料がシリコーンであること、を特徴とする請求
    項９のゴルフクラブヘッド。
  11. 【請求項１１】 前記インサートは背面を更に有し、その背面は、前記窪み
    の前記底面から離れていてギャップを形成すること、を特徴とする請求項６のゴ
    ルフクラブヘッド。
  12. 【請求項１２】 前記ギャップ内に第３の振動減衰材料を更に有すること、
    を特徴とする請求項１１のゴルフクラブヘッド。
  13. 【請求項１３】 前記第３の振動減衰材料が前記第２の振動減衰材料と同じ
    であること、を特徴とする請求項１２のゴルフクラブヘッド。
  14. 【請求項１４】 前記第１の振動減衰材料と前記第２の振動減衰材料とが同
    じであること、を特徴とする請求項１２のゴルフクラブヘッド。
  15. 【請求項１５】 前記第２の振動減衰材料が前記開口のすべての中に配置さ
    れていること、を特徴とする請求項６のゴルフクラブヘッド。
  16. 【請求項１６】 前記インサートがテルル銅合金から形成されていること、
    を特徴とする請求項１のゴルフクラブヘッド。
  17. 【請求項１７】 前記インサートと前記背面部分とを結合するために、前記
    開口の内の少なくとも一つを通して延びる締結手段を更に有すること、を特徴と
    する請求項６のゴルフクラブヘッド。
  18. 【請求項１８】 前記インサートの前記背面が、前記複数の開口と補完する
    ように(complimentary)並んだ(aligned)複数のキャビティを更に有すること、を
    特徴とする請求項６のゴルフクラブヘッド。
  19. 【請求項１９】 トウと、トウの反対側のヒールと、ソール部と、ソール部
    の反対側のトップ部と、前方を向いて露出した打面と、打面の反対側を向いて露
    出した背面部とを有するゴルフクラブヘッドにおいて、 ａ）前記打面内に配置された金属製のインサートであって、前記打面と同一面
    上の露出した前面と、前記クラブヘッドと係合する背面とを有するインサートと
    、 ｂ）前記背面部内に延びる複数の開口と、 ｃ）前記開口の少なくとも一つの中に配置された振動減衰手段と、 を有し、 ｄ）前記インサートと振動減衰手段が異なる材料からできていること、 を特徴とするゴルフクラブヘッド。
  20. 【請求項２０】 トウと、トウの反対側のヒールと、ソール部と、ソール部
    の反対側のトップ部と、前方を向いて露出した打面と、打面の反対側を向いて露
    出した背面部とを有するゴルフクラブヘッドにおいて、 ａ）前記打面内に形成された窪みと、 ｂ）前記窪み内に配置されたインサートと、 ｃ）前記打面から前記背面部にまで連続的に延びる振動減衰手段と、 を有すること、を特徴とするゴルフクラブヘッド。
  21. 【請求項２１】 トウと、トウの反対側のヒールと、ソール部と、ソール部
    の反対側のトップ部と、前方を向いて露出した打面と、打面の反対側を向いて露
    出した背面部とを有するゴルフクラブヘッドにおいて、 ａ）前記打面内に形成された窪みであって、前記背面部から離れた位置にある
    底面を有する窪みと、 ｂ）前記窪み内に配置されたインサートであって、第１の部分と第２の部分と
    背面とを有し、前記第１の部分は、前記打面から離れた位置にある前面と、前記
    インサートの前記上面から前記背面に延びる第１の通路とを有し、前記第２の部
    分は前記打面の一部を形成する、そのインサートと、 ｃ）前記通路に配置された振動減衰材料と、 を有すること、を特徴とするゴルフクラブヘッド。
  22. 【請求項２２】 前記窪みが、前記底面と前記打面との間に延びる側壁を更
    に有し、前記第２の部分が、前記打面上に周辺溝を形成するように、前記側壁面
    から離れた位置にある周辺端を有し、前記振動減衰材料が前記溝内に配置されて
    いること、を特徴とする請求項２１のゴルフクラブヘッド。
  23. 【請求項２３】 前記背面部から前記底面に延びる第１の開口を更に有し、
    前記振動減衰材料が前記第１の開口に配置され、前記振動減衰材料が、前記溝、
    前記第１の通路及び前記第１の開口を通じて、前記打面から前記背面部まで連続
    していること、を特徴とする請求項２２のゴルフクラブヘッド。
  24. 【請求項２４】 前記第１の通路が、前記第１の開口と並んでいない(unali
    gned)第２の開口を有すること、を特徴とする請求項２３のゴルフクラブヘッド
    。
  25. 【請求項２５】 前記第１の通路が、前記第１の開口と少なくとも部分的に
    並んでいる第２の開口を有すること、を特徴とする請求項２３のゴルフクラブヘ
    ッド。
  26. 【請求項２６】 前記第１の通路が、前記第１の開口と完全に並んでいる第
    ２の開口を有すること、を特徴とする請求項２３のゴルフクラブヘッド。
  27. 【請求項２７】 前記ゴルフクラブヘッドは前記底面に接触する背面を更に
    有し、前記通路は、前記第２の開口から前記第１の開口に延びる前記背面内の切
    取り部(cutout)を更に有すること、を特徴とする請求項２３のゴルフクラブヘッ
    ド。
  28. 【請求項２８】 前記インサートの前記背面が、前記第１の開口と補完的に
    並べられるキャビティを有し、前記切取り部が前記第２の開口から前記キャビテ
    ィに延び、前記振動減衰材料が前記インサートキャビティ内にまで延びているこ
    と、を特徴とする請求項２７のゴルフクラブヘッド。
  29. 【請求項２９】 前記第１の部分は、前記第２の部分から半径方向外側に向
    けて延びており、前記第１の部分は、前記側壁面の一部と接触していること、を
    特徴とする請求項２１のゴルフクラブヘッド。
  30. 【請求項３０】 前記ゴルフクラブヘッドは、前記背面部から前記底面に延
    びている第１の複数の開口と、前記溝と前記第１の複数の開口の一群との間を流
    体的に連通するための第１の通路と、前記溝、前記第１の複数の開口及び前記第
    １の通路の中に配置された前記振動減衰材料と、を更に有し、前記振動減衰材料
    は前記打面から前記背面部まで連続していること、を特徴とする請求項２１のゴ
    ルフクラブヘッド。
  31. 【請求項３１】 前記通路が、前記複数の開口と並んでいない複数の第２の
    開口を有すること、を特徴とする請求項３０のゴルフクラブヘッド。
  32. 【請求項３２】 前記背面は前記底面と接触しており、前記通路は、前記第
    ２の複数の開口から前記第１の複数の開口に延びている前記背面の切取り部を更
    に有すること、を特徴とする請求項３１のゴルフクラブヘッド。
  33. 【請求項３３】 前記インサートの前記背面は、前記第１の複数の開口と補
    完的に並んでいる複数のキャビティを更に有し、前記切取り部は、前記第２の複
    数の開口から前記キャビティの一群に延びており、前記振動減衰材料が前記イン
    サートキャビティ内に延びていること、を特徴とする請求項３１のゴルフクラブ
    ヘッド。
  34. 【請求項３４】 前記一群のキャビティのそれぞれが、前記切取り部を形成
    する端ぐり部を有すること、を特徴とする請求項３３のゴルフクラブヘッド。
  35. 【請求項３５】 前記インサート背面は、 ａ）前記インサートキャビティのそれぞれと結合された連続した第２の通路と
    、 ｂ）前記連続した第２の通路を貫通して延びている前記振動減衰材料と、 を更に有すること、を特徴とする請求項３３のゴルフクラブヘッド。
  36. 【請求項３６】 前記第１の部分は、前記第２の部分の周りに延びる周辺の
    フランジであって、前記第２の複数の開口のそれぞれが、前記フランジ前面から
    前記背面に延びていること、を特徴とする請求項３４のゴルフクラブヘッド。
  37. 【請求項３７】 前記第２の複数の開口は、前記インサートキャビティの前
    記端ぐり部によって形成されていること、を特徴とする請求項３６のゴルフクラ
    ブヘッド。
  38. 【請求項３８】 前記インサート背面は、 ａ）前記インサートキャビティのそれぞれと結合された連続的な通路と、 ｂ）前記連続的な通路の中を貫通して延びる前記振動減衰材料と、 を更に有すること、を特徴とする請求項３７のゴルフクラブヘッド。
  39. 【請求項３９】 トウと、トウの反対側のヒールと、ソール部と、ソール部
    の反対側のトップ部と、前方を向いて露出した打面と、打面の反対側を向いて露
    出した背面部とを有するゴルフクラブヘッドにおいて、 ａ）前記打面内に形成された窪みであって、前記背面から離れた底面を有する
    窪みと、 ｂ）前記窪み内に配置されたインサートであって、そのインサートは前記窪み
    の前記底面から離れた位置にある前記背面の第１の部分を有し、前記第１の部分
    と前記窪みの底面との間にギャップを形成するものであり、前記窪みの底面と接
    触する前記背面の第２の部分を更に有する、そのインサートと、 ｃ）前記ギャップ内に配置された振動減衰材料と、 を有するゴルフクラブヘッド。
  40. 【請求項４０】 前記窪みは、前記底面と前記打面との間に延びる側壁面を
    更に有し、前記第２の部分は、前記打面上に周辺溝を形成するように、前記側壁
    面から離れた周辺端を有しており、前記振動減衰材料が前記溝内に配置されてい
    ること、を特徴とする請求項３９のゴルフクラブヘッド。
  41. 【請求項４１】 前記ゴルフクラブヘッドは、前記背面部から前記底面に延
    びる第１の開口を更に有し、前記振動減衰材料が前記第１の開口内に配置されて
    おり、前記振動減衰材料が、前記打面から前記背面部まで連続していること、を
    特徴とする請求項４０のゴルフクラブヘッド。
  42. 【請求項４２】 前記インサートは半径方向に延びた複数の周辺突起を更に
    有し、前記突起は前記背面の第２の部分を有すること、を特徴とする請求項３９
    のゴルフクラブヘッド。
  43. 【請求項４３】 前記インサートは、前記背面の前記第１の部分から延びる
    少なくとも一つの突起を更に有し、前記突起は、前記自由端に前記背面の前記第
    ２の部分を有すること、を特徴とする請求項３９のゴルフクラブヘッド。
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