JP2002532550A - がん治療のためのファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤およびイリノテカンもしくはカンプトテカンの組み合わせ物。 - Google Patents

がん治療のためのファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤およびイリノテカンもしくはカンプトテカンの組み合わせ物。

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JP2002532550A JP2000589187A JP2000589187A JP2002532550A JP 2002532550 A JP2002532550 A JP 2002532550A JP 2000589187 A JP2000589187 A JP 2000589187A JP 2000589187 A JP2000589187 A JP 2000589187A JP 2002532550 A JP2002532550 A JP 2002532550A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤および少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する組み合わせ物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤化合物お
よび少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する組み合わせ物に関する
。 タンパク質ファルネシルトランスフェラーゼは、ある数のタンパク質、特に、
rasがん遺伝子を発現するp21Rasタンパク質のCAAXテトラペプチド
配列の末端システイン残基に対して、ファルネシルピロリン酸(FPP)からの
ファルネシル基の転移を触媒する酵素である。 rasがん遺伝子(H−,N−もしくはK−ras)は、細胞伝達(comm
unication)の経路および細胞分割の過程において重要な役割を演じる
ことが知られている。rasがん遺伝子の突然変異もしくはその過剰発現は、し
ばしば、ヒトのがんに関係している:変異p21Rasタンパク質は、多数のヒ
トのがん、特に、結腸のがんの50%および膵臓のがんの90%以上において見
いだされる(Kohl et al.,Science,260,1834−1
837,1993)。ファルネシルトランスフェラーゼと、続くp21Rasタ
ンパク質のファルネシル化の阻害は、細胞増殖を誘導し、そして正常細胞をがん
性細胞に転換させる変異p21Rasタンパク質の能力を阻止する。
【0002】 他方では、変異もしくは過剰発現rasを発現しないが、がん遺伝子の変異を
有するか、または正常rasのように、伝達経路がタンパク質のファルネシル化
を使用するがんタンパク質の過剰発現を有する腫瘍細胞系において、ファルネシ
ルトランスフェラーゼの阻害剤が同様に作用することが、例証されている(Na
gasu et al.,Cancer Research 55,5310−
5314,1995;Sepp−Lorenzino et al.,Canc
er Research 55,5302−5309,1995)。
【0003】 ファルネシルトランスフェラーゼタンパク質の阻害剤は、細胞増殖の阻害剤で
あり、その結果として抗腫瘍および抗白血病薬剤である。
【0004】 特に、国際出願WO98/2930において記述され、そして引用によって本
明細書に組み入れられる化合物は、非常に特別の興味があるファルネシルトラン
スフェラーゼの阻害剤である。
【0005】 トポイソメラーゼは、複製、転写および組み換えの過程において、DNAのト
ポロジーを制御する酵素である。トポイソメラーゼ2つの大きな種類が知られて
いる:トポイソメラーゼI型、DNAの一本鎖の開裂/結合(opening/
closing)を触媒する単量体酵素;トポイソメラーゼII型、DNAの二
本鎖においてこれらの反応を触媒する多量体酵素。トポイソメラーゼIII型も
、同じく知られている。
【0006】 トポイソメラーゼ阻害剤は、DNA鎖に結合された酵素によって形成される切
断複合体の安定化に作用する。これは、細胞アポトーシス・プログラムの引き金
になるDNAの不可逆的切断の生成をもたらす。
【0007】 トポイソメラーゼI阻害剤の中では、特に、カンプトテシン(camptot
hecin)およびその誘導体;特にトポテカン(topotecan)および
イリノテカン(irinotecan)(CPT−II)を挙げることができる
。トポイソメラーゼII阻害剤の中では、エピポドフィロトキシン(epipo
dophyllotoxin)誘導体、例えばエトポシド(etoposide
)およびアントラサイクリン類を挙げることができる。
【0008】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤化合物の効能は、それらが、抗がん療
法において治療的に有用である少なくとも1種の物質と組み合わせて投与される
場合に、改善できることが、ここに見いだされ、そしてこれが本発明の主題であ
る。
【0009】 特に、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤化合物の効能は、それらが、少
なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤化合物とともに投与される場合に、改善
できることが、本発明により見いだされた。
【0010】 本発明の意味において、組み合わせは、化合物が、場合によっては分離形態に
おいて存在してもよい、少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害
剤化合物と少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤の物理的結合もしくは併置
を意味すると理解される。
【0011】 本発明の意味における組み合わせ物は、少なくとも1種のファルネシルトラン
スフェラーゼ阻害剤化合物と少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤に加えて
、場合によっては、アルキル化剤、例えばシクロホスファミド、イフォスファミ
ド、メルファラン、ヘキサメチル−メラミン、チオテパもしくはダカルバジン、
代謝拮抗剤、例えば5−フルオロウラシルのようなピリジン類似体およびシタラ
ビンまたは2−フルオロデオキシシチジンのようなその類似体またはメトトレキ
サート、イダトレキサートもしくはトリメトレキサートのような葉酸類似体、ビ
ンブラスチンもしくはビンクリスチンのようなビンカ・アルカロイドまたはナベ
ルビンのようなそれらの合成類似体を含む紡錘毒物、またはエストラムスチンも
しくはタキソイド、エピポドフィロトキシン、例えばエトポシドもしくはテニポ
シド、抗生物質、例えばダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシンもし
くはマイトマイシン、酵素類、例えばL−アスパラギナーゼ、またはピリドベン
ゾインドール誘導体および種々の薬剤、例えばプロカルバジン、ミトキサントロ
ン、白金配位錯体、例えばシスプラチンもしくはカルボプラチン、生物応答改変
剤もしくは成長因子阻害剤、例えばインターフェロンもしくはインターロイキン
、または他に造血型の成長因子、例えばG−CSFもしくはGM−CSF、また
は放射線療法:から選ばれる新生物疾患の処置において治療的に有用である1種
以上の物質を含有する組み合わせ物を意味すると理解される。
【0012】 本発明の主題は、少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤化
合物および少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する組み合わせ物;
好ましくは、トポイソメラーゼ阻害剤とともにファルネシルトランスフェラーゼ
阻害剤を含有する組み合わせ物に関する。
【0013】 特に、本発明は、少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤化
合物および少なくとも1種のトポイソメラーゼI阻害剤を含有する組み合わせ物
に関し;同様に、本発明は、少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ
阻害剤化合物および少なくとも1種のトポイソメラーゼII阻害剤を含有する組
み合わせ物に関する。
【0014】 本発明の好適な主題によれば、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤化合物
の中でも、引用によって本明細書に組み入れられる、国際出願WO98/293
0において記述される一般式(I)の化合物、ラセミ型もしくはそれらの光学異
性体、好ましくは右旋性鏡像異性体、ならびに一般式(I)の塩生成物を挙げる
ことができる。
【0015】
【化2】
【0016】 式中: Arは、 −ハロゲン原子および炭素原子1〜4個を含有するアルキル基、例えばメチル、
炭素原子2〜4個を含有するアルケニル、ヒドロキシル、メルカプト、アルキル
チオ、アルキルスルホニルもしくはアルキルスルフィニル、アミノ、アルキルア
ミノもしくはジアルキルアミノ、ホルミル、アルキルカルボニル、カルボキシル
、アルコキシカルボニル、カルバモイル、アルキルカルバモイルもしくはジアル
キルカルバモイル、シアノもしくはトリフルオロメチル、炭素原子1〜4個を含
有するアルコキシ、例えばメトキシで、そのアルキル部分がペルハロゲン化され
ていてもよい、例えばトリフルオロメトキシ、から選ばれる1種以上の同じか異
なる原子もしくは基によって置換されているフェニル基、または −酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上のヘテロ原子を含有する鎖メ
ンバー4〜7個の複素環に縮合されているフェニル基であって、かくして形成さ
れる二環式系では、特に、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−
イルもしくは2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルもしくは2,3−ジヒド
ロベンゾピラン−6−イル基から選ばれることが可能であり、または −多環式芳香族基、例えば1−もしくは2−ナフチルもしくは5−インダニル、
もしくは1,2,3,4−テトラヒドロナフト−6−イル、 −酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1種以上のヘテロ原子を組み入れてい
る鎖メンバー5〜12個の複素環式芳香族基であって、炭素−炭素結合によって
縮合環に結合されていて、該基は、必要ならば、ハロゲン原子および炭素原子2
〜4個を含有するアルキルおよびアルケニル基、ヒドロキシル、炭素原子1〜4
個を含有するアルコキシ基、メルカプト、アルキルチオ、アルキルスルホニルも
しくはアルキルスルフィニル、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミ
ノ、ホルミル、アルキルカルボニル、カルボキシル、アルコキシカルボニル、カ
ルバモイル、アルキルカルバモイルもしくはジアルキルカルバモイル、シアノも
しくはトリフルオロメチル基から選ばれる1種以上の同じか異なる原子もしくは
基によって置換されている、 であり、 より好ましくは、Arは、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6
−イルもしくは2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル基、または好ましくは
メチル、トリフルオロメチルもしくはメトキシ基によって4位において置換され
ているフェニル基;特に2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イ
ル基であり;非常に有利には、Arは、メチル基によって4位において置換され
ているフェニル基であり、 すべてのこれらの基では、炭素原子1〜4個を含有するアルキルを有する、 Rは、 一般式 −(CH2m−X1−(CH2n−Z {式中、 X1は、単結合か、または酸素もしくは硫黄原子であり、 mは、0もしくは1に等しい全数であり、 nは、0,1もしくは2に等しい全数であり、 1個以上のメチレン基は、カルボキシル、アルコキシカルボニル、カルバモイル
、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、アミノ、アルキルアミノも
しくはジアルキルアミノ基によって置換されていて、すべてのこれらの基では、
炭素原子1〜4個を含有するアルキルを有する、 Zは、 カルボキシル基、 COOR6基[式中、R6は、炭素原子1〜3個を含有する直鎖もしくは分枝アル
キル基、例えばメチル]、または 式CON(R7)(R8) [式中、R7は、水素原子か、または炭素原子1〜6個を含有する直鎖もしくは
分枝アルキル基であり、そして R8は、−水素原子、 −ヒドロキシル基、 −アリールスルホニル基、例えばフェニルスルホニルであって、ハロゲン原子、
およびアルキルおよびアルコキシ基から選ばれる1個以上の同じか異なる原子も
しくは基によって場合によっては置換されていてもよく、これらの基では炭素原
子1〜4個を含有するアルキルを有する、 −窒素、酸素もしくは硫黄原子から選ばれる1個以上のヘテロ原子を組み入れて
いる鎖メンバー5〜7個の複素環であって、該複素環がヘテロ原子によって結合
されていてもよい、 −アミノ基であって、基 −炭素原子1〜4個を含有するアルキル、−アリール
、例えばフェニルであって、アルキルおよびアルコキシ基から選ばれる1個以上
の同じか異なる基によって場合によっては置換されていて、これらの基では、炭
素原子1〜4個を含有するアルキルを有する、−鎖メンバー5〜7個の複素環で
、窒素、酸素および硫黄原子から選ばれる1個以上のヘテロ原子を含有する、−
アリールカルボニル、例えばベンゾイルであって、アルキルおよびアルコキシ基
から選ばれる1個以上の同じか異なる基によって場合によっては置換されていて
、これらの基では炭素原子1〜4個を含有するアルキルを有する、から選ばれる
1もしくは2個の同じか異なる基によって場合によっては置換されている、 −直鎖もしくは分枝鎖中に炭素原子1〜6個を含有するアルコキシ基であって、
フェニル基によって場合によっては置換されている、 −炭素原子1〜6個を含有する直鎖もしくは分枝アルキル基、例えばメチルであ
って、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノもしくはヒドロキシル基、炭
素原子1〜4個を含有するアルコキシ基、メルカプト、アルキルチオ、アルコキ
シカルボニル、カルボキシル、シアノ、鎖メンバー5〜12個をもつ単環式もし
くは多環式芳香族基であって、酸素、窒素および場合によっては置換されている
硫黄原子から選ばれる1個以上のヘテロ原子を組み入れていてもいなくてもよく
、該芳香族基では、特に2−もしくは3−もしくは4−ピリジル基、好ましくは
3−ピリジルもしくは4−ピリジル、またはピリジンN−オキシドであってもよ
く、あるいはまた、1個以上のハロゲン原子によるかまたは1個以上のヒドロキ
シル、アミノもしくはトリフルオロメチル基によるかまたは1個以上のC2〜C
4アルキルもしくはアルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、
アルキルカルボニルもしくはアルコキシカルボニル基、アルキル部分がC1〜C
8であるカルバモイル、アルキルカルバモイルもしくはジアルキルカルバモイル
、ホルミルまたはその他1−もしくは2−ナフチル基によって場合によっては置
換されているフェニルであってもよい、 である]の基である} の基であり、あるいは より好ましくは、Rは、カルボキシル基または−COOMe基、またはその他
−CON(R7)(R8)基であり、これについて、R7が水素原子である場合、
8は3−ピリジル基によって置換されているメチル基であり; 非常に有利には、Rは、カルボキシル基であり; 非常に特に興味あるには、Rは、−CON(R7)(R8)基であり、これについ
て、R7が水素原子である場合、R8は3−ピリジル基によって置換されているメ
チル基であり; Zは、 −PO(OR92基[式中、R9は、水素原子か、または炭素原子1〜6個を含
有する直鎖もしくは分枝アルキル基である]、または −NH−CO−T基[式中、Tは、水素原子か、または、アミノ、カルボキシル
、アルコキシカルボニル、ヒドロキシル、アルコキシ、メルカプトもしくはアル
キルチオ基によって場合はよっては置換されている炭素原子1〜6個を含有する
直鎖もしくは分枝アルキル基である]、またはその他
【0017】
【化3】
【0018】 基であって、対イオンとして陰イオン、例えばトリフルオロメタンスルホネート
をもち、 Zの定義において提示されているアルキル基をもつ基のすべてでは、炭素原子1
〜4個を含有するアルキルを有する。
【0019】 R1およびR2は、同じか異なっていて、水素原子、ハロゲン、またはアルキル
基、アルコキシ基、例えばメトキシであって、各々は、各アルキル部分が、炭素
原子1〜4個を含有するかまたは窒素原子とともに鎖メンバー5もしくは6個を
含有する飽和複素環を形成するジアルキルアミノ基によって場合によっては置換
されていてもよい、アルキルチオ基、アルコキシカルボニル基であり、またはそ
の他 互いにオルトに位置している、R1およびR2は、窒素および酸素から選ばれるヘ
テロ原子1もしくは2個を含有する飽和もしくは不飽和複素環を形成して、ハロ
ゲン原子によるかまたはアルキルもしくはアルコキシ基によって場合によっては
置換されてもよく、 より好ましくは、記号R1もしくはR2の1つは、水素原子であり、そして記号の
その他はメトキシ基であり、そしてより有利には、フェニル環のオルト位に結合
されていて、 R1およびR2の定義において提示されているアルキル基をもつ基のすべてでは、
炭素原子1〜4個を含有するアルキルを有する。
【0020】 R3およびR4は、同じか異なっていて、水素もしくはハロゲン原子か、または
アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、メルカプト
、アルキルチオ、アルキルスルホニルもしくはアルキルスルフィニル、アミノ、
アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、カル
ボキシル、アルコキシカルボニル、カルバモイル、アルキルカルバモイルもしく
はジアルキルカルバモイル、ホルミル、アルキルカルボニル、シアノもしくはト
リフルオロメチル基であり、 より好ましくは、またはその他、R3およびR4は、各々水素原子であるか、また
は他に、記号R3もしくはR4の1つは水素原子であり、そして記号R3もしくは
4のその他はメトキシ基であり、そしてより有利には、ベンゾペルヒドロイソ
インドール核の5位に存在し; 非常に有利には、R3およびR4は、各々水素原子であり; R3およびR4の定義において提示されているアルキル基をもつ基のすべてでは、
炭素原子1〜4個を含有するアルキルを有する。
【0021】 R5は、水素原子またはアルキル基、アルキルチオ基を表し、R5の定義では、
炭素原子1〜4個を含有するアルキルを有し; より好ましくは、R5は水素原子もしくはメチル基であり; 非常に有利には、R5は水素原子であり; Xは、酸素もしくは硫黄原子か、または−NH−,−CO−,メチレン、炭素
原子3〜6個を含有するアルケン−1−ジイル基、例えばビニルジイルもしくは
シクロアルカン−1,1−ジイルであり、 より好ましくは、Xは、メチレンもしくはビニルジイル基であり、 特に有利には、Xはビニルジイル基であり、 そして Yは、酸素もしくは硫黄原子であり、 より好ましくは、Yは酸素原子である。
【0022】 本発明によれば有利に挙げることができるファルネシルトランスフェラーゼ阻
害剤化合物は: Arが、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルもしくは2
,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル基、または好ましくはメチルによって4
位において置換されているフェニル基、トリフルオロメチルもしくはメトキシ基
であり、 Rが、カルボキシル基または−COOMe基か、またはその他、R7が水素原
子である場合、R8が3−ピリジル基によって置換されているメチル基である−
CON(R7)(R8)基であり、 記号R1もしくはR2の1つが水素原子であり、そして記号のその他がメトキシ
基であり、そしてより有利には、フェニル環のオルト位に結合していて、 またはその他、各R3およびR4が水素原子を表すか、またはその他、記号R3
およびR4の1つが水素原子であり、そして記号R3およびR4のその他がメトキ
シ基であり、そしてより有利には、ベンゾペルヒドロイソインドール核の5位に
結合していて、 R5が水素原子もしくはメチル基であり、 Xがメチレンもしくはビニルジイル基であり、 Yが酸素原子である; ラセミ型もしくはそれらの光学異性体、好ましくは右旋性鏡像異性体における一
般式(I)の化合物、ならびにそれらの塩である。
【0023】 本発明によれぱ、非常に特に有利には、好適なファルネシルトランスフェラー
ゼ阻害剤化合物は、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−
メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル)−2,3,3
a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−
カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−
メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル)−2,3,3
a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−
N−(3−ピリジルメチル)カルボキサミド、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−9−(2,3−ジヒドロ−1,4
−ベンゾジオキシン−6−イル)−4,9−エタノ−2−[2−(2−メトキシ
フェニル)プロペノイル)]−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−[N−(3−ピリジルメチル)カルボ
キサミド、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2−[2−(2
−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−トリフルオロメチルフェニル
)−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソイン
ドール−3a−カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−9−(2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン−5−イル)−4,9−エタノ−2−[2−(2−メトキシフェニル)プロ
ペノイル]−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]
イソインドール−3a−N−(3−ピリジルメチル)カルボキサミド、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−9−(4−メト
キシフェニル)−2−[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−2,3
,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3
a−カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−5−メトキシ−
2−[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニ
ル)−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソイ
ンドール−3a−カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−
メトキシフェニル)−2−プロペノイル]−4−メチル−9−(4−メトキシフ
ェニル)−2,3,3a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソイ
ンドール−3a−カルボン酸、 から個々に選ばれる、ラセミ型もしくはそれらの光学異性体、好ましくは右旋性
鏡像異性体における一般式(I)の化合物、ならびにそれらの塩である。
【0024】 好適な態様によれば、本発明は、トポイソメラーゼ1阻害剤とともに、国際特
許出願WO98/2930において記述され、引用によって本明細書に組み入れ
られている、特に上記化合物のような少なくとも1種のファルネシルトランスフ
ェラーゼ阻害剤化合物を含有する組み合わせ物に関する; トポイソメラーゼI阻害剤の中では、イリノテカン(CPT−II)もしくはカ
ンプトテシンが好適であり;イリノテカン(CPT−II)が、より特に挙げる
ことができる。
【0025】 特に、カンプトテシンとともに、(3aRS,4SR,9SR,9aRS)−
4,9−エタノ−2[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4
−メチルフェニル)−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベン
ゾ[f]イソインドール−3a−カルボン酸の右旋性鏡像異性体を含有する組み
合わせ物、 ならびに イリノテカンとともに、(3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エ
タノ−2[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフ
ェニル)−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イ
ソインドール−3a−カルボン酸の右旋性鏡像異性体を含有する組み合わせ物を
、本発明により挙げることが特に可能である。
【0026】 それらの作用機構の結果として、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤化合
物、特に上記化合物は、一般に、静細胞型活性をもつ。 少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤および少なくとも1種
のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する本発明による組み合わせ物を用いることで
、増強された抗がん活性、例えば、腫瘍サイズの長期安定化または他に腫瘍退縮
を得ることが、将来において可能になるであろう: 腫瘍サイズの長期安定化は、統計的に、より有意な方式で得られる。
【0027】 本発明によれば、組成物は、その投与後に腫瘍の成長が制限させられる場合に
は活性がある。
【0028】 他方、本発明による組み合わせ物の特に有利な特徴は毒性に関する:事実、本
発明による組み合わせ物は十分に許容され;トポイソメラーゼ阻害剤との組み合
わせ物では、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、トポイソメラーゼ阻害
剤の毒性を増大せず;特に、イリノテカンとの組み合わせ物では、製品Aはイリ
ノテカンの毒性を増大しない。
【0029】 本発明による組み合わせ物は、単離において考慮されるその成分の各々によっ
て得られる活性と較べて、トポイソメラーゼ阻害剤の抗がん活性を延長もしくは
維持するという利点を有し;かくして、本発明による組み合わせ物の有利な特徴
は、腫瘍成長の遅延における増強に関する。
【0030】 組み合わせ物の改善された有効性は、治療的相乗作用の測定によって同様に例
証することができる。
【0031】 組み合わせ物は、その治療活性が、それが最適用量において使用される時の成
分の1種もしくは他種の活性よりも高い場合に、治療的相乗作用を示す[T.H
.CORBETT et al.,Cancer Treatment Rep
orts,66,1187(1982)]。
【0032】 組み合わせ物の有効性を例証するために、考えられる研究において、単離され
た成分の各々の最大許容用量において組み合わせ物の最大許容用量を比較するこ
とが必要であろう。
【0033】 この有効性は、次の式にしたがって決定される傷害細胞のネットlog10に
よって定量することができる: 傷害細胞のネットlog10= [T−C(日)−治療期間(日)]/[3.32・Td] 式中、T−Cは、治療群(T)の腫瘍および対照群(C)の腫瘍が、予め決定さ
れた値(例えば1g)に達するまでにかかった中央値時間(日)である腫瘍成長
における遅延を表し、そしてTdは、対照動物における腫瘍体積の倍加に必要な
時間(日)を表す[T.H.CORBETT et al.,Cancer, ,2660−2680(1977);F.M.SCHABEL et al.
,Cancer Drug Development,Part B,Meth
ods in Cancer Research,17,3−15,New Y
ork,Academic Press Inc.(1979)]。 傷害細胞のネットlog10が2.8より大きいか等しいならば、製品は非常に
活性があると見做される。
【0034】 活性静細胞性製品は、治療期間中、腫瘍の成長を阻止させる製品である。これ
は、ポジティブな値をもつ傷害細胞のネットlog10によって説明される。
各成分が、一般に、その最大許容用量より低いか等しい用量において存在するで
あろう、それ自体の最大許容用量において使用される組み合わせ物は、傷害細胞
のネットlog10が、それが単独で投与される場合、より良好な成分の傷害細
胞のネットlog10の値よりも高い場合に治療的相乗作用を示すであろう。
同様に、本発明は、少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤お
よび少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する本発明による組み合わ
せ物を含有する製薬組成物に関する。
【0035】 組み合わせ物を形成する製品は、同時に、別々に、または期間中順に投与する
ことができ、この頻度に適合させて組み合わせ物の最大効力を得ることが可能で
あり;急速な全投与から連続注入までにわたる可変期間をもつことが、各投与に
ついて可能である。
【0036】 組み合わせ物を形成する製品は、種々の比率で投与することができる。 それらは、絶え間なく、間欠的、反復、交互もしくは連続的なスキームから選ば
れるスキームにしたがって独立して投与することができる。 投与は、1日に数回繰り返すことができる。
【0037】 有利には、細胞増殖抑制性の活性をもつファルネシルトランスフェラーゼ阻害
剤は、連続スキームにしたがって投与されてもよく;有利には、このスキームは
、イン・ビトロ試験において細胞の成長の50%を阻害するのに必要な濃度(I
50)より高いか等しく、血清レベルを維持させる。
【0038】 有利には、トポイソメラーゼ阻害剤は、腫瘍モデルの種類に応じたスキームに
したがって投与されてもよく;好ましくは間欠スキームにしたがって投与される
【0039】 このことから次のことが結論される、すなわち、本発明の意味において、組み
合わせ物は、成分の物理的結合によって得られるものに、唯一限定されることな
く、また、期間中同時か、または分散されることができる分離投与を可能にする
組み合わせ物であってもよく;特に、成分は、経口経路、腹腔内経路、非経口経
路または静脈内または局所もしくは肛門経路から選ばれる、別個の方法にしたが
って独立に投与することができる。
【0040】 有利には、本発明による組み合わせ物のファルネシルトランスフェラーゼ阻害
剤成分は、好ましくは経口経路によって投与され;特に、本発明による組み合わ
せ物のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤成分は、経口経路によって生物利
用性である。
【0041】 有利には、本発明による組み合わせ物のトポイソメラーゼ阻害剤成分は、好ま
しくは静脈内経路またはイリノテカンの場合には経口経路によって投与すること
ができる。
【0042】 静脈内注射のための製品は、一般に、場合によっては使用時において即席に調
製されてもよい製薬的に許容しうる無菌液剤もしくは懸濁剤である。非水性液剤
もしくは懸濁剤の調製では、天然植物油、例えばオリーブ油、ゴマ油、またはパ
ラフィン油または注射しうる有機エステル、例えばオレイン酸エチルが使用でき
る。無菌水性液剤は、製品の水溶液から作成することができる。水性液剤は、p
Hが適当に調整され、そして等張性が、例えば十分量の塩化ナトリウムもしくは
グルコースによって作成されるので、静脈内投与のために適している。殺菌は、
加熱によるか、または組成物に悪い影響を与えないいかなる他の手段によっても
実施できる。また、組み合わせ物は、リポソーム形態か、またはシクロデキスト
リンもしくはポリエチレングリコールのような担体との組み合わせ形態において
存在することができる。
【0043】 経口投与のための固形組成物としては、圧縮錠剤、丸剤、散剤(ゼラチンカプ
セル剤、カシェ剤)もしくは過粒剤が使用できる。これらの組成物では、本発明
による有効成分は、アルゴン気流下で、1種以上の不活性な賦形剤、例えば澱粉
、セルロース、蔗糖、乳糖もしくはシリカと混合される。これらの組成物は、同
様に、賦形剤以外の物質、例えば、1種以上の滑沢剤、例えばステアリン酸マグ
ネシウムもしくはタルク、着色剤、コーティング剤(被覆錠剤)もしくはラッカ
ーを含有できる。
【0044】 経口投与のための液状組成物としては、不活性な希釈剤、例えば水、エタノー
ル、グリセロール、植物油もしくはパラフィン油を含有する製薬的に許容しうる
液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤およびエリキシル剤を使用することが可能であ
る。これらの組成物は、希釈剤以外の物質、例えば湿潤剤、甘味剤、粘稠化剤、
着香剤もしくは安定化産物を含有できる。
【0045】 肛門投与のための組成物は、活性製品の他に、添加物、例えばココアバター、
半合成グリセリドもしくはポリエチレングリコールを含有する坐剤もしくは肛門
カプセル剤である。
【0046】 局所投与のための組成物は、例えば、クリーム剤、ローション剤、眼ローショ
ン剤、口腔洗剤、点鼻剤もしくはエアゾル剤であってもよい。
【0047】 用量は、求められる効果、治療期間および使用される投与経路に依存し;それ
らは、一般に、 −ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤に関しては:活性物質50mg〜10
00mgにわたる単位用量を用いて、成人1人について経口経路によって1日当
たり100mg〜2000mgであり、 −トポイソメラーゼ阻害剤に関しては:成人1人について静脈内経路によって1
日当たり活性物質100mg〜700mgである。
【0048】 一般的に言えば、医者は、治療されるべき患者に固有の年令、体重およびすべ
ての他の因子に応じて適当な用量を決定するであろう。
【0049】 治療は、安定化、部分的もしくは全体的寛解もしくは回復まで、1日当たりま
たは1週当たり数回反復することができる。
【0050】 成分の投与が、同時に、別々に、または期間中分散させることができる本発明
による組み合わせ物では、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤の量が、組み
合わせ物の10〜90重量%であることが、特に有利であり、そしてこの含量に
ついて、組み合わされる物質の性質、求められる効能および治療されるべきがん
の性質に応じて変えることが可能である。
【0051】 本発明による組み合わせ物は、筋肉、骨もしくは結合組織、皮膚、脳、肺、性
器、リンパもしくは腎系、乳房もしくは血液細胞、肝臓、消化機能器官、結腸、
膵臓および甲状腺もしくは副腎を含む、種々の組織および/または臓器の細胞の
悪性もしくは良性の細胞増殖に関連する疾病、 そして次の病変:乾癬、レステノシス(restenosis)、種々のタイプ
の肉腫、例えばカポジ肉腫、頭頚、膵臓、結腸、肺、卵巣、乳腺、脳、前立腺、
肝臓、胃、膀胱、腎臓、前立腺もしくは睾丸のがん、ウィルムス腫瘍、奇形がん
、胆管がん、繊毛膜がん、黒色腫、脳腫瘍、例えば神経芽細胞腫、膠腫、多発性
骨髄腫、白血病およびリンパ腫、例えば慢性リンパ球白血病、急性もしくは慢性
顆粒球白血病、およびホジキン病を含む疾病の治療のために有用である。
【0052】 本発明による組み合わせ物は、特に、がん、例えば膵臓、結腸、肺、卵巣、乳
腺、脳、前立腺、肝臓、胃、膀胱もしくは睾丸のがん、そしてより有利には、結
腸および膵臓のがん、特に結腸のがんの治療のために有用である。
【0053】 特に、それらは、それらが単独で使用される場合の用量よりも明らかに低い用
量において、成分を用いることができるという利点をもつことができる。 本発明は、同様に、前記病変;特にがんの治療のために有用な薬物の製造のため
の、少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤および少なくとも
1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する組み合わせ物の使用に関する。 特に、本発明は、同時に、別々に、または期間中順に投与する薬物の製造のため
の、少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤および少なくとも
1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する組み合わせ物の使用に関する。
【0054】 実施例 固形腫瘍における組み合わせ物の有効性は、次の方法で実験的に決定すること
ができる: 実験にかけられる動物、一般にマウスは、0日目に腫瘍断片30〜60mgを
用いて皮下経路によって両側に移植される。進行した腫瘍の治療の場合には、腫
瘍は、所望のサイズまで発達させられ、不十分に発達した腫瘍を有する動物は除
かれる。選ばれた動物は、治療の開始前に、それらの腫瘍重量に応じて治療群と
対照群に均質な方式で分けられる。化学療法は、一般に、腫瘍移植後12〜14
日目に始め、そして動物は毎日観察される。種々の群の動物は、体重の最大損失
が達成されるまで毎日秤量され、次いで、群は、試験終了まで1週毎に少なくと
も1回体重測定される。 腫瘍は、ノギスを用いて1週毎に2〜3回、2測定によりmmで測定され、次い
でこのmmが、次の式にしたがって腫瘍重量に変換される:
【0055】
【数1】
【0056】 腫瘍は、腫瘍が約2gに達するまで、または腫瘍が2gに達する前に動物の死
亡が起きた場合はその時まで、1週毎に2〜3回測定される。犠牲の時点での動
物において、解剖が実施される。
【0057】 抗腫瘍活性は、記録された種々のパラメーターの関数として決定される。
【0058】 白血病における組み合わせ物の研究では、動物は、一定数の細胞を移植され、
そして抗腫瘍活性は、対照に比較して、治療されたマウスの生存時間における増
加によって決定される。製品は、P388白血病の場合には、生存の増加時間が
27%を超える場合に活性があると見做され、そして75%を超える場合に非常
に活性があると見做される。
【0059】 実施例によって、トポイソメラーゼ阻害剤イリノテカンおよび/またはカンプ
トテシンとともに、次のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤: (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2−[2−(2−
メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル)−2,3,3
a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−
カルボン酸(右旋性鏡像異性体)、以下製品「A」と呼ばれる、 の組み合わせ物を用いて得られた結果が、次の表において示される。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】 腫瘍に及ぼす組み合わせ物の有効性は、同様に、次の方法で実験的に決定する
ことができる: 組み合わせ物製品A/カンプトテシンの有効性が、次の細胞系において連続的に
試験される: ヒト結腸がん腫のHCT−116細胞系(ATCCによって供与された)は、熱
不活化胎児ウシ血清10容量%を補足された、培養培地、2mML−グルタミン
、ペニシリン2U/ml、ストレプトマイシン200μgを含有するDulbe
ccoの改変Eagle、においてモノレアーとして培養される。対数増殖期の
細胞がトリプシン処理され、PBSで洗浄され、そして完全培養培地において、
最終濃度20,000細胞/mlに希釈される。細胞は、25cm2培養フラス
コ中に分配(10ml/フラスコ)され、そして接種後6時間に、試験されるべ
き化合物(カンプトテシン、最終濃度0.001,0.01,0.1μg/ml
)または等容量の溶媒が添加される。処理または無処理HCT−116細胞が、
CO2雰囲気下で37℃24時間培養され、次いで、培地が除去され、そして細
胞がPBSで洗浄され、トリプシン処理される。生存細胞数が、Trypan
Blue排除法によってカウントされ、そして細胞は、完全培養培地中、最終濃
度60,000細胞/mlに希釈される。
【0063】 前処理(無処理、対照溶媒またはカンプトテシンによる処理)される培養フラ
スコの各々のために、細胞は、種々の濃度:3,1,0.3,0.1,0.03
および0.01μg/ml(各4並列)における製品Aの存在下、60,000
細胞/ml(0.2ml/ウェル)の割合で96穴ミクロ培養プレートに接種さ
れ、次いで、72時間培養される。処理の終了前16時間に、0.04%ニュー
トラルレッドが各ウェルに添加される。処理終了時点で、細胞は洗浄され、そし
て1%SDSにより溶解される。細胞増殖と生存率を反映する着色剤の取り込み
が、マルチウェル分光光度計を用いて540nmにおける光学濃度の測定によっ
て評価される。増殖の阻害パーセントは、無処理HCT−116細胞から得られ
る無処理ウェルについて得られた光学濃度から計算される。
【0064】 成分の各々の相対的活性よりも高い組み合わせ物製品A/カンプトテシンの活
性が例証される。
【0065】 次の例は、本発明による組み合わせ物を具体的に説明している。
【0066】 0.5%メチルセルロースおよび0.5%ポリソルベート80を含有する水中
、製品Aの5〜80mg/ml懸濁液は、経口投与のための慣用の技術にしたが
って調製される。
【0067】 5%グルコースを含有する水中に、使用のために希釈されたイリノテカン25
0mgを含有する5mlアンプルは、静脈内投与のための慣用の技術にしたがっ
て調製される。
【0068】 2種の製品の組み合わせ物を受ける群では、これらの組成物は別々に投与され
;好ましくは、イリノテカンが、3日間隔で1日に2回投与され、次いで3日後
、製品Aが、連続12日間、1日に2回投与される。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月29日(2001.1.29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、 Arは、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルもしくは2, 3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル基、または置換フェニル基であり、 Rは、カルボキシル基、または−COOMe基、またはその他−CON(R7
(R8)基であり、これについて、R7が水素原子である場合、R8は3−ピリジ
ル基によって置換されているメチル基であり、 記号R1もしくはR2の1つは水素原子であり、そして記号のその他はメトキシ基 であり、 3およびR4は、各々水素原子を表すか、または他に、記号R3もしくはR4の1 つは水素原子であり、そして記号R3もしくはR4のその他はメトキシ基であり、 5は水素原子もしくはメチル基であり、 Xはメチレンもしくはビニルジイル基であり、 Yは酸素原子である] の化合物ラセミ型もしくはそれらの光学異性体ならびにその塩から選ばれること
を特徴とする、治療的相乗作用を発揮する少なくとも1種のファルネシルトラン
スフェラーゼ阻害剤および少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する
組み合わせ物。
【請求項】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤が、ラセミ型もしく
はその光学異性体における化合物 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−メ
トキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル)−2,3,3a
,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−カ
ルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−メ
トキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル)−2,3,3a
,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−N
−(3−ピリジルメチル)カルボキサミド、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−9−(2,3−ジヒドロ−1,4−
ベンゾジオキシン−6−イル)−4,9−エタノ−2−[2−(2−メトキシフ
ェニル)プロペノイル)]−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H
−ベンゾ[f]イソインドール−3a−[N−(3−ピリジルメチル)カルボキ
サミド、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2−[2−(2−
メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−トリフルオロメチルフェニル)
−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインド
ール−3a−カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−9−(2,3−ジヒドロベンゾフラ
ン−5−イル)−4,9−エタノ−2−[2−(2−メトキシフェニル)プロペ
ノイル]−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イ
ソインドール−3a−N−(3−ピリジルメチル)カルボキサミド、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−9−(4−メトキ
シフェニル)−2−[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−2,3,
3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a
−カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−5−メトキシ−2
−[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル
)−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソイン
ドール−3a−カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−メ
トキシフェニル)−2−プロペノイル]−4−メチル−9−(4−メトキシフェ
ニル)−2,3,3a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソイン
ドール−3a−カルボン酸、 ならびにそれらの塩から選ばれることを特徴とする、先行請求項のいずれか1つ
に請求されている組み合わせ物。
【請求項】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤が、(3aRS,4
SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−メトキシフェニル
)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル)−2,3,3a,4,9,9a
−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−カルボン酸の右旋
性鏡像異性体であることを特徴とする、先行請求項のいずれか1つに請求されて
いる組み合わせ物。
【請求項】 トポイソメラーゼ阻害剤が、トポイソメラーゼI阻害剤から
選ばれることを特徴とする、先行請求項のいずれか1つに請求されている組み合
わせ物。
【請求項】 トポイソメラーゼ阻害剤がイリノテカンであることを特徴と
する、先行請求項のいずれか1つに請求されている組み合わせ物。
【請求項】 組み合わせ物が、(3aRS,4SR,9SR,9aRS)
−4,9−エタノ−2[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(
4−メチルフェニル)−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[f]イソインドール−3a−カルボン酸の右旋性鏡像異性体およびイリノ
テカンを含有することを特徴とする、先行請求項のいずれか1つに請求されてい
る組み合わせ物。
【請求項】 組み合わせ物が、(3aRS,4SR,9SR,9aRS)
−4,9−エタノ−2[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(
4−メチルフェニル)−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[f]イソインドール−3a−カルボン酸の右旋性鏡像異性体およびカンプ
トテシンを含有することを特徴とする、先行請求項のいずれか1つに請求されて
いる組み合わせ物。
【請求項】 同時に、別々に、または期間中順に投与する薬物の製造のた
めの、請求項1の式(I)に対応する少なくとも1種のファルネシルトランスフ
ェラーゼ阻害剤および少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する組み
合わせ物の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 35/00 35/02 35/02 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AU,BA,BB,BG, BR,CA,CN,CR,CU,CZ,DM,EE,G D,GE,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KP,KR,LC,LK,LR,LT,LV,MA, MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,R U,SG,SI,SK,TR,TT,UA,UZ,VN ,YU,ZA (72)発明者 ブリグノド,パトリシア フランス・エフ−77380コーンブラビル・ リユドラクレイリエール27 Fターム(参考) 4C084 AA17 MA02 NA14 ZA892 ZB262 ZC202 4C086 AA01 AA02 BC10 BC17 CB09 GA07 GA08 MA02 MA04 NA14 ZA89 ZB26 ZC20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤が、一般式(I): 【化1】 の化合物から選ばれることを特徴とする、少なくとも1種のファルネシルトラン
    スフェラーゼ阻害剤および少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する
    組み合わせ物。
  2. 【請求項2】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤が、 Arが、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルもしくは2,
    3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル基、または置換フェニル基であり、 Rが、カルボキシル基、または−COOMe基、またはその他−CON(R7
    (R8)基であり、これについて、R7が水素原子である場合、R8は3−ピリジ
    ル基によって置換されているメチル基であり、 記号R1もしくはR2の1つが水素原子であり、そして記号のその他がメトキシ基
    であり、 R3およびR4が、各々水素原子を表すか、または他に、記号R3もしくはR4の1
    つは水素原子であり、そして記号R3もしくはR4のその他はメトキシ基であり、
    5が水素原子もしくはメチル基であり、 Xがメチレンもしくはビニルジイル基であり、 Yが酸素原子である; ラセミ型もしくはそれらの光学異性体における一般式(I)の化合物、ならびに
    その塩から選ばれることを特徴とする、先行請求項のいずれか1つに請求されて
    いる組み合わせ物。
  3. 【請求項3】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤が、ラセミ型もしく
    はその光学異性体における化合物 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−メ
    トキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル)−2,3,3a
    ,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−カ
    ルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−メ
    トキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル)−2,3,3a
    ,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−N
    −(3−ピリジルメチル)カルボキサミド、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−9−(2,3−ジヒドロ−1,4−
    ベンゾジオキシン−6−イル)−4,9−エタノ−2−[2−(2−メトキシフ
    ェニル)プロペノイル)]−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H
    −ベンゾ[f]イソインドール−3a−[N−(3−ピリジルメチル)カルボキ
    サミド、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2−[2−(2−
    メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−トリフルオロメチルフェニル)
    −2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインド
    ール−3a−カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−9−(2,3−ジヒドロベンゾフラ
    ン−5−イル)−4,9−エタノ−2−[2−(2−メトキシフェニル)プロペ
    ノイル]−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イ
    ソインドール−3a−N−(3−ピリジルメチル)カルボキサミド、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−9−(4−メトキ
    シフェニル)−2−[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−2,3,
    3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a
    −カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−5−メトキシ−2
    −[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル
    )−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソイン
    ドール−3a−カルボン酸、 (3aRS,4SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−メ
    トキシフェニル)−2−プロペノイル]−4−メチル−9−(4−メトキシフェ
    ニル)−2,3,3a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソイン
    ドール−3a−カルボン酸、 ならびにそれらの塩から選ばれることを特徴とする、先行請求項のいずれか1つ
    に請求されている組み合わせ物。
  4. 【請求項4】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤が、(3aRS,4
    SR,9SR,9aRS)−4,9−エタノ−2[2−(2−メトキシフェニル
    )プロペノイル]−9−(4−メチルフェニル)−2,3,3a,4,9,9a
    −ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[f]イソインドール−3a−カルボン酸の右旋
    性鏡像異性体であることを特徴とする、先行請求項のいずれか1つに請求されて
    いる組み合わせ物。
  5. 【請求項5】 トポイソメラーゼ阻害剤が、トポイソメラーゼI阻害剤から
    選ばれることを特徴とする、先行請求項のいずれか1つに請求されている組み合
    わせ物。
  6. 【請求項6】 トポイソメラーゼ阻害剤がイリノテカンであることを特徴と
    する、先行請求項のいずれか1つに請求されている組み合わせ物。
  7. 【請求項7】 組み合わせ物が、(3aRS,4SR,9SR,9aRS)
    −4,9−エタノ−2[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(
    4−メチルフェニル)−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベ
    ンゾ[f]イソインドール−3a−カルボン酸の右旋性鏡像異性体およびイリノ
    テカンを含有することを特徴とする、先行請求項のいずれか1つに請求されてい
    る組み合わせ物。
  8. 【請求項8】 組み合わせ物が、(3aRS,4SR,9SR,9aRS)
    −4,9−エタノ−2[2−(2−メトキシフェニル)プロペノイル]−9−(
    4−メチルフェニル)−2,3,3a,4,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベ
    ンゾ[f]イソインドール−3a−カルボン酸の右旋性鏡像異性体およびカンプ
    トテシンを含有することを特徴とする、先行請求項のいずれか1つに請求されて
    いる組み合わせ物。
  9. 【請求項9】 同時に、別々に、または期間中順に投与する薬物の製造のた
    めの、請求項1の式(I)に対応する少なくとも1種のファルネシルトランスフ
    ェラーゼ阻害剤および少なくとも1種のトポイソメラーゼ阻害剤を含有する組み
    合わせ物の使用。
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