JP2002532446A - アルキレンオキシドの触媒加水分解における第四級ホスホニウム塩触媒 - Google Patents
アルキレンオキシドの触媒加水分解における第四級ホスホニウム塩触媒Info
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Abstract
Description
よって、アルキレングリコールを調製する方法に関する。
ることが確立されている。たとえばモノアルキレングリコールは、不凍液組成物
中に、また、溶媒として、ならびに、たとえば繊維またはボトル用ポリアルキレ
ンテレフタレート製造の基本物質として使用されている。
れている。この加水分解は、触媒なしでかなり過剰な水、たとえばアルキレンオ
キシド1モルあたり20〜25モルの水を加えることによって行われるか、また
は触媒系中で少し過剰な水とともに行われる。この反応は求核置換反応であると
考えられ、この反応ではアルキレンオキシド環の開裂が起こり、水は求核剤とし
て作用する。主として形成されるモノアルキレングリコールもまた求核剤として
作用するので、一般にモノアルキレングリコール、ジアルキレングリコール、お
よび高級アルキレングリコールの混合物が形成される。モノアルキレングリコー
ルに対する選択性を増大させるためには、一次生成物とアルキレンオキシドの間
の二次反応を抑制することが必要であり、この反応はアルキレンオキシドの加水
分解と競合する。
の相対量を増加させることである。この方法によってモノアルキレングリコール
の生成に対する選択性が改善されるが、生成物を回収するために多量の水を取り
除かなければならないという問題を生み出す。
見するために、相当な努力がなされてきた。通常、より活性のある加水分解触媒
の選択にこのような努力が傾けられており、さまざまな触媒が開示されてきた。
使用によって選択性に重大な影響を与えることなく反応速度が増加するようであ
るが、その一方アルカリ性触媒を使用することによって、一般にモノアルキレン
グリコールに対する低い選択性は低い。
素塩)、ギ酸塩およびモリブデン酸塩中の各陰イオンは、アルキレンオキシド転
換率およびモノアルキレングリコールに対する選択性の点で優れた触媒活性を示
すことが知られている。しかしながら、これらの陰イオンの塩が均一系の触媒と
して使用されるとき、蒸留による反応生成物の後処理時に1つの問題が生じるは
ずである。なぜなら、これらの塩はグリコールにあまり溶けず、グリコールを半
固体にする傾向があるからである。第四級アンモニア塩は、グリコール反応生成
物中では溶けたままの状態である。
−A 0 156 449およびEP−A 0 160 330(共にUnio
n Carbide)に開示されている方法によって得ることができる。これら
の文献によると、アルキレンオキシドの加水分解は選択性を増大させるメタレー
ト陰イオン含有物質の存在下、好ましくはメタレート陰イオンに対して親和性の
ある電気陽性錯化部位を有する固体の存在下で行われる。前記固体は、陰イオン
交換樹脂、詳細にはスチレン−ジビニルベンゼンコポリマーであることが好まし
い。電気陽性錯化部位は、詳細には第四級アンモニウム、陽子化された第三級ア
ミンまたは第四級ホスホニウムである。第四級ホスホニウムには具体的な利点は
ない。メタレート陰イオンは、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、メタバナジ
ウム酸塩、水酸化ピロバナジウム酸塩、およびピロバナジウム酸塩中の陰イオン
として明記される。この方法の厄介な問題点の1つは、アルキレングリコールを
含む生成物流も、メタレート陰イオン含有固体物質の電気陽性錯化部位から排除
された相当量のメタレート陰イオンを含むことである。アルキレングリコールの
生成物流中のメタレート陰イオンの量を減らすために、この流れを、前記メタレ
ート陰イオンと交換可能な陰イオンと結合した電気陽性錯化部位を有する固体と
接触させる。
方法が開示されており、この方法ではアルキレンオキシドを固体物質を含む触媒
組成物の存在下で水と反応させるが、その固体物質はメタレートまたはハロゲン
以外の1つまたは複数の陰イオン、たとえば重炭酸イオン、重亜硫酸イオン、お
よびカルボン酸イオンと配位結合した、1つまたは複数の電気陽性部位を含む。
ただし、固体物質が第四級アンモニウム型の陰イオン交換樹脂で陰イオンが重炭
酸塩のときは、この方法を二酸化炭素が実質的にない状態で行うという条件付き
である。この文献によれば、供給原料中の二酸化炭素の存在は、第四級アンモニ
ウム型の重炭酸塩交換型樹脂の触媒効果に好ましくない。
塩は、均一系および不均一系の中で使用することができる。実際、不均一系では
、このような第四級アンモニウム陽イオンは、大部分の陰イオン交換樹脂の従来
から使用されている陽イオンである。このような第四級アンモニウム化合物が共
有する欠点の1つは、熱に対するその限られた耐性である。従来型の有機第四級
アンモニウムイオン交換基に基づく触媒組成物を用いた、WO95/20559
によるアルキレンオキシド加水分解の方法を実施する際、厳しいアルキレンオキ
シド加水分解反応の条件下(高温および/または長時間の使用)では、従来型樹
脂系触媒の触媒活性(選択性および/または転換率)および/または膨潤性は劣
化しがちである。
酸化炭素の存在下でヨウ素、臭素イオン、または塩素の第四級ホスホニウム塩を
触媒として使用し、アルキレンオキシドを加水分解することによって、アルキレ
ングリコールを生成する方法が開示されている。
ロゲン以外の陰イオンとの少なくとも1つのイオン組成物の存在下で、アルキレ
ンオキシドと水を反応させることによって、アルキレングリコールを調製するた
めの方法に関する。
を有するアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリ−ル、またはアリ
ールアルキル基であってよく、各基が1つまたは複数の置換基を有しているか、
またはポリマーに結合してよい。
ら選択されるのが好ましい。陰イオンがカルボン酸イオンであるときは、ギ酸イ
オンとクエン酸イオンの群から選択されるのが好ましい。
換樹脂のような固形担体に固定される。
な液体反応系中では、アルキレンオキシド加水分解触媒として効果的である。し
かしながら、この第四級ホスホニウム化合物は、不均質な液体反応系中で使用さ
れるときに特に有利であり、そこで第四級ホスホニウム陽イオンはWO95/2
0559で定義されるような固形担体の電気陽性部位を構成する。詳細には、固
形担体が強塩基性の陰イオン交換樹脂であるとき、その塩基は本発明による第四
級ホスホニウム陽イオンであり、本発明による陰イオンと共に触媒組成物が形成
され、その触媒組成物は安定しており、厳しい反応条件下でその選択性および安
定性を保持し、さらに膨潤に対してもより抵抗力がある。
に強塩基性(陰イオンの)IERの固形担体として使用することができ、そのI
ERでは塩基性基が、ポリマー主鎖と結合している(吸着している、反応してい
る、またはグラフトしている)第四級ホスホニウム基である。適切なポリマー主
鎖には、高分子量ポリマーおよびコポリマー、たとえばポリアルキレン、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ホルムアルデヒド樹脂などを含めた
付加および縮合ポリマーがある。市販のIERの固形担体には、ポリアクリレー
トまたはスチレン−ジベニルベンゼンコポリマーをベースとする樹脂がある。こ
れらのIERの固形担体の多くは純粋に有機ポリマーであるが、ポリシロキサン
などのシリカをベースとする樹脂も好都合には使用することができる。吸着、反
応、またはグラフト化によって結合した、電気陽性錯化部位の第四級ホスホニウ
ム型を有する代替材料には、炭素、シリカ、シリカアルミナ、ゼオライト、ガラ
スおよびハイドロタルサイトのようなクレーなどの、無機性の材料がある。
、それを水溶液に加えて固形担体を懸濁することによって完全なものにすること
ができ、それは前述の予備ステップにおいて適合してもしなくてもよい。たとえ
ば、固形担体が陰イオン交換樹脂であるとき、固定は、水性媒質中で樹脂と触媒
を混合し次に水で洗う1つのステップで行うことができる。または代替方法とし
て、最初に樹脂を水性水酸化ナトリウムなどの水酸化物でヒドロキシル型に転換
し、次いで触媒を加えるという2ステップで行うことができる。
定義がある。つまりアルキレンオキシドは、その分子中にビシナルオキシド(エ
ポキシ)基を有する化合物である。
炭素原子を有するアルキル基を表している。R1、R2、R3、および/または
R4で表されるいずれのアルキル基も、1〜3個の炭素原子を有することが好ま
しい。置換基としてヒドロキシ基のような置換基、つまり不活性部分が存在して
もよい。R1、R2、およびR3は水素原子を表し、R4は置換されていないC 1 〜C3アルキル基を表すのが好ましく、R1、R2、R3、およびR4はすべ
て水素原子を表すのがより好ましい。
ンオキシド、1,2−エポキシブタン、2,3−エポキシブタン、およびグリシ
ドールがある。エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドは、商業上特に重要
である。
うことは有利である。本発明による方法では、アルキレンオキシド1モルあたり
1〜15モルの範囲の水量が非常に適切であり、同じベースで1〜6モルの範囲
の量が好ましい。本発明の方法では、アルキレンオキシド1モルあたり4または
5モルの水が供給されるとき、モノアルキレングリコールに関する高い選択性が
すでにたびたび得られている。
施形態では、連続的にプロセスを操作するのが好ましい。
ーまたはダウンフローで操作することができる。ダウンフロー操作が好ましい。
は一般にはシェル状および管状反応器、大部分は多管状タイプであり、その管は
触媒を含み冷却液は管の外側を通過する。断熱反応器は冷却されず、反応器から
出る生成物流を別の熱交換器中で冷却することができる。
あり、それは残っているEOを触媒層の下の反応器のデッドスペースで熱的に加
水分解することができる状況である。この熱加水分解はMEGに対してそれほど
特異的ではないので、反応器中の液体の滞留量を最小にすることが勧められる。
これは、反応器の容量を減らすためにその出口部分を内部材料または不活性充填
材料で充填させることによって、および/または窒素のような不活性ガスを反応
器供給原料混合物に加えいわゆる細流の条件下で反応器を操作することによって
、得ることができる。
勧められる。
の温度が好ましい。反応圧力は通常は200〜3000kPaの範囲で選択され
、200〜2000kPaであることが好ましい。この方法のバッチ操作用に、
選択される反応圧力は窒素のような不活性ガスで加圧することによって得られる
のが有利である。望むならば、気体の混合物を使用することができる。たとえば
二酸化炭素と窒素の混合物が、ある例では有利である。
その内部の触媒によって占められている容量よりも大きくてよい。たとえば、1
0〜70vol%大きくてよい。
はないことは理解できるはずである。ある状況、特に連続的な流れの方法で操作
するときは、アルキレンオキシド供給流の少なくとも一部、たとえば約30〜6
0重量%を、加水分解を触媒によって完了させる前に、触媒がない状態で部分的
な熱加水分解にかけることが有利であることが分かっている。触媒がない状態で
あっても、部分的な加水分解はモノアルキレングリコールに対して依然充分に選
択性があることが分かっているが、その一方でこの方法は触媒を保存する際には
効果的である。
生する可能性のある問題の1つは、生成物流中の不純物としての少量のアミンお
よび/またはホスフィンの存在である。本発明による強塩基性陰イオン交換樹脂
が触媒陰イオンのための固形担体として使用されるとき、その塩基性基は第四級
ホスホニウム基である。少量のホスフィンが操作中に、樹脂から生成物流中に浸
出する可能性があることが分かっている。そのうえ生成物流は、このプロセスで
使用される水に加えられる腐食防止剤から生み出される、少量のアミンを含む可
能性がある。最終生成物に達するこのアミンおよび/またはホスフィン汚染物質
の量は一般的に非常に少ないが、その量が最終生成物の質に悪影響を与える可能
性があり、その量を検出レベル未満に保つのが望ましい。たとえば、トリメチル
アミン(TMA)および/またはジメチルアミン(DMA)は10ppmまでの
量で最終生成物に達する可能性があり、一方でTMAの魚のような臭いがわずか
1ppbの量だけでも検出される可能性がある。
ゆるプロセスの生成物流中に存在する可能性のあるアミンおよび/またはホスフ
ィンを取り除く際の効果的な方法の1つは、アミンまたはホスフィンを効果的に
捕らえる強酸性イオン交換樹脂を含む、防護床の使用であることが分かっている
。強酸性イオン交換樹脂は、スルホン酸型である。市販されているものの例は、
AMBERLYST 15、AMBERJET 1500H、AMBERJET
1200H、DOWEX MSC−1、DOWEX 50W、DIANON
SK1B、LEWATIT VP OC 1812、LEWATIT S 10
0 MBおよびLEWATIT S 100 G1の商標によって知られている
ものである。このような強酸性イオン交換樹脂は、H+の型およびNa+型のよ
うな塩の型で得られる。強酸性樹脂のH+型のみが防護床で使用されるとき、生
成物流は防護床を通った後に酸性になる可能性がある。H+の型と塩の型の強酸
性イオン交換樹脂の混合物を使用することは、生成物流のpHが中性付近のまま
であるという有利点がある。
性のあるいかなる残存アルキレンオキシドも、モノアルキレングリコールに対す
る選択性が低いにもかかわらず、アルキレングリコールに加水分解されるという
ことである。
の別の容器中で操作することが有利である。
リックス中の硫酸基より強い酸を用いた処理によって再生することができる。規
定度0.1〜2の熱い硫酸が有効であることが分かっている。
のために)を、下記の研究での重炭酸塩触媒のための前駆物質として使用した。 テトラ−n−ブチルホスホニウムヒドロキシド:(n−C4H9)4P+OH − テトラ−n−ブチルアンモニウムヒドロキシド:(n−C4H9)4N+OH − 1000kPaの二酸化炭素の下での一晩かけた撹拌による使用の前に、これ
らの塩基を重炭酸塩に転換した。 OH−+CO2 → HCO3 −
ルベンゼンポリマー担体、例:Fluka上の臭化トリブチルメチルホスホニウ
ム、塩化物型、交換容量0.9meq/g)を以下のように処理して重炭酸塩触
媒を調製した。 乾燥樹脂25gを、脱ミネラル化した水250mlおよび重炭酸塩ナトリウム
(NaHCO3)18.9g(10モル過剰に)と共に20時間かけて撹拌した
。濾過した後、この手順を3回繰り返した。 洗浄水中ではこれ以上の塩化物が検出されなくなるまで(AgNO3の助けに
よって)、交換された樹脂を水1200mlで2時間かけて洗浄した。 第四級ホスホニウム型の強塩基性イオン交換樹脂(EGL−660、単分散架
橋ポリスチレン/ジベニルベンゼン樹脂、例:Rohm and Haas社製
、塩化物型、交換容量1.7meq/g)を以下のように処理してギ酸塩触媒を
調製した。 湿った(50重量%)樹脂100gを、水を充満させたガラス管(60×2.
5cm)中でスラリーした。 塩化物を、水溶液中(10モル過剰に、水2500g中で)でギ酸ナトリウム
122.4gを用いて約5時間の(LHSV:4l/h)処理によって交換した
。 洗浄水中ではこれ以上の塩化物が検出されなくなるまで(AgNO3の助けに
よって)、交換された樹脂を水1200mlで2時間かけて洗浄した(LHSV
:4l/h)。 第四級ホスホニウム型の強塩基性イオン交換樹脂(AMBERJET 420
0(商標)、単分散の架橋性ポリスチレン/ジベニルベンゼン樹脂、例:Roh
m and Haas社製、塩化物型、交換容量1.4meq/g)を比較用に
以下のように処理して重炭酸塩またはギ酸塩触媒を調製した。 湿った樹脂150mlを、水を充満させたガラス管(60×2.5cm)中で
スラリーした。 塩化物を、水溶液中(10モル過剰に、水2500g中で)で重炭酸ナトリウ
ム176.4gまたはギ酸ナトリウム151.2gを用いて約5時間の処理によ
って交換した(LHSV:4l/h)。 洗浄水中ではこれ以上の塩化物が検出されなくなるまで(AgNO3の助けに
よって)、交換された樹脂を水1200mlで2時間かけて洗浄した(LHSV
:4l/h)。
、5.55mol)を充填した。ガスキャップを窒素を用いて3回パージし、N 2 の最初の圧力は1000kPaを使用した。実施例2.3および2.4では、
混合物を室温でCO2の下で一晩かけて撹拌した。いずれの場合も、混合物を1
00℃まで加熱した。EO(44g、1mol)を撹拌下(500rpm)、ゆ
っくりと加えた。反応混合物を、連続的な撹拌下、6時間かけて反応温度に保っ
た。室温(20℃)に冷却した後、撹拌を一晩続け、ランサンプルの端をGLC
分析用に採取した。 重炭酸塩型である触媒のホスホニウム型を使用する、EO転換率およびMEG
への選択性で表される触媒EOバッチ加水分解実験の結果、および参考実験の結
果(触媒なし、NaHCO3、AMBERJET 4200/重炭酸塩および2
つのテトラアルキルアンモニウム重炭酸塩触媒)を表1に要約した。
ビニルベンゼンマトリックス上にある)は、MEGへの選択性(それぞれ83.
8および87.1%)で表される非常に魅力的な触媒性能を有することを示して
いる。この性能は、触媒の他の重炭酸塩型のそれと非常に似ている。
較するために、両者を水酸化物の型で研究した。なぜなら、このような水酸化物
はそれぞれの重炭酸塩型と比べて熱分解に対して過敏だからである。 テトラブチルホスホニウム水酸化物(TBPH)の熱安定性を測定し、テトラ
ブチルアンモニウム水酸化物(TBAH)の熱安定性と比較した。水酸化物(各
40%の水溶液)を、オートクレーブ中で数日間100℃に保った。時間間隔で
、サンプルを分析用に採取した。第四級塩基の分解を、アンモニウム化合物用に
炭素−13(13C)NMRおよびホスホニウム化合物用にホスホニウム−31
(31P)NMRを使用して、核磁気共鳴(NMR)分光法によって決定した。 NMR分析によって、第四級アンモニウム水酸化物TBAHの熱分解生成物は
トリ−n−ブチルアミン(TBA)であり、第四級ホスホニウム水酸化物TBP
Hの熱分解生成物はトリ−n−ブチルホスフィンオキシド(TBPO)であるこ
とが示された。 この安定性の研究の結果を、表2に要約した。
ウム化合物の熱安定性よりもはるかに優れていることを示す。
解できるはずである。ある状況、特に連続的な流れの方法で操作するときは、ア
ルキレンオキシド供給流の少なくとも一部、たとえば約30〜60重量%を、加
水分解を触媒によって完了させる前に、触媒がない状態で部分的な熱加水分解に
かけることが有利であることが分かっている。触媒がない状態であっても、部分
的な加水分解はモノアルキレングリコールに対して依然充分に選択性があること
が分かっているが、その一方でこの方法は触媒を節約する際には効果的である。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記の一般式の第四級ホスホニウム陽イオン R1R2R3R4P+ [上式でR1、R2、R3、およびR4は、それぞれ独立に、1〜10個の炭素
原子を有する、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリ−ルまたは
アリールアルキル基であってよく、各基が1つまたは複数の置換基を有していて
もよく、またポリマーに結合していてもよい] とメタレートまたはハロゲン以外の陰イオンとの少なくとも1つのイオン組成物
の存在下で、アルキレンオキシドと水を反応させることによって、アルキレング
リコールを調製する方法。 - 【請求項2】 前記陰イオンが、重炭酸イオン、重亜硫酸イオンおよびカル
ボン酸誘導体の群から選択される、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 前記陰イオンが、ギ酸イオンおよびクエン酸イオンの群から
選択される、請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 前記第四級ホスホニウム陽イオンが固形担体上に固定化され
ている、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項5】 前記固形担体が陰イオン交換樹脂である、請求項4に記載の
方法。
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