JP2002532151A - コンタクトレンズ洗浄システム - Google Patents

コンタクトレンズ洗浄システム

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JP2002532151A
JP2002532151A JP2000587812A JP2000587812A JP2002532151A JP 2002532151 A JP2002532151 A JP 2002532151A JP 2000587812 A JP2000587812 A JP 2000587812A JP 2000587812 A JP2000587812 A JP 2000587812A JP 2002532151 A JP2002532151 A JP 2002532151A
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JP2000587812A
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ブルーン−イェンセン,イェルゲン
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シュノプティク ホールディング アクティーゼルスカブ
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    • A61L12/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor
    • A61L12/08Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
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    • A61J1/00Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes
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    • A61J1/1412Containers with closing means, e.g. caps
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Abstract

(57)【要約】 少なくともつの物質を保持するために密封空洞部を形成するように組立てられまたは組合わされる少なくとも1つの第一部と少なくとも1つの第二部からなり、第二部は流体中に埋込まれた時に第二膨張係数を有しかつ少なくとも流体に実質的不溶性の材料で作られ、第二部は容器手段の外面の一部を構成する外面を有し、第一部は流体中に埋込まれた時に第一膨張係数を有しかつ少なくとも流体に不溶性の材料で作られ、第一膨張係数が第二膨張係数より小さい、流体を使用するコンタクトレンズの洗浄に使用できる少なくとも1つの物質を保持するのに適した容器手段。前記容器手段はコンタクトレンズ洗浄時に該容器手段、コンタクトレンズ、および流体を保持できる受容器内に位置決めされたときに水平方向に対して容器手段を配向させる配向手段を更に含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、コンタクトレンズを洗浄する技術分野に関し、かつ、特殊実施形態
において、第一段階の時に実質的定常の高い濃度の一種類以上の洗浄剤を含有す
る洗浄流体を使って洗浄を行い、続く第二段階の時に、洗浄されたコンタクトレ
ンズを使用者の眼により適した状態で装着するために一種類以上の洗浄剤を中和
しかつ/または洗浄流体を変性させるコンタクトレンズの多段階洗浄を行うため
の装置に関する。
【0002】 洗浄流体中に高濃度の洗浄物質が要求されるのは、レンズ表面に通常沈殿した
不純物の中に、これを除去するのに例えば3〜4vol%の濃度の過酸化水素等
の殺菌流体に長時間暴露する必要のあるものがいくつか存在するからである。こ
のような不純物の例には棘アメーバ、カンジダ・アルビカン、酵母菌、各種ウィ
ルス、各種細菌胞子がある。これらの不純物は普通に使用される殺菌流体に対す
る、耐性がきわめて強いことが知られており、その為にかかる不純物を除去する
ために、高濃度の活性物質を含有する殺菌流体または洗浄流体に長時間暴露する
必要がある。
【0003】 しかも、例えば細菌は、細菌をカプセル様に包み込んでしまう化学的/生物学
的物質を排出する、すなわち、コンタクトレンズの表面に付着する化学的/生物
学的物質の膜を形成する可能性がある。その為に、殺菌流体または洗浄流体を浸
透させるために長時間暴露が必要であり、かつそれにより、細菌および細菌胞子
および化学的/生物学的物質の膜を除去する。 事実、現在知られている装置および方法のほとんどは、洗浄流体との相互作用
が、洗浄中のコンタクトレンズの保持に使用される容器における細菌汚染のレベ
ルを維持するのに十分であるにすぎないという点で静菌効果のあるものと呼んで
よい。
【0004】 コンタクトレンズ洗浄装置として知られているものの代表が、コンタクトレン
ズと洗浄流体を1つの容器に入れるタイプである。しかしながら、使用者自身が
洗浄剤を中和するための薬剤を入れなければならない(コンタクトレンズの使用
者の眼への装着をより適した状態にするために)必要性を無くすために、中和剤
はプロセスの始めから入れられる。そのため、洗浄流体の中和がプロセス全体に
わたって行われ、その結果、洗浄剤の濃度は、短時間だけ最適である。勿論、コ
ンタクトレンズを適切に洗浄するにはもっと長い時間が必要となる。
【0005】 中和剤の導入を延期させる1つの方法は、中和剤を洗浄剤により溶解する層に
より被覆したピルまたはペレットに形成する周知実証済み解放原理を使用する。
この方法では、中和剤は層が溶解するまで解放(放出)されない。しかし、この
方法は層の材料、例えばピル製造助剤は洗浄剤に放出し、その一部が使用者の目
に入るかまたは洗浄に使用する容器手段内に残る欠点がある。この材料は典型的
には細菌を引きつけ保持するタイプのものであり、その結果、容器手段内そして
コンタクトレンズ上での細菌の成長を促進する。
【0006】 殺菌流体の活性な中和プロセスを延期しようとする装置が、EP 2 658
422から知られている。この装置では、殺菌プロセスが機械的装置によって
行われる容器の中に中和剤が置かれる。かかる機械的装置は、電動機で駆動する
ことも手動で駆動することもできる。
【0007】 中和剤の解放を延期しようとする別の装置が、GB 2 301 198から
知られている。この装置では、中和剤は、一端が開いている管状部材によって形
成された空洞部中に保たれる。空洞部は、管状部材の内側に据えられた蓋によっ
て密封されており、その蓋は、殺菌流体と接触すると膨潤する。蓋が管状部材の
内側に据えられているので、管状部材の側面部と蓋によって形成された空洞部が
、蓋の頂部上に存在する。この装置の主な欠点は、装置の洗浄プロセスに使用さ
れる受容体への導入が、開放端を上にして装置が“着地”(land)する場合
、流体が全く、または不十分な量しか蓋と接触できないことにより、蓋の膨潤が
起こらなくなるという意味で臨界的であることである。同様に、蓋が上方に向か
う位置に装置を設置する場合、膨潤した蓋が装置内部への流体の進入を妨害し、
かつそれにより所望化学反応の発生を阻止する。
【0008】 そこで、本発明の目的は、第一に、洗浄流体への不適当な薬剤(大抵、眼に炎
症を起こさせる薬剤)の導入を抑制または完全に阻止することができ、第二に、
コンタクトレンズが十分に洗浄される所望時間後まで、洗浄剤の中和を完全に遅
らせ、かつ第三に、中和を事実上確実に行なうコンタクトレンズ洗浄用容器手段
を提供することにある。
【0009】 かかる目的は、第一特徴において、流体を使用するコンタクトレンズの洗浄プ
ロセスに使用できる少なくとも1つの物質を保持するのに適した容器手段によっ
て達成され、かかる容器手段は、 −少なくとも1つの物質を保持するために密封空洞部を形成するように組立てら
れまたは組合わされる少なくとも1つの第一部と少なくとも1つの第二部を有し
、 −前記第二部が、流体中に埋込まれたときに前記第二膨張係数を有しかつ流体に
少なくとも実質的に不溶性の材料で形成されていて、前記容器手段の外面の部を
構成する外面を有し、 −前記第一部が流体中に埋込まれたときに前記第一膨張係数を有しかつ流体に少
なくとも実質的に不溶性の材料により形成され、かつ
【0010】 前記容器手段は、コンタクトレンズ洗浄時に前記容器手段、前記コンタクトレ
ンズ、および前記流体を保持できる受容器内に設置されるときに水平方向に対し
て前記容器手段を配向するための配向手段を更に含む。 このようにして、前記容器手段の配向は最適となり、気泡が危険領域に発生せ
ず、かつ好適には膨張材料が前記容器手段の内部への流体の進入を阻止する位置
に停滞しないようにする。
【0011】 泡は、例えば空洞部内または水平面上に、滞留する傾向がある。従って、この
ような前記容器手段の配向は前記膨張材料の外面の一部または充分な部、第一部
、第二部または両部の材料を流体に暴露し、その材料を膨張させ、前記容器手段
を開放させて流体をその中の物質に充分に接近させる。
【0012】 使用される流体は単純に水であってよく、物質が例えば酵素のような殺菌剤ま
たは洗浄剤であってよい。あるいは、流体はそれ自体が殺菌流体または洗浄流体
であってよく、物質は中和剤であってよい。そのプロセスまたは容器手段に共通
するのは、洗浄プロセスを明らかに異なる2つの工程−ひとつが物質との相互作
用を伴い、もうひとつが物質の相互作用を伴わない工程−に分割するために物質
への接近を遅らせることである。
【0013】 好適実施形態において、第一部は開放空洞部を形成し、第二部は第一部の空洞
部を少なくとも実質的に閉鎖するカバーを形成する。 好適には、第一部と第二部の膨張係数は相違し、該2部間の膨張程度を相違さ
せるために、例えば、第一部の膨張係数が第二部の膨張係数よりも小さい。その
ようにして、かかる膨張が容器手段の内部への流体の接近を実際に促進する。
【0014】 第一部が開口部を形成し、かつ第二部が閉鎖部を形成する場合、第一部の少な
くとも1つが前記配向手段に取り付けられ、通常使用時の前記容器手段が水平方
向に対して配向されるときに、前記開口部は、常時、垂直と異なる方向を向き、
前記開口部の方向は前記配向手段により形成される。前記配向手段が少なくとも
1つの膨張材料と係合するときに、前記開口部の配向は前記閉鎖部の膨張時に確
実に維持される。付加的利点は、第一に、気泡が前記閉鎖部を形成する膨張材料
に付着しないように位置決めされること、第二に、前記閉鎖部が一旦解放される
と前記開口部を容易に閉塞しないことである。
【0015】 前記配向手段の方向が使用時の受容器の方向および使用により形成されてよい
ことにより、この意味で、『通常使用』は容器手段が受容器内に存在し、かつ受
容器が正確に位置決めされる、例えば底部上に垂直に起立する等の通常使用時で
ある。
【0016】 前記容器手段は水平方向に対して配向され、前記開口部は実質的水平等垂直か
ら少なくとも10°、少なくとも20°等の少なくとも5°、少なくとも45°
等好適には少なくとも30°、少なくとも60°、少なくとも70°等好適には
少なくとも50°、少なくとも85°等好適には少なくとも80°の方向を向い
てよい。
【0017】 好適には、前記配向手段は前記容器手段が前記受容器に位置決めされるときに
、前記受容器の下内縁部から第一所定間隔で前記開口部を維持する。このように
して、前記閉鎖部は一旦離脱すると、確実に受容器内の下方に沈み、それにより
前記開口部から除去されてよい。 同様または選択的に、前記開口部を形成する第一部から離脱した上で少なくと
も前記閉鎖部を形成する第二部を受けるための手段が設けられる場合、前記配向
手段は前記容器手段が前記受容器内に位置決めされるときに前記第二部を受ける
手段の下内縁部から第二所定間隔で前記開口部を維持するように構成される。
【0018】 好適には、前記第一かつ/または第二所定間隔は前記開口部の最長寸法よりも
大きく、最大寸法の1.2倍を越える、少なくとも2倍等好適には少なくとも1
.5倍、少なくとも4倍等好適には少なくとも3倍、少なくとも8倍等好適には
少なくとも5倍、少なくとも12倍等好適には10倍、少なくとも18倍等好適
には少なくとも15倍、少なくとも25倍等好適には少なくとも20倍である。
しかしながら、同一材料から形成した2つの部を膨張後に物質に必要な流路を形
成するように設計することができる。
【0019】 この形態において、第二部はその内面部または外面部に沿って第一部に当接し
てよい。このようにして、それぞれその保持手段の非膨張状態において当接する
第一部および第二部の2つの部が同程度に膨張しないときに、膨張差が物質への
接近を確保し、それによりその当接は回避され、かつ結果として開口部が形成さ
れる。 選択的または付加的に、前記第二部は前記第一部とその端面部に沿って当接し
てよく、前記端面部は典型的には、例えばカップまたは同様容器の上縁部に対応
する。
【0020】 前記第一部および第二部の寸法、ならびに第一および第二膨張係数は、好適に
は、前記第一部かつ/または前記第二部の膨張に続いて前記第一部と前記第二部
との間で少なくとも前記端面部の一部に開口部が形成されるように選択される。
【0021】 一形態において、好適には前記第二部は管状部を有し、その外縁部は流体に暴
露される。この管状部は第一部および第二部の膨張時、例えば、膨潤時に利点を
有する。管状部の膨潤は前記管状部の直径または全体に拡がる。上縁部が流体に
暴露されるときに、膨張はこの縁部で最も早くなり、全周に沿って広がって膨張
した材料を外方に押圧することにより前記管状部の膨張が漏斗形に変形するよう
にする。 他の形態において、前記第一部は複数の開放空洞部を形成し、前記第二部は前
記第一部の前記開放空洞部を少なくとも実質的に閉鎖するカバーを形成している
。 次の説明から明らかなように、この漏斗形変形は流体にいくつかの物質を解放
するタイミングに使用できる。
【0022】 前記第一部が複数の開放空洞部を形成し、前記第二部が前記第一部の前記開放
空洞部を少なくとも実質的に閉鎖するカバーを形成することが好ましい。この条
件下で、個別空洞部に存在する物質への接近が個別タイミングで行なわれること
が望ましい。 このタイミングを得る1つの方法として、前記複数の開放空洞部が少なくとも
実質的に同心に位置決めされかつ前記第一部の仕切壁によって相互に分離される
。当然ながら、これらの複数の空洞部は円形である必要はない。 かかる条件下で、上記漏斗形変形による利点を得るために、前記管状部は好適
には前記開放空洞部の外空洞部を包囲している。
【0023】 好適には、前記第一部と前記第二部は相互に対して付勢される。第一に変形し
かつ膨張する前記第二部の第一部は典型的にはその外部であるので、この付勢を
行なうのに適切でない。これらの第一部は前記閉鎖部を早く解放し、それにより
第一要素内の全空洞部の内容物への接近を可能にする。従って、第一部の仕切壁
を第二部の内側付勢手段へ向けて付勢することによりこの付勢を可能にし、仕切
壁かつ/または付勢手段が第一部の空洞部の1つを少なくとも非膨張状態で閉鎖
する。この閉鎖は付勢により所定位置に保持されている第一部の閉鎖運動により
得られる。このようにして、この1つの空洞部の内容物への接近は外空洞部への
接近時点で防止される。
【0024】 この状況下で、前記付勢手段かつ/または第二部の特に前記空洞部の少なくと
も1つの空洞部の閉鎖部を形成する部の厚みは、この空洞部の開放が前記保持手
段および流体と接触した後に、または流体が外空洞部に接近した時点後の所定時
に行なわれるように調整されてよい。
【0025】 複数の空洞部を形成する他の方法として、前記複数の開放空洞部は前記第一部
において側に並設され、前記開放空洞部は仕切壁によって相互に分離される。こ
の状態で、前記管状部は、好適には、前記並設された開放空洞部に沿って対称軸
になるように位置決めされる。 前記管状部の漏斗形変形は当然ながら膨張が前記管状部の周辺に沿って行なわ
れる状態に依存する。材料の膨張が確実に漏斗形変形になる、好適には、その外
縁部が少なくとも実質的平面内に、例えばその位置で前記第一部および第二部の
材料の厚みの数倍内で、位置決めされる。
【0026】 上述したように、漏斗形変形は前記管状部の外部により生じ、その中央部より
も迅速に膨張する。この変形が上記利点をもたらすので、前記第二部はその外縁
部、前記第二部の主要部との比較で、材料の質量に対して相対的に大きい比率で
流体に暴露される表面部を有する。これは流体に暴露する表面を多くすることに
より、または例えば第二要素(第二部)の材料厚を前記第二部の他の部の厚みと
の比較で薄くすることにより得ることができる。
【0027】 このようにして、前記第二部の厚みを選択することにより、個別物質の解放の
タイミングを、例えば第一閉鎖空洞部への接近に必要な時間を短くし、かつ第二
閉鎖空洞部への接近時間を相対的に長くする等により、選択できる。かかる場合
、第一空洞部を閉鎖する第二部の厚みは第二空洞部を閉鎖する部よりも実質的に
薄くする。 上述したように、前記第一部および前記第二部は相互に対して付勢されること
が好ましい。
【0028】 例えば、前記第一部および前記第二部は分離固定手段または結合手段を使用す
ることなく組合わせることのできる形態にすることができる。 選択的に、前記空洞部を実際に形成する2部は分離固定手段、例えば2部を所
定位置に保持する固定手段等により組立てることができ、この固定手段は前記2
要素よりも大きい膨張係数を有していて前記固定手段がある時点でその2部を解
放してそこに保持された物質を分離かつ解放するものであってよい。
【0029】 接着剤または他の付加的物質を必要としないことは、例えば、洗浄プロセスの
第一段階時に前記2部を保持するために接着剤等の物質を必要としない点で有利
である。洗浄流体におけるこの付加的物質は、使用者の目に導入されるコンタク
トレンズへその一部が接着するので望ましくない。 上記実施形態について、第一部が空洞部を形成し、かつ第二部がその空洞部を
閉鎖するものとして説明した。当然ながら、第二部が空洞部を形成し、かつ第一
部がその空洞部を閉鎖する場合にも同様の利点および効果が得られる。
【0030】 前記第一膨張係数は、未膨張状態において1mm厚の前記第一部の材料シート
が流体中で完全に膨張したときに0.7〜1.5mm厚等の0.5〜10mmの
平均厚、好適には実質的に1mm厚に膨張するものであってよい。
【0031】 前記第二膨張係数は、未膨張状態において1mm厚の前記第二部の材料シート
が流体中で完全に膨張したときに1.2〜5mm厚等の1〜10mmの平均厚、
好適には1.4〜2mm厚に膨張するものであってよい。 ただし、かかる材料は物質が一旦流体に解放したときには更に大きい平均膨張
係数を有しよい。現在好適材料は、H202において200%オーダであるが純
水で500%を越えるオーダの膨張係数を有し、この結果、H202はカタラー
ゼで中和される。
【0032】 好適には、第二膨張係数は第一膨張係数よりも大きく、かつ前記第一部および
第二部は、好適には、所定厚を有する前記第二部の材料の初期未膨張シートが、
同じく初期の未膨張の所定厚を有する第一部の材料シートが完全に膨張したとき
に少なくとも110%の平均厚、少なくとも約140%等少なくとも105%の
平均厚シートに膨張するものである。 特に、最大膨張係数を有する部が他の部内に位置決めされる形態において、膨
張部を膨張して他の部を簡単に破壊または変形することによって物質への接近を
可能にするために、前記第一部は1またはそれ以上の所定点、または1またはそ
れ以上の所定線に沿って、その変形または破壊を促進するための手段を有するこ
とが好ましい。
【0033】 同様に、この意味で、1つの要素の他の要素との関係における『膨張』は同時
に第一要素に対する他の要素の収縮であることに注意すべきである。物質に対し
て流体を接近させるために、寸法の変化における相違のみが必要とされる。同様
に、材料の1つは流体中で相当程度まではまたは全く収縮または膨張しなくてよ
い。
【0034】 上述したように、従来技術の1つの問題は、気泡の運動が膨張材料への流体の
接近を遮断する、または例えば相対的に膨張しない材料が、その受容器とともに
、この接近を遮断できることである。前記容器手段の配向に加えて、これは容器
手段を提供することにより解消されうる。この場合、 −前記容器手段は少なくとも1つの断面を有し、第一部は包絡曲線を形成し、
かつ第二部の少なくとも一部は前記包絡曲線面の外側へ延在し、かつ/または −前記組立てられまたは組合わされる容器手段の外面の2つ以上の部は前記第
二部の少なくとも2つの異なる側で表面部によって構成されている。 上記悪作用は更に、前記第二部の包絡線面の外側に延在する少なくとも一部が
凸部を有することにより、解消される。
【0035】 本発明によれば、前記容器手段は、受容器内に位置決めされたときに水平方向
に対して前記容器手段を配向する配向手段を有し、この配向手段は、コンタクト
レンズを洗浄するときに前記容器手段、コンタクトレンズ、および流体を保持す
ることができる。そのようにして、前記容器手段は膨張材料が流体の物質への接
近を遮断するような作用をしないように配向される。好適には、少なくとも1つ
の第一部および第二部の一方が前記配向手段と係合し、かつ他方が、好適には最
も膨張する部材料が係合しない。このようにして、他方の部は膨張後に、そして
他方の部からの離脱後に、重力により相互作用により係合部から離脱し、それに
より流体の物質への接近を可能にする。
【0036】 このようにして、前記配向手段は、垂直から変位した対称軸によって前記容器
手段を保持することができ、その配向は実質的水平の対称軸をもつ等垂直から少
なくとも5°、少なくとも10°、少なくとも40°等好適には少なくとも20
°、少なくとも80°等好適には少なくとも60°である。 前記容器手段の方向または配向を膨張プロセスの当初から形成するために、前
記第一部および第二部の少なくとも1部は前記配向手段に堅く連結または取り付
けられることが好ましい。
【0037】 同様に、この要素は他の目的に使用できる。そこで、前記容器手段を包囲する
ための包囲手段を更に含む。上述したように、膨張材料は使用者がコンタクトレ
ンズを回収するときに完全に大きくなって相互作用する程度までの膨張率を有す
るものであってよい。同様に、膨張材料の形状がコンタクトレンズに類似する場
合、間違った要素を使用者が目に入れないようにするためにレンズからそれを『
分離』することが望ましい。 従って、前記包囲手段は、流体を包囲手段に流れ込むようにし、かつ膨張した
前記第二部の少なくとも主要部が前記包囲手段から逃げるのを防ぐことのできる
多孔質または液体透過性手段を含んでよい。
【0038】 更に、前記配向手段は洗浄中のコンタクトレンズを保持するための手段を更に
含いでよい。 上述したように、前記容器手段の形状および寸法は気泡の発生する状態および
場所による。 現在の好適形態において、前記容器手段は相互に対して垂直の二方向に延びた
延長部と比較して所定方向において平坦である。 これは、その寸法が第一に膨張材料による『蓋』が実際に流体への接近を確実
にし、その蓋が実際に膨張し、実際に物質への充分な接近を可能にして、物質と
流体間の相互作用を実際に行なわせることから特に容易に理解できる。 流体へ物質をタイミングよく解放するためのこの種の容器手段における他の問
題は、流体と物質間の相互作用が例えばガスを発生させる場合に見られる。明ら
かなように、膨張材料の膨張はこの膨張材料を物質から完全に取り除くことなく
、また流体に大きなギャップを形成してガスの進入または排出を可能にする。こ
の状況下で、流体の物質への接近は物質に大きな圧力を加えて、膨張した材料が
更に移動するのでこれは有利効果となる。しかし、そうでない場合には、気泡が
発生しギャップ内に留まり、実際にギャップを閉塞し、それにより膨張材料が流
体に充分に接近して完全に膨張してもそのプロセスを停止させる。
【0039】 この特定形態において、前記容器手段は水平方向に沿って所定方向に位置決め
される。 好適には、前記所定方向に沿った前記容器手段の延長部は、前記二方向のいず
れかに沿った前記容器手段の延長部より小さく、例えば1/3等少なくとも1/
2、約1/5、例えば少なくとも1/6等好適には1/4、例えば1/20、約
1/30等好適には1/10、例えば1/70等好適には1/50、例えば1/
100等好適には1/85である。 同様に、前記所定方向における前記容器手段の延長部は2mm未満、例えば1
.5mm未満、例えば約0.75mm、少なくとも0.5mm、更には0.3m
m未満等好適には1mm未満であるのが有利である。
【0040】 特に、−前記第一部は底部および側部を有する空洞部を形成し、かつ組立てら
れまたは組合わされる前記容器手段における前記第二部は前記第一部の前記空洞
部を閉鎖し、前記底部の内面部から前記側部の内側高さは例えば1.5mm等2
mm未満、例えば約0.75mm、少なくとも0.5mm、更には0.2mm未
満等好適には1mm未満であり、 −前記第二部は空洞部を形成し、前記空洞部の対称軸の方向における深さは2
mmを超えない、例えば1.5mm、好適には1mmを超えない、例えば約0.
5mm、更に0.1mmを超えない。理解されるように、膨張した前記第二部は
前記第一部から容易に離脱し、かつ重力の相互作用によって物質を保持する前記
第一部の空洞部から完全に除去される。
【0041】 これは、また、第二部が第一管状部に対して内側閉鎖を形成する場合である。 同様に、好適には、前記容器手段は少なくとも実質的に前記第二部の側部の高
さ方向に沿った対称軸を有する。 上記寸法から理解されるように、前記側部の高さは泡を保持することができず
、それにより『捕捉』は回避される。しかし、好適には、前記第一部は泡を捕捉
しない。従って、好適には、前記第二部が空洞部を形成し、前記空洞部の対称軸
の方向における深さは2mmを超えない、例えば1.5mm、好適には1mmを
超えない、例えば約0.5mm、更に0.1mmを超えない。小さい寸法は通常
条件下でそのプロセスを停止させる大きな泡を保持しない。
【0042】 そのプロセスを確実にする付加的方法により、確実に膨張材料が完全に膨張し
たときにその物質を完全にそこから除去することができる。これを可能にする1
つの方法は前記第二部が空洞部を形成し、その対称軸が少なくとも実質的に水平
である場合に、空洞部の内面のいかなる部分も水平にならないように前記空洞部
を形成し、かつその内面を凹部にすることである。そのようにして、前記容器手
段が好適方法により配向されるときに空洞部内の物質はその空洞部から落下する
【0043】 ここに記載の全実施形態に共通する本発明の他の特徴は、少なくとも1つの物
質の前記容器手段の一部に固定することに関し、容器手段の一部に対する物質の
位置を制御することである。 この特徴は前記容器手段の好適形態において具体化される。即ち、少なくとも
1つの物質が前記容器手段の前記第一部または第二部のいずれかに関して調整さ
れて、前記容器手段の一方へ結合等により接合され、例えばコーテヘング等好適
には接着される。
【0044】 配向手段を含む形態において、物質は好適には容器手段の、前記空洞部の開放
後に配向手段により初期位置にもはや保持されない部へ接着される。空洞部が開
放したときに移動する部への接着は、流体と物質間の接触を固定する。移動が物
質を流体に暴露し、理想的には、流体と物質間の初期接触によって気泡が発生す
る可能性を解消し、それ以上の接触を阻止する。 上記に関連して、好適には少なくとも1つの物質は密封空洞部を実質的に充填
する。『実質的に充填』の用語は容器手段の部品が組立てまたは組合わされてい
ない場合に外面として記載された物質の表面が組立てまたは組合わされるときの
容器手段の部品の1つの内面と当接する形態を示す。
【0045】 これらの形態は、好適には、物質が前記容器手段の部材の1つに接着する形態
で組合わされる。これらの形態において、当然ながら、これらの形態は本発明の
他の形態に組合わされ、物質は好適には前記部材の1つ凹部(窪み)内に設置さ
れるか、または前記部材の1つの面上に実質的平均的に分配され(同一層厚)、
物質が他の部材の表面と実質的に接触するように容器手段の他の部材と構成また
は組合わされ、かつ同時に物質が密封されるように構成または組合わされる。 本発明による容器手段の他の実施形態において、前記容器手段は密封された空
洞部の外側に設けられた受容器を更に含み、前記受容器は少なくとも1つの物質
を受けることができる。
【0046】 配向手段を含む本発明による形態は、カタラーゼを受けるための受容器等を含
む場合に非常に有利である。かかる状況下で、かつ同様に他の条件下で、好適に
は、カタラーゼは小さい錠剤またはピルとして製造され、前記空洞部の開放によ
り重力によりその物質の移動を容易にする。かかる小さい受容器は好適には流体
透過性でありかつ好適には孔を有する壁またはそれ自体格子状に構成されてよい
壁を具備してよい。物質の係る移動の利点は位置決めにあり、容器手段開放後の
物質の位置決めが制御できるので、それにより流体の物質への接近を、物質の位
置決めが流体およびその重力の移動により制御する場合よりも更に容易に制御を
する。
【0047】 第二の特徴において、本発明は過酸化水素を使用してコンタクトレンズを洗浄
するシステムに関する。このシステムは、 −請求項に記載の前記容器手段を含み、前記少なくとも1つの物質がカタラー
ゼを含み、かつ −前記容器手段、コンタクトレンズおよび過酸化水素をコンタクトレンズ洗浄
時に保持できる受容器を含むことを特徴とする。 中和剤としてのカタラーゼの使用に関連して、プロテーゼが洗浄剤として好適
に使用される。プロテーゼが洗浄または清掃プロセスの開始時に適正に活性化す
ると考えられているので、この洗浄剤は好適には密封空洞部の外側に設置される
。従って、前記システムは好適形態において、好適にはプロテーゼ等の洗浄物質
を更に含んでよい。この洗浄物質は、密封空洞部の外側に設置され、かつ好適に
は前記容器手段または前記受容器内に形成された小さい窪み内に設置される。
【0048】 本発明の第二特徴によるシステムにおいて、プロテーゼ等の洗浄剤は好適には
本発明の第一特徴のための容器手段内に好適に設置される。かかる場合、好適に
は、 −前記膨張係数は、前記第一部かつ/または第二部の膨張に続いて、カタラー
ゼを保持する容器手段内に形成される開口部がプロテーゼを保持する容器手段内
の開口部に続いて形成されるように選択され、または −前記第一部かつ/または前記第二部が前記第一部かつ/または第二部の膨張
に続いてカタラーゼを保持する空洞部への開口部がプロテーゼを保持する前記空
洞部への開口部に続いて形成されるように組立てられまたは組合わされる。
【0049】 第三特徴において、本発明は流体を使用してコンタクトレンズを洗浄するシス
テムに関し、このシステムは、 −容器手段を含み、前記容器手段は、 −少なくとも1つの物質を保持するための密封空洞部を形成すべく組立てられ
または組合わされる少なくとも1つの第一部と少なくとも1つの第二部を含み、 −前記第二部が流体中に埋込まれたときに第二膨張係数を有しかつ流体に少な
くとも実質的に不溶性の材料により形成され、前記第二部が容器手段の外面の一
部または複数部を構成する外面を有し、 −前記第一部が流体中に埋込まれたときに第一膨張係数を有しかつ前記流体に
少なくとも実質的に不溶性の材料により形成され、 −コンタクトレンズ洗浄時に、前記容器手段、コンタクトレンズおよび前記流
体を保持できる受容体、および −コンタクトレンズ洗浄時に前記受容器内の前記容器手段を水平方向に対して
配向するための配向手段を含むことを特徴とする。 当然ながら、材料、容器手段、配向手段等の上記特徴のすべてが本発明のこの
特徴に利用される。
【0050】 現在、前記配向手段は適宜形状または操作方法を有するものであってよい。従
って、前記配向手段は、中空ガス室を含み、または一部が流体に導入された後に
重力との相互作用によりそれ自体を自動的配向するために流体の密度よりも低密
度または高密度密であってよい。そのようにして、受容器の配向と関係なく配向
を得ることができる。これは、受容器が底部に正確に位置決めされる代わりに1
側に位置決めされる場合であっても正確な洗浄を実行させる。 選択的に、前記受容器内の配向手段の配向を所定方向または中断した複数方向
に少なくとも実質的に沿った配向に限定する物理的構造を有するものであってよ
い。これは、前記受容器が幅、深さ、または直径よりも大きい高さを有する場合
、また前記配向手段が幅、深さ、または直径よりも長い長さ有するが好適には受
容器の高さよりも小さい場合に得られる。そのようにして、前記配向手段は、そ
れを導入するために受容器内に少なくとも実質的直立に位置決めされなければな
らない。選択的に、配向手段の長さは、受容器内に首尾よく傾斜した位置へ更に
付勢するために受容器の高さよりも長くてよい。
【0051】 選択的に、前記受容器の配向を介して配向を可能にするために、前記配向手段
は前記受容器またはその蓋へ永久的にまたは離脱可能に固定または締結されてよ
い。そのように、配向手段の実際寸法は臨界的でない。 当然ながら、前記受容器は操作時に、そして特に前記配向手段が受容器の配向
との関係で配向する構成である場合には、適宜方法により配向されることが望ま
しい。
【0052】 流体との接触による『膨張』は、流体のpH値、1またはそれ以上の塩の濃度
、または流体の温度等複数の作用に起因するけれど、前記第一部または第二部の
少なくとも1つが流体との接触時に膨潤する材料により形成されることが好適で
ある。この膨潤は第一に流体と接触した表面部で生じ、かつ流体がその材料の内
部へ進入しかつそこを膨張させた後にのみ発生する。これは、中間状態として上
記した漏斗形変形、そして最後にその材料の完全膨張状態を可能にする。更に、
前記膨潤は、好適には膨潤材料が単純に膨張するがいかなる粒子または物質も解
放、発生または発射せず、流体と付加的物質が形成されるような反応をしない効
果であり、それにより前記容器手段の組立てまたは組合わせに接着剤を不要とす
ることに関連する上記有利性が達成される。
【0053】 実際に、コンタクトレンズに通常使用されるポリヘーマ等の材料は実際に水と
の接触により膨張し(ポリヘーマは約40%膨張する)、かつコンタクトレンズ
の保持または洗浄に典型的に使用される材料(水中で膨張しない)が本発明の容
器手段に使用できる。この利点は、これらの材料がコンタクトレンズ洗浄に関す
る使用について既に受けいれら、いかなる副作用も伴わないことである。 本発明の他の利点は、洗浄システムが共存できない異なる洗浄剤を使用してコ
ンタクトレンズの洗浄を促進することである。これは洗浄剤のタイミングな解放
を可能にして、例えば、1つの薬剤を使用する洗浄プロセス後に他の薬剤の解放
を可能にすることから実現可能である。
【0054】 他の可能性は、pH値3〜3.5のH2O2が殺菌流体として利用される(コ
ンタクトレンズの細菌清掃のために)場合であり、洗浄プロセスの終了時に洗浄
流体のpH値をコンタクトレンズを目に装填するときに使用者に快感を与えるこ
とのできる値へ変化させることのできる薬剤の解放を可能にする。この変化また
は中和剤はカタラーゼであってよい。同様に、同時または前後に、生理食塩水の
濃度をコンタクトレンズ使用者にとって更に快適にするために塩が流体へ解放さ
れてよい。
【0055】 更に、共存できないまたは共存しない時により良く作用する異なる酵素の使用
は、流体中の異なる物質の解放時間を変えることによって促進できる。 上記物質解放時間の実際のタイミングは使用者の希望または洗浄プロセスの条
件により変更できる。異なる保持手段が、例えば長期(または最適)洗浄および
短期(最適ではない)洗浄のために提供されてよい。長期洗浄は、例えば、前記
物質または前記物質の少なくとも1つの物質が2時間経過前、4時間経過前、6
時間経過前には解放されない等、一昼夜に及ぶものであってよい。短期洗浄は物
質が2時間未満、例えば1時間未満、1/2時間未満等で解放される場合である
【0056】 解放されるべき最後の物質が洗浄プロセスを実際に終了させるものである場合
については上述した通りである。ただし、他の物質が洗浄プロセス時に、または
実際の開始時前に解放されてよい。
【0057】 次に、本発明を図面を参照して好適実施形態を図解することにより説明する。 以下において、過酸化水素水を殺菌流体として使用し、かつ(酵素)カタラー
ゼを中和剤として使用すると仮定する。他にも多くの洗浄成分を選択することが
勿論可能であるが、本発明を説明し易くするために、過酸化水素水とカタラーゼ
との組合わせを例として使用する。 第一に、配向手段を具備しない容器手段の複数の形態について、これらの手段
を設計するための異なる方法を説明しかつ膨張または解放プロセスの特徴を説明
するために記載する。
【0058】 図1〜3を参照すると、中和剤25を保持するために使用される容器手段20
は1つの第二部30と2つの第一部35からなる。中和剤25は第一部35と第
二部30によって形成された包囲空洞部50の中に閉じ込められている。中和剤
25を閉じ込めるこの方法では、中和剤25は、液体、固体、顆粒、多孔質、濃
縮質、粉末、丸剤、ピル、ペレット、または気体等のいずれの適宜形態であって
もよい。中和剤が流体である場合は、内面のコーティングを必要としない。この
ようなコーティングが施されていないと、第二部30は、中和剤を吸収すること
によって自らの寸法を変えることになる。
【0059】 容器手段20のサイズは一定量の中和剤25を収容できる十分な大きさでなけ
ればならない。すなわち、カタラーゼを中和剤として使用する場合は、内径5.
5mm、内部高さ5mmの大きさが代表的である。 第一部35が殺菌剤に暴露されないときに、第一部の直径は第二部30の内径
よりわずかに大きい。これにより弾性力が殺菌プロセスの開始前および開始時に
第一部35の縁部に加わり図3に示す位置に第一部35を保持する。 第一部35の形状は中和剤を保持するための容器手段20の動作モードの原理
にとって決定的なものではない。図3に示す実施形態の第一部35は、その縁部
40が底面45に対して偏向した三次元形状で示されている。その偏向角は、中
和剤を保持するための容器手段20の動作モードの原理を損なうことなく0°か
ら180°までの間で変化してよい。
【0060】 第一部35は、流体に暴露された時に寸法を変えるどんな材料からでも作るこ
とができるが、その場合、該材料の膨張係数は第二部30に使用される材料の膨
張係数より小さい。第一部35は、また、プラスチック、金属、ガラス、セルロ
ース系材料またはポリマー系材料等の流体に暴露されたときに寸法を少しも変え
ない材料から作ることができる。 中和剤を保持するための容器手段20は、いかなる密度のものによって製造さ
れてもよい。例えば、容器手段20には殺菌流体よりも低い密度、同等密度、ま
たはそれよりも高い密度を与えることができ、それにより殺菌流体中での容器手
段20の垂直位置を予め定めることができる。
【0061】 第二部30は、その形状から、殺菌流体または該第二部30を作る材料によっ
て吸収され得るいずれかの流体を吸収するときに、その内径が増大する。これは
、第二部30を形成するいずれの材料も膨張することに依る。容器手段20の第
一実施形態では、第二部30は管状であり、流体に暴露された時にこれが膨張す
るために第二部30の内径が増大する。 最初に、中和剤25を保持する容器手段20の、第一の実施形態における使用
の方法を図3〜4を参照して説明する。その後に、本発明の他の5つの実施形態
について同様の説明を行う。 洗浄プロセスの間、中和剤25を保持する容器手段20は、コンタクトレンズ
と殺菌流体を入れるための容器の内側に置く。 コンタクトレンズと容器手段20を該容器の内側に置いたらば、殺菌流体を該
容器に注入する(またはその逆)。殺菌流体を添加すると、第二部30は殺菌流
体を吸収し始める。
【0062】 第二部30の内面は殺菌流体にもどんな流体にも暴露されないので、第二部3
0の外面および端部から該第二部30の内面への流体の移送プロセスは、浸透す
る流体によって湿潤する第二部30の要素の膨張に続いて行なわれる。 従って、洗浄プロセスの開始時、第二部30の膨張は実質的に第二部30の外
面のみで生じるか、またはその時の膨張速度は少なくとも、第二部30の全表面
が殺菌流体またはいずれかの流体に暴露された場合よりも遅くなる。
【0063】 この結果的として、第一部35の縁部に加わる弾性力によって第一部35が第
二部30の内側に固定されることと相俟って、殺菌流体は殺菌プロセスの開始時
に中和剤25と接触できなくなり、それにより殺菌流体の中和は延期され、コン
タクトレンズ処理プロセスの第一段階において殺菌流体の高濃度を維持する。 殺菌剤が中和剤と接触し始める時点は、他のファクターの中でも特に第二部3
0の厚みおよび第二部30の内径に対する第一部35の直径によって制御される
【0064】 一般的に、第二部30の厚みを除く他のファクターが同等であるならば、第二
部30の膨張の結果として形成される連絡路によって実質的に閉鎖される空洞部
50内の中和剤25と殺菌剤が接触できる時点は、第二部30の厚みに関係する
。 第二部30が、そして多分、第一部35も膨張することによって連絡路が容器
手段20内に形成されると、中和プロセスが開始する。 本発明による中和剤を保持するための容器手段の第二実施形態を図5に示す。
この実施形態では、第一部165が、図5に示すように第二部170の開口部を
覆う。第一部165の直状部175は、洗浄プロセスが行われると仮定される容
器中に容器手段を置いた時に該容器手段を取扱うために使用される。
【0065】 本発明による中和剤を保持するための容器手段の第三実施形態を図6に示す。
この実施形態では、第一部39が第二部34を越えて延びる。第一部39は縁部
60を有し、第一部39の内径は、該要素がいかなる流体にも暴露されていない
ときには、第二部34の外径より小さい。第一部39を第二部34の頂部上に置
くと、第二部のわずかな圧縮かつ/または第一部39の変形によって生じる弾性
力が、第一部39を適正の位置に保つ。 中和剤を保持するための容器手段が殺菌流体に暴露されるときに、第二部34
は膨潤し始める。第一部39の寸法の変化は第二部34の寸法の変化より小さい
ので、より大きく変形する第二部34が、その軸方向に生じる力成分をもって第
一部39の縁部を付勢する。この力成分は、十分に大きくなると、第一部39を
第二部34から強制的に遠ざけ、中和剤が入っている空洞部へ殺菌流体が侵入す
るための連絡路を形成する。
【0066】 第一部39と第二部34は、また、第一部39の膨張係数が第二部34の膨張
係数より大きくなるように形成することができる。この場合、第一部39の内径
は膨張プロセスの終了時に第二部34の外径より大きく、それにより第一部39
はもはや所定位置に固定されず、それにより内部連絡路が形成される。
【0067】 本発明による中和剤を保持するための容器手段の第四の実施形態を図7に示す
。 この実施形態では、第二部32が、中和剤25の入る空洞部55を画定する。
空洞部55は、中和剤を保持するための容器手段の第一実施形態に使用された第
一部35の1つに類似する第一部37によって閉鎖される。 容器手段の第四実施形態の動作モードは、第一の実施形態のそれに類似する。
すなわち、第二部32が流体に暴露されるにつれて、この部は膨潤し、続いて第
二部32の内径は拡大する。第二部32の膨張係数が第一部37のそれより大き
い場合に、この内径の拡大によって連絡路が形成され、流体と空洞部55の中の
殺菌物質との接触を可能にする。
【0068】 当然ながら、中和剤を保持するための容器手段の第三実施形態の特徴と第四実
施形態の特徴とを組合わせて、第三実施形態の第一部39を第四実施形態の第一
部37の代わりに使用する、またはその逆にすることが可能である。 本発明による中和剤を保持するための容器手段の第五実施形態を図8〜11に
示す。この実施形態では、中和剤を保持するための容器手段は、第一部65と第
二部70からなり、両方とも円形部材として示してあるが、実際には、かかる2
つの部の形状は、第五実施形態の動作モードに決定的なものでなく、2つの部は
いずれの所望形状であってもよい。
【0069】 第一部65は2つの仕切壁、内側仕切壁80と外側仕切壁75からなる。かか
る2つの仕切壁が2つの空洞部、内側空洞部85と外側空洞部90を画定する。 第一部65と同様、第二部70は2つの仕切壁、内側仕切壁95と外側仕切壁
100からなる。第一部65と第二部70を図9に示すように組立てると、図に
示す通り2つの空洞部が内側空洞部110と外側空洞部120として形成される
。 この実施形態では、第二部70の外側仕切壁100が第一部65の外側仕切壁
75に当接し、第二部70の内側仕切壁95が第一部65の内側仕切壁80に当
接することによって該第一部と第二部の弾性係合が得られる。 実に明らかなように、第一部65と第二部70には、図9の実施形態の2つの
図示例以外に更に仕切壁を加えることが可能であり、また、単に1組の仕切壁を
使用し、それにより単に1つの空洞部を形成してよい。ただし2つの空洞部11
0および120を形成する場合は、コンタクトレンズの殺菌プロセスに有用な異
なる物質を空洞部110および120へ収容することができる。
【0070】 また、この実施形態では、第一部65と第二部70は、流体に暴露された時に
異なる膨張係数をもって膨張する材料から作成できる。再度、第一部65の膨張
係数が第二部70の膨張係数より小さいことが予定されており、第一部は、当然
ながら、流体に暴露された時に実質的に寸法変化しない材料から作成できる。 外側仕切壁75の外径は外側仕切壁100の内径よりわずかに大きく、内側仕
切壁80の外径は外側仕切壁95の内径よりわずかに大きく、これにより第一部
65と第二部70は緊密に接合する。
【0071】 容器手段の第五実施形態における使用方法を図10〜11に示す。殺菌プロセ
スにとって有用な物質を保持するためのこの容器手段は、流体とコンタクトレン
ズ(または他の部材)を保持するための容器(図示せず)に適用される。 図10に示す通り、流体が第二部70の頂部の中に侵入し、さらに外壁100
の中に侵入するときに、第二部70の外壁100は外方へ偏向して外側空洞部1
20へ導入する流体のための連絡路125を形成し、それによりその流体と外側
空洞部120の中にある物質との間で接触が生じる。
【0072】 第二部70の内壁95が流体に暴露されるのは外壁100の外方への偏向によ
って連絡路125が形成された後だけであることから、外壁100の初期変形プ
ロセス下では内壁95の実質的変形は生じない。 流体が外側空洞部120に入り込むにつれて、内壁95は膨潤し始める。流体
が第二部70の内壁95に吸収されるに従って、第二部70は、図11に示す通
り更に変形し、流体の内側空洞部110への侵入を可能にする別の連絡路130
を形成する。 これは、(図10〜11に示す通り)第二部70が膨潤するときに変形するこ
とによる。
【0073】 外側空洞部120および内側空洞部110への接近は実質的に続いて行なわれ
ることから、共存し得ない多物質を使用する多工程洗浄が、洗浄装置の使用者に
よる干渉なくして可能である。 1つ例を挙げれば、2つの空洞部110、120は洗浄プロセスと中和プロセ
スに必要とされる二種の酵素を収容することもあれば、または中和剤と流体のp
H値を変える物質、例えば塩とを収容することもあり、あるいは外側空洞部12
0が殺菌剤を収容し、内側空洞部110が中和剤を収容することもできる。
【0074】 本発明による容器手段の第六実施形態を図12〜14に示す。容器手段は、第
一部130と第二部135からなる。ここでは、第一部130と第二部135は
円筒形で図示してあるが、第一部130と第二部135は他の種々の形状であっ
てよいことは明白であろう。 第一部130は、2つの空洞部140および145を有する。かかる空洞部1
40および145には所望のどんな形状も与えることができる。その上、空洞部
140および145の容積は同等である必要はなく、例えば殺菌プロセスで必要
とされる殺菌剤および中和剤の量に合わせることができる。第一部130は、当
然ながら、単一の空洞部140または3つ以上の空洞部を含んでよい。
【0075】 本実施形態の第二部135は、ここでは、開放端の反対側に小さい開口部15
0を設けた中空円筒として図示されている。小さい開口部150の目的は、容器
手段の組立を容易にすることである。第一部130を第二部135に押し込むと
、小さい開口部150から空気が押し出される。そうでないと、第二部135に
押し込まれた第一部130の端部の下方で圧力が発生し、第一部130と第二部
135の組立を困難にする。 再度、第一部130と第二部135は、流体に暴露されたときに寸法を変える
材料から作成することができ、この場合、第一部130を作る材料の寸法変化の
度合いは第二部135のそれより小さくなければならず、実質的ゼロであってよ
い。
【0076】 空洞部140、145へのアクセスは下記のようにして得られる。 容器手段は殺菌プロセスに適した容器の中に置かれる。殺菌すべき要素も、殺
菌プロセスに適した容器の中に置かれる。流体が第二部135の外面と接触する
につれて、第二部135は膨潤して、その開放端を図13に示すように偏向させ
る。開放端が偏向することによって連絡路155が作られ、それにより、流体が
空洞部140へ侵入する。 同時に、流体が空洞部140へ侵入するにつれて、第二部135の偏向を受け
る内面は流体に暴露され、それにより更に別の連絡路160を形成してその偏向
を増大する。 外側空洞部120および内側空洞部110へのアクセスが相前後して得られる
ことから、共存し得ない物質を使用する多工程洗浄は、洗浄装置の使用者からの
何らの干渉なく可能となる。
【0077】 1つ例を挙げれば、2つの空洞部110、120は、洗浄プロセスと中和プロ
セスに必要とされる二種の酵素を収容または中和剤と流体のpH値を変える物質
、例えば塩とを収容でき、あるいは、外側空洞部120が殺菌剤を収容しかつ、
内側空洞部110が中和剤を収容してよい。
【0078】 本発明による中和剤を保持するための容器手段の第七実施形態を図15に示す
。この実施形態では、第二部210が第一部230の開口部を覆う。第二部21
0は、丸みのある頂部215を有する管状体である。更に、第二部210は、第
一部230との係合または当接に使用される係合−当接部220を有する。図1
5および16に示す実施形態では、第二部210の厚さは、係合−当接部220
に沿って小さくなっている。 第一部230は、第二部210と同様、丸みのある頂部を有する管状体である
が、その厚みは一定に保たれている。図15では、第二部210の係合−当接部
220は、直線側部を有する凹部として示されている。すなわち、凹部の壁に突
起が無い。
【0079】 以下の記述から分かる通り、容器手段の第八実施形態における開口部の形状は
、上記係合部220の正確な形状に左右されない。 係合−当接部220を凹部として形成することにより、容器手段が組立てられ
または組合わされるときに、凹部245の底は、第二部を第一部に対して正確な
所定位置に位置決めするための手段として働く。第二部210および第一部23
0の他の形状は、同じ一般原理(後述する)に従うことになる。第二部210の
そのような他の形状のひとつが、実質的同等の厚み分布を持ち、場合によっては
矩形または方形の断面を有するものであってよい。更に、第一部230が矩形ま
たは方形の断面形状であってよい。
【0080】 本発明による容器手段の第七実施形態は、2つの第二部210からなるように
形成できる。かゝる場合、第一部230は管状体であるが、両端を開放端にする
。2つの第二部210を設けることにより、容器手段は、第七実施形態について
説明するようにカップ形容器の中に置かれたときに、その配向に対して敏感でな
くなる。 図15および16に示す容器手段の特殊実施形態に戻ると、通常、係合−当接
部220に沿って測定された第二部210の内径は、接触領域240、すなわち
、容器手段が組立てられまたは組合わされるときに係合−当接部220が第一部
230と接触する場所において測定された第一部230の外径より小さく作られ
る。 上述の通り、第一部230とこれより小径の第二部210により容器手段を組
立てまたは組合わせることによって、2つの部210、230は、1つの容器に
組立てられまたは組合わされるときに、相互に対して付勢する。
【0081】 他の事例として、第二部210の係合部220が一以上の突起を有し、第一部
230の接触領域240が一以上の対応する空洞部(窪み)を有する。 かゝる一以上の突起がこれに対応する一以上の空洞部と一体化して、中和剤の
安全貯蔵を確実にする。例えば容器手段を振動する環境の中に貯蔵した場合、2
つの部210、230の単純な付勢では、2つの部の組立てまたは組合わせた状
態を保つのに十分でないかもしれないが、係合部に突起が付いていれば、より安
全な貯蔵が保証される。 強調したいのは、第一部230の接触領域240に沿って設けられた一以上の
突起と、第二部210の係合部220に沿って設けられた一以上の対応する空洞
部が等しくうまく適合することである。 突起は、三角形であっても、丸みが付けてあっても、また、第一部230と第
二部210との係合を可能にするどんな形であってもよい。
【0082】 再度、第二部210は、流体に暴露されたときに膨張する材料から作られてお
り、その膨張係数は第一部230のそれより大きい。この膨張係数の差により、
本発明の容器手段の他の実施形態と同様に、第二部210は第一部230より大
きく膨潤する。 更に、第二部210の頂部215に丸みがあり、第二部210と第一部230
の外側だけが最初湿潤される状態と相俟って、殺菌流体中に埋込まれたときに、
この殺菌流体の膨潤に起因する第二部210の膨張、また場合によっては第一部
230の膨張は、図16に示す通り、線状に膨出するという意味において幾何学
的直線でない。
【0083】 図16では、本発明による容器手段の第七実施形態が開放した状態で示されて
いる。この状態に達するのは、流体の膨潤によって第二部210が膨張した後で
ある。図16に示す通り、第一部230の空洞部内側にある中和物質に流体が接
近できるようにするために開口部が設けてある。
【0084】 図17を参照すると、空洞部190内に、中和剤を保持するために使用される
容器手段の第八実施形態が示してある。この実施形態では、容器手段は、2つの
第二部180a、180bと1つの第一部200から構成される。この実施形態
では、第二部180a、180bは、殺菌流体と接触したときに膨張する材料か
ら作られており、第一部は、殺菌流体と接触した時に膨張しない材料から作られ
ている。 本実施形態において、第一部を殺菌流体と接触したときに膨張しない材料から
作ることは好適であるが、本発明の基礎原理にとって決定的なことではない。第
二部が第一部より大きい膨張係数を有する限り、容器手段は開放状態に達する。 第二部180は、殺菌流体を吸収するにつれて膨張し、かつ第一部が第二部ほ
ど膨張しないことから曲折し、図17に示す通り凸形を形成する。
【0085】 第二部180a、180bの厚みによって制御できるようになった瞬間に、第
二部180a、180bの少なくとも一方が容器手段から飛び出る。あるいは、
第二部180a、180bが第一部200の中に維持される場合に容器手段に開
口部が形成される。第二部180a、180bの少なくとも一方が容器手段から
飛び出る場合には、洗浄流体の中和剤へ向う無制限通路が形成され、洗浄流体は
中和剤と素早く反応し、それによって中和プロセスが開始する。 開口部が形成される場合には、洗浄流体は中和剤に対して制限通路を有するが
、洗浄流体と中和剤間の反応を妨げることにはならない。この場合には、反応作
用によって気泡が発生し、かつかかる気泡が第二部180を押し出す。
【0086】 更に、本発明による容器手段の第八実施形態は、図17に示す通りのビード1
87を含んでよい。かゝるビード187は、第二部180が不意に第一部200
から離脱するのを防ぎ、かつ第二部180の離脱プロセスを制御する目的に寄与
する。 本発明による中和剤を保持するための容器手段の第九実施形態を図18〜20
に示す。この実施形態では、容器手段は円形の第二部260と円形の第一部27
0によって組立てまたは組合わされる。 第一部270は内側凸部275、突起28を有する側部280、および平坦部
290からなる。第二部260は、同様に窪み305を有するディスクに形成さ
れ、第一部270の凸部275を閉鎖する蓋として働き、それによって2つの部
が容器手段へ組立てまたは組合わされるときに、殺菌プロセスで使用される物質
を保持するための密封空洞部を形成する。
【0087】 この実施形態では、第二部260は、殺菌流体に暴露されたときに膨張する材
料から形成され、その膨張係数は第一部270のそれより小さい。本発明による
容器手段の他の実施形態と同様に、この膨張係数の差により、第二部260は第
一部270より大きく膨潤する。更に、第一部は、膨張係数ゼロの材料から作る
ことも可能であり、つまり、その場合、第一部は膨潤しない。 本実施形態(配向手段を具備しない)でも、第二部260の内径は第一部27
0の外径よりわずかに小さい。2つの部260、270を相異なる直径により成
形することによって、該2つ部260、270は、容器手段が組立てられまたは
組合わされるときに、相互に対して付勢する。この付勢によって、2つの部26
0、270は相互に対して所定位置に保持される。
【0088】 2つの部260、270を相互に対して所定位置に固定するため、第一部27
0の側部280に突起285が設けてある。この突起285に対応する空洞部3
00が、窪み305を形成する側壁に設けてある。2つの部260、270を容
器手段に組立てまたは組合わせると、該2つの部は突起と空洞部によって相互に
係合し、それにより、第二部260は、第一部270へ固定される。かゝる固定
は、容器手段が例えば輸送中に雑に扱われる場合に効果を発揮する。
【0089】 容器手段の第九実施形態は、コンタクトレンズの洗浄とこれに続く洗浄物質の
中和時に、所定の配向に維持されることが好ましい。この容器手段の好適配向は
、重力が平坦部290の表面に実質的平行の方向に働く方向であり、即ち、図1
8〜20を参照すれば、重力は図の上から下に向かう。 上述の通り、容器手段を重力の働く方向に対して配向することによって、2つ
の価値ある特徴が得られる。第一に、重力は、第二部260が膨潤してその中に
ある中和物質への妨害のない接近を可能にするときに、該第二部を凸部275か
ら引きずり出す。第二に、ある場合において粉末状中和剤を使用するのが望まし
いことから、重力によって第二部260が第一部270から引きずり出された後
、かかる粉末は凸部275から落下する。この2つの特徴により、流体の中和剤
への接近が遮断される事態を阻止する。
【0090】 そのような遮断が起こるのは、例えば重力が平坦部290の表面に対して垂直
の方向に働くように容器手段を配向した場合である。この遮断は第二部260が
第一部270に対してその位置を変えることなく膨潤する場合の第二部の形態に
よって起こり得る。かかる事態は、第二部260が膨潤した後に殺菌流体が容器
手段の内側の中和剤と接触しない場合に発生する。 他方、かかる事態は、たとえ第二部260が膨潤した後に殺菌流体が容器手段
の内側の空洞部に入り込んだとしても起こり得る。殺菌流体が容器手段の内側の
空洞部に入り込むと、気泡が発生し、これが第二部260によって捕捉され、そ
れにより気泡は空洞部から逃げることができなくなる。このように気泡が捕捉さ
れると、新しい殺菌流体が容器手段の内側の空洞部に入り込むことができなくな
り、中和プロセスは停止する。
【0091】 注記すべきは、この中和プロセスの中断がごくありふれた事態ではないが、フ
ェイルセーフシステムが狙いであるならば、上述の通り、地球重力が平坦部29
0の表面に沿った方向に働くように容器手段を配向することが好ましいというこ
とである。 容器手段の配向を最も好ましい方向にすることによって、後続の開放プロセス
は容器手段と殺菌流体を例えばカップ形のレンズ殺菌用容器の中に置いた後に行
われる。殺菌流体との接触後直ちに、第二部260は膨潤し始め、それにより第
二部260の内径は増大する。内径が増大すると、第二部260と第一部270
間にギャップが形成され、これにより殺菌流体はこのギャップを通って中和剤と
接触する。殺菌流体が中和剤と反応するにつれて、ガスが発生し、このガスが窪
み305の底部を押圧し、これにより第二部260が第一部270に対して変位
、即ち、偏向する。 第二部が第一部270の側部280上に留まっていられなくなるほど変位する
と、重力が働いて第二部を引きずり出し、その結果、殺菌流体と中和剤の自由な
接近が可能になる。
【0092】 図18〜20に示す通り、容器手段の第九実施形態は実に小さいアスペクト比
を有する。すなわち、容器手段の厚さと直径との比が実に小さい。小さいアスペ
クト比は気泡の容器手段への固着の危険を最小限にするのに役立つ。反対に、容
器手段がきわめて大きいアスペクト比を有する場合は、第二部305の膨潤後に
中和剤の露出表面が、この中和剤の露出表面に気泡の固着する危険性を増大し、
それにより、中和プロセスを妨害する。相対的に大きいアスペクト比は、同様に
、気泡が第二部305の表面に固着する危険性を増大し、それにより膨潤プロセ
スを妨害する。
【0093】 図21では、本発明による容器手段の第九実施形態は、洗浄とこれに続く中和
時に、レンズ、洗浄流体および容器手段を保持するのに使用される受容器(図示
せず)に対して所定位置に容器手段を配向するための配向手段300の一部を構
成する。容器手段の第二部は、図21では305で表してあり、第一部310は
それぞれ310a、310bで表してある。 配向手段300は、2つの部300a、300bからなる。両部は、図では同
様の形状で示されているが、これが必ずしも好ましいとは限らない。一回使用に
適した好適形態において、かかる2つの部は分離することができない。 別の実施形態では、2つの部300a、300bは、ヒンジ手段312によっ
て相互に連結され、好適には容器手段300の一体部である。このような一体部
は、図21に示す2つの配向手段300を設けた実施形態では、ヒンジ手段を構
成する材料の厚みをその保持手段300、即ち、配向手段300の残部よりも薄
くして相対的に大きい可撓性を持つ単独片として製造することにより提供される
【0094】 更に、上記2つの部は、係合手段(図示せず)によって図21に示すように相
互に対して所定位置に保持される。上記係合手段は、例えば部300bの対応部
と係合する部300aに連結されるフックである。 2つの部300a、300bの外面は、洗浄流体が第二部305と接触できる
ように多孔質である。多孔質表面について多くの選択が可能であるが、本実施形
態では、部300a、300bの外面にスリットを付けることによって孔が形成
されている。
【0095】 図22に示すように容器手段を配向手段の内側に置くことは、本発明による容
器手段のもう1つの極めて重要な特徴である。上述の通り、第二部305は膨潤
すると、重力によって第一部310aから引きずり出される。第二部305は配
向手段300から逃げることができないので、使用者が第二部をコンタクトレン
ズと誤解して自分の眼に装着してしまう危険は取り除かれる。第二部305をこ
のように閉じ込めることは、また、第二部の膨潤度を制限する。かかる制限は、
第二部305が膨張力の大きい材料により形成され、それにより、第二部が上述
のごとく洗浄プロセスに使用される受容器において大きな体積を占める場合に意
義がある。 上記危険を減少する他の方法は、使用者が第二部を、また場合によっては第一
部をもレンズと容易に区別できる色で着色することである。該部の着色は、勿論
、本発明の他の実施形態にも適用できる。
【0096】 図21に示す通り、2つの第一部310a、310bが配向手段300内に設
けてあり、第一部の一方に第二部を備え付ければ2つの容器手段が使えるように
なっている。2つの容器手段の使用は、二種の物質を解放したい場合、そして、
かゝる2つの物質が例えばその相互間の化学反応によって相互に接触状態で貯蔵
できない場合に、または2つの物質を同時に別々の2点で解放したい場合に有利
である。後者の事例は、2つの第二部を異なる厚さにすることによって実現でき
、かつ例えば2つの容器手段の一方に保持された物質によって殺菌流体−洗浄流
体を作り、かつ他方の容器手段中に保持された物質によって続く中和プロセスを
遂行する場合に有用である。
【0097】 図22では、配向手段300は包囲手段325内に包囲されている。この包囲
手段はその内面の曲率半径が保持手段300の外面のそれと異なるので、その包
囲が洗浄すべきレンズ320a、320bを受取り、保持するための受容器31
5a、315bを形成する。 レンズを容器手段に接近させることにより、容器中に保持された高濃度の流体
物質はレンズに接近し、それによって極めて効率的な中和プロセスが遂行される
。あるいは、容器手段中の物質が殺菌−洗浄流体を作るために使用される物質で
あれば、極めて効率的な洗浄プロセスが遂行される。更に、洗浄流体を作る物質
および中和物質をそれぞれ保持する2つの容器手段が設けられる場合には、両プ
ロセスは共に極めて効率的に行われる。 更に、洗浄流体発生物質および中和物質のそれぞれを保持する2つの容器手段
が設けられる場合には、2工程は非常に効率的である。
【0098】 包囲手段325の2つの部330a、330bは、配向手段300に関して上
述した通り、ヒンジ手段335によって相互に蝶番式に連結され、相互に相対的
位置に保持され、それにより2つの部330a、330bを相互から引き離すこ
とによって受容器への接近が可能になる。更に、配向手段の2つの部300a、
300bは、それぞれ2つの部330a、330bから成る一体部として形成で
きる。 包囲手段325は、配向手段300と同様に、その外面に付けられたスリット
によって多孔質に作られる。このようにして、洗浄流体は、使用されるコンタク
トレンズと、洗浄流体の中和に使用される物質を保持するための容器手段の第二
部305との両方に無制限に接近することができる。
【0099】 容器手段と配向手段300と包囲手段325を単一ユニットに組合わせること
は、そのようなユニットの使用をきわめて簡単にする。更に、そのようなユニッ
トを構成する部の形状は、ブロー成形等の普通のプラスチック成形法によって容
易に形成でき、かつ、大量生産される場合には生産コストが極めて低くなること
から、かかるユニットは、使用後に廃棄することができ、使用後の容器手段の洗
浄に対する要求を解消する。 配向手段かつ/または包囲手段は、更に、コンタクトレンズの洗浄に使用され
る受容器と共働する係合手段を有していてよい。かかる係合手段の使用により、
配向手段かつ/または包囲手段は、受容器に対して保持され、かつ所定配向にす
ることによって、上述のごとく垂直に対して所定方向に保持されることができる
【0100】 上記係合手段は、その中に配向手段かつ/または包囲手段を洗浄プロセス開始
前に置くことができるように形成されてよく、また、受容器と配向手段と包囲手
段が一体ユニットである場合と同様に、それらの手段の1つまたは各手段の一体
部であってよい。最初の事例では、係合手段は、配向手段または包囲手段の底部
(ヒンジ手段312または335の付近の部)と密着嵌合するように該底部と同
じ形状を有する空洞部であってよい。
【0101】 図23は本発明による容器手段の好適実施形態を示し、かつここでは容器手段
400は図23B、CおよびDに示されたように相互連結されてよい4つの側部
401、402、403、404を有し、かつ2つのコンタクトレンズを保持す
るための2つの包囲体410および411、ならびに容器手段とその物質を保持
するための中央包囲体412を形成している。図示されたように、4つの側部4
01、402、403、404は孔を有しかつ完全に流体透過性である。 上記側部はハンドルとして使用され(使用時に組立てられた容器手段を示す図
23E参照)かつ回転自在に各側部401、402、403、404が取り付け
られる。同様に、脚部408が設けられている。 図23Eは受容器内に位置決めされた部400を示す。
【0102】 図24は他の方法で相互連結された側部401’、402’、403’、40
4’の他の形態を示す。全体の機能は同様である、即ち、使用者はレンズをこの
包囲体の内側に設置することができる。相違点は包囲体412が形成される方法
である。同様に、図24は部403の他の形態を示す。即ち、部403”は他の
部に対して回転自在に相互連結されず、他の部に対してクリック止めされてよい
。単に中心部を構成する他の部403””も同様である。
【0103】 図25Aは図23および24のいずれかの形態の包囲体412の拡大図を示す
。物質を保持する実際の包囲体は包囲体412を形成する複数部および部400
と包囲体412の正確な配向を確実にする配向手段の一部と理解されてよい。本
実施形態において、配向手段は部400の全部または殆どの部により形成されて
よく、部400は所望配向で単に受容器内に存在してよい。 物質420は側部402の一部421と閉鎖部422とにより形成された包囲
体内に保持される。側部401、402、403、404、および一部421は
流体中で全くまたは実質的に膨張しないプラスチック材料により形成され、閉鎖
部422の材料は例えば流体中で相当に膨張するポリヘーマで形成される。 このようにして、上記配向手段は部421の開口部、従って閉鎖部422の外
面の開口部が少なくとも実質的に水平になり、それにより流体の受容器への導入
時または容器手段400の流体への導入時に気泡が発生しないようにする。
【0104】 図25Bは図25Aの部402の前方から見た拡大図である。この図から理解
されるように、閉鎖部422の膨張は制限され、かつこの部は流体中で自由に浮
遊しない。 同様に、図26および27Aから理解されるように、側部401、402、4
03、404の側面はコンタクトレンズが各部に接着するのを防止するために丸
みを付けた突起を有する。同様に、側部401、402、403、404のリブ
423は丸く、その断面は図27Bに示されている。
【0105】 図28は図25の形態の変形形態を示し、側部402は物質420を保持する
包囲体の一部をそれ自体形成しない。その代わりに、物質420は2つの部42
7および422により形成される包囲体内に保持される。部422は流体中で膨
張する材料により形成される。部427は部402により取り外し自在に保持さ
れ、不使用部427または422、および再使用可能部400を具備してよい。
また、部422は使用時に正確に配向される。
【0106】 図29は図25−28の形態の変形形態を示し、ここではコンタクトレンズを
保持する部500は受容器503の蓋502へ取り付けられ、かつ物質を保持す
る包囲体504は部500に取り付けられる。このようにして、容器手段は正確
に配向され、その配向がその取り付けおよび使用時に受容器の全体配向により得
られる。
【0107】 本実施形態において、包囲体504は部500へ取り付けられた要素505(
かつ物質を含む要素530および膨張部522を保持する構成である)および受
容器503の底部により形成される。要素505は流体透過性であるが膨張部5
22を保持するネット状部から成る。この形態において、膨張部522は、部5
00が受容器503から除去されるまで流体中で自由に浮遊することを阻止され
、そしてその後は使用済み流体と共に廃棄されてよい。 要素530は要素505と係合しかつ部522により閉鎖される開口部を形成
する第一非膨張部を含む。同様に、要素505は部500の複数回使用を可能に
するために非係合状態で要素530と係合してよい。
【0108】 図30から理解されるように、要素530は要素505内にまたはそれにより
保持される。同様に、この図は要素530の全体構成を示す。 図31は要素530が受容器540の底部に形成された包囲体内に保持される
他の実施形態を示す。この形態において、要素530は受容器と係合し、受容器
が正確に配向されるときに正確に配向される。 要素530は受容器の底部および側部、ならびに流体透過性の仕切壁531に
より形成される包囲体内に維持される。
【0109】 この図から理解されるように、この形態の容器手段(受容器を含む)は積み重
ね可能である。 上述したように、中和剤は本発明の異なる形態において密封空洞部内に収容さ
れ、空洞部の密封は流体中で膨張する材料により形成された蓋により形成され、
かつカタラーゼが中和剤として好適に使用される。 カタラーゼは固体または液体状態で製造される。液体カタラーゼの使用は容器
手段との関係、蓋またはカタラーゼとの関係で形成される特定装置を含み、さも
なければ蓋が液体カタラーゼの膨潤を開始して蓋を時期尚早に膨張させることに
なる。
【0110】 この問題は、本発明の1つの特徴であり、空洞部の内部に対面する面で不透過
性である蓋により解決される。この蓋の不透過性はその面のコーティングまたは
他の処理により付与されてよい。 本発明の他のそして現在最も好適な特徴として、上記問題は固体化(凝固)し
たカタラーゼの使用により解決されている。適宜カタラーゼが、Catalas
e,Microbial,from Corynebacterium,glu
tamicum,Lyoの商品名でRocheから入手できる。 この新規カタラーゼ−処方は、この処方によるカタラーゼが過酸化水素を基に
した洗浄または清掃システムの主要問題を解決するのでコンタクトレンズの洗浄
に非常に有利なインパクトを与える。
【0111】 コンタクトレンズの洗浄または清掃に関して使用されるカタラーゼのいくつか
は過酸化水素に対する耐性が無いので過酸化水素との接触により減成することが
知られている。この結果、洗浄プロセスの終了時に過酸化水素が中和されるよう
に、多量のカタラーゼが、通常、かかる過酸化水素を基礎とするシステムに添加
される。上記カタラーゼを用いたテストでは、このカタラーゼは過酸化水素に対
する耐性が大きくかつしばしば使用されているカタラーゼと比較して少量の添加
でよいことが証明された。 同様に、試験により、上記新規カタラーゼが通常のカタラーゼよりも広範囲の
pH値および温度で使用可能であることが証明され、それにより洗浄−清掃プロ
セスに使用されるpH値の実際の選択に関して可能性が拡がった。
【0112】 本発明の1つの特徴において、ある種のコンタクトレンズの洗浄に関して発生
する問題を解決するために上記カタラーゼが使用されている。概ね既知であるが
、ある種のコンタクトレンズのpH値約3の過酸化水素に対する暴露はコンタク
トレンズのパラメタの変更になる。このパラメタは例えば曲率半径、直径等であ
り、これらの変化はゆっくり回復されるにすぎない。上記新規カタラーゼはpH
値に対して高い耐性を有するので、約6から7のpH値の過酸化水素が使用でき
る。
【0113】 一般的に、リンスプロセスの終了時の流体は等張流体であることが望ましい。
これは、リンスプロセスの終了時における、かかる流体への等張過酸化水素の使
用または適宜量の塩の添加により解決される。塩の添加は、塩がカタラーゼと共
に空洞部内に長期に含有される、または塩がタブレットが使用される場合にタブ
レット成分の構成要素であってよいことから、カタラーゼ添加と組み合わせるの
に非常に有利である。 更に、過酸化水素のpH値は、燐酸等のバッファの使用により安定し、結果と
して洗浄−清掃工程終了後の流体はpH値約7の等張流体となる。 同様に、ラフィノースが過酸化水素成分(組成)の構成成分である。ラフィノ
ースはアレルギー反応を起こさないものとして知られるラクトースと反対である
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態における配向手段を伴わない容器手段の平面図である。
【図2】 本発明の第一実施形態における図1の容器手段の側面図である。
【図3】 本発明の第一実施形態における線I−Iに沿った図1の容器手段の断面図であ
る。
【図4】 本発明の第一実施形態における図1の容器手段の開いた状態を示す。
【図5】 本発明の第二実施形態における配向手段を具備しない容器手段の断面図である
【図6】 本発明の第三実施形態における配向手段を具備しない容器手段の断面図である
【図7】 本発明の第四実施形態における配向手段を具備しない容器手段の断面図である
【図8】 本発明の第五実施形態における殺菌剤かつ/または中和剤を保持するための配
向手段を具備しない容器手段の平面図である。
【図9】 本発明の第五実施形態における線I−Iに沿った図8の容器手段の断面図であ
る。
【図10】 本発明の第五実施形態における図8の容器手段の半開きの状態を示す。
【図11】 本発明の第五実施形態における図8の容器手段の開いた状態を示す。
【図12】 本発明の第六実施形態における殺菌剤かつ/または中和剤を保持するための配
向手段を具備しない容器手段の断面図である。
【図13】 図12の容器手段の半開きの状態を示す。
【図14】 図12の容器手段の開いた状態を示す。
【図15】 本発明の第七実施形態における配向手段を具備しない容器手段の断面図である
【図16】 図15の容器手段の開いた状態を示す。
【図17】 本発明の第八実施形態における配向手段を具備しない容器手段の断面図である
【図18】 本発明の第九実施形態における配向手段を具備しない容器手段の断面図で、容
器手段は予め組立てられたまたは予め組合わされる状態で示されている。
【図19】 組立てられたまたは組合わされる状態で示された図18の容器手段の断面図で
ある。
【図20】 開いた状態で示された図18および図19の容器手段の断面図である。
【図21】 本発明の第九実施形態の容器手段の断面図で、容器手段は配向手段の一部を構
成している。
【図22】 配向手段の一部を構成し、この配向手段が包囲手段の一部をなす本発明の第九
実施形態の容器手段の断面図である。
【図23】 本発明による容器手段の好適形態であって、折り畳み前の状態、一部折り畳ん
だ状態、閉鎖状態、および使用時の状態を示す。
【図24】 図23の他の形態を示し、物質を封鎖する異なる方法を示す。
【図25】 図23および24の封鎖体の拡大側面図および前綿図を示す。
【図26】 図25の一部拡大図である。
【図27】 コンタクトレンズが円形突起および円形リブに接触している本発明による実施
形態の一部を示す。
【図28】 物質を保持する封鎖体の取り外しまたは置換が可能な図25の実施形態を示す
【図29】 拡大部が受容器の蓋へ取り付けられた本発明による他の実施形態を示す側面図
である。
【図30】 図29の実施形態の側面および断面を示す。
【図31】 膨張自在部か受容器の底に取り付けられた本発明の他の実施形態を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月4日(2001.1.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −少なくとも1つの物質を保持するための密封空洞部を形成
    すべく組立てられまたは組合わされる少なくとも1つの第一部と少なくとも1つ
    の第二部からなり、 −前記第二部が流体中に埋込まれたときに第二膨張係数を有しかつ前記流体に
    少なくとも実質的に不溶性の材料により形成され、前記第二部が容器手段の外面
    の部を構成する外面を有し、 −前記第一部が流体中に埋込まれたときに第一膨張係数を有しかつ前記流体に
    少なくとも実質的に不溶性の材料により形成され、前記第一膨張係数が前記第二
    膨張係数より小さい、流体を使用してコンタクトレンズを洗浄するプロセスに使
    用するための少なくとも1つの物質を保持するのに適した容器手段において、 −前記容器手段は、コンタクトレンズの洗浄時に、前記容器手段、コンタクト
    レンズおよび前記流体を保持できる受容体内に位置決めされるときに水平方向に
    対して前記容器手段を配向するための配向手段を更に含むことを特徴とする容器
    手段。
  2. 【請求項2】 前記第一部および第二部の寸法、ならびに前記第一および第
    二膨張係数は、前記第一部かつ/または前記第二部の膨張に続いて前記第一部と
    前記第二部との間に開口部が形成されるように選択されている、請求項1に記載
    の容器手段。
  3. 【請求項3】 前記第一部は開放空洞部を形成し、かつ前記第二部は前記第
    一部の前記開放空洞部を少なくとも実質的に閉鎖するカバーを形成している、請
    求項1または2のいずれか1に記載の容器手段。
  4. 【請求項4】 前記第二部は前記第一部とその内面部または外面部に沿って
    当接している、請求項3に記載の容器手段。
  5. 【請求項5】 前記第二部は前記第一部とその端面部に沿って当接している
    、請求項3または4に記載の容器手段。
  6. 【請求項6】 前記第一部と前記第二部はその端面部で相互を付勢している
    、請求項5に記載の容器手段。
  7. 【請求項7】 前記第二部は管状部を有し、その外縁部は流体に暴露される
    構成である、請求項3〜6のいずれか1に記載の容器手段。
  8. 【請求項8】 前記第一部はその外縁部で前記管状部を閉鎖すべく位置決め
    されている、請求項7に記載の容器手段。
  9. 【請求項9】 前記第一部は複数の開放空洞部を形成し、前記第二部は前記
    第一部の前記開放空洞部を少なくとも実質的に閉鎖するカバーを形成している、
    請求項8に記載の容器手段。
  10. 【請求項10】 前記複数の開放空洞部は少なくとも実質的に同心に位置決
    めされかつ前記第一部の仕切壁によって相互に分離されている、請求項9に記載
    の容器手段。
  11. 【請求項11】 前記管状部は前記開放空洞部の外空洞部を包囲している、
    請求項10に記載の容器手段。
  12. 【請求項12】 前記第一部と前記第二部は前記第一部の前記仕切壁と前記
    第二部の内側付勢手段で相互に付勢し、前記仕切壁と前記内側付勢手段は少なく
    とも未膨張状態において前記第一部の前記開放空洞部の1つを閉鎖している、請
    求項11に記載の容器手段。
  13. 【請求項13】 前記複数の開放空洞部は前記第一部において側に並設され
    、前記開放空洞部は仕切壁によって相互に分離されている、請求項9に記載の容
    器手段。
  14. 【請求項14】 前記管状部は前記並設された開放空洞部に沿って対称軸を
    有するように位置決めされている、請求項13に記載の容器手段。
  15. 【請求項15】 前記外縁部は少なくとも実質的平面内に位置決めされてい
    る、請求項8〜14のいずれか1に記載の容器手段。
  16. 【請求項16】 前記第二部は、前記外縁部に、前記第二部の主要部との比
    較で、材料の質量に対して相対的に大きい比率で流体に暴露される表面部を有す
    る、請求項7〜14のいずれか1に記載の容器手段。
  17. 【請求項17】 前記第一部および前記第二部は相互に対して付勢されてい
    る、請求項1〜16のいずれか1に記載の容器手段。
  18. 【請求項18】 前記第一部および前記第二部は分離の固定または結合手段
    を使用することなく組合わせることのできる形態である、請求項17に記載の容
    器手段。
  19. 【請求項19】 前記第一膨張係数は前記第二膨張係数よりも小さい、請求
    項1〜18のいずれか1に記載の容器手段。
  20. 【請求項20】 前記第一部は開口部を形成し、かつ前記第二部はその閉鎖
    部を形成し、前記第一部の少なくとも1つは、前記容器手段が通常使用時に水平
    方向に対して配向され、前記開口部が、常時、垂直から異なる方向を向くように
    前記配向手段に取り付けられている、請求項19に記載の容器手段。
  21. 【請求項21】 前記容器手段は水平方向に対して配向され、前記開口部は
    実質的水平等垂直から少なくとも10°、少なくとも20°等の少なくとも5°
    、少なくとも45°等好適には少なくとも30°、少なくとも60°、70°等
    好適には少なくとも50°、少なくとも85°等好適には少なくとも80°の方
    向を向く、請求項20に記載の容器手段。
  22. 【請求項22】 前記配向手段は前記容器手段が前記受容器に位置決めされ
    るときに、前記受容器の下内縁部から第一所定間隔(距離)で前記開口部を維持
    する、請求項20または21に記載の容器手段。
  23. 【請求項23】 前記開口部を形成する第一部から離脱した上で少なくとも
    前記閉鎖部を形成する第二部を受けるための手段を更に含み、前記配向手段は前
    記容器手段が前記受容器内に位置決めされるときに前記第二部を受ける手段の下
    内縁部から第二所定間隔で前記開口部を維持できる構成である、請求項20〜2
    2のいずれか1に記載の容器手段。
  24. 【請求項24】 前記第一かつ/または第二所定間隔は前記開口部の最長寸
    法よりも大きく、最大寸法の1.2倍を越える、少なくとも2倍等好適には少な
    くとも1.5倍、少なくとも4倍等好適には少なくとも3倍、少なくとも8倍等
    好適には少なくとも5倍、少なくとも12倍等好適には10倍、少なくとも18
    倍等好適には少なくとも15倍、少なくとも25倍等好適には少なくとも20倍
    である、請求項22または23に記載の容器手段。
  25. 【請求項25】 前記第一膨張係数は、未膨張状態において1mm厚の前記
    第一部の材料シートが流体中で完全に膨張したときに0.7〜1.5mm厚等の
    0.5〜10mmの平均厚、好適には実質的に1mm厚に膨張するものである、
    請求項1〜24のいずれか1に記載の容器手段。
  26. 【請求項26】 前記第二膨張係数は、未膨張状態において1mm厚の前記
    第二部の材料シートが流体中で完全に膨張したときに1.2〜5mm厚等の0.
    5〜10mmの平均厚、好適には1.4mm厚に膨張するものである、請求項1
    〜25のいずれか1に記載の容器手段。
  27. 【請求項27】 前記第二部の材料は、所定厚を有する前記第二部の材料の
    初期未膨張シートが、同じく初期の未膨張の所定厚を有する第一部の材料のシー
    トが完全に膨張したときの平均厚の少なくとも110%等平均厚の約140%、
    140%等好適には少なくとも120%に膨張するものである、請求項26に記
    載の容器手段。
  28. 【請求項28】 前記第一部は、1つ以上の所定点において、または1つ以
    上の所定線に沿ってその変形または破壊を促進するための手段を備えている、請
    求項26または27に記載の容器手段。
  29. 【請求項29】 −前記容器手段は少なくとも1つの断面を有し、前記第一
    部は包絡曲線を形成し、かつ前記第二部の少なくとも一部は前記包絡曲線面の外
    側へ延在し、かつ/または −前記組立てられまたは組合わされる容器手段の外面の2つ以上の部は前記第
    二部の少なくとも2つの異なる側でその表面部によって構成されている、請求項
    1〜28のいずれか1に記載の容器手段。
  30. 【請求項30】 の前記第二部の包絡線面の外側に延在する少なくとも一部
    は凸部を有する、請求項29に記載の容器手段。
  31. 【請求項31】 前記配向手段はその対称軸が垂直から異なるように前記容
    器手段を配向することのでき、その配向は垂直から少なくとも5°、少なくとも
    10°、少なくとも40°等好適には少なくとも20°、少なくとも80°等好
    適には少なくとも60°である、請求項1〜30のいずれか1に記載の容器手段
  32. 【請求項32】 前記配向手段は前記容器手段をその対称軸が実質的水平に
    なるように配向することのできる構成である、請求項31に記載の容器手段。
  33. 【請求項33】 前記包囲手段は前記流体を包囲手段に流れ込むようにし、
    かつ膨張した前記第二部の少なくとも主要部が前記包囲手段から逃げるのを防ぐ
    ことのできる多孔質または液体透過性手段を含む、請求項1〜32のいずれか1
    に記載の容器手段。
  34. 【請求項34】 前記配向手段は洗浄中のコンタクトレンズを保持するため
    の手段を更に含む、請求項33に記載の容器手段。
  35. 【請求項35】 前記容器手段は相互に対して垂直の二方向に延びた延長部
    と比較して所定方向において平坦である、請求項1〜34のいずれか1に記載の
    容器手段。
  36. 【請求項36】 前記所定方向に沿った前記容器手段の延長部は、前記二方
    向のいずれかに沿った前記容器手段の延長部より小さく、例えば1/3等少なく
    とも1/2、約1/5、例えば少なくとも1/6等好適には1/4、例えば1/
    20、約1/30等好適には1/10、例えば1/70等好適には1/50、例
    えば1/100等好適には1/85である、請求項35に記載の容器手段。
  37. 【請求項37】 前記所定方向における前記容器手段の延長部は例えば1.
    5mm未満等2mm未満、例えば約0.75mm、少なくとも0.5mm、更に
    は0.3mm未満等好適には1mm未満である、請求項35または36に記載の
    容器手段。
  38. 【請求項38】 前記第一部は底部および側部を有する空洞部を形成し、か
    つ組立てられまたは組合わされる前記容器手段における前記第二部は前記第一部
    の前記空洞部を閉鎖している、請求項35〜37のいずれか1に記載の容器手段
  39. 【請求項39】 前記底部の内面部から前記側部の内側高さは例えば1.5
    mm等2mm未満、例えば約0.75mm、少なくとも0.5mm、更には0.
    2mm未満等好適には1mm未満である、請求項38に記載の容器手段。
  40. 【請求項40】前記容器手段は少なくとも実質的に前記第二部の側部の高さ
    方向に沿った対称軸を有する、請求項38または39に記載の容器手段。
  41. 【請求項41】 前記第二部は空洞部を形成し、前記空洞部の対称軸の方向
    における深さは2mmを超えない、例えば1.5mm、好適には1mmを超えな
    い、例えば約0.5mm、更に0.1mmを超えない、請求項40に記載の容器
    手段。
  42. 【請求項42】 前記第一部は空洞部を形成し、前記空洞部はその対称軸が
    少なくとも実質的水平であるときに前記空洞部の内面のどの部も水平にならない
    ように形成されている請求項40または41に記載の容器手段。
  43. 【請求項43】 少なくとも1つの物質が前記容器手段の前記第一部または
    第二部のいずれかに関して調整されて、前記容器手段の一方へ連結等により接合
    され、例えば塗布する等好適には接着されている、請求項1〜42のいずれか1
    に記載の容器手段。
  44. 【請求項44】 前記少なくとも1つの物質は前記空洞部を実質的に充填し
    ている、請求項1〜43のいずれか1に記載の容器手段。
  45. 【請求項45】 前記密封された空洞部の外側に設けられた受容器を更に含
    み、前記受容器は前記少なくとも1つの物質を受ける構成である、請求項1〜4
    4のいずれか1に記載の容器手段。
  46. 【請求項46】 過酸化水素を使用してコンタクトレンズを洗浄するシステ
    ムにおいて、 −請求項1〜45のいずれか1に記載の容器手段を含み、前記少なくとも1つ
    の物質がカタラーゼであり、かつ −前記容器手段、コンタクトレンズおよび過酸化水素をコンタクトレンズ洗浄
    時に保持できる受容器を含むことを特徴とするコンタクトレンズ洗浄システム。
  47. 【請求項47】 好適にはプロテーゼ等の洗浄物質を更に含み、前記洗浄物
    質は前記密封空洞部の外側で調整される、請求項46に記載のコンタクトレンズ
    洗浄システム。
  48. 【請求項48】 前記洗浄物質は前記容器手段または前記受容器内に形成さ
    れた小さい窪み内で調整される、請求項47に記載のコンタクトレンズ洗浄シス
    テム。
  49. 【請求項49】 前記洗浄物質は請求項1〜45のいずれか1に記載の容器
    手段内で調整され、かつ −前記膨張係数が前記第一部かつ/または第二部の膨張に続いて、カタラーゼ
    を保持する容器手段内に形成された開口部がプロテーゼを保持する容器手段内の
    開口部に続いて形成されるように選択され、または −前記第一部かつ/または前記第二部が前記第一部かつ/または第二部の膨張
    に続いてカタラーゼを保持する空洞部への開口部がプロテーゼを保持する前記空
    洞部への開口部に続いて形成されるように組立てられまたは組合わされる、請求
    項47に記載のコンタクトレンズ洗浄システム。
  50. 【請求項50】流体を使用してコンタクトレンズを洗浄するシステムにおい
    て、 −容器手段を含み、前記容器手段は、 −少なくとも1つの物質を保持するための密封空洞部を形成すべく組立てられ
    または組合わされる少なくとも1つの第一部と少なくとも1つの第二部を含み、 −前記第二部が流体中に埋込まれたときに第二膨張係数を有しかつ流体に少な
    くとも実質的に不溶性の材料により形成され、前記第二部が容器手段の外面の部
    を構成する外面を有し、 −前記第一部が流体中に埋込まれたときに第一膨張係数を有しかつ前記流体に
    少なくとも実質的に不溶性の材料により形成され、 −コンタクトレンズ洗浄時に、前記容器手段、コンタクトレンズおよび前記流
    体を保持できる受容体、および −コンタクトレンズ洗浄時に前記受容器内の前記容器手段を水平方向に対して
    配向するための配向手段を更に含むことを特徴とするコンタクトレンズ洗浄シス
    テム。
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