JP2002532095A - 安定性を増大させたrnaポリメラーゼ変異体 - Google Patents
安定性を増大させたrnaポリメラーゼ変異体Info
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Abstract
Description
ージから得られる変異型RNAポリメラーゼに関する。バクテリオファージによ
ってコードされるRNAポリメラーゼの一例がT7RNAポリメラーゼである。
T7は、大腸菌細胞に感染し得るバクテリオファージである。大腸菌に感染する
他のT7様バクテリオファージの例には、T3、φI、φII、W31、H、Y
、A1、croC21、C22およびC23がある。Salmonella t
yphimuriumに感染するバクテリオファージの例がSP6である。
る高い選択性を有している。T7RNAポリメラーゼは、T7RNAポリメラー
ゼのプロモーター配列には結合するが、それ以外のバクテリオファージのプロモ
ーター配列のいずれとも結合しない。この高いプロモーター特異性により、バク
テリオファージの転写反応が、宿主のゲノムに対してではなく、自身のゲノムに
対して確実に向けられている。T7バクテリオファージの全ヌクレオチド配列は
知られており、このファージのRNAポリメラーゼはT7遺伝子1によってコー
ドされている。T7RNAポリメラーゼと類似する他のRNAポリメラーゼには
、バクテリオファージSP6およびバクテリオファージT3のRNAポリメラー
ゼがある。T3RNAPはT7RNAPと約80%の相同性を示す。
可能になっている(Studier他、米国特許第4952496号)。T7R
NAポリメラーゼは、分子量が98.6Kdaである883アミノ酸の単鎖タン
パク質である。T7RNAポリメラーゼは、正確な転写のために何らかの補助因
子を必要としない。この酵素は単独で、そのプロモーターを認識して、転写を開
始させ、RNA転写物を伸長させ、かつ転写を終結させることができる。T7R
NAポリメラーゼは、自身のプロモーターからDNAを転写させることが非常に
効率的であり、大腸菌のRNAポリメラーゼと比較して5倍早くRNAを伸長さ
せる。完全な転写物を産生させるその選択性、活性および能力により、バクテリ
オファージから得られるポリメラーゼは様々な目的に関して非常に役立つ。
る。
が記載されている。例えば、国際特許公開WO91/05866には、別の発現
システムが記載されている。このシステムは、クローニングされた遺伝子を細菌
において転写させるためにバクテリオファージのT7RNAプロモーターを使用
しようとするものである。このシステムは短縮型のT7RNAポリメラーゼを使
用し、その遺伝子は、ヌクレオチド(野生型T7RNAポリメラーゼ遺伝子の塩
基3809および塩基3877に対応する1つまたは2つ以上の塩基)を欠失さ
せることによって変異している。この欠失はフレームシフトを生じさせ、その結
果、新しい翻訳停止コドンが作出される。米国特許第5385834号には、変
異型のT7RNAPもまた記載されている。米国特許第5385834号に記載
されている変異体は、グルタミン酸(222)をリシンに変換するT7遺伝子1
のヌクレオチド664におけるGからAへのトランジションである。この変異体
は、変化したプロモーター認識を示している。従って、この変異体は、通常は不
活性であるT7プロモーターの点変異部から転写を開始させることができる。
9073〜9080、1992;およびIkeda,R.A.他、Nucl.A
cid.Res.、20:2517〜2524、1992)は、変異型T7RN
APの遺伝子配列およびプロモーター配列の活性をスクリーニングするために使
用できる2つの適合性プラスミドを記載している。第1のプラスミドは、大腸菌
のtacプロモーターに連結されたT7遺伝子1(T7RNAポリメラーゼをコ
ードする遺伝子)を有し、第2のプラスミドは、T7プロモーターに連結された
CAT(クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ)をコードする遺伝
子を有する。これらの2つのプラスミドを有する大腸菌細胞は、T7ポリメラー
ゼがT7プロモーターと相互作用して、CAT遺伝子が第2のプラスミドから転
写された場合にCAM(クロラムフェニコール)耐性になる。T7プロモーター
またはT7RNAポリメラーゼのいずれかが不活性である場合、CAT遺伝子は
転写されず、従って、大腸菌細胞はcam感受性である。Ikeda他はこれら
のプラスミドを使用して、T7RNAポリメラーゼプロモーターの活性に対する
いくつかの変異の影響を調べた。T7RNAポリメラーゼ遺伝子1が好適なプロ
モーターの制御下で一方のプラスミドに存在し、T7RNAポリメラーゼプロモ
ーターがCATのような耐性遺伝子を制御する別のプラスミドに存在するIke
da他により記載されたシステムのようなプラスミドシステムを用いて、変異型
のT7RNAポリメラーゼ自体をその活性について同様にスクリーニングするこ
とができる。
NAポリメラーゼ、T3RNAポリメラーゼおよびSP6RNAポリメラーゼ)
を利用したインビトロ転写は分子生物学で広く適用される手段になっている。自
身に対するインビトロ転写と並んで、RNAポリメラーゼは、所要量のRNAバ
クテリオファージを短時間で作製する手段として核酸増幅反応の一部になってい
る。そのような方法は、例えば、NASBA、3RSおよびTMAである。イン
ビトロ転写はまた、PCR増幅後のさらなる線形増幅工程としてPCRとの組合
せで記載されている。
TMA)がより高い温度で実施できることは、反応温度を高くすることができ、
その結果、転写反応の速度論がより良好になり、かつより重要になる場合には好
都合である。等温的な増幅反応のインキュベーション温度をこのように高くする
ことは、構造化したRNAの増幅をより効率的にすることができる。このことが
重要である適用は、長いRNA配列(>500ヌクレオチド)の増幅であり、多
重反応(すなわち、1つの反応混合物中における多数のRNA配列の増幅)であ
る。
ポリメラーゼの変異体に関する。
ポリメラーゼタンパク質に対する安定化作用を有し、かつ通常(通常とは37℃
〜41℃である)よりも高い温度での酵素活性を可能にする多数の可能な変異が
明らかにされた。無作為に変異させたT7RNAポリメラーゼの配列を、Bac
illus stearothermophilusにおいて、Ikeda他(
1992)に記載されているような2つのプラスミドのシステムで配列をスクリ
ーニングすることによって分析した。Bacillus stearother
mophilus細胞を高温(45℃〜50℃)で生育させた。その際、変異型
のT7配列が、このような温度でポリメラーゼ活性を可能にするより安定なT7
RNAポリメラーゼをコードする場合にだけ、CAM耐性が得られる。このBa
cillus stearothermophilusのシステムにおいて、一
方のプラスミドは、T7プロモーターの制御下に抗生物質耐性遺伝子(CAT)
を含み、もう一方のプラスミドは、Bacillusプロモーターの制御下にT
7RNAポリメラーゼの変異ライブラリーを含む。変異によりT7RNAポリメ
ラーゼが高い温度で機能的になり得るそのような場合に、Bacillus s
tearothermophilusはCAM耐性になる。上記に記載されるシ
ステムを使用して、43クローンのT7RNAポリメラーゼ遺伝子が見出された
。この集団の中で、12クローンをさらに詳しく分析した。すなわち、コードす
る遺伝子のヌクレオチド配列を決定した。分析された11クローンの集団は、ア
ミノ酸の変化をもたらす変異とサイレントな変異との両方からなった(表1参照
)。アミノ酸の変化をもたらす変異をさらに調べた。
および熱安定性に関してこれらの変異型T7ポリメラーゼの特性を明らかにする
ことができる。
またはSP3バクテリオファージに由来する変異型RNAポリメラーゼである。
これらの酵素間の大きな相同性のために、T7遺伝子1の配列における変異は、
T3バクテリオファージの対応する遺伝子配列において同じ効果を有すると考え
られる。本発明の特に好ましい実施形態は、タンパク質におけるセリンからプロ
リンへのアミノ酸変化をアミノ酸配列の633位に有するT7RNAポリメラー
ゼである。T7RNAポリメラーゼとT3RNAポリメラーゼとの相同性は80
%であるので、T7遺伝子における633位のセリンからプロリンへの変異の同
じ効果が、T3RNAポリメラーゼにおける634位のセリンからプロリンへの
アミノ酸の変異について予想され得る。
したときにそのコードされるRNAポリメラーゼの増大した安定性をもたらす1
つまたは2以上の変異を含む遺伝子は、同様に本発明の一部である。特に、T7
RNAポリメラーゼまたはT3RNAポリメラーゼをコードする遺伝子が本発明
では関連する。
ンへのアミノ酸の変化は、T7RNAポリメラーゼのヌクレオチド配列の189
7位におけるTからCへの変異の結果である。
からCへの変異を有する変異型T7ポリメラーゼの遺伝子は、同様に本発明の一
部である。変異は、Dunn,J.J.およびStudier,F.W.[(1
983)バクテリオファージT7DNAの完全なヌクレオチド配列およびT7遺
伝子エレメントの位置、J.Mol.Biol.166(4)、477〜535
]によって発表されているT7RNAポリメラーゼの野生型配列と比較して評価
される。この場合、1位はT7RNAポリメラーゼ遺伝子の最初のヌクレオチド
ンであり、これはバクテリオファージT7の完全なゲノム配列におけるヌクレオ
チド番号3171である。
発現ベクターに関する。
パク質の発現を可能にする調節配列の制御下に置かれる。通常、これは、発現さ
せる遺伝子をそのような調節配列の下流にクローニングすることによって行われ
る。遺伝子または遺伝子フラグメントの発現を可能にする調節配列は、例えば、
エンハンサー配列と組み合わせたプロモーター配列であってもよく、あるいはプ
ロモーター配列はエンハンサー配列と組み合わせなくてもよい。
るプロモーター配列であり得る。あるいは、異種のプロモーターであり得る。異
種のプロモーターを使用することの利点は、そのようなプロモーターにより、遺
伝子本来のプロモーターを認識しない宿主細胞において遺伝子を発現させる可能
性が得られることである。さらに、異種のプロモーターは誘導可能なプロモータ
ーであり得る。その結果、遺伝子の発現を任意の所望するときに開始させること
ができる。
る。プロモーター部位は様々なタイプで存在する。すなわち、細胞のタイプに依
存して、プロモーター部位が考え出されている。様々なプロモーター配列が、原
核生物、真核生物およびウイルスを起源とするプロモーターについて記載されて
いる。上記に言及されたタイプの組換えDNA分子は、例えば、好適な制限酵素
で好適なDNAフラグメントを切断し、調節配列を含むフラグメントを同じ酵素
で切断し、その後、発現させる核酸がプロモーター配列の制御下にあるような方
法で両フラグメントを連結することによって作製することができる。有用な組換
え体を作製するための多くの異なる方法がSambrook(Sambrook
他、Molecular cloning、a laboratory man
ual、Cold Spring Laboratory Press、Col
d Spring Harbor、New York(1989))に記載され
ている。
のときに形成された組換えベクター分子は、多くの場合、好適な宿主細胞内で自
己複製することができ、クローニングされた核酸配列を細胞内に入れるために使
用することができる。これは、組換えベクター分子の複製が生じる細胞であり得
る。それはまた、ベクターの調節配列が認識され、その結果、本発明による変異
型RNAポリメラーゼが発現する細胞でもあり得る。広範囲のベクターが現在知
られており、これには、細菌において使用されるベクター、例えば、pBR32
2、pBR325およびpBR328、様々なpUCベクター(すなわち、pU
C8、pUC9、pUC18、pUC19)、特異的な発現ベクター;pGEM
、pGEXおよびBluescript(登録商標)、バクテリオファージに基
づくベクター;λ−gtWes、Charon28、M13由来ファージ、SV
40またはパピローマウイルスまたはアデノウイルスまたはポリオーマウイルス
に基づくウイルス配列を含む真核生物における発現用ベクターが含まれる(Ro
driquez,R.L.およびDenhardt,D.T.編、Vector
s:A survey of molecular cloning vect
ors and their uses、Butterworths(1988
);Lenstra他、Arch.Virol.、110:1〜24(1990
))。変異型RNAポリメラーゼの発現を可能にする調節配列の制御下に核酸配
列を含む組換え分子はすべて本発明の一部と見なされる。
変異型RNAポリメラーゼをコードする組換え核酸分子を、変異型RNAポリメ
ラーゼの発現を可能にする調節配列の制御下に含む宿主細胞を含む。
型RNAポリメラーゼをコードする組換え核酸分子を、変異型RNAポリメラー
ゼの発現を可能にする調節配列の制御下に含むウイルスベクターを含む宿主細胞
を含む。
胞の発現システムである。そのようなシステムは当分野ではよく知られており、
容易に入手することができ、例えば、Clontech Laboratori
es,Inc.(4030 Fabian Way、Palo Alto、Ca
lifornia 94303−4607、米国)から市販されている。
細菌発現ベクター、またはバクテリオファージと組み合わせた細菌起源の細胞、
例えば、大腸菌、枯草菌およびラクトバチルス種の細胞であり得る。宿主細胞は
また、真核生物起源であってもよく、例えば、酵母に特異的なベクター分子と組
み合わせた酵母細胞、あるいはベクターまたは組換えバキュロウイルスと組み合
わせた昆虫細胞のような高等真核生物細胞(Luckow他、Bio−tech
nology、6:47〜55(1988))、あるいは例えばTiプラスミド
型ベクターまたは植物ウイルスベクターと組み合わせた植物細胞(Barton
,K.A.他、Cell、32:1033(1983))、あるいは適切なベク
ターまたは組換えウイルスと同様に組み合わせたHela細胞、チャイニーズハ
ムスター卵巣細胞(CHO)またはCrandellネコ腎臓細胞のような哺乳
動物細胞である。
御配列とを含む発現ベクターは、それで形質転換された宿主細胞と同様に、同様
に本発明の一部である。
れ、そしてそのRNAポリメラーゼが、例えば、高い温度で使用され、従って、
改善された安定性が好都合であるすべてのプロセスにおいて使用される。
に基づく増幅プロセスにおいて特に有用である。従って、等温的な転写に基づく
増幅方法における本発明によるRNAポリメラーゼの使用もまた本発明の一部で
ある。
ターを含むテンプレートから多数のRNAコピーを転写することが含まれる。こ
のような方法の場合、多数のRNAコピーが、RNAポリメラーゼによって認識
される機能的なプロモーターを含むDNAテンプレートから転写される。そのよ
うなコピー体は、新たな量のDNAテンプレートが得られる標的などとして再び
使用される。そのような方法は、Gingeras他による国際特許公開WO8
8/10315、およびBurg他による国際特許公開WO89/1050に記
載されている。等温的な転写に基づく増幅技術は、Davey他による欧州特許
EP第323822号(NASBA法に関連する)、Gingeras他による
欧州特許EP第373960号、およびKacian他による欧州特許EP第4
08295号に記載されている。転写に基づく増幅反応はまた、熱に安定な酵素
を用いて行うことができる。転写に基づく増幅は、通常、約37℃〜41℃の温
度で行われる。このような熱に安定な酵素により、反応をより高い温度(>41
℃)で行うことができる。そのような熱に安定な酵素は、Toyo Bosek
i KKの名で出願された欧州特許EP第682121号に記載されている。
号に記載されている方法は等温的な連続方法である。これらの方法の場合、4つ
の酵素活性が、増幅を達成するために必要である:RNA依存性DNAポリメラ
ーゼ活性、DNA依存性DNAポリメラーゼ活性、RNase(H)活性、およ
びRNAポリメラーゼ活性。これらの活性のいくつかは1つの酵素で併せ持つこ
とができ、従って、通常的には2つまたは3つの酵素が必要になるだけである。
RNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素は、DNAをRNAテンプレ
ートから合成する酵素である。従って、DNA依存性DNAポリメラーゼにより
、DNAがDNAテンプレートから合成される。転写に基づく増幅反応では、A
MV(トリ骨髄芽球症ウイルス)逆転写酵素またはMMLV(モロニーネズミ白
血病ウイルス)逆転写酵素などの逆転写酵素がこれらの活性のために使用され得
る。そのような酵素は、RNA依存性およびDNA依存性の両方のDNAポリメ
ラーゼ活性を有するが、固有のRNaseH活性をも有する。さらに、大腸菌の
RNaseHなどのRNaseHを転写に基づく増幅反応の反応混合物に加える
ことができる。
7RNAポリメラーゼである。従って、RNAの多数のコピーを転写するために
使用されるテンプレートに組み込まれるプロモーターは、むしろT7プロモータ
ーである。プロモーターを含むテンプレートは、通常、標的配列を含む核酸から
出発して作出しなければならない。そのような核酸は、増幅反応の情報源として
使用される出発材料に存在し得る。出発材料に存在する核酸には、通常、標的配
列がはるかにより長い配列の一部として含まれる。さらなる核酸配列が、標的配
列の3’末端および5’末端の両方に存在し得る。増幅反応は、出発材料に由来
するこのような核酸、上記の活性をともに提供する適切な酵素、および少なくと
も1つ(通常的には2つ)のオリゴヌクレオチドを一緒にすることによって開始
させることができる。このようなオリゴヌクレオチドの少なくとも1つは、プロ
モーターの配列を含まなければならない。
ある。しかし、単鎖または二本鎖のDNAを情報源物質として同様に使用するこ
とができる。転写に基づく増幅方法が、標的配列の3’末端および5’末端の両
方に存在するさらなる配列とともに、(「プラス」センスの)単鎖RNAを有す
るサンプルに対して実施される場合、先行技術に記載されている方法とともに都
合よく使用される1対のオリゴヌクレオチドは、下記のオリゴヌクレオチドから
なる: ・標的配列の3’末端にハイブリダイゼーションし得る第1のオリゴヌクレオ
チド(これは、通常、「プロモーターオリゴヌクレオチド」と呼ばれる)。その
ようなオリゴヌクレオチドは、その5’末端に結合させたプロモーター(好まし
くは、T7プロモーター)の配列を有する(このオリゴヌクレオチドのハイブリ
ダイゼーション部分は、情報源物質として使用されたプラスRNAと逆の極性を
有する)。
このオリゴヌクレオチドはプラスRNAと同じ極性を有する)。
、必要なリボヌクレオチドおよびデオキシリボヌクレオチドの十分な供給量と一
緒に1つの反応混合物に入れられ、適切な条件(すなわち、適切な緩衝剤条件お
よび適切な温度)のもとで十分な時間にわたって保たれた場合、等温的な連続増
幅反応が生じる。
することができる。ポリメラーゼ連鎖反応の場合、バクテリオファージのRNA
ポリメラーゼに対するプロモーター配列、特に、T7RNAポリメラーゼに対す
るプロモーター配列が組み込まれているプライマーが使用されることがある。こ
れにより、RNAをPCR反応のDNA産物から転写させることができる。再度
ではあるが、本発明によるRNAポリメラーゼは同様に適用することができる。
て、本発明によって提供されるRNAポリメラーゼ、逆転写酵素活性を有する酵
素、およびRNaseH活性を有する酵素を含む酵素混合物は、同様に本発明の
一部である。
リメラーゼ転写反応を示す。RNA産生は、反応のRNA産物に対する特異的な
分子ビーコンを用いてリアルタイムで測定される。 図2は、41℃、43℃または45℃で野生型T7RNAポリメラーゼまたは
変異型T7RNAポリメラーゼのいずれかを用いた反応のNASBA増幅結果を
示す。
の置換を、QuickChange部位特異的変異誘発キット(STRATAG
ENE)を使用して部位特異的変異誘発によって行った。全手順を、キットに同
封された製造者のプロトコルに従って行った。変異を導入するために使用された
オリゴプライマーを下記に示す。
A−CGC−TGG−3’ B:5’−CCA−GCG−TCA−TGA−CCG−GAC−GCT−TA
G−TCA−CAC−3’ オリゴヌクレオチドBはオリゴヌクレオチドAに対して相補的である。下線部の
配列はMspIの制限部位を示す。この制限部位は、TからCへの変異をT7R
NAポリメラーゼのヌクレオチド配列の1897位に有するオリゴヌクレオチド
配列を得るために変異体クローンをスクリーニングするために使用される。
スチジン標識に融合させた、データベースに発表されている完全なT7RNAポ
リメラーゼの野生型の遺伝子配列(Dunn,J.J.およびStudier,
F.W.(1983)バクテリオファージT7DNAの完全なヌクレオチド配列
およびT7遺伝子エレメントの位置、J.Mol.Biol.166(4)、4
77〜535)を含む。T7RNAポリメラーゼ遺伝子は、T7DNA(Sig
ma D4931)をテンプレートとして使用するPCRによってクローニング
された。次いで、PCR増幅したT7RNAポリメラーゼのDNAを、pUC1
8のマルチクローニング部位(MCS)内に標識配列を挿入することによって事
前に作製されたpUC18(tag)プラスミドの適切な制限部位にクローニン
グした。T7RNAP遺伝子のDNA配列を配列決定によって確認した後、Ta
g−T7RNAポリメラーゼの融合遺伝子をpKK223−3発現プラスミド(
Pharmacia Biotech 27−4935−01)の適切な部位に
サブクローニングして、Tag−T7RNAP/pKK223−3を作製した。
キュベーションした。次いで、DpnI処理したDNAの1μlを大腸菌JM1
09の形質転換に使用した。最後に、変異型T7RNAポリメラーゼのクローン
を、MspI制限酵素を使用してプラスミドDNAをスクリーニングし、制限部
位、従ってTからCへの変異をT7RNAポリメラーゼのヌクレオチド配列の1
897位に含むそのようなプラスミドを選択することによって単離した。
位に有するTag−T7RNAポリメラーゼ/pKK223−3プラスミドを有
する大腸菌JM109を、50ug/mlのアンピシリンを含有する3.5ml
の2xYTブロス(16g/Lのバクトトリプトン、10g/Lのバクト酵母抽
出物、10g/LのNaCl)において37℃で16時間〜24時間培養する。
2.細胞を遠心分離によって1.5mlのエッペンドルフチューブに集め、ペレ
ットを一旦凍結する。 3.1mlの氷冷した精製緩衝液(50mMのTris−HCl(pH8.0)
、1MのNaCl、0.1%のTriton)を加える。 4.細胞を4℃で1.5分間の超音波処理を行うことによって溶解する。 5.チューブを15,000rpmで10分間遠心分離し、上清(細胞抽出物)
を新しいチューブに移す。 6.100ulのアフィニティー樹脂懸濁物(TALON:Clontech)
を加え、ヒスチジン標識物を結合させる。 7.チューブを回転式振とう器によって4℃で30分間穏やかに攪拌する。 8.樹脂を遠心分離によって集め、樹脂ペレットを0.5mlの精製緩衝液で2
回洗浄する。 9.300ulの溶出緩衝液(50mMのTris−HCl(pH=8.0)、
1MのNaCl、0.1%のTriton、100mMのイミダゾール)を加え
、樹脂を穏やかなボルテックスによって懸濁する。 10.チューブを室温で30秒間インキュベーションして、15,000rpm
で3分間遠心分離する。 11.上清を新しいチューブに移す。 12.限外ろ過メンブラン(Microcon50、Millipore)を使
用することによって酵素を濃縮し、同時に緩衝液を2x保存緩衝液(20mMの
KPO4(pH7.5)、100mMのNaCl、0.1mMのEDTA、1m
MのDTT)に置換する。 13.Bio−Radタンパク質アッセイ試薬を使用することによってタンパク
質濃度を測定し、濃度を2x保存緩衝液で0.5mg/mlに調節する。 14.等量のグリセロールを加える。 15.酵素溶液を−20℃で保存する。
定する。 1.下記の反応混合物を調製する。
)。 4.アッセイする酵素溶液の5μlを加え、簡潔かつ十分に混合する。 5.37℃で10分間インキュベーションする。 6.反応を停止させるために1.5mlの3.6%PCA溶液(3.6%の過塩
素酸、0.1MのNa4P2O7)を加え、氷上で10分間インキュベーション
する。 7.ろ過し、標準的な方法に従って[3H]を測定する。
活性(ユニット/μl)=[cpm(サンプル)−cpm(ブランク)]x24
/cpm(全体) (1ユニットは、1nmolの標識されたヌクレオチド三リン酸が60分間で酸
不溶物に取り込まれることを触媒する活性として定義される)。
プロトコルを使用することによって測定される。 1.下記の反応混合物を調製する。 (1アッセイ分) 10x転写緩衝液 10μl 0.5M KCl 14μl BSA(1mg/ml) 10μlH2O 56μl 合計 90μl (転写緩衝液:400mMのtris(pH=8.0)、200mMのMgCl 2 、および50mMのDTT) 2.アッセイする酵素溶液の10μlを加え、十分に混合する。 3.適切な温度でインキュベーションする。 4.5分毎または10分毎に5μlを取り出し、直ちに転写活性アッセイの反応
混合物(実施例3)に移して(残存)活性を測定する。 5.ln[[cpm(t=T)−cpm(ブランク)]/[cpm(t=0)−
cpm(ブランク)]]をT(インキュベーション時間)に対してプロットする
。 6.T1/2(分)をe(=2.718)/傾きとして求める。
異)との比較結果を下記の表2に示す。
よってRNA合成量を測定するために分子ビーコン(Tyagi&Kramer
[1995]、分子ビーコン:ハイブリダイゼーションしたときに蛍光を発する
プローブ、Nature Biotechnology、14:303〜308
)を加えることによって分析した。この反応におけるテンプレートDNAは、T
7プロモーターの下流にサイトメガロウイルス(CMV)即時初期抗原(IEA
)配列を含むプラスミドであり、分子ビーコン(5’フルオレセイン−CCT
CGC ATG AGA ACT ACA TTG TAC CTG CGA
GG−ダブシル3’)は、CMV RNAが形成されるとすぐにCMV RNA
にハイブリダイゼーションする。反応物(40mMのtris(pH=8.5)
、12mMのMgCl2、70mMのKCl、5mMのDTT、1mMの各dN
TP、2mMのrATP、2mMのrCTP、2mMのrUTP、1.5mMの
rGTP、0.5mMのITP、0.1μgのプラスミドDNA、および0.1
μMの分子ビーコン)を65℃で5分間インキュベーションし、その後、適量の
T7RNAポリメラーゼを加え、反応物を45℃でさらにインキュベーションし
た。蛍光量を5分毎に蛍光計で測定した。この結果を図1に示す。結果は、変異
体7−7のT7RNAポリメラーゼが、野生型酵素と比較して、46℃でより大
きな酵素活性を有していることを明瞭に示している。
して使用された。NASBA反応では、HCV配列の一部を、アンプリコン領域
に対する2つの特異的なオリゴヌクレオチドプライマーを使用して増幅した。N
ASBA反応物(40mMのTris−HCl(pH=8.5)、12mMのM
gCl2、70mMのKCl、5mMのDTT、1mMの各dNTP、2mMの
rATP、2mMのrUTP、2mMのrCTP、1.5mMのrGTP、0.
5mMのITP、0.75mMのEDTA、15%v/vのDMSO、0.2m
MのオリゴヌクレオチドHCP1、0.2mMのオリゴヌクレオチドHCP2、
0.375Mのソルビトール)を65℃で5分間インキュベーションし、続いて
、41℃、43℃または45℃で5分間インキュベーションした。次いで、酵素
混合物(2.1mgのBSA、0.01ユニットのRNaseH、10ユニット
〜50ユニットの適切なT7RNAポリメラーゼ、7.5ユニットのAMV−R
T)を加え、反応物を、軽くたたくことによって穏やかに混合した後、41℃、
43℃または45℃で90分間インキュベーションした。適切なプローブとハイ
ブリダイゼーションさせた後、増幅反応物の10倍希釈物をMarkI装置(東
洋紡(株)、大阪、日本)で分析することによって増幅産物を検出した。図2に
示される結果は、変異体7−7のT7RNAポリメラーゼが、野生型T7RNA
ポリメラーゼを含有する標準的な反応と比較して45℃ではるかに良好に増幅し
たことを明瞭に示している。
ゼ転写反応を示す。RNA産生は、反応のRNA産物に対する特異的な分子ビー
コンを用いてリアルタイムで測定される。
7RNAポリメラーゼのいずれかを用いた反応のNASBA増幅結果を示す。
Claims (11)
- 【請求項1】 野生型の配列と比較して変異しているRNAポリメラーゼで
あって、改善された安定性を有するRNAポリメラーゼ。 - 【請求項2】 バクテリオファージRNAポリメラーゼである、請求項1に
記載のRNAポリメラーゼ。 - 【請求項3】 T7RNAポリメラーゼ、T3RNAポリメラーゼまたはS
P6RNAポリメラーゼである、請求項1に記載のRNAポリメラーゼ。 - 【請求項4】 少なくとも、アミノ酸配列の633位においてセリンからプ
ロリンへのアミノ酸変化を有するように変異しているT7RNAポリメラーゼ。 - 【請求項5】 RNAポリメラーゼをコードする遺伝子であって、野生型の
タンパク質と比較したときに、コードされるRNAポリメラーゼが増大した安定
性を有する1つまたは2つ以上の変異を含む遺伝子。 - 【請求項6】 前記遺伝子が、T7RNAポリメラーゼ、T3RNAポリメ
ラーゼまたはSP6RNAポリメラーゼをコードする、請求項5に記載の遺伝子
。 - 【請求項7】 T7RNAポリメラーゼをコードする遺伝子であって、T7
RNAポリメラーゼのアミノ酸配列の633位におけるセリンからプロリンへの
アミノ酸変化をもたらすTからCへの変異をT7RNAポリメラーゼヌクレオチ
ド配列の1897位に有する遺伝子。 - 【請求項8】 請求項6または7に記載される遺伝子および好適な発現制御
配列を含む発現ベクター。 - 【請求項9】 請求項8に記載されるベクターで形質転換され、かつその変
異型RNAポリメラーゼを発現し得る細胞。 - 【請求項10】 等温的な転写に基づく核酸増幅反応における請求項1〜4
のいずれかに記載されるRNAポリメラーゼの使用。 - 【請求項11】 等温的な転写に基づく核酸増幅反応において使用される酵
素混合物であって、 ・請求項1〜4のいずれかに記載されるRNAポリメラーゼ、 ・逆転写酵素活性を有し、かつ必要に応じてRnaseH活性を有する酵素 を含む酵素混合物。
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