JP2002529730A - ポリアスパラギン酸の定量測定方法 - Google Patents

ポリアスパラギン酸の定量測定方法

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JP2002529730A JP2000581435A JP2000581435A JP2002529730A JP 2002529730 A JP2002529730 A JP 2002529730A JP 2000581435 A JP2000581435 A JP 2000581435A JP 2000581435 A JP2000581435 A JP 2000581435A JP 2002529730 A JP2002529730 A JP 2002529730A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は水性調合物に入っているポリアスパラギン酸(PASP)およびそれの誘導体を定量的に測定する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は水性調合物(aqueous formulations)に入って
いるポリアスパラギン酸(PASP)およびそれの誘導体を定量的に測定する方
法に関する。
【0002】 ポリアスパラギン酸(PASP)およびそれの誘導体の製造および使用は長年
に渡って数多くの出版物の主題事項であった。
【0003】 考慮に入れるポリアスパラギン酸(PASP)は、例えばヨーロッパ特許出願
公開第650 995号に記述されている重合体およびそれらの誘導体である。
同様に、ポリアスパラギン酸(PASP)の塩に本分析方法を受けさせることも
可能である。
【0004】 ポリアスパラギン酸の製造は数多くの出版物に多種多様に記述されている。挙
げることができる例としてここでは下記のみを挙げる: 米国特許第839,461号(=ヨーロッパ特許出願公開第0 256 366
号)、米国特許第4,590,260号および米国特許第5,288,783号
【0005】 ドイツ特許出願公開第4 221 875号には、重縮合による修飾を受けさ
せたポリアスパラギン酸を生じさせることと、それらを洗剤用添加剤、洗浄材料
、水処理用組成物、そして糖の蒸発でアンチコーティング(anticoati
ng)剤として用いることが記述されている。
【0006】 ポリアスパラギン酸(PASP)は、特に、DE 19 647 293 C
1およびDE 19 700 493 A1に従い、膜方法,表面処理、そして
工程水および廃水の処理で用いられ得る。
【0007】 一般に、用語「ポリカルボキシレート」は特にポリアスパラギン酸およびそれ
の誘導体から成る群に加えてホモポリマーおよびコポリマーであるポリアクリル
酸およびそれらの塩から成る群を意味すると解釈する。従って、ポリアクリレー
トは、一般に、アクリル酸のホモポリマー、またはアクリル酸とマレイン酸を基
にしたコポリマー、またはマレイン酸とメチルビニルエーテルを基にしたコポリ
マーである。それらの性質は酸性、中性または塩基性であり得る。
【0008】 この2群の重合体(ポリアスパラギン酸およびポリアクリル酸)の性質はアニ
オン性であるが、それらは物理化学的挙動に関して数多くの点で異なる。
【0009】 しかしながら、今までのところ、ある処理を最適に維持する目的でポリアスパ
ラギン酸を添加する必要性に関して経済的な決定を行おうとする時に水系のポリ
アスパラギン酸含有量を監視することを可能にする方法は全く開示されていなか
った。他方、そのような方法に付随した分析が品質管理として要求されるポリア
スパラギン酸用途分野の割合も一定して増加してきている。ポリアスパラギン酸
は例えば自動車産業、水処理、または織物および革分野で用いられる。
【0010】 ポリアスパラギン酸の分析とは対照的に、ポリアクリレートから成る群に関し
ては過去に下記の如きいろいろな測定方法が公開された: このように、ドイツ特許出願公開第3842747 A1号にポリアクリル酸
の濃度を測定する方法が記述されている。前記方法は、邪魔になるカチオンが入
っている水系に含まれるポリアクリレート含有量の定量的測定を行う時に多価カ
チオンと一緒に錯体を形成しているポリアクリル酸をイオン交換体樹脂に接触さ
せて前記邪魔になるカチオンを本質的に除去することを基にしている。次に、前
記水溶液のポリアクリル酸含有量を通常様式で分析している。通常様式は、チオ
シアン酸鉄方法を用いてポリアクリル酸のカルボキシル含有量の測定を実施する
ことを意味する。このようなチオシアン酸鉄方法は、鉄(III)とポリアクリ
ル酸の間で生じる錯体は無色であるが鉄(III)とチオシアン酸塩イオンの間
で生じる錯体は赤色であることを基にしている。従って、鉄(III)とポリア
クリル酸が錯体を形成することによってチオシアン酸鉄錯体の色が薄くなること
とポリアクリル酸の濃度が正比例する。ポリアクリル酸が鉄(III)と一緒に
なって無色の錯体を形成した後、この錯体にチオシアン酸カリウムを水溶液とし
て添加する。錯体を形成していない鉄(III)イオンとチオシアン酸塩イオン
が反応することで赤色のチオシアン酸鉄錯体が生じる。
【0011】 従って、鉄(III)の含有量と添加したチオシアン酸塩イオンの間の相互関
係が結果として生じる溶液の色を通して示されることで、ポリアクリル酸の濃度
を得ることができる。結果として生じた溶液の色がポリアクリル酸の濃度の尺度
であり、これを光透過のパーセントとして示す。
【0012】 しかしながら、そのような方法はポリアスパラギン酸の測定では有効でない、
と言うのは、PASPを添加しないで塩化鉄(III)をチオシアン酸カリウム
で滴定した時の吸光度曲線の形状は鉄イオンを添加する前の最初のポリアスパラ
ギン酸のそれと実質的に同じであるからである。
【0013】 更に、高分子電解質滴定を用いて水サンプルに入っているポリアクリレートお
よびそれの誘導体を測定する方法も公知である(U.Schroeder,D.
Horn,K.−H.Wassmer,Seifen−Oele−Fette−
Wachse 117(8)[1991]311−314)。このような比色終
点測定はポリカチオンの検出可能な色変化を基にしており、例えばECSTまた
はPolybren(商標)などが滴定剤として用いるに適する。しかしながら
、それをポリアスパラギン酸の場合に用いると、必要な精度と再現性を伴う分析
値は得られない。
【0014】 更に、錯化剤を濁度測定および電位差滴定で測定する方法も公知である(Ul
lmann's encyclopedia of industrial c
hemistry,A10巻,98頁,第5版,1987)。またポリアスパラ
ギン酸も錯化剤の群に含まれはするが、それはより幅広い意味においてである、
と言うのは、PASPが遷移金属と高いレベルの錯体形成定数(complex
formation constants)を示すのはある種の遷移金属に関
して若干のケースのみであるからである。
【0015】 従来技術で公知のポリアクリレート測定方法は全部ポリアスパラギン酸および
それの誘導体および塩を区別するのは適切でないと言った共通の特徴を有する、
と言うのは、常にPASPが同様に測定されるからである。
【0016】 ポリアスパラギン酸の水溶液が示す物理化学的挙動はポリアクリレートのそれ
に比較して表面構造が有意に異なることが理由で異なることから本質的に公知の
滴定方法を用いたのではPASPの含有量を再現できる様式で正確に測定するこ
とは不可能であると言った明白な結論はこの上で考察した方法から明らかである
。このように表面構造の差は、単量体が統計学的意味で常にα/β結合が30か
ら70であることに相当する様式で個別に結合していることによるものである。
しかしながら、アスパラギン酸の重合体が金属イオンと結合する能力は多様であ
り、この能力は、主に、末端基の様式が異なること、分子レベルにおけるα/β
比および重合体の空間的配向の影響を受ける。アニオンがカチオンまたは複数の
カチオンで飽和状態になることに関する簡単な1:1の相互関係が妥当なのは限
られた度合のみである。本目的は、明確な相互関係が統計学的に正当である条件
を見つけ出すことにある。
【0017】 ポリアスパラギン酸を直接測定する簡潔な方法は今までのところ従来技術に全
く開示されていないことから、ポリアスパラギン酸またはさらなる成分(con
stituents)の定性的および定量的測定は一般に間接的に行われており
、ある場合には極めて複雑な方法、例えばNMRおよびFT−IR分光測定、質
量分光測定、HPLC、GCおよび元素分析などで行われている。元素分析によ
る測定が信頼できる様式で機能するのは、実質的に理想的な単一成分系、即ち例
えばPASPの水溶液などの場合のみである。
【0018】 本発明の1つの目的は、例えば産業的処理へのポリアスパラギン酸の添加を信
頼できる様式で簡潔に検査することができるように水系のポリアスパラギン酸含
有量を監視する方法を開発することにある。このような分析方法は、ポリアスパ
ラギン酸の含有量が低い時でも信頼できる様式でそれを測定することができるに
充分なほど敏感でなければならない。
【0019】 産業用途、例えば自動車産業、建築産業、水処理、採鉱用途または化粧品用途
などでは、多数種のさらなる内容物、例えばまたポリアクリレートおよびそれら
の塩および誘導体などが入っていてもポリアスパラギン酸の含有量を信頼できる
様式で完全に測定することを可能にするインプロセス(in−process)
分析方法が求められている。さらなる内容物はまたとりわけアニオン性、ノニオ
ン性またはカチオン性の内容物または水に混和し得るか或は水に溶解し得る物質
、例えば有機溶媒なども意味すると解釈することができる。
【0020】 本発明のさらなる目的は、適切な方法を用いてさらなる内容物が存在していて
も水性調合物に入っているポリアスパラギン酸(PASP)の含有量に関する再
現性のある報告を行うことができるようにすることにある。PASPの含有量が
低くてもそれを信頼できる様式で測定するに充分なほど敏感でありかつそのよう
な区別を保証する、即ち交差影響(cross−influences)を考慮
に入れた方法は今までのところ開示されていない。
【0021】 さらなる目的は、産業的処理の情況でも信頼できる分析限界を伴う物理的パラ
メーターを限定することにあった。
【0022】 遷移金属塩を用いた濁度滴定を特定の境界条件(boundary cond
itions)下で行ってポリアスパラギン酸の含有量を測定することを通して
前記困難さを克服することができる点で本発明の目的を達成する。
【0023】 本発明は、水性調合物に入っているポリアスパラギン酸を定量的に測定する方
法に関し、この方法は、前記測定を遷移金属塩、好適にはCr(III),Fe(
II),Fe(III),Cu(II)およびCd(II)の群から選択されるカチオ
ンの塩を用いた濁度滴定で実施することを特徴とする。
【0024】 遷移金属塩を用いた濁度滴定を行うと、驚くべきことに、水性調合物に入って
いるポリアスパラギン酸の含有量を高い測定精度で成功裏に測定することができ
る。
【0025】 濁度滴定では、標準溶液(例えばFeCl3溶液)の消費を受け槽(reci
ever)内で測定する。検量線に関して、標準溶液の消費とこの目的で要した
時間の間に相互関係を作り出すことができる。
【0026】 標準値として用いる目的でPASPの標準サンプルの含有量を用いることがで
きる。この含有量を通常は元素分析で測定する。この含有量が既知の場合には、
一連の希釈に関して検量線を引くことができるに充分なほど標準サンプルを希釈
してもよい。個々のサンプルの含有量は既知である、即ち必要なのは、添加速度
を一定にして当量点に到達する時間を測定することのみである。
【0027】 例えばPASPが入っているpH=8の水溶液にFeCl3を添加すると、F
eCl3は前記溶液から直ちに沈澱して濁りを生じる。Fe(OH)3が生成する
反応と錯体(ポリアスパラギン酸Fe)が生成する反応は競合反応である。ポリ
アスパラギン酸(ナトリウム塩)が過剰量で存在するとポリアスパラギン酸Fe
が生じることでFe(III)が取り除かれることから、Fe(OH)3が生じ
ることによって起こる溶液の濁りが増加する速度は非常にゆっくりのみである。
ポリアスパラギン酸(ナトリウム塩)の全部がFe(III)に結合しそしてそ
の時点でFe(OH)3の沈澱が邪魔されなくなった時点で当量点に到達する。
これを、例えば、透過曲線の第一導関数(first derivative)
の最大値から決定する。
【0028】 加うるに、本方法を用いると、ポリアスパラギン酸の非常に正確な測定をさら
なる内容物が存在していても行うことができる、即ち交差影響が存在する場合で
も行うことができる。
【0029】 数多くのケースで、水性調合物に含まれる同等な錯体混合物(even co
mplex mixtures)を信頼できる様式で測定することができるが、
このような度合で、さらなる内容物が起こし得る影響を最小限にすることができ
る。
【0030】 このように、本方法を用いると、PASPの含有量を効率良く迅速に測定する
ことができ、その結果として、ここに、元素分析による測定の非常に安価な代替
法を提供することができ、かつまた、本方法を用いると装置の複雑さが軽減され
かつ消費時間も短くなる。
【0031】 本発明に従う方法を用いて測定可能なポリアスパラギン酸の平均分子量(M)
は幅広い範囲内で多様であり得、分子量が500から100,000g/モルの
ポリアスパラギン酸の使用が好適である。しかしながら、分子量が1000から
50,000g/モル、特に好適には1000から30,000g/モルのポリ
アスパラギン酸が特に好適である。Shodex OH−Pakカラム(Mer
ck)を用いたゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で0.9%の塩化ナトリ
ウム水溶液を溶離剤として用いることで分子量分布を測定することができる。高
純度のポリアスパラギン酸、例えば分子量を絶対的測定方法、例えば低角散乱(
LALLS)などで測定しておいた高純度のポリアスパラギン酸、例えばSig
maから入手可能な高純度のポリアスパラギン酸などを用いて較正を実施するの
が最良であり得る。
【0032】 公知な如く、遷移金属塩、特に第一遷移系列の元素のカチオンはアミノカルボ
ン酸と錯体を形成する。ある場合にはポリアスパラギン酸が数多くの遷移金属カ
チオンおよびアルカリ土類金属カチオンと安定な錯体を形成することも同様に公
知である。
【0033】 本発明の目的で、PASPと一緒に個々の錯体を形成させる時に用いるカチオ
ンとして例えば下記のカチオンを用いることができる:Al(III),Cr(
III),Fe(II),Fe(III),Cu(II),Cd(II),Pb(II)
,Pb(IV),Sn(IV)ここでは、Fe(II)およびFe(III)カ
チオンが好適である。特に好適にはFe(III)イオンを用いる。
【0034】 濁度滴定によるPASPの測定は、例えばpH=3からpH=12のpH範囲
で実施可能である。この滴定を好適にはpH=5からpH=9のpH範囲で実施
する。この滴定を特に有利にはpH=7からpH=9のpH範囲で実施する。こ
の濁度滴定中にpHを一定に維持することが絶対的に必要である。これはいろい
ろな方法で達成可能であり、例えばビュレット、pH電極、指示薬または緩衝剤
などを用いて達成可能である。例えば、ホウ砂を基とする緩衝剤または水素燐酸
塩を基とする緩衝剤を用いることができる。勿論、また他の緩衝剤系を用いるこ
とも可能である。 いろいろな内容物の間の交差影響を最小限にする目的で、ポリアスパラギン酸が
高温の酸性媒体中で分解を起こすと言った特性を利用する。これを、主に、10
℃から200℃の温度範囲において0から7のpH範囲で起こさせる。このポリ
アスパラギン酸の分解を好適には40℃から200℃の温度範囲においてpH=
0からpH=4の範囲で起こさせる。特にpH=0からpH=2のpH範囲およ
び140℃から160℃の温度範囲が好適である。好適には1バールから10バ
ールの圧力範囲を選択する。勿論、また、より高い圧力を選択することも可能で
ある。また、望まれるならば、この分解をまた加圧下のマイクロ波の影響下で実
施することも可能である。
【0035】 この分解を超音波または衝撃波を用いて行うのも同様に好ましい可能性がある
【0036】 遷移金属塩、好適には鉄塩を用いて水性調合物に入っている全内容物の滴定を
行った後、パラメーター(温度またはpH)を適切に選択するか或はそのような
パラメーターの組み合わせを適切に選択することを通して特定的にポリアスパラ
ギン酸を分解させそして次にさらなる内容物の滴定を行った後、その結果として
得られる差を用いてポリアスパラギン酸の含有量を結論付けると、ここに、さら
なる内容物の交差影響が最小限になるか或はなくなり得る。適宜、PASPのナ
トリウム塩が入っている溶液を蒸発させることを通して、そのような感度の向上
を達成することができる。
【0037】 本発明に従う濁度滴定の実施で用いる測定装置を自動温度調節反応容器で構成
させ、好適にはそれに磁気撹拌機を取り付ける。勿論、また、別の種類の駆動が
備わっている容器を用いることも可能である。ここでは、自動温度調節容器を用
いるのが常に有利である。加うるに、前記測定装置にpH範囲の一貫性を保証す
る自動装置およびカチオン溶液を計量する別の装置を含める。勿論、また、前記
目的で用いるに適した他の装置および/または方法、例えばビュレット、指示薬
を伴うか或は伴わない緩衝剤、pH電極および他の酸/塩基添加剤、そしてその
ような装置および/または方法の組み合わせを用いることも可能である。生じた
濁りを例えば光度計などによる濁度測定で記録しそして/または光学的に記録し
た後、評価装置、例えばプロッター(plotter)、データ処理用記録装置
などに送るか、或はコンピューターを用いて記録する。
【0038】 (実施例)実験装置の説明的組み立て: 測定装置を、Metrohm(商標)磁気撹拌機による駆動で駆動する磁気撹
拌機が備わっている体積容量が約120mlの自動温度調節反応容器で構成させ
る。Metrohm(商標)Titrino 719SをpHの調整で用いる。
Metrohm(商標)Dosimat 665を用いて計量を行う。Delp
hin(商標)ボックスを用いて、生じた濁度のデータをMetrohm(商標
)662光度計で記録してコンピューターに送って、それをMS−DOS Ex
cel(商標)プログラムで評価する。実施例1 水溶液に入っているポリアスパラギン酸の含有量を測定する目的で、最初に、
濃度が既知のポリアスパラギン酸溶液の一連の希釈で検量線を引く。計量時間(
metering times)を縦軸にプロットしそしてPASPの含有量パ
ーセントを横軸に示す(図1)。例えば、選択した標準ポリアスパラギン酸は分
子量Mwがおおよそ3000のポリアスパラギン酸の溶液である。このサンプル
の元素分析を行うことで測定したそれの含有量は42.8重量%である。塩化鉄
(III)を用いた濁度滴定の測定結果を表1に示す。ホウ砂溶液を用いて前記
溶液のpHがpH=7.9からpH=8.1になるように安定させて、測定値を
20℃で記録した。
【0039】 その測定値を図1にグラフで示す。
【0040】
【表1】
【0041】 この検量線を用いて、最初に、含有量が元素分析で既知のさらなるサンプルE
7からD12の測定を行って、それを塩化鉄(III)による濁度滴定と比較し
た。以下の表2に前記値と元素分析で測定した値の比較を示す。
【0042】
【表2】
【0043】実施例2 サンプルE0013の相当する検量線を実施例1に記述した如く引いた。この
検量線を用いて、さらなる10サンプルを個々の測定値として分析した。この試
験の結果を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】 この方法が有効であることを確認する目的でサンプルE7の測定を数回行った
。得た結果は下記の通りであった(表4)。
【0046】
【表4】
【0047】実施例3 いろいろな内容物の間の交差影響を検査する目的で、ポリアスパラギン酸を含
有する水性調合物にポリアクリレートおよび界面活性剤を入れて調査した。ここ
では、ポリアスパラギン酸が温度および/またはpHの個々の影響またはそのよ
うなパラメーターの適切な組み合わせの影響下で分解すると言った特性を用いる
。生じた分解生成物は本発明に従う濁度滴定でもはや検出されない。
【0048】 以下の表5に、いくつかの実施例に関して、ポリアスパラギン酸を分解させる
前および分解させた後の滴定の結果を示す。
【0049】
【表5】
【0050】 * 分子量が4000g/モルのポリアクリル酸ナトリウム塩、製造業者:BA
SF ** C15アルカンスルホネート、製造業者:バイエル社(Bayer AG) さらなる内容物に対してポリアスパラギン酸を区別することさえ成功裏であり
かつ期待される時間単位(time units)が滴定が完了するまで高い精
度で維持されることが表5から分かるであろう。本実施例の一般的説明 体積が50mlのフラスコに試験を受けさせるべき水溶液を2.000g入れ
る。次に、それの1000μlを自動温度(20℃)調節反応容器に入れて90
mlの蒸留H2Oで希釈する。また、水中0.05Mのホウ砂溶液を5.5ml
および0.1Mの塩酸を4.5ml加える。Metrohm(商標)Titri
no 719 Sを用いてpHをpH=7.99からpH=8.01に保持する
。0.05モル規定のFeCl3溶液をポンプ輸送して入れることで測定を開始
する。Delphin(商標)ボックスを用いて、Metrohm(商標)66
2光度計による検出を記録して、コンピューター[MS−DOS Excel(
商標)]で評価する。測定した時間に前記検量線から計算した傾きを掛けそして
希釈係数である25を組み入れることで、最終結果を重量%で得る。
【0051】 ポリアスパラギン酸の分解を、典型的に、1NのHClを5ml添加した後に
ユニットヒーター(Thermostat LT 1W、製造業者:Dr La
ng)を148℃で20分間用いることで達成する。実施例4 PASPの含有量が1ppmから10ppmの範囲の測定 試薬: 0.005Mの塩化鉄(III)(p.A.Riedel−deHaen)溶液
、 0.005Mのホウ砂溶液[これは、1リットル当たり12.37gのH3BO3 (p.A.Merck)と100mlの1N NaOH(Kraft GmBH
)から成る]}溶液1 0.1MのHCl(Kraft GmBH)}溶液2 1MのHCl(Kraft GmBH) 蒸留H2手順 反応容器に含有量が1ppmから10ppmの範囲のポリアスパラギン酸(ナ
トリウム塩)水溶液を90.0g入れる。溶液1を5.5mlおよび溶液2を4
.5ml加える。pHを7.99から8.01に保持する。0.005モル規定
のFeCl3溶液を0.5ml/分の輸送速度でポンプ輸送して入れることで測
定を開始する。Delphin(商標)ボックスを用いて、Metrohm(商
標)662光度計による検出を記録して、コンピューター[MS−DOS Ex
cel(商標)]で評価する。測定した時間に前記検量線から計算した傾きを掛
けそしてそれを0.9(90mlの出発材料を溶液1および2で100mlに希
釈)で割る。
【0052】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 D−51368 Leverkusen,Ge rmany Fターム(参考) 2G042 AA01 BD18 CB03 DA01 FA03 FA06 FB03 GA01 GA05 2G054 AA02 AA03 BB10 CA30 CB03 EA09 GB01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性調合物に入っているポリアスパラギン酸を定量的に測定
    する方法であって、前記測定を遷移金属塩、好適には Cr(III),Fe(II),Fe(III),Cu(II)および Cd(II) の群から選択されるカチオンの塩を用いた濁度滴定で実施することを特徴とする
    方法。
  2. 【請求項2】 前記濁度滴定を鉄(III)塩または鉄(II)塩、好適に
    は鉄(III)塩を用いて実施することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記測定をpH=3からpH=12、好適にはpH=5から
    pH=9、特に好適にはpH=7からpH=9のpH範囲で実施することを特徴
    とする請求項1および2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記測定中にpHを実質的に一定に維持することを特徴とす
    る請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記測定中に緩衝剤系、好適にはホウ砂緩衝剤または水素燐
    酸塩緩衝剤を用いてpHを一定に維持することを特徴とする請求項4記載の方法
  6. 【請求項6】 前記測定を実質的に等温条件下で実施することを特徴とする
    請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 含有量が1ppm以下のポリアスパラギン酸の測定を、望ま
    れるならばサンプルの濃縮を例えば減圧(<105Pa)下で行った後にさらな
    る内容物の存在下で行うことを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 最初にあるサンプルの測定を濁度滴定で行った後に、2番目
    のサンプルに入っているポリアスパラギン酸を0から7のpH範囲で特に熱で分
    解させそして次にさらなる内容物の含有量を3から12、好適には5から9、特
    に好適には7から9のpHで行う濁度滴定で測定することにより、水性調合物に
    入っている前記ポリアスパラギン酸の含有量の測定を前記濁度滴定に悪影響を与
    える可能性がある他の既知または恐らくは未知の内容物の存在下で実施すること
    を特徴とする請求項1から8の1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記分解を好適には超音波もしくはマイクロ波の存在下でか
    或はユニットヒーターを用いて実施することを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記分解を好適には40℃から200℃の温度範囲におい
    てpH=0からpH=4のpH範囲、特に好適には140℃から160℃の温度
    範囲においてpH=0からpH=2のpH範囲で実施することを特徴とする請求
    項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記滴定を手動、半自動またはオンラインの全自動で実施
    することを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記含有量の測定を1ppmのPASPの測定限界に及ぶ
    ミクロスケールでか或はおおよそ定量的に実施することを特徴とする請求項11
    記載の方法。
JP2000581435A 1998-11-11 1999-10-29 ポリアスパラギン酸の定量測定方法 Pending JP2002529730A (ja)

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DE19852083A DE19852083C2 (de) 1998-11-11 1998-11-11 Verfahren zur quantitativen Bestimmung von Polyasparaginsäure
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