JP2002529515A - ヘパリンにより誘発される血小板減少症の処置法 - Google Patents
ヘパリンにより誘発される血小板減少症の処置法Info
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Abstract
Description
減少症(heparin-induced thrombocytopenia)の処置に関する。
抗凝固物質であって、これは凝固カスケードのVa因子およびVIIIa因子を
失活させることによって止血の調節に役割を果たしている。ヒトプロテインCは
2本鎖チモーゲンとして循環するが、これは内皮表面および血小板表面で働き、
続いて細胞表面膜プロテインであるトロンボモジュリンとの複合体としてのトロ
ンビンによる限定的なタンパク分解反応によって活性化プロテインC(aPC)
に変換される。
調節因子として働き、血栓症を防止するであろう。その抗凝固機能に加えて、a
PCはサイトカイン(例えば、TNFおよびIL−1)の生成を阻害することに
よって抗炎症効果を有し、またプロフィブリン溶解の性質を発揮して血塊の溶解
を容易にする。従って、プロテインC酵素系は、抗凝固作用、抗炎症作用および
フィブリン溶解の主要な生理学的機構である。
よって、フィブリンの形成を防止することで血液の凝固時間を長くする、よく用
いられる抗凝固作用物質である。ヘパリン−AT−III複合体は抗凝固カスケ
ードのトロンビンおよび他のプロテアーゼを失活させる。
いて非経口的に投与される。ヘパリンを与えた患者の約1〜30%(平均5%)
が、ヘパリンにより誘発される血小板減少症(HIT)を引き起こす免疫反応を
有している[PhillipsらによるAnnals of Pharmacotherapy, 28: 43-45, 1994]
。これらの有害な影響は、ヘパリンにより誘発される血小板減少症および血栓症
症候群(HITTS)として知られる症候群にまで発展し得る。HITTSの患
者は、衰弱させるか、または生命を脅かす静脈血栓症または動脈血栓症(例えば
、下肢の膨張、鬱血、卒中または心筋梗塞)の実質的な危険があり、報告されて
いる死亡率および主な羅患率は合わせて25%〜37%である[Boshkovらによ
るBritish Journal of Haematology, 84: 322-328, 1993]。
発される免疫血小板減少症の1つである。そのことの重要さは、例えばヘパリン
の使用の普及率が高いこと;血小板減少症の頻度が高いこと;別のより良い抗血
栓症剤が欠如していること;および血栓症の合併症が同時に発症することを含む
いくつかの理由から明白である。ヘパリンに特異的な抗体によって誘発される血
小板の活性化および凝集によってHITが起こることは、明確に実証されている
。活性化された血小板は強力な凝血促進活性を有し、この機構によってフィブリ
ン血栓(これは顕微鏡では淡白色であるが、結果的に「白血球血餅症候群(whit
e clot syndrome)」として現われる)が形成され得る[ArthurらによるPatholo
gy, 17: 82-86, 1985]。
ことを含む。不幸にも、患者は血栓塞栓症を有するかまたは血栓塞栓症の危険が
高いという理由でヘパリン療法を受けており、そしてヘパリンを中断することに
より、抗凝固作用を有しない患者を残すこととなる。低分子量ヘパリン、ヘパリ
ノイド Org 10172、ヒルジンまたはワルファリンなどの試薬が、ヘパリン療法の
中断後に投与された[Ratnoffらによる, Disorders of Hemostasis, 8章, W. B.
Sanders Company, フィラデルフィア;LaposataらによるArch Pathol Lab Med,
22: 799-807, 1998]。しかしながら、Org 10172および低分子量ヘパリンはヘ
パリンにより誘発される血小板減少症を有する患者におけるヘパリンに特異的な
抗体と交差反応し得るので、それらの療法は多数の患者において有効ではない。
その上、ワルファリンは効果を示すのに数日間を要し、またHITの患者に投与
する場合には、静脈の壊疽と結合し得る[WarkentinらによるAnn Intern Med.,
127: 804-812, 1997]。従って、HITの処置に有効な療法を開発する要求が存
在する。
固性およびプロフィブリン溶解活性を有するプロテインCは、HIT患者におい
て生じる、動脈血栓症および静脈血栓症(フィブリンが多い「白血球血餅症候群
」を含む)の処置に有用である。
者の処置方法を提供し、該方法はその患者に医薬的に有効な量のプロテインCを
投与することを含む。
の処置方法を更に提供し、該方法は活性化プロテインCの血中レベルが約2ng
/mL〜約300ng/mLに達するように、該患者に医薬的に有効な量の活性
化プロテインCを投与することを含む。
義する通りである。
タミンK依存型セリンプロテアーゼを意味し、このものは血漿由来のプロテイン
Cおよび組換え産生のプロテインCを含むが、これらに限定しない。プロテイン
CはプロテインCのタンパク質分解活性、アミド分解活性、エステル分解活性お
よび生物学的(抗凝固性、プロフィブリン溶解性および抗炎症性)活性を有する
他の類または他の誘導体をも含む得るが、プロテインCはヒトプロテインCを含
み、またヒトプロテインCであることが好ましい。プロテインC誘導体の例は、
Gerlitzらによる米国特許第5,453,373号およびFosterらによる米国特許第5,516,
650号(これらの教示は本明細書の一部を構成する)に記載されている。
細書で使用するプロテインCチモーゲンは、分泌型で不活性な形態の1本鎖また
は2本鎖のプロテインCを意味する。
その活性化形態に変換されるプロテインCチモーゲンを意味する。aPCはプロ
テインCのタンパク質分解活性、アミド分解活性、エステル分解活性および生物
学的(抗凝固性またはプロフィブリン溶解性)活性を有する他の類または他の誘
導体をも含む得るが、aPCはヒトプロテインCを含み、またヒトプロテインC
であることが好ましい。プロテインC誘導体の例は、上記のプロテインCに関す
る記載の通りである。 HPC:ヒトプロテインCチモーゲン。 r−hPC:組換えヒトプロテインCチモーゲン。 r−aPC:r−hPCをインビトロで活性化することによって産生するか、
または原核生物細胞、真核生物細胞およびトランスジェニックな動物もしくは植
物から活性化型プロテインCを直接に分泌させることによって製造した組換えヒ
ト活性化プロテインCであり、チモーゲンとしてヒトの腎臓293細胞から分泌
させ、次いで当業者にとってよく知られる方法、およびYanによる米国特許第4,9
81,952号およびCottinghamによるWO97/20043(これらは本明細書の一部を構成す
る)に示された方法によって精製し、活性化させたものを含む。
の教示は本明細書の一部を構成する)に記載されている通り、血漿HPCを活性
化することによって産生する活性化プロテインCである。
入することである。
までの時間に注入することである。
製剤および溶液である。
の単位を言い、各単位は適当な医薬賦形剤と共に、目的の治療学的効果を得るよ
うに計算された、予め決定した量の活性物質を含む。
の量を意味する。本発明に従って投与する化合物の用量は、当然に患者の置かれ
ている状況を考慮して、医師によって決定されるべきである。
症(HIT)の処置方法を提供する。抗凝固性およびプロフィブリン溶解活性を
有するプロテインCは、HIT患者において生じる動脈血栓症および静脈血栓症
(フィブリンが多い「白血球血餅症候群」を含む)の処置について有用である。
特許第4,981,952号および米国特許第5,550,036号(これらは本明細書の一部を構
成する)に記載のいずれかの方法によって生成し、および/または単離すること
ができる。例えば、プロテインCは細胞から完全鎖の溶解性プロテインC、また
はプロテインCの生物学的に活性なポリペプチド変異体を分泌させることによっ
て生産することができ、その方法は(a)プロテインCをコードしたDNAを含
むベクターを構築し;(b)そのベクターを用いて細胞をトランスフェクトし;
そして(c)完全鎖の溶解性プロテインCまたは生物学的に活性なプロテインC
のポリペプチド変異体が分泌される条件下で培地中で、トランスフェクトした細
胞を培養することを含む。更に、その細胞は真核生物細胞(例えば、シリアン(
Syrian)ハムスターのAV12細胞、ヒトの胚の293細胞または仔ハムスター
の腎臓細胞などの哺乳動物の細胞)である。
行って医薬的に有用な組成物を製造することができる。例えば、目的の製剤は安
定な高純度の凍結乾燥した生成物であって、これはバルク剤(例えば、スクロー
ス)、塩(例えば、塩化ナトリウム)、バッファー(例えば、クエン酸ナトリウ
ム)およびプロテインCもしくはaPCを含む。
1時間〜約240時間連続注入として注入することによって非経口投与する。
者は、プロテインCを含む治療学的な組成物の医薬的に有効な量および投与レジ
メを容易に最適化することができる。通常、投与するプロテインCの量は、約5
.0μg/kg/時間〜約250μg/kg/時間である。HITの処置に使用
されるプロテインCは活性化プロテインCであることが好ましい。投与するaP
Cの量は約1.0μg/kg/時間〜約96μg/kg/時間である。その投与
するaPCの量は、約1.0μg/kg/時間〜約50μg/kg/時間である
ことがより好ましい。その投与するaPCの量は、約1.0μg/kg/時間〜
約35μg/kg/時間であることがなおより好ましい。その投与するaPCの
量は、約5.0μg/kg/時間〜約30μg/kg/時間であることがより一
層好ましい。その投与するaPCの量は、約15μg/kg/時間〜約30μg
/kg/時間であることがなおより一層好ましい。その投与するaPCの量は、
約20μg/kg/時間〜30μg/kg/時間であることが更により一層好ま
しい。その投与するaPCの好ましい量は約24μg/kg/時間である。その
投与するaPCの最も好ましい量は、約48μg/kg/時間である。適当な用
量のaPCを投与することにより、HITに関係する血栓症の合併症は軽減され
る。
0ng/mLである。その好ましい血中濃度の範囲は約2ng/mL〜約200
ng/mLである。その血中濃度は約30ng/mL〜約150ng/mLであ
ることが最も好ましく、約100ng/mLであることが一層より好ましい。
投与し、続いてその1時間当りの用量の残り2/3を1時間で連続注入によって
投与し、続いてその適当な用量を23時間連続注入することによって、結果とし
てその適当な用量を24時間投与する。加えて、ボーラス注入は、通常の2倍の
速度で15分間、続いて通常の1.5倍の速度で45分間、静脈内持続点滴用ポ
ンプ(intravenous bag drip pump)またはシリンジ用ポンプによって投与する
。次いで、その通常の速度(すなわち、1時間につき適当な用量レベルの治療剤
を投与するように決められた速度)を240時間まで続ける。
あって、且つ衰弱性である障害について要求される療法を提供する。プロテイン
Cの使用は効果があり、合併症(例えば、出血傾向、毒性および現在に利用可能
な抗凝固剤の通常の副作用)を避ける。
下の実施例だけからなるものと解すべきではない。
(例えば、前述のYanによる米国特許第4,981,952号、これは本明細書の一部を構
成する)によって、ヒト腎臓293細胞中で製造した。ヒトプロテインCをコー
ドする遺伝子については、Bangらによる米国特許第4,755,624号(これは本明細
書の一部を構成する)に開示され、特許請求されている。293細胞中でヒトプ
ロテインCを発現するのに使用するプラスミドはプラスミドpLPCであって、
これはBangらによる米国特許第4,992,373号(これは本明細書の一部を構成する
)に開示されている。プラスミドpLPCの構築については、欧州特許公報0445
939号およびGrinnellらによるBio/Technology 5: 1189-1192,1987 (1987)(こ
れらは本明細書の一部を構成する)にも記載されている。要するに、そのプラス
ミドを293細胞中にトランスフェクトし、次いで安定な形質転換物を同定し、
継代培養し、血清を含まない培地中で増殖させる。発酵後、ミクロろ過によって
細胞を含まない培地を得る。
によって培養液から分離した。アニオン交換樹脂(Fast-Flow Q、ファーマシア
)に吸着させる前に、清澄化した培地をEDTA中で4mMに調製した。カラム
の4倍量の20mMのトリス、200mMのNaCl、pH 7.4、およびカ
ラムの2倍量の20mMのトリス、150mMのNaCl、pH 7.4を用い
て洗浄後、20mMのトリス、150mMのNaCl、10mMのCaCl2、
pH 7.4を用いて、結合した組換えヒトプロテインCチモーゲンを溶出した
。溶出後の溶出したタンパク質は、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動に
よって判定すると、純度は95%より大きかった。
疎水的相互作用樹脂(Toyopearl Phenyl 650M、TosoHaas)(20mMのトリス
、3MのNaCl、10mMのCaCl2、pH 7.4で平衡化した)に吸着
させることによって達成した。カラムの2倍量のCaCl2を含まない平衡化バ
ッファーで洗浄後、組み換えヒトプロテインCを20mMのトリス、pH 7.
4を用いて溶出した。
に準備した。その組換えヒトプロテインCを金属アフィニティーカラム(Chelex
-100、Bio-Rad)を通してカルシウムを除き、再びアニオン交換体(Fast Flow Q
、ファーマシア)に結合させた。これら両方のカラムを直列に配置し、20mM
のトリス、150mMのNaCl、5mMのEDTA、pH 7.4中で平衡化
させた。タンパク質をロードした後、Chelex-100カラムを、その直列からはずす
前にカラムの1倍量の同一バッファーを用いて洗浄した。そのタンパク質を0.
4MのNaCl、20mMのトリス−酢酸塩、pH 6.5を用いて溶出する前
に、そのアニオン交換カラムをカラムの3倍量の平衡バッファーを用いて洗浄し
た。組換えヒトプロテインC溶液および組換え活性化プロテインC溶液のタンパ
ク質濃度は、UV 280nmでの吸光度によって測定し、それぞれE0.1%
=1.81または1.85を得た。
、活性化CH−セファロース4B(ファーマシア)に結合させた。その結合反応
を、カラムに既に充填した樹脂上で約5000ユニットのトロンビン/樹脂mL
を用いて行った。2−アミノエタノール(MEA)を加えて循環溶液の濃度を0
.6mL/Lとする前に、トロンビン溶液を該カラムに約3時間循環させた。樹
脂上の未反応のアミンを完全に遮断することを保証するために、そのMEAを含
有する溶液を更に10〜12時間循環させた。遮断した後、トロンビンを結合さ
せた樹脂を、カラムの10倍量の1MのNaCl、20mMのトリス、pH 6
.5を用いて洗浄して、全ての非特異的に結合したタンパク質を除去し、そして
活性化バッファー中で平衡化の後、活性化反応液に使用した。
トさせるため)、20mMのトリス(pH 7.4)または20mMのトリス−
酢酸塩(pH 6.5)を用いて2mg/mLの濃度まで希釈した。この物質を
、50mMのNaClおよび、20mMのトリス(pH 7.4)または20m
Mのトリス−酢酸塩(pH 6.5)を用いて37℃で平衡化したトロンビンカ
ラムを通した。流速は、r−hPCとトロンビン樹脂の接触時間が約20分とな
るように調節した。流出液を集め、直ちにアミド分解活性をアッセイした。その
物質が確立されたプロテインC標準液に匹敵する比活性(アミド分解性)を有し
ない場合、そのトロンビンカラムに再循環させて、そのr−hPCの活性化を完
結させた。これに続いて、次の処理工程を待つ間、プロテインCをより低濃度に
保つために、上記の通り、20mMのバッファー(pHは7.4または6.5)を
用いてその物質を1:1に希釈した。
.4)または20mMのトリス−酢酸塩(pH 6.5))中で平衡化させたアニ
オン交換樹脂(Fast Flow Q,ファルマシア)にプロテインCを結合させること
によって、プロテインC物質から浸出したトロンビンを除去した。トロンビンは
これらの条件下でアニオン交換樹脂と相互作用せず、そのカラムを透過して試料
適用流出液に入る。プロテインCをそのカラム上にロードしたら、5mMのトリ
ス−酢酸塩(pH 6.5)または20mMのトリス(pH 7.4)中の0.4
MのNaClを用いた逐次溶出によって結合したプロテインCを溶出する前に、
カラムの2〜6倍量の20mMの平衡バッファーを用いて洗浄を行う。カラムの
より高容量の洗液により、ドデカペプチドのより完全な除去が容易となった。こ
のカラムから溶出した物質を、凍結した溶液(−20℃)または凍結乾燥した粉
末として保存した。
PTT)凝固アッセイの凝固時間の延長を測定することによって測定した。プロ
テインCの濃度が125〜1000ng/mLの範囲である希釈バッファー(1
mg/mLのラジオイムノアッセイグレードウシ血清アルブミン[BSA]、2
0mMのトリス、pH 7.4、150mMのNaCl、0.02%のNaN3)
で標準曲線を作製し、この濃度範囲内のいくつかの希釈液の試料を調製した。各
試料キュベットに、50μLの冷ホース血漿および50μLの再構成した活性部
分トロンボプラスチン時間試薬(APTT試薬、シグマ)を加え、37℃で5分
間インキュベートした。インキュベートした後、50μLの適当な試料および標
準液を各キュベットに加えた。基本(basal)凝固時間を測定するために、試料
または標準液の代わりに希釈バッファーを用いた。各試料または標準液にCaC
l2(50μL、37℃、30mM)を加えた後、直ちに、フィブロメーター(
fibrometer)(CoA Screener Hemostasis Analyzer、American Labor)のタイマ
ーを開始させた。試料中の活性化プロテインCの濃度は、標準曲線の直線回帰式
から算出した。本明細書で報告する凝固時間は、3つの反復試験(標準曲線用試
料を含む)の最小値の平均である。
いて有用なプロテインCを製造することが可能である。
ロテインC、約15mg/mLのスクロース、約20mg/mLのNaClおよ
びpHが5.5よりも高いが6.5よりも低いクエン酸ナトリウムバッファーを含
む溶液を凍結乾燥することを含む方法によって製造した。加えて、活性化プロテ
インCの安定な凍結乾燥製剤化は、約5mg/mLの活性化プロテインC、約3
0mg/mLのスクロース、約38mg/mLのNaClおよびpHが5.5よ
り高いが6.5より低いクエン酸ナトリウムバッファーを含む溶液を凍結乾燥す
ることを含む。
重要な因子である。その比は、プロテインCの濃度、塩の選択およびその濃度、
並びにバルク剤の選択およびその濃度に応じて変わる。特に、活性化プロテイン
C:塩:バルク剤(約1:約7.6:約6)の比が好ましい。
ロテインC、NaCl、スクロースおよびクエン酸ナトリウムバッファーを混合
することによって製造される。混合した後、4mLの溶液を単位用量容器に移し
、凍結乾燥した。それらの処置が必要な患者に約0.01mg/kg/時間〜約
0.05mg/kg/時間の用量を投与するのに適当な、約5mg〜約20mg
の活性化プロテインCを含む単位用量容器を封して、使用するまで保存した。
03638組換えヒト活性化プロテインC(rhAPC)のプラシーボコントロ
ール二重盲試験 ヘパリンにより誘発される血小板減少症(HIT)は、ヘパリンを用いて7日
間処置した患者の1%、およびヘパリンを用いて14日間処置した患者の3%で
起こる。静脈血栓症(稀に動脈血栓症)は、ヘパリンを中断したにも関わらずH
IT患者の50%で起こる。HITを患っている患者の場合、ヘパリンにより、
血小板から血小板因子4の放出を生じる。血小板因子4との複合体中のへパリン
は、HIT−IgGの放出を引き起こす。ヘパリンと血小板因子4との複合体中
のHIT−IgGは、血小板のFc受容体と結合して活性化する。
ビンが形成する。HIT−IgGは、血小板因子4と内皮ヘパリンスルフェート
との複合体を認識し、このことにより、内皮表面上での組織因子の発現および凝
固カスケードの活性化をもたらす。血小板因子4自身が、そのヘパリンを中和す
る能力によってトロンビンを形成する。
みは、ヘパリンを中断することだけではなく、その症候群における血栓症の後遺
症を防止することを含む。トロンビン合成の阻害物質は、これを行うのに最も可
能性のある試薬である。組換え活性化プロテインC(r−aPC)はそれらトロ
ンビン合成の1つの阻害物質である。r−aPCは、凝固カスケードのVa因子
およびVIIIa因子を失活させることによってトロンビンの形成を遮断する。
r−aPCを注入することにより、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPT
T)についての用量に依存する延長が生じ、このことはこの効果を実証する。
症を有する患者において、プラシーボの場合と比べて、死亡率、新しい血栓症お
よび肢の切断を組み合わせた終点における統計学上の有意な減少を得ることを示
すのが目的である。
ンから50%だけであるか、または150,000より少ないと診断されたり;
および2)血小板の14C−セロトニン放出アッセイを用いたヘパリン依存型I
gGについての陽性試験によって診断される、ヘパリンにより誘発される血小板
減少症を有する患者を含むこととする。
、ヘパリンを中断した。ワルファリン療法を開始することに加えて、患者にプラ
シーボまたはr−aPCを96時間与える。r−aPCを48μg/kg/時間
の用量で与えると、このことにより先のヒト試験においてaPTTがベースライ
ンの2倍にまで上昇することが分かった。
を組み合わせた終点である。プラシーボの事象の割合は50%であると仮定する
。別の主要な終点として、臨床学的に重要な出血という現象についてr−aPC
の安全性をプラシーボと比較する。この試験の第2の終点は血小板が回復する時
間である。
Claims (10)
- 【請求項1】 ヘパリンにより誘発される血小板減少症(HIT)を患って
いる患者の処置法であって、該患者に医薬的に有効な量のプロテインCを投与す
ることを含む方法。 - 【請求項2】 プロテインCはヒトプロテインCチモーゲンである、請求項
1に記載の方法。 - 【請求項3】 プロテインCはヒト活性化プロテインCである、請求項1に
記載の方法。 - 【請求項4】 ヒト活性化プロテインCの量は、約1μg/kg/時間〜約
96μg/kg/時間である、請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 ヒト活性化プロテインCは、連続注入によって約1〜約24
0時間投与する、請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 処置の必要な患者におけるヘパリンにより誘発される血小板
減少症の処置法であって、該患者に医薬的に有効な量の活性化プロテインCを投
与し、その結果、活性化プロテインCの血中レベルが約2ng/ml〜約300
ng/mlに達する方法。 - 【請求項7】 活性化プロテインCをボーラス注入で投与する、請求項6に
記載の方法。 - 【請求項8】 活性化プロテインCを、連続注入によって約1〜約240時
間投与する、請求項6に記載の方法。 - 【請求項9】 活性化プロテインCを先ずボーラス注入として投与し、次い
で連続注入として投与する、請求項6に記載の方法。 - 【請求項10】 活性化プロテインCの血中レベルが約2ng/ml〜約3
00ng/mlの範囲に達するのに必要な活性化プロテインCの1/3をボーラ
ス注入で投与し、続いて該活性化プロテインCの残り2/3を連続注入によって
投与する、請求項9に記載の方法。
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