JP2002528664A - ケース金庫システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ケース金庫システム（１０）が静置されたハウジング（１２）から成り、その中で前記ハウジング（１２）に適合したケース（１４）が装入され且つ閉鎖若しくは施錠することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、あらゆる種類の有価物件を好適に保護するためのケース金庫システ
ムに関する。

【０００２】 安全ケース及び金庫が基本的に知られている。しかし、殆どの金庫は、その中
に保管される殆どが有価物件である物件を個別的に入れる必要があるように構成
されている。

【０００３】 確かに安全ケースは、権利の無い者によって開けられることが困難であること
を特徴とするが、しかし簡単な方法で盗難される可能性がある。

【０００４】 安全ケースは、しばしば例えば事務所内で又は頻繁に及び一時的に急の出張に
出かける必要のある人物によって、例えば書類、フロッピー（Ｒ）ディスク、重
要書類又は有価物件のような必要物件を保管することにも使用される。

【０００５】 これは、上述にように、前記のような安全ケースが簡単に盗難される可能性が
あるので、安全上大きな危険性がある。

【０００６】 従って、本発明が解決しようとする問題点は、技術的に簡単な手段によって従
来知られている欠点を回避し且つ盗難の危険性を大幅に低減するケース金庫シス
テムを提示することである。

【０００７】 この課題は、本発明によって、１つの静置したハウジングから成り、前記ハウ
ジングに適合するケースを装入可能且つ閉鎖可能若しくは施錠可能であるケース
金庫システムによって解決される。

【０００８】 本発明の考え方は、あらゆる種類の有価物件を好適に保護するためのモジュラ
ー式の、柔軟性のあるケース金庫システムを基礎とし、前記ケース金庫システム
は小型金庫室若しくは小型金庫に至るまで様々な大きさに形成することができる
。

【０００９】 ハウジングは、例えば箪笥類の中に、壁に又は壁の中に、自動車の中に、ボー
トの中に、航空機の中に及び銀行金庫の中に静置して固定することができる。

【００１０】 さらに、複数のハウジングを相互に連結し且つ次いでこの配置を壁に垂直に又
は水平に固定することが可能である。

【００１１】 場合によって起こり得る収容された有価物件に対する視覚的な暗示を回避する
ために、前記ハウジング若しくは複数のハウジングは対応する隔板を具備するこ
とが好ましい。

【００１２】 本発明のもう１つの実施形態によって、前記ハウジング若しくは複数のハウジ
ングが閉鎖棒を押込むことができる穴を具備することが可能であり、さらに必要
がある場合は付加的な錠前で保護することができる。

【００１３】 安全性を向上させるもう１つの措置は、前記ハウジング若しくは複数のハウジ
ングが閉鎖穴を有し、この閉鎖穴にケースが配設された閉鎖ボルトを嵌込むこと
ができることによって与えられている。前記閉鎖穴は、ハウジングの内部の補強
の中に配設することが出来る。

【００１４】 ケース自体は、鍵付き錠前、数字組合せ錠前、磁気ストライプ錠前又は電子錠
前のいずれかから成る安全閉鎖システムを有してもよい。

【００１５】 視覚的な理由からのみならず、有価物件が識別される安全上の危険性を低減す
るためにも、前記ハウジング若しくは複数のハウジングに化粧張りを施すことが
可能である。

【００１６】 同様に化粧張りできることはケース自体にも類似的に当てはまる。

【００１７】 保管する物件は殆どが有価物件であるため、前記ハウジング若しくは複数のハ
ウジング及び／又はケースは耐火材料から成ることが好ましい。これらの材料は
、例えば鋼、鋳造アルミニウム若しくは押出成形部品とすることができる。

【００１８】 このケース金庫システムは、様々なケースサイズに調整することができる特殊
ケースと組合せて好適な安全性を提供する。

【００１９】 この特殊フレーム若しくはケースは、自由にねじ止めし且つ壁に若しくは箪笥
類の中に取り付けることができる。

【００２０】 さらに、この安全システムの使用は殆ど無制限であり且つ各家庭で、事務所で
、自動車の中で、航空機の中で、船舶で及び例えばホテルの部屋又は銀行でも使
用することができる。

【００２１】 特殊フレーム若しくはケースは穴を付けた対応する補強を設けることができ、
それらを用いてケースの対応する閉鎖システムによって前記ケースをその中に閉
鎖することができるので、ハウジングからのケースの取出しは、対応する鍵若し
くはコード又は対応する数字組合せ鍵の組合せによってのみ可能である。

【００２２】 これは、柔軟な携帯可能のシステムに好適且つ最大の安全性を提供する。あら
ゆるサイズ範囲の携帯可能のケース用として、さらに皮革若しくは布地及びハン
ドバッグ等で偽装するための様々な化粧張り若しくは装入方法がある。

【００２３】 前記ハウジングは、上述のように、ねじ止め可能であるため、複数のハウジン
グを相互に１つのモジュール式の金庫システムに連結することができる。

【００２４】 そのために、特殊内壁若しくは安定性のあるアングルを使用してもよい。この
システムは特に、フロッピー（Ｒ）ディスク、用紙類、書類等を整理して鍵をか
けなければならないが、それにも係わらず急に望み通りにまとめて使用しなけれ
ばならないとき、事務所での使用にとって特別の長所を提供する。

【００２５】 小型金庫は、車検書類、旅行書類並びに装飾品及び貴重品類用として設けるこ
とができ、その他の原理はより大きい実施形態の場合と同じである。

【００２６】 前記ハウジング若しくは複数のハウジングの固定は、少なくとも６つのねじを
設けるように形成することができる。

【００２７】 特殊ケースには、ハウジング用として上述の閉鎖システムがあることから、ケ
ースの中に２つの安全システムが組込まれている。ケース自体の閉鎖用システム
が１つ及びハウジング内の閉鎖用システムが１つである。

【００２８】 その時々の鍵の選択は、これらの鍵が高い安全水準を有する限り自由である。

【００２９】 本発明によるケース金庫システムの使用の実施形態は、例えば家庭内又は住居
内におけるハウジングであり、これは箪笥類の中に固定し又は壁にねじ止めし又
はさらに壁の中に埋め込まれている。それによって、前記ケースは家の中で確実
に施錠されている。

【００３０】 乗用車で旅行する際には、対応するハウジングを自動車自体の中に取り付ける
ことも可能である。また、それよって前記ケースが確実に施錠されている。

【００３１】 ホテルの中では、ハウジングをホテルのロッカー類の中に又は壁に取り付ける
ことができるため、対応するそれに適合したケースはそこでも確実に施錠されて
いる。

【００３２】 このケース金庫システムは、銀行用としても、有価書類、装飾品及びその他の
貴重品類を手際よく整理することができる対応するハウジングを、それに適合し
たケースをもつ顧客のために提供できるので、興味あるものとなる。

【００３３】 本発明のその他の特徴及び長所は、一実施形態の説明並びに引用する図面から
明らかである。

【００３４】 第１図乃至第５図を利用して、ここでケース金庫システム１０の一実施形態を
説明するが、同一の符号は同一の部分を表す。

【００３５】 ケース金庫システム１０は、本質的にそれに適合したケース１４を装入するこ
とができるハウジング１２から成る。

【００３６】 第１図から明らかなように、ハウジング１２は、一方で美的な目的に利用する
ことができ、他方ではさらに有価物件若しくはその保管に対する視覚的な暗示を
回避するために利用される化粧張り３０を有してもよい。

【００３７】 この化粧張り３０は、第３図に示した隔板１６を有する。

【００３８】 前記ハウジング若しくは複数のハウジング１２を閉鎖するために、前記ハウジ
ング１２の中に穴１８を具備することができ、その穴を通して閉鎖棒２０を通し
入れることができる。この閉鎖棒２０は、付加的にもう１つの錠前２６で保護し
てもよい。

【００３９】 第３図から明らかなように、ハウジング１２はその場合に４つの条溝を有し、
これらの条溝がそれぞれ３つの穴を含有する。これらの穴は、一方でハウジング
１２が水平又は垂直のいずれに固定されるかに応じて壁又はアングルへの固定に
利用され、他方では複数のハウジング１２の相互の連結に利用される。

【００４０】 さらに、第２図及び第３図から、ハウジング１２が正面の開放端に配設された
閉鎖穴２２を有することを読み取ることができる。

【００４１】 第２図において、穴が単にハウジング１２の内壁を通して案内されているのに
対し、第３図に示したように、これらの穴２２をハウジング１２の内部に配設し
た補強２３の中に形成する別の可能性もある。

【００４２】 これらの閉鎖穴２２は、第４図に示したように、ケース１４の中に配設された
閉鎖ボルト２４を収容するために利用される。

【００４３】 それによって、使用したケース１４が対応するシステムによって付加的に閉鎖
できるため、ハウジング１２からのケース１４の取出しは対応する鍵又はコード
又は数字組合せ鍵の組合せによってのみ可能である。

【００４４】 図示していないが、このケース金庫システム１０を様々な大きさに形成し且つ
皮革材料、布地材料及びその他の材料から成る偽装用の様々な化粧張り若しくは
装入方法を具備することも可能である。

【００４５】 第４図に示したように、前記ケース１４は専用の安全閉鎖システム２８を有す
る。

【００４６】 それによって、ケース１４は２つの閉鎖システム、すなわち安全閉鎖システム
２８を１つと、他方でハウジング１２と一緒に閉鎖するための閉鎖ボルト２４と
を含有する。

【００４７】 錠前の選択は自由であり、数字組合せ錠前、鍵付き錠前、磁気ストライプ式錠
前、普通に用いられる高い安全水準をもつ全ての錠前及びさらに完全電子式安全
システムを使用することができる。

【００４８】 第５図に、遠近法でその中に装入したケース１４を具備したハウジング１２を
示した。

【図面の簡単な説明】

【図１】 化粧張りを有するケース金庫システムの遠近図、

【図２】 付加的に閉鎖棒で施錠することができる重ねたハウジングの配列、

【図３】 ハウジングから取出して示した隔板を備えたハウジングの遠近図、

【図４】 ケースの様々な側面図、及び

【図５】 ケースが装入されたハウジング。

【符号の説明】

１０ ケース金庫システム １２ ハウジング １４ ケース １６ 隔板 １８ 穴 ２０ 閉鎖棒 ２２ 閉鎖穴 ２３ 補強 ２４ 閉鎖ボルト ２６ 錠前 ２８ 安全閉鎖システム ３０ 化粧張り

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年１２月２０日（２０００．１２．２０）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｕ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ， ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，Ｌ Ｋ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，Ｔ Ｍ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １つの静置したハウジング（１２）から成るケース金庫シス
   テム（１０）であって、前記ハウジング（１２）に適合したケース（１４）が装
   入可能且つ閉鎖可能若しくは施錠可能であるケース金庫システム。
2. 【請求項２】 ハウジング（１２）を静置して固定することができる、請求
   項１に記載のケース金庫システム（１０）。
3. 【請求項３】 ハウジング（１２）が箪笥類の中に、壁に又は自動車の中に
   、ボートの中に、航空機の中に及び銀行金庫の中に固定可能である、請求項２に
   記載のケース金庫システム（１０）。
4. 【請求項４】 複数のハウジング（１２）が相互に連結可能である、請求項
   １乃至３のいずれかに記載のケース金庫システム（１０）。
5. 【請求項５】 前記ハウジング若しくは複数のハウジング（１２）が隔板（
   １６）を１つ有する、請求項１乃至４のいずれかに記載のケース金庫システム（
   １０）。
6. 【請求項６】 前記ハウジング若しくは複数のハウジング（１２）が閉鎖棒
   （２０）用の穴（１８）を有する、請求項１乃至５のいずれかに記載のケース金
   庫システム（１０）。
7. 【請求項７】 前記ハウジング若しくは複数のハウジング（１２）がケース
   （１４）に配設された閉鎖ボルト（２４）の閉鎖及び収容用の閉鎖穴（２２）を
   有する、請求項１乃至６のいずれかに記載のケース金庫システム（１０）。
8. 【請求項８】 閉鎖穴（２２）が補強（２３）の中に配設された、請求項７
   に記載のケース金庫システム（１０）。
9. 【請求項９】 閉鎖棒（２０）を錠前（２６）によって保護することができ
   る、請求項６乃至８のいずれかに記載のケース金庫システム（１０）。
10. 【請求項１０】 ケース（１４）が安全閉鎖システム（２８）を有する、請
    求項１乃至９のいずれかに記載のケース金庫システム（１０）。
11. 【請求項１１】 安全閉鎖システム（２８）が鍵付き錠前、数字組合せ錠前
    、磁気ストライプ錠前又は電子錠前である、請求項１０に記載のケース金庫シス
    テム（１０）。
12. 【請求項１２】 前記ハウジング若しくは複数のハウジング（１２）が化粧
    張り（３０）を有する、請求項１乃至１１のいずれかに記載のケース金庫システ
    ム（１０）。
13. 【請求項１３】 ケース（１４）を自由に化粧張りすることができる、請求
    項１乃至１２のいずれかに記載のケース金庫システム（１０）。
14. 【請求項１４】 前記ハウジング若しくは複数のハウジング（１２）が耐火
    材料から成る、請求項１乃至１３のいずれかに記載のケース金庫システム（１０
    ）。
15. 【請求項１５】 ケース（１４）が耐火材料から成る、請求項１乃至１４の
    いずれかに記載のケース金庫システム（１０）。
16. 【請求項１６】 前記ハウジング若しくは複数のハウジング（１２）及び／
    又はケース（１４）が鋼、鋳造アルミニウム若しくは押出成形部品から成る、請
    求項１乃至１４のいずれかに記載のケース金庫システム（１０）。