JP2002528107A - 抗酸化剤含有タバコ製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 所定量の無煙タバコに含有させるための組成物。抗酸化剤組成物は、無煙タバコの消費により使用者の中咽頭腔において生じるフリーラジカルによるダメージを、低減することができる。この組成物は、Ｌ−グルタチオン及びセレニウム源を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】

本発明は、いわゆる「無煙タバコ」によるダメージによって生じる中咽頭腔に
おける兆候、症状、合併症を防止又は改善する手段として、このような製品に使
用される適切な送達賦形剤に組み込んだ、相乗効果のある種々の抗酸化剤と、セ
レニウム含有化合物等の酵素的補因子と、アミノ酸との組み合わせに関する。

【発明の背景】

タバコは、ニコチアナ・タバカム（Nicotiana Tabacum）という植物の葉及び
茎を乾燥させたものからなる物質であり、習慣性の高いニコチンというドラッグ
を含有している。この植物は北米原産であるが、現在では世界中で生育している
。タバコ濫用は、疾患、罹病率及び死亡率の原因のうち、唯一最も防ぎ得るもの
として認識されている。タバコには多くの毒性化学物質及びフリーラジカル種が
含まれている。タバコの消費の仕方には主に三つの方法がある。これは喫煙、咀
嚼及び歯や歯茎へのこすり付け、並びに嗅引である。五千万人のアメリカ人が喫
煙し、その他数え切れないほど多くの人がいわゆる二次的つまり間接的喫煙者と
してタバコの煙の影響を受けている。喫煙者の子供はこの副流煙を吸引するので
、非喫煙者の子供よりも呼吸器系に問題が生じることが多い。喫煙者の配偶者や
同僚である非喫煙者は、完全な非喫煙者のコントロールよりも心臓疾患にかかる
頻度が高い。 無煙タバコは、１４００万人もの人が使用しており、口腔に有害な作用を及ぼ
すとともに、ニコチンやその他の有害化学物質が頬粘膜から吸収されることによ
り全身にも影響を及ぼすものである。ティーンエイジャーや若者の間で無煙タバ
コの使用が広まっている。ばらになっているタバコの葉を咀嚼し、水分を歯茎に
「こすりつける」かぎタバコは、タバコを喫煙せずに使用する一般的な方法であ
る。「嗅ぐこと」つまり乾燥した粉状タバコを鼻腔通路に「吸い込む」ことは、
米国ではほとんど行なわれていない。無煙タバコが健康に与える危険性はそれで
も非常に顕著なものであり、これは喫煙に代わるものではない。１０〜１２歳の
使用者による無煙タバコの使用が増えていることを警戒して、米国国立癌センタ
ー（National Cancer Institute）は大規模な啓蒙キャンペーンを行なっている
。 肌が酸素及び紫外線照射に触れるように、中咽頭は周囲環境に触れるので、口
腔構造は、吸引、摂取、若しくは咀嚼した有害物質、並びに気体状及び粒状物質
によってダメージ、並びに炎症性反応等の内因性プロセスやドラッグ（生体異物
）による損傷を受けることがある。吸引又は咀嚼したタバコ、オゾン、亜酸化窒
素によって誘導された反応性酸化性種は、フリーラジカルを発生させ、炎症性反
応を誘発する重要な要因である。 喫煙者に見られるタバコによって頬の粘膜上に誘発される白い斑点である白斑
症は、煙の出る又は出ないタバコが直接接触することによる局所的刺激であり、
これはタバコの濫用の頻度及び年数に直接関連している。白斑症は、良性の口腔
内病変であるが、悪性となる可能性はあり、癌の可能性がないかどうか病変を生
検にかける必要がある。白斑症は、タバコ製品の使用を止めると、完全に回復つ
まり消散する。喫煙によって誘発される口及び歯の病変を削減するためには、最
初の医師及び歯科医の適切な診断が最も重要である。 診断により毎年三万件を越える口腔の癌の新たな症例が見つかっており、全て
の新たな癌の症例の２〜４％を占めている。口腔癌により毎年８千人の患者が死
亡しており、５年間生存している症例は毎年の診断の半分しかいない。これらの
患者の大半はタバコ製品の使用者である。他の危険因子としては、アルコールの
濫用、栄養失調、及び不潔な口腔状態が挙げられる。 タバコはさらに、他の口腔内の症状や、口、歯肉、及び歯の病因ともなってい
る。タバコは口臭の原因となったり、味蕾を麻痺させたり、食べ物の香りや味を
感じにくくすることもある。またタバコは歯を変色させ、齲蝕の原因となること
もある。喫煙者は非喫煙者よりも歯石（石）が多い。タバコはさらに歯肉炎や深
刻な歯周（歯茎）病、歯の欠損にも関連性がある。急性壊死性潰瘍性歯肉炎（「
塹壕口内炎」）は、主に喫煙者に見られる破壊的で痛みを伴う炎症状態である。 白斑症以外に、頬の粘膜全体に広がる白いものは、粘膜下繊維症の実体である
。この疾患は主にインドで起こっているものであり、慢性的な進行性の前悪性状
態である。これはタバコかビンロウ子又はその両方を常習的に噛んでいることが
病因となっている。繊維症（瘢痕）の結果、口が開けにくくなり、口蓋、扁桃窩
、頬の粘膜及びその下の筋肉に影響を与える。この状態と関連するものとして中
咽頭悪性腫瘍があり、これもまたインドで高い頻度で見られ，７０％以上のケー
スは噛みタバコと関連している。無煙タバコ及びビンロウ子の使用は、パキスタ
ン、バングラデシュ、及びジャヴァ、並びにこれらの国々及びインドから米国及
び英国への移住者にも一般的にみられる。 タバコ濫用の有害性は良く知られており、規制当局並びに公衆は絶えずこの科
学的及び疫学的証拠に対して反応を示している。タバコはまさに、顕著な罹病率
及び死亡率の原因となっている世界的な公衆衛生的害毒である。 無煙タバコの消費が原因となっておこる酸化によるストレスを受けている細胞
は、細胞機能に深刻な影響を受けており、膜脂質、タンパク、細胞骨格構造、及
びＤＮＡが損傷する原因となることもある。フリーラジカルがＤＮＡに与えるダ
メージは、一本鎖の切断、二本鎖の切断、及び染色体異常の形成として測定され
ている。電離放射線及びタバコの煙に対して露出された細胞は、細胞内ＤＮＡの
損傷が増加し、よってタバコ使用者の中咽頭、食道、及び肺における悪性腫瘍の
発生が増加することが証明されている。 無煙タバコが炎症やプロスタグランジンＥ２及びインターロイキンの歯肉溝に
おけるレベルに与える影響についての研究がなされている。頬の粘膜に多量の無
煙タバコを置くと、これらの分子のレベルが上昇し、その結果著しい炎症が見ら
れた。歯槽粘膜における反応は歯肉における反応よりも激しく、紅斑から潰瘍に
まで至ることがわかった。これは無煙タバコが歯周組織に悪影響を与えるという
結論を支持するものである。 トルコで使用されている無煙タバコの一種であるマラスパウダー（Maras Powd
er）は、常用すると頬粘膜の細胞の微細核に影響を与えることが研究によりわか
っている。これは無煙タバコが遺伝子に有害な影響を与え、よって口腔癌と関連
性があることの証拠である。さらに、無煙タバコ抽出物が補体系を活性化させる
ことが正常なヒトの血清を用いたin vitroの試験で明らかになっている。ばらの
葉の噛みタバコと、乾燥及び湿潤かぎタバコについて研究が行なわれた。この研
究によって、このような三種類のタバコが補体形成経路を活性化することがわか
り、よってこのような製品は、口腔粘膜で炎症を起こすと考えられる機構を提供
すると考えられる。そしてこの炎症反応は数え切れないほどのフリーラジカルを
発生し、これがさらに歯肉組織及び口腔粘膜細胞のＤＮＡに損傷を与える。より
最近では、ニコチンは、ヒトの第一歯周靭帯及び歯肉繊維芽細胞の培養物に対し
て細胞毒性があることが証明されている。従って、ニコチンは歯周病の進行にお
いて明らか危険因子であると結論付けることができる。興味深いことに、スウェ
ーデンで行なわれた疫学的研究によれば、ビールとリキュールの消費により、か
ぎタバコが口腔癌を誘発する重大な危険因子となることが報告されている。 いたる所にある非酵素系チオールトリペプチドであるグルタチオン（ＧＳＨ）
は、反応性酸素種及びフリーラジカルに感受性のある細胞組織の完全性を維持す
るのに、重要な機能を果たしている。この機能は、グルタチオンが還元型（ＧＳ
Ｈ）にある時の抗酸化剤としての直接的役割、及び補因子によって果たされるも
のである。ＧＳＨは気管支肺胞洗浄液中に検出されている。細胞内では、ＧＳＨ
はこの工程で酸化されてＧＳＳＧとなるが、抗酸化剤としての活性に必要な細胞
濃度は、グルタチオンレダクターゼという酵素によって、還元当量源としてのＮ
ＡＤＰＨを消費することにより、平衡に維持される。栄養失調や、喫煙及び／又
はタバコを噛むことによって生じる深刻な酸化ストレス等のＧＳＨが枯渇した状
態では、細胞が傷つけられたり死滅したりすることがある。

【発明の要旨】

本発明は、無煙タバコに抗酸化防御系を組み込むことを含む。本願では、無煙
タバコの消費により送達される相乗効果のある抗酸化剤を用いて、無煙タバコに
よって誘発されるフリーラジカルが使用者の中咽頭に与えるダメージを防止及び
改善する。本発明は、最も広義には、還元型のグルタチオンと、還元型グルタチ
オンを再生させ、相乗的に作用する他の成分とを含む。この他の成分はセレニウ
ムを、好ましくはセレノメチオンやセレノシステイン等のセレノアミノ酸として
含む。この組成物にはさらに任意成分として、アスコルビン酸及び／又はその誘
導体の一種、Ｌ−システイン、Ｌ−タウリン、及び／又はＬ−メチオニン等の硫
黄含有アミノ酸、α−トコフェロール、及びビタミンＡを含有させることができ
る。当業界で知られている緑茶やグレープシード抽出物等から得られる他の抗酸
化剤も、その抗酸化特性により、任意成分として含有させることができる。 ［発明の詳細な説明］ 特定の理論に束縛されることなく、還元型グルタチオンは、それ自体が酸化す
ることにより、細胞を酸化ストレスから保護するために用いられることがわかる
。よってＬ−グルタチオンがフリーラジカルスカヴェンジャーとしての役割を更
新することができるように還元されるためには、、他の酵素系と共に作用しなけ
ればならない。ＧＳＨはグルタチオンペルオキシダーゼという酵素とも協働する
。このグルタチオンペルオキシダーゼは、生物学的抗酸化機能を発揮するために
、補因子としてセレニウムを必要とするものである。セレニウム化合物が、還元
型グルタチオンと共に、グルタチオンペルオキシダーゼを介して酸素中心型ラジ
カルを除去することがin vivoで示されている。セレニウム−ＧＳＨペルオキシ
ダーゼは、還元型グルタチオンの存在下で、有害な過酸化水素に対して触媒作用
を有すると考えられる。この反応によりグルタチオンが還元され、酸化型グルタ
チオンＧＳＳＧとなる。そしてこのＧＳＳＧはグルタチオンレダクターゼ酵素に
よって還元されてＧＳＨに戻り、よってフリーラジカルを除去するための豊富に
ある細胞ＧＳＨは常に新しい状態に維持される。 さらに、グルタチオンとセレニウムはいずれも同じ酵素系の成分であることか
ら、in vivoにおいて相乗的に作用する。ＧＳＨは特定の供与体基質として働き
、一方食餌供給源又は口腔内及び局所投与製剤から局所的に供給されたセレニウ
ム、又はセレノアミノ酸は、GSHペルオキシダーゼの補てつ基(prosthetic group
)を提供する。セレニウムは酵素誘導によりグルタチオンペルオキシダーゼのレ
ベルを高める。ＧＳＨとセレニウムは、ペルオキシダーゼの活性を維持すること
により、酸素ラジカルつまり過酸化水素の不均化反応物の除去に貢献しているた
め、グルタチオンとセレニウムの抗酸化剤としての機能は、本来関係しているも
のである。広義には、ＧＳＨとセレニウムは、ヒドロペルオキシドによって開始
され維持されるフリーラジカルの鎖を変えると言える。本発明においてセレニウ
ムは、抗酸化剤としての役割、且つ抗発癌性及び抗突然変異性特性のために使用
されるものである。 本発明の相乗性抗酸化剤複合体は、所定量のかみタバコやかぎタバコ等の無煙
タバコ中に分散することを意図している。この抗酸化剤複合体は、無煙タバコ製
品の消費に伴って放出されるように、水性エマルジョンとして分散させるか、若
しくは微小カプセル化リポソーム内に封入することができる。また、有効成分を
グリコ球体及びナノ球体中に組み込むことにより保護することもできる。このよ
うな経口及び経皮用賦形剤は、化粧品及び薬剤産業において公知のものである。
リポソームは、本発明の有効成分組成物の周囲に油性保護膜を形成するレシチン
球体である。このリポソームに包まれた有効成分は、タバコ製品から放出され、
口腔に送達され、そこで局所的に予防的、治療的機能を発揮し、種々の反応性酸
素及び他のフリーラジカル種を中和する。さらに、抗酸化剤はまた通常どおり頬
の粘膜からも吸収されて全身に渡り、タバコ製品によって生成されるフリーラジ
カルを中和する。 ばらの葉からなるかみタバコは、主に通気乾燥させたタバコであり、通常はリ
コリス及び糖類で処理されている。本発明の抗酸化剤複合体は、タバコの加工途
中にフレーバーを加える際に導入することができる。甘味料は、消化性糖類の代
わりに好ましくはポリオールであるキシリトールを用い、口腔内での利点をさら
に増すこともできる。糖類は発酵して齲食の原因となり、口腔内の細菌数を増加
させる原因となる。キシリトールは口中のストレプトコッカス・ミュータンス菌
の数を減少させ、虫歯を減少させる助けとなり、原因菌の侵入によって生じる歯
肉炎及び歯周炎を減少させる。固形かみタバコは、タバコの頂部から取ったより
強いグレードの葉から製造され、茎を含まないものである。この葉はリコリスと
糖類の混合物中に浸漬され、プラグ状にプレスされる。本発明の抗酸化剤複合体
を導入するのは、製造のこの段階である。糖類をポリオール甘味料であるキシリ
トールとしてもよい。次いでプラグ状タバコを外巻き葉で包み、プラグ状物を無
煙タバコ使用者の頬と歯茎の間に挟むことができるように、再成形する。このプ
ラグ状物を普通に噛むことにより、固形噛みタバコによって発生するフリーラジ
カルを除去し、中和する抗酸化剤複合体の治療・予防的効果が得られる。 ひねりタバコや巻きタバコは、乾燥した薄葉タバコや、通気乾燥及び直火乾燥
した葉から製造される。この葉にフレーバーを付け、ロープ状にひねる。本発明
の抗酸化剤をひねりタバコや巻きたばこに導入するには、直火乾燥工程後にタバ
コが冷えてフレーバーをつけられるようになった段階で行なう。 米国での消費が増加している経口かぎタバコ（oral snuff）は、ケンタッキー
州やテネシー州産の直火乾燥処理したタバコから製造され、製造には多くの工程
と数週間を要し、他の無煙タバコとは異なり発酵を行なうものである。次いで乾
燥したかぎタバコを粉末化処理するが、この時に本発明の抗酸化剤複合体を、ス
パイスを含むフレーバーやアロマ用の添加剤と共に導入することができる。経口
で用いる米国の乾燥かぎタバコは、経鼻で用いるヨーロッパのかぎタバコと非常
によく似ているため、抗酸化剤複合体はヨーロッパのかぎタバコにも添加して保
護利点を得ることができる。 Ungerらは、１９９６年１２月３日付け米国特許第５，５８０，５７３号にお
いて、有効製剤を封入したガス充填リポソームを含む治療的ドラッグデリバリー
システムを教示している。この文献は参照により本明細書に組み込まれる。それ
よりも前には、Chakrabartiらが、送達用賦形剤としてリポソームを用いた、脂
質と修飾ペプチドを含む製剤を開示している。１９９５年１月１０日付け米国特
許第５，３８０，５３１号参照のこと。この文献は参照により本明細書に組み込
まれる。Knightらは、１９９１年９月１７日付け米国特許第５，０４９，３８８
号において（この文献は参照により本明細書に組み込まれる）、リポソームを含
有する小型粒子水性エアロゾル小滴を開示している。この特許権者らは、リポソ
ームと相互反応した薬剤や医薬品をリポソーム膜に封入し、リポソーム膜が破れ
ても有効成分がリポソームから離れないようにすることを教示している。この発
明者らはリポソームに封入された有効成分粒子を調製する種々の方法を教示して
いる。相互反応させたリポソームと薬剤との結合粒子は、小型粒子による処理に
使用されている。 本発明の有効成分は以下のとおりである： １．Ｌ−グルタチオン０．０１〜２．０％、最も好ましくは０．１〜１．０％ ２．０．００１〜１．０％、最も好ましくは０．０１〜０．１０％濃度のＬ−セ
レノメチオニン又はｌ−セレノシステイン等のセレニウム源任意成分 ３．Ｌ−システイン及び／又はそのエステルであるｎ−アセチル−ｌ−システイ
ン０．０１〜３．０％、最も好ましくは０．１〜１．０％ ４．単独又はリポソーム微小球体中に封入した、アスコルビン酸又はアスコルビ
ン酸パルミテートとしてビタミンＣ又は他のアスコルビン酸エステル０．０５〜
５．０％、好ましくは０．１〜３．０％、最も好ましくは０．５〜１．５％ ５．酢酸トコフェロール又はコハク酸トコフェロール又は他のエステルとして分
散用粉末状ビタミンＥ０．０５〜５．０％、好ましくは０．１〜３．０％、最も
好ましくは０．５〜１．５％。ビタミンＥは略同じ用量でリポソーム中に使用す
ることもできる。 ６．β−カロチン又はレチニルパルミテート又は他のビタミンＡ安定化エステル
としてのビタミンＡ活性０．０５〜５．０％、好ましくは０．１〜３．０％、最
も好ましくは０．５〜１．５％。ビタミンＡ組成物は、リポソーム等の微小球体
内に封入して投与することもできる。 ７．さらに任意の成分として、先に述べたようにアミノ酸であるメチオニン及び
／又はタウリンを、それぞれ少なくとも約０．０１〜３．０％、好ましくは０．
０５〜２．０％、最も好ましくは０．１〜１．０％、含有させることもできる。 本発明の最も好ましい実施態様において、これらと同じ成分を下記の組成で水
溶液としてタバコ（かみタバコ又はかぎタバコ）に組み込むことができる： １．Ｌ−グルタチオン少なくとも０．０１〜２．０重量％、最も好ましくは０．
１〜１．０重量％ ２．Ｌ−セレノメチオン少なくとも０．００１〜１．０％、最も好ましくは０．
０１〜０．１０％ ３．Ｌ−システイン及び／又はそのエステルであるＮ−アセチル−Ｌ−システイ
ン少なくとも０．０１〜３．０％、最も好ましくは０．１〜１．０％ ４．アスコルビン酸又はそのエステル０．０５〜５．０％、好ましくは０．１〜
３．０％、最も好ましくは０．５〜１．５％ ５．ビタミンＥ又はそのエステルの一種０．０５〜５．０％、好ましくは０．１
〜３．０％、最も好ましくは０．５〜１．５％ ６．ビタミンＡ又はそのエステルの一種０．０５〜５．０％、好ましくは０．１
〜３．０％、最も好ましくは０．５〜１．５％ ７．アミノ酸であるタウリン及び／又はメチオニン０．０１〜３．０％、好まし
くは０．０５〜２．０％、最も好ましくは０．１〜１．０％。 本発明の一実施態様において、任意成分特に下記のような外因性抗酸化剤を相
乗的複合体に添加することもできる： 日本の緑茶（カテキン） 約０．５％ プロオーソウガニジン（proauthouganidins） 約０．２％ 補酵素Ｑ 約１．０％ Ｎ−アセチル−Ｌ−カルニチン 約０．５％ かぎタバコでは、有効成分つまり本発明の抗酸化剤は、乾燥粉末として、若し
くは抗酸化剤混合物として、若しくは保護リポソーム、ナノ球体、又は他の許容
可能な送達賦形剤に封入した複合体として、組み込むことができる。この粉末は
、かみタバコ及びかぎタバコの製造最終工程において添加することができ、さら
に当業界でよく使われる適当なフレーバーや香料を添加してもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｕ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ， ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，Ｌ Ｓ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ， ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，Ｔ Ｔ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 ハーシュ，レベッカ アメリカ合衆国ジョージア州30305，アト ランタ，アンドリューズ・コート・ノー ス・ウエスト・3201 Ｆターム(参考） 4B043 BB22 BC24

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フリーラジカルが使用者の中咽頭腔に引き起こすダメージを
   削減するために、所定量のかみタバコ又はかぎタバコ等の無煙タバコ中に含有さ
   せるための組成物であって、該組成物は、Ｌ−グルタチオンとセレニウム源とを
   含む、組成物。
2. 【請求項２】 前記セレニウム源が、セレノアミノ酸、セレノメチオニン、
   及びセレノシステインからなる群より選択される、請求項１記載の組成物。
3. 【請求項３】 アスコルビン酸パルミテート及びアスコルビン酸エステルか
   らなる群より選択されるものとしてのアスコルビン酸をさらに含む、請求項1記
   載の組成物。
4. 【請求項４】 Ｌ−システイン及びＮ−アセチル−ｌ−システインからなる
   群より選択される成分をさらに含む、請求項１記載の組成物。
5. 【請求項５】 酢酸トコフェロール及びコハク酸トコフェロールからなる群
   より選択されるものとしてのビタミンＥをさらに含む、請求項１記載の組成物。
6. 【請求項６】 ビタミンＡをさらに含む、請求項１記載の組成物。
7. 【請求項７】 メチオニン及びタウリンからなる群より選択されるアミノ酸
   をさらに含む、請求項１記載の組成物。
8. 【請求項８】 前記無煙タバコがかみタバコである、請求項１記載の組成物
   。
9. 【請求項９】 前記無煙タバコがかぎタバコである、請求項１記載の組成物
   。
10. 【請求項１０】 甘味料の含有物をさらに含む、請求項１記載の組成物。
11. 【請求項１１】 前記甘味料がキシリトールである、請求項１０記載の組成
    物。