JP2002527644A - 生分解性ポリマーをベースとするフィラメント、繊維またはシートの使用寿命を改善するための方法 - Google Patents

生分解性ポリマーをベースとするフィラメント、繊維またはシートの使用寿命を改善するための方法

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Abstract

(57)【要約】 生分解性ポリマーをベースとするフィラメント、繊維またはシートをこれらの製造後に延伸することによりフィラメント、繊維またはシートの使用寿命を改善する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、生分解性ポリマーをベースとするフィラメント、繊維またはシート
の使用寿命を改善する方法に関する。
【0002】 生分解性ポリマーとして認識されるプラスチックは、一方ではコンポスト中で
できる限り迅速に懸念のない物質へと分解されるべきである。しかし他方ではこ
のプラスチックは実用的に使用できるために極めて良好な機械的特性、例えば高
い強度または良好な破断点伸びを有すると同時に良好な光学的特性も有している
べきである。
【0003】 このような物理的特性は、一方ではポリマーの構造により影響を与えることが
できる。例えば鎖長が延長されたポリエステルまたは分枝鎖状ポリエステルまた
はポリエステル誘導体はWO96/15173〜15176号、同21689〜
21692号、同25446号、同25448号またはWO98/12242号
に記載されており、これらは今日のプラスチックの高い機械的要求をすでにほぼ
満足しており、かつ生分解性である。良好な機械的特性を有する脂肪族の生分解
性ポリマーは例えばEP−A2569143号から公知である。部分的に良好な
機械的特性はさらにデンプンを含有している混合物である。
【0004】 一般に、フィラメント、繊維またはシートの物理的特性を延伸によりさらに改
善できることは公知である(Kunststoffhandbuch, Bd IV, Carl Hanser Verlag,
1969, p. 435, Lexikon Folientechnik, VCH Verlagsgesellschaft, Weinheim,
p. 293, 325-328)。同様に生分解性ポリマーはその機械的特性をさらに改善す
るためにすでに延伸されていた(例えば繊維および糸:WO96/15173号
、シート:EP−A2569143号、EP−A2683207号、WO98/
4619号、同4626号および同4627号)。しかし結晶質の脂肪族ポリエ
ステルを検査した際に、シートの生分解性はその厚さに依存していることが判明
した。しかし検査結果によればその生分解性はそれよりもむしろ、フィルム中の
結晶配向に依存している。従って所定のフィルム厚さで生分解性は配向の増加と
共に減少することが判明した(Polymers for Advanced Technologies, Vol. 8,
146-151 (1997))。
【0005】 生分解性プラスチックのもう1つの問題は、該プラスチックは使用後に極めて
迅速に生物学的に分解されるべきであるが、しかし使用中に生物学的に分解され
てはならない、という矛盾した要求である。従って使用目的にふさわしい使用寿
命を有してなくてはならない。
【0006】 従って本発明の課題は、生分解性ポリマーをベースとするフィラメント、繊維
またはシートの使用寿命を改善する、つまりこれらの使用寿命を延長するか、も
しくはその使用目的に適合させることができる方法を提供することである。同時
に生分解性は低下するべきではない。同時に製品はすぐれた機械的特性および光
学的特性を有しているべきである。
【0007】 前記課題に応じて、生分解性ポリマーをベースとするフィラメント、繊維また
はシートの使用寿命を改善するための方法が判明した。該方法ではフィラメント
、繊維またはシートをこれらの製造の際に、または製造後に延伸する。
【0008】 使用寿命とは本発明による範囲では延伸されたフィラメント、繊維またはシー
トの製造からコンポスト化までの期間と理解する。従って使用寿命とは本発明に
よれば貯蔵および実際の使用の期間を含む。多くの生分解性ポリマーは使用寿命
が短すぎるが、本発明による方法によって使用寿命は有利に延長される。例えば
本発明による方法を用いた使用寿命は、本発明によらない方法で製造されたフィ
ラメント、繊維またはシート使用寿命の1.1〜1.4倍となりうる。有利には
未処理のフィラメント、繊維またはシートと比較した使用寿命は、少なくとも1
.5倍に延長される。特に使用寿命は少なくとも2倍延長される。
【0009】 フィラメントとは一般に実質的にエンドレスな繊維と理解されるものであり、
これは種々の方法、例えば紡糸により製造することができる(例えばDIN60
001T2、1974年12月)。フィラメントは一般に糸、例えばモノフィラ
メント糸またはマルチフィラメト糸、あるいはケーブルヤーンの構成要素である
。繊維とは、その分子または微結晶が分子の縦方向で、または結晶格子の直線に
沿ってほぼ全体が同じ方向に配向されている、長く引き延ばされた凝集体である
。繊維はその長さが限定されており、かつ単独で、もしくは束ねた形で存在して
いる(例えばDIN60001T1、1970年8月)。(実地では長さが無制
限の繊維はフィラメントに含まれる。)シートとは、薄い平面状の柔軟な、多く
の場合、巻き上げられている帯状物である。特に薄いシートは一般にフィルムと
呼ばれている。シートは例えばキャスティング、カレンダリングまたは押出によ
り製造することができる。吹き込み成形により例えばチューブラフィルムまたは
インフレートフィルムが得られる。
【0010】 原則として本発明による方法のために全ての生分解性ポリマーが考えられる。
その中には種々の構造のポリマーも、種々の生分解性ポリマーの混合物も含まれ
る。さらに生分解性ポリマー以外に1種以上の添加剤を含有しているフィラメン
ト、繊維またはシートが考えられることは自明である。
【0011】 生分解性ポリマーには天然由来のポリマーも合成により製造されたポリマーも
含まれる。天然由来のポリマーは、例えばシェラック、デンプンまたはセルロー
スである。これらは物理的および/または化学的な方法で変性されていてもよい
。天然由来の有利なポリマーには、デンプン、熱可塑性加工可能なデンプンまた
はデンプン化合物、例えばデンプンエーテルまたはデンプンエステルが含まれる
。あるいはまたその他にセルロースエステルも考えられる。有利には天然由来の
ポリマーを合成により製造した生分解性ポリマーと混合して使用する。有利な実
施態様によれば、合成により製造した生分解性ポリマー対天然由来のポリマー、
例えばデンプンとの比は1.2:1〜0.8〜1.2の範囲である。
【0012】 乳酸のポリマー状反応生成物を本発明による方法で生分解性ポリマーとして使
用することができる。これは自体公知であるか、または自体公知の方法により製
造される。ポリラクチド以外に乳酸および別のモノマーをベースとするコポリマ
ーまたはブロックコポリマーを使用することもできる。多くの場合、直鎖状のポ
リラクチドを使用する。あるいはまた分枝鎖状の乳酸ポリマーを使用することも
できる。分岐形成剤として例えば多官能性の酸またはアルコールを使用すること
ができる。例えば実質的に乳酸またはそのC〜C−アルキルエステルまたは
これらの混合物ならびに少なくとも1種の脂肪族C〜C10−ジカルボン酸お
よび少なくとも1種の3〜5個のヒドロキシル基を有するC〜C10−アルカ
ノールから得られるポリラクチドが挙げられる。
【0013】 フィラメント、繊維またはシートが得られる生分解性ポリマーの例は、さらに
脂肪族ポリエステルである。ここには脂肪族ヒドロキシカルボン酸のホモポリマ
ーまたはラクトン、あるいはまた種々のヒドロキシカルボン酸またはラクトンの
コポリマーまたはブロックコポリマー、あるいはこれらの混合物が含まれる。こ
れらの脂肪族ポリエステルはその他に成分としてジオールおよび/またはイソシ
アネートを含有していてもよい。さらに該脂肪族ポリエステルは、3官能性また
は多官能性化合物、例えばエポキシド、酸またはトリオールから誘導される成分
を含有していてもよい。後者の成分は単独で、またはそのいくつかが、あるいは
またジオールおよび/またはイソシアネートと一緒に脂肪族ポリエステル中に含
有されていてもよい。
【0014】 脂肪族ポリエステルの製造方法は、当業者に公知である。脂肪族ポリエステル
は一般に10000〜100000g/モルの範囲の分子量(数平均)を有する
【0015】 特に有利な脂肪族ポリエステルにはポリカプロラクトンが含まれる。
【0016】 ポリ−3−ヒドロキシブタン酸エステルおよび3−ヒドロキシブタン酸のコポ
リマーまたは4−ヒドロキシブタン酸および3−ヒドロキシ吉草酸との(特に後
者の酸の質量割合が30質量%まで、特に20質量%までの)これらの混合物が
特に有利な脂肪族ポリエステルである。このタイプの適切なポリマーにはR−立
体特異配置を有するポリマー、例えばWO96/09402号から公知のものが
挙げられる。ポリヒドロキシブタン酸エステルまたはそのコポリマーは、微生物
によって製造することができる。種々のバクテリアおよび真菌類からの製造方法
は例えばNachr. Chem. Tech. Lab. 39, 1112-1124 (1991)に記載されており、立
体特異的なポリマーの製造方法はWO96/09402号から公知である。
【0017】 さらに前記のヒドロキシカルボン酸またはラクトンからなるブロックコポリマ
ー、それらの混合物、オリゴマーまたはポリマーを使用することもできる。
【0018】 別の脂肪族ポリエステルは、脂肪族もしくは脂環式ジカルボン酸またはこれら
の混合物と、脂肪族もしくは脂環式ジオールまたはこれらの混合物とから構成さ
れているものである。本発明によればランダムコポリマーもブロックコポリマー
も使用することができる。
【0019】 本発明により適切な脂肪族ジカルボン酸は一般に2〜10個の炭素原子、有利
には4〜6個の炭素原子を有する。これらは直鎖状であっても分枝鎖状であって
もよい。本発明の範囲で使用することができる脂環式ジカルボン酸は通例、7〜
10個の炭素原子を有するもの、および特に8個の炭素原子を有するものである
。しかし原則としてこれよりも炭素原子の数が多いジカルボン酸、例えば30個
までの炭素原子を有するジカルボン酸を使用することもできる。
【0020】 例えば次のものが挙げられる:マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸
、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、2,2−ジメチルグルタ
ル酸、スベリン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、ジグリコール酸、イ
タコン酸、マレイン酸および2,5−ノルボルナンジカルボン酸、中でもアジピ
ン酸が有利である。
【0021】 同様に使用することができる、上記の脂肪族もしくは脂環式ジカルボン酸のエ
ステル形成性誘導体として、特にジ−C〜C−アルキルエステル、例えばジ
メチル−、ジエチル−、ジ−n−プロピル、ジ−イソプロピル、ジ−n−ブチル
、ジ−イソ−ブチル、ジ−t−ブチル、ジ−n−ペンチル−、ジ−イソ−ペンチ
ルまたはジ−n−ヘキシルエステルが挙げられる。ジカルボン酸の無水物も同様
に使用することができる。
【0022】 その際、ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を単独で、または2種
以上の混合物として使用することができる。
【0023】 例として考えられる脂肪族ポリエステルは例えばWO94/14870号に記
載されている脂肪族コポリエステル、特にコハク酸、そのジエステル、またはそ
の他の脂肪族酸もしくはジエステル、例えばグルタル酸およびブタンジオール、
または該ジオールとエチレングリコール、プロパンジオールもしくはヘキサンジ
オールもしくはそれらの混合物とからなる混合物と、これらとの混合物のコポリ
エステルである。
【0024】 この種の脂肪族ポリエステルは一般に10000〜100000g/モルの範
囲の分子量(数平均)を有する。
【0025】 脂肪族ポリエステルは同様に別のモノマーを含有しているランダムコポリマー
またはブロックコポリマーであってもよい。別のモノマーの割合は通例、10質
量%までである。有利なコモノマーはヒドロキシカルボン酸またはラクトンまた
はこれらの混合物である。
【0026】 2種以上のコモノマーおよび/または別の構成要素、例えばエポキシドもしく
は多官能性の脂肪族もしくは芳香族の酸もしくは多官能性アルコールからなる混
合物もまた脂肪族ポリエステルの製造のために使用することができる。
【0027】 さらにフィラメント、繊維またはシートは部分芳香族のポリエステルをベース
としていてもよい。本発明によれば、ポリエーテルエステル、ポリエステルアミ
ドまたはポリエーテルエステルアミドのようなポリエステル誘導体もその中に含
まれる。適切な生分解性の部分芳香族ポリエステルには直鎖状で鎖長が延長され
ていないポリエステル(WO92/09654号)が含まれる。鎖長が延長され
た、および/または分岐した部分芳香族ポリエステルが有利である。後者は冒頭
に記載した文献、WO96/15173〜15176号、同21689〜216
92号、同25446号、同25448号またはWO98/12242号から公
知であり、これらをここで明文をもって引用する。異なった部分芳香族ポリエス
テルの混合物、例えば部分芳香族ポリエステルとデンプンもしくは変性デンプン
、セルロースエステルまたはポリラクチドとのブレンドが同様に考えられる。
【0028】 有利な部分芳香族ポリエステルには、基本的な成分として次のもの: A)次のもの: a1)少なくとも1種の脂肪族もしくは少なくとも1種の脂環式ジカルボン酸
、またはエステル形成性のこれらの誘導体またはその混合物30〜95モル%、 a2)少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸またはエステル形成性のこれらの
誘導体またはその混合物5〜70モル%、および a3)スルホネート基を有する化合物0〜5モル%、 からなる酸成分、 B)少なくとも1種のC〜C12−アルカンジオールおよび少なくとも1種
のC〜C10−シクロアルカンジオールまたはその混合物から選択されるジオ
ール成分 を含有しており、かつ所望の場合にはさらに C)次のもの: c1)少なくとも1種のエーテル官能基を有する式I: HO−[(CH−O]−H (I) [式中、nは2、3または4を表し、mは2〜250の整数を表す] のジヒドロキシ化合物、 c2)少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸または式IIaまたはIIb:
【0029】
【化5】
【0030】 [式中、pは1〜1500の整数を表し、かつrは1〜4の整数を表し、かつG
はフェニレン、−(CH−、−C(R)H−および−C(R)HCH
らなる群から選択される基を表し、その際、qは1〜5の整数を表し、Rはメチ
ルまたはエチルを表す]、 c3)少なくとも1種のアミノ−C−〜C12−アルカノールまたは少なく
とも1種のアミノ−C〜C10−シクロアルカノールまたはその混合物、 c4)少なくとも1種のジアミノ−C〜C−アルカン、 c5)少なくとも1種の一般式III:
【0031】
【化6】
【0032】 [式中、Rは単結合、z=2、3または4を有する(CH−アルキレン
基またはフェニレン基を表す]の2,2′−ビスオキサゾリン、 c6)天然のアミノ酸、4〜6個の炭素原子を有するジカルボン酸と4〜10
個の炭素原子を有するジアミンとの重縮合により得られ、最大で18000g/
モルの分子量を有するポリアミド、式IVaおよびIVb:
【0033】
【化7】
【0034】 [式中、sは1〜1500の整数を表し、かつtは1〜4の整数を表し、かつT
はフェニレン、−(CH−、−C(R)H−および−C(R)HCH からなる群から選択される基を表し、その際、nは1〜12の整数を表し、R はメチルまたはエチルを表す]の化合物、および繰り返し単位V:
【0035】
【化8】
【0036】 [式中、Rは水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、非
置換またはC〜C−アルキル基により3置換までされているフェニルまたは
テトラヒドロフリルを表す]を有するポリオキサゾリンからなる群から選択され
る少なくとも1種のアミノカルボン酸、 から選択される成分またはc1)〜c6)の混合物、および D)次のもの: d1)エステルを形成することができる基を少なくとも3つ有する少なくとも
1種の化合物、 d2)少なくとも1種のイソシアネート、 d3)少なくとも1種のジビニルエーテル、 またはd1)〜d3)からなる混合物 から選択される成分 から選択される1種または複数の成分 を含有しているポリエステルが含まれる。
【0037】 有利な部分芳香族ポリエステルの酸成分Aは、a1を30〜70モル%、特に
40〜60モル%、およびa2を30〜70モル%、特に40〜60モル%含有
している。
【0038】 脂肪族もしくは脂環式酸および相応する誘導体a1として、上記のものが考え
られる。特に有利にはアジピン酸またはセバシン酸、それぞれのエステル形成性
誘導体またはその混合物を使用する。特に有利にはアジピン酸またはそのエステ
ル形成性誘導体、例えばそのアルキルエステルまたはそれらの混合物を使用する
【0039】 芳香族ジカルボン酸a2として、一般に8〜12個の炭素原子を有するもの、
および有利には8個の炭素原子を有するものが挙げられる。例えばテレフタル酸
、イソフタル酸、2,6−ナフトエ酸および1,5−ナフトエ酸、ならびにそれ
らのエステル形成性誘導体が挙げられる。その際、特にジ−C〜C−アルキ
ルエステル、例えばジメチル−、ジエチル−、ジ−n−プロピル−、ジ−イソ−
プロピル、ジ−n−ブチル−、ジ−イソ−ブチル、ジ−t−ブチル、ジ−n−ペ
ンチル−、ジ−イソ−ペンチルまたはジ−n−ヘキシルエステルが挙げられる。
ジカルボン酸a2の無水物も同様に適切なエステル形成性誘導体である。
【0040】 しかし原則としてそれよりも炭素原子数の多い、例えば20個までの炭素原子
を有する芳香族ジカルボン酸a2もまた使用することができる。
【0041】 芳香族ジカルボン酸またはこれらのエステル形成性誘導体a2は単独で、また
は2種以上の混合物として使用することができる。特に有利にはテレフタル酸ま
たはそのエステル形成性誘導体、例えばジメチルテレフタレートを使用する。
【0042】 スルホネート基含有化合物として、通常、スルホネート基を有するジカルボン
酸またはそのエステル形成性誘導体のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属
塩、有利には5−スルホイソフタル酸のアルカリ金属塩またはこれらの混合物、
特に有利にはナトリウム塩を使用する。
【0043】 有利な実施態様によれば、酸成分Aは、a1を40〜60モル%、a2を40
〜60モル%、およびa3を0〜2モル%含有している。別の有利な実施態様に
よれば酸成分Aはa1を40〜59.9モル%、a2を40〜59.9モル%お
よびa3を0.1〜1モル%、特にa1を40〜59.8モル%、a2を40〜
59.8モル%およびa3を0.2〜0.5モル%含有している。
【0044】 一般にジオールBは、2〜12個の炭素原子、有利には4〜6個の炭素原子を
有する分枝鎖状もしくは直鎖状のアルカンジオール、または5〜10個の炭素原
子を有するシクロアルカンジオールから選択する。
【0045】 適切なアルカンジオールの例は、エチレングリコール、1,2−プロパンジオ
ール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、2,4−ジメチル−2−エチルヘキサン−
1,3−ジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル
−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,
3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、
特にエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール
および2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(ネオペンチルグリコール
);シクロペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シク
ロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノールまたは2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロ
ブタンジオールである。異なったアルカンジオールの混合物も使用することがで
きる。
【0046】 過剰量の酸基が所望されるか、またはOH基が所望されるかに依存して、成分
Aまたは成分Bを過剰量で使用することができる。有利な実施態様によれば、使
用される成分A対Bのモル比は、0.4:1〜1.5:1の範囲、有利には0.
6:1〜1.1:1の範囲である。
【0047】 成分AおよびB以外に、本発明による方法により使用することができるフィラ
メント、繊維またはシートのベースとなっているポリエステルは、別の成分を含
有していてもよい。
【0048】 ジヒドロキシ化合物c1として、有利にはジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリ
テトラヒドロフラン(ポリ−THF)、特に有利にはジエチレングリコール、ト
リエチレングリコールおよびポリエチレングリコールを使用し、その際、これら
の混合物、または種々の変数nを有する(式Iを参照のこと)化合物、例えば該
ポリエチレングリコールは自体公知の方法によりまずエチレンオキシドを重合し
、かつ引き続きプロピレンオキシドと重合することにより得られる、例えばプロ
ピレン単位(n=3)を有するポリエチレングリコールを使用することができ、
特に有利には種々の変数nを有するポリエチレングリコールをベースとするポリ
マーを使用することができ、その際、エチレンオキシドから形成される単位が優
勢である。ポリエチレングリコールの分子量(M)は通例、250〜8000
、有利には600〜3000g/モルの範囲で選択する。
【0049】 有利な1実施態様によれば、部分芳香族のポリエステルを製造するために、B
およびc1のモル量に対して、例えばジオールBを15〜98モル%、有利には
60〜99.5モル%、およびジヒドロキシ化合物c1を0.2〜85、有利に
は0.5〜30モル%使用することができる。
【0050】 有利な1実施態様では、ヒドロキシカルボン酸c2)として次のものを使用す
る:グリコール酸、D−、L−、D,L−乳酸、6−ヒドロキシヘキサン酸、そ
の環式誘導体、例えばグリコリド(1,4−ジオキサン−2,5−ジオン)、D
−、L−ジラクチド(3,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン
)、p−ヒドロキシ安息香酸、ならびにそのオリゴマーおよびポリマー、例えば
3−ポリヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシ吉草酸、ポリラクチド(例えばEcoPLA
(R)(Cargill社)として市販)、ならびに3−ポリヒドロキシ酪酸とポリヒ
ドロキシ吉草酸とからなる混合物(後者はZenecaからBiopol (R)の名称で市
販)、特に有利には部分芳香族ポリエステルを製造するためにその低分子量の誘
導体および環式誘導体を使用する。
【0051】 ヒドロキシカルボン酸は例えばAおよびBの量に対して0.01〜50、有利
には0.1〜40質量%の量で使用することができる。
【0052】 アミノ−C〜C12−アルカノールまたはアミノ−C〜C10−シクロア
ルカノール(成分c3)(その際、4−アミノメチルシクロヘキサンメタノール
もこの中に含まれる)として、有利にはアミノ−C〜C−アルカノール、例
えば2−アミノエタノール、3−アミノプロパノール、4−アミノブタノール、
5−アミノペンタノール、6−アミノヘキサノールならびにアミノ−C〜C −シクロアルカノール、例えばアミノシクロペンタノールおよびアミノシクロヘ
キサノールまたはこれらの混合物を使用する。
【0053】 ジアミノ−C〜C−アルカン(成分c4)として有利にはジアミノ−C 〜C−アルカン、例えば1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン
および1,6−ジアミノヘキサン(ヘキサメチレンジアミン”HMD”)を使用
する。
【0054】 有利な1実施態様によれば部分芳香族ポリエステルを製造するために、B、c
3およびc4のモル量に対して、ジオール成分Bを0.5〜99.5、有利には
70〜98.0モル%、c3を0.5〜99.5、有利には0.5〜50モル%
およびc4を0〜50、有利には0〜35モル%使用することができる。
【0055】 一般式IIIの2,2′−ビスオキサゾリンc5は一般にAngew. Chem. Int.
Edit., Vol. 11 (1972), p.287-288からの方法により得られる。特に有利なビス
オキサゾリンは、Rが単結合、q=2、3または4を有する(CH−ア
ルキレン基、例えばメチレン、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジ
イル、プロパン−1,2−ジイル、またはフェニル基を表すものである。特に有
利なビスオキサゾリンとして2,2′−ビス(2−オキサゾリン)、ビス(2−
オキサゾリニル)メタン、1,2−ビス(2−オキサゾリニル)エタン、1,3
−ビス(2−オキサゾリニル)プロパンまたは1,4−ビス(2−オキサゾリニ
ル)ブタン、特に1,4−ビス(2−オキサゾリニル)ベンゼン、1,2−ビス
(2−オキサゾリニル)ベンゼンまたは1,3−ビス(2−オキサゾリニル)ベ
ンゼンが挙げられる。
【0056】 部分芳香族ポリエステルの製造のために、例えばその都度成分B、c3、c4
およびc5のモル量の合計に対してBを70〜98モル%、c3を1〜30モル
%およびc4を0.5〜30モル%およびc5を0.5〜30モル%使用するこ
とができる。もう1つの有利な実施態様によれば、AおよびBの全質量に対して
c5を0.1〜5、有利には0.2〜4質量%使用することが可能である。
【0057】 成分c6として天然のアミノカルボン酸を使用することができる。ここにはバ
リン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、
トリプトファン、リシン、アラニン、アルギニン、アスパルテーム酸、システイ
ン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、プロリン、セリン、チロシン、アス
パラギンまたはグルタミンが含まれる。
【0058】 一般式IVaおよびIVbの有利なアミノカルボン酸は、sが1〜1000の
整数を表し、かつtが1〜4の整数、有利には1または2を表し、かつTがフェ
ニレンおよび−(CH−の群から選択され、その際、nが1、5または1
2を表すものである。
【0059】 さらにc6は、一般式Vのポリオキサゾリンであってもよい。しかしc6は種
々のアミノカルボン酸および/またはポリオキサゾリンの混合物であってもよい
【0060】 有利な1実施態様によれば、c6を成分AおよびBの全量に対して0.01〜
50、有利には0.1〜40質量%の量で使用することができる。
【0061】 任意で部分芳香族ポリエステルの製造のために使用することができる別の成分
として、化合物d1が挙げられるが、これはエステルを形成することができる基
を少なくとも3つ有している。
【0062】 化合物d1は有利にはエステルを形成することができる官能基を3〜10個有
している。特に有利な化合物d1は、分子中にこのような官能基を3〜6個有し
ており、特にヒドロキシル基および/またはカルボキシル基を3〜6個有してい
る。その例として次のものが挙げられる: 酒石酸、クエン酸、リンゴ酸; トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン; ペンタエリトリトール; ポリエーテルトリオール; グリセリン; トリメシン酸; トリメリット酸、無水トリメリット酸; ピロメリット酸、ピロメリット酸二無水物および ヒドロキシイソフタル酸。
【0063】 化合物d1は通例、成分Aに対して0.01〜5、有利には0.05〜4モル
%の量で使用する。
【0064】 成分d2としてイソシアネート1種または種々のイソシアネートの混合物を使
用する。例えば芳香族または脂肪族ジイソシアネートを使用することができる。
あるいはまたさらに官能性の高いイソシアネートを使用してもよい。
【0065】 本発明の範囲では芳香族ジイソシアネートd2とは、特に トルイレン−2,4−ジイソシアネート、トルイレン−2,6−ジイソシアネ
ート、2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフチ
レン−1,5−ジイソシアネートまたはキシリレン−ジイソシアネート と理解する。
【0066】 中でも2,2′−、2,4′−ならびに4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネートが成分d2として特に有利である。一般に後者のジイソシアネートを混
合物として使用する。
【0067】 核を3つ有するイソシアネートd2として、トリ(4−イソシアノフェニル)
メタンもまた考えられる。多核芳香族ジイソシアネートは例えば単核もしくは二
核のジイソシアネートを製造する際に生じる。
【0068】 成分d2の全質量に対して副次的な量、例えば5質量%までの量で成分d2は
、例えばイソシアネート基のブロックのためにウレチオン(urethione)基を有し
ていてもよい。
【0069】 有利なイソシアヌレートには、脂肪族イソシアヌレート、例えば2〜20個の
炭素原子、有利には3〜12個の炭素原子を有するアルキレンジイソシアネート
またはシクロアルキレンジイソシアネート、例えばイソホロンジイソシアネート
から誘導されるイソシアヌレートが挙げられる。その際、アルキレンジイソシア
ネートは、直鎖状であっても分枝鎖状であってもよい。n−ヘキサメチレンジイ
ソシアネートをベースとするジイソシアヌレートは特に有利である。
【0070】 一般に成分d2をAおよびBのモル量の合計に対して0.01〜5、有利には
0.05〜4モル%の量で使用する。
【0071】 ジビニルエーテルd3として、一般に全ての通例かつ市販のジビニルエーテル
を使用することができる。有利には1,4−ブタンジオール−ジビニルエーテル
、1,6−ヘキサンジオール−ジビニルエーテルまたは1,4−シクロヘキサン
ジメタノール−ジビニルエーテルまたはこれらの混合物を使用する。
【0072】 有利にはジビニルエーテルをAおよびBの全質量に対して0.01〜5、特に
0.2〜4質量%の量で使用する。
【0073】 有利な部分芳香族ポリエステルの例は、以下の成分をベースとする: A、B、d1、 A、B、d2、 A、B、d1、d2、 A、B、d3、 A、B、c1、 A、B、c1、d3、 A、B、c3、c4、 A、B、c3、c4、c5、 A、B、d1、c3、c5、 A、B、c3、d3、 A、B、c3、d1、 A、B、c1、c3、d3、 A、B、c2。
【0074】 中でもA、B、d1をベースとするか、またはA、B、d2をベースとするか
、またはA、B、d1、d2をベースとする部分芳香族ポリエステルが有利であ
る。その他の有利な実施態様によれば、部分芳香族ポリエステルはA、B、c3
、c4、c5をベースとするか、またはA、B、d1、c3、c5をベースとす
る。
【0075】 部分芳香族ポリエステルの製造は自体公知であるか、または自体公知の方法に
より行うことができる。
【0076】 例えば酸成分Aとジオール成分Bとのジメチルエステルの反応(エステル交換
)は160〜260℃の範囲の温度で、溶融液中、大気圧で有利には不活性ガス
雰囲気下に実施することができる。
【0077】 通例、部分芳香族ポリエステルの製造は、適切な自体公知の触媒、例えば次の
元素:Ti、Ge、Zn、Fe、Mn、Co、Zr、V、Ir、La、Ce、L
iおよびCaをベースとする金属化合物、有利にはこれらの金属をベースとする
有機金属化合物、例えば有機酸の塩、アルコキシド、アセチルアセトネートなど
、特に有利には亜鉛、スズおよびチタンをベースとする化合物の添加下で行う。
その例として次のものが挙げられる:ジブトキシジアセトキシチタン、テトラブ
チルオルトチタネートおよび酢酸亜鉛(II)。
【0078】 触媒対生分解性ポリエステルP1の質量比は、通常、0.01:100〜3:
100、有利には0.05:100〜2:100の範囲であり、その際、活性の
高いチタン化合物も少量、例えば0.0001:100で使用することもできる
【0079】 触媒は反応の開始と同時に、過剰量のジオールの分離の直前に、または所望の
場合には数回に分けて生分解性ポリマーP1の製造中に使用することができる。
所望の場合には種々の触媒またはその混合物もまた使用することができる。
【0080】 ジカルボン酸またはその無水物を成分Aとして使用する場合、成分Bによるエ
ステル化はエステル交換の前、エステル交換と同時に、またはその後に行うこと
ができる。有利な実施態様では、DE−A2336026号に記載の変性ポリア
ルキレンテレフタレートの製造方法を使用する。
【0081】 成分AおよびBの反応後に通例、減圧下または不活性ガス流、例えば窒素中で
、さらに180〜260℃の範囲の温度へと加熱して所望の分子量が得られるま
で重縮合を実施する。
【0082】 不所望の分解反応および/または副反応を回避するために、このプロセス工程
で所望の場合には安定剤を添加してもよい。そのような安定剤は例えばEP−A
13461号、US4,328,049号またはB. Fortunato et al., Polymer
Vol. 35, No. 18, p. 4006-4010, 1994、Butterworth-Heinemann Ltd.に記載さ
れているリン化合物である。これらは一部、上記の触媒の失活剤として作用する
こともできる。例えば次のものが挙げられる:有機亜リン酸エステル、ホスホン
酸および亜リン酸。安定剤として作用するのみの化合物として例えば次のものが
挙げられる:トリアルキルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリアル
キルホスフェート、トリフェニルホスフェートおよびトコフェロール(ビタミン
E;例えばUvinul (R) 2003AO(BASF)として市販されている)。
【0083】 別の成分Cおよび/またはDの1種以上との反応は、反応の開始時でも、エス
テル化工程もしくはエステル交換工程の後でも行うことができる。
【0084】 その際、反応は付加的な成分の種類に応じて溶液中または溶融液中で行うこと
ができる。溶剤として不活性溶剤、例えばトルエン、メチルエチルケトンまたは
ジメチルホルムアミドが適切である。通例、反応を不活性ガス雰囲気下で、所望
の場合には減圧下で行う。不連続的に作業しても、連続的に、例えば攪拌容器ま
たは(反応)押出機中で作業してもよい。添加される成分に応じて、および反応
を溶融液中で行うか、溶剤中で行うかに応じて反応温度は通例、80〜260℃
の範囲であり、その際、温度は溶融液中で有利には一般に120〜240℃の範
囲であり、かつ溶液中で一般に80〜150℃の範囲である。
【0085】 別の成分Cおよび/またはDとの反応の際に、別の触媒を添加することが有利
な場合がある。これらは例えば上記のものであってもよい。
【0086】 有利な部分芳香族ポリエステルは、5000〜50000g/モルの範囲、特
に10000〜40000g/モルの範囲の分子量(M)、50〜40g/m
lの範囲、特に100〜300g/mlの範囲の粘度(o−ジクロロベンゼン/
フェノール中で測定;質量比50/50、ポリマー0.5質量%の濃度および温
度25℃)、および60〜170℃の範囲、有利には80〜150℃の範囲の融
点により特徴付けられる。
【0087】 生分解性ポリマーは、重合プロセスの間にどこかの工程で、またはその後で例
えば生分解性ポリマーの溶融液に混入することができる添加剤を含有していても
よい。例えば安定剤、中和剤、滑剤および離型剤、ブロック化防止剤、成核剤、
着色剤または充填剤が挙げられる。
【0088】 生分解性ポリマーに対して添加剤0〜80質量%を添加することができる。適
切な添加剤は例えばカーボンブラック、リグニン粉末、セルロース繊維、天然繊
維、例えばサイザルおよび麻、酸化鉄、粘土鉱物、鉱石、炭酸カルシウム、硫酸
カルシウム、硫酸バリウムおよび二酸化チタン、安定剤、例えばトコフェロール
(ビタミンE)、有機リン化合物、モノ−、ジ−およびポリフェノール、ヒドロ
キノン、ジアリールアミン、チオエーテルである。成核剤として例えばタルクが
考えられる。炭化水素、脂肪アルコール、高級カルボン酸、高級カルボン酸の金
属塩、例えばステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸亜鉛、またはモンタン
ロウをベースとする滑剤および離型剤が添加剤として含有されていてもよい。こ
れらの安定剤などはKunststoff-Handbuch, Bd. 3/1, Carl Hanser Verlag, Muen
chen, 1992, p. 24-28に詳細に記載されている。
【0089】 本発明によるフィラメント、繊維またはシートは本発明によればその製造の際
に、または製造後に延伸する。フィラメントまたは繊維は一般に一軸延伸される
。シートは一軸延伸する場合もあるし、二軸延伸することもある。一般に縦方向
での延伸比は、少なくとも1:2.5である。多くの場合、1:10を越えるこ
とはない。有利には延伸比は1:3〜1:6の範囲である。横方向での延伸比は
同様に一般に1:2.5〜1:10、有利には1:3〜1:6である。
【0090】 フィラメント、繊維またはシートの延伸方法は当業者に公知である(例えばU
S−A3,456,044号を参照のこと)。通例、フィラメント、繊維または
シートは、そのベースとなっている生分解性ポリマーのガラス転移温度を越える
か、または微結晶溶融温度を下回って延伸される。有利な1実施態様では0〜1
00℃、特に5〜95℃の範囲の温度で延伸する。延伸工程は一工程または複数
の工程で行うことができる。
【0091】 シートは例えば吹き込み成形により延伸することができる。
【0092】 これは例えば硬化したシートを異なった回転速度を有するローラーを介して案
内することにより行うことができる。二軸延伸されたシートの場合、該シートは
同時に、または2工程で側方に配置された装置、いわゆるクリップチェーンによ
り横方向に延伸してもよい。チューブラフィルムの場合、通例、押出中に同時に
気泡として内包されている空気により二軸延伸を行う。吹き込み延伸比は、その
他は一定の周辺条件下でシートの円周方向への配向の情報を与える。後者対第一
のロール対の延伸速度の比により縦方向の配向の度合いを指示する。
【0093】 二軸延伸されたチューブラフィルムの場合、例えばチューブ中へ1〜3バール
の圧力が与えられ、その際、該圧力はシートの所望の延伸の程度に合わせて調整
する。
【0094】 しかし良好な延伸性および再現可能な直径の精度を二軸延伸シートで達成する
ためには、押出機のダイから溶融液を搬出した後でシートを、第一工程で温度0
〜25℃、有利には3〜10℃に冷却し、かつ引き続き第二工程で30〜95℃
、有利には50〜80℃に加熱し、かつ引き続き延伸することが有利である。
【0095】 シートの延伸後に、該シートを加熱ローラーまたは加熱空気を用いて(約75
〜150℃、有利には100〜120℃)熱硬化させる。このために該シートを
例えばローラーにより、温度処理された空気流もしくは蒸気流を有する閉鎖され
た容器を通過させて案内する。滞留時間は通常1〜20秒、有利には2〜5秒で
ある。
【0096】 延伸工程の後、フィラメント、繊維またはシートを通例の方法で表面処理して
もよい。コロナ処理、火炎処理またはプラズマ処理により、あるいは酸化剤、凝
集剤または沈殿剤により表面の極性を変化させることができるので、フィラメン
ト、繊維またはシートを例えば程度の差はあるものの表面に付着させることがで
きる。
【0097】 本発明による方法により得られるフィラメント、繊維またはシートの厚さは意
図する使用目的に合わせて調整する。シートは例えば5〜150μmの範囲の厚
さを有していてもよい。
【0098】 意外なことに本発明による方法により得られるフィラメント、繊維またはシー
トは確かにその使用寿命が向上するが、その生分解性は実質的に変化していない
【0099】 実施例 応用技術上の測定: シートの厚さをデジタル測定した。
【0100】 降伏応力、破断強度および破断点伸びをDIN53455−3により、それぞ
れ幅4mmおよび表中に記載されている厚さの測定値で5つの試験体に基づいて
、試験温度23℃および試験速度100mm/分で測定した。
【0101】 DSC測定を以下に記載するとおりに行った: 納入状態の試験体および加熱および冷却速度20℃/分を有する溶融液からの
冷却後(最大温度180℃)に測定を実施した。
【0102】 延伸されていないシートV1の製造: 連続的な製造装置中でジメチルテレフタレート45モル%、アジピン酸55モ
ル%、1,4−ブタンジオール135モル%およびグリセリン0.1質量%から
部分芳香族ポリエステルを製造した。触媒としてテトラブチルオルトチタネート
を使用した。芳香族成分の割合を13C−NMRにより測定し、かつ芳香族の酸
対脂肪族の酸との比率は45.3:54.7であった。溶融液中でこうして得ら
れたポリエステルはヘキサメチレンジイソシアネート0.3m%により鎖長を延
長した。こうして得られたポリエステルは融点108℃、粘度数230(O−ジ
クロロベンゼン/フェノール中で測定、質量比50/50、ポリマー濃度0.5
質量%および温度25℃)および分子量(M)23000g/モルを有してい
た。
【0103】 延伸されたシートF1〜F3およびV1の製造: 部分芳香族ポリエステルを少量の成核剤および離型剤の添加下に物質温度15
0℃および吹き込み延伸比2.5:1でインフレートフィルム装置で加工した。
比較試験のために厚さ約36μm(表を参照のこと)のシートを製造した。本発
明によるシートのためにまず、厚さ約70μmのシートを製造し、かつ延伸して
F1〜F3(表を参照のこと)を製造した。その際、延伸はチューブラフィルム
から出発し、該フィルムを別の工程で裁断して平面帯状物が得られた。延伸装置
の温度は35℃であった。延伸比は1:3(F1)、1:4(F2)および1:
5(F3)であった。
【0104】 該シートの機械的特性は第1表に記載されている。
【0105】
【表1】
【0106】 第2表にはDSC検査の結果がまとめられている。
【0107】
【表2】
【0108】 Tg1=納入状態のガラス転移温度、 TM1=納入状態の融点、 ΔH=納入状態の融解熱、 TKB=結晶化開始温度、 T=結晶化ピークの温度、 Tg2=溶融液から20℃/分で冷却した試験体のガラス転移温度、 TM2=溶融液から20℃/分で冷却した試験体の融点、 ΔH=溶融液から20℃/分で冷却した試験体の融解熱。
【0109】 第2表から、ガラス転移温度は納入状態での融解熱と同様に延伸比の増大と共
に上昇することが明らかである。これに対して溶融液から冷却した試験体のガラ
ス転移温度および融解熱はほぼ変化していない。
【0110】 第3表には温度処理した試験体と温度処理をしていない試験体のDSC検査の
結果が記載されている。
【0111】
【表3】
【0112】
【表4】
【0113】 Tg1=納入状態のガラス転移温度、 TM1=納入状態の融点、 ΔH=納入状態の融解熱、 TKB=結晶化開始温度、 T=結晶化ピークの温度、 Tg2=溶融液から20℃/分で冷却した試験体のガラス転移温度、 TM2=溶融液から20℃/分で冷却した試験体の融点、 ΔH=溶融液から20℃/分で冷却した試験体の融解熱。
【0114】 第3表から、ガラス転移温度および融解熱Tg1およびΔHは温度処理によ
り低下することが明らかである。納入状態でのガラス転移温度および融解熱はシ
ートの配向のための基準として役立つ。これは熱の影響により低下する(Tg2 およびΔHを参照のこと)。
【0115】 使用寿命の測定 使用寿命の基準として、中身を充填したフィルムバッグを充填の時点から、最
初の損傷、例えば亀裂もしくは穴が生じるまでの時点を用いる。フィルムを溶接
してフィルムバッグを製造した。それぞれのバッグに刻んだニンジン、タマネギ
およびキャベツを50g充填し、口を閉じて室温で貯蔵した。それぞれの充填物
あたり、5袋を調査した。8週間後に試験を中断した。検査の結果は第4表に記
載されている。
【0116】
【表5】
【0117】 生分解性 シートの生分解性を調査するために、それぞれシートを真空下に30℃で16
時間乾燥させ、かつ秤量した。次いで該試験体をコンポスト(コンポスト装置Mu
tterstadtの後腐敗段階からのコンポスト)中に埋め、かつ55℃でインキュベ
ーションした。14日後、21日後および28日後にそれぞれの試験体を取り出
し、蒸留水で洗浄し、かつ真空下に30℃で16時間乾燥させた。引き続き該試
験体を秤量した。質量損失を該試験体の分解のための基準として用いる。第5表
は判明した値を記載している。
【0118】
【表6】
【0119】 第5表から明らかであるように、延伸したシート2〜4は確かに分解の開始が
遅いが、しかし短期間のうちに延伸していないシートの分解速度に達する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月25日(2000.3.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、pは1〜1500の整数を表し、かつrは1〜4の整数を表し、かつG
はフェニレン、−(CH−、−C(R)H−および−C(R)HCH
らなる群から選択される基を表し、その際、qは1〜5の整数を表し、Rはメチ
ルまたはエチルを表す]、 c3)少なくとも1種のアミノ−C〜C12−アルカノールまたは少なくと
も1種のアミノ−C〜C10−シクロアルカノールまたはその混合物、 c4)少なくとも1種のジアミノ−C〜C−アルカン、 c5)少なくとも1種の一般式III:
【化2】 [式中、Rは単結合、z=2、3または4を有する(CH−アルキレン
基またはフェニレン基を表す]の2,2′−ビスオキサゾリン、 c6)天然のアミノ酸、4〜6個の炭素原子を有するジカルボン酸と4〜10
個の炭素原子を有するジアミンとの重縮合により得られ、最大で18000g/
モルの分子量を有するポリアミド、式IVaおよびIVb:
【化3】 [式中、sは1〜1500の整数を表し、かつtは1〜4の整数を表し、かつT
はフェニレン、−(CH−、−C(R)H−および−C(R)HCH からなる群から選択される基を表し、その際、nは1〜12の整数を表し、R はメチルまたはエチルを表す]の化合物および繰り返し単位V:
【化4】 [式中、Rは水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、非
置換またはC〜C−アルキル基により3置換までされているフェニルまたは
テトラヒドロフリルを表す]を有するポリオキサゾリンからなる群から選択され
る少なくとも1種のアミノカルボン酸 から選択される成分またはc1)〜c6)の混合物および D)次のもの: d1)エステルを形成することができる基を少なくとも3つ有する化合物少な
くとも1種、 d2)少なくとも1種のイソシアネート、 d3)少なくとも1種のジビニルエーテル またはd1)〜d3)からなる混合物 から選択される成分 から選択される1種または複数の成分 を含有する生分解性ポリエステルをベースとするフィラメント、繊維またはシー
トの使用寿命を改善する方法において、フィラメント、繊維またはシートをその
製造の際に、または製造後に延伸することを特徴とする、生分解性ポリエステル
をベースとするフィラメント、繊維またはシートの使用寿命の改善方法。
【請求項5】 袋を製造するための請求項1記載の延伸された生分解性ポリ
エステルの使用。
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月7日(2001.5.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 [式中、pは1〜1500の整数を表し、かつrは1〜4の整数を表し、かつG
はフェニレン、−(CH−、−C(R)H−および−C(R)HCH
らなる群から選択される基を表し、その際、qは1〜5の整数を表し、Rはメチ
ルまたはエチルを表す]、 c3)少なくとも1種のアミノ−C〜C12−アルカノールまたは少なくと
も1種のアミノ−C〜C10−シクロアルカノールまたはその混合物、 c4)少なくとも1種のジアミノ−C〜C−アルカン、 c5)少なくとも1種の一般式III:
【化2】 [式中、Rは単結合、z=2、3または4を有する(CH−アルキレン
基またはフェニレン基を表す]の2,2′−ビスオキサゾリン、 c6)天然のアミノ酸、4〜6個の炭素原子を有するジカルボン酸と4〜10
個の炭素原子を有するジアミンとの重縮合により得られ、最大で18000g/
モルの分子量を有するポリアミド、式IVaおよびIVb:
【化3】 [式中、sは1〜1500の整数を表し、かつtは1〜4の整数を表し、かつT
はフェニレン、−(CH−、−C(R)H−および−C(R)HCH からなる群から選択される基を表し、その際、nは1〜12の整数を表し、R はメチルまたはエチルを表す]の化合物および繰り返し単位V:
【化4】 [式中、Rは水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、非
置換またはC〜C−アルキル基により3置換までされているフェニルまたは
テトラヒドロフリルを表す]を有するポリオキサゾリンからなる群から選択され
る少なくとも1種のアミノカルボン酸 から選択される成分またはc1)〜c6)の混合物および D)次のもの: d1)エステルを形成することができる基を少なくとも3つ有する化合物少な
くとも1種、 d2)少なくとも1種のイソシアネート、 d3)少なくとも1種のジビニルエーテル またはd1)〜d3)からなる混合物 から選択される成分 から選択される1種または複数の成分 を含有する生分解性ポリエステルをベースとするフィラメント、繊維またはシー
トの使用寿命を改善する方法において、フィラメント、繊維またはシートをその
製造の際に、または製造後に延伸することを特徴とする、生分解性ポリエステル
をベースとするフィラメント、繊維またはシートの使用寿命の改善方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 4F210 AA24A AA29 AA31 AA32 AC03 AE10 AG01 AH54 AR08 QA01 QC07 QK01 QK05 4L035 BB91 EE20 4L036 MA05 MA33 PA03 UA21 UA25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性ポリマーをベースとするフィラメント、繊維または
    シートの使用寿命を改善する方法において、フィラメント、繊維またはシートを
    その製造の際に、または製造後に延伸することを特徴とする、生分解性ポリマー
    をベースとするフィラメント、繊維またはシートの使用寿命の改善方法。
  2. 【請求項2】 延伸比が少なくとも1:2.5である、請求項1記載の方法
  3. 【請求項3】 延伸比が1:3〜1:6である、請求項1または2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 生分解性ポリマーとして、鎖長が延長されたポリエステルま
    たは分枝鎖状のポリエステルまたは鎖長が延長され、かつ分枝鎖状のポリエステ
    ルを使用する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 基本的な成分として、 A)次のもの: a1)少なくとも1種の脂肪族もしくは少なくとも1種の脂環式ジカルボン酸
    、またはエステルを形成するこれらの誘導体またはその混合物30〜95モル%
    、 a2)少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸またはエステルを形成するこれら
    の誘導体またはその混合物5〜70モル%、および a3)スルホネート基を有する化合物0〜5モル%、 からなる酸成分、 B)少なくとも1種のC〜C12−アルカンジオールおよび少なくとも1種
    のC〜C10−シクロアルカンジオールまたはその混合物から選択されるジオ
    ール成分 を含有しており、かつ所望の場合にはさらに C)次のもの: c1)少なくとも1種のエーテル官能基を有する式I: HO−[(CH−O]−H (I) [式中、nは2、3または4を表し、mは2〜250の整数を表す] のジヒドロキシ化合物、 c2)少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸または式IIaまたはIIb: 【化1】 [式中、pは1〜1500の整数を表し、かつrは1〜4の整数を表し、かつG
    はフェニレン、−(CH−、−C(R)H−および−C(R)HCH
    らなる群から選択される基を表し、その際、qは1〜5の整数を表し、Rはメチ
    ルまたはエチルを表す]、 c3)少なくとも1種のアミノ−C〜C12−アルカノールまたは少なくと
    も1種のアミノ−C〜C10−シクロアルカノールまたはその混合物、 c4)少なくとも1種のジアミノ−C〜C−アルカン、 c5)少なくとも1種の一般式III: 【化2】 [式中、Rは単結合、z=2、3または4を有する(CH−アルキレン
    基またはフェニレン基を表す]の2,2′−ビスオキサゾリン、 c6)天然のアミノ酸、4〜6個の炭素原子を有するジカルボン酸と4〜10
    個の炭素原子を有するジアミンとの重縮合により得られ、最大で18000g/
    モルの分子量を有するポリアミド、式IVaおよびIVb: 【化3】 [式中、sは1〜1500の整数を表し、かつtは1〜4の整数を表し、かつT
    はフェニレン、−(CH−、−C(R)H−および−C(R)HCH からなる群から選択される基を表し、その際、nは1〜12の整数を表し、R はメチルまたはエチルを表す]の化合物、および繰り返し単位V: 【化4】 [式中、Rは水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、非
    置換またはC〜C−アルキル基により3置換までされているフェニルまたは
    テトラヒドロフリルを表す]を有するポリオキサゾリンからなる群から選択され
    る少なくとも1種のアミノカルボン酸、 から選択される成分またはc1)〜c6)の混合物、および D)次のもの: d1)エステルを形成することができる基を少なくとも3つ有する少なくとも
    1種の化合物、 d2)少なくとも1種のイソシアネート、 d3)少なくとも1種のジビニルエーテル、 またはd1)〜d3)からなる混合物 から選択される成分 から選択される1種または複数の成分 を含有するポリエステルを生分解性ポリマーとして使用する、請求項4記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 改善された使用寿命を有するフィラメント、繊維またはシー
    トを製造するための、延伸された生分解性ポリマーの使用。
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