JP2002527486A - 家族性高コレステロール血症をもつ哺乳動物の治療のための成長ホルモンまたはその類似体の使用 - Google Patents

家族性高コレステロール血症をもつ哺乳動物の治療のための成長ホルモンまたはその類似体の使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ホモ接合体型家族性高コレステロール血症をもつ哺乳動物の治療薬を調製するために、脂質低下剤または脂質低下処置との組み合わせを任意として、GH、その類似体およびGH放出化合物から選択した化合物を使用することに関連している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の簡単な説明 本発明は、GH、その類似体およびGH放出化合物から選択した生物学的に活
性な化合物の、ホモ接合体型家族性高コレステロール血症をもつ哺乳動物の治療
薬品を調製するための脂質低下剤としての使用に関する。さらなる脂質低下処置
との組み合わせを任意とした、GH、その類似体およびGH放出化合物から選択
した化合物からなる薬品の供給によって、ホモ接合体型家族性高コレステロール
血症をもつLDLR欠如哺乳動物の高い血漿コレステロールが扱われている。
【0002】 成長ホルモン(GH)はコレステロール代謝に多面発現的効果を持っている。
GHは、肝低密度リポタンパク質(LDL)受容体の発現、および胆汁酸合成の
主要制御段階であるコレステロール7α−ヒドロキシラーゼ(C7αOH)の活
性を刺激する。本発明によれば、GH処置は、最近開発されたLDL−受容体ノ
ックアウトマウス種によって代表されるようなホモ接合体型家族性高コレステロ
ール血症の状態における血漿コレステロールを減少させることが示される。
【0003】 LDL受容体ノックアウトマウスへのGH注入は、血漿コレステロール濃度の
30〜40%減少を引き起こした。さらに、減少したコレステロール7α−ヒド
ロキシラーゼおよびHMG CoAレダクターゼの酵素活性は、正常に戻った。
GH処置は、LDLR欠如マウスにおける劇症のホモ接合体型家族性高コレステ
ロール血症を減少させることが結論される。このような療法は、脂質低下処置に
強く抵抗すると知られている機能障害である難治の病気、ホモ接合体型家族性高
コレステロール血症に有益な効果を与える。
【0004】 本明細書および添付した請求の範囲において、下記の略号を使用する: C7αOHは、コレステロール7αヒドロキシラーゼを表す。HMG CoAレ
ダクターゼは、3−ヒドロキシ−3−メチル−グルタリル補酵素Aレダクターゼ
を表す。FPLCは、高速液体クロマトグラフィを表す。GHは、成長ホルモン
を表す。HDLは、高密度リポタンパク質を表す。LDLは、低密度リポタンパ
ク質を表す。LDLRは、低密度リポタンパク質受容体を表す。LDLRKOは
、低密度リポタンパク質受容体ノックアウトを表す。SDS−PAGEは、ドデ
シル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を表す。TNAは、総核
酸を表す。VLDLは、超低密度リポタンパク質を表す。
【0005】 発明の背景 家族性高コレステロール血症(FH)は、一般的な常染色体優性遺伝性疾患で
あり、ヘテロ接合体型およびホモ接合体型で存在する。
【0006】 ヘテロ接合体型FHは、通常の集団では約1:300〜500の頻度で発生す
る。患者は、II−A型リピドパターンを持っており、正常の低密度リポタンパ
ク質(LDL)コレステロール濃度の約2倍の濃度を持っている。ヘテロ接合型
は、早発の心臓病を発生させる高い危険性を持っており、平均余命は、10〜1
5年に短縮される。FHヘテロ接合体型は、LDL受容体をコードする遺伝子に
変異を持っている。この受容体は、肝臓および他の臓器の細胞表面に存在する。
LDL受容体は、LDLを結合し、受容体媒介エンドサイトーシスによる、それ
の摂取および次のリソソームへの運搬を容易にする。リソソームではLDLは細
胞使用のためにフリーコレステロールを生じて分解される。LDL受容体が欠け
ると、血漿からのLDLの除去速度が減少し、LDLの濃度レベルが、受容体数
に逆比例的に増加する。過剰の血漿LDLはスカベンジャ細胞およびその他の細
胞種に沈着し、アテロームおよび黄色腫を発症する。FHヘテロ接合体型は、L
DL受容体遺伝子座に1個の正常の対立遺伝子と1個の変異対立遺伝子を持って
いる。したがって、それらの細胞は、通常速度の約半分の割合でLDLを結合し
、分解することができる。(The Metabolic and molec
ular bases of inherited disease. Sev
enth edition, Mac Graw−Hill, 62章, J.L.
Goldstein らによる、Familial Hypercholes
terolemia,1981〜2030頁、参照) FHのホモ接合体型をもつ患者(発生率 1:106)は、正常者より3〜5
倍高い血漿コレステロール濃度を持っており、しばしば子供のときに、ほとんど
必ず20歳以下で、冠動脈性心疾患を発症する。ホモ接合体型は、LDL受容体
遺伝子座に2個の変異対立遺伝子をもっており、それらの細胞は、LDLを結合
することまたは摂取することが全く、またはほとんど全く不可能であることを示
す。
【0007】 人間の病気にきわめて似ているFHに対する2種の動物モデルが存在する。第
1は、ウサギの天然変異種、ワタナベ遺伝性高脂質性 (WHHL)ウサギ であり
、第2は、Herzらによって開発され、最近利用可能となったマウスのLDL
Rノックアウト(LDLRKO)種である(Ishibashi, S. ら、 1
993、 Clin. Invest.92; 883〜893)。WHHLウサギで
の以前の研究は、ホモ接合体型動物が調節酵素C7αOHの強い抑制活性を持っ
ていることを示した(Xuら、1995、J.Clin. Invest. 95;
1447〜1504)。
【0008】 II−A型高脂血症の治療において、その戦略は、利用できる肝LDL受容体の
数を増加させる、これが、次に、LDLおよび中間密度リポタンパク質(IDL
)などのLDLプリカーサリポタンパク質の肝臓による摂取の増加によって血漿
コレステロールを減少させるという考えに基づいている。ヘテロ接合体型FHに
おいては、最も効果的な治療法は、経口的に投与した胆汁酸封鎖剤(たとえば、
特定の3−ヒドロキシー3−メチルーグルタリルコエンザイムA(HMG Co
A)レダクターゼ阻害剤と組み合わせたコレスチラミン)によって胆汁酸の腸肝
循環を妨害することによっている。このような薬品が数を増して市場に出てきた
(スタチン類statinsおよびバスタチン類vastatins)。このよ
うな複合療法は、血漿LDLを減少させることができるが、めったに完全に正常
化させることはない。
【0009】 しかしながら、機能的LDL受容体を全然持っていないホモ接合体型において
は、LDLの高い濃度を低下させる他の手段を採用しなければならない。このタ
イプの疾患は、遺伝子療法の候補となる。このような処置は、LDLR遺伝子、
および胆汁酸合成における主要制御段階である遺伝子コードコレステロール7α
ヒドロキシラーゼ(C7αOH)を用いて実験動物で試験された。(Ishib
ashi,S.ら、1993、J.Clin.Invest.92,883〜8
93、Spady,D.K.およびCuthbert,J.A.1995.J.
Clin.Invest 96;700〜709)。残念ながら、その効果は一
時的である。今までのところ、利用可能な唯一の療法は、肝臓移植または血漿交
換法および/またはコレステロールに富むLDL粒子の体外への選択的除去であ
った。後者の治療法は、2〜3週間ごとに行うならば、高くなった血漿コレステ
ロール濃度を下げることはできるが、正常化することはない。最近、ある種のF
Hホモ接合体者も高用量スタチン療法から恩恵を受けられることが示された(M
arais,A.Dら、1997、J.Lipid Res.38:2071〜
8)。したがって、遺伝子療法が臨床的に利用可能になるまで、ホモ接合体FH
の新しい薬理学的治療戦略が必要とされている。
【0010】 脳下垂体成長ホルモン(GH)は、コレステロール代謝および脂質代謝にいく
つかの効果を持っている。われわれは先に、GH療法がラットおよびヒトの両者
に肝LDLR発現に対し刺激的効果を持っていることを示した(Rudling
,M.ら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.1992,89;
6983〜6987)。特にわれわれは、GHがC7αOHの酵素活性の重要な
刺激剤であると確認した(Rudlingら,1997,J.Clin.Inv
est.99;2239〜2245)。われわれは、GHが、下垂体切除動物に
おいてばかりでなく、正常の若いラットにおいても、C7αOH活性を刺激する
ことを示した(P.Pariniら、1999、Cholesterol an
d lipoprotein metabolism in aging:re
versal of hypercholesterolemia by gr
owth hormone treatment in old rats,A
rterioscl.Thromb.& Vasc.Biol.19;832〜
839)。実験は、正常LDL受容体を発現する哺乳動物で行った。
【0011】 Tostadらによる“Metabolism”,1996,45巻、No.
11,1414〜1421頁からと同様、B.Angelinによる“Curr
ent opinion in Lipidology”,1997,8巻,3
37〜341頁からも、ヘテロ接合体型の家族性高コレステロール血症患者が、
GHでの処置から恩恵を受けられることは明らかである。なぜなら、このような
患者は、機能性LDL受容体を発現するからである。
【0012】 しかしながら、ホモ接合体者は機能性LDL受容体を持っていないので、この
疾患のホモ接合体型がGH処置から恩恵を受けられるということは、本技術の熟
練者にとって明らかではなかった。
【0013】 発明の説明 われわれは、驚くべきことに今、確立されている脂質低下処置と組み合わせる
ことを任意として、GH、その類似体およびGH放出物質から選択した化合物を
、ホモ接合体型家族性高コレステロール血症をもつ哺乳動物へ投与することが血
漿コレステロール濃度に有益な効果を持っていることを発見した。われわれは、
GHのLDLR欠如動物への注入が全血漿濃度およびLDLコレステロール濃度
を減少させることを示すことができる。これは、抑制されたC7αOH酵素活性
の正常化と平行して起こる。さらに、われわれは、GH処置が、患者の確立され
た処置に用いられる脂質低下薬剤の2種の重要なタイプである、スタチン類と胆
汁酸封鎖剤との効果を強化することができることも発見した。
【0014】 本発明によると、GH療法は、ホモ接合体型FHにおいて血漿LDLコレステ
ロールを減少させるために用いることができることも示される。こうして、GH
処置は単独に、確立された脂質低下療法との組み合わせを任意として、LDL受
容体の欠如によって特徴付けられた哺乳動物を治療するために用いることができ
る。したがって、GHは、FHホモ接合体型の現行療法の補助療法となりうる。
【0015】 発明の詳細な説明 本発明は、ホモ接合体型FHの症状を示す哺乳動物における血漿脂質を減少さ
せる薬品の調製のために、従来の脂質低下剤と組み合わせることを任意として、
GH、その類似体およびGH放出化合物から選択した化合物を使用することに向
けられている。本療法は、確立された脂質低下療法と組み合わせることもできる
。用いられるGHのタイプには、天然または組換えGH、ならびにGHの変異分
子、またはホモ接合体型FHの症状を示す動物種の細胞中のGH受容体シグナル
を最終的に活性化することができるという共通点を持つ類似体が含まれる。GH
の1例はゲノトロピン(Genotropin)であり、これはPharmac
ia&Upjohnによって製造されている。類似体の例は、GH放出を高める
か、またはGH作用の細胞機構を妨害することができる化合物である。GH放出
を起こす化合物は、GH放出ホルモン、ソマトスタチン拮抗剤、ヘキサレリンお
よびMerck製成長ホルモン放出化合物L−692429によって例証される
。哺乳動物へのGHの投与経路は、変わりうるが、一般的な投与経路は、注射療
法によっている。しかし、別の投与経路も、本発明の実施において適用可能であ
る。このような、現在存在するか開発されうるGH投与の別経路には、経口、鼻
腔経由、直腸経由および経皮GH療法が含まれる。ホモ接合体型FHの症状の処
置に対して用いられるGH用量は、使用されるGHおよび患者の臨床的診断と同
様に、処理すべき動物種に依存して変わる可能性がある。ヒトでは、GHは、望
ましくは1週に7回注射するか、コレステロールの減少を結果するGH受容体シ
グナルを活性化する基準が満たされる限り、より少ない回数の注射を使用するこ
とができる。
【0016】 本発明の1具体例には、GHと、LDLアフェレーシスのような脂質低下療法
または、たとえば、好ましくはスタチン類およびコレスチラミンのような胆汁酸
を含む脂質低下薬のリストから選択した化合物との複合処置が含まれる。今日、
スウェーデンの市場では5種のスタチンが市販されている。アトルバスタチン(
atorvastatin)、セリバスタチン(cerivastatin)、
フルバスタチン(fluvastatin)、プラバスタチン(pravast
atin)およびシムバスタチン(simvastatin)である。
【0017】 これらの薬品の用量範囲は、個々の製造業者が臨床用途のために推薦する範囲
になるであろう。ヒトGH(例:ゲノトロピン)の1日の用量は、好ましくは、
得られる応答に依存して0.02〜0.14IU/kgの範囲になるであろう。
本発明による処置の期間には、他のタイプの脂質低下薬品または方法と組み合わ
せるか、または組み合わせない、連続的または断続的GH処置が含まれる。処置
期間は、担当医師の判断による。処置期間が数ヶ月続くこと、および血清コレス
テロールの分析によって少なくとも半年は処置効果をモニタすることが望ましい
【0018】 本発明による処置に適したFHの症状には、欠如したLDLR機能をもたらす
あらゆる種類のホモ接合体のLDLR変異が含まれる。このような患者は、高い
血漿コレステロール値から臨床的に確認される。さらに改良された診断において
は、LDLR遺伝子の配列を決定するか、リポタンパク質のパターンを調べるこ
とができる。
【0019】 本発明は、添付した請求項に開示された全具体例を含む。
【0020】 以下に、本発明を例示する実施例を提出する。これらの例は、発明の例示目的
の役をするだけで、それの限定であると考えられるべきではない。
【0021】 方法 動物および実験方法:本研究は、スウェーデンのInstitutional
Animal Care and Use Committeeによって承認
された。全部で、75匹のLDLRKO雄マウスおよび45匹のC57BL/6
JマウスをデンマークのBommiceから購入した。動物は、10匹ごとに標
準条件下で収容した。マウスは水および餌に自由に近づくことができた。光照射
サイクル時間は、午前6時と午後6時の間とした。実験の開始時点でGHを入れ
たミニ浸透圧ポンプを、軽いエーテル麻酔をかけて皮下に移植した。GH無処置
動物は、偽装手術をした。組換えヒトGH(ケツトロピン)(Pharmaci
a&Upjohnから購入)を1日1.0mg/kgの割合で注入した。注入の
6日後にエーテルで麻酔をかけ、目から血液を採取した。その後、頚椎脱臼によ
ってマウスを死なせた。直ちに肝臓を除去し、指示されたときに、以下に記載す
るように酵素活性検定用のミクロソームを続いて調製するために肝臓1gを取り
出した。残りの肝臓は、直ちに液体窒素で凍結し、−70℃で保存した。
【0022】 コレスチラミン、アトルバスタチン、GHおよびこれらの複合の効果を比較す
る実験においては、軽いエーテル麻酔をかけて動物の目から採血して、動物は殺
さなかった。糞便は、2つの機会に2日間採取した。第1期間は、処置の開始4
日前に始まり、第2期間は薬品処置の中で処置の3日目から5日目である。糞便
採取の2日間は動物に金網の上を歩かせた。試料は、毎日採取し、プールした。
コレスチラミン(QuestranTM)(Bristol−Myers Squ
ibbから入手)を、すりつぶしたマウスの餌に最終濃度が2%になるように添
加した。アトルバスタチン(LipitorTM)は、Parke−Davies
から20mg錠剤として購入した。すりつぶした錠剤を、アトロバスタチン15
00mg/すり餌kgという最終濃度でマウスの餌に添加した。25gマウスの
1日の食物摂取量を2〜3gと仮定すると、これは、120〜180mg/kg
の1日用量に相当する。
【0023】 記載したように、肝臓試料からの抽出およびその後の窒素下の乾燥に続いて、
肝コレステロール総量を測定した(Rudling M.J.Lipid Re
s.33:493〜50,1992)。肝および血漿コレステロールならびに血
漿トリグリセリドの総量を、市販されている方法(Boehringer−Ma
nnheim、Mannheim、ドイツ)を用いて、分析した。
【0024】 HMG CoAレダクターゼおよびC7αOHの酵素活性。以前に記載された
ように、フッ化物の存在しない状態で肝ホモジネートの分画超遠心分離によって
肝ミクロソームを調製した(Angelinら1984,J Lipid Re
s.25;1159〜1166、Einarssonら 1986,J.Lip
id Res.27;82〜88,Einarssonら1989,J.Lip
id Res.30;739〜746)。 [14C]HMG CoAのメバロン酸
塩への変換から、ミクロソームのHMG CoAレダクターゼを分析し、1分間
に付きタンパク質1mg当たり生成したピコモルとして表現した。詳細に記載さ
れているように、同位元素希釈−マススペクトロメトリを用いて、内生ミクロソ
ームコレステロールからの7α−ヒドロキシコレステロール(picomole
s/mg protein/min)の生成からC7αOHの活性を測定した。
酵素検定は、すべて2回繰り返して行った。
【0025】 以前に記載されたように(Rudlingら 1992. PNAS 89;
6983〜6987)、125I標識ウサギβ−遊走超低密度リポタンパク質(V
LDL)を用いて、LDL受容体のリガンドブロット検定を行った。膜タンパク
質をSDS−PAGE(6%ポリアクリルアミド)によって分離した。タンパク
質のニトロセルロース濾紙への電気移行(electrotransfer)お
よびその後のインキュベーションの後、125I−β−VLDL濾紙を−70℃で
デュポン製X線フィルムの上に暴露した。
【0026】 高速液体クロマトグラフィ(FPLC)によるリポタンパク質の容積分画。各
動物から等量の血漿をプールし(1〜2mL)、固体KBrで密度を1.21g
/mLに調整した。48時間の105gの超遠心分離の後、上清を取り出し、0
.15M NaCl、0.01%エチレンジアミン4酢酸(EDTA)、0.0
2%アジ化ナトリウム、pH7.3で調整した。この溶液の少量を、Milli
pore0.45mmHA濾紙で濾過した後、54×1.8cm supero
se6Bカラムに注入し、2mLのフラクションを採集した。
【0027】 糞便への胆汁酸排泄。これは、Wolleら(1995)(J.Clin.I
nvest.96:260〜272)によって改良された、Beher,W.T
.S.ら(1981)(Steroids.38:281〜295)の方法によ
って測定した。簡単に言えば、糞便を、2連続日に2回採集し、2倍量(v/w
)の水でホモジナイズした。アリコート(糞便1gに相当する)にエタノール7
mLを添加した後、70℃で30分間インキュベートした。混合物を濾紙で濾過
し、ついで70℃のエタノール6mLで一度濯いだ。窒素下4mLのアリコート
を乾燥した後、3M NaOH2mLを添加し、100℃2時間のインキュベー
ションによって試料を加水分解した。pHを9に調整した後、レゾアズリンに基
づいた蛍光システムを用いて70μLアリコート中の胆汁酸濃度を測定した。
【0028】 実施例1 血漿脂質および肝コレステロール代謝に対するGHの効果 C57BL/6JおよびLDLRKOマウスへのGHの注入。各系の動物10
匹ずつ2組に1mg/kg/dayの割合で連続して注入した。処置の6日後、
動物を屠殺し、血漿と肝臓を採取した。
【0029】 血漿コレステロールおよびトリグリセリドの総量は、C57BL/6Jマウス
に比較してLDLRKO動物において、それぞれ250%および80%増加した
(図1)。LDLRKO動物において、総肝コレステロールの45%増加もあっ
た。GHでの処置は、明らかにLDLRKO動物の総血漿コレステロールを減少
させたが、C57BL/6Jマウスにおいては顕著な効果は得られなかった。正
常なマウスへのGH注入は、総肝コレステロールをわずかに増加させたが、LD
LRKO動物においてはわずかな減少があった。LDLRKO動物において総血
漿トリグリセリドのわずかな、顕著でない減少があったが、C57BL/6Jマ
ウスにおける総血漿トリグリセリドは変わらなかった。
【0030】 血漿リポタンパク質のFPLC分離によって、LDLRKO動物中のGHによ
って誘発されたコレステロールの減少が、VLDLとLDL粒子の中で最も顕著
ではあったが、全容積フラクションの中で起こったことが示された(図2)。ト
リグリセリドの減少は、VLDL粒子の中にのみ存在した(図3)。C57BL
/6Jマウスにおいて、GHはVLDL粒子の中のトリグリセリドを増加させた
【0031】 LDLRKO動物におけるLDL受容体の欠如を、リガンドとしてのβ−VL
DLを用いて、各動物群から集めた肝臓から得た肝臓膜のリガンドブロットによ
って確認した(図示はしない)。C57BL/6JマウスにおけるLDL受容体
の発現は、GH処置によって変化しなかった。
【0032】 顕著な高コレステロール血症をもつLDLR欠如動物におけるGHの血漿コレ
ステロール低下効果の驚くべき発見を確認するために、先の実験を繰り返した。
さらに、われわれは、3−ヒドロキシ−3−メチル−グルタリル補酵素A(HM
G CoA)レダクターゼの酵素活性およびコレステロール7αヒドロキシラー
ゼ(C7αOH)(これらは、それぞれ、コレステロールおよび胆汁酸の合成に
おける律速段階である)を測定しようともした。動物には、GHの同量を与え、
それを6日間注入した。血漿コレステロールおよびトリグリセリドの総量ならび
に総肝コレステロールのその後の定量(図4)では、総血漿コレステロールの減
少の顕著さがわずかに落ちたけれど、実質的に同一の結果が得られた。
【0033】 血漿リポタンパク質のFPLC分離では、GHが、特にVLDLおよびLDL
粒子の中で、血漿リポタンパク質コレステロールを低下させたことが確認された
(図5)。この実験においてトリグリセリドは、VLDL粒子の中だけでなく、
LDLとHDL粒子の中でも減少した(図6)。
【0034】 C7αOH活性の検定では、C57/BL6J動物に比較して、LDLRKO
動物において40%増加した(図7)。GHでの処置は、明らかに両動物群にお
いて活性を増加させた(C57/BL6JおよびLDLRKOマウスに対して、
それぞれ、115%および46%)。HMG CoAレダクターゼの酵素活性は
、LDLRKO動物において強く抑制された(対照C57/BL6J動物におい
て確認された活性の30%。図8)GH処置は、C57/BL6JおよびLDL
RKOマウスのHMG CoAレダクターゼの活性を、それぞれ53%および1
13%だけ増加させた。溶液ハイブリッド形成によるC7αOHのためのmRN
A濃度の分析(図9)では、C57/BL6J動物に比較して、LDLRKO動
物において60%減少量が示された。GH処置は、LDLRKOマウスにおいて
C7αOHmRNA濃度を170%増加させたが、GH処置後のC57/BL6
J動物においてはC7αOHmRNA濃度の50%減少があった。
【0035】 HMG CoAレダクターゼmRNA濃度は、C57BL/6J動物に比較し
てLDLRKO動物においてわずかに減少し、GH注入は、これを20%増加さ
せたが、C57/BL6Jマウスには効果がなかった。
【0036】 このように、正常ラットの場合(P.Pariniら1998.Choles
terol and lipoprotein metabolism in
aging:reversal of hypercholesterolem
ia by growth hormone treatment in ol
d rats.Arterioscl.Thromb.& Vasc.Biol
.印刷中)のように、GHでの処置後の正常マウスにおいても、血漿コレステロ
ールの減少はなかった。これはSprague Dawley系ラットの以前の
実験結果(Rudlingら、1997,J.Clin.Invest.99;
2239〜2245)と合致している。マウスのGH処置は、また、正常動物お
よびLRLRKO動物の両方においてC7αOHの活性を刺激した。しかしなが
ら、HMG CoAレダクターゼの活性はLDLRKO動物において強く抑制さ
れ、GH注入は、正常C57BL/6J動物において見られるのと同レベルまで
その活性を増加させた。この後者の効果がホルモンの血漿コレステロール低下効
果を理論上強く打ち消しているに違いない。
【0037】 実施例2 GH処置は、胆汁酸封鎖剤およびHMG CoAレダクターゼ抑制剤の血漿脂
質に対する効果を増す。
【0038】 GH処置がスタチンや胆汁酸封鎖剤のような確立された脂質低下薬剤との複合
療法において有益な効果を持っているかどうかを評価するために、5匹のマウス
の群をコレスチラミン、アトルバスタチンおよびGH単独、ならびに組み合わせ
て処置した。処置の6日後に動物の目から血液を採取し、コレステロールおよび
トリグリセリドを分析した。
【0039】 使用した用量では、アトルバスタチンまたはコレスチラミン単独での処置後の
コレステロールに対して効果がなかったが、GHの後では、10%の減少があっ
た。アトルバスタチンとGHの両者は血漿トリグリセリドを約20%減少させた
。GHは、コレスチラミンまたはアトルバスタチンと組み合わせて投与すると、
血漿コレステロールが、それぞれ、29および36%減少し、トリグリセリドは
、それぞれ、34%および43%減少した。3種の薬剤の組み合わせが血漿コレ
ステロールに対して最大の効果をもたらし、43%の減少が得られた。トリグリ
セリドは、それ以上減少しなかった。
【0040】 3種の薬剤での処置の前および途中における糞便胆汁酸の含量の分析で、3種
の薬品はすべて、単独で投与すると、糞便胆汁酸を増加させることができると判
明した(図11)。GHをコレスチラミンと組み合わせたとき、糞便胆汁酸が最
も高濃度になり、GHをアトルバスタチンまたはコレスチラミンと組み合わせた
場合は、それ以上の変化は得られなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 正常(C57BL)およびLDLRKO(KO)マウス±GH(1mg/kg
/day)6日間の総血漿コレステロール、トリグリセリドおよび総肝コレステ
ロールを示すグラフである。各群は、10匹の動物からなっていた。細線はSE
Mを表す。
【図2】 図1に対する説明で述べた動物の4群におけるリポタンパク質パターンを示す
。各動物からの血漿の等量を集め、密度1.21で超遠心分離にかけた。その後
、上清を、Superose6カラムで分離し、分画した。最後に、総コレステ
ロールおよび総トリグリセリドを測定した。その結果を、それぞれ、図2および
3に示す。
【図3】 図1に対する説明で述べた動物の4群におけるリポタンパク質パターンを示す
。各動物からの血漿の等量を集め、密度1.21で超遠心分離にかけた。その後
、上清を、Superose6カラムで分離し、分画した。最後に、総コレステ
ロールおよび総トリグリセリドを測定した。その結果を、それぞれ、図2および
3に示す。
【図4】 繰り返し実験における、正常(C57BL)およびLDLRKO(KO)マウ
ス±GH(1mg/kg/day)6日間の総血漿コレステロール、トリグリセ
リドおよび総肝コレステロールを示すグラフである。各群は、10匹の動物から
なっていた。細線はSEMを意味する。
【図5】 FPLCによる集めた血漿の分離の後、図4に対する説明文に記載した動物の
4群におけるリポタンパク質パターン(コレステロールおよびトリグリセリド)
を図示する。
【図6】 FPLCによる集めた血漿の分離の後、図4に対する説明文に記載した動物の
4群におけるリポタンパク質パターン(コレステロールおよびトリグリセリド)
を図示する。
【図7】 図4に対する説明文に記載した動物の4群の集めた肝試料から調製したミクロ ソームにおけるC7αOHの酵素活性を示す。全動物の別個の3集団から出た 平均値および平均値の標準誤差を示す。
【図8】 図4に対する説明文に記載した動物の4群の集めた肝試料から調製したミクロ
ソームにおけるHMG CoAレダクターゼの酵素活性を示す。全動物の別個の
3集団から出た平均値および平均値の標準誤差を示す。
【図9】 溶液ハイブリッド形成によって測定した、LDLR、HMG CoAレダクタ
ーゼおよびC7αOHに対するmRNA存在量を示す。核酸全量を、各個体から
の肝臓試料から抽出し、相当する補足的放射能標識cRNAプローブとともにイ
ンキュベートした。
【図10】 コレスチラミン、アトルバスタチンおよびGHでの処置の6日後のLDLRK
Oマウスにおける総血漿コレステロールおよびトリグリセリド濃度ならびに糞便
胆汁酸含量を示す。3種の薬品は、方法「動物および実験手法」に基づいて下記
の用量で5匹のマウスの群に単独または示された組み合わせで投与した。処置の
6日後に、総コレステロールおよびトリグリセリドの測定のために軽いエーテル
麻酔をかけて動物の目から採血した(図10)。2つの機会に2日間糞便を採取
した。第1の機会は、処置の開始4日前に始まり(図11、白抜き棒線)および
薬品処置の間の開始3日目から5日目までである(図11、塗りつぶした棒線)
【図11】 コレスチラミン、アトルバスタチンおよびGHでの処置の6日後のLDLRK
Oマウスにおける総血漿コレステロールおよびトリグリセリド濃度ならびに糞便
胆汁酸含量を示す。3種の薬品は、方法「動物および実験手法」に基づいて下記
の用量で5匹のマウスの群に単独または示された組み合わせで投与した。処置の
6日後に、総コレステロールおよびトリグリセリドの測定のために軽いエーテル
麻酔をかけて動物の目から採血した(図10)。2つの機会に2日間糞便を採取
した。第1の機会は、処置の開始4日前に始まり(図11、白抜き棒線)および
薬品処置の間の開始3日目から5日目までである(図11、塗りつぶした棒線)
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Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホモ接合体型の家族性高コレステロール血症をもつ哺乳動物
    の治療薬を調製するために、脂質低下剤との組み合わせを任意として、GH、そ
    の類似体およびGH放出化合物から選択した化合物を使用すること。
  2. 【請求項2】 天然GH、組換えGH、GHの変異分子およびそれらの類似
    体の、請求項1に従った使用。
  3. 【請求項3】 GH放出ホルモン、ソマトスタチン拮抗剤、ヘキサレリンお
    よびMerck製成長ホルモン放出化合物L−692429から選択したGH放
    出化合物の、請求項1〜2のいずれかに従った使用。
  4. 【請求項4】 HMG CoAレダクターゼ抑制剤および胆汁酸封鎖剤から
    なる群から選択した薬剤との組み合わせにおいてのGHおよびその類似体の、請
    求項1〜3に従った使用。
  5. 【請求項5】 GH受容体からの生物学的応答の刺激に導く経路によって、
    連続的にまたは不連続的に投与される薬品の調製のための、請求項1〜4のいず
    れかに従った使用。
  6. 【請求項6】 0.02〜0.14IU/kgの量のGHおよびその類似体
    の、請求項1〜7のいずれかに従った使用。
  7. 【請求項7】 個々の製造業者によって臨床用途のために推薦された量の脂
    質低下剤の、前記請求項のいずれかに従った使用。
  8. 【請求項8】 GH、その類似体およびGH放出化合物から選択した化合物
    の投与による、ホモ接合体型家族性高コレステロール血症をもつ哺乳動物の治療
    方法。
  9. 【請求項9】 他の脂質低下剤または脂質低下処置との組み合わせを任意と
    して、GH、その類似体およびGH放出化合物から選択した化合物の投与による
    、ホモ接合体型の家族性高コレステロール血症をもつ哺乳動物の治療方法。
  10. 【請求項10】 天然および組換えGH、その変異分子および類似体、なら
    びにGH放出ホルモン、ソマトスタチン拮抗剤、ヘキサレリンおよびMerck
    製成長ホルモン放出化合物L−692429から選択したGH放出化合物から選
    択した化合物の投与による、請求項8および9のいずれかに従った、ホモ接合体
    型家族性高コレステロール血症をもつ哺乳動物の治療方法。
  11. 【請求項11】 HMG CoAレダクターゼ抑制剤、胆汁酸封鎖剤、遺伝
    子治療およびLDLアフェレーシスから選択した治療法と組み合わせての、上に
    定義した活性剤の投与からなる請求項10に従った治療方法。
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