JP2002527439A - 抗菌薬としての複素環式アミノメチルオキサゾリジノン類 - Google Patents

抗菌薬としての複素環式アミノメチルオキサゾリジノン類

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JP2002527439A
JP2002527439A JP2000575866A JP2000575866A JP2002527439A JP 2002527439 A JP2002527439 A JP 2002527439A JP 2000575866 A JP2000575866 A JP 2000575866A JP 2000575866 A JP2000575866 A JP 2000575866A JP 2002527439 A JP2002527439 A JP 2002527439A
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グレイブストック,マイケル・バリー
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アストラゼネカ アクチボラグ
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Abstract

(57)【要約】 式(I)の化合物、またはその医薬的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステル[式中、たとえばHETは、独立してN、OおよびSから選択される2〜4個の異種原子を含む、置換されていてもよいC−結合5員ヘテロアリール環であり;Qは、たとえばQ1およびQ2から選択され;R2およびR3は、独立して水素またはフルオロであり;Tは一群の化合物、たとえば置換されていてもよいN−結合(完全不飽和)5員ヘテロアリール環系または式(TC5)の基から選択され:ここでRcはたとえばR13CO−、R13SO2−またはR13CS−であり;これらにおいてR13はたとえば置換されていてもよい(1−10C)アルキルまたはR14C(O)O−(1−6C)アルキルであり;ここでR14は置換されていてもよい(1−10C)アルキルである]は抗菌薬として有用であり;それらの製造方法、およびそれらを含有する医薬組成物が記載される。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、抗生物質系化合物、特に置換オキサゾリジノン環を含む抗生物質系
化合物に関する。本発明はさらに、それらの製造方法、それらの製造に有用な中
間体、療法薬としてのそれらの使用、およびそれらを含有する医薬組成物に関す
る。
【0002】 国際微生物委員会は、抗生物質耐性の発生により現在利用できる抗生物質が無
効な菌株が生じる可能性があるという重大な問題を提示し続けている。一般に細
菌性病原体は、グラム陽性病原体またはグラム陰性病原体のいずれかとして分類
できる。グラム陽性病原体およびグラム陰性病原体の両方に対し有効な活性をも
つ抗生物質系化合物は、一般に広域抗菌活性スペクトルをもつとみなされる。本
発明化合物は、グラム陽性病原体に対し特に良好な活性をもつので、主としてグ
ラム陽性病原体に対し有効であるとみなされる。
【0003】 グラム陽性病原体、たとえばブドウ球菌属(Staphylococci)、
腸球菌属(Enterococci)、連鎖球菌属(Streptococci
)およびマイコバクテリアは、いったん樹立すると処置が困難でありかつ院内環
境から撲滅するのが困難な耐性菌株の発現のため、特に重大である。そのような
菌株の例は、メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)、メチシリン耐性コアグラ
ーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)、ペニシリン耐性肺炎連鎖球菌(Staph
ylococcus pneumoniae)および多剤耐性エンテロコッカス
・フェシウム(Enterococcus faecium)である。
【0004】 このような耐性グラム陽性病原体の処置に臨床的に有効な主な抗生物質は、バ
ンコマイシンである。バンコマイシンは糖ペプチドであり、腎毒性および耳毒性
を伴う。さらに、かつきわめて重大なことに、バンコマイシンおよび他の糖ペプ
チドに対する抗菌薬耐性も出現しつつある。この耐性は定常的速度で増加してお
り、グラム陽性病原体の処置においてこれらの薬剤は次第に有効性が低下してい
る。
【0005】 オキゾリジノン環を含む特定の抗菌性化合物が当技術分野で報告された(たと
えばWalter A.Gregory et al.,J.Med.Chem
.,1990,33,2569−2578およびChung−Ho Park
et al.,J.Med.Chem.,1992,35,1156−1165
)。5−メチルアセトアミド側鎖をもつそのような抗菌性オキゾリジノン化合物
は、哺乳動物ペプチダーゼ代謝を受ける可能性がある。さらにたとえば下記によ
り、既知の抗菌薬に対する細菌耐性が発現する:(i)細菌に活性結合部位が発
生し、それまで有効であった薬効発生団(pharmacophore)の有効
性が低くなるか、冗長になる;および/または(ii)特定の薬効発生団を化学
的に不活性化する手段が発生する。したがって、好ましい薬理学的プロフィルを
もつ新規な抗菌薬、特に新規な薬効発生団を含む化合物を見出すことが現在求め
られている。
【0006】 本発明者らは、MRSAおよびMRCNSを含めたグラム陽性病原体に対し、
特にバンコマイシンに耐性を示す種々の菌株、ならびにアミノグリコシド類およ
び臨床的に用いられるβ−ラクタム類の両方に耐性であるエンテロコッカス・フ
ェシウム菌株に対し、有用な活性をもつ新規な一群の置換オキゾリジノンを含め
た一群の抗生物質系化合物を見出した。
【0007】 したがって本発明は、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容できる塩も
しくはインビボ加水分解性エステルを提供する:
【0008】
【化14】
【0009】 式中、 HETは、独立してN、OおよびSから選択される2〜4個の異種原子を含む
C−結合5員ヘテロアリール環であり、この環は置換可能な炭素原子において独
立して(1−4C)アルキル、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4
C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニルおよびハロゲンから選択さ
れる1または2個の置換基により置換されていてもよく、ならびに/あるいは置
換可能な窒素原子において(1−4C)アルキルにより置換されていてもよく(
ただしこれにより環が第四級化することはない); あるいは HETは、2または3個の窒素異種原子を含むC−結合6員ヘテロアリール環
であり、この環は置換可能ないずれの炭素原子においても、独立して(1−4C
)アルキル、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシ、
(1−4C)アルコキシカルボニルおよびハロゲンから選択される1、2または
3個の置換基により置換されていてもよく; Qは、Q1〜Q9から選択され:
【0010】
【化15】
【0011】 これらの式中、 R2およびR3は、独立して水素またはフルオロであり; A1は炭素または窒素であり;B1はOまたはS(またはQ9においてのみNH
)であり;XqはO、SまたはN−R1(ここでR1は水素、(1−4C)アルキ
ルまたはヒドロキシ−(1−4C)アルキルである)であり;Q7において、各
1は独立して炭素または窒素から選択され、6員環中には最高2個の窒素異種
原子が含まれ、Q7はいずれのA1原子を介してもTに結合し(A1が炭素である
場合)、5員環においては特定した炭素原子を介して、またはA1が炭素である
場合はA1を介して結合し;Q8は、5員環中の特定した炭素原子のいずれかを
介してTに結合し、ベンゾ環においては式中に示した連結結合のいずれかの側の
2つの特定した炭素原子のいずれかを介して結合し;Q9は、式中に示した連結
結合のいずれかの側の2つの特定した炭素原子のいずれかを介して結合し; Tは、下記の(TA)〜(TD)の群から選択され(これらにおいてAR1、
AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a
、CY1およびCY2は後記に定められる); (TA)Tは下記の群から選択される: (TAa)AR1、AR1−(1−4C)アルキル−、AR2(炭素結合)、
AR3; (TAb)AR1−CH(OH)、AR2−CH(OH)−、AR3−CH(
OH)−; (TAc)AR1−CO−、AR2−CO−、AR3−CO−、AR4−CO
−; (TAd)AR1−O−、AR2−O−、AR3−O−; (TAe)AR1−S(O)q−、AR2−S(O)q−、AR3−S(O)q
−(qは0、1または2); (TAf)1、2または3個の窒素原子を含む、置換されていてもよいN−結
合(完全不飽和)5員ヘテロアリール環系; (TAg)結合位置に隣接しない位置において置換されていてもよい炭素結合
トロポル−3−オンまたはトロポル−4−オン; あるいは (TB)Tは下記の群から選択される: (TBa)ハロまたは(1−4C)アルキル{それぞれ独立してヒドロキシ、
(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイル、シアノ、ハロ、トリフル
オロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、−NRvRw、(1−6C)
アルカノイルアミノ、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ、−(1−4
C)アルキル−−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)アルキルS
(O)q−(qは0、1または2)、CY1、CY2またはAR1から選択され
る1個以上の基により置換されていてもよい}; (TBb)−NRv1Rw1; (TBc)エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノエテニ
ル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエテニル
、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)ア
ルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル
)エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2)エテニル; (TBd)R10CO−、R10S(O)q−(qは0、1または2)またはR10
CS−;これらにおいてR10は下記の群から選択される: (TBda)CY1またはCY2; (TBdb)水素、(1−4C)アルコキシカルボニル、トリフルオロメチ
ル、−NRvRw、エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノ
エテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエ
テニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4
C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカル
ボニル)エテニル、2−(AR1)エテニルまたは2−(AR2)エテニル; あるいは (TBdc)(1−4C)アルキル{前記(TBa)に定めたように置換さ
れていてもよく、あるいは(1−4C)アルキルS(O)pNH−または(1−
4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アルキル)N−(pは1または2)
により置換されていてもよい}; これらにおいてRvは水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素ま
たは(1−4C)アルキルであり;Rv1は水素、(1−4C)アルキルまたは
(3−8C)シクロアルキルであり;Rw1は水素、(1−4C)アルキル、(
3−8C)シクロアルキル、(1−4C)アルキル−CO−または(1−4C)
アルキルS(O)q−(qは1または2)である; あるいは (TC)Tは下記の群から選択される: (TCa)N、OおよびS(酸化されていてもよい)から選択される1個の異
種原子を含み、環窒素原子またはsp3炭素原子を介して結合した、置換されて
いてもよい完全飽和4−員単環式環; (TCb)N、OおよびS(酸化されていてもよい)から選択される1個の異
種原子を含み、環窒素原子または環sp3もしくはsp2炭素原子を介して結合し
た、置換されていてもよい5−員単環式環;この単環式環は、結合sp2炭素原
子における以外は(適切な場合)完全飽和である; (TCc)独立してN、OおよびS(酸化されていてもよい)から選択される
1または2個の異種原子を含み、環窒素原子または環sp3もしくはsp2炭素原
子を介して結合した、置換されていてもよい6−または7−員単環式環;この単
環式環は、結合sp2炭素原子における以外は(適切な場合)完全飽和である;
あるいは (TD)Tは下記の群から選択される: (TDa)唯一の環異種原子として0、1または2個の環窒素原子を含む2環
式スピロ環系;この構造は3−、4−または5−員スピロ炭素結合環により置換
された(ただし結合位置に隣接した位置においてではない)5−または6−員環
系(環窒素原子または環sp3もしくはsp2炭素原子を介して結合している)か
らなる;この2環式環系は: (i)結合sp2炭素原子における以外は(適切な場合)完全飽和であり; (ii)環系中に1個の−N(Rc)−基(結合が窒素原子またはsp2
素原子を介している場合、結合位置から少なくとも炭素原子2個の距離がある)
または任意置換基(結合位置に隣接した位置ではない)中に1個の−N(Rc)
−基を含み;かつ (iii)置換可能な環炭素原子においてさらに置換されていてもよい; あるいは (TDb)0、1または2個の環窒素原子(および所望によりさらにOまたは
S環異種原子)を含む7−、8−または9−員2環式環系(環窒素原子または環
sp3もしくはsp2炭素原子を介して結合している);この構造は炭素原子1、
2または3個の架橋を含む;この2環式環系は: (i)結合sp2炭素原子における以外は(適切な場合)完全飽和であり; (ii)環中に1個のOもしくはS異種原子、または1個の−N(Rc)−
基(結合が窒素原子またはsp2炭素原子を介している場合、結合位置から少な
くとも炭素原子2個の距離がある)、あるいは任意置換基(結合位置に隣接した
位置ではない)中に1個の−N(Rc)−基を含み;かつ (iii)置換可能な環炭素原子においてさらに置換されていてもよい; これらにおいてRcは基(Rc1)〜(Rc5)から選択される: (Rc1)(1−6C)アルキル{1個以上の(1−4C)アルカノイル基に
より置換されていてもよく(gem−ジ置換を含む)、および/または下記の基
によりモノ置換されていてもよい:シアノ、(1−4C)アルコキシ、トリフル
オロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、フェニル(後記に定めるAR
と同様に置換されていてもよい)、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは0
、1または2);あるいは(1−6C)アルキル鎖の第1炭素原子以外のいずれ
においても、それぞれ独立してヒドロキシおよびフルオロから選択される1個以
上の基により置換されていてもよく(gem−ジ置換を含む)、ならびに/ある
いはオキソ、−NRvRw[Rvは水素または(1−4C)アルキルであり;R
wは水素または(1−4C)アルキルである]、(1−6C)アルカノイルアミ
ノ、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ、−(1−4C)アルキル−
−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)アルキルS(O)pNH−ま
たは(1−4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アルキル)N−(pは1
または2)によりモノ置換されていてもよい}; (Rc2)R13CO−、R13SO2−またはR13CS−;これらにおいてR13
は(Rc2a)〜(Rc2e)から選択される: (Rc2a)AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、A
R3b、AR4、AR4a、CY1、CY2; (Rc2b)水素、(1−4C)アルコキシカルボニル、トリフルオロメチ
ル、−NRvRw[Rvは水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素
または(1−4C)アルキルである]、エテニル、2−(1−4C)アルキルエ
テニル、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテ
ニル、2−ニトロエテニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニ
ル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4
C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2
)エテニル、2−(AR2a)エテニル; (Rc2c)(1−10C)アルキル{それぞれ独立してヒドロキシ、(1
−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(
1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(
1−4C)アルカノイル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)2、ならびにそ
のモノ−およびジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P
(OH)2、ならびにそのモノ−およびジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]お
よびアミノから選択される1個以上の基により置換されていてもよく(gem−
ジ置換を含む);ならびに/あるいは下記のものから選択される1個の基により
置換されていてもよい:ホスホナート[ホスホノ、−P(O)(OH)2、なら
びにそのモノ−およびジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィナート[
−P(OH)2、ならびにそのモノ−およびジ−(1−4C)アルコキシ誘導体
]、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、
(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)ア
ルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1
−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)ア
ルカノイルアミノ、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ、N−(1−4C
)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)アルキルアミ
ノカルボニル、ジ((1−4C)アルキル)アミノカルボニル、(1−4C)ア
ルキルS(O)pNH−、(1−4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アル
キル)N−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)pNH−、フルオロ(1−
4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)N−、(1−4C)アルキ
ルS(O)q−[(1−4C)アルキルS(O)q−の(1−4C)アルキル基は
、下記のものから選択される1個の置換基により置換されていてもよい:ヒドロ
キシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイル、ホスホリル[−O
−P(O)(OH)2、ならびにそのモノ−およびジ−(1−4C)アルコキシ
誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)2、ならびにそのモノ−およびジ−
(1−4C)アルコキシ誘導体]、アミノ、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル
、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)
アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(
1−4C)アルコキシカルボニル、カルボキシ、(1−4C)アルキルアミノ、
ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−
4C)アルコキシカルボニルアミノ、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6
C)アルカノイルアミノ、(1−4C)アルキルアミノカルボニル、ジ((1−
4C)アルキル)アミノカルボニル、(1−4C)アルキルS(O)pNH−、
(1−4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アルキル)N−、(1−4C
)アルキルS(O)q−、AR1−S(O)q−、AR2−S(O)q−、AR3
−S(O)q−、ならびにAR2およびAR3を含む基のAR2a、AR2b、
AR3aおよびAR3b形]、CY1、CY2、AR1、AR2、AR3、AR
1−O−、AR2−O−、AR3−O−、AR1−S(O)q−、AR2−S(
O)q−、AR3−S(O)q−、AR1−NH−、AR2−NH−、AR3−N
H−(pは1または2、qは0、1または2)、ならびにAR2およびAR3を
含む基のAR2a、AR2b、AR3aおよびAR3b形}; (Rc2d)R14C(O)O(1−6C)アルキル;ここでR14はAR1、
AR2、(1−4C)アルキルアミノ(この(1−4C)アルキル基は(1−4
C)アルコキシカルボニルまたはカルボキシにより置換されていてもよい)、ベ
ンジルオキシ−(1−4C)アルキルまたは(1−10C)アルキル{(Rc2
c)について定めたように置換されていてもよい}である; (Rc2e)R15O−;ここでR15はベンジル、(1−6C)アルキル{(
Rc2c)について定めたように置換されていてもよい}、CY1、CY2また
はAR2bである; (Rc3)水素、シアノ、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4
C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテ
ニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−ニトロエテニ
ル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−(AR1)エテ
ニル、2−(AR2)エテニル、または式(Rc3a)のもの:
【0012】
【化16】
【0013】 この式中、 X100は−OR17、−SR17、−NHR17および−N(R172であり;R17
水素であり(X100が−NHR17および−N(R172である場合)、またR17
(1−4C)アルキル、フェニルまたはAR2であり(X100が−OR17、−S
17および−NHR17である場合); R16はシアノ、ニトロ、(1−4C)アルキルスルホニル、(4−7C)シク
ロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、(1−4C)アルカノイルおよび
(1−4C)アルコキシカルボニルである; (Rc4)トリチル、AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3
a、AR3b; (Rc5)RdOC(Re)=CH(C=O)−、RfC(=O)C(=O)
−、RgN=C(Rh)C(=O)−またはRiNHC(Rj)=CHC(=O
)−;これらにおいてRdは(1−6C)アルキルであり;Reは水素または(
1−6C)アルキルであり;あるいはRdとReは一緒に(3−4C)アルキレ
ン鎖を形成し;Rfは水素、(1−6C)アルキル、ヒドロキシ(1−6C)ア
ルキル、(1−6C)アルコキシ(1−6C)アルキル、−NRvRw[Rvは
水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素または(1−4C)アルキ
ルである]、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシ(1−6C)ア
ルコキシ、ヒドロキシ(2−6C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ(
2−6C)アルコキシ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ(2−6C)アルコキ
シであり;Rgは(1−6C)アルキル、ヒドロキシまたは(1−6C)アルコ
キシであり;Rhは水素または(1−6C)アルキルであり;Riは水素、(1
−6C)アルキル、AR1、AR2、AR2a、AR2bであり;Rjは水素ま
たは(1−6C)アルキルであり; これらにおいて、 AR1は、置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよいナフチ
ルであり; AR2は、独立してO、NおよびSから選択される最高4個の異種原子を含み
(ただしO−O、O−SまたはS−S結合を含まない)、環炭素原子を介して、
またはそれにより環が第四級化しない場合は環窒素原子を介して結合した、置換
されていてもよい5−または6−員の完全不飽和(すなわち不飽和度が最大)単
環式ヘテロアリール環であり; AR2aは、環炭素原子を介して、またはそれにより環が第四級化しない場合
は環窒素原子を介して結合した、部分水素化形のAR2(すなわち完全ではない
が、ある程度の不飽和を維持した、AR2系)であり; AR2bは、環炭素原子を介して、または環窒素原子を介して結合した、完全
水素化形のAR2(すなわち不飽和をもたないAR2系)であり; AR3は、独立してO、NおよびSから選択される最高4個の異種原子を含み
(ただしO−O、O−SまたはS−S結合を含まない)、2環式系を構成するい
ずれかの環の環炭素原子を介して結合した、置換されていてもよい8−、9−ま
たは10−員の完全不飽和(すなわち不飽和度が最大)2環式ヘテロアリール環
であり; AR3aは、2環式系を構成するいずれかの環において環炭素原子を介して、
またはそれにより環が第四級化しない場合は環窒素原子を介して結合した、部分
水素化形のAR3(すなわち完全ではないが、ある程度の不飽和を維持した、A
R3系)であり; AR3bは、2環式系を構成するいずれかの環において環炭素原子を介して、
または環窒素原子を介して結合した、完全水素化形のAR3(すなわち不飽和を
もたないAR3系)であり; AR4は、独立してO、NおよびSから選択される最高4個の異種原子を含み
(ただしO−O、O−SまたはS−S結合を含まない)、3環式系を構成するい
ずれかの環の環炭素原子を介して結合した、置換されていてもよい13−または
14−員の完全不飽和(すなわち不飽和度が最大)3環式ヘテロアリール環であ
り; AR4aは、3環式系を構成するいずれかの環において環炭素原子を介して、
またはそれにより環が第四級化しない場合は環窒素原子を介して結合した、部分
水素化形のAR4(すなわち完全ではないが、ある程度の不飽和を維持した、A
R4系)であり; CY1は、置換されていてもよいシクロブチル、シクロペンチルまたはシクロ
ヘキシル環であり; CY2は、置換されていてもよいシクロペンテニルまたはシクロヘキセニル環
である。
【0014】 本明細書において、環はsp2炭素原子を介して結合していてもよく、この環
は結合sp2炭素原子における以外は(適切な場合)完全飽和であると述べた場
合、この環はC=C二重結合中の炭素原子の1つを介して結合していると理解す
べきである。
【0015】 他の態様において、(Rc1)は前記に定めたとおりであり、ただし(1−6
C)アルキル上の任意フェニル置換基は後記に定めるAR1と同様に置換されて
いてもよく;(Rc2c)は前記に定めたとおりであり、かつ(1−10C)ア
ルキルとしてのR13上の任意置換基としてカルボキシをさらに含む。
【0016】 (TAf)Tが1、2または3個の窒素原子を含む、置換されていてもよいN
−結合(完全不飽和)5−員ヘテロアリール環系である場合、それは好ましくは
後記の式(TAf1)〜(TAf6)の群、特に(TAf1)、(TAf2)、
(TAf4)および(TAf5)、殊に(TAf1)および/または(TAf2
)から選択される。これらの好ましい(TAf)基は、Q1またはQ2、殊にQ
1中に存在する場合に特に好ましい。
【0017】
【化17】
【0018】 これらの式中、 R6は、(適切な場合、独立して)水素、(1−4C)アルキル、(1−4C
)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイル、カルバモイルおよびシア
ノから選択され; R4およびR5は、独立して水素、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ
、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは0、1ま
たは2)、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(
2−4C)アルカノイルオキシ−(1−4C)アルキル、ベンゾキシ−(1−4
C)アルキル、(2−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw、−NRv
Rwおよび(1−4C)アルキルから選択され{ヒドロキシ、トリフルオロメチ
ル、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルS(O) q −(qは0、1または2)、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C
)アルカノイルアミノ、−CONRvRw、−NRvRwにより置換されていて
もよい;ここでRvRwは水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素
または(1−4C)アルキルである}; あるいは R4は、下記の(TAfa)〜(TAfc)のいずれかの群から選択され、 あるいは(適切な場合)、 R4およびR5のうちの一方は前記R4およびR5基のリストから選択され、他方
は下記の(TAfa)〜(TAfc)のいずれかの群から選択される; (TAfa)式(TAfa1)の群:
【0019】
【化18】
【0020】 この式中、 Z0は、水素または(1−4C)アルキルであり; X0およびY0は、独立して水素、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコ
キシカルボニル、ハロ、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルキルS(O)q−(
qは0、1または2)、RvRwNSO2−、トリフルオロメチル、ペンタフル
オロエチル、(1−4C)アルカノイルおよび−CONRvRw[Rvは水素ま
たは(1−4C)アルキルであり;Rwは水素または(1−4C)アルキルであ
る]から選択され; あるいは X0およびY0のうちの一方は前記X0およびY0基のリストから選択され、他方
はフェニル、フェニルカルボニル、−S(O)q−フェニル(qは0、1または
2)、−(フェニル)カルバモイル、フェニルアミノスルホニル、AR2、(
AR2)−CO−、(AR2)−S(O)q−(qは0、1または2)、−(
AR2)カルバモイルおよび(AR2)アミノスルホニルから選択され;(TA
fa)中のいずれのフェニル基も、独立して(1−4C)アルキル、シアノ、ト
リフルオロメチル、ニトロ、ハロおよび(1−4C)アルキルスルホニルから選
択される最高3個の置換基により置換されていてもよい; (TAfb)式−≡−Hまたは−≡−(1−4C)アルキルのアセチレン; (TAfc)−X1−Y1−AR2、−X1−Y1−AR2a、−X1−Y1−A
R2b、−X1−Y1−AR3、−X1−Y1−AR3aまたは−X1−Y1−AR3
b; これらにおいて X1は、直接結合または−CH(OH)−であり;かつ Y1は、−(CH2m−、−(CH2n−NH−(CH2m−、−CO−(C
2m−、−CONH−(CH2m−、−C(=S)NH−(CH2m−または
−C(=O)O−(CH2m−であり; あるいは X1は、−(CH2n−または−CH(Me)−(CH2m−であり;かつ Y1は、−(CH2m−NH−(CH2m−、−CO−(CH2m−、−CO
NH−(CH2m−、−C(=S)NH−(CH2m−、−C(=O)O−(C
2m−または−S(O)q−(CH2m−であり; あるいは X1は、−CH2O−、−CH2NH−または−CH2N((1−4C)アルキル
)−であり;かつ Y1は、−CO−(CH2m−、−CONH−(CH2m−または−C(=S
)NH−(CH2m−であり;さらに、X1が−CH2NH−または−CH2N(
(1−4C)アルキル)−である場合、Y1は−SO2−であり;X1が−CH2
−または−CH2N((1−4C)アルキル)−である場合、Y1は−(CH2m −であり; これらにおいてnは1、2または3であり;mは0、1、2または3であり;
qは0、1または2であり;Y1が−(CH2m−NH−(CH2m−である場
合、各mは独立して0、1、2または3から選択される。
【0021】 −X1−の基が2原子結合であり、たとえば−CH2NH−と記載される場合、
式(TAf1)〜(TAf6)の基に結合しているのは左側部分(この場合、−
CH2−)であり、(TAfc)の定義中の−Y1−に結合しているのは右側部分
(この場合、−NH−)であることを理解すべきである。同様に−Y1−が2原
子結合であり、たとえば−CONH−と記載される場合、−X1−の右側部分に
結合しているのは−Y1−の左側部分(この場合、−CO−)であり、(TAf
c)の定義中のAR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3aまたはAR3b
部分に結合しているのは−Y1−の右側部分(この場合、−NH−)であること
を理解すべきである。
【0022】 好ましくは、R6は水素または(1−4C)アルキルであり、R4およびR5
独立して水素、(1−4C)アルキルから選択され、あるいはR4およびR5のう
ちの一方は(TAfa)群から選択される。(TAf1)〜(TAf6)上の他
の好ましい置換基は、後記の実施例に示される。そのような好ましい置換基をも
つ(TAf2)が最も好ましい。
【0023】 (TAg)Tが結合位置に隣接しない位置において置換されていてもよい炭素
結合トロポル−3−オンまたはトロポル−4−オンである場合(TAg)、それ
は好ましくは式(TAg1)、(TAg2)または(TAg3)よりなる群から
選択される。これらの好ましい(TAg)基は、Q1またはQ2、殊にQ1中に
存在する場合に特に好ましい。
【0024】
【化19】
【0025】 これらの式中、R7は下記のものから選択される: (TAga)水素、(1−4C)アルキル{独立してフルオロ、ヒドロキシ
、(1−4C)アルコキシおよび−NRvRwから選択される1または2個の置
換基(gem−ジ置換を除く)により置換されていてもよい};あるいは (TAgb)R8−O−、R8−S−、R8−NH−またはR88−N−; これらにおいて、R8は(適切な場合、独立して)下記のものから選択される
:水素、(1−4C)アルキルまたは(3−8C)シクロアルキル{両方とも、
独立してヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボ
ニルおよび−NRvRwから選択される1または2個の置換基(gem−ジ置換
を除く)により置換されていてもよい}、(2−4C)アルケニル{1または2
個の−NRvRw置換基により置換されていてもよい}、(1−4C)カルカノ
イル{独立して−NRvRwおよびヒドロキシから選択される1または2個の置
換基により置換されていてもよい}、フェニル−(1−4C)アルキルまたはピ
リジル−(1−4C)アルキル{フェニルおよびピリジル(好ましくはピリジン
−4−イル)環は、1または2個の−NRvRw置換基により置換されていても
よい};あるいは (TAgc)モルホリノ、チオモルホリノ、ピロリジノ{独立して3−およ
び/または4−位において(1−4C)アルキルにより置換されていてもよい}
、4−位においてR9−、R9−O−、R9−S−、R9−NH−またはR99−N
−により置換されたピペリジノ;これらにおいてR9は(適切な場合、独立して
)下記のものから選択される:水素、(1−4C)アルキル{ヒドロキシ、(1
−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニルまたは−NRvRwか
ら選択される1または2個の置換基(gem−ジ置換を除く)により置換されて
いてもよい}、およびピペラジノ{4−位において(1−4C)アルキル、(3
−8C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルコキシ
カルボニルまたは(1−4C)アルキルスルホニルにより置換されていてもよく
、独立して3−および/または5−位において(1−4C)アルキルにより置換
されていてもよい}; これらにおいて、Rvは水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素
または(1−4C)アルキルである。
【0026】 式(TCa)〜(TCc)に定める任意置換基および基について好ましい基は
、式(TC1)〜(TC4)により定められる:
【0027】
【化20】
【0028】 [これらの式中、 (TC1)において:>A3−B3−は>C(Rq)−CH(Rr)−であり;
Gは−O−、−S−、−SO−、−SO2−または>N(Rc)である; (TC2)において:m1は0、1または2であり;>A3−B3−は>C=C
(Rr)−または>C(Rq)−CH(Rr)−であり;Gは−O−、−S−、
−SO−、−SO2−または>N(Rc)である; (TC3)において:m1は0、1または2であり;>A3−B3−は>C(R
q)−CH(Rr)−であり(RqおよびRrが両方とも水素である場合を除く
);Gは−O−、−S−、−SO−、−SO2−または>N(Rc)である; (TC4)において:n1は1または2であり;o1は1または2であり;か
つn1+o1=2または3であり;>A3−B3−は>C=C(Rr)−または>
C(Rq)−CH(Rr)−または>N−CH2−であり;Gは−O−、−S−
、−SO−、−SO2−または>N(Rc)であり;Rpは水素、(1−4C)
アルキル(そのような置換が>A3−B3−により定められる場合を除く)、ヒド
ロキシ、(1−4C)アルコキシまたは(1−4C)アルカノイルオキシである
; (TC1)、(TC2)および(TC4)において:m1、n1およびo1は
前記に定めたものであり;>A3−B3−は>N−CH2−であり;Gは>C(R1 1 )(R12)、>C=O、>C−OH、>C−(1−4C)アルコキシ、>C=
N−OH、>C=N−(1−4C)アルコキシ、>C=N−NH−(1−4C)
アルキル、>C=N−N((1−4C)アルキル)2(これらのGにおける最後
の2つの(1−4C)アルキル基は、ヒドロキシにより置換されていてもよい)
、または>C=N−N−CO−(1−4C)アルコキシであり;これらにおいて
>は2つの単結合を表す; Rqは、水素、ヒドロキシ、ハロ、(1−4C)アルキルまたは(1−4C)
アルカノイルオキシであり; Rrは(適切な場合は独立して)、水素または(1−4C)アルキルであり; R11は、水素、(1−4C)アルキル、フルオロ(1−4C)アルキル、(1
−4C)アルキル−チオ−(1−4C)アルキルまたはヒドロキシ−(1−4C
)アルキルであり;R12は−[C(Rr)(Rr)]m2−N(Rr)(Rc)で
あり、ここでm2は0、1または2であり; G、>A3−B3−およびRpにより定めた環置換以外に、各環系は>A3−に
おける結合に隣接しない炭素原子において、独立して(1−4C)アルキル、フ
ルオロ(1−4C)アルキル(トリフルオロメチルを含む)、(1−4C)アル
キル−チオ−(1−4C)アルキル、ヒドロキシ−(1−4C)アルキル、アミ
ノ、アミノ−(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイルアミノ、(1−
4C)アルカノイルアミノ−(1−4C)アルキル、カルボキシ、(1−4C)
アルコキシカルボニル、AR−オキシメチル、AR−チオメチル、オキソ(=O
)(Gが>N(Rc)であり、Rcが請求項1に定めた(Rc2)群である場合
を除く)から選択されるか、または独立してRcから、およびヒドロキシもしく
はハロから(最後の2つの任意置換基は、Gが−O−または−S−である場合の
み)選択される、最高2個の置換基によりさらに置換されていてもよく; AR(またはARp)は後記の式(IP)について定めたものであり、Rcは
前記に定めた(Rc1)〜(Rc5)から選択される。
【0029】 誤解を避けるために、()m1、()n1および()01はそれぞれ(−CH2−)m 1 、(−CH2−)n1および(−CH2−)01を示す(前記のように置換されてい
てもよい)。
【0030】 前記の式(TC1)〜(TC4)および他の任意置換基において、ARは好ま
しくはAR2であり、他の任意置換基は好ましくはRcについて挙げた基からは
選択されない。Gについて好ましい基は、>N(Rc)または>C(R11)(R 12 )である。
【0031】 (TCa)〜(TCc)および(TC1)〜(TC4)に定めた任意置換基に
ついて特に好ましい基は、下記の定義(TC5)〜(TC11)に含まれる:
【0032】
【化21】
【0033】 これらの式中、Rcは前記または後記に挙げるいずれかの意味をもつ。 特に好ましいのは(TC5)、(TC6)、(TC7)および(TC9)、最
も好ましくは(TC5)であり、これらにおいてRcは前記または後記に挙げる
いずれかの意味をもつ(特にR13CO−;好ましいR13基を後記に挙げる)。(
TC5)において、Rcは好ましくは(Rc2)、特にR13CO−から選択され
、好ましいR13基を後記に挙げる。(TC7)において、Rcは好ましくは(R
c3)または(Rc4)から選択される。
【0034】 前記の好ましい(TCa)〜(TCc)基は、Q1またはQ2、殊にQ1中に
存在する場合に特に好ましい(特にHETがイソオキサゾールである場合)。 (TDa)Tが(TDa)に定める2環式スピロ環系である場合、それは好ま
しくは(TDa1)〜(TDa9)から選択される。これらの好ましい(TDa
)基は、Q1またはQ2、殊にQ1中に存在する場合に特に好ましい。
【0035】
【化22】
【0036】 [これらの式中、 (i)A4結合基は、窒素原子またはsp3もしくはsp2炭素原子(適切な場
合、いずれかの方向に向いた二重結合を含む)である;ならびに (ii)*および**でマークした位置の環炭素原子の1つは、下記の群のうち
1つにより交換されている:−NRc−、>CH−NHRc、>CH−NRc−
(1−4C)アルキル、>CH−CH2−NHRc、>CH−CH2−NRc−(
1−4C)アルキル[中心の−CH2−鎖は(1−4C)アルキルによりモノ−
またはジ−置換されていてもよい];ただし、*でマークした位置はA4が窒素原
子またはsp2炭素原子である場合、A4結合を含む環中では−NH−により交換
されず、*でマークした位置は(TDa1)、(TDa4)および(TDa5)
中の3員環中では−NH−により交換されない;ならびに (iii)環系は、置換可能な環炭素原子において、独立して下記から選択さ
れる最高2個の置換基により(さらに)置換されていてもよい:(1−4C)ア
ルキル、フルオロ(1−4C)アルキル(トリフルオロメチルを含む)、(1−
4C)アルキル−チオ−(1−4C)アルキル、ヒドロキシ−(1−4C)アル
キル、アミノ、アミノ−(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイルアミ
ノ、(1−4C)アルカノイルアミノ−(1−4C)アルキル、カルボキシ、(
1−4C)アルコキシカルボニル、AR2−オキシメチル、AR2−チオメチル
、オキソ(=O)(環が>N−Rcを含み、Rcが(Rc2)である場合を除く
)、およびヒドロキシまたはハロ; これらにおいて、Rcは前記または後記に挙げるいずれかの意味をもつ。
【0037】 (TDb)Tが(TDb)に定める炭素原子1、2または3個の架橋を含む7
−、8−または9−員の2環式環系である場合、それは好ましくは式(TDb1
)〜(TDb14)に示す環骨格により定められる群から選択される: 7−員環骨格
【0038】
【化23】
【0039】 8−員環骨格
【0040】
【化24】
【0041】 9−員環骨格
【0042】
【化25】
【0043】 [これらの式中、 (i)環系は0、1または2個の環窒素原子(および所望によりさらにOまた
はS環異種原子)を含み、環窒素原子、OまたはS異種原子が存在する場合、こ
れらは(TDb1)中の3−員環の一部として以外の任意の位置にあり; (ii)環系は、いずれかの環中の任意の位置から[橋頭位置以外から、また
は(TDb2)、(TDb6)および(TDb11)における4−員環中のsp 2 炭素原子以外から]環窒素原子または環sp3もしくはsp2炭素原子を介して
(適切な場合は、いずれかの方向に向いた二重結合により)結合し; (iii)結合位置に隣接しない位置の環炭素原子のうちの1つは、下記の基
のうちの1つで交換されており(環がOまたはS異種原子を含む場合を除く):
−NRc−[橋頭位置においてではない]、>C(H)−NHRc−、>C(H
)−NRc−(1−4C)アルキル、>C(H)−CH2−NHRc−、>C(
H)−CH2−NRc−(1−4C)アルキル[橋頭位置において交換された場
合は括弧内に示す水素は存在せず、中心の−CH2−鎖は(1−4C)アルキル
によりモノ−またはジ−置換されていてもよい];ただし、環系が窒素原子また
はsp2炭素原子を介して結合している場合、−NRc−、OまたはSによる環
炭素原子の交換はいずれも結合位置から少なくとも炭素原子2個の距離があり;
かつ (iv)環系は、置換可能な環炭素原子において、(TDa)に記載した2環
式スピロ環系の場合と同様に(さらに)置換されていてもよい; これらにおいてRcは前記または後記に挙げるいずれかの意味をもつ]。
【0044】 この定義においては、不安定な抗Bredt化合物は考慮されない(すなわち
sp2炭素原子が橋頭位置を向いた構造体(TDb3)、(TDb4)、(TD
b7)、(TDb8)、(TDb9)、(TDb12)、(TDb13)および
(TDb14))。
【0045】 特に好ましい(TDb)基は、下記の式(TDb4)、(TDb8)および/
または(TDb9)の構造である;これらにおいてRcは前記または後記に挙げ
るいずれかの意味をもつ。これらの好ましい(TDb)基は、Q1またはQ2、
殊にQ1中に存在する場合に特に好ましい。
【0046】
【化26】
【0047】 他の態様においては、下記の式(IP)により定められる化合物、ならびにそ
の医薬的に許容できる塩類が提供される:
【0048】
【化27】
【0049】 式中、 T1は、置換可能ないずれかのC原子において、独立して(1−4C)アルキ
ル、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシおよびハロ
ゲンから選択される1または2個の置換基により置換されていてもよいC−結合
イソオキサゾール環であり; Qは、
【0050】
【化28】
【0051】 であり、ここで R2およびR3は、独立して水素またはフルオロであり; R6pは、水素、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ
または(2−4C)アルカノイルオキシであり; >A−B−は、式>C=C(Ra)−、>CHCHRa−、>C(OH)CHR a −または>N−CH2−であり(>は2個の単結合を表す)、ここでRaは水素
または(1−4C)アルキルであり; Dは、O、S、SO、SO2またはNR7pであり; R4pおよびR5pは、独立してオキソ(=O)[ただしR7pが後記の(PC)で
ある場合を除く]、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイルアミノ−
(1−4C)アルキル、ヒドロキシ−(1−4C)アルキル、カルボキシ、(1
−4C)アルコキシカルボニル、ARp−オキシメチル、ARp−チオメチル(
これらにおいてARpは後記に定めるものである)であり、または独立して後記
にR7pについて定めるものであり、ただしR4pおよびR5pはフェニル、ベンジル
、ARp(後記に定める)、テトラゾール環系、シクロペンチルまたはシクロヘ
キシルではなく;DがOまたはSである場合、R4pおよびR5pはさらに、独立し
てヒドロキシまたはブロモであり; R7pは、(PA)〜(PE)から選択され: (PA)水素、シアノ、2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニル
、2−シアノエテニル、2−シアノ−((1−4C)アルキル)エテニル、、2
−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニル; (PB)フェニル、ベンジル、ARp(後記に定めるもの)またはテトラゾー
ル環系[テトラゾール環の1−または2−位において、(1−4C)アルキル、
(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニルまたは(1−4C)アルカノ
イルによりモノ−置換されていてもよい]:テトラゾール環系はNR7p中の窒素
に環炭素原子により結合している; (PC)R10pCO−、R10pSO2−またはR10pCS−:ここでR10pは(P
Ca)〜(PCf)から選択される: (PCa)ARp(後記に定めるもの); (PCb)シクロペンチルまたはシクロヘキシルまたは1,3−ジオキソラ
ン−4−イルまたは1,4−ジオキサン−2−イルまたは1,3−ジオキサン−
4−イル[独立して(1−4C)アルキル(gem−ジ置換を含む)、ヒドロキ
シ(ただしヒドロキシ置換された1,3−ジオキソラン−4−イル、1,4−ジ
オキサン−2−イルまたは1,3−ジオキサン−4−イルを除く)、(1−4C
)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、アセトアミド、(1−4C)アルカ
ノイル、シアノおよびトリフルオロメチルから選択される置換基によりモノ−ま
たはジ置換されていてもよい]; (PCc)水素、(1−4C)アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル
、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、
2−(5−または6−員ヘテロアリール)エテニル、2−(5−または6−員(
部分)水素化ヘテロアリール)エテニル、2−フェニルエテニル[これらにおい
てヘテロアリールまたはフェニル置換基は置換可能な炭素原子において、独立し
て(1−4C)アルコキシ、ハロ、シアノおよび(フェニル置換基についてのみ
)(1−4C)アルキルスルホニルから選択される最高3個の置換基により置換
されていてもよい]; (PCd)(1−10C)アルキル[それぞれ独立してヒドロキシおよびア
ミノから選択される1個以上の基(gem−ジ置換を含む)により置換されてい
てもよく、あるいは下記によりモノ置換されていてもよい:シアノ、ハロ、(1
−10C)アルコキシ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシ−(1−
4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−
4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルコキシカルボ
ニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1
−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ、
(1−4C)アルキル−−(2−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)ア
ルキルS(O)pNH−、(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキ
ル)N−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)pNH−、フルオロ(1−4
C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)N−、ホスホノ、(1−4C
)アルコキシ(ヒドロキシ)ホスホリル、ジ−(1−4C)アルコキシホスホリ
ル、(1−4C)アルキルS(O)q−、フェニル、ナフチル、フェノキシ、ナ
フトキシ、フェニルアミノ、ナフチルアミノ、フェニルS(O)q−、ナフチル
S(O)q−[これらにおいてフェニルおよびナフチル基は、独立して(1−4
C)アルコキシ、ハロおよびシアノから選択される最高3個の置換基により置換
されていてもよい]またはCYp(後記に定めるもの);これらにおいて(適切
な場合)pは1または2、qは0、1または2である]; (PCe)R11pC(O)O(1−6C)アルキル;ここでR11pは、置換さ
れていてもよい5−もしくは6−員ヘテロアリール、置換されていてもよいフェ
ニル、(1−4C)アルキルアミノ、ベンジルオキシ−(1−4C)アルキル、
または置換されていてもよい(1−10C)アルキルである; (PCf)R12pO−;ここでR12pは、ベンジルまたは置換されていてもよ
い(1−6C)アルキルである; (PD)RdOC(Rc)=CH(C=O)−、RfC(=O)C(=O)−、
gN=C(Rh)C(=O)−、またはRiNHC(Rj)=CHC(=O)−;
これらにおいてRdは(1−6C)アルキルであり、Reは水素または(1−6C
)アルキルであり、あるいはRdとReは一緒に(3−4C)アルキレン鎖を形成
し、Rfは水素、(1−6C)アルキル、ヒドロキシ(1−6C)アルキル、(
1−6C)アルコキシ(1−6C)アルキル、アミノ、(1−4C)アルキルア
ミノ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C
)アルコキシ(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ(2−6C)アルコキシ、(
1−4C)アルキルアミノ(2−6C)アルコキシ、ジ−(1−4C)アルキル
アミノ(2−6C)アルコキシであり、Rgは(1−6C)アルキル、ヒドロキ
シまたは(1−6C)アルコキシであり、Rhは水素または(1−6C)アルキ
ルであり、Riは水素、(1−6C)アルキル、置換されていてもよいフェニル
、または置換されていてもよい5−もしくは6−員ヘテロアリール[およびその
(部分)水素化形]であり、Rjは水素または(1−6C)アルキルである; (PE)R14pCH(R13p)(CH2m−;ここでmは0または1であり、R 13p はフルオロ、シアノ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルスル
ホニル、(1−4C)アルコキシカルボニルまたはヒドロキシであり(ただし、
mが0である場合、R13pはフルオロまたはヒドロキシではない)、R14pは水素
または(1−4C)アルキルである; これらにおいてARpは、置換されていてもよいフェニル、置換されていても
よいフェニル(1−4C)アルキル、置換されていてもよいナフチル、置換され
ていてもよい5−または6−員ヘテロアリールであり;ARpは置換されていて
もよい5/6もしくは6/6 2環式ヘテロアリール環系であってもよく、これ
らの2環式ヘテロアリール環系は2環系を構成するいずれの環中の原子を介して
結合していてもよく、単環式および2環式ヘテロアリール環系は両方とも環炭素
原子を介して結合しており、(部分)水素化されていてもよい; これらにおいてCYpは下記のものから選択される: (i)4−、5−または6−員シクロアルキル環; (ii)5−または6−員シクロアルケニル環; (iii)5−または6−員ヘテロアリール、5−または6−員ヘテロアリー
ルオキシ、5−または6−員ヘテロアリール−S(O)q−、5−または6−員
ヘテロアリールアミノ[およびその(部分)水素化形];および (iv)5/6または6/6 2環式ヘテロアリール、5/6または6/6
2環式ヘテロアリールオキシ、5/6または6/6 2環式ヘテロアリール−S
(O)q−、5/6または6/6 2環式ヘテロアリールアミノ[およびその(
部分)水素化形]; これらにおいてqは0、1または2であり、前記のCYp中の環系はいずれも
、独立してハロ、(1−4C)アルキル[CYpがシクロアルキルまたはシクロ
アルケニル環である場合、gem−ジ置換を含む]、アシル、オキソおよびニト
ロ−(1−4C)アルキルから選択される最高3個の置換基により置換されてい
てもよい。
【0052】 本明細書のこの態様(IP)において、用語’アルキル’には直鎖および分枝
鎖構造体が含まれる。たとえば(1−6C)アルキルにはプロピル、イソプロピ
ルおよびt−ブチルが含まれる。しかし個々のアルキル基、たとえば”プロピル
”についての記載は直鎖形のみに特定され、個々の分枝鎖アルキル基、たとえば
”イソプロピル”についての記載は分枝鎖形のみに特定される。同様な取決めを
他の基にも適用する。たとえばハロ(1−4C)アルキルには1−ブロモエチル
および2−ブロモエチルが含まれる。
【0053】 本明細書のこの態様(IP)において、’5−または6−員ヘテロアリール’
および’ヘテロアリール(単環式)環’は、(別途記載しない限り)1、2また
は3個の環原子が窒素、酸素および硫黄から選択される、5−もしくは6−員ア
リール環を意味する。別途記載しない限り、それらの環は完全芳香族である。5
−または6−員ヘテロアリール環系の具体例は、フラン、ピロール、ピラゾール
、イミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキ
サゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾールおよびチオフェンである
【0054】 本明細書のこの態様(IP)において、’5/6または6/6 2環式ヘテロ
アリール環系’および’ヘテロアリール(2環式)環’は、5−員環または他の
6−員環に縮合した6−員環を含む芳香族2環式環系であって、窒素、酸素およ
び硫黄から選択される1〜4個の異種原子を含む2環式環系を意味する。別途記
載しない限り、それらの環は完全芳香族である。5/6または6/6 2環式環
系の具体例は、インドール、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、ベンゾチオフ
ェン、ベンゾイソチアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、
ピリドイミダゾール、ピリミドイミダゾール、キノリン、キノキサリン、キナゾ
リン、フタラジン、シンノリンおよびナフチリジンである。
【0055】 本明細書のこの態様(IP)において、’4−、5−または6−員シクロアル
キル環’は、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル環を意味し;
、’5−または6−員シクロアルケニル環’は、シクロペンテニルまたはシクロ
ヘキセニル環を意味する。
【0056】 R11p、R12p、RiおよびARpにおいて、アルキル、フェニル(およびフ
ェニル含有部分)およびナフチル基、ならびにヘテロアリール(単環式または2
環式)環中の環炭素原子に対する具体的な任意置換基には、下記のものが含まれ
る:ハロ、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ、ニトロ、カルバモイル、(1−
4C)アルキルカルバモイル、ジ−((1−4C)アルキル)カルバモイル、シ
アノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、(1−4C)アル
キルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−4C)アルキルS(O
q−(qは0、1または2)、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニ
ル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルカノ
イル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルS(O)2アミノ、(1
−4C)アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、ベンゾイル、フェニル(ハロ
、(1−4C)アルコキシまたはシアノから選択される最高3個の置換基により
置換されていてもよい)、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリ
アゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾー
ル、イソチアゾール、チアゾール、チオフェン、ヒドロキシイミノ(1−4C)
アルキル、(1−4C)アルコキシイミノ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ−
(1−4C)アルキル、ハロ−(1−4C)アルキル、ニトロ−(1−4C)ア
ルキル、アミノ−(1−4C)アルキル、シアノ−(1−4C)アルキル、(1
−4C)アルカンスルホンアミド、アミノスルホニル、(1−4C)アルキルア
ミノスルホニルおよびジ((1−4C)アルキル)アミノスルホニル。R11p
iおよびARp中のフェニルおよびナフチル基ならびにヘテロアリール(単環
式または2環式)環は環炭素原子において、独立して上記の具体的な任意置換基
のリストから選択される置換基によりモノ−またはジ置換されていてもよい。
【0057】 誤解を避けるために、ホスホノは−P(O)(OH)2であり;(1−4C)
アルコキシ(ヒドロキシ)ホスホリルは−O−P(O)(OH)2のモノ−(1
−4C)アルコキシ誘導体であり;ジ−(1−4C)アルコキシホスホリルは−
O−P(O)(OH)2のジ−(1−4C)アルコキシ誘導体である。
【0058】 この式(IP)の態様において、’5−または6−員ヘテロアリール’および
’ヘテロアリール(単環式)環’は、(別途記載しない限り)1、2または3個
の環原子が窒素、酸素および硫黄から選択される、5−もしくは6−員アリール
環を意味する。別途記載しない限り、それらの環は完全芳香族である。5−また
は6−員ヘテロアリール環系の具体例は、フラン、ピロール、ピラゾール、イミ
ダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾー
ル、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾールおよびチオフェンである。
【0059】 独立してN、OおよびSから選択される2または3個の異種環原子を含む(た
だしO−O、O−SまたはS−S結合はない;他の態様においてはN−S結合も
ない)5−員ヘテロアリール環の具体例は、ピラゾール、イミダゾール、1,2
,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、オキサゾール、イソオキサゾ
ール、チアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾ
ール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール;ならび
に他の態様においてはイソチアゾール、1,2,5−チアジアゾール、1,2,
4−チアジアゾールまたは1,2,3−チアジアゾールである。
【0060】 この式(IP)の態様において、’5/6または6/6 2環式ヘテロアリー
ル環系’および’ヘテロアリール(2環式)環’は、5−員環または他の6−員
環に縮合した6−員環を含む、芳香族2環式環系であって、窒素、酸素および硫
黄から選択される1〜4個の異種原子を含む2環式環系を意味する。別途記載し
ない限り、それらの環は完全芳香族である。5/6または6/6 2環式環系の
具体例は、インドール、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、ベンゾチオフェン
、ベンゾイソチアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ピリ
ドイミダゾール、ピリミドイミダゾール、キノリン、キノキサリン、キナゾリン
、フタラジン、シンノリンおよびナフチリジンである。
【0061】 R14p、R15p、RiおよびARpにおいて、アルキル、フェニル(およびフ
ェニル含有部分)およびナフチル基、ならびにヘテロアリール(単環式または2
環式)環中の環炭素原子に対する具体的な任意置換基には、下記のものが含まれ
る:ハロ、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ、ニトロ、カルバモイル、(1−
4C)アルキルカルバモイル、ジ−((1−4C)アルキル)カルバモイル、シ
アノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、(1−4C)アル
キルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−4C)アルキルS(O
q−(qは0、1または2)、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニ
ル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルカノ
イル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルS(O)2アミノ、(1
−4C)アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、ベンゾイル、フェニル(ハロ
、(1−4C)アルコキシまたはシアノから選択される最高3個の置換基により
置換されていてもよい)、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリ
アゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾー
ル、イソチアゾール、チアゾール、チオフェン、ヒドロキシイミノ(1−4C)
アルキル、(1−4C)アルコキシイミノ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ−
(1−4C)アルキル、ハロ−(1−4C)アルキル、ニトロ−(1−4C)ア
ルキル、アミノ−(1−4C)アルキル、シアノ−(1−4C)アルキル、(1
−4C)アルカンスルホンアミド、アミノスルホニル、(1−4C)アルキルア
ミノスルホニルおよびジ−((1−4C)アルキル)アミノスルホニル。R14p
、RiおよびARp中のフェニルおよびナフチル基ならびにヘテロアリール(単
環式または2環式)環は環炭素原子において、独立して上記の具体的な任意置換
基のリストから選択される置換基によりモノ−またはジ置換されていてもよい。
【0062】 本明細書において、用語’アルキル’には直鎖および分枝鎖構造体が含まれる
。たとえば(1−6C)アルキルにはプロピル、イソプロピルおよびt−ブチル
が含まれる。しかし個々のアルキル基、たとえば”プロピル”についての記載は
直鎖形のみに特定され、個々の分枝鎖アルキル基、たとえば”イソプロピル”に
ついての記載は分枝鎖形のみに特定される。同様な取決めを他の基にも適用する
。たとえばハロ(1−4C)アルキルには1−ブロモエチルおよび2−ブロモエ
チルが含まれる。
【0063】 本明細書中に述べる特定の置換基および基について、以下に具体的かつ適切な
基を示す。これらの基は、適切な場合、前記または後記に開示するいずれの定義
および態様についても使用できる。
【0064】 (1−4C)アルキルおよび(1−5C)アルキルの例には、メチル、エチル
、プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルが含まれる;(1−6C)アルキル
の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、ペンチルお
よびヘキシルが含まれる;(1−10C)アルキルの例には、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルおよびノニ
ルが含まれる;(1−4C)アルカノイルアミノ−(1−4C)アルキルの例に
は、ホルムアミドメチル、アセトアミドメチルおよびアセトアミドエチルが含ま
れる;ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−6C)アルキル
の例には、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチルお
よび3−ヒドロキシプロピルが含まれる;(1−4C)アルコキシカルボニルの
例には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびプロポキシカルボニル
が含まれる;2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニルの例には、2
−(メトキシカルボニル)エテニルおよび2−(エトキシカルボニル)エテニル
が含まれる;2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニルの例には、2
−シアノ−2−メチルエテニルおよび2−シアノ−2−エチルエテニルが含まれ
る;2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニルの例には、2−ニトロ
−2−メチルエテニルおよび2−ニトロ−2−エチルエテニルが含まれる;2−
((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニルの例には、2−(メチルア
ミノカルボニル)エテニルおよび2−(エチルアミノカルボニル)エテニルが含
まれる;(2−4C)アルケニルの例には、アリルおよびビニルが含まれる;(
2−4C)アルキニルの例には、エチニルおよび2−プロピニルが含まれる;(
1−4C)アルカノイルの例には、ホルミル、アセチルおよびプロピオニルが含
まれる;(1−4C)アルコキシの例には、メトキシ、エトキシおよびプロポキ
シが含まれる;(1−6C)アルコキシおよび(1−10C)アルコキシの例に
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシおよびペントキシが含まれる;(1−4C
)アルキルチオの例には、メチルチオおよびエチルチオが含まれる;(1−4C
)アルキルアミノの例には、メチルアミノ、エチルアミノおよびプロピルアミノ
が含まれる;ジ−((1−4C)アルキル)アミノの例には、ジメチルアミノ、
N−エチル−N−メチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−プロピルア
ミノおよびジプロピルアミノが含まれる;ハロ基の例には、フルオロ、クロロお
よびブロモが含まれる;(1−4C)アルキルスルホニルの例には、メチルスル
ホニルおよびエチルスルホニルが含まれる;(1−4C)アルコキシ−(1−4
C)アルコキシおよび(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシの例に
は、メトキシメトキシ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシおよび3
−メトキシプロポキシが含まれる;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アル
コキシ−(1−4C)アルコキシの例には、2−(メトキシメトキシ)エトキシ
、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、3−(2−メトキシエトキシ)プロ
ポキシおよび2−(2−エトキシエトキシ)エトキシが含まれる;(1−4C)
アルキルS(O)2アミノの例には、メチルスルホニルアミノおよびエチルスル
ホニルアミノが含まれる;(1−4C)アルカノイルアミノおよび(1−6C)
アルカノイルアミノの例には、ホルムアミド、アセトアミドおよびプロピオニル
アミノが含まれる;(1−4C)アルコキシカルボニルアミノの例には、メトキ
シカルボニルアミノおよびエトキシカルボニルアミノが含まれる;N−(1−4
C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノの例には、N−メチルアセ
トアミド、N−エチルアセトアミドおよびN−メチルプロピオンアミドが含まれ
る;(1−4C)アルキルS(O)pNH−(pは1または2)の例には、メチ
ルスルフィニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、エチルスルフィニルアミノお
よびエチルスルホニルアミノが含まれる;(1−4C)アルキルS(O)p((
1−4C)アルキル)N−(pは1または2)の例には、メチルスルフィニルメ
チルアミノ、メチルスルホニルメチルアミノ、2−(エチルスルフィニル)エチ
ルアミノおよび2−(エチルスルホニル)エチルアミノが含まれる;フルオロ(
1−4C)アルキルS(O)pNH−(pは1または2)の例には、トリフルオ
ロメチルスルフィニルアミノおよびトリフルオロメチルスルホニルアミノが含ま
れる;フルオロ(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)NH
−(pは1または2)の例には、トリフルオロメチルスルフィニルメチルアミノ
およびトリフルオロメチルスルホニルメチルアミノが含まれる;(1−4C)ア
ルコキシ(ヒドロキシ)ホスホリルの例には、メトキシ(ヒドロキシ)ホスホリ
ルおよびエトキシ(ヒドロキシ)ホスホリルが含まれる;ジ−(1−4C)アル
コキシホスホリルの例には、ジ−メトキシホスホリル、ジ−エトキシホスホリル
およびエトキシ(メトキシ)ホスホリルが含まれる;(1−4C)アルキルS(
O)q−(qは0、1または2)の例には、メチルチオ、エチルチオ、メチルス
ルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニルおよびエチルスルホニルが
含まれる;フェニルS(O)q−およびナフチルS(O)q−(qは0、1または
2)の例には、それぞれフェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホ
ニル、ならびにナフチルチオ、ナフチルスルフィニルおよびナフチルスルホニル
が含まれる;ベンジルオキシ−(1−4C)アルキルの例には、ベンジルオキシ
メチルおよびベンジルオキシエチルが含まれる;(3−4C)アルキレン鎖の例
は、トリメチレンまたはテトラメチレンである;(1−6C)アルコキシ−(1
−6C)アルキルの例には、メトキシメチル、エトキシメチルおよび2−メトキ
シエチルが含まれる;ヒドロキシ−(2−6C)アルコキシの例には、2−ヒド
ロキシエトキシおよび3−ヒドロキシプロポキシが含まれる;(1−4C)アル
キルアミノ−(2−6C)アルコキシの例には、2−メチルアミノエトキシおよ
び2−エチルアミノエトキシが含まれる;ジ−(1−4C)アルキルアミノ−(
2−6C)アルコキシの例には、2−ジメチルアミノエトキシおよび2−ジエチ
ルアミノエトキシが含まれる;フェニル(1−4C)アルキルの例には、ベンジ
ルおよびフェネチルが含まれる;(1−4C)アルキルカルバモイルの例には、
メチルカルバモイルおよびエチルカルバモイルが含まれる;ジ((1−4C)ア
ルキル)カルバモイルの例には、ジ(メチル)カルバモイルおよびジ(エチル)
カルバモイルが含まれる;ヒドロキシイミノ(1−4C)アルキルの例には、ヒ
ドロキシイミノメチル、2−(ヒドロキシイミノ)エチルおよび1−(ヒドロキ
シイミノ)エチルが含まれる;(1−4C)アルコキシイミノ(1−4C)アル
キルの例には、メトキシイミノメチル、エトキシイミノメチル、1−(メトキシ
イミノ)エチルおよび2−(メトキシイミノ)エチルが含まれる;ハロ(1−4
C)アルキルの例には、ハロメチル、1−ハロエチル、2−ハロエチルおよび3
−ハロプロピルが含まれる;ニトロ(1−4C)アルキルの例には、ニトロメチ
ル、1−ニトロエチル、2−ニトロエチルおよび3−ニトロプロピルが含まれる
;アミノ(1−4C)アルキルの例には、アミノメチル、1−アミノエチル、2
−アミノエチルおよび3−アミノプロピルが含まれる;シアノ(1−4C)アル
キルの例には、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチルおよび3−
シアノプロピルが含まれる;(1−4C)アルカンスルホンアミドの例には、メ
タンスルホンアミドおよびエタンスルホンアミドが含まれる;(1−4C)アル
キルアミノスルホニルの例には、メチルアミノスルホニルおよびエチルアミノス
ルホニルが含まれる;ジ−(1−4C)アルキルアミノスルホニルの例には、ジ
メチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニルおよびN−メチル−N−エ
チルアミノスルホニルが含まれる;(1−4C)アルカンスルホニルオキシの例
には、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシおよびプロピルスルホ
ニルオキシが含まれる;(1−4C)アルカノイルオキシの例には、アセトキシ
が含まれる;(1−4C)アルキルアミノカルボニルの例には、メチルアミノカ
ルボニルおよびエチルアミノカルボニルが含まれる;ジ−((1−4C)アルキ
ル)アミノカルボニルの例には、ジメチルアミノカルボニルおよびジエチルアミ
ノカルボニルが含まれる;(3−8C)シクロアルキルの例には、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが含まれる;(4−7
C)シクロアルキルの例には、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキ
シルが含まれる;ジ−(N−(1−4C)アルキル)アミノメチルイミノの例に
は、ジメチルアミノメチルイミノおよびジエチルアミノメチルイミノが含まれる
【0065】 AR2の具体的な基には、たとえば下記のものが含まれる:1個の異種原子を
含有するAR2について:フラン、ピロール、チオフェン;1〜4個のN原子を
含有するAR2について:ピラゾール、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、
ピラジン、ピリダジン、1,2,3−および1,2,4−トリアゾール、ならび
にテトラゾール;1個のN原子および1個のO原子を含有するAR2について:
オキサゾール、イソオキサゾールおよびオキサジン;1個のN原子および1個の
S原子を含有するAR2について:チアゾールおよびイソチアゾール;2個のN
原子および1個のS原子を含有するAR2について:1,2,4−および1,3
,4−チアジアゾール。
【0066】 AR2aの具体的な基には、たとえばジヒドロピロール(特に2,5−ジヒド
ロピロル−4−イル)およびテトラヒドロピリジン(特に1,2,5,6−テト
ラヒドロピリド−4−イル)が含まれる。
【0067】 AR2bの具体的な基には、たとえばテトラヒドロフラン、ピロリジン、モル
ホリン(好ましくはモルホリノ)、チオモルホリン(好ましくはチオモルホリノ
)、ピペラジン(好ましくはピペラジノ)、イミダゾリンおよびピペリジン、1
,3−ジオキソラン−4−イル、1,3−ジオキサン−4−イル、1,3−ジオ
キサン−5−イルおよび1,4−ジオキサン−2−イルが含まれる。
【0068】 AR3の具体的な基には、たとえば1個の窒素原子ならびに所望によりさらに
酸素、硫黄および窒素から選択される1〜3個の異種原子を含有する5−または
6−員ヘテロアリールを含む、2環式ベンゾ縮合系が含まれる。そのような環系
の具体例には、たとえばインドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾ
イミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾオキサゾール
、ベンゾイソオキサゾール、キノリン、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン
およびシンノリンが含まれる。
【0069】 AR3の他の具体例には、両方の環に異種原子を含有する5/5、5/6また
は6/6 2環式環系が含まれる。そのような環系の具体例には、たとえばプリ
ンおよびナフチリジンが含まれる。
【0070】 AR3の他の具体例には、少なくとも1個の橋頭窒素ならびに所望によりさら
に酸素、硫黄および窒素から選択される1〜3個の異種原子を含有する2環式ヘ
テロアリール環系が含まれる。そのような環系の具体例には、たとえば3H−ピ
ロロ[1,2−a]ピロール、ピロロ[2,1−b]チアゾール、1H−イミダ
ゾ[1,2−a]ピロール、1H−イミダゾ[1,2−a]イミダゾール、1H
,3H−ピロロ[1,2−c]オキサゾール、1H−イミダゾ[1,5−a]ピ
ロール、ピロロ[1,2−b]イソオキサゾール、イミダゾ[5,1−b]チア
ゾール、イミダゾ[2,1−b]チアゾール、インドリジン、イミダゾ[1,2
−a]ピリジン、イミダゾ[1,5−a]ピリジン、ピラゾロ[1,5−a]ピ
リジン、ピロロ[1,2−b]ピリダジン、ピロロ[1,2−c]ピリミジン、
ピロロ[1,2−a]ピラジン、ピロロ[1,2−a]ピリミジン、ピリド[2
,1−c]−s−トリアゾール、s−トリアゾール[1,5−a]ピリジン、イ
ミダゾ[1,2−c]ピリミジン、イミダゾ[1,2−a]ピラジン、イミダゾ
[1,2−a]ピリミジン、イミダゾ[1,5−a]ピラジン、イミダゾ[1,
5−a]ピリミジン、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン、s−トリアゾロ[4
,3−a]ピリミジン、イミダゾ[5,1−b]オキサゾールおよびイミダゾ[
2,1−b]オキサゾール。そのような環系の具体例には、たとえば[1H]−
ピロロ[2,1−c]オキサジン、[3H]−オキサゾロ[3,4−a]ピリジ
ン、[6H]−ピロロ[2,1−c]オキサジンおよびピリド[2,1−c][
1,4]オキサジンが含まれる。5/5−2環式環系の他の具体例には、たとえ
ばイミダゾオキサゾールまたはイミダゾチアゾール、特にイミダゾ[5,1−b
]チアゾール、イミダゾ[2,1−b]チアゾール、イミダゾ[5,1−b]オ
キサゾールまたはイミダゾ[2,1−b]オキサゾールが含まれる。
【0071】 AR3aおよびAR3bの具体例には、たとえば下記のものが含まれる:イン
ドリン、1,3,4,6,9,9a−ヘキサヒドロピリド[2,1c][1,4
]オキサジン−8−イル、1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロイミダゾ[
1,5a]ピリジン−7−イル、1,5,8,8a−テトラヒドロオキサゾロ[
3,4a]ピリジン−7−イル、1,5,6,7,8,8a−ヘキサヒドロオキ
サゾロ[3,4a]ピリジン−7−イル、(7aS)[3H,5H]−1,7a
−ジヒドロピロロ[1,2c]オキサゾール−6−イル、(7aS)[5H]−
1,2,3,7a−テトラヒドロピロロ[1,2c]イミダゾール−6−イル、
(7aR)[3H,5H]−1,7a−ジヒドロピロロ[1,2c]オキサゾー
ル−6−イル、[3H,5H]−ピロロ[1,2−c]オキサゾール−6−イル
、[5H]−2,3−ジヒドロピロロ[1,2−c]イミダゾール−6−イル、
[3H,5H]−ピロロ[1,2−c]チアゾール−6−イル、[3H,5H]
−1,7a−ジヒドロピロロ[1,2c]チアゾール−6−イル、[5H]−ピ
ロロ[1,2−c]イミダゾール−6−イル、[1H]−3,4,8,8a−テ
トラヒドロピロロ[2,1−c]オキサジン−7−イル、[3H]−1,5,8
,8a−テトラヒドロオキサゾロ[3,4−a]ピリド−7−イル、[3H]−
5,8−ジヒドロオキサゾロ[3,4−a]ピリド−7−イルおよび5,8−ジ
ヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリド−7−イル。
【0072】 AR4の具体例には、たとえば下記のものが含まれる:ピロロ[a]キノリン
、2,3−ピロロイソキノリン、ピロロ[a]イソキノリン、1H−ピロロ[1
,2−a]ベンゾイミダゾール、9H−イミダゾ[1,2−a]インドール、5
H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール、1H−イミダゾ[3,4−a]イ
ンドール、イミダゾ[1,2−a]キノリン、イミダゾ[2,1−a]イソキノ
リン、イミダゾ[1,5−a]キノリンおよびイミダゾ[5,1−a]イソキノ
リン。
【0073】 本明細書中で用いる命名法は、たとえば”Heterocyclic Com
pounds(Systems with bridgehead nitro
gen)”,W.L.Mosby(Interscience Publish
ers社、ニューヨーク)1961,Parts 1 and 2にみられるも
のである。
【0074】 任意置換基を挙げた場合それらの置換基は、別途記載しない限りgem−ジ置
換でないことが好ましい。別に記載しない場合、個々の基に適した置換基は本明
細書中の類似の基について述べたものである。
【0075】 AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4
、AR4a、CY1およびCY2における(置換可能な炭素原子上の)適切な置
換基は、独立して下記のものから選択される最高3個の置換基である:(1−4
C)アルキル{ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O
q−(qは0、1または2)(この最後の置換基は、好ましくはAR1上にの
み)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、シアノ、
ニトロ、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRwまたは−NRvR
wから選択される置換基(好ましくは1個)により置換されていてもよい}、ト
リフルオロメチル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、チオール、(1−4C
)アルコキシ、(1−4C)アルカノイルオキシ、ジメチルアミノメチレンアミ
ノカルボニル、ジ(N−(1−4C)アルキル)アミノメチルイミノ、カルボキ
シ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイル、(1−4
C)アルキルSO2アミノ、(2−4C)アルケニル{カルボキシまたは(1−
4C)アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい}、(2−4C)アル
キニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、オキソ(=O)、チオキソ(=S)
、(1−4C)アルカノイルアミノ{(1−4C)アルカノイル基はヒドロキシ
により置換されていてもよい}、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは0、
1または2){(1−4C)アルキル基は、独立してシアノ、ヒドロキシおよび
(1−4C)アルコキシから選択される1個以上の基により置換されていてもよ
い}、−CONRvRw、または−NRvRw[これらにおいてRvは水素また
は(1−4C)アルキルであり;Rwは水素または(1−4C)アルキルである
]。
【0076】 AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4
、AR4a、CY1およびCY2における(置換可能な炭素原子上の)ならびに
アルキル基上における(別途記載しない限り)さらに適切な置換基は、独立して
下記のものから選択される最高3個の置換基である:トリフルオロメトキシ、ベ
ンゾイルアミノ、ベンゾイル、フェニル{独立してハロ、(1−4C)アルコキ
シまたはシアノから選択される最高3個の置換基により置換されていてもよい}
、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、
ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チ
アゾール、チオフェン、ヒドロキシイミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)
アルコキシイミノ(1−4C)アルキル、ハロ−(1−4C)アルキル、(1−
4C)アルカンスルホンアミド、−SO2NRvRw[Rvは水素または(1−
4C)アルキルであり;Rwは水素または(1−4C)アルキルである]。
【0077】 1,3−ジオキソラン−4−イル、1,3−ジオキサン−4−イル、1,3−
ジオキサン−5−イルまたは1,4−ジオキサン−2−イルとしてのAr2b上
の好ましい任意置換基は、独立して(1−4C)アルキル(gem−ジ置換を含
む)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、アセトアミド、(
1−4C)アルカノイル、シアノ、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択
される置換基によるモノ−またはジ置換である。
【0078】 CY1およびCY2上の好ましい任意置換基は、独立して(1−4C)アルキ
ル(gem−ジ置換を含む)、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4
C)アルキルチオ、アセトアミド、(1−4C)アルカノイル、シアノおよびト
リフルオロメチルから選択される置換基によるモノ−またはジ置換である。
【0079】 AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4
およびAR4aにおける(置換可能な炭素原子上、その置換により第四級化が生
じない場合)適切な置換基は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイ
ル{これらの(1−4C)アルキルおよび(1−4C)アルカノイル基は、独立
してシアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキル
S(O)q−(qは0、1または2)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)
アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRwま
たは−NRvRw[これらにおいてRvは水素または(1−4C)アルキルであ
り;Rwは水素または(1−4C)アルキルである]から選択される(好ましく
は1個の)置換基により置換されていてもよい}、(2−4C)アルケニル、(
2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシカルボニルまたはオキソ(N−
オキシドを形成)である。
【0080】 医薬的に許容できる適切な塩類には、酸付加塩類、たとえばメタンスルホン酸
塩、フマル酸塩、塩酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、酒石酸および(より好ま
しくない)臭化水素酸塩が含まれる。同様に適切なものは、リン酸および硫酸に
より形成される塩類である。他の態様において適切な塩類は、塩基塩、たとえば
アルカリ金属(たとえばナトリウム)塩、アルカリ土類金属(たとえばカルシウ
ムマレイン酸マグネシウム)塩、有機アミン塩、たとえばトリエチルアミン、モ
ルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、プロカイン、ジベン
ジルアミン、N,N−ジベンジルエチルアミン、トリス−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミン、N−メチル−d−グルカミン、およびアミノ酸、たとえばリシンで
ある。荷電官能基の数およびカチオンまたはアニオンの原子価に応じて、1以上
のカチオンまたはアニオンがありうる。医薬的に許容できる好ましい塩はナトリ
ウム塩である。
【0081】 しかし、製造中の塩の単離を容易にするためには、医薬的に許容できるかどう
かにかかわらず、選択した溶媒中での溶解度が低い塩類の方が好ましい場合があ
る。
【0082】 式(I)の化合物は、ヒトまたは動物の体内で分解して式(I)の化合物を与
えるプロドラッグの形で投与することができる。プロドラッグは親化合物の物理
的および/または薬物動態プロフィルを変更または改善するために使用でき、親
化合物が誘導体化してプロドラッグを形成しうる適切な基または置換基を含む場
合に形成できる。プロドラッグの例には、式(I)の化合物またはその医薬的に
許容できる塩のインビボ加水分解性エステルが含まれる。
【0083】 種々の形態のプロドラッグが当技術分野で知られている。たとえば下記を参照
: a)Design of Prodrugs,H.Bundgaard編(E
lsevier,1985)およびMethods in Enzymolog
y,Vol.42,p.309−396,K.Widder,et al.(A
cademic Press,1985); b)A Textbook of Drug Design and Dev
elopment,Krogsgaard−LarsenおよびH.Bundg
aard編,5章”Design and Application of P
rodrugs”,H.Bundgaard,p.113−191(1991)
; c)H.Bundgaard,Advanced Drug Deliver
y Reviews,,1−28(1992); d)H.Bundgaard,et al.,Journal of Pha
rmaceutical Sciences,77,285(1988);なら
びに e)N.Kakeya,et al.,Chem.Pharm.Bull,3
2,692(1984)。
【0084】 カルボキシまたはヒドロキシ基を含む式(I)の化合物またはその医薬的に許
容できる塩のインビボ加水分解性エステルは、たとえばヒトまたは動物の体内で
分解して親酸または親アルコールを生成する、医薬的に許容できるエステルであ
る。カルボキシに適した医薬的に許容できるエステルには、(1−6C)アルコ
キシメチルエステル類、たとえばメトキシメチル、(1−6C)アルカノイルお
キシメチルエステル類、たとえばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル
類、(3−8C)シクロアルコキシカルボニルオキシ(1−6C)アルキルエス
テル類、たとえば1−シクロヘキシルカルボニルエチル;1,3−ジオキソラン
−2−オニルメチルエステル類、たとえば5−メチル−1,3−ジオキソラン−
2−イルメチル;ならびに(1−6C)アルコキシカルボニルオキシエチルエス
テル類、たとえば1−メトキシカルボニルオキシエチルが含まれ、本発明化合物
中のいかなるカルボキシ基においても形成できる。
【0085】 ヒドロキシ基(1以上)を含む式(I)の化合物またはその医薬的に許容でき
る塩のインビボ加水分解性エステルには、たとえばそのエステルのインビボ加水
分解の結果として分解して親ヒドロキシ基(1以上)を与える無機エステル、た
とえばリン酸エステル(ホスホルアミド環状エステルを含む)およびα−アシル
オキシアルキルエーテルならびに関連化合物が含まれる。α−アシルオキシアル
キルエーテルの例には、アセトキシメトキシおよび2,2−ジメチルプロピオニ
ルオキシメトキシが含まれる。ヒドロキシに対する好ましいインビボ加水分解性
エステル形成性基には、(1−10C)アルカノイル、ベンゾイル、フェニルア
セチル、ならびに置換されたベンゾイルおよびフェニルアセチル、(1−10C
)アルコキシカルボニル(アルキルカーボネートエステルを与える)、ジ−(1
−4C)アルキルカルバモイル、ならびに−(ジ−(1−4C)アルキルアミ
ノエチル)−−(1−4C)アルキルカルバモイル(カルバメートを与える)
、ジ−(1−4C)アルキルアミノアセチルおよびカルボキシアセチルが含まれ
る。ベンゾイル上の置換基の例には、クロロメチルまたはアミノメチル、(1−
4C)アルキルアミノメチルおよびジ−(1−4C)アルキルアミノメチル、な
らびにモルホリノまたはピペラジノ(環窒素原子からメチレン連結基を介してベ
ンゾイル環の3−または4−位に結合)が含まれる。
【0086】 式(I)の化合物のある種の適切なインビボ加水分解性エステルは、本明細書
中に挙げた定義、たとえば定義(Rc2d)により記載されるエステル、および
定義(Rc2c)に含まれるある種の基である。式(I)の化合物の適切なイン
ビボ加水分解性エステルを以下に記載する。たとえば1,2−ジオールは、環化
して式(PD1)の環状エステルまたは式(PD2)のピロリン酸エステルを形
成する:
【0087】
【化29】
【0088】 特に重要なものは、(TC4)中の窒素原子がもつ式Rcの置換基中のカルボ
ニル基に結合した(1−4C)アルキル鎖上に1,2−ジオールがある場合のそ
のような環化プロドラッグである。(PD1)および(PD2)中のHO−官能
基(1以上)が(1−4C)アルキル、フェニルまたはベンジルで保護された式
(I)の化合物のエステルは、このようなプロドラッグの調製に有用な中間体で
ある。
【0089】 他のインビボ加水分解性エステルには、ホスホルアミドエステル、および遊離
ヒドロキシ基が独立して式(PD3)のホスホリル(npdが1)エステルまた
はホスフィリル(npdが0)エステルを形成した式(I)の化合物が含まれる
【0090】
【化30】
【0091】 このようなエステルの調製に有用な中間体には、式(PD3)の基(1以上)
を含む化合物であって、(PD3)中の−OH基のいずれかまたは両方が独立し
て下記のものにより保護された化合物が含まれる:(1−4C)アルキル(この
ような化合物はそれら自身が重要な化合物でもある)、フェニルまたはフェニル
−(1−4C)アルキル(これらのフェニル基は、(1−4C)アルキル、ニト
ロ、ハロおよび(1−4C)アルコキシから選択される1または2個の基により
置換されていてもよい)。
【0092】 たとえば(PD1)、(PD2)および(PD3)などの基を含むプロドラッ
グは、適切なヒドロキシ基(1以上)を含む式(I)の化合物を適切に保護され
たリン酸化剤(たとえばクロロまたはジアルキルアミノ脱離基を含むもの)と反
応させ、次いで酸化(必要ならば)および脱保護することにより製造できる。
【0093】 式(I)の化合物が多数の遊離ヒドロキシ基を含む場合、プロドラッグ官能基
に変換されない基を保護し(たとえばt−ブチルジメチルシリル基を用いて)、
後に脱保護してもよい。酵素法を用いてアルコール官能基を選択的にリン酸化ま
たは脱リン酸化することもできる。
【0094】 他の重要なインビボ加水分解性エステルには、たとえばRcがたとえばR14
(O)O(1−6C)アルキル−CO−(ここでR14は、たとえばベンジルオキ
シ−(1−4C)アルキル、またはフェニルである)により定められるものが含
まれる。このようなエステル中のフェニル基上の適切な置換基には、たとえば4
−(1−4C)ピペラジノ−(1−4C)アルキル、ピペラジノ−(1−4C)
アルキル、およびモルホリノ−(1−4C)アルキルが含まれる。
【0095】 インビボ加水分解性エステルの医薬的に許容できる塩類を形成しうる場合、こ
れは常法により達成される。たとえば式(PD1)、(PD2)および/または
(PD3)などの基を含む化合物をイオン化して(部分的または完全)、適切な
数の対イオンとの塩類を形成する。たとえば式(I)の化合物のインビボ加水分
解性エステルプロドラッグが2個の(PD3)基を含む場合、分子全体には4個
のHO−P−官能基が存在し、それらがそれぞれ適切な塩を形成することができ
る(すなわち、分子全体でたとえばモノ−、ジ−、トリ−またはテトラ−ナトリ
ウム塩を形成することができる)。
【0096】 本発明化合物はオキサゾリジノン環のC−5位にキラル中心をもつ。医薬とし
て有効な鏡像異性体は式(IA)のものである:
【0097】
【化31】
【0098】 本発明には、上記の純粋な鏡像異性体、または5Rおよび5S鏡像異性体の混
合物が包含される。鏡像異性体の混合物を用いる場合、医薬として有効な同重量
の鏡像異性体と同じ効果を達成するためには大量(鏡像異性体の比率に応じて)
が必要であろう。誤解を避けるために、上記の鏡像異性体は5(S)鏡像異性体
である。
【0099】 さらに、式(I)のある種の化合物は他のキラル中心をもつ可能性がある。本
発明は抗菌活性をもつそのような光学異性体およびジアステレオ異性体、ならび
にラセミ混合物をすべて包含することを理解すべきである。後記のように、光学
活性形の調製方法(たとえば再結晶法によるラセミ形の分割、キラル合成、酵素
分割、生物変換またはクロマトグラフィー分離による)および抗菌活性の測定方
法は当技術分野で周知である。
【0100】 本発明は、抗菌活性をもつ式(I)の化合物のすべての形の互変異性体に関す
る。 式(I)のある種の化合物は溶媒和した形および溶媒和していない形、たとえ
ば水和した形で存在する可能性があることも理解すべきである。本発明は、抗菌
活性をもつこのような溶媒和形をすべて包含することを理解すべきである。
【0101】 式(I)のある種の化合物は多形を示す可能性があり、本発明は抗菌活性をも
つこのような多形をすべて包含することも理解すべきである。 前記のように本発明者らは、慣用される大部分の抗生物質に対し耐性であるこ
とが知られている生物を含めた広範なグラム陽性病原体に対する良好な活性をも
つ一連の化合物を見出した。哺乳動物ペプチダーゼ代謝に対する安定性の増大お
よび好ましい毒物学的プロフィルは、重要な特徴である。以下の化合物は好まし
い物理的特性および/または薬物動態特性をもち、好ましい。
【0102】 本発明の特に好ましい化合物には、式(I)もしくは式(IP)の化合物、そ
の医薬的に許容できる塩またはインビボ加水分解性エステルが含まれる。この式
中の置換基Q、HET、T、T1および他の前記置換基は、前記の意味、または
後記のいずれかの意味をもつ(適宜、前記または後記に開示するいずれかの定義
および態様で使用できる): 好ましくはQは、Q1、Q2、Q4、Q6およびQ9;特にQ1、Q2および
Q9;より好ましくはQ1およびQ2から選択され;最も好ましくはQはQ1で
ある。
【0103】 好ましくはTは(TAf)、(TDb)または(TC);特に(TAf2)、
(TCb)および(TCc);より好ましくは(TC2)、(TC3)および(
TC4);きわめて好ましくは(TC5)、(TC7)または(TC9);最も
好ましくは(TC9)および(TC5)から選択される。これらのT基がQ1お
よびQ2、殊にQ1中に存在する場合に特に好ましい。
【0104】 他の置換基についての好ましい基(適宜、前記または後記に開示するいずれか
の定義および態様で使用できる)は下記のものである: (a0)ある態様においてはHETは本明細書に定める6−員ヘテロアリール
であり、他の態様においてはHETは本明細書に定める5−員ヘテロアリールで
ある; (a)HETが本明細書に定める6−員ヘテロアリールである場合、好ましく
はHETはピリミジン、ピリダジンまたはピラジンであり;より好ましくはHE
Tはピリミジン−2−イル、ピリダジン−3−イルまたはピラジン−2−イルで
あり;好ましくはHETは置換されていない; (b)HETが本明細書に定める5−員ヘテロアリールである場合、好ましく
はHETはチアゾールではなく;好ましくはHETはピラゾール、イミダゾール
、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,
5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、イソチアゾール、1,
2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,5−チアジア
ゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,2,3−トリアゾールまたは1,2
,4−トリアゾールである; (c)より好ましくは、HETはピラゾール−3−イル、イミダゾール−2−
イル(3−メチル置換されていてもよい)、イミダゾール−4−イル(1−メチ
ル置換されていてもよい)、オキサゾール−2−イル、イソオキサゾール−3−
イル、イソオキサゾール−5−イル、1,2,5−オキサジアゾール−3−イル
、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−
2−イル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−5−イル、1,2,3
−チアジアゾール−4−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2
,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,5−チアジアゾール−3−イル、ま
たは1,3,4−チアジアゾール−2−イルである; (d)さらに好ましくは、HETはイソオキサゾール−3−イル、イソオキサ
ゾール−5−イル、1,2,5−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オ
キサジアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、イソチ
アゾール−3−イル、イソチアゾール−5−イル、1,2,3−チアジアゾール
−4−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾ
ール−5−イル、1,2,5−チアジアゾール−3−イル、または1,3,4−
チアジアゾール−2−イルである; (e)特に好ましくは、HETはイソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾ
ール−5−イル、1,2,5−オキサジアゾール−3−イル、イソチアゾール−
3−イル、イソチアゾール−5−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル
、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−
イル、1,2,5−チアジアゾール−3−イル、または1,3,4−チアジアゾ
ール−2−イルである; (f)最も好ましくは、HETはイソオキサゾール(前記に開示したように置
換されていてもよい)、特にイソオキサゾール−3−イルである; (g)好ましくは、HETは置換されていない; (h)好ましくは、R6pは水素である; (i)好ましくは、R4pおよびR5pは、独立して水素、(1−4C)アルキル
、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、ヒドロキシメチル、(1−
4C)アルコキシメチルまたはカルバモイルから選択される; (j)より好ましくは、R4pおよびR5pは水素である; (k)好ましくは、R2およびR3は水素またはフルオロである; (l)本発明の1態様において、より好ましくはR2およびR3のうちの一方は
水素、他方はフルオロである。本発明の他の態様においては、R2およびR3の両
方がフルオロである; (m)好ましくは、>A−B−は式>C=CH−(すなわちRaは好ましくは
水素である)、または>N−CH2−のものである。
【0105】 (n)好ましくは、DはOまたはNR7pである; (o)好ましくは、R7pはARp、R10pCO−、R10pSO2−、R10pCS−
である; (p)より好ましくは、R7pはARp(最も好ましくは、ベンジル、ピリミジ
ル、ピリジニル、ピリダジニルまたはピラジニル)またはR10pCO−である; (q)特に、R7pはR10pCO−である; (r)特に好ましいのはR10pCO−(またはR13CO−)であり、ここでR1 0p (またはR13)は(1−10C)アルキルであり、これはヒドロキシまたは(
1−4C)アルキルS(O)q−(qは0、1または2)により置換されていて
もよく、この(1−4C)アルキル基はこの置換基について前記に定めたように
置換されていてもよい; (r)好ましくは、ARpは5−または6−員ヘテロアリールであり;より好
ましくは、ARpは6−員ヘテロアリール、たとえばピリジニルである; (s)フェニルについて、ならびにARp、R11pおよびRi中におけるヘテロ
アリール(単環式および2環式)環系中の炭素原子について好ましい置換基には
、ハロ、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、(1−
4C)アルキルS(O)p−および(1−4C)アルコキシが含まれる; (t)好ましくは、ARp、R11pおよびRi中の置換されていてもよい環系は
、置換されていない; (u)態様(IP)の(PC)におけるR10pの定義において、1,3−ジオ
キソラン−4−イルおよび1,4−ジオキサン−2−イルを除外する; (v)本発明の1態様において、好ましくはR10pは(1−4C)アルコキシ
カルボニル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル(1また
は2個のヒドロキシ基により、または(1−4C)アルカノイル基により置換さ
れていてもよい)、(1−4C)アルキルアミノ、ジメチルアミノ(1−4C)
アルキル、(1−4C)アルコキシメチル、(1−4C)アルカノイルメチル、
(1−4C)アルカノイルオキシ(1−4C)アルキル、(1−5C)アルコキ
シまたは2−シアノエチルである; (w)本発明の1態様において、より好ましくはR10pは1,2−ジヒドロキ
シエチル、1,3−ジヒドロキシプロプ−2−イル、1,2,3−トリヒドロキ
シプロプ−1−イル、メトキシカルボニル、ヒドロキシメチル、メチル、メチル
アミノ、ジメチルアミノメチル、メトキシメチル、アセトキシメチル、メトキシ
、メトキシチオ、ナフチル、t−ブトキシまたは2−シアノエチルである; (x)本発明の1態様において、特にR10pは1,2−ジヒドロキシエチル、
1,3−ジヒドロキシプロプ−2−イルまたは1,2,3−トリヒドロキシプロ
プ−1−イルである; (y)本発明の他の態様において、好ましくはR10pは水素、(1−10C)
アルキル[1以上のヒドロキシ基により置換されていてもよい]、またはR11p
C(O)O(1−6C)アルキルである; (z)本発明の他の態様において、より好ましくはR10pは水素、ヒドロキシ
メチル、1,2−ジヒドロキシエチルもしくはアセトキシアセチルであり;およ
び/またはRc2cは(1−10C)アルキルであり、これは(1−4C)アル
キルS(O)q−(qは0〜2)(請求項1に定めたように置換されていてもよ
い)により置換されていてもよい; (aa)好ましくは、R11pは(1−10C)アルキルである; (ab)R11pにおける(1−10C)アルキルについて好ましい任意置換基
は、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ−((1−
4C)アルキル)アミノ、(1−4C)アルキルS(O)p−(pは1または2
)、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ
、ピペラジノまたはモルホリノである; (ac)R12pにおける(1−6C)アルキルについて好ましい任意置換基は
、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、シアノ、アミノ、(1−4C)アルキ
ルアミノ、ジ−((1−2C)アルキル)アミノ、(1−4C)アルキルS(O
p−(pは1または2)である; (ad)好ましくは、R11pにおける5−または6−員ヘテロアリールは、ピ
リジニルまたはイミダゾール−1−イルである; (ae)好ましくは、R12pは(1−6C)アルキルであり;最も好ましくは
12pはt−ブチルまたはメチルである; (af)好ましくは、R13pはシアノまたはフルオロである; (ag)好ましくは、R14pは水素である; (ah)好ましくは、CYpはナフトキシ、特にナフツ−1−オキシまたはナ
フツ−2−オキシである; 式(IP)の化合物中の置換基について好ましい基を挙げた場合、式(I)の
化合物中の対応する置換基は同じ好ましい意味をもつ(たとえば式(I)中のR
cおよびR13は式(IP)中のR7pおよびR10pに対応し、基DおよびGについ
ても同様)。たとえば(IP)に関して定めたR7pの好ましい基はRcの好まし
い基でもあり、式(I)の化合物中のRcの好ましい基として採用できる。式(
I)の化合物について、Rcの好ましい基は、Rcを含有する本明細書中のいか
なる定義中に存在する場合も(Rc2)群のものである−たとえば(TC5)ま
たは(TC9)環系を含む化合物中に存在する場合。式(IP)の化合物につい
て前記に挙げたR10pについての好ましい基は、式(I)の化合物中のR13につ
いての好ましい基でもある。(Rc2c)の定義において、Ar2のAr2a、
Ar2b、Ar3aおよびAr3b形、ならびにAR3を含有する基は、除外す
ることが好ましい。
【0106】 他の態様において、HETは、独立してN、OおよびSから選択される2また
は3個の異種原子を含む(ただしO−O、O−S、S−SまたはN−S結合を含
まない)、C結合5−員ヘテロアリール環であり、この環は置換可能ないずれの
C−原子においても(ただしN原子がN−H結合に隣接する場合、このN原子に
隣接するいずれのC原子においても置換はない)、独立して(1−4C)アルキ
ル、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシおよびハロ
ゲンから選択される1または2個の置換基により置換されていてもよく、ならび
に/あるいは置換可能なN原子において(1−4C)アルキルにより置換されて
いてもよい(ただしそれにより環が第四級化しない)。
【0107】 他の態様において、HETは下記の式(HET1)〜(HET3)から選択さ
れる:
【0108】
【化32】
【0109】 これらの式中、A2は炭素または窒素であり、B2はO、SまたはNであり(環当
たり最高3個の異種原子)、炭素または窒素環原子はHETに関して上記に述べ
たように置換されていてもよい(好ましくは、特定したこのN原子に隣接するい
ずれの炭素原子においても置換はない)。
【0110】 上記のHETの定義は態様(IP)において特に好ましい。 本発明の特に好ましい化合物は、式(IB)の化合物、またはその医薬的に許
容できる塩類である:
【0111】
【化33】
【0112】 式中、 HETは、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−5−イル、1,
2,4−オキサジアゾール−3−イル、イソチアゾール−3−イル、1,2,4
−チアジアゾール−3−イルまたは1,2,5−チアジアゾール−3−イルであ
り; R2およびR3は、独立して水素またはフルオロであり; Rp1およびRp2は、独立して水素、ヒドロキシ、ブロモ、(1−4C)ア
ルキル、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、ヒドロキシメチル、
(1−4C)アルコキシメチルまたはカルバモイルである。
【0113】 さらに本発明の特に好ましい化合物は、式(IB)においてHETがイソオキ
サゾール−3−イル、イソオキサゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾ
ール−3−イル、イソチアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−3
−イルまたは1,2,5−チアジアゾール−3−イルであり;R2およびR3が独
立して水素またはフルオロであり;Rp1およびRp2が独立して水素、AR−
オキシメチルまたはAR−チオメチル(これらにおいてARはフェニル、フェニ
ル(1−4C)アルキル、ナフチル、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾ
ール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、
オキサゾール、イソチアゾール、チアゾールまたはチオフェンである)である化
合物;またはその医薬的に許容できる塩類である。
【0114】 本発明の特に好ましい上記式(IB)の化合物のうち殊に好ましい化合物は、
Rp1およびRp2が水素である化合物である。 さらに、本発明の特に好ましい化合物は、式(IC)の化合物またはその医薬
的に許容できる塩類である:
【0115】
【化34】
【0116】 式中、 HETは、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−5−イル、1,
2,4−オキサジアゾール−3−イル、イソチアゾール−3−イル、1,2,4
−チアジアゾール−3−イルまたは1,2,5−チアジアゾール−3−イルであ
り;R2およびR3は、独立して水素またはフルオロであり;Rp1およびRp2
は、独立して水素、AR−オキシメチルもしくはAR−チオメチル(これらにお
いてARは、フェニル、フェニル−(1−4C)アルキル、ナフチル、フラン、
ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン
、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾールま
たはチオフェンである)、(1−4C)アルキル、カルボキシ、(1−4C)ア
ルコキシカルボニル、ヒドロキシメチル、(1−4C)アルコキシメチルまたは
カルバモイルであり;Rcpはシアノ、ピリミジン−2−イル、2−シアノエテ
ニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニルであり;あるいはR
cpは式R10pCO−、R10pSO2−またはR10pCS−のものであり(これらに
おいてR10pは、水素、(1−5C)アルキル[それぞれ独立してヒドロキシお
よびアミノから選択される1個以上の基により置換されていてもよく、あるいは
(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルS(O)q−、(1−4C)ア
ルキルアミノ、(1−4C)アルカノイル、ナフトキシ、(2−6C)アルカノ
イルアミノまたは(1−4C)アルキルS(O)pNH−によりモノ置換されて
いてもよく、これらにおいてpは1または2、qは0、1または2である]、イ
ミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾ
ール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、ピリドイミダゾール、ピリ
ミドイミダゾール、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン、シンノリンまたは
ナフチリジンであるか、あるいはR10pは式R11pC(O)O(1−6C)アルキ
ルのものであり、ここでR11pは(1−6C)アルキルである);あるいはRc
pは式RfC(=O)C(=O)−のものであり、ここでRfは(1−6C)ア
ルコキシである。
【0117】 上記の式(IC)の特に好ましい本発明化合物のうち、下記の化合物またはそ
の医薬的に許容できる塩類がさらに好ましい:HETがイソオキサゾール−3−
イル、イソオキサゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル
、イソチアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イルまたは1
,2,5−チアジアゾール−3−イルであり;R2およびR3が独立して水素また
はフルオロであり;Rp1およびRp2が独立して水素、AR−オキシメチルま
たはAR−チオメチル(これらにおいてARはフェニル、フェニル(1−4C)
アルキル、ナフチル、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾ
ール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾール、
イソチアゾール、チアゾールまたはチオフェンである)、(1−4C)アルキル
、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、ヒドロキシメチル、(1−
4C)アルコキシメチルまたはカルバモイルであり;Rcpがシアノ、ピリミジ
ン−2−イル、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル
)エテニルであり;あるいはRcpが式R10pCO−、R10pSO2−またはR10p CS−のものであり(これらにおいてR10pは、水素、(1−5C)アルキル[
それぞれ独立してヒドロキシおよびアミノから選択される1個以上の基により置
換されていてもよく、あるいは(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキル
S(O)q−、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルカノイル、(2
−6C)アルカノイルアミノまたは(1−4C)アルキルS(O)pNH−によ
りモノ置換されていてもよく、これらにおいてpは1または2、qは0、1また
は2である]、ピリジンであるか、あるいはR10pは式R11pC(O)O(1−6
C)アルキルのものであり、ここでR11pは(1−6C)アルキルである);あ
るいはRcpが式RfC(=O)C(=O)−であり、ここでRfは(1−6C
)アルコキシである。
【0118】 上記の式(IC)の特に好ましい本発明化合物のうち、殊に好ましい化合物は
、下記の化合物またはその医薬的に許容できる塩類である:HETがイソオキサ
ゾール−3−イル、イソオキサゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル、イソチアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−
イルまたは1,2,5−チアジアゾール−3−イルであり;R2およびR3が独立
して水素またはフルオロであり;Rp1およびRp2が水素であり;Rcpがピ
リジン−2−イル(シアノにより置換されていてもよい)であり;あるいはRc
pが式R10pCO−のものである(ここでR10pは、水素、1,3−ジオキソラン
−4−イル((1−4C)アルキルによりジ置換されていてもよい)または(1
−5C)アルキル[1個以上のヒドロキシ基により置換されていてもよい]であ
るか、あるいはR10pは式R11pC(O)O(1−6C)アルキルのものであり、
ここでR11pは(1−6C)アルキルである)。
【0119】 式(IC)の特に好ましい本発明化合物のうち、殊に好ましい化合物は、Rc
pが式R10pCO−のものである化合物(ここでR10pは、水素、1,3−ジオキ
ソラン−4−イル((1−4C)アルキルによりジ置換されていてもよい)また
は(1−5C)アルキル[2個のヒドロキシ基により置換されている]である)
;またはその医薬的に許容できる塩類である。
【0120】 本発明の他の態様において特に好ましい本発明化合物は、式(IC)において
HETがイソオキサゾール−3−イルであり;R2およびR3が独立して水素また
はフルオロであり;Rp1およびRp2が水素であり;Rcpが式R10pCO−
のものである化合物(ここでR10pは、水素、(1−5C)アルキル[1または
2個のヒドロキシ基により置換されていてもよい]であるか、あるいはR10p
式R11pC(O)O(1−6C)アルキル(ここでR11pは(1−6C)アルキル
である)のものである);およびその医薬的に許容できる塩類である。
【0121】 本発明の他の態様において、HETがイソオキサゾール−3−イル、チアゾー
ル−3−イルまたは1,2,5−チアジアゾール−3−イルである前記式(IB
)または(IC)のすべての化合物がさらに好ましい。
【0122】 さらに他の態様において本発明は、HETがイソオキサゾール−3−イルまた
は1,2,4−オキサジアゾール−3−イルである前記式(IB)または(IC
)のすべての化合物に関する。
【0123】 さらに他の態様において本発明は、HETがイソオキサゾール−3−イルであ
る前記式(IB)または(IC)のすべての化合物に関する。 本発明の他の態様においては、下記の式(IP)の好ましい化合物またはその
医薬的に許容できる塩類が提供される:HETがイソオキサゾール−3−イル、
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、イソチアゾール−3−イル、1,2
,5−チアジアゾール−3−イルであり;>A−B−が>N−CH2−であり;
DがNR7p(またはDはO)であり、ここでRcpは唯一の環異種原子として1
、2または3個の環窒素原子を含み、環炭素原子を介して結合し、環炭素原子に
おいて独立して下記のものから選択される1、2または3個の置換基により置換
されていてもよい6−員ヘテロアリール環である:(1−4C)アルキル、ハロ
、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは0、1または
2)、(1−4C)アルキルSO2アミノ、(1−4C)アルカノイルアミノ、
カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ−(1−4
C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、
(1−4C)アルキルカルバモイル、ジ−(−(1−4C)アルキル)カルバ
モイル、(1−4C)アルコキシ、シアノまたはニトロ。
【0124】 さらに他の態様において本発明は、>A−B−が>N−CH2−であり;Dが
NR7pであり、ここでHETはイソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール
−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、イソチアゾール−3−
イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イルまたは1,2,5−チアジアゾー
ル−3−イルである上記式(IP)のすべての化合物に関する。
【0125】 上記のすべての態様および前記式(IB)または(IC)の好ましい化合物に
おいて、適切な場合、インビボ加水分解性エステル、特にホスホリルエステル(
npdが1である式(PD3)により定めたもの)が好ましい。
【0126】 上記のすべての定義において、好ましい化合物は式(IA)に示すもの、すな
わち医薬として有効な(5(S))鏡像異性体である。 本発明の具体的化合物には下記のものが含まれる: 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3−フルオロ−
4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−イル)フェニル)オキサゾリ
ジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3−フルオロ−
4−モルホリノフェニル)オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−[3−フルオロ−
4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イ
ル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−[3−フルオロ−
4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)−1,2,5,6−テ
トラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3,5−ジフル
オロ−4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−
4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3,5−ジフル
オロ−4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)−1,2,5,
6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−(1−ヒドロ
キシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オ
キサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(1−(2(S)
,3−ジヒドロキシプロパノイル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4
−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン。
【0127】 したがって、最も好ましい実施例は実施例1、2、5、6、34、35、46
および48、またはその医薬的に許容できる塩類である。特に好ましい塩類は、
ナトリウム塩である。実施例5、6、34、35、46および48のインビボ加
水分解性エステル、特にホスホリルエステルも好ましい。
【0128】 方法の部: 他の態様において本発明は、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容でき
る塩もしくはインビボ加水分解性エステルの製造方法を提供する。ある種の下記
方法ではある種の置換基の目的外反応を阻止するためにそれらを保護する必要が
あることは明らかであろう。そのような保護が必要な時期、およびそのような保
護基を適所に導入し、後に除去しうる方法は、当業者に自明であろう。
【0129】 保護基の例としては、これに対する多数の一般的文献の1つ、たとえば’Pr
otevtive Groups in Organic Synthesis
’、Theodora Green著(発行者:John Wiley & S
ons)を参照されたい。保護基は、その保護基の除去に適切なものとして文献
に記載された、または当業者に既知の、いずれかの好都合な方法で除去できる。
そのような方法は、分子内の他の位置にある基に対する妨害を最小にして保護基
の除去が行われるように選ばれる。
【0130】 たとえば反応体がアミノ、カルボキシまたはヒドロキシなどの基を含む場合、
本明細書に述べるある種の反応においてはその基を保護することが望ましいであ
ろう。
【0131】 アミノ基またはアルキルアミノ基に適した保護基は、たとえば下記のものであ
る:アシル基、たとえばアルカノイル基、たとえばアセチル、アルコキシカルボ
ニル基、たとえばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはt−ブトキシ
カルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、たとえばベンジルオキシカルボ
ニル、またはアロイル基、たとえばベンゾイル。上記保護基の脱保護条件は、保
護基の選択によって必然的に異なるであろう。たとえばアシル基、たとえばアル
カノイルもしくはアルコキシカルボニル基またはアロイル基は、適切な塩基、た
とえばアルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化リチウムまたはナトリウムを用い
る加水分解により除去できる。あるいは、t−ブトキシカルボニル基などのアシ
ル基は、適切な酸、たとえば塩酸、硫酸もしくはリン酸またはトリフルオロ酢酸
で処理することにより除去でき、アリールメトキシカルボニル基、たとえばベン
ジルオキシカルボニル基は、カーボン上パラジウムなどの触媒上での水素化によ
り、またはトリス(トリフルオロアセテート)ホウ素などのルイス酸で処理する
ことにより除去できる。第一級アミノ基に適した他の保護基はフタロイル基であ
り、これはアルキルアミン、たとえばジメチルアミノプロピルアミンで、または
ヒドラジンで処理することにより除去できる。
【0132】 ヒドロキシ基に適した保護基は、たとえばアシル基、たとえばアルカノイル基
、たとえばアセチル、アロイル基、たとえばベンゾイル、またはアリールメチル
基、たとえばベンジルである。上記保護基の脱保護条件は、保護基の選択によっ
て必然的に異なるであろう。たとえばアシル基、たとえばアルカノイル基または
アロイル基は、適切な塩基、たとえばアルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化リ
チウムまたはナトリウムを用いる加水分解により除去できる。あるいは、アリー
ルメチル基、たとえばベンジル基は、たとえばカーボン上パラジウムなどの触媒
上での水素化により除去できる。
【0133】 カルボキシ基に適した保護基は、たとえば下記のものである:エステル化基、
たとえばメチルもしくはエチル基(たとえば水酸化ナトリウムなどの塩基で加水
分解することにより除去できる)、またはたとえばt−ブチル基(たとえば酸、
たとえばトリフルオロ酢酸などの有機酸で処理することにより除去できる)、ま
たはたとえばベンジル基(たとえばカーボン上パラジウム上での水素化により除
去できる)。
【0134】 樹脂を保護基として用いることもできる。 保護基は合成のいずれか適切な段階で、当業者に周知の常法により除去できる
【0135】 式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解
性エステルは、化学的に関連する化合物の製造に適用できることが知られている
いずれかの方法で製造できる。それらの方法を式(I)の化合物またはその医薬
的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステルの製造に用いた場合、そ
れらは本発明の他の態様として提供され、後記の代表例により示される。必要な
出発物質は有機化学の標準法により得られる(たとえばAdvanced Or
ganic Chemistry(Wiley−Interscience),
Jerry March)。そのような出発物質の製造を後記の実施例に記載す
るが、それらは限定ではない(実施例において、たとえば3,5−ジフルオロフ
ェニル、3−フルオロフェニルおよび(デス−フルオロ)フェニルを含む中間体
はすべて類似の方法によりまたは別法により製造できる。たとえば(T基)−(
フルオロ)フェニル中間体は、スズ酸(フルオロ)フェニルとたとえばピランの
反応により製造できる。あるいは(テトラヒドロ)ピリジン化合物もアニオン化
学により製造できる(たとえばWO97/30995参照))。あるいは、必要
な出発物質または関連化合物は、記載方法と類似の、当業者が容易になしうる方
法で得られる。必要な出発物質または関連化合物に関する情報(必要な出発物質
の形成に利用できる)は、下記の特許および特許出願明細書中にもみられ、それ
らの関連方法の部の内容を本明細書に参考として援用する:
【0136】
【化35】
【0137】 下記の特許および特許出願明細書も有用な情報を提供する。それらの関連方法
部分の内容を本明細書に参考として援用する:
【0138】
【化36】
【0139】 当業者は上記の参考文献に含まれる情報および参照された情報を利用および適
用して、必要な出発物質を得ることができるであろう。 したがって本発明は、式(I)の化合物ならびにその医薬的に許容できる塩類
およびインビボ加水分解性エステルを下記のプロセス(a)〜(d)により製造
する方法をも提供する: (a)式(I)の他の化合物中の置換基を修飾するか、またはそれに置換基を
導入する; (b)式(II)の化合物:
【0140】
【化37】
【0141】 (式中、Yは(i)ヒドロキシまたは(ii)置換可能な基である)を、式(I
II)の化合物: HN(Pg)−HET (III) (式中、Pgは適切な保護基である)と反応させる;あるいは (c)式(IV)の化合物: Q−Z (IV) (式中、Zはイソシアナート、アミンまたはウレタン基である)を、式(V)の
エポキシド:
【0142】
【化38】
【0143】 と反応させる; (d)Yがアミノ基である式(II)の化合物を、式(IIIA)の化合物: Lg−HET (IIIA) (式中、Lgは脱離基である)と反応させる; 次いで必要ならば: (i)保護基を除去する;(ii)医薬的に許容できる塩を形成する;(ii
i)インビボ加水分解性エステルを形成する。
【0144】 脱保護、塩の形成、またはインビボ加水分解性エステルの形成は、それぞれ特
定の最終工程として提供できる。 Yが置換可能な基である場合、Yに適した基は、たとえばハロゲノまたはスル
ホニルオキシ基、たとえばクロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシまたはトル
エン−4−スルホニルオキシ基である。
【0145】 反応条件および試薬に関する一般的指針は、Advanced Organi
c Chemistry,第4版,Jerry March(発行者:John
Wiley & Sons),1992中にある。必要な出発物質は、有機化
学の標準法、たとえばこの方法部分、実施例部分に記載した方法、または当業者
が容易になしうる類似方法により得ることができる。特定の適切な出発物質の製
造を記載した特定の参考文献もある:たとえばWO97/37980;その内容
を本明細書に参考として援用する。当業者は参考文献に記載のものと類似の方法
を利用して必要な出発物質を得ることもできる。
【0146】 (a)置換基を他の置換基に変換する方法は当技術分野で知られている。たと
えばアルキルチオ基をアルキルスルフィニルまたはアルキルスルホニル基に酸化
し、シアノ基をアミノ基に還元し、ニトロ基をアミノ基に還元し、ヒドロキシ基
をメトキシ基にアルキル化し、ヒドロキシ基をアリールチオメチルまたはヘテロ
アリールチオメチル基にチオメチル化し(たとえばTet.Lett.,585
,1972参照)、カルボニル基をチオカルボニル基に変換し(たとえばLaw
sson試薬を使用)、あるいはブロモ基をアルキルチオ基に変換することがで
きる。式(I)の化合物の製造の最終工程としてRc基を他のRc基に変換する
こともできる:たとえばRcが水素である式(TC5)の基のアシル化。
【0147】 (b)(i)反応(b)(i)は、Mitsunobu条件下で行われる:た
とえばトリ−n−ブチルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD
)の存在下、THFなどの有機溶媒中、0〜60℃の温度、好ましくは周囲温度
。Mitsunobu反応の詳細は、Tet.Lett.,31,699(19
90);The Mitsunobu Reaction,D.L.Hughe
s,Organic Reactions,1992,Vol.42,335−
656、およびProgress in the Mitsunobu Rea
ction,D.L.Hughes,Organic Preparation
s and Procedures International,1996,
Vol.28,127−164。
【0148】 Pgに特に適した基は下記のもの、またはその適切な誘導体である;カルバメ
ートを与えるPg(たとえばt−BOCまたは2,2,2−トリクロロエチルオ
キシカルボニルなどのPg)、(1−4C)アルカノイルなどのPg(たとえば
アセチルまたはクロロアセチル)、ホスホルアミデート、アリルオキシ、ベンジ
ルオキシ(およびそのメチル/ニトロ誘導体)、またはスルホニル(たとえばト
シラート、メシラート、4−ニトロフェニルスルホニル、4−メトキシ−2,3
,6−トリメチル−フェニルスルホニル)。Pgの具体的な基については後記の
実施例を参照されたい。
【0149】 Pgは当業者が容易に実施しうる方法で除去できる(本明細書中の他の箇所に
記載の方法も参照)。たとえばトシラートおよびメシラートは標準的な脱保護条
件、すなわちNa/LiアマルガムまたはMg/MeOHにより標準的条件下で
除去できる;4−ニトロフェニルスルホニルは塩基およびフェニルチオまたはチ
オ酢酸を用いて除去できる;4−メトキシ−2,3,6−トリメチル−フェニル
スルホニルは標準的条件下でのTFA脱保護により除去できる。
【0150】 Yがヒドロキシである式(II)の化合物は、本明細書(特に保護基の考察の
前の節)に引用した参考文献の記載に従って、たとえば式(VI)の化合物を式
(VII)の化合物と反応させることにより得ることができる:
【0151】
【化39】
【0152】 これらの式中、R21は(1−6C)アルキルまたはベンジルであり、R22は(1
−4C)アルキルまたは−S(O)n(1−4C)アルキルであり、ここでnは
0、1または2である。好ましくはR22は(1−4C)アルキルである。
【0153】 特に式(II)、(VI)および(VII)の化合物を、当業者はたとえばW
O95/07271、WO97/27188、WO97/30995、WO98
/01446およびWO98/01446の記載(それらの内容を本明細書に参
考として援用する)および類似の方法で製造できる。。
【0154】 式(III)の化合物が市販されていない場合、標準的な化学的方法、類似の
構造をもつ既知化合物の合成と同様な方法、または実施例に記載した方法と同様
な方法から選択される方法で製造できる。たとえば標準的な化学的方法はHou
ben Weyl,Methoden der Organische Che
mie,E8a,Pt.I(1993)45−225,B.J.Wakefie
ldに記載のものである。多数のアミノ−HET化合物が市販されており、標準
法によりHN(Pg)−HETに変換できる。 (b)(ii)反応(b)(ii)は、たとえば下記の適切な塩基の存在下で実
施するのが好都合である:アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭酸塩、ア
ルコキシドもしくは水酸化物、たとえば炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウム、
またはたとえば有機アミン塩基、たとえばピリジン、2,6−ルチジン、コリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、モルホリンまたはジアザ
ビシクロ−[5.4.0]ウンデク−7−エン。この反応を適切な不活性溶媒ま
たは希釈剤、たとえば塩化メチレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、1
,2−ジメトキシエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド、N−メチルピロリジン−2−オンまたはジメチルスルホキシド中、
25〜60℃の温度で実施するのも好ましい。
【0155】 Yがクロロである場合、式(I)の化合物は、Yがヒドロキシである式(II
)の化合物(ヒドロキシ化合物)を塩素化剤と反応させることにより形成できる
。たとえばこのヒドロキシ化合物と塩化チオニルを、周囲温度から還流までの温
度範囲で、所望により塩素化溶媒、たとえばジクロロメタン中において反応させ
ることにより、あるいはヒドロキシ化合物と四塩化炭素/トリフェニルホスフィ
ンを、ジクロロメタン中、0℃から周囲温度までの温度範囲で反応させることに
よる。Yがクロロまたはヨードである式(II)の化合物は、Yがメシラートま
たはトシラートである式(II)の化合物から、この化合物と塩化リチウムまた
はヨウ化リチウムおよびクラウンエーテルを、THFなどの適切な有機溶媒中、
周囲温度から還流までの温度範囲で反応させることによっても製造できる。
【0156】 Yが(1−4C)アルカンスルホニルオキシまたはトシラートである場合、式
(II)の化合物は、ヒドロキシ化合物と(1−4C)アルカンスルホニルクロ
リドまたは塩化トシルを、緩和な塩基、たとえばトリエチルアミンまたはピリジ
ンの存在下で反応させることにより製造できる。
【0157】 Yがホスホリルエステル(たとえばPhO2−P(O)−O−またはPh2−P
(O)−O−である場合、式(II)の化合物は、ヒドロキシ化合物から標準条
件下で製造できる。
【0158】 (c)反応(c)は、適切な類似の出発物質の入手方法を示した下記の参考文
献に記載のものと類似の条件下で実施される。 反応(c)は、HETが電子欠乏ヘテロアリール(たとえばチアジアゾールま
たはトリアジン)である化合物に特に適する。
【0159】 Zがイソシアナートである式Q−Zの化合物は、当業者により、たとえばWa
lter A.Gregory et al.,J.Med.Chem.,19
90,33,2569−2578、およびChung−Ho Park et
al.,J.Med.Chem.,1992,35,1156−1165に記載
のものと同様な方法で製造できる。Zがウレタンである式Q−Zの化合物は、当
業者により、たとえばWO97/30995およびWO97/37980に記載
のものと同様な方法で製造できる。
【0160】 Zがアミン基であるQ−Zをエポキシドと反応させ(所望により有機塩基の存
在下で)、生成物をたとえばホスゲンと反応させてオキサゾリジノン環を形成す
ることにより、反応(c)と同様な反応を行うことができる。このような反応お
よび出発物質の製造は、同様な反応および製造方法を開示した前記文献を参照し
て当業者が容易に実施できる。
【0161】 式(V)のエポキシドは、対応する式(VIII)の化合物から製造できる:
【0162】
【化40】
【0163】 ある種のこのようなエポキシドおよびアルケン中間体は新規であり、本発明の他
の態様として提供される。たとえばTまたはT1がイソオキサゾール−3−イル
である場合、3−(2,3−オキシランプロピルアミノ)イソオキサゾールは3
−アリルアミノイソオキサゾールから製造できる。目的とする光学異性体を得る
ためには、不斉エポキシ化を採用できる。
【0164】 (d)Yがアミノ基である式(II)の化合物と式(IIIA)の化合物Lg
−HETの反応について、ある種の反応性ヘテロアリール類HET、たとえばト
リアジン類およびピリダジンが十分に反応することは、当業者に自明であろう。
Lgに適した基はクロロである。この反応は、標準条件下で不活性溶媒中、適切
な塩基(たとえばトリエチルアミン)の存在下に行われる。
【0165】 Yがアミノである式(II)の化合物は、本明細書(特に保護基の考察の前の
節)に記載した方法で、たとえばYがヒドロキシである対応する化合物から(ア
ジドを経て)得ることができる。
【0166】 医薬的に許容できる塩の形成および/またはインビボ加水分解性エステルの形
成のための保護基除去は、当業者が標準法を用いて容易になしうる。さらに、こ
れらの工程、たとえばインビボ加水分解性エステルプロドラッグの製造について
の詳細を、それらのエステルについての前記の節および後記の特定の実施例(限
定ではない)に示す。
【0167】 光学活性形の式(I)の化合物が必要な場合、それは、光学活性な出発物質(
たとえば適切な反応工程の不斉誘導により形成)を用いて前記操作を実施するこ
とにより、あるいはラセミ形の化合物または中間体を標準法で分割することによ
り、あるいはジアステレオ異性体(これを製造した場合)のクロマトグラフィー
分離により得ることができる。酵素法も光学活性化合物および/または中間体の
製造に有用であろう。
【0168】 同様に、式(I)の化合物の純粋なレギオ異性体が必要な場合、それは、純粋
なレギオ異性体を出発物質として用いて前記操作を実施することにより、あるい
は標準法でレギオ異性体または中間体の混合物を分割することにより得ることが
できる。
【0169】 本発明の他の態様によれば、ヒトまたは動物の身体を処置する方法に使用する
ための、式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩もしくはインビボ加
水分解性エステルが提供される。
【0170】 本発明のさらに他の態様によれば、抗菌効果を得る処置を必要とする温血動物
、たとえばヒトにおいて抗菌効果を生じる方法であって、有効量の本発明化合物
またはその医薬的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステルをその温
血動物に投与することを含む方法が提供される。
【0171】 本発明は、医薬として使用するための式(I)の化合物またはその医薬的に許
容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステル;および温血動物、たとえばヒ
トにおいて抗菌効果を生じるのに使用するための医薬の製造における、本発明の
式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性
エステルの使用をも提供する。
【0172】 式(I)の化合物、そのインビボ加水分解性エステルまたは医薬的に許容でき
る塩(インビボ加水分解性エステルの医薬的に許容できる塩を含む)(医薬組成
物に関する節において、以下、”本発明化合物”)を、哺乳動物(ヒトを含む)
の療法処置、特に感染症の処置に使用するためには、それを普通は医薬の標準法
に従って医薬組成物として配合する。
【0173】 したがって他の態様によれば本発明は、式(I)の化合物、そのインビボ加水
分解性エステルまたは医薬的に許容できる塩(インビボ加水分解性エステルの医
薬的に許容できる塩を含む)、および医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤ
ーを含む、医薬組成物を提供する。
【0174】 本発明の医薬組成物は、処置したい疾病状態に標準的な様式で、たとえば経口
、直腸または非経口投与により投与できる。これらの目的で、本発明化合物を当
技術分野で既知の方法により、たとえば錠剤、カプセル剤、水性または油性の液
剤または懸濁液剤、(脂質)乳剤、分散性散剤、坐剤、軟膏剤、クリーム剤、エ
アゾル剤(または噴霧剤)、滴剤、および無菌の注射用水性または油性液剤また
は懸濁液剤の形にすることができる。
【0175】 医薬組成物は、本発明化合物のほかに、臨床的に有用な他の抗菌薬(たとえば
β−ラクタム類またはアミノグリコシド類)および/または他の抗感染症薬(た
とえば抗真菌性トリアゾールまたはアンホテリシン)から選択される1以上の既
知薬物を含有するか、またはそれらと併用(同時、順次、または別個に)するこ
ともできる。医薬組成物は、療法効果を拡大するためにカルバペネム類、たとえ
ばメロペネムを含有することもできる。本発明化合物は、グラム陰性細菌および
抗菌薬耐性菌に対する活性を改善するために、殺菌性/透過性増強タンパク質(
bactericidal/permeability−increasing
protein,BPI)製品または外向きフラックスポンプ(efflux
pump)阻害薬を含有するか、またはそれらと併用することもできる。
【0176】 本発明の適切な医薬組成物は、単位投与剤形で経口投与するのに適したもの、
たとえば1mg〜1g、好ましくは100mg〜1gの本発明化合物を含有する
錠剤またはカプセル剤である。特に好ましいものは、50〜800mg、殊に1
00〜500mgの本発明化合物を含有する錠剤またはカプセル剤である。
【0177】 他の態様において本発明の医薬組成物は、静脈内、皮下または筋肉内注射に適
したもの、たとえば0.1〜50%w/v(1〜500mg/ml)の本発明化
合物を含有する注射剤である。
【0178】 各患者に、たとえば静脈内、皮下または筋肉内1日量0.5〜20mg kg -1 の本発明化合物を投与し、組成物は1日1〜4回投与される。他の態様におい
ては、1日量5〜20mg kg-1の本発明化合物を投与する。静脈内、皮下ま
たは筋肉内用量をボーラス注射法により投与することができる。あるいは、静脈
内用量を一定期間にわたる連続注入により投与してもよい。あるいは、1日非経
口用量にほぼ相当する1日経口用量を各患者に投与してもよく、組成物は1日1
〜4回投与される。
【0179】 静脈内投与用の医薬組成物は、有利には(たとえば安定性を高めるために)適
切な殺菌薬、酸化防止剤もしくは還元剤、または適切な金属イオン封鎖剤を含有
してもよい。
【0180】 上記の他の医薬組成物、プロセス、方法、使用および医薬製造の態様において
、本明細書に記載した本発明化合物の別態様および好ましい態様を適用できる。 抗菌活性: 医薬的に許容できる本発明化合物はインビトロで標準グラム陽性菌に対する良
好な活性スペクトルをもつ有用な抗菌薬であり、これを利用して病原細菌に対す
る活性をスクリーニングする。特に、医薬的に許容できる本発明化合物は、腸球
菌、肺炎球菌、ならびにメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Staphyloco
ccus aureus)株およびコアグラーゼ陰性ブドウ球菌に対して活性を
示す。その化合物の抗菌スペクトルおよび力価は標準試験系により測定できる。
【0181】 本発明化合物の(抗菌)特性を、慣用の試験法により、たとえば化合物を標準
法で温血哺乳動物に経口および/または静脈内投与することにより、インビボで
証明および評価することもできる。
【0182】 以下の結果は標準インビトロ試験系において得られた。寒天希釈法により接種
サイズ104CFU/スポットで測定した最小発育阻止濃度(MIC)によって
活性を記載する。一般に化合物は0.01〜256μg/mlで有効である。
【0183】 ブドウ球菌は、寒天上、104CFU/スポットの接種およびインキュベーシ
ョン温度37℃で24時間(メチシリン耐性発現の標準試験条件)試験された。 連鎖球菌および腸球菌は、脱フィブリン−ウマ血液5%を補充した寒天上、1
4CFU/スポットの接種およびインキュベーション温度37℃で5%二酸化
炭素雰囲気中、48時間試験された(ある被験生物の増殖には血液が必要)。
【0184】 たとえば実施例2の化合物について、下記の結果が得られた: 生物 MIC(μg/ml) 黄色ブドウ球菌: Oxford 0.5 Novb.Res 1 MRQR 1 コアグラーゼ陰性ブドウ球菌 MS 0.5 MR 1 化膿連鎖球菌(S.pyogenes) C203 1 エンテロコッカス・フェーカリス 2 (E.faecalis) 枯草菌 0.5 (Bacillus subtilis) Novb.Res=ノボビオシン耐性 MRQR=メチシリン耐性キノロン耐性 MR=メチシリン耐性 MS=メチシリン感受性 後記のある種の中間体および/または参考例(特にHETへの−NH−結合が
BOC基で保護されたもの)も有用な活性をもち、本発明の他の態様として提供
される。
【0185】 本発明を以下の実施例により説明するが、これらは限定ではない。実施例中、
別途記載しない限り: (i)蒸発は真空中での回転蒸発により行われ、仕上げ処理は残留固体を濾過
により除去した後に行われた; (ii)操作は周囲温度、すなわち一般に18〜26℃において、別途記載し
ない限り、または当業者が不活性雰囲気下で実施しない限り、空気中で行われた
; (iii)化合物を精製するためにカラムクロマトグラフィー(フラッシュ法
による)を用い、別途記載しない限りMerck Kieselgelシリカ(
Art.9385)により実施した; (iv)収率は説明のために示したにすぎず、必ずしも達成できる最大ではな
い; (v)式(I)の最終生成物の構造は、一般にNMRおよび質量分析法により
確認された[プロトン核磁気共鳴スペクトルは、別途記載しない限り一般にDM
SO−D6中で、磁界強度300MHzで操作されるVarian Gemin
i 2000分光計、または磁界強度250MHzで操作されるBruker
AM250分光計を用いて測定された;化学シフトは内標準としてのテトラメチ
ルシランから下流のppmで報告され(デルタ目盛)、ピーク多重度を下記によ
り示す:s,一重線;d,二重線;ABまたはdd(d of d),二重の二
重線;t,三重線;quintet,五重線;hextet,六重線;m,多重
線;complex m,複合多重線;broad,幅広いピーク;overl
apping(overlapped by),ピークの重なり;(parti
ally)obscured(by),(部分)遮蔽;高速原子衝突(FAB)
質量分析データは、一般にエレクトロスプレーにより操作するPlatform
分光計(Micromassにより供給)を用いて得られ、また適切な場合は陽
イオンデータまたは陰イオンデータを収集した]; (vi)中間体は一般に完全には解析されず、純度は一般に薄層クロマトグラ
フィー、赤外(IR)、質量分析法(MS)またはNMR分析法により評価され
た; (vii)以下の略号を用いた: DMFはN,N−ジメチルホルムアミド;DMFはN,N−ジメチルホルムア
ミド;;DMAはN,N−ジメチルアセトアミド;TLCは薄層クロマトグラフ
ィー;HPLCは高速液体クロマトグラフィー;MPLCは中速液体クロマトグ
ラフィー;DMSOはジメチルスルホキシド;CDCl3はジュウテリウム化ク
ロロホルム;MSは質量分析法;ESPはエレクトロスプレー;THFはテトラ
ヒドロフラン;TFAはトリフルオロ酢酸;NMPはN−メチルピロリドン;H
OBTは1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール;EtOAcは酢酸エチル;Me
OHはメタノール;ホスホリルは(HO)2−P(O)−O−;ホスフィリルは
(HO)2−P−O−;EDCは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エ
チルカルボジイミド(塩酸塩);PTSAはパラトルエンスルホン酸。
【0186】 実施例1:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3−
フルオロ−4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−イル)フェニル)
オキサゾリジン−2−オン
【0187】
【化41】
【0188】 3−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニルアミノ)イソオキサゾ
ール(631mg,2.43mmol)の、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド
(10ml)中における撹拌溶液に、窒素雰囲気下でヘキサン中の水素化ナトリ
ウム(油中60%懸濁液107mg,2.67mmol)懸濁液、次いで乾燥D
MF(3ml)中の5(R)−メタンスルホニルオキシメチル−3−(3−フル
オロ−4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−イル)フェニル)オキ
サゾリジン−2−オン(WO97/09328参照,226mg,0.61mm
ol)を添加した。24時間かけて追加バッチの水素化ナトリウム全体(油中6
0%懸濁液428mg,10.7mmol)を添加し、反応混合物を50〜60
℃に24時間加熱した後、TLCは目的生成物の形成を示した(Rf0.34,
50%酢酸エチル/ヘキサン)。大部分のN,N−ジメチルホルムアミドを高真
空下で蒸発させ、生成物をMPLC(50%THF/ヘキサン)により単離し、
次いでエーテルで摩砕処理して、表題化合物を白色非晶質固体として得た(63
.4mg,29%);
【0189】
【化42】
【0190】 3−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニルアミノ)イソオキサゾ
ール(参考例1)出発物質を下記により製造した: 3−アミノイソオキサゾール(2.0g,23.8mmol)および炭酸水素
ナトリウム(5.0g,59.5mmol)の、アセトン/水(45ml,2:
1)中における撹拌溶液に、0〜5℃でアセトン(15ml)中のクロロギ酸2
,2,2−トリクロロエチル(5.55g,26.2mmol,3.6ml)を
滴加した。反応混合物を室温にまで高め、4時間撹拌した。次いで再び0〜5℃
に冷却し、追加分の炭酸水素ナトリウム(5.0g,59.5mmol)、およ
びアセトン(10ml)中のクロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル(5.5
5g,26.2mmol,3.6ml)を添加した。溶液を室温にまで高め、さ
らに3時間撹拌した。この後、薄層クロマトグラフィーは反応完結を示した(R
f0.79,5%MeOH/CH2Cl2)。水を添加し、混合物を酢酸エチルで
抽出し(4回)、抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、回転蒸発により濃縮して黄色の油(11.2g)を得た。これをMPLC(
3%MeOH/CH2Cl2)により精製し、シクロヘキサンで再結晶して、表題
化合物を白色の綿状結晶として得た(4.91g,80%);
【0191】
【化43】
【0192】 実施例2:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3−
フルオロ−4−モルホリノフェニル)オキサゾリジン−2−オン 5(R)−[−イソオキサゾール−3−イル−−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−(3−フルオロ−4−モルホ
リノフェニル)オキサゾリジン−2−オン(140mg,0.26mmol)の
、氷酢酸(6ml)中における撹拌溶液に、室温で窒素雰囲気下に亜鉛末(酸洗
浄,68mg,1.04mmol)を添加した。4時間後、追加分の亜鉛(68
mg,1.04mmol)を添加し、反応が完結するまでさらに1.5時間、撹
拌を続けた。反応混合物を濾過し、回転蒸発により濃縮して無色結晶(347m
g)を得た。これを超音波処理しながらジクロロメタンで抽出した(2回)。得
られた懸濁液を濾過し、MPLC(3%MeOH/CH2Cl2)およびさらにM
PLC(40〜80%酢酸エチル/ヘキサン勾配)によりクロマトグラフィー処
理した。濃縮画分をエーテルで摩砕処理することにより、表題化合物を非晶質固
体として単離した(23.4mg,25%);
【0193】
【化44】
【0194】 5(R)−[N−イソオキサゾール−3−イル−N−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−(3−フルオロ−4−モルホ
リノフェニル)オキサゾリジン−2−オン(参考例2)出発物質を下記により製
造した: 3−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニルアミノ)イソオキサゾ
ール(260mg,1.0mmol)、5(R)−ヒドロキシメチル−3−(3
−フルオロ−4−モルホリノフェニル)オキサゾリジン−2−オン(WO95/
07271参照;293mg,1mmol)およびトリブチルホスフィン(30
3mg,1.5mmol)の、乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中における
撹拌溶液に、0℃で窒素雰囲気下に、乾燥テトラヒドロフラン(3ml)中の1
,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(378.5mg,1.5mmol
)を添加した。反応物を室温にまで高め、4日間撹拌した。このときまでに白色
懸濁液が生成した。反応混合物を濾過し、残留物をテトラヒドロフランで洗浄し
た。濾液を回転蒸発により濃縮すると黄色の油(1.2g)が得られ、これをM
PLC(30%酢酸エチル/ヘキサン,ICN Alumina N32−63
)およびさらにMPLC(100%CH2Cl2,ICN Alumina N3
2−63)により精製した。画分を回転蒸発により濃縮して、表題化合物を砕け
やすい白色泡状物として得た(296mg,55%);
【0195】
【化45】
【0196】 実施例3:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3−
フルオロ−4−(1−ホルミル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イ
ル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【0197】
【化46】
【0198】 5(R)−[−イソオキサゾール−3−イル−−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1−
ホルミル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサ
ゾリジン−2−オン(110mg,0.2mM)の、酢酸(3ml)中における
撹拌溶液に、亜鉛末(130mg,2.0mM)を添加した。混合物を超音波浴
中に10分間保持し、次いで48時間、窒素雰囲気下に周囲温度で激しく撹拌し
た。混合物をセライトで濾過し、濾液を蒸発させた。残留物を約5%MeOH/
CH2Cl2(5ml)に装入し、無機物質を濾過し、MPLC(4%MeOH/
CH2Cl2)により表題化合物を単離した。これを高真空下で蒸発させて、脆い
ガラス体として得た(22mg,28%);
【0199】
【化47】
【0200】 5(R)−[N−イソオキサゾール−3−イル−N−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1−
ホルミル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサ
ゾリジン−2−オン(参考例5)出発物質を下記により得た: 5(R)−[N−イソオキサゾール−3−イル−N−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1−
ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサ
ゾリジン−2−オン(参考例3) 3−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニルアミノ)イソオキサゾ
ール(1.30g,5.0mmol)、5(R)−ヒドロキシメチル−3−(3
−フルオロ−4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−
イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(WO97/30995;1.91
g,5.0mmol)およびトリブチルホスフィン(1.52g,7.5mmo
l)の、乾燥テトラヒドロフラン(50ml)中における撹拌溶液に、0℃で窒
素雰囲気下に、乾燥テトラヒドロフラン(15ml)中の1,1’−(アゾジカ
ルボニル)ジピペリジン(1.89g,7.5mmol)を添加した。溶液を0
℃で30分間撹拌した後、室温にまで高め、次いで2日間撹拌した。混合物を濾
過し、回転蒸発により濃縮し、MPLC(30%酢酸エチル/ヘキサン,ICN
Alumina N32−63)によりクロマトグラフィー処理し、エーテル
で摩砕処理して、表題化合物を白色非晶質固体として得た(1.62g,52%
);
【0201】
【化48】
【0202】 5(R)−[N−イソオキサゾール−3−イル−N−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1,
2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−
オン(参考例4) 5(R)−[−イソオキサゾール−3−イル−−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1−
ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサ
ゾリジン−2−オン(720mg,1.15mmol)およびN,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン(44.8mg,0.34mmol,60μl)の、ジクロ
ロメタン(40ml)中における氷冷撹拌溶液に、窒素雰囲気下でクロロギ酸1
−クロロエチル(214mg,1.5mmol,162μl)を滴加した。反応
混合物を室温に高め、30分後、反応が完結した。これをMPLC(40%酢酸
エチル/ヘキサン)によりクロマトグラフィー処理すると透明な油(737mg
)が得られた。これをメタノールに溶解し、60℃で20分間撹拌した後、溶媒
を回転蒸発により除去して、表題化合物を非晶質固体として得た(538mg,
94%);
【0203】
【化49】
【0204】 5(R)−[N−イソオキサゾール−3−イル−N−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1−
ホルミル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサ
ゾリジン−2−オン(参考例5) 5(R)−[−イソオキサゾール−3−イル−−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1,
2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−
オン(100mg,0.175mmol)の、ギ酸エチル(5ml)中における
懸濁液に、撹拌下でトリエチルアミン(20mg,27μl,0.2mmol)
を添加し、混合物を一夜加熱還流した。ギ酸エチルを添加し、混合物を2M塩酸
および飽和ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、回転蒸発により濃縮
して、粗製表題化合物を黄色ガムとして得た(115mg,117%)。M/z
ES+(M+H)=561. 実施例4:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−[3−
フルオロ−4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリ
ド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン 5(R)−[−イソオキサゾール−3−イル−−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1−
アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニ
ル]オキサゾリジン−2−オン(1.14g,1.8mM)の、酢酸(15ml
)中における撹拌溶液に、亜鉛末(1.17g,18mM)を添加した。混合物
を超音波浴中に10分間放置し、次いで水(2ml)を添加し、混合物を24時
間、窒素雰囲気下に周囲温度で激しく撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濾
液を蒸発させた。表題化合物をMPLC(4%MeOH/CH2Cl2)により単
離した。エーテルで摩砕処理して、これを結晶質固体として得た(473mg,
57%);
【0205】
【化50】
【0206】 5(R)−[N−イソオキサゾール−3−イル−N−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1−
アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニ
ル]オキサゾリジン−2−オン(参考例6)出発物質を下記により製造した: 5(R)−[−イソオキサゾール−3−イル−−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1,
2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−
オン(102mg,0.18mmol)および炭酸水素ナトリウム(75mg,
0.89mmol)の、アセトン(10ml)/水(5ml)中における氷冷撹
拌溶液に、塩化アセトキシアセチル(49mg,0.36mmol,38.5μ
l)を滴加した。15分後、TLC(CH2Cl2,UV視覚化,Rf=0.75
)によれば反応が完結した。次いで水を添加し、水相を酢酸エチルで抽出し、得
られた有機相を水、2M塩酸および飽和ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、回転蒸発により濃縮して、表題化合物を粗製の黄色ガムとして得た(1
05mg,93%);
【0207】
【化51】
【0208】 実施例5:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−[3−
フルオロ−4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリ
ド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−[3−フルオロ−
4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イ
ル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン(400mg,0.87mM)の、飽
和メタノール性アンモニア(10ml)中における溶液を、周囲温度で18時間
撹拌した。小容量にまで蒸発させ、エーテルで摩砕処理すると、表題化合物が結
晶化した(334mg,92%);
【0209】
【化52】
【0210】 実施例6:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−[3−
フルオロ−4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)−1,2,
5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン
5(R)−[−イソオキサゾール−3−イル−−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−{3−フルオロ−4−[
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル)−1
,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル]フェニル}オキサゾリジン−2
−オン(200mg,0.3mM)の、酢酸(3ml)中における撹拌溶液に、
亜鉛末(195mg,3.0mM)を添加した。混合物を超音波浴中に10分間
放置し、次いで24時間、窒素雰囲気下に周囲温度で激しく撹拌した。水(0.
5ml)を添加し、さらに24時間、撹拌を続けた。反応混合物をセライトで濾
過し、蒸発させた。残留物をテトラヒドロフラン(15ml)/1.0M HC
l水溶液(10ml)に溶解し、周囲温度で3日間撹拌した。これを蒸発乾固し
、残留物をMPLC(8%MeOH/CH2Cl2,25%までの勾配)によりク
ロマトグラフィー処理した。エーテル/エタノールで摩砕処理して、表題化合物
を白色粉末として得た(68mg,50%);
【0211】
【化53】
【0212】 5(R)−[N−イソオキサゾール−3−イル−N−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−{3−フルオロ−4−[N−
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル)−1
,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル]フェニル}オキサゾリジン−2
−オン(参考例7)出発物質を下記により製造した: 5(R)−[−イソオキサゾール−3−イル−−(2,2,2−トリクロ
ロエチルオキシカルボニル)アミノメチル]−3−[3−フルオロ−4−(1,
2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−
オン(228mg,0.4mM)の、乾燥ジクロロメタン(5ml)中における
撹拌溶液に、0〜4℃で、ピリジン(158mg,2.0mM)を添加し、次い
で(S)−(+)−2,3,0−イソプロピリデングリシノイルクロリド(EP
0413401A2;200mg,1.2mM)の、ジクロロメタン(1ml)
中における溶液を滴加した。溶液を0〜4℃で10分間撹拌し、次いで周囲温度
に高めた。反応混合物を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、蒸発させてガムを得た。表題化合物をMPLC(60%酢酸エチル/イソヘキ
サン)により単離し、蒸発させて、砕けやすい泡状物として得た(158mg,
60%);
【0213】
【化54】
【0214】 実施例7:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(4−
イミダゾール−1−イル−3−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン 5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)−イソ
オキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−(4−イミダゾール−1−イル−
3−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン(粗製.1.7g,約2.5
mM)を、酢酸(40ml)と水(18ml)の混合物中で、窒素雰囲気下に周
囲温度で撹拌した。亜鉛末(824mg,12.5mM)を添加し、混合物を2
0分間撹拌し、追加分の亜鉛末(200mg)を添加し、1時間撹拌を続けた。
混合物をセライトで濾過し、フィルターパッドを酢酸と水の混合物(5:1)で
十分に洗浄した。濾液を蒸発させ、残留物を塩酸(0.5M,200ml)とジ
クロロメタン(150ml)の間で分配した。水相をジクロロメタン(100m
l)で洗浄し、次いで最小量の濃アンモニア溶液で塩基性にし、ジクロロメタン
(150ml,2回)で再抽出し、乾燥(硫酸マグネシウム)および蒸発させた
。イソプロパノール(40ml)から再結晶して、目的生成物を得た(470m
g);
【0215】
【化55】
【0216】 5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)−イソ
オキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−(4−イミダゾール−1−イル−
3−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン中間体を下記により製造した
: 3−(4−イミダゾール−1−イル−3−フルオロフェニル)−5(R)−ヒ
ドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン(693mg,2.5mM,WO96
/23788参照)および3−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニ
ルアミノ)イソオキサゾール(649mg,2.5mM)を、乾燥テトラヒドロ
フラン(25ml)に、窒素下に氷浴内で撹拌することにより懸濁した。トリブ
チルホスフィン(808mg,4mM)を添加し、次いでテトラヒドロフラン(
10ml)に溶解した1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(945m
g,3.75mM)を10分かけて添加した。次いで混合物を18時間撹拌し、
周囲温度にまで高め、次いで濾過し、フィルターケークをテトラヒドロフランで
洗浄した。濾液を合わせて蒸発させ、残留物を20gのシリカMega Bon
d Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中0%から5%メタノール
まで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製した。該当画分
を合わせて蒸発させ、残留物をジエチルエーテルで摩砕処理して、トリブチルホ
スフィンオキシドが混入した目的生成物を得た(1.36g);
【0217】
【化56】
【0218】 実施例8:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(4−
(4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イル)−3−フルオロフェニル)オ
キサゾリジン−2−オン 3−(4−(4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イル)−3−フルオロ
フェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)イソオキサゾール−
3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(360mg,0.76mM
)を、ジクロロメタン(10ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(10ml)で
処理した。30分間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残留物をジクロロメタン(1
0ml,3回)と共に繰り返し蒸発乾固し、得られたガムを水(10ml)に溶
解した。溶液を濃アンモニア水で塩基性にし、生じた沈殿を濾過し、水で洗浄し
、乾燥させて表題生成物を得た(190mg);
【0219】
【化57】
【0220】 3−(4−(4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イル)−3−フルオロ
フェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)イソオキサゾール−
3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン中間体を下記により製造した
: 3−(4−(4−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾール−1−
イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン
−2−オン(842mg,2mM,WO97/31917参照)および3−(t
−ブトキシカルボニルアミノ)イソオキサゾール(405mg,2.2mM)を
、乾燥テトラヒドロフラン(15ml)に、窒素下に氷浴内で撹拌することによ
り懸濁した。トリブチルホスフィン(444mg,2.2mM)を添加し、次い
でテトラヒドロフラン(10ml)に溶解した1,1’−(アゾジカルボニル)
ジピペリジン(555mg,2.2mM)を添加した。次いで混合物を18時間
撹拌し、周囲温度にまで高め、次いで濾過し、フィルターケークをテトラヒドロ
フランで洗浄した。濾液を合わせて蒸発させ、残留物を10gの逆相C18カラ
ム上、0.1%トリフルオロ酢酸含有水中10%から50%アセトニトリルまで
の勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製した。該当画分を合わせて蒸発
させ、残留物を10gのシリカMega Bond Elut(登録商標)カラ
ム上、ジクロロメタン中0%から20%メタノールまで極性を高めた勾配で溶離
して再クロマトグラフィー処理した。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物
を得た(104mg);
【0221】
【化58】
【0222】 実施例9:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)−3−フルオロフェニル)オキサゾリジ
ン−2−オン 本質的に実施例8の方法を用い、ただし3−(4−(2−メチルイミダゾール
−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカル
ボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン
(510mg,1.12mM)から出発して、最終的にジクロロメタン中への抽
出により単離し、表題化合物を得た(358mg);
【0223】
【化59】
【0224】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−フルオロ−4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ニトロベンゼン 2−メチルイミダゾール(9.02g,0.11M)およびN,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン(32.2g,0.25M)をアセトニトリル(160ml
)に溶解し、3,4−ジフルオロニトロベンゼン(15.9g,0.1M)を添
加した。混合物を撹拌しながら窒素下で24時間、加熱還流した。溶媒を蒸発さ
せ、残留物を酢酸エチル(300ml)に溶解し、水(150ml)、ブライン
(150ml)で洗浄し、乾燥させた(硫酸マグネシウム)。残留物を酢酸エチ
ル(25ml)とシクロヘキサン(150ml)の混合物(木炭を添加)から再
結晶して、表題化合物を得た(11.5g);mp 106−107°;
【0225】
【化60】
【0226】 5−アミノ−2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フルオロベンゼン 3−フルオロ−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ニトロベンゼン(40
g,0.181M)をメタノール(200ml)とテトラヒドロフラン(800
ml)の混合物に溶解し、窒素下で0°に冷却し、ギ酸アンモニウム(57g,
0.905M)、次いで木炭上パラジウム(10%,2g)で処理した。混合物
を周囲温度で18時間撹拌し、セライトで濾過し、セライトをメタノール(10
0ml)で洗浄し、濾液を蒸発乾固した。残留物を酢酸エチル(800ml)と
10%炭酸水素ナトリウム水溶液(250ml)の間で分配した。有機層を蒸発
させ、ブライン(250ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)および蒸発
させて、表題化合物を得た(34.6g);
【0227】
【化61】
【0228】 5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−メチルイミダゾール−1−
イル)フルオロベンゼン 5−アミノ−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フルオロベンゼン(34
.25g,0.179M)を窒素下で乾燥ジクロロメタン(600ml)に溶解
し、−5°に冷却した。ピリジン(17.7g,0.224M)を添加し、次い
でクロロギ酸ベンジル(33.7g,0.197M)を20分かけて添加した。
混合物を撹拌し、16時間かけて周囲温度にまで高めた。炭酸水素ナトリウム水
溶液(5%,250ml)を添加し、有機層を分離し、水層をジクロロメタン(
300ml,2回)で再抽出し、抽出液を合わせて乾燥させた(硫酸マグネシウ
ム)。濾過および蒸発の後、残留物をトルエン(400ml)から再結晶して、
表題生成物を得た(54.5g);
【0229】
【化62】
【0230】 3−(3−フルオロ−4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニル)
−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン 5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−メチルイミダゾール−1−
イル)フルオロベンゼン(54g,0.166M)を、乾燥テトラヒドロフラン
(600ml)と1,3−ジメチル−2,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H
)−ピリミジノン(100ml)の混合物に窒素下で溶解し、−70°に冷却し
、n−ブチルリチウム溶液(イソヘキサン中1.6M,114ml)で30分か
けて処理した。−70°で30分間撹拌した後、乾燥テトラヒドロフラン(50
ml)中の(R)−グリシジルブチラート(26.35g,0.183M)の溶
液を15分かけて添加した。16時間撹拌を続け、周囲温度にまで高めた。混合
物を炭酸水素ナトリウム水溶液(5%,500ml)および酢酸エチル(800
ml)で処理し、有機層を分離し、水層をさらに酢酸エチル(750ml,3回
)で抽出した。抽出液を合わせて乾燥(硫酸マグネシウム)および蒸発させ、得
られた油をジエチルエーテルで摩砕処理した。生じた固体をイソプロパノールか
ら再結晶して、表題生成物を得た(21.5g);
【0231】
【化63】
【0232】 3−(4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)−3−フルオロフェニル)
−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルア
ミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 3−(2−メチルイミダゾール−1−イル−3−フルオロフェニル)−5(R
)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン(582mg,2mM)、3−
(t−ブトキシカルボニルアミノ)イソオキサゾール(552mg,3mM)、
およびトリフェニルホスフィン(786mg,3mM)を、乾燥N,N−ジメチ
ルホルムアミド(10ml)に、窒素下に氷浴内で撹拌することにより溶解した
。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(606mg,3mM)を滴加し、混合物を
2時間撹拌し、周囲温度にまで高めた。混合物を酢酸エチル(100ml)で希
釈し、水(100ml)、2%炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)および
ブライン(100ml)で洗浄した。乾燥(硫酸マグネシウム)後、残留物を2
0gのシリカMega Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメ
タン中0%から5%メタノールまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフ
ィーにより精製した。該当画分を合わせて、目的生成物を得た(590mg);
【0233】
【化64】
【0234】 実施例10:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(4
−(4−メチルイミダゾール−1−イル)−3−フルオロフェニル)オキサゾリ
ジン−2−オン 本質的に実施例9の方法を用い、ただし3−(4−(4−メチルイミダゾール
−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカル
ボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン
(190mg,0.41mM)を用い、物質をジクロロメタン抽出液から、20
gのシリカMega Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタ
ン中0%から10%メタノールまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフ
ィーにより精製した。該当画分を合わせて、表題生成物を得た(128mg);
【0235】
【化65】
【0236】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−フルオロ−4−(4−メチルイミダゾール−1−イル)ニトロベンゼン 4−メチルイミダゾール(45.1g,0.55M)およびN,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン(161g,1.25M)をアセトニトリル(800ml)
に溶解し、3,4−ジフルオロニトロベンゼン(79.5g,0.5M)を添加
した。混合物を撹拌しながら窒素下で24時間、加熱還流した。溶媒を蒸発させ
、残留物を酢酸エチル(800ml)に溶解し、水(400ml)、ブライン(
200ml)で洗浄し、乾燥させた(硫酸マグネシウム)。残留物をトルエン(
250ml)に溶解し、木炭で処理し、濾過し、熱シクロヘキサン(75ml)
で希釈すると、3−フルオロ−4−(4−メチルイミダゾール−1−イル)ニト
ロベンゼンが結晶化した(64.7g);
【0237】
【化66】
【0238】 5−アミノ−2−(4−メチルイミダゾール−1−イル)フルオロベンゼン 3−フルオロ−(4−メチルイミダゾール−1−イル)ニトロベンゼン(64
.7g,0.293M)をメタノール(200ml)とテトラヒドロフラン(8
00ml)の混合物に溶解し、窒素下で0°に冷却し、ギ酸アンモニウム(99
.3g,1.46M)、次いで木炭上パラジウム(10%,2.5g)で処理し
た。混合物を周囲温度で48時間撹拌し、セライトで濾過し、セライトをメタノ
ール(200ml)で洗浄し、濾液を蒸発乾固した。残留物を酢酸エチル(80
0ml)と10%炭酸水素ナトリウム水溶液(250ml)の間で分配した。有
機層を蒸発させ、ブライン(250ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)
および蒸発させて、表題化合物を得た(50.6g);
【0239】
【化67】
【0240】 5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(4−メチルイミダゾール−1−
イル)フルオロベンゼン 5−アミノ−(4−メチルイミダゾール−1−イル)フルオロベンゼン(50
.6g,0.265M)を窒素下で乾燥ジクロロメタン(800ml)に溶解し
、−5°に冷却した。ピリジン(26.1g,0.33M)を添加し、次いでク
ロロギ酸ベンジル(49.9g,0.292M)を30分かけて添加した。混合
物を撹拌し、16時間かけて周囲温度にまで高めた。炭酸水素ナトリウム水溶液
(5%,350ml)を添加し、有機層を分離し、水層をジクロロメタン(20
0ml,2回)で再抽出し、有機層を合わせて乾燥させた(硫酸マグネシウム)
。濾過および蒸発の後、残留物をトルエン(300ml)から再結晶して、表題
生成物を得た(80g);
【0241】
【化68】
【0242】 3−(3−フルオロ−4−(4−メチルイミダゾール−1−イル)フェニル)
−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン 5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(4−メチルイミダゾール−1−
イル)フルオロベンゼン(54g,0.166M)を、乾燥テトラヒドロフラン
(600ml)と1,3−ジメチル−2,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H
)−ピリミジノン(100ml)の混合物に窒素下で溶解し、−70°に冷却し
、n−ブチルリチウム溶液(イソヘキサン中1.6M,114ml)で30分か
けて処理した。−70°で30分間撹拌した後、乾燥テトラヒドロフラン(50
ml)中の(R)−グリシジルブチラート(26.35g,0.183M)の溶
液を15分かけて添加した。16時間撹拌を続け、周囲温度にまで高めた。混合
物を炭酸水素ナトリウム水溶液(5%,500ml)および酢酸エチル(800
ml)で処理し、溶解しない固体を除去し、ジエチルエーテルで十分に洗浄して
、表題生成物(16.3g)を得た。水層をさらに酢酸エチル(750ml,2
回)で抽出し、抽出液を合わせて乾燥(硫酸マグネシウム)および蒸発させ、残
留物をジエチルエーテルで摩砕処理した。生じた固体をエタノールから再結晶し
て、さらに生成物を得た(10.9g);
【0243】
【化69】
【0244】 3−(3−フルオロ−4−(4−メチルイミダゾール−1−イル)フェニル)
−5(R)−メタンスルホニルオキシメチルオキサゾリジン−2−オン 3−(3−フルオロ−4−(4−メチルイミダゾール−1−イル)フェニル)
−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン(11.8g,40.
5mM)を、ピリジン(200ml)とトリエチルアミン(4.86g,48.
2mM)の混合物中、窒素下に氷浴内で撹拌した。塩化メタンスルホニル(5.
16g,45mM)を滴加し、混合物を2時間撹拌し、周囲温度にまで高めた。
溶媒を蒸発させ、混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液(5%,200ml)とイ
ソヘキサン(200ml)の混合物と共に激しく撹拌した。沈殿を濾過し、水、
次いでイソヘキサンで洗浄し、乾燥させた。残留物を熱アセトン(200ml)
からイソヘキサン(300ml)希釈により再結晶して、表題生成物を得た(1
1.7g);mp 151−153°;
【0245】
【化70】
【0246】 3−(4−(4−メチルイミダゾール−1−イル)−3−フルオロフェニル)
−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルア
ミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 水素化ナトリウム(油中50%,72mg,1.5mM)を窒素下にN,N−
ジメチルホルムアミド(3ml)中で撹拌し、N,N−ジメチルホルムアミド(
4ml)に溶解した3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)イソオキサゾール(
276mg,1.5mM)を添加した。10分間撹拌した後、3−(4−メチル
イミダゾール−1−イル−3−フルオロフェニル)−5(R)−メタンスルホニ
ルオキシメチルオキサゾリジン−2−オン(369mg,1mM)を添加し、混
合物を35°に1.5時間加温した。混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液(30
ml)で希釈し、酢酸エチル(20ml,3回)で抽出し、抽出液を水(20m
l,2回)およびブライン(20ml)で洗浄した。乾燥(硫酸マグネシウム)
後、残留物を20gのシリカMega Bond Elut(登録商標)カラム
上、ジクロロメタン中0%から50%アセトンまで極性を高めた勾配で溶離する
クロマトグラフィーにより精製した。該当画分を合わせて、目的生成物を得た(
228mg);
【0247】
【化71】
【0248】 実施例11:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(4
−(3(S)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン−1−イル)−3
−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例7の方法を用い、3−(4−(3(S)−(t−ブトキシカル
ボニル)アミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−
(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−
3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(320mg,0.5mM)
から出発して、表題化合物を製造した。濾過および蒸発の後、残留物を水(10
ml)と酢酸エチル(10ml)の間で分配し、有機相を水(10ml,2回)
、炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)
および蒸発させた。イソプロパノール(40ml)から再結晶して、表題生成物
を得た(173mg);
【0249】
【化72】
【0250】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−フルオロ−4−(3(S)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジ
ン−1−イル)ニトロベンゼン 3,4−ジフルオロニトロベンゼン(17.1g,0.108M)をアセトニ
トリル(300ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(34.
8g,0.27M)および3(S)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリ
ジン(20g,0.108M)で処理した。混合物を撹拌下に18時間、加熱還
流した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル(600ml)に溶解した。有機
層を水(150ml)、リン酸二水素ナトリウム水溶液(水中5%,150ml
)、炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)、ブライン(100ml)で洗浄
し、乾燥させた(硫酸マグネシウム)。蒸発により目的生成物を、精製せずに使
用するのに十分な品質の黄色固体として得た(33.5g);
【0251】
【化73】
【0252】 5−アミノ−2−(3(S)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン
−1−イル)フルオロベンゼン 3−フルオロ−4−(3(S)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジ
ン−1−イル)ニトロベンゼン(33.5g,0.103M)を酢酸エチル(5
00ml)に溶解し、パラジウム触媒(カーボン上10%,5g)により理論的
ガス取込みまで大気圧下で処理および水素化した。セライトによる濾過および蒸
発の後、精製せずに使用するのに十分な品質の赤色ガムとして目的生成物を得た
(30.4g);
【0253】
【化74】
【0254】 5−エトキシカルボニルアミノ−2−(3(S)−(t−ブトキシカルボニル
)アミノピロリジン−1−イル)フルオロベンゼン 5−アミノ−2−(3(S)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン
−1−イル)フルオロベンゼン(30.4g,0.103M)を乾燥ピリジン(
150ml)に溶解し、窒素下に撹拌しながら0°に冷却した。クロロギ酸エチ
ル(12.3,0.113M)を滴加し、混合物を同温度で1時間撹拌した。氷
−水(250ml)を添加し、1時間撹拌を続けた。生じた沈殿を採集し、水で
十分に洗浄し、風乾した。残留物をトルエンで処理し、共沸させて半分の容量に
し、次いでイソヘキサン(500ml)で処理して、目的生成物(35.3g)
を沈殿させた。
【0255】
【化75】
【0256】 3−(3−フルオロ−4−(3(S)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピ
ロリジン−1−イル)−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン
5−エトキシカルボニルアミノ−2−(3(S)−(t−ブトキシカルボニ
ル)アミノピロリジン−1−イル)フルオロベンゼン(35.2g,0.096

)を、乾燥テトラヒドロフラン(400ml)に窒素下で溶解し、−70°に冷
却し、t−ブタノール(9.3g,123mM)から乾燥テトラヒドロフラン(
70ml)およびn−ブチルリチウム(66ml,イソヘキサン中1.6M)中
で調製したリチウムt−ブトキシド溶液で、20分かけて滴加処理した。20分
間撹拌した後、テトラヒドロフラン(20ml)中の(R)−グリシジルブチラ
ート(15.2g,0.102M)を10分かけて添加し、16時間かけて周囲
温度にまで高めた。混合物をメタノール(10ml)で処理し、周囲温度で10
分間撹拌し、次いで5%炭酸水素ナトリウム水溶液(250ml)と酢酸エチル
(500ml)の混合物で処理した。沈殿を採集し、酢酸エチルおよび水で十分
に洗浄して、目的生成物(19.5g)を得た。濾液から有機層を分離し、これ
を乾燥(硫酸マグネシウム)および蒸発させた。残留物を酢酸エチル(100m
l)と共に短時間還流し、冷却および濾過して、さらに生成物を得た(16.6
g);
【0257】
【化76】
【0258】 3−(4−(3−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン−1−イル)
−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチル
オキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン
−2−オン 本質的に実施例7の方法を用い、3−(3−フルオロ−4−(3(S)−(t
−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン−1−イル)−5(R)−ヒドロキシ
メチルオキサゾリジン−2−オン(2.0g,5.06mM)から出発して、表
題化合物を製造した。粗製物質を90gのBiotageシリカカラム上、ジク
ロロメタン中0%から50%酢酸エチルまで極性を高めた勾配で溶離するクロマ
トグラフィーにより精製した。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を得た
(2.92g);
【0259】
【化77】
【0260】 実施例12:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(4
−(3(S)−アセトアミドピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)
オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例11の方法を用い、3−(4−(3(S)−アセトアミドピロ
リジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2
−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチ
ル)オキサゾリジン−2−オン(250mg,0.432mM)から出発して、
表題化合物を製造した。抽出仕上げ後の残留物を10gのシリカMega Bo
nd Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中0%から10%メタノ
ールまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製した。該当
画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を得た(104mg);
【0261】
【化78】
【0262】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(3(S)−アミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニ
ル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イ
ソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 3−(4−(3(S)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン−1−
イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロ
エチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾ
リジン−2−オン(1.03g,1.62mM)を窒素下でジクロロメタン(5
ml)に溶解し、エタノール中の塩化水素溶液(3.8M,25ml)で処理し
た。周囲温度で5時間還流した後、溶媒を除去し、少量ずつのジクロロメタンと
共に残留物を繰り返し蒸発させて、目的生成物の塩酸塩を白色泡状物として得た
(962mg);
【0263】
【化79】
【0264】3−(4−(3(S)−アセトアミドピロリジン−1−イル)−3−フルオロフ
ェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル
)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 3−(4−(3(S)−アミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニ
ル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イ
ソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(4
00mg,0.74mM)を水(5ml)に溶解し、氷浴中、炭酸水素ナトリウ
ム水溶液(5ml)およびジクロロメタン(10ml)で処理した。無水酢酸(
216mg,2mM)を添加し、混合物を18時間撹拌し、周囲温度にまで高め
、次いで追加分の無水酢酸(216mg)を添加し、さらに10時間撹拌した。
有機相を分離し、リン酸二水素ナトリウム水溶液(2%,15ml,2回)、ブ
ライン(10ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)させた。蒸発により目
的生成物を得た(338mg);
【0265】
【化80】
【0266】 実施例13:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(4
−(3(S)−メタンスルホンアミドピロリジン−1−イル)−3−フルオロフ
ェニル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例11の方法を用い、3−(4−(3(S)−メタンスルホンア
ミドピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2
,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルア
ミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(250mg,0.407mM)から出
発して、表題化合物を製造した。抽出仕上げ後の残留物を10gのシリカMeg
a Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中0%から7%
メタノールまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製した
。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を得た(94mg);
【0267】
【化81】
【0268】 3−(4−(3(S)−メタンスルホンアミドピロリジン−1−イル)−3−
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシ
カルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−
オン中間体を下記により製造した: 本質的に実施例12の中間体に関する方法を用い、3−(4−(3(S)−ア
ミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2
,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルア
ミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(400mg,0.74mM)お
よび塩化メタンスルホニルから出発して、目的生成物を得た(361mg);
【0269】
【化82】
【0270】 実施例14:3−(4−(3(S)−メトキシカルボニルアミノピロリジン−
1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(S)−(イソオキサゾール−3−イ
ルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例11の方法を用い、3−(4−(3(S)−メトキシカルボニ
ルアミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−
(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イ
ルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(250mg,0.407mM)か
ら出発して、表題化合物を製造した。抽出仕上げ後の残留物を10gのシリカM
ega Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中0%から
100%酢酸エチルまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフィーにより
精製した。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を得た(91mg);
【0271】
【化83】
【0272】 3−(4−(3(S)−メトキシカルボニルアミノピロリジン−1−イル)−
3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオ
キシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−
2−オン中間体を下記により製造した: 本質的に実施例12の方法を用い、3−(4−(3(S)−アミノピロリジン
−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリ
クロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オ
キサゾリジン−2−オン塩酸塩(360mg,0.63mM)およびクロロギ酸
メチルから出発して、目的生成物を得た(280mg);
【0273】
【化84】
【0274】 実施例15:3−(4−(3(S)−アセトキシアセトアミドピロリジン−1
−イル)−3−フルオロフェニル)−5(S)−(イソオキサゾール−3−イル
アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例11の方法を用い、3−(4−(3(S)−アセトキシアセト
アミドピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(
2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イル
アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(390mg,0.62mM)から出
発して、表題化合物を製造した。抽出仕上げ後の残留物を10gのシリカMeg
a Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中0%から10
0%酢酸エチルまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製
した。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を得た(100mg);
【0275】
【化85】
【0276】 3−(4−(3(S)−アセトキシアセトアミドピロリジン−1−イル)−3
−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキ
シカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2
−オン中間体を下記により製造した: 3−(4−(3(S)−アミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニ
ル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イ
ソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(4
000mg,0.698mM)を窒素下に0°でジクロロメタン(10ml)に
懸濁した。トリエチルアミン(282mg,2.79mM)を添加し、溶液を塩
化アセトキシアセチル(145mg,1.05mM)で滴加処理し、次いで周囲
温度で1時間撹拌した。混合物をジクロロメタン(10ml)で希釈し、リン酸
二水素ナトリウム水溶液(10%,10ml)、炭酸水素ナトリウム水溶液(1
0ml)および水(10ml)で洗浄し、乾燥させた(硫酸マグネシウム)。蒸
発後の残留物をジエチルエーテル/イソヘキサン(1:1,10ml)で摩砕処
理して、目的生成物を得た(440mg);
【0277】
【化86】
【0278】 実施例16:3−(4−(3(S)−ヒドロキシアセトアミドピロリジン−1
−イル)−3−フルオロフェニル)−5(S)−(イソオキサゾール−3−イル
アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 3−(4−(3(S)−アセトキシアセトアミドピロリジン−1−イル)−3
−フルオロフェニル)−5(S)−(3−イソオキサゾリルアミノメチル)オキ
サゾリジン−2−オン(105mg,0.23mM)および炭酸カリウム(30
0mg,2.2mM)を、周囲温度で窒素下にメタノール(20ml)中で20
分間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、水(10ml)で摩砕処理して、目的生成
物を得た(77mg);
【0279】
【化87】
【0280】 実施例17:3−(4−(3(S)−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノ
イル)ピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(S)−(イソオ
キサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例7の方法を用い、3−(4−(3(S)−(2,2−ジメチル
−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボンアミド)ピロリジン−1−イ
ル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエ
チルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリ
ジン−2−オン(380mg,0.572mM)から出発して、表題化合物を製
造した。濾過および蒸発後の残留物をテトラヒドロフラン(6ml)に溶解し、
2M塩酸水溶液(4ml)で処理し、周囲温度で20時間撹拌した。過剰の無水
炭酸カリウムを添加し、溶液を濾過および蒸発させ、残留物を10gのシリカM
ega Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中0%から
20%メタノールまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精
製した。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を得た(130mg);
【0281】
【化88】
【0282】 3−(4−(3(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S
)−イルカルボンアミド)ピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−
5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキ
サゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン中間体を下記によ
り製造した: ピリジン(5ml)中の3−(4−(3(S)−アミノピロリジン−1−イル
)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチ
ルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジ
ン−2−オン塩酸塩(400mg,0.698mM)を、ジクロロメタン(2m
l)中の2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル
クロリド(200mg,1.2mM)の溶液で滴加処理し、混合物を周囲温度で
3時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(15ml)および水(15ml)で希釈
し、有機層を分離し、炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)およびブライン(
10ml)で洗浄し、蒸発させ、次いでトルエン(20ml)と共沸させた。残
留物を10gのシリカMega Bond Elut(登録商標)カラム上、ジ
クロロメタン中0%から100%酢酸エチルまで極性を高めた勾配で溶離するク
ロマトグラフィーにより精製した。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を
得た(435mg);
【0283】
【化89】
【0284】 実施例18:3−(4−(3(S)−(2−メトキシエトキシカルボニルアミ
ノ)ピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(S)−(イソオキ
サゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 3−(4−(3(S)−(2−メトキシエトキシカルボニルアミノ)ピロリジ
ン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−ト
リクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)
オキサゾリジン−2−オン(400mg,0.5mM)を、酢酸(10ml)と
水(2ml)の混合物中で撹拌した。亜鉛末(203mg,3.1mM)を添加
し、混合物を周囲温度で30分間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、蒸発後
の残留物を酢酸エチル(10ml)と炭酸水素ナトリウム水溶液(15ml)の
間で分配した。有機相を炭酸水素ナトリウム水溶液(15ml,2回)、水(1
5ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)および蒸発させた。粗生成物を1
0gのBiotageシリカカラム上、ジクロロメタンから酢酸エチルまでの勾
配で溶離するクロマトグラフィーにより精製した。該当画分を合わせて、目的生
成物を得た(141mg);
【0285】
【化90】
【0286】 3−(4−(3(R)−(2−メトキシエトキシカルボニルアミノ)ピロリジ
ン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−ト
リクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)
オキサゾリジン−2−オン中間体を下記により製造した: 本質的に実施例12の中間体に関する方法を用い、3−(4−(3(S)−ア
ミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2
,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルア
ミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(419mg,0.73mM)お
よびクロロギ酸2−メトキシエチル(450mg,3.27mM)から出発して
、表題化合物を得た(442mg);
【0287】
【化91】
【0288】 実施例19:3−(4−(3(R)−メトキシカルボニルアミノピロリジン−
1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(S)−(イソオキサゾール−3−イ
ルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例11の方法を用い、3−(4−(3(R)−メトキシカルボニ
ルアミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−
(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イ
ルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(1.38g,2.32mM)から
出発して、表題化合物を製造した。抽出仕上げ後の残留物を20gのシリカMe
ga Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中0%から1
00%酢酸エチルまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精
製した。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を得た(490mg);
【0289】
【化92】
【0290】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−フルオロ−4−(3(R)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジ
ン−1−イル)ニトロベンゼン 3,4−ジフルオロニトロベンゼン(16.03g,0.101M)をアセト
ニトリル(300ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(32
.63g,0.253M)および3(R)−(t−ブトキシカルボニル)アミノ
ピロリジン(20.65g,0.111M)で処理した。混合物を撹拌下に18
時間、加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル(300ml)およ
び水(200ml)に溶解した。有機層を水(150ml)、クエン酸溶液(水
中10%,150ml,2回)で洗浄し、乾燥させた(硫酸マグネシウム)。蒸
発により目的生成物を、精製せずに使用するのに十分な品質の黄色固体として得
た(32.7g);
【0291】
【化93】
【0292】 5−アミノ−2−(3(R)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン
−1−イル)フルオロベンゼン 3−フルオロ−4−(3(R)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジ
ン−1−イル)ニトロベンゼン(32.7g,0.101M)を酢酸エチル(5
00ml)に溶解し、パラジウム触媒(カーボン上10%,7.5g)により理
論的ガス取込みまで大気圧下で処理および水素化した。セライトによる濾過およ
び蒸発の後、精製せずに使用するのに十分な品質の赤色ガムとして目的生成物を
得た(29.85g);
【0293】
【化94】
【0294】 5−エトキシカルボニルアミノ−2−(3(R)−(t−ブトキシカルボニル
)アミノピロリジン−1−イル)フルオロベンゼン 5−アミノ−2−(3(R)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン
−1−イル)フルオロベンゼン(27.33g,0.093M)を乾燥ピリジン
(150ml)に溶解し、窒素下に撹拌しながら0°に冷却した。クロロギ酸エ
チル(11.01,0.102M)を滴加し、混合物を同温度で30分間撹拌し
た。氷−水(250ml)を添加し、1時間撹拌を続けた。生じた沈殿を採集し
、水で十分に洗浄し、風乾して、精製せずに使用するのに十分な品質の目的生成
物を得た(33.6g);
【0295】
【化95】
【0296】 3−(3−フルオロ−4−(3(R)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピ
ロリジン−1−イル)−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン
5−エトキシカルボニルアミノ−2−(3(R)−(t−ブトキシカルボニ
ル)アミノピロリジン−1−イル)フルオロベンゼン(33.6g,0.092

)を、乾燥テトラヒドロフラン(300ml)に窒素下で溶解し、−70°に冷
却し、リチウムt−ブトキシド溶液(テトラヒドロフラン中1M,100.7m
l)で、温度を−65°より低く維持しながら、30分かけて滴加処理した。5
分間撹拌した後、(R)−グリシジルブチラート(14.52g,0.101M
)を添加し、−65°で1時間撹拌を続けた後、16時間かけて周囲温度にまで
高めた。混合物をメタノール(50ml)で処理し、周囲温度で1時間撹拌し、
沈殿を採集し、テトラヒドロフランで十分に洗浄して、目的生成物(21.8g
)を得た。
【0297】
【化96】
【0298】 3−(4−(3(R)−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン−1−
イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロ
エチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾ
リジン−2−オン 本質的に実施例7の中間体に関する基本的方法を用い、3−(4−(3(R)
−(t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフ
ェニル)−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン(2.0g,
5.06mM)から出発した。粗製物質を90gのBiotageシリカカラム
上、ジクロロメタン中0%から5%酢酸エチルまで極性を高めた勾配で溶離する
クロマトグラフィーにより精製した。該当画分を合わせて、目的生成物を得た(
1.56g);
【0299】
【化97】
【0300】 3−(4−(3(R)−アミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニ
ル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イ
ソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例12の中間体に関する方法を用い、3−(4−(3(R)−(
t−ブトキシカルボニル)アミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニ
ル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イ
ソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(2.18
g,3.42mM)から出発して、目的生成物の塩酸塩を白色泡状物として得た
(1.79g);
【0301】
【化98】
【0302】 3−(4−(3(R)−メトキシカルボニルアミノピロリジン−1−イル)−
3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2,2,2−トリクロロエチルオ
キシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−
2−オン 本質的に実施例12の中間体に関する方法を用い、3−(4−(3(R)−ア
ミノピロリジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(2
,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルア
ミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(1.61g,2.81mM)お
よびクロロギ酸メチルから出発して、目的生成物を得た(1.61g);
【0303】
【化99】
【0304】 実施例20:3−(4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)
−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェ
ニル)−5(S)−(3−メチルイソオキサゾール−5−イルアミノメチル)オ
キサゾリジン−2−オン 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−3−メチ
ルイソオキサゾール−5−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(40
0mg,0.65mM)をジクロロメタン(6ml)に溶解し、トリフルオロ酢
酸(6ml)により0°で処理した。周囲温度で30分間撹拌した後、水(1.
2ml)を添加し、1時間撹拌を続けた。溶媒を除去し、残留物をメタノール(
20ml)に溶解し、アンモニア水で処理してpHを7〜8にした。溶媒を除去
し、残留物を10gのシリカMega Bond Elut(登録商標)カラム
上、ジクロロメタン中0%から5%メタノールまで極性を高めた勾配で溶離する
クロマトグラフィーにより精製した。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物
を得た(181mg);
【0305】
【化100】
【0306】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル
)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−アセトキシメチルオキサゾリジ
ン−2−オン 3−(4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル
)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジ
ン−2−オン(20g,50mM,WO97/30995参照)を、窒素下に0
°で撹拌することにより、乾燥ジクロロメタン(400ml)に懸濁し、トリエ
チルアミン(5.5g,54.4mM)および4−ジメチルアミノピリジン(0
.3g,2.7mM)で処理した。無水酢酸(5.3g,52mM)を滴加して
溶液を得た。これを1時間撹拌して、周囲温度にまで高めた。この混合物を5%
炭酸水素ナトリウム水溶液(200ml)と共に、二酸化炭素の発生が止むまで
振とうした。有機相を分離し、乾燥(硫酸マグネシウム)および蒸発させ、次い
でトルエン(50ml,2回)と共沸させて、次の段階に十分な半結晶質生成物
を得た(24g);
【0307】
【化101】
【0308】 3−(4−(1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−アセトキシメチルオキサゾリジン−2−オン塩
酸塩 3−(4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル
)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−アセトキシメチルオキサゾリジ
ン−2−オン(22.1g,50mM)を窒素下に0°で乾燥ジクロロメタン(
400ml)中において撹拌し、クロロギ酸1−クロロエチル(8.58g,6
0mM)で滴加処理した。1時間撹拌した後、反応混合物を、ジクロロメタンで
予め洗浄したシリカ300g上、ジクロロメタン中0%から20%酢酸エチルま
で極性を高めた勾配で溶離する高速真空シンタークロマトグラフィー(rapi
d vacuum sinter chromatography)により精製
した。該当画分を合わせて、中間体カルバミン酸クロロエチルをガム(20g)
として得た。この中間体を直ちにメタノール(400ml)で処理すると固体が
生じ、これを周囲温度で18時間撹拌しながら徐々に溶解した。溶媒を蒸発させ
て小容量にし、濾過して、表題化合物を灰白色固体として得た(14.7g);
【0309】
【化102】
【0310】 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−
ジフルオロフェニル)−5(R)−アセトキシメチルオキサゾリジン−2−オン
3−(4−(1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−アセトキシメチルオキサゾリジン−2−オン塩
酸塩(14.5g,37.3mM)を窒素下に0°で乾燥ジクロロメタン(30
0ml)に懸濁し、ピリジン(9.78g,0.12M)で処理した。ジクロロ
メタン(100ml)中の2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)
−イルカルボニルクロリド(9.59g,75.6mM)の溶液を滴加し、3時
間撹拌を続けて、周囲温度にまで高めた。炭酸水素ナトリウム水溶液(5%,3
00ml)を添加し、30分間撹拌を続けた。有機相を分離し、乾燥(硫酸マグ
ネシウム)および濾過し、トルエン(20ml)の添加後、蒸発乾固した。固体
残留物をジエチルエーテル(250ml)とイソヘキサン(150ml)の混合
物で摩砕処理し、固体を濾過して、表題化合物を得た(17.5g);
【0311】
【化103】
【0312】 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−
ジフルオロフェニル)−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン
3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−
ジフルオロフェニル)−5(R)−アセトキシメチルオキサゾリジン−2−オン
(8.64g,18mM)をメタノール(350ml)に懸濁し、周囲温度で窒
素下に撹拌した。炭酸カリウム(3.73g,27mM)を添加し、混合物を2
0分間だけ撹拌し、次いで直ちに酢酸(2ml)の添加により中和した。飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を添加し、メタノールを蒸発させ、残留物
を水(100ml)で希釈した後、有機相をジクロロメタン(250ml+10
0ml)中へ抽出した。抽出液をブライン(100ml)で洗浄し、乾燥(硫酸
マグネシウム)および蒸発させ、粗生成物を300gのシリカ真空シンターカラ
ム上、ジクロロメタン中0%から20%メタノールまでの勾配で溶離するクロマ
トグラフィーにより精製した。該当画分を合わせて、目的生成物を得た(7.3
g);
【0313】
【化104】
【0314】 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−
ジフルオロフェニル)−5(R)−メタンスルホニルオキシメチルオキサゾリジ
ン−2−オン 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−
ジフルオロフェニル)−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン
(2.19g,5mM)を窒素下に0°で乾燥ジクロロメタン(40ml)に溶
解し、トリエチルアミン(0.81g,8mM)で処理した。塩化メタンスルホ
ニル(0.687g,6mM)を添加し、2時間撹拌を続けて、周囲温度にまで
高めた。炭酸水素ナトリウム水溶液(5%,20ml)を添加し、10分間撹拌
を続けた。有機相を分離し、乾燥(硫酸マグネシウム)、濾過および蒸発乾固し
た。得られたガムをジエチルエーテル(50ml)で摩砕処理し、固体を濾過し
て、表題化合物を得た(2.4g);
【0315】
【化105】
【0316】 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−3−メチ
ルイソオキサゾール−5−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 水素化ナトリウム(油中60%,72mg,1.8mM)を窒素下に0°で乾
燥N,N−ジメチルホルムアミド(3ml)に懸濁し、N,N−ジメチルホルム
アミド(3ml)中の5−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルイソ
オキサゾール(356mg,1.8mM)の溶液を添加した。10分間撹拌した
後、N,N−ジメチルホルムアミド(3ml)中の3−(4−(1−(2,2−
ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル)−1,2,5,
6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R
)−メタンスルホニルオキシメチルオキサゾリジン−2−オン(516mg,1
.5mM)を添加し、混合物を40°に5時間加熱した。冷後、混合物を水(5
0ml)に注入し、ジクロロメタン(20ml,4回)で抽出した。有機相を乾
燥(硫酸マグネシウム)および蒸発させ、粗生成物を10gのシリカMega
Bond Elut(登録商標)カラム上、イソヘキサン中50%から75%酢
酸エチルまでの勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製した。該当画分を
合わせて、目的生成物を得た(420mg);
【0317】
【化106】
【0318】 5−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルイソオキサゾール 5−アミノ−3−メチルイソオキサゾール(4.91g,0.05M)を乾燥
ジクロロメタン(80ml)に溶解し、4−ジメチルアミノピリジン(100m
g)およびジ−t−ブチルジカーボネート(21.85g,0.1M)を添加し
た。混合物を周囲温度で48時間撹拌し、次いで蒸発乾固した。残留物を90g
のBiotageシリカカラム上、ジクロロメタン中0%から5%ジエチルエー
テルまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製した。該当
画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を得た(0.67g);
【0319】
【化107】
【0320】 実施例21:3−(4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)
−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェ
ニル)−5(S)−(1,2,4−チアジアゾール−5−イルアミノメチル)オ
キサゾリジン−2−オン 本質的に実施例20の条件を用い、ただし3−(4−(1−(2,2−ジメチ
ル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル−1,2,5,6−テト
ラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N
−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,4−チアジアゾール−5−イルアミノ
メチル)オキサゾリジン−2−オン(200mg,0.32mM)から出発して
、表題生成物を得た(91mg);
【0321】
【化108】
【0322】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,
4−チアジアゾール−5−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例20の関連中間体に関する方法を用い、ただし5−(t−ブト
キシカルボニルアミノ)−1,2,4−チアジアゾール(330mg,1.5m
M)をアミノ成分として用いて、表題生成物を得た(221mg);
【0323】
【化109】
【0324】 5−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−1,2,4−チアジアゾール 5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール塩酸塩(1.38g,0.01M)
を撹拌しながら乾燥ジクロロメタン(50ml)に溶解し、トリエチルアミン(
1.21g,0.012M)を添加し、混合物を周囲温度で20分間撹拌して溶
液を得た。ジ−t−ブチルジカーボネート(4.8g,0.022M)を添加し
、混合物を周囲温度で18時間撹拌し、次いで蒸発乾固した。残留物を20gの
シリカMega Bond Elut(登録商標)カラム上、イソヘキサン中0
%から10%ジエチルエーテルまでの勾配で溶離するクロマトグラフィーにより
精製した。該当画分を合わせて、目的生成物を得た(1.05g);
【0325】
【化110】
【0326】 実施例22:3−(4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)
−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェ
ニル)−5(S)−ピラジン−2−イルアミノメチルオキサゾリジン−2−オン
3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)ピラジン−
2−イルアミノメチルオキサゾリジン−2−オン(400mg,0.65mM)
をジクロロメタン(4ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(4ml)により周囲
温度で処理した。周囲温度で30分間撹拌した後、水(0.8ml)を添加し、
2時間撹拌を続けた。溶媒を除去し、残留物をメタノール(20ml)に溶解し
、アンモニア水で処理してpHを8にした。溶媒を除去し、残留物を10gのシ
リカMega Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中5
%から10%メタノールまで極性を高めた勾配で溶離するクロマトグラフィーに
より精製した。該当画分を合わせて蒸発させ、目的生成物を得た(315mg)
【0327】
【化111】
【0328】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)ピラジン−
2−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 水素化ナトリウム(油中50%,72mg,1.5mM)を窒素下に乾燥N,
N−ジメチルホルムアミド(3ml)に懸濁し、N,N−ジメチルホルムアミド
(3ml)中のt−ブトキシカルボニルアミノピラジン(293mg,1.5m
M)の溶液を添加した。10分間撹拌した後、N,N−ジメチルホルムアミド(
3ml)中の3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4
(S)−イルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)
−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−メタンスルホニルオキシメチルオ
キサゾリジン−2−オン(516mg,1.5mM,実施例20)を添加し、混
合物を40°に2.5時間加熱した。冷後、混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液
(5%,30ml)で希釈し、酢酸エチル(30ml,2回)で抽出した。有機
相を水(10ml)およびブライン(10ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシ
ウム)および蒸発させ、粗生成物を10gのシリカMega Bond Elu
t(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中0%から60%酢酸エチルまでの勾
配で溶離するクロマトグラフィーにより精製した。該当画分を合わせて、目的生
成物を得た(450mg);
【0329】
【化112】
【0330】 t−ブトキシカルボニルアミノピラジン アミノピラジン(3g,31.6mM)を乾燥ジクロロメタン(100ml)
に溶解し、4−ジメチルアミノピリジン(200mg)およびジ−t−ブチルジ
カーボネート(14g,64.2mM)を添加した。混合物を周囲温度で18時
間撹拌し、次いで蒸発乾固した。残留物を50gのIsoluteシリカカラム
上、ジクロロメタンで溶離するクロマトグラフィーにより精製した。該当画分を
合わせて蒸発させ、ジ−(t−ブトキシカルボニル)アミノピラジンを得た(2
.4g);
【0331】
【化113】
【0332】 メタノール(50ml)中のジ−(t−ブトキシカルボニル)アミノピラジン
(2.1g,7.1mM)を、窒素下に水酸化ナトリウム水溶液(2.5M,2
.84ml,7.1mM)で処理し、周囲温度で2時間撹拌した。混合物を水(
25ml)および固体二酸化炭素の添加により中和し、次いでメタノールを蒸発
させた。残留水溶液をジクロロメタン(20ml,2回)で抽出し、抽出液をブ
ライン(20ml)で洗浄し、蒸発させた。得られた固体をイソヘキサン(50
ml)で摩砕処理して、表題生成物を白色固体として得た(1.03g);
【0333】
【化114】
【0334】 実施例23:3−(4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)
−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェ
ニル)−5(S)−ピリミジン−2−イルアミノメチルオキサゾリジン−2−オ
本質的に実施例22の方法を用い、ただし3−(4−(1−(2,2−ジメチ
ル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル−1,2,5,6−テト
ラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N
−(t−ブトキシカルボニル)ピリミジン−2−イルアミノメチル)オキサゾリ
ジン−2−オン(400mg,0.65mM)から出発し、クロマトグラフィー
後、表題生成物を得た(284mg);
【0335】
【化115】
【0336】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)ピリミジン
−2−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例22の適切な中間体に関する方法を用い、ただし2−(t−ブ
トキシカルボニルアミノ)ピリミジン(293mg,1.5mM)をピラジン類
似体の代わりに用いた。反応を完結させるために80°で1時間の加熱が必要で
あり、2%トリエチルアミン含有ジクロロメタン中0%から50%酢酸エチルま
での勾配でクロマトグラフィーを行った。該当画分を合わせて、目的生成物を得
た(427mg);
【0337】
【化116】
【0338】 2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ピリミジン 本質的に実施例22の適切な中間体に関する方法を用い、ただし2−アミノピ
リミジン(3g,31.6mM)をアミノピラジンの代わりに用いた。反応物を
72時間撹拌し、クロマトグラフィーにジクロロメタン中0%から10%ジエチ
ルエーテルまでの勾配を用いた。最後に生成物をイソヘキサン(10ml)で摩
砕処理して、2−(ジ−(t−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリミジンを得た
(5.7g);
【0339】
【化117】
【0340】 2−(ジ−(t−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリミジン(5.2g,17
.6mM)を本質的に実施例22の適切な中間体に関する方法により加水分解し
て、表題生成物を白色固体として得た(3.2g);
【0341】
【化118】
【0342】 実施例24:3−(4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)
−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェ
ニル)−5(S)−ピリダジン−3−イルアミノメチルオキサゾリジン−2−オ
本質的に実施例22の方法を用い、ただし3−(4−(1−(2,2−ジメチ
ル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル−1,2,5,6−テト
ラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N
−(t−ブトキシカルボニル)ピリダジン−3−イルアミノメチル)オキサゾリ
ジン−2−オン(300mg,0.49mM)から出発し、クロマトグラフィー
後、表題生成物を得た(217mg);
【0343】
【化119】
【0344】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)ピリダジン
−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例22の適切な中間体に関する方法を用い、ただし3−(t−ブ
トキシカルボニルアミノ)ピリダジン(293mg,1.5mM)をピラジン類
似体の代わりに用いた。45°で4時間の加熱により反応を行い、ジクロロメタ
ン中0%から100%酢酸エチルまでの勾配でクロマトグラフィーを行った。該
当画分を合わせて、目的生成物を得た(315mg);
【0345】
【化120】
【0346】 3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ピリダジン 本質的に実施例22の適切な中間体に関する方法を用い、ただし3−アミノピ
リダジン(1.3g,13.6mM)をアミノピラジンの代わりに用いた。反応
物を18時間撹拌し、クロマトグラフィーにジクロロメタン中0%から20%ジ
エチルエーテルまでの勾配を用いて、3−(ジ−(t−ブトキシカルボニル)ア
ミノ)ピリダジンを得た(1.2g);
【0347】
【化121】
【0348】 2−(ジ−(t−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリミジン(5.2g,17
.6mM)を本質的に実施例22の適切な中間体に関する方法により加水分解し
て、表題生成物を白色固体として得た(690mg);
【0349】
【化122】
【0350】 実施例25:3−(4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(S)−(1,
2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン トリフルオロ酢酸(5ml)を、ジクロロメタン(10ml)中の3−(4−
(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)
−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル
)−1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2
−オン(426mg,0.718mM)の撹拌溶液に添加し、混合物を1時間保
持した。溶液を水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液およびブラインで洗浄し、乾燥
(硫酸ナトリウム)させた。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカMega Bon
d Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン、次いで1.5%メタノー
ル/ジクロロメタンで溶離して精製し、油を得た。これは冷ジエチルエーテルで
摩砕処理すると凝固し、表題生成物が得られた(254mg,72%);
【0351】
【化123】
【0352】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル
)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−
2−オン 1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(680mg,2.7mM)少
量ずつを、乾燥テトラヒドロフラン(25ml)中の3−t−ブトキシカルボニ
ルアミノ−1,2,5−チアジアゾール(543mg,2.7mM,WO93/
13091参照)、3−(4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロ
ピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−ヒドロキシメ
チルオキサゾリジン−2−オン(720mg,1.8mM;3−フルオロ化合物
と同様にして製造−WO97/30995参照)、およびトリブチルホスフィン
(540mg,2.7mM)の撹拌溶液に窒素下に0°で添加した。混合物を0
°で30分間、次いで周囲温度で3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発
させた。残留物をまずシリカMega Bond Elut(登録商標)カラム
上、イソヘキサン中0%から30%酢酸エチルまで極性を高めた勾配で溶離し、
次いでIsolute SCXイオン交換カラム上、ジクロロメタン中0%から
10%メタノールまで極性を高めた勾配で溶離し、次いでジクロロメタン/メタ
ノール/0.88SGアンモニア(87:10:3)で溶離して精製し、表題生
成物を固体として得た(669mg,64%);
【0353】
【化124】
【0354】 3−(4−(1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,
5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩
実施例20の適切な中間体に関して記載した方法を用い、クロマトグラフィー
に用いる溶離剤の通常の変更のほか、中間体カルバメートをメタノール中で1時
間の還流により加水分解し、かつ3−(4−(1−ベンジル−1,2,5,6−
テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−
(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イルア
ミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(650mg,1.11mM)から出発
して、表題化合物を得た(493mg,84%);
【0355】
【化125】
【0356】 3−(4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド
−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキ
シカルボニル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサ
ゾリジン−2−オン 3−(4−(1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,
5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩
(485mg,0.916mM)をアセトン(10ml)と水(5ml)の混合
物に懸濁し、炭酸水素ナトリウム(770mg,9.2mM)を添加した。混合
物を氷浴内で冷却し、塩化アセトキシアセチル(495mg,3.63mM)で
滴加処理し、次いで7時間撹拌して周囲温度にまで高めた。追加分の炭酸水素ナ
トリウム(770mg)および塩化アセトキシアセチル(495mg)を添加し
、18時間撹拌を続けた。混合物を水(20ml)で希釈し、酢酸エチル(25
ml,3回)で抽出し、有機相を合わせて水(15ml,2回)、塩酸水溶液(
1M,15ml)、ブライン(15ml)で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)さ
せて、目的生成物を得た(434mg,80%);
【0357】
【化126】
【0358】 実施例26:3−(4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(S)−(1,
2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン メタノール中の飽和アンモニア溶液(7ml)を、メタノール(7ml)中の
3−(4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−
4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(S)−(1,2,5−チアジ
アゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(228mg,0
.462mM,実施例25)の懸濁液に添加し、混合物を20時間撹拌した。少
量の不溶性物質を濾去し、濾液を蒸発させて小容量にし、冷却した。沈殿を濾過
し、冷メタノールおよびジエチルエーテルで洗浄して、表題生成物を得た(15
0mg,72%);
【0359】
【化127】
【0360】 実施例27:3−(4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)
−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3−フルオロフェニル)
−5(S)−(1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾ
リジン−2−オン 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3−フル
オロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,5−
チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(580m
g,0.96mM)の、トリフルオロ酢酸(2ml)中における溶液を60°に
2分間加温し、次いで周囲温度に10分間保持した。水中のトリフルオロ酢酸溶
液(10ml,1:1)を添加し、混合物を30分間保持した。さらにトリフル
オロ酢酸(2ml)を添加し、さらに90分後、過剰のアンモニア水を添加し、
混合物を酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせて水、炭酸水素ナトリウム
溶液およびブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させた。溶媒を蒸発させ
、残留物をシリカMega Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロ
ロメタン、次いでジクロロメタン中4%メタノールで溶離して精製し、油を得た
。これはジエチルエーテルで摩砕処理すると凝固し、表題生成物が得られた(2
03mg,46%);
【0361】
【化128】
【0362】 中間体を下記により製造した: 実施例25の中間体に関して記載したシーケンスの方法を用い、ただし3−(
4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3−
フルオロフェニル)−5(R)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン(
1.5g,3.93mM;WO97/30995参照)から出発して、表題生成
物を得た(1.77g,80%);
【0363】
【化129】
【0364】 3−(4−(1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3−フルオ
ロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,5−チ
アジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩 実施例25の中間体に関して記載したシーケンスの方法を用い、ただし3−(
4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3−
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,
5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(1.
72g,3.04mM)から出発して、表題生成物を得た(1.1g,71%)
【0365】
【化130】
【0366】 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3−フル
オロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,5−
チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 実施例17の適切な中間体に関して記載した方法を用い、クロマトグラフィー
に用いる溶離剤の通常の変更のほか、3−(4−(1,2,5,6−テトラヒド
ロピリド−4−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブト
キシカルボニル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキ
サゾリジン−2−オン塩酸塩(512mg,1mM)から出発して、表題生成物
を得た(597mg,99%);
【0367】
【化131】
【0368】 実施例28:3−(4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)−3−フルオロフェニル)−5(S)−(1,2,5
−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン トリフルオロ酢酸(2ml)を、ジクロロメタン(10ml)中の3−(4−
(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)
−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1
,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン
(467mg,0.812mM)の撹拌溶液に添加し、溶液を1時間保持した。
溶媒を蒸発させ、残留物をジクロロメタンに再溶解した。溶液を水、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液およびブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させた。溶
媒を蒸発させ、残留物をシリカMega Bond Elut(登録商標)カラ
ム上、ジクロロメタン、次いでジクロロメタン中1.5%メタノールで溶離して
精製し、油を得た。これはジエチルエーテルで摩砕処理すると凝固し、表題生成
物が得られた(227mg,59%);
【0369】
【化132】
【0370】 3−(4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド
−4−イル)−3−フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカル
ボニル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジ
ン−2−オン中間体を下記により製造した: 実施例25の適切な中間体に関して記載した方法を用い、ただし3−(4−(
1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3−フルオロフェニル)−
5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2,5−チアジアゾール−
3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(512mg,1mM
,実施例27参照)から出発して、表題生成物を得た(472mg,82%);
【0371】
【化133】
【0372】 実施例29:3−(4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)−3−フルオロフェニル)−5(S)−(1,2,5
−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 実施例26に記載した方法を用い、ただし3−(4−(1−アセトキシアセチ
ル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3−フルオロフェニル
)−5(S)−(1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサ
ゾリジン−2−オン(199mg,0.42mM,実施例28参照)から出発し
て、表題生成物を得た(112mg,62%);
【0373】
【化134】
【0374】 実施例30:3−(4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)
−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェ
ニル)−5(S)−(1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オ
キサゾリジン−2−オン 実施例27に記載した方法を用い、クロマトグラフィーに用いる溶離剤の通常
の変更のほか、3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−
4(S)−イルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル
)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−
2−オン(650mg,1.05mM)から出発して、表題化合物を得た(26
5mg,53%);
【0375】
【化135】
【0376】 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−
ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,2
,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン中間
体を下記により製造した: 実施例17の適切な中間体に関して記載した方法を用い、クロマトグラフィー
に用いる溶離剤の通常の変更のほか、3−(4−(1,2,5,6−テトラヒド
ロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t
−ブトキシカルボニル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノメチル
)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(800mg,1.51mM,実施例25参
照)から出発して、表題生成物を得た(669mg,71%);
【0377】
【化136】
【0378】 実施例31:3−(4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)
−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェ
ニル)−5(S)−(1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノメチル)オ
キサゾリジン−2−オン 実施例27に記載した方法を用い、クロマトグラフィーに用いる溶離剤の通常
の変更のほか、3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−
4(S)−イルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル
)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノメチル)オキサゾリジン−
2−オン(190mg,0.30mM)から出発して、表題化合物を得た(75
mg,51%);
【0379】
【化137】
【0380】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル
)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノメチル)オキサゾリジン−
2−オン 実施例25の適切な中間体に関して記載した方法を用い、クロマトグラフィー
に用いる溶離剤の通常の変更のほか、3−(4−(1−ベンジル−1,2,5,
6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R
)−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン(3g,7.5mM)および2
−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,3,4−チアジアゾール(1.96g,
9.75mM)から出発して、表題化合物を得た(1.58g,36%);
【0381】
【化138】
【0382】 2−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,3,4−チアジアゾール 2−アミノ−1,3,4−チアジアゾール(5g,49.4mM)を乾燥ピリ
ジン(100ml)に溶解し、4−ジメチルアミノピリジン(100mg)およ
びジ−t−ブチルジカーボネート(21.6g,98.9mM)を添加した。混
合物を周囲温度で36時間撹拌し、次いで蒸発乾固し、最後にトルエンと共沸さ
せた。残留油、すなわちモノおよびジ−(t−ブトキシカルボニル)化合物の混
合物をメタノール(100ml)に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(2M,2
5ml,50mM)で処理し、周囲温度で2時間撹拌した。混合物をクエン酸(
10%w/v,80ml)の添加により酸性化し、水(500ml)に添加し、
メタノールを蒸発除去した。生じた沈殿を濾過して、表題生成物を灰白色固体と
して得た(6.69g,67%);
【0383】
【化139】
【0384】 3−(4−(1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,3,
4−チアジアゾール−2−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩
実施例25の適切な中間体に関して記載した方法を用い、クロマトグラフィー
に用いる溶離剤の通常の変更のほか、3−(4−(1−ベンジル−1,2,5,
6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R
)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(1.54g,2.64mM)から
出発して、表題化合物を得た(845mg,60%);
【0385】
【化140】
【0386】 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−
ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,3
,4−チアジアゾール−2−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 実施例17の適切な中間体に関して記載した方法を用い、3−(4−(1,2
,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−
5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,3,4−チアジアゾール−
2−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(400mg,0.7
55mM)から出発して、表題化合物を油として得た(205mg,44%);
【0387】
【化141】
【0388】 実施例32:3−(4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(S)−(1,
3,4−チアジアゾール−2−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 実施例28に記載した方法を用い、クロマトグラフィーに用いる溶離剤の通常
の変更のほか、3−(4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−
(t−ブトキシカルボニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノメ
チル)オキサゾリジン−2−オン(120mg,0.20mM)から出発して、
表題化合物を得た(21mg,21%);
【0389】
【化142】
【0390】 3−(4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド
−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキ
シカルボニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノメチル)オキサ
ゾリジン−2−オン中間体を下記により製造した: 実施例25の適切な中間体に関して記載した方法を用い、ただし3−(4−(
1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3−フルオロフェニル)−
5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−1,3,4−チアジアゾール−
2−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(400mg,0.7
55mM,実施例31参照)から出発して、表題化合物を得た(135mg,3
0%);
【0391】
【化143】
【0392】 実施例33:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−(
3,5−ジフルオロ−4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン 参考例11(3.21g,5.57mmol)をトリフルオロ酢酸(10ml
)およびジクロロメタン(10ml)の溶液に溶解し、周囲温度で10分間撹拌
した。溶媒を回転蒸発により除去し、残留物をトルエン(2回)と共沸させ、ジ
エチルエーテルで摩砕処理および洗浄し、乾燥させて、表題化合物をクリーム色
非晶質固体として得た(2.65g,100%);
【0393】
【化144】
【0394】 出発物質を下記により製造した: 参考例8:3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−イソオキサゾール 3−アミノイソオキサゾール(5.00g,59.5mmol)および4−(
ジメチルアミノ)ピリジン(500mg)の、ピリジン(100ml)中におけ
る撹拌溶液に、ジ−t−ブチルジカーボネート(25.97g,119mmol
)を少量ずつ添加し、18時間撹拌した。溶媒を回転蒸発により除去すると油が
得られた。これをメタノール(100ml)に溶解し、NaOH溶液(2.5M
,24ml,60mmol)で処理し、2時間撹拌し、クエン酸溶液(10%w
/v,80ml)で酸性化し、水(500ml)に添加し、濾過および乾燥の後
、表題化合物を黄褐色固体として得た(8.89g,81%);
【0395】
【化145】
【0396】 参考例9A:3,5−ジフルオロ−4−(1−ベンジル−4−ヒドロキシヘキ
サヒドロピリド−4−イル)アニリン nBuLi(ヘキサン中1.32M,350ml,0.462mol)を20
分かけて、800mlの乾燥THF中におけるN,N−(1,2−ビス(ジメチ
ルシリル)エタン)−3,5−ジフルオロアニリン(108.4g,0.40m
ol,J.Org.Chem.,60,5255−5261(1995))の溶
液に、−70°でアルゴン下に滴加した。−70℃でさらに4時間撹拌した後、
270mlの乾燥THF中におけるN−ベンジル−4−ピペリドン(87.8g
,0.46mol)を同温度で40分かけて滴加し、反応物を周囲温度にまで一
夜撹拌した。溶媒を真空除去し、得られた生成物を氷および濃HClで処理し、
エーテルで抽出した。次いで酸性の水相を40%NaOHで冷却下に処理し、エ
ーテルで抽出し(水、ブラインで洗浄し、無水乾燥剤、たとえば硫酸マグネシウ
ムまたは硫酸ナトリウムで乾燥させた後、蒸発することにより仕上げ処理−この
仕上げ操作を以下において通常の仕上げ処理という)、144.7gのスラッジ
を得た。シリカ上で10%MeOH/ジクロロメタンを用いるTLC分析により
、目的アルコールが約90%の生成物として存在することを示した。この粗生成
物をさらに精製せずに用いた。MS:ESP+(M+H)=319。
【0397】 参考例9B:3,5−ジフルオロ−4−(1−ベンジル−1,2,5,6−テ
トラヒドロピリド−4−イル)アニリン 参考例9Aで得た粗生成物(144.7g)を400mlの濃HClに懸濁し
、撹拌下に18時間加熱還流した。TLCはすべての出発物質が反応したことを
示した。氷中で冷却した後、反応混合物を濃NH3(水溶液)でpH11にし、
ジクロロメタンで3回抽出した。通常の仕上げ処理により119.5gの粘稠な
油が得られた。TLCは約80%の純度を示し、この粗生成物をさらに精製せず
に用いた。MS:ESP+(M+H)=301。
【0398】 参考例9C:N−ベンジルオキシカルボニル−3,5−ジフルオロ−4−(1
−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)アニリン 参考例9Bで得た粗製アニリン(3.2g,10.7mmol)(アセトン1
0ml中)を、水30ml中のリン酸二水素ナトリウム(3.0g)の撹拌溶液
に一度に添加した。得られた混合物を5〜10°℃に冷却し、アセトン10ml
中のクロロギ酸ベンジル(2.18g,1.8ml,12.8mmol)の溶液
に滴加した。混合物を氷浴温度でさらに1時間、次いで周囲温度で2時間撹拌し
た。混合物を80mlの水で希釈し、濃NH3(水溶液)で塩基性にし、EtO
Acで抽出した。通常の仕上げ処理によって粘稠な油が得られ、これをフラッシ
ュクロマトグラフィー(Merck 9385シリカ、EtOAc/イソヘキサ
ン(3:7)溶離剤)により精製し、イソヘキサンで摩砕処理して固体を得た(
1.53g,33%)。MS:ESP+(M+H)=434。
【0399】 参考例9D:5(R)−ヒドロキシメチル−3−(4−(1−ベンジル−1,
2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロ−フェニル
)オキサゾリジン−2−オン 参考例9Cで得たベンジルウレタン(5.54g,12.76mmol)(5
0mlの乾燥THF中)を、窒素下で−70℃に冷却し、ヘキサン中の1.6M
nBuLi 8.80ml(14.08mmol)を同温度で滴加した。同温
度で20分後、(R)−グリシジルブチラート溶液(2.00g,13.88m
mol,5mlのTHF中)を滴加し、混合物を−70℃で30分間、次いで周
囲温度で一夜撹拌した。100mlの10%塩化アンモニウムで反応停止した後
、混合物をEtOAcで抽出し、通常の仕上げ処理により油性固体が得られ、こ
れをフラッシュクロマトグラフィー(Merck C60シリカ、5%MeOH
/ジクロロメタン溶離剤)により精製して結晶質固体を得た(4.40g,86
%)。MS:ESP+(M+H)=401。
【0400】
【化146】
【0401】 参考例9:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキシ
カルボニル)アミノメチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1−ベンジル−
1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−
2−オン 5(R)−ヒドロキシメチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1−ベンジ
ル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジ
ン−2−オン(参考例9D;6.01g,15mmol)、3−(t−ブチルオ
キシカルボニルアミノ)−イソオキサゾール(3.04g,16.5mmol;
参考例8)、およびトリ−n−ブチルホスフィン(4.55g,22.5mmo
l,5.55ml)の、乾燥THF(250ml)中における撹拌溶液に、0℃
に冷却したN2下で1,1’−(アゾジカルボニル)−ジ−ピペリジン(5.6
8mg,22.5mmol)を少量ずつ添加した。反応物を0℃で30分間撹拌
し、周囲温度にまで高め、さらに4時間撹拌すると、白色沈殿が生じた。混合物
を濾過し、回転蒸発により濃縮すると油が得られ、これをMPLC(Merck
9385シリカ、50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、純粋な画分を
濃縮して表題化合物を白色の脆い泡状物として得た(7.74g,91%);
【0402】
【化147】
【0403】 参考例10:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキ
シカルボニル)アミノメチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,2,5,
6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン塩酸
参考例9(5.00g,8.82mmol)の、ジクロロメタン(50ml)
中における撹拌溶液(0〜4℃に冷却)に、N2下でN,N−ジイソプロピルエ
チルアミン(462μl,mmol)およびクロロギ酸1−クロロエチル(1.
64g,11.5mmol,1.24ml)を添加し、10分間撹拌した。混合
物をMPLC(Merck 9385シリカ、40%EtOAc/ヘキサン)に
より精製し、純粋な画分を回転蒸発により濃縮し、MeOHに装入し、撹拌下で
30分間、60℃に加熱した。溶媒を除去し、ジエチルエーテルで摩砕処理し、
表題化合物を白色非晶質粉末として得た(3.66g,81%)。MS:ES+
(M+H)=477。
【0404】 参考例11:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキ
シカルボニル)アミノメチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1−アセトキ
シアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキ
サゾリジン−2−オン 参考例10(3.00g,5.85mmol)および炭酸水素ナトリウム(2
.46g,29.3mmol)の、アセトン(100ml)/水(50ml)中
における懸濁液(0℃で撹拌)に、N2下でアセトン(5ml)中の塩化アセト
キシアセチル(879mg,6.44mmol,692μl)の溶液を滴加した
。反応物を0℃で30分間、周囲温度でさらに90分間撹拌し、次いで水を添加
し、混合物をEtOAc(2回)で抽出し、有機抽出液を水および飽和ブライン
で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、回転蒸発により濃縮して、表題化合物
を砕けやすい白色泡状物として得た(3.29g,98%);
【0405】
【化148】
【0406】 実施例34:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3
,5−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒ
ドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン 実施例33(2.0g,4.2mmol)を飽和メタノール性アンモニア(2
5ml)に懸濁し、撹拌下で10分間、50℃に加熱しながら固体を完全に溶解
させ、室温にまで放冷し、18時間放置すると、少量の黄色沈殿が生じた。これ
をジエチルエーテルでさらに沈殿させ、濾過し、表題化合物を黄色非晶質粉末と
して得た(1.82g,100%);
【0407】
【化149】
【0408】 実施例35:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3
,5−ジフルオロ−4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)−
1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−
2−オン 参考例12(420mg,0.69mmol)をトリフルオロ酢酸(5ml)
に溶解し、10分間撹拌した。次いでTHF(5ml)/水(5ml)を添加し
、さらに30分間撹拌を続けた。次いで水を添加し、反応物を酢酸エチル(2回
)で抽出し、抽出液を水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2回)および飽和ブラ
インで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、回転蒸発により濃縮して、表題化
合物を白色固体として得た(160mg,50%);
【0409】
【化150】
【0410】 出発物質を下記により製造した: 参考例12:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキ
シカルボニル)アミノメチル−3−(3,5−ジフルオロ−(4−(1−(2,
2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル)−1,2,
5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
参考例10(650mg,1.27mmol)およびピリジン(514μl,
6.35mmol)の、ジクロロメタン(25ml)中における撹拌溶液(0℃
に冷却)に、N2下で(S)−(+)−2,3−0−イソプロピリデングリシノ
イルクロリド(EP0413401A2)(418mg,2.54mmol)を
滴加した。反応物を0℃で30分間、次いで周囲温度で1時間撹拌し、有機相を
水(10ml)で洗浄し、回転蒸発により濃縮し、メタノールでの結晶化により
表題化合物を白色粉末として得た(500mg,65%);
【0411】
【化151】
【0412】 実施例36または37はない。 実施例38:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3
,5−ジフルオロ−4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−イル)フ
ェニル)オキサゾリジン−2−オン 参考例13(273mg,0.49mmol)の、AcOH(4.5ml)/
水(0.5ml)中における撹拌溶液に、N2下で亜鉛末(160mg,2.4
5mmol)を添加した。反応物を16時間撹拌し、混合物をセライトで濾過し
、フィルターパッドをAcOH(0.5ml)で洗浄した。濾液から溶媒を回転
蒸発により除去し、得られたガムをジクロロメタン(20ml)に溶解し、水(
10ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10ml)およびブライン(10m
l)で洗浄した。有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、ジエチルエ
ーテルで摩砕処理し、乾燥させて、表題化合物を淡黄色固体として得た(140
mg,76%);
【0413】
【化152】
【0414】 出発物質を下記により製造した: 参考例13:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキ
シカルボニル)アミノメチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−(3,6−ジヒ
ドロ−(2H)−ピラン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン 3−(TROC−アミノ)−イソオキサゾール(参考例1;310mg,1.
20mmol)、5(R)−ヒドロキシメチル−3−(3,5−ジフルオロ−4
−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−イル)フェニル)オキサゾリジ
ン−2−オン(WO97/30995参照,参考例14;250mg,0.80
mmol)およびトリ−n−ブチルホスフィン(242mg,1.20mmol
)の、乾燥THF(10ml)中における撹拌溶液(N2下で0℃に冷却)に、
乾燥THF(1.5ml)中の1,1’−(アゾジカルボニル)−ジ−ピペリジ
ン(303mg,1.20mmol)の溶液を添加した。反応物を室温で2時間
撹拌し、溶媒を蒸発除去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、30分間冷却
し、濾過して白色沈殿を除去し、MPLC(Merck 9385シリカ、30
%EtOAc/ヘキサン)により精製し、純粋な画分を蒸発させて、表題化合物
を透明なガラス体として得た(286mg,65%);
【0415】
【化153】
【0416】 実施例39:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3
−フルオロ−4−(1−(2−(N−エトキシカルボニルメチル)−カルバモイ
ルオキシ)−アセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェ
ニル)オキサゾリジン−2−オン 2−イソシアナト酢酸エチル少量ずつ(3回,170mg,3.96mmol
)を、実施例5(500mg,1.2mmol)、トリエチルアミン(334μ
l,2.40mmol)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(8mg)の、
ジオキサン(20ml)中における撹拌懸濁液に滴加し、反応物を80℃に64
時間加熱した。溶媒を回転蒸発により除去し、MPLC(Merck 9385
シリカ、80〜100%EtOAc/ヘキサン)およびジエチルエーテルによる
摩砕処理の後、表題化合物を白色粉末として得た(410mg,63%);
【0417】
【化154】
【0418】 実施例40:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3
−フルオロ−4−(1−(2−(N−カルボキシメチル)−カルバモイルオキシ
)−アセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オ
キサゾリジン−2−オン 実施例39(500mg,0.9mmol)の、メタノール/水(1:1,2
5ml)中における撹拌溶液に、水(2.5ml)中の水酸化リチウム1水和物
(43.5mg,1.0mmol)の溶液を添加した。反応物を周囲温度で20
分間撹拌し、水(100ml)に添加し、Dowex 50Wx8(H)樹脂(
4ml)と共に5分間撹拌した。樹脂を濾去し、溶媒を回転蒸発により除去して
ガムを得た。これを10%メタノール/ジクロロメタンに溶解し、蒸発および乾
燥により、表題化合物を砕けやすい淡黄色泡状物として得た(433mg,93
%);
【0419】
【化155】
【0420】 実施例41:5(S)−チアゾール−2−イルアミノメチル)−3−(3−フ
ルオロ−4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−イル)フェニル)オ
キサゾリジン−2−オン 2−アミノチアゾール(228mg,2.22mmol)の、乾燥THF(5
ml)中における撹拌溶液(アルゴン下で−78℃に冷却)に、徐々にn−Bu
Li(1.33M,1.67ml,2.22mmol)を添加し、次いで30分
後に、乾燥THF(25ml)に懸濁した5(R)−メチルスルホニルオキシメ
チル−3−(3−フルオロ−4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−
イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(標準的な化学的方法を用い、5(
R)−ヒドロキシメチル化合物から3,5−ジフルオロ化合物と同様にして製造
;WO97/30995参照;542mg,1.46mol)を添加した。反応
物をクロロホルム(10ml,3回)と混合して18時間撹拌した。抽出液を周
囲温度で乾燥させ(硫酸マグネシウム)、次いで50℃に2時間加熱した。塩化
アンモニウム溶液(10%w/v,30ml)で反応停止し、HCl水溶液でp
H3.0に酸性化し、抽出し、回転蒸発により濃縮し、MPLC(Merck
9385シリカ、3%メタノール/ジクロロメタン溶離剤)によりクロマトグラ
フィー処理し、純粋な画分を合わせて粗生成物を得た(68mg)。これをエタ
ノールから再結晶し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて、表題化合物を黄
色粉末として得た(40mg,7.3%);
【0421】
【化156】
【0422】 実施例42:5(S)−(N−メチル)イミダゾール−2−イルアミノメチル
)−3−(3−フルオロ−4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−イ
ル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン 1−メチル−2−アミノイミダゾール(401mg,3.0mmol)の、乾
燥THF(10ml)中における撹拌溶液(アルゴン下で−78℃に冷却)に、
徐々にn−BuLi(1.33M,4.5ml,6.0mmol)を添加し、次
いで1時間後に、乾燥THF(20ml)に懸濁した5(R)−メチルスルホニ
ルオキシメチル−3−(3−フルオロ−4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピ
ラン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(実施例41参照;54
2mg,1.46mol)を添加した。反応物を周囲温度に高め、次いで18時
間還流した。塩化アンモニウム溶液(10%w/v,30ml)で反応停止し、
混合物をクロロホルム(20ml,5回)で抽出した。抽出液を乾燥させ(硫酸
ナトリウム)、回転蒸発により濃縮し、MPLC(Merck 9385シリカ
、3%メタノール/ジクロロメタン溶離剤)によりクロマトグラフィー処理し、
純粋な画分を合わせて表題化合物を得た(25mg,4.6%);
【0423】
【化157】
【0424】 実施例43:5(S)−オキサゾール−2−イルアミノメチル−3−(3−フ
ルオロ−4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−イル)フェニル)オ
キサゾリジン−2−オン 2−アミノオキサゾール(169mg,2.0mmol)の、乾燥THF(1
0ml)中における撹拌部分溶液(アルゴン下で−78℃に冷却)に、徐々にn
−BuLi(1.33M,1.5ml,2.0mmol)を添加し、次いで1時
間後に、乾燥THF(20ml)に懸濁した5(R)−メチルスルホニルオキシ
メチル−3−(3−フルオロ−4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4
−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(実施例41参照;371mg,
1.0mol)を添加した。反応物を周囲温度に高め、次いで24時間還流した
。塩化アンモニウム溶液(10%w/v,30ml)で反応停止し、混合物をク
ロロホルム(50ml,3回)で抽出し、抽出液を乾燥させ(硫酸マグネシウム
)、回転蒸発により濃縮し、MPLC(Merck 9385シリカ、3〜10
%勾配メタノール/ジクロロメタン溶離剤)によりクロマトグラフィー処理し、
純粋な画分を合わせて濃縮し、ジエチルエーテルで摩砕処理して、表題化合物を
得た(25mg,4.6%);
【0425】
【化158】
【0426】 実施例44:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(4−(1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾ
リジン−2−オン,トリフルオロアセテート 出発物質である参考例14(2.65g,4.9mM)をTHF(10ml)
に溶解すると一時的に濃黄色になり、ガスが発生した。次いでこれを短時間加熱
還流した。THFを蒸発させ、残留物を酢酸エチルに装入した。表題化合物が結
晶化した(1.56g,70%);
【0427】
【化159】
【0428】 出発物質を下記により製造した: 参考例14:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキ
シカルボニル)アミノメチル)−3−(4−(1−t−ブトキシカルボニル−1
,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2
−オン 5(R)−ヒドロキシメチル−3−(1−t−ブトキシカルボニル−1,2,
5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
(3,5−ジフルオロ化合物と同様にして製造;WO97/30995参照,参
考例11;2.24g,6.0mM)およびN−Boc−イソオキサゾール(1
.66g,9.0mM)の、乾燥THF(30ml)中における撹拌溶液に、N 2 下でトリ−N−ブチルホスフィン(1.82g,9.0mM)を添加し、次い
でADDP(2.27g,9.0mM)を少量ずつ添加した。反応混合物を周囲
温度で18時間撹拌した。これを蒸発させ、MPLC(35%酢酸エチル/イソ
ヘキサン,Merck 9385シリカ)によりクロマトグラフィー処理した。
イソヘキサンで摩砕処理すると、表題化合物が結晶化した(2.75g,85%
);
【0429】
【化160】
【0430】 実施例45:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(4−(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−
イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン 出発物質である実施例44(590mg,1.3mM)の、アセトン(20m
l)/水(10ml)中における撹拌溶液に、NaHCO3(1.09g,13
mM)を添加し、混合物を0〜4℃に冷却した。塩化アセトキシアセチル(35
0mg,2.6mM)を徐々に添加し、反応混合物を0〜5℃で20分間撹拌し
、次いで室温にまで高めた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。
有機相を飽和NaClで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。エー
テルで摩砕処理すると、表題化合物が結晶化した(570mg,100%);
【0431】
【化161】
【0432】 実施例46:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−
イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン 出発物質である実施例45(500mg,1.1mM)の、飽和NH3/メタ
ノール(15ml)中における部分溶液を加温すると、5分後に透明な溶液が得
られた。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。溶媒を蒸発させて小容量に
し、エーテルを添加して、表題化合物を結晶質固体として得た(394mg,9
0%);
【0433】
【化162】
【0434】 実施例47:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカル
ボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサ
ゾリジン−2−オン 出発物質である実施例44(300mg,0.66mM)およびNaHCO3
(278mg,3.3mM)の、アセトン(8ml)/水(4ml)中における
撹拌部分溶液を、0〜4℃に冷却した。アセトン(1ml)中の(S)−(+)
−2,3,0−イソプロピリデングリシノイルクロリド(217mg,1.32
mM)の溶液を徐々に添加し、次いで反応混合物を室温にまで高めた。反応完結
にはアシルクロリド(139mg,0.66mM)の追加が必要であった。反応
混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和NaClで洗浄し、
無水Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。エーテルで摩砕処理すると、表題化合
物が結晶化した(258mg,84%);
【0435】
【化163】
【0436】 実施例48:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)−1,2,5,6−
テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン 出発物質である実施例47(220mg,0.47mM)の、THF(6ml
)/1N HCl水溶液(2ml)中における溶液を、周囲温度で3日間撹拌し
た。溶液を部分蒸発させるとガムが生成した。水相をデカント除去した。エタノ
ール/エーテルでガムを摩砕処理すると、表題化合物が結晶化した(141mg
,70%);
【0437】
【化164】
【0438】 実施例49:5(S)−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イルアミノメ
チル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシ
プロパノイル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)
オキサゾリジン−2−オン 参考例15(278mg,0.46mmol)の、ジクロロメタン(4ml)
中における撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(4ml)を添加し、反応物を室温で
0.5時間撹拌した。次いで水(0.8ml)を添加し、反応物をさらに2時間
撹拌した。溶媒を減圧除去し、得られた残留物をメタノール(15ml)に装入
した。濃アンモニア溶液の添加により溶液をわずかに塩基性(pH9)にした。
溶媒を蒸発除去し、反応物をシリカBond Elute(ジクロロメタン中5
%メタノール)により精製した。再び溶媒を除去して、表題化合物を白色泡状物
として得た(152mg,71%);
【0439】
【化165】
【0440】 出発物質を下記により製造した: 参考例15:5(R)−(N−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル−N
−t−ブトキシカルボニル)アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−
(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル
)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジ
ン−2−オン 実施例20の適切な中間体(600mg,1.37mmol)の、無水THF
(30ml)中における撹拌溶液に、窒素雰囲気で3−t−ブチルオキシカルボ
ニルアミノ−1,2,4−オキサジアゾール(304mg,1.64mmol)
およびトリ−n−ブチルホスフィン(510μl,2.05mmol)を添加し
た。混合物を0℃に冷却し、1,1’−(アゾジカルボニル)−ジ−ピペリジン
(518mg,2.05mmol)を少量ずつ添加した。反応物を室温にまで高
め、18時間撹拌した。THFを減圧除去し、得られた残留物をジクロロメタン
(15ml)に装入し、0℃に冷却した。白色固体が沈殿し、溶液を濾過し、M
PLC(Merck 9385シリカ、イソヘキサン中40〜60%酢酸エチル
)により精製した。溶媒を減圧除去すると透明な無色の油が得られ、これをエー
テルで摩砕処理し、表題化合物を細かい白色粉末として得た(291mg,35
%);
【0441】
【化166】
【0442】 実施例50:5(S)−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イルアミノメ
チル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,
5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
参考例19(240mg,0.55mmol)の、ジクロロメタン(4ml)
中における撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(4ml)を添加し、反応物を室温で
1時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、得られた残留物をメタノール(15ml)
に装入した。濃アンモニア溶液の添加により溶液をわずかに塩基性(pH9)に
した。溶媒を蒸発除去し、反応物を(Merck 9385シリカ、ジクロロメ
タン中5%メタノール)により精製した。溶媒を減圧濃縮すると、残りの溶媒中
で生成物が沈殿した。生成物を濾過し、新たな氷冷メタノールで洗浄し、次いで
エーテルで摩砕処理して、表題化合物を白色固体として得た(135mg,69
%);
【0443】
【化167】
【0444】 出発物質を下記により製造した: 参考例16:5(R)−(N−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル−N
−t−ブトキシカルボニル)アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−
(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)
オキサゾリジン−2−オン 5(R)−ヒドロキシメチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1−ベンジ
ル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジ
ン−2−オン(参考例9D;1.65g,4.13mmol)、3−t−ブチル
オキシカルボニルアミノ−1,2,4−オキサジアゾール(1.14g,6.1
9mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(1.52ml,6.19mmol
)および1,1’−(アゾジカルボニル)−ジ−ピペリジン(1.56g,6.
19mmol)を、無水THF(60ml)中で、参考例15の一般法により反
応させた。次いで反応混合物をMPLC(Merck 9385シリカ、イソヘ
キサン中60%酢酸エチル)により精製し、溶媒を減圧除去して、表題化合物を
白色泡状物として得た(1.56g,67%);
【0445】
【化168】
【0446】 参考例17:5(R)−(N−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル−N
−t−ブトキシカルボニル)アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−
(1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン
−2−オン 参考例16(1.55g,2.73mmol)およびN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(142μl,20.3mmol)の、ジクロロメタン(25ml
)中における撹拌溶液に、窒素雰囲気下に0〜4℃で、クロロギ酸1−クロロエ
チル(384μl,3.55mmol)を滴加した。反応物を0℃で30分間撹
拌し、ジクロロメタンを減圧除去すると褐色の残留物が得られた。メタノール(
25ml)を添加し、得られた褐色の溶液を水浴上で60℃に30分間加熱した
。メタノールを減圧除去すると赤褐色の残留物が得られ、これをシリカBond
Elute(ジクロロメタン中25%メタノール)により精製した。溶媒を減
圧除去して、表題化合物を白色泡状物として得た(726mg,52%);
【0447】
【化169】
【0448】 参考例18:5(R)−(N−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル−N
−t−ブトキシカルボニル)アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−
(1−アセトキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)
フェニル)オキサゾリジン−2−オン 参考例17(720mg,1.40mmol)およびNaHCO3(1.18
g,14.0mmol)の、アセトン(20ml)/水(10ml)中における
撹拌部分溶液に、0〜4℃で塩化アセトキシアセチル(301μl,2.80m
mol)を滴加した。反応物を室温にまで高め、1時間撹拌した。反応物を水で
希釈し、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和NaClで洗浄し、無水
MgSO4で乾燥させ、減圧下に蒸発させた。得られた黄色の油をエーテルで摩
砕処理して、表題化合物を灰白色固体として得た(647mg,80%);
【0449】
【化170】
【0450】 参考例19:5(R)−(N−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル−N
−t−ブトキシカルボニル)アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−
(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)
フェニル)オキサゾリジン−2−オン 参考例18(640mg,1.11mmol)を窒素雰囲気下に飽和メタノー
ル性アンモニア溶液(25ml)中で、出発物質の溶解を補助するためにわずか
に加温しながら撹拌した。溶解すると、反応物を室温で20時間撹拌した。溶媒
を減圧除去し、得られた残留物をMPLC(Merck 9385シリカ、ジク
ロロメタン中5%メタノール)により精製した。溶媒を再び除去して、表題化合
物を白色泡状物として得た(255mg,43%);
【0451】
【化171】
【0452】 実施例51:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(4−モルホリノフェニル)オキサゾリジン−2−オン 参考例20(400mg,0.90mmol)をトリフルオロ酢酸(5ml)
中で、出発物質の溶解を補助するために加温しながら撹拌した。溶解すると、反
応物を60で15分間撹拌した。トリフルオロ酢酸を減圧除去し、得られた残留
物をトルエンと共沸させた。次いで残留物をジクロロメタンに装入し、飽和Na
HCO3、水、飽和NaClで洗浄し、最後にMgSO4で乾燥させた。溶媒を減
圧除去し、得られた固体をエーテルで摩砕処理して、表題化合物を灰白色固体と
して得た(260mg,84%);
【0453】
【化172】
【0454】 出発物質を下記により製造した: 参考例20:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキ
シカルボニル)アミノメチル)−3−(4−モルホリノフェニル)オキサゾリジ
ン−2−オン 5(R)−ヒドロキシメチル−3−(4−モルホリノフェニル)オキサゾリジ
ン−2−オン(3−フルオロ化合物と同様にして製造;WO95/07271参
照;0.50g,1.80mmol)、3−t−ブチルオキシカルボニルアミノ
イソオキサゾール(0.50g,2.70mmol)、トリ−N−ブチルホスフ
ィン(0.66ml,2.70mmol)、および1,1’−(アゾジカルボニ
ル)−ジ−ピペリジン(0.68g,2.70mmol)を、無水THF(30
ml)中で、参考例15の一般法により反応させた。次いで反応混合物をMPL
C(Merck 9385シリカ、イソヘキサン中70%酢酸エチル)により精
製し、溶媒を減圧除去して固体を得た。これをエーテルで摩砕処理して、表題化
合物を灰白色固体として得た;
【0455】
【化173】
【0456】 実施例52:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(3,5−ジフルオロ−4−(1−2(R,S)−ヒドロキシ−3−メチルチオ
プロパノイル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)
オキサゾリジン−2−オン 参考例21(300mg,0.50mM)をトリフルオロ酢酸(2ml)およ
びジクロロメタン(2ml)に溶解し、15分間撹拌した。TFAをトルエンと
の共沸により除去し、得られた残留物をBond Elute(Merck 9
385シリカ、ヘキサン中60〜100%EtOAc)により精製して、表題化
合物を灰白色固体として得た(200mg,80%);
【0457】
【化174】
【0458】 出発物質を下記により製造した: 参考例21:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキ
シカルボニル)アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1−2(R
,S)−ヒドロキシ−3−メチルチオプロパノイル)−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン 参考例10(1.00g,2.10mM)、2−ヒドロキシ−3−(メチルチ
オ)プロピオン酸(0.23g,1.68mM)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.29g,2.18mM)、およびN−メチルモルホリン(0.22
g,2.18mM)をDMF(5ml)に装入し、1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.42g,2.18mM)を添
加した。得られた溶液を一夜撹拌した。DMFを蒸発除去し、残留物をジクロロ
メタンに装入し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、溶媒を蒸発除去した。
これをMPLC(Merck 9385シリカ、ヘキサン中40〜60%EtO
Ac)により精製し、ジエチルエーテルで摩砕処理した後、表題化合物を淡黄色
固体として得た(310mg,27%);
【0459】
【化175】
【0460】 実施例53:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(3,5−ジフルオロ−4−(1−2(R,S)−ヒドロキシ−3−メチルスル
ホニルプロパノイル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェ
ニル)オキサゾリジン−2−オン 実施例52(188mg,0.38mM)を0℃でジクロロメタン(10ml
)中において撹拌し、3−クロロペルオキシ安息香酸(57〜86%,0.22
g,0.76mM)を少量ずつ添加した。溶液を0℃で3時間撹拌した。過剰の
ジクロロメタンを添加し、これを飽和NaHCO3溶液で洗浄し、乾燥させ(M
gSO4)、溶媒を蒸発除去し、ジエチルエーテルで摩砕処理した後、表題化合
物を白色粉末として得た(60mg,30%);
【0461】
【化176】
【0462】 実施例54:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(3−フルオロ−4−(1−2(R,S)−ヒドロキシ−3−メチルチオプロパ
ノイル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサ
ゾリジン−2−オン 参考例22(290mg,0.50mM)をトリフルオロ酢酸(2ml)およ
びジクロロメタン(2ml)に溶解し、15分間撹拌した。TFAをトルエンと
の共沸により除去し、得られた残留物を摩砕処理して、表題化合物を灰白色固体
として得た(150mg,63%);
【0463】
【化177】
【0464】 出発物質を下記により製造した: 参考例22:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキ
シカルボニル)アミノメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1−2(R,S)
−ヒドロキシ−3−メチルチオプロパノイル)−1,2,5,6−テトラヒドロ
ピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン 5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキシカルボニル
)アミノメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,2,5,6−テトラヒドロ
ピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(参考例10と
同様にして製造し、ただし3−フルオロ置換中間体を使用;1.00g,2.0
2mM)、2−ヒドロキシ−3−(メチルチオ)プロピオン酸(0.22g,1
.62mM)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.28g,2.10mM
)、およびN−メチルモルホリン(0.22g,2.10mM)をジクロロメタ
ン(5ml)に装入し、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド塩酸塩(0.40g,2.10mM)を添加した。得られた溶液を一
夜撹拌した。過剰のジクロロメタンを添加し、これを水で洗浄し、乾燥させ(M
gSO4)、溶媒を減圧下に蒸発させた。これをMPLC(Merck 938
5シリカ、ヘキサン中40〜60%EtOAc)により精製し、ジエチルエーテ
ルで摩砕処理した後、表題化合物を淡黄色固体として得た(300mg,26%
);
【0465】
【化178】
【0466】 実施例55:5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−
(3−フルオロ−4−(1−2(R,S)−ヒドロキシ−3−メチルスルホニル
プロパノイル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)
オキサゾリジン−2−オン 実施例54(140mg,0.29mM)をジクロロメタン(10ml)中で
撹拌し、3−クロロペルオキシ安息香酸(57〜86%,0.17g,0.76
mM)を少量ずつ添加した。溶液を3時間撹拌した。過剰のジクロロメタンを添
加し、これを飽和NaHCO3溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、溶媒を蒸
発除去し、Bond Elute(Merck 9385シリカ、ヘキサン中7
0〜100%EtOAc)により精製し、ジエチルエーテルで摩砕処理した後、
表題化合物を白色粉末として得た(56mg,27%);
【0467】
【化179】
【0468】 実施例56:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−[3
−フルオロ−4−(1−(2−ホスホリルアセチル)−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン トリフルオロ酢酸(5.0ml)を室温で、ジクロロメタン(5.0ml)中
の参考例23(250mg,0.41mmol)の撹拌溶液に滴加した。得られ
た溶液を室温で10分間撹拌し、蒸発させて淡黄色のガムを得た。ジエチルエー
テルで摩砕処理して、表題化合物を淡黄色固体として得た(200mg,98%
);
【0469】
【化180】
【0470】 出発物質を下記により製造した: 参考例23:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3
−フルオロ−4−(1−(2−t−ブトキシホスホリルアセチル)−1,2,5
,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン ジ−t−ブチル N,N−ジエチルホスホルアミダイト(503mg,1.8
8mmol)を室温で窒素雰囲気下に、テトラヒドロフラン(20ml)中の実
施例5(600mg,1.44mmol)および1H−テトラゾール(303m
g,4.33mmol)の撹拌懸濁液に滴加した。得られた混合物を1時間撹拌
し、次いでさらに224mgのホスホルアミダイトを添加し、反応物を1.5時
間撹拌した。次いで反応物を−40℃に冷却し、少量ずつの3−クロロペルオキ
シ安息香酸(750mg,70%濃度,3.0mmol)で処理した。反応物を
−40〜−20℃で1時間撹拌し、次いでジクロロメタン(60ml)で希釈し
、10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および水で
順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、無色の油を得た。フラ
ッシュクロマトグラフィー(Merck 9385シリカ、5%メタノール/ジ
クロロメタン)により精製し、表題化合物を無色泡状物として得た(550mg
,63%);
【0471】
【化181】
【0472】 実施例57:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3
,5−ジフルオロ−4−(1−2(S)−アセトキシプロパノイル)−1,2,
5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
トリフルオロ酢酸(2.0ml)を、ジクロロメタン(2.0ml)中の参考
例24(167mg,0.28mmol)の撹拌溶液に室温で滴加した。得られ
た溶液を室温で30分間撹拌し、次いで蒸発させて無色のガムを得た。ジエチル
エーテルで摩砕処理して、表題化合物を無色固体として得た(114mg,82
%);
【0473】
【化182】
【0474】 出発物質を下記により製造した: 参考例24:5(R)−(N−イソオキサゾール−3−イル−N−t−ブトキ
シカルボニル)−アミノメチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1−2(S
)−アセトキシプロパノイル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イ
ル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン (S)−2−アセトキシプロパノイルクロリド(65mg,0.43mmol
)を、ジクロロメタン(10ml)中の参考例10(200mg,0.39mM
)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(106mg,0.82mmol
)の撹拌懸濁液に室温で滴加した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いでフラッ
シュクロマトグラフィー(Merck 9385シリカ、酢酸エチル/イソヘキ
サン(7/3))により精製し、表題化合物を無色固体として得た(177mg
,77%);
【0475】
【化183】
【0476】 実施例58:5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3
,5−ジフルオロ−4−(1−2(S)−ヒドロキシプロパノイル)−1,2,
5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
実施例57(80mg,0.16mmol)をメタノール中の飽和アンモニア
溶液4.0ml中、室温で18時間撹拌し、次いで得られた透明な溶液を蒸発さ
せて、無色のガムを得た。ジエチルエーテルで摩砕処理した後、表題化合物を無
色固体として得た(59mg,80%);
【0477】
【化184】
【0478】 実施例59:3−(4−(1−2(S)−2,3−ジヒドロキシプロパノイル
)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−(3,5−ジフルオロ
フェニル)−5(S)−(3−メチルイソチアゾール−5−イルアミノメチル)
オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例20の方法を用い、ただし3−(4−(1−(2,2−ジメチ
ル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イルカルボニル)−1,2,5,6−テ
トラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(
N−(t−ブトキシカルボニル)−3−メチルイソチアゾール−5−イルアミノ
メチル)オキサゾリジン−2−オン(250mg,0.39mM)から出発し、
ジクロロメタン中0%から20%メタノールまで極性を高めた勾配をクロマトグ
ラフィーに用いて、目的生成物を得た(92mg);
【0479】
【化185】
【0480】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イ
ルカルボニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジ
フルオロフェニル)−5(R)−(N−(t−ブトキシカルボニル)−3−メチ
ルイソチアゾール−5−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン 本質的に実施例20の関連中間体に関する方法を用い、ただし5−(t−ブト
キシカルボニルアミノ)イソチアゾール(321mg,1.5mM)をアミノ成
分として用いて、表題生成物を得た(221mg)。10gのシリカMega
Bond Elut(登録商標)カラム上でのクロマトグラフィー後、生成物は
なお不純であり、Hichrome 10×2.5cm RPBカラム上、0.
1%ギ酸含有水中0〜100%アセトニトリルの勾配で溶離するHPLCにより
再クロマトグラフィー処理した。該当画分を合わせて、目的生成物を得た(26
5mg);
【0481】
【化186】
【0482】 5−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルイソチアゾール 本質的に実施例20の関連中間体に関する方法を用い、ただし3−メチル−5
−アミノイソチアゾール塩酸塩(1.5g,10mM)をアミノ成分として用い
、クロマトグラフィー後に表題生成物を得た(950mg);
【0483】
【化187】
【0484】 実施例60:3−(4−(1−(3−ヒドロキシプロパノイル)−1,2,5
,6−テトラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(
S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサゾリジン−2−オン
3−(4−(1−(3−ヒドロキシプロパノイル)−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−
(t−ブトキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサ
ゾリジン−2−オン(176mg,0.32mM)をジクロロメタン(1ml)
に溶解し、トリフルオロ酢酸(1ml)で周囲温度において処理した。10分間
撹拌した後、混合物を水(15ml)およびジクロロメタン(15ml)で希釈
し、有機相を分離し、水(15ml,2回)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム
)させた。溶媒を除去し、残留物をジエチルエーテルで摩砕処理して、目的生成
物を得た(102mg);
【0485】
【化188】
【0486】 この化合物の中間体を下記により製造した: 3−(4−(1−(3−ヒドロキシプロパノイル)−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N−
(t−ブトキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキサ
ゾリジン−2−オン 3−ヒドロキシプロピオン酸(45mg,0.5mM)の、N,N−ジメチル
ホルムアミド(2ml)中における溶液に、3−(4−(1,2,5,6−テト
ラヒドロピリド−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5(R)−(N
−(t−ブトキシカルボニル)イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)オキ
サゾリジン−2−オン塩酸塩(256mg,0.5mM,参考例10)、および
O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニ
ウムヘキサフルオロホスフェート(190mg,0.5mM)を添加した。混合
物を0℃に冷却し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(129mg,1mM
)を添加し、混合物を18時間撹拌し、周囲温度に高めた。混合物を酢酸エチル
(40ml)と水(40ml)の混合物に注入し、有機層を分離し、リン酸二水
素ナトリウム水溶液(2%,40ml)、炭酸水素ナトリウム(40ml)およ
びブライン(40ml)で洗浄した。溶媒を除去し、残留物を10gのシリカM
ega Bond Elut(登録商標)カラム上、ジクロロメタン中2.5%
メタノールで溶離してクロマトグラフィー処理した。該当画分を合わせて、表題
生成物を得た(203mg);
【0487】
【化189】
【0488】 実施例61 以下は、ヒトの治療または予防に使用できる式(I)の化合物、その医薬的に
許容できるインビボ加水分解性エステル、またはその医薬的に許容できる塩(イ
ンビボ加水分解性エステルの医薬的に許容できる塩を含む)(以下、化合物X)
を含有する代表的な医薬剤形を示す: (a)錠剤I mg/錠 化合物X 500 乳糖、欧州薬局方 430 クロスカルメロースナトリウム 40 ポリビニルピロリドン 20 ステアリン酸マグネシウム 10 (b)錠剤II mg/錠 化合物X 100 乳糖、欧州薬局方 179 クロスカルメロースナトリウム 12 ポリビニルピロリドン 6 ステアリン酸マグネシウム 3 (c)錠剤III mg/錠 化合物X 50 乳糖、欧州薬局方 229 クロスカルメロースナトリウム 12 ポリビニルピロリドン 6 ステアリン酸マグネシウム 3 (d)錠剤IV mg/錠 化合物X 1 乳糖、欧州薬局方 92 クロスカルメロースナトリウム 4 ポリビニルピロリドン 2 ステアリン酸マグネシウム 1 (e)カプセル剤 mg/錠 化合物X 10 乳糖、欧州薬局方 389 クロスカルメロースナトリウム 100 ステアリン酸マグネシウム 1 (f)注射剤I 化合物X 50%w/v 等張水溶液 100%になる量 (g)注射剤II(たとえばボーラス) 化合物X 10%w/v 等張水溶液 100%になる量 (h)注射剤III 化合物X 5%w/v 等張水溶液 100%になる量 (i)注射剤IV(たとえば注入) 化合物X 1%w/v 等張水溶液 100%になる量 緩衝剤、医薬的に許容できる界面活性剤、油または補助溶剤、たとえばポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロールまたはエタノール
、滑沢剤(glidant、たとえば二酸化ケイ素)、または錯化剤、たとえば
シクロデキストリン(たとえばヒドロキシ−プロピルβ−シクロデキストリンま
たはスルホ−ブチル−エーテルβ−シクロデキストリン)を製剤の補助に使用で
きる。所望により、たとえば式(I)の化合物とリン脂質(たとえば(ホスホ)
コリン誘導体)を組合わせてミセル乳剤を調製することにより、水溶性を改善で
きる。
【0489】 注釈:上記製剤は、医薬の分野で周知の常法により、たとえば”Reming
ton:The Science & Practice of Pharma
cy”Vols.I & II(編者:A.R.Gennaro(編集長)ら;
発行者:Mack Publishing Company,Easton,P
ennsylvania;第19版,1995)および”Pharmaceut
ics−The Science of Dosage Form Desig
n”(編者:M.E.Aulton;発行者:Churchill Livin
gstone;初版,1988)の記載に従って得ることができる。錠剤(a)
〜(d)は、たとえば酢酸フタル酸セルロースの腸溶コーティングを施すために
、常法により(ポリマー)コーティングしてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/506 A61K 31/506 31/5375 31/5375 A61P 31/04 A61P 31/04 C07D 413/12 C07D 413/12 413/14 413/14 417/14 417/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 AA05 BB06 BB09 CC52 CC67 CC78 DD11 DD28 DD29 DD51 DD52 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC69 BC73 BC85 GA07 GA09 GA10 MA01 MA04 NA14 ZB35

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)の化合物、またはその医薬的に許容できる塩もしくは
    インビボ加水分解性エステル: 【化1】 [式中、 HETは、独立してN、OおよびSから選択される2〜4個の異種原子を含む
    C−結合5員ヘテロアリール環であり、この環は置換可能な炭素原子において独
    立して(1−4C)アルキル、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4
    C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニルおよびハロゲンから選択さ
    れる1または2個の置換基により置換されていてもよく、ならびに/あるいは置
    換可能な窒素原子において(1−4C)アルキルにより置換されていてもよく(
    ただしこれにより環が第四級化することはない); あるいは HETは、2または3個の窒素異種原子を含むC−結合6員ヘテロアリール環
    であり、この環は置換可能ないずれの炭素原子においても、独立して(1−4C
    )アルキル、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシ、
    (1−4C)アルコキシカルボニルおよびハロゲンから選択される1、2または
    3個の置換基により置換されていてもよく; Qは、Q1〜Q9から選択され: 【化2】 これらの式中、 R2およびR3は、独立して水素またはフルオロであり; A1は炭素または窒素であり;B1はOまたはS(またはQ9においてのみNH
    )であり;XqはO、SまたはN−R1(ここでR1は水素、(1−4C)アルキ
    ルまたはヒドロキシ−(1−4C)アルキルである)であり;Q7において、各
    1は独立して炭素または窒素から選択され、6員環中には最高2個の窒素異種
    原子が含まれ、Q7はいずれのA1原子を介してもTに結合し(A1が炭素である
    場合)、5員環においては特定した炭素原子を介して、またはA1が炭素である
    場合はA1を介して結合し;Q8は、5員環中の特定した炭素原子のいずれかを
    介してTに結合し、ベンゾ環においては式中に示した連結結合のいずれかの側の
    2つの特定した炭素原子のいずれかを介して結合し;Q9は、式中に示した連結
    結合のいずれかの側の2つの特定した炭素原子のいずれかを介して結合し; Tは、下記の(TA)〜(TD)の群から選択され(これらにおいてAR1、
    AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a
    、CY1およびCY2は後記に定められる); (TA)Tは下記の群から選択される: (TAa)AR1、AR1−(1−4C)アルキル−、AR2(炭素結合)、
    AR3; (TAb)AR1−CH(OH)、AR2−CH(OH)−、AR3−CH(
    OH)−; (TAc)AR1−CO−、AR2−CO−、AR3−CO−、AR4−CO
    −; (TAd)AR1−O−、AR2−O−、AR3−O−; (TAe)AR1−S(O)q−、AR2−S(O)q−、AR3−S(O)q
    −(qは0、1または2); (TAf)1、2または3個の窒素原子を含む、置換されていてもよいN−結
    合(完全不飽和)5員ヘテロアリール環系; (TAg)結合位置に隣接しない位置において置換されていてもよい炭素結合
    トロポル−3−オンまたはトロポル−4−オン; あるいは (TB)Tは下記の群から選択される: (TBa)ハロまたは(1−4C)アルキル{それぞれ独立してヒドロキシ、
    (1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイル、シアノ、ハロ、トリフル
    オロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、−NRvRw、(1−6C)
    アルカノイルアミノ、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ、−(1−4
    C)アルキル−−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)アルキルS
    (O)q−(qは0、1または2)、CY1、CY2またはAR1から選択され
    る1個以上の基により置換されていてもよい}; (TBb)−NRv1Rw1; (TBc)エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノエテニ
    ル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエテニル
    、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)ア
    ルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル
    )エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2)エテニル; (TBd)R10CO−、R10S(O)q−(qは0、1または2)またはR10
    CS−;これらにおいてR10は下記の群から選択される: (TBda)CY1またはCY2; (TBdb)水素、(1−4C)アルコキシカルボニル、トリフルオロメチ
    ル、−NRvRw、エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノ
    エテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエ
    テニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4
    C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカル
    ボニル)エテニル、2−(AR1)エテニルまたは2−(AR2)エテニル; あるいは (TBdc)(1−4C)アルキル{前記(TBa)に定めたように置換さ
    れていてもよく、あるいは(1−4C)アルキルS(O)pNH−または(1−
    4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アルキル)N−(pは1または2)
    により置換されていてもよい}; これらにおいてRvは水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素ま
    たは(1−4C)アルキルであり;Rv1は水素、(1−4C)アルキルまたは
    (3−8C)シクロアルキルであり;Rw1は水素、(1−4C)アルキル、(
    3−8C)シクロアルキル、(1−4C)アルキル−CO−または(1−4C)
    アルキルS(O)q−(qは1または2)である; あるいは (TC)Tは下記の群から選択される: (TCa)N、OおよびS(酸化されていてもよい)から選択される1個の異
    種原子を含み、環窒素原子またはsp3炭素原子を介して結合した、置換されて
    いてもよい完全飽和4−員単環式環; (TCb)N、OおよびS(酸化されていてもよい)から選択される1個の異
    種原子を含み、環窒素原子または環sp3もしくはsp2炭素原子を介して結合し
    た、置換されていてもよい5−員単環式環;この単環式環は、結合sp2炭素原
    子における以外は(適切な場合)完全飽和である; (TCc)独立してN、OおよびS(酸化されていてもよい)から選択される
    1または2個の異種原子を含み、環窒素原子または環sp3もしくはsp2炭素原
    子を介して結合した、置換されていてもよい6−または7−員単環式環;この単
    環式環は、結合sp2炭素原子における以外は(適切な場合)完全飽和である;
    あるいは (TD)Tは下記の群から選択される: (TDa)唯一の環異種原子として0、1または2個の環窒素原子を含む2環
    式スピロ環系;この構造は3−、4−または5−員スピロ炭素結合環により置換
    された(ただし結合位置に隣接した位置においてではない)5−または6−員環
    系(環窒素原子または環sp3もしくはsp2炭素原子を介して結合している)か
    らなる;この2環式環系は: (i)結合sp2炭素原子における以外は(適切な場合)完全飽和であり; (ii)環系中に1個の−N(Rc)−基(結合が窒素原子またはsp2
    素原子を介している場合、結合位置から少なくとも炭素原子2個の距離がある)
    または任意置換基(結合位置に隣接した位置ではない)中に1個の−N(Rc)
    −基を含み;かつ (iii)置換可能な環炭素原子においてさらに置換されていてもよい; あるいは (TDb)0、1または2個の環窒素原子(および所望によりさらにOまたは
    S環異種原子)を含む7−、8−または9−員2環式環系(環窒素原子または環
    sp3もしくはsp2炭素原子を介して結合している);この構造は炭素原子1、
    2または3個の架橋を含む;この2環式環系は: (i)結合sp2炭素原子における以外は(適切な場合)完全飽和であり; (ii)環中に1個のOもしくはS異種原子、または1個の−N(Rc)−
    基(結合が窒素原子またはsp2炭素原子を介している場合、結合位置から少な
    くとも炭素原子2個の距離がある)、あるいは任意置換基(結合位置に隣接した
    位置ではない)中に1個の−N(Rc)−基を含み;かつ (iii)置換可能な環炭素原子においてさらに置換されていてもよい; これらにおいてRcは基(Rc1)〜(Rc5)から選択される: (Rc1)(1−6C)アルキル{1個以上の(1−4C)アルカノイル基に
    より置換されていてもよく(gem−ジ置換を含む)、および/または下記の基
    によりモノ置換されていてもよい:シアノ、(1−4C)アルコキシ、トリフル
    オロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、フェニル[独立して下記のも
    のから選択される最高3個の置換基により置換されていてもよい:(1−4C)
    アルキル{独立してヒドロキシ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS
    (O)q−(qは0、1または2)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)ア
    ルコキシカルボニル、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルカノイルアミノ、−C
    ONRvRwまたは−NRvRwから選択される1個の置換基により置換されて
    いてもよい}、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、チオ
    ール、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイルオキシ、ジメチルア
    ミノメチレンアミノカルボニル、ジ(N−(1−4C)アルキル)アミノメチル
    イミノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカ
    ノイル、(1−4C)アルキルSO2アミノ、(2−4C)アルケニル{カルボ
    キシまたは(1−4C)アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい}、
    (2−4C)アルキニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、オキソ(=O)、
    チオキソ(=S)、(1−4C)アルカノイルアミノ{(1−4C)アルカノイ
    ル基はヒドロキシにより置換されていてもよい}、(1−4C)アルキルS(O
    q−(qは0、1または2){(1−4C)アルキル基は、独立してシアノ、
    ヒドロキシおよび(1−4C)アルコキシから選択される1個以上の基により置
    換されていてもよい}、−CONRvRw、−NRvRw、トリフルオロメトキ
    シ、ベンゾイルアミノ、ベンゾイル、フェニル{独立してハロ、(1−4C)ア
    ルコキシまたはシアノから選択される最高3個の置換基により置換されていても
    よい}、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリミ
    ジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾー
    ル、チアゾール、チオフェン、ヒドロキシイミノ(1−4C)アルキル、(1−
    4C)アルコキシイミノ(1−4C)アルキル、ハロ−(1−4C)アルキル、
    (1−4C)アルカンスルホンアミド、−SO2NRvRw[Rvは水素または
    (1−4C)アルキルであり;Rwは水素または(1−4C)アルキルである]
    ]、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは0、1または2);あるいは(1
    −6C)アルキル鎖の第1炭素原子以外のいずれにおいても、それぞれ独立して
    ヒドロキシおよびフルオロから選択される1個以上の基により置換されていても
    よく(gem−ジ置換を含む)、ならびに/あるいはオキソ、−NRvRw[R
    vは水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素または(1−4C)ア
    ルキルである]、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)アルコキシカ
    ルボニルアミノ、−(1−4C)アルキル−−(1−6C)アルカノイルア
    ミノ、(1−4C)アルキルS(O)pNH−または(1−4C)アルキルS(
    O)p−((1−4C)アルキル)N−(pは1または2)によりモノ置換され
    ていてもよい}; (Rc2)R13CO−、R13SO2−またはR13CS−;これらにおいてR13
    は(Rc2a)〜(Rc2e)から選択される: (Rc2a)AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、A
    R3b、AR4、AR4a、CY1、CY2; (Rc2b)水素、(1−4C)アルコキシカルボニル、トリフルオロメチ
    ル、−NRvRw[Rvは水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素
    または(1−4C)アルキルである]、エテニル、2−(1−4C)アルキルエ
    テニル、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテ
    ニル、2−ニトロエテニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニ
    ル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4
    C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2
    )エテニル、2−(AR2a)エテニル; (Rc2c)(1−10C)アルキル{それぞれ独立してヒドロキシ、(1
    −10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(
    1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(
    1−4C)アルカノイル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)2、ならびにそ
    のモノ−およびジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P
    (OH)2、ならびにそのモノ−およびジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]お
    よびアミノから選択される1個以上の基により置換されていてもよく(gem−
    ジ置換を含む);ならびに/あるいは下記のものから選択される1個の基により
    置換されていてもよい:カルボキシ、ホスホナート[ホスホノ、−P(O)(O
    H)2、ならびにそのモノ−およびジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホス
    フィナート[−P(OH)2、ならびにそのモノ−およびジ−(1−4C)アル
    コキシ誘導体]、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシ
    カルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(
    1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカル
    ボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(
    1−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ、N
    −(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)
    アルキルアミノカルボニル、ジ((1−4C)アルキル)アミノカルボニル、(
    1−4C)アルキルS(O)pNH−、(1−4C)アルキルS(O)p−((1
    −4C)アルキル)N−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)pNH−、フ
    ルオロ(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)N−、(1−
    4C)アルキルS(O)q−[(1−4C)アルキルS(O)q−の(1−4C)
    アルキル基は、下記のものから選択される1個の置換基により置換されていても
    よい:ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイル、ホス
    ホリル[−O−P(O)(OH)2、ならびにそのモノ−およびジ−(1−4C
    )アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)2、ならびにそのモノ
    −およびジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、アミノ、シアノ、ハロ、トリフ
    ルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−
    (1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)ア
    ルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、カルボキシ、(1−4C)アル
    キルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルア
    ミノ、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ、N−(1−4C)アルキル−
    N−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−4C)アルキルアミノカルボニル
    、ジ((1−4C)アルキル)アミノカルボニル、(1−4C)アルキルS(O
    pNH−、(1−4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アルキル)N−、
    (1−4C)アルキルS(O)q−、AR1−S(O)q−、AR2−S(O)q
    −、AR3−S(O)q−、ならびにAR2およびAR3を含む基のAR2a、
    AR2b、AR3aおよびAR3b形]、CY1、CY2、AR1、AR2、A
    R3、AR1−O−、AR2−O−、AR3−O−、AR1−S(O)q−、A
    R2−S(O)q−、AR3−S(O)q−、AR1−NH−、AR2−NH−、
    AR3−NH−(pは1または2、qは0、1または2)、ならびにAR2およ
    びAR3を含む基のAR2a、AR2b、AR3aおよびAR3b形}; (Rc2d)R14C(O)O(1−6C)アルキル;ここでR14はAR1、
    AR2、(1−4C)アルキルアミノ(この(1−4C)アルキル基は(1−4
    C)アルコキシカルボニルまたはカルボキシにより置換されていてもよい)、ベ
    ンジルオキシ−(1−4C)アルキルまたは(1−10C)アルキル{(Rc2
    c)について定めたように置換されていてもよい}である; (Rc2e)R15O−;ここでR15はベンジル、(1−6C)アルキル{(
    Rc2c)について定めたように置換されていてもよい}、CY1、CY2また
    はAR2bである; (Rc3)水素、シアノ、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4
    C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテ
    ニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−ニトロエテニ
    ル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−(AR1)エテ
    ニル、2−(AR2)エテニル、または式(Rc3a)のもの: 【化3】 この式中、 X100は−OR17、−SR17、−NHR17および−N(R172であり;R17
    水素であり(X100が−NHR17および−N(R172である場合)、またR17
    (1−4C)アルキル、フェニルまたはAR2であり(X100が−OR17、−S
    17および−NHR17である場合); R16はシアノ、ニトロ、(1−4C)アルキルスルホニル、(4−7C)シク
    ロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、(1−4C)アルカノイルおよび
    (1−4C)アルコキシカルボニルである; (Rc4)トリチル、AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3
    a、AR3b; (Rc5)RdOC(Re)=CH(C=O)−、RfC(=O)C(=O)
    −、RgN=C(Rh)C(=O)−またはRiNHC(Rj)=CHC(=O
    )−;これらにおいてRdは(1−6C)アルキルであり;Reは水素または(
    1−6C)アルキルであり;あるいはRdとReは一緒に(3−4C)アルキレ
    ン鎖を形成し;Rfは水素、(1−6C)アルキル、ヒドロキシ(1−6C)ア
    ルキル、(1−6C)アルコキシ(1−6C)アルキル、−NRvRw[Rvは
    水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素または(1−4C)アルキ
    ルである]、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシ(1−6C)ア
    ルコキシ、ヒドロキシ(2−6C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ(
    2−6C)アルコキシ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ(2−6C)アルコキ
    シであり;Rgは(1−6C)アルキル、ヒドロキシまたは(1−6C)アルコ
    キシであり;Rhは水素または(1−6C)アルキルであり;Riは水素、(1
    −6C)アルキル、AR1、AR2、AR2a、AR2bであり;Rjは水素ま
    たは(1−6C)アルキルであり; これらにおいて、 AR1は、置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよいナフチ
    ルであり; AR2は、独立してO、NおよびSから選択される最高4個の異種原子を含み
    (ただしO−O、O−SまたはS−S結合を含まない)、環炭素原子を介して、
    またはそれにより環が第四級化しない場合は環窒素原子を介して結合した、置換
    されていてもよい5−または6−員の完全不飽和(すなわち不飽和度が最大)単
    環式ヘテロアリール環であり; AR2aは、環炭素原子を介して、またはそれにより環が第四級化しない場合
    は環窒素原子を介して結合した、部分水素化形のAR2(すなわち完全ではない
    が、ある程度の不飽和を維持した、AR2系)であり; AR2bは、環炭素原子を介して、または環窒素原子を介して結合した、完全
    水素化形のAR2(すなわち不飽和をもたないAR2系)であり; AR3は、独立してO、NおよびSから選択される最高4個の異種原子を含み
    (ただしO−O、O−SまたはS−S結合を含まない)、2環式系を構成するい
    ずれかの環の環炭素原子を介して結合した、置換されていてもよい8−、9−ま
    たは10−員の完全不飽和(すなわち不飽和度が最大)2環式ヘテロアリール環
    であり; AR3aは、2環式系を構成するいずれかの環において環炭素原子を介して、
    またはそれにより環が第四級化しない場合は環窒素原子を介して結合した、部分
    水素化形のAR3(すなわち完全ではないが、ある程度の不飽和を維持した、A
    R3系)であり; AR3bは、2環式系を構成するいずれかの環において環炭素原子を介して、
    または環窒素原子を介して結合した、完全水素化形のAR3(すなわち不飽和を
    もたないAR3系)であり; AR4は、独立してO、NおよびSから選択される最高4個の異種原子を含み
    (ただしO−O、O−SまたはS−S結合を含まない)、3環式系を構成するい
    ずれかの環の環炭素原子を介して結合した、置換されていてもよい13−または
    14−員の完全不飽和(すなわち不飽和度が最大)3環式ヘテロアリール環であ
    り; AR4aは、3環式系を構成するいずれかの環において環炭素原子を介して、
    またはそれにより環が第四級化しない場合は環窒素原子を介して結合した、部分
    水素化形のAR4(すなわち完全ではないが、ある程度の不飽和を維持した、A
    R4系)であり; CY1は、置換されていてもよいシクロブチル、シクロペンチルまたはシクロ
    ヘキシル環であり; CY2は、置換されていてもよいシクロペンテニルまたはシクロヘキセニル環
    である]。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される式(I)の化合物、またはその医薬的に
    許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステルであって、 Tが、式(TAf1)〜(TAf6)の群から選択される、1、2または3個
    の窒素原子を含む、置換されていてもよいN−結合(完全不飽和)5−員ヘテロ
    アリール環系(TAf群)である化合物: 【化4】 [これらの式中、 R6は、(適切な場合、独立して)水素、(1−4C)アルキル、(1−4C
    )アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイル、カルバモイルおよびシア
    ノから選択され; R4およびR5は、独立して水素、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ
    、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは0、1ま
    たは2)、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(
    2−4C)アルカノイルオキシ−(1−4C)アルキル、ベンゾキシ−(1−4
    C)アルキル、(2−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw、−NRv
    Rwおよび(1−4C)アルキルから選択され{ヒドロキシ、トリフルオロメチ
    ル、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルS(O) q −(qは0、1または2)、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C
    )アルカノイルアミノ、−CONRvRw、−NRvRwにより置換されていて
    もよい;ここでRvRwは水素または(1−4C)アルキルであり;Rwは水素
    または(1−4C)アルキルである}; あるいは R4は、下記の(TAfa)〜(TAfc)のいずれかの群から選択され、 あるいは(適切な場合)、 R4およびR5のうちの一方は前記R4およびR5基のリストから選択され、他方
    は下記の(TAfa)〜(TAfc)のいずれかの群から選択される; (TAfa)式(TAfa1)の群: 【化5】 この式中、 Z0は、水素または(1−4C)アルキルであり; X0およびY0は、独立して水素、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコ
    キシカルボニル、ハロ、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルキルS(O)q−(
    qは0、1または2)、RvRwNSO2−、トリフルオロメチル、ペンタフル
    オロエチル、(1−4C)アルカノイルおよび−CONRvRw[Rvは水素ま
    たは(1−4C)アルキルであり;Rwは水素または(1−4C)アルキルであ
    る]から選択され; あるいは X0およびY0のうちの一方は前記X0およびY0基のリストから選択され、他方
    はフェニル、フェニルカルボニル、−S(O)q−フェニル(qは0、1または
    2)、−(フェニル)カルバモイル、フェニルアミノスルホニル、AR2、(
    AR2)−CO−、(AR2)−S(O)q−(qは0、1または2)、−(
    AR2)カルバモイルおよび(AR2)アミノスルホニルから選択され;(TA
    fa)中のいずれのフェニル基も、独立して(1−4C)アルキル、シアノ、ト
    リフルオロメチル、ニトロ、ハロおよび(1−4C)アルキルスルホニルから選
    択される最高3個の置換基により置換されていてもよい; (TAfb)式−≡−Hまたは−≡−(1−4C)アルキルのアセチレン; (TAfc)−X1−Y1−AR2、−X1−Y1−AR2a、−X1−Y1−A
    R2b、−X1−Y1−AR3、−X1−Y1−AR3aまたは−X1−Y1−AR3
    b; これらにおいて X1は、直接結合または−CH(OH)−であり;かつ Y1は、−(CH2m−、−(CH2n−NH−(CH2m−、−CO−(C
    2m−、−CONH−(CH2m−、−C(=S)NH−(CH2m−または
    −C(=O)O−(CH2m−であり; あるいは X1は、−(CH2n−または−CH(Me)−(CH2m−であり;かつ Y1は、−(CH2m−NH−(CH2m−、−CO−(CH2m−、−CO
    NH−(CH2m−、−C(=S)NH−(CH2m−、−C(=O)O−(C
    2m−または−S(O)q−(CH2m−であり; あるいは X1は、−CH2O−、−CH2NH−または−CH2N((1−4C)アルキル
    )−であり;かつ Y1は、−CO−(CH2m−、−CONH−(CH2m−または−C(=S
    )NH−(CH2m−であり;さらに、X1が−CH2NH−または−CH2N(
    (1−4C)アルキル)−である場合、Y1は−SO2−であり;X1が−CH2
    −または−CH2N((1−4C)アルキル)−である場合、Y1は−(CH2m −であり; これらにおいてnは1、2または3であり;mは0、1、2または3であり;
    qは0、1または2であり;Y1が−(CH2m−NH−(CH2m−である場
    合、各mは独立して0、1、2または3から選択される]。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される式(I)の化合物、またはその医薬的に
    許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステルであって、 Tが、式(TDb1)〜(TDb14)に示す環骨格により定められる群から
    選択される、炭素原子1、2または3個の架橋を含む7−、8−または9−員の
    2環式環系(TDb群)である化合物: 7−員環骨格 【化6】 8−員環骨格 【化7】 9−員環骨格 【化8】 [これらの式中、 (i)環系は0、1または2個の環窒素原子(および所望によりさらにOまた
    はS環異種原子)を含み、環窒素原子、OまたはS異種原子が存在する場合、こ
    れらは(TDb1)中の3−員環の一部として以外の任意の位置にあり; (ii)環系は、いずれかの環中の任意の位置から[橋頭位置以外から、また
    は(TDb2)、(TDb6)および(TDb11)における4−員環中のsp 2 炭素原子以外から]環窒素原子または環sp3もしくはsp2炭素原子を介して
    (適切な場合は、いずれかの方向に向いた二重結合により)結合し; (iii)結合位置に隣接しない位置の環炭素原子のうちの1つは、下記の基
    のうちの1つで交換されており(環がOまたはS異種原子を含む場合を除く):
    −NRc−[橋頭位置においてではない]、>C(H)−NHRc−、>C(H
    )−NRc−(1−4C)アルキル、>C(H)−CH2−NHRc−、>C(
    H)−CH2−NRc−(1−4C)アルキル[橋頭位置において交換された場
    合は括弧内に示す水素は存在せず、中心の−CH2−鎖は(1−4C)アルキル
    によりモノ−またはジ−置換されていてもよい];ただし、環系が窒素原子また
    はsp2炭素原子を介して結合している場合、−NRc−、OまたはSによる環
    炭素原子の交換はいずれも結合位置から少なくとも炭素原子2個の距離があり;
    かつ (iv)環系は、置換可能な環炭素原子において、(TDa)に記載した2環
    式スピロ環系の場合と同様に(さらに)置換されていてもよい; これらにおいてRcは請求項1に定めたものである]。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載される式(I)の化合物、またはその医薬的に
    許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステルであって、 Tが(TC)((TCa)〜(TCc)群)であり、式(TC1)〜(TC4
    )により定められる化合物: 【化9】 [これらの式中、 (TC1)において:>A3−B3−は>C(Rq)−CH(Rr)−であり;
    Gは−O−、−S−、−SO−、−SO2−または>N(Rc)である; (TC2)において:m1は0、1または2であり;>A3−B3−は>C=C
    (Rr)−または>C(Rq)−CH(Rr)−であり;Gは−O−、−S−、
    −SO−、−SO2−または>N(Rc)である; (TC3)において:m1は0、1または2であり;>A3−B3−は>C(R
    q)−CH(Rr)−であり(RqおよびRrが両方とも水素である場合を除く
    );Gは−O−、−S−、−SO−、−SO2−または>N(Rc)である; (TC4)において:n1は1または2であり;o1は1または2であり;か
    つn1+o1=2または3であり;>A3−B3−は>C=C(Rr)−または>
    C(Rq)−CH(Rr)−または>N−CH2−であり;Gは−O−、−S−
    、−SO−、−SO2−または>N(Rc)であり;Rpは水素、(1−4C)
    アルキル(そのような置換が>A3−B3−により定められる場合を除く)、ヒド
    ロキシ、(1−4C)アルコキシまたは(1−4C)アルカノイルオキシである
    ; (TC1)、(TC2)および(TC4)において:m1、n1およびo1は
    前記に定めたものであり;>A3−B3−は>N−CH2−であり;Gは>C(R1 1 )(R12)、>C=O、>C−OH、>C−(1−4C)アルコキシ、>C=
    N−OH、>C=N−(1−4C)アルコキシ、>C=N−NH−(1−4C)
    アルキル、>C=N−N((1−4C)アルキル)2(これらのGにおける最後
    の2つの(1−4C)アルキル基は、ヒドロキシにより置換されていてもよい)
    、または>C=N−N−CO−(1−4C)アルコキシであり;これらにおいて
    >は2つの単結合を表す; Rqは、水素、ヒドロキシ、ハロ、(1−4C)アルキルまたは(1−4C)
    アルカノイルオキシであり; Rrは(適切な場合は独立して)、水素または(1−4C)アルキルであり; R11は、水素、(1−4C)アルキル、フルオロ(1−4C)アルキル、(1
    −4C)アルキル−チオ−(1−4C)アルキルまたはヒドロキシ−(1−4C
    )アルキルであり;R12は−[C(Rr)(Rr)]m2−N(Rr)(Rc)で
    あり、ここでm2は0、1または2であり; G、>A3−B3−およびRpにより定めた環置換以外に、各環系は>A3−に
    おける結合に隣接しない炭素原子において、独立して(1−4C)アルキル、フ
    ルオロ(1−4C)アルキル(トリフルオロメチルを含む)、(1−4C)アル
    キル−チオ−(1−4C)アルキル、ヒドロキシ−(1−4C)アルキル、アミ
    ノ、アミノ−(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイルアミノ、(1−
    4C)アルカノイルアミノ−(1−4C)アルキル、カルボキシ、(1−4C)
    アルコキシカルボニル、AR−オキシメチル、AR−チオメチル、オキソ(=O
    )(Gが>N(Rc)であり、Rcが請求項1に定めた(Rc2)群である場合
    を除く)から選択されるか、または独立してRcから、およびヒドロキシもしく
    はハロから(最後の2つの任意置換基は、Gが−O−または−S−である場合の
    み)選択される、最高2個の置換基によりさらに置換されていてもよく; ARは、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいフェニル(1
    −4C)アルキル、置換されていてもよいナフチル、置換されていてもよい5−
    もしくは6−員ヘテロアリール、置換されていてもよい5/6もしくは6/6−
    2環式ヘテロアリール環系であり、2環式ヘテロアリール環系は2環式環系を構
    成するいずれの環中の原子を介して結合していてもよく、単環式および2環式ヘ
    テロアリール環系は両方とも環炭素原子を介して結合しており、(部分)水素化
    されていてもよく; Rcは請求項1に定めたものである]。
  5. 【請求項5】 請求項1および4に記載される式(I)の化合物、またはその
    医薬的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステルであって、 Tが((TCa)〜(TCc)群において)下記の式(TC5)〜(TC11
    )により定められる化合物: 【化10】 (これらの式中、Rcは請求項1に定めたものである)。
  6. 【請求項6】 式(IC)の化合物である、請求項1に記載される式(I)の
    化合物、またはその医薬的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステル
    : 【化11】 [式中、 HETは、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−5−イル、1,
    2,4−オキサジアゾール−3−イル、イソチアゾール−3−イル、1,2,4
    −チアジアゾール−3−イルまたは1,2,5−チアジアゾール−3−イルであ
    り;R2およびR3は、独立して水素またはフルオロであり;Rp1およびRp2
    は、独立して水素、AR−オキシメチルもしくはAR−チオメチル(これらにお
    いてARは、フェニル、フェニル−(1−4C)アルキル、ナフチル、フラン、
    ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン
    、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾールま
    たはチオフェンである)、(1−4C)アルキル、カルボキシ、(1−4C)ア
    ルコキシカルボニル、ヒドロキシメチル、(1−4C)アルコキシメチルまたは
    カルバモイルであり;Rcpはシアノ、ピリミジン−2−イル、2−シアノエテ
    ニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニルであり;あるいはR
    cpは式R10pCO−、R10pSO2−またはR10pCS−のものであり(これらに
    おいてR10pは、水素、(1−5C)アルキル[それぞれ独立してヒドロキシお
    よびアミノから選択される1個以上の基により置換されていてもよく、あるいは
    (1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルS(O)q−、(1−4C)ア
    ルキルアミノ、(1−4C)アルカノイル、ナフトキシ、(2−6C)アルカノ
    イルアミノまたは(1−4C)アルキルS(O)pNH−によりモノ置換されて
    いてもよく、これらにおいてpは1または2、qは0、1または2である]、イ
    ミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾ
    ール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、ピリドイミダゾール、ピリ
    ミドイミダゾール、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン、シンノリンまたは
    ナフチリジンであるか、あるいはR10pは式R11pC(O)O(1−6C)アルキ
    ルのものであり、ここでR11pは(1−6C)アルキルである);あるいはRc
    pは式RfC(=O)C(=O)−のものであり、ここでRfは(1−6C)ア
    ルコキシである];またはその医薬的に許容できる塩。
  7. 【請求項7】 下記のものである、請求項1に記載される式(I)の化合物: 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3−フルオロ−
    4−(3,6−ジヒドロ−(2H)−ピラン−4−イル)フェニル)オキサゾリ
    ジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3−フルオロ−
    4−モルホリノフェニル)オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−[3−フルオロ−
    4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イ
    ル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−[3−フルオロ−
    4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)−1,2,5,6−テ
    トラヒドロピリド−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3,5−ジフル
    オロ−4−(1−ヒドロキシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−
    4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(3,5−ジフル
    オロ−4−(1−(2(S),3−ジヒドロキシプロパノイル)−1,2,5,
    6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン; 5(S)−(イソオキサゾール−3−イルアミノメチル)−3−(1−ヒドロ
    キシアセチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)フェニル)オ
    キサゾリジン−2−オン; 5(S)−イソオキサゾール−3−イルアミノメチル−3−(1−(2(S)
    ,3−ジヒドロキシプロパノイル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4
    −イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン; またはその医薬的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステル
  8. 【請求項8】 請求項1に記載される式(I)の化合物、またはその医薬的に
    許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステルの製造方法であって、下記の
    (a)〜(d)を含む方法: (a)式(I)の他の化合物中の置換基を修飾するか、またはそれに置換基を
    導入する; (b)式(II)の化合物: 【化12】 (式中、Yは(i)ヒドロキシまたは(ii)置換可能な基である)を、式(I
    II)の化合物: HN(Pg)−HET (III) (式中、Pgは適切な保護基である)と反応させる;あるいは (c)式(IV)の化合物: Q−Z (IV) (式中、Zはイソシアナート、アミンまたはウレタン基である)を、式(V)の
    エポキシド: 【化13】 と反応させる; (d)Yがアミノ基である式(II)の化合物を、式(IIIA)の化合物: Lg−HET (IIIA) (式中、Lgは脱離基であり;可変基は別途記載しない限り請求項1に定めたも
    のである)と反応させる; 次いで必要ならば: (i)保護基を除去する;(ii)医薬的に許容できる塩を形成する;(ii
    i)インビボ加水分解性エステルを形成する。
  9. 【請求項9】 温血動物において抗菌効果を生じる方法であって、有効量の請
    求項1〜7に記載される式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩もし
    くはインビボ加水分解性エステルを温血動物に投与することを含む方法。
  10. 【請求項10】 医薬として使用するための、請求項1〜7に記載される式(
    I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エス
    テル。
  11. 【請求項11】 温血動物において抗菌効果を生じるのに使用するための医薬
    の製造における、請求項1〜7に記載される式(I)の化合物またはその医薬的
    に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステルの使用。
  12. 【請求項12】 請求項1〜7に記載される式(I)の化合物またはその医薬
    的に許容できる塩もしくはインビボ加水分解性エステル、および医薬的に許容で
    きる希釈剤またはキャリヤーを含む、医薬組成物。
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