JP2002526195A - 物体を把持するための器具 - Google Patents

物体を把持するための器具

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JP2002526195A JP2000573666A JP2000573666A JP2002526195A JP 2002526195 A JP2002526195 A JP 2002526195A JP 2000573666 A JP2000573666 A JP 2000573666A JP 2000573666 A JP2000573666 A JP 2000573666A JP 2002526195 A JP2002526195 A JP 2002526195A
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フランツ フロイデンタール,
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ペーエフエム プロドゥクテ フェア ディー メディツィン アーゲー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、物体、物品、または粒子、特に異物、凝集物、結石あるいは他の有機堆積物または累積物を、ヒトもしくは動物の血管もしくは体腔から把持するための器具に関し、この器具は、細長近位部(30)、および輪匙を備える遠位部(20)を有し、この輪匙は、可撓性の弾性材料から構成され、少なくとも部分的に、輪匙中心を有する二重輪匙(21)を備える。一次形状から始めて、この二重輪匙は、細長管状要素(40)と相互作用することによって、二次形状を形成し得、この管状要素は、少なくとも部分的にこの器具を囲む。この輪匙は、その長手軸から細長近位部(30)へと、少なくともその一次構造で、所定の角度で湾曲する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、物体、物品または粒子、特に、異物、凝集物、結石または他の有機
堆積物もしくは累積物を、ヒトまたは動物の血管または体腔から把持するための
器具に関し、この器具は、細長近位部、および輪匙(Schlinge)を備え
る遠位部を有し、この輪匙は、可撓性の弾性材料から構成される。
【0002】 このような器具は公知である。これらは、例えば、医療介入において、手術後
に時折患者の身体内に残される異物を回収するための、介入器具として使用され
る。このことは、カテーテルおよびガイドワイヤの使用の際に、このカテーテル
またはガイドワイヤの遠位端が不注意でその残りから分離されて、その患者の体
内に残る場合に生じ得る。異物はまた、食物摂取によってもヒトまたは動物の身
体には入り得る。このような異物が、例えば、心臓などの体腔に積み重なる場合
に、特に深刻である。このことの結果として、敗血症、肺塞栓症、穿孔および最
終的には突然死が生じ得る。このような器具を用いて、腎結石、胆石、ポリープ
または他の有機粒子が、体腔、器官、器官管および血管から除去され得る。
【0003】 このような異物を、最小侵襲性介入によって、ヒトまたは動物の身体から除去
する目的で、把持機構をカテーテルと共に利用する様々な技術が、使用されてい
る。独国特許第195 14 534 C2号は、異物をヒトまたは動物の血管
または他の体腔から回収するための器具であって、細長近位部、および輪匙の形
状の遠位部を有し、この輪匙が、可撓性の超弾性材料から構成されている、器具
を記載する。この器具の遠位部は、細長近位部を通る軸に対して、最初に一方の
側に、次いで開いたU字型に反対側に、湾曲している。
【0004】 米国特許公報第5,171,233号およびJ.W.Yedlicka、J.
E.Carlson、D.W.HunterらのRadiology 178、
691〜693、1991は、細長近位部および遠位部から構成される、微小輪
匙を記載し、この遠位部は、形状記憶材料からなる円形または楕円形の輪(Sc
hlaufe)である。この遠位の輪型部は、近位部に対して角度をつけられて
おり、そしてその角度は、例えば90°の、固定された角度である。この輪匙に
おいて捕獲器の断面は境界付けられており、その結果、異物の最適な把持が、こ
の異物が近位端とほぼ平行に配置され、従ってこの輪匙が挿入されるカテーテル
と平行である場合にのみ、得られる。この輪匙を導入するために使用されるカテ
ーテルには、さらに、血管壁上に横方向に配置される傾向がある。このことは、
この輪匙がループ(Loop)の形成のために設計される場合、および捕獲プロ
セスの間に、不利な影響を与え得、そして異物の捕獲もしくは回収に要する時間
が長くなり得るか、またはX線装置でのスクリーニング時間が延長し得る。
【0005】 米国特許第2,756,752号は、異物を体腔から除去するための器具を開
示し、そして特に、結石を尿管領域から除去するための器具に関する。この器具
は、この目的のために、波状の線またはスパイラルの形状に湾曲され、予備形成
されたワイヤを有する。これらのワイヤは、特に細長管状体を有するカテーテル
によって、収容され、そしてこのカテーテルは、複数の波型またはらせん状の巻
きを、部分的に備える。除去されるべき結石は、この波状の線またはスパイラル
状に湾曲したワイヤ上に捕捉されたままとなり(このときカテーテルがこれらの
ワイヤを収容する)、これによって、これらの結石が体腔から除去され得る。
【0006】 さらに、特開平5−184585(A)号公報は、身体開口部および血管中の
結石を把持するために、末端にスパイラルを備える器具を開示する。この場合に
は、この器具の前端の捕獲要素が、残りの部分によって保持され、そしてそれに
よって、この器具への引き込みの際に、スパイラル形状から伸展した形状へと可
塑的に変形され得る。
【0007】 対照的に、特開平1−97446(A)号公報は、大きな輪匙と小さな輪匙と
を有する8の字型に湾曲した弾性ワイヤを開示し、これらの輪匙は、互いに18
0°ねじれている。小さな輪匙は、引き伸ばされたワイヤの中心部分を360°
回転させることによって、形成される。大きな輪匙の末端は、コネクタに固定さ
れている。この弾性ワイヤが可撓性パイプに引き込まれると、これら2つの輪匙
が圧縮されて引き伸ばされる。この場合には、これらの輪匙の可塑性の変形は起
こらない。
【0008】 本発明は、物体、物品または粒子、特に、異物、凝集物、結石または他の有機
堆積物もしくは累積物を把持するための器具を提供する課題に基づいており、こ
の器具を使用して、あらゆる種類の物体または粒子のさらにより確実な捕獲およ
び回収が、身体内の体腔または血管内の広範にわたる位置において、困難なくか
つ確実に可能であり、そしてこの器具を使用して、特に上に記載した先行技術の
欠点が、回避される。
【0009】 この課題は、請求項1の上位概念による器具によって解決され、ここで、輪匙
中心を有する少なくとも部分的に二重である輪匙が提供され、そしてこの器具を
部分的に収容する細長管状デバイスとの協働において、その一次の構成から二次
の構成へと変換され得、ここで、少なくともその一次の構成においては、この輪
匙はその細長近位部の長軸から所定の角度をつけられている。本発明のさらなる
形態は、従属請求項に規定されている。
【0010】 この少なくとも部分的な二重輪匙は、互いに対して角度の付いた2つの輪匙部
分を形成し、その結果、これらの輪匙は、内部開口、および特に、一次の構成に
おいてこの内部開口を囲む間隙を形成する。これに関連して、一方の輪匙部分が
閉じており、そして他方が、この一方の輪匙を部分的に囲むか、またはこの一方
の輪匙に部分的に内接するかのいずれかのように、形成されるのが好ましい。一
次の構成から二次の構成へと変化する際に、内部開口の移動ならびに/あるいは
輪匙の形状および/もしくは直径の変化および/またはこの二重輪匙の2つの部
分の輪匙中心の移動が起こる。
【0011】 このことにより、物体、物品および粒子を把持するための器具が製造され、こ
の器具を使用して、その二重の丸い輪のために、独国特許第195 14 53
4 C2号に記載の器具と比較して、この輪匙がカテーテルに引き込まれた際に
、広範にわたる寸法および形状の、捕獲された物体または粒子が、より堅固に保
持され得る。一旦、到達した物体がこの二重輪匙内に捕捉されると、この輪匙を
締めることにより、この物体はこの輪匙によって堅固に把持され、その結果、対
応する表面が平滑である場合でさえ、またはその物質が非常に薄い場合でさえ、
この物体がこの輪匙から滑り出ることは、ほとんど不可能である。本発明による
器具を使用して、有機または無機起源の物体および粒子を、ヒトまたは動物の身
体の広範にわたる血管および体腔から除去し得る。この器具は、血管、尿路、胆
道、および気道、ならびに胃腸管または他の位置への、腹腔内視鏡下手術の際の
介入のために、特に好ましく使用される。しかし、この器具はまた、患者の体内
に挿入される、例えばワイヤなどの物品を把持するためにも、使用され得る。
【0012】 様々な輪匙直径および形状が、各場合において、特定の使用に依存して、全く
同じ輪匙を用いて必要に応じて製造され得ることが、特に有利であることが示さ
れる。一方では、輪匙が様々な直径(例えば、小児科においては10〜15mm
、神経外科においては2〜3mm、冠状血管での使用においては約5mm、そし
て放射線医学においては20〜40mm)を有するように、輪匙を設計すること
が可能である。これらの場合において、この輪匙のワイヤの直径は、好ましくは
、達成されるべき輪匙直径に適切に適合される。これらは、例えば、0.05m
mと0.5mmとの間の値を有する。この場合には、遠位部は、例えば、形成さ
れた状態において約25mmの長さを有し得る。
【0013】 しかし、さらに、広範にわたる処置を、全く同じ器具を使用して実施すること
もまた可能である。制御可能な多数の改変において改変可能な形態の輪匙によっ
て、この輪匙の形状およびサイズの変化は、把持の間でさえも、可能である。こ
の輪匙の形状は、一方で、部分的に二重の輪匙を有する、本質的に円形または楕
円形であり得、そして他方で、細長管状デバイス(好ましくは、カテーテル)と
の協働の際には、ハート型であり得る。
【0014】 本発明による輪匙は、患者の外部から制御可能であるその特定の造形のために
、血管壁上または体腔内で、自己センタリングする能力を有する。この血管の直
径は、この場合には、有利には、この輪匙の直径より小さいべきである。この結
果として、この輪匙が対応する壁に対して自動的にさし込まれ、そしてその壁に
輪匙自体を適合させる。大きな物体が、例えば血管から除去される場合には、こ
の血管のサイズは決定的である。なぜなら、この輪匙がこの血管に合致するため
である。より大きな血管に対しては、より大きな輪匙を使用することが好ましい
【0015】 異物として除去されるべき物質が非常に薄い、特定の場合においては、輪匙に
輪の形状の突出部を提供することが特に有利であることが、示される。なぜなら
、二重輪匙を締める際に、除去されるべき物体がその輪に強制的に入れられ、そ
してその輪に捕捉されるためである。この輪が、その輪匙の平面に対してある角
度で、特に、90°の角度で、配置されることが好ましい。この結果、例えば、
可撓性ワイヤまたは別の薄い異物が、主要な抵抗なしにカテーテルに引き込まれ
得るように、配置される。この輪の領域では、カテーテルに引き込まれるに従っ
て角度が付き、従って、本発明による器具のこの領域において特に堅固に保持さ
れる。
【0016】 この輪の代わりに、この輪匙に提供される突出部はまた、付着された要素から
構成されるか、またはこの輪匙の2つの部分を融合させることによって形成され
るかの、いずれかでもあり得る。この付着された要素は、特に好ましくは、筒様
または球形であり、特に、丸い端部、または非外傷性の球形を有する。このこと
には、筒および非外傷性の球形の両方が、画像化装置(例えば、X線装置、NM
R断層X線撮像器など)で観測可能な材料から構成される限り、これらは除去さ
れるべき物体の回収の間、その装置を通して外部から観察され得るという利点が
ある。
【0017】 この輪匙はまた、好ましくは、2つの部分から構成され得、これらは融合によ
って、保護の領域で互いに接続される。これは好ましくは、付着要素の代替とし
て行われる。もちろん、このような付着要素はまた、1つの部品の輪匙に付着さ
れ得、この場合には、好ましくは輪が最初に形成され、その輪の上に非外傷性球
形が融合されるか、または適切な筒が通される。
【0018】 この輪匙は、好ましくは、本発明による器具の細長近位部の長軸に対して、本
質的に直角か、または鈍角に、配置される。これによって、この器具が到達する
長さおよび捕獲されるべき物体の移植のための捕捉領域が、特に大きくなる。こ
の輪匙と近位部との間である、遠位部の領域は、好ましくは、V字型に設計され
る。これは、漏斗型を形成し、この中に、物体が捕獲される。物体の捕獲のため
のさらなる補助は、この輪匙の中心を、近位部の遠位端の正確に真上に、または
細長近位部の長軸から外れた位置に配置することによって、得られる。このこと
によって、あらゆる方向にこの二重輪匙の間隙、溝または突出を生じさせ、そし
て捕獲されるべき物体が、その輪匙中に捕捉され得る。従って、この物体の回収
は、例えば、米国特許第5,171,233号または独国特許第195 14
534 C2号に記載されるような公知の輪匙より、好都合に容易となる。この
輪匙中心の移動の変動の範囲は、非常に広く、この輪匙の一次および二次の構成
の間の永久的な差異をもたらす。近位部の長軸が、一次の構成においてこの輪匙
に形成された突出部をほぼ横切る場合は、この輪匙は細長管状デバイス(特に、
カテーテル)に引き込まれる際につぶれ、その結果、この二重輪匙は、その二次
の構成において、このカテーテルに対して傾斜したアーチ、および2つの互いに
回転し、そしてこのアーチ上に存在する輪匙を形成する。一次の構成において、
近位部の長軸が、この輪匙の中心を本質的に通過する場合には、この輪匙は二次
の構成において、ハート型を形成する。
【0019】 別の可能な改変体はまた、内側輪匙の直径と形状との関係、および外側の輪匙
への距離を変化させるためのものである。カテーテルなどへの引き込みの際の、
この輪匙の二次の構成の各々の形態は、特定の使用に応じて、さらに同様に変更
され得る。
【0020】 この輪匙が形状記憶材料のワイヤから構成されることが、特に好ましい。本発
明による突出部の提供により、この輪匙は、カテーテルに容易に挿入され得る。
この場合には、本発明による器具の遠位端全体は完全に伸長し、そして好都合に
、このカテーテルが患者の身体内を離れる際にのみ、トレーニングプロセスの間
に与えられた形状を呈する。形状記憶材料としては、好ましくは、非常に弾性の
材料が使用され、適切な例は、チタン/ニッケル合金であり、特にNitino
lであるが、他の全ての超弾性材料もまた、有利に使用され得る。この輪匙はさ
らに、最初から、および/または後に、この輪匙に特に所望される特性を与える
さらなる材料で、被覆され得る。この目的に特に適切なものは、金または白金な
どの貴金属である。被覆の代わりに、または被覆に加えて、画像化手順(例えば
、X線、NMR断層X線撮像器)においてこの輪匙を観測可能にする、1種以上
の材料の糸を提供することもまた、可能である。この目的のために、金、白金、
タングステン、または金メッキしたタングステンのような材料が適切である。も
ちろん、その材料が十分に弾性的かつ可撓性である限り、外科手術に適切である
とみなされる他の材料もまた、使用され得る。
【0021】 この器具の遠位部および近位部が一続きにされることが、特に好ましい。この
場合には、近位部が、輪匙およびV字型領域に使用されるワイヤの端部を囲む。
このワイヤの端部は、好ましくは本質的に平行に延び、そしてこの器具の近位部
で共に接続され得、これによってこれらのワイヤの端部が互いに置き換わること
を防止し、そしてこの近位部が困難なくカテーテルを通して押し込まれ得るよう
に、適切な剛性をこの近位部に提供する。これらのワイヤの末端は、互いに結合
され得るか、またはねじられ得る。この近位部のワイヤの2つの末端が、各場合
において、耐摩擦性の親水性層を備えることが、好ましい。これによって、この
ワイヤの2つの末端が、互いに独立して独特に作動され得る。このワイヤの末端
を互いに対して置き換えることによって、先に記載のように、二重輪匙のサイズ
が変更され得る。あるいは、このワイヤの2つの末端はまた固定され得、この場
合には、これらは近位部の近位端に、例えば、適切な筒を取り付けることによっ
て、または融合によって、互いに堅固に接続される。
【0022】 所望の輪匙直径が比較的小さい場合には、そのワイヤの断面もまた好ましくは
変化され、このことは、1つ以上のワイヤコアおよび/または1つ以上のワイヤ
ストランドを有するワイヤを提供することによって、起こり得る。このワイヤス
トランドは、このワイヤコア上のいくつかの箇所でより密にまたは厚く巻かれ得
、これによって、部分的に異なるワイヤ断面が生じる。同様の効果が、ワイヤコ
アおよび/またはワイヤストランドの数を変化させることによって、提供される
。有利には、さらに、ワイヤストランドの使用によって、この輪匙のワイヤのね
じれに対する抵抗性が増加され得る。1本のワイヤ糸に破損が生じる際、有利に
は、このワイヤがこのように機能する能力自体は、なおも損なわれない。
【0023】 このワイヤは、特に好ましくは、本質的に円形、楕円形、矩形または多角形の
断面を有し、そして好ましくは、平坦なワイヤとして提供される。各場合に適切
な断面形状の選択は、その使用に依存する。例えば、ポリープの除去のために要
求される断面は、角張った、特に矩形の断面によって、特に有利に提供され得る
。特に、星型の断面もまた使用され得、これは、その輪匙の保持力を増加させる
。なぜなら、この星型の断面の突出した縁が、除去されるべき柔軟な有機物体に
特に十分に食い込み得、これによってそれをさらに保持し得るからである。
【0024】 この近位部は、好ましくは、剛性と組み合わせて可撓性、およびねじれに対す
る抵抗性を有する材料からなる。しかし、この近位部はまた、その遠位部と同一
の材料からなり得、この場合には、近位部に関して記載した特性を有する安価な
材料を使用することが、費用節約の理由から好ましい。この近位部はまた、摩擦
を低減するよう作用するコイルおよび/またはケーシングによって囲まれ得る。
このケーシングは、例えば、親水性のスリップ層として設計され得る。これによ
って、この器具が患者の身体へと挿入されるカテーテルの内部での移動が容易に
なる。
【0025】 特に好ましくは、この近位部は、その近位端にねじ(Torquer)を備え
得る。このねじは、回されると、遠位部のワイヤの端部の周囲を堅固に把持する
。このねじの補助によって、この器具をカテーテル内で、容易にねじり、移動さ
せ得る。
【0026】 本発明を詳細に説明するために、例示的な実施態様を、図面を参照して以下に
記載する。これらは、以下に示される。
【0027】 図1は、物体または粒子を把持するための器具1の、第一の実施態様の斜視図
を示す。この器具は、遠位部20および近位部30を有する。近位部30は細長
く、そしてその遠位端31に、遠位部20を備える。遠位部20は、二重輪匙を
有する。この二重輪匙は、この細長近位部の長軸の想像の延長に対して角度を付
けられ、特に、鈍角または約90°の角度である。特定の応用において要求され
る場合には、鋭角もまた提供され得る。
【0028】 この二重輪匙は、近位部30の遠位端31からV字型に延びるワイヤから形成
される。二重輪匙21の巻き部分は、先に記載した角度で、V字型領域22に取
り付けられる。
【0029】 輪匙21は、突出部23を有する。突出部23は、その輪匙の前部領域に形成
される、輪の形状で提供される。この輪は、好ましくは、輪匙21の平面から9
0°回転して形成される。このことは、図2および図3からよりよく理解され得
る。
【0030】 図2は、図1に示す器具1の遠位部20の後面図を示す。この図から、二重輪
匙21が2つの部分から構成され、これらの部分は、互いに対して対向する、交
差平面上にあることが明らかである。これは、図2の破線によって示され、ここ
で、E1およびE2は、これら2つの平面を示す。これら2つの平面の間の相互
接続は、突出部23によって提供され、これは、それが配置される平面の観点か
ら、これら他の2平面を横切る。このことは、図3からさらによりよく理解され
得る。図3は、図1および図2に示す器具1の正面図を示す。平面E1とE2と
の間に形成される角度は、自由に選択され得、そして例えば、実質的に0でもあ
り得る。これらの2平面の間の角度は、好ましくは、異物の把持のさらなる可能
性が生じるように、選択される。この異物は、この輪匙またはV字型領域の、接
近した開口に直接入らない場合でさえ、把持され得る。遠位部20がカテーテル
に引き込まれると、2つの平面E1とE2との間に捕捉された異物が迅速に保持
され、次いで、その異物がさらに絡まるか、または少なくともその異物が輪匙に
絡まり得る位置に配置されるかの、いずれかであり得る。
【0031】 この輪匙を、それ自体で、図4に頂面図で示す。この場合には、この二重輪匙
のために、さらなる間隙24が提供され、この間隙に異物が捕捉され得ることが
、明らかである。特定の使用のためには、間隙24は図示より大きくあり得、こ
の場合には、この間隙対内開口25の比が、それによって変化する。
【0032】 二重輪匙21は、近位部の遠位端31(これは、頂面図においては円としての
み見える)に関して、大きな開口25を提供するよう配置され得、この開口25
に、比較的大きな異物でさえも、非常にうまく捕獲され得る。この器具をカテー
テルに引き込む際でさえも、堅固な保持が、この二重の輪によって提供される。
なぜなら、この開口のサイズが、それによって減少するからである。従って、頂
面図において、遠位端31は、二重輪匙21から中心をずらして提供される。し
かし、他の応用においては、図5に示すように、遠位端31が二重輪匙21と中
心を合わせて(頂面図において)配置されることもまた、望ましくあり得る。こ
の輪匙の所望の一次の構成は、その材料に与えられる。従って、形状記憶材料を
使用することが、好ましい。
【0033】 突出部23は、輪として形成され得、この場合には、輪匙21は、完全に湾曲
した部分から構成される。しかし、この突出部はまた、この輪匙の2つの半体が
連結する位置に形成され得る。この場合には、この連結位置での融合、または別
個の要素の別の取付けが存在し得る。特に適切な別個の要素は、非外傷性の球形
であり、これは一方で、カテーテルへの挿入を容易にし、そして他方で、患者の
傷害を防止する。しかし、このような連結位置に、別の筒を取り付けることもま
た、同様に可能である。
【0034】 しかし、図4に示す形状に加えて、この輪匙はまた、例えば図5の頂面図に示
すような、楕円形であり得る。この場合には、開口25の領域は、適切な細長い
形状を有し、このことは、除去されるべき特定の物体への適合の目的に有利であ
ることが示され得る。別の改変体は、輪匙21の部分26(これは、本質的に閉
じている)の位置を、図4および図5に示されるものとは異なるように、外側に
変えることによって構成され、この場合には、この外側輪匙部分27が、図6に
示すように、内部分になる。この場合にはまた、この本質的に閉じた輪匙の形状
が、多数の様式で変化し得、そして例えば、楕円形でもあり得る。混合した形態
もまたさらに可能であり、この場合には、外側輪匙部分27の一方の半体のみが
、実質的に閉じた輪匙部分26の外側にあり、一方で他方の半体は、閉じた輪匙
の内側にある。
【0035】 図7は、本発明による器具の遠位部20を広げる工程の、9個の図を示す。第
一工程Iにおいて、輪匙21の前部(すなわち、突出部23)が、最初にカテー
テル40から押し出される。この場合、突出部と輪匙とが互いに対してねじれて
いることが、既に明らかである。工程IIにおいて、図Iの側面図では、輪匙の
比較的大きな部分が、カテーテル40から既に突出している。90°よりいくら
か大きな角度が、輪匙とカテーテルとの間に形成される。工程IIIにおいて、
輪匙21の、後に閉じた部分26を形成する部分が、カテーテルに向いて下方に
湾曲し、このときこの輪匙の2つの半体は、依然として互いに本質的に平行に位
置する。工程IVにおいて、これは変化し、その際この輪匙の2つの半体28、
29が互いに既に離れて移動し、一方でカテーテルに向く凸面が維持される。
【0036】 工程Vにおいて、この輪匙がカテーテルから上方に伸長し、この間に、凸面は
維持され、そして閉じた輪匙26の形成が進行する。工程VIにおいて、フック
型の突出が、V字型領域22の連結部を通して形成される。しかし、この輪匙の
凸面は、以前として比較的明らかである。この凸面は、さらに工程VIIにおい
てようやく減少し、ここで、V字型領域22の比較的大部分が、カテーテルから
押し出されている。このカテーテルによって規定される軸(破線により示す)は
、この工程において、形成中の本質的に閉じた輪匙部分26の、本質的に中心に
ある。V字型領域22の押し出しをさらに続けることによって、この輪匙がこの
領域22にさらに近く接近し、これによって、このフックは、工程VIIIに示
すように、より平坦な形状をとり、そして外側輪匙部27を形成する。
【0037】 最後に示す工程IXにおいて、輪匙21およびV字型領域22が互いに次第に
近付くことが示され、このときV字型領域は、カテーテルの長軸に対してわずか
に傾いている。この際、遠位部20の所望の形状に依存して、輪匙21の本質的
に閉じた部分26が移動され、その結果、図4〜6に示すような開口25が形成
され得る。
【0038】 遠位部20を広げるとすぐに形成され得る様々な形状および輪匙直径によって
、本発明による器具が、その適用に必要なだけのみ、カテーテルから押し出され
得る可能性が生じる。この場合、この遠位部の形状および直径はまた、適切に選
択され得る。
【0039】 突出部23が近位部の長軸の近隣に位置する輪匙を使用する場合は、工程IV
〜IXは、図7に示す形状とは異なる形状を作る。カテーテル40に向く輪匙の
曲率が、工程Vに示すものよりさらにより増加する。頂面図において、輪匙部分
26、27は、一方が他方の上にあり、互いに対してねじれており、そしてこの
連結領域で互いに接続されているように配置された、2つの閉じた輪匙として現
れる。次いで、突出部23は、カテーテル壁に平行に、V字型領域22の上部開
口まで移動する。この器具がカテーテル40からさらに押し出されると、輪匙部
分26が回転して部分27の中に入り、そしてV字型領域が、一次の構成として
それに与えられた幅に開く。
【0040】 回収プロセス自体を、図8および図9に示す。これらの図はいずれも、近位部
30が内部に配置されたカテーテル40の斜視図を示し、その遠位端31および
遠位部20が完全に現れており(図8)、そして遠位部20が部分的に引き込ま
れた位置にある(図9)。この場合、遠位部20はさらに、異物50を把持して
おり、この異物は、図8においては、二重輪匙21の内部に位置する。
【0041】 遠位部20が近位部30と共にカテーテル40に引き込まれる場合は、異物5
0は、本質的に閉じた部分26から外側輪匙部分27への連結領域内に捕捉され
、そして保持される(図9)。従って、このことによって、有利なことに、この
器具を移動させてカテーテル内に戻す際に、この捕獲した異物50を失うことを
回避し得る。
【0042】 このような異物50を回収する目的で、第一に、好ましくは低摩擦のカテーテ
ル40が、操作部位に、その患者の身体内の所望の位置に、公知の様式で挿入さ
れる。このカテーテルの遠位端が異物の近隣にあるときに、本発明による器具が
まだ患者の内部にない限り、本発明による器具は、最初に突出部23によってそ
のカテーテルの他の近位端(これは、患者の外側にある)へと、挿入される。こ
の場合には、突出部23は、挿入補助具として作用し得る。しかし、さらなる挿
入補助具(例えば、小さな管の形態)を使用することもまた、可能である。
【0043】 カテーテルの内側で伸長している輪匙21は、図7に示すように、そのカテー
テルの末端で、再度完全に広がる。既に述べたように、異物の最適な捕捉を可能
とするためにはどれだけ遠くに、すなわち、多数の二次の構成または工程のいず
れまで、その輪匙がカテーテルの外に移動されるべきかの直接の決定は、その介
入の間に可能である。このカテーテルの内部でのこの器具の移動は、好ましくは
、ねじによって起こり得、このねじは、有利には、近位部30の近位端に取り付
けられ得る。
【0044】 異物50が遠位部20によって把持された場合には、遠位部20は、図8およ
び図9に示すように、カテーテルに引き込まれる。固体の物体が押し込まれ(図
9を参照のこと)、次いでカテーテルを用いて、または用いずに、患者の身体か
ら取り除かれる。特に、比較的大きな物体(特に、異物)の場合には、さらなる
介入的干渉または操作的干渉が、このために必要であり得る。回収されるべき異
物が可撓性である場合には、例えば、カテーテルを通してもまた、除去され得る
。次いで、このカテーテルが、患者の身体から引き抜かれる。
【0045】 本発明による器具はまた、ループの形成のために使用され得る。この場合には
、いわゆるループが、動脈系と静脈系との間の孔を通るワイヤによって、構成さ
れる。このワイヤは、患者の身体に、動脈を通して挿入され、その患者の身体を
完全に通過して、その系の間の孔を通り、そしてその患者の静脈の1つを通って
、再度外に出る。ワイヤを患者の血液系に通過させるために、本発明による器具
は、患者の身体の外側にワイヤを備え(図9)、動脈に挿入され、身体を通し、
その系と静脈との間の孔を通して押され、そして再度、患者の身体から出る。従
って、本発明による器具はまた、この場合において有利であることが示される。
なぜなら、この器具を用いて、任意の形状の物体または物品を、確実に把持して
移動させることが可能であるためである。
【0046】 図10および図11は、輪匙21の二次の構成の頂面図を示し、この輪匙の一
次の構成は、図4に示すものに対応し得る。この輪匙がカテーテル40に引き込
まれるときに、この輪匙はハート型を呈する。ここで、図10は、図11に先行
する段階を示し、そして図11において、この輪匙は既に広がり、そしてカテー
テル壁上に位置している。この輪匙により及ぼされる張力のため、正確にこの構
成にある輪匙が、捕獲のために使用されることもまた可能である。このハート型
を形成した際のこの輪匙の直径は、例えば、15mmであり得る。一方その一次
の形状においては(図4〜6を参照のこと)、その直径は、例えば、ほんの10
mmであった。
【0047】 図12は、本発明による輪匙21の別の実施態様の頂面図である。内側輪匙部
分26が、間隙24に対して小さく設計されている。突出部23は、近位部30
を通る長軸上に本質的に位置する(図7の工程IXとも比較のこと)。図12の
第二の図は、この輪匙の二次の構成の斜視図を示す。この広がった状態は、図7
の工程VIに示す状態にほぼ対応する。突出部23がカテーテル40の方を指し
、そして輪匙部分26が非常に顕著な湾曲を形成し、そしてさらに、輪匙部分2
7への連結領域61が、依然としてカテーテルの内部にあるのが、見られる。物
体または粒子を除去するためにこのようなフック形状が要求される場合には、こ
の形状は、全く異なるように形成された、輪匙の一次の構成から、困難なく形成
され得る。この工程および所望の形状は、適切な画像化装置によって、追跡され
得る。
【0048】 様々な図に示した実施態様に加えて、本発明により設計される二重輪匙を有す
るもののように、特定の使用のための他の多数の改変体もまた設計し得る。この
輪匙に使用されるワイヤの断面は、特定の使用のために変化され得、そして特に
、円形、楕円形、矩形、多角形および/または平坦であり得る。この場合にもま
た、適切な断面形状が、特定の使用のために選択される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、異物を把持するための、本発明による器具の第一の実施態様の斜視図
である。
【図2】 図2は、図1に示す本発明による器具の後面図である。
【図3】 図3は、図1に示す器具の正面図である。
【図4】 図4は、図1に示す器具の頂面図である。
【図5】 図5は、本発明による器具の第二の実施態様の頂面図である。
【図6】 図6は、本発明による器具の第三の実施態様の頂面図である。
【図7】 図7は、本発明による器具を、それを患者に挿入するためのカテーテルから広
げる際の、個々の工程の概略図である。
【図8】 図8は、異物回収プロセスの間の、本発明による器具のさらなる実施態様の斜
視図である。
【図9】 図9は、異物を回収する際のカテーテル内への引き込み中の、図8に示す器具
の斜視図である。
【図10】 図10は、二次の構成にある、本発明による輪匙の頂面図である。
【図11】 図11は、図10に示す輪匙の、別の二次の構成の正面図である。
【図12】 図12は、本発明による輪匙のさらなる実施態様の、頂面図および対応する側
面図である。
【符号の説明】
1 把持器具 20 遠位部 21 二重輪匙 22 V字型領域 23 突出部 24 間隙 25 開口 26 本質的に閉じた部分 27 外側輪匙部分 28 半体 29 半体 30 近位部 31 遠位部 40 カテーテル 50 異物 61 連結領域 E1 平面1 E2 平面2

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体、物品または粒子、特に、異物、凝集物、結石または他
    の有機堆積物もしくは累積物を、ヒトまたは動物の血管または体腔から把持する
    ための器具であって、該器具は、細長近位部(30)、および輪匙を備える遠位
    部(20)を有し、該輪匙は、可撓性の弾性材料から構成され、そして該器具を
    少なくとも部分的に収容する細長管状デバイス(40)の内外への引き込みおよ
    び押出しが可能であり、該輪匙は、その一次の構成において、該細長近位部(3
    0)の長軸から所定の角度で角度を付けられており、該器具には、輪匙中心を有
    する少なくとも部分的に二重の輪匙(21)が提供され、該二重輪匙は、該デバ
    イス(40)の内外への引き込みおよび押出しによって、最初に与えられた構成
    から、該輪匙中心および/もしくは形状および/もしくは直径を変化させ得る、
    器具。
  2. 【請求項2】 前記輪匙(21)と前記近位部(30)との間に延びるV字
    型領域(22)が提供される、請求項1に記載の器具。
  3. 【請求項3】 前記輪匙の輪匙直径および/もしくは形状が、前記器具を少
    なくとも部分的に収容する管状細長デバイス(40)と共に該器具(1)を使用
    する際に、制御可能に変化され得る、請求項1または2に記載の器具。
  4. 【請求項4】 前記輪匙(21)の中心が、前記細長近位部(30)の長軸
    に対して本質的に外側に、該長軸の本質的に真上に位置する、請求項1、2また
    は3に記載の器具。
  5. 【請求項5】 前記輪匙(21)が、前記一次の構成においては、本質的に
    円形または楕円形の形状を呈し、そして二次の構成においては、ハート型を呈す
    る、請求項1、2、3または4に記載の器具。
  6. 【請求項6】 前記輪匙(21)の形状変化が調節可能であり、その結果、
    該輪匙が前記血管または体腔の内部で自己センタリングして、該輪匙が該血管ま
    たは体腔の壁に適合する、請求項1〜5のいずれかに記載の器具。
  7. 【請求項7】 前記輪匙(21)の平面が前記細長近位部(30)の長軸お
    よび前記V字型領域(22)に対して角度を付けて、特に、本質的に垂直に配置
    され、あるいは該輪匙(21)が、アーチ状に湾曲するか、または該細長近位部
    (30)ならびに該V字型領域(22)および/もしくは前記管状細長デバイス
    (40)に向く凸面を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の器具。
  8. 【請求項8】 前記二重輪匙が、2つの半体(28、29)を有し、該半体
    が、互いに交差する平面(E1、E2)上にある、請求項1〜7のいずれかに記
    載の器具。
  9. 【請求項9】 前記2つの半体が、一緒になって一部品であるか、または二
    部品から一緒に接続され、特に、該2つの半体が、突出部(23)を形成する接
    続点を有する、請求項8に記載の器具。
  10. 【請求項10】 前記突出部(23)が、輪型であるか、または付着要素か
    ら構成されるか、あるいは2つの輪匙部分(28、29)の融合により形成され
    る、請求項9に記載の器具。
  11. 【請求項11】 前記付着要素が、筒様または球形であり、特に、非外傷性
    球形である、請求項10に記載の器具。
  12. 【請求項12】 前記輪型の突出部(23)が、前記輪匙の平面(E1、E
    2)に対して角度を有し、および/または前記近位細長部(30)の長軸に対し
    て本質的に平行に配置される、請求項9〜11のいずれかに記載の器具。
  13. 【請求項13】 前記遠位部が、前記二重輪匙と前記細長近位部との間にV
    字型領域(22)を有する、請求項1〜12のいずれかに記載の器具。
  14. 【請求項14】 前記器具の遠位部および近位部が一部品であり、該近位部
    (30)が、前記輪匙(21)および前記V字型領域(22)に使用されるワイ
    ヤの端部を囲む、請求項1〜13のいずれかに記載の器具。
  15. 【請求項15】 前記輪匙が、1つ以上のワイヤストランドを有するワイヤ
    を有し、特に、該輪匙ワイヤが1つ以上のコアを有し、該コアが、1つ以上のワ
    イヤストランドに包まれる、請求項1〜14のいずれかに記載の器具。
  16. 【請求項16】 前記ワイヤが、本質的に円形、楕円形、矩形、多角形、星
    型、および/または平坦な断面を有し、そして該ワイヤの直径が、該ワイヤの長
    さに沿って、本質的に連続的に、または特定の用途のために変動する、請求項1
    〜15のいずれかに記載の器具。
  17. 【請求項17】 前記輪匙が、形状記憶合金、特に、超弾性材料のワイヤか
    ら構成される、請求項1〜16のいずれかに記載の器具。
  18. 【請求項18】 前記輪匙が貴金属で被覆され、および/または画像化装置
    で可視の材料の、1つ以上の糸または被覆を有する、請求項1〜17のいずれか
    に記載の器具。
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