JP2002525580A - 好塩基球及び好酸球の検出又は定量のための方法 - Google Patents

好塩基球及び好酸球の検出又は定量のための方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、好酸球又は好塩基球の検出又は定量の方法に関連し、このことは、おそらく前記の好酸球又は好塩基球を含む試料を、IL−5のその受容体への固定を妨害せず、そして好酸球及び好塩基球を検出し、そして必要ならば定量するために、IL−5の生物学的活性を阻害しないIL−5抗受容体(α鎖)モノクローナル抗体と接触させることにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、健康な人及び病気の人における好塩基球及び好酸球の検出又は定量
のための新規方法、必要な試薬の調製及び、特にキットの形態におけるその実施
のための方法に関する。
【0002】 好酸球及び好塩基球を研究するのが難しいのは、それぞれ1%〜3%及び1%
未満と、血液中でこれらの細胞の数が非常に少ないためである。しかし、それら
の数は、ある病状、例えば寄生虫の感染、アレルギー性及び喘息性の症状又はあ
る白血病において増大することがある。
【0003】 好酸球が慢性のアレルギー性喘息において、重要な役割を果たすことが示され
てきた。好酸球は、それらが活性化され、そして脱顆粒されることがある呼吸経
路に侵入する。顆粒成分、酵素及び塩基性タンパク質の放出は、気管支の上皮に
損傷をもたらす。いくつかの報告は、更に好酸球の機能不全を報告している。
【0004】 様々なアレルゲン、例えば肺炎のアレルゲン、毒液、食物タンパク質又は医薬
生成物による、好塩基球上に存在する特異的なIgEの架橋は、顆粒内に含まれ
るか又は新たに生成され、そしてアナフィラキシーショックを誘導することがで
きるメディエーターの放出を導くことがある。
【0005】 個体の症状を理解し、そして外来性因子に対するその感受性を評価するために
、好酸球及び好塩基球を計数し、そして特定の因子によって活性化することがで
きるものの比率を測定することがつまりは重要である。
【0006】 好塩基球及び好酸球の計数方法は、好塩基球の場合、例えばオルト−トルイジ
ンブルーを用い、そして好酸球の場合、エオシンを用いる顆粒の染色(手作業に
よる計数)、それらのサイズ及びそれらの粒子サイズの分布に基づいているか、
又はそれらの細胞表面の分化の免疫表現型に基づいている。これらの方法は扱い
にくく、時間がかかり、そしてあまり特異的ではない。それらが高レベルの不確
実性及びかなりの統計的な誤差を有するのは、これらの細胞型の数が少ないため
である。更に、これらの方法の多くが、これらの細胞の活性化の程度を解析する
のに適していない。
【0007】 これらの理由の全てから、好酸球及び好塩基球を検出し、そしてそれらが活性
化されたかどうかを更に具体的に定量できる手段による、生成物及び方法を有す
ることが望ましいであろう。
【0008】 フローサイトメーターを用いる様々な方法が、好酸球及び好塩基球の検出のた
めに記述されてきた(例えば、Nakagawa et al., (1981) Allergy, 36 ; pp39-4
7 ; Gane et al., (1995) Cytometry 19 ; pp361-365 ; Huebl et al., (1996)
J. Clin. Lab. Analysis 10, 177-183)。
【0009】 フローサイトメトリーによって好塩基球及び好酸球を研究する際に直面する主
な問題の1つは、ポジティブな細胞とネガティブな細胞との間の異なる分離にあ
る。著者の中には、好酸球の注目すべき特徴である、それらの自己蛍光性を、そ
れらを更に正確に同定するために使用するものもいる。しかし、ある臨床用の試
料は、単球、好中球及びリンパ球の非常に高い自己蛍光を示す。好酸球の粒子サ
イズの分布における大きな変化性も、本明細書で強調すべきであり、これはこれ
らの細胞に相当する散点図の領域(サイズ及び粒子サイズの分布の関数としての
分布)が広がっているという事実に反映されている。散点図上で、好塩基球はリ
ンパ球と単球との間の境に位置している。
【0010】 白血球は、それらの表面上でタンパク質を発現しており、これは言い換えると
CD(Cluster of Differentiation)のことであり、それらを認識する抗体群に
よって特徴づけられる。同一の細胞上での複数のCDの発現は、前記細胞を特徴
づけることを可能にすることがある。同一のCDは、異なる細胞型上で発現する
ことがある。この理由から、フローサイトメトリー法の多くは、複数のこれらの
CDを認識する抗体の混合物を、好塩基球及び好酸球のマーカーとして使用する
【0011】 例えば、一方の抗CD2、抗CD14、抗CD16及びCD19、並びに他方
の抗CD32、抗CD25、抗IgG1及び抗IgG4の、2つの抗体混合物の
使用は、蛍光フローサイトメーターによる好塩基球の検出を可能にする。抗CD
2抗体はT細胞を検出し、抗CD19抗体はB細胞の検出を可能にし、そして抗
CD14抗体は主に単球を検出するが、顆粒球もまた検出する。IgGのIII 型
受容体、CD16は、好中球、あるT(NK)細胞及び単球上で発現する。Ig
GのII型受容体、CD32は、単球、好中球及びBリンパ球上で発現する。CD
25は、T及びB細胞の活性化のマーカーであり、そしてマクロファージの活性
化のマーカーである。複数のこれらのマーカーは、異なる型のリンパ球によって
分けられている。好塩基球及び好酸球は、白血球の少数の集団である。この理由
から、好塩基球及び好酸球についての多くのデータは、精製した細胞から得られ
てきた。例えば、慢性骨髄性白血病を有する個体の好塩基球を、モノクローナル
抗体を用いる複数の精製段階、それに続く補体による赤血球の溶解の後に研究す
ることが可能であった。しかし、この方法が型通りの使用にとって実用的でない
のは、それが長々しく、そして大量の血液を必要とするためである。
【0012】 好塩基球の検出のための他の方法は、IgEとの高い親和性を有する抗IgE
抗体又は抗受容体抗体を使用する。しかし、これらの方法が好塩基球の明確な同
定を可能にしないのは、少量の高い親和性のIgE受容体が単球上で明らかにさ
れ、そして好酸球及びB細胞が、それらの表面上にIgEを有することがあるた
めである。更に、プローブとして使用した抗体による好塩基球の表面上でのIg
E又はそれらの受容体の架橋は、膜の特性を変化させる細胞活性化を導くことが
ある。アレルゲンによる好塩基球の活性化は、抗IgE抗体の結合の低下をもた
らすことが示された。
【0013】 従って、ヒトの血液の他の細胞集団中であっても、容易に、そして誤差の危険
性無しに好酸球及び好塩基球を計数し、そして特定の因子によって活性化が可能
なものの比率を測定することができることは望ましいだろう。
【0014】 慢性気管支喘息又はアトピー性皮膚炎の様な病気を診断し、そして処置する問
題に応じて、EP−A−0 811 691は様々な型の抗体、モノクローナル
、ヒト化したものなど、インターロイキン5受容体のα鎖に対する、このサイト
カインの活性を妨害するもの、を提供している。それはまた、好酸球の検出方法
を提供している。しかし、IL−5の生物学的活性を中和する抗体の使用は、フ
ローサイトメトリー解析において期待はずれの結果をもたらす。好酸球上で得ら
れる特異的なシグナルは、それらが精製されても、コントロール抗体で得られた
シグナル(バックグラウンド)と区別できない。
【0015】 インターロイキン5の受容体(IL−5R)に対するモノクローナル抗体の群
を特徴づけるときに、前記出願人は、驚くべきことにヒト又は動物の血液の細胞
集団の中でも特に、好塩基球及び好酸球が、インターロイキン5受容体のα鎖に
特異的なある抗体を用いて、単独及び一緒に検出することができ、そしてこれら
の同一の細胞を、所望ならば計数できることを発見した。前記出願人は、自身の
生存のためにIL−5依存であるTF1細胞上でのバイオアッセイによって、こ
れらの選択した抗体が、これらの細胞の増殖を阻害しないことを示した。
【0016】 更に、前記出願人は、これらの抗体に結合し、そして固相上に固定化した受容
体が、なおも標識したIL−5を固定化することができることも示した。
【0017】 この理由から、本出願は好酸球及び好塩基球の検出又は定量のための方法を提
供し、これは任意に前記好酸球又は好塩基球を含む試料を、IL−5のその受容
体への固定を妨害せず、そして好酸球及び好塩基球を検出し、そして所望ならば
定量するためにIL−5の生物学的活性を阻害しない、IL−5抗受容体(α鎖
)モノクローナル抗体と接触させることを含んで成ることを特徴とする。
【0018】 従って、本発明はIL−5抗受容体(α鎖)モノクローナル抗体並びに好酸球
及び好塩基球の特異的マーカーとしての、IL−5受容体のα鎖の発現を使用す
る。このマーキングはこれらの血液細胞に特異的であり、そしてB又はT細胞、
単球あるいは好中球のいずれもマーキングされなかったことが観察された。
【0019】 従って、これらの抗体は、どの様な環境下でも好塩基球及び好酸球を正確かつ
精密に計数するために使用できる。
【0020】 任意に前記の好酸球又は好塩基球を含む試料は、例えば特に、好ましくはアレ
ルギー又は寄生虫性の疾患に苦しむ病人に由来する血液試料であってもよい。
【0021】 上述した方法に従い、IL−5抗受容体モノクローナル抗体は、IL−5のそ
の受容体への固定化を妨害せず、そしてIL−5の生物学的活性を阻害しない抗
体である。
【0022】 IL−5の生物学的活性の阻害がないということは、自身の生存のためにIL
−5依存であるTF1細胞上でのバイオアッセイ、TF1細胞の増殖を阻害しな
い、本発明に従う抗体によって示すことができる。
【0023】 上述した方法を行うのに好ましい条件下で、IL−5抗受容体モノクローナル
抗体は、IgEを妨害しない抗体である。“IgEを妨害しない”という表現は
、アレルゲン又は別の抗IgE抗体の、これらの表面にあるIgEへの結合を妨
害しない抗体を意味する。
【0024】 上述した方法を行うのに更に好ましい条件下で、IL−5抗受容体モノクロー
ナル抗体は、好酸球又は好塩基球の細胞活性化を妨害しない抗体である。“好酸
球又は好塩基球の細胞活性化を妨害しない”という表現は、前記細胞の表面への
その結合によって、好塩基球又は好酸球の表面活性化マーカーの出現を誘導又は
阻害しない抗体を意味する。
【0025】 上述した方法を行うのに、より更に好ましい条件下で、好酸球及び好塩基球の
検出及び、所望ならば定量は、フローサイトメーター又は光学スキャニングサイ
トメーターを使用する。
【0026】 ヒト好塩基球は、それらの表面上にマーカー、例えばCD11,CD13,C
D18,CD26,CD31,CD32,CD33,CD40,CD43,CD
44,CD45,CD49d,CD54を発現し、そして好酸球は、それらの表
面上にCD15,CD32,CD44,CD49d,CD52,CD65,CD
66,CD67を発現する。他方で、好塩基球又は好酸球のいずれもCD3,C
D14,CD16,CD19を発現しない。これらのマーカーの一覧は、余すこ
となく述べられている。
【0027】 この理由から、本出願はまた、更に前記試料が、好酸球又は好塩基球以外の細
胞型を排除することを可能にする他のマーカーに対する、1又は好ましくは複数
の他のモノクローナル抗体と接触することを特徴とする、上記の方法を提供する
。従って、リンパ球、単球及び好中球を、好酸球及び好塩基球と区別することが
可能である。
【0028】 従って、排除(exclusion )マーカーは、不規則な事象を排除することによっ
て、計数の正確さをより一層向上させるために使用される。本出願は、特に前記
の他のモノクローナル抗体が、不規則な事象を排除することを可能にするマーカ
ーCD3,CD16及びCD19に対するものであることを特徴とする上記の方
法を提供する。
【0029】 本発明は、活性化したか又は活性化してない好塩基球及び好酸球の検出及び特
異的な定量を認める。最近、4回貫通スーパーファミリーのリソソームタンパク
質であり、そして当初血小板活性化マーカーとして記載されていたCD63が、
好塩基球及び好中球の顆粒にも存在することが示された。前記細胞上でのCD6
3の発現はカルシウム依存性である。好塩基球が活性されるとき、表面上で発現
したCD63は特異的な抗体で認識されることがある。マーキングの強度は、活
性化した細胞の数の関数である。
【0030】 この理由から、本出願は更に、活性化した好塩基球の検出又は定量が、好塩基
球活性化マーカー及び、特にCD63抗原に対する1又は複数の他のモノクロー
ナル抗体と、前記試料とを接触させることによっても行われることを特徴とする
、上記の方法を提供する。
【0031】 同様に、本発明は更に、活性化した好酸球の検出又は定量が、好酸球活性化マ
ーカー及び更に詳しくはCD69抗原に対する1又は複数のモノクローナル抗体
と、前記試料を接触させることによっても行われることを特徴とする、上記の方
法を提供する。
【0032】 更に、好塩基球及び好酸球を別々に検出し、そして測定することができるのは
、識別の追加の手段が利用可能である場合であり、例えば、 −好酸球がかなり大きな横方向の散乱(side scatter)の値によって好塩基球
と区別される、フローサイトメーターにおける光の拡散、 −沈澱基質、例えばDAB(ジアミノベンジジン)又は蛍光基質、例えばジク
ロロフルオレセインジアセテート、高度に蛍光性の2′,7′−ジクロロフルオ
レセインに変換した非蛍光基質、を用いて明らかにされる、好酸球のペルオキシ
ダーゼ活性の特徴、を利用できる場合である。
【0033】 本出願は更に: −IL−5のその受容体への固体を妨害せず、 −IgEを妨害せず、 −好酸球又は好塩基球の細胞活性化を妨害せず、 −IL−5の生物学的活性を阻害しない、 ことを特徴とする抗IL−5R抗体を提供する。
【0034】 本発明の有利な態様は、一方ではT及びBリンパ球、NK細胞、単球及び好中
球に“特異的な”マーカーを持つ又は持たない、IL−5Rに対する抗体の混合
物の使用にあり、そして活性化した好酸球又は好塩基球が注目のものならば、他
方では、好塩基球及び好酸球の活性化マーカーに対するものにある。前記の細胞
活性化マーカーは、活性化後に細胞膜上に出現するタンパク質、又は酸化的酵素
活性の検出に特異的な抗体であってもよい。後者は細胞の活性化を検出し、そし
て任意に定量することを可能にする。
【0035】 この理由から、本発明は更に、異なる適用を標的とするキットを提供し、前記
キットはそれらの基本として、好ましくはマウス、ラット又はウサギの、あるい
は遺伝子操作した抗IL−5Rモノクローナル抗体を持ち、そして主に好酸球又
は好塩基球の検出又は定量のためのキットは、 −上文で定義した様な、一次蛍光クロムに結合した少なくとも1つの抗IL−
5Rモノクローナル抗体、 −二次蛍光クロムに結合した、リンパ球、単球及び好中球のための抗体マーカ
ー混合物、 を含み、 そして活性化した好酸球及び好塩基球の検出及び定量のためのキットは、 −上文で定義した様な、一次蛍光クロムに結合した少なくとも1つの抗IL−
5Rモノクローナル抗体、 −二次蛍光クロムに結合した、リンパ球、単球及び好中球のための抗体マーカ
ー混合物並びに −活性化マーカーに対する、そして三次蛍光クロムに結合した抗体、 を含む。
【0036】 本出願は更に、好酸球の酸化的活性に特異的な基質を含むことを特徴とする上
記キットを提供する。
【0037】 本出願は更に、好酸球又は好塩基球の酸化的活性の検出又は定量のためのキッ
トを提供し、これは −上文で定義した様な、一次蛍光クロムに結合した少なくとも1つの抗IL−
5Rモノクローナル抗体、 −二次蛍光クロムに結合した、リンパ球、単球及び好中球のための抗体マーカ
ー混合物、 −好酸球又は好塩基球の酸化的活性のためのマーカー基質、 を含む。
【0038】 上述した方法を行うのに好ましい条件は更に、上文で言及した本発明の他の内
容に適用される。
【0039】 最後に、本出願は前記のIL−5抗受容体モノクローナル抗体がIgG1型の
抗体であり、この相当するハイブリドーマが、Collection Nationale de Cultur
e de Micro-organismes (CNCM)に、第1−2068号の名のもと提出されたこと
を特徴とする、上記の方法、抗体又はキットを提供する。
【0040】 本発明は、脱感作を診断するか、又は観察するために、あるいは好塩基球又は
好酸球の脱顆粒を修飾する新規分子の能力を明らかにするために、並びにアレル
ギー性、寄生虫性及び白血病性の病状を研究するために、異なる型の脱顆粒化因
子(アレルゲン、化学製品、寄生虫など)に対する好塩基球又は好酸球の応答の
、臨床及び医薬の研究所による試験に適用されることがある。
【0041】 例1.抗IL−5Rモノクローナル抗体の獲得 1.試薬 一般試薬(塩類、緩衝液など)は、Merck (Darmastadt, Germany)から購入し
た。細胞培養試薬は、Biowitthaker (Virviers, Belgium)及びSigma (Saint-Lou
is, USA)のものである。フルオレセインN−イソチオシアネート(FITC)又
はフィコエリトリンシアニン5(PECy5)に結合した抗CD3、抗CD16
、抗CD19、抗CD49d、抗CD63、抗CD69モノクローナル抗体並び
に抗IgEモノクローナル抗体クローンE124.2.8は、Immunotech (Mars
eilles, France)から購入した市販の製品である。
【0042】 2.融合 抗IL−5R抗体、クローンH17Nは、遺伝子融合体IL−5R−IL−2
から産生し、そしてCHO細胞で発現したタンパク質、IL−5Rの可溶性組換
え型によるマウスの免疫化、更にKoehler 及びMilsteinによって記述された常用
の技術(1975, Nature 256, 495)を用いたミエローマX63の細胞と胚細胞の融
合の後得られた。抗体の産生は、混成タンパク質IL−5R−IL−2又はIL
−2のいずれかで覆ったプレートを用いるELISAによってスクリーニングし
た。IL−5R−IL−2で覆ったプレート上のポジティブなクローン及びIL
−2で覆ったプレート上のネガティブなクローンを限界希釈でクローン化した。
前記抗体は、IL−5の存在下及び非存在下でIL−5Rを認識するそれらの能
力、本発明に従う基準によって、TF−1細胞上で選択した。
【0043】 選択したモノクローナル抗体の中でも、H17Nとして知られる抗IL−5R
モノクローナル抗体は、前記抗原に対して高い親和性を有するが、IL−5の生
物学的活性を阻害しない。その結果として、IL−5がその受容体に結合するに
もかかわらず、阻害は観察されない。相当するハイブリドーマは、1998年9
月3日に、パリのCollection Nationale de Culture de Micro-organismes (CNC
M)に第1−2068号の名のもと提出した。H17Nとして知られる抗IL−5
Rモノクローナル抗体は、IgG1型のものである。
【0044】 3.蛍光標識への結合 抗IL−5R抗体H17Nは、G. Hermansonによる“Bioconjugate technique
s”, Academic Press, 1996 に記載のプロトコールに従い、フィコエントリンに
結合した。
【0045】 例2.サイトメトリーによる全血液の解析 1.血液試料 相関解析に使用した血液試料は、Hopital La Conception (Marseilles, Frann
ce)から入手した。血液の調製は、抗凝血物質としてEDTAを含むチューブ上
で、STKS−Coulter装置(Miami, USA)によって行った。好塩基球の
活性化に使用した血液は、ヘパリンチューブを用いて採った。これらの試料は前
記の研究所に属する人から採取した。
【0046】 2.プロトコール 全血液由来の、異なる細胞の部分母集団におけるIL−5Rの発現は、一方で
、例1の3つ目の段落で調製した、フィコエリトリンに結合した抗IL−5R
H17Nを用い、そして他方で、研究した細胞集団に特異的なマーカーを用いる
、二重の免疫標識によって解析した。
【0047】 使用したプロトコールは次の様なものである:100μlの全血液を、20μ
lの抗IL−5R抗体H17N−PE及び20μlの、別のマーカーのための二
次特異的抗体と一緒にインキュベートした。前記試料を、環境温度で15分間イ
ンキュベートした。
【0048】 次に、1mlの溶解試薬を加え、そして反応混合物をすぐに激しく混合した。前
記の試料が半透明になったとき(<1分)、250μlの固定化試薬を加え、そ
して試料を慎重に再び混合した。3mlの等張性のリン酸緩衝液(PBS 1X)
を次に加え、その後、前記試料を1200rpm で3分間遠心した。上清を吸収に
よって除去し、そして500μlのPBS−0.5%ホルムアルデヒドを加えた
。前記試料を、サイトメーター解析の前に、暗い所に4℃で保存した。
【0049】 非特異的な結合は、同じイソ型の対照標準の無関係な抗体、IM 0670(
Immunotech, Morseilles)を用いて監視した。このことは、装置への適当な調節
を行うことを可能にする。異なる蛍光クロムで標識した細胞のサイトメトリー解
析は、FACScalibur装置(Becton Dickinson, Mountain View, USA)
で行った。各試料につき100,000回解析した。
【0050】 3.フローサイトメトリーによる好塩基球及び好酸球の同定 前記の抗IL−5R H17N抗体を、IL−5受容体を発現している細胞を
更に容易に特徴づけるために、フィコエリトリン(PE)に結合させた。H17
N−PE抗体及びコントロール抗体(同一のイソ型対照標準の無関係な抗体IM
0670)を用いた全血液の免疫標識を図1(A及びB)に示す。
【0051】 コントロール抗体の存在下で、マーキングがされていないことが観察された(
図1A)。一方で、抗IL−5R−PE抗体の存在下、ある細胞の蛍光の遅れが
観察された(図1B)。抗IL−5R抗体でマーキングした細胞の2つの雲(領
域R5及びR4)は、好酸球及び好塩基球に相当する。この観察は、異なるCD
(Clusters of Differentiation )に特異的な抗体を用いての、複数の免疫標識
作業によって確認された。従って、IL−5Rにポジティブな細胞が、CD3,
CD19及びCD16の発現にネガティブであり、これらのCDがリンパ球に特
異的であり、そしてCD14の発現にネガティブであり、これらが単球に特異的
であることが観察された。しかし、前記細胞は好酸球及び好塩基球で発現するが
、リンパ球、単球及び胸腺細胞でも発現するタンパク質、CD49dにポジティ
ブである。
【0052】 このことは、抗IL−5R抗体によってマーキングされた細胞が、好酸球及び
好塩基球に都合よく相当することを示している。
【0053】 例3:好酸球及び好塩基球の定量 マルセイユのHopital de la Conceptionで使用した、STKS血液解析機(Co
ulter, Miami)によって与えられた好酸球と好塩基球との間のパーセンテージの
差異は、本発明に従う抗IL−5R H17N抗体で検出した、IL−5Rの発
現にポジティブな細胞のパーセンテージと比較した。
【0054】 好塩基球及び好酸球は、本発明に従う抗IL−5R抗体によってマーキングさ
れる細胞の唯一の型であるが、好塩基球の雲は、リンパ球に相当する細胞の雲に
極めて近い。
【0055】 フィコエリトリンシアニン5に結合した抗CD3、抗CD16及び抗CD19
抗体の混合物を、不規則な事象を排除することを可能にする、PEに結合した抗
IL−5R抗体に加えた。この組合わせは、更に正確な値を得ることを可能にし
た。この方法を用いることで、50個の異なる試料で、前記の2つの方法で得ら
れた好酸球及び好塩基球のパーセンテージを比較した。結果を図4に示す。
【0056】 図4Aは、両方の技術によって得られる好酸球のパーセンテージの相関を示す
。これは〔%(血液解析機)〕=0.94〔%(サイトメーター)〕+0(n=
50)である。図4Bは、両方の技術によって得られる好塩基球のパーセンテー
ジの相関を示す。これは〔%(血液解析機)〕=0.86〔%(サイトメーター
)〕+0.076(n=50)である。非常に良好な相関が2つの方法の間にr
=0.98とr=0.83で観察され、このことは本発明に従う方法の高い信頼
性を示している。
【0057】 例4:好塩基球の活性化 活性化した好塩基球によるヒスタミンの放出は、チューブ内に据えて、そして
投与量依存曲線を確立するために異なる濃度の抗IgEの存在下でインキュベー
トした、300μlの血液のアリコートで行った。
【0058】 前記試料をおだやかに混合し、そして37℃で15分間インキュベートした。
細胞の活性化は、1mMのEDTAを含む300μlの冷やしたリン酸緩衝液を加
えて停止させた。前記のチューブは、+4℃で3分間、1200rpm で遠心した
。上清は、ヒスタミンを定量するために回収した。細胞の残査を300μlのリ
ン酸緩衝液、1mM EDTA中で再懸濁し、そして100μlのこの細胞懸濁液
を免疫標識後に解析した。
【0059】 放出されたヒスタミンの定量は、市販の放射線免疫アッセイ(対照標準165
9、Immunotech, Marseilles, France)を用い、取扱い説明書に従い行った。合
計のヒスタミンは、950μlの蒸留水中での50μlの血液の希釈、続く2回
の凍結−解凍周期による細胞の溶解後に決定した。細胞の活性化後に放出された
ヒスタミンは、合計のヒスタミンのパーセンテージとして表した。
【0060】 フローサイトメトリーによる解析は、PBSで溶解した100μlの細胞残査
への、抗IL−5R H17N−PE抗体、抗CD63−FITC抗体並びに抗
CD3、抗CD16、抗CD19抗体(3つともPECy5に結合している)に
よる三重のマーキングの後に行った。前記の方法は、上述したものと同一であっ
た。同様に、100,000個の細胞の解析を行った。二重にマーキングされた
細胞CD63+及びIL−5R+のパーセンテージは、細胞の活性化後に決定し
た。
【0061】 代表的な実験を図5に示す。二重にマーキングされた細胞(CD63及びIL
−5R)における、抗IgEの濃度の関数としての増大が観察された。この増大
は、図6の4つの異なるドナーで示した様な、放出されたヒスタミンのプロファ
イルと完全に相関している。
【0062】 例5.好酸球の活性化 活性化マーカーCD69の発現は、チューブ内に据えて、そして投与量依存曲
線を確立するために異なる濃度のPMA(ホルボールミリステートアセテート)
の存在下でインキュベートした、300μlの血液のアリコート上で行った。前
記試料をおだやかに混合し、そして37℃で6時間インキュベートした。細胞の
活性化は、+4℃で3分間、1200rpm で遠心することで停止させた。上清は
、ヒスタミンを定量するために回収した。細胞の残査を300μlのPBS、1
mM EDTA中で再懸濁し、そして100μlのこの細胞懸濁液を免疫標識後に
解析した。
【0063】 放出されたヒスタミンの定量は、市販の放射線免疫アッセイ(対照標準165
9、Immunotech, Marseilles, France)を用い、取扱い説明書に従い行った。合
計のヒスタミンは、950μlの蒸留水中での50μlの血液の希釈、続く2回
の凍結−解凍周期による細胞の溶解後に決定した。細胞の活性化後に放出された
ヒスタミンは、合計のヒスタミンのパーセンテージとして表した。
【0064】 フローサイトメトリーによる解析は、PBSで溶解した100μlの細胞残査
への、抗IL−5R H17N−PE抗体、抗CD69−FITC抗体又は抗C
D63−FITC−抗体並びに抗CD3、抗CD16、抗CD19抗体(3つと
もPECy5に結合している)による三重のマーキングの後に行った。前記の方
法は、上述したものと同一であった。同様に、100,000個の細胞の解析を
行った。二重にマーキングされた細胞の、一方のCD69+及びIL−5R+、
他方のCD63+及びIL−5R+のパーセンテージは、細胞の活性化後に決定
した。
【0065】 代表的な実験を図7に示す。二重にマーキングされた細胞(CD69+及びI
L−5R+)における、PMA濃度の関数としての増大が観察される。興味深い
ことに、好酸球に対する抗CD63抗体によるマーキングは、CD63が好塩基
球に特異的であることを示す蛍光を全く与えなかった。
【0066】 例6.好酸球又は好塩基球の検出又は定量のためのキット 次の構成物に相当するキットを調製した: −フィコエリトリンに結合した抗IL−5R H17N抗体を含む容器、 −抗体混合物: PECy5に結合した抗CD3 PECy5に結合した抗CD16 PECy5に結合した抗CD19、 を含む容器、 −フィコエリトリンに結合した“イソ型コントロール”抗体を含む容器、 −PECy5に結合した“イソ型コントロール”抗体を含む容器。
【0067】 例7.活性化した好酸球又は好塩基球の検出又は定量のためのキット 次の構成物に相当するキットを調製した: −フィコエリトリンに結合した抗IL−5R H17N抗体を含む容器、 −抗体混合物: PECy5に結合した抗CD3 PECy5に結合した抗CD16 PECy5に結合した抗CD19、 を含む容器、 −FITCに結合した抗CD63抗体を含む容器、 −フィコエリトリンに結合した“イソ型コントロール”抗体を含む容器、 −PECy5に結合した“イソ型コントロール”抗体を含む容器 −FITCに結合した“イソ型コントロール抗体を含む容器。
【0068】 例8.好酸球又は好塩基球の検出又は定量のためのキット 次の構成物に相当するキットを調製した: −フィコエリトリンに結合した抗IL−5R H17N抗体を含む容器、 −抗体混合物: PECy5に結合した抗CD3 PECy5に結合した抗CD16 PECy5に結合した抗CD19、 を含む容器、 −PECy5に結合した“イソ型コントロール”抗体を含む容器、 −ジクロロフルオレセインジアセテートを含む容器。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、フィコエリトリンに結合した抗IL−5R H17N(B)モノクロ
ーナル抗体及びイソ型コントロール(A)によって得られたドットプロットの図
である。横軸は対数目盛で表した蛍光の強度を表し、そして縦軸は横方向の散乱
を表す。R4及びR5で標識した多角形は、それぞれ好塩基球及び好酸球を表す
【図2A】 図2Aは、好塩基球のために、フィコエリトリンに結合した抗IL−5R抗体
で得た二重のマーキングを例示する。横軸はフルオレセイン(FITC)によっ
て放射される蛍光を表し、そして縦軸はフィコエリトリン(PE)によって放射
される蛍光を表す。 左側のドットプロットは、抗IL−5R−PEと、FITCに結合した別のマ
ーカーに特異的な抗体との間の二重のマーキングを表す。右側のドットプロット
は、抗IL−5R−PEのイソ型コントロールによって得たマーキングを表す。 使用したマーカーは、上から下まで抗CD16(このマーカーは好中球、NK
細胞、クッパー細胞及びマクロファージの副次集団上に存在している)、抗CD
49d(インテグリンのα4鎖は好塩基球及び好酸球だけでなく、リンパ球、単
球及び胸腺細胞上で発現した)である。
【図2B】 図2Bは、好酸球のために、フィコエリトリンに結合した抗IL−5R抗体で
得た二重のマーキングを例示する。横軸はフルオレセイン(FITC)によって
放射される蛍光を表し、そして縦軸はフィコエリトリン(PE)によって放射さ
れる蛍光を表す。 左側のドットプロットは、抗IL−5R−PEと、FITCに結合した別のマ
ーカーに特異的な抗体との間の二重のマーキングを表す。右側のドットプロット
は、抗IL−5R−PEのイソ型コントロールによって得たマーキングを表す。 使用したマーカーは、上から下まで抗CD16(このマーカーは好中球、NK
細胞、クッパー細胞及びマクロファージの副次集団上に存在している)、抗CD
49d(インテグリンのα4鎖は好塩基球及び好酸球だけでなく、リンパ球、単
球及び胸腺細胞上で発現した)である。
【図3】 図3は、全てフィコエリトリンシアニン5(PECy5)に結合したCD3,
CD19及びCD16抗体の混合物と組合わせて、フィコエリトリンに結合した
抗IL−5R抗体によって得られた二重のマーキングを例示する。FL−1チャ
ンネルはフルオレセインによって放射された蛍光に相当し、チャンネルFL2は
フィコエリトリンによって放射された蛍光に相当し、そしてチャンネルFL3は
フィコエリトリンシアニン5によって放射された蛍光に相当する。 図Aは、サイズ及び粒子サイズの分布に従う散乱に相当する。リンパ球に相当
する領域R1、単球に相当する領域R2及び顆粒球に相当する領域R3を識別す
ることができる。 図Bは横方向の散乱の関数、細胞のサイズの関数としての、抗IL−5R−P
Eの蛍光に相当する。R4は好塩基球に相当し、そしてR5は好酸球に相当する
。 図Cは、横方向の散乱の関数として、抗CD3、抗CD16、抗CD19抗体
の混合物の蛍光を表す。R6は、マーキングしてない好酸球に相当する。 図Dは、抗CD3、抗CD16及び抗CD19抗体の混合物の蛍光並びに抗I
L−5R−PE抗体の蛍光を表す。好酸球は領域R5及びR6に投影されている
。R5及びR6に存在する事象のみを図Dに考慮している。
【図4】 図4は、血液解析機によって得られたパーセンテージと、本発明の方法のもの
との間の相関を例示する。横軸はフローサイトメトリーで得られた好酸球のパー
センテージ(A)及び好塩基球のパーセンテージ(B)を表し、そして縦軸は血
液解析機で与えられた好酸球のパーセンテージ(A)及び好塩基球のパーセンテ
ージ(B)を表す。 上のグラフは、好酸球のために得たデータに相当し、そして下のグラフは好塩
基球のために得たデータに相当する。相関係数は各グラフの内側に与える。
【図5A】 図5Aは、抗IgE抗体による好塩基球の活性化後に得られた結果の典型的な
図である。 この図5上で、ドットプロット1は血液細胞のサイズ及び粒子サイズの分布を
表し、図2は抗IL−5R−PE抗体によって得られたマーキングを表わし(図
1に示したものに類似している図)、図3は好塩基球の単離並びに他の可能性の
ある混入物、例えばリンパ球及び単球の集団からの除去を表す。図4は好塩基球
を表す。
【図5B】 図5Bは、活性化した好塩基球の4つのドットプロットを表す。各ドットプロ
ットは、抗IgEの濃度の減少による全血液の刺激に相当する。各ドットプロッ
トの雲は、ドットプロット5A−4に従い単離した集団に相当する。横軸は、抗
CD63抗体に結合したフルオレセインによって放射された蛍光を表し、そして
縦軸は、抗IL−5R抗体に結合したフィコエリトリンによって放射された蛍光
を表す。
【図6】 図6は、CD63+IL−5R+細胞のパーセンテージと、放出されたヒスタ
ミンのパーセンテージとの比較を例示する。 各図はドナーを表す。黒の記号はCD63+IL−5R+細胞の%を表し、そ
して白の記号は放出されたヒスタミンのパーセンテージを表す。横軸はμg/ml
で表した、好塩基球の刺激に使用した抗IgEの濃度を表し、そして縦軸はCD
63を発現している好塩基球のパーセンテージ又は放出されたヒスタミンのパー
センテージを表す。
【図7】 図7は、ホルボールエステルによる好酸球の活性化を例示する(PMA:ホル
ボールミリステートアセテート)。横軸は加えたPMAの濃度を表し、そして縦
軸はCD69又はCD63分子を発現している好酸球のパーセンテージを表す。
各図は異なるドナーを表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/574 G01N 33/574 D 33/577 33/577 B // C12P 21/08 C12P 21/08 (72)発明者 モレル,モンテロー アンヌ エム. フランス国,エフ−13008 マルセイユ, ル マリー ルイーズ バト セー,リュ マリー ルイーズ 6 (72)発明者 ブレリー,エルブ フランス国,エフ−13360 ロケベール, ラマンディエール ル クロス (72)発明者 ラーゲ,ミシェル フランス国,エフ−13001 マルセイユ, リュ アドフ ティエール 16 Fターム(参考) 2G045 AA03 CA12 CA15 CA16 CA17 CA20 DA36 DA71 DA80 FA37 FB07 GC15 JA20 4B064 AG27 CA10 CA20 DA01 4H045 AA11 AA30 CA40 DA76 EA22 EA50 FA74

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 好酸球及び好塩基球の検出又は定量のための方法であって、
    任意に前記の好塩基球又は好酸球を含む試料を、IL−5のその受容体への固定
    を妨害せず、そして好酸球及び好塩基球を検出し、そして所望ならば定量するた
    めにIL−5の生物学的活性を阻害しないIL−5抗受容体(α鎖)モノクロー
    ナル抗体と接触させることを含んで成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記のIL−5抗受容体モノクローナル抗体が、IgEを妨
    害しない抗体であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記のIL−5抗受容体モノクローナル抗体が、好酸球又は
    好塩基球の細胞活性化を妨害しない抗体であることを特徴とする、請求項1又は
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記の好酸球又は好塩基球の検出及び、所望ならば定量が、
    フローサイトメーター又は光学スキャニングサイトメーター(optical scanning
    cytometer)を使用することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 更に、前記の試料が、好酸球又は好塩基球の細胞型の他のマ
    ーカーに対する他のモノクローナル抗体と接触することを特徴とする、請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記の他のモノクローナル抗体がマーカー、CD3,CD1
    6及びCD19に向かうことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 活性化した好塩基球の検出又は定量が、更に好塩基球活性化
    マーカーに対する1又は複数の他のモノクローナル抗体と、前記試料を接触させ
    ることによって行われることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記の活性化マーカーがCD63抗原であることを特徴とす
    る、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 活性化した好酸球の検出又は定量が、更に好酸球活性化マー
    カーに対する1又は複数の他のモノクローナル抗体と、前記試料を接触させるこ
    とによって行われることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記の活性化マーカーがCD63抗原であることを特徴と
    する、請求項9に記載の活性化した好酸球の検出及び定量のための方法。
  11. 【請求項11】 −IL−5のその受容体への固定を妨害せず、 −IgEを妨害せず、 −好酸球又は好塩基球の細胞活性化を妨害せず、 −IL−5の生物学的活性を阻害しない、 ことを特徴とする、抗IL−5R抗体。
  12. 【請求項12】 好酸球及び好塩基球の検出又は定量のためのキットであっ
    て、 −一次蛍光クロムに結合した、請求項11に記載の抗IL−5Rモノクローナ
    ル抗体、 −二次蛍光クロムに結合した、リンパ球、単球及び好中球のための抗体マーカ
    ー混合物、 を含むキット。
  13. 【請求項13】 好酸球及び好塩基球の検出又は定量のためのキットであっ
    て、 −一次蛍光クロムに結合した、請求項11に記載の抗IL−5Rモノクローナ
    ル抗体、 −二次蛍光クロムに結合した、リンパ球、単球及び好中球のための、抗体マー
    カー混合物、並びに −活性化マーカーに向かい、そして三次蛍光クロムと結合する抗体、 を含むキット。
  14. 【請求項14】 好酸球又は好塩基球の酸化的活性の検出又は定量のための
    キットであって、 −一次蛍光クロムに結合した、請求項11に記載の抗IL−5Rモノクローナ
    ル抗体、 −二次蛍光クロムに結合した、リンパ球、単球及び好中球のための抗体マーカ
    ー混合物、 −好酸球又は好塩基球の酸化的活性のためのマーカー基質、 を含むキット。
  15. 【請求項15】 アレルギー性、寄生虫性又は白血病性の病状の研究に適用
    される、請求項12〜14のいずれか1項に記載のキット。
  16. 【請求項16】 前記のIL−5抗受容体モノクローナル抗体がIgG1型
    の抗体であり、この相当するハイブリドーマが第1−2068号の名のもと、Co
    llection Nationale de Culture de Micro-organismes (CNCM)に提出されたもの
    であることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法、抗体又
    はキット。
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