JP2002524314A - 流体圧差を使用して製紙ベルトを製造する方法および装置 - Google Patents

流体圧差を使用して製紙ベルトを製造する方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 製紙ベルト(90)を製造する方法と装置を提供する。このベルトは補強構造体(40)と一体に接合される樹脂フレーム構造体(50)とからなる。好ましい連続方法は、流動可能な樹脂材をパターン化成形面(20)に配設する工程;補強構造体の少なくとも1部が成形面の1部と対面関係にあるように成形面と補強構造体とを輸送速度で連続的に移動する工程;流体圧差を印加して流動可能な樹脂材を成形面から補強構造体に移送し、流動可能な樹脂材と補強構造体とを一体に接合させる工程;および樹脂材を固化することにより、補強構造体に接合された樹脂フレーム構造体を形成する工程からなる。本装置は、流動可能な樹脂材を搬送するため好ましくは複数個の成形ポケットを備えるパターン化成形面を有する成形部材;流動可能な樹脂材を成形面の成形ポケット内に配設する手段;流動可能な樹脂材をと成形部材とを予定方向に移動する手段;および流動可能な樹脂材を成形部材から補強構造体に移送するに十分な流体圧差をつくる手段からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する技術分野 本発明は、一般に、強固で柔軟な吸収紙製品を製造する製紙機械に有用な製紙
ベルトに関する。特に、本発明は、樹脂フレーム構造体とこれに接合される補強
構造体とからなる製紙ベルトに関する。
【0002】 発明の背景 一般に、製紙方法にはいくつかの工程を含む。典型的には、製紙繊維の水性ス
ラリーは、たとえば、長網ワイヤ等有孔部材上の初期ウエブに形成される。長網
ワイヤ上での紙ウエブの初期形成後、紙ウエブは乾燥工程にて、長網ワイヤまた
は紙層形成ワイヤとは異なることのある無端ベルト状の他の製紙織物に支持され
る。他の織物は普通、乾燥布ファブリックまたはベルトと称される。ウエブは乾
燥ベルト上にあるが、乾燥または脱水工程は、真空脱水、熱風をウエブに吹き付
ける乾燥、機械的処理またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0003】 本出願人により開発市場化された通気空気乾燥方法において、乾燥織物は、複
数個の別個で互い隔離された偏向導管を画成する、巨視的に単平面で連続する、
好ましくはパターン化非ランダムネットワーク面を有する所謂偏向部材を有する
。あるいはまた、偏向部材は連続または半連続偏向導管により互いに隔離された
複数個の別個突起部からなる。初期ウエブは偏向部材と関連する。製紙工程中に
、ウエブの製紙繊維は偏向導管内に偏向され、水が偏向導管を介しウエブから除
去される。ついでウエブは乾燥され、たとえば、クレープ加工により、短縮され
る。製紙ベルトの偏向導管内への繊維の偏向は、たとえば、初期紙ウエブにたい
する流体差圧の付与により誘起される。差圧を付与する1つの好ましい方法は、
ウエブを偏向部材からなる乾燥布を介し流体圧差にさらすことである。
【0004】 通気空気乾燥紙ウエブは、ここに文献として組み入れるつぎの米国特許により
製造される:1985年7月16日にトロカーンに発行された第4,529,4
80号明細書、1987年1月20日にトロカーンに発行された第4,637,
859号明細書、1994年11月15日にスムルコスキーに発行された第5,
364,504号明細書、1996年6月25日にトロカーンに発行された第5
,259,664号明細書、および1997年10月21日にラスヒに発行され
た第5,679,222号明細書。
【0005】 一般に、偏向部材を製造する方法は、液体感光樹脂塗料を有孔要素の表面に塗
布すること、塗被物の厚みを予選択値に制御すること、液体感光樹脂塗料をマス
クを介し活性化波長で光に曝すことよりなり、これにより感光樹脂の選択部分の
硬化を防止または減少する。ついで、感光樹脂の非硬化部分は典型的にはシャワ
ーにより洗い流される。ここに文献として組み入れるいくつかのつぎの米国特許
は製紙ベルトおよびベルトの製造方法を開示する:1985年4月30日にジョ
ンソン他に発行された第4,514,345号明細書、1985年7月9日にト
ロカーンに発行された第4,528,239号明細書、1992年3月24日に
発行された第5,098,522号明細書、1993年11月9日にスムルコス
キー他に発行された第5,260,171号明細書、1994年1月4日にトロ
カーンに発行された第5,275,700号明細書、1994年7月12日にラ
スヒに発行された第5,328,565号明細書、1994年8月2日にトロカ
ーンに発行された第5,334,289号明細書、1995年7月11日にラス
ヒ他に発行された第5,431,786号明細書、1996年3月5日にステリ
エスJr.他に発行された第5,496,624号明細書、1996年3月19
日にトロカーンに発行された第5,500,277号明細書、1996年5月7
日にトロカーンに発行された第5,514,523号明細書、1996年9月1
0日にトロカーンに発行された第5,554,467号明細書、1996年10
月25日にトロカーン他に発行された第5,624,790号明細書、1997
年5月13日にアイヤスに発行された第5,628,876号明細書、1997
年10月21日にラスヒ他に発行された第5,679,222号明細書、および
1998年2月3日にアイヤスに発行された第5,714,041号明細書。
【0006】 感光樹脂の硬化は製紙ベルトを製造する効果的な方法であることは判明されて
いるが、改良方法および製品の調査は続けられている。そこで、偏向部材は、必
ずしも硬化放射の使用を要しない少なくともいくつかの他の方法により製造され
ると信ずる。
【0007】 従って、本発明は、まず、成形部材に所望のパターンの流体樹脂材を形成し、
ついで樹脂材を成形部材から補強構造体に移送し、パターン化樹脂材を固化する
ことにより製紙ベルトを製造する新規な方法を提供する。本発明は、また、樹脂
材の成形部材から補強構造体への移送が流体圧差の付与により補助される方法を
提供する。本発明は、また、補強構造体とパターン化樹脂フレーム構造体とから
なる製紙ベルトを構成するのに必要な樹脂材を減少する方法を提供する。本発明
は、また、所望のパターンの樹脂材を形成する成形材を備え、その後パターン化
樹脂材をベルトが構成されている補強構造体に移送する装置を提供する。
【0008】 本発明のこれらおよび他の目的は、添付図面についての、下記の説明を参照し
て考慮されると、さらに容易に明かとなる。
【0009】 発明の概要 本発明の方法と装置により製造される製紙ベルトは、補強構造体とこれに接合
される樹脂フレーム構造体とからなる。補強構造体は、第1面と、第1面に対向
する第2面とを有する。必ずしも必要でないが、好ましくは、補強構造体は、た
とえば、織物または複数個の開放区域を有するスクリーンからなる。補強構造体
はまた、フェルトからなる。樹脂フレーム構造体は頂面と底面とを有し、頂底面
はそれぞれ補強構造体の第1第2面に相当する。樹脂フレーム構造体は実質的に
連続パターン、別個パターンまたは半連続パターンを有する。
【0010】 補強構造体とこれに接合される樹脂フレーム構造体とからなる製紙ベルトを製
造する方法において、本方法はつぎの工程よりなる:第1面と、第1面に対向す
る第2面と、それら間に形成される厚みとを有する補強構造体を設けること;流
動可能な樹脂材を準備すること;少なくとも部分的に流体を透過させる成形部材
を設けること;好ましくは予選択配列で、流動可能な樹脂材を成形部材上または
内に配設すること;補強構造体を成形部材に近接配置すること;成形部材に接合
する流動可能な樹脂材に流体圧差を付与することにより、流動可能な樹脂材を成
形部材から補強構造体に好ましくは予選択配列で移送し、流動可能な樹脂材と補
強構造体とを一緒に接合させること;および樹脂材を固化することにより、補強
構造体に結合される樹脂フレーム構造体を形成すること。
【0011】 好ましくは、本方法はさらに、樹脂材が、流体圧差を付与する工程中所望形状
を十分に保持する条件に達するように流体圧差を付与する工程前に流動可能な樹
脂材を予固化する工程を備える。流動可能な樹脂材は好ましくは補強構造体の厚
みに透過する。好ましくは、このような透過は流体圧差を付与する工程中に生じ
、樹脂材にとってその個々の要素を固定することにより補強構造体を効果的に接
合するのに十分である。本発明の装置は好ましくは、流動可能な樹脂材を固化お
よび/または固化する手段を備え、この手段は樹脂材の性質に左右される。
【0012】 流動可能な樹脂材を成形部材上または内に配設する工程は、好ましくは、成形
部材を流動可能な樹脂材に接触させてから、成形部材から過剰な流動可能な樹脂
材を除去することよりなる。流動可能な樹脂材を成形部材上または内に配設する
には、周知の任意の手段が使用される。例として、トラフ、スプレー、押し出し
機がある。好ましくは、流動可能な樹脂材は、予選択パターンで成形部材上また
は内に配設される。
【0013】 成形部材は、好ましくは、流動可能な樹脂材を受け入れるように構成された複
数個の流体透過成形ポケットを備える成形面を有する。成形ポケットは、実質的
に連続するパターン、別個成形ポケットのパターン、または半連続するパターン
を形成する。ある実施例では、少なくとも成形ポケットのいくつかは異なる深さ
を有する。成形部材はさらに、補強構造体を受け入れるくぼみのパターンを備え
る。一実施例において、成形部材は、円周と縦方向に垂直な縦軸線とを有する成
形ロールを備え、成形ロールはその縦軸線を中心に回転可能である。他の実施例
において、成形部材は、予定方向に連続的に走行するように構成され、かつ設計
された少なくとも1つの無端バンドを備える。
【0014】 成形ポケットが少なくとも成形部材の1部を介しオリフィスにより形成される
実施例が考えられる。一実施例において、成形部材は、オリフィスを有する第1
のバンドと、第1のバンドの1部が第2のバンドの1部と接触対面関係にある、
第2のバンドとを備える。流動可能な樹脂材がこのような成形部材上または内に
配設されると、流動可能な樹脂材は第1のバンドのオリフィス内に配設され第2
のバンドにより支持される。そこで、工程のある地点で、第1および第2バンド
は、好ましくは第1のバンドのみが補強構造体に近接配置されるように分離する
【0015】 好ましい流動可能な樹脂材は、エポキシ、シリコン、ウレタン、ポリスチレン
、ポリオレフィン、ナイロン、ブタジエン、ホトポリマー、およびそれらの組み
合わせからなる群から選択される材料からなる。流動可能な樹脂材は、好ましく
は、液体状で成形部材上または内に供給配設される。樹脂材と接触する成形面の
表面エネルギーは好ましくは、補強構造体の表面エネルギーより低い。流動可能
な樹脂材を成形部材上または内に配設する前に、成形部材の成形面は離型材によ
り処理されて成形面の表面エネルギーを低くする。
【0016】 好ましい連続工程において、さらなる工程では、補強構造体の少なくとも1部
が少なくとも成形部材の1部と対面関係にあるような移送速度で成形部材と補強
構造体とを連続的に移動させることを要する。補強構造体および(または)成形
面は支持ロールまたは無端支持バンドにより支持される。支持ロールは好ましく
は、成型部材に並置されてそれら間にニップを形成する。支持バンドは好ましく
は、成型部材に並置され、少なくとも補強構造体および(または)成形部材の1
部と接触対面関係で移動するように構成される。本発明の好ましい装置は縦方向
を有し、補強構造体と成形部材を移動する手段、好ましくは、補強構造体の1部
が対面関係、好ましくは成形部材の1部と接触関係にあるような縦方向に支持ロ
ールまたはバンドを移動する手段を備える。装置は、一定時間補強構造体と成形
面とを互いに押圧する任意手段を有する。
【0017】 流体圧差をつくる手段は、周知の手段、たとえば、真空装置を含む。流体圧差
は、流動可能な樹脂材を成形部材から補強構造体に移送するに十分とすべきであ
る。
【0018】 好ましくは、方法は、構成されるベルトのキャリパー、さらに詳しくは、補強
構造体に結合される樹脂材の厚みを、少なくとも一予選択値に制御する工程を含
む。樹脂材の厚みは、隙間を形成する1対の並置ロールに限定はされないがそれ
を含むキャリパー制御装置、または、たとえば、レーザ・ビーム、ナイフ等周知
の他の手段により制御される。
【0019】 好ましくは、流動可能な樹脂材は、実質的に予選択パターンで成形部材から補
強構造体に移送される。構成されるベルトの樹脂フレーム構造体の所望のパター
ンにより、樹脂材は、実質的に連続パターン、複数個の別個突起部からなるパタ
ーン、または半連続パターンで補強構造体に移送される。好ましくは、樹脂材は
、それが補強構造体に接合された後補強構造体の第1の面から外方に延びる。
【0020】 補強構造体は多様な形態からなる。1つの好ましい補強構造体は織物または複
数個の開放区域を有するスクリーンからなる。他の好ましい補強構造体はフェル
トからなる。織物とフェルトとの組み合わせからなる補強構造体も考えられる。
【0021】 発明の実施の形態 製紙ベルト 本発明により製造される典型的な製紙ベルトが図7,7A、9および図9Aに
略示されている。ここで使用される、用語“製紙ベルト”または簡単に“ベルト
”とは、少なくとも製紙方法の1工程中、ウエブを支持、好ましく保持するよう
に構成された実質的に巨視的単平面構造体をいう。典型的に、近代の産業規模の
工程では無端製紙ベルトを利用するが、本発明は、ベルト90の別個部分または
、手抄き紙を製造するのに使用される固定板ならびに回転板、回転ドラム等を製
造するのに使用されると理解される。
【0022】 図7および図9に示すように、ベルト90はウエブ接触側91とウエブ接触側
91に対向する裏側92とを有する。製紙ベルト90は、ベルト90の1部が平
面形状にされると、ウエブ側91は、全体として見ると、本質的に一平面である
ため、巨視的単平面となると言われる。絶対平面性からの偏りは、これら偏りが
特別の製紙方法の目的でベルト90の性能に実質的な悪影響を与えないかぎり、
好ましくはないが、許容されることを認識するのに、“本質的に”単平面と言わ
れる。
【0023】 本発明により製造される製紙ベルト90は一般に、つぎの2つの一次要素から
なる:フレーム構造体50a(好ましくは、流動可能な重合樹脂材50により製
造される硬化重合樹脂フレーム構造体)と、補強構造体40とである。補強構造
体50aと樹脂フレーム構造体40は一体に接合される。補強構造体40は、第
1の面41と第1の面41に対向する第2の面42とを有する。第1の面41は
製紙工程中製紙繊維と接触する一方第2の面42は典型的に、たとえば、真空ピ
ックアップ・シューおよび多スロット真空ボックス(共に図示せず)等製紙器具
に接触する。
【0024】 補強構造体40は任意数の異なる形態をとることができる。それは織要素、不
織要素、ネット、板等である。好ましい一実施例において、図7および図7Aに
示すように、補強構造体40は複数個の織成ヤーンにより形成される織要素を備
える。特に、織補強構造体40は、1994年8月2日にトロカーン他に発行さ
れた米国特許第5,334,289号明細書に開示されているような有孔織要素
からなる。織要素からなる補強構造体40は、1層または数層の相互織糸により
形成され、これら層は実質的に互いに平行し、接触対面関係に相互結合される。
1997年10月21日にラスヒ他に発行された米国特許第5,679,222
号明細書、1996年3月5日にステリエスJr.他に発行された米国特許第5
,496,624号明細書、および1996年8月14日にバウチリアーが出願
した特許出願第08/696,712号明細書の名称“双方向交互タイ・ヤーン
”をここに文献として組み入れる。製紙ベルト90はまた、ここに文献として組
み入れる、1995年2月15日にトロカーンが出願した特許出願第08/39
1,372号明細書の名称“製紙に使用するため硬化可能な樹脂を基体に塗布す
る方法”に記載されるフェルトからなる補強構造体40を使用して製造される。
【0025】 ベルト40の補強構造体90は、樹脂フレーム構造体50aを強化し、好まし
くは製紙繊維が製紙工程中、圧力により偏向される適当な突出区域を有する。本
発明によれば、補強構造体40は、好ましくは流体透過可能である。ここで使用
される、“流体透過可能”とは、補強構造体40の文脈において、補強構造体4
0の状態をいい、この状態では、水等流体をすくなくとも1方向に補強構造体4
0を通過させる。当業者が容易に認識するように、流体透過可能な補強構造体よ
りなるベルトは典型的に紙ウエブの通気空気乾燥方法に使用される。
【0026】 図7,7a,9,及び図9aに示すように、補強構造体40は樹脂フレーム構造
体50aに接合される。樹脂フレーム構造体50aは凝固樹脂材50からなり、
すなわち、樹脂フレーム構造体50aは流体樹脂材50の固相である。その意味
で、用語“流体樹脂材50”および“樹脂フレーム構造体50a”は、本説明の
文脈において該当する場合には相互交換可能に使用される。樹脂フレーム構造体
50aは、頂側51と、頂側51に対向する底側52とを有する。製紙工程中、
フレーム構造体50aの頂側51は、製紙繊維に接触して、製造される紙ウエブ
のパターンを画成する。フレーム構造体50aの底側52は、少なくとも、いく
つかの実施例において(図7および7A)、製紙装置に接触し、これら実施例で
は、フレーム構造体50aの底側52と補強構造体40の第2の面42は同平面
に配設される。あるいはまた、図6Aに示すように、距離Zはフレーム構造体5
0aの底側52と補強構造体の第2の面42間に形成される。
【0027】 フレーム構造体50aの他の実施例(図示せず)は、ここに文献として組み入
れる、1994年1月4日にトロカーンに発行された米国特許第5,275,7
00号明細書に記載されているように、裏面非平滑・非平坦不規則性のある通路
ネットワークを有する底側52を備える。フレーム構造体50aの2つの後者の
実施例(一方はフレーム構造体50aの底側52と補強構造体40の第2の面4
2間に距離を有し、他方は裏面非平滑・非平坦不規則性を有する)は有利に、フ
レーム構造体50の底側52と製紙装置の表面との間で漏れがある。この漏れは
、製紙工程中紙ウエブにたいする真空圧の急激な印加を減少、または完全に排除
することにより、ピンホーリングとして知られる現象を軽減さえする。
【0028】 補強構造体40の第1面41に対し“角度をなす” フレーム構造体50aは
本発明において考えられる。ここで使用される用語“角度をなす” フレーム構
造体50aとは、横断面で見た場合、鋭角が、補強構造体40の第1面41と、
(連続フレーム構造体の場合は)別個偏向導管95または(複数個の別個突起を
備えるフレーム構造体50aの場合は)別個突起の縦軸線との間に形成される、
フレーム構造体50aをいう。これら実施例は、1997年5月19日にラリー
・L・ハストン名で出願された、“セルロース・ウエブ、これを製紙ベルトを使
用して製造する方法および装置、ならびにベルトを製造する方法”なる名称の特
許出願第08/858,661号明細書および特許出願第08/858,662
号明細書の両出願に開示され、これら出願の開示はここに文献として組み入れる
【0029】 方法および装置 本発明による方法の第1の工程は、補強構造体40を得ることである。上記し
たように、補強構造体40は、たとえば、織布、フェルト、スクリーン、バンド
等多様な形態からなる基体である。補強構造体40、特に織要素からなるものの
さらに詳細な説明は、ここに文献として組み入れる、米国特許第5,275,7
00号明細書に見られる。特定の実施例に関係なく、補強構造体40は、図6A
、7および図9に明示するように、第1の面41と第2の側面42とを有する。
形成された製紙ベルトにおいて、第1の面41は、製紙工程中、製紙繊維に対面
(ある実施例では、接触)する一方、第1の面41に対向する第2の面42は製
紙装置に対面(典型的には、接触)する。ここに使用される、補強構造体40の
第1の面41と第2の面42は不変に、製紙ベルト90内への補強構造体40の
組み入れ(すなわち、組み入れ前、中、および後)に関係なくそれぞれの名前で
表す。補強構造体40の第1の面41と第2の面42間の距離は、ここで“h”
(図7と図9)で示す補強構造体の厚みを形成する。本発明の好ましい連続方法
において、補強構造体40は、数図で“MD”で示す縦方向に走行する。ここで
の用語“縦方向”の使用は、この用語が製紙装置を介する紙ウエブの流れに平行
する方向をいう場合、製紙における用語の伝統的な使用と一致する。ここで使用
する“縦方向”とは、本発明の工程中補強構造体40の流れに平行な方向である
。縦方向は、工程の特定点での補強構造体40の移動について定まる相対的用語
である。そのため、縦方向は本発明の一定工程中に数回(典型的に)変化する。
【0030】 図1,2,3及び図3Aに略示される好ましい連続方法の数個の実施例におい
て、補強構造体40は、ロール71を中心に、ロール71とロール70b間に形
成されるニップを介して縦方向に移動する。図2と図3の実施例において、補強
構造体40はさらに、ロール70bとロール72b間のニップを介し、さらにロ
ール70aとロール72a間のニップを介し移動する。図2と図3の実施例にお
いて、補強構造体40はまた、ロール70bと72b間のニップと、ロール70
aと72a間のニップとの間の無端支持バンド80により支持される。支持バン
ド80は支持ロール72aと72bを中心に連続的に移動する。図1,2,およ
び図3において、ロール71,72aおよび72bは、方向矢印“B”で示す方
向に、反時計方向に回転し、ロール70aおよび72bは、方向矢印“A”で示
す方向に、時計方向に回転する。図4の実施例において、補強構造体40は、ロ
ール71aとロール70b間で、方向矢印“B”の方向に、反時計方向に回転す
るロール15により支持される。図5に示す実施例において、補強構造体40は
、時計方向(矢印“A”で示す方向)に回転する成形ロール15からなる成形部
材により支持され、成形ロールとロール70e間の第1ニップと、成形ロールと
第2のロール72f間の第2ニップとを通過する。ロール70eと70fは、方
向“B”に、反時計方向に回転する。
【0031】 本発明の方法のつぎの工程は、流動可能な樹脂材50を得ることよりなる。こ
こで使用される、“流動可能な樹脂材”とは、樹脂材50が、上記で説明したよ
うに、所望の構成を有する構造に十分に成形されてから凝固し、好ましくは硬化
してフレーム構造体50aを形成できるような流体または液体状態をある条件お
よび(または)一定時間、達成維持できる広範な重合樹脂およびプラスチックを
いう。本発明の方法の流動可能な樹脂材50は、エポキシ、シリコン、ウレタン
、ポリスチレン、ポリオレフィン、ナイロン、ブタジエン、ホトポリマー、およ
びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料からなる。
【0032】 シリコンからなる適当な液体樹脂材50は、限定はされないが、"Smooth-Sil
900", "Smooth-Sil 905", "Smooth-Sil 900", および"Smooth-Sil 905"を含む。
ポリウレタンからなる適当な液体樹脂材50は、限定はされないが、"CP-103 Su
persoft,""Formula54-290Soft,""PMC-121/20,""PL-25,"PMC-121/30,""BRUSH-ON3
5,""PMC-121/40,""PL-40""PMC-724,""PMC-744,""PMC-121/50""BRUSH-ON50,""64-
2ClearFlex,""PMC-726,""PMC-746,""A60,""PMC-770,""PMC-780,""PMC-790"を含
む。 すべての上記代表的材料は18042ペンシルバニア州、イーストン、ス
ムースーオン社(Smooth-On,Inc.)から入手できる。液体樹脂材50の他の例は
、たとえば、2成分液体プラスチック"Smooth-Cast 300"および液体ゴム化合物"
Clear Flex 50"等多成分材料を含み、共にスムース・オン社(Smooth-On,Inc.)
から入手できる。
【0033】 感光樹脂も樹脂材50として使用される。感光樹脂は普通、放射、典型的に紫
外線の影響で硬化またはクロスリンクするポリマーである。液体感光樹脂につい
ての多くの情報を含む文献として、187−273(1981−82)、J.Macr
o-Sci. Revs Macro Chem. C21(2)による、グリーン他の“ホトクロスリンケージ
樹脂システム”;1978年9月25−27, "TAPPI Paper Synthetics Conf.
Proc.,による、バイエルの“紫外線硬化技術の概説”;および(1978年7月
)J. of Coated Fabrics, 8, 10-20による、シュミドルの“紫外線硬化可能なフ
レキシブル・コーティング”がある。前記3つの文献すべてはここに文献として
組み入れる。特に好ましい液体感光樹脂は、コネチカット州、オータバリのMacD
ermid社で製造される樹脂のメリグラフ・シリースに含まれている。
【0034】 本発明の樹脂材50となる感熱樹脂は、限定されないが、デラウエア州、ウイ
ルミントンのDuPont Corporation社から入手できる、熱可塑性エラストマーHytr
el(登録商標) (Hytrel(登録商標) 4056, Hytrel(登録商標) 7246, Hytrel
(登録商標) 8238 等);およびナイロンZytel(登録商標) Zytel(登録商標)
101L, Zytel(登録商標) 132F)のグループを含む。
【0035】 好ましくは、流動可能な樹脂材50は、液体または流体状で得られる。しかし
、本発明は、固状で得られる流動可能な樹脂材50を考えている。後者の場合、
樹脂材50を流動化する工程を追加することが必要である。流動可能な樹脂材5
0は好ましくは、流動可能な樹脂材50を流体状態に保持するため正しい条件(
たとえば、温度)を備えるソース55(図1,2,3,4および図5)に供給さ
れる。ここで使用される用語“流体”および“液体”とは、樹脂材50の条件、
状態または相をいい、この条件で樹脂材50は流動でき、樹脂材50がパターン
化面の3次元に一致するように、樹脂材50を3次元パターンを有する表面上ま
たは内に配設させる。熱可塑性または熱硬化樹脂が樹脂材50として使用されれ
ば、典型的に、樹脂を流体状態に保持するには、樹脂材50の融点よりも僅かに
高い温度が望ましい。樹脂材50全体が流体状態にあれば、樹脂材50は“融点
”以上であると考えられる。適当なソース55は、本願の数図に略示されるトラ
フである。トラフは、閉端壁、閉測壁および外側壁を有する。トラフの内側壁は
開放して、成形部材20に自由に接触するように流動可能な樹脂材50を配設さ
せる。樹脂材が熱可塑性樹脂からなれば、ソース55と成形部材21は好ましく
は、液体樹脂材50の早期凝固を防止するため加熱される。
【0036】 本発明のつぎの工程は、流体透過できる、成形部材20を得ることである。こ
こで使用される“成形部材20”とは、好ましくは実質的に予選択パターンで、
流体樹脂材50を受け入れて樹脂材50を補強構造体40に移送するように構成
される構造体である。成形部材20が“流体透過可能”であるのは、成形部材2
0の少なくとも1部が、水および空気等の流体を少なくとも1方向に成形部材2
0を通過させるためである。さらに詳しくは、成形部材20の文脈における用語
“流体透過可能”とは、成形部材20の少なくとも1部の条件をいい、この条件
は、該部分を成形部材20の対向側21と22間で流体連通させる。本発明によ
れば、成形部材20の少なくとも部分流体透過性は、以下で詳述するように、樹
脂材50を成形部材20から補強構造体40に移送する等、成形部材20を介し
流体圧差を効果的に印加するのに十分でなければならない。
【0037】 好ましい連続方法において、成形部材20は多様な実施例からなる。図1−図
4に示す実施例において、成形部材20は無端成形バンドからなる一方、図5に
示す実施例では、成形部材20は回転可能な成形ロールからなる。成形部材20
は好ましくは3次元パターンを有する成形面21を有し、流動可能な樹脂材50
が3次元パターンに実質的に一致するように流動可能な樹脂材50を受け入れる
ように構成設計される。好ましくは成形面21は、図3A、5,6および図8に
明示されるように、流体透過可能成形ポケット25の予選択パターンを有する。
ここで使用される“成形面21”は、ポケット25の内面とともに、成形バンド
の外(最高)面または成形ロールの(大径に相当する)外周等固有面を含む、成
形部材20の全ての表面にたいする総称である。成形面21は、流体樹脂材50
が配設される表面である。
【0038】 本発明の好ましい連続方法において、成形部材20は、輸送速度で連続的に移
動することにより樹脂材50を搬送する。当業者は。回転可能な成形ロールから
なる実施例(図5)において、輸送速度は、成形面21の円周の1つで測定され
る表面速度からなる。図5において、成型ロールの回転方向は方向矢印“A”で
示される。図1,2,3および図4の実施例において、成型バンドからなる成型
部材20は、時計方向(支持ロールの回転の方向は方向矢印“A”で示される)
に回転可能な少なくとも1対の支持ロール70aと70bにより支持される。図
4において、成型バンドはまた支持ロール70cと70dにより支持される。
【0039】 ここで使用される、用語“成形ポケット”25は、成形面21におけるくぼみ
(または空洞)またはオリフィスのパターンをいい、これらは流体樹脂材50を
表面55から受け入れてから、一定のパターンで流体樹脂材50を補強構造体4
0に配設するように構成される。成形ポケット25は、図6に明示するように、
成形面21における実質的に連続するパターンからなり;この場合、樹脂材50
は実質的に連続するパターンで補強構造体40に移送される。ここで使用される
、パターンは、絶対連続性からの僅かの偏りが、これら偏りが本発明の方法、性
能および最終製品―製紙ベルト90の所望量に悪影響を及ぼさなりかぎり、許容
されることを示すため、“実質的に”連続すると言われる。図7および図7Aは
、成形ポケット25の連続パターンを使用して製造される、実質的に連続する樹
脂フレーム構造体50aを有する製紙ベルト90の典型的実施例を示す。
【0040】 あるいはまた、または付加的に、成形ポケット25は、別個くぼみ、またはオ
リフィスのパターンからなる。後者の場合、樹脂材50は、複数個の別個突起か
らなるパターンで成形ポケット25から補強構造体40に移送される。補強構造
体40の第1の面41から外方に延長する複数個の別個突起からなる樹脂フレー
ム構造体50aを有する典型的製紙ベルト90は、図9および図9Aに略示され
る。半連続パターンとともに、実質的に連続する成形ポケットと別個成形ポケッ
トとの組み合わせからなる(図示せざる)パターンも本発明において考えられる
【0041】 いくつかの実施例において、図1Aと図2Aに示すように、成形ポケット25
は、互いに対向する表面21と22間で、成形部材20を貫通するオリフィスか
らなる。図3と図3Aに示す一実施例において、成形部材20は、第1バンド2
0aと第2バンド20bとにより形成される無端複合バンドからなる。第1バン
ド20aは、第1バンド20a厚みを貫通する複数個のオリフィスを有する。こ
れらオリフィスは成形ポケット25を形成する。図3の連続方法において、第1
バンド20aの1部は、第2バンド20bが、図3Aに明示するように、第1バ
ンド20aの1側で第1バンド20aのオリフィスを“閉じる”。流動可能な樹
脂材50が第1バンド20aのオリフィス内に配設されると、第2バンド20b
は樹脂材50が第1バンド20aのオリフィスから漏れないようにする。補強構
造体40が第1バンド20a(図3A)に並置されると、樹脂材50は第1バン
ド20aのオリフィス内にあると同時に補強構造体40と第2バンド20bとの
間にある。工程の後で、第1バンド20aと第2バンド20bは分離し、一方補
強構造体40は好ましくは第1バンド20aと密接に関連され続ける。さて流体
圧差は、以下で詳述されるように、樹脂材50に効果的に印加されて樹脂材50
を第1バンド20aのオリフィスから補強構造体40に移送する。図3と図3A
の実施例において第2バンド20bは流体透過可能または流体透過不可能である
。後者の場合、成形部材20の流体透過可能性は第1バンド20aと第2バンド
20bが分離された後にのみ達成される。
【0042】 成形部材20のあまり好ましくない実施例も可能で図1Aと図2Aに示され、
この実施例では、成形部材20はオリフィスを設けた単一バンドからなる。この
場合、樹脂材50の粘度、成形部材20のオリフィスの寸法と形状、樹脂材50
がオリフィス内にある時間、および方法の他の関係パラメーターは、流体樹脂材
50が早期に(すなわち、成型バンド20が補強構造体40に並置される前に)
成形部材20のオリフィスから漏れないように選択すべきである。当業者は、前
記パラメーターが、本発明の特定の方法と装置にとって相互依存かつ個別的であ
ると理解する。
【0043】 図2Bが成形部材20の他の実施例を示す。図2Bにおいて、成形部材20は
前述のように、パターン化成形面21を有する。成形ポケット25は流動可能な
樹脂材50を受け入れるように構成される。図2Bにおいて、成形部材20の少
なくとも部分29は流体透過可能である。流体透過可能部分29は、樹脂材50
を成形部材20から補強構造体40に移送する目的で流体圧差の所望印加方向の
成形ポケット25に相当する部分である。図2Cは、比較的に薄い流体透過可能
支持要素20cと支持要素20cに接合されるパターン化要素20dからなる成
形部材20の他の実施例を示す。パターン化要素20dの対応部分を持たない支
持要素20cの部分は流体透過性を有する。パターン化要素20dは流体透過可
能または不透過でもよい。
【0044】 流体透過可能成形部材20(または成形部材20の流体透過可能部分)は周知
の多様な適当な流体透過可能材を使用して製造できる。限定はされないが例とし
て、たとえば、ポリテトラフルオロエチレン(またはTeflon(登録商標)として
も知られるPTFE);デラウエア州、ニューワークのW.L.Gore & Associates
社から入手できるGoreTex(登録商標); マサチュセッツ州、ベッドフォードのM
illipore社から入手できる微孔性材;ミネソタ州、セントポールの3M社により
製造される微孔テープ;たとえば、ニューヨーク州、ミネオラのMartin Kurtz &
Co.社により製造される有孔ステンレススチール・ワイヤメシュDynapore(登録
商標)等種々焼結材;およびコネチカット州、クリントンのNational Sintered Alloys社から入手できる焼結合金;およびドイツのオエルデのHaver & Boecker
およびインドのボンベイのHaver Standard India Pvt.社 (HAST) から入手でき
る織金属線布がある。
【0045】 成形ポケット25は、ここで記号“D”(図8)で示す少なくとも1つの深さ
を有する。深さDは一般に、成形ポケット25から補強構造体40に配設される
樹脂材50の厚み(に必ずしも等しくない)を示す。ここに使用される、用語“
成形ポケット25の深さ”は、成形部材20内への幾何学的に別個なくぼみの程
度を示す。例とした、図8と図8Aは、複数個の別個成形ポケット25を有する
、成形ロールからなる成形部材20の1部をしめす。成形面21の固有部分21
aは成形ポケット25に影響されないロールの外周の部分、典型的には、ロール
の大径に相当するロールの円周の1部である。図8と図8Aにおいて、固有部分
21aは、別個成形ポケット25を包囲する外周の連続部分である。図8と図8
Aはまた、各成形ポケットが、図8Aに明示するように、2つの幾何学的に別個
なくぼみ、典型的な菱形形状を有する第1のくぼみ25a(相対的に大きい)、
および典型的な円形形状を有する第2のくぼみ25b(相対的に小さい)からな
ることを示している。第1のくぼみ25aは第1の深さD1を有し、第2のくぼ
み25bは第2の深さD2を有し、または別異に言えば、図8に示す成形ポケッ
ト25各々は第1の深さD1と第2の深さD2との2つの深さを有する。
【0046】 図9と図9Aは、図8と図8Aに示す成形部材20を使用して製造されるベル
ト90を略示する。ベルト90は、複数個の別個突起からなるフレーム構造体5
0aを有し、各突起はつぎの2つの“高さ”を有する:第1くぼみ25aの第1
深さD1に相当する(が必ずしも等しくない)第1高さh1と、第2くぼみ25
bの第2深さD2に相当する(が必ずしも等しくない)第2高さh2とである。
上記例は例示のみのもので限定の目的ではないと理解すべきである。実際には、
無数の形状、それらの組み合わせ、および異なる深さを有する成形ポケット25
の変型が本発明では使用される。
【0047】 図8と図8Aは幾何学的に対称の成形ポケット25を示すが、幾何学的に対称
の構成(横断面とともに平面図)は、所望により使用される(図示せず)。成形
ポケット25の“角度付き”構成を使用して、前述のように、樹脂フレーム構造
体50aの、“角度付き”パターンを作る。さらにまた、成形ポケット25につ
いて存在する(図示しない)実施例では、特定深さDと幾何学的に別個の構成と
の関係は明かでなく、確立さえできない。本発明の方法は、対応する形状の成形
面を設けることにより樹脂フレーム構造体90の殆どの所望形状を有利に創成さ
せる。
【0048】 本発明による方法のつぎの工程は、流動可能な樹脂材50を成形部材20上ま
たは内に配設することである。好ましくは、流動可能な樹脂材50は、実質的に
一定のパターンで成形部材20上または内に配設される。本発明によれば、成形
部材20は、流動可能な樹脂材50を受け入れる(上記の)成形面21の多様な
実施例を有することを考慮するために、流動可能な樹脂材50は、成形部材20
の“内”または“上”に配設されると言われる。合同の“内または上”の使用は
、成形面21が実質的に平坦で、この場合、流動可能な樹脂材50は成形部材2
0“上”に配設されるか、または好ましくは成形ポケット24(図8)からなる
3次元パターンを有し、この場合、流動可能な樹脂材50は成形部材20“内”
に配設されると言うことを反映する意図である。また、流動可能な樹脂材50を
配設する可能な異なる方法を反映する意図である。たとえば、流動可能な樹脂材
50は、成形ポケット24を有する成形面21上に配設され、ついで樹脂材50
の過剰分は、ワイピングまたは周知の他の技術により除去される。あるいはまた
、もしくは付加的に、樹脂材50は、成形面21の成形ポケット24内に直接配
設される。当業者はまた、本文脈において、分離の“上または内”は、合同の“
上および内”を含む。
【0049】 一般に、好ましい連続方法において、流動可能な樹脂材50を配設する工程は
まず、成形面21を流動可能な樹脂材50に接触させ、ついで、成形面21が移
動しているとき樹脂材50の過剰分を成形面21から除去することよりなる。好
ましくは、樹脂材50の過剰分は、樹脂材50のソース(たとえば、トラフ)5
5に戻される。そうすることにより、樹脂材50の廃物を有意に減少し、実際に
排除すらできる。周知の適当な配設手段を本発明の装置に使用してこの工程を行
う。ここで使用される、用語“配設手段”とは、流体樹脂材50を大量(バルク
)から成形面21に所定量で移送できるもの、たとえば、成形部材、ノズル、押
し出し機、その他適当な手段と連通できるトラフをいう。用語“配設”とは、(
たとえば、上記のトラフ55における)バルク形態からの流体樹脂材50の移送
をいい、流体樹脂材50が実質的に一様な仕方で成形ポケット25を充填するよ
うに、流体樹脂材50を成形面21上または内に、そして(または)成形ポケッ
ト25内に投入する。成形面21からの樹脂材50の過剰分の除去は、成形面2
1から過剰材をワイプおよび(または)スクレープすることにより、または他の
周知の方法で行われる。
【0050】 つぎの工程は、極めて好ましく、また連続方法では必要であり、この工程は補
強構造体40の少なくとも1部分が成形部材20の少なくとも1部分と対面関係
に、特に成形面21を流動可能な樹脂材を連動させる、輸送速度で成形部材20
と補強構造体40を連続的に移動することよりなる。好ましくは、成形面20に
対面する補強構造体40は、予定時間成形面20に接触する。予定時間は、好ま
しくは、下記のように、樹脂材50が成形部材20から補強構造体40に流体圧
差で移送するに十分な時間とする。
【0051】 本発明によれば、樹脂材50は、成形部材20上または内への配設前の十分な
流体状態に維持される。好ましくは、樹脂材50は、一様に成形ポケット25を
充填するに十分な流体とすべきである。いくつかの実施例では、樹脂材50の凝
固は、樹脂材50が成形ポケット25を充填した直後に始まる。予凝固のきわめ
て好ましい工程は、圧力差を樹脂材50に印加し、樹脂材50を成形部材20か
ら補強構造体40に移送する下記の工程中に樹脂材50にその形状を保持させる
のに必要である。ここに使用される、“予凝固”とは、樹脂材50がその所望形
状を十分に保持でき、しかも補強構造体40に効果的に接合されるに十分な軟ら
かさであるような、樹脂材50の部分凝固をいう。予凝固の度合は、樹脂材50
の形式とその粘度、成形面21と補強構造体40の相対的配置、樹脂材50が補
強構造体40に移送されている間の時間、および本発明による方法および装置の
他の関連パラメーターに左右される。図1と図2に略示するように、硬化装置1
00は予凝固のため使用される。
【0052】 成形部材20に連動する樹脂材50が好ましくは予凝固された後、つぎの工程
は、流体圧差を流動可能な樹脂材50に印加して樹脂材50を成形部材20から
補強構造体40に移送し、樹脂材50を補強構造体40に接合させることよりな
る。
【0053】 本発明によれば、考えられる実施例として、成形ポケット25に配設される樹
脂材50は、成形ポケット25の内面と直接接触する樹脂材50の外面がまず凝
固し、一方成形ポケット25に配設される樹脂材50の残部がなお実質的に流体
状態にあるように、予凝固する。そこで、少なくとも部分的に凝固される、樹脂
材50の外面は、なお少なくとも部分的に流体である樹脂材50の残部のシェル
として機能する。この実施例が特に有益なのは、たとえば、織補強構造体40等
、空隙を設けた織補強構造体40を使用する方法においてである。この実施例に
おいて、流体圧差が部分的に凝固した樹脂材50に印加されると、樹脂材50は
、補強構造体40の糸を介し、この糸はその第1の面41を形成しており、樹脂
材50の形状を法外に曲げることなく補強構造体40内に“押される”が、それ
は、部分的に凝固した“シェル”が補強構造体40に配設されている樹脂材50
の形状を保存するからである。
【0054】 典型的に、必要ではないが、樹脂材50は、補強構造体40に単に取り付ける
のではなく、補強構造体40の構造要素(たとえば、織補強構造体40の個々の
糸等)のまわりを包み、それらに適切に固定することにより、それらのいくつか
を部分的に収容する。流体圧差は樹脂材50を付勢して補強構造体40の構造要
素間に透過させる。
【0055】 好ましくは、成形部材20が補強構造体40に対面(および、好ましくは接触
)する時間は、樹脂材50を、流体圧差の印加の下、成形部材20から補強構造
体40に移送させるに十分とすべきである。さらに好ましくは、この時間は、樹
脂材50を、好ましくは(実質的に成形面21のパターンに相当する)所望のパ
ターンで少なくとも部分的に補強構造体40に接合させるに十分とすべきである
。成形部材20に形成される絶対に正しいパターンからの僅かな偏り、または歪
みは、これら偏りまたは歪みが構成されているベルトの性能に干渉しないかぎり
、許容されることを考慮して、樹脂材50は、好ましくは成形面21の予選択パ
ターンに“実質的に”相当するパターンで補強構造体40に接合すると言われる
。また、成形面21のパターンは、成形部材20から補強構造体への樹脂材50
の移送中樹脂材50のパターンの潜在歪みを補償するように構成されると理解す
べきである。たとえば、移送工程中ある実施例において樹脂材50が高さを失い
ながら横方向に拡大すると想定すると、成形ポッケット25の寸法は樹脂フレー
ム構造体50aの所望対応寸法よりも小さくされる。
【0056】 流体圧差をつくり樹脂材50に印加する手段30は周知であり、例示として、
限定はしないが、真空装置、ファン、油圧ポンプ等の装置を含む。油圧ポンプは
油や水のような液体媒体で流体圧差をつくるために使用される。
【0057】 ここで使用される、“真空装置”は、成形部材20の相互対向する面21と2
2間に圧力差をつくることができる装置についての総称である。真空装置は、“
正”圧をつくるように構成される装置および“負”圧をつくるように構成される
装置を含むことを指摘したい。ここに使用される、“正”圧は周囲、すなわち、
大気圧より高い圧力で、“負”圧は大気圧より低い圧力である。たとえば、樹脂
材50が熱ポリマーであれば、ガスを使用して正圧をつくる。ガスが膨張すると
、ガスは冷却することにより、樹脂材50を冷却し凝固する。フリー・ラジカル
開始剤を含むガスを使用して、ある種類の樹脂材50を硬化してもよい。
【0058】 いくつかの実施例において、成形部材20上または内に形成されている樹脂材
50のパターンを禁止的に変形する圧力の急激な印加を避けるように樹脂材50
にたいする流体圧差の印加を制御することが望ましい。たとえば、流体圧差の印
加の割合は、成形部材20と補強構造体40が縦方向に移動すると徐々に又は別
個に増大するように割り当てられる。あるいはまた、もしくは付加的に、補強構
造体40を流体圧差の印加区域に支持する表面は、適用される場合には、支持面
と補強構造体40間に漏れがあるように織られる。例示目的のみであるが、図2
,3および図3Aにおいて、このような支持面は支持バンド80の表面からなり
;図4において、支持面は支持ロール15の表面からなる。樹脂材50にたいす
る流体圧差の印加の割合を制御するこれらおよび他の方法は、トロカーン他に1
998年7月7日に発行された米国特許第5,776,311号明細書に詳述さ
れており、その開示は、成形部材20と連動する樹脂材50にたいする流体圧差
の印加の割合を制御する種々の方法を開示するために、ここに文献として組み入
れる。
【0059】 好ましくは、樹脂材50に連動する成形面21の表面エネルギーは補強構造体
40の表面エネルギーより低い。成形面21と補強構造体40間に表面エネルギ
ー差をつくる方法はいくつかある。成形面21を備える材料は、本質的に、比較
的低い表面エネルギーを有し、またはその表面エネルギーを低下するように処理
される。あるいはまた、もしくは付加的に、成形面21は、樹脂材50を成形部
材20上または内に配設する工程の前に離型剤60で処理できる。離型剤60の
例は、限定されないが、スムース・オン(Smooth-On)社から入手できる"Ease R
elease(登録商標),""Permarelease(登録商標)," "Aquualease(登録商標)"
および“ Actilease(登録商標),"を含む。離型剤60のソース65は、数図に
噴霧ノズルとして略示されている。しかし、離型剤60はまた、成形面にブラッ
シまたはワイプされ、この場合、ソース65は、ブラッシ、トラフ、その他周知
の適当な装置からなる。いくつかの適用例では、離型剤60を成形面21に2コ
ート以上塗布するする必要がある。成形面が顕微鏡的微孔を有する実施例では、
離型剤60をまたは(および)成形面21を熱し成形面21内への離型剤60の
透過を容易にすることにより、樹脂材50を成形面21に配設する前に微孔を封
止するのが望ましい。
【0060】 所望により、成形部材20は、補強構造体40を収容するくぼみ26(図6)
のパターンを持つように構成される。ついで補強構造体40が成形部材20に並
置されると、補強構造体40は成形面21で少なくとも部分的にくぼむ。補強構
造体40は成形面21のくぼみ26内に完全にくぼみ、この場合、くぼみ26の
深さは補強構造体40の厚みhより小さい、好ましくはそれと等しい。あるいは
また、補強構造体40はくぼみ内に部分的にのみくぼみ、この場合、くぼみ26
の深さは、補強構造体40の厚みhより小さい。図6において、流動可能な樹脂
材50を収容する成形ポッケト25のパターンは、補強構造体40を収容するく
ぼみ26のパターンにのせる。図6において、補強構造体40を支持する成形面
21の1部は21Sで示され;樹脂材50を支持する成形面21の1部は21R
で示される。好ましくは、補強構造体40をくぼみ26に位置合わせする工程が
行われる。
【0061】 補強構造体40はまた、支持バンド80(図2,3および図3A)または支持
ロール15(図4)において、少なくとも部分的にくぼむ(図示せず)。この場
合、距離“Z”が、図6Aに示すように、ベルト90が形成されると、補強構造
体40の第2の面42と樹脂フレーム構造体50の底側52との間に形成される
。通気乾燥製紙ベルトにおいて、距離“Z”は、製紙装置(たとえば、真空ボッ
クスまたはピックアップ・シュー)に接触するベルトの裏面92とこのような装
置のベルトと接触面との間に漏れをつくる。この漏れは、ベルト90に配設され
る紙ウエブに対する真空圧の急激な印加を軽減して、完全に排除しなければ、所
謂ピンホーリングを減少する。当業者は、用語“ピンホーリング”が、ウエブに
たいする真空圧の急激な印加およびその結果のウエブからの繊維量の分離の結果
として、ピン・サイズの孔、または脱水されるウエブの“ピンホール”の形成を
言うと認識する。一部の繊維は製紙ベルトを完全に通過することにより、ピンホ
ーリングに加えて、製紙繊維により真空脱水機を詰まらせる。
【0062】 当業者は、成形部材20から補強構造体40に移送される樹脂材50のパター
ンは成形面21のパターンを表すと理解している。従って、成形面21が、図6
に示すように、成形ポケット25の実質的に連続するパターンを有すれば、樹脂
材50は実質的に連続するパターンで補強構造体40に移送される。一方、成形
面21が、図8と図8Aに明示するように、複数個の別個成形ポケット25を有
すれば、樹脂材50は、複数個の樹脂突起(図9と図9A)からなるパターンで
補強構造体40に移送される。
【0063】 本発明による方法のつぎの工程は、補強構造体40に接合される樹脂材50を
固化することである。ここで使用される、用語“固化”と展開とは、流体を固体
、または部分的に固体状態に変える工程をいう。典型的に、固化は、液相から固
相への相変化を含む。用語“硬化”とは架橋が生ずる固化をいう。たとえば、感
光樹脂は、ここに文献として組み入れる、米国特許第5,334,289;5,
275,700;5,364,504;5,098,522;5,674,66
3;および5,629,052号明細書に記載される、UV放射により硬化され
る。熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂は固化にはある温度が必要である。好まし
くは、固化工程は樹脂材50の硬化よりなる。
【0064】 上記のように、好ましくは、樹脂材50の予固化方法は、樹脂材50が成形部
材20上または内に配設された直後なるべく早く始まる。好ましくは、固化は、
補強構造体40と成形面21が対面関係にある間継続する。樹脂材50を固化す
る方法はその性質に左右される。熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂が使用される
場合、固化は、補強構造体40に移送される樹脂材50を冷却することである。
ホトポリマー樹脂は、米国特許第4,514,345号明細書および、ここに文
献として組み入れられ上記した米国特許第5,275,700号明細書に記載さ
れる、硬化方法により硬化される。多成分樹脂またはプラスチックよりなる樹脂
材50は、一体に混合されることによって、予定時間中自然に固化する。
【0065】 一例として、図1と図2は、補強構造体40の第2の側面42に並置される硬
化装置100を略示する。樹脂材50の種類により、硬化装置100の例は、限
定されないが、架橋反応速度または縮合ポリマーの縮合速度を増大する加熱器;
熱可塑性プラスチックを固化する冷却器;赤外線硬化放射、マイクロ波硬化放射
、または紫外線硬化放射を行う種々装置等を含む。1997年2月13日にトロ
カーン名で出願された“感光樹脂を硬化する平行放射を発生する装置”なる名称
の特許出願第08/799,852号明細書および、1997年2月13日にト
ロカーン他名で出願された“感光樹脂を硬化する被制御放射を発生する装置”な
る名称の特許出願第08/858,334号明細書は、感光樹脂からなる樹脂材
50を固化するため使用される硬化装置100の数実施例を示すためにここに文
献として組み入れる。
【0066】 任意に、ベルト90のキャリパーH(図7)を制御する工程が本発明の方法に
設けられる。キャリパーHは、重荷OB(図7)、すなわち、樹脂フレーム構造
体50の頂側51と補強構造体40の第1の面41との間の距離を制御すること
によって予選択値に制御される。また、キャリパーHは、成形部材20のくぼみ
26の深さ、または補強構造体40の支持面のくぼみの深さを制御することによ
り制御される。キャリパーHを制御する他の方法は、樹脂材50が成形部材20
から補強構造体40に移送された後、および樹脂フレーム構造体が少なくとも部
分的に形成された後、樹脂材50の厚みを変えることである。たとえば、樹脂材
50の厚みは周知の機械的手段により調節できる。図3は隙間を形成する2つの
相互並置ロールを備えるキャリパー制御装置85を略示する。装置85のロール
間の隙間を調節することによって、構成されているベルト90のキャリパーを制
御できる。あるいはまた、もしくは付加的に、キャリパー制御装置は、回転サン
ディングロール、プラニング・ナイフ、レーザ、またはベルト90のキャリパー
を制御する目的に適する他の周知手段からなる。
【0067】 発明の効果 本発明の方法と装置は、ベルト90の建造に使用される流動可能な樹脂量を有
意に減少するので経済的有益性を奏する。感光樹脂と硬化放射を使用する従来の
ベルト製造方法は、補強構造体にたいする感光樹脂の塗布、樹脂塗布の選択部分
の硬化、樹脂塗布の不硬化部分の除去(典型的には、洗い出し)を必要とする。
洗い出される樹脂量は樹脂塗布全体量にたいし約25%から75%である。本発
明において、樹脂フレーム構造体50aに必要とされる樹脂材50の正確の量は
成形部材20上または内に形成される。成形部材20の外(固有)面21aに配
設される樹脂材50の過剰分は、周知の手段により、樹脂材50のソース55に
リサイクルされることにより、樹脂材50の廃物を完全に除去する。さらにまた
、本発明の方法と装置は樹脂フレーム構造体50aの実際に無限数の3次元パタ
ーンを創成させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の連続方法と装置の一実施例の略側面図。
【図1A】 図1Aは、図1の部分1Aの略横断側面図で成形部材の一実施例を示す。
【図2】 図2は、支持バンドを備える、本発明の連続方法と装置の他の実施例の略横断
側面図。
【図2A】 図2Aは、図2の部分2Aの略横断側面図で成形部材の一実施例を示す。
【図2B】 図2Bは、図2Aと同様な略横断側面図で成形部材の他の実施例を示す。
【図2C】 図2Cは、成形部材の他の実施例の略横断側面図。
【図3】 図3は、2つの無端バンドにより形成された複合成形部材を備える本発明の連
続方法と装置のさらに他の実施例の略横断側面図。
【図3A】 図3Aは、図3の部分3Aの略横断側面図で、2つの無端バンドにより形成さ
れた複合成形部材を示す。
【図4】 図4は、ロールにより支持される成形部材示す本発明の連続方法と装置のさら
に他の実施例の略横断側面図。
【図5】 図5は、ロールからなる成形部材示す本発明の連続方法と装置のさらに他の実
施例の略横断側面図。
【図6】 図6は、流動可能な樹脂を収容する成形ポケットのパターンと、補強構造体を
収容するくぼみのパターンとからなる成形部材の一典型的実施例の部分略平面図
で、2つのパターンは相互に介在し異なる深さを有する。
【図6A】 図6Aは、本発明の連続方法と装置を使用して製造される製紙ベルトの部分横
断面側面図で、ベルトは補強構造体の第2の面と補強構造体の底面との間に形成
される距離を有する。
【図7】 図7は、本発明の連続方法と装置を使用して製造される製紙ベルトの一典型的
実施例の(図7Aの7−7線で破断した)略部分横断面図で、ベルトは補強構造
体に接合される実質的に連続するフレーム構造体と複数個の別個偏向導管とから
なる。
【図7A】 図7Aは、図7の7A−7A線で破断した略平面図。
【図8】 図8は、異なる深さを有する複数個の成形ポケットを備える本発明の成形部材
の一典型的実施例の略部分横断面図。
【図8A】 図8Aは、図8の8A−8A線で破断した平面図の略平面図。
【図9】 図9は、本発明の連続方法と装置を使用して製造される製紙ベルトの他の典型
的実施例の(図9Aの9−9線で破断した)略部分横断面図で、ベルトは差重荷
を有する複数個の別個突起をそなえる。
【図9A】 図9Aは、図9の9A−9A線で破断した略平面図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年9月4日(2000.9.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ヴィッテンベルグ・ウラジミール アメリカ合衆国 オハイオ州,シンシナ チ,ビクトリー・パークウェイ,2200,ア パートメント1401 (72)発明者 ヒューストン・ラリー・エル. アメリカ合衆国 オハイオ州,ウエスト・ チェスター,ペッパーウッド・ドライブ, 8141 Fターム(参考) 4F213 AF01 AG16 AP06 AP12 AR06 AR13 4L055 CE29 CE36 CE71 CF06 CF26 FA16 GA29

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強構造体とこれに結合される樹脂フレーム構造体とからな
    る製紙ベルトを製造する方法において、前記方法が、つぎの工程よりなる方法: (a) 第1面と、第1面に対向する第2面と、それらの間に形成される厚み
    とを有する補強構造体を設けること; (b) 流動可能な樹脂材を準備すること; (c) 少なくとも部分的に流体を透過させる成形部材を設けること; (d) 好ましくは予選択配列で、好ましくは成形部材を流動可能な樹脂材に
    接触させることにより、流動可能な樹脂材を成形部材上または成形部材内に配設
    すること;および過剰な流動可能な樹脂材を成形部材から除去することにより、
    樹脂材を連続配列で、複数個の別個突起からなる配列で、またはそれらの組み合
    わせで、補強構造体に移送すること; (e) 補強構造体を成形部材に近接配置すること; (f) 成形部材に連合する流動可能な樹脂材に流体圧差を付与することによ
    り、流動可能な樹脂材を成形部材から補強構造体に移送し、流動可能な樹脂材と
    補強構造体とを一緒に接合させること;および (g) 樹脂材を固化することにより、補強構造体に結合される樹脂フレーム
    構造体を形成すること。
  2. 【請求項2】 補強構造体とこれに結合される樹脂フレーム構造体とからな
    る製紙ベルトを製造する方法において、前記方法が、つぎの工程よりなる方法: (a) 第1面と、第1面に対向する第2面と、それら間に形成される厚みと
    を有する流体透過補強構造体を設けること; (b) 流動可能な樹脂材を準備すること; (c) 流動可能な樹脂材を受け入れるように構成される流体透過成形ポケッ
    トのパターンを内部に備える成形部材を設けること; (d) 流動可能な樹脂材を成形部材の成形ポケット内に配設すること; (e) 補強構造体を成形部材に近接配置すること; (f) 成形部材の成形ポケット内に配設された流動可能な樹脂材に流体圧差
    を付与することにより、流動可能な樹脂材と補強構造体とが一緒に接合するよう
    に流動可能な樹脂材を成形部材から補強構造体に移送すること;および (g) 補強構造体に移送された流動可能な樹脂材を固化することにより、補
    強構造体に結合される樹脂フレーム構造体を形成することによって、製紙ベルト
    が形成されること。
  3. 【請求項3】 さらに、樹脂材が工程(f)中予選択パターンを十分に保持
    するように流動可能な樹脂材を予固化する工程を備える請求項1および2のいず
    れか1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】 さらに、補強構造体に接合される樹脂材の厚みを少なくとも
    1予選択値に制御する工程を備える請求項1、2および3のいずれか1項に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 工程(g)において、樹脂材が、補強構造体に接合された後
    補強構造体の第1の面から外方に延びる請求項1、2、3および4のいずれか1
    項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 補強構造体が、織物または複数個の開放区域を有するスクリ
    ーンからなる請求項1、2、3、4および5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 工程(b)において流動可能な樹脂材を準備することが、エ
    ポキシ、シリコン、ウレタン、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリサルファイ
    ド、ナイロン、ブタジエン、ホトポリマー、およびそれらの任意の組み合わせか
    らなる群から選択される材料を準備することよりなる請求項1、2、3、4、5
    および6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 補強構造体とこれに結合される樹脂フレーム構造体とからな
    る製紙ベルトを製造する装置において、前記装置が、 流動可能な樹脂材を内部に受け入れ保持するように構成された流体透過成形ポケ
    ットのパターンを有する成形部材と、成形部材の少なくとも1部は補強構造体の
    少なくとも1部に近接配置され、成形ポケットは連続パターン、別個成形ポケッ
    トのパターン、またはそれらの組み合わせを形成し; 流動可能な樹脂材を成形部材の成形ポケット内に配設する手段と; 流動可能な樹脂材を成形部材の成形ポケットから補強構造体に移送するのに十分
    な流体圧差をつくる手段とを備え; 前記装置はさらに、縦方向を有し、かつ、補強構造体の少なくとも1部が成形部
    材の少なくとも1部と対面関係になるように補強構造体と成形部材を縦方向に移
    動させる手段を備える装置。
  9. 【請求項9】 成形ポケットの少なくとも一部は深さ差を有する請求項8に
    記載の装置。
  10. 【請求項10】 さらに、一定時間補強構造体と成形面を互いに押圧する手
    段を備える請求項8および9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 【請求項11】 さらに、成形面に近接配置される少なくとも1つの支持ロ
    ールを備えそれら間にニップを形成し、および成形面に近接配置される支持バン
    ドを備え、支持バンドは補強構造体の少なくとも1部と対面接触関係に移動する
    ように構成される請求項8、9および10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 【請求項12】 成形部材が、さらに、補強構造体を受け入れるくぼみのパ
    ターンを有する請求項8、9、10および11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 【請求項13】 成形部材が、円周と縦方向に垂直な縦軸線とを有するロー
    ルからなり、成形ロールは縦軸線または縦方向に連続的に移動するように構成さ
    れた無端バンドを中心に回転可能である請求項8、9、10、11および12の
    いずれか1項に記載の装置。
  14. 【請求項14】 成形ポケットの少なくともいくつかが、成形面の少なくと
    も1部を介しオリフィスを有する請求項8、9、10、11、12および13の
    いずれか1項に記載の装置。
  15. 【請求項15】 成形部材が、少なくともオリフィスを有する第1のハンド
    と第2のハンドとを備え、第1のハンドの1部は第2のハンドの1部と接触関係
    にある請求項8、9、10、11、12、13および14のいずれか1項に記載
    の装置。
  16. 【請求項16】 補強構造体はフェルトからなる請求項8、9、10、11
    、12、13、14および15のいずれか1項に記載の装置。
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