JP2002523583A - 少なくとも一つの水不溶性線状多糖からなる小球状粒子の製造方法 - Google Patents

少なくとも一つの水不溶性線状多糖からなる小球状粒子の製造方法

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JP2002523583A
JP2002523583A JP2000567598A JP2000567598A JP2002523583A JP 2002523583 A JP2002523583 A JP 2002523583A JP 2000567598 A JP2000567598 A JP 2000567598A JP 2000567598 A JP2000567598 A JP 2000567598A JP 2002523583 A JP2002523583 A JP 2002523583A
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water
poly
polysaccharide
insoluble
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ホルゲル ベングス、
ユルゲン グランデ、
Original Assignee
セラニーズ ベンチャーズ ゲー・エム・ベー・ハー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、全部または一部が少なくとも一つの水不溶性線状多糖からなる小球状粒子を、前記少なくとも一つの水不溶性多糖を溶媒または溶媒混合物に溶解し、その溶液を沈殿剤または沈殿剤混合物に導入し、そのようにして得られた混合物を随意に冷却し、形成された小粒子を分離することにより製造する方法であって、少なくとも一つの熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンを沈殿助剤として使用する方法に関する。また本発明は前記の方法に従って得られる粒子に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全部または一部が少なくとも一つの水不溶性線状多糖からなる小球
状粒子の製造方法に関し、またその方法によって得ることができる粒子に関する
【0002】
【従来の技術】
本願より早い優先日を持つが先行刊行物ではない本願出願人によるドイツ特許
出願第19737481.6号は、水不溶性線状多糖を含有する球状微粒子の製
造方法を記載している。この方法により、特に外形および粒径分布に関して均一
性が高く機械的性質も良好であることにより、卓超した球状微粒子を製造するこ
とができる。構造が比較的均一であると同時に機械的性質が良好であるので、こ
れらの粒子は数多くの用途に使用できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、意図する用途によって特定の粒子特性を特に最適化することが望まし
い場合もあることが明らかになった。
【0004】 上記の方法では、特に、平均直径が概して1μm以上の粒子を製造できる。し
たがって、平均直径が数マイクロメーターを超えない小さい粒子、特に平均直径
がナノメートル領域にある小さい粒子を具体的に製造するには、最適化した方法
を開発する必要があった。
【0005】 したがって、本発明の目的は、規則正しい外形、均一な粒径分布および良好な
機械的性質の他に、数マイクロメーターを超えない、好ましくはナノメーター領
域にある、特に小さい平均直径を持つ、線状多糖を含有する水不溶性球状粒子を
、簡単な方法で再現性よく製造するために使用できる方法を提供することであっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的は、全部または一部が少なくとも一つの水不溶性線状多糖からなる小
球状粒子を、前記少なくとも一つの水不溶性線状多糖を溶媒または溶媒混合物に
溶解し、形成された溶液を沈殿剤または沈殿剤混合物に導入し、しかるべき場合
にその工程で生成する混合物を冷却し、形成された微粒子を取り出すことにより
製造する方法であって、少なくとも一つの熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンを
沈殿助剤として使用する方法によって達成される。
【0007】 さらに本発明は、上記の方法に従って得ることができるような小球状粒子に関
する。
【0008】 この点において、本発明は上記ドイツ特許出願第19737481.6号の有
利な発明的発展を意味し、このドイツ特許出願の内容は、本発明の目的上、参照
により、そのまま完全な形でここに援用する。
【0009】 上記の出願においても、沈殿助剤の使用は論じられているが、熱水可溶性ポリ
−α−D−グルカンの使用に関する情報はなく、特に粒径を特異的に制御するた
めにそのような化合物を使用することに関する情報はない。
【0010】 図1から8は、球状粒子の走査電子顕微鏡図(SEM、Camscan S−
4)を示す。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明にいう線状水不溶性多糖とは、個々の成分が常に同じ方法で相互に連結
されているような単糖、二糖または他の単量体成分から構成されている多糖であ
る。この方法で定義される各基本単位または各基本成分は、各々が別の単量体へ
の結合であるちょうど2つの結合を持つ。唯一の例外は多糖の開始点と終了点を
形成する2つの基本単位であり、それらは別の単量体への結合を1つしか持たな
い。
【0012】 好ましい水不溶性線状多糖の例は線状ポリ−D−グルカンであり、本発明にい
う線状性が存在する限り、その結合の種類は重要でない。例としてはポリ(1,
4−α−D−グルカン)およびポリ(1,3−β−D−グルカン)が挙げられ、
ポリ(1,4−α−D−グルカン)が特に好ましい。
【0013】 基本単位が3つ以上の結合を持つ場合、それは分岐と呼ばれる。線状ポリマー
主鎖の構築に関与せず分岐を形成する100基本単位あたりのヒドロキシル基の
数は、いわゆる分岐度となる。
【0014】 本発明によると、水不溶性線状多糖は8%未満の分岐度、すなわち100基本
単位につき8個未満の分岐を持つ。分岐度は4%未満であること、特に1.5%
を超えないことが好ましい。
【0015】 水不溶性線状多糖がポリグルカン、例えばポリ(1,4−α−D−グルカン)
である場合は、6位での分岐度は4%未満であり、2%を超えないことが好まし
く、0.5%を超えないことが特に好ましく、他の位置、例えば2位および3位
での分岐度は2%を超えないこと、特に1%を超えないことが好ましい。
【0016】 分岐を持たないか、分岐度がきわめて小さくて従来の方法では検出不可能な多
糖、特にポリ−α−D−グルカンが、特に好ましい。
【0017】 本発明において、「α」「β」または「D」という接頭記号は、ポリマー主鎖
を形成する結合だけに言及され、分岐には言及されない。
【0018】 本発明において「水不溶性多糖」という用語は、ドイツ薬局方(DAB=De
utsches Arzneimittelbuch、Wissenschaf
tliche Verlagsgesellschaft mbH、シュトゥッ
トガルト、Govi−Verlag GmbH、フランクフルト、第9版、19
87)の定義に従って、クラス4から7に相当する「やや溶けにくい」「溶けに
くい」「極めて溶けにくい」および「ほとんど溶けない」に分類される化合物を
意味する。
【0019】 本発明には、溶けにくいからほとんど溶けない化合物が好ましく、極めて溶け
にくいからほとんど溶けない化合物が特に好ましい。
【0020】 本発明に従って使用される多糖の場合、これは、標準条件(T=25℃±20
%、p=101325パスカル±20%)で、使用する量の好ましくは少なくと
も98%、特に好ましくは少なくとも99.5%が水に不溶(それぞれクラス4
および5に相当)であることを意味する。
【0021】 次の実験手順はクラス6に相当する「極めて溶けにくい」を例示する。試験対
象であるポリグルカン/多糖1gを、1バールの圧力下に1リットルの脱イオン
水中で、130℃に加熱する。生成する溶液は数分間にわたって短時間安定であ
るに過ぎない。標準条件での冷却中に、上記の物質は再び沈殿する。常温への冷
却と遠心分離による分離後に、実験上の損失を考慮して、使用した量の少なくと
も66%を回収することができる。
【0022】 本発明に従って使用される多糖は、「線状」および「水不溶性」という用語に
関する上記の条件を満たす限り、どのような起源を持っていてもよい。
【0023】 それら多糖は自然界から得られたものであってもよいし、生物工学によって得
られたものであってもよい。
【0024】 それら多糖は、例えば天然の植物性または動物性供給源から、単離および/ま
たは精製によって製造することができる。
【0025】 また、非分岐多糖または比較的わずかしか分岐していない多糖の含有率が、遺
伝子操作されていない供給源より高くなるように遺伝子操作された供給源を使用
することもできる。
【0026】 それら多糖は、非線状多糖から酵素または化学的脱分岐によって製造されたも
のであってもよい。
【0027】 生物工学的方法には生体触媒法、生体内変換法または発酵法が含まれる。
【0028】 例えば、WO95/31553には有利な生物工学的製造法が記載されている
【0029】 変性された水不溶性線状多糖も使用でき、それらの多糖は、例えば線状結合に
関与しない1つまたは複数の位置がエステル化および/またはエーテル化によっ
て化学変性されているものが可能である。好ましい1,4−結合ポリグルカンの
場合は、2位、3位および/または6位に変性を施すことができる。そのような
変性の方法は当業者にはよく知られている。
【0030】 したがって、それ自体は水溶性または水膨潤性であるプルラン、ペクチン、マ
ンナンまたはポリフルクタンなどの線状多糖を変性によって水不溶性にすること
ができる。
【0031】 さらに、例えばドイツ特許出願第19830618.0号に記載されているよ
うな、いわゆるα−アミラーゼ耐性多糖を使用することもできる。
【0032】 好適な水不溶性線状多糖のさらなる例および製造法に関する詳細な説明につい
ては、本願より早い優先日を持つが先行刊行物ではない、ここに明示的に参照さ
れる同一出願人のドイツ特許出願第19737481.6号、同第198034
15.6号、第19816070.4号、第19830618.0号および第1
9827978.7号を参照されたい。
【0033】 本発明に従って使用される線状多糖の分子量MW(重量平均、ゲル浸透クロマ
トグラフィーを使用し、プルラン標品を使った検量線との比較によって測定)は
、103g/molから107g/molの広い範囲で変化しうる。分子量MW
104g/molから105g/molの範囲にあることが好ましく、2×104
g/molから5×104g/molの範囲にあることが特に好ましい。もう一
つの有利な範囲は2×103g/molから8×103g/molである。相当す
る範囲が、好適に使用されるポリ−D−グルカンおよびポリ(1,4−a−D−
グルカン)に適用される。
【0034】 分子量分布または多分散度MW/MNも同様に多糖製造法に依存して広範囲に変
化しうる。好ましい範囲は1.01から50、特に1.5から15である。多分
散度は双峰分子量分布と共に増加する。
【0035】 本発明の方法には、単一の線状多糖物質、特に線状ポリ−D−グルカン、好ま
しくはポリ(1,4−a−D−グルカン)、または2つ以上の代表物質の混合物
を使用できる。
【0036】 本発明に従って沈殿助剤として使用される熱水可溶性ポリ−α−D−グルカン
も同様に多糖である。水不溶性線状多糖とは異なり、それらは分岐を含有しても
よく、65%以上の耐性デンプン含量(RS含量)を持つα−アミラーゼ耐性多
糖を形成しない。
【0037】 出発物質として使用される水不溶性線状多糖と同様に、熱水可溶性ポリ−α−
D−グルカンもどのような起源を持っていてもよい。それらは、例えば植物また
は動物などの天然の供給源から工業的方法または生物工学的方法によって、例え
ば生体触媒作用または発酵などによって、得られたものであってもよい。
【0038】 本発明に従って使用されるポリ−α−D−グルカンは、遺伝的または生物工学
的に変性された植物から得ることもできる。
【0039】 遺伝的または生物工学的な変性は、例えば線状構造の割合が比較的高いポリグ
ルカンの産生または比較的容易な含有ポリグルカンの分離をもたらしうる。
【0040】 それらは、結合に関与しない位置が、例えばエーテル化、エステル化または酸
化によって、または他の適当な方法によって、変性されていてもよい。
【0041】 比較的大きいポリマー分子の分解生成物を使用することもできる。
【0042】 ポリ−α−D−グルカンは、例えば望ましくない副産物を単離するためまたは
線状構造を増加させるための精製法などといった、さらなる処理法によって処理
してもよい。
【0043】 例えば水不溶性線状多糖について述べたように、脱分岐法を使用することも線
状構造を増加させる。
【0044】 水不溶性線状多糖に適する全ての製造法が熱水可溶性ポリ−α−D−グルカン
にも同様に適用できることは言うまでもない。
【0045】 本発明の方法に使用される熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンを代表する好ま
しい物質は、天然デンプンまたは化学変性デンプン、該デンプンから得られるポ
リ−α−D−グルカン、およびデンプン様化合物である。
【0046】 本発明の枠内で使用できるデンプン群は、植物原料から得られるデンプンから
なる。これらのデンプンとしては、とりわけ、ジャガイモ、キャッサバ、クズウ
コン、ヤムイモなどの塊茎、コムギ、トウモロコシ、ライムギ、コメ、オオムギ
、雑穀類、オートムギ、モロコシなどの種子、クリ、ドングリ、インゲンマメ、
エンドウマメ、その他類似の豆類、バナナなどの果実、および例えばサゴヤシな
どの髄から得られるデンプンが挙げられる。
【0047】 植物原料から得ることができるデンプンは、通常、本質的に、様々な量比の、
ポリ(1,4−α−D−グルカン)であるアミロースと、1,6−分岐を持つポ
リ(1,4−α−D−グルカン)であるアミロペクチンとからなる。
【0048】 例えばバレイショからのデンプンは約20質量%のアミロースと約80質量%
のアミロペクチンを含有し、トウモロコシからのデンプンは約50質量%のアミ
ロースと約50質量%のアミロペクチンを含有する。
【0049】 デンプン様化合物とは、ポリ−α−D−グルカンからなるが、植物由来ではな
い化合物をいう。アミロペクチンに相当する動物由来のポリ−α−D−グルカン
であるグリコーゲンおよび細菌から得られるデキストランが、その例である。
【0050】 熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンは、例えばデンプンの場合のように、線状
部分と分岐部分の混合物として使用できる。この場合、線状ポリ−α−D−グル
カンの割合は、沈殿剤中のポリ−α−D−グルカンの全量に対して15質量%を
超えるべきであり、好ましくは50から99.5%、特に60から90質量%、
さらに特に好ましくは65から80質量%である。
【0051】 しかしそれらは、例えばアミロペクチンの場合またはグリコーゲンの場合のよ
うに、分岐構造からなっていてもよい。分岐構造は、分岐度が線状多糖について
上に示した値より大きい場合に存在する。
【0052】 本発明に関して「熱水可溶性」とは、線状多糖との関連で「水不溶性」という
用語に関して適用される基準と同じ基準で、そのポリ−α−D−グルカンが常温
では本質的に不溶性であることを意味する。「溶液」または「溶解性」という用
語は、特にデンプンを溶解する際にみられるような懸濁液または懸濁液の形成も
意味する。
【0053】 例えば、本発明で好ましい熱水可溶性デンプンは常温の水には無視できる程度
の溶解性しか持たないが、いわゆる冷水可溶性デンプンはこれらの条件でより自
由に溶解する。
【0054】 熱水可溶性デンプンは特に、自生圧力下に、例えばオートクレーブ中で約10
0から約160℃の範囲の温度、デンプンの種類に依存する特定の温度まで加熱
したときに溶液を形成することを特徴とする。
【0055】 例えばバイレショデンプンは約100℃で完全に溶解することができ、トウモ
ロコシデンプンには約125℃が必要である。
【0056】 本発明の方法には、熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンを沈殿剤に最大濃度で
加えること、すなわち飽和溶液を調製することが好ましい。
【0057】 さらなる好適な範囲は、使用する沈殿剤の量に対して0.001質量%を超え
る率から10質量%、好ましくは0.01から2質量%、特に0.05質量%か
ら0.5質量%である。
【0058】 さらなる実施態様によると、水不溶性線状多糖を他のポリマー、特に他の生体
適合性または生分解性ポリマーと混合してもよい。製造される微粒子の球状の外
形および/または他の性質を変化させることなく添加される他のポリマーの量は
、添加されるポリマーに常に依存する。その量は、使用する水不溶性多糖の総量
、すなわち水不溶性線状多糖またはしかるべき場合は(後述するように)分岐水
不溶性多糖の総量に対して、10質量%以上に達する場合があり、またある場合
には少ない。許容される最大量は個々のケースに依存し、当業者は標準的な実験
によってその最大量を容易に決定できる。
【0059】 さらなるポリマーは水不溶性分岐多糖、好ましくはポリグルカン、特にポリ(
1,4−α−D−グルカン)またはポリ(1,3−β−D−グルカン)であって
もよい。水不溶性分岐多糖は本発明に従って沈殿助剤として使用できるような熱
水可溶性ポリ−α−D−グルカンであってもよい。
【0060】 この場合、分岐度は無視できる。しかし分岐多糖の割合は水不溶性多糖の全量
に対して30質量%、好ましくは20質量%、特に10質量%を超えるべきでは
ない。
【0061】 また、2種類以上の分岐多糖の混合物を加えることもできる。
【0062】 分岐多糖はどのような起源を持っていてもよい。この点については、線状多糖
に関するこの事項についての説明を参照されたい。好ましい供給源はデンプンお
よびグリコーゲンなどのデンプン類似物である。必要であれば、適当な濃縮法に
よって、分岐多糖中の線状構造の割合を増加させることができる。
【0063】 水不溶性については、また本質的には分子量についても、線状多糖に関する情
報と同じ情報が適用されるが、分岐多糖の分子量は水不溶性線状多糖について示
した値より高くてもよい。
【0064】 沈殿剤の例は水、ジクロロメタン、水とジクロロメタンとの混合物、水とメタ
ノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコールとの混合物であり、水
および水とジクロロメタンとの混合物が特に好ましい。
【0065】 本発明の粒子を製造するには、少なくとも一つの線状多糖およびしかるべき場
合はさらなるポリマーなどの出発物質を溶媒に溶解する。好適な溶媒の例はジメ
チルスルホキシド(DMSO)、ホルムアミド、アセトアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、水の存在下でのN−メチルモ
ルホリンN−オキシド、さらにN−置換モルホリンN−オキシド、高いpHまた
は低いpHを持つ水溶液、または上記の溶媒の混合物であり、DMSOが特に好
ましい。もちろん、当業者によく知られている他の溶媒をこの目的に使用するこ
ともできる。
【0066】 溶媒中の線状多糖の総濃度は要求に応じて広い範囲で変化しうる。0.02g
(線状多糖)/ml(溶媒)から1.0g/ml、特に0.05g/mlから0
.8g/mlの範囲にあることが好ましく、0.3g/lから0.6g/lの範
囲が特に好ましい。
【0067】 溶媒/沈殿剤比は1:1000から1:4(溶媒の部数:沈殿剤の部数)、好
ましくは1:100から1:10、特に1:70から1:30の範囲にあること
が好ましい。
【0068】 好ましい一実施態様によると、出発物質を含有する溶液を20℃から50℃の
間の温度で沈殿剤と混合する。
【0069】 混合を高い温度で行なった場合は、必要であれば、生成した混合物を引き続い
て冷却してもよい。
【0070】 溶媒と沈殿剤を混合する順序、例えば沈殿剤を溶媒に加えるかその逆にするか
は重要でない。しかし、迅速な混合を保証することは重要である。
【0071】 沈殿工程中の温度は一般に+10℃から−10℃、好ましくは+5℃から−5
℃に保たれる。必要であれば、より高い温度またはより低い温度も選択できる。
【0072】 沈殿工程は低い温度で比較的ゆっくりと夜通し行なうことができる。温度と沈
殿剤を変えることによって沈殿工程に影響を与え、制御することができる。溶媒
と沈殿剤の混合物を冷却する場合は、その混合物が液体のままであって凝固しな
いことを保証しなければならない。
【0073】 さらにまた、他の沈殿助剤を添加することにより、プロセス制御および粒径な
どの粒子特性に影響を及ぼすことができる。
【0074】 熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンの他に使用できる好適な沈殿助剤の例は、
ドデシル硫酸ナトリウム、N−メチルグルコンアミド、ポリソルベート(例えば
Tween(登録商標))、アルキルポリグリコールエーテル、エチレンオキシ
ド/プロピレンオキシドコポリマー(例えばPluronic(登録商標))、
アルキルポリグリコールエーテルサルフェート、一般的には硫酸アルキルおよび
グリコール脂肪酸エステルなどの界面活性剤、ならびに例えばフルクトース、シ
ョ糖、グルコースおよび水溶性セルロース誘導体などの糖類である。
【0075】 界面活性剤はアニオン性でも、カチオン性でも、非イオン性でもよい。
【0076】 水溶性セルロース誘導体を添加することにより、特に規則正しい、すなわち平
滑な表面を作ることが可能である。原則として、沈殿助剤として適当である限り
、任意の水溶性セルロース誘導体を使用できる。この場合、セルロースはどの種
類の化学変性セルロースであってもよい。例としてはセルロースエステルおよび
セルロースエーテルならびにそれらの混合物が挙げられる。具体的な代表例は、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース、プロピオン酸セルロー
ス、酢酸酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、硝酸セルロース、エチ
ルセルロース、ベンジルセルロース、メチルセルロースなどである。
【0077】 異なる水不溶性セルロース誘導体の混合物も使用できる。
【0078】 本発明において「水溶性セルロース誘導体」という用語は、ドイツ薬局方(D
AB=Deutsches Arzneimittelbuch、Wissen
schaftliche Verlagsgesellschaft mbH、
シュトゥットガルト、Govi−Verlag GmbH、フランクフルト、第
9版、1987)の定義に従って、「極めて溶けやすい」から「溶けにくい」に
分類される化合物を意味する。
【0079】 通常、これら他の助剤も沈殿剤に加えられる。使用する量は個々のケースおよ
び所望する粒子特性に依存し、各ケースに有利な量を決定する作業は当業者には
よく知られている。
【0080】 有利であることが判明している濃度は2g(助剤)/l(沈殿剤)から150
g/l、好ましくは5g/lから80g/l、特に80g/lから20g/lで
ある。これらの値は特に水溶性セルロース誘導体にも適用される。
【0081】 本発明の方法に従って得ることができ、同様に本発明に係る球状粒子は、ドイ
ツ特許出願第19737481.6号に記載の微粒子と同様に、均一な球状の外
形、狭い粒径分布および良好な機械的性質を持つ。また、熱水可溶性ポリ−α−
D−グルカンを沈殿助剤として使用することにより、本方法を小さい粒子の方向
に、好ましくはナノメーター領域に最適化することができる。
【0082】 したがって、本発明の粒子は一般に100nmから2μm、好ましくは250
nmから1.3μm、特に好ましくは500nmから1.0μmの平均直径(d
n、数平均)を持つ。
【0083】 本発明にいう球状とは、その粒子がほぼ球状の外形を持つことを意味する。共
通する起点から出発し、空間に向かい、全ての空間的方位でその球の半径を規定
する同じ長さの軸によって球を描いた場合、球状粒子については、軸の長さは完
全な球状態から1%から40%逸脱してもよい。25%までの偏差を持つ球状粒
子を得ることが好ましく、15%までの偏差を持つ球状微粒子を得ることが特に
好ましい。
【0084】 球状粒子の表面は巨視的にはラズベリーに例えることができ、粒子表面上の凹
部または窪みなどの凹凸の深さはその球状微粒子の平均直径の20%を超えない
【0085】 さらにまた本発明の粒子は、1.0から10.0、好ましくは1.5から5.
0、特に2.0から3.0の分散度D=重量平均直径(dw)/数平均直径(dn )を示すことが好ましい。
【0086】 ここで使用する平均値は次のように定義される。 dn=ni×di/ni=数平均 dw=ni×di 2/ni×di=重量平均 ni=直径diを持つ粒子の数 di=ある特定の直径 i=連続パラメーター。
【0087】 この場合、重量という用語は重みつき平均を表す。直径が大きいほど高い重要
度が与えられる。
【0088】 本発明の方法によって得ることができる粒子は、本願より早い優先日を持つが
先行刊行物ではないドイツ特許出願第19737481.6号、第198034
15.6号、第19816070.4号または第19816085.2号に挙げ
られる全ての応用に適していることは言うまでもない。
【0089】 かように、本発明の粒子は、例えば、 ・化粧品用添加物として軟膏、散剤、クリーム剤、ペースト剤などに、 ・活性物質の賦形剤として医薬、動物実験および他の類似の用途に、 ・平滑化剤として、例えば穴を埋めるため、または鋳ばりを平滑化するために、
・食品添加物として、例えば増量成分として、またはレオロジー特性を改善する
ために、 ・例えばエマルジョンポリマーの品質改良用添加剤として、 ・分離助剤として、例えば不純物の除去に、 ・封入材料として、 ・磁気粒子などの媒体として、 ・特に生分解性ポリマーまたは工業用ポリマー用の充填剤として、例えば性質を
制御するために、 ・例えば多孔性、質量、色などの性質を制御するための添加物として、 ・未知物質の粒径の検量用または測定用の粒子標品として、 ・活性物質の制御放出、例えば徐放用の賦形剤材料として、 ・工業用または生体適合性ポリマーの性質を改良するための充填剤として、 ・診断テストにおいて、例えば超音波法診断用として、 純粋な形で、または最も広い意味で活性物質の媒体として使用することができる
【0090】 本発明に従って使用される水不溶性線状多糖およびその分解生成物のほとんど
、特にポリ(1,4−α−D−グルカン)などのポリグルカンは、自然界に由来
するため、生体適合性かつ生分解性である。それらは組織での認容性が高く、動
物の体内、特に人体内に蓄積しない。生分解性とは、この文脈では、物質、この
場合は多糖の分解または破壊をもたらす任意の生体内過程を意味する。
【0091】 生体適合性および生分解性というこれらの性質はヒトまたは動物の生体に関す
る用途、例えば医学、薬学または化粧品に、特に有利である。
【0092】 以下の実施例で本発明をさらに詳しく説明する。これらの実施例は例示を目的
とし、本発明を限定するものではない。
【0093】
【実施例】
実施例1、2および比較例1 a.沈殿溶液の調製 脱イオン水100mlをそれぞれの場合に表1に挙げる熱水可溶性デンプン1
00mgに加えた。得られた懸濁液を0.1%濃度の水溶液が得られるまで撹拌
しながら約90℃に加熱した。
【0094】 b.粒子の製造 ポリ(1,4−α−D−グルカン)1.0gをそれぞれの場合にジメチルスル
ホキシド(DMSO、分析用、Riedel−de−Hean製)5mlに60
℃で溶解した。そのDMSO溶液をそれぞれの場合にaで調製した沈殿剤100
mlに撹拌しながら数秒以内に滴下した。得られた混合物を5℃で16時間保存
した。いずれの場合も、粒子の細かい白色沈殿が乳状懸濁液の形で発達した。各
混合物を均一に懸濁し、続けて毎分3000回転で約15分間の遠心分離(He
rarus製Labofuge GL)を行なうことにより、粒子を取り出した
。各混合物の固体残渣を再蒸留水に合計3回再懸濁し、再び遠心分離した。得ら
れた固体を再蒸留水約10mlに再懸濁し、凍結し、凍結乾燥した(Chris
t Delta 1−24KD凍結乾燥機)。
【0095】 結果を次の表1に記載する。
【表1】
【0096】 実施例1および2ならびに比較例1で得た球状粒子の特徴づけを走査電子顕微
鏡図(SEM、Camscan S−4)を使って行なった。図1から6を参照
されたい。
【0097】 結果を表2に記載する。
【表2】
【0098】 比較例2および3 沈殿剤にデンプンを添加しないで行なう粒子の製造および冷水可溶性デンプン
を添加して行なう粒子の製造 製造は基本的に実施例1および2と同様に行なった。沈殿剤中のデンプン濃度
はそれぞれ0.1%とした。
【0099】 表3に示す結果は、粒径と粒子の外形に対する沈殿助剤としてのデンプンの効
果を明確に示している。
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1による本発明粒子の倍率5000倍の拡大図である。
【図2】 図1と同様の粒子の倍率20000倍の拡大図である。
【図3】 実施例2による本発明粒子の倍率5000倍の拡大図である。
【図4】 図3の本発明粒子の倍率20000倍の拡大図である。
【図5】 比較例1による粒子の倍率5000倍の拡大図である。
【図6】 図5の粒子の倍率20000倍の拡大図である。
【図7】 比較例3による粒子の倍率5000倍の拡大図である。
【図8】 図7の粒子の倍率20000倍の拡大図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年7月6日(2000.7.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 9/02 608 B01D 9/02 608A 608Z C08B 30/04 C08B 30/04 // C08L 3:00 C08L 3:00

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全部または一部が少なくとも一つの水不溶性線状多糖からな
    る小球状粒子を、前記少なくとも一つの水不溶性多糖を溶媒または溶媒混合物に
    溶解し、その溶液を沈殿剤または沈殿剤混合物に導入し、しかるべき場合にその
    工程で生成する混合物を冷却し、形成された小粒子を取り出すことにより製造す
    る方法であって、少なくとも一つの熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンを沈殿助
    剤として使用する方法。
  2. 【請求項2】 前記熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンが天然の供給源に由
    来する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記天然の供給源が植物または動物である請求項2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリ−α−D−グルカンが天然デンプンである前記請求
    項のうちのいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 使用されるポリ−α−D−グルカンがグリコーゲンである請
    求項1から3のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ポリ−α−D−グルカンが化学的に変性されている前記
    請求項のいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 使用される熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンが線状ポリグ
    ルカンと分岐ポリグルカンとの混合物である前記請求項のうちのいずれか一つに
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記混合物中の線状ポリ−α−D−グルカンの含量がポリ−
    α−D−グルカンの全質量に対して15質量%を超える、好ましくは50と99
    .5質量%の間である請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記熱水可溶性ポリ−α−D−グルカンが飽和溶液の形で沈
    殿剤中に存在する前記請求項のうちのいずれか一つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記溶液と前記沈殿剤を20から50℃の範囲の温度で混
    合し、生成した混合物を+10℃から−10℃の範囲の温度に冷却することから
    なる前記請求項のうちのいずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 生成した混合物を+5℃から−5℃の範囲の温度に冷却す
    ることからなる請求項10に記載の方法。12.使用される沈殿剤が水または水
    性媒体である前記請求項のうちのいずれか一つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 使用される溶媒がジメチルスルホキシドである前記請求項
    のうちのいずれか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記水不溶性線状多糖が線状ポリグルカンである前記請求
    項のうちのいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 使用される水不溶性線状多糖がポリ(1,4−α−D−グ
    ルカン)である前記請求項のうちのいずれか一つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 使用される水不溶性線状多糖がポリ(1,3−β−D−グ
    ルカン)である前記請求項のうちのいずれか一つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 使用される水不溶性線状多糖が化学的に変性されている多
    糖である前記請求項のうちのいずれか一つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記多糖がポリマー鎖の形成に関与しない位置の少なくと
    も一つで、好ましくは2位、3位および/または6位でエステル化および/また
    はエーテル化されている請求項17に記載の方法。
  18. 【請求項18】 請求項1から18のいずれか一つに記載の方法に従って得
    ることができるナノメートル領域の球状粒子。
  19. 【請求項19】 少なくとも一つの水不溶性線状多糖からなり100nmか
    ら2μmの範囲の平均直径を有する球状粒子。
  20. 【請求項20】 ポリマーにおける充填剤としての請求項19または20に
    記載の球状粒子の使用。
  21. 【請求項21】 診断テストにおける請求項19または20に記載の球状粒
    子の使用。
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