JP2002522656A - しわ減少組成物 - Google Patents

しわ減少組成物

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JP2002522656A
JP2002522656A JP2000563865A JP2000563865A JP2002522656A JP 2002522656 A JP2002522656 A JP 2002522656A JP 2000563865 A JP2000563865 A JP 2000563865A JP 2000563865 A JP2000563865 A JP 2000563865A JP 2002522656 A JP2002522656 A JP 2002522656A
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copolymer
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マルクス、アルトマン
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ブルーノ、アルベール、ジャン、ヒューベッシュ
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マージョリー、モスマン、ペフリイ
ピーター、マート、トージャーソン
クリスチャン、レオ、マリー、ベルモート
リッキー、アー‐マン、ウー
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    • D06M23/00Treatment of fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, characterised by the process
    • D06M23/06Processes in which the treating agent is dispersed in a gas, e.g. aerosols
    • DTEXTILES; PAPER
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    • D06M15/00Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
    • D06M15/19Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with synthetic macromolecular compounds
    • D06M15/21Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D06M15/356Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds of other unsaturated compounds containing nitrogen, sulfur, silicon or phosphorus atoms
    • D06M15/3568Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds of other unsaturated compounds containing nitrogen, sulfur, silicon or phosphorus atoms containing silicon

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Abstract

(57)【要約】 しわ減少組成物および接着重合体および特定量の可溶化剤を含む水性組成物によって布帛の各種の性質、特に望ましくないしわの減少または除去を改善するために布帛を処理するための方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、布帛ケア組成物および布帛の各種の性質、特に望ましくないしわの
減少または除去を改善するために布帛を処理するための方法に関する。
【0002】
【背景技術】
布帛におけるしわは、糸中のフィラメントの内部を圧縮状態にする一方で糸中
のフィラメントの外部を張力状態とする布類物質の曲げおよび折目形成によって
生ずる。特に綿布帛の場合には、セルロース分子間で生ずる水素結合は、しわを
所定位置に保つ一因となる。それゆえ、布帛、特に衣類のしわ形成は、糸および
布帛を構成する繊維の固有の張力弾性変形および回復性を受けやすい。
【0003】 現代の世界においては、雑踏や移動の増大につれて、家庭洗濯での労働および
/またはドライクリーニングまたは商業的な洗濯でのコストおよび時間を減少す
るのを助長するであろう迅速な処置の需要がある。このことは、布帛、特に衣類
中のしわを十分に減少するであろう製品を製造し且つ製品の単純な好都合な適用
を通して良好な外観を生ずるために布類科学技術者にのしかかる追加の圧力をも
たらしてきた。
【0004】 特定の接着重合体の使用は、このようなニーズを満たすことが今や見出された
。特定の重合体は、ヘアケアで使用されている重合体、例えば、EP−A第41
2704号明細書、WO第97/34572号明細書および米国特許第5,12
0,532号明細書に記載のものである。
【0005】 従って、本発明は、衣類、ドライクリーニング可能なもの、および織物を含め
て布帛からしわを減少つつ、アイロンかけの必要を減少する。本発明は、しわを
緩和し且つ今日の迅速なペースの世界によって要求される着用準備のできた服の
装いを衣類に与えるためにぬれた衣類または乾燥衣類上で使用できる。また、本
発明は、クロゼット、たんす、およびガーメントのスーツケース保管と通常関連
づけられる修正アイロンかけの必要を本質上排除する。
【0006】 しかしながら、アイロンかけが望まれる時には、本発明は、優秀なアイロンか
け助剤としても作用できる。本発明は、アイロン跡をそれほど生じないことによ
ってアイロンかけの仕事をより容易且つ迅速にさせる。アイロンかけ助剤として
使用する時には、本発明の組成物は、ぱりぱりの平滑な外観を生ずる。
【0007】 本発明の組成物の追加の利益は、改善されたガーメント形状、ボディーおよび
ぱりぱりさである。
【0008】 本発明の組成物の更に他の追加の利益は、綿、ポリコットン、ポリエステル、
ビスコース、レーヨン、絹、羊毛などから作られる布帛を含めて、より抵抗性の
ものからよりデリケートなものまで処理できる布帛の多様性である。
【0009】 また、本発明の目的は、共重合体を含む可溶化組成物を提供することにある。
伝統的には、共重合体は、多量の有機溶媒で可溶化する。しかしながら、このよ
うな多量は、環境問題および安全性問題をしばしば生ずる。このように、本発明
の別の目的は、環境上適合性である可溶化しわ減少組成物を提供することにある
。 水溶性界面活性剤は、望ましい可溶化剤であることが今や見出された。
【0010】
【発明の開示】
本発明は、 (A)(I)一価シロキサン高分子部分がグラフトされた有機高分子主鎖を有
する分子量10,000〜1,000,000を有するシリコーングラフト接着
共重合体〔該共重合体はC単量体を含み且つA単量体、B単量体、およびそれら
の混合物から選ばれる成分を含み、 (a)Aは少なくとも1種の遊離基重合性有機単量体であり、A単量体の量は
使用する時には前記主鎖中のすべての単量体の合計重量の約100重量%までで
あり、 (b)BはAと共重合できる少なくとも1種の補強単量体であり、B単量体の
量は使用する時には前記主鎖中のすべての単量体の合計重量の約100重量%ま
でであり、前記B単量体は極性単量体およびマクロマーからなる群から選ばれ、
且つ (c)Cは前記A単量体および前記B単量体と共重合できる高分子単量体であ
り、前記C単量体は分子量約1,000〜約50,000を有し且つ一般式 X(Y)n Si(R)3-m (Z)m (式中、Xは前記A単量体および前記B単量体と共重合できるビニル基であり;
Yは二価結合基であり;Rは水素、低級アルキル、アリールまたはアルコキシで
あり;Zは数平均分子量少なくとも約500を有する一価シロキサン高分子部分
であり、共重合条件下で本質上非反応性であり且つ共重合後に前記重合体主鎖か
らぶらさがり;nは0または1であり;mは1〜3の整数である) を有し、Cは共重合体の約0.01%〜約50%を占める〕; (II)有機高分子主鎖を有する重量平均分子量5000〜1,000,000
を有する重合体〔前記共重合体はA単量体、B単量体およびそれらの混合物から
なる群から選ばれる単量体を含み、前記共重合体は前記A単量体および前記B単
量体の下記の相対重量% (a)前記共重合体の0〜約100重量%の、前記B単量体と遊離基共重合で
きる疎水性A単量体; (b)前記共重合体の0〜約100重量%の、前記A単量体と共重合できる親
水性補強B単量体(該B単量体は極性単量体およびマクロマーおよびそれらの混
合物からなる群から選ばれる) の重合組み合わせによって製造する〕;および (III)重量平均分子量約10,000g/モル〜約10,000,000g/
モルを有し且つエチレン性不飽和単量体と −〔〔SiR2 O〕m −SiR2 −XYX〕n − −XYX−〔〔SiR2 O〕m −SiR2 −XYX〕〕n − −〔〔SiR2 O〕m −SiR2 −XYX〕n −〔SiR2 O〕p − およびそれらの組み合わせ(各Rは独立にC1 〜C10アルキル、フェニル、C1
〜C10アルキル置換フェニル、およびそれらの混合物からなる群から選ばれ、X
は二価基であり、Yは −N=N− −O−O− およびそれらの組み合わせからなる群から選ばれ;m、nおよびpは独立に1以
上の値を有する正の整数である)からなる群から選ばれるシリコーンマクロ開始
剤との遊離基重合から製造される接着ブロック共重合体(シリコーンマクロ開始
剤は数平均分子量約500g/モル〜約500,000g/モルを有し且つエチ
レン性不飽和単量体は共重合でき且つTg値約−20℃〜約60℃を有する接着
ブロック共重合体内の1種以上の高分子ブロックを生成する)、 (IV)それらの混合物 から選ばれる接着重合体を含むしわ減少活性成分; (B)水溶化剤; (C)液体水性担体 を含み且つ重合体が(I)または(II)に定義する通りである時には、前記水溶
化剤は組成物の5重量%未満の量であり且つ水溶性陰イオン界面活性剤、水溶性
非イオン界面活性剤、およびそれらの混合物から選ばれることを特徴とするしわ
減少組成物に関する。
【0011】 本発明の別のアスペクトにおいては、布帛を本発明の組成物と接触することを
特徴とする布帛上のしわを減少する方法が提供される。
【0012】 本発明の別のアスペクトにおいては、重合体を水溶性界面活性剤によって可溶
化する方法も提供される。
【0013】 本発明のなお別のアスペクトにおいては、スプレーディスペンサー中に本発明
の組成物を含むことを特徴とするパッケージ化組成物が提供される。
【0014】
【発明を実施するための最良の形態】
A.しわ減少活性成分 本発明で使用するためのしわ減少活性成分は、接着重合体である。接着重合体
は、シリコーングラフト接着重合体、A単量体、B単量体およびそれらの混合物
からなる群から選ばれる単量体を含む接着重合体、シリコーン含有接着ブロック
重合体、およびそれらの混合物から選ばれる。
【0015】 「接着」とは、溶液または分散液として表面に適用し且つ乾燥する時に(例え
ば、布帛繊維)、重合体は、適用された表面上でフィルムまたは溶接部を形成す
ることを意味する。このようなフィルムまたは溶接部は、当業者によって理解さ
れるように接着強さおよび凝集強さを有するであろう。
【0016】 「疎水性」なる用語は、水に対する親和力を欠いているという標準の意味と一
致するとここで使用される一方、「親水性」なる用語は、水に対する親和力を有
するという標準の意味と一致するとここで使用される。
【0017】 単量体単位および共重合体を含めて高分子物質に関連してここで使用する「疎
水性」は実質上水不溶性を意味し、「親水性」は実質上水溶性を意味する。この
点で、「実質上水不溶性」は、0.2重量%の濃度で25℃で蒸留(または均等
)水中で可溶性ではなく且つ好ましくは0.1重量%(水プラス単量体または重
合体重量基準で計算)で可溶性ではないであろう物質を意味するであろう。「実
質上水溶性」は、0.2重量%の濃度で25℃で蒸留(または均等)水中で可溶
性であり且つ好ましくは1.0重量%で可溶性である物質を意味するであろう。 「可溶性」、「溶解度」などの用語は、ここの目的で、当業者に理解されるで
あろうように、水または他の溶媒に溶解して均質な溶液を調製できる単量体また
は重合体(適用可能な時に)の最高濃度に対応する。
【0018】 重合体は、重量平均分子量約10,000〜約1,000,000(好ましく
は約30,000〜約300,000)を有しているべきである。
【0019】 好ましくは、重合体の主鎖は、室温より高いTmおよびC単量体単位の場合に
はTm0℃未満を有するであろう。ここで使用する略称「Tg」は重合体の主鎖
のガラス転移温度を意味し且つ略称「Tm」はこのような転移が所定の重合体の
場合に存在するならば主鎖の結晶融点を意味する。
【0020】 I シリコーングラフト接着重合体 本発明の疎水性重合体は、グラフト共重合体と記載できる。「グラフト共重合
体」なる用語は、重合体科学の当業者によく知られており且つ高分子化学部分
(即ち、「グラフト」)を主鎖と通常称される別の高分子部分に付加するか「グ
ラフト」することによって生ずる共重合体を記載するためにここで使用される。
主鎖は、典型的には、グラフトより高い分子量を有する。このように、グラフト
共重合体は、ペンダント高分子側鎖を有する重合体と記載でき且つ高分子側鎖の
重合体上または重合体中への「グラフト」または組込みから生成する。グラフト
が組込まれる重合体は、単独重合体または共重合体、例えば、線状ランダムまた
はブロック重合体であることができる。このような重合体は、各種の単量体単位
に由来する。
【0021】 本発明の共重合体成分のシリコーングラフト接着共重合体は、有機主鎖、好ま
しくは、エチレン性不飽和単量体に由来する炭素主鎖、例えば、ビニル高分子主
鎖、および主鎖にグラフトされたポリシロキサンマクロマー(macromer)からな
る。これらの共重合体は、「B」および/または「C」単量体と共重合できる非
シリコーン含有疎水性遊離基重合性「A」単量体;「A」および「B」単量体と
共重合できるグラフトポリシロキサン含有ビニル「C」単量体;および場合によ
って「A」および/または「C」単量体と重合できる非シリコーン含有親水性補
強「B」単量体からなる。
【0022】 シリコーングラフト共重合体は、高分子の炭素をベースとする主鎖に共有結合
し且つ高分子の炭素をベースとする主鎖からぶら下がっているポリシロキサン部
分によって特徴づけられる。主鎖は、好ましくは、ポリシロキサン部分がぶら下
がるエチレン性不飽和単量体の重合に由来する炭素鎖であろう。
【0023】 「エチレン性不飽和」なる用語は、少なくとも1個の重合性炭素−炭素二重結
合(モノ−、ジ−、トリ−またはテトラ−置換であることができる)を含有する
物質を意味するようにここで使用される。主鎖は、エーテル基、エステル基、ア
ミド基、ウレタン基なども包含できる。ポリシロキサン部分は、共重合体主鎖上
にグラフトでき、または共重合体は鎖末端でポリシロキサン含有重合性単量体
(例えば、エチレン性不飽和単量体)とポリシロキサンを含有しない共重合性単
量体との共重合によって製造できる。
【0024】 「共重合性」なる用語は、1種以上の通常の合成技術、例えば、イオン重合、
乳化重合、分散重合、チーグラー−ナッタ重合、遊離基重合、基移動重合または
段階成長重合を使用して重合反応で別の物質(例えば、本発明のA単量体、B単
量体およびC単量体)と反応できる物質を記載するためにここで使用される。好
ましい共重合合成技術は、遊離基重合である。
【0025】 重合体は、重量平均分子量約10,000〜約1,000,000、好ましく
は約30,000〜約300,000を有しているべきである。
【0026】 本発明の組成物のシリコーングラフト重合体は、主鎖からぶら下がるシリコー
ングラフトを構成する「シリコーン含有」(または「ポリシロキサン含有」)単
量体、および重合体の有機主鎖を構成するシリコーンを含有しない単量体からな
る。
【0027】 シリコーングラフト重合体は、下記の3つの基準を満たすべきである: (1)乾燥時に、共重合体相が、シリコーン部分を包含する不連続相と、非シ
リコーン部分を包含する連続相とに分離する; (2)シリコーン部分が非シリコーン部分に共有結合されている; (3)シリコーン部分の分子量が約1,000〜約50,000である。
【0028】 組成物、例えば、しわ減少組成物で使用する時には、非ポリシロキサン部分は
、共重合体を布帛上に付着することを可能にすべきである。
【0029】 最も好ましい重合体は、主鎖にグラフトされた重量平均分子量約1,000〜
約50,000、好ましくは約5,000〜約40,000、最も好ましくは約
15,000を有するポリジメチルシロキサンマクロマーを含む。重合体は、完
成組成物に処方する時に、乾燥時に重合体がポリシメチルシロキサンマクロマー
を包含する不連続相および主鎖を包含する連続相に相分離するようなものである
。 理論によって限定せずに、相分離性は、触感とフィルム形成または接着上利益
と迅速且つ完全に乾燥する能力との所望の組み合わせを生ずる共重合体の特定の
配向を与えると考えられる。
【0030】 本発明の組成物の相分離特性は、次の通り測定してもよい。重合体は、溶媒
(即ち、主鎖とシリコーンとの両方とも溶解する溶媒)から固体フィルムとして
注型する。次いで、このフィルムは、薄片化し、透過電子顕微鏡測定によって調
べる。微小相分離は、連続相中の介在物の観察によって実証する。これらの介在
物は、シリコーン鎖の大きさにマッチするのに適当な大きさ(典型的には数百nm
以下)およびシリコーンの存在量にマッチするのに適当な密度を有しているべき
である。この挙動は、この構造を有する重合体の文献(例えば、S.D.スミス
、Ph.D.テシス、バージニア大学、1987年およびそこに引用の文献参照
)によく論述されている。
【0031】 相分離特性の第二の測定法は、バルク重合体中の濃度と比較しての重合体フィ
ルムの表面におけるシリコーンの濃度の富化を調べることを包含する。シリコー
ンが低エネルギー空気界面を好むので、重合体表面上に優先的に配向する。この
ことは、全重合体中のシリコーンの濃度が低い(2重量%〜20重量%)である
時にさえシリコーンによって全部覆われる表面を生ずる。このことは、乾燥フィ
ルム表面のESCA(化学分析用電子分光法)によって実験的に実証される。こ
のような分析は、フィルム表面を分析する時に多量のシリコーンおよび大幅に減
少された量の主鎖重合体を示す(ここで表面は膜厚の最初の数十オングストロー
ムを意味する)。インターロゲーティングビームの角度を変えることによって、
表面は、各種の深さまで分析できる。
【0032】 これらの共重合体は、下記の通り定義する単量体A、Cおよび場合によってB
からなる。Aは、少なくとも1種の遊離基重合性単量体または複数の単量体であ
り、Bは、使用する時には、Aと共重合できる少なくとも1種の補強単量体から
なり且つ極性単量体およびマクロマーからなる群から選ばれる。使用する時には
、Bは、主鎖中の全単量体の約100%まで、好ましくは約80%まで、より好
ましくは約20%までであってもよい。単量体Cは、共重合体中の全単量体の約
0.01%〜約50.0%を占める。
【0033】 重合体主鎖が本発明の水溶性可溶化剤に可溶性または分散性であり且つシリコ
ーングラフト共重合体が乾燥時に相分離を示す限り、A単量体、B単量体、およ
びC単量体の特定の相対量は、変化できる。
【0034】 重合体は、A単量体とC単量体と使用するならばB単量体との重合組み合わせ
によって製造する。共重合体組成物は、重合反応器に装入された各単量体の量に
よって特徴づけられる。一般に、シリコーングラフト接着共重合体は、主鎖中の
全単量体の約0%〜約100%(好ましくは約5%〜約98%、より好ましくは
約30%〜約90%)の単量体A、主鎖中の全単量体の約0%〜約100%(好
ましくは約7.5%〜約80%)の単量体B、および重合体中の全単量体の約0
.01%〜約50%(好ましくは約0.5%〜約40%、最も好ましくは約2%
〜約25%)の単量体Cからなるであろう。
【0035】 A単量体とB単量体との組み合わせは、好ましくは、重合体の約50.0%〜
約99,9%(好ましくは約60%〜約99%、最も好ましくは約75%〜約9
5%)を占める。特定の共重合体の組成は、処方性を決定するのを助長するであ
ろう。事実、特定のA、BおよびC成分の適当な選択および組み合わせによって
、共重合体は、特定のビヒクルへの配合に最適化できる。
【0036】 例えば、水性処方物に可溶性である重合体は、好ましくは、下記の組成を有す
る:単量体A約0%〜約90%(好ましくは約5%〜約70%)、単量体B約1
0〜約98%(好ましくは約10%〜約80%)、および単量体C約1%〜約4
0%。分散性である重合体は、好ましい組成を有する:単量体A約0%〜約90
%(より好ましくは約5%〜約80%)、単量体B約10〜約80%(より好ま
しくは約10%〜約60%)、および単量体C約1%〜約40%。
【0037】 より好ましくは、重合体は、A単量体約5%〜約98%、C単量体約0.01
%〜約50%、およびB単量体0%〜約98%からなる。
【0038】 B単量体およびC単量体と遊離基共重合性である疎水性有機A単量体は、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニル化合物、ビニリデン化合物、不
飽和炭化水素、有機酸のC1 〜C18アルコールエステルおよび有機酸無水物のC 1 〜C18アルコールエステル、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。
疎水性A単量体の代表例は、メタノール、エタノール、メトキシエタノール、1
−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−メチル−1−プロパ
ノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル
−1−ブタノール、1−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール
、1−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル
−1−ペンタノール、t−ブタノール(2−メチル−2−プロパノール)、シク
ロヘキサノール、ネオデカノール、2−エチル−1−ブタノール、3−ヘプタノ
ール、ベンジルアルコール、2−オクタノール、6−メチル−1−ヘプタノール
、2−エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジメチル−1−ヘキサノール、3,
5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、1−デカノール、1−ドデカノール、
1−ヘキサデカノール、1−オクタデカノールなどのC1 〜C18アルコールのア
クリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル(アルコールは約1〜18個の炭
素原子を有し、炭素原子の数は好ましくは約1〜12である);スチレン;ポリ
スチレン単量体;酢酸ビニル;塩化ビニル;塩化ビニリデン;プロピオン酸ビニ
ル;α−メチルスチレン;t−ブチルスチレン;ブタジエン;シクロヘキサジエ
ン;エチレン;プロピレン;ビニルトルエン;アクリル酸t−ブチル、メタクリ
ル酸t−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、および
それらの混合物である。
【0039】 他の疎水性有機A単量体としては、縮合重合体、例えば、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポルウレタン、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0040】 好ましいA単量体は、ビニル単量体、より好ましくはアクリル酸t−ブチル、
メタクリル酸t−ブチル、t−ブチルスチレン、メタクリル酸n−ブチル、アク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル
、メタクリル酸メチル、およびそれらの混合物から選ばれる。
【0041】 これらの重合体においては、Aは、アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−
ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルおよびそれらの混合物
から選ばれることがより好ましい。その理由は、このような重合体が補助溶媒を
必要とせずにシクロメチコーン溶媒に直接溶解できるからである。
【0042】 A単量体およびC単量体と共重合できる親水補強B単量体は、不飽和有機モノ
−およびポリカルボン酸、不飽和(メタ)アクリル酸、不飽和(メタ)アクリル
アミド、不飽和(メタ)アクリレートアルコール、不飽和アミノアルキルアクリ
レート、不飽和有機酸無水物、有機酸無水物の不飽和エステル、親水性不飽和ビ
ニル化合物、親水性不飽和アリル化合物、親水性不飽和イミド、前記化合物の塩
、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。
【0043】 親水性補強B単量体の代表例としては、アクリル酸、メタクリル酸、N,N−
ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、第四級化メタク
リル酸ジメチルアミノエチル、メタクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミ
ド、t−ブチルアクリルアミド、マレイン酸、無水マレイン酸およびその半エス
テル、クロトン酸、イタコン酸、アクリルアミド、アクリレートアルコール、メ
タクリル酸ヒドロキシエチル、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ビニル
ピロリドン、ビニルエーテル(例えば、メチルビニルエーテル)、マレイミド、
ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、他の極性ビニル複素環式化合物、スチレ
ンスルホネート、アリルアルコール、ビニルアルコール(例えば、重合後に酢酸
ビニルの加水分解によって製造されるもの)、前記酸およびアミンの塩およびそ
れらの混合物が挙げられる。
【0044】 他の親水性補強B単量体としては、縮合重合体、例えば、ポリイソシアネート
、ポリアルコール、ポリアミン、ポリエチレングリコールおよびそれらの混合物
が挙げられる。ポリエチレンイミンを使用する時には、二重の利益が得られる:
重合体から脱しわするという利益およびポリエチレンイミン単位により色ケアの
利益。
【0045】 好ましいB単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、N,N−ジメチルア
クリルアミド、メタクリルアミド、N−t−ブチルアリールアミド、メタクリル
酸ジメチルアミノエチル、t−ブチルアクリルアミド、ビニルピロリドン、それ
らの塩およびそれらのアルキル第四級化誘導体、およびそれらの混合物からなる
群から選ばれる単量体が挙げられる。
【0046】 AおよびB単量体と共重合できるポリシロキサン含有C単量体は、一般式 X(Y)n Si(R)3-m m (式中、XはAおよびB単量体と共重合できるエチレン性不飽和基、例えば、ビ
ニル基であり;Yは二価結合基であり;Rは水素、ヒドロキシル、低級アルキル
(例えば、C1 〜C4 )、アリール、アルカリール、アルコキシ、またはアルキ
ルアミノであり;Zは数平均分子量少なくとも約500を有する一価シロキサン
高分子部分であり、共重合条件下で本質上非反応性であり且つ前記高分子主鎖か
らぶらさがり;nは0または1であり;mは1〜3の整数である) によって例証される。
【0047】 Cは、重量平均分子量約1,000〜約50,000、好ましくは約5,00
0〜約40,000、最も好ましくは約10,000〜約30,000を有する
。 好ましくは、C単量体は、下記の式から選ばれる式を有する:
【化6】 または
【化7】
【化8】 これらの構造中、sは0〜約6、好ましくは0、1または2、より好ましくは
0または1の整数であり;mは1〜3、好ましくは1の整数であり;pは0また
は1であり;qは2〜6の整数であり;R2 はC1 〜C10アルキルまたはC7
10アルキルアリール、好ましくはC1 〜C6 アルキルまたはC1 〜C10アルキ
ルアリール、より好ましくはC1 〜C2 アルキルであり;nは0〜4の整数、好
ましくは0または1、より好ましくは0であり;R1 は水素、ヒドロキシル、低
級アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アリール、またはアルカリールであ
り、R1 はアルキルであり;R″はアルキルまたは水素であり;Xは
【化9】 (式中、R3 は水素または−COOHであり、好ましくはR3 は水素であり;R
4 は水素、メチルまたは−CH2 COOHであり、好ましくはR4 はメチルであ
る) であり;Zは
【化10】 (式中、R5 、R6 およびR7 は独立に低級アルキル、アルコキシ、アルキルア
ミノ、アリール、アルカリール、水素またはヒドロキシルであり、好ましくはR
5 、R6 およびR7 はアルキルであり;rは約5〜約700、好ましくは約60
〜約400の整数であり、より好ましくはrは約80〜200である) である。最も好ましくは、R5 、R6 およびR7 はメチルであり、p=0、q=
3である。
【0048】 本発明の重合体は、A単量体とC単量体と使用するならばB単量体との重合組
み合わせによって製造する。これらの重合体およびそれらの製法の開示は、EP
第412704号明細書、WO第97/34572号明細書並びにWO第97/
15275号明細書に開示されている。
【0049】 シリコーングラフト共重合体は、ポリシロキサン含有単量体と非ポリシロキサ
ン含有単量体との遊離基重合によって合成できる。それらの一般的な原理は、よ
く理解されている。例えば、オディアンの「重合の原理」、第3版、ジョン・ウ
イリー・エンド・サンズ、1991年、第198頁〜第334頁参照。所望のA
、BおよびC単量体は、反応が完了する時に反応混合物の粘度が合理的であるよ
うに十分な量の相互溶媒と一緒に、すべて反応器に入れる。典型的な単量体装入
量は、約20%〜約50%である。望ましくない停止剤、特に酸素は、必要に応
じて除去する。このことは、排気により、またはアルゴン、窒素などの不活性ガ
スでパージングすることにより行う。開始剤は導入し、熱開始剤を使用すると仮
定して反応は開始が生ずるのに必要とされる温度にさせる。或いは、レドックス
または放射線開始が使用できる。重合は、高水準の転化が達成されるのに必要と
されるような長い時間、典型的には多少の時間から多少の日数進行させる。次い
で、溶媒は、通常蒸発により、または非溶媒の添加によって共重合体を沈殿する
ことにより除去する。共重合体は、所望に応じて更に精製できる。
【0050】 例として、前記重合体I、IIおよびIII は、下記の方法で合成する。全部合成
化学者の自由裁量であるこれらの方法での多数の変更がある(例えば脱ガス法お
よびガスの選択、開始剤型の選択、転化の程度、反応装入量など)。異なる単量
体が異なる溶解度および特定の開始剤に対する異なる反応性を有するので、開始
剤および溶媒の選択は、しばしば、使用する特定の単量体の要件によって決定さ
れる。
【0051】 重合体I:アクリル酸10部、メタクリル酸n−ブチル70部、および20K
PDMSマクロマー20部をフラスコに入れる。最終単量体濃度40%を生ずる
のに十分な酢酸エチルを加える。開始剤、過酸化ベンゾイルを単量体の量に対し
て0.5重量%の量まで加える。容器を排気し、窒素を再充填する。60℃に加
熱し、攪拌しながら、この温度を48時間維持する。室温に冷却することによっ
て反応を停止し、反応混合物をテフロン被覆パンに注ぎ且つ真空オーブンに入れ
ることによって酢酸エチルを乾燥する。
【0052】 重合体II:N,N−ジメチルアクリルアミド20部、メタクリル酸イソブチル
60部、およびシリコーンマクロマー20部を温度プローブ、還流冷却器、入口
およびアルゴンスパージを備えた反応器に入れる。最終単量体濃度を20重量%
にさせるのに十分なトルエンを加える。アルゴンで1〜2時間スパージする。ス
パージしながら、水浴中で62℃に加熱する。開始剤、アゾビスイソブチロニト
リルを存在する単量体の重量に対して0.25重量%の量まで加える。溶液を混
合状態に保つのに十分なアルゴン流量で、温度を62℃に維持する。反応を目視
的に監視して、反応体の相分離が重合時に生じないことを保証する。濁りが観察
されるならば、濁りを排除するのに十分な加温脱ガストルエンを加える。反応全
体にわたって監視し続ける。反応を4〜6時間後に停止し、重合体Iと同様に精
製する。
【0053】 重合体III :N,N−ジメチルメタクリルアミド10.5部、メタクリル酸イ
ソブチル56部、メタクリル酸2−エチルヘキシル3.5部および10KPDM
Sマクロマー30部をアルゴンスパージ、温度プローブ、還流冷却器および入口
を備えた反応器に入れる。最終単量体濃度を20重量%にさせるのに十分なトル
エンまたはイソプロパノールを加える。攪拌を開始し、アルゴンで1時間スパー
ジする。スパージしながら、水浴中で60℃に加熱する。開始剤、アゾビスイソ
ブチロニトリルを存在する単量体の重量に対して0.25重量%(トルエンが溶
媒であるならば)または0.125重量%(イソプロパノールが溶媒であるなら
ば)の量まで加える。攪拌および遅いアルゴンスパージを続け、反応温度を60
℃に維持する。6時間反応させる。反応を停止し、溶媒を重合体IIと同様に除去
する。
【0054】 バッチ反応の代わりに、共重合体は、半連続または連続法によって製造できる
。半連続法においては、単量体の2回以上の添加は、重合反応時に行う。このこ
とは、共重合体が重合時に異なる速度で反応する数種の単量体から調製する時に
有利である。反応混合物に別個の添加時点で加える単量体の割合は、最終生成物
の重合体がより均一な構造を有するように当業者によって調整できる。換言すれ
ば、最終生成物の重合体は、反応に装入される単量体型の各々の場合により終始
一貫した単量体含量分布を有するであろう。
【0055】 関連共重合体の例および共重合体の製造の仕方は、米国特許第4,693,9
35号明細書、米国特許第4,728,571号明細書(それらの両方ともここ
に参考文献として編入)に詳細に記載されている。
【0056】 また、追加のシリコーングラフト重合体は、1996年10月2日発行のハヤ
マ等の米国特許第5,480,634号明細書、1992年11月24日発行の
ハヤマ等の米国特許第5,166,276号明細書、1991年10月29日発
行のスズキ等の米国特許第5,061,481号明細書、1992年4月21日
発行のボリッチ等の米国特許第5,106,609号明細書、1992年3月3
1日発行のボリッチ等の米国特許第5,100,658号明細書、1992年3
月31日発行のアンシャー−ジャクソン等の米国特許第5,100,657号明
細書、1992年4月14日発行のボリッチ等の米国特許第5,104,646
号明細書、およびEP−A第0,751,162号明細書(それらのすべてを全
部ここに参考文献として編入)に開示されている。
【0057】 本発明で使用するための例示のシリコーングラフト重合体としては、下記のも
のが挙げられる(共重合体の組成は共重合体を製造するために使用する重合反応
で使用する各単量体の重量%として与える)。
【0058】 (i )アクリル酸/メタクリル酸n−ブチル/(ポリジメチルシロキサン(P
DMS)マクロマー−分子量20,000(10/70/20w/w/w) (ii)N,N−ジメチルアクリルアミド/メタクリル酸イソブチル/(PDM
Sマクロマー−分子量20,000)(20/60/20w/w/w) (iii)N,N−ジメチルアクリルアミド/メタクリル酸イソブチル/メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル/(PDMSマクロマー−分子量10,000)(10
.5/56/3.5/30w/w/w/w) (iv)N,N−ジメチルアクリルアミド/(PDMSマクロマー−分子量20
,000)(80/20w/w) (v)アクリル酸t−ブチル/メタクリル酸t−ブチル/(PDMSマクロマ
ー−分子量10,000)(56/24/20w/w/w) (vi)アクリル酸t−ブチル/(PDMSマクロマー−分子量10,000)
(80/20w/w) (vii)アクリル酸t−ブチル/N,N−ジメチルアクリルアミド/(PDMS
マクロマー−分子量10,000)(70/10/20) (viii)アクリル酸t−ブチル/アクリル酸/(PDMSマクロマー−分子量
10,000)(75/5/20) (ix)アクリル酸t−ブチル/アクリル酸/(PDMSマクロマー−分子量1
0,000)(63/20/17)。
【0059】 II A単量体、B単量体およびそれらの混合物からなる群から選ばれる単量体を
含む接着重合体 前記シリコーングラフト重合体の親重合体も、ここで有用な接着重合体である
。 重合体は、疎水性単量体および/または親水性単量体の単独重合体または共重
合体、例えば、線状ランダムまたはブロック重合体であることができる。このよ
うな重合体は、各種の単量体単位から誘導する。従って、本重合体は、重合性疎
水性単量体(以下に定義するようなA)またはその混合物0〜100%、好まし
くは50%〜100%、より好ましくは70%〜約100%、および重合性親水
性単量体(以下に定義するようなB)またはその混合物0〜100%、好ましく
は0%〜50%、より好ましくは0%〜約30%を含む。勿論、重合体がA単量
体とB単量体との両方を含むならば、単量体は、互いに共重合できなければなら
ない。
【0060】 前記重合体を製造するための工程および方法は、当業者に通常既知のものであ
り且つ重合体をシリコーン単量体にグラフトしない以外は上に定義の通りである
ことができる。これらの重合体およびそれらの製法の開示は、米国特許第5,1
20,532号明細書に開示されている。
【0061】 重合体は、有機高分子主鎖を有する重量平均分子量約5,000〜約1,00
0,000、好ましくは約30,000〜約300,000を有し、前記共重合
体はA単量体、B単量体およびそれらの混合物からなる群から選ばれる単量体を
含み、前記共重合体は前記A単量体および前記B単量体の下記の相対重量% (a)前記共重合体の0〜約100重量%の、前記B単量体と遊離基共重合で
きる疎水性A単量体; (b)前記共重合体の0〜約100重量%の、前記A単量体と共重合できる親
水性補強B単量体(該B単量体は極性単量体およびマクロマーおよびそれらの混
合物からなる群から選ばれる) の重合組み合わせによって製造する。
【0062】 重合体は、A単量体および使用するならばB単量体の重合組み合わせによって
製造する。共重合体組成は、重合反応器に装入される各単量体の量によって特徴
づけられる。一般に、接着重合体は、疎水性A単量体0〜100%、好ましくは
約50%〜約100%、より好ましくは約60%〜約90%、最も好ましくは約
70%〜約80%、および親水性補強B単量体0〜100%、好ましくは0%〜
約50.0%、より好ましくは10%〜約40%、最も好ましくは20%〜30
%を含むであろう。
【0063】 好ましくは、ここで有用な重合体は、分子量約30,000〜約150,00
0を有する。
【0064】 本発明で使用するための例示の重合体としては、下記のものが挙げられる(共
重合体の組成は重合体を製造するために使用する重合反応で使用する各単量体の
重量%として与える):ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ビニルピロリ
ドン約30重量%までの比率で)、酢酸ビニル単独重合体、アクリル酸t−ブチ
ル単独重合体、t−ブチルスチレン/メタクリル酸エチルヘキシル共重合体(重
量で50/50)、ジメチルアクリルアミド/アクリル酸t−ブチル/メタクリ
ル酸エチルヘキシル共重合体(10/45/45)、エチレン/酢酸ビニル共重
合体(12.5/87.5)、アリルアルコール/スチレン共重合体(19/8
1)、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(83/17およびそれ以下)、ビニル
ピロリドン/酢酸ビニル/アクリル酸ブチル共重合体(10/78/12および
10/70/20)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル/アクリル酸ブチル/スチ
レンスルホネート共重合体(10/70/15/5)、ビニルピロリドン/プロ
ピオン酸ビニル共重合体(5/95)、ビニルカプロラクタム/酢酸ビニル共重
合体(5/95)、アクリル酸/アクリル酸t−ブチル(25/75)およびチ
バ・ガイギーによって商品名ウルトラホールド(Ultrahold)CA8(登録商標)
で販売されているスタイリング樹脂(アクリル酸エチル/アクリル酸/N−t−
ブチルアクリルアミド共重合体)、ナショナル・スターチによるレシン(Resyn)
28−1310(登録商標)およびBASFによるルビセット(Luviset)CA6
6(登録商標)(酢酸ビニル/クロトン酸共重合体90/10)、BASFによ
るルビセットCAP(登録商標)(酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル/クロトン
酸共重合体50/40/10)、ナショナル・スターチによるレシン28−29
30(登録商標)(酢酸ビニル/ネオデカン酸ビニル/クロトン酸共重合体)、
およびユニオン・カーバイドによるアメルホールド(Amerhold)DR−25(ア
クリル酸エチル/メタクリル酸/メタクリル酸メチル/アクリル酸共重合体)、
BASFによるポリゲン(Poligen)(ポリアクリレート分散液)、クラリアント
からのアプレタン(APPRETAN)(ポリ酢酸ビニル)、クラリアントからのモウェ
オール(MOWEOL)(ポリビニルアルコール)、およびBASFからのソカラン(
SOKALAN)EG310(PVP/AA:ポリビニルピロリドン/アクリル酸)。
【0065】 IIで記載のもののうち最も好ましい重合体は、アクリル酸およびアクリル酸t
−ブチル単量体単位から生成される重合体、より好ましくはアクリル酸約20〜
30重量%およびアクリル酸t−ブチル約70%〜約80%を有する重合体であ
る。
【0066】 III 接着ブロック共重合体 本発明の組成物は、改善された脱しわ性能を組成物に与えるのを助長し且つし
わ減少組成物の水溶化剤に可溶性または分散性であるここに定義のような所定の
シリコーン含有接着ブロック共重合体を含む。
【0067】 本発明のしわ減少組成物で使用するために選ばれたシリコーン含有接着ブロッ
ク共重合体は、所定のシリコーン含有マクロ開始剤(以下に詳述)とエチレン性
不飽和単量体との遊離基重合によって製造する。得られたブロック共重合体は、
逐次更により小さい反復単位からなる配置された部分またはブロックを含む。本
発明のシリコーン含有接着ブロック共重合体は、シリコーン含有マクロ開始剤に
由来するシリコーン含有ブロック(以下ブロックA)およびここに定義のような
エチレン性不飽和単量体に由来する他のブロック(以下ブロックB)を含む。こ
れらのブロック共重合体は、2個のブロックセグメントを含有するA−Bブロッ
ク構造、3個のブロックセグメントを含有するA−B−Aブロック構造、多数の
ブロックを含有する−(A−B)n −ブロック構造(式中、nは2以上の値を有
する整数である)のいずれか、またはそれらの組み合わせである。
【0068】 本発明のしわ減少組成物は、それらの混合物または組み合わせを含め且つそれ
らと少量の未反応単量体またはここに記載のエチレン性不飽和単量体に由来する
少量の単独重合体またはここに記載のシリコーン含有マクロ開始剤との組み合わ
せも含めて、前記ブロック構造のいずれか1つを含む。
【0069】 本発明のシリコーン含有接着ブロック共重合体は、重量平均分子量約10,0
00g/モル〜約10,000,000g/モル、好ましくは約20,000g
/モル〜約1,000,000g/モル、より好ましくは約30,000g/モ
ル〜約1,000,000g/モル、一層好ましくは約60,000g/モル〜
約750,000g/モル、最も好ましくは約70,000g/モル〜約750
,000g/モルを有する。
【0070】 本発明のしわ減少組成物で使用するためのシリコーン含有接着ブロック共重合
体は、エチレン性不飽和単量体とここに記載のシリコーン含有マクロ開始剤との
遊離基重合によって製造する。この種の重合反応は、一般に、重合体技術上周知
であり、それらの若干の記載はM.ミシャラの高分子デザイン:概念およびプラ
クティス、ポリマー・フロンティアーズ・インターナショナル・インコーポレー
テッド、第313頁〜第358頁(1994)、1997年4月9日公開の欧州
特許出願第766957A1号明細書、およびオディアンの重合の原理、第3版
、ジョン・ウイリー・エンド・サンズ、第198頁〜第334頁(1991)(
説明を全部ここに参考文献として編入)に開示されている。
【0071】 ここで言及する遊離基重合は、例えば、エチレン性不飽和単量体およびポリシ
ロキサンマクロ開始剤を反応器中で、反応が完了する時に反応混合物の粘度が合
理的であるように十分な量の相互溶媒と一緒に合わせることによって達成できる
。望ましくない停止剤、特に酸素は、必要に応じて除去する。このことは、排気
により、またはアルゴン、窒素などの不活性ガスでパージすることにより行うこ
とができる。反応は、熱開始剤を使用すると仮定して開始が生ずるのに必要とさ
れる温度にさせる。或いは、レドックスまたは放射線開始は、使用できる。重合
は、高水準の転化が達成されるのに必要とされる位の長さ、典型的には多少の時
間から多少日数まで進行させる。次いで、溶媒は、通常蒸発により、または非溶
媒の添加によって共重合体の沈殿することにより除去する。得られたブロック共
重合体は、所望に応じて更に精製でき、または技術上周知の処方技術によって本
発明のしわ減少組成物を処方する際に使用できる。
【0072】 また、ここで使用するためのシリコーン含有接着ブロック共重合体は、半連続
または連続法によって製造できる。半連続法においては、単量体またはマクロ単
量体の2回以上の添加は、重合反応時に施す。このことは、共重合体が異なる速
度で重合時に反応する数種の単量体から生成する時に有利である。別個の添加時
点で反応混合物に加える単量体の割合は、最終生成物の重合体がより均一な構造
を有するように当業者によって調整できる。換言すれば、最終生成物の重合体は
、反応混合物に装入する単量体の各々の場合により終始一貫した単量体含量分布
を有するであろう。
【0073】 シリコーン含有ブロック共重合体の他の例およびそれらの製法は、ゲック等に
1996年6月4日発行の米国特許第5,523,365号明細書、クリベロに
1987年8月25日発行の米国特許第4,689,289号明細書、クリベロ
に1986年4月22日発行の米国特許第4,584,356号明細書、高分子
デザイン、概念およびプラクティス、M.K.ミシャラ編、ニューヨーク州ホー
プウェルJctのポリマー・フロンティアーズ・インターナショナル・インコー
ポレーテッド、およびブロック共重合体、A.ノシャイおよびJ.E.マックグ
ラス、アカデミック・プレス、ニューヨーク(1977)(説明をここに参考文
献として編入)に記載されている。
【0074】シリコーン含有マクロ開始剤 本発明のしわ減少組成物のシリコーン含有接着ブロック共重合体は、シリコー
ン含有ブロック(シリコーン含有ブロックはここに記載の所定のシリコーン含有
マクロ開始剤に由来する)約2〜約50重量%、好ましくは約5〜約40重量%
、より好ましくは約10〜約30重量%を含む。
【0075】 本発明のしわ減少組成物で使用するためのシリコーン含有マクロ開始剤は、下
記の式 −〔〔SiR2 O〕m −SiR2 −XYX〕n − −XYX−〔〔SiR2 O〕m −SiR2 −XYX〕〕n − −〔〔SiR2 O〕m −SiR2 −XYX〕n −〔SiR2 O〕p − またはそれらの組み合わせ(各Rは独立にC1 〜C10アルキル、フェニル、C1
〜C10アルキル置換フェニル、およびそれらの混合物からなる群から選ばれ、好
ましくはメチル基であり;各Xは所定のシリコーン含有マクロアゾ開始剤の場合
に同じでもまたは異なっていてもよく且つ下記の基アシル、アルキル、アリール
、アミド、アルケン、アルキン、エーテル、エステル、スルホン、スルホキシド
、チオエーテル、ハロゲン、ニトリルおよびそれらの組み合わせ、好ましくは合
成しやすさのためにアミドまたはエステル基を包含してもよい二価結合基である
)からなる群から選ばれる。また、他の二価結合基は、ここに記載の遊離基重合
を実質上且つ不当に損傷しないならば、使用できる。
【0076】 前記マクロ開始剤式中、各Yは、独立に下記の式 −N=N− −O−O− またはそれらの組み合わせで表わされる化学部分からなる群から選ばれ;m、n
およびp値の各々は独立に1以上の値を有する正の整数であり、好ましくはmお
よびpは独立に約14〜約700の値を有する一方、nはシリコーン含有接着ブ
ロック共重合体の重合反応時に実際的な理由(粘度、加工、溶媒相容性など)応
用性をそれ程限定するべきではない以外は高い方の値を有していないが、好まし
くは約1〜約10の値である。
【0077】 シリコーン含有マクロ開始剤の数平均分子量は、約500g/モル〜約500
,000g/モル、好ましくは約2,000g/モル〜約250,000g/モ
ル、より好ましくは約5,000g/モル〜約100,000g/モルである。
【0078】 Yがアゾ基であるシリコーン含有マクロ開始剤、一層好ましくは下記の式
【化11】 (式中、xは約50〜約150の値を有する整数であり、nは約4〜約12、よ
り好ましくは約6〜約9の値を有する整数である) に対応するシリコーン含有マクロアゾ開始剤が、好ましい。xが約135または
67のいずれかの値を有する整数であり且つnが約6〜約9の値を有する整数で
ある前記式で表わされるマクロアゾ開始剤が、最も好ましい。
【0079】 本発明のブロック共重合体のシリコーン含有ブロック(ブロックA)は、好ま
しくは、少なくとも約10個の反復単量体単位、より好ましくは少なくとも約4
0個の単量体単位、一層好ましくは少なくとも約60個の単量体単位を含有する
(反復単量体単位の各々はここに記載の所定のシリコーン含有マクロ開始剤に由
来し、各シリコーン含有ブロックの平均分子量は好ましくは約500g/モル〜
約60,000g/モル、より好ましくは約1,000g/モル〜約25,00
0g/モル、一層好ましくは約2,000g/モル〜約15,000g/モルで
ある)。
【0080】エチレン性不飽和単量体 本発明のしわ減少組成物のシリコーン含有接着ブロック共重合体は、共重合性
エチレン性不飽和単量体約50〜約98重量%、好ましくは約60〜約95重量
%、より好ましくは約70〜約90重量%を含む。
【0081】 シリコーン含有接着ブロック共重合体中のブロック(ブロックB)は、エチレ
ン性不飽和単量体に由来する〔ブロックBはガラス転移温度(Tg値)約−20
℃以上、より好ましくは約−5℃以上、そしてまた好ましくは約60℃以下、よ
り好ましくは約50℃以下、一層好ましくは約40℃以下を有する〕。
【0082】 エチレン性不飽和単量体は、シリコーン含有マクロ開始剤と共重合でき且つモ
ノ−、ジ−、トリ−またはテトラ−置換できる少なくとも1個の重合性炭素−炭
素二重結合を含有する。ビニル単量体が好ましい。単一種類のエチレン性不飽和
単量体または2種以上のエチレン性不飽和単量体の組み合わせのいずれも、使用
できる。エチレン性不飽和単量体は、ここに記載のシリコーン含有接着ブロック
共重合体の場合の要件または好みを満たすように選ばれる。
【0083】 シリコーン含有接着ブロック共重合体を製造する際に使用するためのエチレン
性不飽和単量体は、親水性または疎水性、水溶性または水不溶性であってもよい
。しわ減少組成物中の得られるブロック共重合体がここに記載の所要の溶解度お
よび他の特性を有するならば、これらのエチレン性不飽和単量体は、好ましくは
、親水性単量体、または親水性単量体と疎水性単量体との組み合わせである。エ
チレン性不飽和単量体は、本発明のシリコーン接着ブロック共重合体中の反復単
位またはブロック(ブロックB)と共重合体する時に、好ましくは少なくとも約
10個の反復単量体、より好ましくは少なくとも約20個の反復単量体、一層好
ましくは少なくとも約50個の反復単量体単位を含有する。
【0084】 ここで有用なエチレン性不飽和単量体の非限定クラスとしては、不飽和アルコ
ール、不飽和モノカルボン酸、不飽和ジカルボン酸、不飽和無水物、不飽和モノ
カルボン酸のアルコールエステル、不飽和ジカルボン酸のアルコールエステル、
不飽和無水物のアルコールエステル、不飽和モノカルボン酸のアルコキシ化エス
テル、不飽和ジカルボン酸のアルコキシ化エステル、不飽和無水物のアルコキシ
化エステル、不飽和モノカルボン酸のアミノアルキルエステル、不飽和ジカルボ
ン酸のアミノアルキルエステル、不飽和無水物のアミノアルキルエステル、不飽
和モノカルボン酸のアミド、不飽和ジカルボン酸のアミド、不飽和無水物のアミ
ド、不飽和モノカルボン酸の塩、不飽和ジカルボン酸の塩、不飽和無水物の塩、
不飽和炭化水素、不飽和複素環式化合物、およびそれらの組み合わせが挙げられ
る。
【0085】 好適なエチレン性不飽和単量体の若干の例としては、限定せずに、アクリル酸
、メタクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、第四級化メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリルアミド、N
−t−ブチルアクリルアミド、マレイン酸、無水マレイン酸およびその半エステ
ル、クロトン酸、イタコン酸、アクリルアミド、アクリレートアルコール、メタ
クリル酸ヒドロキシエチル、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ビニルピ
ロリドン、ビニルエーテル(例えば、メチルビニルエーテル)、マレイミド、ビ
ニルピリジン、ビニルイミダゾール、他の極性ビニル複素環式化合物、スチレン
スルホネート、アリルアルコール、ビニルアルコール(例えば、重合後に酢酸ビ
ニルの加水分解によって製造されるもの)、ビニルカプロラクタム、メタノール
、エタノール、メトキシエタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1
−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタ
ノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、1−メチル−1−ブ
タノール、3−メチル−1−ブタノール、1−メチル−1−ペンタノール、2−
メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、t−ブタノール(
2−メチル−2−プロパノール)、シクロヘキサノール、ネオデカノール、2−
エチル−1−ブタノール、3−ヘプタノール、ベンジルアルコール、2−オクタ
ノール、6−メチル−1−ヘプタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3,
5−ジメチル−1−ヘキサノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール
、1−デカノール、1−ドデカノール、1−ヘキサデカノール、1−オクタデカ
ノールなどのC1 〜C18アルコールのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エ
ステル(アルコールは好ましくは約1〜12個の炭素原子を有する);アクリル
酸ジシクロペンテニル;アクリル酸4−ビフェニル;アクリル酸ペンタクロロフ
ェニル;アクリル酸3,5−ジメチルアダマンチル;メタクリル酸3,5−ジメ
チルアダメンチル;メタクリル酸4−メトキシカルボニルフェニル;メタクリル
酸トリメチルシリル;スチレン;α−メチルスチレンおよびt−ブチルスチレン
を含めたアルキル置換スチレン;酢酸ビニル,ネオノナン酸ビニル、ピバル酸ビ
ニルおよびプロピオン酸ビニルを含めたビニルエステル;塩化ビニル;塩化ビニ
リデン;ビニルトルエン;イソブチルビニルエーテルおよびs−ブチルビニルエ
ーテルを含めたアルキルビニルエーテル;ブタジエン;シクロヘキサジエン;ビ
シクロヘプタジエン;2,3−ジカルボキシメチル−1,6−ジヘキサジエン;
エチレン;プロピレン;インデン;ノルボルニレン;β−ピネン;α−ピネン;
前記酸およびアミンの塩、およびそれらの組み合わせが挙げられる。第四級化単
量体は、前記マクロ開始剤との遊離基共重合反応前または遊離基共重合反応後の
いずれかで第四級化できる。
【0086】 好ましいエチレン性不飽和単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、N,
N−ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、第四級化メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル、ビニルピロリドン、C1 〜C18アルコールの
アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、t−ブチルスチレン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸2−メ
トキシエチル、アクリル酸2−エトキシエチル、メタクリル酸n−ブチル、メタ
クリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、前記酸およびアミンの塩、お
よびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0087】中和ブロック共重合体 シリコーン含有接着ブロック共重合体は、カルボキシル基などの酸性官能基を
含んでもよく且つ水中のブロック共重合体の溶解度または分散性を促進するため
に少なくとも部分的に中和された形で通常使用される。加えて、中和形の使用は
、洗浄によって布帛から除去される組成物の能力を助長する。このような中和の
程度は、シリコーン含有接着ブロック共重合体の酸性官能基の中和約10%〜1
00%、より好ましくは約20%〜約90%、一層好ましくは約40%〜約85
%である。
【0088】 酸性官能基を含有するシリコーン含有接着ブロック共重合体の中和は、有機ま
たは無機塩基物質を使用することによって、このような中和に影響を及ぼす通常
の技術またはその他の点で既知の技術によって達成してもよい。金属塩基は、こ
の目的に特に有用である。好適な塩基中和剤としては、限定せずに、水酸化アン
モニウム、アルカリ金属水酸化物、またはアルカリ土類金属水酸化物、好ましく
は水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムが挙げられる。他の好適な中和剤の例
としては、限定せずに、アミンまたはアミノアルコール、例えば、2−アミノ−
2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD)、2−アミノ−2−エチル
−1,3−プロパンジオール(AEPD)、2−アミノ−2−メチル−1−プロ
パノール(AMP)、2−アミノ−1−ブタノール(AB)、モノエタノールア
ミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TE
A)、モノイソプロパノールアミン(MIPA)、ジイソプロパノールアミン
(DIPA)、トリイソプロパノールアミン(TIPA)およびジメチルステア
ロアミン(DMS)およびそれらの組み合わせが挙げられる。アミンおよび金属
塩基が好ましい。
【0089】 塩基性官能基、例えば、アミノ基を含有するシリコーン含有接着ブロック共重
合体の中和は、同様に、好ましくは有機または無機酸、例えば、塩化水素で少な
くとも部分的に中和する。中和は、このような中和を達成するための通常の技術
またはその他の点で既知の技術によって達成できる。中和の好ましい程度は、酸
性官能基の中和の場合に記載のものと同じである。
【0090】 所定のシリコーン含有接着ブロック共重合体の溶解度は、所定の共重合体が酸
性または塩基性官能基を含有するならば、所望の酸または塩基中和後に測定すべ
きである。
【0091】好ましいシリコーン含有接着ブロック共重合体 好ましいシリコーン含有接着ブロック共重合体の非限定例としては、限定せず
に、下記の式
【化12】 に合致するマクロアゾ開始剤に由来する下記のブロック共重合体が挙げられる: 〔ポリ(ジメチルシロキサン)−ブロック−ポリ(アクリル酸t−ブチル−コ
−アクリル酸n−ブチル−コ−アクリル酸−コ−メタクリル酸)〕n アクリル酸t−ブチル40%;アクリル酸n−ブチル28%;アクリル酸12
%;メタクリル酸10%; シリコーンマクロアゾ開始剤(前記式、x=135、nは約6〜約9である)
10%; シリコーンブロックの分子量:10,000g/モル 重合体分子量:114,000g/モル。
【0092】 〔ポリ(ジメチルシロキサン)−ブロック−ポリ(アクリル酸t−ブチル−コ
−アクリル酸)〕n アクリル酸t−ブチル40%;アクリル酸n−ブチル24%;アクリル酸21
%; シリコーンマクロアゾ開始剤(前記式、x=135、nは約6〜約9である)
15%; シリコーンブロックの分子量:10,000g/モル 重合体分子量:86,000g/モル。
【0093】 〔ポリ(ジメチルシロキサン)−ブロック−ポリ(アクリル酸t−ブチル−コ
−アクリル酸エチル−コ−アクリル酸〕n アクリル酸t−ブチル32%;アクリル酸エチル33%;アクリル酸20%; シリコーンマクロアゾ開始剤(前記式、x=67、nは約6〜9である)15
%; 重合体分子量:110,600g/モル シリコーンブロックの分子量:5000g/モル。
【0094】 前記の好ましいシリコーン含有マクロアゾ開始剤は、米国バージニア州リッチ
モンドのワコ・ケミカルUSAインコーポレーテッドからVPS1001および
VPS0501(ポリ(ジメチルシロキサン)開始剤)として入手できる。
【0095】 また、ブロック共重合体を含めて硫黄結合シリコーン含有共重合体は、ここで
有用である。シリコーン含有共重合体を言及する際にここで使用する「硫黄結合
」なる用語は、共重合体が硫黄結合(即ち、−S−)、ジスルフィド結合(即ち
、−S−S−)、またはスルフヒドリル基(即ち、−SH)を含有することを意
味する。
【0096】 これらの硫黄結合シリコーン含有共重合体は、下記の一般式
【化13】 〔式中、 各G5 およびG6 は独立にアルキル、アリール、アルカリール、アルコキシ、
アルキルアミノ、フルオロアルキル、水素、および−ZSA(式中、Aは本質上
重合された遊離基重合性単量体からなるビニル高分子セグメントを表わし、Zは
二価結合基であり(有用な二価結合基Zとしては、限定せずに、下記のもの、C 1 〜C10アルキレン、アルカリーレン、アリーレン、およびアルコキシアルキレ
ンが挙げられる。好ましくは、Zは、商業的な入手性の理由でメチレンおよびプ
ロピレンからなる群から選ばれる); 各G2 はAからなり; 各G4 はAからなり; 各R1 はアルキル、アリール、アルカリール、アルコキシ、アルキルアミノ、
フルオロアルキル、水素、およびヒドロキシルからなる群から選ばれる一価部分
であり(好ましくはR1 は独立に商業的な入手性の理由でC1 〜4 アルキルおよ
びヒドロキシルからなる群から選ばれる同じであるか異なることができる一価部
分を表わす。最も好ましくは、R1 はメチルである); 各R2 は二価結合基であり(好適な二価結合基としては、限定せずに、下記の
もの、C1 〜C10アルキレン、アリーレン、アルカリーレン、およびアルコキシ
アルキレンが挙げられる。好ましくは、R2 は化合物の合成しやすさのためC1 〜3 アルキレンおよびC7 〜C10アルカリーレンからなる群から選ばれる。最も
好ましくは、R2 は−CH2 −、1,3−プロピレン、および
【化14】 からなる群から選ばれる); 各R3 は独立に同じであるか異なることができ且つアルキル、アリール、アル
カリール、アルコキシ、アルキルアミノ、フルオロアルキル、水素、およびヒド
ロキシルからなる群から選ばれる一価部分を表わし(好ましくは、R3 は独立に
商業的な入手性の理由でC1 〜4 アルキルおよびヒドロキシルからなる群から選
ばれる同じであるか異なることができる一価部分を表わす。最も好ましくは、R 3 はメチルである); 各R4 は二価結合基であり(好適な二価結合基としては、限定せずに、下記の
もの、C1 〜C10アルキレン、アリーレン、アルカリーレン、およびアルコキシ
アルキレンが挙げられる。好ましくは、R4 は合成しやすさのためC1 〜3 アル
キレンおよびC7 〜C10アルカリーレンからなる群から選ばれる。最も好ましく
は、R4 は−CH2 −、1,3−プロピレン、および
【化15】 からなる群から選ばれる); xは0〜3の整数であり; yは5以上の整数であり(好ましくは、yは約14〜約700、好ましくは約
20〜約200の整数である); qは0〜3の整数であり; 下記のことの少なくとも1つは真実であり; qは少なくとも1の整数であり; xは少なくとも1の整数であり; G5 は少なくとも1個の−ZSA部分を含み;または G6 は少なくとも1個の−ZSA部分を含む〕 で表わされる。
【0097】 前記のように、Aは、重合された遊離基重合性単量体から生成されるビニル高
分子セグメントである。Aの選択は、典型的には、組成物の所期用途および共重
合体が所期の目的を達成するために有していなければならない性質に基づく。A
がブロック共重合体の場合にブロックからなるならば、ABおよび/またはAB
A構造を有する重合体は、メルカプト官能基−SHがそれぞれメルカプト官能シ
リコーン化合物の一方または両方の末端ケイ素原子に結合するかどうかに応じて
得られるであろう。共重合体のビニル重合体ブロックまたはセグメント対シリコ
ーンセグメントの重量比は、変化できる。好ましい共重合体は、共重合体が全体
の重合体の溶解度を保持しながら異なる高分子セグメントの各々に固有の性質を
有するように、ビニル重合体セグメント対シリコーンセグメントの重量比が約9
8:2から50:50であるものである。
【0098】 硫黄結合シリコーン共重合体は、クマー等に1995年11月21日発行の米
国特許第5,468,477号明細書、および3Mに譲渡された1995年2月
9日公開のPCT出願WO第95/03776号明細書(全部ここに参考文献と
して編入)により詳細に記載されている。
【0099】 勿論、「接着重合体」なる用語は、混合接着重合体も包含できる。
【0100】 接着重合体は、組成物に乾燥布帛の重量当たり0.01〜1重量%、好ましく
は0.01〜0.5重量%、より好ましくは0.01〜0.1重量%の重合体の
量を生ずるのに十分な量で存在する。
【0101】 典型的には、接着重合体は、本発明の組成物に組成物の0.05〜約5.0重
量%、好ましくは約0.1〜約2.0重量%、より好ましくは約0.2〜約1.
0重量%の量で存在する。
【0102】 接着性およびフィルム形成性を組成物に与えるのに有効な量が使用され且つ組
成物が処方でき且つ所期の目的で有効に適用できる限り、より多いか少ない量の
重合体の使用を排除しようとはしない。
【0103】B 水溶化剤 水溶化剤は、本発明の別の必須成分である。事実、水溶化剤は、重合体の十分
な可溶化を与えるだけではなく、重合体の有効な可塑化を更に保証して可撓性重
合体網目を生ずる。
【0104】 いかなる種類の水溶性界面活性剤も、可溶化性を付与するために使用できる。
しかしながら、若干の水溶性界面活性剤およびそれらの混合物がより好ましい。
従って、界面活性剤は、線状または分枝疎水尾および正に荷電された親水ヘッド
基を有する界面活性分子であることが好ましい。より好ましくは、ここで使用す
るための水溶性可溶化剤は、水溶性陰イオン界面活性剤、水溶性非イオン界面活
性剤、およびそれらの混合物から選ばれる。
【0105】 「水溶性可溶化剤」とは、可溶化剤が25℃で0.2重量%で水に溶解する時
に分散液または実質上明澄等方性溶液のいずれかを調製することを意味する。
【0106】 水溶性非イオン界面活性剤 なお好適な可溶化剤は、非イオン界面活性剤である。組成物をポリエステル、
ナイロンなどの疎水性表面上に容易且つより均一に広げることを可能にする低い
表面張力を与えるアルコキシ化界面活性剤が、これらの界面活性剤を代表する。
前記界面活性剤は、好ましくは、組成物が組成物のスプレー特性を高め且つ組成
物をより一様に分布させ且つスプレー装置の目詰りを防止するためにスプレーデ
ィスペンサーで使用される時に包含される。組成物の広がりは、より迅速に乾燥
することも可能にし、それゆえ処理された材料はより早く使用する準備ができる
。濃縮組成物の場合には、界面活性剤は、抗菌活性成分、香料などの多くの活性
成分の濃縮水性組成物への分散を容易にする。
【0107】 非イオンアルコキシ化界面活性剤の非限定例としては、エチレンオキシドと脂
肪アルコール、脂肪酸、脂肪アミンなどとの付加生成物が挙げられる。場合によ
って、プロピレンオキシドと脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アミンとの付加生成
物は、使用してもよい。
【0108】 好適な化合物は、一般式 R2 −Y−(C2 4 O)z −C2 4 OH (式中、R2 は第一級、第二級および分枝鎖アルキルおよび/またはアシルヒド
ロカルビル基;第一級、第二級および分枝鎖アルケニルヒドロカルビル基;およ
び第一級、第二級および分枝鎖アルキル置換フェノールヒドロカルビル基および
アルケニル置換フェノールヒドロカルビル基からなる群から選ばれ;前記ヒドロ
カルビル基は好ましくは炭素数6〜20、好ましくは8〜18のヒドロカルビル
鎖長を有する) の界面活性剤である。より好ましくは、ヒドロカルビル鎖長は、10〜18個の
炭素原子である。本発明のエトキシ化非イオン界面活性剤の場合の一般式におい
ては、Yは、−O−、−C(O)O−、−C(O)N(R)−、または−C(O
)N(R)R−(式中、Rは、存在する時には、R2 または水素である)であり
、且つzは少なくとも2、好ましくは少なくとも4、より好ましくは5〜11で
ある。
【0109】 本発明の非イオン界面活性剤は、HLB(親水性親油性バランス)7〜20、
好ましくは8〜15によって特徴づけられる。勿論、R2 およびエトキシレート
の数を定義することによって、界面活性剤のHLBは、一般に、決定される。し
かしながら、ここで有用な非イオンエトキシ化界面活性剤は、比較的長鎖R2 基
を含有し且つ比較的高度にエトキシ化されていることに留意すべきである。短い
エトキシ化基を有するより短いアルキル鎖界面活性剤は、所要のHLBを有する
ことがあるが、ここでそれ程有効ではない。
【0110】 非イオン界面活性剤の例は、次の通りである。本発明の非イオン界面活性剤は
、これらの例には限定されない。例において、整数は、分子中のエトキシル(E
O)基の数を定義する。
【0111】 a.直鎖第一級アルコールアルコキシレート ドデカノールおよびテトラデカノールのトリエトキシレート、ペンタエトキシ
レート、ヘプタエトキシレートは、本発明の文脈で有用な界面活性剤である。で
ある。「ココ」鎖長範囲内の混合天然または合成アルコールのエトキシレートも
、ここで有用である。ここで使用するための市販の直鎖第一級アルコールアルコ
キシレートは、ハルスから商品名マルリパール(MarlipalR )24/70、マル
リパール24/100、マルリパール24/150で入手でき且つヘキストから
商品名ゲナポール(GenapolR )C−050で入手できる。
【0112】 b.直鎖第二級アルコールアルコキシレート 3−ヘキサデカノール、2−オクタデカノール、4−エイコサノールおよび5
−エイコサノールのトリエトキシレート、ペンタエトキシレート、ヘプタエトキ
シレートは、本発明の文脈で有用な界面活性剤である。ここで使用するための市
販の直鎖第二級アルコールエトキシレートは、ユニオン・カーバイドから商品名
タージトール(Tergitol)15−S−7で市販されている物質である。これは、
アルコール1モル当量当たり平均7モルのエチレンオキシドと縮合された炭素数
11〜15の平均ヒドロカルビル鎖長を有する第二級アルコールの混合物からな
る。ここで使用するためのなお別の好適な市販の直鎖第二級アルコールエトキシ
レートは、BPケミカルズ・リミテッドまたは日本のニッポン・カタリティック
から得る事ができる商品名ソフタノール(Softanol)で市販されている物質であ
る。アルコール1モル当量当たり平均5〜10モルのエチレンオキシドと縮合さ
れた11〜16個の炭素原子の平均ヒドロカルビル鎖長を有する線状第二級アル
コールの混合物からなるソフタノール50、ソフタノール90が、ここで特に有
用である。
【0113】 c.アルキルフェノールアルコキシレート 好適なアルキルフェノールアルコキシレートは、アルキルフェノールのポリエ
チレンオキシド縮合物、例えば、第一級、第二級または分枝鎖配置中に6〜20
個の炭素原子、好ましくは8〜12個の炭素原子を有するアルキルまたはアルケ
ニル基を有するアルキルフェノールとエチレンオキシドとの縮合物(前記エチレ
ンオキシドは好ましくはアルキルフェノール1モル当たり3〜11モルに等しい
量で存在する)である。このような化合物中のアルキル置換基は、重合されたプ
ロピレン、ジイソブチレン、オクタン、およびノナンに由来してもよい。
【0114】 この種の非イオン界面活性剤の例としては、ローム・エンド・ハースからのト
リトン(Triton)N−57R ノニルフェノールエトキシレート(5EO)、ダウ
からのダウファックス(DowfaxR )9N5およびBASFからのルテンゾール
(LutensolR )AP6が挙げられる。
【0115】 d.オレフィンアルコキシレート 第一級と第二級との両方のアルケニルアルコール、および直前に開示のものに
対応するアルケニルフェノールは、エトキシ化でき且つ界面活性剤として使用で
きる。
【0116】 ここで使用するための市販のオレフィンアルコキシレートは、ヘキストから商
品名ゲナポール(Genapol)O−050で入手できる。
【0117】 e.分枝鎖アルコキシレート 周知の「オキソ」法またはその修正法から入手できる分枝鎖第一級および第二
級アルコール(またはゲルベアルコール)は、エトキシ化できる。
【0118】 第一級オキソアルコールのこれらのエトキシレートのうち、BASFによって
名前ルテンゾールで市販されている界面活性剤またはシェル・ケミカルズ(UK
LTD)によって名前ドバノール(Dobanol)で市販されている界面活性剤が特に
好ましい。好ましいドバノールは、炭素数9〜15のヒドロカルビル基を有する
第一級アルコール(大部分は炭素数13のヒドロカルビル基を有する)である。
平均して平均エトキシ化度3〜11、好ましくは7を有するドバノールが、特に
好ましい。
【0119】 この種の物質の一例は、脂肪族アルコール1モル当たり3〜9モル未満のエチ
レンオキシドを有する脂肪族アルコールエチレンオキシド縮合物(脂肪族アルコ
ール画分は9〜14個の炭素原子を有する)である。この種の非イオン界面活性
剤の他の例としては、シェルによって市販されている商業上入手可能なドバノー
ルR 、ネオドール(NeodolR )、BASFからのルテンゾールR 、またはエニケ
ムからのリアール(LialR )の或るものが挙げられる。例えば、ドバノールR 2
3.5(C12〜C13EO5)、ドバノールR 91.5(C9 〜C11EO5)、ネ
オドール45E5、およびエニケムからのリアール145.7EO(オキソC14
〜15アルコール+EO7.0モル)、リアール111EO6およびイサルケム
(Isalchem) 123シリーズ。
【0120】 他の好適な非イオンアルコキシ化界面活性剤は、少なくとも5個のアルコキシ
部分でアルコキシ化されたアルキルアミンである。エチレンオキシドと疎水性ア
ルキルアミン生成物との縮合から誘導される界面活性剤が、この種の化合物を代
表する。好ましくは、アルキル疎水基は、6〜22個の炭素原子を有する。好ま
しくは、アルキルアミンは、10〜40個、より好ましくは20〜30個のアル
コキシ部分でアルコキシ化する。
【0121】 この種の非イオン界面活性剤の例は、ヘキストから商品名ゲナミン(Genamin)
で市販されているアルキルアミンエトキシレートである。ここで使用するのに好
適な例は、ゲナミンC−100、ゲナミンO−150、およびゲナミンS−20
0である。
【0122】 この種のうちなお他の好適な種類の非イオン界面活性剤は、アクゾから商品名
エトデュオミーン(Ethoduomeen)T−22、およびICIからシンプロラム(Sy
nprolam)で市販されているN,N′,N′−ポリオキシエチレン(12)−N−
タロー1,3−ジアミノプロパンである。
【0123】 更に他の好適な非イオン界面活性剤は、アルキルアミド界面活性剤である。
【0124】 非イオンアルコキシ化界面活性剤の更に他の非限定例としては、シクロデキス
トリンと相容性であり、即ち、シクロデキストリンおよび/または界面活性剤の
性能を減少するようにシクロデキストオリンとの複合体を実質上生成すべきでは
ない界面活性剤が挙げられる。複合体生成は、においを吸収するシクロデキスト
リンの能力を減少すると共に、水性組成物の表面張力を下げる界面活性剤の能力
を減少する。これとしては、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロッ
ク共重合体が挙げられる。好適なブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレン高分子界面活性剤は、シクロデキストリンが存在する時に好適な成分であ
る。事実、それは、重合体とシクロデキストリンとの相容性を更に増大するであ
ろう。大抵のシクロデキストリンと相容性であるこれらの界面活性剤の代表的な
ものとしては、初期反応性水素化合物としてエチレングリコール、プロピレング
リコール、グリセロール、トリメチロールプロパンおよびエチレンジアミンをベ
ースとするものが挙げられる。初期化合物とC12〜18脂肪族アルコールなどの単
一反応性水素原子との逐次エトキシ化およびプロポキシ化から生成する高分子化
合物は、一般に、シクロデキストリンと相容性ではない。ミシガン州ワイアンド
ットのBASF−ワイアンドット・コーポレーションによってプルロニック(Pl
uronicR )およびテトロニック(TetronicR )と呼ばれるブロック重合体界面活
性剤化合物の或るものは、容易に入手できる。
【0125】 この種の界面活性剤の非限定例としては、下記のものが挙げられる: 一般式 H(EO)n (PO)m (EO)n H(式中、EOはエチレンオキシ
ド基であり、POはプロピレンオキシド基であり、nおよびmは界面活性剤中の
基の平均数を示す数である)を有するプルロニック界面活性剤。シクロデキスト
リン相容性プルロニック界面活性剤の典型例は、 名前 平均分子量 平均n 平均m L−44 2,200 10 23 L−43 1,850 6 22 F−38 4,700 43 16 P−84 4,200 19 43 およびそれらの混合物である。
【0126】 一般式
【化16】 (式中、EO、PO、n、およびmは上と同じ意味を有する) を有するテトロニック界面活性剤。シクロデキストリン相容性テトロニック界面
活性剤の典型例は、 名前 平均分子量 平均n 平均m 901 4,700 3 18 908 25,000 114 22 およびそれらの混合物である。
【0127】 「逆」プルロニックおよびテトロニック界面活性剤は、下記の一般式を有する
逆プロロニック界面活性剤H(PO)m (EO)n (PO)m 逆テトロニック界面活性剤
【化17】 (式中、EO、PO、n、およびmは上と同じ意味を有する) 逆プルロニックおよび逆テトロニック界面活性剤の典型例は、 逆プルロニック界面活性剤 名前 平均分子量 平均n 平均m 10R5 1,950 8 22 25R1 27,000 21 6 逆テトロニック界面活性剤 名前 平均分子量 平均n 平均m 130R2 7,740 9 26 70R2 3,870 4 13 およびそれらの混合物である。
【0128】シリコーン界面活性剤 好ましい種類の非イオンアルコキシ化界面活性剤は、ジメチルポリシロキサン
疎水部分および1個以上の親水ポリアルキレン側鎖を有するポリアルキレンオキ
シドポリシロキサンである。この種の界面活性剤の例は、コネティカット州ダン
ベリーのOSiスペシャルティーズ・インコーポレーテッドから入手でき且つ一
般式
【化18】 〔式中、a+bは約1〜約50、好ましくは約3〜約30、より好ましくは約1
0〜約25であり、R1 は主として一般式 −(CH2 n O(C2 4 O)c (C3 6 O)d R2 (式中、nは3または4、好ましくは3であり;合計c(すべてのポリアルキレ
ンオキシ側鎖)は1〜約100、好ましくは約6〜約100の値を有し;合計d
は0〜約14、好ましくは0〜約3であり;より好ましくは、dは0であり;合
計c+dは約5〜約150、好ましくは約9〜約100の値を有し、各R2 は同
じであるか異なり且つ水素、炭素数1〜4のアルキル、およびアセチル基、好ま
しくは水素およびメチル基からなる群から選ばれる) を有する1個以上のランダムポリ(エチレンオキシド/プロピレンオキシド)共
重合体基である〕 を有するシルウェット(SilwetR )界面活性剤である。
【0129】 代表的シルウェット界面活性剤は、次の通りである: 名前 平均分子量 平均a+b 平均合計c L−7608 600 1 9 L−7607 1,000 2 17 L−77 600 1 9 L−7605 6,000 20 99 L−7604 4,000 21 53 L−7600 4,000 11 68 L−7657 5,000 20 76 L−7602 3,000 20 29 ポリアルキレンオキシ基(R1 )の分子量は、約10,000以下である。好
ましくは、ポリアルキレンオキシ基の分子量は、約8,000以下、最も好まし
くは約300〜約5,000である。このように、cおよびdの値は、これらの
範囲内の分子量を与える数であることができる。しかしながら、ポリエーテル鎖
(R1 )中のエチレンオキシ単位(−C2 4 O)の数は、ポリアルキレンオキ
シドポリシロキサンを水分散性または水溶性にさせるのに十分でなければならな
い。プロピレンオキシ基がポリアルキレンオキシ鎖中に存在するならば、鎖中に
ランダムに分布でき、またはブロックとして存在できる。好ましいシルウェット
界面活性剤は、L−7600、L−7602、L−7604、L−7605、L
−7657、およびそれらの混合物である。表面活性のほかに、ポリアルキレン
オキシドポリシロキサン界面活性剤は、他の利益、例えば、帯電防止上の利益、
潤滑性および柔軟性も布帛に与えることができる。
【0130】 ポリアルキレンオキシドポリシロキサンの製造は、技術上周知である。本発明
のポリアルキレンオキシドポリシロキサンは、米国特許第3,299,112号
明細書(ここに参考文献として編入)に記載の方法に従って製造できる。典型的
には、本発明の界面活性剤ブレンドのポリアルキレンオキシドポリシロキサンは
、ヒドロシロキサン(即ち、シリコーン結合水素を含有するシロキサン)とアル
コキシまたはヒドロキシ末端ブロック化ポリアルキレンオキシドのアルケニルエ
ーテル(例えば、ビニル、アリル、またはメタアリルエーテル)との間の付加反
応によって容易に製造される。この種の付加反応で使用する反応条件は、技術上
周知であり且つ一般に反応体(例えば、約85℃〜110℃の温度で)を白金触
媒(例えば、クロロ白金酸)および溶媒(例えば、トルエン)の存在下で加熱す
ることを包含する。
【0131】 前記エトキシ化非イオン界面活性剤は、本発明の方法で単独または組み合わせ
で有用であり且つ「非イオン界面活性剤」なる用語は混合非イオン界面活性剤を
包含する。
【0132】 ここで有用であることがあるなお更に他の非イオン界面活性剤は、EP−A第
659870号明細書に記載のようなポリヒドロキシ脂肪酸界面活性剤である。 ここで使用するのに好ましい非イオン界面活性剤は、エチレンオキシドと脂肪
アルコールとの付加生成物である。この種の界面活性剤のうちで、商業上好まし
い界面活性剤は商品名マルリパール24/100、マルリパール24/150、
リアール111EO6、およびソフタノール90で入手できるものである。分枝
界面活性剤が、最も好ましい。
【0133】 水溶性陰イオン界面活性剤 なお他の好適な可溶化剤は、陰イオン界面活性剤である。本発明の目的で好適
な陰イオン界面活性剤としては、アルキルサルフェート(RSO4 )、アルキル
エーテルサルフェート(R(OCH2 CH2 e SO4 )、アルキルスルホネー
ト(RSO3 )、例えば、パラフィンスルホン酸ナトリウム、アルキルスクシネ
ート(ROOCCH2 CH2 COOZ)、アルキルカルボキシレート(RCOO
M)、アルキルエーテルカルボキシレート(R(OCH2 CH2 e COOM)
が挙げられる。括弧内の式中、Rは疎水性鎖(C6 〜C22)アルキルまたはアル
ケニルであり、eは0〜20であり、ZはMまたはR′であり、MはHまたは対
イオン、例えば、技術上既知のもの、例えば、Na、K、Li、NH4 、アミン
であり、R′はC1 〜C5 アルキル基(場合によってヒドロキシル基で官能化)
、好ましくはC1 〜C3 、最も好ましくはメチルである。なお別の好適な陰イオ
ン界面活性剤は、ココイミノジプロピオネートである。ここで使用するのに好ま
しいなお他の陰イオン界面活性剤は、アルキルスルホスクシネート(R′OOC
CH2 CH(SO3 M)COOR′)〔式中、R′は疎水性鎖(C6 〜C18、好
ましくはC8 〜C12)線状または分枝アルキルまたはアルケニルであり、Mは前
に定義の通りである〕である。好ましいアルキルスルホスクシネートは、CYT
ECインダストリーズから商品名エーロゾル(Aerosol)OT、およびエーロゾル
AOTで市販されている。前記陰イオン界面活性剤のうち好ましいものは、アル
キルサルフェート界面活性剤、アルキルスルホネート界面活性剤、アルキルスル
ホスクシネート界面活性剤、およびそれらの混合物から選ばれる。ここで使用す
るのに好ましいアルキルサルフェートは、ドデシルアルキル硫酸ナトリウム、タ
ローアルキル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウ
ムおよびそれらの混合物から選ばれる。好ましい市販の化合物は、アルブライト
およびウィルソンからのエムピコール(EmpicolR )0298/Fおよび/または
エムピミン(EmpiminR )LV33である。
【0134】 ここで使用するのに好ましいなお別の陰イオン界面活性剤は、一般式
【化19】 (式中、Rはアルキル基である) を有する。この種の界面活性剤の例は、ダウ・ケミカル・カンパニーから商品名
ダウファックス(DowfaxR )で入手できる(Rは線状または分枝C6 〜C16アル
キル基である)。これらのデキストリン相容性陰イオン界面活性剤の例は、Rが
大体線状C10基であるダウファックス3B2である。これらの陰イオン界面活性
剤は、抗菌活性成分または防腐剤などが陽イオン活性成分との相互作用を最小限
にするために陽イオンである時には、好ましくは使用されない。その理由は、界
面活性剤と活性成分との両方の効果が減少されるからである。
【0135】 ここで使用するのに好ましい界面活性剤は、重合体を含む明澄組成物を調製す
るであろう界面活性剤である。この目的で好ましい界面活性剤は、エチレンオキ
シドと脂肪アルコールとの付加生成物として前記の非イオン界面活性剤である。
この種の界面活性剤のうち、商業上好ましい界面活性剤は、商品名マルリパール
24/100、マルリパール24/150、リアール111EO6、およびソフ
タノール90で入手できるものである。前記種類の分枝非イオン界面活性剤が、
より好ましい。
【0136】 可溶化剤は、重合体を可溶化するのに十分な量で組成物に存在する。従って、
可溶化剤は、重合体濃度の20〜500重量%、好ましくは50〜200重量%
の量で存在する。最も好ましくは、重合体の可溶化は、可溶化剤の濃度が重合体
の濃度に実質上等しい時に最も有効であることが見出された。従って、可溶化剤
の濃度は、最も好ましくは、重合体濃度の75〜150重量%である。
【0137】 しかしながら、本発明の目的で、組成物中の可溶化剤の合計量は、組成物の5
重量%未満、好ましくは0.1から5重量%未満、より好ましくは0.1〜2.
0重量%の量である。この界面活性剤の使用によって、重合体の十分なぬれおよ
び可溶化は、得られる。更に、シクロデキストリンが存在する時には、前記量は
、シクロデキストリンの効能を妨害しない。
【0138】 C.液体担体 本発明の組成物で使用する液体担体は、水を含む水性系である。場合によって
ではあるが好ましくはなく、水に加えて、担体は、水に高度に可溶性である低分
子量有機溶媒、例えば、C1 〜C4 一価アルコール、アルキレンカーボネート、
およびそれらの混合物を含有できる。これらの水溶性溶媒の例としては、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノールなどが挙げられる。水は、低コスト、入
手性、安全性、および環境適合性のため主要な液体担体である。水は、蒸留水、
脱イオン水、または水道水であることができる。
【0139】 本発明の組成物中の液体担体の量は、典型的には、組成物の80重量%超、好
ましくは90重量%超、より好ましくは95重量%超である。濃縮組成物を使用
する時には、液体担体の量は、典型的には、組成物の50〜95重量%、好まし
くは組成物の60〜97重量%、より好ましくは70〜99重量%である。
【0140】 D.任意成分 1 非イオン多価アルコール保湿剤 多価アルコール型の非イオン保湿剤は、本発明の組成物の好ましい任意成分で
ある。低分子量ポリオールが、これらの化合物を代表する。
【0141】 水と比較して比較的高い沸点を有する低分子量ポリオールは、本発明の組成物
の必須成分である。
【0142】 「低分子量」とは、化合物が好ましくは分子量1000未満、好ましくは50
〜500、より好ましくは55〜200を有することを意味する。
【0143】 好ましくは、これらのポリオールは、短鎖である。「短鎖」とは、化合物が1
0個未満の炭素原子、好ましくは8個未満の炭素原子の炭素鎖長を有することを
意味する。
【0144】 理論によって制限せずに、少量の非イオン多価アルコール保湿剤を可溶化剤を
含有する組成物に配合することは、水素破壊プロセスを補強し並びに布帛乾燥速
度を減速し、それによって布帛が緩和する時間をより長くさせ且つまた重合体の
基本水準の潤滑および可塑化を与えると考えられる。
【0145】 ここで使用するのに好ましいポリオールは、2〜8個のヒドロキシ基を有する
ポリオールから選ばれる。
【0146】 好ましくは、使用するグリコールは、グリセロール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビ
トール、エリトリトールまたはそれらの混合物、より好ましくはジエチレングリ
コール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール
およびそれらの混合物である。
【0147】 若干のポリオール、例えば、ジプロピレングリコールは、若干の香料成分の本
発明の組成物への可溶化も容易にするのに有用である。ジエチレングリコールと
ジプロイレングリコールとの両方とも、硬質表面および/または布帛上で非粘着
性を与えるので、ここで使用するのに好都合である。
【0148】 保湿剤は、組成物に乾燥布帛の重量当たり0.005〜5重量%、好ましくは
0.01〜3重量%、より好ましくは0.01〜1.50重量%の活性成分の量
を生ずるのに十分な量で存在する。
【0149】 典型的には、保湿剤は、本発明の組成物に組成物の約0.01〜約10重量%
、好ましくは組成物の約0.1〜約3重量%、より好ましくは約0.1〜約1.
5重量%の量で加える。
【0150】 2 潤滑剤 潤滑性を布帛に付与できる前記保湿剤に加えて、組成物は、場合によって、典
型的な潤滑化合物も使用してもよい。潤滑剤は、ドライクリーニングされた布帛
の「しわ抵抗性」を与える際に有益であることも見出された。
【0151】 典型的な潤滑剤は、柔軟剤として通常既知のものであり且つそれらとしては陽
イオン柔軟剤および非イオン柔軟剤が挙げられる。
【0152】 陽イオン柔軟剤 後述のような第四級アンモニウム化合物またはそれらのアミン前駆物質が、陽
イオン柔軟化成分を代表する。
【0153】A)第四級アンモニウム布帛柔軟化活性化合物 (1)好ましい第四級アンモニウム布帛柔軟化活性化合物は、式
【化20】 または式
【化21】 を有する(式中、Qは式
【化22】 を有する官能単位であり;各R単位は独立に水素、C1 〜C6 アルキル、C1
6 ヒドロキシアルキル、およびそれらの混合物、好ましくはメチルまたはヒド
ロキシアルキルであり;各R1 単位は独立に線状または分枝C11〜C22アルキル
、線状または分枝C11〜C22アルケニル、およびそれらの混合物であり、R2 は
水素、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 ヒドロキシアルキル、およびそれらの混
合物であり;Xは布帛柔軟剤活性成分および補助成分と相容性である陰イオンで
あり;添え字mは1〜4、好ましくは2であり;添え字nは1〜4、好ましくは
2である)。
【0154】 好ましい布帛柔軟剤活性成分の一例は、式
【化23】 (式中、Rは好ましくはメチルであり;R1 は炭素数少なくとも11、好ましく
は炭素数少なくとも15の線状または分枝アルキルまたはアルケニル鎖である)
を有する第四級化アミンの混合物である。前記布帛柔軟剤例において、単位−R
1 は、典型的にはトリグリセリド源に由来する脂肪アルキルまたはアルケニル単
位を表わす。トリグリセリド源は、好ましくは、タロー、部分水素添加タロー、
ラード、部分水素添加ラード、植物油および/または部分水素添加植物油、例え
ば、カノーラ油、サフラワー油、落花生油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆
油、トール油、米糠油など、およびこれらの油の混合物に由来する。
【0155】 本発明の好ましい布帛柔軟化活性成分は、ジエステルおよび/またはジアミド
第四級アンモニウム(DEQA)化合物、式
【化24】 〔式中、R、R1 、Xおよびnは式(1)および(2)の場合に定義したのと同
じであり;Qは式
【化25】 を有する〕 を有するジエステルおよびジアミドである。
【0156】 これらの好ましい布帛柔軟化活性成分は、アミンを脂肪アシル単位と反応させ
て式
【化26】 (式中、Rは、好ましくは、メチルであり、QおよびR1 は上に定義の通りであ
る) を有するアミン中間体を生成した後、最終柔軟剤活性成分に第四級化することに
よって生成する。
【0157】 本発明に係るDEQA布帛柔軟化活性成分を生成するために使用する好ましい
アミンの非限定例としては、式
【化27】 を有するメチルビス(2−ヒドロキシエチル)アミン、式
【化28】 を有するメチルビス(2−ヒドロキシプロピル)アミン、式
【化29】 を有するメチル(3−アミノプロピル)(2−ヒドロキシエチル)アミン、式
【化30】 を有するメチルビス(2−アミノエチル)アミン、式
【化31】 を有するトリエタノールアミン、式
【化32】 を有するジ(2−アミノエチル)エタノールアミンが挙げられる。
【0158】 前記対イオンX(-) は、柔軟剤相容性陰イオン、好ましくは強酸の陰イオン、
例えば、クロリド、ブロミド、メチルサルフェート、エチルサルフェート、サル
フェート、ニトレートなど、より好ましくはクロリドまたはメチルサルフェート
であることができる。陰イオンは、それ程好ましくないが、二重電荷も担持でき
る(この場合には、X(-) は基の半分を表わす)。
【0159】 タローおよびカノーラ油は、R1 単位として本発明で使用するのに好適である
好都合な安価な脂肪アシル単位源である。下記のものは、本発明の組成物で使用
するのに好適な第四級アンモニウム化合物の非限定例である。以下で使用する
「タローイル」なる用語は、R1 単位がタローグリセリド源に由来し且つ脂肪ア
ルキルまたはアルケニル単位の混合物であることを指摘する。同様に、カノーリ
ルなる用語の使用は、カノーラ油に由来する脂肪アルキルまたはアルケニル単位
の混合物を意味する。
【0160】 下記の表には前記式に係る好適な布帛柔軟剤の非限定例が記載される。このリ
ストにおいては、「オキシ」なる用語は
【化33】 単位を定義する一方、「オキソ」なる用語は−O−単位を定義する。
【0161】 表II布帛柔軟剤活性成分 N,N−ジ(タローイル−オキシ−2−オキソ−エチル)−N−メチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド; N,N−ジ(カノーリル−オキシ−2−オキソ−エチル)−N−メチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド; N,N−ジ(2−タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチ
ルアンモニウムクロリド; N,N−ジ(2−カノーリルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチ
ルアンモニウムクロリド; N,N,N−トリ(タローイル−オキシ−2−オキソ−エチル)−N−メチル
アンモニウムクロリド; N,N,N−トリ(カノーリル−オキシ−2−オキソ−エチル)−N−メチル
アンモニウムクロリド; N−(タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N−(タローイル)−N,
N−ジメチルアンモニウムクロリド; N−(カノーリルオキシ−2−オキソ−エチル)−N−(カノーリル)−N,
N−ジメチルアンモニウムクロリド; 1,2−ジ(タローイルオキシ−オキソ)−3−N,N,N−トリメチルアン
モニオプロパンクロリド;および 1,2−ジ(カノーリルオキシ−オキソ)−3−N,N,N−トリメチルアン
モニオプロパンクロリド; および前記活性成分の混合物。
【0162】 第四級アンモニウム柔軟化化合物の他の例は、メチルビス(タローアミドエチ
ル)(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェートおよびメチルビ
ス(水素添加タローアミドエチル)(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメチ
ルサルフェートである。これらの物質は、ウィトコ・ケミカル・カンパニーから
それぞれ商品名バリソフト(VarisoftR )222およびバリソフトR 110で入
手できる。
【0163】 タロー鎖が少なくとも部分的に不飽和であるN,N−ジ(タローイル−オキシ
−2−オキソ−エチル)−N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニ
ウムクロリドが、特に好ましい。
【0164】 タロー、カノーラ、または他の脂肪アシル単位鎖内に含有される不飽和の量は
、対応脂肪酸のヨウ素価(IV)によって測定でき、本件の場合には好ましくは
5〜100の範囲内であるべきであり、2カテゴリーの化合物が区別され、IV
25以下または25より大きいIVを有する。
【0165】 事実、ヨウ素価が5〜25、好ましくは15〜20である時に、タロー脂肪酸
から誘導される式
【化34】 を有する化合物の場合には、シス/トランス異性体重量比約30/70以上、好
ましくは約50/50以上、より好ましくは約70〜30以上は、最適の濃縮性
を与えることが見出された。
【0166】 非常に高い濃度が必要とされない限り、25より大きいヨウ素価を有するタロ
ー脂肪酸から生成されるこの種の化合物の場合には、シス異性体対トランス異性
体の比率は、それ程臨界的ではないことが見出された。
【0167】 布帛柔軟剤活性成分の他の好適な例は、前記例における「タローイル」および
「カノーリル」なる用語を脂肪アシル単位の原料であるトリグリセリド源に対応
する「ココイル、パルミル、ラウリル、オレイル、リシノレイル、ステアリル、
パルミチル」なる用語に取り替える脂肪アシル基に由来する。これらの別の脂肪
アシル源は、完全に飽和または好ましくは少なくとも部分的に不飽和鎖のいずれ
かからなることができる。
【0168】 前記のように、R単位は、好ましくはメチルである。しかしながら、好適な布
帛柔軟剤活性成分は、表II中の前記例における「メチル」なる用語を「エチル、
エトキシ、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、ブチル、イソブチルおよびt
−ブチルなる単位に取り替えることによって記載される。
【0169】 表IIの例における対イオンXは、ブロミド、メチルサルフェート、ホルメート
、サルフェート、ニトレート、およびそれらの混合物に適宜取り替えることがで
きる。事実、陰イオンXは、正荷電第四級アンモニウム化合物の対イオンとして
単に存在する。本発明の範囲は、特定の陰イオンに限定されるとはみなされない
。 式(1)の活性成分と式(2)の活性成分との混合物も、調製してもよい。
【0170】 2)ここで使用するのに好適ななお他の第四級アンモニウム布帛柔軟化化合物
は、単独または混合物の一部分として使用できる2個以上の長鎖非環式脂肪族C 8 〜C22炭化水素基を有するか1個の前記基および1個のアリールアルキル基を
有する陽イオン窒素含有塩であり、下記のものからなる群から選ばれる: (i )式
【化35】 (式中、R4 は非環式脂肪族C8 〜C22炭化水素基であり、R5 はC1 〜C4
和アルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、R8 はR4 およびR5 基から選
ばれ、A- は上に定義の陰イオンである) を有する非環式第四級アンモニウム塩; (ii)式
【化36】 (式中、nは1〜約5に等しく、R1 、R2 、R5 およびA- は上に定義の通り
である) を有するジアミノアルコキシ化第四級アンモニウム塩; (iii)それらの混合物。
【0171】 前記種類の陽イオン窒素含有塩の例は、周知のジアルキルジメチルアンモニウ
ム塩、例えば、ジタロージメチルアンモニウムクロリド、ジタロージメチルアン
モニウムメチルサルフェート、ジ(水素添加タロー)ジメチルアンモニウムクロ
リド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジメチルアンモ
ニウムクロリドである。ジ(水素添加タロー)ジメチルアンモニウムクロリドお
よびジタロージメチルアンモニウムクロリドが、好ましい。本発明で使用できる
市販のジアルキルジメチルアンモニウム塩の例は、ジ(水素添加タロー)ジメチ
ルアンモニウムクロリド〔商品名アドゲン(AdogenR )442〕、ジタロージメ
チルアンモニウムクロリド〔商品名アドゲンR 470、プラエパゲン(Praepagen
R )3445〕、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド〔商品名アロサー
フ(ArosurfR )TA−100〕(すべてウィトコ・ケミカル・カンパニーから入
手できる)である。ジベヘニルジメチルアンモニウムクロリドは、ウィトコ・ケ
ミカル・コーポレーションのハムコ・ケミカル・ディビジョンによって商品名ケ
マミン(Kemamine)Q−2802Cで販売されている。ジメチルステアリルベン
ジルアンモニウムクロリドは、ウィトコ・ケミカル・カンパニーによって商品名
バリソフトR SDCで、オニックス・ケミカル・カンパニーによって商品名アン
モニックス(AmmonyxR )490で販売されている。
【0172】B)アミン布帛柔軟化活性化合物 アミン形または陽イオン形であってもよいここで使用するのに好適なアミン布
帛柔軟化化合物は、下記のものから選ばれる。
【0173】 (i )ヒドロキシアルキルアルキレンジアミンおよびジアルキレントリアミン
およびそれらの混合物から選ばれるポリアミンと高級脂肪酸との反応生成物。こ
れらの反応生成物は、ポリアミンの多官能構造に鑑みて数種の化合物の混合物で
ある。
【0174】 好ましい成分(i )は、反応生成物混合物または混合物の若干の所定の成分か
らなる群から選ばれる窒素含有化合物である。
【0175】 1つの好ましい成分(i )は、式
【化37】 (式中、各R7 は非環式脂肪族C15〜C21炭化水素基であり、R8 は二価C1
3 アルキレン基である) を有する置換イミダゾリン化合物からなる群から選ばれる化合物である。
【0176】 成分(i )物質は、マゼール・ケミカルズによって販売されているマズアミド
(MazamideR )6またはサンドズ・カラーズ・エンド・ケミカルズによって販売
されているセラニン(CeranineR )HCとして市販されているもの、アルカリル
・ケミカルズ・インコーポレーテッドにより商品名アルカジン(AlkazineR )S
T、またはシャー・ケミカルズ・インコーポレーテッドにより商品名シャーコゾ
リン(SchercozolineR )Sで販売されているステアリン酸ヒドロキシエチルイミ
ダゾリン、N,N″−ジタローアルコイルジエチレントリアミン、1−タローア
ミドエチル−2−タローイミダゾリンである(前記構造で、R1 は脂肪族C15
17炭化水素基であり、R8 は二価エチレン基である)。
【0177】 N,N″−ジタローアルコイルジエチレントリアミンと1−タロー(アミドエ
チル)−2−タローイミダゾリンとの両方とも、タロー脂肪酸とジエチレントリ
アミンとの反応生成物であり、且つ陽イオン布帛柔軟剤メチル−1−タローアミ
ドエチル−2−タローイミダゾリニウムメチルサルフェートの前駆物質である
(「布帛柔軟剤としての陽イオン界面活性剤」R.R.エガン、ジャーナル・オ
ブ・ジ・アメリカン・オイル・ケミスツ・ソサエティー、1978年1月、第1
18頁〜第121頁参照)。N,N″−ジタローアルコイルジエチレントリアミ
ンおよび1−タローアミドエチル−2−タローイミダゾリンは、ウィトコ・ケミ
カル・カンパニーから実験化学薬品として得ることができる。メチル−1−タロ
ーアミドエチル−2−タローイミダゾリニウムメチルサルフェートは、ウィトコ
・ケミカル・カンパニーによって商品名バリソフトR 475で販売されている。 (ii)式
【化38】 (式中、各R2 はC1 〜6 アルキレン基、好ましくはエチレン基であり;Gは酸
素原子または−NR−基であり;各R、R1 、R2 およびR5 は上で与えた定義
を有し、A- はX- の場合に上で与えた定義を有する) を有する柔軟剤。
【0178】 成分(ii)の一例は、R1 が非環式脂肪族C15〜C17炭化水素基、R2 がエチ
レン基、GがNH基、R5 がメチル基、A- がクロリド陰イオンである1−オレ
イルアミドエチル−2−オレイルイミダソリニウムクロリドである。
【0179】 (iii)式
【化39】 (式中、R、R1 、R2 、およびA- は上のように定義する) を有する柔軟剤。
【0180】 成分(iii)の一例は、式
【化40】 (式中、R1 はオレイン酸に由来する) を有する化合物である。
【0181】 ここで使用するのに好適な更に他の陽イオン柔軟剤は、陽イオンシリコーン、
例えば、英国特許第1,549,180号明細書およびEP−A第0,450,
815号明細書に記載のものである。
【0182】 非イオン柔軟剤 非イオン柔軟剤としては、化合物、例えば、炭素数1〜8の一価または多価ア
ルコールまたはそれらの無水物の脂肪酸部分エステル、好ましくは部分エステル
が挙げられる。
【0183】 脂肪酸エステルは少なくとも1個の遊離(即ち、非エステル化)ヒドロキシル
基および少なくとも1個の脂肪アシル基を有することが好ましい。
【0184】 エステルの一価または多価アルコール部分は、メタノール、イソブタノール、
2−エチルヘキサノール、イソプロパノール、エチレングリコールおよび最大5
個のエチレングリコール単位を有するポリエチレングリコール、グリセロール、
ジグリセロール、キシリトール、スクロース、エリトリトール、ペンタエリトリ
トール、ソルビトールまたはソルビタンで代表できる。エチレングリコール、グ
リセロールおよびソルビタンエステルが、特に好ましい。
【0185】 エステルの脂肪酸部分は、通常、炭素数12〜22の脂肪酸からなり、典型例
はラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびベヘン酸であ
る。
【0186】 本発明で使用するための1つの高度に好ましい群の潤滑剤は、ソルビトールの
エステル化脱水生成物であるソルビタンエステルである。グルコースの接触水素
添加によって製造するソルビトール自体は、周知の方法で脱水して、無水1,4
−ソルビトールと無水1,5−ソルビトールと少量のイソソルバイドとの混合物
を調製できる(1943年6月29日発行のブラウンの米国特許第2,322,
821号明細書参照)。前記の種類のソルビトールの無水物の複雑な混合物は、
ここで集合的に「ソルビタン」と称する。この「ソルビタン」混合物は、若干の
遊離非環化ソルビトールも含有するであろうことが認識されるであろう。
【0187】 ここで使用する種類の潤滑剤は、「ソルビタン」混合物を標準法で脂肪アシル
基でエステル化することにより、例えば、脂肪酸ハロゲン化物または脂肪酸との
反応により製造できる。エステル化反応は、入手できるヒドロキシル基のいずれ
でも生ずることができ且つ各種のモノエステル、ジエステルなどは、製造できる
。事実、モノエステルとジエステルとトリエステルなどとの混合物は、ほとんど
常時、このような反応から生じ且つ反応体の化学量論比率は、所望の反応生成物
に好都合であるように単純に調整できる。
【0188】 ソルビタンエステル物質の商業的生産の場合には、エーテル化およびエステル
化は、一般に、ソルビトールを脂肪酸と直接反応させることによって同じ加工工
程で達成される。このようなソルビタンエステルの製法は、マクドナルドの「乳
化剤:加工および品質管理:Journal of the American Oil Chemists’Society
,Vol.45,(1968年10月)により完全に記載されている。
【0189】 ここで有用なヒドロキシ置換ソルビタンエステルの混合物は、なかんずく、下
記の式の化合物並びに対応ヒドロキシ置換ジエステルを含有する:
【化41】 (式中、基RはC10〜C26およびそれ以上の脂肪アルキル残基である)。好まし
くは、この脂肪アルキル残基は、16〜22個の炭素原子を有する。脂肪アルキ
ル残基は、勿論、ヒドロキシル基などの非妨害置換基を含有できる。エステル化
ヒドロキシル基は、勿論、ソルビタン分子内で末端または内部位置のいずれかに
あることができる。
【0190】 ソルビトールのエステル化脱水生成物の前記の複雑な混合物(および少量のエ
ステル化ソルビトール)は、ここで集合的に「ソルビタンエステル」と称する。
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびベヘン酸(ドコ
サン酸)のソルビタンモノエステルおよびジエステルは、柔軟剤としてここで特
に有用であり且つ帯電防止上の利益を布帛に与えることもできる。混合ソルビタ
ンエステル、例えば、前記エステルの混合物、およびソルビタンを混合タロー脂
肪酸などの脂肪酸混合物でエステル化することによって調製される混合物は、こ
こで有用であり且つ経済的に魅力的である。不飽和C10〜C22ソルビタンエステ
ル、例えば、ソルビタンモノオレエートは、通常、このような混合物で低濃度で
存在する。ソルビタンエステルを記載するためにここで使用する「アルキル」な
る用語は、飽和ヒドロカルビルエステル側鎖基と不飽和ヒドロカルビルエステル
側鎖基との両方を包含する。
【0191】 本発明のソルビタンエステルの或る誘導体、特にそれらの「低級」エトキシレ
ート(即ち、モノエステル、ジエステルおよびトリエステル)(非エステル化−
OH基の1個以上は1〜約20個のオキシエチレン部分を含有する)〔トゥイー
ン(TweenR )〕も、本発明の組成物で有用である。それゆえ、本発明の目的で、
「ソルビタンエステル」なる用語は、このような誘導体を包含する。
【0192】 ソルビタンエステルの製造は、ソルビトールを脱水して前記種類の無水物の混
合物を調製した後、例えば、エステル化反応のために1:1化学量論を使用して
混合物をエステル化することによって達成できる。次いで、エステル化混合物は
、各種のエステル成分に分離できる。しかしながら、個々のエステル生成物の分
離は、困難であり且つ高価である。
【0193】 従って、代わりにソルビタンエステル成分としてエステル化混合物を使用して
各種のエステルを分離しないことがより容易であり且つより経済的である。エス
テル化反応生成物のこのような混合物は、各種の商品名、例えば、スパン(Span
R )で市販されている。このようなソルビタンエステル混合物は、通常のエステ
ル交換法を利用することによっても製造できる。
【0194】 本発明の目的で、有意量のジソルビタンエステルおよびトリスルビタンエステ
ルはエステル混合物に存在することが好ましい。モノエステル20%〜50%、
ジエステル25%〜50%およびトリエステル/テトラエステル10%〜35%
を有するエステル混合物が、好ましい。ソルビタンモノエステル(例えば、モノ
ステアレート)として市販されている物質は、事実、有意量のジエステルおよび
トリエステルを含有し且つソルビタンモノステアレートの典型的な分析は、大体
モノエステル27%、ジエステル32%およびトリエステル/テトラエステル3
0%を含むことを示す。それゆえ、市販のソルビタンモノステアレートは、好ま
しい物質である。
【0195】 ステアレート/パルミテート重量比10:1から1:10を有するソルビタン
ステアレートとソルビタンパルミテートとの混合物、および1,5−ソルビタン
エステルが、有用である。1,4−ソルビタンエステルと1,5−ソルビタンエ
ステルとの両方とも、ここで有用である。本発明の柔軟化組成物で使用するのに
有用な他のアルキルソルビタンエステルとしては、ソルビタンモノラウレート、
ソルビタンモノミリステート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノベ
ヘネート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンジラウレート、ソルビタンジ
ミリステート、ソルビタンジパルミテート、ソルビタンジステアレート、ソルビ
タンジベヘネート、ソルビタンジオレエート、およびそれらの混合物、および混
合タローアルキルソルビタンモノエステルおよびジエステルが挙げられる。この
ような混合物は、前記ヒドロキシ置換ソルビタン、特に1,4−および1,5−
ソルビタンを単純なエステル化反応において対応酸または酸塩化物と反応させる
ことによって容易に調製する。勿論、このようにして製造された市販の物質は、
通常微量割合の非環化ソルビトール、脂肪酸、重合体、イソソルバイド構造物な
どを含有する混合物からなるであろうことを認識すべきである。
【0196】 ここで使用するソルビタンエステルは、C20〜C26およびそれ以上の脂肪酸の
エステル約15重量%まで、並びに微量のC8 以下の脂肪酸エステルを含有でき
ることも認識すべきである。
【0197】 本発明で有用な他の脂肪酸部分エステルは、キシリトールモノパルミテート、
ペンタエリトリトールモノステアレート、スクロースモノステアレート、グリセ
ロールモノステアレートおよびエチレングリコールモノステアレートである。ソ
ルビタネステルと同様に、市販のモノエステルは、通常、実質量のジエステルま
たはトリエステルを含有する。
【0198】 グリコールエステルも、高度に好ましい。これらは、前記種類のグリセロール
と脂肪酸とのモノエステル、ジエステルまたはトリエステルである。
【0199】 所定割合のジステアレートおよびトリステアレートを含有してもよい市販のグ
リセリルモノステアレートが、特に好ましい。
【0200】 別の種類の好適な非イオン潤滑剤は、シクロメチコーン、例えば、EP第63
6356号明細書に記載のものである。
【0201】 前記非イオン化合物は、正確には「潤滑剤」と呼ばれる。その理由は、化合物
を布帛に正確に適用する時に、柔軟感、潤滑感を布帛に付与するからである。
【0202】 ここで有用な追加の布帛柔軟剤は、トーン・トリン、エロール・エイッチ・ウ
ォール、ドナルド・エム・スワートリーおよびロナルド・エル・ヘミングウェー
の氏名で1987年4月28日発行の米国特許第4,661,269号明細書、
1984年3月27日発行のバーンズの米国特許第4,439,335号明細書
およびエドワーズおよびディールの米国特許第3,861,870号明細書、キ
ャンバーの米国特許第4,308,151号明細書、バーナーディノの米国特許
第3,886,075号明細書、デービスの米国特許第4,233,164号明
細書、バーブルゲンの米国特許第4,401,578号明細書、ビーセマおよび
リッケの米国特許第3,974,076号明細書およびルドキン、クリントおよ
びヤングの米国特許第4,237,016号明細書およびヤマムラ等による欧州
特許出願公開第472,178号明細書(前記文書のすべてをここに参考文献と
して編入)に記載されている。
【0203】 勿論、「潤滑剤」なる用語は、混合柔軟化活性剤も包含できる。
【0204】 前記柔軟剤化合物の種類のうち、好ましい潤滑剤は、(A)に開示の第四級ア
ンモニウム化合物おとびシクロメチコーンである。
【0205】 潤滑剤は、組成物に乾燥布帛の重量当たり0.005〜5重量%、好ましくは
0.01〜3重量%、より好ましくは0.01〜1.50重量%の量の活性成分
を生ずるのに十分な量で存在する。
【0206】 典型的には、潤滑剤は、本発明の組成物に組成物の約0.01〜約10重量%
、好ましくは組成物の約0.1〜約3重量%、より好ましくは約0.1〜約1.
5重量%の量で加える。
【0207】 3 塩 塩は、別の任意成分である。使用する時には、それは、水によって生ずる水素
結合破壊プロセスに寄与すると共に湿潤剤の湿潤力の補強に寄与するであろう。
塩は、更に、繊維の残留湿度を維持することによって脱しわ作用を容易にすると
考えられる。
【0208】 本発明で有用な塩は、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属から調製
され且つ結晶化時に水和物を生成できる化合物である。典型的には、本発明で使
用するための塩は、下記の式 AM〔式中、Aは陽イオンであり(この陽イオン
は、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属であり、好ましくはナトリウ
ム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、より好ましくはナトリウムおよびカ
ルシウムから選ばれる)、Mはサルフェート、クロリド、ニトレート、カーボネ
ート、ボレート、およびカルボキシレートから選ばれる対陰イオンである〕を有
する。
【0209】 好ましい塩は、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムおよびそれ
らの混合物から選ばれる塩であり、より好ましくはナトリウム、カルシウムの塩
、およびそれらの混合物である。
【0210】 ここで使用するのに特に好ましい塩は、硫酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、
塩化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カルシウム、クエン酸
ナトリウム、硫酸マグネシウム、およびそれらの混合物から選ばれ、より好まし
くは硫酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カルシウム、およ
びそれらの混合物から選ばれる。
【0211】 塩は、組成物に乾燥布帛の重量当たり0.005〜5重量%、好ましくは0.
01〜3重量%、より好ましくは0.01〜1.50重量%の活性成分の量を生
ずるのに十分な量で存在する。
【0212】 従って、組成物中の塩の典型量は、組成物の0.01〜約10重量%、好まし
くは組成物の約0.1〜約3重量%、より好ましくは約0.1〜約1.5重量%
である。
【0213】 4 シクロデキストリン 本発明の好ましいアスペクトにおいては、本発明の組成物は、任意のシクロデ
キストリンを含む。これは、組成物の脱しわ性能に損害を与えないようにしなが
ら、悪臭を制御するために無生物表面上への適用に特に有用であるにおい吸収性
を組成物に付与するであろう。
【0214】 更に、シクロデキストリンを本発明の組成物で使用する時には、シリコーング
ラフト接着重合体は、それと相容性ではないことが見出された。本発明の組成物
で使用する非イオン水溶化剤、好ましくは前記分枝鎖界面活性剤は、重合体との
シクロデキストリン相容性上に有益な効果を与えることが今や見出された。
【0215】 ここで使用する「シクロデキストリン」なる用語は、既知のシクロデキストリ
ン、例えば、6〜12個のグルコース単位を含有する非置換シクロデキストリン
、特にα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキスト
リンおよび/またはそれらの誘導体、および/またはそれらの混合物のいずれも
包含する。α−シクロデキストリンは6個のグルコース単位からなり、β−シク
ロデキストリンは7個のグルコース単位からなり、且つγ−シクロデキストリン
はドーナツ状環に配置された8個のグルコース単位からなる。グルコース単位の
特定のカップリングおよび配座は、シクロデキストリンに特定の容量の中空内部
を有する硬質な円錐分子構造を与える。各内部キャビティーの「内張り」は、水
素原子およびグリコシドブリッジング酸素原子によって形成される。それゆえ、
この表面は、かなり疎水性である。キャビティーの独特の形状および物理化学的
性質は、シクロデキストリン分子が有機分子またはキャビティー内にフィットで
きる有機分子の部分を吸収する(包接複合体を生成する)ことを可能にする。多
くの悪臭分子および香料分子を含めて多くのにおい分子は、キャビティー内でフ
ィットできる。それゆえ、シクロデキストリン、および特に異なる大きさのキャ
ビティーを有するシクロデキストリンの混合物は、反応性官能基を含有してもよ
く、または含有しなくともよい広範囲の有機におい物質によって生ずるにおいを
制御するために使用できる。シクロデキストリンとにおい分子との間の複合化は
、水の存在下で迅速に生ずる。しかしながら、複合体生成の程度は、吸収された
分子の極性にも依存する。水溶液中では、強親水性分子(高度に水溶性であるも
の)は、吸収されるとしても、部分的にのみ吸収される。それゆえ、シクロデキ
ストリンは、ぬれた布帛上に少量で存在する時には、若干の超低分子量有機アミ
ンおよび酸とは有効には複合化しない。しかしながら、水を除去している時には
、例えば、布帛を乾燥している時には、若干の低分子量有機アミンおよび酸は、
より大きい親和力を有し且つシクロデキストリンとより容易に複合化するであろ
う。
【0216】 本発明の溶液中のシクロデキストリン内のキャビティーは、溶液を表面に適用
する時にシクロデキストリンが各種のにおい分子を吸収するようにさせるために
溶液中にある際に、本質上充填されていないままであるべきである(シクロデキ
ストリンは非複合化のままである)。非誘導化(通常)β−シクロデキストリン
は、室温で約1.85%の溶解限度までの量で(水100g中約1.85g)存
在できる。β−シクロデキストリンは、水溶解限度より多い量のシクロデキスト
リンを必要とする組成物中では好ましくない。組成物が界面活性剤を含有する時
には、非誘導化β−シクロデキストリンは、一般に、好ましくない。その理由は
、非誘導化β−シクロデキストリンが誘導化シクロデキストリンと相容性である
大抵の好ましい界面活性剤の表面活性に影響を及ぼすからである。
【0217】 好ましくは、本発明の溶液は、明澄である。ここで定義する「明澄」なる用語
は、厚さ約10cm未満を有する層を通して観察する時に、「水明澄」と同様に、
透明または半透明、好ましくは透明を意味する。
【0218】 好ましくは、ここで使用するためのシクロデキストリンは、高度に水溶性であ
り、例えば、α−シクロデキストリンおよび/またはそれらの誘導体、γ−シク
ロデキストリンおよび/またはそれらの誘導体、誘導化β−シクロデキストリン
、および/またはそれらの混合物である。シクロデキストリンの誘導体は、主と
してOH基の若干がOR基に転化されている分子からなる。シクロデキストリン
誘導体としては、例えば、短鎖アルキル基を有するもの、例えば、メチル化シク
ロデキストリン、およびエチル化シクロデキストリン(式中、Rはメチルまたは
エチル基である)、ヒドロキシアルキル置換基を有するもの、例えば、ヒドロキ
シプロピルシクロデキストリンおよび/またはヒドロキシエチルシクロデキスト
リン(式中、Rは−CH2 −CH(OH)−CH3 または−CH2 CH2 −OH
基である)、分枝シクロデキストリン、例えば、マルトース結合シクロデキスト
リン、陽イオンシクロデキストリン、例えば、2−ヒドロキシ−3−(ジメチル
アミノ)プロピルエーテルを含有するもの(式中、Rは低いpHで陽イオンである
CH2 −CH(OH)−CH2 −N(CH3 2 である)、第四級アンモニウム
、例えば、2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピルエーテルク
ロリド基(式中、RはCH2 −CH(OH)−CH2 −N+ (CH3 3 Cl-
である)、陰イオンシクロデキストリン、例えば、カルボキシメチルシクロデキ
ストリン、シクロデキストリンサルフェート、およびシクロデキストリンスクシ
ニレート、両性シクロデキストリン、例えば、カルボキシメチル/第四級アンモ
ニウムシクロデキストリン、少なくとも1個のグルコピラノース単位が3〜6個
のアンヒドロシクロマルト構造を有するシクロデキストリン、例えば、モノ−3
−6−アンヒドロシクロデキストリン(「シクロデキストリンの最小化学変性を
有する最適の性能」、F.ディーダイニ−ピラードおよびB.パーリー、第7回
国際シクロデキストリンシンポジウムアブストラクト、1994年4月、第49
頁に開示)(前記文献をここに参考文献として編入)、およびそれらの混合物が
挙げられる。他のシクロデキストリン誘導体は、1969年2月4日発行のパル
メルター等の米国特許第3,426,011号明細書、1969年7月1日発行
のパルメルター等の米国特許第3,453,257号明細書、第3,453,2
58号明細書、第3,453,259号明細書および第3,453,260号明
細書、1969年8月5日発行のグラメラ等の米国特許第3,459,731号
明細書、1971年1月5日発行のパルメルター等の米国特許第3,553,1
91号明細書、1971年2月23日発行のパルメルター等の米国特許第3,5
65,887号明細書、1985年8月13日発行のスゼッツリ等の米国特許第
4,535,152号明細書、1986年10月7日発行のヒライ等の米国特許
第4,616,008号明細書、1987年7月7日発行のオギノ等の米国特許
第4,678,598号明細書、1987年1月20日発行のブラント等の米国
特許第4,638,058号明細書、および1988年5月24日発行のツチヤ
マ等の米国特許第4,746,734号明細書(前記特許のすべてをここに参考
文献として編入)に開示されている。
【0219】 高度に水溶性のシクロデキストリンは、室温の水100ml中の少なくとも約1
0g、好ましくは水100ml中の少なくとも約20g、より好ましくは室温の水
100ml中の少なくとも約25gの水中溶解度を有するものである。可溶化非複
合化シクロデキストリンの入手性は、有効な効率的なにおい制御性能に必須であ
る。可溶化水溶性シクロデキストリンは、表面、特に布帛上に付着する時に非水
溶性シクロデキストリンより効率的なにおい制御性能を示すことができる。
【0220】 ここで使用するのに好適な好ましい水溶性シクロデキストリン誘導体の例は、
ヒドロキシプロピルα−シクロデキストリン、メチル化α−シクロデキストリン
、メチル化β−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリン
、およびヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンである。ヒドロキシアルキ
ルシクロデキストリン誘導体は、好ましくは、置換度約1〜約14、より好まし
くは約1.5〜約7を有する(シクロデキストリン当たりのOR基の合計数は置
換度として定義される)。メチル化シクロデキストリン誘導体は、典型的には、
置換度約1〜約18、好ましくは約3〜約16を有する。既知のメチル化β−シ
クロデキストリンは、DIMEBとして通常既知のヘプタキス−2,6−ジ−O
−メチル−β−シクロデキストリン(各グルコース単位は置換度約14を有する
約2個のメチル基を有する)である。好ましい市販のメチル化β−シクロデキス
トリンは、異なる置換度、通常約12.6を有するRAMEBとして通常既知の
ランダムにメチル化されたβ−シクロデキストリンである。RAMEBは、DI
MEBより好ましい。その理由は、DIMEBがRAMEBより好ましい界面活
性剤の表面活性に影響を及ぼすからである。好ましいシクロデキストリンは、例
えば、セレスター(USA)・インコーポレーテッドおよびワッカー・ケミカル
ズ(USA)・インコーポレーテッドから入手できる。
【0221】 また、シクロデキストリンの混合物を使用することが好ましい。このような混
合物は、例えば、広範囲の分子サイズを有する広範囲のにおい分子で複合化する
ことによってより広くにおいを吸収する。好ましくは、シクロデキストリンの少
なくとも一部分は、α−シクロデキストリンおよびその誘導体、γ−シクロデキ
ストリンおよびその誘導体、および/または誘導化β−シクロデキストリン、よ
り好ましくはα−シクロデキストリンまたはα−シクロデキストリン誘導体と誘
導化β−シクロデキストリンとの混合物、一層好ましくは誘導化α−シクロデキ
ストリンと誘導化β−シクロデキストリンとの混合物、最も好ましくはヒドロキ
シプロピルα−シクロデキストリンとヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリ
ンとの混合物、および/またはメチル化α−シクロデキストリンとメチル化β−
シクロデキストリンとの混合物である。
【0222】 更に、非複合化シクロデキストリンを含む組成物中の前に定義のような少量の
低分子量ポリオールは、布帛が乾燥する時にシクロデキストリン含接複合体の生
成を高めると考えられる。更に、このようなポリオールの配合は、前記シクロデ
キストリンを含む本発明の組成物の改善されたにおい制御性能を与える。
【0223】 布帛が乾燥する時に水より長い時間布帛上に残るポリオールの能力は、シクロ
デキストリンおよび若干の悪臭分子との三成分系複合体を生成させると考えられ
る。グリコールの添加は、比較的小さいサイズの若干の悪臭分子によって充填す
ることができないシクロデキストリンキャビティー中のボイド空間を充填すると
考えられる。
【0224】 所定量のこのようなポリオールを生ずる方法によって調製されるシクロデキス
トリン組成物は、ポリオールの除去なしに使用できるので、高度に望ましい。
【0225】 ジエチレングリコールは、非複合化シクロデキストリンの存在下で特に有用で
ある。事実、それは、小さい悪臭分子の除去を高めることが見出された。
【0226】 低分子量シクロデキストリン対ポリオールの好ましい重量比は、約50:1か
た約1:11、より好ましくは約20:1から約1:1、一層好ましくは約10
:1から約1:1、最も好ましくは約5:1から約1:1である。
【0227】 布帛上のにおいを制御するために、組成物は、好ましくは、スプレーとして使
用する。本発明の使用組成物は、可視のしみが通常の使用量で布帛上に現れない
ように少量のシクロデキストリンを含有することが好ましい。好ましくは、使用
条件下で表面を処理するために使用する溶液は、乾燥する時に、事実上認識でき
ない。使用条件用の使用組成物中のシクロデキストリンの典型量は、組成物の約
0.01〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約4重量%、より好ましくは約0
.2〜約2重量%である。高濃度を有する組成物は、溶液が布帛から蒸発する時
に布帛上に許容できない可視しみを残すことがある。このことは、特に、薄い着
色合成布帛上で問題である。布帛汚染の生起を回避するか最小限にするために、
布帛は、布帛1g当たり約5mg以下のシクロデキストリン、より好ましくは布帛
1g当たり約2mg以下のシクロデキストリンの量で処理することが好ましい。界
面活性剤の存在は、局所化斑点形成を最小限にすることによって外観を改善でき
る。 また、濃縮組成物は、それほど高価ではない製品を与えるために使用できる。
濃縮製品を使用する時には、即ち、シクロデキストリンの使用量が濃縮組成物の
約3〜約20重量%、より好ましくは約5〜約10重量%である時に、汚染を回
避するために布帛を処理する前に濃縮組成物を希釈することが好ましい。好まし
くは、濃縮シクロデキストリン組成物は、濃縮組成物の約50〜約6000重量
%、より好ましくは約75〜約2000重量%、最も好ましくは約100〜約1
000重量%の水で希釈する。得られた希釈組成物は、前記のようなシクロデキ
ストリンの使用濃度、例えば、希釈組成物の約0.1〜約5重量%の使用濃度を
有する。
【0228】 5 抗菌活性成分 組成物は、処理物質に結合されるようになる生物に対する保護を与える際に有
用な任意の可溶化水溶性抗菌活性成分を適宜使用してもよい。遊離非複合化抗菌
活性成分、例えば、抗細菌活性成分は、最適の抗細菌性能を与える。
【0229】 布帛の消毒は、抗細菌物質、例えば、抗細菌ハロゲン化化合物、第四級化合物
、およびフェノール系化合物を含有する本発明の組成物によって達成できる。
【0230】 ビグアニド 殺菌剤/消毒薬並びに最終製品防腐剤(下文参照)として機能で
き且つ本発明の組成物で有用であるより丈夫な抗菌ハロゲン化化合物の若干とし
ては、1,1′−ヘキサメチレンビス(5−(p−クロロフェニル)ビグアニド
(通常クロルヘキシジンとして既知)、およびその塩、例えば、塩酸、酢酸およ
びグルコン酸との塩が挙げられる。ジグルコネート塩は、高度に水溶性であり、
水中溶解度約70%を有し且つジアセテート塩は水中溶解度約1.8%を有する
。クロルヘキシジンを本発明で消毒薬として使用する時には、典型的には、使用
組成物の約0.001〜約0.4重量%、好ましくは約0.002〜約0.3重
量%、より好ましくは約0.01〜約0.1重量%の量で存在する。若干の場合
には、約1%〜約2%の量が殺ウイルス活性のために必要とされることがある。
【0231】 他の有用なビグアニド化合物としては、塩酸ポリ(ヘキサメチレンビグアニド
)を含めてコスモシ(CosmociR )CQR 、バントシル(VantocilR )IBが挙げ
られる。他の有用な陽イオン抗菌剤としては、ビス−ビグアニドアルカンが挙げ
られる。前記のものの使用可能な水溶性塩は、塩化物、臭化物、硫酸塩、アルキ
ルスルホン酸塩、例えば、メチルスルホン酸塩およびエチルスルホン酸塩、フェ
ニルスルホン酸塩、例えば、p−メチルフェニルスルホン酸塩、硝酸塩、酢酸塩
、グルコン酸塩などである。
【0232】 好適なビスブグアニド化合物の塩は、クロルヘキシジン、二塩酸1,6−ビス
−(2−エチルヘキシルビグアニドヘキサン)、四塩酸1,6−ジ−(N1 ,N 1 ′−フェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)−ヘキサン、二塩酸1,6−ジ−
(N1 ,N1 ′−フェニル−N1 ,N1 ′−メチルジグアニド−N5 ,N5 ′)
−ヘキサン、二塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−o−クロロフェニルジグアニド
−N5 ,N5 ′)−ヘキサン、二塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−2,6−ジク
ロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、二塩酸1,6−ジ〔N1
1 ′−β−(p−メトキシフェニル)ジグアニド−N5 ,N5 ′〕−ヘキサン
、二塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−α−メチル−β−フェニルジグアニド−N 5 ,N5 ′)−ヘキサン、二塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−p−ニトロフェニ
ルジグアニド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、二塩酸ω,ω′−ジ−(N1 ,N1
−フェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)−ジ−n−プロピルエーテル、四塩酸ω
,ω′−ジ(N1 ,N1 ′−p−クロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)−
ジ−n−プロピルエーテル、四塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−2,4−ジクロ
ロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、二塩酸1,6−ジ(N1 ,N 1 ′−p−メチルフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、四塩酸1,6
−ジ(N1 ,N1 ′−2,4,5−トリクロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、二塩酸1,6−ジ〔N1 ,N1 ′−α−(p−クロロフェニル)
エチルジグアニド−N5 ,N5 ′〕ヘキサン、二塩酸ω,ω′−ジ(N1 ,N1 ′−p−クロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)m−キシレン、二塩酸1,
12−ジ(N1 ,N1 ′−p−クロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ドデ
カン、四塩酸1,10−ジ(N1 ,N1 ′−フェニルジグアニド−N5 ,N5
)−デカン、四塩酸1,12−ジ(N1 ,N1 ′−フェニルジグアニド−N5
5 ′)ドデカン、二塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−o−クロロフェニルジグ
アニド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、四塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−p−クロ
ロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)−ヘキサン、エチレンビス(1−トリル
ビグアニド)、エチレンビス(p−トリルビグアニド)、エチレンビス(3,5
−ジメチルフェニルビグアニド)、エチレンビス(p−t−アミルフェニルビグ
アニド)、エチレンビス(ノニルフェニルビグアニド)、エチレンビス(フェニ
ルビグアニド)、エチレンビス(N−ブチルフェニルビグアニド)、エチレンビ
ス(2,5−ジエトキシフェニルビグアニド)、エチレンビス(2,4−ジメチ
ルフェニルビグアニド)、エチレンビス(o−ジフェニルビグアニド)、エチレ
ンビス(混合アミルナフチルグアニド)、N−ブチルエチレンビス(フェニルビ
グアニド)、トリメチレンビス(o−トリルビグアニド)、N−ブチルトリメチ
レンビス(フェニルビグアニド)、および前記のもののすべての対応製薬上許容
可能な塩、例えば、酢酸塩、グルコン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、クエン酸塩
、重硫酸塩、フッ化物、ポリマレイン酸塩、N−ココナツアルキルサルコシネー
ト、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、ペルフルオロオクタン酸塩、ケイ酸塩、ソルビ
ン酸塩、サリチル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、エチレンジアミ
ン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、ケイ皮酸塩、チオシアン酸塩、アルギネート、ピ
ロメリト酸塩、テトラカルボキシ酪酸塩、安息香酸塩、グルタル酸塩、モノフル
オロリン酸塩、およびペルフルオロプロピオン酸塩、およびそれらの混合物であ
る。この群からの好ましい抗菌物質は、四塩酸1,6−ジ−(N1 ,N1 ′−フ
ェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)−ヘキサン、二塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−o−クロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)−ヘキサン、二塩酸1,6
−ジ(N1 ,N1 ′−2,6−ジクロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ヘ
キサン、四塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−2,4−ジクロロフェニルジグアニ
ド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、二塩酸1,6−ジ〔N1 ,N1 ′−α−(p−ク
ロロフェニル)エチルジグアニド−N5 ,N5 ′〕ヘキサン、二塩酸ω,ω′−
ジ(N1 ,N1 ′−p−クロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)m−キシレ
ン、二塩酸1,12−ジ(N1 ,N1 ′−p−クロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ドデカン、二塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−o−クロロフェニルジ
グアニド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、四塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−p−ク
ロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)−ヘキサン、およびそれらの混合物、
より好ましくは二塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−o−クロロフェニルジグアニ
ド−N5 ,N5 ′)−ヘキサン、二塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−2,6−ジ
クロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、四塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−2,4−ジクロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ヘキサン、二
塩酸1,6−ジ〔N1 ,N1 ′−α−(p−クロロフェニル)エチルジグアニド
−N5 ,N5 ′〕ヘキサン、二塩酸ω,ω′−ジ(N1 ,N1 ′−p−クロロフ
ェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)m−キシレン、二塩酸1,12−ジ(N1
1 ′−p−クロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ドデカン、二塩酸1,
6−ジ(N1 ,N1 ′−o−クロロフェニルジグアニド−N5 ,N5 ′)ヘキサ
ン、四塩酸1,6−ジ(N1 ,N1 ′−p−クロロフェニルジグアニド−N5
5 ′)ヘキサン、およびそれらの混合物である。前記のように、えり抜きのビ
スビグアニドは、クロルヘキシジン、その塩、例えば、ジグルコン酸塩、二塩酸
塩、二酢酸塩、およびそれらの混合物である。
【0233】 第四級化合物 広範囲の第四級化合物も、シクロデキストリンを含有しない本
発明の組成物の場合に、好ましい界面活性剤と共に、抗菌活性成分として使用で
きる。有用な第四級化合物の非限定例としては、(1)ベンズアルコニウムクロ
リドおよび/または置換ベンズアルコニウムクロリド、例えば、市販のバルクォ
ート(BarquatR )(ロンザから入手可能)、マクォート(MaquatR )(メーソン
から入手可能)、バリクォート(VariquatR )(ウィトコ/シェレックスから入
手可能)、およびハイアミン(HyamineR )(ロンザから入手可能)、(2)ジア
ルキル第四級化合物、例えば、ロンザのバルダック(BardacR )製品、(3)N
−(3−クロロアリル)ヘキサミニウムクロリド、例えば、ダウから入手できる
ダウィサイド(DowicideR )およびダウィシル(DowicilR )、(4)ベンズエト
ニウムクロリド、例えば、ローム・エンド・ハースからのハイアミンR 1622
、(5)ローム・エンド・ハースによって供給されているハイアミンR 10Xで
代表されるメチルベンズエトニウムクロリド、(6)セチルピリジニウムクロリ
ド、例えば、メレル・ラッブズから入手できるセパコール(CepacolR )クロリド
が挙げられる。これらの第四級化合物の殺生物有効性の典型的な濃度は、使用組
成物の約0.001〜約0.8重量%、好ましくは約0.005〜約0.3重量
%、より好ましくは約0.01〜0.2重量%である。濃縮組成物の対応濃度は
、濃縮組成物の約0.003〜約2重量%、好ましくは約0.006〜約1.2
重量%、より好ましくは約0.1〜0.8重量%である。
【0234】 技術上通常である他の防腐剤、例えば、米国特許第5,593,670号明細
書(ここに参考文献として編入)も、ここで使用してもよい。
【0235】 界面活性剤は、抗菌物質に加える時に、改善された抗菌作用を与える傾向があ
る。このことは、シロキサン界面活性剤の場合に特に真実であり、特にシロキサ
ン界面活性剤をクロルヘキシジン抗菌活性成分と組み合わせる時に真実である。
6 ポリオレフィン また、本発明の組成物は、任意の分散性ポリオレフィンを包含できる。使用す
る時には、これは、更なるしわ減少を与えるであろう。好ましくは、ポリオレフ
ィンは、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはそれらの混合物である。
【0236】 ポリオレフィンは、各種の官能基、例えば、カルボキシル、アルキルアミド、
スルホン酸またはアミド基を含有するように少なくとも部分的に変性してもよい
。より好ましくは、本発明で使用するポリオレフィンは、少なくとも部分的にカ
ルボキシル変性し、または換言すれば、酸化する。特に、酸化またはカルボキシ
ル変性ポリエチレンが、本発明の組成物で好ましい。
【0237】 処方しやすさのために、分散性ポリオレフィンは、好ましくは、乳化剤の使用
によって分散されたポリオレフィンの懸濁液または乳濁液として導入する。ポリ
オレフィン懸濁液または乳濁液は、好ましくは、乳濁液中にポリオレフィン約1
〜約50重量%、より好ましくは約10〜約35重量%、最も好ましくは約15
〜約30重量%を有する。ポリオレフィンは、好ましくは、分子量約500〜約
15,000、より好ましくは約4,000〜約10,000を有する。
【0238】 乳濁液を使用する時には、乳化剤は、好適な乳化剤であってもよい。好ましく
は、乳化剤は、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤またはそれらの混合物
である。大抵の好適な陽イオン界面活性剤または非イオン界面活性剤は、本発明
の乳化剤として使用してもよい。本発明の好ましい乳化剤は、陽イオン界面活性
剤、例えば、脂肪アミン界面活性剤、特にエトキシ化脂肪アミン界面活性剤であ
る。特に、陽イオン界面活性剤は、液体組成物のpHを約2〜約7の好ましい範囲
内に処方する時には本発明で乳化剤として好ましい。分散性ポリオレフィンは、
乳化剤対ポリオレフィンの比率約1:10から約3:1で乳化剤または沈殿防止
剤の使用によって分散する。好ましくは、乳濁液は、ポリオレフィン乳濁液中に
乳化剤約0.1〜約50重量%、より好ましくは約1〜約20重量%、最も好ま
しくは約2.5〜約10重量%を包含する。本発明で使用するのに好適なポリエ
チレン乳濁液は、独国マイン河畔のフランクフルトのヘキスト株式会社から商品
名ベルストロール(VELUSTROL)で入手できる。特に、商品名ベルストロールPK
S、ベルストロールKPAおよびベルストロールP−40で販売されているポリ
エチレン乳濁液は、本発明の組成物で使用してもよい。
【0239】 本発明の組成物は、ポリオレフィン約0.01〜約50重量%を含有してもよ
い。より好ましくは、組成物は、ポリオレフィン約0.1〜約20重量%、最も
好ましくはポリオレフィン約0.1〜約10重量%を包含する。分散性ポリオレ
フィンを前記のようにポリオレフィンの乳濁液または懸濁液として加える時には
、乳濁液または懸濁液の約0.1〜約90重量%、より好ましくは約0.5〜約
25重量%は、添加してもよい。
【0240】 7 ヒドロキシキャップ化ポリジメチルシロキサン乳濁液(シラノール) (6)で前記のようなポリオレフィン乳濁液がポリビニルアルコールなどの重
合体との組み合わせで存在する時には、ヒドロキシキャップ化ポリジメチルシロ
キサン乳濁液(シラノール)を加えることが望ましいことが見出された。このよ
うな添加は、布帛上に存在するしわ減少を更に増大するであろう。
【0241】 ゼネラル・エレクトリックから市販されているSM2725およびSM206
8A、ダウ・コーニングからのQ2−1403、ゴールドシュミットからのアビ
ル(Abil)OSWシリーズ、およびサンドズからのサンドパーム(Sandoperm)F
Eは、INCIおよびCTFAに従ってジメチコーンとも呼ばれるヒドロキシキ
ャップ化ポリジメチルシロキサン乳濁液(シラノール)を代表する。ここで使用
するのに好ましいシラノール(特にポリビニルアルコールおよびポリオレフィン
乳濁液と併用する時に)は、フィルム形成性のためSM2725である。
【0242】 本発明の組成物は、ヒドロキシキャップ化ポリジメチルシロキサン乳濁液約0
.01〜約25重量%を含有してもよい。より好ましくは、組成物は、ヒドロキ
シキャップ化ポリジメチルシロキサン乳濁液約0.01〜約20重量%、最も好
ましくはヒドロキシキャップ化ポリジメチルシロキサン乳濁液約0.1〜約10
重量%を包含する。
【0243】 8 香料 本発明の組成物は、場合によって、布帛からの悪臭の除去を信号で知らせる心
地よいにおいの形で「香気信号」も与えることができる。香気信号は、つかの間
の香料香気を与えるように設計され且つ圧倒するようには設計されておらず、ま
たはにおいマスク化成分として使用するようには設計されていない。香料を香気
信号として加える時には、香料は、非常に少量、例えば、使用組成物の約0〜約
0.5重量%、好ましくは約0.003〜約0.3重量%、より好ましくは約0
.005〜約0.2重量%の量でのみ加える。
【0244】 また、香料は、製品中および表面上でより強いにおいとして添加できる。香料
のより強いレベルが好ましい時には、比較的多量の香料が添加できる。いかなる
種類の香料も、本発明の組成物に配合できる。
【0245】 好ましくは、香料は、親水性であり且つ主として2群の成分、即ち、(a)Cl
ogP 約3.5以下、より好ましくは約3.0以下を有する親水性成分、および
(b)有意の低検出しきい値を有する成分、およびそれらの混合物から選ばれる
成分からなる。典型的には、香料の少なくとも約50重量%、好ましくは少なく
とも約60重量%、より好ましくは少なくとも約70重量%、最も好ましくは少
なくとも約80重量%は、前記群(a)および(b)の香料成分からなる。
【0246】 (a)親水性香料成分 親水性香料成分は、水により可溶性であり、シクロデキストリンと複合化する
傾向をそれほど有しておらず、且つ通常の香料の成分よりにおい吸収組成物中で
より入手できる。香料成分の疎水度は、オクタノール/水分配係数Pと関連でき
る。香料成分のオクタノール/水分配係数は、オクタノール中の平衡濃度と水中
の平衡濃度との間の比率である。より大きい分配係数Pを有する香料成分は、よ
り疎水性であるとみなされる。逆に、より小さい分配係数Pを有する香料成分は
、より親水性であるとみなされる。香料成分の分配係数は、通常、高い値を有す
るので、好都合には、10を底とする対数、logPの形で与えられる。このように
、本発明の好ましい香料親水性香料成分は、logP約3.5以下、好ましくは約3
.0以下を有する。
【0247】 多くの香料成分のlogPは、報告されている。例えば、カリフォルニア州イルビ
ンのデイライト・ケミカル・インフォメーション・システムズ・インコーポレー
テッド(デイライトCIS)から入手できるポモナ(Pomona)92データベース
は、オリジナル文献に対する引用と一緒に多くのものを含む。しかしながら、lo
gP値は、最も好都合には、デイライトCISからも入手できる「CLOGP 」プログ
ラムによって計算される。このプログラムも、ポモナ92データベースで入手す
る時の実験logP値も記載している。「計算されたlogP」(ClogP)は、ハンシュお
よびレオのフラグメントアプローチによって求められる〔A.レオ、Comprehens
ive Medicinal Chemistry 、第4巻、C.ハンシュ、P.G.サメンズ、J.B
.テイラーおよびC.A.ラムスデン編、第295頁、パーガモン・プレス、1
990年(ここに参考文献として編入)参照〕。フラグメントアプローチは、各
香料成分の化学構造に基づき且つ原子の数および種類、原子結合性および化学結
合を考慮する。物理化学的性質のために最も信頼でき且つ広く使用されているこ
れらの推定値であるClogP 値は、本発明で有用である香料成分の選択において実
験logP値の代わりに使用される。
【0248】 より好ましい親水性香料成分の非限定例は、アリルアミルグリコレート、カプ
ロン酸アリル、酢酸アミル、プロピオン酸アミル、アニスアルデヒド、酢酸アニ
シル、アニソール、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ベンジルアセトン、ベン
ジルアルコール、ギ酸ベンジル、イソ吉草酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、
β,γ−ヘキセノール、カロン、ショウノウゴム、ラエボ−カルベオール、d−
カルボン、ラエボ−カルボン、シンナミックアルコール、酢酸シンナミル、シン
ナミックアルコール、ギ酸シンナミル、プロピオン酸シンナミル、cis −ジャス
モン、酢酸cis −3−ヘキセニル、クマリン、クミンアルコール、クミンアルデ
ヒド、シクロールC、シクロガルバネート、ジヒドロオイゲノール、ジヒドロイ
ソジャスモネート、ジメチルベンジルカルビノール、酢酸ジメチルベンジルカル
ビニル、酢酸エチル、アセト酢酸エチル、エチルアミルケトン、アントラニル酸
エチル、安息香酸エチル、酪酸エチル、ケイ皮酸エチル、エチルヘキシルケトン
、エチルマルトール、2−メチル酪酸エチル、メチルフェニルグリシド酸エチル
、フェニル酢酸エチル、サリチル酸エチル、エチルバニリン、オイカリプトール
、オイゲノール、酢酸オイゲニル、ギ酸オイゲニル、オイゲニルメチルエーテル
、フェンキルアルコール、酢酸フロル(酢酸トリシクロデセニル)、フルクトン
、フルテン(プロピオン酸トリシクロデセニル)、ゲラニオール、ゲラニルオキ
シアセトアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘキセノール、酢酸ヘキセニル、酢酸ヘ
キシル、ギ酸ヘキシル、ヒノキチオール、ヒドロトロパアルコール、ヒドロキシ
シトロネラール、ヒドロキシシトロネラールジエチルアセタール、ヒドロキシシ
トロネロール、インドール、イソアミルアルコール、イソシクロシトラール、イ
ソオイゲノール、酢酸イソオイゲニル、イソメントン、酢酸イソプレギル、イソ
キノリン、ケオン、リグストラール、リナロール、リナノールオキシド、ギ酸リ
ナリル、リラール、メントン、メチルアセトフェノン、メチルアミルケトン、ア
ントラニル酸メチル、安息香酸メチル、酢酸メチルベンジル、ケイ皮酸メチル、
ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルオイゲノール、メチルヘプテノン、メチル
ヘプチンカーボネート、メチルヘプチルケトン、メチルヘキシルケトン、メチル
イソブテニルテトラヒドロピラン、アントラニル酸メチル−N−メチル、メチル
β−ナフチルケトン、フェニルカルビル酢酸メチル、サリチル酸メチル、ネロー
ル、ノナラクトン、オクタラクトン、オクチルアルコール(オクタノール−2)
、p−アニスアルデヒド、p−クレゾール、p−クレシルメチルエーテル、p−
ヒドロキシフェニルブタノン、p−メトキシアセトフェノン、p−メチルアセト
フェノン、フェノキシエタノール、プロピオン酸フェノキシエチル、フェニルア
セトアルデヒド、フェニルアセトアルデヒドジエチルエーテル、フェニルエチル
オキシアセトアルデヒド、酢酸フェニルエチル、フェニルエチルアルコール、フ
ェニルエチルジメチルカルビノール、酢酸プレニル、酪酸プロピル、プレゴン、
ローズオキサイド、サフロール、テルピネオール、バニリン、ビリジン、および
それらの混合物である。
【0249】 本発明の香料組成物で使用できる他の好ましい親水性香料成分の非限定例は、
ヘプタン酸アリル、安息香酸アミル、アネトール、ベンゾフェノン、カルバクロ
ール、シトラール、シトロネロール、シトロネリルニトリル、酢酸シクロヘキシ
ルエチル、シマール、4−デセナール、ジヒドロイソジャスモネート、ジヒドロ
ミルセノール、メチルフェニルグリシド酸エチル、酢酸フェンキル、フロルヒド
ラール、γ−ノナラクトン、ギ酸ゲラニル、ゲラニルニトリル、イソ酪酸ヘキセ
ニル、α−ヨノン、酢酸イソボルニル、安息香酸イソブチル、イソノニルアルコ
ール、イソメントール、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、イソプレ
ゴール、酢酸リナリル、2−メトキシナフタレン、酢酸メンチル、メチルチャビ
コール、ムスクケトン、β−ナフトールメチルエーテル、ネラール、ノニルアル
デヒド、フェニルヘプタノール、フェニルヘキサノール、酢酸テルピニル、ベラ
トロール、ヤラ−ヤラ、およびそれらの混合物である。
【0250】 本発明で使用する好ましい香料組成物は、少なくとも4種の異なる親水性香料
成分、好ましくは少なくとも5種の異なる親水性香料成分、より好ましくは少な
くとも6種の異なる親水性香料成分、一層好ましくは少なくとも7種の異なる親
水性香料成分を含有する。天然源に由来する最も普通の香料成分は、多数の成分
からなる。各々のこのような物質を本発明の好ましい香料組成物の処方で使用す
る時には、本発明を定義する目的で、1つの単一の成分とみなす。
【0251】 (b)低いにおい検出しきい値香料成分 におい物質のにおい検出しきい値は、嗅覚的に検出できる物質の最低蒸気濃度
である。におい検出しきいおよび若干のにおい検出しきい値は、例えば、「標準
化ヒト嗅覚しきい値」、M.デーボス等、IRLプレス、オックスフォード大学
プレス、1990年および「においおよび味しきい値データの編纂」、F.A.
ファザラリ編、ASTMデータシリーズDS48A、アメリカン・ソサエティー
・フォー・テスティング・エンド・マテリアルズ、1978年(前記刊行物の両
方ともここに参考文献として編入)に論じられている。低いにおい検出しきい値
を有する少量の香料成分の使用は、上に与えられている群(a)の香料成分程親
水性ではないとしても、香料におい特性を改善できる。前記群(a)に属さない
が本発明の組成物で有用な有意の低い検出しきい値を有する香料成分は、アンブ
ロックス、バクダノール、サリチル酸ベンジル、アントラニル酸ブチル、セタロ
ックス、ダマセノン、α−ダマスコン、γ−ドデカラクトン、エバノール、ヘル
ババート、サリチル酸cis −3−ヘキセニル、α−ヨノン、β−ヨノン、α−イ
ソメチルヨノン、リリアール、メチルノニルケトン、γ−ウンデカラクトン、ウ
ンデシレンアルデヒド、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。これら
の物質は、好ましくは、群(a)の親水性成分に加えて少量で存在し、典型的に
は、本発明の全香料組成物の約20重量%以下、好ましくは約15重量%以下、
より好ましくは約10重量%の量で存在する。しかしながら、効果を与えるのに
少量のみですむ。
【0252】 また、有意に低い検出しきい値を有し且つ本発明の組成物で特に有用である群
(a)の親水性成分がある。これらの成分の例は、アリルアミルグリコレート、
アネトール、ベジルアセトン、カロン、シンナミックアルコール、クマリン、シ
クロガルバネート、シクラールC、シマール、4−デセナール、ジヒドロイソジ
ャスモネート、アントラニル酸エチル、酪酸エチル−2−メチル、メチルフェニ
ルグリシド酸エチル、エチルバニリン、オイゲノール、酢酸フロル、フロルヒド
ラール、フルクトン、フルテン、ヘリオトロピン、ケオン、インドール、イソシ
クロシトラール、イソオイゲノール、リラール、メチルヘプチンカーボネート、
リナロール、アントラニル酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルイソ
ブテニルテトラヒドロピラン、メチルβ−ナフチルケトン、β−ナフトールメチ
ルエーテル、ネロール、p−アニスアルデヒド、p−ヒドロキシフェニルブタノ
ン、フェニルアセトアルデヒド、バニリン、およびそれらの混合物である。低い
におい検出しきい値香料成分の使用は、大気に放出される有機物質の量を最小限
にする。
【0253】 9 アミンおよび硫黄含有化合物を吸収するための塩 場合によってではあるが好ましくは、アミンおよび硫黄含有化合物を吸収する
ための塩、好ましくは水溶性亜鉛塩は、本発明の組成物に添加できる。塩は、に
おい制御剤として使用できる。水溶性金属塩は、本発明の組成物にアミンおよび
硫黄含有化合物を吸収するために存在できる。更に、それらは、通常、自己のに
おいの一因とはならない。好ましくは、水溶性金属塩は、銅塩、亜鉛塩、および
それらの混合物からなる群から選ばれる。
【0254】 ここで有用な金属塩は、米国特許第5670475号明細書第9欄第8行〜第
43行に記載されている。好ましい水溶性亜鉛塩の例は、塩化亜鉛、グルコン酸
亜鉛、乳酸亜鉛、マレイン酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、硫酸亜鉛などである。高度
にイオン化され且つ可溶性の亜鉛塩、例えば、塩化亜鉛は、最良の亜鉛イオン源
を与える。好ましい銅塩の例は、塩化銅およびグルコン酸銅である。好ましい金
属塩は、塩化亜鉛および塩化銅である。
【0255】 アミンおよび硫黄含有化合物を吸収するための塩は、典型的には、本発明の組
成物に組成物の約0.1〜約10重量%、好ましくは約0.2〜約7重量%、よ
り好ましくは約0.3〜約5重量%の量で添加する。
【0256】 10 防汚剤 防汚剤は、望ましくは、本発明の組成物で使用される。当業者に既知のいかな
る高分子防汚剤も、場合によって、本発明の組成物で使用できる。高分子防汚剤
は、ポリエステル、ナイロンなどの疎水性繊維の表面を親水化するための親水性
セグメントと、疎水性繊維上に付着し且つ洗浄およびすすぎサイクルの完了を通
して接着したままであり、このように親水性セグメント用錨として役立つための
疎水性セグメントとの両方を有することによって特徴づけられる。このことは、
防汚剤での処理後に生ずるしみを後の洗浄法でより容易にクリーニングすること
を可能にすることができる。
【0257】 利用するならば、防汚剤は、一般に、本発明の組成物の約0.01〜約10.
0重量%、典型的には約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.2〜約3.0重
量%を占めるであろう。
【0258】 下記のもの(すべてをここに参考文献として包含)は、本発明で使用するのに
好適な防汚重合体を記載している。1976年5月25日発行のヘイエスの米国
特許第3,959,230号明細書、1975年7月8日発行のバサダーの米国
特許第3,893,929号明細書、1976年12月28日発行のニコル等の
米国特許第4,000,093号明細書、1987年10月27日発行のゴッセ
リンクの米国特許第4,702,857号明細書、11月6日発行のシェイベル
等の米国特許第4,968,451号明細書、1987年10月27日発行のゴ
ッセリンクの米国特許第4,702,857号明細書、1987年12月8日発
行のゴッセリンク等の米国特許第4,711,730号明細書、1988年1月
26日発行のゴッセリンクの米国特許第4,721,580号明細書、1989
年10月31日発行のマルドナド等の米国特許第4,877,896号明細書、
1990年9月11日発行のゴッセリンク等の米国特許第4,956,447号
明細書、1995年5月16日発行のゴッセリンク等の米国特許第5,415,
807号明細書、クッドによる1987年4月22日公開の欧州特許出願第02
19048号明細書。
【0259】 更に他の好適な防汚剤は、ビオランド等の米国特許第4,201,824号明
細書、ラガッセ等の米国特許第4,240,918号明細書、タング等の米国特
許第4,525,524号明細書、ルパート等の米国特許第4,579,681
号明細書、米国特許第4,240,918号明細書、米国特許第4,787,9
89号明細書、米国特許第4,525,524号明細書、1988年のローン−
ポウレンク・ヘミーへのEP第279,134A号明細書、BASFへのEP第
457,205A号明細書(1991年)、および1974年のユニリーバNV
へのDE第2,335,044号明細書(すべてをここに参考文献として編入)
に記載されている。
【0260】 市販の防汚剤としては、信越化学工業株式会社製のメトロース(METOLOSE) S
M100、メトロースSM200、BASF(独国)から入手できるソカラン(S
OKALAN)型の物質、例えば、ソカランHP−22、ゼルコン(ZELCON)5126
(デュポン製)およびミリーズ(MILEASE)T(ICI製)が挙げられる。
【0261】 11 プロ香料 また、組成物は、香料物質の長い持続性放出を与えるのに有用な成分を含んで
もよい。典型的な開示は、WO第95/04809号明細書、WO第96/02
625号明細書、1997年8月19日に出願され且つ1996年8月19日の
優先権を主張しているPCTUS第97/14610号明細書、およびEP−A
第0,752,465号明細書で見出すことができる。
【0262】 香料の典型的な配合量は、組成物の0.01〜15重量%である。
【0263】 12 pH 本発明に係る組成物の任意の要件は、pHが7以上、好ましくは7〜12、より
好ましくは8〜11、最も好ましくは9〜10.5であることである。このこと
は、苛性アルカリの添加によって達成される。ここで使用するのに好適な苛性ア
ルカリとしては、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが挙げられる。
【0264】 13 他の任意成分 本発明は、布類処理組成物で常用されている任意成分、例えば、着色剤、防腐
剤、殺細菌剤、光学増白剤、乳濁剤、収縮防止剤、殺菌剤、殺真菌剤、酸化防止
剤、染色固着剤、酵素、キレート化剤、色保護剤、例えば、ポリエチレンイミン
およびそのアルコキシ化誘導体などを包含できる。組成物は、好ましくは、布帛
を汚すか汚染するいかなる物質も含まず、またデンプンを実質上含まない。典型
的には、組成物の約0.5重量%以下、好ましくは組成物の約0.3重量%以下
、より好ましくは約0.1重量%以下のデンプンおよび/または変性デンプンが
あるべきである。
【0265】 E.組成物および成分の形 組成物またはその個々の成分は、液体水性組成物に好適な形、例えば、スプレ
ー、フォーム、ゲルまたは他の好適な形で与えることができ、好ましくは組成物
は、スプレーの形である。好ましくは、噴霧する時には、布帛上に適用する液体
組成物は、自動スプレヤーの場合には粒径8〜100μm、好ましくは10〜6
0μm(より好ましくは20〜60μm)、好ましくは手動活性化スプレヤーの
場合には50〜100μmを有するであろう。従って、組成物または成分を含む
パッケージ化組成物(好ましくは噴霧ディスペンサー中)が提供される。
【0266】 F.パッケージング 本発明の別のアスペクトにおいては、重合体を含有するしわ減少活性成分、水
溶化剤、液体担体、および噴霧分与装置を含むしわ減少組成物を含むパッケージ
化組成物からなるパッケージ化組成物が提供される。
【0267】 本発明の希薄組成物、即ち、組成物の約0.1〜約5重量%のしわ減少剤を含
有する組成物は、好ましくは、布帛上に噴霧し、それゆえ、典型的には、典型的
には、スプレーディスペンサーにパッケージ化する。スプレーディスペンサーは
、技術上既知のように液滴のスプレーを生ずるように手動で活性化する装置のい
ずれか、例えば、トリガー型、ポンプ型、電気スプレー、油圧ノズル、音波ネビ
ュライザー、高圧霧ノズル、非エアゾール自己加圧およびエアゾール型スプレー
装置であることができる。自動活性化装置も、ここで使用できる。これらの種類
の自動装置は、噴射剤を圧縮機に取り替える以外は手動に活性化する装置と同様
である。小滴の少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約80%、最も
好ましくは少なくとも約90%は約200μmより小さい粒径を有することが好
ましい。
【0268】 スプレーディスペンサーは、エアゾールディスペンサーであることができる。
前記エアゾールディスペンサーは、エアゾール容器を作る際に使用する通常の材
料のいずれかから作ることができる容器からなる。ディスペンサーは、約5〜約
100psig、より好ましくは約10〜約60psigの範囲内の内圧に耐えることが
できなければならない。ディスペンサーに関する1つの重要な要件は、ディスペ
ンサーに収納されたしわ減少組成物が非常に微細または微粉砕粒子または小滴の
スプレーの形で分与することを可能にするであろう弁部材を備えていることであ
る。エアゾールディスペンサーは、加圧密封容器を利用し、この容器からしわ減
少組成物は特殊なアクチュエーター/弁組立体を通して加圧下に分与する。エア
ゾールディスペンサーは、そこに噴射剤として一般に既知のガス状成分を配合す
ることによって加圧する。普通のエアゾール噴射剤、例えば、ガス状炭化水素、
例えば、イソブタンおよび混合ハロゲン化炭化水素は、好ましくない。ハロゲン
化炭化水素噴射剤、例えば、クロロフルオロ炭化水素は、環境問題の一因である
と主張されている。好ましい噴射剤は、圧縮空気、窒素、不活性ガス、二酸化炭
素などである。市販の好適なエアゾールスプレーディスペンサーのより完全な説
明は、1969年4月8日発行のステビンズの米国特許第3,436,772号
明細書および1971年8月17日発行のカウフマン等の米国特許第3,600
,325号明細書(前記文献の両方ともここに参考文献として編入)に出ている
【0269】 好ましくは、スプレーディスペンサーは、複雑なライナーおよび弾性スリーブ
を有する自己加圧非エアゾール容器であることができる。前記自己加圧ディスペ
ンサーは、本質上円筒形弾性スリーブ内に厚さ約0.010〜約0.020イン
チの薄い可撓性径方向膨脹可能な複雑なプラスチックライナーを含むライナー/
スリーブ組立体を具備する。ライナー/スリーブは、実質量のにおい吸収流体製
品を保持でき且つ前記製品を分与させることができる。自己加圧スプレーディス
ペンサーのより完全な説明は、1992年5月12日発行のウィナーの米国特許
第5,111,971号明細書および1993年8月3日発行のウィナーの米国
特許第5,232,126号明細書(前記文献の両方ともここに参考文献として
編入)で見出すことができる。別の種類の好適なエアゾールスプレーディスペン
サーは、1981年4月7日発行の米国特許第4,260,110号明細書(こ
こに参考文献として編入)に開示のようにバリヤーがしわ減少組成物を噴射剤
(好ましくは圧縮空気または窒素)から分離するものである。このようなディス
ペンサーは、ニュージャージー州イースト・ハノーバーのEPスプレー・システ
ムズから入手できる。
【0270】 より好ましくは、スプレーディスペンサーは、非エアゾール手動活性化ポンプ
−スプレーディスペンサーである。前記ポンプ−スプレーディスペンサーは、容
器および容器上で固着的に回るかスナップするポンプ機構を具備する。容器は、
分与すべきしわ減少組成物を収納する容器を具備する。
【0271】 ポンプ機構は、内部末端で開口部を有する実質上固定容量のポンプ室を具備す
る。ポンプ室内で往復運動のために配置されたピストンを末端に有するポンプス
テムは、ポンプ室内に配置される。ポンプステムは、通路の外部末端に分与出口
を有し且つ内方に配置された軸方向入口を有する通路を有する。
【0272】 容器およびポンプ機構は、ポンプ−スプレーディスペンサーを作る際に使用さ
れる通常の材料、限定せずに、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンと酢酸ビニルとゴムエラストマーとのブレンドから
作ることができる。他の材料としては、ステンレス鋼が挙げることができる。市
販の分与装置のより完全な開示は、1990年1月23日発行のシュルツの米国
特許第4,895,279号明細書、1988年4月5日発行のシュルツの米国
特許第4,735,347号明細書および1981年1月23日発行のカーター
の米国特許第4,274,560号明細書(前記文献のすべてはここに参考文献
として編入)に出ている。
【0273】 最も好ましくは、スプレーディスペンサーは、手動活性化トリガー−スプレー
ディスペンサーである。前記トリガー−スプレーディスペンサーは、容器および
トリガーを具備し、それらの両方ともトリガー−スプレーディスペンサー作る際
に使用される通常の材料のいずれか、限定せずに、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンと酢酸ビニルとゴムエラストマーとのブ
レンドから作ることができる。他の材料としては、ステンレス鋼およびガラスが
挙げることができる。トリガー−スプレーディスペンサーは、噴射剤ガスを配合
しない。本発明のトリガー−スプレーディスペンサーは、典型的にはピストンま
たは組成物をノズルを通して変位して薄い液体のスプレーを生ずるつぶしベロー
ズによって、典型的には個別の(discrete)量のしわ減少組成物自体上に作用す
るものである。前記トリガー−スプレーディスペンサーは、典型的には、前記ポ
ンプ室の容量を変化するためにトリガーに応答して限定されたストロークを通し
て移動できるピストンまたはべローズのいずれかを有するポンプ室を具備する。
このポンプ室またはベローズ室は、分与するための製品を捕集し且つ保持する。
トリガー−スプレーディスペンサーは、典型的には、ノズルを通しての流体の連
通および流れをブロックするための出口チェック弁を有し且つ室内の圧力に応答
する。ピストン型トリガースプレヤーの場合には、トリガーを圧縮すると、トリ
ガーは、室およびバネ中の流体上に作用して、流体上の圧力を増大する。ベロー
ズスプレーディスペンサーの場合には、ベローズを圧縮すると、圧力は、流体上
で増大する。トリガースプレーディスペンサー内の流体圧力の増大は、トップ出
口チェック弁を開くように作用する。トップ弁は、製品をスワール室を通してノ
ズルから強制的に出して排出パターンを形成する。調整自在のノズルキャップは
、分与される流体のパターンを変化するために使用できる。
【0274】 ピストンスプレーディスペンサーの場合には、トリガーを解除すると、バネは
、ピストン上に作用して元の位置に戻す。ベローズスプレーディスペンサーの場
合には、ベローズは、バネとして作用して元の位置に戻す。この作用は、室内の
真空を生ずる。応答流体は、入口弁を開いて製品を溜めから室まで引きながら、
出口弁を閉じるように作用する。
【0275】 市販の分与装置のより完全な開示は、1978年4月4日発行のノザワの米国
特許第4,082,223号明細書、1985年7月17日発行のマッキンニー
の米国特許第4,161,288号明細書、1984年3月6日発行のサイトウ
等の米国特許第4,434,917号明細書、および1989年4月11日発行
のタサキの米国特許第4,819,835号明細書、1994年4月19日発行
のペターソンの米国特許第5,303,867号明細書(前記文献のすべてはこ
こに参考文献として編入)に出ている。
【0276】 多数のトリガースプレヤーまたはフィンガーポンプスレヤーは、本発明の組成
物と共に使用するのに好適である。これらは、供給者、例えば、カリフォルニア
州シティー・オブ・インダストリーのカルマー・インコーポレーテッド、ミズー
リ州セント・ペーターズのCSI(コンティネンタル・スプレヤーズ・インコー
ポレーテッド)、インディアナ州エバンスビルのベリー・プラスチックス・コー
ポレーション〔グアラ(GualaR )スプレヤーの配給業者〕、またはイリノイ州カ
リーのシークエスト・ディスペンシングから容易に入手できる。
【0277】 好ましいトリガースプレヤーは、微細な均一な噴霧特性、スプレー容量および
パターンサイズのため、ベリー・プラスチックス・コーポレーションから入手で
きる青色挿入グアラR スプレヤー、カルマー・インコーポレーテッドから入手で
きるカルマー(Calmar)TS800−1AR スプレヤー、またはコンティネンタ
ル・スプレヤーズ・インコーポレーテッドから入手できるCSI T7500R
である。好適なビンまたは容器は、トリガースプレヤーと共に使用でき、好まし
いビンは形状がシンチ(CinchR )ビンに類似の良好な人間工学の17液量オンス
のビン(約500ml)である。それは、いかなる材料、例えば、高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ガラスまたはビンを形成する他の材料から作ることができる。好ましく
は、それは、高密度ポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレートから作る。 より小さい4液量オンス(約118ml)の場合には、フィンガーポンプは、カ
ニスターまたは円筒状ビンと共に使用できる。この応用に好ましいポンプは、シ
ークエスト・ディスペンシングからの円筒状ユーロミスト(Euromist)IIR であ
る。
【0278】 使用する特定の市販のスプレーノズルに無関係に、微粒化スプレーノズルは、
オリフィス直径約0.1mm〜約2mm、最も好ましくは約0.15mm〜約1mmを有
することが好ましい。噴霧工程は、約5分〜約30分間、より好ましくは約5分
〜約20分間行う。噴霧時間は、ここに記載のように選ばれる各種の操作パラメ
ーターに応じて変化するであろう。
【0279】 ここで使用するためには、前記スプレーディスペンサーは、トリガースプレー
装置を具備する。より好ましくは、スプレーディスペンサーは、自動スプレヤー
の場合には重量平均直径8〜100μm、好ましくは10〜60μm(より好ま
しくは20〜60μm)、好ましくは手動で活性化するスプレヤーの場合には5
0〜100μmを有する小滴を与えることができるべきである。
【0280】 G.使用法 本発明の有効量の組成物は、好ましくは、布帛、特に衣類上に噴霧する。組成
物を布帛上に噴霧する時には、有効量、典型的には布帛の3〜85重量%、好ま
しくは5〜50重量%、より好ましくは5〜25重量%は、布帛の飽和を生じず
に布帛上に付着すべきである。布帛上に典型的には噴霧する合計活性成分の量は
、布帛の0.01〜3重量%、好ましくは0.1〜2重量%、より好ましくは0
.1〜1重量%である。一旦有効量の組成物を布帛上に噴霧したら、布帛は、場
合によってではあるが好ましくは伸張する。布帛は、典型的には、しわに垂直に
伸張する。布帛は、噴霧した後に手で平滑化することもできる。平滑化動作は、
縫われた界面を有する衣類のエリア上、または衣類のへり上で特によく作動する
。一旦布帛に噴霧し且つ場合によってではあるが好ましくは布帛を伸張すると、
布帛は、乾燥するまで吊す。
【0281】 従って、布帛を前に定義のような本発明の組成物と接触することを特徴とする
布帛上のしわの減少法が提供される。
【0282】 「接触」とは、組成物と布帛との接触を与えるのに好適であるいかなる工程も
意味する。これとしては、ソーキング、洗浄、すすぎ、および/または噴霧によ
る工程並びに組成物が吸着される乾燥機シートによる工程が挙げることができる
【0283】 更に、水溶性界面活性剤の使用は、驚異的なことに、本発明の組成物の重合体
を可溶化することが見出された。可溶化剤の下に前記の界面活性剤並びに単一長
鎖アルキル陽イオン界面活性剤としてWO第93/23510号明細書に記載の
ような陽イオン界面活性剤、例えば、コリンエステル界面活性剤、アルキルイミ
ダゾリニウム塩、またはそれらの混合物が、これらの界面活性剤を代表する。従
って、水溶性界面活性剤およびそれらの混合物から選ばれる可溶化剤によって前
に定義のような重合体を可溶化するための方法も提供される。
【0284】 本発明の組成物は、アイロンかけ助剤としても使用できる。有効量の組成物は
、布帛上に噴霧できる(前記布帛は飽和まで噴霧すべきではない)。布帛は、常
温でアイロンかけできる(この常温においてアイロンかけすべきである)。布帛
に、有効量の組成物を噴霧し、乾燥させ、次いで、アイロンかけするか、噴霧し
且つ直ちにアイロンかけすることができる。
【0285】 本発明のなお更に他のアスペクトにおいては、組成物は、脱しわすべき布帛を
収納する家庭内脱しわ装置によって布帛上に噴霧し、それによって操作しやすさ
を与えることができる。通常の個人用脱しわ装置並びに工業的脱しわ装置は、こ
こで使用するのに好適である。伝統的には、これらの装置は、繊維の緩和を与え
るスチーム処理法によって作用する。次いで、布帛上の組成物または化合物の噴
霧は、装置の室内または布帛を室に入れる前に生ずることができる。再度、噴霧
装置は、好ましくは、自動スプレヤーの場合には平均直径3〜50μm、好まし
くは5〜30μm、好ましくは手動活性化スプレヤーの場合には50〜100μ
mを有する小滴を与えることができるべきである。好ましくは、天然および合成
繊維から作られる布帛上の水分の装入量は、乾燥布帛の5〜25重量%、より好
ましくは5〜10重量%である。脱しわ装置の他の通常の工程、例えば、加熱お
よび乾燥は、適用できる。操作の1形態においては、液体コンディショニング組
成物は、それを空気流と加圧下で合わせることによって霧化し、微粒化ノズルを
通過してキャビネットに入る。好ましくは、最適の脱しわ上の利益のためには、
空気流および/またはコンディショニング組成物は、加熱してガーメント上への
コンディショニング組成物の分布および付着を高めることができる。その点では
、空気流および/またはコンディショニング組成物の温度は、室温と同じ位低い
ことができ、好ましくは35℃〜80℃、より好ましくは40〜70℃である。
空気流および/またはコンディショニング組成物を前記の高温にさせることによ
って、優れた脱しわ上の利益が達成されることが見出された。コンディショニン
グ組成物の温度は、大体室温(15℃)〜約80℃であることができ且つより高
い温度は一般に脱しわ性能を改善することを理解すべきである。乾燥サイクルの
好ましい長さは、20〜60分、より好ましくは30〜45分である。
【0286】 また、ガーメント上の有効な柔軟化組成物分布(例えば、キャビネット内)は
、柔軟化組成物の流体表面張力を最適に選ぶことによって更に高めることができ
ることが見出された。例えば、柔軟化組成物は、流体表面張力約5ダイン/cm〜
約60ダイン/cm、より好ましくは約20ダイン/cm〜約55ダイン/cm、最も
好ましくは約20ダイン/cm〜約30ダイン/cmを有することが好ましい。柔軟
化組成物のより低い表面張力は、表面吸収およびガーメント布帛上への柔軟化組
成物の広がりを改善することによって有効な分布を改善する。
【0287】 更に、柔軟化組成物は、標準ブルックフィールド粘度計によって測定して流体
粘度約1cps 〜約100cps 、より好ましくは約1cps 〜約50cps 、最も好ま
しくは約1cps 〜約20cps を有することが好ましい。
【0288】
【実施例】
実施例においては、略称成分名は、下記の意味を有する。
【0289】 可溶化剤1:商品名ソフタノール90で市販され且つBPケミカルズ・リミテ
ッドによって市販されている1分子当たり12〜14個の炭素原子を有し且つア
ルコール1モル当量当たり9モルのエチレンオキシドを有する線状第二級アルコ
ール 可溶化剤2:商品名リアール111E6で市販され且つエニケムによって市販
されているアルコール1モル当たり6モルのエチレンオキシドを有する分枝鎖ア
ルコールエチレンオキシド縮合物 可溶化剤3:商品名マルリパール24/70で市販され且つハルスによって市
販されている1分子当たり12〜14個の炭素原子を有し且つアルコール1モル
当量当たり7モルのエチレンオキシドを有する線状第一級アルコール 可溶化剤4:OSiスペシャルティーズから市販されているシルウェットL−
7600 潤滑剤:N,N−ジ−(カリーノリル−オキシ−エチル)−N−メチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェート シクロデキストリン:ヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリン 防腐剤:カトン(Kathon) 染色固着剤:チバ−ガイギーから商品名チノフィックス(Tinofix)Ecoで入
手できる陽イオン染色固着剤(50%活性) ケアザイム:ノボ・インダストリースA/Sによって販売されている活性10
00CEVU/gを有し且つ特に断らない限り前記活性を有するセルロース分解
酵素
【0290】 表1 下記の表は、実施例で使用するシリコーン共重合体を定義する。これらの化合
物の合成は、EP第412 704号明細書およびWO第97/34572号明
細書に記載のポリ〔(アクリル酸t−ブチル)−グラフト−ポリジメチルシロキ
サン)〕の合成またはWO第97/15275号明細書に記載のアクリル酸t−
ブチル/アクリル酸/ポリジメチルシロキサンの合成に従って行う。
【0291】 共重合体No. 1 10/70/20アクリル酸/メタクリル酸n−ブチル/シ
リコーンマクロマーS2、分子量約100,000の共重合体 共重合体No. 2 10/70/20ジメチルアクリルアミド/メタクリル酸イ
ソブチル/シリコーンマクロマーS2、分子量約400,000の共重合体 共重合体No. 3 60/20/20ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/
メタクリル酸イソブチル/シリコーンマクロマーS1、分子量約500,000
の共重合体 共重合体No. 4 40/40/20アクリル酸/メタクリル酸メチル/シリコ
ーンマクロマーS1、分子量約400,000の共重合体 共重合体No. 5 63/20/17アクリル酸t−ブチル/アクリル酸/ポリ
シロキサン含有C単量体S1、分子量約120,000〜150,000の重合
シリコーンマクロマーS1は、分子量約15,000を有し且つ1988年3
月1日発行のクレメンスの米国特許第4,728,571号明細書の実施例C−
2cと同様の方法で製造する。シリコーンマクロマーS2は、分子量約10,0
00を有し且つ1988年3月1日発行のクレメンスの米国特許第4,728,
571号明細書の実施例C−2bと同様の方法で製造する。
【0292】 表2 下記の表は、実施例で使用する他の接着共重合体を定義する。これらの化合物
の合成は、米国特許第5,120,532号明細書の合成に従って行う。
【0293】 共重合体No. 6 重量で20/80のアクリル酸/アクリル酸t−ブチル、分 子量約80,000〜110,000 共重合体No. 7 ユニオン・カーバイドから商品名アメルホールド(Amerhold
)DR−25で市販されているアクリル酸エチル/メタクリル酸/メタクリル酸
メチル/アクリル酸共重合体 共重合体No. 8 クラリアントから商品名アプレタン(APPRETAN)で市販され
ているポリ酢酸ビニル 共重合体No. 9 BASFから商品名ポリゲン(Poligen)Aで市販されている
ポリアクリレート分散液 共重合体No. 10 クラリアントから商品名モウェオール(MOWEOL)で市販さ
れているポリビニルアルコール 共重合体No. 11 BASFから商品名ソカランEG310で市販されている
ポリビニルピロリドン/アクリル酸
【0294】 表3 下記の表は、実施例で使用するシリコーン接着ブロック重合体を定義し、次の
通り合成する。
【0295】 重合体No. 12:〔ポリ(ジメチルシロキサン)−ブロック−ポリ(アクリル
酸t−ブチル−コ−アクリル酸)〕n アクリル酸t−ブチル62.4部、アクリル酸20.8部、アセトン(溶媒と
して)200部、およびイソプロパノール(連鎖移動剤として)15部を丸底フ
ラスコに入れる。別個に、VPS−1001(ポリ(ジメチルシロキサン)開始
剤)マクロアゾ開始剤(バージニア州リッチモンドのワコ・ケミカルUSAイン
コーポレーテッドから市販)16.8部を酢酸エチル200部に溶解し、溶液を
添加漏斗に加える。反応器をアルゴンで約1時間パージする。パージ後、閉じた
反応系上で一定の正圧をアルゴンで維持する。反応混合物を58℃に加熱する。
VPS−1001溶液を反応フラスコに滴下方式で1時間かけて加える。加熱お
よび攪拌を20時間維持する。反応器を大気に開き且つ室温に冷却することによ
って反応を停止する。
【0296】 ブロック共重合体は、重合体溶液1部を水15部に加えることによって溶液か
ら沈殿する。得られた重合体をアセトンに再溶解し、水15部から再度沈殿する
。次いで、得られたブロック共重合体を加熱乾燥用真空オーブンに入れる。乾燥
後、重合体を粉砕し、ソックスレー抽出器を使用してヘキサンで20時間抽出す
る。次いで、重合体をオーブン中で熱で真空乾燥する。得られた重合体のブロッ
クBのガラス転移温度は、約−20℃〜60℃である。
【0297】 重合体No. 13:〔ポリ(ジメチルシロキサン)−ブロック−ポリ(アクリル
酸t−ブチル−コ−アクリル酸n−ブチル−コ−アクリル酸−コ−メタクリル酸
)〕n アクリル酸t−ブチル80部、アクリル酸n−ブチル56部、アクリル酸12
部、メタクリル酸10部、アセトン(溶媒として)400部、およびイソプロパ
ノール(連鎖移動剤として)50部を丸底フラスコに入れる。別個に、VPS−
1001(ポリ(ジメチルシロキサン)開始剤)マクロアゾ開始剤(バージニア
州リッチモンドのワコ・ケミカルUSAインコーポレーテッドから市販)20部
を酢酸エチル400部に溶解し、この溶液にアクリル酸12部およびメタクリル
酸10部を加え、溶液を添加漏斗に加える。反応器をアルゴンで約1時間パージ
する。パージ後、閉じた反応系上で一定の正圧をアルゴンで維持する。反応混合
物を58℃に加熱する。VPS−1001溶液を反応フラスコに滴下方式で1時
間かけて加える。加熱および攪拌を20時間維持する。反応器を大気に開き且つ
室温に冷却することによって反応を停止する。
【0298】 ブロック共重合体は、重合体溶液1部を水15部に加えることによって溶液か
ら沈殿する。得られた重合体をアセトンに再溶解し、水15部から再度沈殿する
。次いで、得られたブロック共重合体を加熱乾燥用真空オーブンに入れる。乾燥
後、重合体を粉砕し、ソックスレー抽出器を使用してヘキサンで20時間抽出す
る。次いで、重合体をオーブン中で熱で真空乾燥する。得られた重合体のブロッ
クBのガラス転移温度は、約−20℃〜60℃である。
【0299】 本発明を下記の非限定実施例で例示する。すべての%は特に断らない限り重量
基準である。
【0300】 実施例I 下記の組成物は、本発明に係るものである。
【0301】 A B C D E F 共重合体No. 1 0.75% - - - - - 共重合体No. 2 - 0.75% - - - - 共重合体No. 3 - - 1.50% - - - 共重合体No. 4 - - - 1.50% - - 共重合体No. 5 - - - - 0.50% - 共重合体No. 6 - - - - - 0.50% 水溶化剤1 0.50% - - 1.50% - - 水溶化剤2 - 0.50% - - 0.50% - 水溶化剤3 - - 1.50% - - 0.50% 水溶化剤4 0.25% 0.25% 0.25% 0.25% 0.25% 0.25% ジプロピレングリコール - - - - 0.50% 0.50% ジエチレングリコール 0.75% 0.75% 0.75% 0.75% - - シクロデキストリン 1.00% 1.00% 1.00% 1.00% - - 防腐剤 3ppm 3ppm 3ppm 3ppm - - 香料 0.10% 0.10% 0.10% 0.10% - - 水酸化ナトリウム 0.10% 0.10% 0.10% 0.10% 0.10% 0.10% 水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 G H I J K L M 共重合体No. 7 1.0% - - - - 1.0% - 共重合体No. 8 - 1.0% - - - - - 共重合体No. 9 - - 2.0% - - - 1.0% 共重合体No. 10 - - - 2.0% - - - 共重合体No. 11 - - - - 1.5% 0.5% - 共重合体No. 5 - - - - - - 0.5% ドデシル硫酸ナトリ - - - - 1.5% 1.5% - ウム ソルビトール 0.7% 0.7% - - - - - プロピレングリコ− - - 3.0% 3.0% - - ル ホウ酸ナトリウム - - - - - - 1.0% クエン酸ナトリウム - - 2.0% 2.0% - - - イソプロパノール 30.0% 30.0% - - - - - エタノール - - - - 20.0% 20.0% - 染色固着剤 - - 0.5% 0.5% - - - ポリエチレンイミン - - - - - - 2.0% ケアザイム - - 0.1% 0.1% - - - 香料 0.15% 0.15% 0.3% 0.3% 0.1% 0.1% 0.4% 水酸化カリウム 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部 N O 共重合体No. 12 0.5% - 共重合体No. 13 - 0.75% 水溶化剤1 0.50% - 水溶化剤2 - 0.75% 水溶化剤4 0.25% 0.25% ジエチレングリコール 0.75% 0.75% シクロデキストリン 0.5% 0.5% 防腐剤 3ppm 3ppm 香料 0.10% 0.10% 水酸化ナトリウム 0.05% 0.05% 水 残部 残部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 アール、デイビット、ブロック アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、ウェザーズフィールド、ドライ ブ、7395 (72)発明者 ブルーノ、アルベール、ジャン、ヒューベ ッシュ ベルギー国ベー‐3061、リーフダール、バ ン、ブラッセラーストラート、16 (72)発明者 ロバート、マーメルスタイン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 グリーンファームズ、ドライブ、7248 (72)発明者 マージョリー、モスマン、ペフリイ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 エレンウッズ、ドライブ、8358 (72)発明者 ピーター、マート、トージャーソン アメリカ合衆国オハイオ州、ワシントン、 コート、ハウス、ユー.エス.ルート、 35、エヌダブリュ、4127 (72)発明者 クリスチャン、レオ、マリー、ベルモート ベルギー国ベー‐9052、ツィナールデ、ヘ ルトイエ、7 (72)発明者 リッキー、アー‐マン、ウー アメリカ合衆国オハイオ州、ハミルトン、 バン、ゴードン、ロード、6940 Fターム(参考) 4J027 AF04 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10 BA14 BA17 BA23 CC01 4L033 AB04 AC01 BA12 BA45 BA71 CA18 CA59

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(I)一価シロキサン高分子部分がグラフトされた有機高分子主鎖を有
    する分子量10,000〜1,000,000を有するシリコーングラフト接着
    共重合体〔ただし、該共重合体はC単量体を含み且つA単量体、B単量体、およ
    びそれらの混合物から選ばれる成分を含み、 (a)Aは少なくとも1種の遊離基重合性有機単量体であり、A単量体の量は
    使用する時には前記主鎖中のすべての単量体の合計重量の約100重量%までで
    あり、 (b)BはAと共重合できる少なくとも1種の補強単量体であり、B単量体の
    量は使用する時には前記主鎖中のすべての単量体の合計重量の約100重量%ま
    でであり、前記B単量体は極性単量体およびマクロマーからなる群から選ばれ、
    且つ (c)Cは前記A単量体および前記B単量体と共重合できる高分子単量体であ
    り、前記C単量体は分子量約1,000〜約50,000を有し且つ一般式 X(Y)n Si(R)3-m (Z)m (式中、Xは前記A単量体および前記B単量体と共重合できるビニル基であり;
    Yは二価結合基であり;Rは水素、低級アルキル、アリールまたはアルコキシで
    あり;Zは数平均分子量少なくとも約500を有する一価シロキサン高分子部分
    であり、共重合条件下で本質上非反応性であり且つ共重合後に前記重合体主鎖か
    らぶらさがり;nは0または1であり;mは1〜3の整数である) を有し、Cは共重合体の約0.01%〜約50%を占める〕; (II)有機高分子主鎖を有する重量平均分子量5000〜1,000,000
    を有する重合体〔ただし前記共重合体はA単量体、B単量体およびそれらの混合
    物からなる群から選ばれる単量体を含み、前記共重合体は前記A単量体および前
    記B単量体の下記の相対重量% (a)前記共重合体の0〜約100%重量%の、前記B単量体と遊離基共重合
    できる疎水性A単量体; (b)前記共重合体の0〜約100重量%の、前記A単量体と共重合できる親
    水性補強B単量体(ただし該B単量体は極性単量体およびマクロマーおよびそれ
    らの混合物からなる群から選ばれる) の重合組み合わせによって製造する〕;および (III)重量平均分子量約10,000g/モル〜約10,000,000g/
    モルを有し且つエチレン性不飽和単量体と −〔〔SiR2 O〕m −SiR2 −XYX〕n − −XYX−〔〔SiR2 O〕m −SiR2 −XYX〕〕n − −〔〔SiR2 O〕m −SiR2 −XYX〕n −〔SiR2 O〕p − およびそれらの組み合わせ(ただし各Rは独立にC1 〜C10アルキル、フェニル
    、C1 〜C10アルキル置換フェニル、およびそれらの混合物からなる群から選ば
    れ、Xは二価基であり、Yは −N=N− −O−O− およびそれらの組み合わせからなる群から選ばれ;m、nおよびpは独立に1以
    上の値を有する正の整数である)からなる群から選ばれるシリコーンマクロ開始
    剤との遊離基重合から製造される接着ブロック共重合体(ただしシリコーンマク
    ロ開始剤は数平均分子量約500g/モル〜約500,000g/モルを有し且
    つエチレン性不飽和単量体は共重合でき且つTg値約−20℃〜約60℃を有す
    る接着ブロック共重合体内の1種以上の高分子ブロックを生成する)、 (IV)それらの混合物 から選ばれる重合体を含むしわ減少活性成分; (B)水溶化剤; (C)液体水性担体 を含み且つ重合体が(I)または(II)に定義する通りである時には、前記水溶
    化剤は組成物の5重量%未満の量であり且つ水溶性陰イオン界面活性剤、水溶性
    非イオン界面活性剤、およびそれらの混合物から選ばれることを特徴とするしわ
    減少組成物。
  2. 【請求項2】 前記疎水性A単量体がビニル単量体であり、好ましくはアクリル酸エステル、
    メタクリル酸エステル、ビニル化合物、ビニリデン化合物、不飽和炭化水素、有
    機酸のC1 〜C18アルコールエステルおよび有機酸無水物のC1 〜C18アルコー
    ルエステル、およびそれらの混合物からなる群から選ばれ、好ましくはアクリル
    酸t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、t−ブチルスチレン、メタクリル酸n
    −ブチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−
    エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、およびそれらの混合物からなる群から選
    ばれる、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記親水補強B単量体が不飽和有機モノ−およびポリカルボン酸、不飽和(メ
    タ)アクリル酸、不飽和(メタ)アクリルアミド、不飽和(メタ)アクリレート
    アルコール、不飽和アミノアルキルアクリレート、不飽和有機酸無水物、有機酸
    無水物の不飽和エステル、親水性不飽和ビニル化合物、親水性不飽和アリル化合
    物、親水性不飽和イミド、前記化合物の塩、およびそれらの混合物からなる群か
    ら選ばれ、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、N,N−ジメチルアクリルア
    ミド、メタクリルアミド、N−t−ブチルアリールアミド、メタクリル酸ジメチ
    ルアミノエチル、t−ブチルアクリルアミド、ビニルピロリドン、それらの塩お
    よびそれらのアルキル第四級化誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選
    ばれる、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリシロキサン含有C単量体が下記の群 【化1】 または 【化2】 【化3】 〔式中、sは0〜約6の整数であり;mは1〜3の整数であり;pは0または1
    であり;qは2〜6の整数であり;nは0〜4の整数であり;R1 は水素、ヒド
    ロキシル、低級アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アリール、またはアル
    カリールであり;R2 はC1 〜C10アルキルまたはC7 〜C10アルキルアリール
    であり;R″はアルキルまたは水素であり;Xは 【化4】 (式中、R3 は水素または−COOHであり;R4 は水素、メチルまたは−CH 2 COOHである) であり;Zは 【化5】 (式中、R5 、R6 およびR7 は独立に低級アルキル、アルコキシ、アルキルア
    ミノ、アリール、アルカリール、水素またはヒドロキシルであり;rは約5〜約
    700の整数である) である〕 から選ばれる式を有する、請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 重合体が組成物の0.05〜約5.0重量%、好ましくは約0.1〜約2.0
    重量%、より好ましくは約0.2〜約1.0重量%の量で存在する、請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 可溶化剤が非イオン界面活性剤、好ましくは分枝非イオン界面活性剤である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記可溶化剤が陰イオン界面活性剤、好ましくはアルキルスルホスクシネート
    界面活性剤である、請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 可溶化剤が重合体濃度の20〜500重量%、好ましくは50〜200重量%
    、最も好ましくは75〜150重量%の量で存在する、請求項1〜7のいずれか
    1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 可溶化剤が組成物の0.1から5.0重量%未満、より好ましくは0.1〜2
    .0重量%の量で存在する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 液体水性担体の水が組成物の50〜95重量%、好ましくは組成物の60〜9
    7重量%、より好ましくは70〜99重量%を占める、請求項1〜9のいずれか
    1項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 組成物が非イオン多価アルコール保湿剤を更に含み、好ましくは前記保湿剤が
    2〜8個のヒドロキシ基を有するポリオールであり、より好ましくはグリセロー
    ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプ
    ロピレングリコール、ソルビトール、エリトリトールまたはそれらの混合物から
    選ばれる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 非イオン保湿剤が組成物の0.01〜約10重量%、好ましくは組成物の約0
    .1〜約3重量%、より好ましくは約0.1〜約1.5重量%の量で存在する、
    請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記組成物が水不溶性陽イオン柔軟剤、シクロメチコーン、炭素数1〜8の一
    価アルコールまたは多価アルコールまたはそれらの無水物の脂肪酸エステルから
    選ばれる非イオン柔軟剤、およびそれらの混合物から選ばれる潤滑剤を更に含む
    、請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記組成物が非複合化シクロデキストリン(ただし、好ましくはβ−シクロデ
    キストリン、α−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、前記シクロデ
    キストリンの誘導体、およびそれらの混合物から選ばれる)を更に含む、請求項
    1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記組成物のpHが約7〜約12である、請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の組成物。
  16. 【請求項16】 前記組成物が流体表面張力約20ダイン/cm〜約55ダイン/cmを有する、請
    求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記組成物が流体粘度約1cps 〜約50cps を有する、請求項1〜16のいず
    れか1項に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 布帛を請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物と接触させる処理を含む
    布帛上のしわを減少するか除去するための方法。
  19. 【請求項19】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の重合体を水溶性界面活性剤およびそれら
    の混合物から選ばれる可溶化剤によって可溶化するか分散するための方法。
  20. 【請求項20】 布帛を請求項17に記載の組成物と接触させる処理を含む布帛上のしわおよび
    布帛上の悪臭を減少するか除去するための方法。
  21. 【請求項21】 組成物をスプレーデイスペンサーによって布帛と接触させる、請求項18〜2
    0のいずれか1項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 布帛を脱しわ装置に入れる、請求項18〜21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 装置が平均直径3〜50μmを有する小滴を与えることができる噴霧装置を具
    備する、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 スプレーディスペンサー中に請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物を
    含むパッケージ化組成物。
  25. 【請求項25】 前記スプレーディスペンサーが、トリガースプレー装置を具備し且つ重量平均
    直径8〜100μmを有する小滴を与えることができる、請求項24に記載のパ
    ッケージ化組成物または請求項21に記載の方法。
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