JP2002522202A - 担持触媒の製造方法および醋酸ビニルモノマーの製造のためのそれの用途 - Google Patents

担持触媒の製造方法および醋酸ビニルモノマーの製造のためのそれの用途

Info

Publication number
JP2002522202A
JP2002522202A JP2000563398A JP2000563398A JP2002522202A JP 2002522202 A JP2002522202 A JP 2002522202A JP 2000563398 A JP2000563398 A JP 2000563398A JP 2000563398 A JP2000563398 A JP 2000563398A JP 2002522202 A JP2002522202 A JP 2002522202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
hafnium
weight
supported catalyst
compounds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000563398A
Other languages
English (en)
Inventor
ハーゲマイヤー・アルフレート
ヴェルナー・ハーラルト
ディンガーディッセン・ウーヴェ
Original Assignee
セラニーズ・ケミカルズ・ヨーロッパ・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セラニーズ・ケミカルズ・ヨーロッパ・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング filed Critical セラニーズ・ケミカルズ・ヨーロッパ・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング
Publication of JP2002522202A publication Critical patent/JP2002522202A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/02Impregnation, coating or precipitation
    • B01J37/0201Impregnation
    • B01J37/0205Impregnation in several steps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/48Silver or gold
    • B01J23/52Gold
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/54Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36
    • B01J23/56Platinum group metals
    • B01J23/58Platinum group metals with alkali- or alkaline earth metals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/54Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36
    • B01J23/66Silver or gold
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/04Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • C07C67/05Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds with oxidation
    • C07C67/055Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds with oxidation in the presence of platinum group metals or their compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、エチレンおよび醋酸を不均一接触気相酸化のための、パラジウムを含有しハフニウムを担持した担持触媒である。この目的の為に多孔質担体、例えばSiO2 ベースのそれを活性金属および促進剤を適用する間または後で適当なHf化合物、例えば可溶性ハフニウム化合物で浸漬処理することによってに担持させる。Hfが担持されたこの触媒系の長所はHfが担持されていない触媒に比較して改善された活性および貯蔵安定性を有することである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ハフニウムが混入されたパラジウムを担持する担持触媒、その製造
方法およびそれを酢酸ビニル合成に用いることに関する。
【0002】
【従来の技術】
エチレン、醋酸および酸素から気相で醋酸ビニル(VAM)を製造すること、
この合成に使用される担持触媒が活性金属としてのPdおよび促進剤としてのア
ルカリ金属元素、好ましくはKを含有することは公知である。別の添加物として
Cd、AuまたはBaが使用される。これらの金属塩は担体に浸漬(Traenken)、
含浸処理、噴霧、蒸着、どぶ漬(Tauchen)けおよび沈殿処理によって担体上に適
用することができる。
【0003】 米国特許第3,743,607号明細書および英国特許第1,333,449
号明細書にはVAM−合成のためのPd/Au−担持触媒を、Pd/Au−塩を
用いて浸漬処理しそして次に還元することによって製造することが記載されてい
るが、この方法ではシェル触媒(表面含浸触媒:Schalenkatalysatoren) は生じ
ず、貴金属がペレットの切断面全体に均一に分布されている。
【0004】 英国特許第1,283,737号明細書には、担体をアルカリ溶液に予備浸漬
処理しそして25〜90%の水またはアルコールで飽和させることによる貴金属
−シェル触媒の製法が開示されている。次いでPd−塩での含浸処理および析出
した塩から金属への還元がシェル触媒をもたらしている。この場合には希土類金
属の進入深さはペレット径の50%までであるべきである。
【0005】 Pd/Au/K−触媒の場合には、両方の貴金属が担体上にシェル状に適用さ
れているのが有利であることが判っている。即ち、貴金属が表面付近の領域だけ
に分布しており、担体の更に内部に在る領域には貴金属が殆ど存在していない。
この触媒的に活性のシェル部の層厚は約0.1〜2mmである。
【0006】 米国特許第3,775,342号明細書および同第3,822,308号明細
書によれば、シェル触媒は担体をPd/Au−塩の溶液でおよび水性塩基、好ま
しくはNaOHで浸漬処理することによって製造されており、その際に不溶性の
Pd−およびAu水酸化物がペレットのシェル状表面領域に析出される。この様
にシェル状に付着した水酸化物は次いで金属に還元される。
【0007】 英国特許第1,521,652号明細書では同様な方法(Pd−、Au−塩で
の予備含浸処理、乾燥、塩基での沈殿処理、還元)によって卵白型の表面含浸触
媒を得ている。即ち、球状SiO2 −担体の内部環状部だけが貴金属を含有して
いるが、内部核部および薄い外側殻が殆ど貴金属を含有していないままである。
【0008】 ヨーロッパ特許出願公開(A)第723,810号明細書によれば、担体を金
属塩溶液で予備処理することによって特に好ましくはAl、Zr、Tiを含有す
る担体を製造し、これをPd/Au/K−シェル触媒を生成するために塩基での
上記の沈殿処理に使用している。混入処理のための原料としては特に、高価なア
ルコーラート、例えばZr−アルコラートが使用されている。得られる触媒は次
いで高温で乾燥しそして800℃までの温度でか焼しなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする手段】
従って、本発明の課題は、Pdをベースとする長い寿命の、活性でかつ選択性
の醋酸ビニルモノマー用触媒、特にシェル触媒を製造する方法に関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
それ故に本発明は塩基性溶液およびパラジウム塩含有溶液で担体を含浸処理し
、その際にこれらの含浸処理を同時にまたは相前後して、中間乾燥してまたはせ
ずに、行ない、その担体を場合によって存在する塩化物成分を除くために洗浄し
そしてその洗浄の前または後に、担体上に沈殿した不溶性化合物を還元し、そう
して得られた触媒前駆体を乾燥し、醋酸ビニルモノマーの製造の際の反応条件の
もとで全部または一部が醋酸アルカリ塩に転化されるアルカリ化合物で含浸処理
し、その際に担体を貴金属での含浸処理と同時にまたは後処理で一種類以上のハ
フニウム化合物で含浸処理し、そして≦160℃の温度で乾燥しそして次いでか
焼しないことを特徴とする、醋酸ビニル製造用の担持触媒を製造する方法に関す
る。
【0011】 本発明者は、Hfの含有が活性並びに選択性および担体への貴金属のより良好
な付着を保証することを見出した。更に本発明者は、活性剤としてハフニウムを
使用して本発明の触媒を製造する際に追加的なか焼段階を省くことができること
を見出した。
【0012】 本発明に従ってハフニウムを含有させた触媒は更に、それを含有してない醋酸
ビニル触媒よりも均一なPdあるいはPd/Au−活性金属分布およびより良好
な貴金属の分散も示す。この良好な分散は、貴金属微粒子の凝集を減少させるの
で長期間使用した場合にも維持され、それによって本発明の触媒の失活が延期さ
れそして長期間の寿命が得られる。
【0013】 本発明によると、多孔質担体をPd−前駆体での処理あるいは固定/Pd−前
駆体のPd金属への還元の間または後で適当なHf前駆体を担持させることによ
って、多孔質担体、好ましくは成形されたSiO2 担体にHfが担持される。特
に有利には担体をパラジウム−またはパラジウム−および金塩および1種類以上
のハフニウム化合物を含有する溶液で含浸処理するのが有利である。
【0014】 本発明の特に有利な実施態様においてはHfの担持を可溶性のHf前駆体を含
有する水性または醋酸性またはアルコール性の溶液に浸漬することによって行な
う。水溶性前駆体が特に有利である。Hf−処理と他の元素の担持処理との間に
別の前処理−または後処理段階、例えば洗浄、乾燥、酸化または還元処理を挟ん
でもよい。
【0015】 担体材料としては通例に使用できるあらゆる担体材料、例えばSiO2 または
Al2 3 、それらの酸化物混合物および混合酸化物(アルミノシリケート類)
またはCも用いることができる。SiO2 が特に有利である。SiO2 −担体は
好ましくは成形体としても使用され、球状、タブレット状、環状、星形および他
の工業的成形体の状態で存在する。担体粒子の直径あるいは長さおよび厚さは一
般に3〜9mmである。担体の表面積はBET(Brunnauer, EmmetおよびTeller
)-法で測定して一般に10〜500m2 /g、好ましくは25〜250m2 /g
である。空隙容積は一般に0.3〜1.2mL/gである。
【0016】 本発明の触媒のハフニウム含有量は0.01〜50重量%の範囲内にある。H
f−含有量が0.05〜25重量%の範囲にあるのが特に有利である。
【0017】 SiO2 に担持させるためのHf前駆体としては、可溶性でありそして触媒毒
成分、例えば硫黄を含んでいないあらゆる無機系Hf塩およびHf金属有機化合
物が適している。特に有利な前駆体はHf−オキシクロライド(HfOCl2
、塩化Hf(HfCl4 )、置換ハフノセンジクロライド、置換シクロペンタジ
エニル−Hf−トリクロライド、Hf−アセチルアセトナート、Hf−アルコキ
シド、例えばエトキシドまたはブトキシドまたはプロポキシド、酸化ハフニウム
、水酸化ハフニウム、硝酸ハフニウム、Hf−thd[=Hf(C11192 4 ]がある。
【0018】 Hf前駆体を担持した触媒の更なる後処理、例えば洗浄段階および乾燥段階、
か焼段階、固定段階、Pd−活性成分の還元、醋酸アルカリ塩促進剤での後浸漬
処理等によってHf−前駆体を最終化合物、即ち使用可能な触媒の状態である例
えば酸化物またはオキシクロライドに転化することができる。
【0019】 活性成分のPdおよび他の促進剤、例えばAu、Cd、Ba、Kの担持は従来
技術の公知の方法に従って行なうことができる。醋酸ビニル合成のためにはPd
/Cd/K、Pd/Ba/KまたはPd/Au/Kをベースとする触媒系が一般
に使用される。
【0020】 本発明の方法で製造される触媒は一般に次の金属含有量を有している:Pd/
K/Cd−および、Pd/K/Ba−触媒のPd−含有量は一般に0.6〜3.
5重量%、好ましくは0.8〜3.0重量%、特に好ましくは1.0〜2.5重
量%である。Pd/Au/K−触媒のPd−含有量は一般に0.5〜2.0重量
%、好ましくは0.6〜1.5重量%である。
【0021】 K含有量は一般に0.5〜4.0重量%、好ましくは1.5〜3.0重量%で
ある。Pd/K/Cd−触媒のCd含有量は一般に0.1〜2.5重量%、好ま
しくは0.4〜2.0重量%である。Pd/K/Ba−触媒のBa−含有量は一
般に0.1〜2.0重量%、好ましくは0.2〜1.0重量%である。Pd/K
/Au−触媒のAu−含有量は一般に0.2〜1.0重量%、好ましくは0.3
〜0.8重量%である。 本発明の特に有利な実施態様において触媒は式 Pdx Auy Hfz [式中、xは0.7〜1.3重量%、好ましくは0.9〜1.1重量%であり、 yは0〜1重量%、好ましくは0.5〜1重量%、特に好ましくは0.6〜0 .9重量%でありそして zは0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%である。] で表される組成を有する。
【0022】 塩としては、可溶性でありそして触媒のための毒性成分、例えば硫黄を含有し
ていないパラジウム、カドミウム、バリウム、金およびカリウムのあらゆる塩が
適している。特に醋酸塩および塩化物が適している。塩化物の場合にはPdCl 2 、NaPdCl4 およびHAuCl4 が特に有利な前駆体である。しかしなが
ら塩化物の場合には、塩化物イオンを触媒の使用前に除くことを保証しなければ
ならない。これはHfが担持された担体を例えば水で洗浄することによって行な
う。その後でPdおよび場合によってはAuを金属に還元して担体に固定する。
【0023】 溶剤としては、選択された塩を溶解しそして含浸処理後に乾燥によって再び容
易に除くことができるあらゆる化合物が適する。醋酸塩のためには中でも非置換
のカルボン酸、特に醋酸が適している。塩化物のためには中でも水が適している
。他の溶剤を追加的に使用することも、塩が醋酸または水に十分に溶解しない場
合には合目的的である。追加的な溶剤としては、不活性であり、かつ醋酸あるい
は水と混和し得るものが適する。醋酸のための添加物としてはケトン類、例えば
アセトンおよびアセチルアセトン、更にはエーテル、例えばテトラヒドロフラン
またはジオキサン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミドが挙げられるが、炭
化水素、例えばベンゼンも挙げられる。
【0024】 SiO2 −担体粒子に担持させるべき各元素(Pd/K/Au/Hf、Pd/
K/Cd/Hf、Pd/K/Bu/Hf)のそれぞれ少なくとも1種類の塩を適
用するべきである。1種類の元素の複数種の塩を適用することができるが、一般
に三種類の元素の各々の正確に1種類の塩を適用する。必要とされる塩の量は一
段階のまたは多数階の含浸処理によって適用することができる。塩は公知の方法
、例えば浸漬、含浸、噴霧、蒸着、どぶ漬(Tauchen)けまたは沈殿によって担体
に適用することができる。
【0025】 還元剤としては、使用されるPd−およびAu−塩を金属に還元することがで
きるあらゆる化合物が適する。それ故に還元剤としては例えばシトラート、ホル
マート、ヒドラジン、ヒドロキシルアミンおよびアルカリ硼化水素化物が適する
。気体状還元剤、例えばH2 またはCOまたはエチレンも同様に使用することが
できるが、シェル触媒の場合には金属塩で含浸処理した場合に既にシェル構造が
生成されている時にだけである。
【0026】 醋酸ビニルの製造は一般に醋酸、エチレンおよび酸素または酸素含有ガスを1
00〜220℃、好ましくは120〜200℃の温度および1〜25bar、好
ましくは1〜20barの圧力で完成触媒に通すことによって行なう。その際に
未反応の成分は循環供給してもよい。10容量%(醋酸不含のガス混合物を基準
とする)以下の酸素濃度が有利である。しかしながら幾つかの場合には不活性ガ
ス、例えば窒素または二酸化炭素で希釈することも有利である。二酸化炭素が反
応の間に少量生じるので、二酸化炭素が希釈剤として特に適している。
【0027】
【実施例】
以下の実施例によって本発明を更に詳細に説明する。 例1(実施例):(1%のHf、か焼しない) 1.67gの二塩化パラジウムPdCl2 、1.40gの金酸3水和物HAu
Cl4 ・3H2 Oおよび2.29gの二塩化ハフニウム−オキシド8水和物Hf
OCl2 ・8H2 Oを75mLの水に溶解し、100gのSiO2 −担体ペレッ
ト(Suedchemie社:KA−160)に添加する(孔充填法)。この溶液が吸収さ
れた後に回転式蒸発器によって空気の導入下に70℃で均一に乾燥させそして乾
燥室で110℃に夜通し後乾燥する。2.70gのKOHを75mLの水に溶解
しそして乾燥済みのペレットに添加し、回転式蒸発器で30分良く混合し、夜通
し放置し、次いでソックスレーにおいて約10Lの水で塩化物不含状態まで洗浄
する。夜通し放置した後に乾燥室で110℃で乾燥する。 この触媒を10%のエチレン/90%のN2 中で150℃で還元する。 次いで2.6gの醋酸カリウムを25mLの水に溶解し、ペレットに添加しそ
して良く混合する。夜通し110℃で乾燥する。 完成触媒は1%のPd、0.7%のAuおよび1%のHfを含有している。
【0028】 例2(比較例):(1%のHf、空気中で300℃で4時間か焼する) この触媒は、KOH−沈殿処理の後および塩化物の洗去の前に空気中で300
℃で4時間か焼することを除いて、例1と同様に製造した。
【0029】 例3(比較例):(1%のHf、空気中で400℃で4時間か焼する) この触媒は、KOH−沈殿処理の後および塩化物の洗去の前に空気中で400
℃で4時間か焼することを除いて、例1と同様に製造した。
【0030】 例4(実施例):(5%のHf、か焼しない) この触媒は、11.47gのHfOCl2 ・8H2 O(2.29gのHfOC
2 ・8H2 Oの代わり)を最初に導入することを除いて例1(HAWE65)
と同様に製造した。 この触媒はか焼しないs 。 完成触媒は1%のPd、0.7%のAuおよび5%のHfを含有している。
【0031】 例5(比較例):(5%のHf、空気中で300℃で4時間か焼する) この触媒は、KOH−沈殿処理の後および塩化物の洗去の前に空気中で300
℃で4時間か焼することを除いて、例4と同様に製造した。
【0032】 例6(比較例):(5%のHf、空気中で400℃で4時間か焼する) この触媒は、KOH−沈殿処理の後および塩化物の洗去の前に空気中で400
℃で4時間か焼することを除いて、例4と同様に製造した。
【0033】 例7(比較例): 例7はHf−混入を省いたことを除いて例1に相応する。
【0034】 例8(実施例):(2%のHf、塩素含有) 0.84gの塩化パラジウム、0.70gの金酸および2.29gの二塩化ハ
フニウム−オキシドを一緒に35mLの水に溶解し、ペレットに添加し、油圧式
真空ポンプで60℃で3時間乾燥する。 1.35gのKOHを35mLの水に溶解しそして乾燥ペレットに添加する。
夜通し放置する。約8Lの水で洗浄し、夜通し110℃で乾燥し、C2 4 で1
70℃で還元する。4gの醋酸カリウムを40mLの水に溶解しそしてペレット
に添加し、夜通し110℃で乾燥する。
【0035】 例9(実施例):(2%のHf) 2.29gの二塩化ハフニウム−オキシドを最初に35mLの水に溶解し、ペ
レットに添加する。油圧式真空ポンプで乾燥する。1.06gの醋酸パラジウム
、0.81gの醋酸金を35mLの氷酢酸に溶解しそしてペレットに添加する。
上記の様に乾燥する。1.35gのKOHを40mLの水に溶解しそしてペレッ
トに添加する。夜通し放置する。ソックスレー中で約8Lの水で洗浄し、洗浄後
に夜通し110℃で乾燥し、C2 4 で170℃で3時間還元する。4gの醋酸
カリウムを40mLの水に溶解しそしてペレットに添加し、乾燥室で夜通し11
0℃で乾燥する。
【0036】 例10(実施例):(0.5%のHf) 1.06gの醋酸パラジウムおよび0.81gの醋酸金を40mLの氷酢酸に
加熱溶解し、0.58gの二塩化ハフニウム−オキシドを添加しそしてこの溶液
を2分後にペレットに添加する。油圧式真空ポンプで60℃でできるだけ沢山の
氷酢酸を取り去りそして減圧乾燥室で60℃で夜通し乾燥する。1.40gのK
OHを40mLの水に溶解し、ペレットに添加する。夜通し乾燥する。約6Lの
水でソックスレー中で洗浄し、減圧乾燥室で夜通し110℃で乾燥し、10%の
2 4 中で170℃で2時間還元する。4gの醋酸カリウムを40mLの水に
溶解しそしてペレットに添加する。夜通し110℃で乾燥する。
【0037】 例11(実施例):(0.25%のHf) 1.06gの醋酸パラジウムおよび0.81gの醋酸金を40mLの氷酢酸に
加熱溶解し、0.29gの二塩化ハフニウム−オキシドを添加しそしてこの溶液
を2分後にペレットに添加する。油圧式真空ポンプで60℃でできるだけ沢山の
氷酢酸を取り去る。1.40gのKOHを40mLの水に溶解し、ペレットに添
加する。夜通し乾燥する。約8Lの水でソックスレー中で洗浄し、減圧乾燥室で
夜通し110℃で乾燥し、10%のC2 4 中で170℃で2時間還元する。4
gの醋酸カリウムを40mLの水に溶解しそしてペレットに添加する。夜通し1
10℃で減圧乾燥する。
【0038】 製造されたHf−担持触媒の大要を以下の表に示す: 例 Hf負荷量 か焼 ─────────────────────────────────── 5 5% 空気中で300℃で4時間 6 5% 空気中で400℃で4時間 4 5% か焼しない 2 1% 空気中で300℃で4時間 3 1% 空気中で400℃で4時間 1 1% か焼しない 7 0 か焼しない 8 2% か焼しない 9 2% か焼しない 10 0.5% か焼しない 11 0.25% か焼しない
【0039】 エチレンおよび醋酸を気相酸化して醋酸ビニルとするための反応器試験: 触媒を2cmの管直径を有する固定床管状反応器中で試験する。この反応器を
外から油ジャケット加熱器で加温する。15mLの触媒成形体を最初に導入する
。触媒床の上流または下流の反応器容積にガラス製球を充填する。この試験装置
はプロセス制御システムによって制御しそして連続的に運転する。触媒は最初に
活性化し、次いで一定反応条件で試験する。
【0040】 活性化は多段階( N2 雰囲気で加熱、エチレンの供給、加圧、酢酸の添加、条
件の維持、酸素の添加) で構成されている:。 この試験の場合の反応条件は160〜170℃の反応温度、8〜9barのゲ
ージ圧である。供給物は64.5容量%のエチレン、16.1容量%のN2 、1
4.3容量%の酢酸および5.1容量%のO2 で組成されている。反応器出口で
の完全分析をオンラインGC(2本のカラム配列)によって直接的に反応器出口
で実施する。
【0041】 GC−データおよびVAW−選択率S(=VAWのモル数/VAWのモル数+
0.5モルのCOx )およびRZA[空時得率=g(VAW)/L(触媒)×時
]が測定される。 例 Hf− 温度 P S RZA 番号 担持量 (℃) (bar) (%) (g/L×時) ──────────────────────────────────── 1 1 160 9 79 700 1 1 165 9 78 740 1 1 170 9 77 750 2 1 170 9 70 150 4 5 170 9 84 690 5 5 170 9 96 320 7 0 170 9 88 850 8 2 170 9 93 330 9 2 170 9 88 670 10 0.5 170 9 89 1100 11 0.25 170 9 90 820
【0042】 表から判る通り、Hfを担持しそしてか焼してない触媒はHf−担持していな
い触媒に比較して向上した効率を示す。か焼した触媒は全て悪い。か焼は焼結を
もたらし、それによって担体上で貴金属粒子が失活する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 ヴェルナー・ハーラルト ドイツ連邦共和国、バート・ホムブルク、 ヴィクトーア−アカルト−ストラーセ、14 アー (72)発明者 ディンガーディッセン・ウーヴェ ドイツ連邦共和国、ゼーハイム−ユーゲン ハイム、リンネヴェーク、1 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA01A BA02A BA02B BA21A BA21B BA21C BB02A BB02B BB04C BB05C BB08C BB12C BC01A BC03B BC13A BC33A BC33B BC36A BC52A BC52B BC52C BC72A BC72B BD12C BE04C BE06C BE08A BE08B BE11C BE33C CB30 EA02Y EC02Y EC03Y EC06Y EC07Y EC08Y FA02 FB19 FB43 FB57 FC02 FC07 FC08 4H006 AA02 AC48 BA05 BA06 BA07 BA10 BA25 BA60 BA81 BE30 BT12 KA13 4H039 CA21 CA66 CC30 CD10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性溶液およびパラジウム塩含有溶液で担体を含浸処理し
    、その際にこれらの含浸処理を同時にまたは相前後して、中間乾燥しまたはせず
    に、行ない、その担体を場合によって存在する塩化物成分を除くために洗浄しそ
    してその洗浄の前または後に、担体上に沈殿した不溶性化合物を還元し、そうし
    て得られた触媒前駆体を乾燥し、醋酸ビニルモノマーの製造の際の反応条件のも
    とで全部または一部が醋酸アルカリ塩に転化されるアルカリ化合物で含浸処理し
    、その際に担体を貴金属での含浸処理と同時にまたは後処理で一種類以上のハフ
    ニウム化合物で含浸処理し、そして≦160℃の温度で乾燥しそして次いでか焼
    しないことを特徴とする、担持触媒を製造する方法。
  2. 【請求項2】 担持触媒を、パラジウム塩および1種類または複数種のハフ
    ニウム化合物の他にAu、Cdおよび/またはBa−化合物も活性剤として含有
    する溶液で含浸処理する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 水、醋酸またはアルコールに溶解するハフニウム化合物を使
    用する請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ハフニウム化合物をHfOCl2 、HfCl4 、置換ハフノ
    センジクロライド、置換シクロペンタジエニル−Hf−トリクロライド、Hf−
    アセチルアセトナート、Hf−アルコキシド、HfO2 、Hf(OH)4 、Hf
    (NO3 4 およびHf(C11192 4 より成る群から選択する請求項3に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 触媒がハフニウムを0.01〜50重量%の範囲で含有する
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 多孔質担体材料の上に触媒活性成分としてパラジウム並びに
    1種類以上のアルカリ化合物および1種類以上のハフニウム化合物を担持する、
    請求項1の方法で得られる担持触媒。
  7. 【請求項7】 触媒がハフニウムを0.01〜50重量%の範囲で含有する
    請求項6に記載の担持触媒。
  8. 【請求項8】 触媒が式 Pdx Auy Hfz [式中、xは0.7〜1.3重量%であり、 yは0.5〜1重量%でありそして zは0.05〜5重量%である。] で表される組成を有する請求項6に記載の担持触媒。
  9. 【請求項9】 醋酸ビニルを製造するための請求項6〜8のいずれか一つに
    記載の担持触媒。
JP2000563398A 1998-07-31 1999-07-22 担持触媒の製造方法および醋酸ビニルモノマーの製造のためのそれの用途 Withdrawn JP2002522202A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19834569A DE19834569A1 (de) 1998-07-31 1998-07-31 Verfahren zur Herstellung von Trägerkatalysatoren sowie deren Verwendung für die Herstellung von Vinylacetatmonomer
DE19834569.0 1998-07-31
PCT/EP1999/005240 WO2000007727A1 (de) 1998-07-31 1999-07-22 Verfahren zur herstellung von trägerkatalysatoren sowie deren verwendung für die herstellung von vinylacetatmonomer

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002522202A true JP2002522202A (ja) 2002-07-23

Family

ID=7875992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000563398A Withdrawn JP2002522202A (ja) 1998-07-31 1999-07-22 担持触媒の製造方法および醋酸ビニルモノマーの製造のためのそれの用途

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP1102635B1 (ja)
JP (1) JP2002522202A (ja)
AT (1) ATE225683T1 (ja)
CA (1) CA2338961A1 (ja)
DE (2) DE19834569A1 (ja)
ES (1) ES2185391T3 (ja)
WO (1) WO2000007727A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201236755A (en) 2003-12-19 2012-09-16 Celanese Int Corp Halide free precursors for catalysts
DE102004050585A1 (de) 2004-10-15 2006-04-20 Degussa Ag Mikroreaktor und Verfahren zur Synthese von Vinylacetat-Monomer (VAM) in der Gasphase
EP2380661A3 (en) 2004-12-20 2012-02-01 Celanese International Corporation Modified support materials for catalysts
US8227369B2 (en) 2005-05-25 2012-07-24 Celanese International Corp. Layered composition and processes for preparing and using the composition
DE102007025442B4 (de) 2007-05-31 2023-03-02 Clariant International Ltd. Verwendung einer Vorrichtung zur Herstellung eines Schalenkatalysators und Schalenkatalysator
DE102007025443A1 (de) * 2007-05-31 2008-12-04 Süd-Chemie AG Pd/Au-Schalenkatalysator enthaltend HfO2, Verfahren zu dessen Herstellung sowie dessen Verwendung
DE102007025362A1 (de) 2007-05-31 2008-12-11 Süd-Chemie AG Dotierter Pd/Au-Schalenkatalysator, Verfahren zu dessen Herstellung sowie dessen Verwendung
DE102007025223A1 (de) 2007-05-31 2008-12-04 Süd-Chemie AG Zirkoniumoxid-dotierter VAM-Schalenkatalysator, Verfahren zu dessen Herstellung sowie dessen Verwendung
DE102008059341A1 (de) 2008-11-30 2010-06-10 Süd-Chemie AG Katalysatorträger, Verfahren zu seiner Herstellung sowie Verwendung

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3940125A1 (de) * 1989-12-05 1991-06-06 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung von vinylacetat
DE4120492A1 (de) * 1991-06-21 1992-12-24 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung von vinylacetat
US5665667A (en) * 1994-06-02 1997-09-09 The Standard Oil Company Process for the preparation of vinyl acetate catalyst
DE19501891C1 (de) * 1995-01-23 1996-09-26 Degussa Verfahren zur Herstellung eines Trägerkatalysators und seine Verwendung für die Produktion von Vinylacetat

Also Published As

Publication number Publication date
ATE225683T1 (de) 2002-10-15
DE59903042D1 (de) 2002-11-14
CA2338961A1 (en) 2000-02-17
EP1102635A1 (de) 2001-05-30
EP1102635B1 (de) 2002-10-09
ES2185391T3 (es) 2003-04-16
DE19834569A1 (de) 2000-02-03
WO2000007727A1 (de) 2000-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4750283B2 (ja) エチレンと酢酸の気相酸化による酢酸ビニルの製造用触媒、その製法およびその使用方法
US5571771A (en) Carrier catalyst, process for the production thereof, and use thereof for the preparation of vinyl acetate
US5559071A (en) Catalyst, process for the production thereof, and use thereof for the preparation of vinyl acetate
JP4044673B2 (ja) ポリベタインで安定化されたパラジウム含有ナノ粒子、前記粒子を調製する方法、及び酢酸ビニルを製造するために前記粒子から調製される触媒
US5622908A (en) Surface impregnated catalyst, process for the production thereof, and use thereof for the preparation of vinyl acetate
US4093559A (en) Process for the preparation of a palladium catalyst
US8466082B2 (en) PD/AU shell catalyst containing HFO2, processes for the preparation and use thereof
KR100575967B1 (ko) 칼륨 오레이트로 제조된, 금속 팔라듐 및 금을 포함하는비닐 아세테이트 제조용 촉매
JPH07308576A (ja) 酢酸ビニルの製造に使用するための触媒の製造方法
CZ298441B6 (cs) Katalyzátor pro výrobu vinylacetátu a zpusob výroby vinylacetátu
CA2161952A1 (en) Catalyst and process for using same for the preparation of unsaturated carboxylic acid esters
JP4165663B2 (ja) 銅含有キャリヤー上に析出させたパラジウムおよび金を含む酢酸ビニル触媒
US6579824B1 (en) Catalyst based on palladium, gold, alkali, and lanthanoid, and a method for producing vinyl acetate
JP2002522202A (ja) 担持触媒の製造方法および醋酸ビニルモノマーの製造のためのそれの用途
KR19990062910A (ko) 촉매, 이의 제조방법 및 이를 사용한 비닐 아세테이트의 제조방법
CA2222010C (en) Catalyst and process for preparing vinyl acetate
MXPA01001152A (en) Method for producing supported catalysts and their use for producing vinyl acetate monomer
MXPA00005755A (en) Catalyst based on palladium, cadmium, alkali and lanthanoids and a method for producing vinyl acetate

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003