JP2002521525A - 脱毛塗料濃化剤 - Google Patents

脱毛塗料濃化剤

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JP2002521525A JP2000561366A JP2000561366A JP2002521525A JP 2002521525 A JP2002521525 A JP 2002521525A JP 2000561366 A JP2000561366 A JP 2000561366A JP 2000561366 A JP2000561366 A JP 2000561366A JP 2002521525 A JP2002521525 A JP 2002521525A
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ブワルダ・ピーター・リクル
グンス・ヤコブス
ラクロワ・ジャックス
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コオペラチイヴェ・ヴェルコオプ−エン・プロダクチイヴェレニギング−ヴァン−アアルダペルメエル・エン・デリヴァテン・アヴェベ・ビー.エイ.
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Abstract

(57)【要約】 動物の毛皮、皮膚または皮の毛の除去または脱毛工程において使用される、脱毛塗料および脱毛塗料濃化剤を提供する。 【解決手段】本発明は、動物の毛皮、皮膚または皮の毛の除去または除毛(脱毛)に関し、特に、例えば毛皮から毛を取り除く脱毛工程において使用される、脱毛塗料および脱毛塗料(脱毛塗料)濃化剤に関する。本発明は、実質的にアミロペクチン分子のみを含むデンプンを含む脱毛塗料濃化剤を提供する、このような濃化剤は、とりわけ冷水に容易に溶解することが可能であり、(硫化物または石灰のような)化学物質の皮を通した分散を向上させ、塗料の粘性およびせん断に対する耐性を向上させ、このことにより、同様の効果を発揮するために必要なデンプンがより少なくなり、石灰の懸濁性が上昇し、使用される石灰の量をより少なくすることができ、廃棄物処理において、環境に有利な効果を生み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、動物の毛皮、皮膚または皮の毛の除去または除毛(脱毛)に関し、
特に、例えば毛皮から毛を取り除く脱毛工程において使用される、脱毛塗料およ
び脱毛のための塗料(脱毛塗料)濃化剤に関する。
【0002】 脱毛は、脱毛塗料を(時々、あらかじめ刈った)皮膚または皮に適用し、薬品
が皮の毛を脱毛するように作用する間、数時間浸すことによる工程である。その
時間、塗料は連続的な化学反応を与えるために、その場に留まることが望ましく
、このため一定の濃度および粘度が必要とされる。脱毛後、皮または皮膚(ここ
でしばしばスラットと呼ぶ)は、さらなる加工のために、洗い流して洗浄される
。脱毛された毛は、一般的にさらに利用することはなく、脱毛された羊毛(ここ
でしばしばスライプ・ウールと呼ぶ)は、時々さらなる用途が発見される。
【0003】 伝統的に、脱毛塗料の濃化には、水酸化カルシウムが使用されてきた(S. M.
Cooper, New Zealand Leather and Shoe Research Instituteの脱毛濃化剤を参
照)。これは多くの利点をもつ。これは、溶解性が低いために、濃化剤として良
好に働く。これは、毛または羊毛がほぐれるのに十分な高pHを保つために、脱毛
工程についてアルカリ性を保持する。これは、容易に入手することが可能で、何
よりも、安価である。石灰は、毛皮からの毛の除去で、塗料濃化のために、未だ
に非常に高い割合で使用されている。しかし、石灰は濃化剤として使用された場
合、不利な点がある。一般的に、石灰は懸濁液中に留まらない。さらに、低石灰
‐塗料を塗布された毛皮は、より明るい色の銀面をもつ傾向があり、毛皮は石灰
を洗い流す必要が少なくなり、除去がより簡単になる。多数の代替的な濃化剤が
試されている。中でも最も成功しているのは、あらかじめゲル化したジャガイモ
デンプンエーテルである。あらかじめゲル化したジャガイモデンプンエーテルは
、1.5から3%の低濃度で良好な濃化を与える。これらは、少なくともいくつかの
代替的な非石灰濃化剤と比較して、塗料に混合するのが非常に簡単で、どんな加
熱も必要ない。しかし、一般的に、これらの混合は、石灰ほどは容易でない。い
くつかの非石灰濃化剤と異なり、これらはそれほどべとつかないため、粘着の問
題が生じ、毛皮またはプリングマシンのボードが互いにくっつく。これらは液だ
れの問題がない傾向にあり、これらの濃化剤で濃化された塗料は、加圧下でスプ
レーした場合、安定している。加圧下で希釈されるいくつかの濃化剤は、液だれ
の問題を生じる。アルカリ性を維持するようにこの系においていくつかの石灰を
使用することにより、pHを増加させるための水酸化ナトリウムが必要ない。しか
し、製造においていくつかの問題がある。これらの濃化剤により濃化された塗料
は、毛皮の上にスプレーされた場合に、常に完全に一貫して機能するわけではな
く、このことが毛皮への塗料が多すぎたり少なすぎたりするか、または適用にむ
らがあるという問題を引き起こす。このことは、プリングを困難にするか、また
は羊毛が残ってしまうという問題を引き起こすか、またはある場合には、毛皮を
損傷する。
【0004】 これらの矛盾は、塗料の粘性の日毎の小さな変化、成分比率または混合方法の
わずかな変化、またはさらに塗料の混合または適用の間の温度の変化にもよると
考えられている。スプレー系が粘性の変化に非常に影響されやすいため、粘性の
わずかなちがいは、適用比率のちがいをもたらし得る。
【0005】 脱毛工程の実施は、2つの方法において見ることができる。
【0006】 a)毛皮からの毛の除去において行われる工程
【0007】 これらは、皮上の毛の除去において行われる工程で観察することができ、毛を
除去する処理者により調節される。含まれる工程-段階は、 洗浄し、あらかじめの皮を剥ぎ、絞るか、または回転させて乾燥させ、脱毛塗料
を適用し、皮を押さえて、羊毛を除去する。
【0008】 これらの工程のそれぞれは、皮への損傷を最小にして、良好できれいな毛また
は羊毛の除去を与えるために調節される。
【0009】 b)皮下(underlying)工程
【0010】 これは、脱毛塗料が皮に浸透したときに何が起こるか、すなわちどのようにし
て硫化物および水酸化物が皮に浸透し、どのくらいの水酸化物および硫化物が真
皮層のコラーゲンに結合し、どのように硫化物および水酸化物が羊毛の根に作用
するのかと、硫化物と水酸化物との間の平衡の理解を必要とする。
【0011】 今日までに、脱毛の研究は、皮上で行われる工程が調査され、皮の内部で起こ
っている皮下工程の調査をすることなく改良がなされてきた。皮下工程の観点か
らの脱毛のアプローチは、重要な工程を決定することができるだろう。これらの
工程は、次に、より良い脱毛効果を与えるために、最適化される。
【0012】 これらの重要な工程の最適化および調節は、皮下工程および実施される工程の
両方において、何が起こっているかを観察する能力に依存する。脱毛の間の重要
なファクターは、皮の厚さ、塗料の性能、塗料の適用比率、化学薬品の浸透率で
ある。
【0013】 今日の脱毛塗料の適用技術は、より多量の脱毛塗料を皮の中心に適用すること
を含む。これは、皮の厚い領域と薄い領域との間で仮定された2:1の比率につ
いて補正される。しかし、皮の厚い領域と薄い領域との間の実際の比率は、仮定
されたよりもはるかに大きいことがある。これは、差動スプレー技術が、皮のよ
り厚い領域に対して十分な塗料を運搬し得ないことを意味する。
【0014】 正確な濃度で正確な量の塗料が皮に適用されても、スプレーパターンが保たれ
なければ、脱毛においてやはり問題があり得る。現在、スプレーパターンを保つ
ために、産業において、一般的なデンプン濃化剤が使用されている。しかし、一
般的なデンプン濃化剤を添加しても、皮が積み重ねられたり、またはポールにつ
るされたりすると、スプレーパターンが変わってしまうことがしばしば見られる
。正確に濃化された塗料は、このような塗料の移動を引き起こすべきではない。
【0015】 塗料の移動が起こらないことを確実にするために、脱毛塗料は適当な濃化剤に
より、正確に濃化されなくてはならない。脱毛塗料についての濃化剤の適合の決
定の手段は、常によく理解されているわけではない。しばしば、使用される濃化
剤は、化学薬品会社からの提案が信用される。この方法による濃化剤の選択は、
常に脱毛の要件に適合し得るわけではない。脱毛塗料についての濃化剤の適合を
決定するために、脱毛濃化剤の要件が理解されなくてはならない。これらの要件
は、4つのカテゴリーに入れることができる。
【0016】 1)粘性要件
【0017】 適当とされる濃化剤のために、濃化剤は、一貫して簡単に、必要とされるレベ
ルの粘性を提供しなくてはならない。特別な取り扱いが必要だと毛皮の毛を抜く
場合における濃化剤の使用が制限される。この要件を充足させるために、濃化剤
は、 −加熱の必要なしに、標準的な温度(20-25℃)で濃化され、 −溶液に入れても硫化物と塊になることなく容易に分散され、高速攪拌機が必要
なく、 −せん断に影響されないべきである。
【0018】 2)安定性要件
【0019】 脱毛濃化剤は、必要なレベルの粘性を与えるだけでなく、安定してもいるべき
であり、すなわち濃化剤は、工程または化学的条件により、分解したり、または
固体ゲルを形成したりするべきではない。このことは、濃化剤が −長い混合により、過剰に薄くならず、 −高いNaOHまたは硫化物濃度下でも安定していて、例えばゲル化したり薄くなっ
たりせず、 −塗料に一定の粘性を与え、例えば同じ塗料を繰り返し作る ならば充足され得る。
【0020】 3)粘着要件
【0021】 脱毛剤が適用された後に、2枚の皮が互いに肉と肉が接して置かれると、皮の
間に、引っ張って分離するのを困難にする接着が生じるだろう。脱毛塗料濃化剤
として受容されるために、濃化剤は皮が互いに肉と肉が接して2〜3時間置かれて
も、接着しないべきである。
【0022】 4)ダウンストリーム工程の要件
【0023】 濃化剤の使用は、行われ得るどんなさらなる工程にも、不利な効果をもたない
べきである。濃化剤は、 −製造されたスラットの品質に影響するべきではなく、 −製造されたスライプ・ウールの品質に影響するべきではなく、 −廃棄物処理荷重を増加させるべきではなく −容易に洗い流せるべきである。
【0024】 本発明は、実質的にアミロペクチン分子のみを含むデンプンを含む、脱毛塗料
濃化剤を提供する。このような濃化剤は、とりわけ容易に冷水に溶解させること
が可能で、皮を通した(硫化物または石灰のような)化学薬品の拡散を向上させ
、塗料のせん断に対する粘性または耐性が向上し、このことにより同様の効果を
発揮するために必要なデンプンの量がより少なくなり、石灰の懸濁性が向上し、
使用される石灰がより少なければ、廃棄物処理において、環境的な利点が生じる
【0025】 デンプンは、穀類および茎または根から得られるアミロースおよびアミロペク
チンを含む一般的な種類、並びに実質的にアミロペクチン分子のみを含む(例え
ば、0-5%アミロース)、穀類から得られる含ロウ種の両方が、食品で広く使用
されている。
【0026】 一般的なデンプンは、直線状α(1-4)D-グルカン・ポリマー(低レベルでは分
枝が見られる)および複雑に分枝しているα(1-4および1-6)D-グルカン・ポリマ
ーであって、それぞれアミロースおよびアミロペクチンと呼ばれる2つの主な構
成要素を含む。アミロースは、溶液中でらせん状の構造をしており、104-105
たはそれ以上のオーダーの分子量をもつ。アミロペクチンは、アミロペクチンは
、主に(1-4)結合により(1-6)分枝に架橋しており、107まで、またはそれ以上の
オーダーの分子量をもつ、α-D-アンヒドログルコピラノーゼ単位を含む。
【0027】 植物中の天然のデンプンにおけるアミロース/アミロペクチンの比率は、一般
的にどこでも10-40アミロース/90-60%アミロペクチンであるが、研究された植
物の品種にもよる。上記のパーセンテージからかなり外れた多数の植物種の変種
が知られている。これらの変種は、トウモロコシ(コーン)および他のいくつか
の穀物で長く知られている。含ロウコーンおよび含ロウトウモロコシは、今世紀
の初めから研究されている。したがって、含ロウデンプンは、このようなデンプ
ンが一般的にジャガイモのような他のデンプン源からは知られておらず、主にコ
ーンから得られるという事実にも関わらず、しばしば、アミロースの含まれない
デンプンと同等とされる。しかし、アミロースの含まれないジャガイモデンプン
の使用は、毛皮から毛を除去する脱毛工程において行われることはなかった。
【0028】 本発明の好適実施例において、脱毛塗料濃化剤が提供され、ここで、実質的に
アミロペクチン分子のみを含むデンプンは、遺伝的変更された植物から得られる
。植物におけるアミロース生産は、とりわけ粒子結合デンプン合成酵素(GBSS)
により調節され、この酵素はデンプンのアミロース含有生成において含まれ、上
記の多くの含ロウ穀物変種は、この酵素およびその活性が欠けており、このこと
によりこれらの外観上は自然の、遺伝的に変更された穀物に、アミロペクチンが
過剰な性質をもたらす。
【0029】 本発明により供給される濃化剤の例は、例えばGBSS活性またはGBSSタンパク
質が完全に欠け、このためアミロースが欠け、実質的にアミロペクチン分子のみ
を有する、アミロースの含まれないジャガイモ植物から得られるデンプンである
。本発明の好適実施例において、脱毛塗料濃化剤が提供され、ここでデンプンは
、遺伝的に変更された非穀類植物、例えばジャガイモ、バナナ、ヤムイモ、カン
ナ又はキャッサバからのような遺伝的に変更された植物から得られる。このよう
な茎または根植物の遺伝的な変更は、技術者が使用できる技術であり、例えば、
デンプンのアミロース含量を決定することを含む、粒子結合デンプン合成酵素(
GBSS)をコードする遺伝子のような遺伝子の(部分的な)変更、欠失または挿入
または(アンチセンス)転換を含む。このような栽培植物を操作するために、特
にジャガイモの、有効な形質転換システムおよび分離された遺伝子を入手するこ
とが可能であり、他のものは類推によってみつけることができる。栽培植物のあ
る変種で導入されるアミロース欠如のような特徴は、交配により、もう一つの変
種へと容易に導入することができる。この詳細な説明の実験のところで、濃化剤
が提供され、ここで、変更デンプンは、例えば遺伝的に変更されたジャガイモ植
物の変種からのように、遺伝的に変更されたジャガイモから得られる。このよう
なジャガイモ植物の変種の例は、変種AprioriまたはApropect、またはこれらか
ら得られる変種である。
【0030】 本発明のさらなる実施例において、脱毛塗料濃化剤が提供され、ここで、デン
プンは、エピクロロヒドリン架橋デンプンのような架橋デンプンである。架橋デ
ンプン自体は、技術者が利用できる方法により入手可能で、様々な架橋剤が知ら
れており、例えば、エピクロロヒドリン、トリメタリン酸ナトリウム、オキシ塩
化リン、モノクロル酢酸、アジピン酸無水物、アクロレイン、ジクロル酢酸、ま
たは他の試薬と2つまたはそれ以上の無水物、ハロゲン、ハロヒドリン、エポキ
シド若しくはグリシジル基との組み合わせ、またはこれらの組み合わせは、すべ
て架橋剤として使用することができる。
【0031】 好適な実施例において、0.001%から0.5%、好適には0.01%から0.1%、より
好適には0.025%から0.05%で変化する架橋の程度を有しており、例えば架橋が
溶液中で起こっているか、または懸濁液中で起こっているかによって変化する脱
毛塗料濃化剤が提供される。この詳細な説明の実験のところで、溶液中において
0.033%のように、0.025%と0.05%の間の架橋の程度を有する、非常に好適な濃
化剤が提供される。
【0032】 本発明のさらにもう一つの実施例において、脱毛塗料濃化剤が提供され、ここ
でデンプンは、ヒドロキシアルキル化のような安定化されたデンプンである。デ
ンプンのヒドロキシアルキル化またはカルボキシメチル化による安定化は、例え
ば反応部位として、ハロゲン、ハロヒドリン、エポキシド若しくはグリシジル基
を含む試薬により得られる。モノクロル酢酸(またはその塩)は、カルボキシメ
チル化試薬として使用される。本発明の一実施例において、先のデンプンはヒド
ロキシプロピル化、ヒドロキシブチル化および/またはカルボキシメチル化によ
り安定化される。
【0033】 本発明の好適実施例において、0.01から1.6、好適には0.1から1.2、より好適
には0.2から0.8で変化する、モル置換度(molar degree of substitution:MS)
を有する安定化デンプンを含む、脱毛塗料濃化剤が提供される。
【0034】 さらなる実施例において、本発明は脱毛塗料濃化剤を提供し、ここで、デンプ
ンはあらかじめゲル化されたまたは冷水溶解性またはインスタントデンプンであ
り、濃化剤に対して容易に溶解する。一般的に、デンプンまたはデンプン誘導体
は、比較的冷水中で不溶である。粘性および水結合性は、加熱または調理により
達成される。便利なデンプンは、ときどきあらかじめゲル化、すなわちあらかじ
め調理されて乾燥されている。これらのデンプンは、インスタントデンプンと呼
ばれ、加熱または調理なしに機能する。あらかじめゲル化することは、水性水混
和有機溶媒中または高圧中での噴射加熱、噴射乾燥、回転乾燥、ドラム乾燥、押
出し、加熱、または従来技術で知られた他の方法により達成することができる。
【0035】 本発明により提供されるような脱毛濃化剤は、脱毛塗料に対して、良好で安定
した粘性およびせん断耐性を与える。高く安定的な粘性および水結合性のために
、全体的に、標準的なアミロース含量をもつ一般的なデンプンを含む濃化剤より
も、より低い濃度において使用することができる。これは、特に皮を積み重ねて
いる間の、皮の摩擦に対する保護を与える。これはさらに、その高い水結合性に
よって、塗料が乾燥してしまうことを防ぐため、積み重ねて石灰水に浸した毛皮
の分離をより容易にする。
【0036】 本発明はさらに、本発明により提供されるような濃化剤を含む脱毛塗料を提供
する。このような脱毛塗料は、脱毛工程において有利に使用され得る。このよう
な塗料は、より早く塗料薬品に脂肪堆積を通過させて浸透させ、このことにより
脂肪を乳化する。使用される化学薬品の様々な濃度の下での製品の安定的な粘性
のために、このような塗料において、石灰濃度またはpHは、容易に調節される。
一般的に、同様の作用を発揮するために必要とされる石灰がより少なく、硫化物
強度が高まる。
【0037】 本発明はさらに、本発明に従った脱毛塗料濃化剤を提供して、皮膚または皮を
脱毛塗料で処理することを含む、動物の皮膚または皮の脱毛のための方法を提供
する。このような方法は、より簡単で効果的なプリングを与え、生産されたスラ
ットおよび皮革が均等で高い品質になるのに貢献する。摩擦のリスクは最小化さ
れ、このことにより損傷してスカーリングおよびクロムなめし工程に入るスラッ
トおよび皮の数が減少し、このことにより、なめし後に、損傷したウェット-ブ
ルーとして生産されるペレットの数が減少する。
【0038】 本発明はさらに、本発明に従った方法により脱毛された皮膚または皮およびそ
れから得られる皮革または皮革製品を提供する。このような皮膚または皮並びに
皮革および皮革製品は、より均等ななめしおよびより少ない摩擦により特徴付け
られ、良好にきれいな銀面を有し、斑点がない。
【0039】 本発明はさらに、本発明に従った方法により処理された皮膚または皮から得ら
れた(スライプ)ウールを提供する。このような羊毛は、通常のスライプ・ウー
ルよりも鮮やかで柔らかく、損傷が少なく、より良好な使用感が得られる。
【0040】 本発明はさらに、詳細な説明の実験のところの例、表および図において説明さ
れるが、これは本発明を制限するものではない。
【0041】 例1 脱毛塗料の濃化剤に必要とされる主な性質は、 −脱毛塗料における高い粘性力、 −時間経過における安定性、 −製剤の良好な再現性、 −せん断に対する良好な安定性、 −脱毛塗料において、薄片が容易に分散し、塊が形成されないこと である。
【0042】 例1において、ジャガイモデンプンに基づいた、一般的に脱毛塗料に使用され
ている3つの市販の製品(製品A,BおよびC)の性質が、やはりジャガイモデ
ンプンに基づいた2つの他の製品(製品OおよびP)およびアミロペクチンジャ
ガイモデンプンに基づいた製品(製品I)と比較された。
【0043】 1−実験
【0044】 1.1-水道水におけるBrookfield粘性の測定 溶液の製剤は、以下による。 −450rpmの機械的な攪拌(6穴のブレード攪拌機)下で、デンプンを水道水に分
散させ、全重量を500gにした。 −450rpmで30分間攪拌した。 −15分間静置した。 −Brookfield粘度計RVTにより、50、20および10rpmにおける20℃での粘性を測定
した。
【0045】 測定は、それぞれの製品について、粘性レベルによって、いくつかの濃度で行
われた。製品PおよびOについて、数滴の泡消し剤の添加が必要である。
【0046】 1.2-時間経過における安定性 時間経過における安定性は、先述の製剤のBrookfield粘性を4時間および24時間
の静置時間後に計測することにより評価された。
【0047】 1.3石灰への安定性 2%の石灰を含む製剤の粘性が、石灰を含まない製剤の粘性と比較された。石灰
を含む製剤は、異なった2つの方法を用いた。 a)デンプンの前に石灰を添加 −機械的な攪拌下で、10gの石灰を水道水に分散し、デンプンを含めた全重量を
510gにした。 −450rpm(6穴のブレード攪拌機)で5分間攪拌した。 −デンプンを450rpmで分散し、450rpmで30分間攪拌した。 −15分間静置した。 −Brookfield粘度計RVTにより、50、20および10rpmにおける20℃での粘性を測定
した。 b)デンプンの後に石灰を添加 −機械的な攪拌下(6穴のブレード攪拌機)で、10gの石灰を水道水に分散し、
デンプンを含めた全重量を510gにした。 −450rpm(6穴のブレード攪拌機)で30分間攪拌した。 −10gの石灰を450rpmで分散し、450rpmで1分間攪拌した。 −15分間静置した。 −Brookfield粘度計RVTにより、50、20および10rpmにおける20℃での粘性を測定
した。
【0048】 2つの方法において、粘性は、24時間静置した後に、再び測定された。
【0049】 石灰についての試験が、20℃で、20rpmにおいて約5000mPa.s±500mPa.sのBroo
kfield粘性を有する製剤について行われた。
【0050】 1.4-せん断に対する安定性 1500rpmで、30分間激しいせん断を受けた製剤の粘性が、せん断前の同じ製剤の
粘性と比較された。 −機械的な攪拌下(6穴のブレード攪拌機)で、10gのデンプンを数滴の泡消し
剤とともに水道水に分散し、デンプンを含めた全重量を500gにした。 −450rpmで30分間攪拌した。 −15分間静置した。 −Brookfield粘度計RVTにより、50、20および10rpmにおける20℃での粘性を測定
した。 −1500rpm(6穴のブレード攪拌機)で30分間攪拌した。 −直後に、Brookfield粘度計RVTにより、50、20および10rpm、20℃での粘性を測
定した。 −24時間静置し、Brookfield粘度計RVTにより、50、20および10rpm、20℃での粘
性を測定した。
【0051】 1.5-脱毛塗料の製薬における粘性 製薬: −水道水: 270g −石灰(水酸化カルシウム): 6g −硫化ナトリウム35%: 72g −デンプン濃化剤: 4.5または6g
【0052】 これは、以下に対応する。 −水; 100g −石灰: 2g −硫化ナトリウム60%: 14g −デンプン濃化剤: 1.5または2g
【0053】 次の方法は、製剤および粘性測定のために使用された。 −硫化ナトリウムを水に溶解した。 −機械的な攪拌下で石灰を分散し、5分間攪拌した。 −デンプンを450rpm(4穴のブレード攪拌機)で分散し、30分間攪拌した。 −15分間静置した。 −Ford cup nr 4およびBrookfield粘度計RVTにより、100、50、20および10rpmに
おける20℃での粘性を測定した。
【0054】 2−結果と検討
【0055】 2.1-水道水における製剤の粘性 表2参照。
【0056】 20rpmで約5000mPa.s±500mPa.sのBrookfield粘性が得られるのは、 −濃度3.5%の製品A −濃度7.5%の製品B −濃度6.3%の製品C −濃度10.0%の製品O −濃度3.5%の製品I
【0057】 アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく製品Iは、濃度3.5%の製品Aに
匹敵する粘性を有する。製品Iの製剤はかなり透明で、滑らかでもろい感触を有
し、製品Cの製剤にかなり似ている。製品Iの膨潤の速度は、製品Cよりもわず
かに遅いが、製品AおよびBよりも速い。
【0058】 製品OおよびPは、4つの他の製品と粘性と比較すると、かなり低い粘性を有
している。これらは泡消し剤なしに攪拌された場合に、多量の泡を生成する。こ
れらの製剤はまた、他の製品とは異なった感触を有し、効果的な架橋の程度が、
他の考慮される製品の架橋の程度よりも低い。
【0059】 2.2-時間経過における安定性 表3参照。
【0060】 すべての製品について、水道水における製剤は、少なくとおよび24時間は完全
に安定している。
【0061】 2.3-石灰への安定性 石灰の試験の範囲において、製品Aおよび製品Iの製剤は3.5%、製品Cは6.3%
、製品Oは10%で比較され、これは石灰を入れないものとほぼ同じ粘性をもつ。
4つの比較されたデンプンは、石灰により、異なった反応を示す(表4参照)。
【0062】 −製品Iについて、石灰の添加は、粘性の増加をもたらしたが、これはおそら
く、アルカリ条件において、よりよく膨潤することによる。粘性の増加は、石灰
の添加がデンプンの添加の前に行われても後に行われても、ほぼ同じであること
が認められる事は興味深い。石灰により得られる粘性は、少なくとも24時間の時
間経過において安定している。このことは、アルカリ性製剤の粘性が、試薬の導
入の順序によらないことを示す。
【0063】 −製品Oについて、石灰による粘性の増加は、製品Iについてよりも大きい。
製剤の感触は、高度にゴム状の性質をとることにより、特に24時間経過後に、大
きく変化する。
【0064】 製品Cは、石灰により粘性が大きく減少した唯一の製品であり、これはおそら
く、他の製品と比較して、そのヒドロキシプロピルMSが低いことによるものであ
る。
【0065】 2.4-せん断に対する安定性 せん断に対する安定性の試験のために、再び3.5%の製品AおよびI、6.3%のC
および10%のOの製剤が比較された(表5参照)。
【0066】 粘性の減少は、製品AおよびC(初期粘性の約1/3が失われる)よりも、製品
IおよびO(初期粘性の約1/2が失われる)の方が大きい。初期粘性の大部分は
、24時間の静置後に回復された。4つの製品のせん断に対する耐性は、実験室で
の試験の厳しさを考慮すると、十分であると評価された。工場条件下で、製剤お
よび脱毛塗料の貯蔵の間に適用されるせん断圧力は、おそらくはるかに低い。
【0067】 2.5-脱毛塗料の製薬における粘性 表6参照。
【0068】 製品Iは、粘性測定のせん断率がいくつであっても、濃度2%において、他の
すべての製品よりも、はるかに高い濃化力を有している。濃度1.5%において、
製品Cの方がやや高い10rpmでの測定を除けば、製品IとCの粘性曲線は似てい
る。
【0069】 2つの他の製品OおよびPは、水道水において低い粘性を有し、また、脱毛塗
料においても低い粘性を示す。
【0070】 3‐結論
【0071】 アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく製品Iは、水道水並びに脱毛塗料
中において、非常に良好な粘性を有している。さらに、調製が容易で、かなり速
く溶解させるのが容易であり、石灰と良好に反応し、せん断に対して十分な耐性
がある。結果として、このような製品は、脱毛塗料への適用について、大きな利
益がある。
【0072】 製品Iのいくつかの性質は、製品AおよびCと異なる。製品Aと比較すると、
製品Iは、 −特に濃度2%において、脱毛塗料における粘性がはるかに高い。 −膨潤速度が速い。 −石灰とより良好に反応する。 製品Cと比較すると、製品Iは、 −脱毛塗料における粘性がはるかに高い。 −水道水およびアルカリ水における粘性がはるかに高い。 −石灰に対してより良好な耐性がある。
【0073】 ジャガイモデンプンに基づいた3つの製品B、OおよびPは、水道水同様、脱
毛塗料における他の製品よりも濃化の効果がはるかに低い。
【0074】 例2 例1は、アミロペクチンジャガイモデンプンに基づいた製品Iが、毛皮から毛を
除去する脱毛塗料における濃化剤として適用するための、非常に良好な性質を有
していることを示している。
【0075】 製品Iの架橋は、懸濁液中で達成される。例2は、アミロペクチンジャガイモ
デンプンに似ているが、溶液中の架橋の工程に従って調製されるタイプのサンプ
ルに関し、また、含ロウトウモロコシデンプンに基づき、懸濁液中で架橋される
、似たタイプのデンプンに関する。
【0076】 9つのサンプルが試験され、これは3つの範囲の製品に分類することができる。 −アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく4つのサンプルは、ヒドロキシプ
ロピルMSが0.6であり、異なった量のエピクロロヒドリン(ECH)と溶液中で架橋
されている。 *アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく3つのサンプルは、ヒドロキシプロ
ピルMSが0.2であり、異なった量のエピクロロヒドリン(ECH)と溶液中で架橋さ
れている。 *含ロウトウモロコシデンプンに基づく3つのサンプルは、ヒドロキシプロピルMS
が0.6であり、異なった量のエピクロロヒドリン(ECH)と溶液中で架橋されてい
る。
【0077】 これらの9つのサンプルの粘性は、脱毛塗料の同じ製薬において、同様の方法
に従って計測された。結果は、例1において先述された製品I、AおよびCにお
いて計測された粘性と比較された。
【0078】 1−実験
【0079】 水道水および脱毛塗料の製薬における粘性、時間経過、石灰およびせん断に対
する安定性の計測に関して、例1と同じ手順が使用された。
【0080】 異なったデンプンの膨潤速度が、Haake viscometer RV 12により、時間の関数
として、粘性曲線(約2秒間水に薄片を分散、時間0=薄片の水への分散の終了、
全記録時間:15分)を記録することにより評価された。粘性の低い製品、すなわ
ち7%での製品Bおよび6%での製品Cを除いて、濃度4%(水道水60gにつき2.4
0gのサンプル)で、サンプルが添加された。
【0081】 石灰でアルカリ化された水による試験のために、デンプンの添加に先だって、
1.20gの石灰(2%)が水に分散された。
【0082】 結果と検討
【0083】 2.1水道水における製剤の粘性 表7参照。
【0084】 9つのサンプルはすべて、製品Cよりも高い粘性を有する。5%の濃度において
、3つの範囲のサンプルについて、架橋の程度がより高い場合に、すべて粘性が
より高い。これは、濃度2%においては反対になり、粘性は架橋の程度が増加す
る場合により低くなっている。これは、デンプン濃度が低いと、攪拌時間の間、
製品の膨潤が不完全であることにより説明することが可能であり、膨潤物質の濃
度は、すべて架橋の増加の程度よりも低い。
【0085】 架橋の程度が同じならば、ヒドロキシプロピルMSが0.6であるアミロペクチン
ジャガイモデンプンに基づくサンプルは、ヒドロキシプロピルMSが0.2であるア
ミロペクチンジャガイモデンプンに基づくサンプルよりも粘性が高い。含ロウト
ウモロコシデンプンに基づく2つのサンプルはまた、同様にヒドロキシプロピルM
Sが0.6であるアミロペクチンジャガイモデンプンに基づくサンプルよりも粘性が
低い。20rpmにおける約5000mPa.s±500mPa.sのBrookfield粘性は、以下の濃度に
おいて得られる。 −製品Eについて3.3% −製品AおよびIについて3.5% −製品Gについて3.6% −製品K、JおよびMについて4.0% −製品Dについて5.0% −製品Cについて6.3%
【0086】 濃度の関数としての粘性曲線が、製品EおよびIについて比較される。
【0087】 2.2-時間経過における安定性 表8参照。
【0088】 製品Iとのちがいにおいて、24時間の貯蔵後、新たなサンプルのほとんどに、
粘性のわずかな損失が観察できる。この損失はすべて、架橋の程度がより低いと
より高く、また、ヒドロキシプロピルMSが0.6ではなく0.2である製品も、より高
い。24時間の貯蔵後の粘性のちがいは、より架橋されたアミロペクチンジャガイ
モデンプンに基づく製品(製品H、GおよびL)については重要でないが、架橋
がより少ない製品(製品DおよびJ)については重要である。
【0089】 2.3-膨潤速度 表9参照。
【0090】 *水道水において、ヒドロキシプロピルMSが0.6であって、アミロペクチンジャ
ガイモデンプンに基づく製品は、以下のものよりも膨潤速度が速い。 −ヒドロキシプロピルMSが0.2であって、アミロペクチンジャガイモデンプンに
基づく製品 −含ロウトウモロコシデンプンに基づく製品 −ジャガイモデンプンに基づく製品A それぞれの範囲のサンプルにおいて、最も架橋の程度が高い製品は、より低い膨
潤速度を有する。製品EおよびIは、似た膨潤曲線を与える。
【0091】 架橋の程度が高いが、製品Bは高濃度(7%)で調製すると、高い膨潤速度を
有する。
【0092】 *2%の石灰を含んだ水により、ヒドロキシプロピルMSが0.6である、アミロペ
クチンジャガイモデンプンに基づくサンプル、特に、架橋の程度が最も高いもの
は、水道水におけるよりも高い粘性を有する。膨潤速度は、水道水における膨潤
速度とそれほど変わらない。製品EおよびIは、再び、似た膨潤曲線を与える。
ヒドロキシプロピルMSが0.2である、アミロペクチンジャガイモデンプンに基づ
く製品について、最終粘性は水道水におけるものよりもはるかに低く、膨潤速度
はやや遅い。
【0093】 製品Aは、アルカリ性の水において、非常に遅い膨潤速度を示す。15分間の攪
拌後、製品Aの膨潤は完全とは程遠い。
【0094】 製品Cは非常に速く膨潤するが、最終粘性は、水道水におけるものよりもはる
かに低い。石灰によるアルカリ性の水における低い最終粘性は、この低いヒドロ
キシプロピルMSの結果である。
【0095】 2.4‐脱毛塗料の製薬における粘性 −2.0%のデンプンを含む脱毛塗料の粘性についての表10および11 −1.5%のデンプンを含む脱毛塗料の粘性についての表12 を参照。
【0096】 MSが0.6の、アミロペクチンジャガイモデンプンに基づくサンプルの範囲につ
いて、最も高い粘性は、架橋の程度が中間(%ECH:0.025)である製品Eから得
られる。より架橋された製品(製品H-%ECH:0.10)は、最も低い粘性を与える
。他の2つのサンプル(製品G-%ECH:0.05および製品D-%ECH:0.0125)は、
中間の濃化力を有する。製品Eの濃度2.0%における粘性曲線は、製品Iの曲線
と非常に近い。濃度1.5%において、製品Eは、製品Iよりもやや高い粘性を与
える。
【0097】 *MSが0.2の、アミロペクチンジャガイモデンプンに基づくサンプルの範囲につ
いて、架橋の程度がより低いと、粘性はすべて最も高い、先の範囲のアミロペク
チンジャガイモデンプンサンプルに関して、0.025%ECHの、より粘性のある製品
(製品J)が製造された。濃度2.0%において、架橋の程度が同じならば、MSが0
.6の製品はMSが0.2の製品よりも粘性が高い。濃度1.5%において、製品Jは、高
せん断率(100および50rpm)で計測した場合は製品Eよりも粘性がやや低いが、
低せん断率(10rpm)で計測した場合は粘性がより高いことにより特徴付けられ
る。MSが0.2の、アミロペクチンジャガイモデンプンに基づくサンプルの範囲の
製品で最も良好な製品は、ジャガイモデンプンに基づく製品A、BおよびCより
も良好な濃化力を有する。
【0098】 *2つの含ロウトウモロコシデンプンに基づく製品は、アミロペクチンジャガイ
モデンプンに基づく製品よりも、低い粘性を有する。製品Mは、より架橋の程度
が低く、これらの2つのサンプルよりも粘性がある。
【0099】 *粘性の減少は、特に濃度が0.2%で、低せん断率(10および20rpm)における
測定において、MSが0.6の、アミロペクチンジャガイモデンプンに基づくいくつ
かのサンプルについて、貯蔵の間、脱毛塗料で観察される。この減少は、20rpm
の測定について、10%のオーダーであり、大部分がはじめの4時間の貯蔵の間に
起こる。これは、MSが0.2でアミロペクチンジャガイモデンプンに基づくサンプ
ルでは観察されず、これらはむしろ減少よりも、粘性が少し増加する。MSが0.6
で濃度が0.2%の製品について、調剤後の最初の測定が、膨潤のピーク/または
その付近の状態に対応するためであると説明できる。より低い濃度、例えば1.5
%において、膨潤の間にピークはなく、その結果、調剤後の測定と4時間後の測
定は近い。MSが0.2の製品は、完全な膨潤により長い時間を必要とし、2つの考慮
される濃度(再び表9を参照)において、粘性のピークがない。
【0100】 全体として、3つの範囲の製品のそれぞれ、特にアミロペクチンジャガイモデ
ンプンに基づく製品の範囲は、脱毛塗料において高い粘性を得ることができる製
品を含む。2.0%の濃度における粘性曲線は、製品Iの曲線と非常に近い。1.5%
の濃度において、EはIよりも高いさらに粘性を与える。
【0101】 2.5-石灰への安定性 いくつかのサンプル(製品のそれぞれの範囲で、脱毛塗料において最も良好な結
果を与えるもの)が、下記のまたはその濃度において、2%の石灰を入れて調製
された。 −製品E(アミロペクチンジャガイモデンプン−MS 0.6):3.3% −製品J(アミロペクチンジャガイモデンプン−MS 0.2):4.0% −製品M(含ロウトウモロコシデンプン−MS 0.6):4.0% これらの濃度は、水道水において、ほぼ同じレベルの粘性(表13参照)を達成
することができる(表13参照)。表9も考慮に入れられた。
【0102】 MSが0.6のサンプルと、MSが0.2の製品との間で、異なった反応が観察される。
【0103】 *MSが0.6の製品は、石灰が存在すると、石灰の導入の順序にそれほどよることな
く、わずかに粘性が上昇する。石灰がデンプンの膨潤の跡に添加された場合のみ
、24時間の貯蔵の後、粘性が非常に高い。 *製品Jについて、石灰がデンプンの前に添加されると、膨潤が強度に阻害され、
どの場合でも、24時間の貯蔵の後の粘性は非常に低い。この反応はまた、石灰を
いれると、水道水におけるよりも、粘性が非常に低くなる製品Cの反応とは異な
っている。
【0104】 2%の石灰を入れた水における、考慮されるいくつかの製品の反応は、さらに
硫化ナトリウムを含む脱毛塗料における反応とかなり異なること、例えば製品C
およびJは、石灰を含む水において粘性が低いが、脱毛塗料においては比較的高
い粘性を与えることもまた、注意されるべきである。製品Eは、石灰を含む水中
並びに脱毛塗料において、高い粘性を与える。
【0105】 2.6-せん断に対する安定性 せん断に対する安定性の試験が、石灰を入れる試験(表14参照)と同じサンプ
ルおよび同じ濃度で行われた。
【0106】 製品Iにおいて先述したように、製品EおよびJについて、製品AおよびCよ
りも高い粘性の減少が観察される。含ロウトウモロコシデンプンに基づく製品M
は、中間の結果を与える。ヒドロキシプロピルMSが低い製品Jについて、24時間
静置後の粘性の回復は低い。
【0107】 この試験は、脱毛塗料の調製および貯蔵の間に受けるせん断圧力よりも、おそ
らくかなり厳しいことを思い出すべきである。
【0108】 3−結果
【0109】 *アミロペクチンジャガイモデンプンに基づいた製品、特に製品Eのように、
ヒドロキシプロピルMSが0.6であるものは、脱毛塗料について良好な粘性を有し
ている。製品Eの性質は、製品Iの性質に非常に近い。
【0110】 アミロペクチンジャガイモデンプンに基づいた製品、特に製品EおよびIは、
主な利点として、ジャガイモデンプンに基づいた製品AおよびCよりも、脱毛塗
料におけるより高い粘性および石灰に対するより低い感度を有する。これらは、
また、製品Aよりも、膨潤速度がはるかに高いという利点を有する。
【0111】 *脱毛塗料における高い粘性はまた、製品JおよびKのような、MSが0.2である
アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく製品によっても得ることができる。
この範囲のサンプルの最も良好な製品は、一般的なジャガイモデンプンに基づく
製品AおよびCよりも良好な濃化力を与える。
【0112】 *含ロウトウモロコシデンプンに基づく製品は、MSが0.6であるアミロペクチン
ジャガイモデンプンに基づく最も良好な製品よりも粘性が低く、膨潤速度がやや
遅い。それにも関わらず、これらの脱毛塗料における濃化力は一般的なジャガイ
モデンプンに匹敵し、ある条件下では、一般的なジャガイモデンプンに基づく製
品よりも高い。
【0113】 例3 あらかじめゲル化され、ヒドロキシプロピル化されたアミロペクチンジャガイ
モデンプンに基づく架橋デンプン、特に製品EおよびGは、毛皮から毛を除去す
る脱毛塗料の濃化剤としての適用について、非常に良好な性質を有する。
【0114】 アミロペクチンジャガイモデンプンに基づくもう一つのサンプル(製品F)は
、製品EおよびGの製品と同じ工程(溶液における架橋)に従って調製された。
新しいサンプルは、同じヒドロキシプロピルMS(0.6)を有するが、架橋の程度
が中間である(製品Eについて0.025%、製品Gについて0.050%であるエピクロ
ロヒドリンが0.033%)。
【0115】 製品Fの性質(水道水および脱毛塗料における粘性、膨潤速度、安定性)が、
例2と同じ方法に従って計測され、製品EおよびGの性質と比較された。
【0116】 1−実験
【0117】 試験の手順は、例2において説明した手順と同様である。
【0118】 結果の再現性を調べるために、再び製品EおよびGについて、水道水および脱
毛塗料における粘性および時間経過に対する安定性の測定が行われた。この報告
の表にあげられている数字は、新たな結果と、例2において先述した結果との平
均である。
【0119】 石灰および硫化ナトリウムを含む水における膨潤の試験が、同じ手順に従って
、水道水および2%の石灰によりアルカリ化された水における試験に加えられた
(Haake viscometer RV 12により記録された)。水(50.6g)、石灰(1.2g)
および硫化ナトリウム35%(14.4g)の量は、例えば、100%の水−2%の石灰−
14%の硫化ナトリウム60%のように、脱毛塗料の製薬におけるのと同様の比率に
なるように計算された。このパーセンテージは、脱毛塗料におけるよりもはるか
に高いが、Haake viscometerにより検出できる粘性の範囲である必要がある。試
薬の導入の順序は、 1.水 2.硫化ナトリウムの溶解化 3.石灰の分散、2分間の攪拌 4.デンプンの添加、膨潤曲線の記録の開始(記録の全時間:15分)
【0120】 2−結果と検討
【0121】 2.1-水道水における調製の粘性 表15参照。
【0122】 20℃で、20rpmにおける約5000mPa.s±500mPa.sのBrookfield粘性は、次の濃度
において得られる。 −製品Eについて3.4% −製品FおよびAについて3.5% −製品Gについて3.6%
【0123】 アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく3つの製品、また製品Aは、4.0
%の濃度において、ほぼ同じ粘性を有する。4.0%以下では、より少なく架橋さ
れた製品(製品E)は最も高い粘性を有し、より多く架橋された製品(製品G)
は最も低い粘性を有する。濃度が5.0%では、反対に、架橋の程度が高くなると
、粘性が高くなる。
【0124】 製品EおよびGにおける粘性の新たな測定は、例2で述べた測定とそれほど変
わらない。
【0125】 2.2-時間経過に対する安定性 表16参照。
【0126】 非常に低い濃度(2.0%)において、24時間静置後の粘性は、調製後よりもは
るかに高い。より高い濃度における調製のちがいについて、2%での調製におい
て、完全に膨潤していない粒子が観察され得る。30分間の攪拌後に達する粘性が
非常に低く、完全に膨潤された物質を懸濁するために十分でない低濃度において
、実際、より長い攪拌時間が必要である。
【0127】 中間の濃度(3.0-4.0%)において、24時間後、粘性の上昇が全体的に観察さ
れる。
【0128】 濃度5.0%において、24時間静置後に粘性の損失があり、これは架橋の程度が
より高い場合に、すべてより低い。2つのさらに架橋された製品(FおよびG)
について、24時間後の粘性の違いは非常に低い。
【0129】 2.3-脱毛塗料の製薬における粘性 表17参照。
【0130】 製品Fは、濃度1.5%で添加された場合に顕著に最も高い粘性を有し、濃度2.0
%でより少なく架橋された製品(製品E)に非常に近い。これらの2つのサンプ
ルは、考慮される製品の中で、脱毛塗料において最も粘性のある製品である。よ
り架橋された製品(製品G)は、アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく2
つの他のサンプルよりも低い濃化力を有する。
【0131】 実際これらの3つの製品については、貯蔵の間の粘性の減少は低い。サンプル
EおよびGにおける粘性の新たな測定は、例2において述べた計測とあまり変わ
らない。
【0132】 2.4‐膨潤速度 表18参照。
【0133】 アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく3つのサンプルの3つの媒体(水
道水、2%の石灰によりアルカリ化された水、2%の石灰および14%の硫化ナトリ
ウムを含む水)における膨潤速度が、製品A、BおよびCの膨潤の曲線と比較さ
れた。
【0134】 これらの製品の反応は、水の種類の機能として、非常に異なる。
【0135】 *アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく3つのサンプルについて、水道
水における膨潤速度と石灰によりアルカリ化された水における膨潤速度とは近い
が、石灰を入れると、粘性がより高い。膨潤速度は、硫化ナトリウムの存在下で
少し速い。硫化ナトリウムによる最も速い膨潤速度は、Fについて観察される。
最終的な粘性は、より少なく架橋された製品(製品E)については、石灰のみよ
りも硫化ナトリウムによる方がより低く、中くらいに架橋された製品(製品F)
については一致し、より架橋された製品(製品G)については、より高い。
【0136】 2%の石灰のみを含む水と、2%の石灰+14%の硫化ナトリウムを含む水とにお
いて、非常に近い粘性を与える、例えば製品Fの特性は、脱毛塗料における硫化
ナトリウムのパーセンテージに関わらず、製品が同じ反応を有するということを
意味するため、脱毛塗料における適用について非常に興味深い。
【0137】 *製品Aは、水の種類に関わらず、3つの先の製品よりも長い膨潤のための時間
を必要とする。2%の石灰の添加は、膨潤および粘性の速度を減少させる。アル
カリ水において、硫化ナトリウムの存在は、膨潤速度に関して有益な効果がある
。しかし、石灰および硫化ナトリウムによる最終的な粘性は、3つの先のサンプ
ルよりもはるかに低い。
【0138】 製品Bは、もう1つのタイプの反応を有する。水道水におけるよりも、アルカ
リ媒体における膨潤速度ははるかに速く、粘性ははるかに高い。しかし、硫化ナ
トリウムの添加は、粘性に好ましくない影響がある。製品Bにより達成される粘
性は、アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく3つのサンプルよりもはるか
に低い。
【0139】 *製品Cはまた、他の全ての製品と異なる反応を有する。水のタイプが何であ
っても、膨順は非常に速い。硫化ナトリウムの存在は、水道水または石灰のみを
入れた水と比較して、粘性の強度の上昇を引き起こす。
【0140】 2.5-石灰に対する安定性 表19参照。
【0141】 *2つのより架橋された製品(製品FおよびG)について、石灰の添加は、粘性
の顕著な上昇を引き起こす。粘性の上昇は、石灰の添加がデンプンの前または後
に行われた場合とも、ほぼ同じである。得られた粘性は、少なくとも24時間の時
間経過に対して安定している。このことは、これらの2つの製品について、アル
カリ性の調剤の粘性が、試薬の添加の順序にそれほど依存していないということ
を意味する。
【0142】 *より少なく架橋している製品(製品FおよびG)について、石灰の添加によ
る粘性の上昇は、特に石灰がデンプンの前に添加される場合において、より低い
。著しく高い粘性は、石灰がデンプンの膨潤の後に添加された場合、24時間の貯
蔵の後に観察される。結果として、石灰の存在下における粘性は、製品Eについ
て、先の2つの製品よりも、試薬の添加の順序に依存する。
【0143】 2.6-せん断に対する安定性 表20参照。
【0144】 粘性の減少は、より架橋された製品(製品FおよびG)について、製品Eより
も低い。せん断の試験の結果は、製品FおよびGについての結果とほぼ同じであ
る。これらの製品のせん断に対する耐性は、研究室の試験の厳格性を考慮すると
、十分であると判断できる。
【0145】 3−結論
【0146】 アミロペクチンジャガイモデンプンに基づく製品は、脱毛塗料における適用に
ついて、良好な性質を有している。これらは、 −特に製品EおよびFについて、低濃度(1.5%)においても、脱毛塗料におけ
る高い濃化力、高い粘性を得ることができる。 −石灰および硫化ナトリウムの存在下における速い膨潤速度。 −特に製品Fについて、粘性は硫化ナトリウムのパーセンテージにそれほど依存
しない。 −せん断に対する十分な安定性。 −時間経過に対する良好な安定性。 により特徴付けられる。これらの製品は、主に脱毛塗料における高い粘性および
非常に速い膨潤速度のために、製品Aのような一般的なデンプンに基づいた製品
と、有利な効果があるように置換することが可能であり、また、脱毛塗料におい
てより低い濃化の効果を有し、石灰に対するより高い感受性を有す製品Cのよう
な一般的なデンプンに基づいた製品と、有利な効果があるように置換することが
可能である。
【0147】 例4 この例は、高速プルシステムに従った、皮膚または皮の脱毛のための本発明の濃
化剤の使用を示している。このようなシステムにおいて、毛の皮からのプリング
は、塗料が毛皮に噴射されてからわずか2時間で開始することができる。高速プ
ルシステムのための典型的な脱毛塗料は、製薬中の水酸化ナトリウムの存在およ
び多量の硫化ナトリウムにより特徴付けられる。
【0148】 ジャガイモデンプンに基づく製品Aおよびアミロペクチンジャガイモデンプン
に基づく製品Fは、次の製薬中において試験された。 −水: 100g −水酸化ナトリウム: 2.3g −石灰(水酸化カルシウム): 3g −硫化ナトリウム60%: 35g −デンプン濃化剤: Aについて2.2g、Fについて1.5g
【0149】 製品AおよびFについて、調剤後に得られる粘性は、表21に示される。例3
においてすでにみられるように、製品Fは、製品Aよりも高い濃化力を有する。
製品Fについて濃度1.5%および製品Aについて濃度2.2%において、同じ粘性を
得ることができる。製品Fについて、脱毛塗料粘性の時間に対する安定性は、十
分である。初期粘性270mPa.s(20rpmにおいて)から、粘性のわずかな上昇のみ
がみられ、粘性は、4時間の貯蔵後、302mPa.sまで上昇し、24時間の貯蔵後320mP
a.sまで上昇する。
【0150】 例5 この例は、ロング−プルシステムに従った、皮膚または皮の脱毛のための本発明
の濃化剤としての使用を示している。ロング−プルシステムにおいて、塗料は高
速プルシステにおける脱毛よりも穏やかな作用を有し、皮の損傷のリスクを減少
させる。結果として、皮からの毛のプリングを開始する前の塗料の作用時間は、
より長くならざるを得ない(例えば5時間)。一般的に、水酸化ナトリウムは、
ロング−プルシステムについては、製薬中に使用されない。
【0151】 ジャガイモデンプン、アミロペクチンジャガイモデンプンおよび含ロウトウモ
ロコシデンプンに基づく異なった製品が、次の製薬中で試験された。 −水道水: 100g −石灰(水酸化カルシウム): 4g −硫化ナトリウム60%: 14g −デンプン濃化剤: 1.5gまたは2.0g
【0152】 容易な脱毛のために、塗料が皮へと良好に移動することが重要であり、塗料は
、皮の肉の側だった方に噴射される。この性質は、移動の試験の助けにより評価
される。試験の原理は、与えられた時間に、皮革の断片を通って移動後にフィル
ターペーパーに吸収された塗料の重量を計測するというものである。この試験の
手順は次の通りである。 −円形の皮革を金属のリングに突き刺す。 −重量を測って標準化したペーパーフィルターにリングを置く。 (円形の比較は、ペーパーフィルターと接触させる) −先の製薬に従って調製された30gの脱毛塗料をリングに注ぐ。 −15-30および60分、円形の皮革を接触させた後、ペーパーフィルターの重量を
測る。 −15-30および60分後にペーパーフィルターに吸収された液体の重量を計算する
。 15分後にペーパーフィルターに吸収された液体の重量がより高い場合、円形の皮
革を通る移動の速度はすべて、より速い。
【0153】 ペーパーフィルターに吸収された液体の粘性および重量は、この製薬に従って
試験された異なった製品毎に、表22に示してある。
【0154】 アミロペクチンジャガイモデンプンに基づいた製品により、他のタイプのデン
プンよりもはるかに高い粘性を達成することができる。製品H-LおよびQはす
べてアミロペクチンジャガイモデンプンに基づき、1.5%の濃度において、2.0%
の濃度においてより粘性のあるジャガイモデンプンに基づくサンプルの製品(製
品C)の粘性と同じか、それより高い粘性を有する。
【0155】 アミロペクチンジャガイモデンプンに基づくいくつかの製品は、高い濃化力と
、皮革毛皮を通す移動の高速度を結びつける。これは特に製品Qの場合であり、
濃度1.5%の調製の高い粘性にも関わらず、ジャガイモデンプンに基づく最も良
好なサンプルの調製(濃度2.0%における)で計測される移動の速度に匹敵する
、移動の高速度をもつ脱毛塗料を調製することが可能である。
【0156】
【表1】
【0157】
【表2】
【0158】
【表3】
【0159】
【表4】
【0160】
【表5】
【0161】
【表6】
【0162】
【表7】
【0163】
【表8】
【0164】
【表9】
【0165】
【表10】
【0166】
【表11】
【0167】
【表12】
【0168】
【表13】
【0169】
【表14】
【0170】
【表15】
【0171】
【表16】
【0172】
【表17】
【0173】
【表18】
【0174】
【表19】
【0175】
【表20】
【0176】
【表21】
【0177】
【表22】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 グンス・ヤコブス オランダ国ホオオゲザンド、エヌ・エル− 9603ビー・ビー、カルクウィジュク19 (72)発明者 ラクロワ・ジャックス フランス、エヴリー、エフ−91000、アレ エ・ジーン・ロスタンド24 Fターム(参考) 4F056 AA01 BB01 CC45 DD03 DD24 EE01 EE05 FF02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱毛塗料濃化剤であって、 デンプンが、実質的にアミロペクチン分子のみを含むデンプンから得られる、
    ところの脱毛塗料濃化剤。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の脱毛塗料濃化剤であって、 デンプンは、根または茎から得られる、 ところの脱毛塗料濃化剤。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の脱毛塗料濃化剤であって、 デンプンは、遺伝的に変更された植物から得られる、 ところの脱毛塗料濃化剤。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の脱毛塗料濃化剤であって、 植物は、ジャガイモである、 ところの脱毛塗料濃化剤。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の脱毛塗料濃化剤であって、 デンプンは、エピクロロヒドリン架橋デンプンのような、架橋されたデンプン
    である、 ところの脱毛塗料濃化剤。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の脱毛塗料濃化剤であって、 デンプンは、ヒドロキシアルキル化デンプンのような、安定化されたデンプン
    である、 ところの脱毛塗料濃化剤。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載の脱毛塗料濃化剤であって、 デンプンは、インスタントデンプンである、 ところの脱毛塗料濃化剤。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかに従った濃化剤を含む、脱毛塗料濃
    化剤。
  9. 【請求項9】動物の皮膚または皮を除毛するための方法であって、 皮膚または皮を、請求項8に従った脱毛塗料で処理する、 ところの方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の方法に従って製造された、脱毛された皮膚
    または皮。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の方法に従って脱毛された皮膚または皮か
    ら製造される皮革または皮革製品。
  12. 【請求項12】請求項9に記載の方法に従って処理された皮膚または皮から
    得られるウール。
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