JP2002521362A - ウロ選択性α1−アドレノセプターブロッカーとして有用なアリルピペラジン誘導体 - Google Patents

ウロ選択性α1−アドレノセプターブロッカーとして有用なアリルピペラジン誘導体

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アナンド,ニッチャ
シンハ,ニーリマ
ジャイン,サンジェイ
メーサ,アニーラ
サクシーナ,アニル,クマール
グプタ,ジャング,バヘデュール
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ランバクシー ラボラトリーズ リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 芳香系のもので一方の窒素が置換され、(2,5-ジオキソピロリジン)-1-yl)アルカンまたは(2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)アルカンで他方の窒素が置換された新規なピペラジン誘導体は、選択的α1Aアドレナリン性作用を示すことが発見された。この化合物は、末梢血管病、うっ血性心不全、高血圧症及び特に良性前立腺肥大のごとき病気の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
1.発明の分野 本願発明は、従来の化合物の作用を超える持続性ユロまたはウロ選択性α1-ア
ドレノセプター(uro-selective α1-adrenoceptor)の拮抗作用(antagonistic ac
tivity)を有した新規なピペラジン誘導体(piperazine derivatives)に関する。
本願発明の化合物は良性前立腺過形成(BPH:benign prostatic hyperplasia
)の治療に有効である。本願発明は新規な化合物と、その化合物を含有した薬剤
の製造法にも関する。また、その化合物を利用した良性前立腺過形成の治療法に
も関する。
【0002】
【従来の技術】
2.関連技術の説明 医学/化学学会誌(J.Med.Chem.)(1997年第40巻9号1292〜1315
ページ)に掲載された評論には、良性前立腺過形成の治療における現在のところ
利用可能な最も重要な薬理学的選択肢を解説している。2種の最も成功した治療
法は、α-アドレナリン性リセプター拮抗(α-adrenergic receptor antagonism)
と5α-リダクターゼ抑制剤(5α-reductase inhibitors)によるアンドロゲンレ
ベル改性(androgen levels modulation)に基いている。5α-リダクターゼ抑制
剤は、即効性の症候的(symptomatic)及びウロ動的(urodynamic)治療の観点では
効果に限界がある。それに比してα1-拮抗剤(α1-antagonists)はその効果が非
常に優れており、即効性の自覚症候的改善(subjective symptomatic improvemen
ts)をもたらし、良性前立腺過形成の制御を目的とした治療において好ましい薬
剤使用法を提供する。α1-アドレノセプターもまた血管内に存在し、血圧の調節
において重要な役割を果たしている。よって、α1-アドレノセプター拮抗剤は特
に重要である。なぜなら、それは元来は抗高血圧剤として開発されたものであり
、脂質機能障害(lipid dysfunction)とインスリン耐性(insulin resistance)に
対して有効であると考えられるからである。これら症状は一般的に真性高血圧に
関連している。
【0003】 BPHの治療に現在使用されているさらに重要なα1-アドレノセプター拮抗剤
は次のものである。
【0004】 しかしながら、たいていの公知薬剤は前立腺と血管のα1-アドレノセプターと
の間に作用選択性が存在しないため、血管性副作用(例えば、ポスチュラル性(p
ostural)高血圧、失神、眩暈、頭痛、等々)を誘発する可能性がある。前立腺α
1-アドレノセプターに対して本来的に大きな選択性を有するα1-アドレナセプタ
ー拮抗剤は改善されたウロ動的効果を提供する可能性を秘めている。このことで
、現存薬剤に関わる副作用を発生させずにウロ動的改善を提供する前立腺選択α
1-アドレノセプター拮抗剤の発見の重要性が高まる。
【0005】 近年、ヒトやイヌのごとき高等種の前立腺組織には、低親和性α1A-アドレノ
セプター亜型(low affinity α1A-adorenoceptor subtype)が豊富に存在するこ
とが知られるようになった。このことで、これら病理学的ウロ動的状態に対して
選択的作用をもたらす薬剤の開発が可能となった。本願発明は、α1Aアドレノセ
プターの大きな選択性を備え、前立腺肥大の選択的治療並びに真性高血圧の治療
を行う新規なα1-拮抗剤、すなわち、親種のピペラジン化合物(piperazine comp
ounda)の開発に関する。
【0006】 フェニルピペラジンに関する薬理学作用の文献は多数存在する。欧州医学/化
学学会誌-ケミカセラピューチカ(1977年第12巻2号173〜176ペー
ジ)は、CNS副作用をもたらすことのない食欲減退剤(anorectic agents)とし
て以下に示す環式イミノアルキル側鎖を有した置換トリフルオロメチルフェニル
ピペラジンを解説している。
【0007】 以下に掲載されているもののごとき、N-(N4-アリル-N1-ヒ゜ヘ゜ロシ゛ニルメチル)-4-(4'-メトキシフェニル )ヒ゜ヘ゜リシ゛ン-2,6-タ゛イオン(インド化学学会誌、1978年第60巻819〜8 21ページ)とN-(N4-アリルヒ゜ヘ゜ラシ゛ニルアルキル)-ハ゜タルイミト゛(インド化学学会誌、197 9年第61巻1001〜1005ページ)の2-[3-(4-アリル-1-ヒ゜ヘ゜ラシ゛ニル)フ゜ロヒ゜ル]- 1H-ヘ゛ンス゛[de]イソキノリン-1,3-(2H)-タ゛イオン/2,5-ヒ゜ロリシ゛ンタ゛イオン(インド化学学会誌、1 986年第63巻529〜530ページ)の合成及び薬理作用が解説されている
。この化合物は実験動物に対して抗高血圧性及びCNS抑制作用を提供すること
が示されている。
【0008】 しかしながら、その報告書はそれらの化合物のアドレノセプターブロック作用
に触れておらず、よって、良性前立腺過形成の治療に対する有効性は解説されて
いない。
【0009】 多様な1-(4-アリル-ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl)-3-(2-オキソ-ヒ゜ロリシ゛ン-1-yl/ヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)アルカン の初期の合成法と、高血圧剤並び抗虚血剤(antischemic agents)としての有用性
は、本願発明者による未公開のインド特許出願DEL/496/95(1995年
3月3日)、DEL/500/95(1995年3月21日)及びDEL/96/9
6(1996年3月29日)に解説されている。これら化合物は低α1-アドレナ
リンブロック作用(pKi-6、フ゜ラソ゛シンのごとき周知のα1-拮抗剤の>8に対して) を有しており、α1A、vs.α1Bまたはα1Dアドレノセプターに対するアドレノセ
プター亜類選択性を事実上有していない。ラクタムからジオキソ化合物、すなわ
ち、2-オキソピロリジンから2,5-ジオキソピロリジンと2,6-ジオキソピ
ペリジン(dioxiopiperidine)へのこれら化合物の構造的改性によってアドレノセ
プターのブロック作用が増強され、BHPの治療のための将来性のある薬剤候補
となるための条件であるところの、α1B-アドレノセプターブロック作用に較べ
てα1Aに対する選択性を大幅に増大させるということが発見されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
3.発明の目的 本願発明の1目的は、良性前立腺過形成の特殊治療を施すための、公知化合物
による場合よりも大幅に優れたα1A-アドレナリンブロック特性を備えた新規な
アリルピペラジン誘導体(arylpiperazine derivatives)を提供することである。
【0011】 本願発明の別の目的は、その新規な化合物の合成方法を提供することである。
【0012】 本願発明のさらに別な目的は、良性前立腺過形成の治療に有用な、その新規化
合物を含有した組成物を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
4.発明の概要 前述の目的は以下の一般化学式Iを有した新規種であるピペラジン誘導体によ
って達成される。
【0014】 化学式中、YはOまたはSであり、Q、X、Z及びZ’は独立的にCHまたは
Nであり、m=0-3、n=0-4であり、R1とR2は独立してH、F、Cl、Br
、OCH3、OC25、OCH2CF3、SCF3、CH3、C25、CF3、イソイ
プロピルオキシ、シクロプロピルから選択されたものであり、R3はH、R6、O
HまたはOR6であり、R6は1から6の炭素原子を有した置換または未置換アル
キル鎖であり、R4、R5はH、C1-3、アルキル、置換または未置換フェニルま
たは5−員スピロ環である。好適には、m=0、n=1のときR1はHであり、R2
はH、ClまたはCF3であり、R3、R4、R5=Hであり、Y=O、Q=CHであ
る。またはm=0、n=2のときR1はHであり、R2はOCHであり、R3、R4、
R5=H、Y=O、Q=CHである。
【0015】 この化学式IIの構造を有した化合物(式中、n、X、Z、Z’、R’1、R2
及びR3は化学式Iの場合と同様であり、m’=1-4)は、α1B-やα1D-アドレ
ノセプターと較べて、選択的で有力なα1A-アドレノセプター拮抗作用を有して
いる。化学式IIにおいて、好適には、m’=1、n=1のときR1はHであり、
R2はH、ClまたはCF3であり、R3はHであり、m’=1、n=2のときR1は
Hであり、R2はOCH3であり、R3はHである。
【0016】 本願発明は良性前立腺過形成の治療用薬剤化合物をも提供する。これら化合物
は、化学式Iの化合物、あるいは好適には化学式IIから選択された化合物の少
なくとも1種の効果量、又は/及び、少なくとも1種の生理学的に利用可能なそ
れらの酸付加塩の効果量を、生理学的に利用可能な運搬体(carrier)と共に含ん
でいる。
【0017】 本願発明の利用可能な化合物のリストを以下に掲載する。 化合物番号 化学名 1.1-[4-(4-フルオロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜リリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 2.1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 3.1-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 4.1-[4-(2-ヒ゜リシ゛ル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 5.1-[4-(3-クロロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 6.1-[4-(2-ヒ゜リミシ゛ル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 7.1-[4-(3,4-シ゛メチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 8.1-[4-(フェニルヒ゜ヘ゜ラシ゛ン)-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 9.1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-4-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゛タン 10.1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-2-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)エタン 11.1-[4-(3-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 12.1-[4-(4-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 13.1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 14.1-[4-(4-フルオロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜レリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 15.1-[4-(4-クロロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 16.1-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛ョオキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 17.1-[4-(2-フルオロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 18.1-[4-(2-メチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 19.1-[4-(2-ヒ゜リシ゛ル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 20.1-[4-(3-クロロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 21.1-[4-(3,4-シ゛メチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛ョオキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 22.1-[4-(2-ヒ゜リミシ゛ル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛ョキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロ#ハ゜ン 23.1-[4-(3-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 24.1-[4-(4-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 25.1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-4-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゛タン 26.1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソ-3-フェニル-ヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン 27.1-[4-(フェニル)ヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン
【0018】
【課題を解決するための手段】
5.発明の詳細な説明 5a.発明化合物の合成 本願発明の化合物は、前述のごとくにR1、R2、R3、R4、R5、R6、m、n、
Z、Z’、Q及びYを利用して化学式IIの化合物を提供する以下に示す化学反
応手順(スキームI、II及びIII)の1つで提供されよう。スキームI、I
I、IIIの開始物質は、化学式Iのさらに一般的な化合物を製造するのに適し
たものが利用できよう。
【0019】 スキームI スキームIは、前記したR1、R2、R3、R4、R5、R6、m’、n、Z、Z’及
びYを使用した化学式IIの化合物の合成を示している。この合成は化学式II
Iのα,ω-ジカルボキシイミド(dicarboximides)を化学式IVの1-(4-アリル
ピペラジン-1-yl)-ω-クロロアルカンで、塩基(base)と有機溶剤の存在下に
て80℃から150℃で8から24時間濃縮して、対応する化学式IIの1-(
4-アリルピペラジン-1-yl)-ω-[N-(α,ω-ジカルボキシイミド)]アル
カン(R1とR2は前記したもの)を製造することを含んでいる。好適にはテトラ
ブチルアンモニウムブロミドである相転移触媒(phase transfer catalyst)は、
この化学反応に触媒作用を及ぼすのに特に有効である。
【0020】 スキームII 化学式IIの化合物も、化学式VIの無水物による化学式Vのピペラジンの濃縮
によって製造が可能である。R1、R2、R3、Y、Z、Z’、Xとm’は前記し
た。
【0021】 スキームIII 化学式IIの化合物も、α,ω-ジハロアルカンでのα,ω-ジカルボキシイミドモ
イエティ(dicarboximide moiety)のアルキル化と、得られた1-(ω-ハロアルキ
ル)ジカルボキシイミド(化学式VIII)を以下に示すように1-アリルピペ
ラジン(化学式VIII)(R1、R2、R3、Y、Z、Z’、X、m’及びnは
前述のもの)で濃縮することによって製造が可能である。好適にはこの反応は、
塩基と有機溶剤の存在下で、60℃から100℃の温度にて10から24時間か
けて行われ、対応する化学式IIの1-(4-アリルピペラジン-1-yl)-ω-[
N-(α,ω-ジカルボキシイミド)]アルカンを製造する。好適にはテトラブチ
ルアンモニウムブロミドとポタシウムイオジドである相移転触媒は、この化学反
応を触媒するのに有効である。
【0022】 特定の塩基、酸、溶剤、相転移触媒、等々が紹介されている前出のスキームに
おいて、当業者に知られているその他の酸、塩基、溶剤、相転移触媒、等々も利
用が可能である。同様に、反応温度及び反応時間も個別に調整することができる
【0023】 化学式IV、V及びVIIIの開始ピペラジンは周知であり、医学/化学学会
誌、1978年第21巻1301ページに記載されているキリッチJ.A.他に
より紹介されている手法、米国特許第3637705号(アボット、1972年
)、仏国特許第2179491号(1973年)に記載されている手順、インド
化学学会誌、1982年第21B巻425〜439ページに記載されているアガ
ルワル他により紹介されている手順、並びに米国特許第2922788号(パー
セル、1960年)に紹介されている手法で合成が可能である。
【0024】 5b.薬理試験結果 各亜型のα-アドレノセプターに対する本願発明の化合物の親和性は以下に記載
した例にて記述されているリセプター結合評価分析(RBA:receptor binding
assay)により評価することができる。前出のリセプターの特定並びに特徴付け
は現在も進行中であり、それらの型及び亜型は将来的に評価が変動するであろう
【0025】 以下に記載するリセプター結合と試験管内分析評価の研究は、本願発明の化合
物が、α1Bやα1Dアドレノセプターよりも優れた選択的で有効なα1Aアドレノセ
プター拮抗作用を備えていることを示した。本願発明は、血管組織よりも前立腺
組織に対して化合物の選択的親和性を発揮させる方法をも提供する。さらに、以
下に提供した例は哺乳動物におけるBPHの治療方法を解説している。この試験
用化合物は、投薬により、血圧に大きな変化をもたらさずに、血圧を緩和させた
。本願発明のいくつかの化合物は、テラゾシン、ドキサゾシン、等々の公知化合
物と比して、前立腺組織に対する明確な選択性を示した。本願発明の化合物は長
期にわたる作用効果を有して、血圧をも低下させた。本願発明の化合物は温血動
物と哺乳動物の治療に有効であることを示した。これら化合物は経口投与できる
。あるいは適当な組成物内で注射投与させることができる。
【0026】 本願発明の好適な化合物は、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1
-yl]-3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパン(2番化合物)、
1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-4-(2,5-ジオキソ
ピロリジン-1-yl)ブタン(9番化合物)、及び1-[4-(2-メトキシフェ
ニル)ピペラジン-1-yl]-3-(2,6-ジオキシピペリジン-1-yl)プロ
パン(13番化合物)である。
【0027】 化学式IとIIの遊離基の利用性を備えた、本願発明の化合物の、薬剤として
利用可能であり、無害な酸付加塩(acid addition salt)は無機酸あるいは有機酸
を使用して、公知の方法にて製造が可能であり、遊離基に代わって使用が可能で
ある。そのような酸付加塩の製造に適した代表的な酸は、林檎酸、フマール酸、
安息香酸、アスコルビン酸、パモイン酸(pamoic acid)、琥珀酸、ビスメチレン
サリチル酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、酒
石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、イタコン酸、グリコール酸、p-アミノ安息香酸、グルタミン酸、
ベンゼンサルファミン酸、燐酸、臭化水素酸、硫酸、シクロヘキシルスルファミ
ン酸、塩酸及び硝酸である。
【0028】 本願発明はその範囲の中に化学式IとIIのプロトラッグ(prodrug)をも含む
。一般的に、このようなプロドラッグはそれら化合物の官能誘導体(functional
derivatives)であろう。それらは生体内で定義された化合物に容易に変換できる
。適当なプロドラッグの選択及び製造のための従来手法は知られている。
【0029】 本願発明は、エナンチオマー、ジアステレオマー、N-オキシド及び薬剤とし
て利用が可能なこれら化合物の塩並びに同一型の作用を有する代謝産物をも含ん
でいる。本願発明はさらに、薬剤に利用できる運搬体と、オプションで含まれる
補形薬と共に、化学式IとII,またはプロドラッグ、代謝産物、エナンチオマ
ー、ジアステレオマー、N-オキシド(酸化物)、または薬剤として利用が可能
なそれらの塩を含んだ薬剤として利用できる組成物をも含んでいる。
【0030】 さらに別の特徴によれば、本願発明は、本願発明の化合物の適量を、例えば、
細胞外媒質へ前記のリセプターの環境下で搬送することで(あるいは、そのリセ
プターを有する哺乳動物に投与することで)α1Aリセプターを選択的にブロック
する方法にも関する。
【0031】
【発明の実施の形態】
本願発明を以下の非限定実施例を利用して解説することにする。 1-[4-(4-フルオロフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-[2,5-ジオキソ
ピロリジン-1-yl]プロパン(1番化合物)の製造 スキームI:アセトン内の2,5-ジオキソピロリジン(0.500g、5mモ
ル)、1-[4-(4-フルオロフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-クロロプロ
パン(1.28g、5mモル)、炭酸カリウム(0.502g、3.75mモル)
及び臭化テトラブチルアンモニウム(0.322g、1mモル)の混合物(25
ml)は80℃で16時間攪拌されながら還流(reflux)された。この溶剤は真空
内で蒸発され、残留物は水中(80ml)内で懸濁された。この水溶液はクロロ
ホルム(3x50ml)で抽出され、有機層は組み合わされ、水洗され(2x5
0ml)、Na2SO4上で乾燥され、真空で蒸発されて、標記の化合物が得られ
た。この生成物は、エリューエント(eluent)としてクロロホルム-メタノール(
98:2)を使用し、フラッシュシリカゲル(flash silica gel)にてカラムクロ
マトグラフィ(column chromatography)で純粋化(purified)された。100g(
65%)のオイルが得られた。
【0032】 スキームII:1-アミノ-3-[4-(4-フルオロフェニル)ピペラジン-1-
yl]プロパン(0.700g、2.94mモル)と無水琥珀酸(0.295g、
2.95mモル)がピリジン(10ml)内で10時間還流された。無水酢酸(
2ml、過剰(excess))が加えられ、混合物はさらに5時間還流された。溶剤が
真空で除去され、残留物は水中で懸濁され、クロロホルム(2x15ml)で抽
出された。有機層は組み合わされ、水洗(2x25ml)され、Na2SO4で乾
燥され、濃縮された。この化合物はエリューエントとしてクロロホルム-メタノ
ール(98:2)を使用し、フラッシュシリカゲルでカラムクロマトグラフィー
により純粋化された。0.436g(46%)のオイルが提供された。
【0033】 スキームIII:N,N-ジメチルホルムアミド(25ml)中の1-クロロ-
3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパン(1.54g、8.80mモ
ル)、1-(4-フルオロフェニル)ピペラジン(1.58g、8.80mモル))
炭酸カリウム(1.21g、8.80mモル))及びヨウ化カリウム(0.146
g、0.88mモル)混合物を100℃で18時間加熱した。溶剤は減圧下で蒸
発された。残留物は水(25ml)で振混され、クロロホルム(2x25ml)
で抽出され、有機層は組み合わされ、水洗(2x20ml)され、Na2SO4で
乾燥され、濃縮されてオイルが提供された。これはエリューエントとしてクロロ
ホルム-メタノール(98:2)を使用し、フラッシュシリカゲルによりカラム
クロマトグラフィーで純粋化された。2.00g(71%)のオイルが得られた
【0034】 多量の1-[4-(4-フルオロフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(2,5-
ジオキソピロリジン-1-yl)プロパン(1番化合物)の塩酸塩(hydrochloride
salt)が、遊離基のメタノール溶液にエーテル性塩化水素溶液(hydrogen chlor
ide solution)を加えることで製造され、残留沈下物が濾過によって収集された
。融点246℃から247℃。
【0035】 1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-[2,5−ジオ
キソピロリジン-1-yl]プロパン(2番化合物)の製造 スキームI:アセトン(100ml)内の、2,5-ジオキソピロリジン(3.
68g、27.24mモル)1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-y
l]-3-クロロプロパン(10.0g、37.24mモル)、炭酸カリウム(7.
70g、55.8mモル)、)及び臭化テトラブチルアンモニウム(2.38g、
7.4mモル)の混合物が80℃で攪拌されながら12時間還流された。この溶
剤は真空で蒸発され、残留物は水中(80ml)に入れられた。この水溶液はク
ロロホルム(3x50ml)で抽出され、有機層は組み合わされ、水洗(2x5
0ml)され、Na2SO4で乾燥され、真空で蒸発されて標記の化合物が得られ
た。得られた化合物はエリューエントとしてクロロホルム-メタノール(99:
1)を使用し、フラッシュシリカゲルにてカラムクロマトグラフィーで純粋化さ
れた。8.00g(65%)のオイルが得られた。塩酸塩は前述の方法で製造さ
れた。融点199℃から202℃。
【0036】 スキームII:N,N-ジメチルホルムアミド(115ml)内の1-クロロ-
3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパン(28.00gm、159.
5mモル)、1-(2-メトキシフェニル)塩酸ピペラジン(36.45g、15
9.5mモル))炭酸カリウム(44.03g、319.0mモル)とヨウ化カリ
ウム(1.58g、9.57mモル)の混合物が80℃で17時間加熱され、その
溶剤は減圧下で蒸発された。残留物は酢酸エチル(600ml)内で懸濁され、
水洗(5x100ml)され、Na2SO4で乾燥され、濃縮されてオイルを提供
し、エリューエントとしてクロロホルム-メタノール(99:1)を使用してシ
リカゲル(100から200メッシュ)にてカラムクロマトグラフィーによって
純粋化された。55.1g(80%)のオイルが得られた。この製造物の塩酸塩
が前述のように得られた。融点199℃から202℃。
【0037】 1-クロロ-3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンは、アセトン
内の炭酸カリウムと臭化テトラブチルアンモニウムの存在下で、2,5-ジオキ
ソピロリジンと1-ブロモ-3-クロロプロパンとの反応によって得ることができ
る。
【0038】 1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-4-[2,5-ジオキ
ソピロリジン-1-yl]ブタン(9番化合物)の製造 スキームIII:N,N-ジメチルホルムアミド(45ml)内の1-クロロ-
4-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)ブタン(11.0g、58.04mモ
ル)、1-(2-メトキシフェニル)塩酸ピペラジン(12.99g、56.85m
モル)、炭酸カリウム(16.02g、116.09mモル)及びヨウ化カリウム
(0.577g、3.48mモル)の混合物が100℃で18時間攪拌された。N
,N-ジメチルホルムアミドは減圧下で蒸発され、残留物は水中(100ml)
に加えられ、クロロホルム(2x100ml)で抽出された。抽出物はNa2S
O4で乾燥され、減圧下で濃縮されて1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジ
ン-1-yl]-4-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)ブタンがオイルとし
て得られた。このオイルはエリューエントとしてクロロホルム-メタノール(9
8:2)を使用し、シリカゲル(230から400メッシュ)にてカラムクロマ
トグラフィーで純粋化された。18.00g(92%)のオイルが得られた。塩
酸塩は前述の方法で製造された。融点218℃から220℃。
【0039】 1-クロロ-4-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)ブタンはアセトン内の
炭酸カリウムと臭化テトラブチルアンモニウムの存在下で2,5-ジオキソピロ
リジンと1-ブロモ-3-クロロブタンとの反応により得ることができる。
【0040】 1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(2,6-ジオキ
ソピペリジン-1-yl)プロパン(13番化合物)の製造 スキームI:アセトン(80ml)内の2,6-ジオキソピペリジン(2.60
g、23.02mモル)、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl
]-3-クロロプロパン(6.18g、23.02mモル))炭酸カリウム(2.3
8g、17.27mモル)及び臭化テトラブチルアンモニウム(1.48g、4.
60mモル)の混合物が80℃で16時間攪拌されながら還流された。その溶剤
は真空で蒸発され、残留物は水中(60ml)で懸濁され、クロロホルム(3x
40mモル)で抽出され、有機層が組み合わされ、水洗(2.40ml)され、
無水Na2SO4で乾燥され、真空で蒸発されて標記の化合物が得られた。この生
成物はエリューエントとしてのクロロホルム-メタノール(98:1)を使用し
てフラッシュシリカゲル(230から400メッシュ)にてカラムクロマトグラ
フィーで純粋化された。3.58g(45%)のオイルが得られた。
【0041】 塩酸塩は前述の方法で多量に得られた。融点206℃から210℃。
【0042】 スキームIII:N,N-ジメチルホルムアミド(90ml)内での1-クロロ
-3-(2,6−ジオキソピペリジン-1-yl)プロパン(22.06g、116.
40mモル)、1-(2-メトキシフェニル)ピペラジン(21.90g、114.
06mモル)、炭酸カリウム(16.06g、116.40mモル)、ヨウ化カリ
ウム(1.16g、6.98mモル)の混合物を80℃で17時間加熱し、溶剤は
減圧下で蒸発された。残留物は酢酸エチル(400ml)で溶解され、水洗(5
x100ml)され、Na2SO4で乾燥され、濃縮されてオイルが得られた。こ
のオイルはエルーエントとしてクロロホルム-メタノール(99:1)を使用し
てシリカゲル(100から200メッシュ)にてカラムグロマトグラフィーで純
粋化された。33.8g(86%)のオイルが得られた。多量の硫酸塩は、余剰
のエーテル性塩化水素溶液を遊離基の代謝溶液に加え、得られた沈降物を濾過す
ることで得られた。融点206℃から210℃。
【0043】 前述の方法によって合成された本願発明の化合物の説明用リストを以下に掲載
する。
【0044】 1-[4-(4-フルオロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン、融点 246℃から247℃ 1-[4-(2-ネトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン、融点 199℃から202℃ 1-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン、 融点218℃から220℃ 1-[4-(2-ヒ゜リシ゛ル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、融 点261℃から262℃ 1-[4-(3-クロロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-チ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、融 点230℃から231℃ 1-[4-(2-ヒ゜リミシ゛ル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛ョオキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点196℃から198℃ 1-[4-(3,4-シ゛メチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン 、融点244℃から246℃ 1-[4-(フェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、融点2 58℃から259℃ 1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-4-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩酸フ゛タン、融 点218℃から220℃ 1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-2-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩酸エタン、融点 232℃から234℃ 1-[4-(3-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点199℃から201℃ 1-[4-(4-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点240℃から242℃ 1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点206℃から210℃ 1-[4-(4-フルオロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)フ゜ロハ゜ン、融点 200℃から202℃ 1-[4-(4-クロロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点206℃から208℃ 1-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン 、融点228℃から229℃ 1-[4-(2-フルオロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点215℃から216℃ 1-[4-(2-メチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点206℃から207℃ 1-[4-(2-ヒ゜リシ゛ル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、融 点244℃から245℃ 1-[4-(3-クロロフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点214℃から215℃ 1-[4-(3,4-シ゛メチルフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン 、低融解ヒク゛ロスコヒ゜ン 1-[4-(2-ヒ゜リミシ゛ル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点195℃から196℃ 1-[4-(3-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点196℃から197℃ 1-[4-(4-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、 融点218℃から220℃ 1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-4-(2,6-シ゛オキソヒ゜ヘ゜リシ゛ン-1-yl)塩酸フ゛タン、融 点190℃から192℃ 1-[4-(2-メトキシフェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-ジオキソ-3-フェニルヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩 酸フ゜ロハ゜ン、融点171℃から172℃ 1-[4-(フェニル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン-1-yl]-3-(2,5-シ゛オキソヒ゜ロリシ゛ン-1-yl)塩酸フ゜ロハ゜ン、融点2 08℃から209℃ 前記の全ての融点は非補正であり、ブッチ(Buchi)535を使用してオープン
毛管法(open capillary method)により測定された。
【0045】 リセプター結合分析評価 生体外リセプター結合 リセプター結合分析評価(RBA:receptor binding assay)が天然(native)α1
-アドレノセプターに対して実施された。ラット下顎とラット肝臓膜標本が使用
され、α1A及びα1B亜型に対する親和性がそれぞれ評価された。膜プロテインの
部分標本(100-200mg)は、0.5nM[3H]プラゾシン(prazosin)で6
0分間28℃にて、最終体積250mlアセイバッファ(assay buffer)(50m
Mトリス、0.5mM EDTA、pH7.4)で培養された。反応はミリ孔フィ
ルターでの急速濾過により停止された。フィルターは乾燥され、結合された放射
能(bound radioactivity)が計測された。非特定結合が0.3mMプラゾシンの存
在下で決定された。プロテインはロウリ、O.H.によるプロテイン予測(prote
in estimation)の方法に従って分析評価された。生物/化学学会誌第193巻2
65から275ページ(1951年)。結果は表1に提供されている。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】 生体外官能研究 生体外α1-アドレノセプター選択性 異なるα-アドレノセプター亜型に対する本願発明の作用選択性を研究するため
に、大動脈(α1D)、前立腺(α1A)及び脾(α1B)のα1-アドレノセプター拮
抗誘導収縮反応に拮抗作用を及ぼすこれら化合物の能力が研究された。大動脈、
前立腺、及び脾組織はウレタン麻酔された(urethane anaesthetized)(1.5g/
kg)オスのウィスタラットから分離された。分離された組織は次の組成物(m
M)のクレブス・ヘンセライトバッファを含んだ有機バス内に入れられた:Na
Cl 118;CaCl2 2.5;MgSO4・7H2O 1.2;NaHCO3
25;KH2PO4 1.2;グルコース 11.5.バッファは37℃に維持され
、95%のO2と5%のCO2の混合物で通気処理された。2g(大動脈)あるい
は1g(脾及び前立腺)の不動荷重(resting tension)が組織に適用された。収
縮反応は力移動トランスジューサ(force displacement transducer)を使用して
モニターされ、チャートレコーダに記録された。組織は2時間平衡状態にされた
。平衡期間の終了時に、試験された化合物(濃度0.1、1及び10μM)の不
存在下と存在下でノルエピネフリン(大動脈)とフェニルエフリン(脾及び前立
腺)に対する濃度反応曲線が得られた。拮抗親和性は計算され、pKB値として
表1に表されている。
【0049】 生体外リセプター選択性 本願発明の化合物の作用の選択性は異なるリセプター、例えば、β1-及びα1-ア
ドレナリン性、ムスカリンコリン性、セロトニン性(5-HT2A)、ヒスタミン
性(H1)、アンギオテンシンII、エンドテリン(ETA及びETB)、並びに
カルシウム及びカリウム通路(channel)に対して試験された。5-HT2 A、ETA
、カルシウム及びカリウム通路に対する化合物の効果の研究にはラットの大動脈
が使用された。アンギオテンシンIIリセプター拮抗性作用はラビットの大動脈
で研究された。ムスカリンコリンリセプターとETBリセプター拮抗作用はラッ
トの気管で研究された。ギニアピッグの気管はH1リセプター拮抗作用の研究に
使用された。電気的に刺激したラットの精管はα2-アドレノセプターの効果の研
究に使用され、β1-アドレノセプター拮抗作用は電気的に刺激されたラットの脳
帯(ventricular strips)を使用して研究された。この選択性研究の結果は表2に
示されている。
【0050】
【表3】
【0051】 生体内血圧低下効果 麻酔状態で意識がある正常血圧と自然高血圧ラットの血圧を降下させる能力を調
べるため、静脈、経口及び十二指腸ルートで投与して本願発明の化合物の血圧降
下作用が研究された。結果は表1と3に示されている。
【0052】 麻酔された正常血圧ラット 静脈ルート オスのウィスターラットがウレタン(2.5g/kg)で麻酔された。大腿静脈と
頚動脈がカニューレ処理された。スタサム圧力トランスジューサを使用して血圧
と脈拍が記録された。データはグラスポリグラフに記録され、オンラインデータ
取得システム(Buxco AT)も使用された。静脈投与された本願発明の化合物は、
血圧に対する効果を調べるために当初に3時間かけて0.3mg/kgで試験され
た。その結果は表1に示されている。化合物のいくつかに対して、0.03、0.
1及び1mg/kgの静脈投与で血圧低下効果も調べられた。
【0053】 十二指腸ルート オスのウィスターラットが18時間絶食された。ラットはウレタンで麻酔された
。大腿静脈と頚動脈がカニューレ処理された。ラプラトミ(lapratomy)に続いて
カテーテルが十二指腸に挿入された。本願発明の化合物(投与量0.3、1、3
、10mg/kg)が十二指腸に投与され、血圧が3時間モニターされた。結果
は表3に記録されている。
【0054】
【表4】
【0055】 覚醒正常血圧ラット 一晩の軽い絶食後の正常血圧のオスのウィスターラットの大腿動脈がペントバル
ビトン麻酔(35mg/kg)状態でカテーテル処理された。大腿動脈カテーテ
ルは血圧計測のために頚部を介して体外露出された。本願発明の化合物(投与量
0.1、0.3、1mg/kg)が、一晩絶食したラットに対してチューブ与食の
形態で経口的に実施された後に、24時間投与された。血圧と脈拍はグラスポリ
グラフにてスタサム血圧トランスジューサを利用して記録された。その結果は表
4に示す。
【0056】
【表5】
【0057】 覚醒自然高血圧ラット 250gから300gの自然高血圧ラットがこの研究に使用された。ラットは一
晩断食された。血圧は尾の動脈で、半自動非侵入血圧モニター装置を使用してモ
ニターされた。本願発明の化合物(投与量1、3、10、30mg/kg)が経
口投与された。血圧は薬剤投与後の1.5、4、6および24時間目にモニター
された。結果は表5に示されている。
【0058】
【表6】
【0059】 生体内選択性の研究 オスのモングレルドッグ(12から20Kg)がペンタバルビトンナトリウム(
35mg/kg、iv)で麻酔された。人工呼吸のため、気管に挿管された。大腿
動脈と大腿静脈が血圧測定と薬液投与のためにそれぞれカニューレ処置された。
血圧は血圧トランスジューサを介してポリグラフに記録された。ペニスの側方に
て傍内切開が行われ、膀胱が露出された。尿は膀胱に直接挿入されたカニューレ
で排出され、徐々に尿道内に通され、前立腺尿道に置かれた。バルーンが2cc
の空気で膨張され、その設置は先端圧で確認された。尿道圧が圧力トランスジュ
ーサでポリグラフに記録された。フェニルエフリン(1から16μg/kg、iv
)の段階的な投与量反応関係は、本願発明の化合物の投与に先立って前立腺圧と
血圧で得られた。化合物2、9及び13(投与量0.01、0.03、0.1及び
0.3mg/kg)は、フェニルエフリン投与反応曲線を得る10分に前に静脈投
与された。結果は分析され、仮のpKB値がケニー他(1996年)により解説
されたように計算された。結果は表6に示す。
【0060】
【表7】
【0061】 本願発明は特定の実施例を基にして解説されているが、これは本願発明の説明
のみを目的としている。多数の代用実施例が当業技術者にとっては明白であろう
。よって、それらは本願発明の範囲に入るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 9/04 A61P 9/04 4H039 9/12 9/12 13/08 13/08 C07D 211/86 C07D 211/86 211/88 211/88 213/69 213/69 401/12 401/12 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ジャイン,サンジェイ インド国 アッター プラデッシュ,ノイ ダ 201 301,セクター−25,K−55 (72)発明者 メーサ,アニーラ インド国 ハーヤナ,122 001,ガーガオ ン,キュタブ エンクレーブ,フェイズ II−DLF,L−19/3 (72)発明者 サクシーナ,アニル,クマール インド国,アッター プラデッシュ,ラッ クナウ 226 01,インディラ ナジャー ル,D−1051 (72)発明者 グプタ,ジャング,バヘデュール インド国,ニュー デリー 110 019,ア ラクナンダ,ガンゴトリ エンクレーブ, C−41−B Fターム(参考) 4C054 AA02 CC03 DD23 EE01 FF01 4C055 AA12 BA03 BA42 CA01 DA01 4C063 AA01 BB09 CC12 DD03 DD10 EE01 4C069 AC31 4C086 AA01 AA03 AA04 BC07 BC21 MA04 NA14 ZA36 ZA42 ZA81 4H039 CA71 CD10 CD20

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学式Iの構造を備えた化合物、 薬剤的に利用可能なその塩、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、
    N-オキシド、アミド、プロドラッグまたは代謝産物であって、化学式中、Yは
    OまたはSであり、Q、X、Z及びZ’は個々にCHまたはNであり、m=0〜
    3であり、n=0〜4であり、R1、R2は個々にH、F、Cl、Br、OCH3
    OC25、OCH2CF3、SCF3、CH3、C25、CF3、イソプロピルオキ
    シ、及びシクロプロピルから選択されたものであり、R3はH、R6、OHまたは
    OR6であり、R6は1〜6個の炭素原子を含んだ置換または非置換アルキル鎖で
    あり、R4、R5はH、C1-3アルキル、置換または非置換フェニル、または5-員
    スピロ環であり、但し、m=0でn=1のときには、R1はHであり、R2はH、C
    lまたはCF3であり、R3、R4及びR5=Hであり、Y=Oであり、Q=CHであ
    り、m=0でn=2のときには、R1はHであり、R2はOCH3であり、R3、R4
    及びR5=Yであり、Y=Oであり、Q=CHである、ことを特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】化学式IIの構造を備えた請求項1の化合物であって、 n、X、Z、Z’、R1、R2、及びR3は化学式Iで定義されたものであり、m
    ’=1〜4であり、但し、m’=1でn=1の場合には、R1はHであり、R2はH
    、ClまたはCF3であり、R3はHであり、m’=1でn=2の場合には、R1は
    Hであり、R2はOCH3であり、R3はHであることを特徴とする請求項1記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】1-[4-(4-フルオロフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(
    2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを
    特徴とする請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(
    2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを
    特徴とする請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】1-[4-(2-ピリジル)ピペラジン-1-yl]-3-(2,5-ジ
    オキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを特徴とする
    請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】1-[4-(2-ピリミジル)ピペラジン-1-yl]-3-(2,5-
    ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを特徴とす
    る請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】1-[4-(3,4-ジメチルフェニル)ピペラジン-1-yl]-3
    -(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であること
    を特徴とする請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-2-(
    2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)エタンまたはその塩酸塩であることを特
    徴とする請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】1-[4-(3-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(
    2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを
    特徴とする請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】1-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(
    2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを
    特徴とする請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(
    2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを
    特徴とする請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】1-[4-(4-フルオロフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(
    2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを
    特徴とする請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】1-[4-(4-クロロフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(2
    ,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを特
    徴とする請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】1-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン-1-y
    l]-3-(2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩で
    あることを特徴とする請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】1-[4-(2-フルオロフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(
    2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを
    特徴とする請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】1-[4-(2-メチルフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(2
    ,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを特
    徴とする請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】1-[4-(2-ピリジル)ピペラジン-1-yl]-3-(2,6-ジ
    オキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを特徴とする
    請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】1-[4-(3-クロロフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(2
    ,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを特
    徴とする請求項1記載の化合物。
  19. 【請求項19】1-[4-(3,4-ジメチルフェニル)ピペラジン-1-yl]-3
    -(2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であること
    を特徴とする請求項1記載の化合物。
  20. 【請求項20】1-[4-(2-ピリミジル)ピペラジン-1-yl]-3-(2,6-
    ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを特徴とす
    る請求項1記載の化合物。
  21. 【請求項21】1-[4-(3-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(
    2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを
    特徴とする請求項1記載の化合物。
  22. 【請求項22】1-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-(
    2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩であることを
    特徴とする請求項1記載の化合物。
  23. 【請求項23】1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-4-(
    2,6−ジオキソピペリジン-1-yl)ブタンまたはその塩酸塩であることを特
    徴とする請求項1記載の化合物。
  24. 【請求項24】1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-yl]-3-[
    2,5-ジオキソ-3-フェニル-ピロリジン-1-yl]プロパンまたはその塩酸塩
    であることを特徴とする請求項1記載の化合物。
  25. 【請求項25】1-[4-(フェニル)ピペラジン-1-yl]-3-[2,5-ジオ
    キソピロリジン-1-yl]プロパンまたはその塩酸塩であることを特徴とする請
    求項1記載の化合物。
  26. 【請求項26】請求項1の化合物と薬剤的に利用可能な運搬剤(carrier)とを含
    んでいることを特徴とする薬剤化合物。
  27. 【請求項27】哺乳類においてα1-アドレナリン性リセプターを選択的に拮抗(a
    ntagonize)させる方法であって、哺乳類に対し、化学式Iの構造を備えた化合物
    薬剤的に利用可能なその塩、エステル、アミド、エナンチオマー、ジアステレ
    オマー、N-オキシド、プロドラッグまたは代謝産物を投与することを含んでお
    り、化学式中、YはOまたはSであり、Q、X、Z及びZ’は個々にCHまたは
    Nであり、m=0〜3であり、n=0〜4であり、R1、R2は個々にH、F、Cl
    、Br、OCH3、OC25、OCH2CF3、SCF3、CH3、C25、CF3
    イソプロピルオキシ及びシクロプロピルから選択されたものであり、R3はH、
    R6、OHまたはOR6であり、R6は1〜6個の炭素原子を含んだ置換または非
    置換アルキル鎖であり、R4、R5はH、C1-3アルキル、置換または非置換フェ
    ニルまたは5-員スピロ環である、ことを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】化合物は化学式IIの構造を備えており、 化学式中、n、X、Z、Z’、R1、R2及びR3は化学式Iで定義されたもので
    あり、m’=1〜4であることを特徴とする請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】化合物は、1-[4-(2-メトキシ-フェニル)ピペラジン-1-y
    l]-3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩で
    あることを特徴とする請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】化合物は、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-y
    l]-4-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)ブタンまたはその塩酸塩であ
    ることを特徴とする請求項28記載の方法。
  31. 【請求項31】化合物は、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-y
    l]-3-(2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩で
    あることを特徴とする請求項28記載の方法。
  32. 【請求項32】哺乳類の良性前立腺肥大の治療方法であって、哺乳類に対し、化
    学式Iの構造を備えた化合物、 薬剤的に利用可能なその塩、エステル、アミド、エナンチオマー、ジアステレオ
    マー、N-オキシド、プロドラッグ、または代謝産物を投与することを含んでお
    り、化学式中、YはOまたはSであり、Q、X、Z及びZ’は個々にCHまたは
    Nであり、m=0〜3であり、n=0〜4であり、R1、R2は個々にH、F、Cl
    、Br、OCH3、OC25、OCH2CF3、SCF3、CH3、C25、CF3
    イソプロピルオキシ、及びシクロプロピルから選択されたものであり、R3はH
    、R6、OHまたはOR6であり、R6は1〜6個の炭素原子を含んだ置換または
    非置換アルキル鎖であり、R4、R5はH、C1-3アルキル、置換または非置換フ
    ェニル、または5-員スピロ環であることを特徴とする治療方法。
  33. 【請求項33】化合物は化学式IIの構造を備えており、 化学式中、n、X、Z、Z’、R1、R2及びR3は化学式Iで定義されたもので
    あり、m’=1〜4であることを特徴とする請求項32記載の治療方法。
  34. 【請求項34】化合物は、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-y
    l]-3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩で
    あることを特徴とする請求項33記載の治療方法。
  35. 【請求項35】化合物は、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-y
    l]-4-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)ブタンまたはその塩酸塩であ
    ることを特徴とする請求項33記載の治療方法。
  36. 【請求項36】化合物は、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-y
    l]-3-(2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩で
    あることを特徴とする請求項33記載の治療方法。
  37. 【請求項37】哺乳類の血管病、うっ血性心不全、または高血圧の治療方法であ
    って、哺乳類に対し、化学式Iの構造を備えた化合物、 薬剤的に利用可能なその塩、エステル、アミド、エナンチオマー、ジステレオマ
    ー、N-オキシド、プロドラッグ、または代謝産物を投与することを含んでおり
    、化学式中、YはOまたはSであり、Q、X、Z及びZ’は個々にCHまたはN
    であり、m=0〜3であり、n=0〜4であり、R1、R2は個々にH、F、Cl、
    Br、OCH3、OC25、OCH2CF3、SCF3、CH3、C25、CF3、イ
    ソプロピルオキシ、及びシクロプロピルから選択されたものであり、R3はH、
    R6、OHまたはOR6であり、R6は1〜6個の炭素原子を含んだ置換または非
    置換アルキル鎖であり、R4、R5はH、C1-3アルキル、置換または非置換フェ
    ニル、または5-員スピロ環であることを特徴とする治療方法。
  38. 【請求項38】化合物は化学式IIの構造を備えており、 化学式中、n、X、Z、Z’、R1、R2及びR3は化学式IIで定義されたもの
    であり、m’=1〜4であることを特徴とする請求項37記載の治療方法。
  39. 【請求項39】化合物は、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-y
    l]-3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩で
    あることを特徴とする請求項38記載の治療方法。
  40. 【請求項40】化合物は、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-y
    l]-4-(2,5-ジオキソピロリジン-1-yl)ブタンまたはその塩酸塩であ
    ることを特徴とする請求項33記載の治療方法。
  41. 【請求項41】化合物は、1-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-y
    l]-3-(2,6-ジオキソピペリジン-1-yl)プロパンまたはその塩酸塩で
    あることを特徴とする請求項33記載の治療方法。
  42. 【請求項42】化学式Iの構造を備えた化合物、 薬剤的に利用可能なその塩、エステル、アミド、エナンチオマー、ジステレオマ
    ー、N-オキシド、プロドラッグ、または代謝産物の製造方法であって、化学式
    中、YはOまたはSであり、Q、X、Z及びZ’は個々にCHまたはNであり、
    m=0〜3であり、n=0〜4であり、R1、R2は個々にH、F、Cl、Br、O
    CH3、OC25、OCH2CF3、SCF3、CH3、C25、CF3、イソプロピ
    ルオキシ、及びシクロプロピルから選択されたものであり、R3はH、R6、OH
    またはOR6であり、R6は1〜6個の炭素原子を含んだ置換または非置換アルキ
    ル鎖であり、R4、R5はH、C1-3アルキル、置換または非置換フェニル、また
    は5-員スピロ環であり、 化学式III’の構造を備えた化合物を、 化学式IVの構造を備えた化合物と 化学反応させ、化学式Iの化合物を製造することを特徴とする製造方法。
  43. 【請求項43】化学式IIの構造を備えた化合物であって、 化学式中、n、X、Z、Z’、R1、R2及びR3は化学式Iで定義されたもので
    あり、m’=1〜4である化合物を製造する方法であって、 化学式IIIの構造を備えた化合物を、 前記の化学式IVの構造を備えた化合物と化学反応させることを特徴とする請求
    項42記載の製造方法。
  44. 【請求項44】化学式Iの構造を備えた化合物、 薬剤的に利用可能なその塩、エステル、アミド、エナンチオマー、ジステレオマ
    ー、N-オキシド、プロドラッグ、または代謝産物の製造方法であって、化学式
    中、YはOまたはSであり、Q、X、Z及びZ’は個々にCHまたはNであり、
    m=0〜3であり、n=0〜4であり、R1、R2は個々にH、F、Cl、Br、O
    CH3、OC25、OCH2CF3、SCF3、CH3、C25、CF3、イソプロピ
    ルオキシ、及びシクロプロピルから選択されたものであり、R3はH、R6、OH
    またはOR6であり、R6は1〜6個の炭素原子を含んだ置換または非置換アルキ
    ル鎖であり、R4、R5はH、C1-3アルキル、置換または非置換フェニル、また
    は5-員スピロ環であり、 化学式VI’の構造を備えた化合物を、 化学式Vの構造を備えた化合物と 化学反応させて化学式Iの化合物を製造することを特徴とする製造方法。
  45. 【請求項45】化学式IIの構造を備えた化合物であって、 化学式中、n、X、Z、Z’、R1、R2及びR3は化学式Iで定義されたもので
    あり、m’=1〜4である化合物を製造する方法であって、 化学式VIの構造を備えた化合物を、 前記の化学式Vの構造を備えた化合物と化学反応させることを特徴とする請求項
    44記載の製造方法。
  46. 【請求項46】化学式Iの構造を備えた化合物、 薬剤的に利用可能なその塩、エステル、アミド、エナンチオマー、ジステレオマ
    ー、N-オキシド、プロドラッグ、または代謝産物の製造方法であって、化学式
    中、YはOまたはSであり、Q、X、Z及びZ’は個々にCHまたはNであり、
    m=0〜3であり、n=0〜4であり、R1、R2は個々にH、F、Cl、Br、O
    CH3、OC25、OCH2CF3、SCF3、CH3、C25、CF3、イソプロピ
    ルオキシ、及びシクロプロピルから選択されたものであり、R3はH、R6、OH
    またはOR6であり、R6は1〜6個の炭素原子を含んだ置換または非置換アルキ
    ル鎖であり、R4、R5はH、C1-3アルキル、置換または非置換フェニル、また
    は5-員スピロ環であり、 化学式VII’の構造を備えた化合物を、 化学式VIIIの構造を備えた化合物と 化学反応させ、化学式Iの化合物を製造することを特徴とする製造方法。
  47. 【請求項47】化学式IIの構造を備えた化合物であって、 化学式中、n、X、Z、Z’、R1、R2及びR3は化学式Iで定義されたもの
    であり、m’=1〜4である化合物を製造する方法であって、 化学式VIIの構造を備えた化合物を、 前記の化学式VIIIの構造を備えた化合物と化学反応させることを特徴とする
    請求項46記載の製造方法。
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