JP2002518513A - 2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール誘導体 - Google Patents

2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール誘導体

Info

Publication number
JP2002518513A
JP2002518513A JP2000555917A JP2000555917A JP2002518513A JP 2002518513 A JP2002518513 A JP 2002518513A JP 2000555917 A JP2000555917 A JP 2000555917A JP 2000555917 A JP2000555917 A JP 2000555917A JP 2002518513 A JP2002518513 A JP 2002518513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
formula
compound
aryl
ethylamino
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000555917A
Other languages
English (en)
Inventor
デイビット、ジョージ、アレン
チュエン、チャン
キャロライン、メアリー、クック
リチャード、ピーター、チャールズ、カズンズ
ブライアン、コックス
ヘイズル、ジョアン、ダイク
フランク,エリス
ジョアンナ、ビクトリア、ギデン
ヒーサー、ホブス
スザンヌ、エレーヌ,ケリング
アリソン、ジュディス、レッドグレイブ
スティーブン、スワンソン
キャロライン、ホイットワース
デイビッド、ベイズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glaxo Group Ltd
Original Assignee
Glaxo Group Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glaxo Group Ltd filed Critical Glaxo Group Ltd
Publication of JP2002518513A publication Critical patent/JP2002518513A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • C07H19/16Purine radicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/06Antiasthmatics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明によれば、式(I)の化合物(式中、R、R、Z、Z、Z、ZおよびZは明細書の定義の通り)、それらの製造方法、それらを含有する製剤および炎症性疾患の治療のための療法におけるそれらの使用が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、化学化合物、それらの製造方法、それらを含有する医薬製剤および
治療におけるそれらの使用に関する。
【0002】 炎症は組織の傷害または微生物の侵入に対する最初の応答であり、内皮への白
血球の接着、血管外遊出、および組織内での活性化により特徴づけられる。白血
球の活性化の結果、有毒な酸素種(超過酸化物陰イオンなど)が発生し、顆粒生
成物(ペルオキシダーゼ類およびプロテアーゼ類など)が放出される。循環中の
白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、単球およびリンパ球が含まれる。異な
る形態の炎症は、異なる種の浸潤白血球に関与し、その特定のプロフィールは組
織内の接着分子サイトカインや走化性因子の発現プロフィールにより調節される
【0003】 白血球の主要な機能は細菌や寄生体などの生物の侵入から宿主を防御すること
である。一度、組織が傷害または感染を受けると、白血球の循環から傷害組織へ
の局部補充を引き起こす一連の事象が起こる。白血球の補充は外来細胞または死
細胞の規則的な破壊および食作用、その後の組織修復および炎症性浸潤物の分解
を見越して制御される。しかしながら慢性的な炎症状態では、補充はしばしば不
適切であり、分解は十分制御されず、さらには炎症反応が組織の破壊を引き起こ
す。
【0004】 in vitroおよびin vivoにおける研究から得られた結果は、アデノシンA2a
受容体で活性な化合物が抗炎症作用を有することを示唆するものである。この領
域はCronstein (1994)により概説されている。単離好中球に関する研究では、A
2受容体により媒介される過酸化物の生成、脱顆粒、凝集および接着の阻害を示
している(Cronstein et al, 1983および1985; Burkey and Webster, 1993; Rich
ter, 1992; Skubitz et al, 1988)。A2b受容体よりもA2a受容体に選択性
がある薬剤(例えば、CGS21680)を用いた場合、阻害のプロフィールは
A2a受容体サブタイプに対する作用と一致するものと考えられる(Diazani et
al, 1994)。また、アデノシンアゴニストも、他のクラスの白血球をダウンレギ
ュレーションし得る(Elliot and Leonard, 1989; Peachell et al, 1989)。動物
全体に対する研究では、メトトレキセートの抗炎症作用がアデノシンおよびA2
受容体の活性化により媒介されていることが示された(Asako et al, 1993; Cron
stein et al, 1993 and 1994)。アデノシン自体およびアデノシンの循環レベル
を上昇させる化合物もまた、in vivoで抗炎症作用を示す(Green et al, 1991; R
osengren et al, 1995)。さらに、ヒトにおける循環アデノシンのレベルの上昇
(アデノシンデアミナーゼ欠損の結果としての)は、免疫抑制をもたらす(Hirsc
horn, 1993)。
【0005】 国際特許出願第WO94/17090号、同第WO96/02553号、同第
WO96/02543号(Glaxo Group)には、炎症性疾患の治療に有用なある種
の置換4’−カルボキシアミドおよび4’−チオアミドアデノシン誘導体が記載
されている。AU8771946(Hoechst Japan)には、痴呆の治療に有用な置
換4’−カルボキシアミドアデノシン誘導体が記載されている。欧州特許公開第
423776号および同第423777号(Searle)には、胃腸管運動障害の治療
に有用な置換4’−ヒドロキシメチルアデノシン誘導体が記載されている。BE
−768925(Takeda)には、血小板凝集阻害剤として有用な置換4’−ヒドロ
キシメチルアデノシン誘導体が記載されている。米国特許第4663313号、
欧州特許第139358号および米国特許第4767747号(Warner Lambert)
、米国特許第4985409号(Nippon Zoki)および米国特許第5043325
号(Whitby Research)には、抗高血圧剤として有用な、またはその他の心血管活
性を有する4’−ヒドロキシメチルアデノシン誘導体およびその4’−エステル
類が記載されている。米国特許第5106837号(Scripps Research Institut
e)には、自己免疫疾患の治療に有用な4−ヒドロキシメチルアデノシン誘導体が
記載されている。米国特許第4704381号(Boehringer Mannheim)には、抗
アレルギー薬として有用な4’−ヒドロキシメチルアデノシン誘導体が記載され
ている。DT−A−2621470(Pharma-Waldhof)には、心臓および循環器系
疾患の治療に有用なある種の4’−テトラゾリルアルキルアデノシン誘導体が包
括的に記載されている。米国特許第5219840号、英国特許第220314
9号および同第2199036(Sandoz)号、国際特許出願第WO94/0249
7(US Dept. Health)、米国特許第4968697号および欧州特許第277
917号(Ciba Geigy)、米国特許第5424297号(Univ. Virginia)および
欧州特許第232813号(Waener Lambert)には、心血管病状の治療に有用なそ
の他の4’−カルボキシアミドアデノシン誘導体が記載されている。DT231
7770、DT2213180、米国特許第4167565号、3864483
号および米国特許第3966917号(Abbott Labs)、DT2034785(Boeh
ringer Mannheim)、特開昭58−174322号および特開昭58−16759
9号(Tanabe Seiyaku)、国際特許出願第WO92/05177号および米国特許
第5364862(Rhone Poulenc Rorer)、欧州特許第66918号(Procter an
d Gamble)、国際特許出願第WO86/00310号(Nelson)、欧州特許第22
2330号、米国特許第4962194号、国際特許出願第WO88/0314
7および同第WO88/03148号(Warner Lambert)および米国特許第521
9839号、国際特許出願第WO95/18817および同第WO93/141
02号(Lab UPSA)には、2位にあるプリン環に置換を持たないその他の4’−カ
ルボキシアミドアデノシン誘導体が記載されている。国際特許出願第WO95/
11904号(Univ Florida)には、2位にあるプリン環に置換を持たない4’−
ヒドロキシメチルアデノシン誘導体が記載されている。国際特許出願第WO94
/18215号(Gensia)には、アデノシンキナーゼ阻害剤として有用な4’−置
換アデノシン誘導体が記載されている。欧州特許第161128号および同第1
81129号(Warner Lambert)および米国特許第39893104号(Schering)
には、その他の4’−ハロメチル、メチル、チオアルキルメチルまたはアルコキ
シメチルアデノシン誘導体が記載されている。米国特許第7577528号(NIH
)、国際特許出願第WO91/13082号(Whitby Research)および同第WO9
5/02604号(US Dept Health)には、その他の4’−カルボキシアミドアデ
ノシン誘導体が記載されている。
【0006】 Baker et al (1974) Tetrahedron 30, 2939-2942には、抗感染活性を欠くこと
が分かったある種のテトラゾール含有デオキシヌクレオチドが記載されている。
Mester and Mester (1972) Pathologie-Biologie, 20 (Suppl) 11-14には、血小
板凝集阻害剤としての活性を示すその他のテトラゾール含有アデノシン誘導体が
記載されている。Schmidt et al (1974) Liebigs. Ann. Chem. 1856-1863には、
ある種のニトリル含有リボース誘導体が記載されている。
【0007】 その他の刊行物としては、心虚血および脳虚血ならびに癲癇の治療のためのア
デノシン誘導体について記載したWO98/16539(Novo Nordisk A/S);抗
高血圧性、心保護性、抗虚血性、および抗脂肪分解性を有するアデノシン誘導体
に関するWO98/01426(Rhone-Poulence Rorer Pharmaceuticals Inc.)
;ならびに4位において非置換オキサゾリルまたはイソキサゾリルで置換された
N,9−二置換アデノシン誘導体、およびヒトにおけるサイトカイン類に関わる
疾患の治療のためのかかる化合物の使用について記載したWO98/01459
(Novo Nordisk A/S)が挙げられる。WO98/28319(Glaxo Group Limited
)は最も優先日の早い本願に次いで公開されたものであり、4’置換テトラゾー
ル2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール誘導体に
ついて記載している。
【0008】 発明者らは今般、白血球の補充および活性化を阻害し、かつ、アデノシン2a
受容体のアゴニストである広い抗炎症性を有する新規な化合物群を見出した。従
ってこれらの化合物は、白血球が炎症部位に関与する疾病において白血球誘発性
の組織傷害からの保護を提供する際に、有効な治療上の利点を有するものである
。本発明の化合物はまた、副作用プロフィールによりその使用が著しく制限され
る、炎症性疾患の治療におけるコルチコステロイド類に代わってより高い安全性
を示し得る。
【0009】 さらに詳しくは、本発明の化合物は、ヒトA3受容体において一般にアゴニス
ト活性を欠く、公知のA2a選択性アゴニストに優る改良されたプロフィールを
示す。A3受容体もまた白血球(例えば、好酸球)および他の炎症細胞(例えば
、マスト細胞)で見られ、これらの受容体の活性化は前炎症作用を有し得るので
、このプロフィールは有利であると考えられる(Kohno et al, 1996; Van Schaic
k et al, 1996)。喘息患者におけるアデノシンの気管支収縮作用はアデノシンA
3受容体によって媒介され得るとさえ考えられる(Kohno et al, 1996)。
【0010】 従って本発明により、発明者らは、式(I)
【化1】 {式中、RおよびRは独立して、 (i)C3−8シクロアルキル−; (ii)水素; (iii)アリ−ルCHCH−; (iv)C3−8シクロアルキルC1−6アルキル−; (v)C1−8アルキル−; (vi)アリ−ルC1−6アルキル−; (vii)RN−C1−6アルキル−; (viii)C1−6アルキル−CH(CHOH)−; (ix)アリ−ルC1−5アルキル−CH(CHOH)−; (x)アリ−ルC1−5アルキル−C(CHOH)−; (xi)1以上(例えば1、2または3個)の−(CH基で独立に置換
されたC3−8シクロアルキル; (xii)HNC(=NH)NHC1−6アルキル−; (xiii)下式の基、またはXに隣接した一つのメチレン炭素原子が、または存在
すればその双方がメチルで置換されたかかる基;
【化2】 (xiv)−C1−6アルキル−OH; (xv)−C1−8ハロアルキル; (xvi)下式の基;
【化3】 (xvii)アリール;および (xviii)−(CHSONH(C1−4アルキル−)2−g または
−(CHSONH(アリールC1−4アルキル−)2−g(ここで、
fは2または3であり、gは0〜2の整数である) から選択される基を表し; ZはNを表し; Z、Z、ZおよびZはZとともに5員の複素環式芳香環を形成し; RおよびRは独立に水素、C1−6アルキル、アリール、アリールC1− アルキル−を表すか、またはNRはともにピリジル、ピロリジニル、ピ
ペリジニル、モルホリニル、アゼチジニル、アゼピニル、ピペラジニルもしくは
N−C1−6アルキルピペラジニルを表し; RはOH、NH、NHCOCHまたはハロゲンを表し; Rは水素、C1−6アルキル、−C1−6アルキルアリールまたは−COC 1−6 アルキルを表し; XはNR、O、S、SOまたはSOを表し; pは0または1を表し; aおよびbは独立に0〜4の整数を表し(ただし、a+bは3〜5の範囲); c、dおよびeは独立に0〜3の整数を表す(ただし、c+d+eは2〜3の
範囲)} で示される化合物、ならびにその塩および溶媒和物を提供する。
【0011】 Z、Z、ZおよびZは独立にC、N、OまたはSを表し、CおよびN
の場合は十分な数の水素原子を伴って芳香族の特徴を有する環となる。Z、Z 、ZおよびZのうち少なくとも1つは炭素を表す。Z、Z、Zおよ
びZのうち1または2つがNを表し、残りのものがCを表すのが好ましい。環
における炭素原子は水酸基で置換されていてもよい。
【0012】 Cx−yアルキルとしては、直鎖であっても分枝していてもよく、飽和であっ
ても不飽和であってもよい、x〜y個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素群が挙
げられる。アルコキシも、同様に解釈される。 アリールとしては、例えば、一および二環式カルボン酸芳香環(例えば、フェ
ニル、ナフチル)およびN、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子複
素環式芳香環(例えば、ピリジニル、ピリミジニル、チオフェニル、イミダゾリ
ル、キノリニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル)(なお、これらは総て所
望により、例えば、C1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C1− アルコキシ、シアノ、アミノ、SONHまたは−CHOHで置換されて
いてもよい)が挙げられる。
【0013】 RおよびRについてのC3−8シクロアルキルの例としては、単環式アル
キル基(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル)および二環式アルキル基(
例えば、エキソノルボルン−2−イルなどのノルボルニル)が挙げられる。
【0014】 RおよびRについての(アリール)CHCH−の例としては、Ph CHCH−またはかかる基の一方または双方のフェニル部分が、例えばハロゲ
ンまたはC1−4アルキルで置換されているものが挙げられる。
【0015】 RおよびRについてのC3−8シクロアルキルC1−6アルキル−の例と
しては、エチルシクロヘキシルが挙げられる。
【0016】 RおよびRについてのC1−8アルキル例としては、−(CHC(
Me)、−CH(Et)およびCH=C(Me)CHCH−が挙げら
れる。 RおよびRについてのアリールC1−6アルキル−の例としては、−(C
Ph、CHPhまたはそのいずれかのPhが、ハロゲン(例えば、ヨ
ウ素)、アミノ、メトキシ、ヒドロキシ、−CHOHまたはSONH;所
望によりアミノで置換されていてもよい−(CHピリジニル(例えば、−
(CHピリジン−2−イル);(CHイミダゾリル(例えば、1H
−イミダゾール−4−イル)またはイミダゾリルがC1−6アルキル(特にメチ
ル)でN置換されたもので(一または二)置換されたものが挙げられる。
【0017】 RおよびRについてのRN−C1−6アルキル−の例としては、エ
チル−ピペリジン−1−イル、エチル−ピロリジン−1−イル、エチル−モルホ
リン−1−イル、−(CHNH(ピリジン−2−イル)および−(CHNHが挙げられる。
【0018】 RおよびRについてのC1−6アルキル−CH(CHOH)−の例とし
ては、MeCHCH(CHOH)−が挙げられる。
【0019】 RおよびRについてのアリールC1−5アルキル−CH(CHOH)−
の例としては、PhCHCH(CHOH)−、特に下式のものが挙げられる
【化8】
【0020】 RおよびRについてのアリールC1−5アルキル−C(CHOH)
の例としては、PhCHC(CHOH)−が挙げられる。
【0021】 RおよびRについての、1以上の−(CH基(例えば、1、2
または3個のかかる基)で独立に置換されたC3−8シクロアルキルの例として
は、2−ヒドロキシ−シクロペンチルおよび4−アミノシクロヘキシル(特にト
ランス−4−アミノ−シクロヘキシル)が挙げられる。
【0022】 RおよびRについてのHNC(=NH)NHC1−6アルキルの例とし
ては、HNC(=NH)NH(CH−が挙げられる。
【0023】 RおよびRについての式
【化2】 の基の例としては、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン
−4−イル、テトラヒドロ−1,1−ジオキシドチオフェン−3−イル、テトラ
ヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−4−イル、および1,1−
ジオキソ−ヘキサヒドロ−1.λ.6−チオピラン−4−イル、または環の窒素
がC1−6アルキル(例えば、メチル)、C1−6アルキルアシル(例えば、ア
セチル)、アリールC1−6アルキル−(例えば、ベンジル)で置換された誘導
体が挙げられる。
【0024】 RおよびRについての−C1−6アルキル−OH基の例としては、−CH CHOHが挙げられる。
【0025】 RおよびRについてのC1−8ハロアルキルの例としては、−CHCH Clおよび(CHClC(CH−が挙げられる。
【0026】 RおよびRについての式
【化3】 の基の例としては、2−オキソピロリジン−4−イル、2−オキソピロリジン−
3−イルまたは環の窒素がC1−6アルキル(例えば、メチル)またはベンジル
で置換された誘導体が挙げられる。
【0027】 RおよびRについてのアリールの例としては、所望によりハロゲン(例え
ば、フッ素、特に4−フッ素)で置換されていてもよいフェニルが挙げられる。
【0028】 RおよびRについての−(CHSONH(C1−4アルキル) 2−g 基の例としては、−(CHSONHMeが挙げられ、Rおよび
に対する−(CHSONH(アリールC1−4アルキル)2−g 基の例としては、−(CHSONHCHPhが挙げられる。
【0029】 RについてのC1−6アルキルの例としてはメチル、Rに対するC1−6 アルキルアリールの例としてはベンジル、Rに対する−COC1−6アルキル
の例としてはアセチルが挙げられる。
【0030】 RおよびRは双方ともには水素を表さないことが好ましい。
【0031】 Rはアリ−ルCHCH−、C1−6アルキル、水素またはアリールC −6 アルキルを表すことが好ましい。
【0032】 Rはトランス−4−アミノ−シクロヘキシル、2−(1−メチル−1H−イ
ミダゾリル−4−イル)CHCH−、エチル−モルホリノ−1−イル、ピロ
リジン−3−イル、または2−ヒドロキシ−シクロペンチルを表すことが好まし
い。
【0033】 RおよびRは独立に水素またはアリールを表すことが好ましく、あるいは
NRはともにピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、アゼチジニル
、アゼピニル、ピペラジニルまたはN−メチルピペラジニルを表すことが好まし
い。
【0034】 pは0を表すことが好ましい。RはOHまたはNHを表すことが好ましい
【0035】 aは2を、bは1または2を表すことが好ましい。XはNR(例えば、NH
)、O、SまたはSO、特にO、SまたはNHを表すことが好ましい。
【0036】 cは0を表すことが好ましく、かつ、dが1を表してeが1を表すか、または
dが0を表してeが2を表すことが好ましい。Rは水素を表すことが好ましい
【0037】 RはPhCHCH−、水素、PhCHCH−、またはCH(Et) 、特にPhCHCH−を表すことが好ましい。
【0038】 Rは2−(1−メチル−1H−イミダゾリル−4−イル)CHCH−を
表すことが特に好ましい。
【0039】 部分
【化4】 は以下の基:
【化5】 のうちの1つを表すことが好ましい。
【0040】 本明細書において極めて好ましい化合物は、R2a、R1aおよびZ〜Z を含む環が下記表で定義される式(Ia)
【化9】 を有する。
【0041】
【表1】
【0042】 式(I)の表示は、絶対立体化学を示す。側鎖にキラル中心を包む場合は、本
発明は鏡像異性体混合物(ラセミ混合物を含む)およびジアステレオアイソマー
、ならびに個々の鏡像異性体まで拡張される。一般に、式(I)の化合物は精製
された単一の鏡像異性体の形態で使用するのが好ましい。
【0043】 発明者らはまた、式(I)の第1の製造方法であって、 式(II)
【化6】 {式中、Lは脱離基、例えばハロゲン、特に塩素を表す} の化合物、またはその保護誘導体を、式RNHの化合物またはその保護誘導
体と反応させる工程を含む方法を提供する。この反応は、一般に、DMSOなど
の不活性溶媒の存在下で、試薬を50℃〜150℃の温度に加熱することを含む
。式(II)の化合物は、2個の水酸基が、例えばアセトニドまたはアセチル基で
保護された形態で使用すればよい。式RNHの化合物は公知であるか、また
はそれ自体公知の常法のより製造され得る。
【0044】 式(II)の化合物は式(III)の化合物を反応させることにより製造すればよ
い。
【0045】 式(II)の化合物またはその保護誘導体は、式(III)
【化7】 {式中、Lは保護基である} の化合物またはその保護誘導体を適当な複素環(Z、Z、ZおよびZ
含む)を反応させることにより製造され得る。親複素環が酸性である場合、Mits
unobu条件(例えば、1,4ジオキサンなどの不活性溶媒中のPPh/DEA
D)が使用できる。親複素環が酸性でない場合、陰イオン化学(例えば、トリフ
ルオロメチルスルホネートなどの適宜活性化された水酸基を含むLを伴う、不
活性溶媒中のNaH)を使用できる。式(III)の化合物は公知であるか、また
は例えばPCT特許出願第WO94/17090号の製法3に記載のものと同様
の方法を含む常法により製造してもよい。
【0046】 本明細書において好ましい反応スキームは以下からなる。
【化10】
【0047】 本明細書においてもう1つの好ましい反応スキームは以下からなる。
【化11】
【0048】 上記スキームで示されるRおよびR側鎖は単に例示であり、当業者ならば
このスキームが他のR、Rの化合物の製造にも好適であることが分かるであ
ろう。
【0049】 保護基の例およびそれらの除去手段はT W Greene "Protective Groups in Org
anic Synthesis" (J Wiley and Sons, 1991)に見出すことができる。好適なヒド
ロキシル保護基としては、加水分解により除去され得るアルキル(例えば、メチ
ル)、アセタール(例えば、アセトニド)およびアシル(例えば、アセチルまた
はベンゾイル)、ならびに触媒水素化により除去され得るアリールアルキル(例
えば、ベンジル)が挙げられる。好適なアミン保護基としては、適当であれば加
水分解または水素化により除去され得るスルホニル(例えば、トシル)、アシル
(例えば、ベンジルオキシカルボニルまたはt−ブトキシカルボニル)およびア
リールアルキル(例えば、ベンジル)が挙げられる。
【0050】 式(I)の化合物の好適な塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩
、リン酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、酒石酸塩
、フマル酸塩、マレイン酸塩、1−ヒドロキシ−2−ナフトエート、メタンスル
ホン酸塩などの無機または有機酸から得られる酸付加塩のような生理学上許容さ
れる塩が挙げられ、また必要に応じ、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩など
の無機塩基塩も含まれる。式(I)の化合物の他の塩としては、生理学上許容さ
れないが、式(I)の化合物の製造には有用であり得る塩、およびその生理学上
許容される塩が含まれる。かかる塩の例としては、トリフルオロ酢酸塩およびギ
酸塩が挙げられる。
【0051】 式(I)の化合物の好適な溶媒和物の例としては、水和物が挙げられる。式(
I)の化合物の酸付加塩は、式(I)の遊離塩基を適当な酸で処理することによ
り得てもよい。
【0052】 式(I)の化合物が白血球機能を阻害するかどうかは、例えばN−ホルミルメ
チオニル−ロイシル−フェニルアラニン(fMLP)などの化学誘引物質で刺激
された好中球からの、超酸化物(O )の発生を阻害するそれらの能力により
実証され得る。従って、式(I)の化合物は、白血球が炎症部位に関与する疾病
において白血球誘発性の組織傷害からの保護を提供する際に、有効な治療上の利
点を有するものである。
【0053】 本発明の化合物が潜在的に有益な抗炎症作用を有する病状の例としては、成人
性呼吸困難症候群(ARDS)、気管支炎(慢性気管支炎を含む)、嚢胞性繊維
症、喘息(アレルゲン誘発性喘息反応を含む)、気腫、鼻炎および敗血症性ショ
ックなどの呼吸気道の疾患が挙げられる。他の関連する病状としては、炎症性腸
疾患(例えば、クローン病または潰瘍性大腸炎)を含む腸の炎症性疾患、ヘリコ
バクター・ピロリ誘発胃炎、および放射線曝露もしくはアレルゲン曝露後の二次
的な腸の炎症性疾患、ならびに非ステロイド系抗炎症薬誘発性胃疾患などの胃腸
管の疾患が含まれる。さらに、本発明の化合物は、乾癬、アレルギー性皮膚炎、
および過敏感反応などの皮膚病、ならびに炎症性成分を有する中枢神経系の疾患
、例えばアルツハイマー病や多発性硬化症の治療に用いてもよい。本発明の化合
物が潜在的に有益な作用を有する病状のさらなる例としては、末梢血管疾患、虚
血後再灌流傷害、および特発性高好酸球症候群などの心臓疾患が含まれる。
【0054】 リンパ球機能を阻害する本発明の化合物は免疫抑制剤として有用であり、従っ
て慢性関節リウマチおよび糖尿病などの自己免疫疾患の治療に用いられる。
【0055】 本発明の化合物はまた、転移の阻害にも有用であり得る。
【0056】 当業者ならば、本明細書で治療とは、予防法ならびに確立した病状の治療に及
ぶことが分かろう。
【0057】 前記したように、式(I)の化合物は、ヒト医薬または獣医薬で、特に抗炎症
薬として有用である。
【0058】 このように、本発明のさらなる態様として、ヒト医薬または獣医薬に、特には
白血球誘発性組織傷害に感受性であり、炎症症状を有する患者の治療に用いられ
る、式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩もしくは溶媒和物が提供
される。
【0059】 本発明のもう1つの態様によれば、白血球誘発性組織傷害に感受性であり、炎
症症状を有する患者の治療用薬剤の製造のための、式(I)の化合物またはその
生理学上許容される塩もしくは溶媒和物の使用が提供される。
【0060】 さらなる、またはもう1つの態様では、白血球誘発性組織傷害に感受性のある
、炎症症状を有するヒトまたは動物被験体を治療する方法が提供され、その方法
は式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩もしくは溶媒和物の有効量
をヒトまたは動物被験体に投与することを含んでなる。
【0061】 本発明の化合物は、いずれの便宜な方法で投与のために処方されてもよく、そ
従って、本発明はまたその範囲内に、式(I)の化合物またはその生理学上許容
される塩もしくは溶媒和物を、所望により1種以上の生理学上許容される担体ま
たは賦形剤とともに含んでなる、抗炎症療法に使用するための医薬組成物も含む
【0062】 成分の混合を含んでなる、かかる医薬製剤の製造方法もまた提供される。
【0063】 本発明の化合物は、例えば経口、舌下、非経口、局所または直腸投与、好まし
くは非経口または局所(例えば、エアゾル)投与用に処方されてもよい。
【0064】 経口投与用の錠剤またはカプセル剤は、例えば、シロップ、アラビアゴム、ゼ
ラチン、ソルビトール、トラガカント、デンプン漿剤、セルロースまたはポリビ
ニルピロリドンなどの結合剤;例えば、ラクトース、マイクロクリスタリンセル
ロース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウムまたはソルビトールなど
の充填剤;例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ポリエ
チレングリコールまたはシリカなどの滑沢剤;例えば、ジャガイモデンプン、ク
ロスカーメロースナトリウムまたはグリコール酸ナトリウムデンプンなどの崩壊
剤;またはラウリル硫酸ナトリウムなどの湿潤剤といった、通常の賦形剤を含ん
でもよい。錠剤は、当技術分野で十分公知の方法に従って被覆してもよい。経口
液体製剤は、例えば水性または油性の懸濁液、溶液、エマルション、シロップま
たはエリキシルの形態であってもよく、あるいは使用前に水または他の好適なビ
ヒクルで構成する乾燥品として提供してもよい。かかる液体製剤としては、例え
ばソルビトールシロップ、メチルセルロース、グルコース/糖シロップ、ゼラチ
ン、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸
アルミニウムゲル、または水素化食用脂などの沈殿防止剤;例えば、レシチン、
モノオレイン酸ソルビタン、またはアラビアゴムなどの乳化剤;例えば、アーモ
ンド油、分画ココナツ油、油性エステル、プロピレングリコールまたはエチルア
ルコールなどの非水性ビヒクル(食用油を含む);あるいは、例えば、メチルも
しくはプロピルp−ヒドロキシ安息香酸塩もしくはソルビン酸などの保存剤とい
った通常の添加剤を含んでもよい。本製剤はまた、必要に応じてバッファー塩、
香味料、着色剤、および/または甘味料(例えば、マンニトール)を含んでもよ
い。
【0065】 本組成物は、舌下投与のためには、常法で処方された錠剤またはトローチ剤の
形態をとってもよい。
【0066】 本化合物はまた、例えばココアバターまたは他のグリセリドなどの通常の坐剤
基剤を含有する坐薬として処方してもよい。
【0067】 本発明の化合物はまた、ボーラス注射または持続注入による非経口投与のため
に処方してもよいし、あるいは、例えばアンプル、バイアル、少量の注入剤もし
くはプレ充填シリンジなどの単位投与形、または保存剤を添加した複用量容器で
提供してもよい。この組成物は、水性もしくは非水性ビヒクル中の溶液、懸濁液
またはエマルションの形態をとってもよく、抗酸化剤、バッファー、抗菌剤およ
び/または浸透圧調整剤などの配合剤を含んでもよい。あるいは、有効成分は、
使用前に好適なビヒクル、例えば発熱物質を含まない滅菌水で再構成する粉末形
態であってもよい。乾燥固体として提供されるものは、無菌粉末を無菌的に個々
の無菌容器に充填するか、または無菌溶液を無菌的に各容器に充填して凍結乾燥
することにより製造すればよい。
【0068】 本明細書で用いる局所投与には、通気および吸入による投与を含める。局所投
与のための種々のタイプの製造例には、軟膏、クリーム剤、ローション剤、散剤
、ペッサリー、スプレー剤、エアゾル剤、カプセル剤または、吸入器もしくは通
気器で使用するカートリッジ、噴霧または滴下用溶液(例えば、点眼または点鼻
液)が含まれる。
【0069】 軟膏およびクリーム剤は、例えば好適な増粘剤および/またはゲル化剤および
/または溶媒を加え、水性または油性基剤を用いて処方してもよい。かかる基剤
としては、例えば水、および/または流動パラフィンもしくは落花生油やヒマシ
油などの植物油などのオイル、あるいはポリエチレングリコールなどの溶媒が挙
げられる。使用してよい増粘剤としては、軟パラフィン、ステアリン酸アルミニ
ウム、セトステアリルアルコール、ポリエチレングリコール、マイクロクリスタ
リンワックス、および蜜蝋が挙げられる。
【0070】 ローション剤は、水性または油性基剤を用いて処方してもよく、一般に、1種
以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、沈殿防止剤または増粘剤も含む。
【0071】 外用のための散剤は、例えばタルク、ラクトースまたはデンプンなどのいずれ
の好適な粉末基剤を用いて形成してもよい。滴下剤は、1種以上の分散剤、可溶
化剤または沈殿防止剤を含んでなる水性または非水性基剤を用いて処方してもよ
い。
【0072】 スプレー組成物は、例えば与圧パックから送達される水溶液または懸濁液また
はエアゾルとして、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタ
ン、ジクロロテトラ−フルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフ
ルオロプロパン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、二酸化炭素または他
の好適なガスなどの好適な噴射剤を用いて処方してもよい。
【0073】 鼻腔内スプレーは、増粘剤、バッファー塩、もしくはpHを調整するための酸
またはアルカリ、浸透圧調整剤または抗酸化剤を加え、水性または非水性ビヒク
ルを用いて処方してもよい。
【0074】 吸入または通気に用いられる、例えばゼラチンなどのカプセルおよびカートリ
ッジ、または例えば積層アルミニウム箔などのブリスターは、本発明の化合物と
ラクトースまたはデンプンなどの好適な粉末基剤との粉末混合物を含むように処
方してもよい。
【0075】 噴霧による吸入のための溶液は、酸またはアルカリ、バッファー塩、浸透圧調
整剤または抗菌剤などの薬剤を加え、水性ビヒクルを用いて処方してもよい。そ
れらは濾過またはオートクレーブ中での加熱により滅菌してもよいし、あるいは
非滅菌製剤として提供してもよい。
【0076】 本発明の医薬組成物はまた、例えば抗炎症薬(コルチコステロイド類(例えば
、プロピオン酸フルチカゾン、ジプロピオン酸べクロメタゾン、モメタゾン フ
ロエート、トリアンシノロンアセトニドもしくはブデソニドなど)または、NS
AID類(例えば、ナトリウムクロモグリケート)またはβアドレナリン作用薬
(サルメテロール、サルブタモール、ホルモテロール、フェノテロール、もしく
はテルブタリンおよびそれらの塩)または抗感染症薬(例えば、抗生物質、抗ウ
イルス薬)などの他の治療薬と併用してもよい。
【0077】 このように、本発明は、さらなる態様において、式(I)の化合物またはその
生理学上許容される塩もしくは溶媒和物を、例えばコルチコステロイドまたはN
SAIDなどの抗炎症薬のような別の治療学上有効な薬剤とともに含んでなる組
合せ物を提供する。
【0078】 前記の組合せは、便宜には医薬製剤の形態で使用するために提供されてよく、
従って、前記で定義された組合せ物を、その医薬上許容される担体とともに含ん
でなる医薬製剤は、本発明のさらなる態様を表す。
【0079】 かかる組合せの個々の成分は、逐次または同時に、個別のまたは組み合せた医
薬製剤として投与してよい。当業者ならば、公知の治療薬の適当な用量が容易に
分かるであろう。
【0080】 本発明の化合物は、便宜には、例えば0.01〜500mg/体重kg、好ま
しくは0.01〜100mg/体重kgで、1〜4回/日の量で投与すればよい
。もちろん、正確な用量は、患者の年齢および病状、ならびに選択された特定の
投与経路に依存する。
【0081】 本明細書に記載したある種の中間化合物は新規なものであり、これらもまた本
発明の1つの態様を提供する。
【0082】 本発明の化合物は、類似の既知化合物よりもよりも、それらがより効能を発揮
し、より高い選択性を示し、副作用が少なくなり、作用時間が長くなり、好まし
い経路によるバイオアベラビリティーが高まり、吸入により投与した場合に全身
作用が少なくなり、またその他多くの望ましい特性を有するという利点を有する
。特に、本発明の化合物は、アデノシン2a受容体サブタイプに対して、これま
で公知の化合物よりも他のアデノシン受容体サブタイプ(特に、A1およびA3
受容体サブタイプ)に高い選択性を示し得るという利点を有する。
【0083】 本発明の化合物は、以下のスクリーニング法に従って、in vitroおよびin viv
oにおける生物学的活性に関して試験することができる。
【0084】 (1)アデノシン2a、アデノシン1およびアデノシン3受容体サブタイプに対
するアゴニスト活性 他のヒトアデノシン受容体に対する化合物のアゴニスト選択性を、Castanon a
nd Spevak, 1994に基づく方法に従って、関連するヒトアデノシン受容体の遺伝
子でトランスフェクトされたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を用い
て測定した。このCHO細胞はまた、分泌性胎盤アルカリホスファターゼ(SP
AP)(Wood, 1995)遺伝子を誘導するサイクリックAMP応答エレメントでも
トランスフェクトした。試験化合物の効果は、cAMP(A2a)の基礎レベル
に対する、またはSPAPレベルの変化により反映されるホルスコリン促進性の
cAMP(A1およびA3)に対するそれらの作用により測定した。次いで、化
合物のEC50値は、非選択性アゴニストN−エチルカルボキシアミドアデノシ
ン(NECA)のそれに対する比として求めた。
【0085】 参考文献: Asako H, Wolf, RE, Granger, DN (1993), Gastroenterology 104, pp 31-37; Bedford CD, Howd RA, Dailey OD, Miller A, Nolen HW III, Kenley RA, Kern
JR, Winterle JS, (1986), J. Med. Chem. 29, pp2174-2183; Burkey TH, Webster, RO, (1993), Biochem. Biophys Acta 1175, pp 312-318; Castanon MJ, Spevak W, (1994), Biochem. Biophys Res. Commun. 198, pp 626
-631; Cronstein BN, Kramer SB, Weissmann G, Hirschhorn R, (1983), Trans. Assoc
. Am. Physicians 96, pp 384-91; Cronstein BN, Kramer SB, Rosenstein ED, Weissmann G, Hirschhorn R, (1985
), Ann. N.Y. Acad. Sci. 451, pp 291-301; Cronstein BN, Naime D, Ostad E, (1993), J. Clin. Invest. 92, pp 2675-82; Cronstein BN, Naime D, Ostad E, (1994), Adv. Exp. Med. Biol., 370, pp 41
1-6; Cronstein BN, (1994), J. Appl. Physiol, 76, pp 5-13; Dianzani C, Brunelleschi S, Viano I, Fantozzi R, (1994), Eur. J. Pharmac
ol 263, pp 223-226; Elliot KRF, Leonard EJ, (1989), FEBS Letters 254, pp 94-98; Flora KP, van't Riet B, Wampler GL, (1978), Cancer Research, 38, pp1291-
1295; Green PG, Basbaum AI, Helms C, Levine JD, (1991), Proc. Natl. Acad. Sci,
. 88, pp 4162-4165; Hirschorn R, (1993), Pediatr. Res 33, pp S35-41; Kohno Y, Xiao-duo J, Mawhorter SD, Koshiba M, Jacobson KA, (1996), Blood
88, pp 3569-3574; Peachell PT, Lichtenstein LM, Schleimer RP, (1989), Biochem Pharmacol 38
, pp 1717-1725; Richter J, (1992), J. Leukocyte Biol. 51, pp 270-275; Rosengren S, Bong GW, Firestein GS, (1995), J. Immunol. 154, pp 5444-545
1; Sanjar S, McCabe PJ, Fattah D, Humbles AA, Pole SM, (1992), Am. Rev. Res
pir. Dis. 145, A40; Skubitz KW, Wickman NW, Hammerschmidt DE, (1988), Blood 72, pp 29-33; Van Schaick EA, jacobson KA, Kim HO, Ijzerman AP, Danhof M. (1996) Eur J
Pharmacol 308, pp 311-314; Wood KV. (1995) Curr Opinion Biotechnology 6 pp 50-58.
【0086】 本明細書および請求項の範囲を通じて特に断りのない限り、「含む」およびその
語尾変化は表示の整数または工程または整数群を含むが、その他の整数または工
程または、整数もしくは工程群は含まないことを意味するものと理解される。
【0087】 以下、実施例を挙げて本発明を説明する。実施例 一般実験詳細 生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製する場合、「フラッシュシリカ
」とは、カラム溶出を5p.s.i.までの適用窒素圧により加速させた場合の
0.040〜0.063mmメッシュ(例えば、Merck Art 9385
)のクロマトグラフィー用シリカゲルをいう。薄層クロマトグラフィー(TLC
)を用いた場合には、これは5x10cm シリカゲル60F254プレート(
例えば、Merck Art 5719)を用いるシリカゲルTLCを指す。
【0088】 生成物を分取HPLCにより精製する場合には、これを水(0.1%トリフル
オロ酢酸含有)中アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸含有)勾配で溶出
するC18−逆相カラム(1”Dynamax)で行い、特に断りのない限り、
化合物をトリフルオロ酢酸塩として単離した。
【0089】標準自動分取HPLCカラム、条件および溶出剤 自動分取高性能液体クロマトグラフィー(autoprep.HPLC)は、
i)水中0.1%蟻酸およびii)アセトニトリル中0.05%蟻酸からなる溶媒
混合物で溶出するSupelco ABZ+5μm 100mmx22mm内径
カラム、溶媒混合物中のii)のパーセンテージとして示される溶出剤を用い、流
速1分間当たり4mlで行った。特に断りのない限り、溶出剤を20分間にわた
り5〜95%の勾配として用いた。
【0090】LC/MS系 用いた液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)系: LC/MS A系−溶媒:A−水中0.1%v/v蟻酸+0.077%w/v酢
酸アンモニウムおよびB−95:5 アセトニトリル:水+0.05%v/v蟻
酸で溶出するA Supelco ABZ+、3.3cmx4.6mm内径カラ
ム。次の勾配プロトコールを用いた:100%A 0.7分間;A+B混合物、
3.5分間にわたり勾配プロフィール0〜100%B;100%Bで3.5分間
保持し;0.3分間にわたり0%Bへ戻す。陽および陰エレクトロスプレーイオ
ン化を使用した。
【0091】 LC/MS B系−溶媒:A−水中0.1%v/v蟻酸+0.077%w/v
酢酸アンモニウムおよびB−95:5 アセトニトリル:水+0.05%v/v
蟻酸で溶出するA Supelco ABZ+、5cmx2.1mm内径カラム
。次の勾配プロトコールを用いた:3.5分間にわたり0〜100%B;100
%Bで1.50分間保持し;0.50分間にわたり0%Bへ戻す。陽および陰エ
レクトロスプレーイオン化を使用した。
【0092】中間体 中間体1:[2−クロロ−9−(2,2−ジメチル−6R−[1,2,3]トリ
アゾール−2−イルメチル−テトラヒドロ−(3aR,6aR)−フロ[3,4
−d][1,3]ジオキソール−4S−イル)−9H−プリン−6−イル]−(
2,2−ジフェニル−エチル)−アミン 1,4−ジオキサン(3ml)中の6R−[2−クロロ−6−(2,2−ジフ
ェニル−エチル)−アミノ−プリン−9−イル]−2,2−ジメチル−テトラヒ
ドロ−(3aR,6aR)−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4R
−イル]−メタノール[WO94/17090の製法3](0.1g)、トリフ
ェニルホスフィン(0.081g)、1,2,3−トリアゾール(0.021g
)をジエチルアゾジカルボキシレート(0.05ml)で処理し、室温で16時
間攪拌した。溶媒を真空除去した。まず酢酸エチル:シクロヘキサン1:2、次
いでジクロロメタン:エタノール:アンモニア(200:8:1)で溶出させる
フラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製し(2回)、無色のガム
質として標題の化合物を得た(0.078g)。 TLC SiO(酢酸エチル:シクロヘキサン1:1)Rf=0.3
【0093】中間体1:(代替法)[2−クロロ−9−(2,2−ジメチル−6R−[1,2
,3]トリアゾール−2−イルメチル−テトラヒドロ−(3aR,6aR)−フ
ロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4S−イル)−9H−プリン−6−
イル]−(2,2−ジフェニル−エチル)−アミン THF(12ml)中の6R−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エ
チル)−アミノ−プリン−9−イル]−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−(3
aR,6aR)−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4R−イル]−
メタノール[WO94/17090の製法3](0.7g)、トリ−n−ブチル
ホスフィン(0.407g)、1,2,3−トリアゾール(0.116g)、1
,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(0.507g)を50℃で7時間
加熱した。冷却した混合物を水(50ml)で処理し、酢酸エチル(2×50m
l)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、次いで真空蒸発させた。残渣をジ
クロロメタン(10ml)で処理し、濾過した。酢酸エチル:シクロヘキサン(
1:2)で溶出させるフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより濾液を
精製し、白色の泡沫物質として標題の化合物を得た(0.468g)。 TLC SiO(酢酸エチル:ヘキサン1:1)Rf=0.46
【0094】中間体2:[2−クロロ−9−(2,2−ジメチル−6R−[1,2,4]トリ
アゾール−1−イルメチル−テトラヒドロ−(3aR,6aR)−フロ[3,4
−d][1,3]ジオキソール−4R−イル)−9H−プリン−6−イル]−(
2,2−ジフェニル−エチル)−アミン 1,4−ジオキサン(5ml)中の6R−[2−クロロ−6−(2,2−ジフ
ェニル−エチル)−アミノ−プリン−9−イル]−2,2−ジメチル−テトラヒ
ドロ−(3aR,6aR)−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4R
−イル]−メタノール[WO94/17090の製法3](0.15g)、トリ
フェニルホスフィン(0.118g)、1,2,4−トリアゾール(0.031
g)をジエチルアゾジカルボキシレート(0.075ml)で処理し、室温で8
8時間攪拌した。混合物を真空濃縮して2mlとし、トリフェニルホスフィン(
0.073mg)、1,2,4−トリアゾール(0.019g)およびジエチル
アゾジカルボキシレート(0.075ml)を加え、混合物を50℃で16時間
加熱した。溶媒を真空除去した。酢酸エチル:シクロヘキサン(2:1)で溶出
させるフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製し(2回)、クリ
ーム色の泡沫物質として標題の化合物を得た(0.107g)。 TLC SiO(酢酸エチル:ヘキサン2:1)Rf=0.16
【0095】中間体3:(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジ
フェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−[1,2,3]トリアゾ
ール−2−イルメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール 中間体1(0.468g)、酢酸(20ml)および水(5ml)を100℃
で4時間加熱した。冷却した混合物を真空蒸発させ、重炭酸ナトリウム飽和溶液
(50ml)で処理し、酢酸エチル(2×50ml)で抽出し、乾燥させ(硫酸
ナトリウム)、次いで真空蒸発させ、白色の泡沫物質として標題の化合物を得た
(0.45g)。 TLC SiO(酢酸エチル:ヘキサン1:1)Rf=0.05
【0096】中間体4:3−{6R−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミ
ノ)−プリン−9−イル]−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−(3aR,6a
R)−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4R−イルメチル}−イミ
ダゾリジン−2,4−ジオン テトラヒドロフラン(12ml)中の6R−[2−クロロ−6−(2,2−ジ
フェニル−エチル)−アミノ−プリン−9−イル]−2,2−ジメチル−テトラ
ヒドロ−(3aR,6aR)−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4
R−イル]−メタノール[WO94/17090の製法3](1g)、トリ−n
−ブチルホスフィン(0.952g)、ジエチルアゾジカルボキシレート(0.
51ml)、ヒダントイン(0.382g)を70℃で48時間加熱した。冷却
した反応混合物を真空除去した。酢酸エチル:シクロヘキサン(2:1〜4:1
)〜酢酸エチルで溶出させるフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより
精製し淡黄色の油状物質として標題の化合物を得た(1g)。 TLC SiO(ジクロロメタン:エタノール:880アンモニア100:8
:1)Rf=0.48
【0097】中間体5:3−{5R−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミ
ノ)−プリン−9−イル]−3S,4R−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン
−2R−イルメチル}−イミダゾリジン−2,4−ジオン 中間体4(1g)、酢酸(20ml)および水(5ml)を100℃で4時間
加熱した。溶媒を真空除去し、重炭酸ナトリウム飽和溶液(50ml)で処理し
、酢酸エチル(2×50ml)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、次いで
真空蒸発させ、無色の油状物質として標題の化合物を得た(1.06g)。 TLC SiO(ジクロロメタン:エタノール:880アンモニウム100:
8:1)Rf=0.17
【0098】実施例1:(2R,3R,4S,5R)−2−[2−(トランス−4−アミノ−
シクロヘキシルアミノ)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン
−9−イル]−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イルメチル−テトラヒド
ロ−フラン−3,4−ジオールホルメート 中間体1(0.078g)、酢酸(4ml)および水(1ml)を100℃で
2時間加熱した。冷却した混合物を真空蒸発させ、重炭酸ナトリウム飽和溶液(
10ml)で処理し、酢酸エチル(3×20ml)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナ
トリウム)、次いで真空蒸発させ、無色のゴム質を得た。このゴム質をエタノー
ル(20ml)に溶解し、水酸化ナトリウム(1g)で処理し、室温で16時間
攪拌放置した。溶媒を真空除去し、残渣を水(50ml)で処理し、酢酸エチル
(3×50ml)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)て真空蒸発させた。残
渣をジメチルスルホキシド(2ml)、トランス−1,4−ジアミノシクロヘキ
サン(0.056g)で処理し、密閉バイアル(例えば、Reactivial
(商標))中で90℃にて48時間加熱した。トランス−1,4−ジアミノシク
ロヘキサン(0.056g)を加え、混合物を120℃で32時間加熱した。粗
物質をジクロロメタン(12ml)、エーテル(12ml)、酢酸エチル(12
ml)、10%メタノール/酢酸エチル(12ml)およびメタノール(12m
l)で溶出させる固相抽出(SPE)カートリッジ(NH2アミノプロピルBo
ndelute、2mlカートリッジ)で精製した。10%メタノール/酢酸エ
チルおよびメタノール画分を合し、蒸発乾固させた。分取HPLC(10分間に
わたって10〜60%アセトニトリル)により精製し、凍結乾燥した後、淡黄褐
色の泡沫物質として標題の化合物が得られた(0.008g)。 LC−MS B系 Rt=2.48分、m/z611(MH
【0099】実施例2:(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エ
チルアミノ)−2−(ピロリジン−3R−イルアミノ)−プリン−9−イル]−
5−[1,2,4]トリアゾール−1−イルメチル−テトラヒドロ−フラン−3
,4−ジオールジホルメート 中間体2(0.107g)、酢酸(4ml)および水(1ml)を100℃で
2.5時間加熱した。冷却した混合物を真空蒸発させ、酢酸(4ml)および水
81ml)に溶解し、100℃で2時間加熱した。冷却した混合物を真空蒸発さ
せ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10ml)で処理し、酢酸エチルZ(2×1
0ml)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、次いで真空蒸発させ、淡黄色
の油状物質を得た(0.096g)。この物質のアリコート(0.019g)を
ジメチルスルホキシド(0.07ml)中の(3R)−(+)−3−アミノピロ
リジン(0.03ml)で110℃にて16時間処理した。自動分取HPLCに
より精製し、凍結乾燥した後に淡黄色の固体として標題の化合物が得られた(0
.0108g)。 LC−MS A系 Rt=3.78分、m/z583(MH
【0100】実施例3:(2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エ
チルアミノ)−2−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エ
チルアミノ]−プリン−9−イル}−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イ
ルメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールジホルメート 密閉バイアル(例えば、Reactivial(商標))中で、中間体3(0
.043g)、1−メチルヒスタミン(0.051g)、ジメチルスルホキシド
(0.5ml)を90℃にて16時間、次いで100℃にて16時間加熱した。
1−メチルヒスタミン(0.051g)を加え、混合物を120℃で16時間加
熱した。自動分取HPLCにより精製し、凍結乾燥した後に白色の固体として標
題の化合物が得られた(0.006g)。 LC−MS A系 Rt=3.71分、m/z622(MH
【0101】実施例4:(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エ
チルアミノ)−2−(2−モルホリン−4−イル−エチルアミノ)−プリン−9
−イル]−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イルメチル−テトラヒドロ−
フラン−3,4−ジオールホルメート 密閉バイアル(例えば、Reactivial(商標))中で、中間体3(0
.043g)、4−(2−アミノエチル)モルホリン(0.053g)、ジメチ
ルスルホキシド(0.05ml)を90℃にて16時間加熱した。自動分取HP
LCにより精製し、凍結乾燥した後に淡黄色の固体として標題の化合物が得られ
た(0.019g)。 LC−MS A系 Rt=3.71分、m/z627(MH
【0102】実施例5:3−(5R−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[
2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチルアミノ]−プリン
−9−イル}−3R,4R−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2R−イル
メチル)−イミダゾリジン−2,4−ジオンジホルメート 密閉バイアル(例えば、Reactivial(商標))中で、中間体5(0
.066g)、1−メチルヒスタミン(0.05g)、ジメチルスルホキシド(
0.05ml)を90℃にて16時間、次いで110℃にて16時間加熱した。
自動分取HPLCにより精製し、凍結乾燥した後にクリーム色の固体として標題
の化合物が得られた(0.008g)。 LC−MS A系 Rt=3.619分、m/z653(MH
【0103】実施例6:(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エ
チルアミノ)−2−(2R−ヒドロキシ−シクロペント−(R)−イルアミノ)
−プリン−9−イル]−5−[1,2,4]トリアゾール−1−イルメチル−テ
トラヒドロ−フラン−3,4−ジオールホルメート 中間体2(0.414g)、酢酸(20ml)および水(5ml)を100℃
で3時間加熱した。冷却した混合物を真空蒸発させ、重炭酸ナトリウム飽和水溶
液(50ml)で処理し、酢酸エチル(2×50ml)で抽出し、乾燥させ(硫
酸ナトリウム)、次いで真空蒸発させ、白色の泡沫物質を得た(0.4g)。こ
の物質のアリコート(0.038g)を(R,R)−アミノシクロペンタン−2
−オール(0.035g)、ジメチルスルホキシド(0.05ml)で処理し、
密閉バイアル(例えば、Reactivial(商標))中で90℃にて16時
間加熱した。自動分取HPLCにより精製し、凍結乾燥した後にクリーム色の固
体として標題の化合物が得られた(0.012g)。 LC−MS A系 Rt=4.02分、m/z598(MH
【0104】 実施例の化合物をスクリーニング(1)(受容体サブタイプに対するアゴニス
ト活性)で試験した。得られた結果は以下の通りである。
【0105】
【表2】
【0106】 表中に示される値は、NECAのそれとの比としてのEC50値である。 略号 TMS トリメチルシリル TFA トリフルオロ酢酸 DMF N,N−ジメチルホルムアミド NECA N−エチルカルボキシアミドアデノシン DMAP 4−ジメチルアミノピリジン TEMPO 2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ、 フリーラジカル TMSOTf トリメチルシリルトリフルオロメチルスルホネート DBU 1,8−ジアザ二環式[5.4.0]ウンデク−7−エン BSA ビストリメチルシリルアセトアミド DCM ジクロロメタン DAST ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド Ph フェニル CDI カルボニルジイミダゾール EEDQ 2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキ ノン NSAID 非ステロイド系抗炎症薬 DEAD ジエチルアゾカルボキシレート
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年6月14日(2000.6.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 {式中、RおよびRは独立して、 (i)C3−8シクロアルキル−; (ii)水素; (iii)アリ−ルCHCH−; (iv)C3−8シクロアルキルC1−6アルキル−; (v)C1−8アルキル−; (vi)アリ−ルC1−6アルキル−; (vii)RN−C1−6アルキル−; (viii)C1−6アルキル−CH(CHOH)−; (ix)アリ−ルC1−5アルキル−CH(CHOH)−; (x)アリ−ルC1−5アルキル−C(CHOH)−; (xi)1以上(例えば1、2または3個)の−(CH基で独立に置換
されたC3−8シクロアルキル; (xii)HNC(=NH)NHC1−6アルキル−; (xiii)下式の基、あるいはXに隣接した一つのメチレン炭素原子が、または存
在すればその双方がメチルで置換されたかかる基;
【化2】 (xiv)−C1−6アルキル−OH; (xv)−C1−8ハロアルキル; (xvi)下式の基;
【化3】 (xvii)アリール;および (xviii)−(CHSONH(C1−4アルキル−)2−g または
−(CHSONH(アリールC1−4アルキル−)2−g(ここで、
fは2または3であり、gは0〜2の整数である) から選択される基を表し; ZはNを表し; Z、Z、ZおよびZはZとともに5員の複素環式芳香環を形成し; RおよびRは独立に水素、C1−6アルキル、アリール、アリールC1− アルキル−を表すか、またはNRはともにピリジル、ピロリジニル、ピ
ペリジニル、モルホリニル、アゼチジニル、アゼピニル、ピペラジニルもしくは
N−C1−6アルキルピペラジニルを表し; RはOH、NH、NHCOCHまたはハロゲンを表し; Rは水素、C1−6アルキル、−C1−6アルキルアリールまたは−COC 1−6 アルキルを表し; XはNR、O、S、SOまたはSOを表し; pは0または1を表し; aおよびbは独立に0〜4の整数を表し(ただし、a+bは3〜5の範囲); c、dおよびeは独立に0〜3の整数を表す(ただし、c+d+eは2〜3の
範囲)} で示される化合物、ならびにその塩および溶媒和物。
【化4】 が以下の基:
【化5】 のうちの1つを表す、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【化6】 (式中、Lは脱離基またはその保護誘導体を示す) の化合物と、式RNH(式中、R、Z、Z、Z、ZおよびZ
請求項1〜11のいずれか1項の定義に同じ)の化合物またはその保護誘導体と
を反応させることを含んでなる方法。
【化6】 (式中、Lは脱離基またはその保護誘導体を示し、かつ、R、Z、Z、Z 、ZおよびZは請求項1〜11のいずれか1項の定義に同じ) で示される化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 Glaxo Wellcome Hous e,Berkeley Avenue G reenford,Middlesex UB6 0NN,Great Brita in (72)発明者 チュエン、チャン イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 キャロライン、メアリー、クック イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 リチャード、ピーター、チャールズ、カズ ンズ イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 ブライアン、コックス イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 ヘイズル、ジョアン、ダイク イギリス国ケンブリッジ、ミルトン、ロー ド、ケンブリッジ、セイエンス、パーク、 カイロサイエンス、リミテッド内 (72)発明者 フランク,エリス イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 ジョアンナ、ビクトリア、ギデン イギリス国バーミンガム、アストン、サイ エンス、パーク、ホルスト、コート、サウ ス、10、オーエスアイ、フォーマースーテ ィカルズ(アストン、モレキュルズ) (72)発明者 ヒーサー、ホブス イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ,ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 スザンヌ、エレーヌ,ケリング イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 アリソン、ジュディス、レッドグレイブ イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 スティーブン、スワンソン イギリス国ハートフォーソシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 キャロライン、ホイットワース イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 デイビッド、ベイズ イギリス国ハートフォードシャー、ウェ ア、ウィンドミル、フィールド、9 Fターム(参考) 4C057 BB02 CC03 DD01 LL36 LL41 4C086 AA01 AA02 AA03 EA18 MA01 MA02 MA04 MA05 NA14 ZA59 ZB11

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 {式中、RおよびRは独立して、 (i)C3−8シクロアルキル−; (ii)水素; (iii)アリ−ルCHCH−; (iv)C3−8シクロアルキルC1−6アルキル−; (v)C1−8アルキル−; (vi)アリ−ルC1−6アルキル−; (vii)RN−C1−6アルキル−; (viii)C1−6アルキル−CH(CHOH)−; (ix)アリ−ルC1−5アルキル−CH(CHOH)−; (x)アリ−ルC1−5アルキル−C(CHOH)−; (xi)1以上(例えば1、2または3個)の−(CH基で独立に置換
    されたC3−8シクロアルキル; (xii)HNC(=NH)NHC1−6アルキル−; (xiii)下式の基、あるいはXに隣接した一つのメチレン炭素原子が、または存
    在すればその双方がメチルで置換されたかかる基; 【化2】 (xiv)−C1−6アルキル−OH; (xv)−C1−8ハロアルキル; (xvi)下式の基; 【化3】 (xvii)アリール;および (xviii)−(CHSONH(C1−4アルキル−)2−g または
    −(CHSONH(アリールC1−4アルキル−)2−g(ここで、
    fは2または3であり、gは0〜2の整数である) から選択される基を表し; ZはNを表し; Z、Z、ZおよびZはZとともに5員の複素環式芳香環を形成し; RおよびRは独立に水素、C1−6アルキル、アリール、アリールC1− アルキル−を表すか、またはNRはともにピリジル、ピロリジニル、ピ
    ペリジニル、モルホリニル、アゼチジニル、アゼピニル、ピペラジニルもしくは
    N−C1−6アルキルピペラジニルを表し; RはOH、NH、NHCOCHまたはハロゲンを表し; Rは水素、C1−6アルキル、−C1−6アルキルアリールまたは−COC 1−6 アルキルを表し; XはNR、O、S、SOまたはSOを表し; pは0または1を表し; aおよびbは独立に0〜4の整数を表し(ただし、a+bは3〜5の範囲); c、dおよびeは独立に0〜3の整数を表す(ただし、c+d+eは2〜3の
    範囲)} で示される化合物、ならびにその塩および溶媒和物。
  2. 【請求項2】 RおよびRが双方とも水素を表すことがない、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 RがアリールCHCH−、C1−6アルキル−、水素またはアリールC 1−6 アルキルを表す、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 RがPhCHCH−を表す、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】 Rがトランス−4−アミノ−シクロヘキシル、2−(1−メチル−1H−イ
    ミダゾイル−4−イル)CHCH−、エチル−モルホリン−1−イル、ピロ
    リジン−3−イル、または2−ヒドロキシ−シクロペンチルを表す、請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rが2−(1−メチル−1H−イミダゾイル−4−イル)CHCH−を
    表す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 RおよびRが独立に、水素もしくはアリールを表すか、またはNR がともにピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、アゼチジニル、アゼピニ
    ル、ピペラジニルもしくはN−メチルピペラジニルを表してもよい、請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 RがOHまたはNHを表す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物
  9. 【請求項9】 XがNR、O、SまたはSOを表す、請求項1〜8のいずれか1項に記載
    の化合物。
  10. 【請求項10】 部分 【化4】 が以下の基: 【化5】 のうちの1つを表す、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 (2R,3R,4S,5R)−2−[2−(トランス−4−アミノ−シクロヘ
    キシルアミノ)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イ
    ル]−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イルメチル−テトラヒドロ−フラ
    ン−3,4−ジオール; (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミ
    ノ)−2−(ピロリジン−3R−イルアミノ)−プリン−9−イル]−5−[1
    ,2,4]トリアゾール−1−イルメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジ
    オール; (2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミ
    ノ)−2−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチルアミ
    ノ]−プリン−9−イル}−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イルメチル
    −テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール; (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミ
    ノ)−2−(2−モルホリン−4−イル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]
    −5−[1,2,3]トリアゾール−2−イルメチル−テトラヒドロ−フラン−
    3,4−ジオール; 3−(5R−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[2−(1
    −メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチルアミノ]−プリン−9−イ
    ル}−3S,4R−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2R−イルメチル)
    −イミダゾリジン−2,4−ジオン; (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミ
    ノ)−2−(2R−ヒドロキシ−シクロペント−(R)−イルアミノ)−プリン
    −9−イル]−5−[1,2,4]トリアゾール−1−イルメチル−テトラヒド
    ロ−フラン−3,4−ジオール である式(I)の化合物、またはそれらのいずれかの塩もしくは溶媒和物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11いずれか1項で定義された式(I)の化合物、またはその医薬
    上許容される塩もしくは溶媒和物を、1種以上の医薬上許容される賦形剤または
    担体と混合して含んでなる、医薬組成物。
  13. 【請求項13】 医薬として用いられる、請求項1〜11のいずれか1項で定義された式(I)
    の化合物、またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
  14. 【請求項14】 炎症性疾患の治療用医薬の製造における、請求項1〜11のいずれか1項で定
    義された式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物の
    使用。
  15. 【請求項15】 炎症性疾患、例えば喘息の治療または予防方法であって、請求項1〜11のい
    ずれか一項で定義された式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩もし
    くは溶媒和物の有効量を患者に投与することを含んでなる方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜11のいずれか1項で定義された式(I)の化合物の製造方法であ
    って、式(II) 【化6】 (式中、Lは脱離基またはその保護誘導体を示す) の化合物と、式RNH(式中、R、Z、Z、Z、ZおよびZ
    請求項1〜11のいずれか1項の定義に同じ)の化合物またはその保護誘導体と
    を反応させることを含んでなる方法。
  17. 【請求項17】 式(II) 【化6】 (式中、Lは脱離基またはその保護誘導体を示し、かつ、R、Z、Z、Z 、ZおよびZは請求項1〜11のいずれか1項の定義に同じ) で示される化合物。
  18. 【請求項18】 式(III) 【化7】 (式中、LおよびLは独立に脱離基を示し、かつ、Rは請求項1〜11のい
    ずれか1項の定義に同じ) で示される化合物またはその保護誘導体。
JP2000555917A 1998-06-23 1999-06-23 2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール誘導体 Pending JP2002518513A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9813535.3A GB9813535D0 (en) 1998-06-23 1998-06-23 Chemical compounds
GB9813535.3 1998-06-23
PCT/EP1999/004270 WO1999067266A1 (en) 1998-06-23 1999-06-23 2-(purin-9-yl)-tetrahydrofuran-3,4-diol derivatives

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002518513A true JP2002518513A (ja) 2002-06-25

Family

ID=10834237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000555917A Pending JP2002518513A (ja) 1998-06-23 1999-06-23 2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール誘導体

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6534486B1 (ja)
EP (1) EP1090021B1 (ja)
JP (1) JP2002518513A (ja)
AT (1) ATE249473T1 (ja)
AU (1) AU4613899A (ja)
DE (1) DE69911206D1 (ja)
GB (1) GB9813535D0 (ja)
WO (1) WO1999067266A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517027A (ja) * 2004-10-22 2008-05-22 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト アデノシンa−2a受容体アゴニストとして使用するためのプリン誘導体

Families Citing this family (58)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6514949B1 (en) 1994-07-11 2003-02-04 University Of Virginia Patent Foundation Method compositions for treating the inflammatory response
YU44900A (sh) 1998-01-31 2003-01-31 Glaxo Group Limited Derivati 2-(purin-9-il)tetrahidrofuran-3,4-diola
ES2264826T3 (es) * 1998-10-16 2007-01-16 Pfizer Inc. Derivados de adenina.
US7427606B2 (en) 1999-02-01 2008-09-23 University Of Virginia Patent Foundation Method to reduce inflammatory response in transplanted tissue
US7378400B2 (en) 1999-02-01 2008-05-27 University Of Virginia Patent Foundation Method to reduce an inflammatory response from arthritis
US6232297B1 (en) 1999-02-01 2001-05-15 University Of Virginia Patent Foundation Methods and compositions for treating inflammatory response
GB0022695D0 (en) 2000-09-15 2000-11-01 Pfizer Ltd Purine Derivatives
AU2002362443B2 (en) 2001-10-01 2008-05-15 University Of Virginia Patent Foundation 2-propynyl adenosine analogs having A2A agonist activity and compositions thereof
AU2002951247A0 (en) * 2002-09-06 2002-09-19 Alchemia Limited Compounds that interact with kinases
AR044519A1 (es) 2003-05-02 2005-09-14 Novartis Ag Derivados de piridin-tiazol amina y de pirimidin-tiazol amina
GB0401334D0 (en) 2004-01-21 2004-02-25 Novartis Ag Organic compounds
TWI346109B (en) 2004-04-30 2011-08-01 Otsuka Pharma Co Ltd 4-amino-5-cyanopyrimidine derivatives
GB0411056D0 (en) 2004-05-18 2004-06-23 Novartis Ag Organic compounds
EA011826B1 (ru) 2004-05-26 2009-06-30 Инотек Фармасьютикалз Корпорейшн Пуриновые производные в качестве агонистов аденозиновых арецепторов и способы их применения
NZ585697A (en) 2004-08-02 2011-12-22 Univ Virginia Patent Found 2-propynyl adenosine analogs with modified 5'-ribose groups having A2A agonist activity
WO2006023272A1 (en) 2004-08-02 2006-03-02 University Of Virginia Patent Foundation 2-polycyclic propynyl adenosine analogs having a2a agonist activity
WO2006028618A1 (en) 2004-08-02 2006-03-16 University Of Virginia Patent Foundation 2-polycyclic propynyl adenosine analogs with modified 5'-ribose groups having a2a agonist activity
US7863253B2 (en) * 2004-09-20 2011-01-04 Inotek Pharmaceuticals Corporation Purine Derivatives and methods of use thereof
GB0424284D0 (en) 2004-11-02 2004-12-01 Novartis Ag Organic compounds
GB0426164D0 (en) 2004-11-29 2004-12-29 Novartis Ag Organic compounds
GB0500785D0 (en) * 2005-01-14 2005-02-23 Novartis Ag Organic compounds
GB0510390D0 (en) 2005-05-20 2005-06-29 Novartis Ag Organic compounds
GB0514809D0 (en) * 2005-07-19 2005-08-24 Glaxo Group Ltd Compounds
EP2532677A1 (en) 2005-10-21 2012-12-12 Novartis AG Human antibodies against il13 and therapeutic uses
CA2627319A1 (en) * 2005-11-30 2007-06-07 Prakash Jagtap Purine derivatives and methods of use thereof
GB0601951D0 (en) 2006-01-31 2006-03-15 Novartis Ag Organic compounds
GB0607950D0 (en) 2006-04-21 2006-05-31 Novartis Ag Organic compounds
GB0607954D0 (en) 2006-04-21 2006-05-31 Novartis Ag Organic compounds
GB0607953D0 (en) * 2006-04-21 2006-05-31 Novartis Ag Organic compounds
PL2322525T3 (pl) 2006-04-21 2014-03-31 Novartis Ag Pochodne puryny do zastosowania jako agoniści receptora adenozyny A<sub>2A</sub>
EP1889846A1 (en) 2006-07-13 2008-02-20 Novartis AG Purine derivatives as A2a agonists
EP1903044A1 (en) 2006-09-14 2008-03-26 Novartis AG Adenosine Derivatives as A2A Receptor Agonists
BRPI0717564A2 (pt) 2006-09-29 2013-10-22 Novartis Ag Pirazolopirimidinas como inibidores de pi3k lipídeo cinase
CA2667962A1 (en) 2006-10-30 2008-05-08 Novartis Ag Heterocyclic compounds as antiinflammatory agents
FR2924430B1 (fr) * 2007-11-30 2010-03-19 Univ Bordeaux 2 Procede de preparation de nanoparticules a base de molecules ou macromolecules amphiphiles fonctionnelles et leur utilisation
KR20100113557A (ko) 2008-01-11 2010-10-21 노파르티스 아게 키나제 억제제로서의 피리미딘
ES2396023T3 (es) 2009-01-29 2013-02-18 Novartis Ag Bencimidazoles sustituidos para el tratamiento de astrocitomas
US8389526B2 (en) 2009-08-07 2013-03-05 Novartis Ag 3-heteroarylmethyl-imidazo[1,2-b]pyridazin-6-yl derivatives
JP5781510B2 (ja) 2009-08-12 2015-09-24 ノバルティス アーゲー ヘテロ環式ヒドラゾン化合物および癌および炎症の処置のためのそれらの使用
JP5819831B2 (ja) 2009-08-17 2015-11-24 インテリカイン, エルエルシー 複素環式化合物およびそれらの使用
WO2011020861A1 (en) 2009-08-20 2011-02-24 Novartis Ag Heterocyclic oxime compounds
US8877732B2 (en) 2010-01-11 2014-11-04 Inotek Pharmaceuticals Corporation Combination, kit and method of reducing intraocular pressure
MX2012010724A (es) 2010-03-26 2012-11-12 Inotek Pharmaceuticals Corp Metodo para reducir la presion intraocular en seres humanos empleando n6-ciclopentiladenosina (cpa), derivados de cpa o profarmacos de los mismos.
US8637516B2 (en) 2010-09-09 2014-01-28 Irm Llc Compounds and compositions as TRK inhibitors
WO2012034095A1 (en) 2010-09-09 2012-03-15 Irm Llc Compounds and compositions as trk inhibitors
JP2014505088A (ja) 2011-02-10 2014-02-27 ノバルティス アーゲー C−METチロシンキナーゼ阻害剤としての[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン化合物
WO2012116237A2 (en) 2011-02-23 2012-08-30 Intellikine, Llc Heterocyclic compounds and uses thereof
US9102671B2 (en) 2011-02-25 2015-08-11 Novartis Ag Compounds and compositions as TRK inhibitors
JP5957526B2 (ja) 2011-09-15 2016-07-27 ノバルティス アーゲー チロシンキナーゼとしての6−置換3−(キノリン−6−イルチオ)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
EP2793893A4 (en) 2011-11-23 2015-07-08 Intellikine Llc IMPROVED TREATMENT REGIMES USING MTOR INHIBITORS
DK2807178T3 (en) 2012-01-26 2017-09-04 Inotek Pharmaceuticals Corp Anhydrous polymorphs of (2R, 3S, 4R, 5R) -5- (6- (cyclopentylamino) -9H-purin-9-yl) -3,4-dihydroxytetrahydrofuran-2-yl) methyl nitrate and processes for their preparation
EP3964513A1 (en) 2012-04-03 2022-03-09 Novartis AG Combination products with tyrosine kinase inhibitors and their use
CN105246482A (zh) 2013-03-15 2016-01-13 因特利凯有限责任公司 激酶抑制剂的组合及其用途
SG11201506882YA (en) 2013-03-15 2015-09-29 Inotek Pharmaceuticals Corp Ophthalmic formulations
TW201605450A (zh) 2013-12-03 2016-02-16 諾華公司 Mdm2抑制劑與BRAF抑制劑之組合及其用途
WO2016011658A1 (en) 2014-07-25 2016-01-28 Novartis Ag Combination therapy
US10195208B2 (en) 2014-07-31 2019-02-05 Novartis Ag Combination therapy
TW202140550A (zh) 2020-01-29 2021-11-01 瑞士商諾華公司 使用抗tslp抗體治療炎性或阻塞性氣道疾病之方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2621470A1 (de) * 1976-05-14 1977-12-01 Pharma Waldhof Gmbh & Co Nucleosidcarbonsaeurenitrile und ihre derivate, und verfahren zu ihrer herstellung
GB9301000D0 (en) * 1993-01-20 1993-03-10 Glaxo Group Ltd Chemical compounds
GB9414193D0 (en) * 1994-07-14 1994-08-31 Glaxo Group Ltd Compounds
WO1998001459A1 (en) 1996-07-05 1998-01-15 Novo Nordisk A/S Novel n-alkoxyadenine derivatives acting as cytokine inhibitors

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517027A (ja) * 2004-10-22 2008-05-22 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト アデノシンa−2a受容体アゴニストとして使用するためのプリン誘導体
JP4904279B2 (ja) * 2004-10-22 2012-03-28 ノバルティス アーゲー アデノシンa−2a受容体アゴニストとして使用するためのプリン誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
AU4613899A (en) 2000-01-10
WO1999067266A1 (en) 1999-12-29
US6534486B1 (en) 2003-03-18
EP1090021A1 (en) 2001-04-11
EP1090021B1 (en) 2003-09-10
GB9813535D0 (en) 1998-08-19
ATE249473T1 (de) 2003-09-15
DE69911206D1 (de) 2003-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002518513A (ja) 2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール誘導体
JP2002518510A (ja) 2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール誘導体
JP3933870B2 (ja) 2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール誘導体
JP4156035B2 (ja) 2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール誘導体
US6610665B1 (en) 2-(purin-9-yl)-tetrahydrofuran-3, 4-diol derivatives
EP1090023B1 (en) 2-(purin-9-yl)-tetrahydrofuran-3,4-diol derivatives
US6762170B1 (en) 2-(purin-9-yl)-tetrahydrofuran-3,4-diol derivatives
MXPA00012895A (en) 2-(purin-9-yl)-tetrahydrofuran-3,4-diol derivatives
CZ20002787A3 (cs) 2-(purin-9-yl)-tetrahydrofuran-3,4-diolové deriváty
CZ20004870A3 (cs) 2 (Purin 9 yl) tetrahydrofuran 3,4 diolové deriváty
MXPA00012926A (en) 2-(purin-9-yl)-tetrahydrofuran-3,4-diol derivatives
CZ20002974A3 (cs) 2-(purin-9-yl)-tetrahydrofuran-3,4-diolové deriváty
MXPA00007793A (en) 2-(purin-9-yl) -tetrahydrofuran-3, 4-diol derivatives

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071116