JP2002516902A - カルバペネム抗菌性化合物、該化合物を含有する組成物及び治療方法 - Google Patents

カルバペネム抗菌性化合物、該化合物を含有する組成物及び治療方法

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JP2002516902A
JP2002516902A JP2000552090A JP2000552090A JP2002516902A JP 2002516902 A JP2002516902 A JP 2002516902A JP 2000552090 A JP2000552090 A JP 2000552090A JP 2000552090 A JP2000552090 A JP 2000552090A JP 2002516902 A JP2002516902 A JP 2002516902A
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デイニーノ,フランク・ピー
ダイクストラ,ケビン・デイー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、カルバペネム核が6員炭素環に縮合している三環式カルバペネム抗菌剤に関する。前記化合物は更に、少なくとも1個のカチオン基を含む各種置換基で置換されている。前記化合物は式(I): 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、カルバペネム核の2位が基−Z−CH−を介して結合しているヨ
ードフェノキシで置換されているカルバペネム抗菌剤に関する。Zはtrans
−エテンジイルまたはエチンジイルを表す。ヨードフェノキシ基は更に少なくと
も1個のカチオン基を含む各種置換基で置換されている。
【0002】 本発明のカルバペネムは、グラム陽性微生物、特にメチシリン耐性黄色ブドウ
球菌(MRSA)、メチシリン耐性表皮ぶどう球菌(MRSE)及びメチシリン
耐性コアグラーゼ陰性ぶどう球菌(MRCNS)に対して有用である。従って、
本発明の抗菌性化合物は、防除することが困難な病原菌により生ずる感染症を治
療するための治療をかなり助ける。上記病原菌(MRSA/MRCNS)に対し
て有効であると同時に望ましくない副作用が比較的少ない薬剤に対する要望が増
しつつある。
【0003】 (発明の要旨) 本発明は、アルコキシ不飽和基を介して結合している芳香族側鎖を含む抗−M
RSAカルバペネム抗生物質に関する。前記側鎖により、カルバペネム骨格に関
連しないMRS活性が付与される。
【0004】 本発明の化合物は、式I:
【0005】
【化20】 [式中、 RはHまたはメチルを表し、 COMはカルボン酸、カルボキシレートアニオン、医薬的に許容され得るエ
ステル基、または保護基で保護されたカルボン酸を表し、 Xはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素またはフッ素)を表し、 Pは水素、ヒドロキシル、F、またはヒドロキシル保護基で保護されたヒドロ
キシルを表し、 Zはtrans−エテンジイルまたはエチンジイルを表し、 各Rは独立して−R、−Q、水素、ハロ、−CN、−NO、−NR 、−OR、−SR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)
、−SO、−SONR、−NRSO、−C(O)R 、−OC(O)R、−OC(O)NR、−NRC(O)NR 、−NRCO、−OCO、−NRC(O)R、未置換である
かまたは1〜4個のR基で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル
、及び未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換された−C3−7シクロア
ルキルから選択され、 各R、R及びRは独立して水素、−R、未置換であるかまたは1〜4
個のR基で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル、または未置換
であるかまたは1〜4個のR基で置換された−C3−7シクロアルキルを表し
、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換されている、任意に1個以上のO、S、NR(ここで、Rは上記
と同義である)または−C(O)−が介在する4〜6員飽和環を表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換されている、任意に1〜3個のO、S、NR(ここで、Rは上記
と同義である)または−C(O)−が介在する4〜6員飽和環を表し、 各R基は独立してハロ、−CN、−NO、−NR、−OR、−S
、−CONR、−COOR、−SOR、−SO、−SO NR、−NRSO、−COR、−NRCOR、−OCOR 、−OCONR、−NRCONR、−NRCO、−O
CO、−C(NR)NR、−NRC(NH)NR、−N
C(NR)R、−Rまたは−Qを表し、 R、R及びRは水素、−R、未置換であるかまたは1〜4個のR
で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換されている、任意に1〜3個のO、S、−C(O)−、またはNR (ここで、Rは上記と同義である)が介在する4〜6員飽和環を表し、 各Rは独立してハロ、−CN、−NO、フェニル、−NHSO、−
OR、−SR、−N(R、−N(R、−C(O)N(R 、−SON(R、ヘテロアリール、ヘテロアリーリウム、−CO 、−C(O)R、−OCOR、−NHCOR、グアニジニル、カルバミ
ミドイルまたはウレイドを表し、 各Rは独立して水素、−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基、−C3− シクロアルキル基またはフェニルを表すか、2個のR基が存在するときには
前記R基は一緒になって、任意に1〜2個のO、S、SO、−C(O)−、
NH及びNCHが介在する4〜6員飽和環を表し、 Qは
【0006】
【化21】 (式中、a及びbは1、2または3であり、Lは医薬的に許容され得る対イオ
ンであり、αはO、SまたはNRを表し、β、δ、λ、μ及びσの2個以上は
でない条件でβ、δ、λ、μ及びσはCR、NまたはNを表す
) からなる群から選択され、 R
【0007】
【化22】 (式中、dはO、SまたはNRを表し、所与の構造中のe、g、x、y及びz
の2個以上はNでない条件でe、g、x、y及びzはCR、NまたはN を表す) からなる群から選択され、 Rは水素、未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換された−C1−6 直鎖もしくは分枝鎖アルキル、または−(CHQ(ここで、nは1、2ま
たは3であり、Qは前記と同義である)を表し、 各Rは独立して水素、ハロ、−CN、−NO、−NR、−OR
−SR、−CONR、−COOR、−SOR、−SO、−S
NR、−NRSO、−COR、−NRCOR、−OC
OR、−OCONR、−NRCO、−NRCONR
−OCO、−CNRNR、−NRCNHNR、−NR C(NR)R、未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換された−C −6 直鎖もしくは分枝鎖アルキル、未置換であるかまたは1〜4個のR基で置
換された−C3−7シクロアルキル、及び−(CHQ(ここで、n及びQ
は上記と同義である)からなる群から選択される基を表し、 R及びRは水素、フェニル、または未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、 各Rは独立して水素、フェニル、または未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、 各Rは独立して水素、ハロ、フェニル、−CN、−NO、−NR
−OR、−SR、−CONR、−COOR、−SOR、−SO、−SONR、−NRSO、−COR、−NRCOR 、−OCOR、−OCONR、−NRCO、−NRCON
、−OCO、または未置換であるかまたは1〜4個のR基で置
換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、 R及びRは水素、または未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換さ
れた−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された、任意に1個以上のO、S、NRまたは−C(O)−が介在
する4〜6員飽和環を表し、 各Rは独立して水素、未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換された
−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル、任意に1〜4個のR基で置換された
−C3−6シクロアルキル、任意に1〜4個のR基で置換されたフェニル、ま
たは任意に1〜4個のR基で置換されたヘテロアリールを表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、任意に1〜2個のO、S、SO
NHまたはNCHが介在する5〜6員飽和環を表し、 Rは水素、または任意に1〜2個のO、S、SO、SO、NR、N または−C(O)−が介在するC1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表
し、前記鎖は未置換であるかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、OR、S
、SOR、SO、NR、N(R、−C(O)−
、C(O)NR、SONR、CO、OC(O)R
OC(O)NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、また
は任意に1〜4個のR基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換または1〜
4個のR基で置換されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換されたフ
ェニルまたはヘテロアリール基で置換されており、 R及びRは水素、フェニル、または未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された、任意にO、S、NR、Nまたは−C(O)−が介
在する−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された、任意にO、S、SO、NR、Nまたは−C(
O)−が介在する4〜6員飽和環を表し、 R及びRが一緒になって上記した4〜6員環を表すとき、Rは上記と同
義であり、またはRはR及びRが一緒になって表す環に縮合した別の4〜
6員飽和環を表し、この環には任意にO、S、NRまたは−C(O)−が介在
し、前記環は未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換されている] で表される化合物またはその医薬的に許容され得る塩である。
【0008】 医薬組成物及び治療方法も本発明に包含される。
【0009】 (発明の詳細な説明) 以下、特記しない限り下記するように定義される用語を用いて本発明を詳細に
説明する。
【0010】 カルボキシレートアニオンは、陰電荷を有する基−COOを指す。
【0011】 用語「アルキル」は、特記しない限り1〜10個の炭素原子を含む1価のアル
カン(炭化水素)から誘導される基を指す。アルキルは直鎖、分枝鎖または環状
であり得る。好ましいアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、t−ブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが含まれる。置換
されている場合、アルキル基は、有効な結合点において定義されているR及び
から選択される最高4個の置換基で置換され得る。アルキル基がアルキル基
で置換されていると言う表現は、「分枝鎖アルキル基」と互換可能に使用される
【0012】 シクロアルキルは、3〜15個の炭素原子を含み、炭素原子間に交互または共
鳴二重結合を含まないアルキルを指す。シクロアルキルは、1〜4個の縮合環を
含み得る。
【0013】 用語「アルケニル」は、2〜10個の炭素原子を含み、少なくとも1個の炭素
−炭素二重結合を有する直鎖、分枝鎖または環状炭化水素基を指す。好ましいア
ルケニル基には、エテニル、プロペニル、ブテニル及びシクロヘキセニルが含ま
れる。
【0014】 用語「アルキニル」は、2〜10個の炭素原子を含み、少なくとも1個の炭素
−炭素三重結合を有する直鎖または分枝鎖炭化水素基を指す。好ましいアルキニ
ル基には、エチニル、プロピニル及びブチニルが含まれる。
【0015】 アリールは、芳香環(例えば、フェニル、置換フェニル等)及び縮合されてい
る環(例えば、ナフチル、フェナントレニル等)を指す。よって、アリール基は
、少なくとも6個の原子を含み、隣接する炭素原子または適当なヘテロ原子間に
交互(共鳴)二重結合を有する環を少なくとも1個含み、前記環は最高5個存在
し、最高22個の原子を含む。好ましいアリール基は、フェニル、ナフチル及び
フェナントレニルである。アリール基も上記したように置換され得る。好ましい
置換アリールには、フェニル及びナフチルが含まれる。
【0016】 用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個のヘテロ原子O、SまたはNを含
む、5〜6個の環原子を含む単環式芳香族炭化水素基または8〜10個の原子を
含む二環式芳香族基であり、炭素または窒素原子は結合点であり、1〜2個の別
の炭素原子は任意にO及びSから選択されるヘテロ原子により置換され、1〜3
個の別の炭素原子は任意に窒素ヘテロ原子により置換され、任意に本明細書に記
載されているように置換されている前記基を指す。ヘテロアリールの例は、ピロ
ール、ピリジン、オキサゾール、チアゾール及びオキサジンである。例えばチア
ジアゾールを形成するように、第1窒素原子及び酸素または硫黄原子と共に追加
の窒素原子が存在し得る。例を以下に示す。
【0017】
【化23】
【0018】 ヘテロアリーリウムは、4級窒素原子を有し、よって陽電荷を有するヘテロア
リール基を指す。例を以下に示す。
【0019】
【化24】
【0020】 1個以上の追加窒素原子を含む環内の特定窒素原子上に電荷が示されていると
き、その電荷は生ずる電荷共鳴により環内の別の窒素原子上に存在し得ると理解
される。
【0021】
【化25】
【0022】 用語「ヘテロシクロアルキル」は、環内の炭素原子の1個がO、SまたはNか
ら選択されるヘテロ原子により置換されており、最高3個の別の炭素原子がヘテ
ロ原子により置換されていてもよい(非芳香族)シクロアルキル基を指す。
【0023】 用語「4級窒素」及び「陽電荷」は、テトラアルキルアンモニウム(例えば、
テトラメチルアンモニウム)、ヘテロアリーリウム(例えば、N−メチルピリジ
ニウム)中の陽電荷を有する窒素、生理学的pHでプロトン化されている塩基性
窒素等を含めた四価の陽電荷を有する窒素原子を指す。よって、カチオン基には
、陽電荷を有する窒素含有基及び生理学的pHでプロトン化されている塩基性窒
素が含まれる。
【0024】 用語「ヘテロ原子」は、独立して選択されるO、SまたはNを意味する。
【0025】 ハロゲン及び「ハロ」は、臭素、塩素、フッ素及びヨウ素を指す。
【0026】 アルコキシは、−C−Cアルキル−O−(ここで、アルキル基は本明細書
に記載されているように置換されていてもよい)を指す。
【0027】 基が「置換されている」と言われているとき、特記しない限り、これは該基上
に1〜4個の置換基を含むことを意味する。R、R、R及びRに関して、
アルキル基上で利用可能な置換基はRから選択される。上記した多くの基が任
意に最高4個のRで置換されている。R、R及びRに関して、これらの
基が置換アルキルを表すとき、該基上で利用可能な置換基はRから選択される
【0028】 官能基が「保護されている」と言われているとき、これは保護されているサイ
トで望ましくない副反応を妨げるように該基が修飾された形態にあることを意味
する。本発明化合物のための好適な保護基は、当業界の技術レベルを考慮し、一
般的な教書、例えばGreene,T.W.ら,Protective Gro
ups in Organic Synthesis,ニューヨークに所在のW
iley(1991)発行、を参照して本明細書から分かるであろう。適当な保
護基の例は本明細書に記載されている。
【0029】 アルキル基に1個以上の部分、例えばO、S、N、−C(O)−等が「介在し
ている」とき、こうしたアルキル基には前記部分が末端にあるアルキル基、及び
前記部分の組合せが途中または末端にあるアルキル基が含まれる。例えば、−C
(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−等の基が含まれる。前記部分
が末端に存在するアルキル基として、−O−C1−6アルキル、−C1−6アル
キル−O−、−Cl−6アルキル−OC(O)−、−O−C1−6アルキル−S
−等が例示される。本明細書中の一般的記載に従って他の部分が含まれることは
自明である。
【0030】 本発明の幾つかのカルバペネム化合物の場合、Mは容易に除去され得るカルボ
キシル保護基であり及び/またはPはヒドロキシル保護基で保護されているヒド
ロキシルを表す。慣用の保護基は、本明細書に記載されている合成手順中にヒド
ロキシルまたはカルボキシル基を保護するようにブロックするために使用される
公知の基からなる。これらの慣用のブロック基は所望により分子の残りの部分の
開裂または他の分解を引き起こさない方法により容易に除去され得る。前記方法
には、化学及び酵素的加水分解、穏和な条件下での還元剤または酸化剤を用いる
処理、遷移金属触媒を用いる処理、及び求核剤及び接触水素化が含まれる。
【0031】 カルボキシル保護基の例には、アリル、ベンズヒドリル、2−ナフチルメチル
、ベンジル、シリル(例えば、t−ブチルジメチルシリル(TBS))、フェナ
シル、p−メトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−メトキシフェニル、p
−ニトロベンジル、4−ピリジルメチル及びt−ブチルが含まれる。
【0032】 適当なヒドロキシル保護基の例には、トリエチルシリル(TES)、t−ブチ
ルジメチルシリル(TBS)、t−ブチルジフェニルシリル(DPTBS)、o
−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、ベ
ンジルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカルボニ
ル、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル等が含まれる。
【0033】 本発明のカルバペネム化合物は、動物及びヒトにおいて細菌感染を治療するた
めに、そのままでも医薬的許容され得る塩及びエステルの形態でも、有用である
。用語「医薬的に許容され得るエステル、塩または水和物」は、当業者に自明の
本発明化合物の塩、エステル及び水和物形態、すなわち実質的に非毒性であり、
化合物の薬物動態特性(例えば、味、吸収、分布、代謝及び排泄)に好ましい影
響を与え得るものを指す。本質的により実際的であり、選択する際にも重要であ
る他の要因は、原料のコスト、生じたバルク薬の結晶化のし易さ、収率、安定性
、溶解性、吸湿性及び流動性である。前記医薬組成物を、活性成分を医薬的に許
容され得る担体と混合して製造することが好都合である。従って、本発明は、新
規なカルバペネム化合物を活性成分として用いる医薬組成物及び細菌感染の治療
方法にも関する。
【0034】 カルバペネム核の3位に結合している−COMに関してであるが、これはカ
ルボン酸基(MはHを表す)、カルボキレートアニオン(Mは陰電荷を表す)、
医薬的に許容され得るエステル(Mはエステル形成基を表す)、または保護基で
保護されたカルボン酸(Mはカルボキシル保護基を表す)を表す。上記した医薬
的に許容され得る塩は、−COOM(ここで、Mは、対イオン、例えばナトリウ
ムまたはカリウムのようなアルカリ金属カチオンと釣り合う陰電荷である)の形
態を取り得る。他の医薬的に許容され得る対イオンは、カルシウム、マンガン、
亜鉛、アンモニウムまたはアルキルアンモニウム(例えば、テトラメチルアンモ
ニウム、テトラブチルアンモニウム、コリン、トリエチルヒドロアンモニウム、
メグルミン、トリエタノールヒドロアンモニウム等)カチオンであり得る。
【0035】 上記した医薬的に許容され得る塩には、酸付加塩が含まれる。従って、式Iの
化合物は、無機酸もしくは有機酸から誘導される塩の形態で使用することができ
る。前記塩の中には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩
、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウ
ノウ酸塩、、ショウノウスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグル
コン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン
酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、
臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、
マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸
塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン
酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チ
オシアン酸塩、トシル酸塩及びウンデカン酸塩が含まれる。
【0036】 医薬的に許容され得るエステルは当業者に自明のものであり、その中に米国特
許第4,309,438号に詳記されているものが含まれる。前記した医薬的に
許容され得るエステルには生理学的条件下で加水分解されるもの、例えばピバロ
イルオキシメチル、アセトキシメチル、フタリジル、インダニル、メトキシメチ
ル、及び米国特許第4,479,947号に詳記されているエステルが含まれる
。これらのエステルは「生物不安定エステル」とも呼ばれる。
【0037】 生物不安定エステルは生物学的に加水分解され得、胃腸粘膜を介する良好な吸
収性、胃酸分解に対する耐性及び他の要因のために経口投与に好適であり得る。
生物不安定エステルには、Mがアルコキシアルキル、アルキルカルボニルオキシ
アルキル、アルコキシカルボニルオキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、
アルケニルオキシアルキル、アリールオキシアルキル、アルコキシアリール、ア
ルキルチオアルキル、シクロアルキルチオアルキル、アルケニルチオアルキル、
アリールチオアルキルまたはアルキルチオアリール基を表す化合物が含まれる。
これらの基のアルキルまたはアリール部分はアシルまたはハロ基で置換され得る
。アセトキシメチル、1−アセトキシエチル、1−アセトキシプロピル、ピバロ
イルオキシメチル、1−イソプロピルオキシカルボニルオキシエチル、1−シク
ロヘキシルオキシカルボニルオキシエチル、フタリジル及び(2−オキソ−5−
メチル−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルであるMが生物不安定エステ
ル形成部分の例である。
【0038】 Lは、適当な電荷バランスを維持するために必要に応じて存在または不在と
することができる。存在する場合、Lは医薬的に許容され得る対イオンを表す
。無機もしくは有機酸から誘導される多くのアニオンが好適である。前記対イオ
ンの代表例は、アセテート、アジペート、アミノサリチレート、アンヒドロメチ
レンサイトレート、アスコルベート、アスパルテート、ベンゾエート、ベンゼン
スルホネート、ブロミド、サイトレート、カンフォレート、カンファースルホネ
ート、クロリド、エストレート、エタンスルホネート、フマレート、グルコヘプ
タノエート、グルコネート、グルタメート、ラクトビオネート、マレート、マレ
エート、マンデレート、メタンスルホネート、パントテネート、ペクチネート、
ホスフェート/ジホスフェート、ポリガラクトウロネート、プロピオネート、サ
リチレート、ステアレート、スクシネート、スルフェート、タータレート及びト
シレートである。他の好適なアニオン種は当業者に自明である。
【0039】 また、Lがマロネート、タータレートまたはエチレンジアミンテトラアセテ
ート(EDTA)のような2個以上の陰電荷を有する種を表す場合、全電荷バラ
ンス及び中性を維持するために適当数のカルバペネム分子も一緒に存在し得る。
【0040】 フェノキシ骨格に結合しているR基の少なくとも1個は、任意に陽電荷を有す
る部分を含み得る。従って、それはーR、Q、または陽電荷を有する基を含む
部分を含み得る。
【0041】 興味深い式Iを有する化合物の亜群は、COMがカルボキシレートアニオン
を表す化合物である。従って、この場合、Mは陽電荷を有するR基の場合のよう
に陽電荷を有する基と釣り合う陰電荷を表す。同様に、陽電荷を有するR基が2
個以上の陽電荷を含むならば、陰電荷を有する対イオンがカルボキシレートアニ
オンと共に存在して、全電荷中性を与える。
【0042】 興味深い式Iを有する化合物の別の亜群は、1個のR基が陽電荷を有する部分
を含む基を表し、残りのR基が水素、及び未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換されたC1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基から選択される化合物で
ある。特に、この亜群の輿昧深い化合物には、式Ia(式中、1個のR基が陽電
荷を有する部分を含む基を表し、残りのR基は水素である)を有する化合物が含
まれる。
【0043】 1個以上のR基中に含まれる陽電荷を有する部分に関し、1〜3個の陽電荷が
存在することが好ましく、カルボキシレートアニオン及び陰電荷を有する対イオ
ンと釣り合う1個の陽電荷が存在することが最も好ましい。
【0044】 興味深い化合物の別の亜群は、式I(式中、1個のR基は1〜4個のR基で
置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、1個のR基は−
またはQを表す)で表される。この場合、陽電荷を有する部分−Rまたは
Qはアルキル基に結合している。
【0045】 興味深い化合物の別の亜群は、式I(式中、1個のR基は陽電荷を有する部分
を含まない基を表す)で表される。
【0046】 興味深い化合物の別のグループは、式I(式中、Qは
【0047】
【化26】 からなる群から選択される)で表される。
【0048】 特に、興味深い化合物のグループは、式I(式中、Qは
【0049】
【化27】 を表す)で表される。
【0050】 上記した亜群の化合物において、L、a及びbは上記と同義であり、R
上記と同義であり、水素、及び任意に1〜2個のO、S、SO、SO、NR 、Nまたは−C(O)−が介在または末端に存在するC1−8直鎖も
しくは分枝鎖アルキルからなる群から選択される基を表し、前記鎖は未置換であ
るかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、OR、SR、SOR、SO、NR、N(R、−C(O)−R、C(O)NR 、SONR、CO、OC(O)R、OC(O)NR
NRC(O)R、NRC(O)NR、または任意に1〜4個のR 基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換または1〜4個のR基で置換され
たC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換されたフェニルまたはヘテロアリ
ール基で置換されている。
【0051】 興味深い化合物の別のグループは、式I[式中、Qは−N(こ
こで、R、R及びRは上記と同義である)を表す]で表される。
【0052】 興味深い化合物の別のグループは、式I[式中、1個のR基が存在し、
【0053】
【化28】 {式中、dはNR(ここで、Rは−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基
を表す)を表し、e、g、x及びyはCRまたはN(ここで、Rは上
記と同義であり、Rは水素を表す)を表す} から選択される]で表される。
【0054】 興味深い化合物の別のグループは、式I[式中、RはA−(CH−Q(
ここで、AはO、SまたはCHであり、nは0〜3であり、Qは上記と同義で
ある)である]で表される。
【0055】 興味深い化合物の別のグループは、式I(式中、Zはtrans−CH=CH
であり、他の変数はすべて上記と同義である)で表される。
【0056】 興味深い化合物の別のグループは、式I(式中、Xはヨウ素であり、他の変数
はすべて上記と同義である)で表される。
【0057】 興味深い化合物の別のグループは、式I(式中、Zは−C≡C−であり、他の
変数はすべて上記と同義である)で表される。
【0058】 特に興味深い式Iを有する化合物の好ましい亜群は、式Ia:
【0059】
【化29】 [式中、 Gは
【0060】
【化30】 であり、 Zは上記と同義であり、 COMはカルボキシレートアニオンを表し、 R基は陽電荷を有する部分を含み、 R基は上記と同義であり、 R基は水素またはC1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、 Qは
【0061】
【化31】 (式中、L、a及びbは上記と同義であり、Rは水素、及び任意に1〜2個
のO、S、SO、SO、NR、Nまたは−C(O)−が介在また
は末端に存在するC1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルからなる群から選択され
る基を表し、前記鎖は未置換であるかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、O
、SR、SOR、SO、NR、N(R、−C
(O)−R、C(O)NR、SONR、CO、OC(O
)R、OC(O)NR、NRC(O)R、NRC(O)NR 、または任意に1〜4個のR基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換ま
たは1〜4個のR基で置換されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換
されたフェニルまたはヘテロアリール基で置換されている) からなる群から選択され、 R基は
【0062】
【化32】 {式中、dはNR(ここで、Rは−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを
表す)を表し、e、g、x及びyはCRまたはN(ここで、Rは上記
と同義であり、Rは水素を表す)を表す} から選択される] で表される化合物である。
【0063】 この亜群において、他の変数はすべて式Iに関して上記した通りである。
【0064】 式Iaを有する化合物の別の好ましい亜群は、 Gは1、3〜4、6、8、9または10であり、 Rは−R、Q、A−(CH−Q(式中、Aは上記と同義である)、及
び1個のR基で置換されたC1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル鎖からなる群
から選択される陽電荷を有する部分を含み、 R基は独立して−R及びQから選択され、 Qは
【0065】
【化33】 (式中、L、a及びbは上記と同義であり、Rは水素、及び任意に1〜2個
のO、S、SO、SO、NR、Nまたは−C(O)−が介在する
1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルからなる群から選択される基を表し、前記
鎖は未置換であるかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、OR、SR、S
OR、SO、NR、N(R、−C(O)−R、C
(O)NR、SONR、CO、OC(O)R、OC(O
)NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、または任意に
1〜4個のR基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換または1〜4個のR 基で置換されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換されたフェニルま
たはヘテロアリール基で置換されている) からなる群から選択され、 R基は
【0066】
【化34】 [式中、dはNR(ここで、Rは−C1−6直鎖もしくは分校鎖アルキルを
表す)を表し、e、g、x及びyはCRまたはN(ここで、Rは上記
と同義であり、Rは水素を表す)を表す] から選択される化合物である。
【0067】 式Iaの更に好ましい亜群は、Gが8または9である化合物である。
【0068】 化合物の別の好ましい亜群は、式Ib:
【0069】
【化35】 (式中、Zは上記と同義であり、COMはカルボキシレートアニオンを表す)
で表される化合物またはその医薬的に許容され得る塩である。
【0070】 この亜群において、他の変数はすべて式Iに関して上記した通りである。
【0071】 本発明化合物の別のより好ましい亜群は、式Ic:
【0072】
【化36】 [式中、Rは
【0073】
【化37】 (式中、R、a、b及びLは上記と同義である)である] で表される。
【0074】 式Idを有する化合物の別のより好ましい亜群は、RがA−(CH−Q
[式中、AはO、SまたはCHであり、 nは0〜3であり、 Qが
【0075】
【化38】 (式中、L、a及びbは上記と同義であり、Rは水素、及び任意に1〜2個
のO、S、SO、SO、NR、Nまたは−C(O)−が介在する
1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルから選択される基を表し、前記鎖は未置換
であるかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、OR、SR、SOR、S
、NR、N(R、−C(O)−R、C(O)NR 、SONR、CO、OC(O)R、OC(O)NR 、NRC(O)R、NRC(O)NR、または任意に1〜4個の
基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換または1〜4個のR基で置換
されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換されたフェニルまたはヘテロ
アリール基で置換されている) からなる群から選択される] を表す化合物である。
【0076】 この亜群において、他のすべての変数は式Iに関して上記した通りである。
【0077】 本発明の代表的化合物を以下に例示する。適切ならば、好適なpH(例えば、
pH7)でプロトン化されたプロトン化アミンも本発明に包含されると認められ
る。
【0078】
【化39】 またはその医薬的に許容され得る塩。
【0079】 本発明化合物は、下記する一般的スキームにより示される2つの基本的方法に
より製造される。
【0080】 本発明化合物は、フローシートA及びBに記載するように製造される。ビニル
結合カルバペネムは、フローシートAに示すように、適当に保護された活性化2
−トリフリル−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレートA1をヒドロキシ
アリルトリアルキルスタンナンと反応させてA2を生成し、次いでミツノブ条件
下でヨードフェノキシと反応させてA3を生成することにより製造される。存在
する保護基を除去すると、所望の最終ビニル化合物A4が得られる。
【0081】
【化40】
【0082】 アセチレン結合したカルバペネムは、フローシートBに示すように、中間体
を保護ヒドロキシプロパルギルトリアルキルスタンナンと反応させてA5を生
成し、プロパルギルヒドロキシ基を脱保護してA6を生成し、次いでミツノブ条
件下でヨードフェノキシと反応させてA7を生成することにより製造される。存
在する保護基を除去すると、所望の最終アセチレン化合物A8が得られる。
【0083】
【化41】
【0084】 フローシートCには、上に定義した電荷を有する基Qを有する縮合ビアリール
カルバペネムの合成が記載されている。典型的には、フローシートA及びBから
の中間体A3及びA7は上に定義したR基を有しており、これによりQが導入さ
れる。従って、一般的な中間体A9を選択的に脱保護してアルコールA10を生
成し、これを中間体A11に変換することによりQでの置換のために活性化され
る。A11をQと反応させると、4級アンモニウム中間体A12が得られる。存
在する保護基を除去すると、所望生成物A13が得られる。
【0085】
【化42】
【0086】 上記フローシートに関して、Mが金属カチオン(例えば、Na)であり得
ることを除いて、P、R、R及びMは式Iの化合物に関して定義した通りであ
る。Dykstraら,Tet.Lett.,39,p.1865(1998)
参照。
【0087】 Pはカルボキシル保護基を表す。
【0088】 本発明の多くの化合物は、MRSA/MRCNSに対して生物学的に活性であ
る。インビトロの抗菌活性から、化合物を感受性細菌に感染している哺乳動物に
投与したときのインビボ活性が予測される。
【0089】 一般的な感受性テストを用いて、本発明化合物はMRSAに対して活性である
ことが分かる。
【0090】 本発明化合物は、該化合物を医薬的に許容され得る担体と組合せることにより
医薬組成物に処方され得る。前記担体の例を以下に示す。
【0091】 本発明化合物は、粉末または結晶形態、溶液または懸濁液の形態で使用され得
る。前記化合物は、各種方法により、特に局所、経口または(静脈内または筋肉
内)注射による非経口により投与され得る。
【0092】 好ましい投与(デリバリー)経路である注射用組成物は、アンプルの単位投与
形態で、またはマルチドーズ容器で製造され得る。注射用組成物は、油性または
水性ビヒクル中の懸濁液、溶液または乳濁液のような形態を取り得、各種の製剤
化成分を含み得る。或いは、活性成分は、投与時に滅菌水のような適当なビヒク
ルを用いて再構成される(凍結乾燥または非凍結乾燥)粉末の形態であってもよ
い。注射用組成物の場合、担体は通常滅菌水、食塩水または別の注射用液体(例
えば、筋肉注射用ラッカセイ油)からなる。各種緩衝剤、保存剤等を配合するこ
とができる。
【0093】 局所用組成物は、軟膏剤、クリーム剤またはローション剤を形成するためには
疎水性または親水性基剤のような担体、塗布剤を形成するためには水性、油性ま
たはアルコール性液体、または散剤を形成するためには乾燥希釈剤を用いて処方
され得る。
【0094】 経口用組成物は、錠剤、カプセル剤、経口懸濁剤及び経口液剤のような形態を
取り得る。前記経口用組成物は、慣用の製剤化成分のような担体を使用し得、徐
放性及び即放性形態が含まれ得る。
【0095】 投与量は、治療対象者の状態及び体型、投与経路及び頻度、選択した特定化合
物に対する病原菌の感受性、感染の毒力及び他の要因に大きく依存する。しかし
ながら、抗菌業界で周知の治療原則に従う医者の自由裁量の余地も残されている
。感染の種類及び治療対象者の独自性とは別にして、正確な投与計画に影響を及
ぼす他の要因は化合物の分子量である。
【0096】 ヒトに投与するための単位剤型あたりの液体または固体の組成物は約0.01
〜約99%、好ましくは約10〜60%の活性物質を含み得る。前記組成物は、
通常約15mg〜約2.5gの活性成分を含む。しかしながら、一般的に、約2
50〜1000mgの範囲の投与量を使用することが好ましい。非経口投与する
場合、単位剤型は通常、滅菌水溶液中に純粋化合物を含み得、または中性pH及
び等張性に調整され得る液剤として使用される可溶性粉末の形態を取り得る。
【0097】 本発明は細菌感染の治療を要する哺乳動物における細菌感染の治療方法をも包
含し、その方法は前記哺乳動物に対して該感染を治療するのに有効な量の式Iの
化合物を投与することを含む。
【0098】 式Iの抗菌性化合物を投与するための好ましい方法には、経口及び非経口、例
えばi.v.注入、i.v.ボーラス注射及びi.m.注射が含まれる。
【0099】 成人の場合、1日あたり約5〜50mg/kg体重の式Iの抗菌性化合物を1
〜4回分割投与することが好ましい。抗菌性化合物の好ましい投与量は1日あた
り250〜1000mgを1〜4回分割投与する。より具体的には、軽い感染の
場合、1日あたり約250mgを2〜3回分割投与することが推奨される。感受
性の高いグラム陽性菌に中程度に感染している場合には、1日あたり約500m
gを3〜4回分割投与することが推奨される。抗生物質に対する感受性が上限に
ある微生物にひどく、命を脅かすほど感染している場合には、1日あたり約10
00〜2000mgを3〜4回分割投与することが推奨され得る。
【0100】 小児の場合、1日あたり約5〜25mg/kg体重を2〜4回分割投与するこ
とが好ましい。10mg/kgの用量が通常推奨される。
【0101】 式Iの化合物は、カルバペネムとして公知の広範なクラスに属する。多くのカ
ルバペネムは、デヒドロペプチダーゼ(DHP)として公知の腎酵素による攻撃
を受けやすい。この攻撃、すなわち分解を受けると、カルバペネム抗菌剤の効力
が低下する恐れがある。本発明化合物の多くは前記した攻撃を受けにくく、従っ
てDHP阻害剤を使用する必要がない。しかしながら、本発明においてDHP阻
害剤の使用は任意であり、使用してもよい。DHP阻害剤及びそのカルバペネム
との併用は、例えば1979年7月24日出願の欧州特許出願第7910261
6.4号明細書(特許番号0 007 614)及び1982年8月9日出願の
欧州特許出願第82107174.3号明細書(公開番号0 072 014)
に記載されている。
【0102】 DHP阻害が所望または所要される場合には、本発明化合物を上記した特許明
細書または特許出願公開明細書に記載されている適当なDHP阻害剤と共に使用
され得る。上記した欧州特許出願には、本発明のカルバペネムのDHP感受性を
測定するための方法が記載されており、適当な阻害剤、配合組成物及び治療方法
も開示されている。配合組成物中の式Iの化合物:DHP阻害剤の好ましい重量
比は約1:1である。
【0103】 好ましいDHP阻害剤は、7−(L−2−アミノ−2−カルボキシエチルチオ
)−2−(2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキサミド)−2−ヘプテン酸
またはその有用な塩である。
【0104】 本発明を下記する非限定的実施例を参照して更に説明する。
【0105】 製造例1
【0106】
【化43】 市販の4−ヒドロキシベンジルアルコール(500mg,4.03mmo1)
を無水DMF(5.0ml)に溶解し、N雰囲気下に置き、0℃に冷却した。
このDMF溶液を撹絆しながら、この溶液にイミダソール(301mg,4.3
3mmo1)及びt−ブチルジメチルシリルクロリド(604mg,4.03m
mo1)を順次添加した。反応物を室温に加温し、18時間撹絆した。
【0107】 反応混合物を酢酸エチルで抽出し、HO−希炭酸水素ナトリウム水溶液及び
飽和ブラインで分配した。酢酸エチル抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真
空下で濃縮して、粘性油状物を得た。
【0108】 粗生成物をフラッシュクロマトグラフイー(230−400メッシュシリカゲ
ル)で精製し、ヘキサン:酢酸エチル(4:1)混合物で溶離して、908mg
のシリルエーテルを得た。
【0109】 H NMR(CDCl)δ:0.10(s,6H)、0.94(s,9H
)、4.66(s,2H)、6.08(s,1H)、6.72(d,J=7.5
Hz,2H)、7.14(d,J=8.7Hz,2H)。
【0110】 製造例2
【0111】
【化44】 4−ヒドロキシシリルエーテル(100mg,0.418mmol)をシーブ
乾燥したジクロロメタン(2.0ml)に溶解し、N雰囲気下に置いた。ジク
ロロメタン溶液を撹拌しながら、この溶液に酢酸タリウム(109mg,0.4
18mmol)を添加し、黄褐色懸濁液を周囲温度で5分間撹拌した。次いで、
ヨウ素(109mg,0.813mmol)を添加した。紫色懸濁液を2時間撹
拌し、セライトプラグを用いて濾過し、酢酸エチル(20ml)で濯いだ。
【0112】 酢酸エチル抽出物をHO−氷、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和ブラ
インで分配した。抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、1
08mgの黄褐色固体を得た。
【0113】 粗生成物をヘキサン:酢酸エチル(4:1)を溶離液とする薄層クロマトグラ
フィーにより精製して、145mgのヨードフェノールを得た。
【0114】 H NMR(CDCl)δ:0.07(s,6H)、0.90(s,9H
)、4.60(s,2H)、5.18(s,1H)、6.91(d,J=8.3
Hz,1H)、7.15(dd,J=1.9Hz,6.3Hz,1H)、7.5
8(d,J=3.0Hz,1H)。
【0115】 製造例3
【0116】
【化45】 製造例1と同様にして、カルビノールをシリルエーテルに収率で変換した。
【0117】 製造例4
【0118】
【化46】 製造例2と同様にして、フェノールをヨードフェノールに変換した。 H NMR(CDCl)δ:0.06(s,6H)、0.91(s,9H
)、1.68(m,2H)、2.55(t,J=6.7Hz,2H)、3.58
(t,J=6.3Hz,2H)、5.22(s,1H)、6.88(d,J=8
.2Hz,1H)、7.05(dd,J=2.0Hz,6.3Hz,1H)、7
.48(d,J=2.0Hz,1H)。
【0119】 製造例5
【0120】
【化47】 製造例1と同様にして、カルビノールをシリルエーテルに変換した。 H NMR(CDCl)δ:0.12(s,6H)、0.96(s,9H
)、5.72(s,2H)、6.70(dd,J=1.9Hz,4.7Hz,1
H)、6.83−6.88(m,2H)、7.16(t,J=7.7Hz,1H
)。
【0121】 製造例6
【0122】
【化48】 製造例2と同様にして、フェノールをヨードフェノールに変換した。 H NMR(CDCl)δ:0.10(s,6H)、0.94(s,9H
)、4.66(s,2H)、5.29(s,1H)、6.66(dd,J=1.
9Hz,4.7Hz,1H)、6.97(d,J=2.0Hz,1H)、7.5
6(d,J=7.3Hz,1H)。
【0123】 製造例7
【0124】
【化49】 製造例1と同様にして、カルビノールをシリルエーテルに変換した。 H NMR(CDCl)δ:0.08(s,6H)、0.88(s,9H
)、2.76(t,J=7.2Hz,2H)、3.78(t,J=7.2Hz,
2H)、6.65−6.69(m,2H)、6.76(d,J=7.4Hz,1
H)、7.12(t,J=6.5Hz,1H)。
【0125】 製造例8
【0126】
【化50】 製造例2と同様にして、フェノールをヨードフェノールに変換した。 H NMR(CDCl)δ:0.10(s,6H)、0.88(s,9H
)、2.72(t,J=7.0Hz,2H)、3.77(t,J=6.9Hz,
2H)、5.49(s,1H)、6.53(dd,J=2.0Hz,6.1Hz
,1H)、6.89(d,J=2.0Hz,1H)、7.52(d,J=8.0
Hz,1H)。
【0127】 製造例9
【0128】
【化51】 メチルエステル(Stanley,W.M.,McMahan,E.,Ada
ms,R.,JACS,55,706(1933))(500mg,1.712
mmol)を48% HBr(2.9ml)及び酢酸(1.49ml)に溶解し
、N雰囲気下に置いた。反応物を120℃で4時間撹拌した。冷却した反応混
合物を5N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を用いてpH10.0の塩基性と
し、酢酸エチル−HO及び氷で分配した。水性層を保存し、2.0N塩酸水溶
液を用いてpH2.5に酸性化して、溶液から沈殿した白色固体を得た。この固
体を焼結ガラス漏斗に集め、脱イオンHO(10ml)で洗浄し、真空下で乾
燥して、286mgの安息香酸を得た。
【0129】 H NMR(d−MeCO)δ:7.06(m,1H)、7.29(t
,J=8.0Hz,1H)、7.51(dd,J=1.5Hz,5.9Hz,1
H)。
【0130】 製造例10
【0131】
【化52】 安息香酸(286mg,1.08mmol)を無水THF(5.0ml)に溶
解し、N雰囲気下に置いた。THF溶液を撹拌しながら、この溶液にボラン−
THF複合体(2.16ml)を20分間を要して滴下し、反応物を室温で2時
間撹拌した。次いで、THF溶液にメタノール(10ml)を1時間を要してゆ
っくり添加した。
【0132】 反応物を酢酸エチルで抽出し、HO−氷及び飽和ブラインで分配した。酢酸
エチル抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮乾固した。粗生成物
を酢酸エチル:ヘキサン(7:3)混合物を溶離液とするシリカゲル薄層クロマ
トグラフィーにより精製して、120mgのベンジルアルコールを得た。
【0133】 製造例11
【0134】
【化53】 製造例1と同様にして、カルビノールをシリルエーテルに変換した。 0.10(s,6H)、0.95(s,9H)、4.70(s,2H)、4.
94(s,1H)、6.68(dd,J=2.3Hz,5.5Hz,1H)、6
.83(m,1H)、7.16(t,J=7.8Hz,1H)。
【0135】 製造例12
【0136】
【化54】 シーブ乾燥したN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)中に市販の2−(
4−ヒドロキシフェニル)エタノール(3.0g,21.7mmol)を含む溶
液を0℃で撹拌しながら、この溶液にイミダゾール(1.64g,23.9mm
ol)、ニートなトリエチルシリルトリフレート(5.4ml,23.9mmo
l)を順次添加した。生じた溶液を周囲温度に加温し、18時間撹拌した。反応
混合物を酢酸エチルで希釈し、冷1.0N HCl水溶液、濃炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び飽和ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
濾過し、真空下で濃縮して、無色油状物を得た。ヘキサン:酢酸エチル(4:1
)を溶離液とするフラッシュクロマトグラフィー(50:1 SiO:生成物
)にかけて、2.7g(49%)の無色油状物を得た。
【0137】 H NMR(CDCl)δ:0.62(q,6H)、0.95(t,9H
)、2.82(t,2H)、3.80(t,2H)、6.25(s,1H)、7
.05(d,2H)、7.75(d,2H)。
【0138】 製造例13
【0139】
【化55】 ジクロロメタン(30ml)中に製造例12で得た生成物(2.0g,7.9
1mmol)を含む溶液を周囲温度で撹拌しながら、この溶液に酢酸タリウム(
I)(2.08g,7.91mmol)を少しずつ添加した。懸濁液を5分間撹
拌後、ヨウ素(4.0g,15.81mmol)を添加し、混合物を2.5時間
撹拌した。生じたスラリーをジエチルエーテルで希釈し、セライトを介して濾過
した。濾液を水−氷、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和ブラインで洗浄し
た。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、黄褐色固体を得
た。ヘキサン:酢酸エチル(4:1)を溶離液とするフラッシュクロマトグラフ
ィー(100:1 SiO:生成物)にかけて、744mg(27%)の生成
物を結晶性固体を得た。
【0140】 H NMR(CDCl)δ:0.08(t,9H)、2.75(t,2H
)、3.75(t,2H)、5.25(s,1H)、7.18(dd,1H)、
7.52(d,1H)。
【0141】 更に、363mg(17.4%)の構造式:
【0142】
【化56】 を有する4−ヒドロキシエチル−2−ヨードフェノールを黄褐色固体として得た
【0143】 H NMR(CDCl)δ:2.78(t,2H)、3.76(t,2H
)、6.89(d,1H)、7.05(dd,1H)、7.55(d,1H)。
【0144】 製造例14
【0145】
【化57】 シーブ乾燥したN,N−ジメチルホルムアミド(2.0ml)中に製造例13
で得た4−ヒドロキシエチル−2−ヨードフェノール(121mg,0.458
mmol)を含む溶液を0℃で撹拌しながら、この溶液にイミダゾール(34m
g,0.504mmol)及びニートな塩化トリメチルシリル(0.057ml
,0.504mmol)を順次添加した。冷却浴を外し、溶液を周囲温度で18
時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水、濃炭酸水素ナトリウム水溶液
及び飽和ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で
濃縮して、153mg(100%)の白色結晶性固体を得た。
【0146】 H NMR(CDCl)δ:0.08(t,9H)、2.75(t,2H
)、3.75(t,2H)、5.25(s,1H)、7.18(dd,1H)、
7.52(d,1H)。
【0147】 製造例15
【0148】
【化58】 シーブ乾燥したN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)中に市販のプロパ
ルギルアルコール(5.0g,35.72mmol)を含む溶液を0℃に冷却し
、撹拌しながらこの溶液にイミダゾール(668mg,9.83mmol)及び
ニートな塩化トリエチルシリル(16.2ml,96.21mmol)を順次添
加した。冷却浴を外し、混合物を周囲温度で10分間撹拌した。生じた溶液を酢
酸エチルで希釈し、水−氷、0.5M炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和ブライ
ンで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し
て、無色油状物を得た。分別蒸留して、3.03g(51%)の純粋生成物(沸
点=57〜61℃/3.7mmHg)を無色油状物として得た。
【0149】 H NMR(CDCl)δ:0.65(q,6H)、0.95(t,9H
)、2.43(t,1H)、4.35(dd,2H)。
【0150】 製造例16
【0151】
【化59】 THF(30ml)中に製造例15で得た生成物(3.03g,18.15m
mol)を含む溶液を−78℃に冷却し、撹拌しながらこの溶液にn−ブチルリ
チウム(8.0ml,19.96mmol)を30分間を要して滴下した。反応
物を放置して−20℃に加温し、1時間撹拌した。次いで、ニートな塩化トリn
−ブチルスズ(5.89ml,21.78mmo)を30分間を要して滴下した
。反応混合物を0℃に加温し、1時間撹拌した。生じた暗色溶液を酢酸エチルで
希釈し、水−氷及び飽和ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、濾過し、真空下で濃縮して、褐色油状物を得た。ヘキサン:ジクロロメタ
ン(9:1)を溶離液とする200−400メッシュフロリジル(100:1
フロリジル:生成物)を用いるフラッシュクロマトグラフィーにかけて、6.1
2g(74%)の生成物を無色油状物として得た。
【0152】 H NMR(CDCl)δ:0.64(q,6H)、0.91(t,6H
)、1.02(t,18H)、1.31(m,6H)、1.72(m,6H)、
4.34(s,2H)。
【0153】 実施例1
【0154】
【化60】 無水N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中にカルバペネム2−イルトリ
フレート1(100mg,0.164mmol)及び製造例16で得たプロパル
ギルスタンナン(112mg,0.246mmol)を含む溶液を0℃に冷却し
、撹拌しながらこの溶液に臭化リチウム(28mg,0.328mmol)及び
塩化ビス−アセトニトリルパラジウム(II)(2.1mg,0.0082mm
ol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、水−氷及
び飽和ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真
空下で濃縮して、橙色油状物を得た。ヘキサン:酢酸エチル(4:1)を溶離液
とするシリカゲル薄層クロマトグラフィー(2×1000ミクロン)にかけて、
70mg(68%)の所望生成物を淡黄色油状物として得た。
【0155】 H NMR(CDCl)δ:0.59(m,12H)、0.73(m,1
8H)、1.24(d,3H)、1.26(d,3H)、3.18(m,1H)
、3.20(dd,1H)、4.12(d,1H)、4,25(dd,1H)、
4.53(s,2H)、5.28−5.49(q,2H)、7.65(d,2H
)、8.21(d,2H)。
【0156】 実施例2
【0157】
【化61】 無水THF(1.0ml)中に実施例1で得た生成物(77mg,0.122
mmol)を含む溶液を0℃で撹拌しながら、この溶液に酢酸(11ml,0.
183mmol)及びフッ化テトラブチルアンモニウムの1.0M THF溶液
(0.122ml,0.122mmol)を順次添加した。混合物を1時間撹拌
し、酢酸エチルで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和ブライン
で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、黄
色固体を得た。ヘキサン:酢酸エチル(1:1)を溶離液とするシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(1×1000ミクロン)にかけて、33mg(53%)の
黄色結晶性固体を得た。
【0158】 H NMR(CDCl)δ:0.57(q,6H)、0.90(t,9H
)、1.22(t,6H)、1.74(t,1H)、3.16(m,1H)、3
.23(dd,1H)、4.23−4.32(m,2H)、4.48(d,2H
)、5.26−5.48(q,2H)、7.64(d,2H)、8.21(d,
2H)。
【0159】 実施例3
【0160】
【化62】 実施例2で得た生成物(82mg,0.159mmol)、実施例7で得た生
成物(58mg,0.179mmol)及びトリフェニルホスフィン(46mg
,0.179mmol)を無水THF(2.0ml)中で合わせ、0℃に冷却し
た。ニートなジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.035ml,0.1
79mmol)を添加し、混合物を20分間撹拌した。生じた溶液を真空下で濃
縮して、橙色油状物を得た。ヘキサン:酢酸エチル(4:1)を溶離液とするシ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(1×1000ミクロン)にかけて、66mg
(56%)の黄色油状物を得た。
【0161】 H NMR(CDCl)δ:0.1(s,9H)、0.63(q,6H)
、0.89(t,9H)、1.14(d,3H)、1.25(d,3H)、2.
75(m,2H)、3.15(m,1H)、3.3(m,1H)、3.75(t
,2H)、4.25(m,2H)、4.91(s,2H)、5.35(ABq,
2H)、6.95(m,1H)、7.15(dd,1H)、7.62(m,3H
)、8.21(d,2H)。
【0162】 実施例4
【0163】
【化63】 無水THF(1.0ml)中に実施例3で得た生成物(66mg,0.089
6mmol)を含む溶液を0℃に冷却し、撹拌しながらこの溶液に酢酸(0.0
076ml,0.134mmol)及びフッ化テトラブチルアンモニウムの1.
0M THF溶液(0.089ml,0.089mmol)を順次添加した。混
合物を1時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、水−氷、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液及び飽和ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、真空下で濃縮して、無色油状物を得た。ヘキサン:酢酸エチル(1:1)を
溶離液とするフラッシュクロマトグラフィー(50:1 SiO:生成物)に
かけて、49mg(72%)の黄褐色固体を得た。
【0164】 H NMR(CDCl)δ:0.55(q,6H)、0.95(t,9H
)、1.15(d,3H)、1.25(d,3H)、2.78(t,2H)、3
.18(m,1H)、3.32(dd,1H)、3.85(bt,3H)、4.
25(d,1H)、4.28(dd,1H)、4.9(s,2H)、5.3(A
Bq,2H)、6.92(d,1H)、7.15(dd,1H)、7.58(d
,1H)、7.65(dd,1H)、8.18(d,1H)。
【0165】 実施例5
【0166】
【化64】 無水THF(1.0ml)中に実施例4で得た生成物(49mg,0.064
5mmol)を含む溶液を−20℃に冷却し、撹拌しながらこの溶液にニートな
2,6−ルチジン(0.0079ml,0.0678mmol)を添加し、溶液
を5分間撹拌した。次いで、ニートな無水トリフル酸(0.012ml,0.0
710mmol)を添加し、混合物を15分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチ
ルで希釈し、水−氷、2.0N HCl水溶液(0.050ml)及び飽和ブラ
インで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮
して、57mg(100%)の所望生成物を得た。これを精製せずに使用した。
【0167】 実施例6
【0168】
【化65】 シーブ乾燥したアセトニトリル(1.0ml)中に実施例5で製造したばかり
の生成物(57mg,0.0645mmol)を含む溶液を周囲温度で撹拌しな
がら、この溶液に4−カルバモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ−{2
.2.2}−オクチルトリフレート(21mg,0.0645mmol)を添加
した。溶液を30分間撹拌し、真空下で濃縮乾固し、アセトン(1.0ml)に
再溶解した。溶液をジエチルエーテル(8.0ml)で希釈して、乳白色懸濁液
を得た。これを遠心し、乾燥して、53mg(76%)の半精製の非晶質固体を
得た。
【0169】 H NMR(CDCO)δ:0.58(q,6H)、0.93(t,9H
)、1.21(m,6H)、3.28(m,1H)、3.35(m,2H)、3
.58(t,1H)、4.02(m,2H)、4.20(s,2H)、4.31
(m,1H)、4.44(dd,1H)、4.47(bt,6E)、4.65(
s,2H)、5.09(s,2H)、5.29−5.47(ABq,2H)、7
.11(d,2H)、7.29(bs,1H)、7.41(dd,1H)、7.
72(bs,1H)、7.78(d,2H)、7.82(d,1H)、8.21
(d,1H)。
【0170】 実施例7
【0171】
【化66】 THF:HO(2:1)混合物中に実施例6で得た生成物(35mg,0.
0292mmol)を含む溶液を0℃に冷却し、撹拌しながらこの溶液に1.0
N HCl水溶液(0.029ml,0.029mmol)を添加した。冷却浴
を外し、反応物を周囲温度で1.5時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、1.
0N炭酸水素ナトリウム水溶液(0.029ml,0.029mmol)を用い
て中和した。次いで、5%Pt/C触媒(3.5mg)を添加し、混合物を水素
雰囲気中、周囲温度及び圧力下で激しく22分間撹拌した。反応混合物をセライ
トを通して濾過し、真空下で濃縮して、黄褐色残渣を得た。これを脱イオン水(
2.0ml)に再溶解した。粗生成物の水溶液をMacro prepイオン交
換樹脂を含むカラムに通し、5%ブライン水溶液で溶離し、次いでアンバークロ
ムCG−161樹脂を用いて脱塩し、凍結乾燥して、15.8mg(79%)の
白色固体を得た。
【0172】 H NMR(2:1 DO:CDCN)δ:1.22(d,3H)、1
.41(d,3H)、3.22(m,3H)、3.56(dd,1H)、3.9
2(m,2H)、4.22(bt,6H)、4.34(m,2H)、4.44(
bt,6H)、4.60(s,2H)、5.25(s,2H)、7.34(d,
1H)、7.53(d,1H)、8.05(s,1H)。
【0173】 実施例8
【0174】
【化67】 実施例3に記載の手順を用い、実施例2で得た生成物(70mg,0.136
mmol)、2−ヨードフェノール(36mg,0.163mmol)及びトリ
フェニルホスフィン(43mg,0.163mmol)を合わせ、無水THF(
1.0ml)に溶解する。溶液を0℃に冷却し、ジイソプロピルアゾジカルボキ
シレート(0.032ml,0.163mmol)で処理し、20分間撹拌する
。シリカゲル薄層クロマトグラフィーにより精製して、生成物を得る。
【0175】 実施例9
【0176】
【化68】 実施例7に記載の手順を用い、THF:水(2:1)溶液(1.0ml)中の
実施例8で得た生成物(82mg,0.114mmol)を1.0N HCl水
溶液(0.114ml,0.114mmol)で処理し、周囲温度で1.5時間
撹拌する。生じた溶液を0℃に冷却し、1.0N炭酸水素ナトリウム水溶液(0
.228ml,0.228mmol)で塩基性とする。水素雰囲気中、大気圧下
で5%Pt/C触媒を用いて接触還元し、その後アンバークロムCG−161樹
脂を用いて精製し、凍結乾燥して、所望生成物を得る。
【0177】 実施例10
【0178】
【化69】 2−イル−カルバペネムトリフレート1(200mg,0.329mmol)
、Jung,M.E.,Light,L.A.,Tetrahedron Le
tt.,23,3851(1982)に記載されているように製造した(E)−
トランス:(Z)−シスビニルスタンナンの2:1混合物(0.144ml,0
.493mmol)、パラジウムジベンジリジンアセトン−クロロホルム複合体
(17mg,0.0165mmol)及びトリス−トリフリルホスフィン(7.
6mg,0.0329mmol)を合わせ、室温においてN−メチルピロリジノ
ン(4.0ml)に溶解した。次いで、前記溶液に塩化亜鉛の1.0Mエーテル
溶液(0.0329ml,0.0329mmol)を添加し、混合物を6時間撹
拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水−氷及び飽和ブラインで洗浄した。有
機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、褐色油状物を
得た。酢酸エチル:ヘキサン(1:1)を溶離液とするシリカゲル薄層クロマト
グラフィー(4×1000ミクロン)にかけて、103mg(60%)の所望生
成物を無色油状物として得た。
【0179】 H NMR(CDCl)δ:0.58(m,6H)、0.94(t,9H
)、1.22(d,3H)、1.29(d,3H)、3.23(dd,1H)、
3.37(d,1H)、4.19(dd,1H)、4.21(m,1H)、4.
32(dd,2H)、5.26−5.48(q,2H)、6.18(dd,1H
)、7.27(d,1H)、7.68(d,2H)、8.22(d,2H)。
【0180】 実施例11
【0181】
【化70】 実施例3に記載の手順を用い、実施例10で得た生成物(113mg,0.2
18mmol)、実施例7で得た生成物(81mg,0.241mmol)及び
トリフェニルホスフィン(63mg,0.241mmol)を合わせ、無水TH
F(2.0ml)に溶解する。溶液を撹拌しながら0℃に冷却し、ジイソプロピ
ルアゾジカルボキシレート(0.048ml,0.241mmol)で処理する
。ヘキサン:酢酸エチル(4:1)を溶離液とするシリカゲル薄層クロマトグラ
フィー(1×1000ミクロン)により精製して、生成物を得る。
【0182】 実施例12
【0183】
【化71】 実施例4に記載の手順を用い、無水THF(1.0ml)中の実施例11で得
た生成物(91mg,0.123mmol)を酢酸(0.0010ml,0.1
85mmol)及びフッ化テトラブチルアンモニウムの1.0M THF溶液(
0.136ml,0.136mmol)で順次処理する。シリカゲルクロマトグ
ラフィーにかけて、標記生成物を得る。
【0184】 実施例13
【0185】
【化72】 実施例5に記載の手順を用い、無水THF(1.0ml)中の実施例13で得
た生成物(59mg,0.079mmol)をニートな2,6−ルチジン(0.
011ml,0.0931mmol)及びニートな無水トリフル酸(0.016
ml,0.0975mmol)で処理して、所望生成物を得る。
【0186】 実施例14
【0187】
【化73】 実施例6に記載の手順を用い、シーブ乾燥したアセトニトリル(1.0ml)
中の実施例13で得た生成物(70mg,0.079mmol)を4−カルバモ
イルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ−{2.2.2}−オクチルトリフレ
ート(25mg,0.079mmol)と反応させる。所望生成物をアセトン/
エーテル溶液から沈殿させて得る。
【0188】 実施例15
【0189】
【化74】 実施例7に記載の手順を用い、THF:HO(2:1)混合物中の実施例1
4で得た生成物(73mg,0.060mmol)を0℃に冷却し、1.0N
HCl水溶液(0.060ml,0.060mmol)で処理し、周囲温度で1
.5時間撹拌する。生じた溶液を0℃に冷却し、1.0N炭酸水素ナトリウム水
溶液(0.060ml,0.060mmol)で塩基性とする。混合物を5%P
t/C触媒(6.7mg)を用いて接触水素化して、粗な残留物を得、これをM
acro prepイオン交換樹脂で処理し、アンバークロムCG−161樹脂
で脱塩し、凍結乾燥して、19mg(44%)の所望生成物を得る。
【0190】 実施例16
【0191】
【化75】 実施例3に記載の手順を用い、実施例10で得たカルビノール(57mg,0
.110mmol)、2−ヨードフェノール(29mg,0.132mmol)
及びトリフェニルホスフィン(35mg,0.132mmol)を合わせ、無水
THF(1.0ml)に溶解する。溶液を撹拌しながら0℃に冷却し、ジイソプ
ロピルアゾジカルボキシレート(0.026ml,0.132mmol)で処理
する。シリカゲル薄層クロマトグラフィーにかけて、所望生成物を得る。
【0192】 実施例17
【0193】
【化76】 実施例7に記載の手順を用い、THF:水(2:1)溶液(1.0ml)中の
実施例16で得た生成物(59mg,0.081mmol)を1.0N HCl
水溶液(0.081ml,0.081mmol)で処理し、周囲温度で1.5時
間撹拌する。生じた溶液を0℃に冷却し、1.0N炭酸水素ナトリウム水溶液(
0.162ml,0.162mmol)で塩基性とする。混合物を5%Pt/C
触媒(5.9mg)を用いて接触水素化し、アンバークロムCG−161樹脂で
精製し、凍結乾燥して、所望生成物を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CN,CU,CZ,EE, GD,GE,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,LV ,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL, RO,RU,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,UA,US,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 ダイクストラ,ケビン・デイー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4C050 KA02 KB05 KB13 KB16 KC05 4C072 MM01 UU01 4C086 AA01 AA03 CC08 DA45 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 NA14 ZB35

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 RはHまたはメチルを表し、 COMはカルボン酸、カルボキシレートアニオン、医薬的に許容され得るエ
    ステル基、または保護基で保護されたカルボン酸を表し、 Xはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素またはフッ素)を表し、 Pは水素、ヒドロキシル、F、またはヒドロキシル保護基で保護されたヒドロ
    キシルを表し、 Zはtrans−エテンジイルまたはエチンジイルを表し、 各Rは独立して−R、−Q、水素、ハロ、−CN、−NO、−NR 、−OR、−SR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)
    、−SO、−SONR、−NRSO、−C(O)R 、−OC(O)R、−OC(O)NR、−NRC(O)NR 、−NRCO、−OCO、−NRC(O)R、未置換である
    かまたは1〜4個のR基で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル
    、及び未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換された−C3−7シクロア
    ルキルから選択され、 各R、R及びRは独立して水素、−R、未置換であるかまたは1〜4
    個のR基で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル、または未置換
    であるかまたは1〜4個のR基で置換された−C3−7シクロアルキルを表し
    、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換されている、任意に1個以上のO、S、NR(ここで、Rは上記
    と同義である)または−C(O)−が介在する4〜6員飽和環を表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換されている、任意に1〜3個のO、S、NR(ここで、Rは上記
    と同義である)または−C(O)−が介在する4〜6員飽和環を表し、 各R基は独立してハロ、−CN、−NO、−NR、−OR、−S
    、−CONR、−COOR、−SOR、−SO、−SO NR、−NRSO、−COR、−NRCOR、−OCOR 、−OCONR、−NRCONR、−NRCO、−O
    CO、−C(NR)NR、−NRC(NH)NR、−N
    C(NR)R、−Rまたは−Qを表し、 R、R及びRは独立して水素、−R、未置換であるかまたは1〜4個
    のR基で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換されている、任意に1〜3個のO、S、−C(O)−またはNR
    ここで、Rは上記と同義である)が介在する4〜6員飽和環を表し、 各Rは独立してハロ、−CN、−NO、フェニル、−NHSO、−
    OR、−SR、−N(R、−N(R、−C(O)N(R 、−SON(R、ヘテロアリール、ヘテロアリーリウム、−CO 、−C(O)R、−OCOR、−NHCOR、グアニジニル、カルバミ
    ミドイルまたはウレイドを表し、 各Rは独立して水素、−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基、−C3− シクロアルキル基またはフェニルを表すか、2個のRが存在するときには前
    記Rは一緒になって、任意に1〜2個のO、S、SO、−C(O)−、NH
    及びNCHが介在する4〜6員飽和環を表し、 Qは 【化2】 (式中、a及びbは1、2または3であり、Lは医薬的に許容され得る対イオ
    ンであり、αはO、SまたはNRを表し、β、δ、λ、μ及びσの2個以上は
    でない条件でβ、δ、λ、μ及びσはCR、NまたはNを表す
    ) からなる群から選択され、 Rは 【化3】 (式中、dはO、SまたはNRを表し、所与の構造中のe、g、x、y及びz
    の2個以上はNでない条件でe、g、x、y及びzはCR、NまたはN を表す) からなる群から選択され、 Rは水素、未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換された−C1−6 直鎖もしくは分枝鎖アルキル、または−(CHQ(ここで、nは1、2ま
    たは3であり、Qは前記と同義である)を表し、 各Rは独立して水素、ハロ、−CN、−NO、−NR、−OR
    −SR、−CONR、−COOR、−SOR、−SO、−S
    NR、−NRSO、−COR、−NRCOR、−OC
    OR、−OCONR、−NRCO、−NRCONR
    −OCO、−CNRNR、−NRCNHNR、−NR C(NR)R、未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換された−C −6 直鎖もしくは分枝鎖アルキル、未置換であるかまたは1〜4個のR基で置
    換された−C3−7シクロアルキル、及び−(CHQ(ここで、n及びQ
    は上記と同義である)からなる群から選択される基を表し、 R及びRは水素、フェニル、または未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、 各Rは独立して水素、フェニル、または未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、 各Rは独立して水素、ハロ、フェニル、−CN、−NO、−NR
    −OR、−SR、−CONR、−COOR、−SOR、−SO、−SONR、−NRSO、−COR、−NRCOR 、−OCOR、−OCONR、−NRCO、−NRCON
    、−OCO、または未置換であるかまたは1〜4個のR基で置
    換された−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、 R及びRは水素、または未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換さ
    れた−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された、任意に1個以上のO、S、NRまたは−C(O)−が介在
    する4〜6員飽和環を表し、 各Rは独立して水素、未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換された
    −C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル、任意に1〜4個のR基で置換された
    3−6シクロアルキル、任意に1〜4個のR基で置換されたフェニル、また
    は任意に1〜4個のR基で置換されたヘテロアリールを表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、任意に1〜2個のO、S、SO
    NHまたはNCHが介在する5〜6員飽和環を表し、 Rは水素、または任意に1〜2個のO、S、SO、SO、NR、N または−C(O)−が介在するC1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表
    し、前記鎖は未置換であるかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、OR、S
    、SOR、SO、NR、N(R、−C(O)−
    、C(O)NR、SONR、CO、OC(O)R
    OC(O)NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、また
    は任意に1〜4個のR基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換または1〜
    4個のR基で置換されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換されたフ
    ェニルまたはヘテロアリール基で置換されており、 R及びRは水素、フェニル、または未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された、任意にO、S、NR、Nまたは−C(O)−が介
    在する−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表し、或いは R及びRは介在原子と一緒になって、未置換であるかまたは1〜4個のR 基で置換された、任意にO、S、SO、NR、Nまたは−C(
    O)−が介在する4〜6員飽和環を表し、 R及びRが一緒になって上記した4〜6員環を表すとき、Rは上記と同
    義であり、またはRはR及びRが一緒になって表す環に縮合した別の4〜
    6員飽和環を表し、この環には任意にO、S、NRまたは−C(O)−が介在
    し、この環は未置換であるかまたは1〜4個のR基で置換されている] で表される化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
  2. 【請求項2】 COMはカルボキシレートアニオンを表す請求項1に記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】 1個のR基は陽電荷を有する部分を含む基を表し、残りのR
    基は水素、及び未置換であるか1〜4個のR基で置換されたC1−6直鎖もし
    くは分枝鎖アルキルから選択される請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 1個のR基は陽電荷を有する部分を含む基を表し、残りのR
    基は水素である請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R基は1〜3個の陽電荷を含む請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R基はカルボキシレートアニオン及び負電荷を有する対イオ
    ンと釣り合う1個の陽電荷を含む請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 1個のR基は1〜4個のR基で置換された−C1−6直鎖
    もしくは分枝鎖アルキルを表し、1個のR基は−RまたはQを表す請求項1
    に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 Qは 【化4】 からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Qは 【化5】 (式中、L、a及びbは上記と同義であり、Rは水素、及び任意に1〜2個
    のO、S、SO、SO、NR、Nまたは−C(O)−が介在また
    は末端に存在するC1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルからなる群から選択され
    る基を表し、前記鎖は未置換であるかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、O
    、SR、SOR、SO、NR、N(R、−C
    (O)−R、C(O)NR、SONR、CO、OC(O
    )R、OC(O)NR、NRC(O)R、NRC(O)NR 、または任意に1〜4個のR基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換ま
    たは1〜4個のR基で置換されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換
    されたフェニルまたはヘテロアリール基で置換されており、R、R及びR は上記と同義である) を表す請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 Qは−N(ここで、R、R及びR
    上記と同義である)を表す請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 1個のR基が存在し、 【化6】 [式中、dはNR(ここで、Rは−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基
    を表す)を表し、e、g、x及びyはCRまたはN(ここで、Rは上
    記と同義であり、Rは水素を表す)を表す] から選択される請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 COMはカルボキシレートアニオンを表し、 フェノキシ骨格に結合している1つのR基は少なくとも1個の陽電荷を有する
    部分を含み、残りのR基は水素、及び未置換であるかまたは1〜4個のR基で
    置換されたC1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルから選択され、 R基は上記と同義であり、 R基は水素またはC1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、 Qは 【化7】 (式中、Lは上記と同義であり、a及びbは2であり、Rは水素、及び任意
    に1〜2個のO、S、SO、SO、NR、Nまたは−C(O)−
    が介在または末端に存在するC1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルからなる群か
    ら選択される基を表し、前記鎖は未置換であるかまたは1〜4個のハロ、CN、
    NO、OR、SR、SOR、SO、NR、N(R、−C(O)−R、C(O)NR、SONR、CO 、OC(O)R、OC(O)NR、NRC(O)R、NRC(O
    )NR、または任意に1〜4個のR基で置換されたかまたは1〜2個の
    、未置換または1〜4個のR基で置換されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アル
    キルで置換されたフェニルまたはヘテロアリール基で置換されている) からなる群から選択され、 R基は 【化8】 [式中、dはNR(ここで、Rは−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを
    表す)を表し、e、g、x及びyはCRまたはN(ここで、Rは上記
    と同義であり、Rは水素を表す)を表す] から選択される請求項1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 RはA−(CH−Q(ここで、AはO、SまたはC
    であり、nは0〜3であり、Qは上記と同義である)である請求項1に記載
    の化合物。
  14. 【請求項14】 Zはtrans−CH=CHである請求項1に記載の化合
    物。
  15. 【請求項15】 ZはC≡Cである請求項1に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Xはヨウ素である請求項1に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 式Ia: 【化9】 [式中、 Gは 【化10】 であり、 Zは上記と同義であり、 COMはカルボキシレートアニオンを表し、 R基は陽電荷を有する部分を含み、 R基は上記と同義であり、 R基は水素またはC1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、 Qは 【化11】 (式中、L、a及びbは上記と同義であり、Rは水素、及び任意に1〜2個
    のO、S、SO、SO、NR、Nまたは−C(O)−が介在また
    は末端に存在するC1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルからなる群から選択され
    る基を表し、前記鎖は未置換であるかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、O
    、SR、SOR、SO、NR、N(R、−C
    (O)−R、C(O)NR、SONR、CO、OC(O
    )R、OC(O)NR、NRC(O)R、NRC(O)NR 、または任意に1〜4個のR基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換ま
    たは1〜4個のR基で置換されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換
    されたフェニルまたはヘテロアリール基で置換されている) からなる群から選択され、 R基は 【化12】 {式中、dはNR(ここで、Rは−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを
    表す)を表し、e、g、x及びyはCRまたはN(ここで、Rは上記
    と同義であり、Rは水素を表す)を表す} から選択される] で表される請求項1に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 Gは1、3〜4、6、8、9または10であり、 Rは−R、Q、A−(CH−Q(式中、AはO、SまたはCHであ
    り、nは0〜3である)、及び1個のR基で置換されたC1−6直鎖もしくは
    分枝鎖アルキル鎖からなる群から選択される陽電荷を有する部分を含み、 R基は独立して−R及びQから選択され、 Qは 【化13】 (式中、L、a及びbは上記と同義であり、Rは水素、及び任意に1〜2個
    のO、S、SO、SO、NR、Nまたは−C(O)−が介在する
    1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルからなる群から選択される基を表し、前記
    鎖は未置換であるかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、OR、SR、S
    OR、SO、NR、N(R、−C(O)−R、C
    (O)NR、SONR、CO、OC(O)R、OC(O
    )NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、または任意に
    1〜4個のR基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換または1〜4個のR 基で置換されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換されたフェニルま
    たはヘテロアリール基で置換されている) からなる群から選択され、 R基は 【化14】 [式中、dはNR(Rは−C1−6直鎖もしくは分枝鎖アルキルを表す)を
    表し、e、g、x及びyはCRまたはN(ここで、Rは上記と同義で
    あり、Rは水素を表す)を表す] から選択される請求項17に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 Gは8または9である請求項18に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 式Ib: 【化15】 (式中、Zは上記と同義であり、COMはカルボキシレートアニオンを表す)
    で表される請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
  21. 【請求項21】 式Ic: 【化16】 [式中、Rは 【化17】 (式中、R、a、b及びLは上記と同義である)を表す] で表される請求項1に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 RはA−(CH−Q [式中、AはO、SまたはCHであり、 nは0〜3であり、 Qは 【化18】 (式中、L、a及びbは上記と同義であり、Rは水素、及び任意に1〜2個
    のO、S、SO、SO、NR、Nまたは−C(O)−が介在する
    1−8直鎖もしくは分枝鎖アルキルからなる群から選択される基を表し、前記
    鎖は未置換であるかまたは1〜4個のハロ、CN、NO、OR、SR、S
    OR、SO、NR、N(R、−C(O)−R、C
    (O)NR、SONR、CO、OC(O)R、OC(O
    )NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、または任意に
    1〜4個のR基で置換されたかまたは1〜2個の、未置換または1〜4個のR 基で置換されたC1−3直鎖もしくは分枝鎖アルキルで置換されたフェニルま
    たはヘテロアリール基で置換されている) からなる群から選択される] を表す請求項1に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 【化19】 である化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載の化合物を医薬的に許容され得る担体と共
    に含む医薬組成物。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載の化合物を医薬的に許容され得る担体と混
    合して製造される医薬組成物。
  26. 【請求項26】 細菌感染の治療を要する哺乳動物患者に対して請求項1項
    に記載の化合物を有効量投与することを含む前記患者における細菌感染を治療ま
    たは予防するための方法。
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