JP2002516760A - コンピュータビジョンベースロータ加工システムおよび方法 - Google Patents
コンピュータビジョンベースロータ加工システムおよび方法Info
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Abstract
Description
た方法で回転可能なデイスクブレーキロータを加工する装置および方法に関する
。
する。これらのブレーキ機構の中でよく知られているのは車両のホイールに接続
されるディスクロータの組合せである。車両を停止もしくは減速させるために、
ブレーキパッドを押圧するブレーキキャリパーによりディスクロータの1つ以上
の外面に対して圧力が加えられ(例えば、いわゆるディスクブレーキを使用して
)、ロータが接続される軸の回転を減速もしくは停止させ、同時にホイールの回
転を減速もしくは停止させる。
00は図1および図2に示されており、図1はロータ100の前面を示し図2は
側面を示す。ロータ100の内側筋入り構造を示すために、ロータの一部(線I
およびII間)は切り取られている。筋入りロータは本質的にいくつかの筋によ
り分離かつ接続される2つのディスクプレートにより構成される。筋はまっすぐ
であったり曲がっていることがあり、その数はロータごとに変動する。たとえば
、図3および図4は湾曲筋を有する未加工筋入りロータの例を示す。ロータ10
0は2つの外部ブレーキ面102,104を有し、これらの面はロータを含む2つ
のディスクの外面により提供される。ロータ100は筋と共にロータの内部筋入
り構造を形成する2つの内部非ブレーキ面101,105も有する。ロータ10
0に接続されたホイールドライブの回転を減速もしくは停止させるために圧力が
加えられる(例えば、ブレーキパッド(図示せず)により)のは2つのブレーキ
面102,104である。理想的には、ロータ100は完全に円形でありこれら
の外部ブレーキ面102,104は、内部非ブレーキ面101,105と同様に
、互いに平行で平坦である。
、プリキャストロータ106を図5および図6に示し、それぞれ、プリキャスト
、未加工ロータ100の前面および側面を示している。図1および図2に示すロ
ータ100はキャストロータ106を適切に加工して作られる。
のいくつかはロータが加工された方法に由来することがある。例えば、前記した
ように、ロータ表面の不均一加熱、不均一質量および不均一温度および熱歪を防
止もしくは回避するために、表面101,102,104,105は理想的には
平行、対称的かつ平坦である。従来の加工システムでは、加工する前にこれらの
表面の平行性、平面度、中心もしくは対称性は確認されず、加工後にこれらの特
徴のいずれかが保証されることもなかった。
位置決めすることができるコンピュータビジョンベース加工システムを提供する
ことにより前記問題およびその他の問題を解決する。特に、本発明はロータの2
つの表面、好ましくはロータの2つの加工不能な内部非ブレーキ面、間の中心面
を決定することによりこれらの問題を解決する。
、決定した中心面に基づいてロータを位置決めし、次に位置決めしたロータを加
工することによりロータを加工する方法を提供する。ロータの中心面はロータの
少なくとも1つのイメージを使用して決定される。いくつかの好ましい実施例で
は、中心面はロータの一連の連続するイメージを使用して決定される。
基づいて決定される。
め決定された中心面間の平行性を求めることにより検査することができる。ロー
タは加工される前に内部非ブレーキ面の平面度および/もしくは平行性について
検査することができる。平行性および平面度の測度に基づいて、これらの表面が
仕様に従わない場合には、加工する前にロータを除外することができる。
上に未加工ロータを位置決めし、ロータの中心面を決定し、ブレーキロータの決
定された中心面に基づいてターニングセンター内のロータの位置を調節し、ブレ
ーキロータを加工することによるブレーキロータ加工方法である。
ステムはその上にロータを搭載し1つの内部非ブレーキ面上にロータを位置決め
するチャックを有するターニングセンター、ロータのイメージを得るイメージフ
レームグラバー、ターニングセンターに接続されイメージから得られる情報に基
づいてターニングセンターに制御情報を提供するようにプログラムされたコンピ
ュータシステムを含み、コンピュータシステムはイメージフレームグラバーによ
り得られるロータのイメージに基づいてロータの中心面を決定するようにプログ
ラムされる。フレームグラバーはチャック上に搭載されている間あるいは他の位
置、例えば、コンベアシステム上にある時のロータのイメージを得ることができ
る。
づいてロータの中心面を決定するようにプログラムされる。コンピュータシステ
ムはロータの2つの非ブレーキ内面の測度に基づいて中心面を決定するようにプ
ログラムすることもできる。
する。例えば、本発明を使用してロータ表面の不均一加熱、不均一質量および不
均一温度および熱歪を防止しもしくは最小限に抑えて、比較的均一な質量分布を
有し実質的に平行で、対称的で平坦な表面を有するロータが提供される。
ー114に接続された1台以上のカメラ112を含んでいる。イメージフレーム
グラバー114はコンピュータイメージシステム116に接続されており、それ
はコンピュータ数値制御(CNC)ターニングセンター118に接続されていて
そこに情報を提供する。1つ以上の能動もしくは受動光源120がカメラ112
に対する位置に配置されている。光源120はカメラ112の前面もしくは背面
照明を行うように配置することができる。光源120は任意の照明もしくは明確
な構造の(structured)レーザ光システムとすることができる。2台以上のカメラ
が使用される場合には、前面および背面照明の両方を使用することができる。カ
メラ112は各カメラのレンズもしくは入力システムがターニングセンター11
8のチャック122上に搭載されたロータ106の側景を有するように加工シス
テム110の座標空間に対して配置される。各カメラの位置はターニングセンタ
ー118の座標空間内で既知でなければならない。
6の下記の特徴の少なくともいくつかを測定するのに使用される。 (a)コア厚、すなわち、ロータの内部非ブレーキ面101,105間の距離
、 (b)位置決め面として働くロータの内部非ブレーキ面101の平面度、 (c)ロータ2つの内部非ブレーキ面101,105の平行性。
6の中心面126を見つけて抽出し(内部非ブレーキ面101,105に基づい
て)ロータ106を加工する前に精密に位置決めするのに使用される。加工モー
ドにおいて、中心面126はロータ100の内部非ブレーキ面101,105に
基づいて決定される。
例えば、30−50r.p.m.で回転され、ロータ106の側景の連続的イメ
ージがイメージフレームグラバー114により取り込まれ、コンピュータイメー
ジシステム116により処理される。このようなイメージの例を図8に示す。図
8に示す典型的なイメージは、好ましくは、ロータの内部(非ブレーキ)面10
1,105およびロータの1つもしくは2つの筋103−1,103−2を含む
。イメージは既知の連続位置において、ロータの回転速度だけでなくフレームグ
ラバー114およびコンピュータシステム116の処理速度によって決まる速度
で、取り込むことができる。好ましくは、ロータ106の外面全体の正確な測定
値を得るのに十分なイメージが取り込まれる。
0は通過する筋(vanes)を感知しフレームグラバー114をトリガーして2つの垂
直筋および内部ブレーキ面により形成されるウィンドウイメージ(例えば、図8
に示す)を捕捉するホトアイ124を含んでいる。
に処理し、ロータ106を加工するための適切な制御情報をCNCターニングセ
ンター118に与える。特に、コンピュータシステム116はロータ106の中
心面126に関する情報をターニングセンター118に与える。次に、ターニン
グセンターは、この中心面情報に基づいて、加工する前にロータ106の垂直位
置を調節する。
システムであり、イメージフレームグラバー114はイメージ情報を捕捉してコ
ンピュータシステム116へ転送することができる電子装置であり、CNCター
ニングセンターはコンピュータシステム116から入力を取り込むようにされた
標準ターニングセンターである。典型的に、イメージフレームグラバー114は
毎秒40−60フレームを捕獲することができる。この構成により、システム1
10はロータ106を測定してその中心面をおよそ2秒以内に見つけることがで
きる。
とができる。カメラの解像度が低いほど、得られる測定値の精度は低くなる。好
ましい実施例では、640×480ピクセルの解像度を有する1台のカメラが使
用される。もう1つの好ましい実施例では、1,024×1,024ピクセルを
有する1台のカメラ(あるいは解像度の高い任意タイプのCCDカメラ)が使用
される。更に別の実施例では、例えば、4,096×1ピクセルのいわゆるライ
ンスキャンカメラが使用される。後者のケースでは、コンピュータイメージシス
テムは最初にいくつかの連続するシングルラインイメージをより大きいイメージ
へと結合して1つのより大きいイメージとして処理する。前記したように、2台
以上のカメラを使用することができ、その場合には、異なるカメラが異なる解像
度を有することができる。
ことであることを思い出していただきたい。この中心面126はロータ100の
非ブレーキ内面に基づいて決定され、次のように計算される。
ンピュータシステム116が3つの値を決定する(図8参照)。 (a)内部非ブレーキ面105の上縁のY座標(Y11で示す)、 (b)内部非ブレーキ面101の下縁のY座標(Y12で示す)、および、 (c)コア厚(dIでしめす)。
である。ある実施例では、Y11は表面105の上縁に沿った任意の点とすること
ができる。同様に、好ましくはY12は内部非ブレーキ面101の下縁の最良適合
の中心のY座標であるが、ある実施例では、Y12は内面の下縁に沿った任意の点
とすることができる。ある実施例では、Y11および/もしくはY12点はそれぞれ
上縁および下縁上に定められた2つ以上の点の平均に基づいて決定することがで
きる。例えば、Y11は上縁上の3もしくは5点の平均として決定することができる
。Y11および/もしくはY12の値を求めるのにより少ない点が使用されると、平
面度および平行性の全体精度はそれに応じて減少する。ある実施例では、各縁上
に1点が定められ対応するY座標として使用できることがお判りであろう。
たNイメージの各々に対してこれら3つの値(Y11,Y12およびdI)が与えられ
ると、コンピュータシステム116は下記のものを求める。 平均コア厚 下部内面(位置決め面)の平面度 max(Y12)−min(Y12),i=1...N 内部ブレーキ面間の平行性 max(Y11)−min(Y11),i=1...N
置決め面、通常は内部ブレーキ面の1つ、からオフセットすることにより2つの
内面の対称面が確立される。次に、ブレーキ面上にカットをいれて対称性および
均一なブレーキ厚を達成することができる。したがって中心面126が定められ
ると、前記したように、ロータの加工が開始する前にチャック122は垂直(Y
)面内を適切に移動される。
度および平行性は外部(ブレーキ)面を使用して決定される。これらの実施例は
単独であるいは内面を使用するものと共に使用することができる。
06が仕様および必要条件に従って加工されたかどうかを確認することができる
。仕様および必要条件に従っていない場合には、ターニングシステム118はロ
ータの処理を継続して検査により検出された問題点を修正することができる。検
査はロータがまだチャック122上にある時に行われるため、ロータをターニン
グセンター118上に再搭載しなければならないことによる位置精度の損失がな
い。このようにして、検査/帰還ループが達成される。
計算され、次に新たに計算された面が最初に計算された面と比較される。すなわ
ち、外部加工ブレーキ面102,104に基づいて計算された面が内部非ブレー
キ面101,105に基づいて計算された面と比較される。2つの面が同じでな
ければ(ある規定公差内)、システムはロータを除外するかあるいは再加工する
ことができる。
が提供される。当業者ならば、例示するために公開され制約的意味合いはない、
前記した実施例以外により本発明を実施できることがお判りであると思われ、本
発明は特許請求の範囲によってのみ制限される。
Claims (22)
- 【請求項1】 ロータの加工方法であって、 ロータの2つの表面に基づいてロータの中心面を決定するステップと、 決定された中心面に基づいてロータを位置決めするステップと、 位置決めされたロータを加工するステップと、 を含むロータの加工方法。
- 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、ロータの中心面はロータの少
なくとも1つのイメージを使用して決定される方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の方法であって、ロータの中心面はロータの一
連の連続イメージを使用して決定される方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の方法であって、中心面はロータの2つの表面
の性質の測度に基づいて決定される方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の方法であって、前記性質は2つの表面の平行
性である方法。 - 【請求項6】 請求項1記載の方法であって、さらに、ロータが加工された
後で、 ロータの2つの外面に基づいて加工されたロータの中心面を決定することによ
りロータを検査するステップを含む方法。 - 【請求項7】 請求項6記載の方法であって、さらに、 外部ブレーキ面から決定された中心面を内部非ブレーキ面から決定された中心
面と比較するステップを含む方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の方法であって、さらに、 ロータの内部非ブレーキ面を検査するステップを含む方法。
- 【請求項9】 請求項8記載の方法であって、検査は加工の前に行われ、ロ
ータが検査に失敗したら加工は行われない方法。 - 【請求項10】 請求項8記載の方法であって、表面の検査は(a)表面の
平面度および(b)表面の平行性の少なくとも一方を考慮する方法。 - 【請求項11】 請求項1−7のいずれか1項記載の方法であって、表面は
ロータの2つの内面である方法。 - 【請求項12】 ブレーキロータの加工方法であって、 コンピュータ制御ターニングセンターのチャック上に未加工ロータを位置決めす
るステップと、 ロータの少なくとも2つの表面に基づいてロータの中心面を決定するステップと
、 ブレーキロータの決定された中心面に基づいてターニングセンター内のロータの
位置を調節するステップと、 ブレーキロータを加工するステップと、 を含むブレーキロータの加工方法。 - 【請求項13】 請求項12記載の方法であって、2つの表面の少なくとも
一方はロータの内面である方法。 - 【請求項14】 ロータの加工システムであって、 その上にロータを搭載するチャックを有するターニングセンターと、 ロータのイメージを得るイメージフレームグラバーと、 ターニングセンターに接続されイメージから得られた情報に基づいてターニン
グセンターに制御情報を与えるようにプログラムされたコンピュータシステムと
を含み、コンピュータシステムはイメージフレームグラバーにより得られるロー
タのイメージに基づいてロータの中心面を決定するようにプログラムされるロー
タの加工システム。 - 【請求項15】 請求項14記載のシステムであって、イメージフレームグ
ラバーはロータがチャック上に搭載されている間にロータのイメージを得るシス
テム。 - 【請求項16】 請求項14記載のシステムであって、コンピュータシステ
ムはさらにロータの一連のイメージに基づいてロータの中心面を決定するように
プログラムされるシステム。 - 【請求項17】 請求項14記載のシステムであって、イメージフレームグ
ラバーはロータがチャック上に搭載されている間にロータのイメージを得るシス
テム。 - 【請求項18】 請求項15記載のシステムであって、コンピュータシステ
ムはさらにロータの2つの表面の性質の測度に基づいて中心面を決定するように
プログラムされるシステム。 - 【請求項19】 請求項18記載のシステムであって、前記性質は、 (a)ロータの2つの内面の平行性、および、 (b)ロータの2つの外部ブレーキ面の平行性、 から選択されるシステム。
- 【請求項20】 請求項17記載のシステムであって、ロータは筋入りロー
タであり、該システムはさらにロータの筋の検出に基づいてイメージフレームグ
ラバーをトリガーするホトアイを含むシステム。 - 【請求項21】 ブレーキロータを加工するコンピュータ制御ターニングセ
ンターであって、 ターニングセンターに情報を提供するように構成かつ適応されたコンピュータ
イメージシステムと、 コンピュータイメージシステムに作動的に接続されてそこへイメージを提供す
るイメージフレームグラバーと、 イメージフレームグラバーに接続され、ターニングセンターのチャック上に搭
載されたロータのイメージを得るように配置されたカメラと、を含み、 コンピュータイメージシステムはカメラにより取り込まれるロータのイメージ
を解析することによりターニングセンター上に搭載されたロータの中心面を決定
するようにプログラムされるコンピュータ制御ターニングセンター。 - 【請求項22】 請求項21記載のターニングセンターであって、コンピュ
ータシステムはさらに決定されたロータの中心面に基づいてロータの所望位置に
関するデータをターニングセンターに供給するするようにプログラムされるター
ニングセンター。
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