JP2002515094A - セルロース系ウエブ、傾斜横断面構造を有する抄紙ベルトを使用するウエブの製造方法と装置および抄紙ベルトの製造方法 - Google Patents
セルロース系ウエブ、傾斜横断面構造を有する抄紙ベルトを使用するウエブの製造方法と装置および抄紙ベルトの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
抄紙通気空気乾燥ベルト(10)および前記ベルトを製造する方法とともに、ベルト上に製造されるペーパーウエブおよびウエブを製造する方法が開示される。ベルト(10)は、X−Y平面を定めるウエブ側面(21)と、ウエブ側面に対向する裏側面(22)と、X−Y平面に垂直なZ方向と、ウエブ側面と裏側面との間を延長する複数個の不連続偏向導路(30)とを有する樹脂製構造体(20)からなる。各不連続偏向導路(30)は軸線(33)と壁部(35)とを有する。少なくともいくつかの不連続偏向導路(30)の軸線(33)とZ方向とは鋭角(Q)である。好ましくはベルトは、また樹脂製構造体20に接合される透気性強化構造体(50)を有する。ベルト上に製造されたペーバーウエブは、非ランダム反復パターンで配設される少なくとも2つの領域:目視的に単一面状パターンで本質的に連続する網状構造体領域と、少なくとも一方向とZ方向が鋭角をなすように、この少なくとも一方向に網状構造体領域から延長する不連続ドームからなるドーム領域とを有する。
Description
【発明の詳細な説明】
セルロース系ウエブ、傾斜横断面構造を有する
抄紙ベルトを使用するウエブの製造方法と装置
および抄紙ベルトの製造方法
産業上の利用分野
本発明は、強さ、柔軟性および吸収性を有するセルロース系ウエブの製造方法
に関する。特に、本発明は、低密度域と高密度域を有する構造セルロース系ウエ
ブ、およびこのような紙ウエブの製造に利用される抄紙ベルトに係る。
従来技術
紙製品は多様な目的に使用される。ペーパー・タオル、フェーシャル・ティシ
ュ、トイレット・ティシュ等は近代の工業化社会では常時使用される。このよう
な紙製品の大需要はこれら製品の改良品の需要をもたらした。ペーパー・タオル
、フェーシャル・ティシュ、トイレット・ティシュ等紙製品がその意図する機能
を果たし広く受け入れられるには、それらはある物理的特性を持たねばならない
。より重要なこれら特性には、強さ、柔軟性および吸収性がある。
強さは、使用中その物理的一体性を保持する紙ウエブの能力である。
柔軟性は、消費者がその意図する目的に紙を使用するときに感じる心地よい接
触感覚である。
吸収性は、紙に流体、特に水、水溶液および懸濁液を吸収保持させる紙の特性
である。重要なことは、所与の量の紙に全量の流体を保持することだけでなく、
かつ紙が流体を吸収する速度である。
強化構造体と樹脂製構造体とからなる通気乾燥抄紙ベルトは、1985年4月
30日にジョンソン他に発行された米国特許第4,514,345号明細書;1
985年7月9日にトロカーンに発行された米国特許第4,528,239号明
細書;1985年7月16日にトロカーンに発行された米国特許第4,529,
480号明細書;1987年1月20日にトロカーンに発行された米国特許第4
,637,859号明細書;および1994年8月2日にトロカーン他に発行さ
れた米国特許第5,334,289号明細書に記載されている。前記特許は、通
気乾燥抄紙ベルトの好ましい構造を示すためここに文献として組み入れる。
これら特許に開示されるベルトに製造される紙は、比較的高密度の連続網状構
造領域と、網状構造領域全体に拡散される複数個のドームよりなる領域との2つ
の物理的に不連続の領域を有することを特徴とする。ドームは、網状構造領域と
比較すると、比較的小さい密度と、比較的小さい固有強度とを有する。このよう
なベルトは、共に本譲受人が製造販売するバウンティ・ペーパー・タオルおよび
シャーミン・トイレット・ティシュ等商用的に優れた製品を製造するため使用さ
れている。
本明細書に文献として組み入れられる、1993年9月14日にトロカーン他
に発行された米国特許第5,245,025号明細書;および1996年6月1
8日にトロカーン他に発行された米国特許第5,527,428号明細書は、複
数の領域、即ち;坪量が比較的大きく本質的に連続な第一領域;坪量が比較的小
さくまたはゼロで、第一領域に外接かつ隣接する第二領域;および中間の坪量で
第二領域と並置される第三領域からなるセルロース系繊維を開示した。このよう
な紙を製造するフォーミング・ベルトは、強化構造体に結合された模様化配列の
不連続突出部を有する。隣接する突出部の間の環状部が空間を形成し、この空間
の中に、抄紙繊維が第一領域を形成するために偏向することができる。加えて、
個々の各突出部は開口部を有する。個々の各突出部の開口部も空間を形成し、こ
の空間の中に抄紙用繊維が第三領域を形成するために偏向することができる。
改良製品の調査はまだ続いている。
場合によって望ましいのは、“角度(傾斜)のある”断面形状を有するセルロ
ース・ウエブを製造することであり、すなわち、横断面で見るとウエブがドーム
を有し、このドームが基本的に連続な網状構造領域から、この網状構造領域に対
して通常直角でなく鋭角をなすように延びている。特に、このような“角度のあ
る”ドームは、垂直に直立するドームと比較すれば、角度のあるドームが大きく
つぶれるのでウエブの柔軟性を改善する。加えて、このような角度のある構造は
、ウエブのドームの特定(およびまた所与の)配向に基づき、吸収流体を所望(
および所与の)方向に向ける能力を有する。このような物性は種々の使い捨て製
品においてきわめて有益である。
従って、本発明の目的は、少なくとも二つの領域を有するセルロース系ウエブ
を提供することにあり、この二つの領域が本質的に連続領域と、ドームまたはナ
ックルの軸線と本質的に連続領域の全体面とが鋭角を形成するように本質的に連
続する領域から延長する模様配列の不連続ドームまたはナックルよりなる領域で
ある。
本発明の他の目的は、このようなセルロース系ウエブを製造する方法を提供す
ることにある。
本発明のさらに他の目的は、このようなセルロース系ウエブを製造する抄紙ベ
ルトを提供することにある。
本発明の他の目的は、このような抄紙ベルトを製造する方法を提供することに
ある。
発明の開示
本発明の目視的に単一面の抄紙ベルトは、フォーミング・ベルトとして、およ
び(または)通気空気乾燥ベルトとして抄紙機械に使用される。
通気空気乾燥ベルトは、X−Y平面を定めるウエブ側の面と、ウエブ側の面裏
側表面と、X−Y平面に垂直なZ方向と、ウエブ側表面と裏側表面との間で延長
する複数個の不連続な偏向導路とを有する樹脂製構造体からなる。好ましくは、
複数個の導路は、非ランダム反復模様配列からなる。各不連続偏向導路は軸線と
壁とを有する。少なくともいくつかの不連続偏向導路の軸線とZ方向とで鋭角を
形成する。好ましくは、通気空気乾燥ベルトはさらに、樹脂製構造体のウエブ側
表面と裏側表面との間に位置する透気強化構造体を有する。強化構造体は、ウエ
ブ側側部とこのウエブ側側部に対向する機械側側部とを有する。
通気空気乾燥ベルトにおいて、フレーム構造部のウエブ側表面かつ本質的に連
続するウエブ側網状構造を有し、このフレーム構成部の裏側表面がその中に形成
された裏側網状構造部を有する。ウエブ側網状構造はウエブ側開口部を形成し、
裏側網状構造は不連続偏向導路の裏側開口部を定める。ウエブ側開口部は、Z方
向と垂直な少なくとも一方向にX−Y平面内の対応裏側開口部に対し分岐する。
不連続偏向導路は、テーパーされ、好ましくは、Z方向と垂直な少なくとも一方
向にそれぞれの軸線に対し負の方向にテーパーされる。
本発明のフォーミング・ベルトは、透気性強化構造体と、この強化構造体に接
合される樹脂製構造体とからなる。この強化構造体は、X−Y平面を定めるウエ
ブ対面側と、このウエブ側側部の反対側の機械側側部と、X−Y平面に垂直なZ
方向とを有する。樹脂製構造体は、強化構造体に結合され延長する複数個の不連
続突出部からなる。各突出部は、軸線と、頂面と、この頂面の反対の基面と、間
隔をおいて頂面と基面を相互連結する壁部とを有する。好ましくは、不連続突出
部は、本質的に連続偏向導路に外接し隣接する。複数個の頂面はウエブ側表面を
定め、複数個の基面は樹脂製構造体の裏側表面を定める。
本発明のフォーミング・ベルトにおいて、少なくともいくつかの突出部の軸線
とZ方向かつ鋭角をなす。少なくともいくつかの突出部の頂面が、少なくともZ
方向に垂直な一方向に、X−Y平面内の同突出部の対応基面に対してオフセット
する。強化構造体のウエブ対面側は好ましくは、本質的に連続するウエブ対面網
状構造を形成し、このウエブ対面網状構造は本質的に連続偏向導路の区域により
定められる。少なくともいくつかの突出部の壁部は、これら突出部の軸線にテー
パーを付される。好ましくは、複数個の突出部はX−Y平面に非ランダム反復模
様配列からなる。一実施例において、複数個の不連続突出部は、樹脂製構造体の
ウエブ側表面から裏面に延長する複数個の不連続偏向導路を有する。好ましくは
、複数個の不連続突出部はそれぞれ、少なくとも一つの不連続偏向導路を有する
。両通気空気乾燥ベルトとフォーミング・ベルトにおいて、裏側表面は任意に模
様が付される。
本発明のベルト製造方法は、つぎの工程よりなる:即ち
(a)第一方向に硬化用放射線を発生する装置を備える工程と;
(b)液状感光性樹脂を備える工程と;
(c)作用面を有し液状感光性樹脂を受け入れできるフォーミング・ユニット
を備える工程と;
(d)硬化感光樹脂に接合される透気性強化構造体であって、ウエブ対面側と
前記ウエブ対面側と反対の機械対面側とを有する透気性強化構造体をそなえる工
程と;
(e)前記強化構造体を前記フォーミング・ユニットに配設する工程と:
(f)液状感光性樹脂を前記フォーミング・ユニットに配設することによって
液状感光性樹脂の塗膜を形成し、塗膜かつ第一表面と第一表面と反対の第二表面
とこれら第一および第二表面により定められる予選択厚みとを有する、液状感光
性樹脂を前記フォーミング・ユニットに配設する工程と;
(g)塗膜の第一表面と第一方向が鋭角をなすように液状感光性樹脂の塗膜を
第一方向に含むフォーミング・ユニットを配設する工程と;
(h)予選択模様を定める不透明領域と透明領域とを有するマスクを備える工
程と;
(i)マスクが第一表面と隣接関係になるように塗膜の第一表面と硬化用放射
線発生装置との間にマスクを位置決めし、マスクの不透明領域が装置の硬化用放
射線から塗膜の一部を遮蔽し、透明領域かつ装置の硬化用放射線のために塗膜の
他の部分を非遮蔽としておく、マスクを位置決めする工程と;
(j)前記塗膜の非遮蔽部分を硬化し、部分形成ベルトを形成するためマスク
を通して硬化用放射線発生装置から活性化用波長を有する放射線を塗膜に当てる
ことにより塗膜の遮蔽部分を非硬化状態にする工程と;
(k)部分形成ベルトから、実質的にすべての未硬化の液状感光性樹脂を除去
して、硬化されている第一表面により形成されるウエブ側表面と硬化されている
第二表面により形成される裏側表面とを有する枠組構造体を形成する、硬化樹脂
構造を残す工程を有する。所望の枠組構造体(通気空気乾燥ベルト用連続枠組構
造体、またはフォーミング・ベルト用複数個の突出部を有する枠組構造体)の特
別の一定設計により、ベルトは、マスクの不透明領域により硬化用放射線から遮
蔽された領域における複数個の不連続偏向導路、または遮蔽されない従って硬化
された領域における強化構造体から延長する複数個の不連続突出部のいずれかを
有する。
前記工程(d)と(e)は、フォーミング・ベルトを製造するため必要であり
、また通気空気乾燥ベルトを製造するためきわめて好ましい。
本質的に連続的枠組構造体を有する通気空気乾燥ベルトを使用して製造される
セルロース系ウエブは;非ランダムで反復模様で配設される少なくとも2つの領
域すなわち、網状構造面を形成し、好ましくは比較的高密度で目視的に単一面で
型模様付きで本質的に連続的な網状構造領域と、好ましくは比較的低密度のドー
ム領域を有する。ドーム領域は網状構造面から少なくとも一方向に、少なくとも
この一方向と網状構造面とを鋭角にするように延長する不連続ドームからなる。
複数個の不連続突出部からなる枠組構造体を有するフォーミング・ベルトに形
成されるセルロース系ウエブは、非ランダムで反復模様で配設される少なくとも
二つの領域、すなわち;X−Y面を形成し、好ましくは坪量が比較的高く目視的
に平らな面で模様付きの第一領域と、好ましくは第一領域に取り囲まれ、かつ隣
接して密度が比較的低い第二領域とを有する。第一領域は、フォーミング・ベル
トの枠組構造体の本質的に連続する導路の区域にわたり形成される本質的に連続
的な網状構造を有する。第二領域はフォーミング・ベルトの枠組構造体の不連続
突出部に全体にわたり形成される複数個の不連続ナックルより構成される。突出
部は第一領域から少なくとも一つの“角度のある”方向に、少なくとも一方向と
X−Y平面とが鋭角をなすように延長する。不連続偏向導路を有するフォーミン
グ・ベルトに突出部を介して形成されるウエブは第三領域をも有し、この第三領
域は第一領域の坪量と第二領域の坪量とに対して中間の坪量を有し、第二領域と
並置される。
その通気空気乾燥態様において、セルロース系繊維ウエブの製造方法はつぎの
工程、即ち:
(a)液体キャリヤーに懸濁される複数個のセルロース系抄紙用繊維を備える
工程と;
(b)フォーミング・ベルトを備える工程と;
(c)液体キャリヤーに懸濁された複数個のセルロース系抄紙用繊維をフォー
ミング・ベルトに堆積させる工程と;
(d)フォーミング・ベルトを介し液体キャリヤーを排水することによってフ
ォーミング・ベルトに抄紙用繊維の初期ウエブを形成する工程と;
(e)X−Y面を形成するウエブ側表面と、ウエブ側表面と反対の裏側表面と
、X−Y面に垂直なZ方向と、ウエブ側表面と裏側表面との間で延長する複数個
の不連続偏向導路とを有する樹脂製構造体からなる目視的に単一面の通気空気乾
燥ベルトであり、各導路が軸線と壁部とを有し、少なくともいくつかの導路の軸
線とZ方向が鋭角をなしているベルトを供給する工程と;
(f)通気空気乾燥ベルトの樹脂製構造体のウエブ側表面に初期ウエブを堆積
させる工程と;
(g)初期ウエブに流体圧力差を与えて抄紙用繊維の少なくとも一部を不連続
偏向導路の中に偏向させ、かつ初期ウエブから水を除去して不連続偏向導路内に
入れることにより、目視的に単一面で、模様付きで、本質的に連続的な網状構造
領域と、この網状構造領域に取り囲まれてそこから突出する複数個の不連続ドー
ムを有するドーム領域とからなる中間ウエブを形成し、各ドームが軸線を有し、
少なくともいくつかのドームの軸線とZ方向とが鋭角をなす工程からなる。
本発明のフォーミング・ベルトに初期セルロース繊維ウエブを製造する方法は
つぎの工程、すなわち:
(a)液体キャリヤーに懸濁された複数個のセルロース系繊維を供給する工程
と;
(b)X−Y面を形成するウエブ対面側と、前記ウエブ対面側の反対側の機械
に対面する側と、前記X−Y面に垂直なZ方向とを有する透気性強化構造体から
なる目視的に単一の面のフォーミング・ベルトであって、このフォーミング・ベ
ルトがさらに強化構造体に接合されてそこから延長する複数個の不連続突出部か
ら構成されれる樹脂製構造体を備え、突出部がそれぞれ、基面と、頂面と、間隔
をおき基面と頂面とを相互連結する壁部と、軸線とを有し、少なくともいくつか
の突出部の軸線とZ方向とが鋭角をなし、複数個の頂面が樹脂製構造体のウエブ
側表面を形成し、複数個の基面が樹脂製構造体の裏側表面を形成する、前記フォ
ーミング・ベルトを供給する工程と;
(c)セルロース系繊維とその担体をフォーミング・ベルトに堆積させる工程
と;
(d)フォーミング・ベルトを通して液体キャリヤーの水を排出することによ
り、X−Y面に堆積される目視的に単一面で模様付きの第一領域を形成し、本質
的に連続する網状構造を備え、かつ好ましくは比較的大坪量を有する第一領域と
;第一領域に取り囲まれて隣接し、好ましくは比較的小坪量を有する複数個の不
連続ナックルからなる第二領域とを形成し、ナックル第一領域から少なくとも一
方向に延長し、この少なくとも一つの方向とZ方向とが鋭角をなす工程と、を有
する。
図面の簡単な説明
図1は、本質的に連続するウエブ側網状構造と不連続偏向導路とを有する本発
明の抄紙ベルトの概略平面図である。
図1Aは、Z方向に対し傾斜する不連続偏向導路を示す、図1の1A−1A線
で破断した抄紙ベルトの部分横断面概略図である。
図1Bは、図1の1B−1B線で破断した抄紙ベルトの略部分横断面図である
。
図1Cは、角度のある負のテーパーを有する導路を有する本発明の抄紙ベルト
の略部分横断面図である。
図2は、偏向導路の本質的に連続する区域で取り囲まれた包囲される不連続突
出部により形成される樹脂製構造体を有する本発明の抄紙ベルトの略平面図であ
る。
図2Aは、Z方向に対し斜めをなし正の角度のテーパーが付与した不連続突出
部を示す、図2の2A−2A線で破断した抄紙ベルトの略部分横断面図である。
図3は、複数個の不連続偏向導路を有する複数個の不連続突出部により形成さ
れる樹脂製構造体を有する、図2と同様な抄紙ベルトの略平面図である。
図3Aは、負のテーパーが付与された不連続偏向導路を有する正の角度のテー
パーが付与された突出部を示す、図3の3A−3A線で破断した抄紙ベルトの略
部分横断面図である。
図4は、図1−図1Cに示す本発明の抄紙ベルト上に作成される紙ウエブであ
って、この紙ウエブは三つの地帯のナックルを有し、各地帯のナックルは他の二
つの地帯のナックルの配向と異なる比配向を有する、紙ウエブの略平面図である
。
図4Aは、図4の4A−4A線で破断した紙ウエブの略部分横断面図である。
図4Bは、図4の4B−4B線で破断した紙ウエブの略部分横断面図である。
図4Cは、図4の4C−4C線に沿った紙ウエブの略部分横断面図である。
図4Dは、図3および図3Aに示す本発明の抄紙ベルト上に作成すると予想さ
れるウエブの略部分横断面図である。
図5は、本発明の抄紙ベルトからなる樹脂製構造体を形成するため感光樹脂を
硬化するために利用される硬化用放射線を発生する装置の略斜視図である。
図5Aは、図5に示す装置の略横断面図である。
図5Bは、硬化用放射線を一つ以上の予め定められた放射方向に導く放射線制
御装置の横断面略図である。
図5Cは、制御放射線装置の他の実施例の横断面略図である。
図6は、本発明に利用される連続抄紙方法の一実施例の側面略図である。
発明の詳細な説明
図6を参照すると、本発明の抄紙ベルト10の好ましい実施例は、無端ベルト
である。しかし、本発明の抄紙ベルト10は、たとえば、手すき紙または他のバ
ッチ式方法に使用される固定板、または他の連続方法に使用される回転ドラムを
含む他の多数のフォームに組み込められる。本明細書に使用されている用語“抄
紙ベルト10”、または単に“ベルト10”とは、共に図6に示されるフォーミ
ング・ベルト10aと通気空気乾燥ベルト10bとを共に含む総称である。フォ
ーミング・ベルト10aは方向矢印“A”で示す方向に走行し、通気空気乾燥ベ
ルト10bは方向矢印”B”で示す方向に走行する。フォーミング・ベルト10
aと通気空気乾燥ベルト10bとは共に共通の特徴を有するため、本明細書の関
連部分ではフォーミング・ベルト10aと通気空気乾燥ベルト10bとを共に単
に“ベルト10”と言うのが便利である。しかし、フォーミング・ベルト10a
と通気空気乾燥ベルト10b間の識別が本発明の理解のため必要または有用であ
るときは、“フォーミング・ベルト10a”または“通気空気乾燥ベルト10b
”と言う。抄紙ベルト10の物理的形式および抄紙方法の機能に関係なく、本発
明のベルト10は下記の特徴を有する。
図1−図4Cおよび図6に示すように、本発明のベルト10は、ウエブ接触側
11と、このウエブ接触側11に対向する裏側12とを有する。この定義から明
らかなように、ウエブ接触側11はベルト10上のウエブ60に接触し、よって
これを支持する。裏側12は、真空ピックアップ・シュー17a、多スロット真
空箱17bおよび種々ロール等、抄紙方法に採用される機械に接触する。明確に
するため、本明細書に使用されるように、ウエブ60は、その工程の特定の工程
とは関係なく、同じ符号60で示す。有意義ではあるが、種々の工程のウエブ工
程間の識別に、本発明を説明する目的で異なる符号を使用する必要がない。用語
“ウエブ”直前の形容詞は、特定工程のウエブ工程、たとえば、“初期ウエブ”
、“中間ウエブ”、"インプリント・ウエブ60"、“予備乾燥ウエブ60”およ
び最終製品・・・“ペーパーウエブ60”を明瞭かつ明確に示す。
図1−図3cは本発明のベルト10の種々の実施例を示す。図1−図1Cは、
好ましくは、通気空気乾燥ベルト10bとして利用される抄紙ベルト10を示し
、図2−図3Aは、好ましくは、フォーミング・ベルト10aとして利用される
抄紙ベルト10の実施例を示す。ベルト10は、樹脂製構造体20と、樹脂製構
造体20に接合される強化構造体50とからなる。強化構造体50はフォーミン
グ・ベルト10aにとって必要であり、通気空気乾燥ベルト10bにとって特に
好ましいことは指摘されるべきである。
樹脂製構造体、または単に構造体20は、ウエブ側表面21と、ウエブ側表面
21の反対の裏側表面22と、ウエブ側表面21と裏側表面22との間で延長す
る複数個の偏向導路30とを有する。所望により、裏側表面22は、ここに文献
として組み入れられる、1994年1月4日にトロカーンに発行された米国特許
第5,275,700号明細書;1994年8月2日にトロカーン他に発行され
た米国特許第5,334,289号明細書;および1994年11月15日にス
ムルコスキー他に発行された米国特許第5,364,504号明細書に従って組
み上げられる。強化構造体50は、好ましくは、構造体20のウエブ側表面21
と裏側表面22と間に位置決めされる。強化構造体50は、ウエブ対面側51と
、このウエブ対面側51と反対の機械対面側52とを有する。強化構造体50の
ウエブ対面側51は構造体20のウエブ側表面21に相当し、強化構造体50の
機械対面側52は構造体20の裏側表面22に相当する。
図1−図1Cに示す実施例において、構造体20は本質的に連続する模様を有
し複数個の偏向導路30は構造体20のウエブ側表面21から裏側表面22に延
長する複数個の不連続オリフィスまたは穴を有する。好ましくは、不連続偏向導
路30は構造体20に予備選択模様に配置される。さらに好ましくは、導路30
の配置模様は非ランダムで反復している。連続枠組構造体20と不連続偏向導路
30とを有する抄紙ベルト10は、好ましくは、通気空気乾燥ベルト10bとし
て利用される。
連続枠組構造体20と不連続偏向導路30とを有する抄紙ベルト10は、主と
して、ここに文献として組み入れられる、1985年7月9日にトロカーンに発
行された米国特許第4,528,239号明細書;1985年7月16日にトロ
カーンに発行された米国特許第4,529,480号明細書;1987年1月2
0日にトロカーンに発行された米国特許第4,637,859号明細書;199
2年3月24日にトロカーン他に発行された米国特許第5,098,522号明
細書;1994年1月4日にトロカーンに発行された米国特許第5,275,7
00号明細書;1994年8月2日にトロカーンに発行された米国特許第5,3
34,289号明細書;および1985年11月15日にスムルコスキー他に発
行された米国特許第5,364,504号明細書に開示されている。
図2−図3Cに示すベルト10の他の実施例において、構造体20は、強化構
造体50から延長し本質的に連続する偏向導路70の区域に隣接する複数個の不
連続突出部40を有する。不連続突出部40は、好ましくは、本質的に連続する
偏向導路70の区域により取り囲まれる。図2−3Cに示すベルト10の実施例
において、本質的に連続する偏向導路70の領域は、好ましくは、強化構造体5
0のウエブ対面側51に形成される本質的に連続するウエブ対面網状構造51’
を形成する。
用語“本質的に連続する”とは、完全な幾何学的連続性の中断は、好ましくは
ないが、これら中断が本発明のベルト10の性能に悪影響しないかぎり、許され
ることを示す。なお、また、(図示しない)実施例は、(通気空気乾燥ベルト1
0bにおける)構造体20の完全な連続性の中断、または(フォーミング・ベル
ト10aにおける)導路70の完全な連続性の中断はベルト10の設計全体の一
部として意図されることが可能であることに留意されたい。これら実施例は例示
しないが、“結合”ベルトのある区域が通気空気乾燥ベルト10bの模様を有す
る
一方、同“結合”ベルトの他の部分がフォーミング・ベルト10aの模様を有す
るように、通気空気乾燥ベルト10bの枠組構造体の模様をフォーミング・ベル
ト10aの枠組構造体の模様と結合することにより可視化される。
図3−図3Cに示すように、個々の各突出部40にも不連続偏向導路30が分
散され、構造体20のウエブ側表面21から裏側表面22に延長している。不連
続突出部40を備える構造体20を有する抄紙ベルト10は、好ましくは、フォ
ーミング・ベルト10aとして利用される。不連続突出部40を備える構造体2
0を有する抄紙ベルト10は、主として、本明細書に文献として組み入れられる
、1993年9月14日にトロカーン他に発行された米国特許第4、245、0
25号明細書および1996年6月18日にトロカーン他に発行された米国特許
第5,527,428号明細書に開示されている。また、ファブリックの平面上
に突出部する不連続突出部を有する抄紙ベルト10は、発明者ウエント他による
1995年4月12日に出願された欧州特許出願第95105513.6号、公
告第0677612A2号に従って作成される。
ベルト10は、好ましくは、少なくとも一方向、特に、ウエブ接触側11から
裏側12への方向に透気性かつ液体透過性をもつ。ここで使用される用語“液体
透過性”とは、繊維スラリーの液体キャリヤーが大きい障害なしにベルト10を
透過する状態を言う。しかし、ベルト10の表面積全体が液体透過性である必要
がなく、また望ましくもない。必要なことはただ、液体キャリヤーが、ベルト1
0のウエブ接触側11に抄紙繊維の初期ウエブを残してスラリーから容易に除去
されることである。
構造体20のウエブ側表面21は抄紙ベルト10のウエブ接触側11を定め、
構造体20の機械対面表面22は抄紙ベルト10の裏側12を定める。従って、
不連続偏向導路30と本質的に連続する偏向導路70はベルト10のウエブ接触
側11とベルト10の裏側12との中間を延長するとも言われる。不連続偏向導
路30(または単に"導路30")と本質的に連続する偏向導路70(または単に
“導路70”)は、構造体20のウエブ側表面21に置かれるウエブ60から構
造体20の裏側表面22に水を流し、かつ、ウエブ60の繊維が偏向され再配置
されて、ウエブ60に第一領域64’(図4D)を形成する不連続ドーム65(
図4)または“連続ドーム”を有する、ドーム区域を形成する区域をうる。ここ
に使用される用語“ドーム”は、偏向導路30,70に偏向される繊維により形
成されるウエブ60の要素を示す。ドーム65は一般に、幾何学的に、そして抄
紙工程中は、位置的に抄紙工程中偏向導路30,70に相当する。抄紙工程中偏
向導路30,70に従うことにより、ドーム65を有するウエブ60の領域は偏
向されて、ドーム65が外方に突出しウエブ60の一般平面から延長することに
よって、Z方向のウエブ60の厚みまたはキャリパーを増大するようになる。こ
こに使用されるZ方向は、本願の数図に例示されるように、ウエブ60とベルト
10の一般平面に対し直角である。もちろん、本質的に連続する導路70の区域
を有する抄紙ベルト10が使用されれば、紙ウエブ60のドーム65は本質的に
連続するドーム領域65を有することになる。
つぎに図1−図1Cを参照すると、本質的に連続する樹脂製構造体20のウエ
ブ側表面21は、ベルト10の全体の面またはX−Y面を定める。強化構造体5
0のウエブ対面側51はウエブ側表面51と一般に平行しているため、ウエブ側
表面51もX−Y面を形成すると考えられる。従って、上記Z方向はX−Y面に
垂直な方向である。構造体20のウエブ側表面21に、ウエブ側網状構造21’
を形成する。同様に、構造体20の裏側表面22に、裏側網状構造22’を形成
する。不連続偏向導路30は構造体20のウエブ側網状構造21と裏側表面22
の間を延長するため、不連続偏向導路30各は一対の開口部、ウエブ側開口部3
1と裏側開口部32とを有する。ウエブ側表面21に形成されたウエブ側網状構
造21’は導路30のウエブ側開口部31を定め、裏側表面22に形成された裏
側網状構造22’は導路30の裏側開口部を定める。
各不連続偏向導路30は、ウエブ側表面21(またはウエブ側網状構造21’
)と裏側表面22(または裏側網状構造22’)との間を延長する壁部35を有
する。以下で示すように、同導路30の壁部35はZ方向に対し異なる角度を形
成する。各不連続偏向導路30は軸線33を有する。ここに使用される導路30
の“軸線33”とは、ウエブ側開口部31の中心C1と裏側開口部32の中心C
2とを連結する仮想直線である。ウエブ側開口部31の中心C1は開口部31の
X−Y区域の中心、すなわち、開口部31のX−Y面の点であり、この点は開口
部31のX−Y面にわたる薄い一様な分配物部分の中心と一致する。類推的に、
裏側開口部32の中心C2は開口部32のX−Y区域の中心である。当業者は、
開口部31が、X−Y方向の少なくとも一方に平行な軸線に対し双方向に対称な
形状を有すれば、X−Y方向の少なくとも一方に垂直なZ方向(すなわち、垂直
)横断面においてウエブ側開口部31の中心C1はウエブ側開口部31のウエブ
側横断面寸法“d”の中程に位置することが容易にわかる(図1Aと図1C)。同
様に、開口部32が、X−Y方向の少なくとも一方に平行な軸線に対し双方に対
称する形状を有すれば、X−Y方向の少なくとも一方に垂直なZ方向横断面にお
いて裏側側開口部32の中心C2は裏側開口部32の裏側横断面寸法“e”の中
程に位置する(図1Aと図1C)。たとえば、図1−図1Bに示す実施例において
、導路30のウエブ側開口部31は縦方向MDに平行な軸線“md”に対し双方
に対称的な菱形形状を有する。MDに垂直なZ方向横断面で(または、言い換え
れば、”垂直なCD横断面で)、ウエブ側開口部31の中心C1は、図1Aに明
示するように、ウエブ側CD横断面寸法“d”の中程に位置する。裏側開口部3
2もまた、MDに平行な(図示せざる)軸線に対し双方に対称的な菱形形状を有
する。MDに垂直なZ方向横断面において(または、“垂直なCD横断面”にお
いて)、裏側開口部32の中心C2は、図1Bに明示するように、裏側CD横断
面寸法“e”の中程に位置する。図1−図1Cに示す導路の綾目状開口部31お
よび32もまた、幅方向CDに平行な軸線“cd”に対し双方に対称である。そ
のため、上記した“d”および“e”に類椎的に、CDに垂直なZ方向横断面に
おいて(または、”垂直なMD横断面において)、それぞれ開口部31および32
の中心C1およびC2は、図1Bに示すように、それぞれのMD横断面寸法“d
1”および“e1”の中程に位置する。なお、ウエブ側開口部31が、対応する
裏側開口部32と同一である必要もないし、またウエブ側開口部31が、裏側開
口部32と同じ一般的形状(たとえば、円形、または綾目状形状)である必要も
ないことに留意されたい。
本発明によれば、ウエブ側開口部31は、X−Y面内で、Z方向に垂直な少な
くとも一方向に裏側開口部32に対し分かれ出る。当業者は、Z方向(または“
X−Y方向”)に垂直な無限な方向があり、これらはすべて本発明の範囲に含ま
れることが容易に分かる。しかし、本発明の例示の明確化および便宜のため、本
発明は主として、相互に垂直な縦方向MDおよび幅方向CDについて記述される
。
抄紙において、縦方向MDは、抄紙設備を介するウエブ60(および従ってベ
ルト10)の流れに平行な方向を言う。幅方向CDは、縦方向MDに垂直でベル
ト10のほぼ全面に平行である。縦方向MDと幅方向CDの両方向はX−Y面に
平行であると考えられる。その結果、Z方向は両MDとCDに垂直である。
図1Aと図1Cは、ウエブ側開口部31が幅方向CDに対応裏側開口部32に
対し(オフセットしている)分かれ出ていることを示す。図1Aと図1Cにおい
て、オフセットの寸法は記号“T”で示されている。ここに使用される、導路3
0のコンテクストにおける“オフセット”または突出部とは、X−Y平面で測定
された、または該平面に幾何学的に突出された、ウエブ側開口部31の中心C1
と裏側開口部32の中心C2間の距離を意味する。もしウエブ側開口部31が縦
方向(MD)または幅方向(CD)以外の方向で裏側開口部32に対し分かれ出
ていれば、なお、それぞれ対応するMD横断面とCD横断面に対するオフセット
の実寸法の相互に垂直な突起として、MDとCDのオフセットを定めるのに都合
がよい。そのためここに使用される“MDオフセット”はMDに対する実際のオ
フセットの突出部を言う。同様に、“CDオフセット”はCDに対する実オフセ
ットの突出部を言う。
図1−図1Bおよび図1Cは、不連続偏向導路30を設けた構造体20を有す
る、本発明の抄紙ベルト10の種々実施例を略示する。図1−図1Bにおいて、
ウエブ側開口部31は、幅方向(CD)に裏側開口部32に対し分かれ出ている
(図1および図1A)。寸法Tおよび軸線33とZ方向との間に形成される角度Q
は、導路30の裏側開口部32に対するウエブ側開口部31のCDオフセットを
定める。
もし、ウエブ側横断面寸法“d”が、X−Y方向の一方に平行なZ方向(垂直
)横断面で裏側横断面寸法“e”に等しければ、導路30の対向壁部35はX−
Y方向に相互に平行し、導路30はそのX−Y方向に非テーパーされるとする。
逆に、もし、ウエブ側横断面寸法“d”が、X−Y方向の一方に平行なZ方向横
断面で裏側横断面寸法“e”に等しくなければ、対向壁部35はX−Y方向に相
互に平行ではなく、導路30はそのX−Y方向に軸線33に対しテーパーを有す
るとする。もし、ウエブ側横断面寸法“d”が、X−Y方向の一方に平行なZ方
向横断面で裏側横断面寸法“e”より大きければ、導路30はX−Y方向に負の
テーパーが付与される。逆に、裏側横断面寸法“e”が、X−Y方向の一方に平
行なZ方向横断面でウエブ側横断面寸法“d”より大きければ、導路30はX−
Y方向に正の角度のテーパーが付与される。たとえば、図1Aにおいて、ウエブ
側CD横断面寸法“d”が、X−Y方向の一方に平行なZ方向横断面で裏側CD
横断面寸法“e”より大きいとすると、図1Aに示す導路30はCDで負のテー
パーが付与される。類推的に、図1Bに示す同導路30は、d1>d2であれば
M
Dで負のテーパーが付与される。
必要ではないが、不連続偏向導路30は、縦方向MDと幅方向CDの両方向に
負のテーパーが付与されるのが好ましい。なお、図1−図1Cに示す実施例は相
互に垂直なMDとCDの両方向にテーパーされる不連続偏向導路30を有する構
造体20を備えているが、不連続偏向導路30がMDまたはCDの一方にのみテ
ーパーされる実施例が可能であることに留意されたい。この実施例は、図1Aの
寸法“d”と“e”が等しく、図1Bの寸法“d1”と“e1”が等しくない(
すなわち、d=e,およびd1>e1)とすることにより、当業者により容易に
想像できる。そこで、不連続偏向導路30は、MD(図1B)にテーパーを有し
、CD(図1A)ではテーパーがない。導路30がX−Y方向の一方に負のテー
パーが付与され、X−Y方向の他方に正の角度のテーパーが付与される、(図示
せざる)実施例は、好ましくないが、可能である。
テーパー導路30を定める他の方法が、図1Cに例示される。図1Cにおいて
、Z方向と導路30の軸線33とはそれら間に角度Qを形成する。ウエブ側CD
横断面寸法“d”は、裏側CD横断面寸法“e”より大きい。従って、Z方向と
導路30の壁部35a間でCD横断面に形成される角度Q1は、Z方向と、横断
面が壁部35aに対向する、導路30の壁部35b間でCD横断面に形成される
角度Q2より大きい。
図2−図3Cは、本発明の抄紙ベルト10の他の実施例を示す。図2−図3C
に示す実施例において、ベルト10の樹脂製構造体20は複数個の突出部40を
備え、好ましくは、模様配列を形成する。複数個の突出部40、強化構造体50
に接合され、好ましくは、強化構造体50のウエブ対面側51に接合され外方に
延長する個々の各突出部40を有する。図2−図3Cに示す実施例において、強
化構造体50のウエブ対面側51はX−Y平面を定める。各突出部40は、頂面
41,頂面41に対向する基面42,および間隔をおき頂面41と基面42を相
互連結する壁部45を有する。複数個の頂面41は構造体20のウエブ側表面2
1を定め、複数個の基面42は構造体20の裏側表面22を定める。
図2および図2Aに示すように、複数個の突出部40は、突出部40が、好ま
しくは、突出部40の頂面41から強化構造体50のウエブ対面側51に延長す
る本質的に連続する導路70の区域により包囲されかつ隣接ように配置される。
ここに使用される、“本質的に連続する導路70の区域”は、ウエブ60の繊維
が本発明による抄紙工程中偏向できる隣接突出部40間の区域を定める。本質的
に連続する導路70の区域は、主として、個々の各突出部および強化構造体50
の模様、サイズ、および間隔に左右される、確定された流れ抵抗を有する。好ま
しい実施例において、各突出部40は、隣接突出部40から実質的に等間隔をお
き、好ましくは実質的に均一な流れ抵抗特性を有する本質的に連続する導路70
をうる。所望により、突出部40は、一つ以上の突出部40が隣接突出部40か
ら不等に間隔をおくように、一体に集めてもよい。
強化構造体50のウエブ対面側51は、そこに形成され、本質的に連続する
導路70の区域により定まる本質的に連続するウエブ対面網状構造51’を有す
る。好ましくは、突出部40は、突出部40の周りでそれら間の本質的に連続す
るウエブ対面網状構造51’上におかれる繊維がウエブ対面網状構造51’中に
より均一に分配されるように、非ランダム反復態様で分配される。より好ましく
は、突出部40は列をなして双方的にジグザグに設けられる。
本発明のベルト10は本質的に目視的に単一面である。ここに使用される、ベ
ルト10が“本質的に目視的に単一面である”という要件とは、ベルト10が二
次元形状におかれて、全体として、完全な面からの、ベルトの性能に悪影響を与
えないほんのわずかな許されるずれを有するときの、ベルト10の幾何学的配列
全体を言う。突出部40間の高さの可能予備設定差は、ベルト10の寸法全体に
対しわずかと認められ、目視的に単一面であるベルト10に影響しない。
各突出部40は軸線43を有する。上記のように詳細に定義される不連続偏向
導路30の軸線33から類推して、個々の各突出部40の軸線43は、頂面41
の中心P1を基面42の中心P2に連結する仮想直線である(図2A)。頂面41
の中心P1は、頂面41の中心、すなわち、頂面41の点であり、この点は、こ
の頂面41にわたる薄い均一な分配物全体の中心と一致する。類推的に、基面4
2の中心P2は基面42の中心である。不連続偏向導路30との類推により、頂
面41がX−Y方向の少なくとも一方に平行な(図示しない)軸線に対し双方的
に対称する形状からなれば、X−Y方向に垂直なZ方向(すなわち、垂直)横断
面で、頂面中心P1は、図2に示すように、基面41の区域の横断面寸法“f”
の中程に位置される。同様に、頂面42がX−Y方向の少なくとも一方に平行な
(図示しない)軸線に対し双方的に対称する形状からなれば、X−Y方向に垂直
なZ方向横断面で、頂面中心P2は、基面42の区域の横断面寸法“g”の中程
に位置される。
本発明によれば、Z方向と少なくともいくつかの突出部40の軸線43とは、
図2Aに示すように、それら間に鋭角Sを形成する。少なくともいくつかの突出
部の頂面41は、X−Y平面内でZ方向に垂直な少なくとも一方向に同突出部の
対応基面42に対しオフセットしている。
図2および図2Aにおいて、頂面41は、幅方向CDに基面42に対しオフセ
ットしている。頂面中心P1と基面中心P2間のX−Y距離“V”と、軸線43
とZ方向間に形成される角度Sとは、基面42に対する頂面41のオフセットを
定める。
頂面横断面寸法“f”が、X−Y方向の一方に平行なZ方向(垂直)横断面で
基面横断面寸法“g”に等しければ、対向壁部45は相互に平行で、突出部40
はそのX−Y方向にテーパーされない。逆に、頂面横断面寸法“f”が、X−Y
方向の一方に平行なZ方向横断面で基面横断面寸法“g”に等しくなければ、対
向壁部45は相互に平行でなく、突出部40はそのX−Y方向に軸線43に対し
テーパーされる。頂面横断面寸法“f”が、X−Y方向の一方に平行なZ方向横
断面で基面横断面寸法“g”より小さければ、突出部40はそのX−Y方向に正
の角度のテーパーが付与される。頂面横断面寸法“f”が、X−Y方向の一方に
平行なZ方向横断面で基面横断面寸法“g”より大きければ、突出部40はその
X−Y方向に負のテーパーが付与される。たとえば、図2Aにおいて、頂面横断
面CD寸法“f”が基面横断面CD寸法“g”より小さいと仮定すると、図2A
に示す突出部40はCDに正の角度のテーパーが付与される。
必要ではないが、テーパー付き不連続突出部40を有する構造体20が利用さ
れるならば、不連続突出部40は縦方向MDと幅方向CDの両方向に正の角度の
テーパーが付与される。しかし、不連続突出部40がMDとCDの一方にのみテ
ーパーされる実施例は可能である。
図3および図3Aを参照すると、複数個の突出部40は複数個の不連続偏向導
路30を有する。この不連続偏向導路30が、構造体20のウエブ側表面21か
ら裏側表面22に、または、言い換えれば、突出部40の頂面41から基面42
に延長するのは、前述のように、複数個の頂面41が樹脂製構造体20のウエブ
側表面21を形成して、複数個の基面42が構造体20の裏側表面22を形成す
るためである。好ましくは、各個々の各突出部40は、頂面41から基面42に
延長する一つの不連続偏向導路30を有する。
上述のように、各不連続偏向導路30はウエブ側開口部31と裏側開口部32
とを有する。ウエブ側開口部31は、好ましくは、X−Y方向の一方に対応裏側
開口部32に対し分かれ出ている。不連続偏向導路30を設けた不連続偏向突出
部40を備える構造体20を有する、本発明のベルト10において、突出部40
のオフセットは、好ましくは、必ずしも必要でないが、対応突出部40に設けら
れる導路30のオフセットと一致する。図3Aに示すように、不連続偏向導路3
0の軸線33は、好ましくは突出部40の軸線43と一致し、軸線33とZ方向
とにより形成される角度Qは好ましくは軸線43とZ方向とにより形成される対
応角度Sと等しい。図3Aにおいて、突出部40は正の角度のテーパーが付与さ
れ、突出部40に設けられる不連続偏向導路30は負のテーパーが付与される。
好ましくはないが、不連続偏向導路30の軸線33が突出部40の軸線43と
一致せず、軸線33とZ方向とにより形成される角度Qが軸線43とZ方向とに
より形成される角度Sと等しくない、(図示せざる)実施例は可能である。後者
の場合、突出部40と不連続偏向導路30のそれぞれオフセットは等しくない。
突出部40を介する不連続偏向導路30の流れ抵抗は、隣接突出部40間の本
質的に連続する導路70の流れ抵抗とは異なり、典型的に大きい。従って、不連
続偏向導路30と本質的に連続する導路70の両方を有するベルト10がフォー
ミング・ベルト10aとして利用されると、典型的により多くの液体キャリヤー
は、不連続偏向導路30を介するよりは連続導路70を介して排水する結果、比
較的多くの繊維が、不連続偏向導路30の下方にある強化構造体50の区域より
は、連続導路70(すなわち、ウエブ対面網状構造51’)の下方にある強化構
造体50の区域におかれる。
本質的に連続する導路70と不連続偏向導路30はそれぞれ、ベルト10に大
流量と小流量ゾーンを定める。連続導路70を介する液体キャリヤーの初期マス
流量は、好ましくは、不連続偏向導路30を介する液体キャリヤーのマス流量よ
り大きい。
なお、突出部40は液体キャリヤーを通さないから、突出部40には液体キャ
リヤーは流れない。しかし、強化構造体50のウエブ対面側51に対する突出部
40の頂面41の高さとセルロース系繊維の長さとにより、セルロース系繊維は
突出部40の頂面41に設けられる。
ここに使用される、“初期質量流量”とは、液体キャリヤーが最初にフォーミ
ング・ベルト10aに導入され設けられるときの、液体キャリヤーの流量を言う
。もちろん、両流量ゾーンのマス流量は、不連続偏向導路30または本質的に連
続する導路70が液体キャリヤーに懸濁されベルト10aにより保持されるセル
ロース系繊維により閉鎖されるときの時間の関数として減少することが分かる。
不連続偏向導路30と連続導路70との流れ抵抗の差は、ベルト10aの異なる
ゾーンの型模様におけるセルロース系繊維の異なる坪量を保持する手段となる。
ゾーンを貫流するこの流量の差は、ステップ不連続性が大流量ゾーンと小流量
ゾーンを介する液体キャリヤーの初期流量間に存することを認めて、“段階排水
”と言う。段階排水とその利益のさらに詳細な説明は、ここに文献として組み入
れられる上記米国特許第5,245,025号明細書に記載されている。
本発明の抄紙ベルト10は次の工程からなる方法により作成される。
まず、硬化用放射線を発生する装置を備えることである。図5に略示される装
置80は次の二つの主要な要素からなる:細長レフレクターと細長放射線源85
である。硬化用放射線Rを発生する装置のいくつかの実施例が、本発明のベルト
10を作成する方法に利用される装置80を示すためここに文献として組み入れ
られる、本願と同日にトロカーン名で出願された“感光性樹脂硬化用放射線を発
生する装置”と題する係属中の共同出願に開示されている。
次に、液状感光性樹脂を備えることである。適当な感光樹脂は、ここに文献と
して組み入れられる、P.D.に対し1993年12月20日に発行された米国
特許第5,514,523号明細書に開示されている。
次の工程は、作業面88を有するフォーミング・ユニット87を備えることで
ある。フォーミング・ユニット87は液状感光性樹脂を受け入れできねばならな
い。
次の工程は、上記の透気性強化構造体50を備えることである。好ましい抄紙
ベルト10が無端ベルトとして製造されるのであれば、強化構造体50もまた無
端ベルトとする。なお、強化構造体50を備える工程は、複数個の離散突出部か
らなる構造体20を有するベルト10にとって必要である。本質的に連続枠組構
造体20からなるベルト10を製造する場合、強化構造体50は、非常に好まし
いことではあるが、必要ではない。
強化構造体50が利用されることになれば、次の工程は、強化構造体50の機
械対面側52の少なくとも一部をフォーミング・ユニット80の作業面88と接
触させること、および液状感光性樹脂の被覆を強化構造体50のウエブ対面側5
1に塗布することである。この被覆は予選択厚みを有し、被覆が強化構造体50
に塗布された後、この被覆が、第一面25と第一面に対向する第二面27とを形
成する。硬化工程の完了後、第一面25は構造体20のウエブ側面21を形成し
、第二面27は構造体20の裏面22を形成する。強化構造体50の機械対面側
52の一部をフォーミング・ユニット80の作業面88と接触させる工程と、液
状感光性樹脂の被覆を強化構造体50のウエブ対面側51に塗布する工程とは上
述の特許第5,514,523号明細書に詳細に記載されている。
強化構造体50が利用されなければ、液状感光性樹脂はフォーミングユニット
87で単に処分されることによって、予選択厚みの樹脂被覆を形成し、この被覆
は、第一面25と、この第一面25に対向する第二面27とを有する。
液状感光性樹脂が(強化構造体50付きまたは無しで)形成された後、次の工
程は、)被覆の第一面25と第一放射方向U1とがそれら間に鋭角Wを形成する
ように、液状感光性樹脂の被覆を含むフォーミング・ユニット87を第一放射方
向U1に配置することである。この工程は樹脂の被覆を図5Aに略示するように
位置決めすることにより行われる。所望により、硬化放射の入射角はコリメータ
ー90を介し軸線に平行にしてよい(図5および図5A)。
臨界点は、樹脂被覆が硬化処理中に放射方向と鋭角関係に維持される。角度関
係は、垂直性が回避され鋭角が得られるように樹脂の位置または放射方向のいず
れかを調節することにより達成される。
別にまたは付加的に、この工程は、図5Bに略示され、かつここに文献として
組み入れられる本願と同日にトロカーン名で出願された“感光性樹脂硬化用放射
線源管理装置”と題する係属中の共同出願に開示される制御放射線装置80’を
利用することにより達成される。図5Bに略示される制御放射線装置80’は3
つのからなる。区分82bは区分82aに移動可能に接続され、区分82cは区
分82bに移動可能に接続される。各区分82(82a、82b、82c)は複
数個の反射面83(それぞれ83a、83b、83c)を有する。各の個々の各
反射面83は横断面が自主的に調節できる。放射線源85は横断面方向に移動で
きる。
個々の各反射面83の独立調節性と、放射線源85の移動性と結合される個々
の各区分82の独立調節性との組み合わせにより、装置80’により発生される
硬化用放射線を横断面が少なくとも一つの予決定放射方向に導く。図5Bにおい
て、硬化用放射線を第一放射方向U1と、第二放射方向U2と、第三放射方向U
3とに導く。
図5Cは制御放射線80’の装置の他の実施例を示す。図5Cに示す装置89
は数個の放射線源、好ましくは、バルブ85を有する。各バルブ85の縦方向は
本質的に流れ方向MDに垂直である。各バルブ85自身の平行素子90はバルブ
85と硬化される感光樹脂との間に配置される。平行素子90は、各バルブによ
り放射される硬化用放射線が、それ自身の予決定方向(図5Cに略示されるよう
な、U1,U2、U3)を有するように配置される。負壁89を設けて異なる方
向U1,U2、U3を有する硬化用放射線部分間の相互干渉を制約することが好
ましい。
図5Bと図5Cに示す装置80’の実施例は、樹脂製構造体20の複雑な三次
元デザインを有するベルト10を製造できる。図5Bと図5Cにおいて、たとえ
ば、装置80’により硬化される樹脂は、不連続偏向導路30(またはフォーミ
ング・ベルト10aの場合、不連続突出部40)の相対的“傾斜”配向により識
別される3つのゾーンH1,H2およびH3を有する構造体20を形成する。
次の工程は、不透明域96aと透明域96bとを有するマスク96を設けるこ
とである。マスクの目的は、液状感光性樹脂のある区域が硬化用放射線Rに露出
しないように遮蔽して、これら遮蔽区域が硬化されない、すなわち、流体をその
ままにし、さらに硬化が完了した後除去されるようにすることである。感光樹脂
の非遮蔽区域は硬化用放射線Rに露出されて硬化枠組構造体20を形成する。不
透明域96aと透明域96bとは、樹脂製構造体20の比所望デザインに相当す
る予選宅模様を明示する。もし、たとえば、実質的に連続する樹脂製構造体20
を揺するベルト10されるとすれば、透明域96bは、構造体20の所望ウエブ
側枠組構造体21のX−Y面にほぼ相当する連続区域を形成しなければならない
。
次の工程は、好ましくはマスク96が第一面25と隣接関係になるように、樹
脂被覆の第一面25と装置80との間にマスク96を位置決めすることである。
マスクの不透明域96aは硬化用放射線Rから被覆の一部を遮蔽し、透明域96
bは硬化用放射線Rのため遮蔽されない被覆の他の部分をそのままにする。
次の工程は、部分的形成ベルトを形成し、非硬化被覆の遮蔽部分をそのままに
して、マスク96を介し装置80から活性化用波長を有する硬化用放射線Rに被
覆を露出することにより被覆の非遮蔽部分を硬化することである。
最後の工程は、硬化樹脂構造を残すため部分的形成ベルトから実質的にすべて
の非硬化液状感光性樹脂を除去することである。この硬化樹脂構造は、硬化され
る第一面25により形成されるウエブ側面21と、硬化される第二面27により
形成される裏面22とを有する構造体20を形成する。
連続枠組構造体20を有するベルト10の場合、構造体20は、マスク96の
不透明域96aにより硬化用放射線Rから遮蔽された領域に複数個の不連続偏向
導路30を有する。詳細に前述したように、不連続偏向導路30はウエブ側面2
2(または硬化第一面25)と裏面27(または硬化第二面27)との間を延長
し、各導路30は軸線33と壁部35とを有し、少なくともいくつかの導路の軸
線とZ方向はそれら間に鋭角を形成する。
複数個の不連続突出部40からなる構造体20を有するベルト10の場合、複
数個の不連続突出部40は強化構造体50から延長し、各突出部は、間隔をおい
てかつ基面41と頂面42とを相互連結する、軸線43と、基面42と、頂面4
1と、壁部45とを有する。複数個の頂面41は樹脂製構造体20のウエブ側面
21を明示し、複数個の基面42は樹脂製構造体20の裏面22を明示する。少
なくともいくつかの突出部40の軸線43とZ方向とによりそれら間に鋭角を形
成する。
本発明の抄紙ベルト10を利用する抄紙方法を以下説明するが、ベルト10を
利用する他の方法も使用されると考えられる。背景によって、なお、実質的に連
続する樹脂製構造体20を備えるベルト10は、通気空気乾燥ベルト10bとし
て本来利用されるが、複数個の不連続突出部40状の構造体20を有するベルト
10は図6に略示されるように、フォーミング・ワイヤ10aとして本来利用さ
れる。しかし、別の使用、すなわち、実質的に連続する樹脂製構造体20を備え
るベルト10が、フォーミング・ベルト10aとして使用され、かつ複数個の不
連続突出部40状の樹脂製構造体20を有するベルト10が、通気空気乾燥ベル
ト10bとして使用されてもよい。
本発明の抄紙ベルト10を使用する全般的抄紙方法は、下記のような一般的順
序で生ずる多数の作動工程からなる。しかし、下記の工程は本発明の方法を理解
するよう読者を補助する意図であること、およびこの発明は、ある数または配列
の工程のみとともに方法に限定されないことを、理解さるべきである。
これに関して、なお、少なくともいくつかの下記の工程を組み合わせてそれら
を同時に行うことができる。同様に、この発明の範囲から逸脱しないで少なくと
もいくつかの下記工程を二つ以上の工程に分離できる。
図6は、本発明の抄紙方法の実施に有用な連続抄紙機械の一実施例の略示であ
る。上記で明示したように、本発明の抄紙方法は、フォーミング・ベルト10a
と通気空気乾燥ベルト10bとを含み、両者は図6に好ましい形態の無端ベルト
として示されている。
第一の工程は、液体キャリヤー、または、言い換えれば、抄紙繊維の水性分散
液に運ばれる複数個のセルロース系繊維を得ることである。セルロース系繊維は
液体キャリヤーに溶解されないで、そこに単に懸濁されるだけである。抄紙繊維
の水性分散液を調整する設備は、抄紙技術では周知であるので図6には示されて
いない。抄紙繊維の水性分散液はヘッドボックス15に入れられる。単ヘッドボ
ックスが図6に示されている。しかし、ヘッドボックスと抄紙繊維の水性分散液
を調整する設備とは、好ましくは、ここに文献として組み入れられる形式である
。水性分散液の調整と水性分散液の特性とは1985年7月16日にトロカーン
に対し発行された米国特許第4,529,480号明細書に詳細に記載されてい
る。
ヘッドボックス15により供給される抄紙繊維の水性分散液は、抄紙方法の第
2工程を行うため、本発明のフォーミング・ベルト10a等フォーミング・ベル
トに送出される。フォーミング・ベルト10aは、張出しロール18aと18b
および18cで示す複数個の帰りベルトとにより支持される。フォーミング・ワ
イヤ10aは、当業者により周知であるため図6に示されない従来の駆動手段に
より方向矢印Aで示す方向に推進される。また、抄紙機械と、抄紙技術において
一般的で周知であるため図6に示されない、フォーミング・ボード、ハイドロフ
ォイル、真空箱、引張りロール、支持ロール、ワイヤー清浄シャワー等を含む、
フォーミング・ベルトに一般に関連する任意補助ユニットおよび装置が関連され
る。
好ましいフォーミング・ベルト10aは、透気性強化構造体50と強化構造体
50に接合される樹脂製構造体20とからなる目視的単一面ベルトである。上記
のように、強化構造体50は、ウェブ対面側51と機械対面側51に対向する機
械対面側52とを有する。ウエブ対面側51はフォーミング・ベルト10のX−
Y平面を明示し、このX−Y平面はZ方向に垂直である。構造体20は、強化構
造体50に接合されそこから延長する複数個の不連続突出部40から構成される
。各突出部40は、頂面41と、基面42と、頂面41および基面42から間隔
をおき、かつ、これらを相互連結する壁部45と、頂面41の中心と基面42の
中心42とを連結する軸線43とを有する。複数個の頂面42はウエブ側面21
を明示し、複数個の基面42は構造体20の裏面22を明示する。本発明によれ
ば、少なくともいくつかの突出部40の軸線43とZ方向とは、それら間に鋭角
Sを形成する。
フォーミング・ベルト10aが、本質的に連続する導路70の区域と突出部4
0に配設される複数個の不連続偏向導路30とを有すれば、ベルト10aは、そ
れぞれ本質的に連続する偏向導路70と不連続偏向導路30とにより明示される
大流量液体通過ゾーンと小流量通過ゾーンとを有する。液体キャリヤーと移動さ
れたセルロース系繊維とは図6に示すフォーミング・ベルト10aに置かれる。
液体キャリヤーは、大流量段階と小流量段階との2つの工程でフォーミング・ベ
ルト10aを介して排水される。大流量段階では、液体キャリヤーは、閉止が生
ずる(または液体キャリヤーがフォーミング・ベルト10のこの部分に導入され
なくなる)まで一定の初期流量で液体通過大流量ゾーンを介し排水する。小流量
段階では、液体キャリヤーは、大流量ゾーンを介する初期流量より少ない一定の
初期流量でフォーミング・ベルト10aの小流量ゾーンを介し排水する。
上記のように、ベルト10aにおける大流量液体通過ゾーンと小流量液体通過
ゾーンとは、両ゾーンの予想された閉止により時間の関数として減少する。小流
量ゾーンは大流量ゾーンが閉止する前に閉止するものと信じられる。
理論に拘束されることなく、最初の発生ゾーン閉止は、小流量ゾーンの流れ面
積、湿潤ペリメーター、形状および分配等要因に基づくこのようなゾーンのより
小さい流体半径とより大きい流れ抵抗によるものであり、または繊維のより大き
い描写に伴うこのようなゾーンを介するより大きい流量によるものと、出願人は
信じている。小流量ゾーンは、例えば、突出部40を介する不連続偏向導路30
を有し、これら不連続偏向導路30は、隣接突出部40間の本質的に連続する導
路70よりも大きい流れ抵抗を有する。不連続偏向導路30と本質的に連続する
導路70間の流れ抵抗比を正しく比例させることが重要である。不連続偏向導路
30と本質的に連続する導路70との流れ抵抗は、ここに組み入れられる上記引
用の米国特許第5,527,428号明細書に記載されているように、流体半径
を使用することにより決定される。
次の工程は、液体キャリヤーに懸濁された複数個のセルロース系抄紙繊維をフ
ォーミング・ベルト10aに置くことと、フォーミング・ベルトを介し液体キャ
リヤーを排水することにより抄紙繊維の初期ウエブ60をフォーミング・ベルト
10aに形成することである。ここで使用される”初期ウエブ”とは、抄紙方法
の進行中、フォーミング・ベルト、好ましくは本発明のフォーミング・ベルト1
0aに再配置される繊維のウエブを言う。初期ウエブ60の特性と初期ウエブ6
0を形成する種々可能な技術とは、ここに文献として組み入れられる米国特許第
4,529,480号明細書に記載されている。図6に示す方法において、初期
ウエブ60は、液体キャリヤーに懸濁されるセルロース系繊維をフォーミング・
ワイヤ10aに置いて、ベルト10aを介し液体キャリヤーの一部を除去するこ
とにより、張出しロール18aと戻りロール18b間の液体キャリヤーに懸濁さ
れるセルロース系繊維から形成される。図6に示されない従来の真空箱、フォー
ミング・ボード、ヒドロフォイル等は、液体キャリヤーを除去する際に有用であ
る。
本発明のフォーミング・ベルト10aに形成され図4Dに示される初期ウエブ
60は第一側61’と、第一側61’に対向する第二側62’とを有する。第一
側61’は、ベルト10aのウエブ接触面11と関連する側である。本発明のベ
ルト10がフォーミング・ベルト10aとして利用されると、図4Dに示す初期
ウエブ60は、好ましくは比較的高い坪量を有する(本質的に連続する導路70
の区域に相当する目視的平面状パターン第一域64’と、)好ましくは比較的低
い坪量を有する(不連続突出部40の区域に相当する)第二域65’とを有する。
第一域64’は本質的に連続する網状構造体を有し;第二域65’は、少なくと
も一方向に延長する複数個の不連続“傾斜角”ナックル65’を有する。(第二
域65’のナックルの仮想軸線63’により明示される)この少なくとも一方向
とZ方向とはそれら間に鋭角L(Z方向と導路40の軸線43間に形成される鋭
角Sに相当)を形成する。第二域65’は第一域64’によりこれに隣接して外
接される。低坪量を有する不連続傾斜角・ナックルからなる第二域65’は、フ
ォーミング・ベルト10aの複数個の不連続突出部40のパターンに相当する非
ランダム反復パターンで生じる。
フォーミング・ベルト10aが本質的に連続導路70と不連続偏向導路30と
を有すれば、好ましくは第一域64’の坪量と第二域65’の坪量に対する中間
坪量を有する第三域66’を有する。第三域66’は、小流量ゾーン、すなわち
、不連続偏向導路30のゾーンに実質的に相当する好ましい非ランダム反復パタ
ーンで生じる。第三域66’は、第二域65’と並置され、好ましくはこれに外
接される。
初期ウエブ60が形成された後、初期ウエブ60はフォーミング・ワイヤ10
aとともに方向矢A(図6)で示す方向に移動して通気空気乾燥ベルト10bに
近接される。好ましい通気空気ベルト10bは上記に詳細に記載されている。通
気空気ベルト10bは、X−Y平面を明示するウエブ側面21,ウエブ側面21
に対向する裏側面22,X−Y平面に垂直なZ方向、およびウエブ側面21と裏
側面22間を延長する複数個の不連続偏向導路30を有する樹脂製構造体20か
らなる目視的単一面抄紙ベルトである。各導路30は軸線33と壁部35とを有
する。本発明により、少なくともいくつかの導路30の軸線33と、Z方向とで
それら間に鋭角Qを形成する。
次の工程は、初期ウエブ60を通気空気乾燥ベルト10bの樹脂製構造体20
のウエブ側面21に置くことと、流体圧力差を初期ウエブ60に印加して抄紙繊
維の少なくとも一部を不連続偏向導路30内に偏向し水を初期ウエブ60から不
連続偏向導路30内に除去することにより中間ウエブ60を形成することである
。
図6に示す実施例では、本発明の通気空気乾燥ベルト10bは矢印Bで示す方
向に移動する。ベルト10bは、戻りロール19c、19dと、押圧ニップ・ロ
ール19eと、戻りロール19a、19bとに掛かる。エマルション分配ロール
19fは、エマルジョンをエマルジョン浴から通気空気乾燥ベルト10bに分配
する。まわりを通気空気乾燥ベルト10bが移動するループもウエブ60に流体
圧力差を印加する手段を含み、この本発明の好ましい実施例における手段は真空
ピックアップ・シュー17aと真空箱17bとを有する。ループはまた予乾燥機
(図示せず)を含む。加えるに、(図示せざる)水シャワーは好ましくは本発明
の抄紙方法に利用されて、抄紙方法の最後の工程を介し移動した後通気空気乾燥
ベルト10bに固定されたままである紙繊維、接着材等の通気空気乾燥ベルト1
0bを清浄する。これも図6に示されない、抄紙機械に通常使用され当業者にす
べて周知の種々付加的支持ロール、戻りロール、清浄手段、駆動手段等が本発明
の通気空気乾燥ベルト10bに関連する。
本発明の通気空気乾燥ベルト10bが抄紙方法に利用されると、図4−図4C
に示される中間ウエブ60は、好ましくは比較的高い密度を有する目視的に単一
面パターンで本質的に連続する網状構造体域64と、好ましくは比較的低い密度
を有するドーム域65とからなる。ドーム域65は、網状構造体域63から突出
し、これに外接されかつ隣接する複数個の不連続ドーム65または65a、65
b、65cからなる。各ドーム65は軸線63を有する。少なくともいくつかの
ドーム65の軸線とZ方向とはそれら間に鋭角K(図4B)と鋭角M1、M3(
図4C)を形成する。
本発明の抄紙方法は、また、中間ウエブ60を予乾燥して予乾燥ウエブ60を
形成する任意の工程を含む。抄紙技術で従来周知の便宜な手段を使用して中間ウ
エブ60を乾燥できる。たとえば、通貫乾燥機、非熱細管脱水装置およびヤンキ
ー乾燥機単独およびこれらの組み合わせで十分である。
抄紙方法の次の工程は、予乾燥ウエブ60をベルト10と加圧面との間に介挿
することにより樹脂製構造体20のウエブ側網状構造体21’を予乾燥ウエブ6
0内に圧して抄紙繊維の押圧ウエブ60を形成することである。中間ウエブ60
が任意の予乾燥工程を受けなければ、この工程は中間ウエブ60上で行われる。
押圧工程は、予乾燥(または中間)ウエブ60)が押圧ニップ・ロール19e
とヤンキー乾燥機ドラム14間に形成されるニップを通過するとき図6に示す機
械で行われる。予乾燥ウエブ60がこのニップを通過すると、構造体20のウエ
ブ側網状構造体21’に形成される網状構造体パターンは予乾燥ウエブ60内に
圧せられて押圧ウエブ60を形成する。
抄紙方法の次の工程は、押圧ウエブ60を乾燥することである。押圧ウエブ6
0がベルト10から分離すると、ヤンキー乾燥機ドラム14の表面に付着され、
ここで少なくとも約95%の濃度まで乾燥されて乾燥ウエブ60を形成する。
抄紙方法の次の工程は、予乾燥ウエブ60を短縮する任意の非常に好ましい工
程である。ここに使用される、短縮とは、ウエブ60の長さが減少され、ウエブ
60の繊維が、繊維対繊維結合のそれに伴う分裂により再配置されるような方法
でエネルギーが乾燥ウエブ60加えられるときに生ずる乾燥紙ウエブ60の長さ
の減少を言う。短縮はいくつかの周知の方法で行うことができる。最も普通で好
ましい方法は図6に略示されるクレープ加工である。クレープ加工動作において
、乾燥ウエブ60は、表面に付着されてからドクター・ブレードによりその表面
から除去される。図6に示すように、ウエブ60が普通付着される表面は、また
、乾燥面、典型的にヤンキー乾燥機ドラム15の表面としての機能も有する。一
般に、抄紙ベルト10のウエブ接触側11のウエブ側網状構造体21’と関連し
ているウエブ60の非偏向部分は、ヤンキー乾燥機ドラム14の表面に直接付着
される。ウエブ側網状構造体21’のパターンとそのドクター・ブレードに対す
る配向は、大部分、ウエブに付与されるクレープ加工の程度と性格を指示する。
所望により、乾燥ウエブ60はクレープ加工されない。
本質的に連続枠組構造体20を有する通気空気乾燥ベルト10aを利用する本
発明の方法により製造される紙ウエブ60の一般的物理的特性は、1985年7
月16日にトロカーンに対し発行されここに文献として組み入れられる、“テイ
シュ・ペーパー”と題する前記米国特許第4,529,480号明細書に記載さ
れている。
しかし、本発明の紙ウエブ60における複数個のドーム65は、本発明の導路
30の“傾斜角”パターンを予言的に形成する。なお、押圧、乾燥、特に、クレ
ープ加工工程は、ドーム65の“傾斜角”位置に干渉することと理解される。す
なわち、通気空気乾燥ベルト10bから分離された後ウエブ60の処理は、Z方
向とドーム65の軸線との間に形成される鋭角K(図4B)およびM1,M3(
図4C)とともにドーム65の全外形に影響し、これら鋭角はZ方向と導路30
の軸線33間の対応角Qに等しくない。しかし、本発明による紙ウエブ60は、
一
般に樹脂製構造体20の導路30の横断面傾斜角・パターンに続くドーム65の
横断面“傾斜角”パターンを有すると信じられている。
図4−図4Cは、本発明による紙ウエブ60の一予言的な実施例を示す。好ま
しくは、ドーム65は、ベルト10の樹脂製構造体20の不連続偏向導路30の
パターンに相当する非ランダム反復パターンに配設される。理論により拘束され
る意図ではないが、出願人は、鋭角のドーム65は一般に垂直に直立するドーム
よりも容易に折り畳みしやすいと信じられるため、鋭角のドーム65を有するペ
ーパー60は網状構造体域64の平面に対し一般に垂直なドームを有する匹敵す
るペーパーより柔軟である。さらに、比予決定方向配向を有し、傾斜角がついた
ドーム65は所望方向への液体の分配を容易にする利益を付与する。この物性は
、ペーパー60が、おむつ、衛生ナプキン、ワイプ等使い捨て製品に使用されれ
ば、きわめて有益である。
たとえば、図4と図4Cに示すペーパー・ウエブ60は3つの関連配向ゾーン
:第一ゾーンH1,第二ゾーンH2および第三ゾーンH3を有する。図4および
図4Cに明示するように、第一ゾーンH1は第一方向h1に配向されるドーム6
5aを有し、第二ゾーンH2は第二方向h2に配向されるドーム65bを有し、
第三ゾーンH3は第三方向h3に配向されるドーム65cを有する。平面でみる
と、第一方向h1と第二方向h2は互い方向に向けられ、第三方向h3は第一お
よび第二方向h1,h2に垂直である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
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,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,
NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L
S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ
,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL
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E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU
,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,
KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M
D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL
,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,
SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V
N,YU,ZW
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.抄紙機械に使用される目視的に単一面をもつ抄紙ベルトにおいて、前記抄紙 ベルトが、X−Y面を形成するウエブ側面と、前記ウエブ側面に対向する裏面と 、前記X−Y面に直角なZ方向と、前記ウエブ側面と前記裏面間を延長する複数 個の不連続偏向導路とを有する樹脂製構造体からなり、前記各不連続偏向導路が 軸線と壁部とを有し、少なくともいくつかの前記不連続偏向導路と前記Z方向と の軸線とが鋭角をなす、目視的に単一面をもつ抄紙ベルト。 2.前記樹脂製構造体の前記ウエブ側面と前記裏側面間に位置する透気性強化構 造体からなり、前記強化構造体はウエブ対面側と前記ウエブ対面側に対向する機 械対面側とを有する、請求項1記載の抄紙ベルト。 3.前記樹脂製構造体の前記ウエブ側面が連続するウエブ側網状構造体を形成し 、前記樹脂製構造体の前記裏側面が裏側網状構造体を形成し、前記ウエブ側網状 構造体が前記偏向導路のウエブ側開口部を明示し、裏側網状構造体が前記偏向導 路の裏側開口部を明示する、請求項1および2記載の抄紙ベルト。 4.前記ウエブ側開口部が少なくとも前記Z方向に垂直な一方向に前記X−Y平 面内の前記対応する裏側開口部に対しオフセットする、請求項1、2および3の いずれか1項に記載の抄紙ベルト。 5.少なくともいくつかの前記不連続偏向導路が、少なくとも前記Z方向に垂直 な一方向に前記軸線に対しテーパー、好ましくは負のテーパーが付与される、請 求項1、2、3および4のいずれか1項に記載の抄紙ベルト。 6.目視的に単一な面をもつ抄紙ベルトを製造する方法において: 第一方向に硬化用放射線を発生する装置を備える工程; 液状感光性樹脂を備える工程; 作用面を有し液状感光性樹脂を受け入れできるフォーミング・ユニットを備 える工程; 液状感光性樹脂を前記フォーミング・ユニットに配設することによって液状 感光性樹脂の塗膜を形成し、塗膜が第一表面と第一表面と反対の第二表面とこれ ら第一および第二表面により定められる予選択厚みとを有する、液状感光性樹脂 を前記フォーミング・ユニットに配設する工程; 塗膜の第一表面と第一方向とが鋭角を形成するように液状感光性樹脂の塗膜 を第一方向に含むフォーミング・ユニットを配設する工程; 予選択模様を定める不透明領域と透明領域とを有するマスクを備える工程; マスクが第一表面と隣接関係になるように塗膜の第一表面と硬化用放射線発 生装置との間にマスクを位置決めし、マスクの不透明領域は装置の硬化用放射線 から塗膜の一部を遮蔽し、透明領域は装置の硬化用放射線のため塗膜の他の部分 を非遮蔽としておく、マスクを位置決めする工程; 前記塗膜の非遮蔽部分を硬化し、部分形成ベルトを形成するためマスクを通 し硬化用放射線発生装置からの活性化用波長を有する放射線を塗膜に当てること により塗膜の遮蔽部分を非硬化としておく工程; 部分形成ベルトから、すべての非硬化液状感光性樹脂を除去して、硬化され ている第一表面により形成されるウエブ側表面と、硬化されている第二表面によ り形成される裏側表面と、前記ウエブ側表面に垂直なZ方向と、前記マスクの前 記不透明領域により前記硬化用放射線から遮蔽された領域における複数個の不連 続偏向導路とを有する樹脂製構造体を形成する硬化樹脂構造体を残し、前記導路 は前記ウエブ側表面と前記裏側表面間を延長し、前記各導路は軸線と壁部とを有 し、前記少なくともいくつかの導路とZ方向とはそれら間に鋭角を形成する工程 と、からなる抄紙ベルトを製造する方法。 7.硬化感光樹脂に接合される強化構造体を備え、前記強化構造体はウエブ対面 と 前記ウエブ対面側に対向する機械対面側とを有する工程;および 前記液状感光性樹脂とともに前記フォーミング・ユニットに前記強化構造体を 配設する工程からなる請求項6記載の方法。 8.非ランダム反復パターンで少なくとも2つの領域を有するペーパーウエブに おいて、前記ウエブが、 網状構造体平面を形成し高い密度を有する目視的単一面パターンで連続する網 状構造体領域と、 低い密度を有するドームとを有し、前記ドーム領域が少なくとも一方向に前記 網状構造体平面から延長する不連続ドームを有し、前記少なくとも一方向と網状 構造体平面が鋭角をなすペーパーウエブ。 9.非ランダム反復パターンで少なくとも2つの領域を有するペーパーウエブに おいて、前記ウエブが、 網状構造体平面を形成する目視的単一面パターンで本質的に連続する網状構造 体領域と、 少なくとも一方向に前記網状構造体平面から延長する不連続ドームを有するド ーム領域とを有し、、前記少なくとも一方向と網状構造体面が鋭角をなすペーパ ーウエブ。 10.非ランダム反復パターンで少なくとも2つの領域を配設したセルロース系 繊維ウエブを製造する方法において、 液体キャリヤーに懸濁された複数個のセルロース系抄紙繊維を形成する工程と ; フォーミング・ベルトを備える工程と; 液体キャリヤーに懸濁される前記複数個のセルロース系抄紙繊維を前記フォー ミング・ベルトに配設する工程と; 前記フォーミング・ベルトを通して前記液体キャリヤーを排水することにより 前記フォーミング・ベルトに前記抄紙繊維の初期ウエブを形成する工程と; X−Y平面を定めるウエブ側表面と、前記ウエブ側表面と反対の裏側表面と、 前記X−Y平面に垂直なZ方向と、前記ウエブ側表面と前記裏側表面との間を延 長する複数個の不連続偏向導路とを有する樹脂製構造体からなる目視的に単一面 通気空気乾燥ベルトであって、各導路は軸線と壁部とを有し、前記少なくともい くつかの導路の軸線をZ方向に対して鋭角にする前記ベルトを備える工程と; 前記抄紙ベルトの前記樹脂製構造体の前記ウエブ側表面に前記初期ウエブを配 設する工程と; 流体圧力差を初期ウエブに与えて、前記抄紙繊維の少なくとも一部を前記不連 続偏向導路内に偏向させ、かつ水を前記初期ウエブから除去して前記不連続偏向 導路内に入れることによって中間ウエブを形成する工程と、からなる前記中間ウ エブが目視的に単一面、かつ模様付きで連続な網状構造領域と、網状構造領域に 取り囲まれて隣接しそこから突出する複数個の不連続ドームを有するドーム領域 とからなり、各ドームは軸線を有し、少なくともいくつかのドームの軸線がZ方 向に対して鋭角をなす抄紙用ウエブを製造する方法。 11.抄紙機械に使用される目視的に単一面抄紙ベルトにおいて、前記抄紙ベル トは、 X−Y平面を定めるウエブ対面側と、前記ウエブ対面側に対向する機械対面側 と、前記X−Y平面に垂直なZ方向とを有する透気性強化構造体と、 前記強化構造体に接合され延長する複数個の不連続突出部から構成される樹脂 製構造体とからなり、前記各突出部が軸線と、頂面と、前記頂面に対向する基面 と、前記頂面と前記基面と間隔をおき相互接続する壁部とを有し、前記少なくと もいくつかの突出部と前記Z方向との軸線はそれら間に鋭角を形成し、前記複数 個の頂面が前記樹脂製構造体のウエブ側面を定め、前記複数個の基面は前記樹脂 製構造体の裏面を定める抄紙ベルト。 12.前記強化構造体のウエブ対面側が、連続するウエブ対面網状構造体を形成 し、前記ウエブ対面網状構造体が連続する偏向導路の区域を定め、前記連続する 偏向導路が前記不連続突出部を取り囲みかつ隣接している請求項11記載の抄紙 ベルト。 13.前記少なくともいくつかの突出部の前記頂面が、前記Z方向に垂直な少な くとも一方向に前記X−Y平面内の前記少なくともいくつかの突出部の前記対応 基面に対してオフセットする請求項11と12記載の抄紙ベルト。 14.前記少なくともいくつかの突出部の前記壁部が、前記少なくともいくつか の突出部の軸線に対しテーパーを付与される請求項11、12と13記載の抄紙 ベルト。 15.前記複数個の不連続突出部が、複数個の不連続偏向導路を有し、前記不連 続偏向導路が前記樹脂製構造体の前記ウエブ側面から前記裏面まで延長する請求 項11、12、13と14記載の抄紙ベルト。 16.目視的に単一な面の抄紙ベルトを製造する方法において、 第一方向に硬化用放射線を発生する装置を設ける工程と: 液状感光性樹脂を設ける工程と; 作用面を有し前記液状感光性樹脂を受け入れできるフォーミング・ユニットを 設ける工程と; X−Y平面を定めるウエブ対面側と、前記ウエブ対面側に対向する機械対面側 と、前記X−Y平面に垂直なZ方向とを有する透気性強化構造体を設ける工程と ; 前記強化構造体の前記機械対面側の少なくとも一部を前記フォーミング・ユニ ットの前記作用面に接触させる工程と; 前記液状感光性樹脂の塗膜を前記強化構造体の少なくとも片側に付与して、前 記塗膜が第一面と前記第一面に対向する第二面とを形成し、前記塗膜が予選択厚 みを有するようにする工程と; 前記第一方向に液状感光性樹脂の前記塗膜を含有する前記フォーミング・ユニ ットを配設し、前記塗膜の前記第一面と前記第一方向が間に鋭角をなすようにす る工程と; 不透明領域と透明領域とを有するマスクを設け、前記領域が予選択パターンを 定める工程と; 前記マスクを前記第一面と隣接関係になるように前記塗膜と前記硬化用放射線 発生装置との間に位置決めし、前記マスクの前記不透明領域が前記装置の硬化用 放射線から前記塗膜の一部を遮蔽し、前記透明領域は前記装置の硬化用放射線の ため前記塗膜の他の部分を非遮蔽にしておく工程と; 前記塗膜の非遮蔽部分を硬化させ、前記塗膜の前記遮蔽部分を、前記塗膜を、 一部形成ベルトを形成するため前記マスクを介し前記硬化用放射線を発生する装 置からの活性化用波長を有する放射線にさらすことにより非硬化にしておく工程 と; 前記一部形成ベルトからすべての非硬化液状感光性樹脂を除去し、硬化される 前記第一面により形成されるウエブ側面と、前記ウエブ側面に垂直なZ方向とを 有する樹脂製構造体を形成する硬化樹脂構造を残し、前記樹脂製構造体は前記強 化構造体に接合されそこから延長する複数個の不連続突出部から構成され、前記 各突出部は軸線と、基面と、頂面と、前記基面と前記頂面とを間隔をおきかつ相 互接続する壁部とを有し、前記少なくともいくつかの突出部の前記軸線と前記Z 方向が鋭角をなし、複数個の前記頂面が前記樹脂製構造体の前記ウエブ側面を定 め、複数個の前記基面が前記樹脂製構造体の前記裏面を定める工程、とからなる 抄紙ベルトを製造する方法。 17.前記複数個の不連続突出部が、複数個の不連続偏向導路を有し、前記不連 続偏向導路が前記ウエブ側面から前記裏面側まで延びている請求項16記載の方 法。 18.少なくとも2つの領域を非ランダム反復パターンで配設した樹脂ウエブに おいて、前記ウエブが: 網状構造体平面を形成する連続する網状構造体からなり、高い坪量を有する目 視的に平面パターンの第一領域と; 高い坪量を有し、前記第一領域により取り囲まれこれに隣接する複数個の不連 続ナックルから構成される第二領域とであり、前記ナックルが少なくとも一方向 に前記第一領域から延長し、前記少なくとも一方向と前記網状構造体平面とが鋭 角を形成する工程とを有してなる繊維系ウエブ。 19.前記第一領域の坪量と前記第二領域の坪量に対し中間坪量を有する第三領 域からなり、前記第三領域が前記第二領域に並置される、請求項18記載の繊維 ウエブ。 20.少なくとも2つの領域を非ランダム反復パターンで配設したセルロース系 繊維状ウエブを製造する方法において、 液体キャリヤーに懸濁される複数個のセルロース繊維を設ける工程と; X−Y平面を定めるウエブ対面側と、前記ウエブ対面側に対向する機械対面側 と、前記X−Y平面に垂直なZ方向とを有する透気性強化構造体からなる目視的 単一面抄紙ベルトを設け、前記抄紙ベルトはさらに、前記強化構造体に接合され そこから延長する複数個の不連続突出部から構成される樹脂製構造体からなり、 前記各突出部が軸線と、基面と、頂面と、前記基面と前記頂面と間隔をおきかつ 相互連結する壁部とを有し、前記少なくともいくつかの突出部の前記軸線と前記 Z方向とはそれら間に鋭角を形成し、前記複数個の頂面は前記樹脂網状構造体の ウエブ側面を定め、複数個の基面は前記樹脂製構造体の裏側面を定める工程と; 前記セルロース系繊維と前記キャリヤーとを抄紙ベルト上に置く工程と; 前記液体キャリヤーを前記抄紙ベルトを介し排水することにより、前記X−Y 平面に配設され、本質的に連続する網状構造体を有する目視的に平面状パターン 第一領域と、複数個の不連続ナックルから構成される第二領域とを形成し、前記 ナックルが、前記第一領域により外接され、そこに隣接し、少なくとも一方向に そこから延長し、前記少なくとも一方向と前記Z軸線とはそれら間に鋭角を形成 する工程と、からなる繊維状ウエブを製造する方法。
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