JP2002513913A - 溶液から硝酸塩イオンを除去する方法 - Google Patents
溶液から硝酸塩イオンを除去する方法Info
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
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-
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Abstract
(57)【要約】
本発明は溶液から硝酸塩イオンを除去する方法に関する。このような溶液は、特に使用済み除染溶液又は金属部品の放射能レベルの低下のため使用された他の特定の溶液である。この溶液を、短鎖の有機化合物を含んでいる場合はＵＶ光を照射する。そうでない場合は、照射する前に、このような化合物を溶液中に添加する。本方法で硝酸塩イオンは化学的に還元され、その結果として例えばＮ2、Ｎ2Ｏ、ＣＯ2及び水が生じる。
Description
【０００１】 本発明は、溶液、特に使用済み除染溶液から又は放射能レベルの低下のために
使用された他の溶液から、硝酸塩イオンを除去する方法に関する。
使用された他の溶液から、硝酸塩イオンを除去する方法に関する。
【０００２】 硝酸塩イオンが排水中に存在することは好ましいことではない。しかしそれら
は排水として排出しなければならない種々の溶液中に存在する。例えば原子力発
電所において、表面の除染に使用された、使用済み除染溶液は硝酸塩イオンを含
んでいる。同様のことは、放射能レベルの低下のため他の方法に使用された溶液
にも該当する。このような方法では例えば硝酸が使用され、溶液中に硝酸塩イオ
ンが遊離している。
は排水として排出しなければならない種々の溶液中に存在する。例えば原子力発
電所において、表面の除染に使用された、使用済み除染溶液は硝酸塩イオンを含
んでいる。同様のことは、放射能レベルの低下のため他の方法に使用された溶液
にも該当する。このような方法では例えば硝酸が使用され、溶液中に硝酸塩イオ
ンが遊離している。
【０００３】 溶液から硝酸塩イオンを除去するために、陰イオン交換樹脂を使用することは
既に提案されている。このような方法は、出費を要し、また入れられたイオン交
換樹脂が残留し、これを更に廃棄処理しなければならない。また幾つかの技術分
野、例えば原子力技術では、イオン交換樹脂に硝酸塩イオンを入れることは、イ
オン交換体中に既に存在するアミンと硝酸塩イオンとの反応が懸念されるため好
まれていない。
既に提案されている。このような方法は、出費を要し、また入れられたイオン交
換樹脂が残留し、これを更に廃棄処理しなければならない。また幾つかの技術分
野、例えば原子力技術では、イオン交換樹脂に硝酸塩イオンを入れることは、イ
オン交換体中に既に存在するアミンと硝酸塩イオンとの反応が懸念されるため好
まれていない。
【０００４】 本発明の課題は、イオン交換器なしで実施でき、最低濃度であっても硝酸塩を
完全に除去可能な、溶液からの硝酸塩イオンの除去方法を提供することにある。
完全に除去可能な、溶液からの硝酸塩イオンの除去方法を提供することにある。
【０００５】 この課題は本発明により、この溶液が短鎖の有機化合物を含んでいるかどうか
を確認し、このような化合物が存在している場合は、この溶液に紫外（ＵＶ）光
を照射し、またこのような化合物が存在しない場合は、短鎖の有機化合物を溶液
中に添加し、この溶液にＵＶ光を照射することにより、溶液から硝酸塩イオンを
除去する方法により解決される。
を確認し、このような化合物が存在している場合は、この溶液に紫外（ＵＶ）光
を照射し、またこのような化合物が存在しない場合は、短鎖の有機化合物を溶液
中に添加し、この溶液にＵＶ光を照射することにより、溶液から硝酸塩イオンを
除去する方法により解決される。
【０００６】 ＵＶ光と共に硝酸塩イオンを還元するのに役立つ有機化合物は、溶液中に既に
存在していても構わない。即ち除染溶液又は金属部品の放射能レベルを低下させ
た際に残留する他の溶液は、しばしば相応しい短鎖の有機化合物を含んでいる。
即ち相応しい化合物が既に存在していることが確認された場合は、このような化
合物を加える必要がないので有利である。
存在していても構わない。即ち除染溶液又は金属部品の放射能レベルを低下させ
た際に残留する他の溶液は、しばしば相応しい短鎖の有機化合物を含んでいる。
即ち相応しい化合物が既に存在していることが確認された場合は、このような化
合物を加える必要がないので有利である。
【０００７】 溶液が適当な有機化合物を含んでいないことが確認された場合に限って、短鎖
の有機化合物をこの溶液中に添加する。
の有機化合物をこの溶液中に添加する。
【０００８】 溶液中に相応しい化合物が存在しているか否かは、溶液を測定し、分析し又は
どの物質が以前に溶液を構成していたかを再現することによっても確認すること
ができる。
どの物質が以前に溶液を構成していたかを再現することによっても確認すること
ができる。
【０００９】 本発明による方法で、硝酸塩イオンは化学的に無害の物質に還元され、例えば
窒素（Ｎ2）、笑気（Ｎ2Ｏ）、二酸化炭素（ＣＯ2）及び水（Ｈ2Ｏ）が生じる。
窒素（Ｎ2）、笑気（Ｎ2Ｏ）、二酸化炭素（ＣＯ2）及び水（Ｈ2Ｏ）が生じる。
【００１０】 本発明による方法で、溶液から硝酸塩イオンを除去するのに、イオン交換器を
必要としない利点が得られる。
必要としない利点が得られる。
【００１１】 適当な短鎖の有機化合物には例えば酸があり、例えば短鎖のカルボン酸又は短
鎖のジカルボン酸がある。このような酸として、例えばアスコルビン酸、タルト
ロン酸、シュウ酸、グリコール酸、グリオキシル酸及び／又は蟻酸が適する。
鎖のジカルボン酸がある。このような酸として、例えばアスコルビン酸、タルト
ロン酸、シュウ酸、グリコール酸、グリオキシル酸及び／又は蟻酸が適する。
【００１２】 硝酸塩イオンを除く必要のある溶液は、この溶液がその測定に関連してシュウ
酸を添加されているので、例えば硝酸塩イオンを含む使用済み溶液であってもよ
い。シュウ酸は金属部品の放射能レベル低下のために使用でき、従って処理すべ
き溶液中に残存している。
酸を添加されているので、例えば硝酸塩イオンを含む使用済み溶液であってもよ
い。シュウ酸は金属部品の放射能レベル低下のために使用でき、従って処理すべ
き溶液中に残存している。
【００１３】 ＵＶ光で照射する場合、例えばシュウ酸及び蟻酸から最終生成物として笑気、
二酸化炭素及び水が得られる。これらの物質は廃棄することができる。総計式は
以下の通りである： ２ＨＮＯ3＋４Ｈ2ＣＯ2→Ｎ2Ｏ＋４ＣＯ2＋５Ｈ2Ｏ この反応はＵＶ光で照射した際に起こる。
二酸化炭素及び水が得られる。これらの物質は廃棄することができる。総計式は
以下の通りである： ２ＨＮＯ3＋４Ｈ2ＣＯ2→Ｎ2Ｏ＋４ＣＯ2＋５Ｈ2Ｏ この反応はＵＶ光で照射した際に起こる。
【００１４】 例えばこの溶液をＵＶ光源に設けた循環経路に通す。
【００１５】 この溶液はＵＶ光源、例えばＵＶ液浸ランプを備える反応タンク内ででも処理
することができる。
することができる。
【００１６】 ＵＶ光源はいわゆるＵＶバーナであってもよい。従ってＵＶ光による十分なエ
ネルギーが常時放射される。
ネルギーが常時放射される。
【００１７】 この溶液を反応中に例えば室温〜１００℃の温度に保持する。例えば６０〜１
００℃の温度が処理温度として選択される。このような温度で硝酸塩イオンの還
元は極めて良好に進行する。
００℃の温度が処理温度として選択される。このような温度で硝酸塩イオンの還
元は極めて良好に進行する。
【００１８】 本発明による方法で、特に、例えばイオン交換樹脂のような、更に廃棄処理す
べき二次的廃棄物を生じることなく、硝酸塩イオンを容易に溶液から十分完全に
除去することができる。本方法は、原子力発電所の部品の放射能レベルを低下さ
せるために必要とされた使用済み除染溶液又は他の使用済み溶液を処理するのに
極めて有効に使用することができる。
べき二次的廃棄物を生じることなく、硝酸塩イオンを容易に溶液から十分完全に
除去することができる。本方法は、原子力発電所の部品の放射能レベルを低下さ
せるために必要とされた使用済み除染溶液又は他の使用済み溶液を処理するのに
極めて有効に使用することができる。
Claims (8)
- 【請求項１】 溶液、特に使用済み除染溶液から又は他の放射能レベルの低
下のために使用された溶液から、硝酸塩イオンを除去する方法において、この溶
液が短鎖の有機化合物を含有するかどうかを確認し、このような化合物が存在し
ている場合は、この溶液に紫外光を照射し、またこのような化合物が存在しない
場合は、短鎖の有機化合物を溶液中に添加し、次いでこの溶液に紫外光を照射す
ることを特徴とする、溶液から硝酸塩イオンを除去する方法。 - 【請求項２】 短鎖の有機化合物が酸であることを特徴とする請求項１記載
の方法。 - 【請求項３】 短鎖の有機化合物が短鎖のカルボン酸又はジカルボン酸であ
ることを特徴とする請求項１又は２記載の方法。 - 【請求項４】 短鎖の有機性化合物が蟻酸であることを特徴とする請求項１
乃至３の１つに記載の方法。 - 【請求項５】 溶液が硝酸を添加された使用済み溶液であることを特徴とす
る請求項１乃至４の１つに記載の方法。 - 【請求項６】 溶液を紫外光源に設けた循環経路に通し及び／又は紫外光源
を備える反応タンク内で処理することを特徴とする請求項１乃至５の１つに記載
の方法。 - 【請求項７】 溶液を反応中に室温〜１００℃の温度に保持することを特徴
とする請求項１乃至６の１つに記載の方法。 - 【請求項８】 溶液を反応中に６０〜１００℃の温度に保持することを特徴
とする請求項７記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19819518 | 1998-04-30 | ||
| DE19819518.4 | 1998-04-30 | ||
| PCT/DE1999/001254 WO1999057063A2 (de) | 1998-04-30 | 1999-04-28 | Verfahren zum entfernen von nitrationen aus einer lösung |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002513913A true JP2002513913A (ja) | 2002-05-14 |
Family
ID=7866400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000547040A Pending JP2002513913A (ja) | 1998-04-30 | 1999-04-28 | 溶液から硝酸塩イオンを除去する方法 |
Country Status (11)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP1084078B1 (ja) |
| JP (1) | JP2002513913A (ja) |
| KR (1) | KR20010043160A (ja) |
| AR (1) | AR016221A1 (ja) |
| BR (1) | BR9910575A (ja) |
| CA (1) | CA2330571C (ja) |
| DE (1) | DE59902474D1 (ja) |
| ES (1) | ES2181449T3 (ja) |
| MX (1) | MXPA00010611A (ja) |
| WO (1) | WO1999057063A2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017006854A (ja) * | 2015-06-22 | 2017-01-12 | 株式会社デンソー | 排水処理方法および排水処理装置 |
| WO2017122494A1 (ja) * | 2016-01-15 | 2017-07-20 | 株式会社デンソー | 排水処理方法および排水処理装置 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1280914A (en) * | 1969-07-11 | 1972-07-12 | Kernforschung Gmbh Ges Fuer | Method of removing nitric acid, nitrate ions, and nitrite ions out of aqueous waste solutions |
| USRE30125E (en) * | 1970-04-13 | 1979-10-23 | Exxon Research & Engineering Co. | Liquid membrane process for the separation of aqueous mixtures |
| US3617546A (en) * | 1970-04-13 | 1971-11-02 | Exxon Research Engineering Co | Removal of organic compounds by liquid membrane |
| US3862296A (en) * | 1972-02-09 | 1975-01-21 | Gen Electric | Conversion process for waste nitrogen-containing compounds |
| DE9017684U1 (de) * | 1990-08-08 | 1991-11-14 | Ibl Umwelt- Und Biotechnik Gmbh, 6900 Heidelberg | Vorrichtung zur Durchführung photochemischer Reaktionen |
| DE4124843A1 (de) * | 1991-07-26 | 1993-01-28 | Ultra Systems Gmbh Uv Oxidatio | Verfahren zur aufbereitung von mit organischen substanzen belastetem rohtrinkwasser |
| DE4212604A1 (de) * | 1992-04-15 | 1993-10-21 | Ultra Systems Gmbh Uv Oxidatio | Verfahren zur Aufbereitung von mit organischen Substanzen belastetem Rohtrinkwasser |
| JP3050359B2 (ja) * | 1994-03-10 | 2000-06-12 | 核燃料サイクル開発機構 | ネプツニウムとプルトニウムの分離方法 |
| FR2743064B1 (fr) * | 1995-12-27 | 1998-03-20 | Framatome Sa | Procede et dispositif de traitement d'un effluent aqueux comprenant une charge organique |
| US5997812A (en) * | 1996-06-20 | 1999-12-07 | Coolant Treatment Systems, L.L.C. | Methods and apparatus for the application of combined fields to disinfect fluids |
-
1999
- 1999-04-23 AR ARP990101892A patent/AR016221A1/es not_active Application Discontinuation
- 1999-04-28 JP JP2000547040A patent/JP2002513913A/ja active Pending
- 1999-04-28 KR KR1020007012073A patent/KR20010043160A/ko not_active Application Discontinuation
- 1999-04-28 EP EP99929042A patent/EP1084078B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-04-28 DE DE59902474T patent/DE59902474D1/de not_active Expired - Lifetime
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- 1999-04-28 MX MXPA00010611A patent/MXPA00010611A/es unknown
- 1999-04-28 WO PCT/DE1999/001254 patent/WO1999057063A2/de not_active Application Discontinuation
- 1999-04-28 BR BR9910575-6A patent/BR9910575A/pt not_active IP Right Cessation
- 1999-04-28 ES ES99929042T patent/ES2181449T3/es not_active Expired - Lifetime
-
2000
- 2000-10-30 US US09/699,970 patent/US6387279B1/en not_active Expired - Lifetime
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| JP2017006854A (ja) * | 2015-06-22 | 2017-01-12 | 株式会社デンソー | 排水処理方法および排水処理装置 |
| WO2017122494A1 (ja) * | 2016-01-15 | 2017-07-20 | 株式会社デンソー | 排水処理方法および排水処理装置 |
Also Published As
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|---|---|
| KR20010043160A (ko) | 2001-05-25 |
| EP1084078A2 (de) | 2001-03-21 |
| WO1999057063A3 (de) | 2000-01-06 |
| BR9910575A (pt) | 2001-01-23 |
| DE59902474D1 (de) | 2002-10-02 |
| US6387279B1 (en) | 2002-05-14 |
| ES2181449T3 (es) | 2003-02-16 |
| CA2330571A1 (en) | 1999-11-11 |
| MXPA00010611A (es) | 2002-06-04 |
| AR016221A1 (es) | 2001-06-20 |
| WO1999057063A2 (de) | 1999-11-11 |
| CA2330571C (en) | 2006-08-22 |
| EP1084078B1 (de) | 2002-08-28 |
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