JP2002512263A - S−レイブプラゾール組成物及び方法 - Google Patents

S−レイブプラゾール組成物及び方法

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JP2002512263A JP2000545375A JP2000545375A JP2002512263A JP 2002512263 A JP2002512263 A JP 2002512263A JP 2000545375 A JP2000545375 A JP 2000545375A JP 2000545375 A JP2000545375 A JP 2000545375A JP 2002512263 A JP2002512263 A JP 2002512263A
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leivprazole
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ディー. ルービン ポール
ディー. イェル ウイリアム
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セプラコール, インク.
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    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/06Antipsoriatics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 潰瘍を治療及び予防する方法、胃の過分泌に関する他の状態を治療する方法、ならびに乾癬を治療する方法を提供すること。 【解決手段】 潰瘍を治療する方法であって、胃の過分泌に起因する若しくはそれに寄与される状態を治療する方法であって、又は乾癬を治療する方法であって、レイブプラゾール(rabeprazole)の光学的に純粋なS(−)異性体又は薬学的に許容しうるその塩の治療上有効な量をヒトに投与する工程を含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明はレイブプラゾール(rabeprazole)を含む物質の組成物に関する。本発
明は潰瘍を治療及び予防する方法、胃の過分泌に関する他の状態を治療する方法
、ならびに乾癬を治療する方法にも関する。
【0002】 発明の背景 ラセミのレイブプラゾールはH+ ,K+ −ATPアーゼの経口活性を有する強
力な不可逆的阻害剤である。この化合物は胃の「プロトンポンプ」阻害剤として
知られる化合物クラスの一つである。これらの化合物は、弱い有機塩基であり、
血漿から胃壁細胞の酸を含む細胞内細管中へ受動拡散する。これらの細管腔で見
られる低いpHにおいて、プロトン化された化合物は、再配列してピリジニウム
・スルフェンアミド類を形成し、これは細胞内細管を裏打ちする膜に局在化した
ATPアーゼ上に存在するスルフヒドリル基と反応する。スルフヒドリルのアル
キル化により、K+ イオンとの交換においてH+ の腔への分泌を触媒する酵素の
能力が阻害される。この阻害により、壁細胞による胃腔への塩酸の分泌が全体的
に減少する結果となる。こうして、胃内のpHが上がる。胃の酸度が低下した結
果として、タンパク質分解酵素であるペプシンの活性も著しく低減する。プロト
ンポンプは酸生成における最終工程であり、このクラスの化合物は関連するH+ ,K+ −ATPアーゼと共有結合するため、強くかつ長い胃酸分泌の阻害が達成
できる。
【0003】 プロトンポンプ阻害剤はまた乾癬の治療に有効であると報告されてきた(PC
T出願WO95/18612号を参照)。
【0004】 ラセミのレイブプラゾールのCmax はヒトで約4から5時間であり、血清の半
減期は用量に応じて約50分から1.5時間であるが、これは酸阻害効果の持続
時間、約24時間を反映するわけではない。ラセミのレイブプラゾールは、CY
P・3Aなどの肝臓薬物代謝酵素系に及ぼすその効果においてオメプラゾールに
匹敵するが、オメプラゾールよりCYP・2C19の阻害は弱く、パントプラゾ
ールよりCYP・1A1のmRNAのより強力な誘導物質であるらしい。
【0005】 ラセミのレイブプラゾールの投与に際して心臓血管の変化又は明白な肉体的変
化はこれまでヒトで報告されていないが、臨床試験の報告がごく最近出はじめて
いる。ほとんどのプロトンポンプ阻害剤は絶食中の血清ガストリンレベルを有意
に上昇させる。長期間上昇した血清ガストリンは、ラットでは、拡散性及び局所
性のエンテロクロマフィン様細胞過形成並びに局所性腫瘍形成(カルシノイド)
に関連するらしいので、これは心配の種である(ラルソンら、Gastroen
terology、90巻、391−399(1986))。従って、その利点
にもかかわらず、ラセミのレイブプラゾールの幾つかの害作用は依然存在する。
その中には、長期治療における肝細胞の腫瘍形成及び胃のカルシノイドの発生、
ならびに急性治療における頭痛、下痢、及び皮膚の変化が含まれるが、これらに
限らない。従って、レイブプラゾールのラセミ混合物の利点を備え、且つ前述し
た不都合を有さない化合物を見出すことがとくに望ましい。
【0006】 発明の概要 本発明は、胃、十二指腸、及び食道の潰瘍、胃食道の逆流疾患、ゾリンジャー
−エリソン症候群、ならびに胃酸分泌に対する阻害作用から利益を得るものを含
む他の疾患を治療するための光学的に純粋なS(−)レイブプラゾールの使用に
関する。S(−)レイブプラゾールは、胃のプロトンポンプに関係するH+ ,K + −ATPアーゼを阻害し、そしてその結果としての壁細胞による胃酸の分泌を
阻害し、胃酸過多に関連する疾患の治療を提供する。本発明は光学的に純粋なS
(−)レイブプラゾールを用いて乾癬を治療する方法にも関する。光学的に純粋
な(−)レイブプラゾールは、この治療を提供する一方、レイブプラゾールのラ
セミ混合物の投与に関係する肝細胞の腫瘍形成、ガストリンの分泌過多、胃の腫
瘍形成又はカルシノイド、頭痛、下痢、及び皮膚の変化を含む(ただし、これら
に限らない)害作用を実質的に低減する。
【0007】 本発明はレイブプラゾールのS(−)異性体を含むある種の薬学組成物にも関
する。
【0008】 発明の詳細な説明 これらの組成物及び方法の活性化合物はレイブプラゾールの光学異性体である
。ラセミのレイブプラゾールの調製は合衆国特許の第5,045,552 号及びそれに対
応する欧州出願第268956号に記載されている。本発明の組成物及び方法に
おけるこの活性化合物は、化学的には2−[[[ 4−(3−メトキシプロポキシ)
−3−メチル−2−ピリジニル] メチル] スルフィニル−[ 1H] −ベンズイミ
ダゾール(I)の(−)異性体であり、本明細書では以降これをS−レイブプラ
ゾールと称する。
【0009】
【外1】
【0010】 本発明の主題である(−)レイブプラゾールは現在市販されていない。
【0011】 クロマトグラフィーによるラセミのレイブプラゾールからR(+)レイブプラ
ゾール及びS(−)レイブプラゾールへの分離はノチら(Chem.Pharm
.Bull.44、1853−1857(1996))により記載されているが
、その薬理学及び薬力学はどの鏡像異性体に関しても記載されていない。ラセミ
体から鏡像異性体へのクロマトグラフィーによる分離に加えて、R(+)鏡像異
性体を除外するために、チオエーテル前駆体の不斉酸化及びラセミ体の生物還元
が、PCT出願のWO9602535号及び9617077号のランソプラゾー
ルについて記載された手順と類似の様式で実施できる。両開示は参照により本明
細書にインコーポレートされる。
【0012】 レイブプラゾールの光学的に純粋な(−)異性体は、有効な治療を提供する一
方で肝細胞の腫瘍形成、胃のカルシノイド、頭痛、下痢、及び皮膚の変化を含む
(ただし、これらに限らない)ラセミのレイブプラゾールの害作用を実質的に低
減するという点で、胃、十二指腸、及び食道の潰瘍、胃食道の逆流疾患、ゾリン
ジャー−エリソン症候群、乾癬、及びH+ ,K+ −ATPアーゼに対する阻害作
用から利益を得るものを含む他の疾患を治療するための優れた薬物であることが
ここに見出された。レイブプラゾールのS(−)異性体は、以下に論ずるように
患者に対する投与量の予測性の増大のため、潰瘍及び他の疾患を治療するための
優れた薬物でもある。
【0013】 本発明は、潰瘍を治療する方法であって、潰瘍の症状を軽減するのに充分な量
の(+)立体異性体を実質的に含まない(−)レイブプラゾール又は薬学的に許
容しうるその塩を、かかる治療の必要性があるヒトに投与する工程を含む方法を
包含する。本方法は、レイブプラゾールのラセミ混合物の投与に伴う害作用を引
き起こすには不十分な量を投与することにより、ラセミ化合物の投与に伴う害作
用の付随的発生を実質的に低減する。
【0014】 本発明は、抗潰瘍性治療の必要があるヒトの治療用の経口抗潰瘍組成物であっ
て、経口投与用の薬学的に許容しうる担体及び治療上有効な量の(−)レイブプ
ラゾール又は薬学的に許容しうるその塩を含むが、その(+)立体異性体を実質
的に含まない組成物も包含する。好ましくは、本組成物は錠剤又はカプセルの剤
形であり、錠剤又はカプセル中の(−)レイブプラゾールの量は10、30、又
は50mgである。
【0015】 さらに、本発明は、胃食道の逆流疾患を治療する方法、ならびに胃の分泌過多
に起因する又はそれに寄与される状態を治療する方法を包含する。ヒトの分泌過
多と関連する状態にはゾリンジャー−エリソン症候群が含まれるが、これに限定
されるわけではない。
【0016】 さらに、本発明は乾癬を治療する一方でラセミのレイブプラゾールの害作用を
実質的に低減する方法を包含する。
【0017】 光学的に純粋な又は実質的に光学的に純粋な(−)レイブプラゾール異性体を
利用することにより、結果として、有効性が強化され、害作用が軽減し、従って
治療指数が改善される。その上、S−(−)鏡像異性体は所望の半減期を有し、
ラセミのレイブプラゾールほどいわゆる代謝の良い人と代謝の悪い人との間で患
者集団の変動をあまり示さない。従って、個々の患者に対する有効で安全な用量
の予測性がより高いため、ラセミ混合物を投与するよりレイブプラゾールの(−
)異性体を使用することがより望ましい。
【0018】 「害作用」という用語には、肝細胞の腫瘍形成、ガストリンの分泌過多、胃の
カルシノイド、頭痛、下痢、及び皮膚の変化が含まれるが、これらに限定されな
い。
【0019】 本明細書で使用される「その(+)立体異性体を実質的に含まない」という用
語は、組成物が少なくとも90重量%の(−)レイブプラゾールと10重量%以
下の(+)レイブプラゾールを含むことを意味する。より好ましい態様において
、「(+)異性体を実質的に含まない」という用語は、組成物が少なくとも99
重量%の(−)レイブプラゾールと1重量%以下の(+)レイブプラゾールを含
むことを意味する。これらの百分率は組成物中のレイブプラゾールの総量に基づ
くものである。「レイブプラゾールの実質的に光学的に純粋な(−)異性体」又
は「実質的に光学的に純粋な(−)レイブプラゾール」及び「レイブプラゾール
の光学的に純粋な(−)異性体」及び「光学的に純粋な(−)レイブプラゾール
」という用語も上述の量に包含される。
【0020】 本明細書で使用される「潰瘍を治療する」という用語は、そのような状態を治
療、軽減、又は緩和することを意味し、従って、吐き気、胸焼け、食後の痛み、
嘔吐、及び下痢の症状を除去することを意味する。
【0021】 本明細書で使用される「ヒトの胃食道逆流疾患を治療する方法」という用語は
、胃の内容物が食道へと逆流することに起因する状態を治療、軽減、又は緩和す
ることを意味する。
【0022】 本明細書で使用される「ヒトの胃の分泌過多に起因する又はそれに寄与される
状態を治療する」という用語は、分泌過多に関連するこのような障害を治療、軽
減、又は緩和することを意味し、従って、前述した状態の症状を除去することを
意味する。ゾリンジャー−エリソン症候群は分泌過多に起因又はそれに寄与され
る状態の一つである。
【0023】 本明細書で使用される「乾癬を治療する」という用語は、その状態を治療、軽
減、又は緩和することを意味し、従って、掻痒、表皮のはがれ、かゆみ、及び熱
傷の症状を除去することを意味する。
【0024】 急性又は慢性の疾患の処置における(−)レイブプラゾールの予防上又は治療
上の用量の大きさは、治療される状態の重篤度及び投与経路に応じて変化する。
用量及びおそらく投薬の頻度も、年齢、体重、及び個々の患者の応答によって変
化する。一般的に、本明細書に記載した状態のための(−)レイブプラゾールの
総一日用量範囲は、一回投与又は分割投与において約5mgから約200mgで
ある。好ましくは、一日用量範囲は、一回投与又は分割投与において約10mg
から約50mgとすべきである。患者の処置において、治療は低用量、おそらく
約10mgから約15mgで開始し、患者の全身的な応答に応じて約50mgま
たはそれ以上まで増加すべきである。さらに、子供や65歳以上の患者及び腎臓
又は肝臓の機能に障害のある人達は、まず低用量を受け、個々の応答(複数)及
び血中レベル(複数)に基づいて滴定することが薦められる。当業者には明白で
あるように、これらの範囲外の用量を使用することが必要な場合もありうる。さ
らに、臨床医又は治療医は、個々の患者の応答と連係して、いつどのように治療
を中断、調節、又は終了すべきかを知っていることに留意したい。「潰瘍を軽減
又は緩和するには十分であるが前記の害作用を惹起するには不十分な量」、「胃
食道逆流の症状を軽減するには十分であるが前記の害作用を惹起するには不十分
な量」、「胃の分泌過多を軽減するには十分であるが前記の害作用を惹起するに
は不十分な量」、及び「乾癬を治療するのに十分な量」という用語は、上述の投
与量及び投与頻度計画により包含される。
【0025】 胃の抗分泌剤及び血漿ガストリン上昇剤としての光学的に純粋なレイブプラゾ
ールとラセミのレイブプラゾールの両方の相対活性、効能、及び特異性は、デッ
クターらの方法(J.Pharmacol.Exp.Ther.、249巻、1
−5(1989))により動物における薬理学的研究により決定することができ
る。この試験は、相対活性、効能の評価、ならびに特異性の測定を通しての治療
指数の評価を提供する。4時間に及ぶ胃液採取の1時間前に、胃のカニューレを
埋め込まれ絶食したラットに(+)レイブプラゾール、(−)レイブプラゾール
、又はラセミ混合物の経口用量又は非経口容量を1回投与する。次いで、各試料
について酸の生成及びpHを測定する。各化合物の用量応答評価を行い、少なく
とも95%まで酸の生産を阻害し且つ胃のpHを7.0以上に維持する最低用量
を決定する。次に、最初の一連の試験で選択された用量で処置された第二群のラ
ットにおいて、血漿ガストリンレベルを測定する。投与後5時間の間にわたって
血液試料を分析用に採取し、両ピークレベル分析とガストリン応答の曲線下面積
分析を行う。続いて、これらの応答をスチューデントの「t」試験を用いて統計
学的に分析し、等価な抗分泌用量がガストリン応答において差異を示すかどうか
を評価する。
【0026】 有効用量の(−)レイブプラゾールを患者に与えるためには、任意の適切な投
与経路が用いられうる。直腸、非経口(皮下、筋肉内、静脈内)、経皮、及び同
様な投与形態が可能であるが、経口投与が好ましい。経口剤形には、錠剤、トロ
ーチ、分散剤、懸濁液、溶液、カプセル等が含まれる。
【0027】 本発明の薬学組成物には、活性成分として(−)レイブプラゾール、又は薬学
的に許容しうるその塩が含まれ、薬学的に許容しうる担体及び任意選択的に他の
治療成分も含まれる。
【0028】 「薬学的に許容しうる塩」又は「薬学的に許容しうるその塩」という用語は、
薬学的に許容しうる非毒性塩基から調製された塩を指す。本発明の化合物は弱酸
であり、低いpHで不安定であるため、塩は無機又は有機の塩を含む薬学的に許
容しうる非毒性塩基から調製されうる。本発明の化合物のための適切な薬学的に
許容しうる塩基付加塩には、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウ
ム、カリウム、ナトリウム、チタン、及び亜鉛の金属塩、又はリシン、N,N’
−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミ
ン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)及びプロカインか
ら作製される有機塩が含まれる。ナトリウム塩が好ましい。
【0029】 本発明の組成物には、懸濁液、溶液、エリキシル、又は固体の投与剤形が含ま
れる。経口固体調製物(粉末、カプセル、及び錠剤など)の場合、澱粉、糖類及
び微結晶セルロースなどの担体、希釈剤、顆粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤等が
適しており、経口固体調製物は経口液体調製物より好ましい。組成物にマンニト
ール及びカルシウムとマグネシウムの塩基性塩を含有させることにより、良好な
安定性を保持する錠剤及びカプセルの調製ができることが見出された。必要なら
ば、錠剤及び顆粒は標準的な水性又は非水性の技術により被覆されうる。レイブ
プラゾールに適した経口投与剤形は米国特許第5,035,899 号及びPCT出願WO
96/01624 、WO97/12580 、及びWO97/25030 に記載されている。これらの
開示は参照により本明細書にインコーポレートされる。
【0030】 上述した通常の投与剤形に加えて、本発明の化合物は、当分野で周知の制御放
出製剤によっても投与されうる。直腸投与用に適した組成物は欧州出願6451
40に記載されている。その開示は参照により本明細書にインコーポレートされ
る。
【0031】 経口投与に適した本発明の薬学組成物は、それぞれが予め決定された量の活性
成分を含んでいるカプセル、カシェ、又は錠剤などの個別単位として、粉末又は
顆粒として、又は溶液、又は水性液、非水性液、油中水乳濁液、又は水中油乳濁
液中の懸濁物として提供されうる。このような組成物は薬学の任意の方法により
調製されうるが、どの方法も活性成分と一つ以上の必須成分を構成する担体とを
結びつける工程を含む。一般的に、本組成物は、液体の担体又は微細に破砕した
固体の担体または両者と、活性成分とを均一によく混ぜ、必要ならば、生産物を
所望の形状にすることにより調製される。
【0032】 例えば、錠剤は、任意選択的な一つ以上の副成分と共に圧縮又は成形すること
により調製されうる。圧縮錠剤は、任意選択的な結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤
、界面活性剤、又は分散剤と混合した粉末又は顆粒などの流動性の良い形態の活
性成分を適切な機械で圧縮することにより調製されうる。成形錠剤は、不活性な
液体希釈剤で湿潤させた粉末化合物の混合物を適切な機械で成形することにより
作製されうる。各錠剤は約10mgから約100mgの活性成分を含み、そして
カシェ又はカプセルはそれぞれ約10mgから約100mgの活性成分を含むこ
とが好ましい。錠剤、カシェ、又はカプセルは、経口投与用に(−)レイブプラ
ゾールの約10mg、約30mg、又は約50mgという三つの用量のいずれか
一つを含むことが最も好ましい。
【0033】 本発明は、本発明の組成物の調製ならびにそれらの有用性を詳細に記載する以
下の実施例を参照することによりさらに明らかにされる。本発明の目的及び利益
を逸脱することなく、材料及び方法の両方に対して多くの改変がなされ得ること
は当業者には明白であろう。
【0034】 実施例
【0035】
【表1】
【0036】 実施例1 S(−)レイブプラゾール、沈降炭酸カルシウム、コーンスターチ、乳糖、及
びヒドロキシプロピルセルロースをともに混合し、水を添加し、混合物を練り混
ぜた後、40℃で16時間真空下で乾燥し、乳鉢で破砕し、16メッシュの篩に
通して顆粒を得る。これにステアリン酸マグネシウムを添加し、得られる混合物
を回転錠剤化機械でそれぞれ200mg重量の錠剤に仕立てる。
【0037】
【表2】
【0038】 実施例2 上記の成分を指示した割合でよく混合し、水を添加し、そしてこの混合物を練
り、押出しグラニュレーター(スクリーンサイズ直径1.0mm)で顆粒状にす
る。この顆粒を直ちにスフェロナイザーで球状に変形する。次いで、球状の顆粒
を40℃で16時間真空下で乾燥し、円形の篩に通して12から42メッシュの
顆粒を得る。
【0039】
【表3】
【0040】 実施例3 腸溶顆粒は、吸気温度が50℃であり顆粒温度が約40℃となるような条件下
で、流動床グラニュレーターを用いて、実施例2で得られた顆粒を上記の腸溶被
覆組成物で被覆することにより作製する。こうして得られた腸溶顆粒を、カプセ
ル充填機械を用いて1カプセル当たり260mgの量となるように、ナンバー1
硬質カプセルに充填する。
【0041】 ポリアクリレート・イウドラジットL(登録商標)及びイウドラジットS(登
録商標)シリーズのような腸溶被覆剤は、好ましくはこの被覆用ポリマーの水性
分散液を用いて錠剤をスプレー被覆することにより適用する。他の効力の錠剤は
、賦形剤に対する又は錠剤の最終重量に対する活性成分の割合を変えることによ
り調製されうる。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年11月24日(1999.11.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ウイリアム ディー. イェル アメリカ合衆国、マサチューセッツ州 01460、リトルトン、アニーズ ドライブ 20番地 Fターム(参考) 4C076 AA36 AA53 BB01 CC16 DD25 DD27 DD41 DD46 DD67 EE13 EE31 EE32 EE38 4C086 AA01 BC39 GA07 GA08 GA16 MA01 MA02 MA04 MA05 MA35 MA37 MA52 NA06 ZA68 ZA89 ZC54

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潰瘍を治療する方法であって、レイブプラゾール(rabepraz
    ole)の光学的に純粋なS(−)異性体又は薬学的に許容しうるその塩の治療上有
    効な量をヒトに投与する工程を含む方法。
  2. 【請求項2】 胃食道逆流病を治療する方法であって、レイブプラゾールの
    光学的に純粋なS(−)異性体又は薬学的に許容しうるその塩の治療上有効な量
    をヒトに投与する工程を含む方法。
  3. 【請求項3】 胃の過分泌に起因する又はそれに寄与される状態を治療する
    方法であって、レイブプラゾールの光学的に純粋なS(−)異性体又は薬学的に
    許容しうるその塩の治療上有効な量をヒトに投与する工程を含む方法。
  4. 【請求項4】 前記状態がゾリンジャー−エリソン症候群である請求項3記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 乾癬を治療する方法であって、レイブプラゾールの光学的に
    純粋なS(−)異性体又は薬学的に許容しうるその塩の治療上有効な量をヒトに
    投与する工程を含む方法。
  6. 【請求項6】 (−)レイブプラゾールが経口投与されるものである請求項
    1〜5いずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 投与される(−)レイブプラゾール又は薬学的に許容しうる
    その塩の量が一日当たり約5mgから約200mgである請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 投与される量が一日当たり約10mgから約50mgである
    請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 (−)レイブプラゾール又は薬学的に許容しうるその塩の量
    がレイブプラゾールの総重量の約90重量%より大である請求項1〜5いずれか
    1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 (−)レイブプラゾール又は薬学的に許容しうるその塩の
    量がレイブプラゾールの総重量の約99重量%より大である請求項1〜5いずれ
    か1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 経口治療用の薬学的に許容しうる担体、及び治療上有効な
    量の(−)レイブプラゾール又は薬学的に許容しうるその塩を含み、その(+)
    立体異性体を実質的に含まない薬学的組成物。
  12. 【請求項12】 錠剤又はカプセルの剤形を有する請求項11記載の薬学的
    組成物。
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