JP2002512250A - (アルファ−アミノホスフィノ)ペプチド誘導体およびそれを含む組成物 - Google Patents

(アルファ−アミノホスフィノ)ペプチド誘導体およびそれを含む組成物

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JP2002512250A JP2000544675A JP2000544675A JP2002512250A JP 2002512250 A JP2002512250 A JP 2002512250A JP 2000544675 A JP2000544675 A JP 2000544675A JP 2000544675 A JP2000544675 A JP 2000544675A JP 2002512250 A JP2002512250 A JP 2002512250A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I) 【化1】 (式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子を表すかまたは隣接する窒素原子とともにイミンを形成し、R3は置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基、フェニル基またはベンジル基、水素原子、シクロアルキル基、シクロアルキルメチル基、芳香族基もしくは飽和複素環式基で置換されたメチル基を表し、R4は−CH(X)−O−C(O)−Y基、(ここで、XおよびYは互いに独立してR9基またはフェニル基を表す)または−CH2CH2−S−C(O)−W基(ここで、WはR9基またはフェニル基を表す)を表し、R5は置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基、フェニル基またはベンジル基、水素原子、シクロアルキル基、シクロアルキルメチル基、芳香族基もしくは飽和複素環式基で置換されたメチル基を表し、R6およびR7は互いに独立して、水素原子、アルキル基またはアルケニル基を表し、R8はアルキル基またはアルケニル基、フェニル基、ベンジル基を表し、nは0または1)で表される鏡像異性体およびジアステレオ異性体ならびにこれらの異なった形の混合物を含む異性体、ならびにラセミ混合物の形態における化合物ならびにそれらの薬理学的に許容される酸との付加塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この出願は、1998年4月22日に出願されたフランス出願第98/05009号および19
99年4月20日に出願されたPCT/FR 99/00921号に相当し、これらにおける開示
はここに参照として組み込まれる。 侵害受容の流入の知覚、伝達および調節は、内在性の神経伝達物質に依存して
いる。1975年にHuguesらは痛みの流入の伝達に関係する哺乳動物の脳から元来単
離された2つのペンタペプチド、エンケファリンを同定した(Nature,258,577
,1975)。エンケファリンは、役割および位置が異なった少なくとも2つの群の
レセプター:オピオイド・サイトμおよびδに結合している(Pert,Sciences,
179,1011,1973)。それらの抗侵害受容性は、Belluziらによって実証された(
Nature,260,625,1976)。しかしながら、外因性のエンケファリンの投与によ
りもたらされる感覚消失は、それらのペプチドが急速に代謝されるため、非常に
早く過ぎ去る。化学的な修飾により、酵素分解に抵抗性を示すエンケファリン類
似体が合成されたが、それらの2次的効果はモルフィンのそれらに類似している
【0002】 エンケファリンは、インビボでエンケファリンを代謝する2つのタイプの酵素
作用:Gly3−Phe4結合を切断する中性のエンドペプチダーゼ(EC 3.4.24.11
、NEPとも呼ばれる)、およびTyr1−Gly2結合を切断するアミノペプチダーゼ N
(EC 3.4.11.2、APNとも呼ばれる)によって、生理学的に分解される(Roqu
esら、Pharmacol.Rev.,45,87−146,1993)。
【0003】 ヨーロッパ特許EP 0 487 620およびFournie-Zaluskiら(J.Med.Chem.,
35,2473,1992)に記載された公知プロドラッグがあり、これらの物質は静脈内
投与または経口投与された後、鎮痛性および抗うつ性の作用を有する(Nobleら
、J.Pharm.Exp.Ther.,261,181,1992; Baamondeら、Eur.J.Pharmacol
.,216,157,1992)。しかしながら、これらの化合物は、APNインヒビターとN
EPインヒビターがジスルフィド橋と関連している構造のために、複合阻害剤とし
てのコンセプトに合わない。これらの化合物は、次いで脳のリダクターゼにより
還元され、それぞれがその特定の標的に作用する。
【0004】 特許出願WO 95/35302およびBioorganic and Medicinal Chemistry Lett
ers,Vol.6,No.11,pp.1257−1260,1996によれば、エンドセリン(ECE)
の変換酵素に対する阻害作用ならびにアンジオテンシン(ACE)および中性のエン
ドペプチダーゼ(NEP)の変換酵素の複合阻害作用をそれぞれもったホスフェン酸
のある誘導体が知られている。これらの化合物は、心血管の疾患の治療に有用で
ある。
【0005】 α−アミノホスフィノペプチドは特許出願PCT/FR97/01884に記載されている
【0006】 本発明の目的の一つは、エンケファリンの分解の原因である2つの酵素作用を
ともに阻害できる、APNおよびNEPに対する真の複合阻害剤としてふるまう新規な
化合物を提供し、静脈内もしくは皮下注射または経口投与(per os)の後でそ
れらの薬理学的な性質を表すことである。
【0007】 これらの化合物は、モルフィン物質のある性質、具体的には感覚消失、行動に
対する有利な効果(抗うつ、鎮静、不安解消、デスインヒビター(desinhibitor
)およびプロムネシック(promnesicc)、ならびに末梢の効果(抗利尿、鎮咳、
低血圧、抗炎症・・・)を有する。さらに、これらの化合物の有利なところは、
それらがモルフィンの好ましくない作用(耐性、身体的および精神的な依存症、
呼吸の低下、腸のスタティス(statis)・・・)を有していないことである。
【0008】 本発明の化合物はオピオイド(opioides)のトキシコノミー(toxiconomy)に
おける代替治療剤としても使用され得る。
【0009】 本発明は、その目的化合物として、一般式(I)のα−アミノホスフィノペプチ
ドから誘導されるものを有する。
【0010】
【化8】
【0011】 (式中、 R1およびR2は、それぞれ水素原子を表すか、またはR1およびR2は一緒になっ
て式R’(R”)C=(ここで、 ・R’は、2位においてヒドロキシ基でモノ置換されたフェニル基、または2
位においてヒドロキシ基で、4もしくは5位においてハロゲン原子、ニトロ基、
ヒドロキシ基もしくはアルコキシ基−OR9のいずれかで二置換されたフェニル
基を表し、 ・R”は、フェニル基、1〜5のハロゲン原子で置換されたフェニル基または
芳香複素環式基を表し、ここで基の定義に用いられているR9およびR10はそれ
ぞれ1〜6の炭素原子のアルキル基を表す)の不飽和の基を形成し、 R3は、 ・水素原子、 ・1〜6の炭素原子のアルキル基またはアルケニル基を表し、後者のこれら2つ
の基は、 ・ヒドロキシ基またはアルコキシ基−OR9、 ・フェニル基またはベンジル基、 ・スルファニル基、アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において
酸化されたアルキルスルファニル基−S(O)R9、 ・アミノ基、所望により窒素原子において酸化された−NHR9基もしくは−
NR910基、 ・グアニジノ基H2N−C(=NH)−NH− で置換されることができる、 ・シクロアルキルまたはシクロアルキルメチル基、 ・フェニル基、ベンジル基、フェニル基において1つもしくは2つの次の置換基
で置換されることができる: ・ハロゲン原子、 ・ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9、 ・アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において酸化されたアルキ
ルスルファニル基、 ・アミノ基または、所望により窒素原子において酸化された−NHR9もしく
は−NR910基、 ・ニトロ基、 ・フェニル基、 ・1〜4の炭素原子のアルキル基、 ・複素原子がN−オキサイドまたはS−オキサイドの形に酸化され得る、芳香族
基もしくは飽和複素環式基で置換されたメチル基を表し、 R4は、 ・−CH(X)−O−C(O)−Y基、(ここで、XおよびYは互いに独立して
9基またはフェニル基を表す)、 ・−CH2CH2−S−C(O)−W基(ここで、WはR9基またはフェニル基を
表す)を表し、 R5は、 ・水素原子、 ・1〜6の炭素原子のアルキル基またはアルケニル基を表し、後者のこれら2つ
の基は、 ・ヒドロキシ基またはアルコキシ基−OR9、 ・フェニル基またはベンジル基、 ・スルファニル基、アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において
酸化されたアルキルスルファニル基−S(O)R9、 ・アミノ基、窒素原子において酸化されていてもよい−NHR9もしくは−N
910基、 ・グアニジノ基H2N−C(=NH)−NH− で置換されることができる、 ・シクロアルキルまたはシクロアルキルメチル基、 ・フェニル基、ベンジル基、フェニル基において1つもしくは2つの次の置換基
で置換されることができる: ・ハロゲン原子、 ・ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9、 ・アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において酸化されたアルキ
ルスルファニル基、 ・アミノ基または窒素原子において酸化され得る−NHR9もしくは−NR9 10 基、 ・ニトロ基、 ・フェニル基、 ・1〜4の炭素原子のアルキル基、 ・複素原子がN−オキサイドまたはS−オキサイドの形に酸化され得る、複素環
式基で置換されたメチル基を表し、 R6およびR7は、互いに独立して、 ・水素原子、 ・1〜6の炭素原子のアルキルまたはアルケニル基を表し、これら2つの基は: >ヒドロキシ基またはアルコキシ基−OR9、 >スルファニル基、アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において
酸化されたアルキルスルファニル基−S(O)R9、 >アミノ基、またはアルキルアミノ基−NHR9、 >グアニジノ基H2N−C(=NH)−NH− >カルボキシ基またはアルキルオキシカルボニル基−COOR9 で置換されることができる、 ・フェニル基、ベンジル基、フェニル基において1つもしくは2つの次の置換基
で置換されることができる: >ハロゲン原子、 >フェニル基、 >ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9、 >アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において酸化されたアルキ
ルスルファニル基基−S(O)R9、 を表すか、または R6およびR7は、一緒になって、酸素、硫黄および窒素から選ばれた1つまたは
2つのヘテロ原子を含む5または6員の飽和または不飽和の環状化合物を表し、
8は、 ・1〜6の炭素原子のアルキルまたはアルケニル基、 ・フェニル基、ベンジル基を表し、 nは、0または1に等しい) 本発明の範囲において、次の用語は次の意味を有する。 −アルキル基は、飽和の直鎖状または分枝鎖状の炭化水素鎖である。 −アルケニル基は、直鎖状または分枝鎖状の不飽和を含む炭化水素鎖である。 −シクロアルキル基は、3〜7の炭素原子を含む環状の炭化水素鎖である。 −シクロアルキルアルキル基は、1〜6の炭素原子を含むアルキル基に結合した
シクロアルキル基である。 −シクロアルキルメチル基は、メチル基に結合したシクロアルキル基である。 −複素環式基は、酸素、硫黄または窒素原子から選ばれた1つまたは2つのヘテ
ロ原子を含む5または6員の芳香族または非芳香族の環状炭化水素鎖である。
【0012】 本発明の範囲において、ハロゲン原子は好ましくは塩素またはフッ素である。
【0013】 フェニル基がフェニル基で置換されているときは、好ましくは4位においてビ
フェニル基を形成する([1,1’−ビフェニル]とも書かれる)。
【0014】 本発明は、R1およびR2が水素原子である式(I)の化合物の、薬理学的に許
容される酸との付加塩をもその目的物として有する。
【0015】 本発明による化合物の好ましい範疇は、式(I)の基が次の意味を有する: ・R1およびR2は、水素原子を表し、 ・nは0に等しく、 ・R3は ・水素原子、 ・1〜6の炭素のアルキル基であって、このアルキル基はヒドロキシ基、アル
コキシ基−OR9、スルファニル基またはアルキルスルファニル基−SR9で置換
されていてもよい、 ・フェニル基、フェニル基においてハロゲン原子、1〜4の炭素原子のアルキ
ル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9またはアルキルスルファニル基−S
9で置換されていてもよいベンジル基を表し、 ・R4は、 ・−CH(X)−O−C(O)−Y基(ここで、XおよびYは互いに独立して
9基またはフェニル基を表す)、 ・−CH2CH2−S−C(O)−W基(ここで、WはR9基またはフェニル基
を表す)を表し、 ・R5は、 ・フェニル基、フェニル基においてハロゲン原子、1〜4の炭素原子のアルキ
ル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9またはアルキルスルファニル基−S
9で置換されていてもよいベンジル基、 ・ビフェニルメチル基を表し、 ・R6は、炭素原子1〜6のアルキル基であって、このアルキル基はヒドロキシ
基、アルコキシ基−OR9、スルファニル基またはアルキルスルファニル基−S
9で置換されていてもよい、を表し、 ・R8は、 ・炭素原子1〜6のアルキル基 ・フェニル基、ベンジル基を表す。
【0016】 式(I)の化合物はその骨格中に1〜5のキラル原子、および場合によっては
異なった基R3〜R9上に1〜3のキラル原子を有している。本発明の化合物はエ
ナンシオマーおよびジアステレオ異性体を含む異なった異性体の形で存在し得る
。本発明は、これらの異なった形のものおよびラセミ異性体を含むそれらの混合
物をも含む。
【0017】 R6が水素原子とは異なっているとき、R6基を有する炭素は、好ましくは絶対
配置(S)である。
【0018】 本発明の式(I)の化合物は、添付資料1、2および3に記載の方法に従って
製造することができる。
【0019】 製造方法の記載において、基A1およびA2は次の意味を有する。 ・A1は、ビフェニルメチル基、tert−ブトキシカルボニル基(Boc)、ベンジル
オキシカルボニル基(Bzcまたはz)またはフルオレニルメトキシカルボニル基
(Fmoc)を表し、 ・A2は、tert−ブトキシカルボニル基(Boc)またはフルオレニルメトキシカル
ボニル基(Fmoc)を表す。
【0020】 tBuはtert−ブチル基を表し、Bnはベンジル基を表す。
【0021】 本発明による式(I)の化合物である式(Ia)および式(Ib)の化合物は、添
付資料1に表された方法に従って製造される。R1、R4、R5、R6、R7、R8、R’
、R”およびnは、式(I)において与えられた意味を有する。この方法では、
式(IVb)のヒドロキシホスフィニルプロピオン酸の誘導体と式(V)のアミノ
酸誘導体とを、ジメチルホルムアミドのような有機溶媒中、ベンゾトリアゾール
−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホ
スフェート(BOP)または1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド メチオダイド(EDC)の存在下に反応させる。式(V)の化
合物はp−トルエンスルホン酸塩のような塩の形で用いることができる。この反
応はジイソプロピルエチルアミンのような3級アミンのような塩基の存在下に特
に有利に進行する。この反応により、式(III)の化合物が得られる。
【0022】 式(III)の化合物は式(II)の化合物を製造するのに用いられ、ここで3つ
のアミン、ホスフィネートおよびカルボキシレート官能基は同時に保護されてい
る。式(III)の化合物を、テトラヒドロフランのような有機溶媒中、N,N’
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)および4−ジメチルアミノピリジ
ン(DMAP)の存在下に、式R4OHのアルコールで処理して、式(II)の化合
物を得る。
【0023】 あるいは、式(III)の化合物を炭酸セシウムの作用により、セシウム塩に変
換する。このようにして得られた塩をジメチルホルムアミド(DMF)のような
有機溶媒中、ハロゲン化された誘導体R4Z(ここで、Zは臭素、塩素、ヨウ素
のようなハロゲン原子を表す)で処理して、式(II)の化合物を得る。
【0024】 式(Ia)の化合物を製造するために、アミン官能基の保護基が脱離される。
2がtert−ブトキシカルボニル基であるならば、この保護基の脱離はギ酸のよ
うな弱酸性の媒体中で行われる。A2がフルオレニルメトキシカルボニル基であ
るならば、この保護基の脱離はピペリジンのような塩基性の媒体中で行われる。
【0025】 式(Ib)の化合物を製造するために、ケトンR’(R”)C=Oを式(Ia)
の化合物に縮合させる。これらのケトンR’(R”)C=Oは、対応するエステ
ルR”CO2R’のフリース転位によって得られる。
【0026】 式(V)の化合物(ここで、nは0または1に等しく、R6、R7およびR8
式(I)において与えられた意味の1つを有する)は、天然または非天然のαま
たはβアミノ酸を表す。これらは当業者によく知られた通常の方法に従って合成
され得る。
【0027】 式(IVb)の化合物は、添付資料2および3に記載の方法に従って製造され
得る。
【0028】 添付資料2の反応式1に従って、式(VIII)のホスフィン酸誘導体を、無溶媒
またはアセトニトリルのような不活性の有機溶媒中で、N,O−ビストリメチル
シリルアセトアミドの存在下に、式(VII)のアクリル酸エステルの誘導体に加
えて、式(VI)の化合物を得る。A1がビフェニルメチルまたはベンジルオキシカ
ルボニル基であるならば、臭化水素酸媒体中での保護基の脱離がアミン官能基を
曝し、これは次いで当業者によく知られた方法でtert−ブトキシカルボニル基ま
たはフルオレニルメトキシカルボニル基により再保護されて、式(IVa)の化合
物が得られる。式(IVa)の化合物から式(IVb)の化合物の取得は、酸性媒体
中でのけん化または加水分解である。
【0029】 式(I)の最終物質におけるR5がビフェニルメチル基を表す場合、変法によ
れば、基R5が4−ブロモフェニルメチル基を表す式(VI)の化合物が、真っ先
に用いられる。
【0030】 このようにして得られた化合物を、トルエン/メタノール混液のような溶媒中
で、テトラキス トリフェニルホスフィン パラジウムおよび炭酸ナトリウムの
存在下に、フェニルボロニック酸と反応させて、式(VI)の化合物(ここで、R 5 はビフェニルメチル基である)が得られる。
【0031】 式(VIII)の化合物は、添付資料2の反応式2で表される間接のまたは直接の
合成に従って得られる: −間接的な経路による場合、その方法は、ジフェニルメチルアミンをホスホン酸
で処理し、得られるジフェニルメチルアミンのホスホン酸塩を無水エタノール中
で、アルデヒドR3CHOと反応させて、式(IX)の化合物を得ることからなる
。この式(IX)の化合物のアミン官能基は、所望により次いで塩酸または臭化水
素酸のような鉱酸で酸性化された水中での保護基の脱離に付され、その後、得ら
れた化合物をプロピレンオキサイドで処理し、最後にアシル化して、式(VIII)
の化合物が得られる。 −直接的な経路による場合、その方法は、ジフェニルメチルアミン塩酸塩をホス
ホン酸およびアルデヒドR3CHOで処理することからなり、この反応はエタノ
ールと水の混液中、還流下に行われる。
【0032】 式(VII)の化合物は、添付資料3の反応式3および4でそれぞれ表される2
つの方法により得られる: −最初の方法(反応式3)によれば、アルキルまたはアラルキルR5Zのハライ
ド、好ましくはブロマイドを、水素化ナトリウムの存在下に、トリエチルホスホ
ノアセテートで立てて、式(X)の化合物を得、これを炭酸カリウムの存在下に
、ホルムアルデヒドと反応させて式(VII)の化合物が得られる。 −2番目の方法(反応式4)によれば、式(VII)の化合物は、式(XI)のマロ
ン酸のモノエステルのマンニッヒ反応により得られる。
【0033】 このようにして得られる一般式(I)の化合物は、エナンシオマー、ジアステ
レオ異性体およびラセミ混合物を含むこれらの異なった形の混合物を含む異性体
の形にある。
【0034】 光学的に純粋な式(I)の化合物は、半分離用HPLC(クロマシル(Chromasil) C8、10mm、20×250mm、アセトニトリル−水、15ml/分)で
分離することにより得られる。
【0035】 光学的に純粋な式(I)の化合物は、キラルアミンからの分離および式(VIII
)のホスフィン酸誘導体からの分離により、次いで所望により、キラル誘発剤の
存在下のマイケルジアステレオ選択的付加によっても得られる。これは完全に定
義された立体化学を有する式(VI)の化合物へと導かれる。
【0036】 光学的に純粋な式(I)の化合物は、合成中間体(VI)、(IVa)または(IV
b)の分離または酵素的分離によって、最終的に得られる。
【0037】 上記で描かれた分離は、クロマシル C8のセミプレパラティブカラム(10
mm、20×250mm、15ml/分)上、アセトニトリル/水の混液で行わ
れ得る。
【0038】 以下の実施例は、本発明のいくつかの化合物の製造法を例示する目的を有して
いる。元素分析およびNMRスペクトルは、得られた化合物の構造を確認している
【0039】 化合物の名前において、“−”は語句の一部を形成し、“ ”は行の最後にお
ける区切りを示すのみである;行末に区切りがないときは、それは省略され、普
通のダッシュまたはスペースによって置き換えられていない。
【0040】 以下の実施例において、合成で用いられているアミノ酸は、絶対配置(S)を
有する。
【0041】 以下の実施例における化合物の命名に関して、常法に従って、ホスホラスの配
置は表示されていない。実施例1:(R,S)−N−[3−[[2−(アセチルチオ)エトキシ(1−ア
ミノエトキシ)ホスフィニル]−2−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメ チル)−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェニルメチル 蟻酸塩 1.1. 4−ブロモ−α−(ジエトキシホスフィニル)ベンゼンプロピオン酸
エチル ジメチルホルムアミド14ml中のトリエチルホスホノアセテート9ml(4
5.4mmol)の溶液に、80%水素化ナトリウム1.5g(49.9mmol)を−
10℃で加える。15分後、4−ブロモフェニルメチルブロミド11.8g(4
7.3mmol)を滴加する。反応混合物を約20℃の温度にし、この温度で一晩攪
拌する。溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣をエーテルアセテートで集め、水洗し
、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣を、ヘ
プタン/酢酸エチル:1/4混合液で溶離することによるシリカゲルクロマトグ
ラフィーで精製する。
【0042】 7.8gの生成物を油状の形態で回収する(収率43.7%)。 1.2. 4−ブロモ−α−メチレンベンゼンプロピオン酸エチル 4−ブロモ−α−ジエトキシホスフィニルベンゼンプロピオン酸エチル5.5
g(14mmol)、ホルムアルデヒド5.3ml(71mmol)及び炭酸カリウム5
.8g(41.8mmol)の混合液を3時間還流する。水とジエチルエーテルの混
合物を添加する。水相をジエチルエーテルで除去する。有機相を合わせて水洗し
、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させる。残渣を減圧下で蒸留
する。
【0043】 生成物6.7を油状形態で回収する(収率75%)。 1.3. [1[ジフェニルメチル]アミノ]エチル]ホスフィン酸 ジフェニルメチルアミン塩酸塩10g(45.5mmol)と水中の50%次燐酸
4.8ml(mmol)とを、水/エタノール:90/10混合液100ml中に含
む水溶液を還流する。アセトアルデヒド4g(0.09mmol)を滴加する。添加
の後、還流を1時間維持する。得られた沈殿をろ過し、水100ml及びアセト
ン100mlで洗浄する。
【0044】 生成物8g(収率64%)を回収する。
【0045】 融点:236℃ 1.4. (1−アミノエチル)ホスフィン酸 1−ジフェニルメチル アミノ エチル ホスフィン酸45g(16.4mol
)と6N塩酸30mlの混合液を2時間還流する。2相が現れる。混合液を加熱
しながら減圧下で蒸発させて乾燥し、次いで、水30mlを加える。水相をジエ
チルエーテルで3回洗浄する。再度蒸発させ、水相から(1−アミノエチル)ホ
スフィン酸の塩酸塩を得、純粋(absolute)エタノール15mlを混合する。プ
ロピレンオキサイド8mlを、攪拌下、0℃にて滴加する。多くの白色沈殿の形
成が観察され、それをろ過し、ジエチルエーテルで洗浄する。
【0046】 生成物1.7gを回収する(収率95.3%)。
【0047】 融点:222〜224℃(分解) 1.5. [1−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ホス
フィン酸 ジオキサンと水の混合液35ml中に1−アミノエチルホスフィン酸1.7g
(15.6mmol)を含む溶液に、等量のソーダ(624mg)の存在下、ジオキ
サン9ml中にクロロ蟻酸ベンジルエステル3.1g(18.3mmol)が含まれ
る溶液と、水8.7ml中にソーダ1gを含む溶液とを、反応pHが約9に維持
されるように、同時に滴加する。添加の終了の際、混合液を2時間、約20℃の
温度で維持する。次いで、水相をジエチルエーテル20mlで3回洗浄する。水
相を、0℃でブリスク(brisk)攪拌しながら、6Nの塩酸溶液11mlで酸性
化する。多くの白い沈殿を形成し、これをろ過し、水洗し、乾燥する。
【0048】 生成物2.8gを回収する(収率73.9%)。
【0049】 融点:132〜134℃ 1.6. (R)−[1−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]エチ
ル]ホスフィン酸 メタノール45ml中の1−フェニルメトキシカルボニルアミノエチルホスフ
ィン酸13.2g(54.3mmol)の溶液を還流し、メタノール3ml中にD+
α−メチルベンジルアミン7ml(54.3mmol)を含む溶液を滴加する。溶媒
を減圧下で蒸留する。残渣を酢酸エチル及びイソプロパノールの混合液中で3回
再結晶する。
【0050】 塩6.2gを回収する。
【0051】 この塩6.2gに、室温で、1N塩酸51mlを加える。15分後、水相を酢
酸エチルで抽出する。有機相を合わせ、水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過
し、減圧下で蒸発させる。
【0052】 白色固体生成物4gを回収する(収率60.6%)。
【0053】 融点:134℃ [α]20 D=−45°(c=1、エタノール) 1.7. (R)−3−(4−ブロモフェニル)−2[[ヒドロキシ[1−[(
フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]メチル]ホスフィニル]メチル]プロ
ピオン酸エチル (R)−[1−[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ホスフ
ィン酸2.9g(11.9mmol)、4−ブロモ−α−メチレンベンゼンプロピオ
ン酸エチル3.5g(13mmol)及びN,O−ビス(トリメチルシリル)アセト
アミド6.2mlを含む溶液を、24時間、60℃で維持する。冷却後、酢酸エ
チルと水(1:1容量)の混合液60mlを加える。水相を酢酸エチルで抽出す
る。有機相を合わせ、水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発
させる。酢酸エチルとヘキサンとの混合液中で再結晶によって精製する。
【0054】 生成物5.8gを回収する(収率94.9%)。
【0055】 融点:128〜130℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):6.4及び6.6分。 1.8 (R)−3−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−[[ヒド
ロキシ[1−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ホスフィ
ニル]メチル]プロピオン酸エチル (R)−3−(4−ブロモフェニル)−2−[[ヒドロキシ[1−[[(フェ
ニルメトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ホスフィニル]メチル]プロピオ
ン酸エチル6.4g(12.5mmol)を、テトラキス(トリフェニルホスフィン
)パラジウムと2M炭酸ナトリウム12.8ml、トルエン/メタノール:2/
1の混合液48ml中、フェニルボロン酸1.54g(12.6mmol)と縮合す
る。反応混合物を窒素雰囲気下、6時間攪拌し、還流する。冷却後、酢酸エチル
50mlを加え、2N塩酸水溶液でpH3に酸性化する。セライトでろ過した後
、酢酸エチルですすぎ、溶媒を減圧下で蒸発させる。ジクロロメタン/メタノー
ル/酢酸混合液:9/1/0.4混合液で溶離することによるシリカゲルクロマ
トグラフィーで精製する。
【0056】 生成物5.3gを回収する(収率83.5%)。
【0057】 融点:124〜126℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):8.0及び8.2分。 1.9. (R)−3−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−[[[
1−[[(1,1−ジメチルエトキシ]カルボニル]アミノ]エチル]ヒドロキ
シホスフィニル]メチル]プロピオン酸エチル 酢酸中の臭化水素酸の33%溶液10mlを、0℃に冷却し、(R)−3−[
1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−[[ヒドロキシ[1−[[(フェニ
ルメトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ホスフィニル]メチル]プロピオン
酸エチル4.7g(9.2mmol)を加える。次いで、混合液を室温で、30分間
攪拌する。溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣をトルエンで集め、次いで、シクロ
ヘキサンを減圧下で蒸発乾固する。
【0058】 (R)−3−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−[[ヒドロキシ
[1−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ホスフィニル]
メチル]プロピオン酸エチルの臭化水素酸塩4.2gを回収する。
【0059】 ジメチルホルムアミド15ml中のこの塩4.2g(9.2mmol)の溶液に、
トリエチルアミン5.1ml(36.7mmol)及びジ−tert−ブチルジカル
ボナート2g(9.2mmol)を滴加する。添加の終了の際、混合物を、約20℃
の温度で一晩維持する。溶媒を濃縮する。水15mlを加え、2N塩酸溶液でp
H3に酸性化する。水相を酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせ、水洗し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させる。ジクロロメタン/メタノ
ール/酢酸:9/1/0.4混合液で溶離することによるシリカゲルクロマトグ
ラフィーで精製する。
【0060】 生成物3.6gを回収する(収率82%)。
【0061】 融点:114〜116℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):8.4及び8.7分。 1.10. (R)−3−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−[[
[1−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ヒドロ
キシホスフィニル]メチル]プロピオン酸 エタノール35ml中の(R)−3−([1,1’−ビフェニル]−4−イル
)−2−[[[1−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エ
チル]ヒドロキシホスフィニル]メチル]プロピオン酸エチル3.6g(7.6
mmol)の溶液に、1N水酸化リチウム60mlを加える。攪拌の24時間後、媒
体を3N塩酸で酸性化する。次いで、エタノールを蒸発させ、酢酸エチルで3回
抽出する。有機相を合わせて水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。
【0062】 生成物3.35gを回収する(収率99%)。
【0063】 融点:110℃(分解) HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):5.0及び5.1分。 1.11. (R,S)−N−[2−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチ
ル)−3−[[(1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エ
チル]ヒドロキシホスフィニル]−1−オキソプロピル)−L−アラニン フェ
ニルメチルエステル(異性体A(R,S,S)及び異性体B(R,R,S)) ジメチルホルムアミド12ml中の(R)−3−([1,1’−ビフェニル]
−4−イル)−2−[[(1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]ア
ミノ]エチル]ヒドロキシホスフィニル]メチル)プロピオン酸3.4g(7.
5mmol)、塩酸塩の形態のL−アラニン フェニルメチルエステル1.4g(7
.5mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ
)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(BOP)6.8g(15.1mm
ol)に、約20℃の温度で攪拌しながら、ジイソプロピルエチルアミン13ml
を加える。この温度での反応の30分後、ジメチルホルムアミドを減圧下で蒸発
させ、酢酸エチル50mlを加え、2N塩酸水溶液でpH3に酸性化する。水相
を酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせ、水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過し、減圧下で蒸発させる。ジクロロメタン/メタノール/酢酸:9/1/0
.3の混合液で溶離することによるシリカゲルクロマトグラフィーで精製する。
【0064】 異性体Aの1g(23.3%)と異性体Bの1.1g(25.6%)を回収す
る。
【0065】 HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):14.1及び15.5分。 1.12. S−(2ヒドロキシエチル)エタンチオエート トルエン43ml中のチオ酢酸8.2g(107.7mmol)の溶液に、0℃で
、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデク−7−エン16.4g(10
7.7mmol)と2−ヨードエタノール16.1g(93.7mmol)を加える。混
合液を3時間、約20℃の温度で維持する。酢酸エチルと水の混合液を加える。
有機相を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させる。残渣
をエーテルで採取し、ろ過し、減圧下で蒸発させる。
【0066】 生成物7.98gを回収する(収率71%)。 1.13. (R,S)−N−[3−[[2−(アセチルチオ)エトキシ][1−
[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ホスフィニル
]−2−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−1−オキソプロピル
]−L−アラニン フェニルメチルエステル 無水テトラヒドロフラン10ml中の(R,S)−N−[2−([1,1’−ビ
フェニル]−4−イルメチル)−3−[[(1−[(1,1−ジメチルエトキシ
)カルボニル]アミノ]エチル]ヒドロキシホスフィニル]−1−オキソプロピ
ル)−L−アラニン フェニルメチルエステル(異性体A)の溶液に、S−(2
−ヒドロキシエチル)エタンチオエート103mg(0.87mmol)、ジメチル
アミノピリジン32mg(0.26mmol)及びジシクロヘキシルカルバミジン1
79mg(0.87mmol)を加える。混合物を2日間、約20℃の温度で維持す
る。ろ過後、ろ液を減圧下に蒸発させる。残渣を酢酸エチルで採取し、ろ過紙、
減圧下で蒸発させる。ジクロロメタン/メタノール:40/3の混合液で溶離す
ることによるシリカゲルクロマトグラフィーで精製する。
【0067】 生成物78mgを回収する(収率66.4%)。
【0068】 融点:78〜80℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:70%、1ml/分):8.7分。 1.14. (R,S)−N−[3−[[2−(アセチルチオ)エトキシ](1−
アミノエチル)ホスフィニル]−2−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメ
チル)−1−オキシプロピル]−L−アラニン フェニルメチルエステル 蟻酸
塩 蟻酸1ml中の(R,S)−N−[3−[[2−(アセチルチオ)エトキシ][
1−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ホスフィ
ニル]−2−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−1−オキソプロ
ピル]−L−アラニナン フェニルメチルエステル78mg(0.12mmol)の
溶液を、4時間、約20℃の温度で攪拌下に維持する。溶媒を減圧下に蒸発乾固
する。残渣を、分離用クロマトグラフィー(クロマシル C8、10mm、20
×250mm、アセトニトリル/水:50/50、15ml/分)によって精製
する。
【0069】 生成物71.8mgを回収する(収率82%)。
【0070】 融点:108〜110℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:50%、1ml/分):6.4及び6.9分。実施例2:(R,S)−N−[3−[[1−アセチルオキシ−2−メチルプロポ
キシ(1−アミノエチル)ホスフィニル]−2−([1,1’−ビフェニル]− 4−イルメチル)−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェニルメチルエス テル 蟻酸塩 2.1. 1−ブロモ−2−メチルプロピルアセテート 無水ジクロロメタン60ml中に臭化酢酸13.6gを含む溶液に塩化亜鉛1
gを加え、−5℃以下の反応温度で維持するように、イソブチルアルデヒド9.
1ml(0.1mol)を滴下する。これらの添加の後、混合物を2時間この温
度で維持する。次いで、塩基性のアルミナでろ過し、無水ジクロロメタン20m
lですすぐ。溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣をエーテルで採取し、水洗し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。溶媒を減圧下で蒸発させる。
【0071】 生成物16.2を回収する(収率83%)。 2.2. (R,S)−N−[3−[[1−(アセチルオキシ)−2−メチルプ
ロポキシ][1−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エチ
ル]ホスフィニル]−2−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−1
−オキソプロピル]−L−アラニン フェニルメチルエステル メタノール1.4ml及び水0.14mlの混合液中に(R,S)−N−[2
−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−3−[[(1−[[(1,
1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ヒドロキシホスフィニル
]−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェニルメチルエステル(異性体A
)118mg(0.21mmol)を含む溶液に炭酸セシウムの16.7%を加えて
pH8〜9にする。溶媒を減圧下に蒸発乾固する。セシウム塩の形態の固体をジ
メチルホルムアミド1.4ml中に溶解する。1−ブロモ−2−メチルプロピル
アセテート200mg(1mmol)を加える。混合物を約20℃の温度で一晩維持
する。酢酸エチル及び水の混合液を加える。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させる。
【0072】 生成物59mg(収率41.7%)を回収する。
【0073】 融点:76〜78℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:70%、1ml/分):11.5;12.4及び13.2分。 2.3. (R,S)−N−[3−[[1−アセチルオキシ−2−メチルプロポ
キシ](1−アミノエチル)ホスフィニル]−2−([1,1’−ビフェニル]
−4−イルメチル)−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェニルメチルエ
ステル 蟻酸塩 この製造は、1.12.に記載した操作条件にしたがって、(R,S)−N−
[3−[[1−(アセトキシ)−2−メチルプロポキシ][1−[[(1,1−
ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エチル]ホスフィニル]−2−([1
,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−1−オキソプロピル]−L−アラニ
ン フェニルメチルエステル58mg(0.08mmol)と蟻酸0.7mlとから
行う。
【0074】 生成物32mgを回収する(収率60%)。
【0075】 融点:120〜122℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:50%、1ml/分):7.1、8.3及び9.6分。実施例3:(R,S)−N−[3−[[2−(アセトチオ)エトキシ](アミノ
フェニルメチル)ホスフィニル]−2−([1,1’−ビフェニル]−4−イル メチル)−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェニルメチルエステル 蟻 酸塩 3.1. α−フェニルベンゼンメタンアミン ホスフィン酸塩 無水エタノール120ml中の100%亜ホスホン酸33.1g(0.5mo
l)の溶液を、0℃に冷却し、温度が25℃を超えないように注意深く、ジフェ
ニルメチルアミン91.9g(0.5mol)を滴加する。この添加の後、白色
沈殿を形成し、それにジエチルエーテル200mlを加える。沈殿をろ過し、ジ
エチルエーテルですすぎ、次いで乾燥する。
【0076】 生成物119.4gを回収する(収率95.6%)。
【0077】 融点:176〜177℃ 3.2. [[(ジフェニルメチル)アミノ]フェニルメチル]ホスフィン酸 無水エタノール310mg中にα−フェニルベンゼンメタンアミン ホスフィ
ン酸塩110g(0.44mol)を含む溶液を還流する。無水エタノール10
2ml中のベンズアルデヒド89.5ml(0.88mol)を滴加する。多く
の白色沈殿を形成する。添加の後、還流を2.5時間行う。冷却後、アセトン8
40mlを加える。得られた沈殿をろ過し、同じ溶媒で洗浄する。
【0078】 生成物75.3gを回収する(収率50.6%)。
【0079】 融点:212℃ 3.3. (アミノフェニルメチル)ホスフィン酸 [[(ジフェニルメチル)アミノ]フェニルメチル]ホスフィン酸75g(0
.22mol)と48%臭化水素水509mlとの混合液を2時間還流する。2相
が現れる。混合液を加熱しながら減圧下、蒸発させて乾燥し、次いで、水94m
lで採取する。水相をジエチルエーテルで3回洗浄する。再度蒸発させ、水相か
ら(アミノフェニルメチル)ホスフィン酸の臭化水素酸塩を得、純粋エタノール
340ml中で採取する。プロピレンオキサイド108mlを、攪拌下、0℃に
て滴加する。多くの白色沈殿の形成が観察され、それをろ過し、ジエチルエーテ
ルで洗浄する。
【0080】 生成物36gを回収する(収率94.6%)。
【0081】 融点:243℃ 3.4. [[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]フェニルメチル]
ホスフィン酸 この製造を、1.5.に記載した操作条件にしたがって、アミノフェニルメチ
ルホスフィン酸10g(58.5mmol)とクロロ蟻酸フェニルメチルエステル9
.8ml(68.6mmol)とから行う。
【0082】 生成物17.78gを回収する(収率99.7%)。
【0083】 融点:143℃ 3.5. (R)−[[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]フェニル
メチル]ホスフィン酸 1.6.に記載された操作条件にしたがって、[[[(フェニルメトキシ)カ
ルボニル]アミノ]フェニルメチル]ホスフィン酸9.2g(21.6mmol)か
ら製造する。
【0084】 生成物3.6gを回収した(収率77.8%)。
【0085】 融点:160℃ [α]20 D=+2.8°(c=1、エタノール) 3.6. (R)−3−(4−ブロモフェニル)−2[[ヒドロキシ[[[(フ
ェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]メチル]ホスフィニル]メチル]プロピ
オン酸エチル 1.7.に記載された操作条件にしたがって、(R)−[[[(フェニルメト
キシ)カルボニル]アミノ]フェニルメチル]ホスフィン酸15.7g(51.
4mmol)と4−ブロモ−α−メチレンベンゼンプロピオン酸エチル16.6g(
61.7mmol)とから製造する。
【0086】 生成物28.5gを回収する(収率87.4%)。
【0087】 融点:120〜122℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):6.5及び6.6分。 3.7 (R)−3−[1,1’−ビフェニル]−4−イル−2−[[ヒドロキ
シ[[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]メチル]ホスフィニル]メ
チル]プロピオン酸エチル 1.8.に記載された操作条件にしたがって、(R)−3−(4−ブロモフェ
ニル)−2[[ヒドロキシ[[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]メ
チル]ホスフィニル]メチル]プロピオン酸エチル25g(43.6mmol)とフ
ェニルボロン酸5.4g(43.8mmol)とから製造する。
【0088】 生成物21.7gを回収した(収率87.3%)。
【0089】 融点:116〜118℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):9.6及び9.8分。 3.8. (R)−3−[1,1’−ビフェニル]−4−イル−2−[[[[[
(1,1−ジメチルエトキシ カルボニル]アミノ]メチル]ヒドロキシホスフ
ィニル]メチル]プロピオン酸エチル 1.9.に記載された操作条件にしたがって、(R)−3−[1,1’−ビフ
ェニル]−4−イル−2−[[ヒドロキシ[[[(フェニルメトキシ)カルボニ
ル]アミノ]メチル]ホスフィニル]メチル]プロピオン酸エチル15g(26
.3mmol)から製造する。
【0090】 生成物11.2gを回収する(収率79.5%)。
【0091】 融点:110〜112℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):12.0分。 3.9. (R)−3−[1,1’−ビフェニル]−4−イル−2−[[[[[
(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]メチル]ヒドロキシホスフ
ィニル]メチル]プロピオン酸 1.10.に記載された操作条件にしたがって、(R)−3−[1,1’−ビ
フェニル]−4−イル−2−[[[[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニ
ル]アミノ]メチル]ヒドロキシホスフィニル]メチル]プロピオン酸エチル1
1.2g(20.9mmol)から製造する。
【0092】 生成物10.5gを回収する(収率99%)。
【0093】 融点:120℃(分解) HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):6.7分。 3.10. (R,S)−N−3−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2
−[[[[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]フェニルメチ
ル]ヒドロキシホスフィニル]メチル]−1−オキソプロピル)−L−アラニン フェニルメチルエステル 1.11.に記載された操作条件にしたがって、(R)−3−[1,1’−ビ
フェニル]−4−イル−2−[[[[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニ
ル]アミノ]メチル]ヒドロキシホスフィニル]メチル]プロピオン酸5g(9
.84mmol)と塩酸塩の形態のL−アラニン フェニルメチルエステル1.8g
(9.9mmol)から製造する。
【0094】 異性体A1.3g(20.7%)と異性体B1.8g(28.7%)を回収する
【0095】 融点:143〜146℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:60%、1ml/分):13.7及び15.2分。 3.11. (R,S)−N−[3−[2−(アセチルチオ)エトキシ][[[1
,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]フェニルメチル]ヒドロキシホ
スフィニル]−2−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル]−1−オキ
ソプロピル)−L−アラニン フェニルメチルエステル 1.13.に記載された操作条件にしたがって、(R,S)−N−[3−([
1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−[[[[[1,1−ジメチルエトキ
シ)カルボニル]アミノ]フェニルメチル]ヒドロキシホスフィニル]メチル]
−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェニルメチルエステル210mg(
0.33mmol)とS−(2−ヒドロキシエチル)エタンエチオアート195mg
(1.65mmol)とから製造する。
【0096】 生成物169mgを回収する(収率69.6%)。
【0097】 融点:102〜104℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:70%、1ml/分):12.3分。 3.12. (R,S)−N−[3−[[(2−(アセチルチオ)エトキシ](ア
ミノフェニルメチル)ホスフィニル]−2−([1,1’−ビフェニル]−4−
イルメチル)−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェニルメチルエステル 1.14.に記載された操作条件にしたがって、(R,S)−N−[3−[[
(2−(アセチルチオ)エトキシ][[[[1,1−ジメチルエトキシ)カルボ
ニル]アミノ]フェニルメチル]ヒドロキシホスフィニル]−2−([1,1’
−ビフェニル]−4−イルメチル]−1−オキソプロピル)−L−アラニン フ
ェニルメチルエステル132mg(0.18mmol)と蟻酸1.4mlとから製造
する。
【0098】 生成物83mgを回収する(収率67.9%)。
【0099】 融点:110〜112℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:50%、1ml/分):9.2及び10.2分。実施例4:(R,S)−N−[3−[[1−(アセチルオキシ)−2−メチルプ
ロピルオキシ](アミノフェニルメチル)ホスフィニル]−2−([1,1’− ビフェニル]−4−イルメチル)−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェ ニルメチルエステルの蟻酸塩 4.1. (R,S)−N−[3−[[1−(アセチルオキシ)−2−メチルプ
ロピルオキシ][[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]フェ
ニルメチル]ホスフィニル]−2−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチ
ル)−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェニルメチルエステル 1.13.に記載された操作条件にしたがって、(R,S)−N−[3−([
1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−[[[[1,1−ジメチルエトキシ
)カルボニル]アミノ]フェニルメチル]ヒドロキシホスフィニル]メチル]−
1−オキソプロピル)−L−アラニン フェニルメチルエステル100mg(0
.16mmol)と1−ブロモ−2−メチルプロピルアセテート153mg(0.7
8mmol)とから製造する。
【0100】 生成物36mgを回収する(収率31%)。
【0101】 融点:80〜82℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:70%、1ml/分):18.3、19.6及び21.5分。 4.2. (R,S)−N−[3−[[1−(アセチルオキシ)−2−メチルプ
ロポキシ](アミノフェニルメチル)ホスフィニル]−2−([1,1’−ビフ
ェニル]−4−イルメチル)−1−オキソプロピル]−L−アラニン フェニル
メチルエステルの蟻酸塩 1.14.に記載された操作条件にしたがって、(R,S)−N−[3−[[
1−(アセチルオキシ)−2メチルプロポキシ][[[[1,1−ジメチルエト
キシ)カルボニル]アミノ]フェニルメチル]ホスフィニル]−2−([1,1
’−ビフェニル]−4−イルメチル)−1−オキソプロピル)−L−アラニン
フェニルメチルエステル35mg(0.047mmol)と蟻酸0.4mlとから製
造する。
【0102】 生成物19.5mgを回収する(収率60%)。
【0103】 融点:132〜134℃ HPLCの保持時間(クロマシルカラム5μm、10×250mm、アセトニトリ
ル−水:50%、1ml/分):8.5、12.2及び15.0分。
【0104】 他の構造の式(I)の化合物を合成するために、所望の構造を有する中間体を
原料として同様の方法にしたがう。
【0105】 以下の表に、本発明のいくつかの化合物とそれらの物理的性状を示す。
【0106】 この表において、nが1であるとき、R7は水素原子を示す。
【0107】 さらに、リンはキラル中心であり、基R4は1又はいくつかのキラル中心を含
んでいてもよい。これは、骨格のキラル中心を分析したとき、実施例にあるよう
に、鏡像異性体又はジアステレオ異性体の混合物が得られるからである。変換に
したがって、本文中で述べられているようにクロマトグラフィーの条件下での保
持時間を増加する順に、1、2、3等と称す。
【0108】
【表1】
【0109】
【表1つづき】
【0110】
【表1つづき】
【0111】 本発明の化合物は、NAP及びAPNに関してのそれらの阻害力を測定するこ
とができる酵素化学的試験の対象とされている。ニュートラル・エンドペプチターゼ(NEP)における阻害力の測定 阻害力を、文献(Llorens ら、Neurochem., 39, 1081, 1982)に記載されたプ
ロトコルにしたがって、うさぎの腎臓の純粋なニュートラル・エンドペプチター
ゼで測定する。25℃での15分間のインキュベーションの後、たんぱく質のア
リコートを、(3H)D−Ala2−Leu5−エンケファリン20ナノモル及び試験され
るべき化合物の存在下、トリスHCl緩衝溶液(pH=7.4)中、37℃で20分
間インキュベートする。
【0112】 反応を0.2Nの塩酸の添加により停止させる。Tritrated代謝産物(3H)Try
−D−Ala−Glyを、D−Ala2−Leu5−エンケファリンから、ポラパックカラムにお
けるクロマトグラフィーによって分離し、生成された代謝産物の量を、液体シン
チレーションカウンターの助けにより測定する。
【0113】 阻害濃度50(CI50)として表された本発明の異なる化合物の活性を、10-6 〜10-9Mまで変化させる。アミノペプチダーゼN(APN)における阻害力 阻害力を豚の肝臓(ベーリンガー、フランス)の純粋なアミノペプチダーゼで
測定する。25℃での15分間のプレインキュベーションの後、たんぱく質のア
リコートを、(3H)−Leu−エンケファリン20ナノモル及び試験されるべき化
合物の存在下、トリスHCl緩衝溶液(pH=7.4)中、25℃で20分間インキ
ュベートする。
【0114】 反応を0.5Nの塩酸の添加により停止させる。生成された代謝産物(3H)Try
をポラパックカラムにおけるクロマトグラフィーによって分離し、生成された代
謝産物の量を、液体シンチレーションカウンターの助けにより測定する。
【0115】 阻害濃度50(CI50)として表された本発明の異なる化合物の活性を、10-6 〜10-9Mまで変化させる。
【0116】 本発明の化合物は、また、それらの鎮痛活性を測定することができる薬理学的
試験の対象としている。マウスでのホットプレート試験 試験を、マウスに本発明の化合物を増量して脳室内経路によって投与15分後
に行う。
【0117】 2種のパラメータを測定する。ジャンプの潜伏時間及び大急ぎで走る潜伏時間
である。
【0118】 その結果を、最大応答の半分を与える容量と言われるDE50で表す。本発明の異
なる化合物の鎮痛活性は1〜100μg/kgの間である。本発明の化合物の活
性は1〜20μg/kgの間が最も活発である。
【0119】 他のプロトコルは、50mg/kgの容量で、静脈内経路での投与30、60
、90、120、150及び180分後の化合物の効果を研究することである。
測定したパラメータは、ジャンプの潜伏時間及び大急ぎで走る潜伏時間である。
【0120】 化合物の鎮痛活性を240秒間の最大潜伏時間に比較した潜伏時間のパーセン
テージで表す。
【0121】 最も活発な化合物の活性は、30〜70%である。
【0122】 第3のプロトコルは、50mg/kgの容量で、腹膜内経路での投与30、6
0、90、120、150及び180分後の化合物の抗侵害受容作用を研究する
ことである。
【0123】 化合物の鎮痛活性を最大潜伏時間(240秒間)に比較した潜伏時間のパーセ
ンテージで表す。
【0124】 最も活発な化合物の活性は、鎮痛の30〜70%である。
【0125】 本発明の化合物は、インビトロにおいて混成したNAP/APN活性を、インビボに
おいて鎮痛活性を有し、これらの結果は、本発明の化合物が鎮痛薬として使用で
きることを示している。
【0126】 本発明の化合物は、すべての性質、睡眠障害、不安障害、認識及び覚醒障害、
あるいは抹消障害(下痢、咳、高血圧、炎症…)の抑鬱性の状態の治療用医薬の
製造のためにも使用することができる。
【0127】 本発明は、許容される賦形剤の添加において、活性成分として式(I)の少な
くとも1つの化合物又はそれらの付加塩を含む医薬組成物の目的をも有している
【0128】 本発明の化合物は、賦形剤とともに、腸又は腸管外経路による投与用に処方さ
れた組成物の形態において、例えば、錠剤、丸剤、顆粒、粉末、糖剤、カプセル
、溶液、懸濁剤、注入用溶液、エリキシル又はシロップの形態で存在することが
できる。
【0129】 本発明の化合物の塩溶液は、特に筋肉内又は皮下注射による投与用に利用され
る。
【0130】 本発明の化合物は、一日容量0.01〜100mg/kg、好ましくは0.1
〜10mg/kgで投与される。
【0131】
【化9】
【0132】
【化10】
【0133】
【化11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 101,rue de Tolbiac,F −75654 Paris Cedex 13 France (72)発明者 フルニエ−ザルスキ,マリー−クロード フランス、エフ−75011 パリ、アベニュ ー ド ブヴィーン、16 (72)発明者 チャン,クイキオング フランス、エフ−92220 バニョー、リュ モザール、2 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 DA34 MA04 NA14 ZA05 ZA12 ZA15 ZC20 ZC42 4H050 AB20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、 R1およびR2は、それぞれ水素原子を表すか、またはR1およびR2は一緒になっ
    て式R’(R”)C=(ここで、 ・R’は、2位においてヒドロキシ基でモノ置換されたフェニル基、または2
    位においてヒドロキシ基で、4もしくは5位においてハロゲン原子、ニトロ基、
    ヒドロキシ基もしくはアルコキシ基−OR9のいずれかで二置換されたフェニル
    基を表し、 ・R”は、フェニル基、1〜5のハロゲン原子で置換されたフェニル基または
    芳香複素環式基を表し、 R3は、 ・水素原子、 ・1〜6の炭素原子のアルキル基またはアルケニル基を表し、後者のこれら2つ
    の基は、 ・ヒドロキシ基またはアルコキシ基−OR9、 ・フェニル基またはベンジル基、 ・スルファニル基、アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において
    酸化されたアルキルスルファニル基−S(O)R9、 ・アミノ基、所望により窒素原子において酸化された−NHR9基もしくは−
    NR910基、 ・グアニジノ基H2N−C(=NH)−NH− で置換されることができ、 ・シクロアルキルまたはシクロアルキルメチル基、 ・フェニル基、ベンジル基、フェニル基において1つもしくは2つの次の置換基
    で置換されることができる: ・ハロゲン原子、 ・ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9、 ・アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において酸化されたアルキ
    ルスルファニル基、 ・アミノ基または、所望により窒素原子において酸化された−NHR9もしく
    は−NR910基、 ・ニトロ基、 ・フェニル基、 ・1〜4の炭素原子のアルキル基、 ・複素原子がN−オキサイドまたはS−オキサイドの形に酸化され得る、芳香族
    基もしくは飽和複素環式基で置換されたメチル基を表し、 R4は、 ・−CH(X)−O−C(O)−Y基、(ここで、XおよびYは互いに独立して
    9基またはフェニル基を表す)、 ・−CH2CH2−S−C(O)−W基(ここで、WはR9基またはフェニル基を
    表す)を表し、 R5は、 ・水素原子、 ・1〜6の炭素原子のアルキル基またはアルケニル基を表し、後者のこれら2つ
    の基は、 ・ヒドロキシ基またはアルコキシ基−OR9、 ・フェニル基またはベンジル基、 ・スルファニル基、アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において
    酸化されたアルキルスルファニル基−S(O)R9、 ・アミノ基、窒素原子において酸化されていてもよい−NHR9もしくは−N
    910基、 ・グアニジノ基H2N−C(=NH)−NH− で置換されることができ、 ・シクロアルキルまたはシクロアルキルメチル基、 ・フェニル基、ベンジル基、フェニル基において1つもしくは2つの次の置換基
    で置換されることができる: ・ハロゲン原子、 ・ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9、 ・アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において酸化されたアルキ
    ルスルファニル基、 ・アミノ基または窒素原子において酸化され得る−NHR9もしくは−NR9 10 基、 ・ニトロ基、 ・フェニル基、 ・1〜4の炭素原子のアルキル基、 ・複素原子がN−オキサイドまたはS−オキサイドの形に酸化され得る、複素環
    式基で置換されたメチル基を表し、 R6およびR7は、互いに独立して、 ・水素原子、 ・1〜6の炭素原子のアルキルまたはアルケニル基を表し、これら2つの基は: >ヒドロキシ基またはアルコキシ基−OR9、 >スルファニル基、アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において
    酸化されたアルキルスルファニル基−S(O)R9、 >アミノ基、またはアルキルアミノ基−NHR9、 >グアニジノ基H2N−C(=NH)−NH− >カルボキシ基またはアルキルオキシカルボニル基−COOR9 で置換されることができ、 ・フェニル基、ベンジル基、フェニル基において1つもしくは2つの次の置換基
    で置換されることができる: >ハロゲン原子、 >フェニル基、 >ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9、 >アルキルスルファニル基−SR9または硫黄原子において酸化されたアルキ
    ルスルファニル基基−S(O)R9、 を表すか、または R6およびR7は、一緒になって、酸素、硫黄および窒素から選ばれた1つまたは
    2つのヘテロ原子を含む5または6員の飽和または不飽和の環状化合物を表し、
    8は、 ・1〜6の炭素原子のアルキルまたはアルケニル基、 ・フェニル基、ベンジル基を表し、 R9およびR10は、それぞれ1〜6の炭素原子のアルキル基を表し、 nは、0または1に等しい) で表される鏡像異性体およびジアステレオ異性体ならびにこれらの異なった形の
    混合物を含む異性体、ならびにラセミ混合物の形態における化合物ならびにそれ
    らの薬理学的に許容される酸との付加塩。
  2. 【請求項2】 ・R1およびR2は、水素原子を表し、 ・nは0に等しく、 ・R3は ・水素原子、 ・1〜6の炭素のアルキル基であって、このアルキル基はヒドロキシ基、アル
    コキシ基−OR9、スルファニル基またはアルキルスルファニル基−SR9で置換
    されていてもよい、 ・フェニル基、フェニル基においてハロゲン原子、1〜4の炭素原子のアルキ
    ル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9またはアルキルスルファニル基−S
    9で置換されていてもよいベンジル基を表し、 ・R4は、 ・−CH(X)−O−C(O)−Y基(ここで、XおよびYは互いに独立して
    9基またはフェニル基を表す)、 ・−CH2CH2−S−C(O)−W基(ここで、WはR9基またはフェニル基
    を表す)を表し、 ・R5は、 ・フェニル基、フェニル基においてハロゲン原子、1〜4の炭素原子のアルキ
    ル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基−OR9またはアルキルスルファニル基−S
    9で置換されていてもよいベンジル基、 ・ビフェニルメチル基を表し、 ・R6は、炭素原子1〜6のアルキル基であって、このアルキル基はヒドロキシ
    基、アルコキシ基−OR9、スルファニル基またはアルキルスルファニル基−S
    9で置換されていてもよい、を表し、 ・R8は、 ・炭素原子1〜6のアルキル基 ・フェニル基、ベンジル基を表す請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 式(IVb) 【化2】 の化合物と式(V) 【化3】 (式中、R3、R5、R6、R7、R8およびnは請求項1で与えられた意味を示し、A2
    はtert−ブトキシカルボニル基又はフルオレニル メトキシカルボニル基を示す
    ) の化合物とを、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ
    )ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(BOP)の存在下または1−エ
    チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド メチオダイド(E
    DC)と反応させて式(III) 【化4】 の化合物を得、得られた化合物を、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
    (DCC)および4−ジメチルアミノピリジンの存在下に、 式R4OH (式中、R4は請求項1で与えられた意味を示す) のアルコールで処理して、式(II) 【化5】 の化合物を得、 次いで、アミン官能基の保護基を脱離して式(Ia) 【化6】 (式中、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびnは請求項1で与えられた意味を示す
    ) の化合物を得るか、あるいは 予め、得られた式(III)の化合物をセシウム塩に変換し、この塩を、ハロゲ
    ン化された誘導体R4Z(ここで、Zは臭素、塩素、ヨウ素のようなハロゲン原
    子を表し、R4は上記と同義である)で処理して式(II)の化合物を得、次いで、
    アミン官能基の保護基を脱離して式(Ia)の化合物を製造する方法。
  4. 【請求項4】 ケトンR’(R”)C=Oを、請求項3で製造した式(Ia
    )の化合物に縮合させ(これらのケトンR’(R”)C=Oは、対応するエステ
    ルR”CO2R’のフリース転位によって得られる)ることからなる式(Ib) 【化7】 (式中、R’、R”、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびnは請求項1で与えられ
    た意味を示す) の化合物を製造する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の式(I)の化合物を含有する医薬。
  6. 【請求項6】 薬理学的に許容される賦形剤との混合において、請求項1に
    記載の化合物を薬理学的に有効量含有してなる医薬組成物。
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