JP2002511992A - 光ファイバと結ぶ情報伝送のための波長分割多重化ネットワークに用いる信号情報およびコントロール情報を伝送する方法 - Google Patents

光ファイバと結ぶ情報伝送のための波長分割多重化ネットワークに用いる信号情報およびコントロール情報を伝送する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、光ファイバと結ぶデジタル方式の情報を伝送するための、波長分割多重化ネットワーク(1)に用いる信号情報およびコントロール情報を伝送する方法に関し、信号情報およびコントロール情報は、同じ光学的チャネルを通して、特に同じ波長で、有効情報と同様に伝送されるが、このとき有効情報とは無関係に符号化され、そして復号化されるために、ここでも有効情報とは関係なくコントロール情報および信号情報にアクセスすることができる。有効情報およびコントロール情報の種々の符号化を可能にする時分割多重化方式を使用することによって、信号情報およびコントロール情報の伝送に関する受動光学的ネットワーク素子に要する技術的経費が著しく削減される。本発明による方法を使用することによって、光学的WMDネットワークにおける信号情報およびコントロール情報を、簡単に、経費をかけず、そして透過的に伝送することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】 光ファイバと結ぶ情報伝送のための波長分割多重化ネットワークに用いる 信号情報およびコントロール情報を伝送する方法 本発明は、請求項1のプリアンブルに基づき、光ファイバと結合されるデジタ ル方式の情報を伝送するための、波長分割多重化(WDM)ネットワークに用い る信号情報およびコントロール情報を伝送する方法に関する。 伝送技術には、種々の方法が知られているが、データ、言語、テキストまたは 画像を1つの共通な媒体を通して搬送する独立した信号が幾つか存在する。これ は有効情報を基にして存在する信号を、時間状態、周波数状態または符号化に基 づいて区別することによって実現される。ここで頻繁に必要とされることは、有 効情報に加えて、いわゆる、信号情報およびコントロール情報(オーバーヘッド 情報)も含めて伝送することである。このオーバーヘッド情報は、関与するネッ トワーク素子の制御、伝送信号の識別または伝送品質の確立に寄与することがで きる。従来のデジタル式の伝送方法において、例えば、時分割多重化方式のPD HおよびSDHでは、非常に容易にオーバーヘッド情報を、有効情報に加えて、 相当する予備のタイムスロットを通して伝送することができる。エレクトロニク スのデジタル技術を使用することにより、このような方法をコスト面で非常に有 利に実現することが可能になる。 光学的伝送技術において知られているように、幾つかの信号を1つの共通な媒 体であるガラスファイバを通して伝送することができるが、光学的に変調する前 に幾つかの信号は、従来の伝送技術の方式を用いて多重化される。この方法の欠 点として、個々の信号または含まれているオーバーヘッド情報に対して、光学的 方法を用いてはアクセスできないことが挙げられる。再び電気信号に変換した後 に、初めてオーバーヘッド情報の読み取りができ、そして個々の部分信号が、そ れぞれ独立に伝送される。 ここで最初の基準距離において試験された光学的な周波数分割多重化または波 長分割多重化の方式は、本質的にみてより一般性を有するものである。 このとき有効情報は、種々の送信周波数を有するレーザの補助によって変調さ れる。そのために簡単な受動光学フィルタを使用することにより、ガラスファイ バを通して伝送される信号を周波数に相応して選択することができる。このよう な 波長分割多重化(WDM:Wavelength Division Mu ltiplex)と名付けられるネットワークを使用することによって、個々の 信号を符号化に関して透過的に伝送することができる。従って、種々の端末装置 (TE)または端末機器において別々に符号化された多くの信号を、使用する波 長に基づいて区別することができる限り、ある伝送距離にわたって同時に搬送す ることができる。 このWDMネットワークに関しては、信号情報およびコントロール情報を伝送 するためのオーバーヘッドチャネルを実現することが、まだ満足される段階にま で解決されているとは言えない。技術の現状からみて、WDM信号を光学的に伝 送するときに、オーバーヘッド情報を、例えば、PCM技術またはSDH技術に おいて、有効情報と共に伝送することは不可能である。この面での成功が得られ ないのは、エレクトロニクスによる伝送システムの確立されたフレーム構造とは 反対に、WDMネットワークにおける任意の符号化方式が、有効信号として許容 されないためである。そしてまた別の観点からみると、光学的な信号処理を行う ための効率的なデジタル構成素子が欠けていることが挙げられる。従って、現在 においては、独自の搬送波周波数を有する独自のオーバーヘッドチャネルをWD Mネットワークによって操作することが考慮の対象となる。この問題を解決する 場合の難点は、オーバーヘッド情報が、有効情報とは無関係に伝送されることに ある。このために有効信号が、誤って伝送されるときのような、周波数の選択で 生じる妨害はあまり知られていない。そのほかにも受動光学結合素子において、 第2のオーバーヘッド信号の重畳する可能性が生じて、問題が発生する。この場 合に、問題を解決するための技術的コストは、該当する素子の僅かな費用と比較 されるような範囲にはない。 本発明は、デジタル情報を光ファイバと結合して伝送するためのネットワーク に関する。波長分割多重化(WDM)と名付けられるネットワークは、信号の形 態をとる有効情報を、それぞれ独立に、種々の光学的波長を使用することによっ て、1本のファイバを通して伝送することができることに特徴がある。ここでネ ットワーク素子における有効情報を別々に伝送することは、純粋に光学的な方法 によって可能であり、これは信号が含む種々の波長を基にしたものである。 伝送ネットワークを技術的に実現するために必要とされることは、有効情報の ほかに「オーバーヘッド」と名付けられる信号情報およびコントロール情報も、 媒体を通して伝送することである。従って、光学的WDMネットワークに対する 幾つかの解決のための方策が試行されているので、以下に簡潔に説明する。 Chawki,M.J.,Tholey,V Le Gac I:SDH オ ーバーヘッドバイトを使用した再構成WDMリングネットワークの管理用プロト コル:OFC 96 Technical Digest FD3から、有効情 報の符号化のためには、信号情報およびコントロール情報を伝送する容量を予め 追加して備えることが知られている。有効情報の符号解読を行い、信号情報およ びコントロール情報を追加するか、または読み取ることによって、光学的WDM ネットワークが、予め備えられたバンド幅にアクセスすることができる。しかし ながら、この方法には技術的に多大なコストが必要とされる。オーバー ヘッド情報にアクセスする必要があるたび毎に、完全な有効信号の符号化につい て光学的および電気的な変換を行わなければならない。さまざまに変形された符 号を有する種々の端末機器(TE)が、光学的WDMネットワークを利用する場 合には、オーバーヘッド情報にアクセスするために、種々の相応した多くの技術 を並行して実用化しなければならない。 勧告案 ITU−T G.MCS Geneva June,1996におい て、信号情報およびコントロール情報を、独自のコントロールチャネルにおいて 同一または別種の媒体を通して伝送することが提案されている。S.Johan sson:再構成WDM層を含む搬送ネットワーク(Journal of L ightwave Technology 14(1996)6,pp.134 1〜1349)において、信号情報およびコントロール情報を、いわゆる、パイ ロット周波を用いて、ファイバにおいて、まだ使用されていない周波数範囲を通 して伝送することが提案されている。この2つの方法を用いても、しかしながら 、望ましい幾つかの機能を実現することはできない。従って、オーバーヘッド情 報の伝送された品質から有効チャネルに対する伝送品質を推定することが可能で なくなる。そのほかにも、例えば、チャネルの取り違えのようなあらゆる配置エ ラーを伝送されたコントロール情報および信号情報から分離して識別することは できない。 従って、本発明が基にする課題は、次のように信号情報およびコントロール情 報の伝送方法を使用に供することにあり、すなわち光学的ネットワークの構造を 変更することなしに、信号情報およびコントロール情報が、費用をかけず、透過 的に伝送され、そのために情報は、任意の符号化方法によって符号化され、そし て該当するネットワークターミネータおよび有効チャネルによって個々に評価さ れ、そして有効チャネルの伝送品質に対する推定が可能になる。このために信号 情報およびコントロール情報の伝送に関係する受動光学的な有効素子に要する技 術上の経費が低減されることになる。 本発明による光ファイバと結ぶデジタル方式の情報を伝送するための、波長分 割多重化ネットワーク(WDMネットワーク)に用いる信号情報およびコントロ ール情報を伝送する方法において、ここで、有効情報は、端末機器によって光学 的に符号化または復号化され、そして定義された基本波長を有する光学信号とし て、ネットワークターミネータにおいて光学的ネットワークの中に供給または受 容され、そして種々の波長をもつ幾つか信号が、共通に1本のガラスファイバに より伝送され、ここで信号情報およびコントロール情報が、ネットワークターミ ネータまたは他のネットワーク素子の中で発生または解析され、そしてネットワ ークの中に供給、またはこれから採取されるが、本課題の解決法は、時分割多重 化方式を使用することによって、同じ基本波長を有する信号情報およびコントロ ール情報が、相当する有効情報信号と同じネットワーク構成部分を通して伝送さ れて、ここに信号情報およびコントロール情報が、有効情報とは無関係に変調さ れることに存在する。 従って、本発明による方法は、コントロール情報および信号情報が、有効信号 と同じ光学的WDMチャネルを用いて伝送されることを特徴とする。このために 、例えば、他の波長による隔離されたチャネルを用いてオーバーヘッド情報が伝 送されるのに対して、光学的ネットワークにおける配置エラーを識別することが できるのは、コントロール信号が、同じネットワーク構成部分を通して有効情報 と同じ光学路を取るからである。そのほかに、この多重化方式が、本質的な構成 要素をなしているのは、種々の変調/符号化方式を有効信号およびオーバーヘッ ド情報のために使用できる事実があるからである。 有効信号の代わりに、一定の時点にわたりオーバーヘッド情報が、媒体を通し て伝送される。特性信号シーケンスによって、オーバーヘッドチャネルを、有効 信号の信号電流において、時間的に識別することができる。オーバーヘッドチャ ネルを周期的に繰り返すことによって、これに続く同期化の後に、有効信号を特 性信号シーケンスとして誤って解釈することが排除される。従って、特許請求さ れた方法は、WMDネットワークにおける種々の端末機器の有効信号に対する透 過性に関して、光学的チャネルの要求事項に適合している。 本発明が目的とする本質的な長所は、光学的WDMネットワークにおけるオー バーヘッド情報が、周波数技術的に分離されないで、有効信号で伝送されなけれ ばならないことに存在する。オーバーヘッドに含まれる情報にアクセスしてはな らない能動および受動素子については、オーバーヘッド情報を伝送するための技 術的費用を追加する必要性は全くない。コントロール情報および信号情報のチャ ネルに対しては、有効信号と同じように伝送技術の媒体特性が適用されることに よって、オーバーヘッド情報におけるビットエラーレートに基づいて、有効信号 に対するチャネルの伝送品質が、直接的に推定される。それにもかかわらず本方 法の場合には、WDMネットワーク用の端末機器(TE)によってなされる有効 信号の符号化方式に関係する本質的な制約は存在しない。 ほかの技術的方法におけるコントロール情報および信号情報を有効情報として 符号化する可能性があるために、簡潔な技術方式を使用して、コントロール情報 および信号情報にアクセスすることができる。従って、機能的に要求される面か ら有効情報に対して必要と思われる費用と同じような高額の技術費用をかけて、 コントロール情報および信号情報の符号化および復号化を行う必要はない。 信号情報およびコントロール情報は、好適には、継続時間Tsを有する規則的 な時間間隔Tで伝送される。Tが、有効情報の特性クロック時間の倍数を示す場 合が有利になる。これが意味するところは、オーバーヘッドチャネルに対する時 分割多重化方式の同期化のために、有効信号のセンダークロックが使用されるの に対し、WDMネットワークの中では、オーバーヘッドチャネルの同期化のため に、有効信号からのクロック情報が使用されることにある。このために有効信号 の任意のセンダークロックに対しては、時分割多重化方式のダイナミックな適合 性が生じる。このとき有効信号への同期化は、学習位相において発生し、この非 常に短い時間間隔の位相において特性信号が伝送される。これに続く同期化の後 で、1つまたはそれ以上の段階における特性信号の時間間隔が、ステップ的に高 められる。 オーバーヘッド情報の伝送を短時間で行うことによる有効チャネルの影響を可 能な限り少なくするために、オーバーヘッド情報のための個々のタイムスロット 間の時間間隔ができるだけ広く選ばれる。センダーおよびレシーバの間にある同 期性を保持するためには、オーバーヘッドチャネルにおける伝送が、休止してい る間のクロック偏差をできるだけ少なく保たなければならない。オーバーヘッド 情報のセンダーおよびレシーバのもとにあるオシレータを同期化するために、有 効信号のクロック情報が利用される場合には、明らかに簡易化された技術が実現 される。これを可能にするのは、現在使用されているように搬送波を光学的に変 調する場合に、有効信号のセンダークロックが、一定の明らかに周波数範囲の中 に生じるからである。従って、回路にかける技術的費用を最小にして、オーバー ヘッド信号を有効信号のタイミングに合わせることが可能となる。 本発明による方法は、さらに他の2つの可能性を含むものであるが、オーバー ヘッド情報を伝送するために有効信号が、時間と共にフェードアウトするにもか かわらず、有効データの伝送で生じる妨害を回避することができる。 オーバーヘッド情報は、相当する時点において有効信号に代わって伝送される が、ここで、有効信号は、重ね書きされるか、またはフェードアウトされる。有 効信号を符号化する送信機端末装置は、自身の信号が伝送されない時点について 何らの知識を有していない。このことは、レシーバの端末装置の視野からみると 妨害信号の重畳のような効果を与える。この外見上の妨害に対してエラーを最大 に許容する伝送符号を使用することによって、この妨害にもかかわらず、レシー バの端末機器が置かれる位置は、本来の有効信号をオーバーヘッドチャネルによ って再構成することにある。 エラー補正法の使用によって、例えば、これはガラスファイバ製の長い海外用 ケーブルを通してデータを伝送するときに使用されるように、オーバーヘッドチ ャネルのタイムスロットに起因するエラーを補正することもできる。この方法の 機能特性を保証できるようにするためには、有効チャネルの決められた平均的妨 害レートが、超えることができないような、オーバーヘッド情報の時間的分布を 定めなければならない。これに加えてエラー補正用アルゴリズムを使用すること が望ましく、このアルゴリズムは、オーバーヘッド信号によって引き起こされる 、この種類のブロック妨害に対して最大のものとなる。 その他の方法として、オーバーヘッドチャネルに対するバンド幅を、時間間隙 を明確にすることによって送信信号の中に備えることが意図される。有効信号に 代わり、オーバーヘッド情報が伝送される。ダイナミックな方法においては、送 信の端末機器および後に接続するネットワークターミネータは、オーバーヘッド 情報の伝送が、許容される時点に関して一致する。これが起こり得るのは、端末 機器が、必要とされるタイムスロットを開放して、そして時間的な状態によって ネットワークターミネータに信号が送られるときである。その他の可能性として 、ネットワークターミネータが、端末機器に信号を送ることがあるが、これはオ ーバーヘッド信号が組み込まれ、送信されるデータを、短時間、一時的に記憶す るときであり、この間に光学的チャネルは、オーバーヘッド情報を伝送するため に 利用される。 本発明による方法の形態は、有効信号の妨害を回避することにあるが、これは オーバーヘッド信号の送信によって制約される伝送休止の間の有効情報が、短時 間、送信機内に一時的に記憶されることによるものである。このためにシフトレ ジスタの使用が提唱されるが、このシフトレジスタは、例えば、伝送技術におい てデジタル結合フィールドにおいて入力信号を同期化するためにも用いられる。 本技術の実用化が、さらに簡素化されるのは、オーバーヘッド情報の伝送が、 ネットワークターミネータに代わる端末機器によって行われるときである。この ときオーバーヘッド情報は、ネットワークターミネータによって端末機器の有効 信号に組み込まれるのではなく、端末機器が自身で本課題を解決するものである 。従って、送信機に置かれてあるネットワークターミネータによって、オーバー ヘッド情報は、光学的変調を目的として送信端末機器に伝送される。受信端末機 器は、有効信号からオーバーヘッド情報を選択して、これを前に接続したネット ワークターミネータに伝送する。 本発明による方法のバージョンが、優先的に回避することは、もともと端末機 器に存在するレーザに加えて、さらに、他のレーザをネットワークターミネータ におけるオーバーヘッド情報の変調および伝送のために使用しなければならない ことである。これに相応してオーバーヘッド情報の復号化を、反対側のネットワ ークターミネータに付け加えた検出器によって行う必要はなく、後置されている 端末機器によって処理することができる。そのほかにも可能性が存在するが、こ れは光学的WDMネットワークにおいて、直接、オーバーヘッド情報にアクセス しなければならないときではなく、この場合、オーバーヘッド情報の符号選択は 、端末機器に委ねられる。 以下に図を簡単に記載して説明する。 図1は、光学的なWDMネットワークにおける本質的な機能素子を示す。 図2は、本発明による方法を用いた信号伝送における原理的な時間的推移を示 す。 図3は、送信機およびレシーバの有効信号、並びにWDMネットワークにおけ る符号化の時間経過に関する一例を示す。 図4は、符号化の前の有効信号の時間経過、並びにWDMネットワークを通し て伝送するときの有効信号およびオーバーヘッド信号の時間経過に関する他の例 を示す。 図1は、光学的な波長分割多重化(WDM)ネットワーク1における本質的な 機能素子を示す。端末機器2は、ある一定の波長を有する有効情報を、ガラスフ ァイバ9を通して送信および受信する働きをしているが、ここでは以下のように 端末機器2が、送信機として機能している情報の方向だけが記載される。端末機 器2において、例えば、電気信号として存在することができる有効信号は、光学 的に符号化される。ネットワークターミネータ3において、WDMネットワーク が必要とする事項に対する監視、必要な場合には、その適合が行われる。光学的 マルチプレクサ4によって、種々の波長に基づく幾つかの信号を、同じファイバ を通して伝送することが可能になる。光学的クロスコネクト(OXC)5によっ て、相当する光学波長をもつ信号を空間に対してフレキシブルに伝送することが できる。OXCの後に接続される光学的マルチプレクサ6は、異なる波長によっ て符号化されている信号を、別々に伸びるガラスファイバに配分する。受信機側 にあるネットワークターミネータ7は、送信機側にあるネットワークターミネー タ3に類似する機能を満たし、そして信号を受信機側の端末機器8に伝送する。 この端末機器8は、光学的信号の復号化を行い、そしてこれが、電気信号に変換 されると、さらに利用される。 本発明による方法を応用するときに、ネットワークターミネータ3は、信号情 報およびコントロール情報(オーバーヘッド情報)を、同じ光学的チャネルを通 して、すなわち、同じ波長を用いて送信するが、これと同じように、前に接続し た端末機器2は、端末機器2を通して送信される有効信号の伝送を制御し、監視 する。この場合に送信されるオーバーヘッド情報は、ネットワークターミネータ 3に外部から、例えば、電気信号として導入されるか、または直接的に機器の内 部状態に基づいて局所的に生成される。オーバーヘッド情報を光学的信号に符号 化するために、ネットワークターミネータ3、同じく端末機器2は、レーザを使 用している。使用する変調方法には、制約があるわけではなく、これは、特に端 末機器2において有効信号を符号化する方法に関係することはない。従って、技 術的に多くの費用を要しない符号化方法を、有効信号を伝送する方法として採用 することができる。オーバーヘッド情報を、有効信号と同様に同じ光学的チャネ ルを通して伝送する場合には、時分割多重化方式が利用される。送信機側の端末 機器2は、有効信号におけるタイムスロットを開放するか、その状態を、ネット ワークターミネータ3に信号として送り、ネットワークターミネータが、オーバ ーヘッド情報を時間的間隙に組み込むことができる。これに代わってネットワー クターミネータ3は、オーバーヘッド情報を使用することよって、有効情報を重 ね書きすることができる。 受信機側では、オーバーヘッド情報は、ネットワークターミネータ7において 復号化され、評価を受ける。このときネットワークターミネータ7は、オーバー ヘッド情報に対する有効信号のデータストリームにおいて、典型的な信号シーケ ンスを識別し、これによって送信機側と受信機側におけるネットワークターミネ ータ3または7が同期化される。これに続く同期化の後で受信機側のネットワー クターミネータ7は、オーバーヘッド情報および有効情報から構成される光 学的信号を規則的な時間間隔で評価するが、これによってネットワークターミネ ータ7が、オーバーヘッド情報を、情報として識別し、そして続いて処理するこ とが可能になり、例えば、再び電気信号に変換した後に、コントロール信号を変 換して伝送品質のチェックを行う。オーバーヘッド情報および有効情報から構成 される光学的信号の全体は、ネットワークターミネータ7によって受信機側の端 末機器に伝送されて、端末機器は、有効情報を再び電気信号に変換した後に評価 を行う。オーバーヘッド情報の伝送によって制約される有効信号における妨害は 、好適には、適切なエラー補正アルゴリズムによって消去されるか、またはこの 種の妨害に適性を有する、有効情報を変調するための伝送コードを使用すること によって最小になる。 図2は、本発明による方法により信号伝送が時間的に推移する様子を原理的に 示したものである。規則的な時間間隔Tにおける有効信号の伝送は、継続時間TOH +2δだけ切断され、そして継続時間TOHを有するコントロール情報および 信号情報が伝送される。ここで、変量δは、続いて起こる有効信号のフェードア ウト、そしてオーバーヘッド情報を伝送する間に存在する時間のインターバルを 表わす。この方法の効率を高めるためには、δおよびTOHに対する値を、でき るだけ小さく、そしてTに対する値を、できるだけ大きく選ばなければならなず 、これによって有効信号の妨害が最小となる。 有効信号およびオーバーヘッド信号の符号化は、互いに独立したものである。 従って、オーバーヘッド情報を符号化するネットワークターミネータは、前に接 続されている端末機器の変調化方法に関する知識を有する必要はなく、そしてオ ーバーヘッド信号を光学的に符号化するために、任意の、技術的にできるだけ費 用を要しない方法を使用することができる。対応するネットワークターミネータ または端末機器だけは、そのつど同種の符号化方法を使用しなければならない。 図3は、送信機および受信機の有効信号(上部または下部の時間線)、並びに WDMネットワークにおける符号化(中間の時間線)の時間経過に関する一例を 示す。“A”から“F”までの文字記号によって表わされる有効情報は、例えば 、図1に示した光学的ネットワークのように、時間的に重複した形態で媒体を通 して伝送される。ここで、上側の時間線は、端末機器から送信され、ネットワー クターミネータの箇所で光学的ネットワークに供給される有効信号を図式的に示 している。本発明による方法が意図することは、一定の時間的インターバルに対 して規則的な時間間隔を有する有効情報の代わりに、同じ波長を有するオーバー ヘッド情報が、有効信号のように伝送され、ここで、オーバーヘッド情報は、ネ ットワークターミネータの箇所で信号電流の中に組み込まれる。このために任意 の符号化によって存在する有効信号は、フェードアウトされ、そしてオーバーヘ ッド情報は、独立に符号化されて組み込まれる。有効情報およびオーバーヘッド 情報は、共通にWDMネットワークを有する同じ光学的チャネルを通して伝送さ れる。下側の時間線は、受信機側の端末機器に存在する有効信号を示す。オーバ ーヘッド情報を組み入れることによって、有効情報の受信が、不完全になりはす るにしても、“?”によって表わされる伝送間隙が、それほど大きくないために 、もとの通信を再構築することはもはや可能でなくなる。 このように問題点を図式的に表示すると、有効信号は、時間的な継続TOをも つ情報ブロックにおける一定のクロック周波数で、“A、B、C...”で示し たセグメントによって送信される。オーバーヘッド情報が伝送されることによっ て、常に信号ブロックの全体が妨害され、そして信号ブロックは、端末機器によ り受信されることができなくなる。従って、オーバーヘッド情報の伝送を時間的 に有効情報の伝送に同調させることができれば、その意義が大きくなり、とくに 有効情報ブロックの全体が送信されたときにこそ価値が得られる。有効情報を再 構築するためには、この種のブロック妨害に対する最適のエラー補正アルゴリズ ムが適用される。 図4は、符号化の前の有効信号の時間経過、並びにWDMネットワークを通し て伝送するときの有効信号およびオーバーヘッド信号の時間経過に関する他の例 を示す。符号化の前の有効信号、例えば、送信機機器の入口における有効信号は 、上側の時間線の中に示される。有効信号は、一定のビットレート/単位時間に おいて送信機端末機器に供給されるので、有効情報の消失がない限り、この時間 に関して伝送されるビットレートを有して受信機端末機器にも到達しなければな らない。従って、本発明による方法が、意図するバージョンは、時間に関して一 定のビットレートで送信しなければならない有効信号を、オーバーヘッド情報が 伝送される間に、例えば、シフトレジスタの中に、短時間、一時的に記憶させて 、その間に有効信号を、より大きい、相応するビットレートで伝送するようにす ることにある。このために送信機端末機器およびこれに対応するネットワークタ ーミネータの接続を行うが、この時点において有効信号に代わってオーバーヘッ ド信号が伝送されることになる。伝送を行う時期としては、送信機端末機器は、 有効信号を記憶しておき、そしてオーバーヘッド情報が終了した後に、送信機端 末機器に入力される情報フローを有する有効情報を、より高められたビットレー トで新たに伝送する。 産業上の用途および有効性に関しては、以下のように記される。本発明は、好 適には、電気通信の分野において使用される。 本方法は、よく知られたネットワーク構成部分を使用することによって信号情 報およびコントロール情報を、有効情報と同じに光学的チャネルを通して透過的 に伝送することを可能とし、そのために特に伝送品質のコントロールが容易にな る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.有効情報が、端末機器(2または8)によって光学的に符号化または復号 化され、そして定義された基本波長を有する光学信号として、ネットワークター ミネータ(3または7)において光学的ネットワークの中に供給、またはこれか ら採取され、そして種々の波長をもつ幾つかの信号が、共通に1本のガラスファ イバにより伝送され、信号情報およびコントロール情報が、前記ネットワークタ ーミネータ(3または7)または他のネットワーク素子(4、5、6)内にて発 生、または解析され、そして前記ネットワーク(1)内に供給され、またはこれ から採取されるような、光ファイバと結合されたデジタル方式の情報を伝送する ための波長分割多重化(WDM)ネットワーク(1)に用いる前記信号情報およ びコントロール情報を伝送する方法において、 時分割多重化方式を使用することによって、同じ基本波長を有する信号情報お よびコントロール情報が、相当する有効情報信号と同じネットワーク構成部分を 通して伝送され、前記信号情報およびコントロール情報が、前記有効情報とは無 関係に変調されることを特徴とする伝送方法。 2.前記信号情報およびコントロール情報が、特性信号シーケンスを含み、そ のために有効信号の信号電流の中で、前記信号情報およびコントロール情報が識 別され、これによって信号情報およびコントロール情報の相当する送信機および 受信機が同期化されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記信号情報およびコントロール情報が、継続時間TOHを有する規則的な 時間間隔Tにおいて伝送されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載 の方法。 4.Tが、前記有効情報の特性クロック継続時間の倍数であることを特徴とす る請求項3に記載の方法。 5.信号情報およびコントロール情報の送信機および受信機の間での同期化が 、短い時間間隔で送信される特性信号によって発生し、前記特性信号が、それに 続く同期化の後で、時間間隔が、段階的に最終値Tにまで高められて伝送される ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の方法。 6.信号情報およびコントロール情報を伝送する間において、前記有効情報の 伝送が、継続時間TOH+2δだけ切断され、前記有効信号のフェードアウトと、 信号情報およびコントロール情報の伝送の間に、時間インターバルδが存在する ことを特徴とする請求項3−請求項5の何れか1項に記載の方法。 7.前記信号情報およびコントロール情報の伝送によって引き起こされる伝送 休止TOH+2δの間において、前記有効情報が、送信機端末機器の中に、例えば 、シフトレジスタを使用して、一時的に記憶され、ここで高められたビットレー トのインターバルT−TOH+2δで伝送され、その結果、平均的なビットレート が、有効情報を切断なく伝送する場合に相当することを特徴とする請求項6に記 載の方法。 8.前記送信機端末機器が、幅TOH+2δの時間間隙を前記有効信号の中に予 め備え、そしてその時間的状態が、前記ネットワークターミネータを通して、前 記信号情報およびコントロール情報を送信する前記ネットワーク素子に信号を送 ることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の方法。 9.前記ネットワークターミネータが、前記送信機端末機器に信号を送り、前 記信号情報およびコントロール情報の送信に対して、幅TOH+2δの時間間隙を 有効信号に予め備える時点を定め、そして必要な場合には、前記有効信号を、一 時的に記憶させることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の方法。 10.前記信号情報およびコントロール情報が、前記伝送インターバルTOHの 間に前記有効情報を重ね書きすることを特徴とする請求項3−請求項5の何れか 1項に記載の方法。 11.前記信号情報およびコントロール情報を伝送することによって引き起こ される前記有効信号の妨害が、この種類のブロック妨害に対して最大に機能する エラー補正用アルゴリズムを使用して補正されることを特徴とする前記請求項の 何れか1項に記載の方法。 12.前記有効情報を伝送するために伝送コードが使用され、この伝送コード が、前記信号情報およびコントロール情報の伝送によって引き起こされる妨害、 特にブロック妨害に対してエラーを許容することを特徴とする前記請求項の何れ か1項に記載の方法。 13.前記ネットワークターミネータが、前記信号情報およびコントロール情 報を前記送信機端末機器に伝送すると、光学的に符号化され、そして符号化され た前記有効情報をもつネットワークを通して受信機端末機器に伝送され、前記受 信機端末機器は、前記信号の復号化を行い、前記有効信号から前記信号情報およ びコントロール情報を、フィルタを用いて取り出し、前に接続されている受信機 側の前記ネットワークターミネータに伝送することを特徴とする前記請求項の何 れか1項に記載の方法。
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