JP2002511096A - エレクトロクロームポリマーシステム - Google Patents

エレクトロクロームポリマーシステム

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、可溶なエレクトロクロームポリマー類を含有するエレクトロクロームシステムに関する。上記エレクトロクロームポリマー類はエレクトロクロームモノマー類の重合、重縮合または重付加で得られる。本発明のエレクトロクロームシステムは電磁放射線透過性を変えることができるデバイスで使用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 エレクトロクロームポリマーシステム 本発明はエレクトロクロミックシステム(electrochromic s ystems)、エレクトロクロミックモノマー類およびポリマー類、それらの 製造方法、そしてこのエレクトロクロミックシステムを電磁放射線の透過率を変 えることができるデバイス(devices)で用いることに関する。 酸化状態が異なると色が異なる酸化還元活性(redox−active)材 料が存在する。このような現象はエレクトロクロミシティー(electroc hromicity)と呼ばれており、そしてそれに関係した物質はエレクトロ クロミック特性を有する。少なくとも1つの酸化状態が無色で他の少なくとも1 つの状態が色付きの場合には、そのような特性を電磁放射線の変調で利用するこ とができる。このような特性が利用されるデバイスは、例えばディスプレー、車 で用いられる自己暗色化バックミラー(self−darkening rea r−view mirrors)、または透過率を変えることができるディバイ ディングスクリーン(dividing screens of variab le transparency)などである。それらは原則として電気化学セ ル(cells)である。 この種類のデバイスを達成する方法には現在のところ異なる3方法が存在する : a)溶液タイプの場合には電気化学酸化還元反応によって電解液中に可溶染料を 生じさせる。1つの電極の所で生じた染料の分子が場内で対電極の所に移行し、 そこでそれらの放電が起こる。この種類の媒体では材 料の移送が悪化しないように粘度を常に低くしておく。 b)酸化還元成分が1つの形態の時に溶液中に存在するが他の形態の時には不溶 になるように上記成分を選択するならば、1つの電極の所で沈澱物が電気化学的 に生じそして電流の方向を逆にするとそれが再び溶解する。 c)最後に、電極の被膜を最初に生じさせそしてこの固体層の色を電気化学反応 で可逆的に変えることができる。 今日では方法a)が本産業で特に多様に幅広く用いられている。この方法では 、物質RED1およびOX2を含んでいてそれらが溶媒に溶解しているシステムを 電解に付す。この物質対の色はセルに電流が流れていない状態の時に無色でなけ ればならない。電流を流すと上記物質対がOX1/RED2形態に変化してできる だけ強く着色するようにする。このように、酸化反応および還元反応の両方が互 いに対して補色を示すか或は無色であるように2つの物質を選択する。従って、 1つの種が常にもう1つの種の対電極になり、その結果として、フリーラジカル イオンの寿命は非常に短い。このように、電流のスイッチを切ると上記セルは迅 速に再び淡い色になる。補足的対電極を伴うこのような方法で用いるに適切な物 質対をShelepin他(Elektrokhimiya 13,32−37 (1977);13,404−408(1977);14,319−322(1 978))が開示しており、そしてそれを自動車のバックミラーにおける電磁放 射線の変調で産業的に用いることが米国特許第4,902,108号明細書(G entex)および米国特許第5,140,455号明細書(Donnelly )に開示されている。 方法b)は、バイオロゲン(viologens)のフリーラジカルイオンが 高度に結合する傾向があることを利用した方法であるが、それらは表面への固定 を可能にする基を全く含まない。それらに低い溶解度を持たせることでのみそれ らを電極に付着させることができる。しかしながら、そのようにして生じさせた 被膜が示すサイクル安定性(cycle stability)は非常に低い。 方法c)は幅広く開示されてはいるが本産業ではあまり利用されていない。こ のような方法は特に充分なサイクル安定性を達成するのが困難であることが確か められている。用語「サイクル安定性」はセルの無色/着色切り替えシーケンス (sequence)を吸収スペクトルの変化も経時的挙動(time beh aviour)の変化も起こすことなく実施することができる頻度を意味すると 解釈する。しかしながら、このようなケースでも、いろいろな物質対を組み合わ せることでかなりの改良が達成された(WO−A 94/23333,Igen Inc.)。 可溶染料の原理(方法a)で作動するデバイスが自動車のバックミラーとして 幅広く用いられている。このような方法では技術的な理由でその溶液ができるだ け低い粘度を持つことが重要であるが、安全性を考慮すると、上記溶液にできる だけ高い粘度を持たせるべきである、と言うのは、ガラスが壊れた時でも破片お よびセル充填物の両方がしっかりと保持されるようにすべきであるからである。 このような要求を考慮に入れて、例えば米国特許第4,902,108号明細書 に記述されているように、上記溶液の粘度を高める適切なポリマーを添加して上 記溶液の粘度を高めている。更に、セルの運転は一般にミラーの表面が地球の重 力場に平行になるような様式で行われることで対流が原因で「色分離(colo ur separation)」が起こる傾向があることから、粘度が高い方が 望ましい。特に寸法が大きい(トラックのミラー)場合、それによって対流が生 じ易くなり、その結果として、陰極生成物と陽極生成物の分離が起こる可能性が ある。 しかしながら、そのような方法では、粘性のある溶液をセルに導入する時、可 能であるとしても非常に困難なことから、実用の点で無視できない問題が生じる 。これは、単に、時間を消費する観点で望ましくなく、かつセルで望まれている 充填性(fillability)と粘度をできるだけ高くすることの間の妥協 が伴うことを常に意味する。従って、例えばヨーロッパ特許出願公開第0 61 2 826号公報(Donnelly)およびWO−A 96/03475(G entex)パンフレットに、モノマー類をセルに充填してモノマー類がセル内 に存在する時にのみ重合を実施することが繰り返し提案された。 本発明は、所望に応じて原理a)でか或は原理c)で操作可能で、置換基RE D1およびOX2の少なくとも1つが可溶エレクトロクロミックポリマーの1構成 要素であることを特徴とするシステムに関する。 OX2を含有するポリマー類は高分子量バイオロゲンとして知られている(P .M.S.Monk,R.J.Mortimer,D.R.Rosseinsk y,“Electrochromism”,VCH,1995) アシル化(acylated)5,10−ジヒドロフェナジン類(RED1) を基とするポリマー類がドイツ特許出願公開第4 325 591号公報に記述 されている。 しかしながら、このような物質は低い溶解度を示し、提案する用途で用いるの は不可能である。驚くべきことに、本発明に従うポリマー類は有機溶媒に容易に 溶解し、電荷状態(charge state)が変化した時でも沈澱を起こさ ない。 本発明は、 − 陽極の所で電子を放出することによってOX1に変化する少なくとも1種の 電気化学可逆的被酸化性置換基(reversibly electroche mically oxidizable substituent)RED1、 および − 陰極の所で電子を取り入れることによってRED2に変化する少なくとも1 種の電気化学可逆的被還元性置換基OX2、 を含んでいて、少なくとも1個の電子の放出または電子の取り入れに伴って無色 または弱く着色した形態から着色した形態へとスペクトルの可視領域における吸 光度の増大が起こり、各場合とも、電荷が均等化した後に無色または弱く着色し た形態を再び生じるエレクトロクロミックシステムに関し、このエレクトロクロ ミックシステムは、上記置換基RED1 またはOX2の少なくとも1つが可溶ポリマー内に共有結合していることを特徴 とする。 本発明は、好適には、 − 陽極の所で電子を放出することによって無色または弱く着色した形態から着 色した形態OX1に変化する(それに伴ってスペクトルの可視領域における吸光 度が増大する)少なくとも1種の電気化学可逆的被酸化性置換基RED1、およ び − 陰極の所で電子を取り入れることによって無色または弱く着色した形態から 着色した形態RED2に変化する(それに伴ってスペクトルの可視領域における 吸光度が増大する)少なくとも1種の電気化学可逆的被還元性置換基OX2、 を含んでいて、各場合とも、電荷が均等化した後に無色または弱く着色した形態 を再び生じるエレクトロクロミックシステムに関し、このエレクトロクロミック システムは、上記置換基RED1またはOX2の少なくとも1つが可溶ポリマー内 に共有結合していることを特徴とする。 この可溶ポリマーは、好適には、式I [式中、 単位−B1−Z−および−B2−Y−は、互いに交互にか、ランダムにか或はブロ ックの状態で連結しており、 YおよびZは、互いに独立して、置換基RED1またはOX2であり、ここで、 OX2は、陰極の所で電子を取り入れることによってRED2に変化する 電気化学可逆的被還元性置換基であり、ここで、無色または弱く着色した形態か ら着色した形態へとスペクトルの可視領域における吸光度の増大が電子の取り入 れに関連しておりそして電荷が均等化した後に無色または弱く着色した形態を再 び生じ、 RED1は、陽極の所で電子を放出することによってOX1に変化する電気化学可 逆的被酸化性置換基であり、ここで、無色または弱く着色した形態から着色した 形態へとスペクトルの可視領域における吸光度の増大が電子の放出に関連してお りそして電荷が均等化した後に無色または弱く着色した形態を再び生じ、そして Bは、B1またはB2であり、 B1およびB2は、同一もしくは異なるブリッジ単位(bridging uni ts)であり、 Eは、ポリマー鎖の末端基であり、 aおよびbは、モノマー単位−B1−Z−および−B2−Y−のモル分率(mol ar fractions)で、0から1の範囲の所望の任意値を有し、ここで 、a=1−bであり、 cは、数平均重合度cnで、3から200,000であり、ここで、cnと重量平 均重合度cwの間の比率[ポリモラリティーインデックス(polymolar ity index)]Q=cw/cnは1.1から100の範囲、好適には1. 2から20の範囲である] に従う。 本発明は、また、上述した定義の変数を有する式Iで表される可溶ポリマーに も関する。 本エレクトロクロミックシステムおよび可溶ポリマー類の好適な態様 では、一般式(II)および(III): E−(−B1−Z−)c−B1−E (II) E−(−B2−Y−)c−B2−E (III) [ここで、変数はこの上で定義した通りである] に従って置換基RED1またはOX2の1つのみがポリマー鎖内に共有結合してお り、そしてもう一方の成分は単分子または低オリゴマー形態(low−olig omeric form)の状態で存在している。 更に、置換基RED1およびOX2の両方がポリマー鎖内にブロックの状態で共 有結合しているエレクトロクロミックシステムおよび可溶ポリマーも好適であり 、それは一般式(IV) [式中、 変数はこの上で定義した通りであり、そして c1およびc2は、平均重合度であり、ここで、(c1+c2)≦cである] に従う。 本エレクトロクロミックシステムおよび可溶ポリマーの更に好適な態様では置 換基RED1およびOX2の両方が2種類の共有結合しているブロックで構成され ているポリマー鎖内に共有結合している。この場合の可溶ポリマーは一般式(V ) [式中、 変数はこの上で定義した通りであり、そして c1+c2=cである] で表される。 更に、置換基RED1およびOX2の両方が一般式(VI) E−(−B−Z−B−Y−)c−B−E (VI) [式中、 変数はこの上で定義した通りである] に従ってポリマー鎖内に交互に共有結合しているエレクトロクロミックシステム および可溶ポリマーが好適である。 最後に、置換基RED1およびOX2の両方がポリマー鎖内で結合していてこれ らの置換基のブロックが他の置換基の個別単位で橋渡しされている(bridg ed)、即ちエレクトロクロミックポリマーが一般式VIIおよびVIII [式中、 変数はこの上で定義した通りである] に従うエレクトロクロミックシステムおよび可溶ポリマーが好適である。 式(I)から(VIII)中のB1およびB2は、互いに独立して、O,−CH2 −,−(CH2)n−または[Y1 s−(CH2)m−Y2−(CH2)e −Y3o−(CH2)p−Y4 q,であり、ここで、 Y1からY4は、互いに独立して、O,S,NR19,COO,OCO,C ONH,OCONH,NHCONH,C(=O),OC(=O)O,−CH=CH− (トランスまたはシス),−CH2−CH=CH−,−C≡C−,−CH2−C≡ C−,(C4−C7)−シクロアルカンジイル、(C6−C12)−アリーレンまた は(C7−C14)−アリールアルキレン、特にp−およびm−ジメチレンフェニ レン、または構造 で表される複素環式基であり、 nは、1から16の整数であり、 mおよびpは、互いに独立して、0から12の整数であり、 0は、0から6の整数であり、そして qおよびsは、互いに独立して、0または1である。 式I−VIII中のOX2は、好適には、式 [式中、 R1からR4は、互いに独立して、水素、(C1−C8)−アルキル、(C2−C12 )−アルケニル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキル または(C6−C10)−アリールであり、 R5およびR6またはR7およびR8は、水素であるか或は一緒になって−(CH2 2−または−(CH23−ブリッジであり、 R9およびR10は、互いに独立して、水素であるか、或は対になって−(CH22 −、−(CH23−または−CH=CH−ブリッジであり、 R11、R12、R17およびR18は、互いに独立して、水素、(C1−C4) −アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたは(C1 −C4)−アルコキシカルボニルであり、 R13およびR14は、互いに独立して、O、N−CN、C(CN)2またはN−( C6−C10)−アリール−であり、 R15およびR16は、−CH=CH−CH=CH−ブリッジであり、 E1は、OまたはS原子であり、 Z1は、直接結合、−CH=CH−,−C(CH3)=CH−,−C(CN)=CH− ,−CCl=CCl−,−C(OH)=CH−,−CCl=CH−,−CH≡CH −,−CH=N−N=CH−,−C(CH3)=N−N=C(CH3)−または−CC l=N−N=CCl−,であり、 Z2は、−(CH2)r−,p−またはm−CH2−C64−CH2−,であり、 rは、1から10の整数であり、そして G-は、反応条件下で酸化還元に不活性な無色アニオンである] で表される基である。 式(I)から(VIII)中の基RED1は、好適には、式 [式中、 R21およびR22は、(C1−C8)−アルキル、(C2−C12)−アルケニル、( C3−C7)−シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキルまたは(C6−C10) −アリールであり、 R23からR28は、互いに独立して、水素、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4 )−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)−アルコキシカルボ ニルまたは(C6−C10)−アリールであり、そして R26は、追加的にNR3637であり、 R29からR35は、互いに独立して、水素、(C1−C4)−アルキル、(C1 −C4)−アルコキシ、シアノ、(C1−C4)−アルコキシカルボニルまたは( C6−C10)−アリールであるか、或は R29とR30およびR34とR35が、互いに独立して、一緒になって−(CH23− 、−(CH24−または−CH=CH−CH=CH−ブリッジであり、 E2は、OもしくはS原子、または基N−B4、C(CH32、C=OまたはSO2 であり、 E3およびE4は、OもしくはS原子、または基NR36であり、 R36およびR37は、互いに独立して、(C1−C12)−アルキル、(C2−C8) −アルケニル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキルま たは(C6−C10)−アリールであり、そして R36は、追加的に水素であるか、或は R36およびR37は、NR3637の意味の時、それらが結合しているN原子と一緒 になって、さらなるヘテロ原子を含んでいてもよい5員もしくは6員の飽和環を 形成しており、 R36は、(C1−C12)−アルキル、(C2−C8)−アルケニル、(C3−C7) −シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキルまたは(C6−C10)−アリール であり、そして vは、1から20の整数であり、 B3がB4と同じ時にはB3およびB4がB1またはB2と同じであり、 B3がB4と同じでないか或はB4が存在しない時にはB3が −[Y1 s−(CH2)m−Y2−(CH2)e−Y3o−Y4,であり、ここで、 Y1は、O,NR19,COO,OCO,CONH,OCONH,NHCONH, C(=O),OC(=O)O,−CH2−CH=CH−(トランス またはシス),−CH2−C≡C−,(C4−C7)−シクロアルカンジイル、( C6−C12)−アリーレンまたは(C7−C14)−アリールアルキレンであり、 Y2は、O,NR19,COO,OCO,CONH,−CH=CH−(トランスま たはシス),−C≡C−,(C4−C7)−シクロアルカンジイルまたは(C6− C12)−アリーレンであり、 Y3は、O,NR19,COO,OCO,CONHまたは(C6−C12)−アリーレ ンであり、そして Y4は、 であり、ここで、 B5は、B1またはB2であり、そして R20は、水素、(C1−C18)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1− C4)−アルコキシカルボニル、(C6−C10)−アリール、ハロゲンまたはシア ノであり、 B4は、存在しないか、或は水素、(C1−C18)−アルキル、(C2−C12)− アルケニル、(C1−C4)−アルコキシ、(C3−C7)−シクロアルキル、(C1 −C4)−アルコキシカルボニル、(C7−C15)−アラルキル、(C6−C10) −アリール、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、そして B1およびB2は、式IからVIIIで定義した通りである] で表される基である。 式I−VIII中のEはポリマー鎖の末端基である。このような基は重合体製 造方法で決定され、互いに独立して、水素、−CR3 36、=CR2 36、(C3−C7 )−シクロアルキル、フェニル、(C1−C18)−アルコキシもしくはアロルコ キシ、ベンゾイルオキシ、−OH、ハロゲン、−COOH、(C1−C4)−アル コキシカルボニル、−N=C=O、−N−C(=O)O−、(C1−C4)−アル キル、2−もしくは4−ピリジルまたは−NR3 36であり得る。 上述した置換基の定義において、特に明記しない限り、アルキル基(修飾アル キル基、例えばアルコキシまたはアラルキル基を包含)は、好適には、炭素原子 数が1から12、特に炭素原子数が1から8のアルキル基である。それらは直鎖 もしくは分枝していてもよく、望まれるならば、さらなる置換基、例えば(C1 −C4)−アルコキシ、フッ素、塩素、ヒドロキシル、シアノ、(C1−C4)− アルコキシカルボニルまたはCOOHなどを持っていてもよい。 用語「シクロアルキル基」は、好適には、炭素原子数が3から7、特に炭素原 子数が5または6のシクロアルキル基を意味すると解釈する。 アルケニル基は、好適には、炭素原子数が2から8、特に炭素原子数が2から 4のアルケニル基である。 アリール基(アラルキル基中のアリール基を包含)は、好適には、フェニルま たはナフチル基、特にフェニル基である。それらは下記の基で1から3置換され ていてもよい:(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルコキシ、フッ素、 塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルコキシカルボニルまた はニトロ。また、隣接する2つの基 が環を形成していても構わない。 本発明は、また、式Iで表される可溶ポリマーを製造する方法にも関し、ここ では、式XXVI−XXVIII X1−B6−OX2−B7−X2 (XXVI) X1−B6−RED1−B7−X2 (XXVII) X1−B6−OX2−B8−RED1−B7−X2 (XXVIII) [式中、 OX2は、電気化学可逆的被還元性酸化還元系の残基であり、そして RED1は、電気化学可逆的被酸化性酸化還元系の残基であり、 B6、B7およびB8は、ブリッジ単位であり、 X1およびX2は、各々、重合、重縮合または重付加し得る基である] で表される1種以上のRED1含有および/またはOX2含有モノマー類に重合、 重縮合または重付加反応を受けさせる。 式(I)から(VIII)で表されるポリマー類の製造は、上記RED1含有 および/またはOX2含有モノマー類の重合、重縮合、重付加、またはポリマー 類似反応(polymer−analogous reaction)である。 また、少なくとも1種のエレクトロクロミック構成要素(RED1および/また はOX2)をポリマー鎖生成中に直接生じさせることも可能である。 好適な方法は、RED1および/またはOX2を含有していて重合性C=C二重 結合を少なくとも1つ持つモノマー類の連鎖重合、特に好適にはフリーラジカル 重合である。このモノマー類の重合を、重合開始剤、特にフリーラジカルを発生 する重合開始剤、例えばアゾビスイソブチロニトリルまたはベンジルパーオキサ イドなどの存在下、高温、一般に3 0から130℃、好適には40から70℃の温度の適切な溶媒、例えば芳香族炭 化水素、例えばトルエンまたはキシレンなど、ハロゲン置換芳香族炭化水素、例 えばクロロベンゼンなど、エーテル類、例えばテトラヒドロフランおよびジオキ サンなど、ケトン類、例えばアセトンおよびシクロヘキサノンなど、アルコール 類、例えばメタノールおよびエタノールなど、および/またはジメチルホルムア ミド、N−メチル−2−ピロリドンまたは1,2−プロピレンカーボネートなど 中で可能ならば水および空気を排除しながら進行させる。単離は適切な作用剤、 例えば水、メタノール、シクロヘキサンまたはジオキサンなどを用いた沈澱で実 施可能である。この生成物は再沈で精製可能である。 同様に好適な方法は、RED1および/またはOX2を含有していて相当する反 応性基、例えばハロゲン、−OH,−O-,−COOH,−COO−(C1−C4) −アルキル,−O−C(=O)−(C1−C4)−アルキル,−COO-,−NH2−ま たは−NH−(C1−C4)−アルキルなどを構造中に少なくとも2つ持つモノマー 類の重縮合でポリアミド類、ポリイミド類、ポリアミン類、ポリエステル類、ポ リエーテル類またはポリカーボネート類を生じさせる方法である。 上述したOH基を2つ持つエレクトロクロミックモノマー類からポリエステル を生じさせるのが特に好適である。このようなモノマー類と所望の任意ジカルボ ン酸ジクロライド、例えばアジポイルジクロライドなどの間の反応を、20℃か ら120℃、好適には30から70℃の範囲の温度の溶液中で、相当する結合剤 、例えばトリエチルアミンまたはピリジンなどを用いて塩化水素を除去しながら 進行させる。使用する溶媒は一般に芳香族炭化水素、例えばトルエンまたはキシ レンなど、エーテ ル類、例えばジオキサンなど、ハロゲン置換炭化水素、例えばクロロホルムおよ び1,2−ジクロロエタンなど、および/またはジメチルホルムアミド、N−メ チル−2−ピロリドンまたは1,2−プロピレンカーボネートなどである。単離 は適切な作用剤、例えば水、メタノール、シクロヘキサンまたはジオキサンなど を用いた沈澱で実施可能である。 別の特に好適な方法は、第一ハロゲン基を2つ持つエレクトロクロミックモノ マー類からポリエステルおよびポリエーテルを生じさせる方法である。このよう なモノマー類と所望の任意ジカルボン酸金属塩、例えばアジピン酸ナトリウムな どまたは所望の任意ビスフェノール金属塩、例えば4,4’−イソプロピリデン ジフェノールジカリウム塩の間の反応を、高温、一般に30から130℃、好適 には40から80℃の温度の無水の非プロトン溶媒、例えばジメチルホルムアミ ド、ジメチルスルホキサイド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチル燐酸 トリアミド、1,3−ジメチルテトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノンなど中 で空気および水を排除しながら進行させる。単離は適切な作用剤、例えば水、メ タノールまたはジオキサンなどを用いた沈澱で実施可能である。 好適なさらなる方法は、RED1および/またはOX2を含有していてまた相当 する反応性基、例えばハロゲン、−OH,−N=C=Oまたは−NH2、または 第三窒素原子[これは、同一もしくは異なる(C1−C12)−アルキル、(C7− C15)−アラルキルまたは(C6−C10)−アリール置換基を3つ持つか、或は さらなるヘテロ原子を含んでいてもよい4から7原子環の1員である]を構造中 に少なくとも2つ持つモノマー類の重付加でポリウレタン類、ポリ尿素類または ポリアンモニウム化合物を生じさせる方法である。 特に好適な方法は、第一もしくは第二OH基を2つ持つエレクトロクロミック モノマー類からポリウレタンを生じさせる方法である。このようなモノマー類と 所望の任意脂肪族もしくは芳香族ジイソシアネート類、例えばヘキサメチレンジ イソシアネートまたは4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)など の間の反応を、触媒の存在なしか或は触媒、例えばカプリル酸錫(II)[De smorapid(商標)10]またはジブチル錫ジラウレート[Desmor apid(商標)7]などの存在下、高温、一般に30から150℃、好適には 60から130℃の温度で、追加的溶媒なしか、或は適切な溶媒、例えば芳香族 炭化水素、例えばトルエンまたはキシレンなど、エーテル類、例えばテトラヒド ロフランおよびジオキサンなど、ケトン類、例えばアセトンおよびシクロヘキサ ノンなど、および/またはジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン または1,2−プロピレンカーボネートなど中で水および空気を排除しながら進 行させる。 別の特に好適な方法は、第一ハロゲン基を2つ持つエレクトロクロミックモノ マー類からポリアンモニウム化合物を生じさせる方法である。このようなモノマ ー類と第三窒素原子[これは、同一もしくは異なる(C1−C12)−アルキル、 (C7−C15)−アラルキルまたは(C6−C10)−アリール置換基を3つ持つか 、或はさらなるヘテロ原子も含んでいてもよい4から7原子環の1員である]を 2つ持つ所望の任意脂肪族または芳香族化合物、例えばN,N,N’,N’−テ トラメチルエチレンジアミンまたは4,4’−ビピリジルなどの間の反応を、高 温、一般に50から190℃、好適には70から150℃の温度の適切な溶媒、 例えばアセトン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、N−メチル− 2−ピロリドン、アセトニトリル、プロピオニトリル、3−メトキシプロピオニ トリル、ヒドロキシプロピオニトリル、グルタロニトリル、ニトロメタン、1, 2−エタンジオールまたはジエチレングリコールなど中で空気および水を排除し ながら進行させる。 好適なさらなる方法は、官能基、例えば−OH、ハロゲン、−COOH,−C OCl,−C(=O)−O−C(=O),−N=C=O,−NH2、第二または第三 窒素原子[これは、同一もしくは異なる(C1−C12)−アルキル、(C7−C15 )−アラルキルまたは(C6−C10)−アリール置換基を持つか、或はさらなる ヘテロ原子も含んでいてもよい4から7原子環の1員である]などを持つポリマ ー類とRED1および/またはOX2を含有していて相当する反応性基、例えばハ ロゲン、−OH,−COOH,−COCl,−N=C=O,−NH2、第二また は第三窒素原子[これは、同一もしくは異なる(C1−C12)−アルキル、(C7 −C15)−アラルキルまたは(C6−C10)−アリール置換基を持つか、或はさ らなるヘテロ原子も含んでいてもよい4から7原子環の1員である]などを構造 中に少なくとも1つ持つモノマー類のポリマー類似反応である。 特に好適な方法は、−N=C=O基を持つポリマー類と−OH基を持つモノマ ー類のポリマー類似反応である。この反応を、触媒の存在なしか或は触媒、例え ばカプリル酸錫(II)[Desmorapid(商標)10]またはジブチル 錫ジラウレート[Desmorapid(商標)7]などの存在下、高温、一般 に30から150℃、好適には60から130℃の温度で、追加的溶媒なしか、 或は適切な溶媒、例えば芳香族炭化水素、例えばトルエンまたはキシレンなど、 エーテル類、例え ばテトラヒドロフランまたはジオキサンなど、ケトン類、例えばアセトンまたは シクロヘキサノンなど、および/またはジメチルホルムアミド、N−メチル−2 −ピロリドンまたは1,2−プロピレンカーボネートなど中で水および空気を排 除しながら進行させる。 別の特に好適な方法は、−COCl基を持つポリマー類と−OH基を持つモノ マー類のポリマー類似反応である。この反応を、20℃から120℃、好適には 30から70℃の範囲の温度の溶液中で、相当する結合剤、例えばトリエチルア ミンまたはピリジンなどを用いて塩化水素を除去しながら進行させる。使用する 溶媒は一般に芳香族炭化水素、例えばトルエンまたはキシレンなど、エーテル類 、例えばジオキサンなど、ハロゲン置換炭化水素、例えばクロロホルムおよび1 ,2−ジクロロエタンなど、および/またはジメチルホルムアミド、N−メチル −2−ピロリドンまたは1,2−プロピレンカーボネートなどである。単離は適 切な作用剤、例えば水、メタノール、シクロヘキサンまたはジオキサンなどを用 いた沈澱で実施可能である。 別の特に好適な方法は、−NH2、第二または第三窒素原子[これは、同一も しくは異なる(C1−C12)−アルキル、(C7−C15)−アラルキルまたは(C6 −C10)−アリール置換基を持つか、或はさらなるヘテロ原子も含んでいても よい4から7原子環の1員である]を持つポリマー類とハロゲン原子を持つモノ マー類のポリマー類似反応である。この反応を、高温、一般に50から190℃ 、好適には70から150℃の温度の適切な溶媒、例えばアセトン、シクロヘキ サノン、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、アセトニトリル 、プロピオニトリル、3−メトキシプロピオニトリル、ヒドロキシプロピオニト リ ル、グルタロニトリル、ニトロメタン、1,2−エタンジオールまたはジエチレ ングリコールなど中で空気および水を排除しながら進行させる。 式(I)から(VIII)で表されるポリマー類の製造では、また、この上に 述べた方法の組み合わせを用いることも可能であり、例えばOH末端基を持つポ リエステルプレポリマー(prepolymer)を合成した後にジイソシアネ ートを用いた鎖伸長(chain extension)を行うことも可能であ る。 用語「モノマー類」は、上述した重合方法で可溶ポリマーに変化し得る物質を 意味すると解釈し、これは式XXVI−XXVIII X1−B6−OX2−B7−X2 (XXVI) X1−B6−RED1−B7−X2 (XXVII) X1−B6−OX2−B8−RED1−B7−X2 (XXVIII) [式中、 OX2は、電気化学可逆的被還元性置換基であり、そして RED1は、電気化学可逆的被酸化性置換基であり、そして B6、B7およびB8は、橋渡し単位であり、そして X1およびX2は、各々、重合、重縮合または重付加し得る基である] に従う。 OX2が式IX−XVIIIで表される基であり、そして RED1が式XIX−XXVで表される基であり、ここで、 B3およびB4が、ブリッジ単位B6、B7およびB8に置き換わっており、 X1およびX2が、ハロゲン、 −OH,−O-,−COOH,−COO−(C1−C4)−アルキル,−O−C(=O )−(C1−C4)−アルキル,−COO-,−NH2,−NH−(C1 −C4)−アルキル,−N=C=Oまたは第三窒素原子[これは、同一もしくは 異なる(C1−C12)−アルキル、(C7−C15)−アラルキルまたは(C6−C1 0 )−アリール置換基を3つ持つか、或はさらなるヘテロ原子も含んでいてもよ い4から7原子環の1員である]であるか、或は X1またはX2が、C=C−二重結合、−O−C(=O)−CH=CH2基または −O−C(=O)−C(CH3)=CH2−基である、 式XXVI−XXVIIIに従うモノマー類が好適である。 式XXIX [式中、 B6=B7=−(CH2)n−, X1=X2=−OH, n=2−11, G-は、ハライド、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート、シアノ トリフェニルボレート、パークロレート、ドデシルスルホネート、ヘキサデシル スルホネート、トルエンスルホネート、ブチルベンゼンスルホネート、ドデシル ベンゼンスルホネート、ヘキサフルオロホスフェート、7,8−もしくは7,9 −ジカルバニドウンデカボレート(1−)である] に従うモノマー類が特に好適である。 このようなモノマー類は、非プロトン溶媒、好適にはN,N−ジメチ ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドまたはN−メチル−2−ピロリ ドンなど中でω−ハロ−1−アルカノール、好適にはω−ブロモ−1−アルカノ ールを用いて高温、一般に120から200℃、好適には150から180℃の 温度で4,4’−ビピリジンを直接第四級化した後にイオン交換(これを、アル コール中で沈澱を起こさせるか或は有機溶媒、例えばトルエンまたは塩化メチレ ンなどを用いて水から抽出することで実施する)を行うと生じる。 また、B6=B7=o−、m−もしくはP−CH2−C64−CH2−、X1=X2 =ハロゲン、好適には−Cl、 G-がハライド、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート、シアノト リフェニルボレート、パークロレート、ヘキサフルオロホスフェート、7,8− もしくは7,9−ジカルバニドウンデカボレート(1−)である、 式XXIXに従うモノマー類も特に好適である。 このようなモノマー類は、非プロトン溶媒、好適にはアセトニトリル、N,N −ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドまたはN−メチル−2 −ピロリドン、特に好適にはアセトニトリル中でα,α’−ハロ−o−、−m− もしくは−p−キシレン、好適にはα,α’−クロロ−m−もしくは−p−キシ レンを過剰量で用いて高温、一般に4から150℃、好適には70から100℃ の温度で4,4’−ビピリジンを直接第四級化した後にイオン交換(これを、ア ルコール、好適にはメタノール、エタノールまたはプロパノール中で沈澱を起こ させることで実施する)を行うと生じる。 また、B6=−(CH2n(ここで、n=2−11)、 B7=−(C6−C10)−アリール、置換−(C6−C10)−アリール、(C1−C18 )−アルキル、(C1−C18)−アルケニルまたは(C7−C24)−アラルキル 、 X1=−OH, X2が存在せず、そして G-がハライド、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート、シアノト リフェニルボレート、パークロレート、ドデシルスルホネート、ヘキサデシルス ルホネート、トルエンスルホネート、ブチルベンゼンスルホネート、ドデシルベ ンゼンスルホネート、ヘキサフルオロホスフェート、7,8−もしくは7,9− ジカルバニドウンデカボレート(1−)から成る群から選択される、 式XXIXに従うモノマー類も特に好適である。 このようなモノマー類は、4,4’−ビピリジンの直接的2段階第四級化で得 られる。1番目の第四級化を、一般に100から200℃、好適には120から 160℃の芳香族炭化水素、好適にはトルエンまたはo−キシレン中でω−ハロ −1−アルコールを用いて実施する。2番目の第四級化を、高温、一般に120 から200℃、好適には150から180℃の温度の非プロトン溶媒、好適には N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドまたはN−メチ ル−2−ピロリドン中で第一ハライド、好適にはベンジルハライドを用いて実施 する。その後、イオン交換を、アルコール中で沈澱を起こさせるか或は有機溶媒 、例えばトルエンまたは塩化メチレンなどを用いて水から抽出することで実施す る。 また、B6=o−、m−もしくはP−C64−CH2−またはこれらの 異性体の混合物、 X1=−CH=CH22が存在せず、そして B8=−(CH2)n−, n=2−18か或いは B8=o−,m−またはP−CH2−C64−CH2−,そして G-がハライド、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート、シアノト リフェニルボレート、パークロレート、ヘキサフルオロホスフェート、7,8− もしくは7,9−ジカルバ−ニド−ウンデカボレート(1−)である、 式XXIXに従うモノマー類も特に好適である。 このようなモノマー類の調製を下記の様式で行う。フェナジンをフェニルリチ ウムに続いてα,ω−ジハロアルカンまたはα,α’−ハロキシレンと反応させ ると(ω−ハロアルキル)−もしくは(α’−ハロキシリル)−10−フェニル −5,10−ジヒドロフェナジンが生じる。この反応をアルゴン雰囲気下−10 から40℃、好適には0から30℃の温度の無水エーテル類、例えばジエチルエ ーテル、THF、1,2−ジメト−および1,2−ジエトキシエタンなど、好適 にはTHF中で進行させる。この生成物を用いた4,4’−ビピリジンの第四級 化を70℃のアセト ニトリル中で行うと1−[ω−(10−フェニル−5,10−ジヒドロ−5−フ ェナジル)アルキル]−4−(4’−ピリジル)ピリジニウムハライドまたは1 −[α’−(10−フェニル−5,10−ジヒドロ−5−フェナジル)−α−キ シリル]−4−(4’−ピリジル)ピリジニウムハライドが生じる。最後に、こ れらの物質をビニルベンジルハライド、好適にはビニルベンジルクロライドまた はビニルベンジルブロマイドと一緒にアルゴン雰囲気下50から120℃、好適 には60から80℃のN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト アミドまたはN−メチル−2−ピロリドン、特に好適にはN−メチル−2−ピロ リドン中で反応させる。 式XXX [式中、 B6=B7=−(CH2)n−, n=2−18, B6=B7=−(CH2)2−O−(CH2)2−またはo−,m−もしくはp−CH2− C64−CH2−,そして X1=X2=ハロゲン、好適には−Clまたは−Brである] に従うモノマー類が特に好適である。 この調製を、フェナジンとナトリウムをアルゴン雰囲気下40から1 40℃、好適には70から130℃の温度の無水エーテル類、例えば1,2−ジ メト−および1,2−ジエトキシエタンおよびジエチレングリコールのジメチル エーテルなど中で反応させた後にそれを2から5倍過剰量の相当するジハライド と10から100℃、好適には20から70℃の温度で反応させることを通して 実施する。 また、 B6=B7=−(CH2)n−, n=2−18, B6=B7=−(CH2)2−O−(OH2)2−またはo−,m−もしくはp−CH2− C64−CH2−, X1=X2=−O−C(=O)−(C1−C4)−アルキル,−O−C(=O)−CH=C H2,または−O−C(=O)−C(CH3)=CH2である、 式XXXに従うモノマー類も特に好適である。 この調製を、該モノマー類のジハライドと相当する酸のナトリウムもしくはカ リウム塩を高温、一般に30から130℃、好適には40から80℃の温度の無 水の非プロトン溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル アセトアミド、ジメチルスルホキサイド、N−メチル−2−ピロリドンまたは1 ,3−ジメチルテトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノンなど中で空気および水 を排除しながら反応させることを通して実施する。 また、 B6=−(CH2)n−, n=2−18, B7=−Ph,置換PhまたはCn2n+1, X1=−O−C(=O)−CH=CH2または−O−C(=O)−C(CH3)=CH2そ して X2が存在しない、 式XXXに従うモノマー類も特に好適である。 このようなモノマー類は、上述した(ω−ハロアルキル)−10−フェニル− 5,10−ジヒドロフェナジンと相当する酸のナトリウムもしくはカリウム塩を 高温、一般に30から130℃、好適には40から80℃の温度の無水の非プロ トン溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ ド、ジメチルスルホキサイド、N−メチル−2−ピロリドンまたは1,3−ジメ チルテトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノンなど中で空気および水を排除しな がら反応させると生じる。 また、 B6=−(CH2)n−,ここでn=2−11, B7=−(C6−C10)−アリール、置換−(C6−C10)−アリール、(C1−C18 )−アルキルまたは(C7−C24)−アラルキル、 X1=−OH、そして X2が存在しない、 式XXXに従うモノマー類も特に好適である。 このようなモノマー類の調製を、フェナジンを相当するリチウム化合物、例え ばフェニルリチウムなどに続いて1−ブロモ−ω−テトラヒドロピラニルオキシ アルカン類とアルゴン雰囲気下−10から40℃、好適には0から30℃の温度 で反応さて5−(ω−テトラヒドロピラニルオキシ−n−アルキル)−10−フ ェニル−5,10−ジヒドロフェナ ジン類を生じさせることを通して行う。この反応を無水のエーテル類、例えばジ エチルエーテル、THF、1,2−ジメト−および1,2−ジエトキシエタンな ど、好適にはTHF中で進行させる。次に、塩酸、ベンゼン−もしくはトルエン スルホン酸を用いた処理をアルゴン雰囲気下10℃から100℃の溶媒、例えば メタノール、THF、ジオキサン、およびこのような溶媒と水の混合物など中で 行うことを通して、テトラヒドロピラニル基を開裂させて除去する。 また、 B6=B7=−(CH2)n−, n=3−11,そして X1=X2=−OH, である、 式XXXに従うモノマー類も特に好適である。 このようなモノマー類の調製を下記の様式で行う。フェナジンとナトリウムの 反応をアルゴン雰囲気下40から140℃、好適には70から130℃の温度の 無水エーテル類、例えば1,2−ジメト−もしくは1,2−ジエトキシエタンま たはジエチレングリコールのジメチルエーテル中などで行った後、それと1−ブ ロモ−ω−テトラヒドロピラニルオキシアルカン類の反応を10から100℃、 好適には20から70℃の温度で行うと、5,10−ビス(ω−テトラヒドロピ ラニルオキシ−n−アルキル)−5,10−ジヒドロフェナジン類が生じる。次 に、塩酸、ベンゼン−もしくはトルエンスルホン酸を用いた処理をアルゴン雰囲 気下10℃から30℃の溶媒、例えばメタノール、THF、ジオキサン、および このような溶媒と水の混合物など中で行うことを通して、テトラ ヒドロピラニル基を開裂させて除去する。また、5,10−ビス(ω−テトラヒ ドロピラニルオキシ−n−アルキル)−5,10−ジヒドロフェナジンの代わり にトリメチレンオキサイドを直接用いるとn=3の同族体が生じる。 B6=B7=−CH2−CH(Cn2n+1)−, n=1−18,そして X1=X2=−OH, である、 式XXXに従う他の特に好適なモノマー類も同様にジヒドロフェナジンジナトリ ウムとα−オキシラン類の直接反応で生じる。 本発明に従うエレクトロクロミックシステムに溶媒、好適には二極性非プロト ン溶媒を含有させてもよい。 適切な溶媒は、選択した電圧下で酸化還元に不活性で求電子剤も求核剤も除去 し得ないか或はそれ自身が充分に強力な求電子剤または求核剤として反応しそし てこのように着色したフリーラジカルイオンと反応し得る全ての溶媒である。そ の例はプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、プロピ オニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタロニトリル、3,3’−オキシジ プロピオニトリル、ヒドロキシプロピオニトリル、ジメチルホルムアミド、N− メチルピロリドン、スルホラン、3−メチルスルホランまたはそれらの混合物で ある。プロピレンカーボネートおよびそれとグルタロニトリルおよび3−メチル スルホランの混合物が好適である。 本発明に従うポリマー類は好適には少なくとも1種の二極性非プロトン溶媒に 特に室温で溶解し得る。 特に好適な態様における本発明に従うポリマー類は、本エレクトロクロミック システムに存在させる溶媒に可溶である。 本発明に従うエレクトロクロミックシステムに少なくとも1種の不活性な導電 性塩を含有させてもよい。 適切な不活性導電性塩はリチウム塩、ナトリウム塩およびテトラアルキルアン モニウム塩、特に後者である。このアルキル基の炭素原子数は1から18であっ てもよく、そしてこれらは同一もしくは異なっていてもよい。テトラブチルアン モニウム塩が好適である。このような塩に適切なアニオンばかりでなく式(IX )−(XV)中のアニオンGとしても適切なアニオンは、酸化還元に不活性な無 色のアニオン全部である。 その例は、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート、シアノトリフ ェニルボレート、テトラメトキシボレート、テトラフェノキシボレート、パーク ロレート、クロライド、ナイトレート、スルフェート、ホスフェート、メタンス ルホネート、エタンスルホネート、テトラデカンスルホネート、ペンタデカンス ルホネート、トリフルオロメタンスルホネート、パーフルオロブタンスルホネー ト、パーフルオロオクタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、クロロベンゼ ンスルホネート、トルエンスルホネート、ブチルベンゼンスルホネート、t−ブ チルベンゼンスルホネート、ドデシルベンゼンスルホネート、ナフタレンスルホ ネート、ビフェニルスルホネート、ベンゼンジスルホネート、ナフタレンジスル ホネート、ビフェニルジスルホネート、ニトロベンゼンスルホネート、ジクロロ ベンゼンスルホネート、トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、ヘキサフル オロホスフェート、ヘキサフルオロアーセネート、ヘキサフルオロシリケート、 7,8−もしくは7,9−ジカルバ− ニド−ウンデカボレート(1−)または(2−)[これらは場合によりホウ素お よび/または炭素原子がメチル、エチル、ブチルまたはフェニル基で1または2 置換されていてもよい]、ドデカヒドロ−ジカルバドデコボレート(2−)また はB−メチル−C−フェニルドデカヒドロジカルバドデカルボレート−(1−) である。多価アニオンの場合のG-は、このアニオンの1当量、例えば1/2 SiF6である。 好適なアニオンはテトラフルオロボレート、ペンタデカンスルホネート、ドデ シルベンゼンスルホネート、シアノトリフェニルボレートおよび7,8−ジカル バ−ニド−ウンデカボレート(1−)である。 このような導電性塩を好適には0から1モル規定の範囲で用いる。 本エレクトロクロミックシステムに粘度を調節する増粘剤をさらなる添加剤と して含有させることも可能である。これは分離、即ち本発明に従うエレクトロク ロミックシステムを含有させたエレクトロクロミックデバイスを長期間運転した 時にスイッチを入れた状態で着色した筋または斑点が生じることがないようにし かつ電流のスイッチを切った後の色あせ速度(fading rate)を調節 するにとって重要であり得る。 適切な増粘剤はこの目的で通常用いられる化合物の全部、例えばポリアクリレー ト類、ポリメタアクリレート類[Luctite L(商標)]、ポリカーボネ ートおよびポリウレタンなどである。 本エレクトロクロミックシステムで用いるに適切なさらなる添加剤は、光安定 性を向上させるUV吸収剤である。その例はUvinul(商標)3000(2 ,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、BASF)、SANDUVOR(商標)3 035(2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキ シベンゾフェノン、Clariant)、Tinuvin(商標)571(2− (2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−ドデシル−4−メチルフェノー ル、Ciba)、Cyasorb 24(商標)(2,2’−ジヒドロキシ−4 −メトキシベンゾフェノン、American Cyanamid Compa ny)、UVINUL(商標)3035(2−シアノ−3,3−ジフェニルアク リル酸エチル、BASF)、Uvinul(商標)3039(2−シアノ−3, 3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、BASF)、UVINUL(商 標)3088(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル 、BASF)、UVINUL(商標)3088(p−メトキシ桂皮酸2−エチル ヘキシル、BASF)およびCHIMASSORB(商標)90(2−ヒドロキ シ−2−メトキシベンゾフェノン、Ciba)である。 このようなUV吸収剤を0.01から2モル/l、好適には0.04から1モ ル/lの範囲で用いる。また、それらを混合物として用いることも可能であり、 例えばUVINUL(商標)3939とCHIMASSORB(商標)90の混 合物を用いることも可能である。 本発明に従うエレクトロクロミックシステムに式(I)、特に式(II)−( VIII)で表される物質の各々を少なくとも10-4モル/l、好適には0.0 01モル/lの濃度で含有させる。また、式(I)で表されるエレクトロクロミ ック物質の複数から成る混合物を用いることも可能である。 本発明に従うエレクトロクロミックシステムはエレクトロクロミックデバイス の1構成要素として用いるに非常に適切である。従って、本発明は、更に、本発 明に従うエレクトロクロミックシステムを含有するエ レクトロクロミックデバイスにも関する。エレクトロクロミックデバイスの構造 は原則として公知であり、例えば窓ガラス、自動車のサンルーフ、自動車のバッ クミラーまたはディスプレーなどの形態であり得る。本発明に従うエレクトロク ロミックデバイスを光を透過する2枚のガラスまたはプラスチックシートで構成 させて、それらが互いに面するように位置させ、それの1つが場合により反射す るようにしてもよく、そして互いに面する側に導電性被膜、例えばインジウム− 錫酸化物(ITO)の被膜を与えそしてそれらの間に本発明に従うエレクトロク ロミックシステムを位置させる。他の適切な導電性材料は、アンチモンをドーパ ントとして添加した(doped)酸化錫、フッ素をドーパントとして添加した 酸化錫、アンチモンをドーパントとして添加した酸化亜鉛、アルミニウムをドー パントとして添加した酸化亜鉛、および酸化錫、そして導電性の有機ポリマー類 、例えば場合により置換されていてもよいポリチエニル類、ポリピロール類、ポ リアニリン類およびポリアセチレンなどである。シートの1枚が反射するように する場合、それをまた導電性層として用いることも可能である。 本発明に従うエレクトロクロミックデバイスに持たせる構造は例えば下記の如 くである。ここに、基本的な3タイプの間の区別を示す: タイプ1:全面積のエレクトロクロミックデバイス、例えば窓ガラス、 タイプ2:電気で暗くすることができる反射デバイス、例えば自動車のミラー、 タイプ3:エレクトロクロミックディスプレーデバイス、例えばセグメントまた はマトリックスディスプレー(segment or matrix disp lays)。 タイプ1では、ガラスまたはプラスチックのシートを用いて、それの1つの側 面の全領域を透明な導電性層で被覆する。 タイプ2で用いるシートはタイプ1の場合と同じである。加うるに、2枚のシ ートの中の1枚を反射鏡にする。この反射鏡(mirroring)を取り付け る位置は2枚のシートの中の1枚の2番目の非導電性被覆側であってもよい。し かしながら、これをまたこの上に述べた導電性被膜の代わりに上記2枚のシート の1つに取り付けることも可能であり、従ってそれが導電性層の機能と反射鏡の 機能を同時に果すようにしてもよい。反射鏡では、銀、クロム、アルミニウム、 パラジウムまたはロジウム、或はクロムに付着させたパラジウム、クロムに付着 させたロジウム、または他の公知材料を用いることができる。このようにして、 反射するエレクトロクロミックデバイスを得る。 タイプ3の場合の構造もタイプ1または2の場合と同様に選択可能である。こ のように、透過し得るか或は反射し得るエレクトロクロミックディスプレーデバ イスを得る。しかしながら、如何なる場合でも、2つの導電性層の中の1層を電 気的に分離したセグメントに分割して、それらに個別の接触子を与える。しかし ながら、また、2枚の板の一方のみに導電性被膜を与えてそれをセグメントに分 割することも可能である。これらのセグメントの分離は、例えば導電性層を例え ばスクラッチング(scratching)、スクレーピング(scrapin g)、シェービング(shaving)またはミリング(milling)など で機械的に除去するか、或は例えばFeCl2およびSnCl2の塩酸溶液などを 用いた例えばエッチングなどで化学的に除去することを通して実施可能である。 このような導電性層の除去を、マスク、例えばフォトレ ジストを含んで成るマスクなどを用いて局所的に制御することも可能である。し かしながら、また、導電性層の標的塗布(targeted applicat ion)を例えばマスクなどを用いた例えばスパッタリング(sputteri ng)または印刷などで行うことなどを通して、電気的に分離したセグメントを 生じさせることも可能である。これらのセグメントに接触子を例えば導電性材料 の微細な片などで与え、それによって、これらのセグメントを上記エレクトロク ロミックデバイスの縁の所に位置させた接触子に導電様式でつなげる。このよう な微細接触子片を上記導電性層自身と同じ材料で構成させてもよく、そしてこれ を形成させる時は、例えばこの上に記述したようにそれをセグメントに分割して いる間などであってもよい。しかしながら、また、例えば導電性を高める目的な どで、それらを別の材料、例えば微細な金属製導電体、例えば銅または銀などで 構成させることも可能である。また、金属材料と導電性被膜の材料の組み合わせ を用いることも可能である。このような金属製導電体の取り付けは、例えば接着 結合などで実施可能であり、これは微細なワイヤーの形態であってもよいか或は 印刷された形態であってもよい。この直ぐ上に記述した技術は全部一般的な意味 で液晶ディスプレー(LCD)の製造から公知である。 このようなディスプレーは透過する光の状態でか或は反射鏡による反射で見る ことができる。 2枚の板を一方が他方の上に位置するように置き、導電性被覆側をセグメント に分解してそれらが互いに面するように位置させ、それらを例えばシーリングリ ング(sealing ring)などで分離し、そしてそれらを縁の所で互い に結合させる。上記シーリングリングは、例 えばプラスチックまたは薄いガラスで構成されていてもよいか、或はエレクトロ クロミック液に不活性な別の材料で構成されていてもよい。しかしながら、また 、上記板と板の間の分離を他のスペーサー(spacers)、例えば小さいプ ラスチックもしくはガラスビードまたは特定の砂画分などで確立することも可能 であり、その場合には、上記スペーサーを接着剤で一緒に付着させ、それによっ て、それらが一緒になってシーリングリングを構成するようにする。このような シーリングリングに、上記エレクトロクロミックデバイスを充填する時に用いる 隙間を1つまたは2つ含める。この2枚の板の間の分離を0.005から2mm 、好適には0.01から0.5mmの範囲にする。大面積のディスプレーデバイ ス、特にプラスチックから作成する大面積のディスプレーデバイスの場合には、 スペーサー、例えば直径が同じプラスチックビードなどを上記ディスプレーデバ イスの面積全体に渡って分布させることで板と板の間の分離を一定に保つのが有 利であり得る。 このようなディスプレーデバイスに本エレクトロクロミックシステムを上記シ ーリングリング内の開口部に通して充填するが、全ての作業を水分も酸素も排除 して実施する必要がある。この充填は、例えば微細なカニューレを用いて実施可 能であるか、或は別法として、真空充填方法で実施可能であり、この後者の方法 の場合には、上記デバイスと液体を平らな皿の中に入れた後、それを真空排気可 能な容器の中に入れる。この容器の真空排気を行う。ディスプレーデバイス(こ れに含まれる充填用開口部は1つのみである)をこの開口部が液体の中に位置す るようにそれに浸漬する。真空を解除すると液体が上記ディスプレーデバイスの 中に入り込む。 次に、この充填用開口部を密封して接着結合させる。 しかしながら、代替手順は、例えばナイフコーター(knife coate r)を用いるか或はスピンコーティング(spin coating)などで、 本エレクトロクロミックシステムを例えば溶液または溶融物の形態で導電性被覆 板またはフィルムの上に被膜として取り付ける手順である。次に、いくらか使用 した溶媒を全部またはある程度除去する。次に、2番目の板またはフィルムをこ れの導電性側で本エレクトロクロミックシステムの上に押し付けた後、そのスタ ンド(stand)を適切な様式で接着結合させる。しかしながら、また、例え ば分散液などを用いて、導電性、例えば金属被膜を本エレクトロクロミックシス テムに蒸着させるか、スパッタリングするか(sputtered)または塗布 することも可能である。その例はアルミニウムまたは導電性ポリマー類、例えば ポリチオフェンを基とするポリマー類である。 ここで、再び、適宜接着剤または樹脂を用いて縁を密封すべきである。 このような操作を全部、不活性ガス、例えばN2またはAr下で水分を排除し て実施すべきである。 この上に述べたタイプ1から3の特別な態様は、例えば下記であり得、これら も同様に本発明の主題事項である: タイプ1:光保護/光フィルター分野の物:窓ガラス、例えば建物、路面用車( road vehicles)、航空機、鉄道、船など用の窓ガラス、ルーフグ レージング(roof glazing)、自動車のサンルーフ、温室および植 物室のグレージング、望まれる全種類の光フィルター(light filte rs); 警備/機密分野の物:ディバイディングスクリーン、例えばオフィス、 路面用車、航空機、鉄道などのルームディバイダー、サイトプロテクションスク リーン(sight protection screen)(例えば銀行のカ ウンターの所の)、ドアグレージング、日よけ板(例えばオートバイまたはパイ ロットのヘルメット); デザイン分野の物:オーブン、電子レンジ、他の家庭用品、家具のグレージング ; タイプ2:全種類の鏡、例えば路面用車、鉄道など用の鏡、特に平面、球面およ び非球面鏡そしてそれらの組み合わせ、例えば家具における球面/非球面鏡グレ ージング。 タイプ3:全種類のディスプレー、例えばセグメントまたはマトリックスディス プレー、例えば腕時計、コンピューター、電気装置、電子装置、例えばラジオ、 アンプ、TVセット、CDプレーヤーなど用のセグメントもしくはマトリックス ディスプレー、バスおよび鉄道における目的地表示装置、駅および空港における 出発表示装置、フラットスクリーン、切り替え可能な固定式または可変ディスプ レーデバイスが少なくとも1つ含まれているタイプ1および2の下で述べた用途 全部、例えば「please do not disturb」、「Count er closed」などの表示が含まれているディバイディングスクリーン、 例えば望まれる全ての種類の表示、例えば温度、車の欠陥(例えば油の温度、ド アが開いていること)、時間、コンパスの方向などの表示が含まれている自動車 のミラー。 本発明に従う自己消光性シングルセル(self−extinguishin g,seingle−cell)エレクトロクロミックデバイスに、この上に記 述した式(I)、特に式(II)−(VIII)で表 されるエレクトロクロミックポリマーに加えて、また他のエレクトロクロミック ポリマー類、例えば米国特許第4,902,108号、Topics in C urrent Chemistry,92巻,1−44ページ(1980)そし てAngew.Chem.90,927(1978)に記述されている他のエレ クトロクロミックポリマー類を含有させることも可能である。他の適切なエレク トロクロミック混合成分(mixture components)は、例えば テトラゾリウムの塩もしくは錯体または金属イオンの塩、例えば[Fe(C55 20/1+などである。例えば、本発明に従うエレクトロクロミックデバイスが スイッチを入れた状態で示す色合い、例えばディスプレーが示す色合いを補正ま たは強くしようとする場合などには、そのような酸化還元系の混合物が有利であ り得る。 本発明に従うポリマー類は、高い色強度を有する溶液を調製しようとする場合 に用いることができ、これは薄いディスプレー層を製造しようとする場合に有利 である。更に、このような溶液を用いると、耐漏れ性(leak−proof) であるがそれにも拘らず問題なく充填可能なエレクトロクロミックシステムを構 築することが可能になる。 本発明のシステムは、大きな寸法のデバイスの場合でも、重力(例えば対流) 下で連続運転している間に分離を起こすことはない。その上、本発明に従うエレ クトロクロミックポリマー類は製造が簡単であると言った利点を有する。 本出願の発明を以下に示す実施例を参照してより詳細に説明する。実施例1 モノマー類の合成 1.1 5,10−ビス(5−ブロモ−n−ペンチル)−5,10ジヒ ドロフェナジン 20g(0.11モル)のフェナジンを400mlの無水1,2−ジエトキシ エタンにアルゴン雰囲気下80℃で溶解させる。ナトリウムを7.4g加える。 この反応混合物を120℃の還流下で24時間激しく撹拌した後、室温に冷却す る。その結果として生じた5,10−ジヒドロフェナジン5,10−ジナトリウ ムの懸濁液に、100mlの1,2−ジエトキシエタンに60が69g(0.3 モル)入っている溶液を迅速に注ぎ込む。この反応混合物を30分間撹拌した後 、沈澱物を濾過で除去する。ロータリーエバポレーターを用いて無水の1,2− ジエトキシエタンを全部留出させた後、それをさらなる合成で用いる。生成物を クロマトグラフィー(シリカゲルカラム;シクロヘキサン/ジオキサン=9/1 )で精製した後、n−ブタノールを50ml用いて再結晶を行う。淡黄色結晶の 収量は11.7gである。 元素分析:C22H28Br2N2(480.3) 計算値:C55.02;H5.88;Br33.27;N5.83. 測定値:C55.10;H5.85;Br32.70;N5.80. 1.1a この反応の副生成物は1,5−ジ[5−(5−ブロモペンチル)−5 ,10−ジヒドロ−10−フェナジル]ペンタン であり、これをクロマトグラフィーで主生成物から分離する。収量は3.5gで ある。 元素分析:C39H46Br2N4(730.64) 計算値:C64.11;H6.35;Br21.87;N7.67. 測定値:C64.60;H6.40;Br21.20;N7.70. 下記を同様にして調製する: 1.2 5,10−ビス[2−(2−クロロエトキシ)エチル]−5,10−ジ ヒドロフェナジン 融点=105℃ 元素分析:C20H24Cl2N2O2(395.33) 計算値:C60.76;H6.12;Cl17.94;N7.09; 測定値:C60.70;H6.20;Cl18.00;N7.10; 1.3 5,10−ビス[p−(クロロメチル)ベンジル]−5,10−ジヒド ロフェナジン 融点=180℃(分解を伴う) 元素分析:C28H24Cl2N2(459.42) 計算値:C73.20;H5.27;Cl15.43;N6.10; 測定値:C72.90;H5.60;Cl15.40;N5.90; 1.4 5,10−ビス[m−(クロロメチル)ベンジル]−5,10 −ジヒドロフェナジン 融点=148−149℃ 元素分析:C28H24Cl2N2(459.42) 計算値:C73.20;H5.27;Cl15.43;N6.10; 測定値:C73.70;H5.40;Cl14.10;N6.20. 1.5 5,10−ビス−[5−(メタアクリロイルオキシ)ペンチル]−5, 10−ジヒドロフェナジン 40mlのDMPUにモノマー1.1を7.41g(0.0182モル)とメ タアクリル酸カリウムを4.52g(0.0364モル)入れてアルゴン雰囲気 下100℃で2時間撹拌し、分液漏斗に移し、エーテルと一緒に混合し、水で数 回洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させる。溶媒を蒸留で除去した後 、生成物をクロマトグラフィー(シリカゲルカラム;シクロヘキサン/ジオキサ ン=9/1)で精製する。淡緑色液体の収量は4.2gである。 元素分析:C30H38N2O4(490.65) 計算値:C73.44;H7.81;N5.71; 測定値:C73.80;H8.00;N5.30; 1.6 5−(4−メタアクリロイルオキシブチル)−10−フェニル −5,10−ジヒドロフェナジン a) アルゴン雰囲気下、195mlの無水THFにフェナジンを29.9g懸 濁させる。約90分かけてシクロヘキサン/ジエチルエーテル(7:3)中20 重量%濃度のフェニルリチウム溶液を100ml滴下したが、この間温度を最大 で35℃に保持する。この反応溶液を室温で更に30分間撹拌する。15℃で9 8.2mlの1,4−ジブロモブタンを一度に加える。この混合物を室温に6時 間保持した後、水を600ml加え、次に、この混合物を酸性にしてpH7.0 にする。有機相を分離し、水で洗浄した後、減圧下で蒸発させる。最後に、過剰 量の1,4−ジブロモブタンを17ミリバールの圧力下で留出させる。その残渣 をク ロマトグラフィー(シリカゲルカラム;シクロヘキサン/ジオキサン=9/1) で精製する。5−(4−ブロモブチル)−10−フェニル−5,10−ジヒドロ フェナジンの黄色−緑色結晶の収量は23.6gである。 融点=115℃ 元素分析:C22H21BrN2(393.33) 計算値:C67.18;H5.38;N7.12; 測定値:C67.10;H5.70;N6.70; b) 12.0g(0.0305モル)の上記生成物と7.57g(0.061 0モル)のメタアクリル酸カリウムを40mlのDMPUに入れてアルゴン雰囲 気下100℃で2時間撹拌した後、さらなる処理を1.5と同様に行う。黄色− 緑色の結晶を6.4g得る。 融点=73℃ 元素分析:C26H26N2O2(398.51) 計算値:C78.36;H6.58;N7.03; 測定値:C78.70;H6.60;N7.00; 1.6.1 5−(3−ヒドロキシプロピル)−10−フェニル−5,10−ジ ヒドロフェナジン 1,4−ジブロモブタンの代わりに1−ブロモ−3−テトラヒドロピラニルオ キシプロパンを添加する以外は1.6aと同様にして合成を実施する。精製をク ロマトグラフィー(Al23カラム;シクロヘキサン/ジオキサン=9/1)に 続くメタノールを用いた結晶化で実施する。5−(3−テトラヒドロピラニルオ キシ−n−プロピル)−10−フェニル−5,10−ジヒドロフエナジンの淡緑 色結晶の収率は理論値の42%である。 36gの上記生成物と25.7gのp−トルエンスルホン酸一水化物を300 mlのメタノールに入れて2時間還流させる。この反応混合物をNaHCO3で 中和し、クロロホルムを加え、この混合物を水で2回洗浄した後、硫酸マグネシ ウムを用いて乾燥させる。溶媒を蒸留で除去した後、生成物をクロマトグラフィ ー(シリカゲルカラム;シクロヘキサン/ジオキサン=7/3)で精製した後、 メタノールを用いて結晶化 させる。淡緑色結晶の収量は14.2gである。 融点=135℃ 元素分析:C21H20N2O(316.41) 計算値:C79.72;H6.37;N8.85; 測定値:C79.30;H6.60;N8.80; 1.6.2 同様にして5−(11−ヒドロキシウンデシル)−10−フェニル −5,10−ジヒドロフェナジンの調製を行う: 融点=70℃ 元素分析:C29H36N2O2(428.62) 計算値:C81.27;H8.47;N6.54. 測定値:C80.00;H8.60;N6.60. 1.7 5,10−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−5,10−ジヒドロフェ ナジン 40g(0.22モル)のフェナジンを500mlの無水1,2−ジエトキシ エタンにアルゴン雰囲気下80℃で溶解させる。ナトリウムを14g加える。こ の反応混合物を120℃の還流下で24時間激しく撹拌した後、室温に冷却する 。その結果として生じた5,10−ジヒドロフェナジン5,10−ジナトリウム の懸濁液に、50mlの1,2−ジエトキシエタンに1,2−プロピレンオキサ イドが39g(0.66モ ル)入っている溶液を注ぎ込む。この反応混合物を室温で1時間そして50℃で 2時間撹拌した後、沈澱物を濾過で除去する。ロータリーエバポレーターを用い て無水の1,2−ジエトキシエタンを全部留出させた後、それをさらなる合成で 用いる。固体残渣を、濾別した沈澱物と一緒にして、500mlのメタノールと 一緒に混合した後、この混合物を30分間撹拌する。次に、ロータリーエバポレ ーターを用いてその溶液を蒸発させた後、分液漏斗に移し、クロロホルムを加え 、この混合物を水で数回洗浄した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させる。溶 媒を蒸留で除去した後、生成物をクロマトグラフィー(シリカゲルカラム;シク ロヘキサン/ジオキサン=1/1)で精製し、そしてアセトン/水(2/1)混 合物を150ml用いて再結晶化を行う。淡緑色結晶の収量は22.5gである 。 融点=156℃ 元素分析:C18H22N2O2(298.39) 計算値:C72.46;H7.43;N939. 測定値:C72.50;H7.30;N920. 同様にして下記を調製する: 1.8 5,10−ビス(2−ヒドロキシエチル)−5,10−ジヒドロフェナ ジン 融点=179℃ 元素分析:C16H18N2O2(270.33) 計算値:C71.09;H6.71;N10.36. 測定値:C71.00;H6.50;N10.10. 1.9 5,10−ビス(3−ヒドロキシプロピル)−5,10−ジヒ ドロフェナジン* *質量分光測定および元素分析データに従い、5−(3−ヒドロキシプロピル) −10−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)プロピル]−5,10−ジヒドロ フェナジンを約30%含有 融点=158℃ 1.9a 5,10−ビス(3−ヒドロキシプロピル)−5,10−ジヒドロフ ェナジン 20gのフェナジンと7gのナトリウムを用いて1.7と同様にして調製した ジヒドロフェナジンジナトリウムを53gの1−ブロモ−3−テトラヒドロピラ ニルオキシプロパンと反応させる。さらなる処理を1.1と同様に実施する。5 ,10−ビス−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−n−プロピル)−5,10 −ジヒドロフェナジンの無色の結晶を16.8g得る。 融点=80℃ 元素分析:C28H38N2O4(466.63) 計算値:C72.07;H8.21;N6.00. 測定値:C72.20;H8.20;N5.90. 5gの上記生成物を2N HClとTHFの混合物(1:10)(36ml) に入れて室温で24時間撹拌する。この反応混合物をNaHCO3で中和し、ク ロロホルムを加え、この混合物を水で2回洗浄した後、硫酸マグネシウムを用い て乾燥させる。さらなる処理を1.7と同様に実施する。淡緑色結晶の収量は0 .7gである。 融点=154℃ 同様にして下記を調製する: 1.9b 5,10−ビス(6−ヒドロキシヘキシル)−5,10−ジヒドロフ ェナジン 融点=95℃ 元素分析:C24H34N2O2(382.55) 計算値:C75.35;H8.96;N7.32. 測定値:C75.30;H8.70;N7.20 および 1.9c 5,10−ビス(11−ヒドロキシウンデシル)−5,10−ジヒド ロフェナジン 融点=86℃ 元素分析:C34H54N2O2(522.82) 計算値:C78.11;H10.41;N5.36. 測定値:C78.10;H10.30;N5.30 1.10 二フルオロホウ酸1,1’−ジ[p−(クロロメチル)ベンジル]− 4,4’−ビピリジニウムa) 34.3g(0.22モル)の4,4’−ビピリジルと106g(0.6 6モル)のα,α’−ジクロロ−p−キシレンを500mlのアセトニトリルに 入れてアルゴン雰囲気下90℃で4時間撹拌する。冷却後、沈澱物を濾別してア セトニトリルで充分に洗浄する。乾燥を行うことで二塩化1,1’−ジ[p−( クロロメチル)ベンジル]−4,4’−ビピリジニウムを88.1g得る。 b) 50.6gの上記物質を200mlのメタノールに溶解させる。131g (0.4モル)のテトラフルオロホウ酸テトラブチルアンモニウムがメタノール に入っている濃溶液を加える。1時間後、白色の沈澱物を濾別し、メタノールで 洗浄した後、乾燥させる。モノマー1.10の収量は40gである。 元素分析:C26H24B2Cl2F8N2(609.01) 計算値:C51.28;H3.97;N4.60; 測定値:C50.40;H4.20;N4.70. 1.11 二臭化1,1’−ジ(11−ヒドロキシウンデシル)−4,4’−ビ ピリジニウムの調製を、アセトニトリルの代わりにDMFを用いそして160℃における反応 時間を2時間にして1.10aと同様に行う。 元素分析:C32H54Br2N2O2(658.61) 計算値:C58.36;H8.26;Br24.26;N4.25. 測定値:C58.20;H8.20;Br24.10;N4.25. 下記のモノマー類の調製を1.11で得た生成物を基に1.10bと同様にし て行う: 1.12 二フルオロホウ酸1,1’−ジ(11−ヒドロキシウンデシル)−4 ,4’−ビピリジニウム 元素分析:C32H54B2F8N2O2(672.4) 計算値:C57.16;H8.09;N4.17. 測定値:C58.20;H8.50;N4.20. 1.13 二テトラフェニルホウ酸1,1’−ジ(11−ヒドロキシウンデシル )−4,4’−ビピリジニウム 元素分析:C80H94B2N2O2(1137.28) 計算値:C84.49;H8.33;N2.46. 測定値:C84.50;H8.50;N2.50. 1.14 二(シアノトリフェニルホウ酸)1,1’−ジ(11−ヒドロキシウ ンデシル)−4,4’−ビピリジニウム 元素分析:C70H84B2N4O2(1035.1) 計算値:C81.23;H8.18;N5.41. 測定値:C80.70;H8.20;N5.20. 1.15 二ドデシルスルホン酸1,1’−ジ(11−ヒドロキシウンデシル) −4,4’−ビピリジニウム 150mlのメタノール/水混合物(1:2)にモノマー1.9を20g(0 .03モル)とドデシルスルホン酸ナトリウムを19.8g(0.072モル) 入れて還流下で撹拌しながら溶解させる。この溶液を、塩化メチレンを600m lと水を200ml含んで成る2相系に加えた後、この混合物を還流下で2時間 激しく撹拌する。冷却後、有機相を分離して減圧下で蒸発乾固させる。その残渣 をアセトンで洗浄し、減圧下室温そして高真空(10-3ミリバール)下150℃ で5時間乾燥させる。収量は20.6gである。 元素分析:C56H104N2O8S2(997.6) 計算値:C67.42;H10.51;N2.81. 測定値:C65.80;H10.50;N2.50. 1.16 同様にして二ヘキサデシルスルホン酸1,1’−ジ(11−ヒドロキ シウンデシル)−4,4’−ビピリジニウムを調製する。 1.17 二塩化1−(ビニルベンジル)−1’−ベンジル−4,4’−ビピリ ジニウム a) 15.6gの4,4’−ビピリジルと12.7gのベンジルクロライドを 300mlのトルエンに入れて還流下で4時間撹拌する。この熱溶液から沈澱物 を濾別し、多量の熱トルエンで洗浄した後、減圧下で乾燥させる。塩化1−ベン ジル−4−(4’−ピリジル)−ピリジニウムの収量は25.2gである。 元素分析:C17H15N2Cl(282.78) 計算値:C71.21;H5.35;N9.91;Cl12.54 測定値:C71.90;H5.60;N9.70;Cl12.60. b) 20g(0.056モル)の上記生成物を200mlのDMFに入れて1 50℃で溶解させ、ビニルベンジルクロライドを10.3g(0.067モル) 加えた後、この反応混合物を4時間撹拌する。この混合物を100℃に冷却した 後、沈澱物を濾別し、DMFそしてトルエンで洗浄した後、乾燥させる。ピンク 色の生成物を、活性炭を入れた水中で15分間撹拌し、濾過で活性炭を除去した 後、蒸発乾固を減圧下で行う。淡黄色の二塩化1−(ビニルベンジル)−1’− ベンジル−4,4’−ビピリジニウムの収量は15.3gである。 下記のモノマー類の調製を上記生成物を基に1.10bと同様にして行う: 1.18 二フルオロホウ酸1−(ビニルベンジル)−1’−ベンジル−4,4 ’−ビピリジニウム 元素分析:C26H24B2N2F8(538.09) 計算値:C58.04;H4.50;N5.21 測定値:C57.10;H4.60;N5.30. 1.19 二テトラフェニルホウ酸1−(ビニルベンジル)−1’−ベンジル− 4,4’−ビピリジニウム 1.20 二フルオロホウ酸1−(ビニルベンジル)−1’−[4−(10−フ ェニル−5,10−ジヒドロ−5−フェナジル)−ブチル]−4,4’−ビピリ ジニウムa) 20.3gの4,4’−ビピリジルと24.9gの5−(4−ブロモブチ ル)−10−フェニル−5,10−ジヒドロフェナジン(1.6.a)を330 mlの に入れてアルゴン雰囲気下70℃で24時間撹拌する。この混合 物を冷却し、吸引で濾過した後、生成物を150mlのアセトンで洗浄する。乾 燥を行うことで臭化1−[4−(10−フェニル−5,10−ジヒドロ−5−フ ェナジル)−ブチル]−4−(4’−ピリジル)ピリジニウムを28.6g得る 。 元素分析:C32H29N4Br(549.51) 計算値:C69.94;H5.32;N10.20;Br14.54; 測定値:C69.60;H5.50;N10.00;Br14.90 b) 27gの上記生成物と38mlのビニルベンジルクロライドを310ml のN−メチル−2−ピロリドンに入れてアルゴン雰囲気下70℃で15時間撹拌 する。この混合物を冷却した後、600mlのトルエンで希釈する。沈澱した生 成物を濾別し、トルエンそしてヘキサンで洗浄した後、乾燥を減圧下で行うこと で暗灰色の生成物を21.2g得る。100mlのメタノールに上記生成物を3 .95g溶解させた後、18.2gのテトラフルオロホウ酸テトラブチルアンモ ニウムが入っているメタノール溶液を加える。沈澱して来た淡緑色の生成物を濾 別し、多量のメタノールで洗浄した後、乾燥させる。収量は1.35gである。 元素分析:C41H38B2F8N4(760.39) 計算値:C64.76;H5.04;N7.37; 測定値:C64.40;H5.30;N7.30. 1.21 同様にして二テトラフェニルホウ酸1−(ビニルベンジル)−1’− [4−(10−フェニル−5,10−ジヒドロ−5−フェナジ ル)−ブチル]−4,4’−ビピリジニウムを調製する。 1.22 二臭化1−(11−ヒドロキシウンデシル)−1’−ベンジル−4, 4’−ビピリジニウム a) 70gの11−ブロモウンデカノールを50mlのo−キシレンに入れて 、56.6g(30%過剰量)の4,4’−ビピリジルが100mlのo−キシ レンに入っている還流溶液に撹拌しながら加えた後、この反応混合物を更に2時 間撹拌する。この混合物を100℃に冷却した後、この熱溶液から沈澱物を濾別 し、熱o−キシレンで洗浄し、そして次に多量のトルエンで洗浄した後、減圧下 で乾燥させる。臭化1−(11−ヒドロキシウンデシル)−4−(4’−ピリジ ル)ピリジニウムの収量は83gである。 元素分析:C21H32BrN2O(408.4) 計算値:C61.76;H7.90;Br19.56;N6.86. 測定値:C61.20;H7.70;Br20.20;N6.70. b) 35gの上記生成物を100mlの−メチル−2−ピロリドン に入れて150℃で溶解させる。この溶液に臭化ベンジルを17.7g滴下する 。この反応混合物を更に0.5時間撹拌する。この混合物を100℃に冷却し、 沈澱物を熱溶液から濾別し、多量の熱NMPで洗浄し、そして次に多量の熱ジオ キサンで洗浄した後、減圧下で乾燥させる。淡黄色生成物の収量は50gである 。 下記のモノマー類を上記生成物1.10bを基にして同様に調製する。 1.23 二フルオロホウ酸1−(11−ヒドロキシウンデシル)−1’−ベン ジル−4,4’−ビピリジニウム 元素分析:C28H38B2F8N2O(592.23) 計算値:C56.79;H6.47;N4.73. 測定値:C56.80;H6.40;N4.70. 1.24 二(シアノトリフェニルホウ酸)1−(11−ヒドロキシウンデシル )−1’−ベンジル−4,4’−ビピリジニウム 元素分析:C66H68B2N4O(954.93) 計算値:C83.02;H7.18;N5.87. 測定値:C82.60;H7.20;N5.90.実施例2 ポリマー類の合成2.1. B=-(CH2)5-;G-=BF4 - 3.25g(0.0208モル)の4,4’−ビピリジンと10g(0.02 08モル)のモノマー1.1を30mlのジエチレングリコールに入れてアルゴ ン雰囲気下180℃で4時間撹拌した後、冷却し、ジオキサンを300ml加え た後、その混合物を30分間還流させる。この溶液から沈澱物を濾別して50m lのメタノールに溶解させる。この溶液を、30gのテトラフルオロホウ酸テト ラブチルアンモニウムが300mlのメタノールに入っている溶液に、良好に撹 拌しながら滴下する。 緑色の沈澱物を吸引で濾別し、メタノールで数回洗浄した後、減圧下で乾燥さ せる。収量:8.2g。 2.2. B=-(CH2)2-O-(CH2)2-;G-=BF4 - のポリマーを、モノマー1.2を基に同様にして調製する。 2.3. B=p-(-CH2-C6H4-CH2-);G-=BF4 - 3.4g(0.0218モル)の4,4’−ビピリジンと10g(0.021 8モル)のモノマー1.3を30mlのDMFに入れてアルゴン雰囲気下50℃ で24時間撹拌する。この合成の残りの部分は2.1に類似している。収量:1 2.7g。 2.4. B=m-(-CH2-C6H4-CH2-);G-=BF4 - のポリマーを、モノマー1.4を基に同様にして調製する。 ポリマー2.4を実施例10に記述する如きエレクトロクロミックデバイスで 用いた時、453、482、565、606および662nmに吸収最大値を示 す灰色−青色の着色を得る。 実施例3で得た他のポリマー類は全部、上記条件下で同様な青色−緑色着色を 示して、複数の吸収最大値を伴い、それらの中で最も強い2つの吸収最大値は4 55−490nmおよび590−620nmの範囲に位置する。 2.5. 1.0g(0.00217モル)のモノマー1.3と1.32g(0 .00217モル)のモノマー1.10と0.801g(0.00435モル) の1,2−ビス(4−ピリジル)エタンを10mlのDMFに入れてアルゴン雰 囲気下80℃で4時間撹拌する: この反応混合物を減圧下で蒸発乾固させた後、さらなる処理を2.1と同様にし て行う。収量:0.9g。 2.6. 5.72g(0.005モル)のモノマー1.13と1.5g(0. 005モル)のモノマー1.7と2.52g(0.01モル)の4,4’−メチ レンビス(フェニルイソシアネート)を15mlのDMFに入れてアルゴン雰囲 気下80℃で48時間撹拌する: この反応混合物を減圧下で蒸発乾固させる。その残渣をメタノールで沸騰させな らが3回洗浄し、濾別した後、減圧下で乾燥させる。収量:7.78g。 2.7.の調製をモノマー1.12と1.7を用いて2.6と同様にして行う。 収率:理論値の66.8%。実施例3 ポリマー類の合成 3.1. G-=BF4 -: 9.4g(0.06モル)の4,4’−ビピリジンと18g(0.06モル) の1,10−ジブロモデカンを30mlのジエチレングリコー ルに入れてアルゴン雰囲気下190℃で4時間撹拌した後、冷却し、ジオキサン を300ml加えた後、その混合物を30分間還流させる。この溶液から沈澱物 を濾別して100mlのメタノールに溶解させる。この溶液を、60gのテトラ フルオロホウ酸テトラブチルアンモニウムが600mlのメタノールに入ってい る溶液に、良好に撹拌しながら滴下する。沈澱物を吸引で濾別し、メタノールで 数回洗浄した後、減圧下で乾燥させる。収量:5.0g。 ポリマー3.1を実施例5に記述する如きエレクトロクロミックデバイスで用 いた時、5,10−ジメチル−5,10−ジヒドロフェナジンと一緒に入れた溶 液の状態において、435、450、462、570、604および660nm に吸収最大値を示す青色−緑色の着色を達成する。 実施例3で得た他のポリマー類は全部、上記条件下で同様な青色−緑色着色を 示して、複数の吸収最大値を伴い、それらの中で最も強い吸収最大値は455− 490nmおよび590−620nmの領域に位置する。 3.2. 下記の構造: で表されるポリマーの調製を3g(0.00264モル)のモノマー1. 13と0.66g(0.00264モル)の4,4’−メチレンビス(フェニル イソシアネート)を用いて2.6と同様にして行う。収量は3.3gである。 3.3 G-=BF4 -のポリマーの調製を5.45g(0.0081モル)のモ ノマー1.12と2.03g(0.0081モル)の4,4’−メチレンビス( フェニルイソシアネート)を用いて3.2と同様にして行う。収量は2.2gで ある。 3.4. G-=BF4 -: 1.0gのモノマー1.18と0.05gのα,α’−アゾイソブチロニトリ ルを10mlのDMFに入れてアルゴン雰囲気下70℃で48時間撹拌した後、 減圧下で蒸発乾固させる。その残渣をメタノールで沸騰させながら3回洗浄し、 濾別した後、減圧下で乾燥させる。収量は0.09gである。実施例4 ポリマー類の合成 4.1. 2g(0.00435モル)のモノマー1.3と1.325g(0. 00435モル)の4,4’−イソプロピリデンジフェノール二カリウム塩: を6mlの1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピ リミジノンに入れてアルゴン雰囲気下110℃で4時間撹拌した後、冷却して水 を200ml加える。この溶液から沈澱物を濾別し、メタノール中で数回還流さ せた後、高真空下150℃で2時間乾燥させる。収量:0.65g。 4.2. 下記の構造:で表されるポリマーの調製をモノマー1.7および4,4’−メチレンビス(フ ェニルイソシアネート)を用いて3.2と同様にして行う。収率:理論値の43 %。実施例5 米国特許第4,902,108号明細書の実施例1から3に記述されているよ うにして、2枚のITO被覆ガラス板とシーリングリング(厚み0.2mm)を 用いてエレクトロクロミックセルを構築する。94mgの高分子量エレクトロク ロミック化合物3.1と42mgの式 で表されるジヒドロフェナジンが10mlの無水プロピレンカーボネートに入っ ている溶液をシーリングリング内の開口部に通して上記セルに入れることで、そ れで満たした。このセルに入っている溶液の色は淡い黄色であった。この溶液の 色は0.9Vの電圧をかけると迅速に青色−緑色になり、そして電流供給のスイ ッチを切ると約30秒以内に上記セルの内容物は再び無色になり、その結果とし て元々の淡黄色の色になった。この種類の切り替えサイクルを100,000回 を越える回数で行っても全く変化なしに耐えた。 上記青色−緑色の着色は435、450、462、570、604および66 0nmの所に吸収最大値を示した。 上記ITO被覆側の反対側に位置するガラスシート側面を銀で被覆することで 暗色化可能ミラー(darkenable mirror)を得た。実施例6 ポリマー3.1の代わりにポリマー3.3を用いて実施例5に記述した如く実 験を実施した。セルに入っている淡黄色の内容物の色は0.9Vの直電圧をかけ ると迅速に緑色がかった青色になった。この電圧のスイッチを切ると上記色は再 び消失し、上記セルの短絡(short−circuiting)の結果として 起こる脱色の速度はより速かった。実施例7 2枚のITO被覆ガラス板を用いてエレクトロクロミックセルを構築 した。これを、スペーサー[粒子直径d(最大)=200μmで限定された分布 を示す微粉砕石英砂]を混ぜ込んでおいた適切な接着剤をシーラント材料として 用いて行った。 グローブボックス内で、無水のジメチルホルムアミド(DMF)に入っている 高分子量エレクトロクロミック化合物2.7に関するモル規定が0.02の溶液 を用いて、上記セルの充填を窒素雰囲気下で実施した。適切なシーラント材料を 用いて上記セルの密封を同様にグローブボックス内で行った。このセルに入って いる内容物の色は、それに電圧をかける前には淡黄色から無色であった。このセ ルの内容物は0.9Vの直電圧をかけると迅速に緑色がかった青色になった。こ の電圧のスイッチを切ると上記色は再び消失し、上記セルの短絡の結果として起 こる脱色の速度はより速かった。その上、最終状態のセルの色は再び淡黄色であ り、最初と同じであった。実施例8 ポリマー2.7の代わりにポリマー2.6を用いて実施例7に記述した如く実 験を実施した。セルに入っている内容物に0.9Vの直電圧をかけた後およびス イッチを切った後の色変化は実施例7と同様である。実施例9 ポリマー2.7の0.02モル規定溶液の代わりに2種類のポリマー3.3お よび4.2(各々0.01モル規定)が入っている溶液を用いて実施例7に記述 した如く実験を実施した。セルに入っている内容物に0.9Vの直電圧をかけた 後およびスイッチを切った後の色変化は実施例7と同様である。実施例10 エレクトロクロミックディスプレーデバイスの構築を下記の如く行った。 ITO被覆ガラス板(抵抗値12Ω/)の被覆側に市販フォトレジスト、例え ばPositiv(商標)20(Kontakt Chemie、Ifezhe im)を噴霧した後、50から70℃の暗所で1時間乾燥させた。次に、図2に 示すように、透明な環境内に黒色のセグメントを含むフィルムで上記レジスト層 を覆った。このフィルムの印刷を、コンピューターで作り出したマスターに従い 、レーザープリンターで行った。次に、このフォトレジスト層をUV光[水銀ラ ンプ、例えばHBO(商標)200W/W(Osram)が発するか或はXBO (商標)75W/2(Osram)キセノン高圧ランプが発する]に1から5分 間露光させた。このフィルムを剥がした後、上記レジスト層を水酸化ナトリウム 溶液浴(水酸化ナトリウムが1リットルの水に対して7g)に入れて未露光領域 が濯ぎ流されるような様式で処理した。次に、このようにして調製したガラス板 をFeCl2x4H2Oが67gとSnCl2x2H2Oが6gと水が104mlと 37重量%濃度の塩酸が113ml入っている浴に入れることで、この上で露光 させなかった(レジストが取り除かれた)領域内のITO層を剥離させた。残存 するレジスト層をアセトンで除去した。セグメント(4)と導電体連結部(3) と接触部分(2)を持つガラス板(1)を得た。 厚みが0.05mmのポリエチレン製フィルムから長方形のリングを切り取っ た。それの長い方の辺から長さが約1−2cmの片(5)を取り除いた。次に、 このフィルムを2番目のガラス板(7)のITO被覆側の上に置いた。2成分接 着剤、例えばUHU(商標)とendfes 口部(6)を除いて塗布する。次に、この上に記述した如くエッチングを受けさ せる(etched)ことで生じさせたガラス板(1)を上記フィルムの上にI TO層が上記フィルムの上記側の上に来るように位置させた(図3参照)。次に 、上記2成分接着剤を硬化させたが、必要ならばそれを穏やかに約40℃に温め てもよい。 窒素雰囲気下、例えば微細なピペットを用いるか或は溶液を減圧下で吸い込ま せることにより、572mgの高分子量エレクトロクロミック物質2.4が10 mlの無水プロピレンカーボネートに入っている溶液を開口部(6)に通して上 記セルに入れることで、それで満たした。次に、上記充填口(6)を適合するポ リエチレン製フィルム片で満たした後、2成分接着剤を用いて密封した。 上記セグメント(陰極)の接触部分(2)とエッチングを受けさせなかった2 番目の板(7)(陽極)に0.9Vの電圧をかけると2秒以内にそのつなげたセ グメントの深い灰色−青色の画像が生じた。このようにして、7個のセグメント を用いて全ての文字と数を表示することができ、それらが淡黄色の背景の上に灰 色−青色で表示された。電圧のスイッチを切って上記接触部分を短絡させると数 秒以内に画像が再び消失した。これらのセグメントの画像形成は鮮明な縁を伴っ ていた。このようなディスプレーデバイスを垂直に位置させて数時間に渡って連 続操作した後でも上記セグメントは均一に着色して鮮明な縁を示した。 このような切り替えサイクルを100,000回を越える回数で行っても変化 なしに耐えた。上記灰色−青色の着色は453、482、565、606および 662nmの所に吸収最大値を示した。実施例11 上記エレクトロクロミック溶液に式 で表されるUV吸収剤を1.44g加える以外は実施例5を繰り返した。電流の スイッチを入れそしてスイッチを切っている間にそのようなディスプレーデバイ スが示す挙動は変化しないままであった。実施例5のセルは、スイッチを切った 状態でキセノン試験器内で露光させた時にほんの14日後に褐色になったが、上 記セルは同じ条件下で着色しそしてそれの機能の点で完全に変化しないままであ った。実施例12 上記エレクトロクロミック溶液に式 で表されるUV吸収剤を1.6g加える以外は実施例10を繰り返した。電流の スイッチを入れそしてスイッチを切っている間にそのようなディスプレーデバイ スが示す挙動は変化しないままであった。実施例10のセルは、スイッチを切っ た状態でキセノン試験器内で露光させた時にほんの14日後に褐色になったが、 上記セルは同じ条件下で着色しそしてそれの機能の点で完全に変化しないままで あった。実施例13 ITO被覆ガラス板にエッチングを実施例6に記述した如く受けさせた。セグ メント(4)と導電体連結部(3)と接触部分(2)を持つガラス板(1)を得 た。 グローブボックス内で、実施例6で用いたエレクトロクロミックポリマーがジ メチルホルムアミドに30重量%の濃度で入っている溶液を2番目のITO被覆 ガラス板(7)のITO被覆側にその面積の約3/4に渡ってむらなく被覆した 。同様にグローブボックス内で、図3に示すように、エッチングを受けさせた各 側が面するようにして2枚の板が一方が他方の上に位置するような様式で板(1 )を上記溶液の被膜の上に置いた。次に、この2枚の板を手で互いにしっかりと 押し付けた後、いくらか含まれている気泡が出て行き得るような様式で互いに対 して穏やかにこすった。この間、上記溶液(粘性のある)がいくらか押し出され 、それを注意深くティッシュペーパーで拭き取った。この時点における上記2枚 の板の間に位置する溶液層の厚みは30μmであった。次に、板(1)と(7) の間に封じ込められた溶液層の4縁をグローブボックス内でPattex Su permatic(商標)熱接着剤ガン(ho eldorf)で密封した。次に、このようにして硬化させた熱接着剤 merling、Pirmasenz)で密封し、このようにしてそれに機械的 安定化を受けさせた。上記エポキシ系接着剤を室温で一晩硬化させた。 このようにして、層分離(layer separation)がより小さい 以外は実施例10のセルと同様なセルを得た。 このようなセグメント(陰極)の接触部分(2)とエッチングを受けさせなか った2番目の板(7)(陽極)に1.2Vの電圧をかけると1秒以内にそのつな げたセグメントの深い青色−灰色の画像が生じた。このようにして、7個のセグ メントを用いて全ての文字と数を表示することができ、それらが淡黄色の背景の 上に灰色−青色で表示された。電圧のスイッチを切って上記接触部分を短絡させ ると1秒以内に画像が再び消失した。これらのセグメントの画像形成は鮮明な縁 を伴っていた。このようなディスプレーデバイスを垂直に位置させて数時間に渡 って連続操作した後でも上記セグメントは均一に着色して鮮明な縁を示した。 このような切り替えサイクルを100,000回を越える回数で行っても変化 なしに耐えた。上記灰色−青色の着色は453、482、565、606および 662nmの所に吸収最大値を示した。実施例14 グローブボックス内で、実施例6で用いたエレクトロクロミックポリマーがジ メチルホルムアミドに入っている0.075モル規定の溶液を5x5cm2型の 2枚のITO被覆板(抵抗値12Ω/)のITO側にその面積の約3/4に渡っ てむらなく被覆した後、正確に水平に貯蔵した。溶媒の全部を4−5時間かけて 窒素雰囲気の中に蒸発させることで、エレクトロクロミックポリマーの淡黄色透 明被膜を上記板上に得た。次に、グローブボックス内で、過塩素酸リチウムがア セトニトリルに25重量%の濃度で入っている溶液を上記被膜の1つに5滴付け た。このポリマーを被覆した表面の1つがもう一方の上に位置しそして被覆され ていない表面の各側が覆われることがないような様式で、2番目の板を上記溶液 の上にそれの被覆側が面するように位置させた。次に、これらの 板を一緒にして圧縮し、そして出て来た溶液をティッシュクロス(tissue cloth)で拭き取った。この時点における上記2枚のITO被覆ガラス板 の間の分離は10μmであった。次に、実施例13に記述した如きホットメルト (hot−melt)接着剤を用いて、そのようなデバイスの4縁を密封した後 、エポキシ系接着剤を用いてそれを保護した。 このようにしてエレクトロクロミックデバイスを得た。上記2枚の板の被覆さ れていない2つの外側表面に1.5Vの圧力をかけると1−2秒以内に面積全体 に渡って強い青色−灰色の着色が得られた。これは、電圧のスイッチを切ってセ ルを短絡させた後1−2秒以内に再び完全に消失した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 コストロミネ,セルゲイ ドイツ連邦共和国デー―53913シユビスト タール・カタリネンシユトラーセ28

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. − 陽極の所で電子を放出することによってOX1に変化する少なくと も1種の電気化学可逆的被酸化性置換基RED1、および − 陰極の所で電子を取り入れることによってRED2に変化する少な くとも1種の電気化学可逆的被還元性置換基OX2、 を含んでいて、無色または弱く着色した形態から着色した形態へとスペクトルの 可視領域における吸光度の増大が少なくとも1個の電子の放出または電子の取り 入れに関連しておりそして各場合とも電荷が均等化した後に無色または弱く着色 した形態を再び生じるエレクトロクロミックシステムであって、該置換基RED1 またはOX2の少なくとも1つが可溶ポリマー内に共有結合していることを特徴 とするエレクトロクロミックシステム。 2. 該可溶ポリマーが好適には式I [式中、 単位−B1−Z−および−B2−Y−は、互いに交互にか、ランダムにか或はブロ ックの状態で連結しており、 YおよびZは、互いに独立して、基RED1またはOX2であり、ここで、OX2 は、陰極の所で電子を取り入れることによってRED2に変化する電気化学可逆 的被還元性置換基であり、ここで、無色または弱く着色した形態から着色した形 態へとスペクトルの可視領域における吸光度の増大が電子の取り入れに関連して おりそして各場合とも電荷が均等化した後に無色または弱く着色した形態を再び 生じ、 RED1は、陽極の所で電子を放出することによってOX1に変化する電気化学可 逆的被酸化性置換基であり、ここで、無色または弱く着色した形態から着色した 形態へとスペクトルの可視領域における吸光度の増大が電子の放出に関連してお りそして電荷が均等化した後に無色または弱く着色した形態を再び生じ、そして Bは、B1またはB2であり、 B1およびB2は、同一もしくは異なるブリッジ単位であり、 Eは、ポリマー鎖の末端基であり、 aおよびbは、モノマー単位−B1−Z−および−B2−Y−のモル分率で、0か ら1の範囲の所望の任意値を有し、ここで、a=1−bであり、 cは、数平均重合度cnで、3から200,000であり、ここで、cnと重量平 均重合度cwの間の比率(ポリモラリティーインデックス)Q=cw/cnは1. 1から100の範囲である] に従うことを特徴とする請求の範囲第1項記載のエレクトロクロミックシステム 。 3. 該可溶ポリマーが式(II)から(VIII) [式中、 B、B1、B2、E、Y、Z、c、aおよびbは、請求の範囲第1項で定義した通 りであり、そしてc1およびc2は、平均重合度を表し、ここで、(c1+c2)≦ 1である] で表される化合物から選択されることを特徴とする請求の範囲第1項記載のエレ クトロクロミックシステム。 4. B1およびB2が、互いに独立して、O,−CH2−,−(CH2)n−また は−[Y1 s−(CH2)m−Y2−(CH2)e−Y3o−(CH2)p−Y4 q−,であり、 ここで、 Y1からY4が、互いに独立して、O,S,NR19,COO,OCO,CONH, OCONH,NHCONH,C(=O),OC(=O)O,−CH=CH−(トラン スまたはシス),−CH2−CH=CH−,−C≡C−,−CH2−C≡C−,( C4−C7)−シクロアルカンジイル、(C6−C12)−アリーレンまたは(C7− C14)−アリールアルキレン、特にp−およびm−ジメチレンフェニレン、また は構造 で表される複素環式基であり、 nが、1から16の整数であり、 mおよびpが、互いに独立して、0から12の整数であり、 oが、0から6の整数であり、そして qおよびsが、互いに独立して、0または1である、 ことを特徴とする請求の範囲第1項記載のエレクトロクロミックシステム。 5. 式(I)−(VIII)で表されるポリマー類が、 − 式(IX)−(XVIII) [式中、 R1からR4は、互いに独立して、水素、(C1−C8)−アルキル、(C2−C12 )−アルケニル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキル または(C6−C10)−アリールであり、 R5およびR6またはR7およびR8は、水素であるか、或は一緒になって−(CH22−または−(CH23−ブリッジであり、 R9およびR10は、互いに独立して、水素であるか、或は対になって− (CH22−、−(CH23−または−CH=CH−ブリッジであり、 R11、R12、R17およびR18は、互いに独立して、水素、(C1−C4)−アルキ ル、(C1−C4)−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたは(C1−C4) −アルコキシカルボニルであり、 R13およびR14は、互いに独立して、O、N−CN、C(CN)2またはN−( C6−C10)−アリール−であり、 R15およびR16は、−CH=CH−CH=CH−ブリッジであり、 E1は、OまたはS原子であり、 Z1は、直接結合、−CH=CH−,−C(CH3)=CH−,−C(CN)=CH− ,CCl=CCl−,−C(OH)=CH−,−CCl=CH−,−CH≡CH− ,−CH=N−N=CH−,−C(CH3)=N−N=C(CH3)−または−CCl =N−N=CCl−,であり、 Z2は、−(CH2)r−,p−またはm−CH2−C64−CH2−であり、 rは、1から10の整数であり、そして G-は、反応条件下で酸化還元に不活性な無色アニオンである] から選択される少なくとも1種の物質OX2、および/または − 式(XIX)から(XXV) [式中、 R21およびR22は、(C1−C8)−アルキル、(C2−C12)−アルケニル、( C3−C7)−シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキルまたは(C6−C10) −アリールであり、 R23からR28は、互いに独立して、水素、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4 )−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)−アルコキシカルボ ニルまたは(C6−C10)−アリールであり、 R29からR35は、互いに独立して、水素、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4 )−アルコキシ、シアノ、(C1−C4)−アルコキシカルボニル または(C6−C10)−アリールであるか、或は R29とR30およびR34とR35が、互いに独立して、一緒になって−(CH23− 、−(CH24−または−CH=CH−CH=CH−ブリッジであり、 E2は、OもしくはS原子、または基N−B4またはC(CH32であり、 E3およびE4は、OもしくはS原子、または基NR36であり、 R36は、(C1−C12)−アルキル、(C2−C8)−アルケニル、(C3−C7) −シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキルまたは(C6−C10)−アリール であり、そして vは、1から20の整数であり、 B3がB4と同じ時にはB3およびB4がB1またはB2と同じであり、 B3がB4と同じでないか或はB4が存在しない時にはB3が−[Y1 s−(CH2)m− Y2−(CH2)e−Y3o−Y4,であり、ここで、 Y1は、O,NR19,COO,OCO,CONH,OCONH,NHCONH, C(=O),OC(=O)O,−CH2−CH=CH−(トランスまたはシス),− CH2C≡C−,(C4−C7)−シクロアルカンジイル、(C6−C12)−アリー レンまたは(C7−C14)−アリールアルキレンであり、 Y2は、O,NR19,COO,OCO,CONH,−CH=CH−(トランスま たはシス),−C≡C−(C4−C7)−シクロアルカンジイルまたは(C6−C1 2 )−アリーレンであり、 Y3は、O,NR19,COO,OCO,CONHまたは(C6−C12)−アリーレ ンであり、そして Y4は、 であり、ここで、 B5は、B1またはB2であり、そして R20は、水素、(C1−C18)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1− C4)−アルコキシカルボニル、(C6−C10)−アリール、ハロゲンまたはシア ノであり、 B4は、存在しないか、或は水素、(C1−C18)−アルキル、(C2−C12)− アルケニル、(C1−C4)−アルコキシ、(C3−C7)−シクロアルキル、(C1 −C4)−アルコキシカルボニル、(C7−C15)−アラルキル、(C6−C10) −アリール、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、そして B1およびB2は、請求の範囲第4項で定義した通りである] から選択される少なくとも1種の物質RED1、 を含有することを特徴とする請求の範囲第1項記載のエレクトロクロミックシス テム。 6. 酸化還元に不活性な溶媒、1種以上の不活性な導電性塩、増粘剤および /またはUV吸収剤を含有することを特徴とする請求の範囲第1項記載のエレク トロクロミックシステム。 7. 請求の範囲第1項記載のエレクトロクロミックシステムを含有するエレ クトロクロミックデバイス。 8. 式I [式中、 単位−B1−Z−および−B2−Y−は、互いに交互にか、ランダムにか或はブロ ックの状態で連結しており、 YおよびZは、互いに独立して、基RED1またはOX2であり、ここで、OX2 は、陰極の所で電子を取り入れることによってRED2に変化する電気化学可逆 的被還元性置換基であり、ここで、無色または弱く着色した形態から着色した形 態へとスペクトルの可視領域における吸光度の増大が電子の取り入れに関連して おりそして各場合とも電荷が均等化した後に無色または弱く着色した形態を再び 生じ、 RED1は、陽極の所で電子を放出することによってOX1に変化する電気化学可 逆的被酸化性置換基であり、ここで、無色または弱く着色した形態から着色した 形態へとスペクトルの可視領域における吸光度の増大が電子の放出に関連してお りそして電荷が均等化した後に無色または弱く着色した形態を再び生じ、そして Bは、B1またはB2であり、 B1およびB2は、同一もしくは異なるブリッジ単位であり、 Eは、ポリマー鎖の末端基であり、 aおよびbは、モノマー単位−B1−Z−および−B2−Y−のモル分率で、0か ら1の範囲の所望の任意値を有し、ここで、a=1−bであり、cは、数平均重 合度cnで、3から200,000であり、ここで、cnと重量平均重合度cwの 間の比率(ポリモラリティーインデックス)Q=cw/cnは1.1から100の 範囲である] で表される可溶ポリマー。 9. 請求の範囲第8項記載の可溶ポリマーを製造する方法であって、 式XXVI−XXVIII X1−B6−OX2−B7−X2 (XXVI) X1−B6−RED1−B7−X2 (XXVII) X1−B6−OX2−B8−RED1−B7−X2 (XXVIII) [式中、 OX2は、電気化学可逆的被還元性酸化還元系の基であり、そして RED1は、電気化学可逆的被酸化性酸化還元系の基であり、 B6、B7およびB8は、ブリッジ単位であり、 X1およびX2は、各々、重合、重縮合または重付加し得る基か或はポリマー類似 反応を起こし得る基である] で表される1種以上のRED1含有および/またはOX2含有モノマー類を重合、 重縮合または重付加反応か或はポリマー類似反応に付すことを特徴とする方法。 10. 式XXVIからXXVIIIで表されるモノマー類において、OX2 が、式IXからXVIII [式中、 R1からR4は、互いに独立して、水素、(C1−C8)−アルキル、(C2−C12 )−アルケニル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキル または(C6−C10)−アリールであり、 R5およびR6またはR7およびR8は、水素であるか、或は一緒になって−(CH22−または−(CH23−ブリッジであり、 R9およびR10は、互いに独立して、水素であるか、或は対になって−(CH22 −、−(CH23−または−CH=CH−ブリッジであり、 R11、R12、R17およびR18は、互いに独立して、水素、(C1−C4)−アルキ ル、(C1−C4)−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたは(C1−C4) −アルコキシカルボニルであり、 R13およびR14は、互いに独立して、O、N−CN、C(CN)2またはN−( C6−C10)−アリール−であり、 R15およびR16は、−CH=CH−CH=CH−ブリッジであり、 E1は、OまたはS原子であり、 Z1は、直接結合、 −CH=CH−,−C(CH3)=CH−,−C(CN)=CH−,CCl=CCl −,−C(OH)=CH−,−CCl=CH−,−CH≡CH−,−CH=N−N =CH−,−C(CH3)−N−N=C(CH3)−または−CCl=N−N=CCl −であり、 Z2は、−(CH2)r -,p−またはm−CH2−C64−CH2−であり、rは、1 から10の整数であり、そして G-は、反応条件下で酸化還元に不活性な無色アニオンである] で表される基であり、そして RED1が、式XIXからXXV[式中、 R21およびR22は、(C1−C8)−アルキル、(C2−C12)−アルケニル、( C3−C7)−シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキルまたは(C6−C10) −アリールであり、 R23からR28は、互いに独立して、水素、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4 )−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C1−C4)−アルコキシカルボ ニルまたは(C6−C10)−アリールであり、そして R26は、追加的にNR3637であり、 R29からR35は、互いに独立して、水素、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4 )−アルコキシ、シアノ、(C1−C4)−アルコキシカルボニルまたは(C6− C10)−アリールであるか、或は R29とR30およびR34とR35が、互いに独立して、一緒になって−(CH23− 、−(CH24−または−CH=CH−CH=CH−ブリッジであり、 E2は、OもしくはS原子、または基N−B4、C(CH32、C=OまたはSO2 であり、 E3およびE4は、OもしくはS原子、または基NR36であり、 R36およびR37は、互いに独立して、(C1−C12)−アルキル、(C2−C8) −アルケニル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキルま たは(C6−C10)−アリールであり、そして R36は、追加的に水素であるか、或は R36およびR37は、NR3637の意味の時、それらが結合しているN原子と一緒 になって、さらなるヘテロ原子を含んでいてもよい5員もしくは6員の飽和環を 形成しており、 R36は、(C1−C12)−アルキル、(C2−C8)−アルケニル、(C3−C7) −シクロアルキル、(C7−C15)−アラルキルまたは(C6−C10)−アリール であり、そして vは、1から20の整数であり、 B3がB4と同じ時にはB3およびB4がB1またはB2と同じであり、 B3がB4と同じでないか或はB4が存在しない時にはB3が −[Y1 s−(CH2)m−Y2−(CH2)e−Y3o−Y4であり、ここで、 Y1は、O,NR19,COO,OCO,CONH,OCONH,NHCONH, C(=O),OC(=O)O,−CH2−CH=CH−(トランスまたはシス),− CH2C≡C−,(C4−C7)−シクロアルカンジイル、(C6−C12)−アリー レンまたは(C7−C14)−アリールアルキレンであり、 Y2は、O,NR19,COO,OCO,CONH,−CH=CH−(トランスま たはシス),C≡C−(C4−C7)−シクロアルカンジイルまたは(C6−C12 )−アリーレンであり、 Y3は、O,NR19,COO,OCO,CONHまたは(C6−C12)−アリーレ ンであり、そして Y4は、 であり、ここで、 B5は、B1またはB2であり、そして R20は、水素、(C1−C18)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1− C4)−アルコキシカルボニル、(C6−C10)−アリール、ハロゲンまたはシア ノであり、 B4は、存在しないか、或は水素、(C1−C18)−アルキル、(C2−C12)− アルケニル、(C1−C4)−アルコキシ、(C3−C7)−シクロアルキル、(C1 −C4)−アルコキシカルボニル、(C7−C15)−アラルキル、(C6−C10) −アリール、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、そして B1およびB2は、式IからVIIIで定義した通りであり、 B3およびB4は、ブリッジ単位B6、B7およびB8に置き換わっており、 X1およびX2は、ハロゲン、 −OH,−O-,−COOH,−COO−(C1−C4)−アルキル,−O−C(=O )−(C1−C4)アルキル,−COO-,−NH2−NH−(C1−C4)−アルキル, −N=C=O,または同一もしくは異なる(C1−C12)−アルキル、(C7−C15 )−アラルキルもしくは(C6−C10)−アリール置換基を3つ持つか或はさ らなるヘテロ原子も含んでいてもよい4から7原子環の1員である第三窒素原子 であるか、或は X1またはX2は、C=C−二重結合、−O−C(=O)−CH=CH2基または −O−C(=O)−C(CH3)=CH2−基である] で表される化合物に由来する基であることを特徴とする請求の範囲第9項記載の 方法。 11. 式(XXVIからXXVIII) X1−B6−OX2−B7−X2 (XXVI) X1−B6−RED1−B7−X2 (XXVII) X1−B6−OX2−B8−RED1−B7−X2 (XXVIII) [式中、 OX2は、電気化学可逆的被還元性置換基であり、そして RED1は、電気化学可逆的被酸化性置換基であり、そして B6、B7およびB8は、ブリッジ単位であり、そして X1およびX2は、各々、重合、重縮合または重付加し得る少なくとも1種の基で ある] で表されるエレクトロクロミックモノマー類。 12. 式XXIX [式中、 B6=B7−(CH2)n−, X1=X2=−OH, n=2−11, G-は、ハライド、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート、シアノ トリフェニルボレート、パークロレート、ドデシルスルホネート、ヘキサデシル スルホネート、トルエンスルホネート、ブチルベンゼンスルホネート、ドデシル ベンゼンスルホネート、ヘキサフルオロホスフェート、7,8−もしくは7,9 −ジカルバーニドウンデカボレート(1−)であるか、或は B6=−(CH2)n,ここでn=2−11, B7=−(C6−C10)−アリール、置換(C6−C10)−アリール、(C1 −C18)−アルキル、(C1−C18)−アルケニルまたは(C7−C24)−アラ ルキル、 X1=−OH, X2は存在せず、そして G-は、ハライド、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート、シアノ トリフェニルボレート、パークロレート、ドデシルスルホネート、ヘキサデシル スルホネート、トルエンスルホネート、ブチルベンゼンスルホネート、ドデシル ベンゼンスルホネート、ヘキサフルオロホスフェート、7,8−もしくは7,9 −ジカルバ−ニド−ウンデカボレート(1−)から成る群から選択されるか、或 は B6=o−、m−もしくはP−C64−CH2−またはこれらの異性体の混合物、 X1=−CH=CH22は存在せず、そして B8=−(CH2)n−, n=2−18か或いは B8=o−,m−またはP−CH2−C64−CH2−そして G-は、ハライド、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート、シアノト リフェニルボレート、パークロレート、ヘキサフルオロホスフェート、7,8− もしくは7,9−ジカルバ−ニド−ウンデカボレート(1 −)から選択される] に従う請求の範囲第11項記載のエレクトロクロミックモノマー類。 13. 式XXX[式中、 B6=B7−(CH2)n−,ここでn=2−18, B6=B7−(CH2)2−O−(CH2)2−またはo−,m−もしくはp−CH2−C6 4−CH2−,そして X1=X2=ハロゲン 或は B6=B7−(CH2)n−,ここでn=2−18か或は B6=B7−(CH2)2−O−(CH2)2−またはo−,m−もしくはp−CH2−C6 4−CH2−, X1=X2=−O−C(=O)−(C1−C4)−アルキルまたは−O−C(=O)−CH =CH2または−O−C(=O)−C(CH3)=CH2 或は B6=−(CH2)n−,ここでn=2−18, B7−Ph, X1=−O−C(=O)−CH=CH2または−O−C(=O)−C(CH3)=CH2そ して X2は存在しないか、或は B6=−(CH2)n−,ここでn=2−11, B7=−(C6−C10)−アリール、置換−(C6−C10)−アリール、(C1−C18 )−アルキルまたは(C7−C24)−アラルキル、 X1=−OH2,そして X2は存在せず、 B6=B7−(CH2)n−,ここでn=3−11, そしてX1=X2=−OH,か或は B6=B7−CH2−CH(Cn2N+1)−ここでn=1−18, そしてX1=X2=−OH] に従う請求の範囲第11項記載のエレクトロクロミックモノマー類。 14. 第一もしくは第二OH基を2つ持つエレクトロクロミックモノマー類 を脂肪族もしくは芳香族ジイソシアネート類と一緒に重縮合させることを特徴と する請求の範囲第9項記載の方法。 15. 第一ハロゲン基を2つ持つエレクトロクロミックモノマー類を、第三 窒素原子を2つ有していて該第三窒素原子自身が同一もしくは異なる(C1−C1 2 )−アルキル、(C7−C15)−アラルキルまたは(C6−C10)−アリール置 換基を3つ持つか或は4から7原子環の1員である脂肪族もしくは芳香族化合物 との重付加反応に付すことを特徴とする請求の範囲第9項記載の方法。 16. C=C二重結合を少なくとも1つ持つエレクトロクロミックモノマー 類をフリーラジカル重合で重合させることを特徴とする請求の範囲第9項記載の 方法。 17. OH基を2つ持つエレクトロクロミックモノマー類をジカル ボン酸ジクロライドと一緒に重縮合させることを特徴とする請求の範囲第9項記 載の方法。 18. 二極性の非プロトン溶媒を含んでいてそれに請求の範囲第8項記載の ポリマーが溶解している溶液。 19. 請求の範囲第8項記載のポリマー類を含んで成るフィルムまたはコー ティング。 20. 請求の範囲第19項記載のフィルムまたはコーティングを含有するエ レクトロクロミックデバイス。
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