JP2002511089A - 新規なn−ベンゼンスルホニル−l−プロリン化合物、その製造法および治療における使用方法 - Google Patents

新規なn−ベンゼンスルホニル−l−プロリン化合物、その製造法および治療における使用方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、下記の群から選ばれる化合物に関するものである。(i)式Iの化合物: (ここで、Xはハロゲン原子、Aは2価の基、 または Qは次の基、 または 1は水素原子、ハロゲン原子、直鎖または分岐炭化水素鎖をもつC1〜C3のアルキル基またはC1〜C5の1−オキソアルキル基、R2はHまたはOH基、そしてnは2、3、または4)、および(ii)これらの付加塩。本発明はさらに、これらの化合物の製造法、および治療法への使用方法、特にブラジキニンが関与する病的状態と闘う治療法への使用方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規なN−ベンゼンスルホニル−L−プロリン化合物、その製造法および治療に おける使用方法 発明の属する分野 本発明はN−(ベンゼンスルホニル)−(L)−プロリンから誘導される新規 な化合物、その製造法、およびその治療におけるその使用方法に関するものであ る。 これらの新規化合物はブラジキニンに対する拮抗作用を有し、特に疼痛や炎症 の治療に有用であり、中でも、ぜん息、脳外傷性ショックおよびアレルギー性鼻 炎の治療に有用である。 従来の技術 疼痛および/または炎症を伴うある種の病的状態(例えば、ぜん息、鼻炎、敗 血症性ショック、歯痛など)に対して施される治療法の一つとして、ブラジキニ ンやカリジンのようなある種のホルモンの作用を抑制する方法があることは知ら れている。事実これらのペプチドホルモンは、多くの生理学的プロセスに関与し ており、そのいくつかは上記の病的状態と密接な関係がある。 この作用機序を有する製品はまだ市販されてはいないが、キニン、特にブラジ キニンとその類縁体、の作用機序を解明し、それによりブラジキニンの受容体に 拮抗することができる化合物を創ろうとする研究は、数多く行われている。この 研究に関連しては多くの発表がなされているが、ここでは、Pharmacological Re views,vol.44,no.1,pages 1-80(1992)およびBiopolymers(Peptide Scien ce),vol.37,pages 143-155(1995)をあげておく。 ブラジキニンは9個のアミノ酸(Arg−Pro−Pro−Gly−Phe− Ser−Pro−Phe−Arg)からなるペプチドホルモンであり、カリジン はブラジキニンにさらにアミノ酸(Lys)が一つ付いたペプチドホルモン(L ys−Arg−Pro−Pro−Gly−Phe−Ser−Pro−Phe−A rg)である。かなり以前の研究によって、ブラジキニン受容体と相互作用をも つペプチドが得られるようになったことは知られている。それらのいくつか、た とえば、ブラジコル(bradycor)(CP0127、Cortech社) 、イカチバント(icatibant)(HOE140、Hoechst社)、 (ブラジコルとイカチバントは国際一般名(INN)である)、NPC1776 1(Scios−Nova社)などは、ブラジキニンとそのB2受容体との結合 を阻害する作用を有している。最近公表されたものにも、ブラジキニンB2受容 体に関しで、ブラジキニンに拮抗作用をもつことが可能な他のペプチドがあげら れているものがあり、その例としては、世界特許出願第97/09347号、世 界特許出願第97/09346号、米国特許出願第5610140号、米国特許 出願第5620958号、米国特許出願第5610142号、米国特許出願第5 597803号などがある。さらに、ブラジキニンとそのB2受容体の結合に対 する拮抗物質として非ペプチド化合物も提案されており、特に、欧州特許出願第 0596406号、欧州特許出願第0622361号、米国特許出願第5578 601号、フランス国特許出願第2735128号、日本国特開平第09−04 0662号、フランス国特許出願第2737892号、世界特許出願第97/1 1069号などがあげられる。また、本特許出願に引用される化合物の構造に多 少関連した構造を持つある種の化合物が、抗血栓性をもつ可能性がある旨すでに 記述されていることが知られており、特にドイツ国特許出願第3617183号 および欧州特許出願第0261539号において公表されている。 本発明の目的 哺乳類、特にヒトの疼痛や炎症を低減あるいは除去したいという要望がある。 この要望を満たすために、その原因のいかんに関わらず、疼痛の治療、特に炎 症性の現象や外傷による疼痛の治療に有効な、新規な技術的解決策が求められて きた。 本発明においては、新規な技術的解決策を提供することが提案されており、そ の解決策とは、ブラジキニンB2受容体に対して、(i)ブラジキニンおよび関 連あるいは類似のホルモンと(ii)拮抗物質との間で、結合を競争させるもの であり、上述した公知の化合物とは構造的に異なるベンゼンスルホンアミド系の 化合物を用いて、ブラジキニンおよびそれに類似のホルモンと該ブラジキニンB2 受容体との結合を制限あるいは実質的に阻止する方法である。 この技術的解決策によれば、ブラジキニンが受容体におよぼす効果には影響を 与えることなく、新規の化合物が競争的にブラジキニンB2受容体に結合するの である(これらの新規化合物が拮抗性物質と呼ばれる)。この結果見かけ上は、 ブラジキニンが無い時に似た状態となり、すなわち疼痛や炎症反応が減少するこ とになる。 この新規な技術的解決策に従い、ここで提案されているのは、本発明の第一の 特徴として、新規な工業製品としてN−(ベンゼンスルホニル)−(L)−プロ リンから誘導した化合物を提供することであり、本発明の第二の特徴として、こ れらの化合物の製造法を提供することであり、本発明の第三の特徴として、これ らの化合物の、特に鎮痛剤および/または抗炎症剤として薬物療法への、使用方 法を提供することである。 本発明の主題 本発明の新規な技術的解決策に従えば、新規な工業製品としてN−(ベンゼン スルホニル)−L−プロリン化合物が推奨され、該化合物は以下の群から選ばれ る: (i)式Iの化合物: (ここで、Xはハロゲン原子、 Aは2価の基、 Qは次の基、 1は水素原子、ハロゲン原子、直鎖または分岐炭化水素鎖をもつC1〜C3 のアルキル基またはC1〜C5の1−オキソアルキル基、R2は水素原子またはO H基、そしてnは2、3、または4)、 および (ii)これらの付加塩。 本発明によれば、式Iの化合物およびそれらの付加塩の製造法も推奨されてい る。 ブラジキニンおよびそれに類似のホルモンの受容体に拮抗する物質の使用方法 も推奨されており、それは、式Iの化合物およびそれらの無毒な付加塩からブラ ジキニンB2受容体拮抗剤を選んで、ブラジキニンおよびその類似体に起因する 病的状態、特に疼痛と闘うための治療法、とりわけ、ひどい炎症や疼痛をともな う病的状態の治療または予防のために用いるための、医薬を得るための使用方法 である。 本発明の詳細な説明 本発明による化合物の一般式Iでは、ハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素 、またはヨウ素原子を意味するものとし、好ましいハロゲンは塩素原子である。 直鎖または分岐炭化水素鎖をもつC1〜C3のアルキル基とは、ここでは、メチ ル、エチル、プロピル、または1−メチルエチル基を意味するものとする。 C1〜C5の1−オキソアルキル基とは、アセチル、1−オキソプロピル、1− オキソブチル、そして2−メチル−1−オキソプロピル基を意味するものとする 。 式Iの化合物では、ピロリジン構造の含窒素複素環には1個の不斉炭素原子が ある。本発明によれば、この炭素はS配置をとっており、L−プロリンの立体配 置に対応している。 「付加塩」とは、式Iの化合物に鉱酸または有機酸を反応させることによって 得られる、酸を付加した塩を意味するものとする。式Iの塩基性化合物と塩を作 らせるのに好ましい鉱酸には、塩酸、臭化水素酸、リン酸、および硫酸がある。 式1の塩基性化合物と塩を作らせるのに好ましい有機酸には、メタンスルホン酸 、ベンゼンスルホン酸、マレイン酸、フマル酸、シュウ酸、クエン酸、乳酸およ びトリフルオロ酢酸がある。 「室温」とは、ここでは、15〜25℃の温度を意味しており、「室温に近い 温度」とは、ここでは、0〜40℃、このましくは10〜35℃を意味している ものとする。 式Iの化合物を得るために、本発明で推奨される一般的な製造法としては、下 記の合成ルートA、B、C、およびDが含まれていて、第一の合成ルートAに従 えば、以下の工程から成る。 (1)次式のヒドロキシル化複素環化合物 Q−O−Met [ここで、Metは、アルカリ金属、特にNaまたはKであり、 Qは、構造式、Het1、Het2、Het3、およびHet4から選んだ 複素環であり、 (R1は水素原子またはC1〜C3アルキル基)] と式IIの化合物 (ここで、Xはハロゲン原子、また、X1はハロゲン原子で、好ましくは臭 素原子) を、たとえばジメチルホルムアミドのような無水の溶媒の中で、0〜50℃の温 度で、0.5〜10時間反応させて、式IIIの化合物 (ここで、Q、X、R1は、上で定義したもの) を調製し、 (2)必要なら、式IIIの化合物におけるQが下図のような、R1が水素原子 であるHet1の基であるなら、 そのような式IIIの化合物を、適当な溶媒、好ましくは含ハロゲン溶媒、エー テル、またはアルコール中で、0から50℃の温度で、0.5〜20時間かけて 、N−ブロモスクシンイミドまたはN−クロロスクシンイミドのようなハロゲン 化剤と反応させて式III’の化合物 (ここで、R1はハロゲン原子で、好ましくは臭素または塩素) を調製し、 (3)上述の工程(1)または工程(2)のいずれかに従って得られた、式II IまたはIII’の化合物のエステル基を、望ましくはメタノールのような混和 性の溶媒中て水酸化ナトリウム水溶液と20〜60℃程度の温度で1〜50時間 かけて反応させて加水分解し、そののち酸で中和することで、 式IVの化合物 (ここで、QとXは前に定義したものであり、R1は水素原子、ハロゲン原 子、またはC1〜C3のアルキル基) を調製し、 (4)得られた式IVの化合物を、 次式のアミンの塩 [ここで、Aは下記で示すいずれかの基であり、 (ここで、nは2、3、または4)] と、適当な溶媒、好ましくはジクロロメタン、の中で、活性化剤たとえば、好ま しくは1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAT)および1−[ 3−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチル]カルボジイミド(EDCI)塩 酸塩の共存下に、室温に近い温度(10〜35℃)で、2〜50時間反応させて 、式Iの化合物でR2がHであるもの (ここで、A、Q、X、およびR1はすでに定義したもので、R2はH) を調製し、さらに (5)もし必要なら、得られた式Iの化合物を酸と反応させて、対応する酸が付 加した塩を調製する。 第二の合成ルートBに従えば、次の工程から成る。 (1)合成ルートAの工程(3)の例で得られた式IVの酸化合物で、R1は水 素原子、塩素原子、直鎖または分岐した炭化水素鎖を持つC1〜C3のアルキル基 、または、C1〜C5の1−オキソアルキル基であるものと、式VIの化合物 [ここで、Aは下記の基で、 (ここでnは2、3、または4)] とを、合成ルートAの工程(4)を実施するのに推奨されたのと類似の条件下に 反応させ、式VIIの化合物 (ここで、Q、R1、X、およびAは出発物質の所で定義したもの) を調製し、 (2)得られた式VIIの化合物とヒドロキシルアミン(反応媒体中で、トリエ チルアミンのような適当な強塩基を作用させて塩酸塩から遊離のかたちにしたも の)とを、適当な溶媒、特にジメチルスルホキシド(DMSO)のような非プロ トン性溶媒の中で、室温(15〜25℃)で1〜12時間反応させて、式VII Iの化合物 (ここで、Q、R1、X、およびAは上で定義したもの) を調製し、 (3)得られた式VIIIの化合物を、室温に近い温度で、1〜8時間かけてア セチル化して、式IXの化合物 図:式(IX) (ここで、Q、R1、X、およびAは上で定義したもの) を調製し、 (4)得られた式IXの化合物を、特にメタノールのような溶媒中で、リンドラ ー触媒のような水素化触媒の共存下に、室温に近い温度で、105から106Pa の間の水素圧をかけて接触水素化することにより、Q、R1、X、およびAは上 で定義したもので、R2がHである式Iの化合物を調製する。 第三の合成ルートCに従えば、以下の工程から成る。 (1)合成ルートAの工程(3)によって得られた式Vの化合物と、次式のアミ ン [ここで、nは2、3、または4であり、R2は「Boc」(1,1−ジメ チルエトキシカルボニル)基のようなアミノ保護基] とを、合成ルートAの工程(4)を実施するのに推奨されたのと類似の反応条件 下に反応させ、式Xの化合物 (ここでBは、 で、Q、R1、およびXは上で定義したもの) を調製し、 (2)得られた式Xの化合物のアミノ保護基を除去して、R2基を水素原子に置 き換え、その際たとえばR2がBoc基ならば、酢酸エチルのような溶媒を使っ た溶液中で酸と室温で4〜30時間反応させることにより、式XIの化合物 (ここでB、Q、R1,およびXは上で定義したもの) を調製し、 (3)得られた式XIの化合物を4−(アミノイミノメチル)安息香酸と、上述 の合成ルートAの工程(4)で述べたのと類似の条件で反応させ、R2がHであ る式Iの化合物 (ここで、Q、R1およびXは上で定義したものであり、R2はH、Aは次の 基 を調製する。 第四の合成ルートDに従えば、以下の工程から成る。 (1)次式の酸 (ここで、Xはハロゲン) と次式の化合物 [ここでAは次の基で、 (ここでnは2、3、または4)] とを、上述の合成ルートAの工程(4)を実施するのに推奨されたのと類似の条 件で反応させて、式XIIIの化合物 (ここでAとXは上で定義したもの) を調製し、 (2)得られた式XIIIの化合物と一般構造Q−OHのヒドロキシル化複素環 誘導体[ここでQは下記の構造から選ばれ、 (ここで、R1は水素原子、ハロゲン原子、C1〜C3のアルキル基、または C1〜C5の1−オキソアルキル基)] とを、合成ルートAの工程(1)を実施するところで述べたのと類似の条件で反 応させて、式XIVの化合物 (ここで、Q、R1XおよびAは出発物質のところで述べたもの) を調製し、 (3)次いで、得られた化合物XIVを、上の合成ルートBの工程(2)、(3 )、および(4)ですでに述べたのと類似の一連の反応をおこなって、出発物質 のところで述べたQ、R1XおよびAであるところの、本発明の式Iの化合物を 調製する。 本発明は以下に述べる(i)合成実施例および(ii)本発明による化合物に ついて実施された薬理学的試験の結果の記述により、さらに明瞭に理解されるで あろう。もちろん、これらの詳細な記述はすべて、本発明に制限を加えるもので はなく、説明のためのものである。 構造中に不斉炭素原子を含む化合物の場合、特別な指示や表示(R、S)をし ない時は、その化合物はラセミ体であることを示している。キラリティを示す化 合物の場合、該不斉炭素原子上の置換基の位置を示す数字のすぐ後に、そのこと を表示しており、記号の(R)と(S)は、カーン・インゴールド・プレローグ 表示法に従って用いられている。実施例で用いた命名法は、ケミカル・アブスト ラクツ(Chemical Abstracts)によって推奨されている方法 である。従って、酸基をアミンと反応させると、ある種のL−プロリン誘導体は 、2(S)−ピロリジンカロボキサミド誘導体になる。 実験の部において、「合成例」は中間体に関わるものであり、「実施例」は本 発明による生成物に関するものである。 以下で示す融点(m.p.)は、一般に、コフラー・ベンチ(Koffler bench)で測定したもので、補正を加えていないので、瞬間における融点を 示しでいる。 核磁気共鳴(NMR)シグナルのスペクトル特性は、プロトン(1H)または 炭素同位元素13(13C)について測定している。ケミカルシフトはテトラメチ ルシラン基準であらわしており、さらにカッコの中に、シグナルの形状(sはシ ングレット、dはダブレット、tはトリプレット、qはクアドルプレット、mは マルチプレット、bsはブロードなシグナル)と、そのシグナルに相当するプロ トン数を示している。参考までに、1HNMRスペクトルは300MHzで測定 している。合成例I N−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン・メチルエステル 10g(67x10-3mol)の2−メチル−8−ヒドロキシイミダゾ[1,2 −a]ピリジンを、300mlのジメチルホルムアミド(DMF)に溶解し、こ れに2.02g(67x10-3mol)の水素化ナトリウム(80%油中懸 濁液)を加える。混合物を室温で30分間撹拌してから、2.91g(67x10-3 mol)のN−[[3−(ブロモメチル)−2,4−ジクロロフェニル]スルホニ ル]−L−プロリン・メチルエステルを100mlのDMFに溶かした溶液を加 える。室温で15時間撹拌してから、反応混合物を500mlの水中に注ぎ、酢 酸エチルで3回抽出する。有機相を合わせて水で洗浄してから、硫酸ナトリウム 上で乾燥し、減圧下で濃縮する。得られた粗製物をシリカゲル(シリカゲル60 ,粒子サイズ15〜40μm)を用いたクロマトグラフィーで、溶離液としてト ルエン/2−プロパノール混合物(96/4、v/v)を用いて精製すると、ピ ンクがかった固体の形で22.5gの目的物が得られる(収率=67%)。 M.p.=149℃ [α]D 23=−19.0°(c=1.5;CHCl3合成例II N−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン 合成例Iにより得られた化合物12.2g(24x10-3mol)を、180 mlのメタノールと120mlの水を使って溶解し、次いで48mlの1N水酸 化ナトリウム溶液を加える。反応混合物を40℃に加温し、1.5時間撹拌する 。減圧下でメタノールを蒸発させてから、残分を冷却し、200mlの水を加え 、この混合物に1Nの塩酸溶液を撹拌しながら徐々に加えて、pH2の酸性とす る。この液をジクロロメタンで抽出し、得られた有機相を硫酸ナトリウム上で乾 燥してから、減圧下で濃縮すると、ピンクがかった白色の結晶の形で11.6g の目的物が得られる。 M.p.=135℃ [α]D 22=−50.7°(c=1.02;CH2Cl2合成例III [3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]プロピル]カルバミン酸・1,1−ジメ チルエチルエステル 10g(57x10-3mol)の(3−アミノプロピル)カルバミン酸・1, 1−ジメチルエチルエステル(または、N−Boc−1,3−プロパンジアミン) を75mlのジクロロメタンに溶解し、それに15.9ml(114x10-3m ol)のトリエチルアミンを加える。混合物を氷浴で冷却して、10.38g( 60x10-3mol)の4−シアノベンゾイルクロリドを徐々に加える。反応液 を室温まで戻し、10時間撹拌してから150mlの水中に注ぐ。ジクロロメタ ンで抽出し、得られた有機相を1N塩酸溶液、次いで水で洗浄し、最終的に硫酸 ナトリウム上で乾燥してから減圧下で濃縮すると、オーカー色の結晶の形で16 .4gの目的物が得られる(収率=94%)。1 HNMR(DMSO):1.37(s、9H)、1.63(m、2H)、2. 97(m、2H)、3.26(m、2H)、6.84(t、1H)、7.97( s、4H)、8.70(t、1H)合成例IV N−(3−アミノプロピル)−4−シアノベンズアミド・塩酸塩 合成例IIIにより得られた化合物の16.4g(54x10-3mol)を酢 酸エチル150mlに溶解し、それに塩化水素の酢酸エチル溶液(2.6mol /l)104mlを加える。混合物を室温で24時間撹拌し、次いで減圧下で濃 縮する。得られる粗製物をエチルエーテルで洗浄してから、40℃で真空下で乾 燥すると、オフホワイト色の固形物の形で12.15gの目的物が得られる(収 率=94%)。 M.p.=176〜180℃合成例V 1−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[(4−シアノベンゾイ ル)アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例IIにより得られた化合物5.8g(12x10-3mol)を200m lのジクロロメタンに溶解し、次いで2.53g(13x10-3mol)のED CI[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド]および 1.79g(13x10-3mol)のHOAT(1−ヒドロキシ−7−アザベン ゾトリアゾール)を加える。得られる混合物を室温で30分間撹拌してから、合 成例IVにより得られた化合物2.69g(12x10-3mol)を150ml のジクロロメタンに溶解した溶液と2.6ml(24x10-3mol)のN−メ チルモルホリンを加える。反応液を室温で16時間撹拌してから、水、0.5N 塩酸溶液、重炭酸ソーダ溶液、再び水の順で洗浄する。硫酸ナトリウム上で乾燥 してから、有機相を減圧下で濃縮し、得られた粗製物をシリカゲルを用いたクロ マトグラフィーで、ジクロロメタン/メタノール混合物(97/3、v/v)を 溶離液として精製すると、白色結晶の形で6.66gの目的物が得られる(収率 =83%)。 M.p.=100〜102℃ [α]D 23=−15°(c=0.99;CH2Cl2実施例1 1-[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチル ]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[(アミノ)(ヒ ドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジン カルボキサミド 合成例Vにより得られた化合物の6.53g(9.7x10-3mol)を10 0mlのジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、それに1.36g(19 x10-3mol)のヒドロキシルアミン・塩酸塩を加え、さらに2.7ml(1 9x10-3mol)のトリエチルアミンを加える。反応混合物を室温で3時間撹 拌してから、同量のヒドロキシルアミン・塩酸塩とトリエチルアミン を再び加え、反応液を8時間撹拌する。次いでこれを、撹拌しながら400ml の水に注ぎ、得られる沈殿を濾別し、ジクロロメタンに再び溶解する。この有機 相を水で洗浄してから、硫酸ナトリウム上で乾燥させる。減圧下で溶媒を除去す るど、白色の結晶の形で5.37gの目的物が得られる(収率=78%)。 M.p.=135℃ [α]D 22=−6.9°(c=1.04;DMSO)合成例VI 1-[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチル ]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[(アセトキシイミ ノ)(アミノ)メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカ ルボキサミド 実施例1により得られた化合物5.28g(7.5x10-3mol)を150 mlのジクロロメタンに溶解し、0.96ml(10x10-3mol)の無水酢 酸を加える。室温で15時間撹拌してから、反応液を減圧下で濃縮するとベージ ュ色の結晶の形で5.48gの目的物が得られる。 M.p.=105〜107℃ [α]D 20=−19°(c=1.0;CH3OH)実施例2 1−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−(アミノイミノ メチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例VIにより得られた化合物の5.4g(7.2x10-3mol)を15 0mlのメタノールに溶解し、1.08gのリンドラー触媒(パラジウム含量5 %)を加える。この混合物を水素雰囲気のもと3x105Paの圧力下で、室温 で5時間撹拌する。触媒を濾別してから、減圧下で溶媒を蒸発除去し、 粗製物をNH2をグラフトしたシリカゲル(「リクロプレップ(Lichrop rep)NH2」)を用いたクロマトグラフィーで、ジクロロメタン/メタノー ル混合物(95/5、v/v)を溶離液として精製すると、白色結晶の形で2. 02gの目的物が得られる(収率=41%)。 M.p.=120〜125℃ [α]D 25=−36°(c=1.03;CH3OH)実施例3 1−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−(アミノイミノ メチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド ・メタンスルホン酸塩 実施例2により得られた化合物の1.95g(2.8x10-3mol)を14 .mlのメタノールに溶解する。184μl(2.8x10-3mol)のメタン スルホン酸を撹拌しながら加える。室温で30分間撹拌した後、反応液を50m lのエチルエーテルに注ぐ。得られる沈殿物を濾別し、エーテルで洗浄してから 、60mlの蒸留水に溶解する。この水溶液を凍結乾燥すると、白色結晶の形で 2.07gの目的物が得られる(収率=94%)。 M.p.=170〜172℃ [α]D 25=−38.2°(c=1.03;CH3OH)合成例VII 4−(4−シアノベンゾイル)−1−ピペラジンカルボン酸・1,1−ジメチル エチルエステル 1−ピペラジンカルボン酸・1,1−ジメチルエチルエステルを出発物質とし て、合成例IIIと類似の手順により、白色結晶の形で目的物が得られる(収率 =90%)。1 HNMR:1.46(s、9H)、3.38(m、4H)、3.51(m、2 H)、3,73(m、2H)、7.50(d、2H)、7.73(d、2H)合成例VIII 1−(4−シアノベンゾイル)ピペラジン・塩酸塩 合成例VIIにより得られた化合物を出発物質として、合成例IVと類似の手 順により、白色結晶の形で目的物が得られる(収率99%)。 M.p.=262〜264℃合成例IX 1−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−(4−シアノ ベンゾイル)ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 合成例VIIIにより得られた化合物を出発物質として、合成例Vと類似の手 順により、白色結晶の形で目的物が得られる(収率=93%)。 M.p.=112〜115℃ [α]D 21=+2.8°(c=1.03;CH2Cl2実施例4 1−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−[(アミノ )(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル] ピロリジン 合成例IXにより得られた化合物を出発物質として、実施例1と類似の手順に より、白色結晶の形で目的物が得られる(収率=84%)。 M.p.=165〜167℃ [α]D 23=+9.6°(c=1.04;DMSO)合成例X 1−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−[(アセト キシイミノ)(アミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル] ピロリジン 実施例4により得られた化合物を出発物質として、合成例VIと類似の手順に より、白色結晶の形で目的物が得られる(収率=98%)。 M.p.=115〜118℃ [α]D 23=+10.2°(c=1;DMSO)実施例5 1−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−(アミノ イミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 合成例Xにより得られた化合物を出発物質として、実施例2と類似の手順によ り、薄黄色の結晶の形で目的物が得られる(収率=60%)。 M.p.=159〜161℃ [α]D 24=−30°(c=1.02;CH3OH)実施例6 1−[[3−[[2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキシメチ ル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−(アミノ イミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン・メ タンスルホン酸塩 実施例5により得られた化合物を出発物質として、実施例3と類似の手順によ り、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=93%)。 M.p.=172〜174℃ [α]D 26=−19.3°(c=1.01;CH3OH)合成例XI N−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン・メチルエ ステル 2,3−ジメチル−8−ヒドロキシイミダゾ[1,2−a]ピリジンを出発物質 として、合成例Iと類似の手順により、ベージュ色の結晶の形で目的物が得られ る(収率=50%)。 M.p.=128〜130℃ [α]D 29=−8.4°(c=0.97;C25OH)合成例XII N−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン 合成例XIにより得られた化合物を出発物質として、合成例IIと類似の手順 により、オフホワイト色の結晶の形で目的物が得られる(収率=60%)。 M.p.=140〜145℃ [α]D 22=+15.8°(c=0.99;C25OH)合成例XIII 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[(4−シアノベ ンゾイル)アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XIIにより得られた化合物を出発物質として、合成例Vと類似の手順 により、ベージュ色の結晶の形で目的物が得られる(収率=62%)。 M.p.=128〜130℃ [α]D 26=−7°=0.95;CH2Cl2実施例7 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[(アミ ノ)(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピ ロリジンカルボキサミド 合成例XIIIにより得られた化合物を出発物質として、実施例1と類似の手 順により、オフホワイト色の結晶の形で目的物が得られる(収率=74%)。 M.p.=131〜133℃ [α]D 24=−9.5°(c=1.01;DMSO)合成例XIV 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[(アセトキ シイミノ)(アミノ)メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリ ジンカルボキサミド 実施例7により得られた化合物を出発物質として、合成例VIと類似の手順に より、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=98%)。 M.p.=140〜142℃ [α]D 22=−7.5°(c=1.00;DMSO)実施例8 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−(イミノ アミノメチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキ サミド 合成例XIVにより得られた化合物を出発物質として、実施例2と類似の手順 によ、り薄黄色の結晶の形で目的物が得られる(収率=53%)。 M.p.=150〜152℃ [α]D 25=−15.5°(c=1.1;CH2Cl2実施例9 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−(アミノ イミノメチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキ サミド・メタンスルホン酸塩 実施例8により得られた化合物を出発物質として、実施例3と類似の手順によ り、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=82%)。 M.p.=179〜181℃ [α]D 23=−39°(c=1.02;CH3OH)金成例XV 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[4−[(4− シアノベンゾイル)ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 合成例XIIにより得られた化合物を出発物質として、合成例IXと類似の手 順により、黄色の結晶の形で目的物が得られる(収率=41%)。 M.p.=125〜128℃ [α]D 26=+0.9°(c=0.85;CH2Cl2実施例10 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−[ (アミノ)(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カ ルボニル]ピロリジン 合成例XVにより得られた化合物を出発物質として、実施例4と類似の手順に より、クリーム色の結晶の形で目的物が得られる(収率=76%)。 M.p.=179〜181℃ [α]D 26=−0.7°(c=1.01;CH2Cl2合成例XVI 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−[ (アセトキシイミノ)(アミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カ ルボニル]ピロリジン 実施例10により得られた化合物を出発物質として、合成例Xと類似の手順に より、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=98%)。 M.p.=142〜145℃ [α]D 26=−13.5°(c=1.05;CH2Cl2実施例11 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−( アミノイミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジ ン 合成例XVIにより得られた化合物を出発物質として、実施例5と類似の手順 により、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=47%)。 M.p.=170〜172℃ [α]D 21=−2.9°(c=1.00;CH2Cl2実施例12 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−( アミノイミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン ・二塩酸塩 実施例11により得られた化合物の736mg(1.03x10-3mol)を 25mlのジクロロメタンに溶解し、650μl(2.6x10-3mol)の4 N塩化水素ジオキサン溶液を加える。3時間撹拌してから、生成した沈殿物を分 離し、ジエチルエーテルで処理すると薄い黄色の固形物が得られるのでそれを濾 別する。真空下で乾燥後、生成物を水に再溶解し、溶液を濾過してから、凍結乾 燥すると、クリーム色のうろこ状結晶の形で710mgの目的物が得られる(収 率=87%)。 M.p.=225〜229℃ [α]D 26=+19.5°(c=1.07;CH3OH)実施例13 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[4−(アミノイミノ メチル)フェニルメチル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XIIにより得られた化合物の5g(10.1x10-3mol)を10 0mlのジメチルホルムアミドに溶解し、それに2.12g(11x10-3mo l)のEDCIと1.52g(11x10-3mol)のHOATを加える。室温 で1時間撹拌した後、この溶液を、100mlのDMFと1.2 ml(11x10-3mol)のN−メチルモルホリンに2.5g(11x10-3 mol)の4−(アミノメチル)ベンゼンカルボキシイミドアミド[または4− (アミノイミノメチル)ベンジルアミン]の二塩酸塩を溶かした溶液に加える。 反応液を室温で15時間撹拌する。濾過をし、濾液をかきまぜながらエチルエー テル中に加える。これで生成した沈殿を別し、水に再溶解する。ジクロロメタン を加え、2N水酸化ナトリウム溶液を加えて、反応液のpHを13にする。水相 と有機相を分離し、有機相を水で洗浄する。硫酸マグネシウム上で乾燥してから 、減圧下で有機相を濃縮する。得られた粗製物を、NH2をグラフトしたシリカ ゲルを用いたクロマトグラフィーで、ジクロロメタン/エタノール(95/5、 v/v)を溶離液として精製すると、白色固形物の形で3.6gの目的物が得ら れる(収率=57%)。 M.p.=144〜146℃ [α]D 21=−34.5°(c=1.03;CHCl3実施例14 1−[[3−[[2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル]オキ シメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[4−(アミノイミノ メチル)フェニルメチル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド・塩酸塩 実施例13で得られた化合物の0.42g(0.66x10-3mol)を10 0mlのジエチルエーテルに溶解し、これに0.75mlの1N塩化水素ジエチ ルエーテル溶液を撹拌しながら加える。生成した結晶を濾別し、エーテルで洗浄 してから、真空中で乾燥すると、白色の結晶の形で、目的物が得られる(収率= 81%)。 M.p.=210〜214℃ [α]D 22=−12°(c=1.00;C25OH)合成例XVII N−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル ] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン・メチ ルエステル 合成例Iで得られた化合物の7g(14x10-3mol)を100mlのジオ キサンと100mlのエタノールを混合した液に溶解し、室温で撹拌しながら、 2.5g(14x10-3mol)のN−ブロモスクシンイミドを徐々に加える。 1時間撹拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させる。蒸発残分をジクロロメタンに溶 解し、溶液を水で洗浄してから、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮 する。シリカゲルを用いたクロマトグラフィーで、トルエン/2−プロパノール 混合物(97/3、v/v)を溶離液として精製し、2−プロパノールから再結 晶すると、7.3gの目的物が得られる(収率=90%)。 M.p.=146℃ [α]D 23=−17°(c=1.5;CH2Cl2合成例XVIII N−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン 合成例XVIIで得られた化合物を出発物質として、合成例IIと類似の手順 により、クリーム色の粉末状固体の形で目的物が得られる(収率=98%)。 M.p.=145℃ [α]D 20=−30.5°(c=1.05;CH2Cl2合成例XIX 1−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[1,1− ジメチルエトキシカルボニルアミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキ サミド 合成例XVIIIで得られた化合物と(3−アミノプロピル)カルバミン酸・ 1,1ジメチルエチルエステル(またはN−Boc−プロパンジアミン)とを出 発物質として、合成例Vと類似の手順により、白色の固形物の形で目的物が得ら れる(収率=95%)。 M.p.=65℃ [α]D 22=−43°(c=0.44;CH3OH)合成例XX 1−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オギシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3アミノプロピ ル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XIXで得られた化合物の0.6g(0.83x10-3mol)を10 mlのジクロロメタンに溶解し、89mg(0.83x10-3mol)のアニソ ールと3mlのトリフルオロ酢酸を0℃で加える。反応混合物を室温で4時間撹 拌し、その後、溶媒を減圧下で蒸発させる。残分を50mlの水に溶解し、1N 水酸化ナトリウム溶液を用いて水相のpHを10に調節してから、ジクロロメタ ンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮 すると、白色の粉末状固体の形で0.45gの目的物が得られる。 M.p.=75℃ [α]D 22=−72°(c=0.40;CH3OH)実施例15 1−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[4−(ア ミノイミノメチル)ベンゾイルアミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボ キサミド 80mg(0.4x10-3mol)の4−(アミノイミノメチル)安息香 酸塩酸塩を6mlのDMFに懸濁させ、これに84mg(0.44x10-3mo l)のEDCIと60mg(0.44x10-3mol)のHOATを加える。混 合物を室温で10分間撹拌してから、合成例XXで得られた化合物250mg( 0.40x10-3mol)を加える。反応混合物を室温で20時間撹拌してから 、水中に注ぐ。ジクロロメタンで抽出し、得られた有機相を飽和重炭酸ソーダ溶 液、次いで水で洗浄する。硫酸ナトリウム上で乾燥して、減圧下で濃縮する。粗 製物を、NH2をグラフトしたシリカゲルを用いたクロマトグラフィーで、ジク ロロメタン/メタノール混合物(98/2、v/v)を溶離液として精製すると 、白色の固形物の形で170mgの目的物が得られる(収率=55%)。 M.p.=170℃ [α]D 22=−2.6°(c=0.16;CH3OH)実施例16 1−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[4−(ア ミノイミノメチル)ベンゾイルアミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボ キサミド・塩酸塩 実施例15で得られた化合物の153mg(0.2x10-3mol)を8ml の酢酸エチルと2mlのエタノールに溶解し、塩化水素ジエチルエーテル飽和溶 液0.5mlを加える。混合物を15分間撹拌してから、溶媒を減圧下で除去す る。残分を水に再溶解し、溶液を濾過してから、濾液を凍結乾燥すると、白色の 粉末の形で120mgの目的物が得られる(収率=75%) M.p.=200℃ [α]D 22=−13°(c=0.39;CH3OH)合成例XXI 1−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−( 1,1−ジメチルエトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−カルボニル]ピ ロリジン 1−ピペラジンカルボン酸・1,1−ジメチルエチルエステルを出発物質とし て、合成例XIXと類似の手順により、白色の結晶の形で目的物が得られる(収 率=90%)。 M.p.=85℃ [α]D 22=+9.6°(c=1.00;DMSO)合成例XXII 1−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[ピペラ ジン−1−イル]−カルボニル]ピロリジン 合成例XXIで得られた化合物を出発物質として、合成例XXと類似の手順に より、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=90%)。 M.p.=178〜180℃ [α]D 21=+16.5°(c=1.01;CH3OH)実施例17 1−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4 −(アミノイミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロ リジン・塩酸塩 合成例XXIIで得られた化合物を出発物質として、実施例15と類似の手順 にしたがい、さらに、シリカゲル(グラフト化シリカゲルでRP18の名称で市 販されているもの)を用いた逆相クロマトグラフィーで、アセトニトリル/水/ 塩酸混合物(75/25/1、v/v/v)を溶離液にして精製すると、薄黄色 の結晶の形で目的物が得られる(収率=40%)。 M.p.=200〜204℃ [α]D 19=+21°(c=1.02;CH3OH)実施例18 1−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[4−(アミノイ ミノメチル)フェニルメチル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XVIIIで得られた化合物の1.13g(2x10-3mol)を10 mlのDMFに溶解し、382mg(2x10-3mol)のEDCIと272m g(2x10-3mol)のHOATを加える。この溶液を室温で20分間撹拌し てから、453mg(2x10-3mol)の4−(アミノメチル)ベンゼンカル ボキシイミドアミド・二塩酸塩と202mg(2x10-3mol)のN−メチル モルホリンを10mlのDMFに溶解した溶液に、ゆっくりと加える。反応混合 物を室温で20時間撹拌してから、150mlの水中に注ぐ。撹拌しながら1N 水酸化ナトリウム溶液を加えていってpHを13とし、次いで反応液をジクロロ メタンで抽出する。有機相を洗浄してから、硫酸マグネシウムの上で乾燥し、減 圧下で濃縮する。生成物をシリカゲル(NH2をグラフトしたシリカゲル)を用 いたクロマトグラフィーで、ジクロロメタン/メタノール混合液(95/5、v /v)を溶離液として精製すると、白色の固形物の形で280mgの目的物が得 られる(収率=24%)。 M.p.=124℃ [α]D 25=−30°(c=0.57;CH3OH)実施例19 1−[[3−[[3−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[4−(アミノイ ミノメチル)フェニルメチル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド・塩酸塩 実施例18で得られた化合物を出発物質として、実施例16と類似の手順によ り、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=92%)。 M.p.=214℃ [α]D 25=−27°(c=0.68;CH3OH)合成例XXIII N−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン・メチルエステル 8−ヒドロキシ−2−メチルキノキサリンを出発物質として、合成例Iと類似 の手順により、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=92%)。 M.p.=158〜159℃ [α]D 24=−24.5°(c=1.00;CHCl3合成例XXIV N−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン 合成例XXIIIで得られた化合物を出発物質として、合成例IIと類似の手 順により、オフホワイト色の結晶の形で目的物が得られる(収率=90%)。 M.p.=238〜240℃ [α]D 26=−111°(c=0.97;CHCl3合成例XXV 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]プロ ピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XXIVで得られた化合物を出発物質として、合成例Vと類似の手順に より、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=79%)。 M.p.=104〜106℃ [α]D 26=−32°(c=0.96;CHCl3実施例20 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[(アミノ)(ヒドロキシイミノ )メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XXVで得られた化合物を出発物質として、実施例1と類似の手順によ り、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=88%)。 M.p.=172〜176℃ [α]D 23=−7.5°(c=0.98;DMSO)合成例XXVI 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[(アセトキシイミノ)(アミノ )メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 実施例20で得られた化合物を出発物質として、合成例VIと類似の手順によ り、桃色がかった結晶の形で目的物が得られる(収率=95%)。 M.p.=151〜154℃ [α]D 24=−10°(c=0.95;DMSO)実施例21 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−(アミノイミノメチル)ベンゾ イ ル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XXVIで得られた化合物を出発物質として、実施例2と類似の手順に より、桃色がかった結晶の形で目的物が得られる(収率=55%)。 M.p.=136〜140℃ [α]D 24=−10°(c=1.00;DMSO)実施例22 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−(アミノイミノメチル)ベンゾ イル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド・メタンスルホ ン酸塩 実施例21で得られた化合物を出発物質として、実施例3と類似の手順により 、薄黄色の結晶の形で目的物が得られる(収率=84%)。 M.p.=165〜167℃ [α]D 25=−38.2°(c=1.03;CH3OH)合成例XXVII 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−(4−シアノベンゾイル)ピペ ラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 合成例XXIVで得られた化合物を出発物質として、合成例IXと類似の手順 により、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=96%)。 M.p.=126〜130℃ [α]D 26=−0.4°(c=1.13;CHCl3実施例23 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−[(アミノ)(ヒドロキシ イミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 合成例XXVIIで得られた化合物を出発物質として、実施例4と類似の手順 により、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=86%)。 M.p.=210〜212℃ [α]D 24=+19.5°(c=0.47;DMSO)合成例XXVIII 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−[(アセトキシイミノ)(ア ミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 実施例23で得られた化合物を出発物質として、合成例Xと類似の手順により 、黄色の結晶の形で目的物が得られる(収率=98%)。 M.p.=161〜165℃ [α]D 23=+9°(c=1.02;DMSO)実施例24 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−(アミノイミノメチル) ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 合成例XXVIIIで得られた化合物を出発物質として、実施例5と類似の手 順により、ベージュ色の結晶の形で目的物が得られる(収率=45%)。 M.p.=155〜158℃ [α]D 24=+9.7°(c=0.95;DMSO)実施例25 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4−(アミノイミノメチル) ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン・塩酸塩 実施例24で得られた化合物を出発物質として、実施例16と類似の手順によ り、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=95%)。 M.p.=192〜195℃ [α]D 24=+6.7°(c=1.03;DMSO)実施例26 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−N−[4−(アミノイミノメチル)フェニルメチル] −2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XXIVで得られた化合物を出発物質として、実施例13と類似の手順 により、ベージュ色の固形物の形で目的物が得られる(収率=27%)。 M.p.=120〜125℃ [α]D 23=−42°(c=1.00;CHCl3実施例27 1−[[3−[(2−メチルキノキサリン−8−イル)オキシメチル]−2,4−ジ クロロフェニル]スルホニル]−N−[4−(アミノイミノメチル)フェニルメチル] −2(S)−ピロリジンカルボキサミド・塩酸塩 実施例26で得られた化合物の387mg(0.62x10-3mol)を10 0mlのエチルエーテルに溶解し、それに1N塩化水素エチルエーテル溶液を0 .7ml加える。生成する結晶を濾別、エーテルで洗浄して、真空下で乾燥して から、10mlの水を使って再溶解する。濾過後、濾液を凍結乾燥すると、 白色の粉末の形で376mgの目的物が得られる(収率=92%)。 M.p.=180〜184℃ [α]D 23=−43°(c=0.99;エタノール)合成例XXIX N−[[3−[[2−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4 −オン]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−(L)−プロ リン・メチルエステル 9−ヒドロキシ−2−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オ ンを出発物質として、合成例Iと類似の手順により、オフホワイト色の結晶の形 で目的物が得られる(収率=56%)。 M.p.=166℃ [α]D 22=−24°(c=0.37;CHCl3合成例XXX N−[[3−[[2−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4 −オン]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−(L)−プロ リン 合成例XXIXで得られた化合物を出発物質として、合成例IIと類似の手順 により、ベージュ色の固形物の形で目的物が得られる(収率=92%)。 M.p.=150℃ [α]D 22=−86°(c=0.4;CHCl3合成例XXXI 1−[[3−[[2−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4 −オン]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[(4 −シアノベンゾイル)アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XXXで得られた化合物を出発物質として、合成例Vと類似の手順によ り、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=83%)。 M.p.=112℃ [α]D 22=−50°(c=0.31;CHCl3実施例28 1−[[3−[[2−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4 −オン]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[4 −[(アミノ)(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイルアミノ]プロピル]−2(S) −ピロリジンカルボキサミド 合成例XXXIで得られた化合物を出発物質として、実施例1と類似の手順に より、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=87%)。 M.p.=251℃ [α]D 22=−11°(c=0.36;DMSO)合成例XXXII 1−[[3−[[2−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4 −オン]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[4 −[(アセトキシイミノ)(アミノ)メチル]ベンゾイルアミノ]プロピル]−2(S) −ピロリジンカルボキサミド 実施例28で得られた化合物を出発物質として、合成例VIと類似の手順によ り、クリームホワイト色の粉体の形で目的物が得られる(収率=95%)。 M.p.=150℃ [α]D 22=−24.5°(c=0.33;CHCl3実施例29 1−[[3−[[2−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4 −オン]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4 −(アミノイミノメチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジ ンカルボキサミド 合成例XXXIIで得られた化合物を出発物質として、実施例2と類似の手順 により、白色の粉末状固体の形で目的物が得られる(収率=62%)。 M.p.=153℃ [α]D 22=−19°(c=0.32;DMSO)実施例30 1−[[3−[[2−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4 −オン]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4 −(アミノイミノメチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジ ンカルボキサミド・二メタンスルホン酸塩 実施例29で得られた化合物の160mg(0.224x10-3mol)を3 mlのジクロロメタンと3mlのエタノールに溶解する。43mg(0.45x 10-3mol)のメタンスルホン酸を加え、混合物を10分間撹拌する。次いで 20mlのジエチルエーテルを加え、5分後に、生成した結晶を濾別し、フィル ター上でエーテルで洗浄する。真空下で乾燥後、結晶を20mlの水に再溶解し 、その溶液を凍結乾燥すると、白色の結晶の形で170mgの目的物が得られる (収率=85%)。 M.p.=183℃ [α]D 24=−32°(c=0.46;CH3OH)合成例XXXIII 1−[4−シアノベンゾイル]ピペラジン・トリフルオロ酢酸塩 合成例VIIで得られた化合物の40.7g(129x10-3mol)を50 0mlのジクロロメタンに溶解し、これに150mlのトリフルオロ酢酸を徐々 に加える。混合物を引きつづき室温で30分間撹拌した後、減圧下で濃縮する。 残分を撹拌しながら400mlのジエチルエーテルで処理する。生成する結晶を 濾別し真空下で乾燥すると、白色の結晶の形で30.8gの目的物が得られる( 収率=87%) M.p.=180℃合成XXXIV 1−(1,1−ジメチルエトキシカルボニル)−2(S)−[[4−(4−シアノ ベンゾイル)ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 10.78g(50x10-3mol)のN−(1,1−ジメチルエトキシカルボ ニル)−L−プロリン(またはN−Boc−L−プロリン)を90mlのDMF に溶解し、これに11.47g(60x10-3mol)のEDCIと8.18g (60x10-3mol)のHOATを加える。この混合物を室温で30分間撹拌 してから、合成例XXXIIIで得られた化合物15g(55x10-3mol) を90mlのDMFに溶解した溶液と6.08g(60x10-3mol)のトリ エチルアミンを加える。室温で3時間撹拌してから、反応液を氷水中に注ぎ、ジ クロロメタンで抽出する。有機相を洗浄してから硫酸マグネシウム上で乾燥し、 減圧下で濃縮する。粗製物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィーで、ジクロ ロメタン/メタノール混合物(98/2、v/v)を溶離液として精製すると、 白色の固形物の形で20gの目的物が得られる(収率=97%)。 M.p.=50℃ [α]D 23=+3°(c=0.50;CHCl3合成例XXXV 2(S)−[4−(4−シアノベンゾイル)ピペラジン−1−イルカルボニル]ピ ロリジン・トリフルオロ酢酸塩 合成例XXXIVで得られた化合物を出発物質として、合成例XXと類似の手 順により、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=81%)。 M.p.=50℃ [α]D 22=−35°(c=0.58;CHCl3合成例XXXVI 1−[(3−ブロモメチル−2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]−2(S) −[[4−(4−シアノベンゾイル)ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジ ン 13.4g(39.5x10-3mol)の3−ブロモメチル−2,4−ジクロ ロベンゼンスルホニルクロリドを35mlのアセトニトリルに溶解し、それに室 温で、合成例XXXVで得られた化合物の16.9g(39.5x10-3mol )を加える。次いで、10g(0.1mol)の重炭酸カリウムを40mlの水 に溶解した溶液を滴下により加える。反応混合物を20時間撹拌してから、水を 加え、酢酸エチルで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥 してから、減圧下で濃縮する。粗製物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー で、ジクロロメタン/酢酸エチル混合物(9/1、v/v)を溶離液として精製 すると、ベージュ色の固形物の形で18.8gの目的物(一部塩化物が含まれて いる)が得られる。 M.p.=115℃合成例XXXVII 1−[[3−[[2−メチルピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4−オン] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−( 4−シアノベンゾイル)ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 9−ヒドロキシ−2−メチルピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンと合成 例XXXVIで得られた化合物を出発物質として、合成例Iの手順により合成し 、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテル混合液中で再結晶することにより、白色 の結晶の形で目的物が得られる(収率=62%)。 M.p.=160℃ [α]D 22=+9°(c=0.39;CHCl3実施例31 1−[[3−[[2−メチルピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4−オン] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4 −[(アミノ)(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル] カルボニル]ピロリジン 合成例XXXVIIで得られた化合物を出発物質として、実施例1と類似の手 順により、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=77%)。 M.p.=180℃ [α]D 22=+26°(c=0.36;CHCl3合成例XXXVIII 1−[[3−[[2−メチルビリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4−オン] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4 −[(アセトキシイミノ)(アミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル] カルボニル]ピロリジン 実施例31で得られた化合物を出発物質として、合成例VIと類似の手順によ り、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=93%)。 M.p.=160℃ [α]D 22=+6°(c=0.37;DMSO)実施例32 1−[[3−[[2−メチルピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4−オン] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4 −(アミノイミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロ リジン 合成例XXXVIIIで得られた化合物を出発物質として、実施例2と類似の 手順により、黄色の固形物の形で目的物が得られる(収率=44%)。 M.p.=168℃ [α]D 22=+32°(c=0.38;CHCl3実施例33 1−[[3−[[2−メチルピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル−4−オン] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4 −(アミノイミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロ リジン 二メタンスルホン酸塩 実施例32で得られた化合物を出発物質として、実施例30と類似の手順によ り、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=80%)。 M.p.=181℃ [α]D 24=+13°(c=0.35;CH3OH)合成例XXXIX N−[[3−[(2,4−ジメチルキナゾリン−8−イル)オキシメチル]−2,4 −ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン・メチルエステル 2,4−ジメチル−8−ヒドロキシキナゾリンを出発物質として、合成例Iと 類似の手順により、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=70%)。 M.p.=140〜142℃ [α]D 24=−29°(c=1;CHCl3合成例XL N−[[3−[(2,4−ジメチルキナゾリン−8−イル)オキシメチル]−2,4 −ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン 合成例XXXIXで得られた化合物を出発物質として、合成例IIと類似の手 順により、ベージュ色の固形物の形で目的物が得られる(収率=98%)。 M.p.=94〜96℃実施例34 1−[[3−[(2,4−ジメチルキナゾリン−8−イル)オキシメチル]−2,4 −ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[4−(アミノイミノメチル)フェニル メチル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XLで得られた化合物を出発物質として、実施例13と類似の手順によ り、白色の粉体の形で目的物が得られる(収率=25%)。 M.p.=139〜142℃実施例35 1−[[3−[(2,4−ジメチルキナゾリン−8−イル)オキシメチル]−2,4 −ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[4−(アミノイミノメチル)フェニル メチル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド・塩酸塩 実施例34で得られた化合物を出発物質として、実施例16と類似の手順によ り、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=95%)。 M.p.=177〜179℃ [α]D 21=−43°(c=0.80;CH3OH)合成例XLI N−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン・メチ ルエステル 合成例XVIIの手順において、N−ブロモスクシンイミドに代えてN−クロ ロスクシンイミドを用いると、ベージュ色の固形物の形で目的物が得られる(収 率=95%)。 M.p.=60℃ [α]D 22=+13°(c=0.35;DMSO)合成例XLII N−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−L−プロリン 合成例XLIで得られた化合物を出発物質として、合成例XVIIIと類似の 手順により、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=88%)。 M.p.=144℃ [α]D 22=−60.5°(c=0.35;CHCl3合成例XLIII 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オギシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[(4−シア ノベンゾイル)アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例XLIIで得られた化合物を出発物質として、合成例Vと類似の手順に より、オフホワイト色の固形物の形で目的物が得られる(収率=51%)。 M.p.=115℃ [α]D 22=−32°(c=0.60;CHCl3実施例36 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[(ア ミノ)(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)− ピロリジンカルボキサミド 合成例XLIIIで得られた化合物を出発物質として、実施例1と類似の手順 により、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=96%)。 M.p.=155℃ [α]D 22=−41°(c=0.40;CHCl3合成例XLIV 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[(ア セトキシイミノ)(アミノ)メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)− ピロリジンカルボキサミド 実施例36で得られた化合物を出発物質として、合成例VIと類似の手順によ り、粗製固形物の形で目的物が得られる(収率=82%)。 M.p.=170℃ [α]D 21=−32°(c=0.35;CHCl3実施例37 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−(ア ミノイミノメチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカル ボキサミド 合成例XLIVで得られた化合物を出発物質として、実施例2と類似の手順に より、ベージュ色の固形物の形で目的物が得られる(収率=47%)。 M.p.=115℃ [α]D 22=−9.5°(c=0.55;DMSO)実施例38 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−(ア ミノイミノメチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカル ボキサミド・二メタンスルホン酸塩 実施例37で得られた化合物を出発物質として、実施例30と類似の手順によ り、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=90%)。 M.p.=154℃ [α]D 27=−19°(c=0.32;CH3OH)合成例XLV 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−( 4−シアノベンゾイル)ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロリジン 合成例XLTIとVIIIで得られた化合物を出発物質として、合成例Vと類 似の手順により、クリームホワイト色の固形物の形で目的物が得られる(収率= 49%)。 M.p.=100℃ [α]D 28=−11°(c=0.35;CH3OH)実施例39 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4 −[(アミノ)(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル] カルボニル]ピロリジン 合成例XLVで得られた化合物を出発物質として、実施例1と類似の手順によ り、白色の固形物の形で目的物が得られる(収率=96%)。 M.p.=168℃ [α]D 28=−25°(c=0.59;CH3OH)合成例XLVI 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4 −[(アセトキシイミノ)(アミノ)メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル] カルボニル]ピロリジン 実施例39で得られた化合物を出発物質として、合成例VIと類似の手順によ り、オフホワイト色の固形物の形で目的物が得られる(収率=88%)。 M.p.=150℃ [α]D 26=−16.5°(c=0.40;CH3OH)実施例40 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4 −[(アミノイミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロ リジン 合成例XLVIで得られた化合物を出発物質として、実施例2と類似の手順に より、薄黄色の固形物の形で目的物が得られる(収率=96%)。 M.p.=164℃ [α]D 26=−14°(c=0.33;CH3OH)実施例41 1−[[3−[[3−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル] オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2(S)−[[4−[4 −[(アミノイミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]カルボニル]ピロ リジン・二メタンスルホン酸塩 実施例40で得られた化合物を出発物質として、実施例3と類似の手順(この 場合、出発物質を溶解するのにジクロロメタンを使用)により、微細な白色の固 形物の形で目的物が得られる(収率=83%)。 M.p.=192℃ [α]D 27=+21°(c=0.42;CH3OH)合成例LXVII N−[[3−[(2−アミノピリジン−3−イル)オキシメチル]−2,4−ジクロ ロフェニル]スルホニル]−(L)−プロリン・メチルエステル 4g(36.4x10-3mol)の2−アミノ−3−ヒドロキシピリジンを2 00mlのジメチルホルムアミドに溶解し、それに水素化ナトリウム1.09g (36.4x10-3mol)を室温で加える。30分間撹拌してから、15.7 g(36.4x10-3mol)のN−[(3−ブロモメチル−2,4−ジクロロ フェニル)スルホニル]−(L)−プロリン・メチルエステルを加え、この混合 物を室温で2時間撹拌する。次いで、反応液を250mlの氷水に注ぐ。生成物 を濾別してから、酢酸エチルに再溶解する。この溶液を水で洗浄してから硫酸ナ トリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮する。得られた粗製物を、シリカゲルを用い たクロマトグラフィーで、ジクロロメタン/メタノール混合物(97/3、v/ v)を溶離液として精製すると、黄橙色の結晶の形で12.4gの目的物が得ら れる(収率=74.5%)。 M.p.=68℃ [α]D 25=−12.8°(c=1.05;CH3OH)合成例XLVIII N−[[3−[[3−アセチル−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ ル]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]プロリン・メチルエ ステル 合成例XLVIIで得られた化合物の10.1g(22x10-3mol)を1 60mlのエタノールに溶解する。撹拌しながら、6ml(50x10-3mol )の3−クロロ−2,4−ペンタンジオンを加え、反応混合物を溶媒の還流温度 で15時間加熱撹拌する。次いで、減圧下で濃縮してから、得られた粗製物をシ リカゲルを用いたクロマトグラフィーで、メチルシクロヘキサン/酢酸エチル混 合物(1/1、v/v)を溶離液として精製すると、ベージュ色の結晶の形で2 .67gの目的物が得られる(収率=22.5%)。 M.p.=178℃ [α]D 25=−8.6°(c=1.05;DMSO)合成例IL N−[[3−[[3−アセチル−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ ル]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]プロリン 合成例XLVIIIで得られた化合物を出発物質として、合成例IIと類似の 手順により、クリームホワイト色の結晶の形で目的物が得られる(収率=91% )。 M.p.=162〜164℃ [α]D 25=−8.3°(c=1.01;CH3OH)合成例L 1−[[3−[[3−アセチル−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ ル]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[(4− シアノベンゾイル)アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジンカルボキサミド 合成例ILで得られた化合物を出発物質として、合成例Vと類似の手順により 、オフホワイト色の結晶の形で目的物が得られる(収率=94%)。 M.p.=100〜102℃ [α]D 20=−30.6°(c=1.02;CHCl3実施例42 1−[[3−[[3−アセチル−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ ル]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[ (アミノ)(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S )−ピロリジンカルボキサミド 合成例Lで得られた化合物を出発物質として、実施例1と類似の手順により、 白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=88%)。 M.p.=164〜166℃ [α]D 25=−22°(c=1.00;CH3OH)合成例LI 1−[[3−[[3−アセチル−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ ル]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4−[ (アセトキシイミノ)(アミノ)メチル]ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S )−ピロリジンカルボキサミド 実施例42で得られた化合物を出発物質として、合成例VIと類似の手順によ り、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=97%)。 M.p.=115〜117℃ [α]D 24=−6.4°(c=1.06;DMSO)実施例43 1−[[3−[[3−アセチル−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ ル]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4− (アミノイミノメチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジン カルボキサミド 合成例LIで得られた化合物を出発物質として、実施例2と類似の手順により 、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=69%)。 M.p.=158〜160℃ [α]D 21=−9.5°(c=1.01;DMSO)実施例44 1−[[3−[[3−アセチル−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ ル]オキシメチル]−2,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−N−[3−[[4− (アミノイミノメチル)ベンゾイル]アミノ]プロピル]−2(S)−ピロリジン カルボキサミド 二メタンスルホン酸塩 実施例43で得られた化合物を出発物質として、実施例3と類似の手順により 、白色の結晶の形で目的物が得られる(収率=84%)。 M.p.=170〜172℃ [α]D 22=−7.5°(c=1.02;DMSO) 本発明による生成物の活性は、それらがブラジキニン受容体と結合する能力を 尺度として評価した。ブラジキニンをその代表例とするキニンは、小さなペプチ ドグループを形成し、それが炎症反応に重大な寄与をし、したがって炎症性疾患 に対し病態生理学的に関わりあっていると思われる。さらに、ブラジキニンはこ れまで知られている内では、最も強力な鎮痛作用を持つ物質の一つである。キニ ンは、B1とB2と呼ばれている2種類の受容体を活性化する。B2受容体は、G タンパク質と結合する七つの膜貫通ドメインの受容体群に属している。本発明に おいては、B2受容体に結合し、従ってブラジキニンの結合を阻害する化合物に ついて扱っている。 以下の薬理学的試験を実施した。雄性モルモット((ダンキン−ハートレー種 (Dunkin−Hartley strain)、Iffa Credol’ Arbresle,フランス)の回腸部を摘出し、TES緩衝液(TES 25 mM、1,10−フェナントロリン 1mM(pH6.8)、バシトラシン 14 0μg/ml、ウシ血清アルブミン 1g/l)中ですりつぶす。次いで速心分 離により膜を分離する(18,000rpm、20分、4℃)。結合性試験は、 このTES緩衝液中で、各試験ごとに[3H]−ブラジキニン(120pM)と5 0μgの膜タンパク質(最終体積500μl)を使い、平衡時間90分、温度2 0℃で実施した。本発明による試験化合物のそれぞれを、10-6Mの濃度で共存 させて、[3H]−ブラジキニンの結合の抑止率を測定した。 これらの試験による結果(「活性」として示す)を、明細書記載の実施例に合 わせて、以下の表Iにまとめた。この表では、複素環基Qの内容は注に記載して あり、また、塩については、塩酸塩はChl、メタンスルホン酸塩はMsの略号 で表示した。 本発明による化合物は、ブラジキニンB2受容体に対する拮抗効果を有してい る(ブラジキニンにより誘発されるB2受容体の活性を抑制する)。実験的には 、文献に公表されている薬理学的試験法(D.PRUNEAU et al.,British Journal of Pharmacology,Oct.1995,vol.116(no.3),pp.2106-2112)を用い、モル モットの回隅を使って、この効果を表現した。実験結果は、上記の文献で定義さ れているpKBで評価し、まとめの表の中に報告している。 本発明の化合物は、[3H]−ブラジキニンがモルモットのB2受容体へ結合する こどを阻害していることが示されたが(表I参照)、クローン化して安定した状 態でCHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)に形質移入されているヒト のB2受容体にも結合する。従って、この試験では、幾つかの化合物は、10μ Mの濃度で、[3H]−ブラジキニンのB2受容体への結合を少なくとも95%の割 合で阻害している。 本発明による化合物は、疼痛の治療、特にブラジキニンおよびその類縁体が関 与する多くの病的状態の治療に有効に用いられ得る。これらの病的状態には、敗 血症性ショック、出血性ショック、アナフィラキシー反応、関節症、リウマチ性 多発関節炎、鼻炎、ぜん息、胃腸管の炎症性疾患(たとえば、大腸炎、直腸炎、 クローン病など)、膵炎、ある種の癌、遺伝性血管浮腫、片頭痛、脳脊髄炎、髄 膜炎、脳血管性合併症(特に脳外傷性ショックに起因するもの)、ある種の神経 系障害、血管の炎症状態(たとえば、アテローム硬化症、下肢動脈炎など)、疼 痛状態(例えば、頭痛、歯痛、生理痛など)、早期子宮収縮、膀胱炎、熱傷など がある。本発明による化合物は、抗ウイルス剤の増強作用においても有用である 。 本発明による化合物は、遊離塩基の形もしくは無毒な付加塩の形で、他の生理 的に許容しうる賦形剤と共に使用することができ、通常ヒトの治療には1〜10 00mg/日の投与量で処方され、経路としては、経口、静脈内注射、筋肉注射 、皮下注射、経皮、エアロゾル方式、あるいは坐剤方式などにより投与すること ができる。 本発明による化合物は、たとえば、ゲル化剤あるいは軟膏剤の形で、局所的に 投与することもできる。 本発明による化合物はまた、薬理学的な試薬、特にホルモン−受容体の相互関 係の研究に有用である。薬理学的な試薬に用いようとすると、本発明による化合 物の同位元素(たとえば、トリチウム[3H]や硫黄[35S])ラベル誘導体が必要 になることもある。それは、ブラジキニンB2受容体の立体配座の研究や、たと えば、ブラジキニンB2受容体に親和性を示す新規な化合物の評価のような、こ のタイプの受容体の結合性試験のために、必要な放射線リガンドを得るためであ る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/517 A61K 31/517 31/519 31/519 A61P 11/06 A61P 11/06 25/04 25/04 27/14 27/14 29/00 29/00 43/00 111 43/00 111 C07D 471/04 108 C07D 471/04 108E 117 117A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AU,BA,BB,BG,BR,CA,CN,CU, CZ,EE,GE,HU,ID,IL,IS,JP,K P,KR,LC,LK,LR,LT,LV,MG,MK ,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI, SK,SL,TR,TT,UA,US,UZ,VN,Y U (72)発明者 バルト,マルチーヌ フランス、21000 ディジョン、リュ ジ ャン ブリス ドゥ バリ、12 (72)発明者 ウ,カン フランス、21121 オートヴィル―レ―デ ィジョン、リュ ドゥ メッシニー、25A 【要約の続き】 本発明はさらに、これらの化合物の製造法、および治療 法への使用方法、特にブラジキニンが関与する病的状態 と闘う治療法への使用方法にも関する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記の群より選ばれた、N−(ベンゼンスルホニル)−L−プロリン化合 物: (i)式Iの化合物: 式(I) (ここで、Xはハロゲン原子、 Aは2価の基、 Qは次の基、 1は水素原子、ハロゲン原子、直鎖または分岐炭化水素鎖をもつC1〜C3 のアルキル基またはC1〜C5の1−オキソアルキル基、R2は水素原子またはO H基、そしてnは2,3、または4)、 および (ii)これらの付加塩。 2. XがClである請求項1の化合物。 3. 下記のものを含む、式Iの化合物を得るための製造法で、 第一の合成ルートAに従えば、以下の工程から成る。 (1)次式のヒドロキシル化複素環化合物 Q−O−Met [ここで、Metは、アルカリ金属、特にNaまたはKであり、 Qは、構造式、Het1、Het2、Het3、およびHet4から選ばれ る複素環であり、 (R1は水素原子またはC1〜C3アルキル基)] と式IIの化合物 (ここで、Xはハロゲン原子、また、X1はハロゲン原子で、好ましは臭素 原子) を、無水の溶媒の中で、0〜50℃の温度で、0.5〜10時間反応させて、式 IIIの化合物 (ここで、Q、X、R1は、上で定義したもの) を調製し、 (2)必要なら、式IIIの化合物におけるQが下図のような、R1が水素原子 であるHet1の基であるなら、 そのような式IIIの化合物を、溶媒中で0から50℃の温度で、0.5〜20 時間かけて、ハロゲン化剤と反応させて式III’の化合物 (ここで、R1はハロゲン原子で、好ましくは臭素または塩素) を調製し、 (3)上述の工程(1)または工程(2)のいずれかに従って得られた、式II IまたはIII’の化合物のエステル基を、20〜60℃程度の温度で1〜50 時間かけて反応させて加水分解して、 式IVの化合物 (ここで、QとXは前に定義したものであり、R1は水素原子、ハロゲン原 子、またはC1〜C3のアルキル基) を調製し、 (4)得られた式IVの化合物を、 次式のアミンの塩 [ここで、Aは下記で示すいずれかの基であり、 (ここで、nは2、3、または4)] と溶媒中で、活性化剤、たとえば、好ましくは1−ヒドロキシ−7−アザベンゾ トリアゾール(HOAT)、1−[3−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチ ル]カルボジイミド(EDCI)塩酸塩の存在下に、室温に近い温度(10〜3 5℃)で、2〜50時間反応させて、式Iの化合物でR2がHである化合物 (ここで、A、Q、X、およびR1はすでに定義したもので、R2はH) を調製し、さらに (5)もし必要なら、得られた式Iの化合物を酸と反応させて、対応する酸が付 加した塩を調製し; 第二の合成ルートBに従えば、次の工程から成る: (1)合成ルートAの工程(3)の例で得られた式IVの酸化合物で、R1は水 素原子、塩素原子、直鎖または分岐した炭化水素鎖を持つC1〜C3のアルキル基 、または、C1〜C5の1−オキソアルキル基であるものと、式VIの化合物 [ここで、Aは下記の基で、 (ここでnは2、3、または4)] とを、合成ルートAの工程(4)のそれと類似の条件下に反応させ、式VIIの 化合物 (ここで、Q、R1、X、およびAは出発物質の所で定義したもの) を調製し、 (2)得られた式VIIの化合物とヒドロキシルアミンとを、溶媒中で、室温( 1 5〜25℃)で1〜12時間反応させて、式VIIIの化合物 (ここで、Q、R1、X、およびAは上で定義したもの) を調製し、 (3)得られた式VIIIの化合物を、室温に近い温度で、1〜8時間かけてア セチル化して、式IXの化合物 (ここで、Q、R1、X、およびAは上で定義したもの) を調製し、 (4)得られた式IXの化合物を、室温に近い温度で、105から106Paの間 の水素圧をかけて接触水素化することにより、Q、R1、X、およびAは上で定 義したもので、R2がHである式Iの化合物を調製する; 第三の合成ルートCに従えば、以下の工程から成る; (1)合成ルートAの工程(3)によって得られた式Vの化合物と、次式のアミ ン (ここで、nは2,3,または4であり、R2はアミノ保護基、とくに、1 ,1−ジメチルエトキシカルボニル基) とを、合成ルートAの工程(4)のそれと類似の反応条件下に反応させ、式Xの 化合物 (ここでBは、 で、Q、R1およびXは上で定義したもの) を調製し、 (2)得られた式Xの化合物のアミノ保護基を除去して、R2基を水素原子に置 き換えて、式XIの化合物 (ここでB、Q、R1,およびXは上で定義したもの) を調製し、 (3)得られた式XIの化合物を4−(アミノイミノメチル)安息香酸と、上述 の合成ルートAの工程(4)のそれと類似の条件で反応させ、R2がHであ る式Iの化合物 (ここで、Q、R1およびXは上で定義したものであり、R2はH、Aは次の 基を調製する; 第四の合成ルートDに従えば、以下の工程から成る; (1)次式の酸 (ここで、Xはハロゲン) と次式の化合物 [ここでAは次の基で、 (ここでnは2、3、または4)] とを、上述の合成ルートAの工程(4)を実施するのに推奨されたのと類似の条 件で反応させて、式XIIIの化合物 (ここでAとXは上で定義したもの) を調製し、 (2)得られた式XIIIの化合物と一般構造Q−OHのヒドロキシル化複素環 誘導体 [ここでQは下記の構造から選ばれ、 (ここで、R1は水素原子、ハロゲン原子、C1〜C3のアルキル基、または C1〜C5の1−オキソアルキル基)] とを、合成ルートAの工程(1)のそれと類似の条件で反応させて、式XIVの 化合物 (ここで、Q、R1,XおよびAは出発物質のところで述べたもの) を調製し、 (3)次いで、得られて化合物XIVを、上の合成ルートBの工程(2)、(3 )、および(4)ですでに述べたのと類似の一連の反応をおこなって、出発物質 のところで述べたQ、R1,XおよびAであるところの式Iの化合物を調製する 製造法。 4. 生理学的に許容できる補助薬剤とともに、請求項1記載の式Iの化合物お よびそれらの付加塩からなる群から選ばれた少なくとも一つの化合物を含む治療 用組成物。 5. 請求項1記載の式Iの化合物およびそれらの付加塩からなる群から選ばれ たブラジキニンB2受容体の拮抗剤を使用して、ブラジキニンおよび類縁体ホル モンの受容体の拮抗剤の使用方法にして、ブラジキニンおよびその類縁体が関与 する病的状態と闘う治療に使用する目的の医薬を得ることを特徴とする使用方法 。 6. 疼痛の状態を治療する治療法に使用する目的の医薬を得るために、請求項 1記載の式Iの化合物およびそれらの付加塩からなる群から選ばれた物質の請求 項5に従った使用方法。 7. 炎症の状態を治療する治療法に使用する目的の医薬を得るために、請求項 1記載の式Iの化合物およびそれらの付加塩からなる群から選ばれた物質の請求 項5に従った使用方法。 8. 請求項1記載の式Iの化合物またはそれらの付加塩の薬理学的試薬として の使用方法。
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