JP2002511049A - 化合物、組成物およびインフルエンザの治療方法 - Google Patents

化合物、組成物およびインフルエンザの治療方法

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Abstract

(57)【要約】 置換ピリダジン誘導体は、インフルエンザウイルス感染症の予防および治療において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 化合物、組成物およびインフルエンザの治療方法発明の分野 本発明は、化合物、組成物およびインフルエンザ感染症の治療方法に関する。 特に、本発明は、新規ピリダジン誘導体、該誘導体を含有する医薬組成物、なら びにインフルエンザ感染症および他のウイルス性疾患の治療におけるそれらの使 用に関する。発明の背景 ヒトに影響を及ぼす3種のインフルエンザ型ウイルス:インフルエンザA、B およびCが知られる。インフルエンザAウイルスは、ヒトに加えて多くの動物種 から単離されているが、インフルエンザBおよびCウイルスは主にヒトに感染す る。インフルエンザウイルスは、セグメント化され、カプシドに包まれたマイナ ス一本鎖RNAを含む、エンベロープを有するウイルスである。インフルエンザ ウイルスエンベロープは、2つの表面グリコプロテイン:赤血球凝集素およびノ イラミニダーゼの存在により特徴付けられる。インフルエンザAおよびBビリオ ンは、多形態性であり、通常80〜120nmの直径である。インフルエンザC ビリオンは多くの特徴的な特性を有し、それゆえ密接に関連するAおよびBビリ オンと区別される。インフルエンザAまたはBによる感染症はしばしばきわめて 感染性の、急性呼吸器性疾患を引き起こし得る。 インフルエンザウイルスは、入院治療および通院の増加を導く病的状態に主に 影響する。入院治療の高い比率が、65歳より上の患者に観察され、5歳より小 さい子供にも観察される。インフルエンザウイルスはまた、非常に高い死亡率の 原因となる点で呼吸器性ウイルスの中でも独特である。さらに、人々の中でのイ ンフルエンザウイルスの蔓延の結果、かなりの経済的影響を有する流行が生じ得 る。例えば、高い死亡率が、1957、1968および1977のインフルエン ザ流行の間に、インフルエンザ感染症により見られた。Fields Virology,Secon d Edition.Volume 1,pp.1075-1152(1990)。 インフルエンザウイルスに対して有意な抗−ウイルス活性を有する化合物は、 比較的少ししか知られていない。それらのうちの2つ、アマンタジンおよびリマ ンタジンがインフルエンザウイルス疾患の治療用に米国において認可されている 。両方の化合物は、予防的に用いられた場合にもっとも効果的であり、インフル エンザウイルスは両方の化合物に対してすばやく耐性を生じる。米国特許第31 52180および3352912号を参照。インフルエンザウイルスに対して活 性を有すると報告された他の化合物は、米国特許第3483254、34962 28、3538160、3534084および3592394号に開示される。 知られる限りにおいて、ピリダジン誘導体は、インフルエンザ感染症の治療に 有用であるとしてこれまでに報告されていない。発明の概要 一態様によれば、本発明は、異性体形態を含む、以下の構造式: [式中、 R1は、直鎖または分岐鎖であってもよい低級アルキル(C1−C6)置換基であ り; R2は、式: のアリール置換基であり; Vは、COOR3、CONR45、SO2NR67からなる群より選択される置換基であり; W、X、YおよびZは、同一または異なって、H、アルキル、ハロゲン、CF3 、アルコキシ、COOH、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルス ルホニル、COOR'およびCONR''R'''からなる群より選択される置換基で あり; Qおよびこれが結合する炭素原子は、 (ここで、複素環のa、b位間の結合は、芳香族環(Ar)と共通の結合を形成す る) からなる群より選択される複素環であり; R3およびR’は、同一または異なって、Hまたはアルキル(C1−C6)置換基 であり; R4、R5、R6、R7、R''およびR'''は、同一または異なって、H、アルキ ル置換基、アリール置換基、アラルキル置換基、複素環置換基、複素環アルキル 置換基、またはカルボキシアルキル置換基であり、該アリール置換基および該ア ラルキル置換基のアリール部分は、式:(式中、Q、V、W、X、YおよびZは、前記と同意義である)であり、該複素環 置換基または該複素環アルキル置換基の複素環部分は、式: (式中、Aは、炭素、窒素、硫黄または酸素からなる群より選択され、R8、R9 、R10、R11は、同一または異なって、H、アルキル、ハロゲン、CF3、アル コキシ、アルキルチオ、OH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、COOH、 CONH2およびSO2NH2である)である] で示される化合物、および、該化合物の異性体および医薬上許容される塩を提供 する。 本発明にはまた、上記の化合物の医薬上許容される塩も包含される。 さらに別の態様によれば、本発明は、医薬上許容される担体と組み合わせて上 記のピリダジン誘導体を1またはそれ以上含む医薬組成物を提供する。 よりさらに別の態様によれば、本発明は、哺乳動物宿主におけるウイルス性イ ンフルエンザ感染症を治療する方法であって、本発明の化合物の有効量をインフ ルエンザ感染に罹患し易いかまたは該感染に罹患している患者に投与することに よる方法を提供する。発明の詳細な説明 本発明の化合物は、好都合には、公知の出発物質から製造でき、本発明の範囲 内の抗−インフルエンザ化合物の特定の具体例を以下に例示する。 インビトロ研究を行って、本明細書の化合物のインフルエンザウイルスに対す る抗ウイルス剤としての有用性を示す。抗ウイルス活性は、インフルエンザウイ ルス転写酵素の阻害、インフルエンザウイルスによるプラーク形成の減少および インフルエンザウイルスによるcap1 RNAの開裂の減少に基づいて測定し た。加えて、細胞増殖に対する抗−インフルエンザ化合物の作用をテトラゾリウ ム塩(MTT)法を用いて測定した。最後に、マウスにおける研究を用いて、薬剤 急性耐性を測定した。これらの本発明の化合物の抗−ウイルス活性の生物学的研 究は、以下の実施例に記載する。 異性体形態を含む、本発明の特に好ましい具体例は、式: (式中、 R1は、CH3であり; R2は、 であり、 Vは、COOH3、SO2NR45およびからなる群より選択される置換基であり; R4およびR5は、同一または異なって、H、アセチル、メチル、置換されたも しくは置換されていないフェニル、または置換されたもしくは置換されていない ピリジルであり、該フェニルおよび該ピリジル置換基は、アルキル、アルコキシ 、ヒドロキシ、カルボキシおよびハロゲン基からなる群より選択され; Wは、H、CH3またはClからなる群より選択される置換基であり; X、YおよびZは、Hである) を有する化合物、および該化合物の医薬上許容される塩である。 異性体形態を含む、式: [式中、 R1は、CH3であり; R2は、式: であり; Qおよびこれが結合する炭素原子は、(ここで、複素環のa、b位間の結合は、芳香族環(Ar)と共通の結合を形成す る)からなる群より選択される複素環である] の化合物、および、該化合物の異性体および医薬上許容される塩もまた好ましい 。 本明細書で用いる「アルキル」なる用語は、炭素原子の数が1〜6個の脂肪族 炭化水素基を意味する。同様に、アルコキシ(−O−アルキル)、アルキルチオ( −S−アルキル)、アルキルアミノ(―NH−アルキル)、アルキルスルホニル(− S(O)2−アルキル)、カルボキシアルキル(−アルキル−COOH)などの名称の ある置換基を形成する組み合わせで用いられる、「アルキル」なる用語、または 、その変形もまた、炭素原子の数が1〜6個の脂肪族炭化水素基を意味し、炭素 原子の数が1〜4個のものが好ましい。 本発明の範囲内の上記の式Iの化合物の異性体には、限定するものではないが 、該化合物の互変異性体が包含される。 先に示したように、その医薬上許容される塩を含む上記の式Iの化合物は、イ ンフルエンザウイルスに対して抗ウイルス活性を示す。 本発明の化合物は、例えば、アルカリ金属塩(NaまたはK塩など)、アルカリ 土類金属塩(CaまたはMg塩など)、アンモニウム、置換アンモニウムおよび他 のアミン塩(モルホリン、ピペリジンまたはピリジン塩など)を含め、無機および 有機塩基と塩を形成できる。 式Iの化合物の医薬上許容される塩は、当業者によく知られた方法により製造 する。 本発明の抗ウイルス性医薬組成物は、医薬上許容される担体または補助剤と組 み合わせて活性成分として1またはそれ以上の前記の式Iの化合物を含有する。 該組成物は、錠剤、カプレット、丸剤または糖衣剤を含む種々の投与形態で製 造されてもよく、または、カプセルなどの適当な容器中に充填することができ、 もしくは懸濁剤の場合、ビンに充填することができる。本明細書で用いる場合、 「医薬上許容される担体」には、望ましい特定の投与形態に適するような全ての 溶媒、希釈剤、または他の液体ビヒクル、分散もしくは懸濁助剤、界面活性剤、 等張化剤、増粘剤もしくは乳化剤、保存剤、固体結合剤、滑沢剤などが包含され る。Remington's Pharmaceutical Sciences,Fifteenth Edition,E.W.Martin (Mack Publishing Co.,Easton,PA,1975)には、医薬組成物を処方するのに用 いられる種々の担体およびその調製のための公知技術が開示されている。慣用の 担体が望ましくない生物学的効果を生じることまたは該医薬組成物の他の成分と 有害な方法で相互作用することによるなど本発明の抗ウイルス性化合物と不適合 である場合を除いて、その使用は本発明の範囲内であると考えられる。本発明の 医薬組成物では、活性な薬剤は、担体および/または補助剤(複数でも可)を含む 組成物の全重量に基づいて少なくとも0.1重量%の量で、50重量%未満の量 で存在してよい。好ましくは、活性な薬剤の割合は、該組成物の0.1〜5重量 %に及ぶ。腸内投与または非経口投与に適している医薬上の有機または無機の固 体または液体担体を用いて該組成物を調製することができる。ゼラチン、ラクト ース、デンプン、マグネシウム、ステアレート、タルク、植物および動物脂肪お よび油、ガム、ポリアルキレングリコール、または他の公知の医薬用担体は、全 て、担体として適している。 本発明の化合物は、インフルエンザウイルスの感染力を弱めるのに有効な投与 量および投与経路を用いて投与されてもよい。したがって、本明細書で用いる場 合、「インフルエンザウイルスの感染力を弱めるのに有効な量」なる表現は、ウ イルス感染の所望の処置を提供する、該抗ウイルス剤の非毒性であるが充分な量 を意味する。正確な必要量は、対象の種、年齢および一般的状態、感染の重篤度 、特定の抗ウイルス剤、その投与形態などに応じて、対象により変化する。本発 明の抗−インフルエンザ化合物は、好ましくは、投与の容易さおよび投薬の均一 さのために投与単位形態に処方される。本明細書で用いる場合、「投与単位形態 」なる表現は、処置される患者に適する抗ウイルス剤の物理的に別々の単位を表 す。各投薬は、そのままでまたは選択された医薬担体と配合して所望の治療効果 を生じるように計算された活性物質の量を含有すべきである。典型的には、本発 明の抗ウイルス性化合物は、約5mg〜約500mgの抗ウイルス剤を含有する 投与単位で投与され、約0.1mg〜約50mgの範囲が好ましい。 本発明の化合物は、処置される感染症の重篤度に応じて、筋肉内注射、腹腔内 注射、エアロゾル、静脈内注入などにより、経口、非経口投与されてもよい。本 発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、1日当たり、患者の体重1kg あたり約0.1mg〜約50mg、好ましくは、約2mg〜約25mgの投与レ ベルで、1日1回またはそれ以上、経口または非経口投与される。 本明細書に記載するピリダジン誘導体は、インフルエンザ感染症に罹患し易い いずれの患者にも投与することができるが、該化合物は、哺乳動物宿主、特にヒ トの処置用である。 本発明の化合物は、典型的には、前記1日用量を送達するように1日1〜3回 投与される。しかしながら、本明細書に記載する化合物および組成物の投与のた めの正確な方針は、必ず、処置される個々の患者の要求、投与される処置のタイ プおよび処置する医師の判断に依る。 本発明の化合物により生成されるインフルエンザウイルス転写酵素に対する阻 害効果の点で、これらの化合物は感染症の治療的処置のためだけではなく、イン フルエンザウイルス予防のためにもまた有用であることが予想される。上記した 投薬は、インフルエンザ感染症の処置または予防のいずれにも本質的に同じであ る。 以下の実施例は、さらに詳細に本発明を記載するために示される。ここで、本 発明を行うためのベストモードを記載するこれらの実施例は、本発明を説明しよ うとするものであり、本発明を限定しようとするものではない。 実施例1〜10は、本発明の代表的具体例であると考えられる10個の化合物 の化学合成を説明する。酸性化を行った以下の実施例において、本発明の中間体 または化合物をpH3.0に酸性化した。実施例において用いる「濃塩酸」なる 表現は、3N HClを意味する。また、以下の実施例において、計算される理 論的収量に基づき、「過量のトリエチルアミン」は、1グラムより少ない化合物 を抽出または精製する場合、0.5mlのトリエチルアミンを意味し、「過量の トリエチルアミン」は、1〜1.5グラムの化合物を抽出または精製する場合、 1mlのトリエチルアミンを意味する。 実施例1 3−メチル−4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H, 5H−ピリダジニル)安息香酸の製造 (a)3−メチル−4−[N'−(2−エトキシカルボニル−1−アセチル−エチリ デン)ヒドラジノ]安息香酸の製造 50mlの水、50mlのエタノールおよび3.56mlの濃塩酸中の3g( 19.8ミリモル)の4−アミノ−3−メチル安息香酸の混合物を氷浴中で冷却し 、ついで10mlの水中の1.5gのNaNO2(21.8ミリモル)を滴下した 。混合物を室温にし、ついで、4.06g(21.8ミリモル)のエチル 3−ア セチル−4−オキソペンタノエートおよび8mlのピリジンの25mlのエタノ ール中溶液に、添加した。反応混合物を24時間室温にて撹拌しながら放置した 。混合物を濃塩酸で酸性にし、20mlの水で希釈した。得られた固体を回収し 、水およびペンタンで洗浄し、5.2gを得た。 (b)3−メチル−4−(3−アセチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル) 安息香酸の製造 5g(34ミリモル)の3−メチル−4−[N'−(2−エトキシカルボニル−1 −アセチルエチリデン)ヒドラジノ]安息香酸の25mlのエタノールおよび25 mlの水中の溶液に、撹拌しながら34.3mlの1M炭酸ナトリウム溶液を添 加した。混合物を室温にて24時間撹拌した。得られた混合物を6M塩酸でpH 3まで酸性化し、得られた固体を濾過により回収し、水で洗浄し、乾燥させた。 3−メチル−4−(3−アセチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル)安息 香酸は、>250℃の融点を有する。 (c)2−(4−カルボキシ−2−メチルフェニル)−2,3,4,5−テトラヒド ロ−6−メチル−ピリダジン−3,4,5−トリオンの製造 3g(11ミリモル)の3−メチル−4−(3−アセチル−5−オキソ−2−ピ ラゾリン−1−イル)安息香酸および8.9g(55ミリモル)のFeCl3の10 0mの酢酸中溶液を、加熱して12時間還流した。溶液を濃縮して真空下乾燥さ せた。残った固体を水中に懸濁し、ついでトリエチルアミンを溶液が得られるま で添加した。過量のトリエチルアミンを真空下除去し、溶液に4.3g(55ミ リモル)の硫化ナトリウムを添加し、混合物を室温にて5時間撹拌した。懸濁し た固体をセライトを通して濾過により除去し、濾液を6N塩酸で酸性化した。得 られた混合物を遠心分離し、上澄の液体を捨てた。固体を再度懸濁し、混合物を 再度遠心分離した。工程を3回繰り返し、最後に懸濁した固体を焼結ガラス漏斗 を通して濾過し、水で繰り返し洗浄し、乾燥させ、2.8gの暗色固体を得た。 実施例2 3−メチル−4−(6−メチル−3,4,5,−トリオキソ−2H,3H,4H ,5H−ピリダジニル)安息香酸のナトリウム塩の製造 3−メチル−4−(6−メチル−3,4,5,−トリオキソ−2H,3H,4 H,5H−ピリダジニル)安息香酸のナトリウム塩を以下のように製造した。6 00mgの3−メチル−4−(6−メチル−3,4,5,−トリオキソ−2H, 3H,4H,5H−ピリダジニル)安息香酸を10mlの水/メタノール中に溶 解し、溶液に過量のトリエチルアミンを添加した。過量のトリエチルアミンを真 空下除去し、溶液をBioRad AG 50 W−X8 レジン、ナトリウム形態 を詰めた12cm×1cmカラムを通し、3/1 水/メタノールで溶出した。 溶出物を濃縮して乾燥させ、固体を乾燥させて501mgの暗色固体を得た。 実施例3 2−クロロ−4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H, 5H−ピリダジニル)安息香酸の製造 (a)2−クロロ−4−[N'−(2−エトキシカルボニル−1−アセチルエチリデ ン)ヒドラジノ]安息香酸の製造 1g(5.8ミリモル)の3−アミノ−4−クロロ安息香酸の20mlのエタノ ール中懸濁液に、5mlの水および1mlの12N塩酸を添加した。得られた溶 液を氷浴中で冷却し、冷却溶液に3mlの水中の442mg(6.4ミリモル)の 硝酸ナトリウムを少量に分けて添加した。混合物を室温に加温し、30分後、1 . 19g(6.4ミリモル)のエチル 3−アセチル−4−オキソペンタノエート、 1.8gの酢酸ナトリウム、20mlのエタノールおよび5mlの水の懸濁液に 添加した。反応混合物は、暗橙色に変わった。1時間撹拌後、混合物を3N塩酸 で酸性化し、得られた固体を濾過により回収した。物質を乾燥後、2.53gを 得た。 (b)2−クロロ−4−(3−アセチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル) 安息香酸の製造 1.9g(5.8ミリモル)の2−クロロ−4−[N’−(2−エトキシカルボニ ル−1−アセチルエチリデン)ヒドラジノ]安息香酸の20mlのエタノール中懸 濁液に室温にて6mlの水性1M炭酸ナトリウムを添加した。混合物を室温にて 一晩放置した。得られた混合物を6M塩酸でpH3にまで酸性化し、得られた固 体を濾過により回収し、乾燥させた。2−クロロ−4−(3−アセチル−5−オ キソ−2−ピラゾリン−1−イル)安息香酸は>250℃の融点を有していた。 (c)2−(3−カルボキシ−4−クロロフェニル)−2,3,4,5−テトラヒド ロ−6−メチル−ピリダジン−3,4,5−トリオンの製造 281mg(1ミリモル)の2−クロロ−4−(3−アセチル−5−オキソ−2 −ピラゾリン−1−イル)安息香酸および800mg(5ミリモル)の塩化第二鉄 の溶液を12時間100℃に加熱した。溶媒を真空下除去し、残渣を水中に懸濁 し、固体を濾過し、水で繰り返し洗浄した。固体を水中に懸濁し、懸濁液を5% 水酸化ナトリウムついで1.2gの硫化ナトリウムでpH9にまで塩基性とし、 混合物を12時間撹拌した。混合物をフィルターセルを通して濾過し、濾液を6 N塩酸で酸性化した。混合物を遠心分離し、水を混合物からデカントした。固体 を水でスラリー化し、2回遠心分離した。工程を3回繰り返し、暗色固体を乾燥 させ、>300℃の融点を有する88mgの物質を得た。 実施例4 4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H,5H−ピリダ ジニル)ベンゼンスルホンアミドの製造 (a)4−[N’−(2−エトキシカルボニル−1−アセチルエチリデン)ヒドラジ ノ]ベンゼンスルホンアミドの製造 10g(58.1ミリモル)の4−アミノベンゼンスルホンアミドの50mlの 1:1 エタノール/水中懸濁液に、7.3mlの濃塩酸を添加した。冷却混合 物に5mlの水中の4.41g(63.9ミリモル)の硝酸ナトリウムを分けて添 加した。混合物を室温にし、15分後、11.9g(63.9ミリモル)のエチル −3−アセチル−4−オキソペンタノエートの12.2mlのピリジンおよび2 5mlのエタノール中の溶液に注いだ。橙色固体が分離し始め、これを30分後 濾過により回収した。乾燥後、24.3gの物質を得た。 (b)4−(3−アセチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル)ベンゼンスル ホンアミドの製造 24g(58.1ミリモル)の上記の実施例4(a)において製造したヒドラゾン の100mlのエタノール中溶液に60mlの1M炭酸ナトリウム溶液を添加し た。混合物を室温にて24時間撹拌し、ついで6M塩酸でpH3にまで酸性化し た。得られた固体を濾過により回収し、エーテルで洗浄し、乾燥させた。得られ た産物の量は3.4gであった。 (c)4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H,5H−ピ リダジニル)ベンゼンスルホンアミドの製造 1.5g(4.09ミリモル)の4−(3−アセチル−5−オキソ−2−ピラゾ リン−1−イル)ベンゼンスルホンアミドの5mlの酢酸中懸濁液に、1.94 g(12ミリモル)のFeCl3を添加し、混合物を90℃に12時間加熱した。 冷却後、固体を濾過により回収し、水で洗浄し、乾燥させた。ついで物質を10 mlの水およびトリエチルアミンに溶解し、2gの硫化ナトリウムを添加した。 2時間後、混合物を6N塩酸で酸性化し、固体を遠心分離により回収し、1.1 gの物質を得た。 実施例5 4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H,5H−ピリダ ジニル)ベンゾイックスルホンアミドのナトリウム塩の製造 4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H,5H−ピリ ダジニル)ベンゾイックスルホンアミドのナトリウム塩を、600mgのスルホ ンアミドをメタノール中に溶解し、過量のトリエチルアミンを添加することによ り製造した。過量のトリエチルアミンおよびメタノールを真空下除去し、得られ た固体を20%メタノールおよび80%脱イオン水の混合物に溶解した。溶液を BioRad AG 50W−XSイオン交換レジン(ナトリウム形態)を通した。 溶出物を回収して、蒸発させて乾燥させ、427mgの物質を得た。 実施例6 2−(4−テトラゾリルフェニル)2,3,4,5−テトラヒドロ−6−メチル− ピリダジン−3,4,5−トリオンの製造 (a)エチル 3−(4−(2−テトラゾリル)−フェニルヒドラジノ)−4−オキソ ペンタノエートの製造 20mlのエタノール、1.18mlの濃塩酸および10mlの水中の1.0 6g(6.58ミリモル)の2−(4−アミノフェニル)テトラゾールの溶液を氷浴 中で冷却し、10mlの水中の500mgの硝酸ナトリウムの溶液を滴下して処 理した。さらに10mlの水を添加した後、混合物を25分間室温にて撹拌した 。ついで、混合物を1.35g(7.2ミリモル)のエチル 3−アセチル−4− オキソペンタノエートおよび2.66mlのピリジンの15mlのエタノール中 溶液に添加した。固体が分離し始めた。1時間後、10mlの1M塩酸を添加し 、pHを2〜3に調整した。さらに50mlの水を添加し、固体を回収し、水で 完全に洗浄し、乾燥させた。1.74gが得れらた。 (b)3−アセチル−1−(4−テトラゾリルフェニル)−4,4−ジヒドロ−1H −ピラゾール−5−オンの製造 20mlのエタノール中の1.5g(4.7ミリモル)のエチル 3−(4−(2 −テトラゾリル)−フェニルヒドラジノ)−4−オキソペンタノエートの溶液に5 .22mlの1M水性炭酸ナトリウム溶液を添加し、溶液を12時間室温にて撹 拌した。反応混合物を15mlの1M塩酸、ついで、30mlの水で処理した。 得られた沈澱物を濾過により回収し、水およびヘキサンで洗浄し、乾燥させた。 1.35gの中間体産物を得た。 (c)2−(4−テトラゾリルフェニル)2,3,4,5−テトラヒドロ−6−メチ ル−ピリダジン−3,4,5−トリオンの製造 350mg(1.3ミリモル)の上記の実施例6(b)で製造した中間体産物およ び1.05g(6.5ミリモル)のFeCl3を85〜90℃に12時間加熱した 。混合物を濃縮した乾燥させ、残渣を水中に懸濁し、固体を濾過により回収した 。濾過ケーキを50%水および50%メタノールの1mlのトリエチルアミンを 含む混合物中に溶解した。溶液を濃縮して乾燥させ、固体をメタノール中に再度 溶解し、溶液を濃縮して乾燥させ過量のトリエチルアミンを除去した;残渣を2 0mlの脱イオン水中に溶解し、溶液に1.4gの硫化ナトリウム・9H2Oを 添加した。混合物を45分間撹拌し、セライトを通して濾過した。セライトを水 でリンスした。濾液を15mlの1M塩酸で酸性化し、混合物を真空下で維持し 、放出する硫化水素ガスを除去した。ついで混合物を遠心分離し、上澄を捨て、 固体を水中に再度懸濁し、再度遠心分離した。工程を3回繰り返し、最後に固体 を乾燥させた。128mgの暗茶色固体を得た。 実施例7 2−(4−テトラゾリルフェニル)2,3,4,5−テトラヒドロ−6−メチル− ピリダジン−3,4,5−トリオンのナトリウム塩の製造 2−(4−テトラゾリルフェニル)2,3,4,5−テトラヒドロ−6−メチル −ピリダジン−3,4,5−トリオンのナトリウム塩を以下のように製造した。 600mgの実施例6の産物の試料をメタノール/水(1:3)およびトリエチル アミンの混合物中に溶解し、ついで溶液を濃縮して乾燥させ、過量のトリエチル アミンを除去した。得られた固体を水/メタノール(75/25)の混合物中に溶 解し、溶液をBioRad AG 50 W−X8 レジン、ナトリウム形態を詰め た12cm×1cmカラムを通し、75/25 水/メタノールで溶出した。溶 出物を濃縮して乾燥させ、固体を乾燥させた。 上記の実施例6および7に例示したような、他のピリダジン誘導体およその塩 を、本明細書において記載した同じ一般的な方法を用いて製造できる。 実施例8 5−インダゾリル−2,3,4,5−テトラヒドロ−6−メチル−ピリダジン− 3,4,5−トリオンの製造 (a)エチル 3−(5−インダゾリルヒドラジノ)−4−オキソペンタノエートの 製造 50mlのエタノール、100mlの水および8mlの12M塩酸中の5−ア ミノインダゾールの溶液を0℃に冷却し、事前に冷却した10mlの水中の3. 41g(49.5ミリモル)の硝酸ナトリウムの溶液を滴下した。30分後、暗赤 色混合物を9.2g(49.5ミリモル)のエチル 3−アセチル−4−オキソペ ンタノエートの20mlのエタノールおよび14.2mlのピリジン中溶液に添 加した。得られた混合物を0℃にて30分間、ついで室温にてさらに30分間撹 拌し、最後に固体を濾過により回収し、11.2gの固体を得た。 (b)3−アセチル−1−(5−インダゾリル)−4,4−ジヒドロ−1H−ピラゾ ール−5−オンの製造 40mlの1M炭酸ナトリウム溶液、40mlの水および40mlのエタノー ル中の10.37g(36ミリモル)のエチル 3−(5−インダゾリルヒドラジ ノ)−4−オキソペンタノエートの溶液を12時間室温にて撹拌した。溶液を2 00mlの水で希釈し、1N塩酸でpH3にまで酸性化した。分離した茶色固体 を回収し、7.16gの産物を得た。 (c)5−インダゾリル−2,3,4,5−テトラヒドロ−6−メチル−ピリダジ ン−3,4,5−トリオンの製造 10mlの酢酸中の242mg(1ミリモル)の3−アセチル−1−(5−イン ダゾリル)−4,4−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−オンおよび810mg( 5ミリモル)のFeCl3の溶液を90℃に12時間加熱した。酢酸を真空下除去 し、15mlの水を残渣に添加した。固体を濾過により回収し、ついで100m lの1:1 メタノール/水中に溶解した。溶液が塩基性となるまでトリエチル アミンを添加し、溶液を真空下濃縮して過量のトリエチルアミンを除去した。溶 液を30mlに希釈し、1gの硫化ナトリウムを添加した。2時間撹拌後、固体 をセライトを通して濾過により除去した。濾液を1N塩酸でpH2まで酸性化し 、混合物を遠心分離した。上澄の液体を混合物からデカントし、残った固体を水 でスラリー化し、2回遠心分離し、固体を回収して乾燥させ、140mgの産物 を得た。 これは、Qおよびこれが結合する炭素原子が複素環(ピラゾール)であり、複素 環のa、b位間の結合が芳香族環(Ar)と共通の結合を形成する、上記の式Iの 化合物の特別な代表例である。 実施例9 5−ベンゾトリアゾリル−2,3,4,5−テトラヒドロ−6−メチル−ピリダ ジン−3,4,5−トリオンの製造 (a)エチル 3−(5−ベンゾトリアゾリルヒドラジノ)−4−オキソペンタノエ ートの製造 10mlのエタノール中の1.0g(7.45ミリモル)の5−アミノベンゾト リアゾールの溶液に、10mlの水および45mlの濃硫酸を添加した。溶液を 0℃に冷却し、3mlの水中の560mg(8.2ミリモル)の硝酸ナトリウムの 溶液を滴下した。この温度にて90分後、溶液を10mlのエタノールおよび2 0mlの水中の1.53g(8.2ミリモル)の3−アセチル−4−オキソペンタ ノエート、2.05g(22.3ミリモル)の酢酸ナトリウムの溶液に添加した。 固体が分離し始め、30分後にこれを回収し、1.73gの産物を得た。 (b)3−アセチル−1−(5−ベンゾトリアゾリル)−4,4−ジヒドロ−1H− ピラゾール−5−オンの製造 20mlのエタノール中の1.73g(5.98ミリモル)のエチル 3−(5 −ベンゾトリアゾリルヒドラジノ)−4−オキソペンタノエートの懸濁液に、9 mlの1M炭酸ナトリウムを添加した。溶液を12時間撹拌し、6N塩酸で酸性 化後、得られた固体を回収し、乾燥させ、820mgの産物を得た。 (c)2−ベンゾ−トリアゾリル−2,3,4,5−テトラヒドロ−6−メチル− ピリダジン−3,4,5−トリオンの製造 5mlの酢酸中の485mg(1.99ミリモル)の3−アセチル−1−(5−ベ ンゾトリアゾリル)−4,4−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−オンの溶液に、 1.61g(9.95ミリモル)のFeCl3を添加した。溶液を90℃に12時 間加熱した。溶液を50mlの水で希釈し、分離した固体を水で洗浄し乾燥させ た。170mgの暗色固体を得た。 これは、Qおよびこれが結合する炭素原子が複素環(トリアゾール)であり、複 素環のa、b位間の結合が芳香族環(Ar)と共通の結合を形成する、上記の式I の化合物の他の特別な代表例である。 実施例10〜12は、ウイルス転写酵素活性の阻害、インフルエンザウイルス によるプラーク形成の阻害およびインフルエンザウイルスによるcap1 RN Aの開裂の阻害における本発明の化合物の効果を示す。 実施例10 インフルエンザA/WSNウイルス転写のアッセイ インフルエンザA/WSNウイルス転写のアッセイを界面活性剤−処理精製イ ンフルエンザビリオンおよび2'−O−メチル化アルファルファモザイクウイル スRNA4(AlMV RNA4)を用いて、以下の方法にしたがって行った。2 重の反応(96ウェルポリプロピレン U−ボトムプレート中50μl)は、50 mM Hepes、pH8、50mM 酢酸カリウム、5mM ジチオスレイトー ル(DTT)、5mM 塩化マグネシウム、1% Triton N−101、35 μM ATP、0.3μM CTP、0.5μM GTP、1μM UTP、2μC i 35S−UTP(Amersham SJ1303)、0.75μg(15μg/ml)精製ビリ オン、 および5ng(0.4nM)cap1 AlMV RNA4を含んだ。試験化合物 は100%ジメチルスルホキシド(DMSO)で可溶化され、反応中に1%DMS Oで存在した。対照の標準阻害剤、ポリ(A、G)は、10、3、1、0.3およ び0.1μg/mlの濃度で存在した。培養は、31℃にて45分間であった。 反応を、150μlの氷冷7%トリクロロ酢酸(TCA)+50μg/ml酵母t RNAを含む2%ピロリン酸ナトリウムを添加することにより、終了させた。T CA沈澱物を200μlの7% TCA+酵母tRNAを含まない2% ピロリン 酸ナトリウムで事前に湿らしたMillipore HATFプレート上で濾過 した。プレートを5% TCA+2% ピロリン酸ナトリウムで4回洗浄し、フィ ルターを乾燥させ、Wallac Meltilex Aで被覆した。シンチラン ト−支持フィルターをFascol作成フィルム上でパンチし、封をし、Wal lac 1450 MicroBetaシンチレーション計測器を用いて定量した 。別法として、Molecular Dynamics Storm Syste mを用いた;この場合、フィルターを固体のシンチラントで支持せず、直接定量 した。 表1に示した結果は、IC50またはインフルエンザA/WSNウイルス転写酵 素活性の50%阻害を達成するのに必要な薬物化合物の濃度として測定した。 ウイルス転写酵素活性の50%阻害を達成するために必要な薬物化合物の濃度 が低いことは、本発明の薬物化合物がインフルエンザA/WSNウイルス転写プ ロセスを阻害することに有効であることを示す。 実施例11 インフルエンザA/WSN、A/ビクトリアおよびB/リーウイルスに対する抗 ウイルス活性のアッセイ Madin Darby イヌ腎(MDCK)細胞におけるプラーク減少により、 インフルエンザA/WSN、A/ビクトリアおよびB/リーウイルスに対する抗 ウイルス活性について化合物を評価した。6ウェルプレート中のMDCK細胞の 2重の単一層を、タンパク質含有培地を含まないように洗浄し、ウイルスの50 〜100プラーク形成ユニット(容量0.4ml)で感染させ、37℃にて60分 間培養した。ウイルス接種物の吸引後、Eagle最小必須培地、トリプシン( 8μg/ml)、適当な薬物希釈(1%DMSOの最終濃度)を含む0.6%アガロ ースのオーバーレイ(3ml)を細胞単一層に加えた。プレートを空気中5%CO2 の加湿雰囲気中37℃にて培養した。48時間後、単一層をグルタルアルデヒ ドで固定し、0.1%クリスタルバイオレットで染色し、プラークを計測した。 感染対照(薬物なし)プレートと比較するプラーク阻害のパーセントを各薬物濃度 について計算し、50%阻害濃度(IC50)を決定した。 表2に示す結果は、IC50またはインフルエンザウイルスプラーク形成の50 %阻害を達成するの必要な化合物の濃度として測定した。 表2に示すプラーク減少結果は、本発明の化合物はインフルエンザA/WSN 、A/ビクトリア、B/リーウイルスによるプラーク形成を阻害することにより 、インフルエンザウイルスに対して抗ウイルス活性を示すことを示す。 実施例12 インフルエンザウイルスによるcap1 AIMV RNA4の開裂のアッセイ (a)cap中の32Pを含むcap1 RNAの調製 32P−標識cap1 AIMV RNA4を調製するため、AIMV RNA4 の末端m7Gをはじめにβ−除去により除いた(H.Fraenkel-Conrat and A.Stei nschneider,Methods in Enzymology 12B,243-246(1967);S.J.Plotch,M.Bo uloy and R.M.Drug,Proc .Natl.Acad.Sci.USA,76,1618-1622(1979))。 ついで2μgのβ−除去されたRNAを25mM Hepes、pH7.5、1 mM DTT、20ユニットのグアニリルトランスフェラーゼ酵素(GIBCO/BRL#80 24SA)、1mM 塩化マグネシウム、4μCiの3H−S−アデノシルメチオニン( Amersham TRK.614)および100μCiの32P−GTP(Amersham PB 10201)を 含む50μlの反応物中で37℃にて1時間培養した。RNAをフェノールおよ びクロロホルム抽出し、G−50スパンカラムを用いて組み込まれていない放射 性ヌクレオチドから分離し、エタノール沈澱させ、開裂反応に添加した。 (b)開裂アッセイ 開裂アッセイ条件は、ヌクレオチドが存在せず、32P−標識cap1 AIM V RNA4を用いた他は、転写反応条件と同じであった。開裂反応産物をフェ ノールおよびクロロホルム抽出し、エタノール沈澱させ、20%アクリルアミド −6M 尿素ゲル上で電気泳動により分離した。反応産物をMolecular Dynamics Storm 840 イメージングシステムを用いて定量した 。 表3に示す結果は、IC50またはcap1 RNAのインフルエンザウイルス 開裂の50%阻害を達成するの必要な化合物の濃度として測定した。 ウイルス転写酵素活性の50%阻害を達成するために必要な薬物化合物の濃度 が低いことは、本発明の薬物化合物がインフルエンザウイルスによるcap1 RNAの開列を阻害することに有効であることを示す。 実施例13は、本発明の抗−インフルエンザ化合物により生ずる細胞増殖に対 する作用を示す。 実施例13 細胞増殖アッセイ 本発明のピリダジン化合物の細胞増殖に対する作用を、96ウェルプレート中 のMDCK細胞において、テトラゾリウム−ベースの比色法により調べた(R.Pa uwels et al.,J .Virol.Methods,20,309-321(1988))。このアッセイは、生 存細胞による3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニ ルテトラゾリウムブロマイド(MTT)のインサイチュー減少を検出する。約1× 104個の細胞をウェル当たりに接種し、薬物−含有増殖培地で2〜3日間(3〜 4細胞倍増(doubling))培養した。光学密度を50%減少する薬物濃度を調べた 。 表4に示す結果は、IC50または光学密度の50%減少を達成するの必要な化 合物の濃度として測定した。 これらの結果は、細胞増殖または生存力の測定である光学密度の50%減少を 達成するために比較的高濃度の抗ウイルス性化合物が必要であることを示す。抗 インフルエンザ活性が観察される濃度は、細胞生存力が影響を受けた濃度よりも ずっと低い。 実施例14は、マウスを用いる動物実験における本発明の薬物化合物の耐性を 示す。 実施例14 急性耐性アッセイ 本発明の化合物をマウスに投与し、ついでマウスを薬物の耐性についてモニタ ーした。マウスを投与後6時間、1時間ごとに、その後2週間、1日に2回、不 利な作用についてモニターした。罹患および弱った動物を安楽死させた。 以下の表5に示すように、マウス(5匹/群、Swiss Websterメス、8〜9週齢 、25〜30g)に、経口胃管栄養(0.5mL)または尾静脈注射(0.2mL) のいずれかにより本発明の化合物を単一投与した。 本発明の化合物の投与の2時間後、化合物それ自体の投与と関係ない原因によ り死んだ20群の1匹のマウスを除き、すべての他のマウスは、本発明の化合物 の投与後少なくとも16日間生存した。これらの結果は、マウスは、本発明の化 合物に対し高い耐性を有することを示す。 インフルエンザに対して有意な効力を示すことが見出された本発明の他の化合 物には(置換基は上記の式Iを参照して示す):4−(6−メチル−3,4,5− トリオキソ−2H,3H,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンカルボキシアミ ド(R1=メチル;R2=4−アミドフェニル);2−メチル−5−(6−メチル− 3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンス ルホンアミド(R1=メチル;R2=3−スルホンアミド−4−メチルフェニル); N−メチル−4−クロロ−3−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H, 3H,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホンアミド(R1=メチル;R2= 3−N−メチルスルホンアミド−6−クロロフェニル);N−メチル−4−(6− メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H,5H−ピリダジニル)ベ ンゼンスルホンアミド(R1=メチル;R2=4−N−メチルフェニルスルホンア ミド);N−フェニル−4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H ,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホンアミド(R1=メチル;R2=4− N−フェニルスルホンアミドフェニル);N−アセチル−4−(6−メチル−3, 4,5−トリオキソ−2H,3H,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホ ンアミド(R1=メチル;R2=N−アセチルスルホンアミドフェニル);N−(3 −ピリジル)−4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H, 5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホンアミド(R1=メチル;R2=4−N−(3 −ピリジル)スルホンアミドフェニル);および6−(6−メチル−3,4,5− トリオキソ−2H,3H,4H,5H−ピリダジニル)−1,1−ジオキソ−1 ,2−ジヒドロ−1λ6−ベンズ<d>イソチアゾール−3−オン(R1=メチル ;R2=1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−1λ6−ベンズ<d>イソチアゾ ール−3−オン)が包含される。 特定の好ましい具体例により本発明を記載し例示したが、他の具体例は、当業 者に明白であろう。したがって、本発明は、記載され例示された特定の具体例に 限定されず、その全体的な範囲が添付した請求の範囲により明確に記載された本 発明の精神から逸脱することなく修飾または変更することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 403/04 C07D 403/04 403/10 403/10 405/10 405/10 409/10 409/10 413/10 413/10 417/10 417/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CA,JP,KR (72)発明者 ニッツ,セオドア・ジェイ アメリカ合衆国19465ペンシルベニア州ポ ッツタウン、カルプ・ロード473番 (72)発明者 ヤング,ドロシー・シー アメリカ合衆国19426ペンシルベニア州カ レッジビル、アイアンウッド・ドライブ5 番 (72)発明者 ゴルツィカ,ウィリアム・ピー アメリカ合衆国19465ペンシルベニア州ポ ッツタウン、テンプル・ロード1420番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式: [式中、 R1は、直鎖または分岐鎖であってもよい低級アルキル(C1−C6)置換基であ り; R2は、式: のアリール置換基であり; Vは、COOR3、CONR45、SO2NR67からなる群より選択される置換基であり; W、X、YおよびZは、同一または異なって、H、アルキル、ハロゲン、 CF3、アルコキシ、COOH、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキ ルスルホニル、COOR'およびCONR''R'''からなる群より選択される置換 基であり; Qおよびこれが結合する炭素原子は、一緒になって、(ここで、複素環のa、b位間の結合は、芳香族環(Ar)と共通の結合を形成す る)からなる群より選択される複素環であり; R3およびR’は、同一または異なって、Hまたはアルキル(C1−C6)置換基 であり; R4、R5、R6、R7、R''およびR'''は、同一または異なって、H、アルキ ル置換基、アリール置換基、アラルキル置換基、複素環置換基、複素環アルキル 置換基、アシル置換基またはカルボキシアルキル置換基であり、該アリール置換 基および該アラルキル置換基のアリール部分は、式: (式中、Q、V、W、X、YおよびZは、前記と同意義である)であり、該複素環 置換基または該複素環アルキル置換基の複素環部分は、式:(式中、Aは、炭素、窒素、硫黄または酸素からなる群より選択され、R8、R9 、R10、R11は、同一または異なって、H、アルキル、ハロゲン、CF3、アル コキシ、アルキルチオ、OH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、COOH、 CONH2およびSO2NH2である)である] を有する化合物、または、該化合物の異性体もしくは医薬上許容される塩。 2. 式: [式中、 R1は、CH3であり; R2は、であり、 Vは、COOH3、SO2NR45および からなる群より選択される置換基であり; Wは、H、CH3またはClからなる群より選択される置換基であり; X、YおよびZは、Hであり; Qおよびこれが結合する炭素原子は、一緒になって、 (ここで、複素環のa、b位間の結合は、芳香族環(Ar)と共通の結合を形成す る)からなる群より選択される複素環であり; R4およびR5は、同一または異なって、H、アセチル、メチル、置換されたも しくは置換されていないフェニル、または置換されたもしくは置換されていない ピリジルであり、該フェニルおよび該ピリジル置換基は、アルキル、アルコキシ 、ヒドロキシ、カルボキシおよびハロゲン基からなる群より選択される] を有する化合物、または該化合物の異性体もしくは医薬上許容される塩。 3. Vがパラ−COOHであり;Wがオルト−CH3であり;X、YおよびZ がHである、請求項2記載の化合物または該化合物の異性体もしくは医薬上許容 される塩。 4. Vがメタ−COOHであり;Wがパラ−Clであり;X、YおよびZがH である、請求項2記載の化合物または該化合物の異性体もしくは医薬上許容され る塩。 5. Vがパラ−SO2NH2であり;W、X、YおよびZがHである、請求項2 記載の化合物または該化合物の異性体もしくは医薬上許容される塩。 6. Vがパラ− であり;W、X、YおよびZがHである、請求項2記載の化合物または該化合物 の異性体もしくは医薬上許容される塩。 7. Vがメタ− であり;W、X、YおよびZがHである、請求項2記載の化合物または該化合物 の異性体もしくは医薬上許容される塩。 8. Tが−C(=O)−であり、T基間の点線が単結合の存在を示し;Vがパラ − であり;Wがオルト−CH3であり;X、YおよびZがHである、請求項2記載 の化合物または該化合物の異性体もしくは医薬上許容される塩。 9. Qが である請求項2記載の化合物または該化合物の異性体もしくは医薬上許容される 塩。 10. Qが である請求項2記載の化合物または該化合物の異性体もしくは医薬上許容される 塩。 11. 4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H,5H −ピリダジニル)ベンゼンカルボキシアミドである請求項1記載の化合物。 12. 2−メチル−5−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H ,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホンアミドである請求項1記載の化合 物。 13. N−メチル−4−クロロ−3−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ −2H,3H,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホンアミドである請求 項1記載の化合物。 14. N−メチル−4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H ,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホンアミドである請求項1記載の化合 物。 15. N−フェニル−4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3 H,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホンアミドである請求項1記載の化 合物。 16. N−アセチル−4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3 H,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホンアミドである請求項1記載の化 合物。 17. N−(3−ピリジル)−4−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2 H,3H,4H,5H−ピリダジニル)ベンゼンスルホンアミドである請求項1 記載の化合物。 18. 6−(6−メチル−3,4,5−トリオキソ−2H,3H,4H,5H −ピリダジニル)−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−1λ6−ベンズ<d> イソチアゾール−3−オンである請求項1記載の化合物。 19. インフルエンザウイルス感染症を治療するための医薬組成物であって、 該ウイルスの感染力を弱めるのに有効な量にて請求項1記載の化合物、および医 薬上許容される担体を含む組成物。 20. 医薬上許容される賦形剤と共に固体の形態にある請求項19記載の組成 物。 21. 医薬上許容される希釈剤と共に液体の形態にある請求項19記載の組成 物。 22. 組成物の重さで,約5mg〜約500mgの化合物を含む請求項19記 載の組成物。 23. インフルエンザウイルス感染症の治療を必要とする患者における該感染 症の治療方法であって、該患者に請求項1記載の化合物の治療上有効量を投与す ることを含む方法。 24. 化合物を1日あたり患者の体重1kgあたり約0.1mg〜約50mg の化合物を含む単位投与形態にて投与する、請求項23記載の方法。 25. 単位投与が医薬上許容される担体を含む請求項24記載の方法。 26. 組成物を非経口投与する請求項23記載の方法。 27. 組成物を経口投与する請求項23記載の方法。 28. インフルエンザウイルス感染症に罹患し易い宿主における該感染症を予 防する方法であって、該宿主に請求項1記載の化合物の予防的に有効量を投与す ることを含む方法。 29. 化合物を1日あたり患者の体重1kgあたり約0.1mg〜約50mg の化合物を含む単位投与形態にて投与する、請求項28記載の方法。 30. 単位投与が医薬上許容される担体を含む請求項29記載の方法。 31. 組成物を非経口投与する請求項28記載の方法。 32. 組成物を経口投与する請求項28記載の方法。
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