JP2002511007A - 静脈内カテーテル誘導方法及び装置 - Google Patents

静脈内カテーテル誘導方法及び装置

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シー. クラチナ、トーマス
イー. オーネムス、ランドル
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、静脈内カテーテルを誘導する方法及び装置である。一態様において、フラッシュバック室(21)を有してなるカテーテル(13)が提供され、該フラッシュバック室は、近位端(30a)、遠位端(30b)及び内壁を有してなる。フラッシュバック室の遠位端は、カテーテル針(10)と流体連通してなる。フラッシュバック室(21)内の可動要素(30)は、フラッシュバック室の内壁と密封係合してなり、該要素は、フラッシュバック室内において、フラッシュバック室の遠位端から近位端へ向かう方向に移動可能である。この要素の移動により、フラッシュバック室内に真空が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】 静脈内カテーテル誘導方法及び装置 関連出願 本出願は、次の米国仮特許出願、すなわち、(1)METHOD AND APPARATUS FOR INTRODUCING AN INTRAVENOUS CATHETER(1997年6月17日出願、出願番号第60/04 9,881号)及び(2)METHOD AND APPARATUS FOR ACCELERATING FLASHBACK RESPON SE TIME IN AN INTRAVENOUS CATHETER(1997年8月11日出願、出願番号第60/055 ,366号)の出願日に係る恩典に関与し、またその恩典を請求するものである。 発明の分野 本出願は、広くは、抹消静脈内(I.V.)カテーテルを誘導するための方法及び 装置に関し、より詳しくは、カテーテル設置施術中に針を介して、流体又は気体 状の物質を吸引(aspirating)する吸引手段(suctioning means)を具備してな るI.V.カテーテル誘導装置(I.V.catheter introducer)に関する。 発明の背景 標準的なI.V.カテーテルは、通常は、医療を目的として血流内に流体を注入す るために使用される。血流との接触を得るためには、中空のチューブ又はカテー テルを、血管内に配置することが必要である。 通常、I.V.カテーテルは、先鋭な遠位端と、遠位端とは逆側にあって針ハブと 接合してなる近位端とを有してなる中空有腔針を構成要素とし、該針の前記近位 端は、針ハブの中空室すなわち「フラッシュバック」室と連通しており、更に該 カテーテルは、該針ハブの中空室を密閉封鎖しうる分離可能なフラッシュ栓と、 該針周囲に軸沿いに配置されてなる分離可能なカテーテル及びカテーテルハブを 構成要素とするものである。 標準的なI.V.カテーテルは、中空有腔針によって血管内に誘導されるものであ り、該カテーテルは該針を覆うように軸沿いに配されてなり、先鋭な針先端部は 、該カテーテルの遠位端より僅かに突出してなる。先鋭な針は、カテーテルと針 の遠位端が血管内腔すなわち流体通路に進入するまで、皮膚とその下の組織を穿 刺するために使用される。このとき、血液は、針の中空腔内を流れ、針ハブのフ ラッシュバック室に流入し、このことが血管内へカテーテルを進行させうる状態 の指標となる。このとき、針は、固定位置に維持され、カテーテルは手動操作に より血管内に挿入される。カテーテルを正しく挿入した後、カテーテルの中空腔 を介して血液が噴出しないように、血管内のカテーテルチューブを手動圧迫して 、針を引き抜く。正しく準備され、充填されたI.V.ラインは続いて、I.V.コネク ターによりカテーテルハブに取り付けられる。 通常のI.V.カテーテル配置操作においては、往々にして血液が針ハブのフラッ シュバック室内へ流入しない場合がある。このことは、医療従事者及び患者、双 方にとって問題である。現行の管理医療制度下においては、費用上の制約が、医 療従事者による安全、迅速、高費用効率な施術を妨げる一因となっている。患者 は注入を必要とし、医療従事者は施術を完了して、次の業務又は患者に臨むこと を必要とする。血液が、フラッシュバック室内に流入しない場合、医療従事者は 、あたかも「魚釣り」の如くI.V.カテーテル針で探りながら、血管の位置を正確 に突きとめようとする。この種の血管探査は往々にして、患者にとって相当に苦 痛であり、患者の体組織に、野しい痣や刺し傷を残すこともある。血管の位置を 突きとめるためのこの「魚釣り」の後でさえも、血液が針ハブのフラッシュバッ ク室内に流入しない場合もある。 次のステップにおいて、医療従事者は、針ハブからフラッシュ栓を取り外し、 無菌注射器を針ハブの近位端に接続する必要がある。該注射器は、血液がフラッ シュバック室内へ流入するように、中空有腔針及びフラッシュバック室内を吸引 すなわち減圧するために使用される。 医療従事者は、患者に向かって注射器を押す間、I.V.カテーテルの針ハブにお ける気密シールを維持するように、先鋭な針先端部を患者に穿刺した状態で固定 し続け、更に、針ハブ及び注射器の内室内で吸引を生じさせるように注射器のプ ランジャー棒を患者から遠ざかる方向に引くという一連の困難な作業をしなけれ ばならない。血液がフラッシュバック室内に確認されると、通常は、カテーテル の挿入を進めることができる。 図1は、I.V.カテーテル113を血管内に配置するために使用される従来のI.V. カテーテル誘導装置140の詳細及び断面を示す図である。従来のI.V.カテーテル 装置は、4つの主な構成要素を有してなる。すなわち、(1)先鋭な遠位先端111 を有する中空有腔針110、該針110の近位端が固着されてなる(2)針ハブ120であ って、針110の中空腔と連通してなる中空室すなわち「フラッシュバック」室121 を有してなる針ハブ、(3)密封された内室121若しくは通気孔を有する内室121 を形成するために、針ハブ120の近位端に密着してなる分離可能な栓すなわち「 フラッシュ栓」130、及び(4)カテーテルハブ112に取着されてなり、皮下注射 針110を軸沿いに周囲してなる分離可能なカテーテル113である。 図2は、図1に示される従来のI.V.カテーテル誘導装置及び分離可能なカテー テルにおいて、分離可能なフラッシュ栓130が針ハブ120から取り外されている状 態を示す詳細及び断面図である。またフラッシュ栓130は、フラッシュバック室 を周囲雰囲気と通気させる通気孔として機能する開口若しくは貫通孔を有してな り、前記フラッシュ栓130は、気体状物質を透過させるが、流体を実質 透過させない濾過膜を有してなる。 必要とされるものは、第一にカテーテル針を通して流体又は気体状物質を吸引 するために注射器等の他の装置を必要としないI.V.カテーテル誘導装置及び方法 であり、前記諸問題を解消するI.V.カテーテル誘導装置及び方法である。 発明の要旨 したがって、本発明の目的は、針を介して流体を吸引する吸引手段を有してな るI.V.カテーテル誘導装置を提供することにある。 本発明の目的は、移動可能な構成要素により吸引を生じさせる吸引手段を有し てなるI.V.カテーテル誘導装置を提供することにある。 本発明の更なる目的は、現在の標準的なI.V.カテーテル誘導装置を構成する要 素以外の構成要素を使用せずに、吸引を生じさせる吸引手段を有してなるI.V.カ テーテル誘導装置を提供することにある。 本発明の別の目的は、標準的なI.V.カテーテル誘導装置に類似してなる、すな わちフラッシュ栓がカテーテル針ハブから分離可能である吸引手段を有してなる I.V.カテーテル誘導装置を提供することにある。 本発明の別の目的は、現行のI.V.カテーテル誘導方法と適合し、血管形成術す なわちI.V.カテーテル挿入を無理なく実施することのできる吸引手段を有してな るI.V.カテーテル誘導装置を提供することにある。 本発明の更に別の目的は、斜めにカットされた針先が見えるように、先鋭な先 端部が露出してなる吸引手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供するこ とにある。 本発明の更に別の目的は、針ハブのフラッシュバック室内又はフラッシュ栓内 を自動的に減圧する吸引手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供するこ とにある。 本発明の更なる目的は、注射器へ、及び/又は注射器から、薬物又は希釈剤を 吸引することのできる吸引手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供する ことにある。 本発明の更に別な目的は、移動可能なフラッシュ栓又は減圧室(evacuated ch amber)を穿刺するためのダブルランセット針(double lancet needle)と共に 使用可能な吸引手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供することにある 。 本発明の更なる目的は、自動製造が容易な吸引手段を有してなるI.V.カテーテ ル誘導装置を提供することにある。 本発明の更なる目的は、医療産業において利用可能な廉価の使い捨でI.V.カテ ーテル誘導装置を提供するという目的を達成するに必要な構成要素の数を必要最 低限に減少させることにある。 本発明の更なる目的は、フラッシュ栓が一方向に軸沿い移動可能な吸引手段を 有してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供することにある。 本発明の別の目的は、吸引力が付与される場合あるいは所望の場合に、フラッ シュバック室又はフラッシュ栓内の気圧及び/又は液圧を、周囲の気圧と均衡さ せる通気手段を具備する吸引手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供す ることにある。 本発明の更に別の目的は、フラッシュバック室が凹凸又はテーパー側面を有し てなるとき、該フラッシュバック室内において一定の吸引力(a suctioning for ce)を維持する吸引手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供することに ある。 本発明の更に別の目的は、フラッシュ栓の移動に伴い、自己調節する調節可能 な密封手段を具備する吸引手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供する ことにある。 本発明の更に別の目的は、周囲の気圧に対して自己調節性のある吸引手段を有 してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供することにある。 本発明の更に別の目的は、使用中のフラッシュ栓が前後に移動するに伴い、自 己調節してなる吸引手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装置を提供することに ある。 本発明の更なる目的は、針に向かって、更には針から遠ざかるように軸沿いに 移動可能なフラッシュ栓を提供することにある。 本発明の別の目的は、血液がフラッシュバック室に流入するとき、該フラッシ ュバック室内の空気を排出しうる通気手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装置 を提供することにある。 本発明の更なる目的は、誘導装置に対するフラッシュ栓の軸沿い移動又は回転 運動により開閉可能な、通気孔を備えてなるカテーテル誘導装置を提供すること にある。 便宜上、ここで示される符号(参照番号)付き要素は、フラッシュバック室で あれフラッシュ栓であれ、各種態様例に係る図面全体を通して交換可能なものと し、したがって記載された発明の多様な組み合わせが可能であり、このことは、 当業者であれば誰にでも自明であると思われる。 本発明の他の目的及び利点は、添付の図面を参照すると共に、以下の記載を読 むことにより明らかになると思われる。 上記の目的は、(1)I.V.カテーテル針ハブのフラッシュバック室内に吸引す なわち減圧状態(大気中より低い圧力)を生じさせること、(2)I.V.カテーテ ルフラッシュ栓内に吸引すなわち減圧状態(大気中より低い圧力)を生じさせる こと、(3)針ハブのフラッシュバック室に転移可能な減圧状態(大気中より低 い圧力)にあるフラッシュ栓を設けること、(4)針ハブのフラッシュバック室 に転移可能な減圧状態(大気中より低い圧力)にある針ハブ、(5)血液がフラ ッシュバック室に流入するとき、フラッシュバック室又はフラッシュ栓内の空気 を排出する手段を有してなる吸引フラッシュ栓を設けること、(6)所望の場合 に、フラッシュバック室内を減圧状態(大気中より低い圧力)にするための密閉 可能な通気孔を有してなる吸引フラッシュ栓を設けること、及び(7)所望の場 合に、フラッシュバック室内を減圧状態(大気中より低い圧力)にするための密 閉可能な通気孔を有してなり、該密閉可能な通気孔が、所望の場合に、フラッシ ュバック室内の圧力を均衡化させるように開放可能な吸引フラッシュ栓を設ける ことにより、中空有腔針及び小室を介して、流体又は気体状物質を吸引すること のできる本発明のI.V.カテーテル誘導装置により達成される。 本発明は、針ハブ20の中空室21と密封係合し、その軸沿いの動きにより、フラ ッシュバック室21内に吸引すなわち減圧状態を生じさせる吸引フラッシュ栓30を 提供するものである。吸引フラッシュ栓30は、必要に応じて取り外し可能であり 、通常の方法で注射器を該針ハブ20に接続することが可能である。 本発明は、予め組み込まれてなる吸引手段を有してなるI.V.カテーテル誘導装 置に関し、より詳細には、針ハブに取り付けられ、その近位端が該針ハブの中空 室と連通してなる先鋭な中空有腔針と、吸引手段を具備し針ハブの中空室を密封 閉鎖するフラッシュ栓と、針周囲に軸沿いに位置してなる分離可能なカテーテル 及びカテーテルハブとからなるI.V.カテーテル誘導装置に関する。本発明の汎用 利用のために、ここでは基本技術に基づいて多くの吸引手段を記載する。 ここで開示される態様例は全て、中空フラッシュバック室又はフラッシュ栓自 身の内部において吸引を生じさせることのできるフラッシュ栓を具備してなるI. V.カテーテルを達成するために必要とされる、「廉価で高性能」という条件を具 現するものであるが、現行の標準的なI.V.カテーテル誘導装置と実質同様の方法 で使用されるものである。換言すれば、吸引フラッシュ栓の利用は、現行の方法 にとって、その存在を意識させないもの("transparent")である。本発明にお けるこの特徴は非常に望ましいものである。なぜなら、術法上の変化、付加的な 工程又は備品費用を何ら必要とせずに、I.V.カテーテルを好適に誘導することが できるためである。この特徴により、注射器等の付加的備品に係る付加的な材料 費が不要となり、注射器を探し、注射器の包装を開け、注射器を針ハブに接続し て針ハブ内を減圧し、カテーテルを前方に送り、そしてカテーテル針、注射器、 フラッシュ栓及び包装を処分するために必要とされる余分な時間が減少する。 本発明は、針を介し、I.V.カテーテル誘導装置フラッシュバック室又はフラッ シュ栓内へ、あるいは更にその先へ、流体又は気体状の物質を吸引するための改 良された装置及び方法を提供するものである。 また本発明は、I.V.カテーテルの誘導時における、フラッシュバック応答時間 を早めるための改良された装置及び方法を提供するものである。 一態様において、一片のフラッシュ栓が、針ハブフラッシュバック室の周縁と 密封係合し、該フラッシュ栓が針から軸沿いに遠ざかる際に、フラッシュバック 室内に吸引すなわち大気中より低い圧力を生じさせるものである。 一態様において、通気手段が、所定の位置において、あるいは必要に応じて、 針ハブの中空室内の圧力を周囲の気圧と均衡させるものである。 別の一態様において、フラッシュ栓は一方向にのみ移動可能なものである。 更に別の一態様において、フラッシュ栓は、テーパー状あるいは凹凸状のフラ ッシュバック室と係合する調節可能な密封手段を有してなる。 更に別の一態様において、フラッシュ栓は、穿刺可能で、真空排気された、す なわち大気中より低い圧力室を有してなる。 別の一態様において、フラッシュ栓は、フラッシュバック室又はフラッシュ栓 内の気圧を周囲の気圧と均衡させる通気手段又は分離可能なキャップを有してな る。 別の一態様において、フラッシュ栓は、針ハブのフラッシュバック室へ注射器 を取り付ける際に取り外し可能なものである。 更に別の一態様において、フラッシュ栓は、フラッシュバック室又はフラッシ ュ栓内の気圧を周囲の気圧と均衡させるための取り外し又は開放可能な要素を有 してなる。 一態様において、フラッシュ栓がフラッシュバック室にある間に、フラッシュ 栓内において、真空が作り出される。 別の一態様において、フラッシュ栓は、フラッシュバック室又はフラッシュ栓 内の気圧及び/又は液圧を、周囲の気圧と均衡させるための自己調節手段を有し てなる。 更に別の一態様において、I.V.カテーテル針ハブは、フラッシュバック室内に 真空を作り出すために突破又は穿刺可能な膜を具備してなる真空排気室を有して なる。 一態様において、一片のフラッシュ栓が、針ハブフラッシュバック室の周縁と 密封係合して、該フラッシュ栓が針から軸沿いに遠ざかる際に、フラッシュバッ ク室内に吸引すなわち大気中より低い圧力を生じさせるものである。針の遠位端 が血管に進入し、血液が針を介してフラッシュバック室内に流れるとき、通常の 挿入条件下で、フラッシュバック室に流入する血液によって、フラッシュバック 室内の空気が容易に排出されるように、閉鎖可能な通気手段が設けられる。通気 手段は通気孔を指で塞ぐことにより封鎖することができる。通気手段が封鎖され 、フラッシュ栓が針から遠ざかるとき、フラッシュバック室及び中空有腔針内が 大気中より低い圧力となる。空気を透過させるが流体は透過させない多孔質材料 を、フラッシュ栓の室内に設けることも可能である。この材料により、通気手段 からの血液流出が防止される。 この装置の使用者は、針ハブの中空室内に生じた大気中より低い圧力を、単に 通気手段を開放することにより、容易に周囲の気圧と均衡させることができる。 別の一態様において、フラッシュ栓は、フラッシュバック室の内壁と密封係合 するピストンからなる。該ピストンは、プランジャー棒に取り付けられ、フラッ シュバック室の全長にわたる任意の位置でフラッシュ栓を保持しうる程度十分に フラッシュバック室の内壁と摩擦係合してなる。また、ここで記載される全ての 態様は、フラッシュバック室の全長にわたる任意の位置においてフラッシュ栓を 保持しうる程度十分な摩擦係合を、可動フラッシュ栓とフラッシュバック室周縁 との間に有してなることも可能である。 残りの開示態様は全て、世界中の医療従事者及び患者の要望に応える、より良 質、より確実で信頼性のある製品に寄与するものである。 図面の簡単な説明 本発明は、以下の詳細な説明及び本発明の各種態様に係る添付の図面によって 、より明確に理解されることと思われる。しかしながら、これらの図面は、本発 明を特定の態様に限定するものと見なされるべきものではなく、単に本発明の説 明と理解のためのものである。 図1は、使用可能な状態にある、標準的なI.V.カテーテル及び誘導装置の側面 一部切欠図である。 図2は、フラッシュ栓が誘導装置本体から分離している状態にある標準的なI. V.カテーテル及び誘導装置の側面一部切欠図である。 図3は、フラッシュ栓が針ハブ内にあって使用可能な状態にある本発明に係る 切欠図である。 図4は、フラッシュ栓が針ハブから遠ざかる方向に軸沿い移動している状態に ある本発明に係る切欠図である。 図5は、フラッシュ栓が針ハブから分離した状態にある本発明カテーテル誘導 装置に係る切欠図である。 図6は、本発明の別の一態様である、フラッシュ栓が小径の本体を有してなる カテーテル誘導装置を示す図である。 図7は、本発明の別の一態様である、フラッシュ栓が自己調節型密封手段を有 してなるカテーテル誘導装置を示す図である。 図8Aは、本発明の別の一態様である、フラッシュ栓及び通気手段を有してなる カテーテル誘導装置を示す図である。 図8Bは、図8Aに係る通気手段の断面図である。 図9Aは、フラッシュ栓がフラッシュバック室の周縁と密封係合してなる本発明 の一態様を示す断面図である。 図9Bは、図9Aに関し、フラッシュ栓の回転により、フラッシュバック室周縁と の密封を解除し、空気又は流体を通過させうるようにした状態を示す断面図であ る。 図10は、フラッシュ栓が該誘導装置に対し一方向にのみ軸沿い移動するもので あるカテーテル誘導装置を示す本発明の別態様である。 図11は、使用可能な状態にある真空排気されたフラッシュ栓を有してなり、両 先端型針(double tipped needle)を具備してなるカテーテル誘導装置を示す図 である。 図12は、真空排気されたフラッシュ栓を両先端型針が穿刺した状態にあるカテ ーテル誘導装置を示す図である。 図13は、取り外し可能な部分を有してなる真空排気されたフラッシュ栓を両先 端型針が穿刺した状態にあるカテーテル誘導装置を示す図である。 図14は、図13に係るカテーテル誘導装置において、両先端型針が真空排気され たフラッシュ栓を穿刺し、エンドキャップが取り外された状態を示す図である。 図15は、自己調節すなわち圧力均衡型フラッシュ栓が使用可能な状態にあるカ テーテル誘導装置を示す図である。 図16は、自己調節すなわち圧力均衡型フラッシュ栓が、針ハブから遠ざかる方 向に軸沿い移動している状態にあるカテーテル誘導装置を示す図である。 図17は、取り外し可能なエンドキャップを具備してなる自己調節又は圧力均衡 型フラッシュ栓が、針ハブに向かって軸沿い移動している状態にあるカテーテル 誘導装置を示す図である。 図18は、真空排気された部分を有してなる針ハブを具備するカテーテル誘導装 置及びフラッシュ栓を示す図である。 図19は、空気を透過させるが流体を透過させない多孔質材料及び通気手段を具 備してなる吸引フラッシュ栓を有してなる本発明に係る側面一部切欠図である。 図20は、分離ピストンを具備する吸引フラッシュ栓を有してなる本発明に係る 側面一部切欠図である。 図21は、通気手段を具備してなる吸引フラッシュ栓の近位端の一態様を示す断 面図である。 図22は、フラッシュ栓及び針ハブの側壁を貫通する通気孔を具備してなる本発 明に係る断面及び切欠図である。 図23は、図22に係る通気孔近傍の断面図である。 詳細な説明 静脈内カテーテルを誘導する方法及び装置について説明する。以下の説明にお いては、本発明の十分な理解をもたらすために、多数の具体的詳細を記述する。 しかしながら、そのような具体的詳細がなくとも本発明が実施可能であることは 、当業者にとっては自明であると思われる。その他の例においては、本発明を曖 昧にすることを避ける目的で、公知の構成要素、構造及び技法は、詳細に示して はいない。 図3は、使用可能な状態にあるI.V.カテーテル誘導装置の詳細及び断面図であ り、該装置は、ハブ12に接続された分離可能なカテーテル13を含んでなり、該カ テーテルは、針ハブ20に固定取着されてなる皮下注射針10上に滑動可能に配置さ れている。針ハブ20はフラッシュバック室21を含んでなり、該フラ ッシュバック室21は針ハブ20の近位端にフラッシュ栓30を具備してなる。フラッ シュ栓30の縦長本体要素39は、針ハブ20内に閉じられた空間を形成するように、 フラッシュバック室21の周縁と密封係合してなる。フラッシュ栓30は、該フラッ シュ栓の近位端部分すなわちフランジ部分37を握持し、該フラッシュ栓を針ハブ 20から遠ざかる方向に軸沿いに引き抜くことにより、取り外すことができる。フ ラッシュバック室21の遠位端21bから近位端21aへ向かうフラッシュ栓30の軸沿い の移動により、フラッシュバック室内に形成されるべき真空すなわち大気中より 低い圧力が生ずる。図3に係る態様において、フラッシュ栓30は、針10へ向かっ て近づく方向及び針から遠ざかる方向に、軸沿い移動可能なものであり、開かれ た近位端30a、閉じられた遠位端30b、及び開かれた内室38を有してなる。代替的 な一態様において、フラッシュ栓30の近位端30aは、閉じられた内室を形成する ように封鎖される。更に別の一態様において、フラッシュ栓30は、閉じられた近 位端30a及び開かれた遠位端30bを有してなる。 ここでの説明中、フラッシュバック室は、針ハブ20と一体なものとして説明さ れている。しかしながら、フラッシュバック室は、当該分野において公知の技法 を利用して針ハブに取着された分離型の構成要素であっても良いことは十分に理 解できる。本発明は、医療従事者が手動により、フラッシュバック室内に真空を 発生させうる手段を提供することにある。したがって、本発明は、フラッシュバ ック室内に真空を発生させるために移動可能なフラッシュ栓を使用することに限 定されるものではないことは十分に理解できる。フラッシュバック室21の内壁22 と密封係合可能で、フラッシュバック室21の遠位端21bから近位端21aに向かって 移動可能な任意の要素又は装置を使用して、フラッシュバック室内に真空を発生 させることが可能である。 本発明の教示によれば、まず針10の遠位端11を静脈又は他の身体部分に挿 入し、次いでフラッシュバック室内に位置するフラッシュ栓又は他の可動密封要 素を、フラッシュバック室の遠位端から近位端に向けて移動させて、フラッシュ バック室内に真空を作り出すことにより、血液又は他の体液をI.V.カテーテルの フラッシュバック室21内へ吸引することが可能である。別の一態様においては、 (1)針10の遠位端11を静脈が存在する身体部分に挿入し、(2)フラッシュバッ ク室内に位置するフラッシュ栓又は他の可動密封要素を、フラッシュバック内に 真空を発生させるように移動させて、(3)針10の遠位端11を静脈に挿入するこ とにより、血液をフラッシュバック室内に吸引することが可能である。 図4は、図3で示されるものと類似のI.V.カテーテル誘導装置の詳細及び断面 図である。I.V.カテーテルは、フラッシュバック室21内に真空すなわち大気中よ り低い圧力を発生させるように、針ハブ20内で(矢印Mで示される如く)軸沿い に移動可能なフラッシュ栓30を含んでなる。図4に係る態様において、フラッシ ュ栓30は、閉じられた内室31と閉じられた近位端及び遠位端とを有してなる。カ テーテル13とカテーテルハブ12とが図示されているが、この出願の以下の図面に おいて、その説明は省略する。 図5は、図3で示されるものと類似のI.V.カテーテル誘導装置の詳細及び断面 図である。I.V.カテーテルは、内室38に開口してなる開放遠位端30bを有してな るフラッシュ栓30を含んでなる。図中、フラッシュ栓30が、針ハブ20のフラッシ ュバック領域から分離して、フラッシュバック室21が周囲の雰囲気に対して開放 された状態が示されている。フラッシュ栓30は、内室38内に位置する流体吸収性 媒質36を含んでなる。流体吸収性媒質36は、フラッシュバック室内に収容された 血液又は他の流体を吸収し、フラッシュ栓がフラッシュバック室から取り外され る場合に、流体の漏出を最小化する機能を有する。一態様において、フラッシュ 栓30は、フラッシュ栓の近位端30a又はその近傍に位置する開口(非図示)を含 むものであってよい。この構成により、使用者が、フラッシ ュバック室に対してフラッシュ栓を動かし、更に所望の圧力を維持するために、 必要に応じて、この通気用開口を介して周囲の雰囲気へフラッシュバック室を通 気することにより、フラッシュバック室21内の圧力を制御することが可能になる 。 図6は、図3、4及び5に示されたものと類似のI.V.カテーテル誘導装置の詳 細及び断面図である。I.V.カテーテルは、フラッシュバック室21内に真空すなわ ち大気中より低い圧力を発生させるために、針ハブ20内を軸沿いに移動可能なフ ラッシュ栓30を含んでなる。フラッシュ栓30は、フラッシュバック室21よりも寸 法的に小さい部分35と、フラッシュバック室21の周縁と密封係合しうる形状一致 部分32とを有してなる。図6に係る態様において、フラッシュ栓30は、開かれた 内室38を有してなる。またフラッシュ栓30は閉じられた内室を有するものであっ てもよい。 図7は、本発明の別態様であるI.V.カテーテル誘導装置の詳細及び断面図であ る。I.V.カテーテルは、針ハブ20内を軸沿いに移動可能なフラッシュ栓30を含ん でなる。フラッシュバック室21の遠位端21bから近位端21aへ向かうフラッシュ栓 30の軸沿い移動により、フラッシュバック室21内に形成されるべき真空すなわち 大気中より低い圧力が発生する。フラッシュ栓30は、フランジ部分37から延びる 縦長本体又は縦長部分35を有してなり、該本体35は、フラッシュバック室21より も寸法的に小さいものである。フラッシュバック室21の周縁と密封係合するよう に、Oリング33が本体35上に配置されている。Oリング33は、硬質、半硬質、エ ラストマー、又は形状一致型(form fitting)材料で構成することができる。フ ラッシュ栓30は、閉じられた内室31を有してなるものとして示されているが、開 かれた内室を含むものであってもよい。 図8は、通気手段22を有してなるI.V.カテーテル誘導装置の詳細及び断面図で ある。フラッシュ栓30は、フラッシュバック室21内に真空すなわち大気中 より低い圧力を発生させるために、針ハブ20内で軸沿い移動可能なものとして示 されている。フラッシュ栓30は、フランジ部分50と縦長の本体部分35とを有して なり、該縦長の本体部分35は、フラッシュバック室21よりも寸法的に小さいもの である。フラッシュバック室21の周縁と密封係合するように、形状一致部分32が 、フラッシュ栓の遠位端に設けられている。針ハブ20は、形状一致部分32が通気 用開口又は溝(recess)22と係合するとき、フラッシュバック室21内の気圧を、 周囲の気圧と均衡させるための、少なくとも一の内部アンダーカット、溝、通路 又は通気孔22を有してなる。通気用開口22の代わりに、あるいは該通気用開口と 組み合わせて、可動フラッシュ栓30の行程沿いの様々な位置において吸引を反復 及び緩和しうるように、針ハブ20の内壁周囲に、軸沿い又は円周沿いに配されて なる一連のアンダーカットがあってもよい。フラッシュ栓30の軸沿い移動により フラッシュバック室21内に生じた大気中より低い圧力は、密封部分32が通路22沿 いに移動してフラッシュバック室21と外部の雰囲気とが連通するとき、緩和若し くは周囲の気圧と均衡化される。通路22は、針ハブ20の近位端まで延びていても よい。 通気用の通路/溝/開口22が、フラッシュバック室21の最奥端に位置してなる 態様において、フラッシュ栓30が完全に挿入された状態にあるとき、通常のフラ ッシュバック環境下で血液がフラッシュバック室21に流入すると、フラッシュバ ック室21内の空気が通気手段22を介して自由に放出されるように、フラッシュ栓 30の遠位端における形状一致部分32を、通気孔22に近接して配置することが可能 である。フラッシュ栓30が針ハブ20から遠ざかる方向に軸沿い移動するとき、フ ラッシュバック室21内に大気中より低い圧力を生じさせることができる。図8Bは 、軸8B−8Bにおける針ハブ20、密封部分32及び通気孔22を示す断面図である。 図9Aは、本発明の別な一態様を示す断面図であり、針ハブ20が楕円形又は 卵形であり、密封部分32はそれに適合あるいは形状が一致する楕円形又は卵形で あり、従ってフラッシュ栓30が軸沿い移動する際は、フラッシュバック室21内壁 との密封係合が維持されてなるものである。 図9Bに示されるように、フラッシュ栓30とその一部である密封部分32の円周沿 いの動きすなわち回転運動(矢印Rで例示)により、密封部分32が変形して、一 又はそれ以上の開口又は通路を作り出すものである。開口の存在により、フラッ シュバック室21内の大気中より低い圧力が外部雰囲気の気圧と均衡化される。こ の構成により、医療従事者は、吸引作業の間の任意時に、フラッシュバック室21 内に作り出された真空を緩和することができる。フラッシュ栓の形状一致部分32 と針ハブ20とを単に再び係合させるだけで、付加的にあるいは反復的に大気中よ り低い圧力をフラッシュバック室21内に生じさせることができる。図10は、フラ ッシュバック室21内に真空すなわち大気中より低い圧力を発生させるように針ハ ブ20内を軸沿いに移動可能なフラッシュ栓30を有してなるI.V.カテーテル誘導装 置の詳細及び断面図である。フラッシュ栓30を一方向のみに軸沿い移動させる手 段が設けられている。一態様において、フラッシュバック室の近位端から遠位端 へ向かうフラッシュ栓の動きを制限する手段は、フラッシュ栓の外壁上に配され てなる少なくとも一の突起又は歯34と、突起34と噛み合うように針ハブ20上に配 されてなる溝(recess)23とを含んでなる。溝23が示されているが、噛み合い突 起34の軸沿いの動きを制限するために必ずしも必要なものではない。フラッシュ 栓30は、閉じられた内室31を持つものとして示されているが、開かれた内室を含 んでなるものであってもよい。 図11は、フラッシュバック室21が大気中より低い圧力にあり、穿刺可能な遠位 端33を有してなるフラッシュ栓30を含んでなり、使用可能な状態にあるI.V.カテ ーテル誘導装置の詳細及び断面図である。針10は、フラッシュバック室21内に位 置してなりフラッシュ栓30の遠位端33を穿刺するための、先鋭な近位端15を有し てなる。フラッシュ栓30は、針ハブ20内に閉じられた空間を形成 するように、フラッシュバック室21の周縁と密封係合してなる。穿刺可能なフラ ッシュ栓30は、針先端部15に対して軸沿いに接近及び離反するように移動可能で ある。フラッシュ栓30は、閉じられた近位端と密封された内室31とを持つものと して示されている。 万が一、先鋭な近位針先端15が真空排気されたフラッシュ栓を穿刺した状態で 、医療従事者が中空有腔針を介して血液又は流体を吸引し損ねた場合においても 、フラッシュ栓30を針10から遠ざかる方向に軸沿いに移動させることにより、フ ラッシュバック室21内に吸引状態を作り出すことが可能である。フラッシュ栓30 は、針ハブ20から取り外し可能であり、必要に応じて、内室31及び針10を介して あるいはその内部に、流体又は気体状物質を吸引するために注射器を取り付ける ことが可能である。 図12は、I.V.カテーテル誘導装置の詳細及び断面図であり、フラッシュ栓の遠 位端を密封してなる穿刺可能な密封栓又は隔壁35を有してなる真空排気されたフ ラッシュ栓が示されている。図12において、隔壁35は、先鋭な近位針先端15によ り穿刺された状態が示されている。穿刺可能なフラッシュ栓30は、一端が密封栓 又は隔壁35により密封された減圧室(大気中より低い圧力室)31を有してなる。 穿刺可能なフラッシュ栓30は、針先端15に軸沿いに接近及び離反するように移動 可能である。針10は、フラッシュ栓30の遠位端における隔壁又は密封栓35を穿刺 するために、フラッシュバック室21内に位置してなる先鋭な近位端15を有してな る。フラッシュ栓30は、針ハブ20内に閉じられた空間を形成するように、フラッ シュバック室21の周縁に密封係合してなる。フラッシュ栓30は閉じられた近位端 を具備するものとして示されている。フラッシュ栓30は、針ハブ20から取り外し 可能であり、必要に応じて、フラッシュバック室21及び針10を介してあるいはそ の内部に、流体又は気体状物質を吸引するために注射器を取り付けることが可能 である。 遠位針先端11及びカテーテル13が、血管内に正しく配置され、更に、真空排気 されてなるフラッシュ栓30が先鋭な針先端15により穿刺されると、針10を介して 内室31内に流体又は気体状物質が吸引され、このことが、カテーテルを血管内に 進ませる指標となる。 図13は、針10の先鋭な近位針先端15により穿刺された真空排気されてなるフラ ッシュ栓30を有してなるI.V.カテーテル誘導装置の詳細及び断面図である。穿刺 可能なフラッシュ栓30は真空排気された内室31を有してなり、この内室内部の圧 力は、フラッシュ栓30近位端における開口と密封係合してなる第二フラッシュ栓 又はエンドキャップ100を取り外すことにより、外部雰囲気の気圧と均衡化され る。穿刺可能なフラッシュ栓30は、針先端15に対し軸沿いに接近及び離反するよ うに移動可能である。針10の先鋭な近位端15は、フラッシュバック室21内に位置 しており、フラッシュ栓30の遠位端を穿刺するものである。フラッシュ栓30は、 針ハブ20内に閉じられた空間を形成するように、フラッシュバック室21の周縁と 密封係合してなる。フラッシュ栓30が針ハブ20から取り外された状態で、必要に 応じて、内室31及び針10を介して、あるいはその内部に、流体又は気体状物質を 吸引するために注射器を取り付けることが可能である。また内室31は、空気を透 過させるが流体を透過させない多孔質材料を含むものとすることも可能である。 図14は、図13で示されたI.V.カテーテル誘導装置において、真空排気されてな るフラッシュ栓30が、針10の先鋭な近位針先端15により穿刺されている状態を示 す詳細及び断面図である。また取り外された状態のエンドキャップ100も示され ており、この状態でフラッシュ栓30への注射器の取り付けが可能である。 図15は、本発明の別態様であって、使用可能な状態にあるI.V.カテーテル誘導 装置の詳細及び断面図である。このI.V.カテーテル誘導装置は、自己調節型又は 圧力均衡型フラッシュ栓30を有するものとして示されている。フラッシュ栓30は 、針ハブ20内に閉じられた空間を形成するように、フラッシュバック室21の周縁 と密封係合してなる。フラッシュ栓30は、フラッシュ栓の内室38内に配されてな る可動隔壁37を有してなる。隔壁37の軸沿い位置は、フラッシュ栓の軸沿い前後 移動により生じる内部の圧力差に応じて、変化すなわち自己調節するものである 。フラッシュ栓30が針10から遠ざかる方向に移動するとき、針10及び小室21、38 内に、気圧又は液圧が大気中より低い状態にある真空が発生し、可動隔壁37が針 側に引き寄せられ、血液又は流体が皮下注射針10及びフラッシュバック室21、38 内に吸引される。 フラッシュ栓30上の突起36により、針10へ向かう可動隔壁37の軸沿いの動きが 制限され、フラッシュ栓30が、針10から軸沿いに隔たった或る位置まで移動して そこで静止することにより、小室38、21内において、気圧又は液圧真空が一定に 維持される。フラッシュ栓30を更に針10から遠ざけるように軸沿いに移動させる ことにより、室21、38内の気圧又は液圧を更に減圧した真空状態を作り出すこと が可能である。逆に、フラッシュ栓30を針10に向かって軸沿いに移動させること により、気圧又は液圧真空を緩和又は均衡化することが可能である。可動隔壁37 により、フラッシュバック室21に流入する血液が、通常のフラッシュバック環境 下において排出され、血液がフラッシュバック室21に流入する際に、該フラッシ ュバック室21内の空気を排気することが不要になる。 図16は、自己調節型又は圧力均衡型フラッシュ栓30を有してなるI.V.カテーテ ル誘導装置の詳細及び断面図である。フラッシュ栓30は、ニードルハブ20内に閉 じられた空間を形成するように、フラッシュバック室21の周縁と密封係 合してなる。フラッシュ栓30が針10から軸沿いに遠ざかる方向に移動するとき、 小室21、38内に気圧又は液圧が大気中より低い状態にある真空が作り出され、可 動隔壁37が針10へ向かって引き寄せられ、針10及びフラッシュバック室21及び38 を介して、あるいはその内部へ流体又は気体状物質が吸引される。フラッシュ栓 30上の突起36により、軸沿いに針10へ向かう可動隔壁37の動きが制限され、フラ ッシュ栓30が針10から隔たった或る位置まで移動し、その位置で静止することに より、小室38、21内において気圧又は液圧が大気中より低い状態にある真空が一 定に維持される。フラッシュ栓30は、加圧室(加圧された室)31を形成するよう に閉じられ、密封された近位端を有しており、この加圧室は、フラッシュ栓30が 針10へ向かって軸沿いに移動するとき、この加圧室31内に含まれる気体状の物質 を圧縮するものである。 図17に示されるように、フラッシュ栓30が針10に向かって軸沿いに移動すると き、小室21、38内の気圧又は液圧が大気中より低い状態にある真空は、緩和又は 均衡化される。このことにより、可動隔壁37が針から遠ざかる方向に移動する。 小室21、38が流体又は気体状物質で満たされ、フラッシュ栓30が針10へ向かって 移動すると、針10及び小室21、38内の内部圧力は増加する。フラッシュ栓30上の 突起39(図16にも示されている)により、針10から遠ざかる可動隔壁37の軸沿い の動きが制限され、針10を介して流体又は気体状物質を戻し入れることが可能に なる。図17に示されるように、フラッシュ栓30はその近位端に取り外し可能なエ ンドキャップ100を含むものとすることができる。このエンドキャップ100は、フ ラッシュ栓30の内室38の内部において通気又は圧力を均衡化させるための付加的 な手段として使用することができる。 図18は、針ハブ20内に収容されてなる吸引手段を有してなるI.V.カテーテ ル誘導装置の詳細及び断面図である。針ハブ20は、複数の小室28、21を含んでな り、小室28は大気中より低い圧力下にある。フラッシュ栓30の一部 は、小室28、21を分離するための密封部22として機能するものである。密封部22 がその機能を失うと、小室28内の真空は、小室21へ移行し、中空有腔針10を介し てフラッシュバック室21、28内へ流体又は気体状物質が吸引される。針ハブ20か ら遠ざかる方向にフラッシュ栓30を移動させることにより、密封部22の機能を失 わせることができる。 フラッシュ栓30は、密封部22がその機能を失った後においても、部位40におい て針ハブ20と密封係合しており、針10から更に遠ざかるようにフラッシュ栓30を 軸沿いに移動させることにより、フラッシュバック室21内に、気圧又は液圧が大 気中より低い状態にある真空を付加的に作り出すことが可能である。フラッシュ 栓30は、開かれた近位端と小室38とを有してなる。フラッシュ栓30は、針ハブ20 から取り外し可能であり、必要に応じて、フラッシュバック室21及び針10を介し て、あるいはその内部に、流体又は気体状物質を吸引するために、注射器又はそ れに類似のものを取り付けることが可能である。 図19は、針ハブ20に取り付け固定されてなる中空有腔皮下注射針(非図示)上 に滑動可能に配されてなるI.V.カテーテル誘導装置を示す、詳細な、切欠断面図 である。針ハブ20は、フラッシュバック室21を含んでなる。フラッシュ栓90は、 針ハブ20内に存在してなる。針の中空腔は、フラッシュバック室21と流体連通可 能に接続されている。フラッシュ栓90は、ハブ20に対して軸沿い前後に移動可能 である。 フラッシュ栓90は、針ハブ20内部に閉じられた空間を形成するように、フラッ シュバック室21の周縁と密封係合してなる。針ハブ20のフラッシュバック室21内 部に位置してなる分離可能で、移動可能なフラッシュ栓本体99は、該室21内にお いて、軸沿いに移動可能であるか、あるいは回動可能である。フラッシュ栓90は 、フラッシュバック室21の内壁部分と密封係合してなる。ま たフラッシュ栓90は、その近位端又は遠位端において、フラッシュバック室21と 周囲の雰囲気とを連絡する通気孔として機能する開口又は貫通孔97を含んでいて もよく、また、気体状物質を透過させるが、流体は実質透過させない多孔質膜96 を室98内に設けてなるものであってもよい。 通気孔97は、通常のカテーテル配置方法において血液がフラッシュバック室21 へ流入するとき、フラッシュバック室21及び栓室98内部の空気を、周囲の雰囲気 中へ放出させるものである。血液がフラッシュバック室21内に流れてこない場合 は、使用者は通気孔開口部を指で塞ぐことにより、通気孔27を閉鎖又は遮断する ことができる。次いで、使用者はフラッシュ栓90を針から遠ざけるように滑らせ て、フラッシュバック室21内に大気中より低い気圧すなわち負圧を発生させて、 針10を介してフラッシュバック室21及び栓室98内に血液を吸引することができる 。 フラッシュバック室21に流入する血液は、カテーテルの遠位端が血管内に存在 しており、更に先へ挿入しうる状態にあることを示す標準的な指標である。多孔 質膜96は必須ではないが、血液が通気孔97に近づいたり、あるいは通気孔97から 漏出したりすることを防ぐものである。通気孔97は、血液が通常通り室98に流入 するとき、空気を逃す一方で、通気孔97からの血液漏出を防げる程度に小さいも のとして製造することができる。小室21、98内に生じた負圧は、吸引過程の間、 任意時に、通気孔97から指を外すことにより均衡化することができる。 フラッシュ栓90は、ハブ20から取り外し可能であり、小室21の開放端に注射器 を取り付けて、小室21内で吸引を行わせるか、あるいは、小室21内へ、更には、 小室21と連続してなる中空有腔針(非図示)を介して、流体を投与することも可 能である。 図21は、フラッシュ栓の外側近位郊分についての可能な一構成を示す軸21-21 における断面図であり、通気孔を容易に指で塞げるように概ね矩形断面となって いる。使用者が通気孔97を開放又は遮蔽しうるものであれば、任意の実現可能な 形状としてよい。 図20は、別態様におけるI.V.カテーテル誘導装置の詳細及び断面図であり、分 離可能なカテーテル13がハブ12に接続されてなる。カテーテルは、皮下注射針( 非図示)上に滑動可能に配されてなる。皮下注射針は、フラッシュバック室21を 有してなる針ハブ20に取り付け固定されている。フラッシュ栓80は針ハブ20内に 存在しており、誘導装置ハブ20に対して軸沿い前後に移動可能である。 フラッシュ栓80はピストン82を付設してなるプランジャー棒85を含んでなり、 このピストン82は、針ハブ20内に閉じられた空間を形成するように、フラッシュ バック室21の周縁と密封係合してなる。フラッシュ栓80は、フラッシュ栓の近位 端81を握持して、フラッシュ栓を針ハブ20から遠ざかる方向に軸沿いに移動させ ることにより、取り外すことが可能である。 フラッシュ栓80及びピストン82は、針ハブ20から取り外し可能であり、小室21 の開放端に注射器を取り付けて、室21内で吸引を行わせるか、あるいは、小室21 内へ、更には、それに続く中空有腔針(非図示)を介して、流体を投与すること が可能である。ピストン82は、プランジャー棒85の遠位オース部を受け入れるた めのメス部を有してなる。 図22は、フラッシュ栓70の開口部77に対応する開口部26を設けてなる針ハブ20 を有してなり使用可能な状態にある本発明I.V.カテーテル誘導装置を示 す断面及び切欠図である。開口部又は通気孔77は、(図19に例示のように)フラ ッシュ栓70の近位端ではなく、本体79上に位置してなる。フラッシュ栓70がフラ ッシュバック室21内に完全に挿入されると、対応する開口部26及び77が小室78及 び21と連通する。フラッシュバック室21に接続してなる中空有腔針(非図示)と 、整合した開口部との間で、フラッシュ栓室78内に多孔質材料76を配置すること も可能である。初めの静脈穿刺が成功すると、血液は中空有腔針を通ってフラッ シュバック室21内に自由に流れ込む。多孔質材料76は、フラッシュバック室21内 の空気がフラッシュバック室21から出ていくのを妨げず、しかしながら小室21及 び/又は78内に血液を維持することを可能にするものである。血液がフラッシュ バック室21内に流れてこない場合、針ハブ20から遠ざかる方向にフラッシュ栓を 軸沿いに移動させることにより、対応する開口部26及び77が整合して生じた通気 孔を閉鎖して、フラッシュバック室21及び/又はフラッシュ栓室78内を負圧すな わち大気中より低い圧力にすることができる。通気孔を閉鎖するためにフラッシ ュ栓70を軸沿いに移動することが望ましくない場合は、フラッシュ栓を回転させ ることにより通気孔を閉鎖することも可能である。 図23は、図22に係る開口部26及び77が整合することにより生じた通気孔を軸23 -23でみた断面図である。フラッシュ栓70の軸沿い移動又は回動によって、二つ の開口部26及び77が交わらなくなったとき、通気孔が閉鎖される。 全図面に関し、針ハブ20の近位端は、フラッシュ栓30、70、80、90又は注射器 と螺合するために、雌ねじ若しくは雄ねじ、又は突起を含んでなるものとするこ とができる。螺合手段により、フラッシュバック室21の長さ方向に沿う、フラッ シュ栓30、70、80又は90の軸沿い位置を確定することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 オーネムス、ランドル イー. アメリカ合衆国 93004 カリフォルニア 州 ベンチュラ ハリファックス ストリ ート 9648

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 近位端と遠位端とを有してなる針と、 前記針を覆って滑動可能に配されてなるカテーテルチューブと、 前記針の近位端を内部に保持してなる針ハブと、 近位端、遠位端及び内壁を有してなり、該遠位端が前記針ハブと接続してなり、 該遠位端が前記針の近位端と流体連通してなるフラッシュバック室と、 前記フラッシュバック室の内壁と密封係合してなり、前記フラッシュバック室の 遠位端から近位端へ向かう第一の方向にフラッシュバック室内において移動可能 であり、前記第一の方向に動くことにより、フラッシュバック室内に真空を発生 させる要素とからなるカテーテル。 2. 近位端と遠位端とを有してなる針と、 前記針を覆って滑動可能に配されてなるカテーテルチューブと、 前記針の近位端を内部に保持してなる針ハブと、 近位端、遠位端及び内壁を有してなり、該遠位端が前記針ハブと接続してなり、 該遠位端が前記針の近位端と流体連通してなるフラッシュバック室と、 前記フラッシュバック室の内壁と密封係合してなり、前記フラッシュバック室の 遠位端から近位端へ向かう第一の方向にフラッシュバック室内において移動可能 であり、前記第一の方向に動くことにより、フラッシュバック室内に真空を発生 させる要素からなるフラッシュ栓とからなるカテーテル。 3. フラッシュバック室を周囲雰囲気へ通気する通気手段を更に含んでなる請求 項1に記載のカテーテル。 4. フラッシュ栓が遠位端と近位端とを有してなり、フラッシュ栓がフラッシュ バック室内に完全に挿入されてなるとき、該フラッシュ栓の遠位端が、フラッシ ュバック室の遠位端に近接してなり、該フラッシュ栓が該フラッシュ栓の遠位端 に開口部を設けてなる内室を有してなる請求項1に記載のカテーテル。 5. フラッシュ栓の内室において、周囲雰囲気への通気経路となる開口部を更に 含んでなる請求項3に記載のカテーテル。 6. フラッシュ栓が、フラッシュバック室の近位端から遠位端へ向かう第二の方 向へのフラッシュ栓の移動を制限する手段を更に含んでなる請求項1に記載のカ テーテル。 7. 前記移動制限手段が、フラッシュバック室の内壁にある第一の溝と係合可能 な、フラッシュ栓上の突起を含んでなる請求項5に記載のカテーテル。 8. フラッシュバック室及び密封係合要素各々が楕円形であり、密封係合要素の 回転により、該密封係合要素の少なくとも一部とフラッシュバック室の内壁との 密封係合が解除される請求項1に記載のカテーテル。 9. フラッシュ栓の内室中に位置してなる流体吸収要素を更に含んでなる請求項 3に記載のカテーテル。 10. フラッシュ栓が、フランジ部分と、該フランジ部分から外向きに延びてな りフラッシュバック室よりも寸法的に小さい縦長本体とからなり、密封係合要素 が、前記本体上に配されてなるエラストマー製のOリングからなる請求項1に記 載のカテーテル。 11. フラッシュバック室の内壁が、第一の径を持つ第一の部分と、第二の径を 持つ第二の部分とを有してなり、フラッシュ栓要素が第三の径を持つものであっ て、第一の径が第三の径と実質等しいか、小さく、第二の径が第三の径よりも大 きな請求項1に記載のカテーテル。 12. フラッシュ栓が、遠位端と近位端とを有してなり、フラッシュ栓がフラッ シュバック室内に完全に挿入されてなるとき、フラッシュ栓の遠位端がフラッシ ュバック室の遠位端と近接してなり、フラッシュ栓が大気中より低い圧力にある 内室を有してなり、フラッシュ栓がフラッシュバック室内に完全に挿入されてな るとき、フラッシュ栓の遠位端が、針の近位端により穿刺されてなる請求項1に 記載のカテーテル。 13. フラッシュ栓が、遠位端と近位端とを有してなり、フラッシュ栓がフラッ シュバック室内に完全に挿入されてなるとき、フラッシュ栓の遠位端がフラッシ ュバック室の遠位端と近接してなり、フラッシュ栓が、フラッシュ栓の遠位端に おける第一の開口部と、フラッシュ栓の近位端における第二の開口部とを設けて なる内室と、前記第二の開口部と密封係合してなる取り外し可能なエンドキャッ プとを有してなる請求項1に記載のカテーテル。 14. フラッシュ栓が、遠位端と近位端とを有してなり、フラッシュ栓がフラッ シュバック室内に完全に挿入されてなるとき、フラッシュ栓の遠位端がフラッシ ュバック室の遠位端と近接してなり、フラッシュ栓が、フラッシュ栓の遠位端に 開口部を設けてなる内室と、前記内室内に位置してなる可動隔壁とを有してなる 請求項1に記載のカテーテル。 15. フラッシュ栓の近位端又はその近傍に位置してなる第二の開口部と、内室 内に位置してなり、気体状物質を透過させ、流体を実質透過させない多孔質膜と を更に含んでなる請求項3に記載のカテーテル。 16. 密封係合要素がフラッシュバック室内において、フラッシュバック室の近 位端から遠位端へ向かう第二の方向に移動可能である請求項1に記載のカテーテ ル。 17. 第一の径を持つ外表面を有してなる円筒状本体と、 前記円筒状本体に取り付けられてなり、前記第一の径よりも大きい第二の径を持 つ密封要素とからなるフラッシュ栓。 18. 密封要素がOリングからなる請求項15に記載のフラッシュ栓。 19. 近位端と、穿刺可能な遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間に位置し てなり大気中より低い圧力にある内室とを有してなる本体からなるフラッシュ栓 。 20. 静脈内カテーテルのフラッシュバック室内へ血液を吸引する方法において 、静脈内カテーテルが、近位端と遠位端とを有してなる針と、前記針を覆って滑 動可能に配されてなるカテーテルチューブと、針の近位端をその内部に保持して なる針ハブと、近位端、遠位端及び内壁を有してなり、該遠位端が針ハブと接続 してなり、該遠位端が針の近位端と流体連通してなるフラッシュバック室と、前 記フラッシュバック室の内壁と密封係合してなり、フラッシュバック室の遠位端 から近位端に向かう第一の方向にフラッシュバック室内において移動可能な要素 とを含んでなるものであって、該方法が a)針の遠位端を静脈内に挿入し、 b)前記第一の方向に前記要素を移動させてフラッシュバック室内に真空を発生 させることからなる方法。 21. 静脈内カテーテルのフラッシュバック室内へ血液を吸引する方法において 、静脈内カテーテルが、近位端と遠位端とを有してなる針と、前記針を覆って滑 動 可能に配されてなるカテーテルチューブと、針の近位端をその内部に保持してな る針ハブと、近位端、遠位端及び内壁を有してなり、該遠位端が針ハブと接続し てなり、該遠位端が針の近位端と流体連通してなるフラッシュバック室と、前記 フラッシュバック室の内壁と密封係合してなり、フラッシュバック室の遠位端か ら近位端に向かう第一の方向にフラッシュバック室内において移動可能な要素と を含んでなるものであって、該方法が、 a)静脈が存在する身体部分に針の遠位端を挿入し、 b)前記第一の方向に前記要素を移動させて、フラッシュバック室内に真空を発 生させ、 c)針の遠位端を静脈に挿入することからなる方法。
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